説明

監視システム、監視システムの制御方法およびその制御プログラム

【課題】少ないコストで設備機器毎の状況を詳細に把握可能な機器監視システム等を提供する仕組みを提供する。
【解決手段】
監視サーバと録画サーバと撮影機器に対する撮影制御を行う管理端末とが通信可能に構成された監視システムであって、
前記録画サーバは、前記監視サーバから受信したイベント情報に対応する前記画像を対応づけるためのインデックス情報を生成するインデックス生成手段と、前記生成したインデックス情報を前記監視サーバに転送するインデックス転送手段を備え、
前記監視サーバは、取得したイベント情報を前記録画サーバと前記管理端末とに転送する情報転送手段と、前記取得したイベント情報と前記イベント情報に対応する前記録画サーバから受信したインデックス情報とを含む履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器の監視システムに関し、特に例えばビルの各機器の稼動状況を機器毎の不具合等のイベントとイベント発生時の機器の撮影画像と現在の状況とを連携させて詳細に把握することが出来る監視システム、監視システムの制御方法および監視システムの制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ビルの空調設備やボイラーなどの給湯設備、配電設備等のいわゆるビルデバイスのエラーや警告情報をネットワーク経由で監視端末に送信することができる設備監視システムは広く用いられている。又防災や防犯目的でビル内の居室やエレベータホールや廊下などの各所を監視カメラで撮影して防災センターのモニタにて切替え表示する仕組みも広く用いられる。
【0003】
又、特許文献1には各顧客の監視装置(監視モニタ)の画面をカメラで撮影して監視装置のモニタの表示内容を示す画像情報や監視装置が各設備から受信した警告情報をネットワーク経由でリモートから確認可能に構成する設備機器の遠隔監視システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-032880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の設備機器の遠隔監視システムでは少ない人数で多くの設備機器を監視することが可能であるものの、監視カメラは監視装置のモニタの表示内容を撮影しているだけであるため、設備の不具合発生時の状況を把握することができないという問題があった。特にビルの安全に直結するような重要な設備機器に故障が生じたような場合、ビルの保守要員が当該設備機器の状況を直接見に行く必要があり、保守要員の負担が重く、迅速な対応が困難であるという問題があった。更に設備機器の不具合が時々発生し短期間で終息するが再発するような場合、設備機器を見に行っても不具合発生状況を把握できないため原因究明が困難であるという問題もあった。
【0006】
更に、設備の保守点検後短い期間で設備機器の故障が生じた場合、設備の保守点検作業の内容が適切であったかが問題になるが、従来の技術では各設備機器について設備点検作業時の画像を撮影し保管することはできなかったため点検作業内容を検証することができなかった。又特定の設備機器にエラーや警告が生じた場合に、当該設備機器自体が原因の場合と連携している設備機器の不具合によりいわば被害者的にエラーや警告が生じた場合には原因の切り分けや真の原因の究明に手間取り故障回復までの時間が長くなるという問題もある。
【0007】
他方設備機器内部の不具合によりエラーや警告が生じた場合でも特定の部品、特に通常サービス拠点に在庫がないような大物部品で不具合が生じた場合、特定の設備機器でエラーや警告が生じた場合にはその設備機器メーカに電話で状況を知らせるだけであったため、設備機器メーカ側のエンジニアが現場で状況を確認してから部品メーカに連絡して初めて部品メーカのエンジニアが現場に行くことになり、故障回復までの時間がかかるという問題があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、エラーや警告に迅速に対応可能な機器監視システム等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するための第1の発明は、
監視対象である設備機器から受信したイベント情報を記憶する監視サーバと撮影機器から受信した画像情報を記憶する録画サーバと前記撮影機器に対する撮影制御を行う管理端末とが通信可能に構成された監視システムであって、
前記録画サーバは、
前記撮影機器が撮影した画像を記憶する画像記憶手段と、前記監視サーバから受信したイベント情報に対応する前記画像を対応づけるためのインデックス情報を生成するインデックス生成手段と、前記生成したインデックス情報を前記監視サーバに転送するインデックス転送手段を備え、
前記監視サーバは、
前記設備機器又は前記設備機器と対応付けられ前記設備機器の状態を検知するセンサから送信されるエラー又は警告を含むイベント情報を取得する取得手段と、 前記取得したイベント情報を前記録画サーバと前記管理端末とに転送する情報転送手段と、 前記取得したイベント情報と前記イベント情報に対応する前記録画サーバから受信したインデックス情報とを含む履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、を備え、
前記管理端末は、
前記各設備機器と該設備機器を撮影可能な撮影機器との対応と撮影パラメータとを記憶する制御情報記憶手段と、 前記転送されたイベント情報を用いて前記制御情報記憶手段を参照して、前記イベント情報を送信した設備機器を撮影した画像であるイベント時画像を前記設備機器に対応づけられた撮影機器に撮影させるべく前記撮影機器に所定の撮影パラメータを送信する撮影制御手段と、 前記履歴情報を用いて前記画像記憶手段に記憶されている前記設備機器の前記イベント時画像と該設備機器の現在撮影している画像である現在画像とを対比表示させるための表示制御情報を生成する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
前述した目的を達成するための第2の発明は、前記管理端末が、 前記設備機器又は前記センサから受信したイベント情報に応じて、前記イベント時画像と前記イベント情報、又は前記イベント情報の何れかを転送するか決定すると共に、及び該前記イベント時画像と前記イベント情報、又は前記イベント情報をいずれに転送するかを特定する決定手段を更に備えることを特徴とする。
【0011】
前述した目的を達成するための第3の発明は、
監視対象である設備機器と該設備機器を撮影可能な撮影機器との対応を記憶する制御情報記憶手段と、前記撮影機器から受信した画像情報と前記設備機器又は前記設備機器と対応付けられ前記設備機器の状態を検知するセンサから送信されるエラー又は警告を含むイベント情報とを対応付けるインデックス情報と前記イベント情報とを含む履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段とを備えた監視システムの制御方法であって、
前記設備機器又は前記センサから前記イベント情報を取得する取得工程と、
前記取得工程において取得した前記イベント情報に応じて前記制御情報記憶手段を参照して、前記イベント情報を送信した設備機器の画像であるイベント時画像を前記設備機器に対応づけられた撮影機器に撮影させるべく前記撮影機器に所定の撮影パラメータを送信する撮影制御工程と、
前記履歴情報を用いて前記設備機器の前記イベント時画像と該設備機器の現在画像とを対比表示させる表示制御工程とを備えることを特徴とする。
【0012】
前述した目的を達成するための第4の発明は、
設備機器を監視する監視システムであって、前記各設備機器と該設備機器を撮影可能な撮影機器との対応を記憶する制御情報記憶手段と前記撮影機器から受信した画像情報を記憶する画像記憶手段と前記設備機器又は前記設備機器と対応付けられ前記設備機器の状態を検知するセンサから送信されるエラー又は警告を含むイベント情報とを対応付けるインデックス情報と前記イベント情報とを含む履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段とを備えた監視システムの制御プログラムであって、
前記監視システムを、
前記設備機器又は前記設備機器と対応付けられ前記設備機器の状態を検知するセンサから送信されるエラー又は警告を含むイベント情報を取得する取得手段と、
前記取得したイベント情報に応じて前記画像記憶手段を参照して、前記イベント情報を送信した設備機器の画像であるイベント時画像を前記設備機器に対応づけられた撮影機器に撮影させるべく前記撮影機器に所定の撮影パラメータを送信する撮影制御手段と、
前記履歴情報を用いて前記設備機器の前記イベント時画像と該設備機器の現在画像とを対比表示させる表示制御手段
として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、設備機器毎のエラーや警告に応じて、エラーや警告が発生した設備の画像を迅速に撮影して監視端末に表示することができると共に、これらエラーや警告と発生時の画像とを関連付けて保存することができるので、少ないコストで設備機器毎の状況を詳細に把握可能なビル設備監視システム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明のビル設備監視システムの構成の一例を示すシステム構成図である。
【図2】本発明のビル設備監視システムの監視サーバ及び制御サーバと監視端末のハードウェア構成の一例を示すハードウェア構成図である。
【図3】本発明のビル設備監視システムの機能構成を示すブロック構成図である。
【図4】本発明のビル設備監視システムの監視サーバ及びシナリオ監視PCのイベント処理フローチャートを示す図である。
【図5】本発明のビル設備監視システムのシナリオ監視PC及びネットワークカメラのイベント処理フローチャートを示す図である。
【図6】本発明のビル設備監視システムのビューワPC及びMAP表示PCの表示制御処理、及び録画サーバの録画処理を示す図である。
【図7】本発明のビル設備監視システムのMAP表示PC101とビューワPC102と各ネットワークカメラとの連携制御処理のフローチャートを示す図である。
【図8】本発明のビル設備監視システムのレポート処理のフローチャートを示す図である。
【図9】本発明のビル設備監視システムの監視端末の表示画面を示す図である。
【図10】本発明のビル設備監視システムの過去の修理履歴一覧の表示画面例を示す図である。
【図11】本発明のビル設備監視システムの故障レポート出力の表示画面例を示す図である。)
【図12】本発明のビル設備監視システムのレポート処理の表示画面(メンテナンスリスト)を示す図である。
【図13】本発明のビル設備監視システムのレポート処理の表示画面(メンテナンスレポートの出力画面)を示す図である。
【図14】本発明のビル設備監視システムのセンサマスタのテーブルレイアウトを示す図である。
【図15】本発明のビル設備監視システムのシナリオDBのテーブルレイアウトを示す図である。
【図16】本発明のビル設備監視システムのログDBのテーブルレイアウトを示す図である。
【図17】本発明のビル設備監視システムの録画情報の検索インデックスのテーブルレイアウトを示す図である。
【図18】本発明のビル設備監視システムのプリセット情報テーブルのテーブルレイアウトを示す図である。
【図19】本発明のビル設備監視システムのビルデバイスマスタのテーブルレイアウトを示す図である。
【図20】本発明のゲートウェイを介した外部への画像情報の転送の詳細を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明に係るビル設備監視システムの好適な実施形態について詳細に説明する。
【0016】
図1は、本実施形態の設備監視システムの一例を示すシステム構成図である。又図3は本発明の設備監視システムの機能構成を示す図である。図1でMAP表示PC101とビューワPC102とシナリオ管理PC103と録画サーバ104と監視クライアント105と監視サーバ106とネットワークカメラ110乃至ネットワークカメラ115とはイーサネット(登録商標)100を介して互いに通信可能に構成されている。監視サーバ106は更に別のセンサネットワークを介して各ビルデバイス及びそのビルデバイス用のセンサ(例えばビルデバイスA120とセンサA121、ビルデバイスB122とセンサB123、ビルデバイスC124とセンサC125、ビルデバイスG132とセンサG133など)と通信可能に構成されている。
【0017】
ゲートウェイ109は監視サーバ106から受信したイベント内容を示すイベント情報を外部に送信するための装置であり、専用ハードウェア又はパソコンやワークステーションにゲートウェイ用のソフトウェアをインストールしたものである。ここでの外部とは、例えばイベントが生じたビルデバイスのメーカ、又はイベントが生じたビルデバイスの部品メーカを意味する。
【0018】
ビルデバイス(設備機器)は例えば、典型的には例えばビル用の空調機であり、センサはこのビルデバイスの状態を検知するものであり、例えばこの空調機用の温度センサである。ビルデバイスは、その他ビル用の配電板、送風装置、フロン消火装置、排煙設備、無停電電源装置(いわゆるUPS)、等を含むがこれに限らない。センサは温度センサの他、赤外線センサ、湿度センサ、開閉センサ、人感センサ、圧力センサ、加速度センサ、振動センサ、光センサ等を含むがこれに限らない。各センサを一意に特定するセンサIDは特定のビルデバイスを一意に特定するビルデバイスIDと対応付けられたビルデバイスマスタの一項目として、監視サーバ106のハードディスク28及びシナリオ管理PC103のハードディスク28に記憶されている。ビルデバイスマスタは図19に示すように一意のビルデバイスID、ビルデバイス名称、型番、ビルデバイスのIPアドレス、ビルデバイスのポート番号、ヘルスチェック用のポーリング間隔(秒)、製造メーカ名、ビルデバイスに対応するセンサID(複数可)、当該ビスデバイスをモニタするカメラのカメラID、当該ビルデバイスのモニタ用のプリセットID、ビルデバイス管理者用のユーザID、パスワード設置場所(ロケーション、ゾーン)、設置年月日、更新年月日の各項ここで目を記憶している。センサの出力(ステータス)は単なるオン/オフでも良いし、特定の測定数値(例えば電圧値)を出力しても良いし、インテリジェントタイプのセンサであればエラーコード(電圧過大、又は電圧過少等を意味する2〜3桁の数値)を出力しても良い。これらのセンサ出力はエラー又は警告を含むイベント情報としてセンサIDと共にセンサネットワーク150を介して監視サーバ106に送信される。又センサ出力ではなく、ビルデバイス自体がエラー又は警告を含むイベントコードとビルデバイスIDと含むイベント情報を、センサネットワーク150経由で監視サーバ106に送信する場合もある。
【0019】
撮影機器であるネットワークカメラ110乃至115はそれぞれ別の箇所に設置されており、シナリオ管理PC103又はビューワPC102から受信した図18に示すプリセット情報テーブルの一意のプリセットIDで特定されるPTZ制御命令やプリセット命令に応じてパン値及びチルト値及びズーム値を変更して画像を撮影し、撮影した画像を録画サーバ104及びビューワPC102に送信する。送信する画像のプロトコルは例えばUDPのような垂れ流し式のプロトコルを通常用いるが、再送制御の可能なTCP/IPプロトコル(IPV6を含む)を用いることも勿論可能である。1台のネットワークカメラは1台乃至10台程度のビルデバイスの撮影を行なう。撮影画像は1秒当たり所定のフレーム数で撮影され、ネットワークカメラ毎に異なる一意のカメラIDを付して録画サーバに送信される。
【0020】
録画サーバ104はネットワークカメラ110乃至115から受信した撮影画像をハードディスク等の外部記憶装置内にある録画映像DB109(図3の画像記憶手段1043)に記録する。MAP表示PC101は監視対象のビルのフロア別の地図を表示し、この地図には監視対象のビルデバイスやこのフロアに設置されているネットワークカメラがアイコン(絵文字)形式で表示されている。
【0021】
ビューワPC102はネットワークカメラ110乃至115から受信した画像を適宜切替え表示している。例えば1画面に同時に4台のネットワークカメラの撮影画像を同時に表示する。なお、実際にはネットワークカメラは数十台乃至数百台あり、それに応じて録画サーバ104も数台乃至数十台接続されている。つまり実際にはネットワークカメラ数十台につき1台の録画サーバ104が存在する。
【0022】
監視サーバ106は各センサからのセンサ情報を受信して蓄積し、他のハードウェアにセンサ情報を伝達する役割を持つ。あるビルデバイスのセンサ(例えばセンサA121)がオンになった場合(例えば温度センサの感知する温度が所定の閾値温度を超えた、圧力センサが検知する圧力が所定の閾値圧力を超えた等)、センサA121のセンサオンのイベント情報(イベント発生時刻、イベントが発生したセンサID及びステータス、又はビルデバイスID及びイベントコードの各項目を含む)を監視サーバ106に送信する。監視サーバ106の図3の取得手段1061は各センサからのイベント情報を受信すると、一意のイベントIDを採番し、更にセンサID又はビルデバイスIDをキーにしてビルデバイスマスタを参照してカメラIDを読出し、そのイベントIDとカメラIDを含むイベント情報をハードディスク等の外部記憶装置内のログDB107(図3の履歴情報記憶手段1062)の故障履歴テーブルに記憶する。監視サーバ106はこのイベントIDとセンサ情報を監視サーバ106の情報転送手段1063からシナリオ管理PC103に送信し、更に録画サーバ104にもイベントID及びそのセンサ情報を送信する。又監視クライアント105は各ビルデバイスのメンテナンス履歴を入力し、ビルデバイスID、メンテナンス年月日、メンテナンス内容、メンテナンス作業時刻(開始と終了)、メンテナンス作業員氏名又は作業員コードを、監視サーバ106のログDB107のメンテナンス履歴テーブル(メンテナンスID、ビルデバイスID、メンテナンス年月日、メンテナンス内容、メンテナンス作業時刻(開始と終了)、メンテナンス作業員氏名又は作業員コード)に記録する。
【0023】
シナリオ管理PC103はセンサ情報に応じて各ハードウェアの動作を制御する役割を持つ。シナリオ管理PC103が監視サーバ106からセンサ情報を受信すると、センサ情報に含まれるビルデバイスID、又はビルデバイスID及びセンサIDとをキーにしてハードディスク等の外部記憶装置内にあるシナリオDB108(ビルデバイスID、イベントコード、センサID、ステータス、カメラID(複数可)、所定のパン・チルト・ズームで撮影する旨の撮影パラメータを記憶するPTZ制御命令を特定するプリセットID(図18、複数可)、当該イベントの撮影継続時間、外部送信区分、外部送信先IPアドレス、外部送信ポート番号、外部送信ユーザID、外部送信パスワードの各項目を含む)を検索して、読み出したカメラIDをキーにしてカメラマスタを参照して当該ネットワークカメラのIPアドレスを読出し、そのネットワークカメラにPTZ制御命令を送信し、更にビューワPC102にこの対応するカメラIDのネットワークカメラの画像をモニタに表示する旨の表示制御命令を送信し、更にMAP表示PC101には該当するビルデバイスの設置階数及び、このビルデバイスのアイコンのブリンク(点滅)表示制御命令を送信する。この設置階数の情報により、MAP表示PC101が他のフロアを表示していた場合は、イベントが発生したビルデバイスが設置されている階のマップに表示が切替えられる。
【0024】
PTZ制御命令を受信した該当のネットワークカメラは受信したPTZ制御命令に応じてパン値とチルト値とズーム値を変更することでイベントが発生したビルデバイスの画像を撮影し、撮影した画像を録画サーバ104に送信する。録画サーバ104は、監視サーバ106から受信したイベント情報を用いてこのイベントが発生したビルデバイスを撮影するネットワークカメラが撮影して監視サーバ106に送信した画像の検索インデックス情報(イベントID、画像ファイル名称、画像フレーム番号From、画像フレーム番号To)を生成し(図3のインデックス生成手段1042)監視サーバ106に送信する(図3のインデックス転送手段1041)。より具体的には、録画サーバ106はイベント情報を受信するとイベント情報に含まれる撮像手段であるネットワークカメラを特定するためのカメラIDを用いて、当該カメラIDのネットワークカメラの画像を記憶している画像ファイルのファイル名と開始フレームNo.を特定してイベントIDインデックス情報を生成する。この終了フレームNo.はイベントの開始時にはブランクのままであり、同一イベントIDのイベントが終了した際(センサ又はビルデバイスからのイベント情報が終了した時刻か、又はシナリオDBの撮影継続時間が経過し時刻)にこれら時刻に更新される。
【0025】
監視サーバ106は受信したイベントIDをキーにしてログDBのログテーブル(履歴情報記憶手段1062)を検索し、該当するイベントIDの行に検索インデックス情報を追加する。これによってイベント情報とそれに対応するイベント発生時のビルデバイスの撮影画像がイベントIDにより関連付けられ、ログDBの参照時にイベント内容と共にイベント発生時のビルデバイスの撮影画像を表示することが可能になる。以上で図1のシステム構成図及び処理の概要の説明を終わる。処理の詳細については、以下の図4乃至図8のフローチャートで説明する。
【0026】
図2は、図1に示したMAP表示PC101、ビューワPC102、シナリオ管理PC103、録画サーバ104、監視クライアント105、監視サーバ106に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0027】
図2においてCPU21、RAM22、ROM23、通信アダプタ24、ビデオアダプタ25、キーボード26、マウス27、ハードディスク28、DVD−ROMドライブ29はそれぞれシステムバス20を介して互いに接続されている。システムバス20は例えばPCIバス、AGPバス、メモリバス等を意味する。又図2では、各バス間の接続用チップやキーボードインタフェースやいわゆるSCSIやATAPIのような入出力用インタフェースは省略されている。
【0028】
CPU21はオペレーティングシステムのプログラムやアプリケーションプログラムに基づいて四則演算や比較演算等の各種の演算や、ハードウェアの制御を行う。RAM22には、ハードディスク28やDVD−ROMドライブ29に装着されたCD−ROMやCD−R等の記憶媒体から読み出されたオペレーションシステム(OS)のプログラムやアプリケーションプログラム、及び実行時の各種ワークファイル、入力データ等が記憶され、CPU21は各プログラムの実行を制御する。
【0029】
ROM23には起動プログラム(ブートプログラム)や、オペレーティングシステムと協働して各ハードウェアの入出力を司るいわゆるBIOS(Basic Input Output System)等が予め記憶されている。通信アダプタ24は、CPUによって制御されるオペレーティングシステムの通信プログラムと協働してネットワークを介した外部との通信を行うものであり、所謂LANアダプタ(NIC)が典型例である。ディスプレイアダプタ25はディスプレイ装置に出力する画像信号を生成する。キオスク端末100ではこのディスプレイアダプタと接続されるディスプレイ(例えば液晶ディスプレイ)を内蔵している。キーボード26やマウス27はキオスク端末100への指示を入力するために用いられる。
【0030】
ハードディスク28はオペレーティングシステムや図4乃至図8のフローチャートに示す各アプリケーションプログラムや図9乃至図13の各画面を文書管理装置130や端末装置120のディスプレイに表示させるためのアプリケーションプログラムの一部としての画面情報を記憶している。更に図14乃至図19の各DBやマスタファイル類もハードディスク28に記憶している。なおハードディスク28の代わりに RAM22と兼用の不揮発性メモリを用いても良い。DVD−ROMドライブ29はDVD−ROMやDVD−R/Wや所謂ブルーレイディスク等の記憶媒体を装着してアプリケーションプログラムをハードディスク28にインストールするのに用いる。なおDVD−ROMドライブの代わりにDVD−R/Wドライブや所謂ブルーレイドライブや MOドライブ等を用いても良いのは言うまでもない。
【0031】
以下図面を参照しながら各実施例を詳細に説明する。
[実施例1]
以下に図4乃至図8及び図20のフローチャート、及び図9乃至図13の画面、及び図14乃至図19のDB及びマスタ類のテーブルレイアウト図を用いて本発明の実施形態を説明する。
【0032】
図4は本発明のビル設備監視システムの監視サーバ及びシナリオ監視PCのイベント処理フローチャートを示す図である。図4のステップS401乃至ステップS405は監視サーバ106のCPU21の制御の下で実行する処理であり、図4のステップS421乃至ステップS426はシナリオ管理PC103のCPU21の制御の下で実行する処理である。
【0033】
まず、ステップS401では、監視サーバ106はセンサ番号0001乃至センサ番号99999の少なくともいずれか1つから割り込み情報としてのセンサ情報(特定のビルデバイスのセンサオンなどのイベント情報)であるセンサIDとステータスとその受信時刻の3つの情報であるセンサ情報、及び/又は特定のビルデバイスの故障/トラブル情報を特定するためのビルデバイスIDとイベントコードとイベント発生時刻との3つの情報であるビルデバイス情報を受信してRAM22のワークエリアに記憶する。監視サーバ106はステップS401でセンサ情報又はビルデバイス情報を受信したことを割り込み要求により検知するとRAM22のワークエリアに受信したセンサ情報、及び/又はビルデバイス情報を記憶し、処理をステップS402に進める。
【0034】
ステップS402では、監視サーバ106はRAM22のセンサ情報、及び/又はビルデバイス情報をログDB107のイベントログテーブルに記憶して、処理をステップS403に進める。ログDB107のイベントログテーブルのテーブルレイアウトを図16に示す。イベントログテーブルは一意のイベントID、イベント発生日時刻(ビルデバイスの場合はイベント発生時刻、センサ情報の場合はセンサ情報の受信時刻)、イベントが発生したビルデバイスIDとイベントコード、及び/又はセンサIDとステータス、の各項目を含む。つまりビルデバイスIDとイベントコードは特定のビル機器のIDとそのビル機器のイベント内容を特定するコードであり、他方センサIDとステータスは特定のセンサとそのセンサの検知内容を示す情報であり、1つのビル機器が本体のイベント内容をセンサネットワークに送出するがセンサの検知内容を送出しない場合も、その逆もある。
【0035】
イベントIDはセンサ情報を受信した際に監視サーバ106が採番する一意のIDであり、RAM22のワークエリアにセンサ情報と関連付けて記憶する。イベントコードはビルデバイスが出力するイベントの内容を示すコードであり、ステータスは特定のセンサIDのセンサが複数の種類の出力や測定数値の出力が可能な場合に、その複数の出力を特定するための区分を意味する。
【0036】
ステップS403では、監視サーバ106はRAM22のイベントIDとセンサ情報及び/又はビルデバイス情報とをシナリオ管理PC103に送信して、処理をステップS404に進める。ステップS404では、監視サーバ106は今回のイベントIDについての録画サーバ104の映像記録時の画像の検索インデックス情報の受信待ち状態になる。この待ち状態でセンサ情報を受信した旨の割り込みがあった場合はステップS401に処理を戻す(この部分フローチャートには不図示)。録画サーバ104から映像記録時の検索キーを受信すると、受信した画像の検索インデックス情報(イベントID、画像ファイル名称、画像フレーム番号From、画像フレーム番号To)をRAM22のワークエリアに記憶して、処理をステップS405に進める。
【0037】
ステップS405では、監視サーバ106は、イベントIDをキーにしてRAM22に記憶している検索インデックス情報をログDB107のイベントログテーブルに追加して処理をステップS401に戻す。
【0038】
次にシナリオ管理PC103側の処理について説明する。ステップS421では、シナリオ管理PC103は監視サーバ106からイベントIDとセンサ情報及び/又はビルデバイス情報とを受信してRAM22のワークエリアに記憶して処理をステップS422に進める。
【0039】
ステップS422では、シナリオ管理PC103はセンサ情報のセンサIDとステータスとのペア、及び/又はビルデバイス情報のビルデバイスIDとイベントコードとのペアをキーにしてシナリオDB108を検索して受信したセンサ情報に対応するネットワークカメラ110のカメラIDとそのカメラのPTZ制御命令を読み出してRAM22のワークエリアにイベントIDとセンサ情報及び/又はビルデバイス情報と共に記憶し、処理をステップS423に進める。このカメラIDはイベントに対応して所定のPTZで画像を撮影すべきカメラを特定するためのIDである。
【0040】
なお、シナリオDB108はビルデバイスID、イベントコード、センサID、ステータス、カメラID(複数可)、PTZ制御命令(複数可)、撮影継続時間、外部送信区分、外部送信先IPアドレス、外部送信ポート番号、外部送信ユーザID、外部送信パスワードの各項目を記憶している。外部送信区分は、ビルデバイスID、イベントコード、センサID、ステータスのうちの少なくとも2つの組合せに応じて、外部にイベント内容(ビルデバイスID又はビルデバイスIDに応じた製品番号、イベントコード、センサID又はセンサIDに応じたセンサ部品コード、及び当該ビルデバイスの画像)のうちの何れを外部に送信するかの区分を記憶している。
【0041】
例えば外部送信区分=0の場合外部にイベント内容を送信しない。外部送信区分=1の場合外部に当該ビルデバイスの画像を除くビルデバイスID又はビルデバイスIDに応じた製品番号、イベントコード、センサID又はセンサIDに応じたセンサ部品コードのうちの少なくとも2つを送信する。外部送信区分=2の場合外部に当該ビルデバイスの画像を除くビルデバイスID又はビルデバイスIDに応じた製品番号、イベントコード、センサID又はセンサIDに応じたセンサ部品コードのうちの少なくとも2つと当該ビルデバイスの画像とを送信することを意味する。外部送信先IPアドレスは外部の送信先のコンピュータのIPアドレスであり、外部送信ポート番号はこのコンピュータにイベント内容を送信するため、途中のファイアウォールを通過する際に必要なポート番号である。外部送信ユーザID、外部送信ユーザIDと外部送信パスワードは途中のファイアウォールを通過するための認証に必要となる。
【0042】
ステップS423では、シナリオ管理PC103は、受信したセンサ情報及び又はビルデバイス情報に応じてシナリオDB108から読み出してRAM22のワークエリアに記憶したネットワークカメラ110のカメラIDとそのネットワークカメラ110向けのPTZ制御命令(プリセットID)をキーにしてプリセット情報テーブルのパン値、チルト値、ズーム値を読み出すと共に、カメラIDをキーにしてカメラマスタを参照して送信先のIPアドレスを読出し、カメラの撮影パラメータをこれらの所定値に変更する制御命令を対応するネットワークカメラ110のIPアドレスに送信して(データの接続点A)から処理をステップS424に進める。送信する際はハードディスク28に記憶されているカメラマスタ(カメラID、IPアドレス、ホームポジションのパン値、チルト値、ズーム値の各情報を記憶)を参照して送信先アドレスを特定する。なお、カメラマスタにカメラIDに応じたパスワードを記憶しておき、PTZ制御命令送信に先立ってパスワード認証を行なうことも可能である。
【0043】
ステップS424では、シナリオ管理PC103は、ビューワPC102に受信したセンサ情報に対応するネットワークカメラ110の撮影画像をビューワPC102の画面に表示させるべく、このネットワークカメラ110のカメラIDとイベントIDを含む表示開始命令を送信する(データの接続点B)。送信後処理をステップS425に進める。
【0044】
ステップS425では、シナリオ管理PC103は、RAM22のワークエリアに記憶しているセンサ情報に対応するビルデバイスIDを読み出し(ビルデバイスIDがない場合はセンサ情報をキーにしてシナリオDB108を参照して対応するビルデバイスIDを読み出し)て、該当ビルデバイスのアイコン(該当するセンサのアイコンをMAPに表示している場合は該当するセンサアイコン)のブリンク表示命令とこのビルデバイスID又はセンサIDとをペアでMAP表示PC101に送信し(データの接続点C経由)、処理をステップS426に進める。
【0045】
ステップS426では、シナリオ管理PC103は、ステップS421で受信したセンサIDとステータスとのペア、又はビルデバイスIDとイベントコードとのペアをキーにしてシナリオDBを参照し、対応するビルデバイスID、イベントコード、センサID、ステータス、カメラID、外部送信区分、外部送信先IPアドレス、外部送信ポート番号、外部送信ユーザID、外部送信パスワードを読み出してRAM22のワークエリアにS421でRAM22のワークエリアに記憶したイベントIDと共に記憶し、外部送信区分が0でない場合は、イベントID、ビルデバイスID、イベントコード、センサID、ステータス、カメラID、外部送信区分、外部送信先IPアドレス、外部送信ポート番号、外部送信ユーザID、外部送信パスワードの各情報を転送命令としてゲートウェイ109に送信後、処理の接続点1を経由してステップS521に処理を進める。以上で図4の説明を終わる。
【0046】
次に図5のフローチャートについて説明する。図5は本発明のビル設備監視システムのシナリオ監視PC及びネットワークカメラのイベント処理フローチャートを示す図である。図5のステップS521乃至ステップS528はシナリオ管理PC103のCPU21の制御の下で実行する処理であり、図5のステップS531乃至ステップS436はネットワークカメラ(ここではネットワークカメラ110)のCPU21の制御の下で実行する処理である。
【0047】
ステップS521では、シナリオ管理PC103は、RAM22に記憶しているイベントID、イベント発生時刻、イベントが発生したセンサID及びビルデバイスID、イベントコードのうちセンサIDとイベントコードとをキーにしてハードディスク28に記憶しているセンサマスタ(センサID、イベントコード、イベントコードの意味の各項目を記憶している)を参照し、イベントコードの意味がセンサONである旨、すなわち受信したセンサ情報がセンサオンイベントであると判定した場合は、センサイベントON情報(イベント発生時刻とイベントIDとカメラID及びセンサオンイベントである旨を含む)を録画サーバ104に送信し、処理をステップS522に進める。
【0048】
ステップS522では、シナリオ管理PC103は、MAP表示PC101から時間延長命令(イベントID、カメラID、延長時間)を受信したかを判定する。撮影継続時間の延長命令を受信した場合はこの撮影継続時間の延長命令をRAM22のワークエリアに記憶し、処理をステップS523に進め、撮影継続時間の延長命令を受信していない場合は処理をステップS524に進める。
【0049】
ステップS523では、シナリオ管理PC103は、RAM22のワークエリアに記憶している撮影継続時間の延長命令に含まれる所定の延長時間だけ撮影を延長する旨の制御命令をカメラIDをキーにしてカメラマスタを参照して特定される対象のネットワークカメラに送信して処理をステップS524に進める。ステップS524では、シナリオ管理PC103は、シナリオで規定している撮影継続時間(延長命令を受信した場合は撮影継続時間+延長時間)を経過したかを判定し、経過した場合は処理をステップS525に進め、経過していない場合は処理をステップS524に戻す。
【0050】
ステップS525では、シナリオ管理PC103は、ビューワPC102に撮影継続時間が経過したイベントの表示終了命令(カメラIDを含む)を送信し、処理をステップS526に進める。ステップS526では、シナリオ管理PC103は、RAM22に記憶しているセンサ情報を参照して、撮影継続時間が経過したイベントのビルデバイスID又はセンサIDを読み出し、イベントIDとこのビルデバイスID又はセンサIDを含むアイコンのブリンク表示の停止命令、及び基本MAPへの復帰命令をMAP表示PC101に送信し、処理をステップS527に進める。
【0051】
ステップS527では、シナリオ管理PC103は、RAM22に記憶しているセンサ情報を参照して、撮影継続時間が経過したイベントのイベントIDを読み出し、このイベントIDを含むセンサOFFイベント情報(撮影継続時間の終了時刻であるイベント終了時刻とイベントIDとセンサIDとビルデバイスID及びセンサオフイベントである旨を含む)を録画サーバ104に送信し、処理をステップS528に進める。ステップS528では、シナリオ管理PC103は、RAM22に記憶しているセンサ情報を参照して、撮影継続時間が経過したイベントのカメラIDを読み出し、このカメラIDを含むカメラプリセット制御命令をカメラIDをキーにしてカメラマスタを参照して、当該カメラのホームポジションのパン値、チルト値、ズーム値とIPアドレスを読み出す。そして読み出したIPアドレスに向けてパン値、チルト値、ズーム値を送信して、処理を接続点2経由で図4のステップS421に戻す。
【0052】
次に図5のネットワークカメラ側の処理について説明する。ここでは、ネットワークカメラ110がイベントが発生したビルデバイスを撮影することを前提として説明する。ステップS531でネットワークカメラ110は電源オンにより起動するとハードウェアのセルフチェックを行ない、処理をステップS532に進める。
【0053】
ステップS532では、ネットワークカメラ110はRAM22に記憶したホームポジションに各撮影パラメータ(パン値、チルト値、ズーム値、毎秒撮影枚数(fps)、撮影解像度、絞り値)に応じた撮影条件を設定して撮影を開始し、処理をステップS533に進める。ネットワークカメラのRAM22はいわゆるフラッシュメモリのような不揮発性メモリ(電源オフでも記憶内容が保持されるメモリ)であり、ホームポジションの撮影パラメータの他、プリセットテーブルにプリセット番号をキーにした複数のプリセット撮影パラメータを記憶している。具体的にはプリセットテーブルにはプリセット番号、パン値、チルト値、ズーム値、毎秒撮影枚数、撮影解像度、絞り値の各項目を記憶している。
【0054】
ステップS533では、ネットワークカメラ110は、上記プリセット撮影パラメータで撮影した画像の画像情報を、録画サーバ及びゲートウェイ109へ送信すべく、画像情報の送信を開始後処理をステップS534に進める(ステップS534以降においても引き続き画像情報の送信を続ける)。
【0055】
ステップS534では、ネットワークカメラ110は、シナリオ管理PC103又はビューワPC102からのプリセット制御命令(カメラIDとプリセット番号、開始/終了)又はPTZ制御命令(カメラIDとPTZ値)の受信待ち状態にあり、プリセット制御命令又はPTZ制御命令を受信したかを判定し、PTZ制御命令を受信した場合はRAM22のワークエリアに受信した制御命令を記憶し、カメラの撮影パラメータを受信したPTZ値に変更して撮影を継続する。他方プリセット制御命令を受信した場合は、受信したプリセット制御命令をRAM22のワークエリアに記憶し、処理をステップS535に進める。
【0056】
ステップS535では、ネットワークカメラ110は、RAM22のワークエリアに記憶したプリセット制御命令がプリセット終了命令であるかを判定し、プリセット終了命令である場合は処理をステップS532に戻し、プリセット終了命令でない場合は処理をステップS536に進める。ステップS536では、ネットワークカメラ110は、RAM22のワークエリアに記憶したプリセット制御命令がプリセット開始命令であるかを判定し、プリセット開始命令である場合は処理をステップS537に進め、プリセット開始命令でない場合は処理をステップS533に戻す。
【0057】
ステップS537では、ネットワークカメラ110は、RAM22のワークエリアに記憶したプリセット制御命令のプリセット番号をキーにしてプリセットテーブルを参照し、パン値、チルト値、ズーム値、毎秒撮影枚数、を読み出してこれらの値に変更して撮影を継続し、処理をステップS533に戻す。
【0058】
以上の図4及び図5の処理によって、イベント発生時に監視サーバ104経由でシナリオ管理PC103にイベントIDとセンサ情報が送信され、シナリオ管理PC103がセンサ情報に応じたシナリオを読み出して、ネットワークカメラの撮影パラメータ制御や、ビューワPC102及びMAP表示PC101の表示制御を行なうので、ビルの監視員は現場に行かなくても、異常発生時の発生箇所の画像をビューワPC102の画面で確認することができ、更に異常の発生位置をMAP表示PC101の画面で確認することにより状況を容易に把握でき、的確な対応が可能になる。又異常発生時の発生箇所の画像が録画サーバ104に記憶されているので後の原因究明も容易になる。以上で図5の説明を終わる。
【0059】
次に図20は、画像情報を外部に転送する旨の転送命令をシナリオ管理PC103から受信したことを契機とした、画像情報の転送処理の詳細を示すフローチャートである。図20でステップS541乃至ステップS547は図1のゲートウェイ109において実行される処理であり、ステップS551乃至ステップS552は、不図示の例えば外部の設備機器メーカ又は部品メーカのゲートウェイで実行される処理である。なおゲートウェイ109はカメラIDとそのカメラIDに対応するカメラのIPアドレスとのペアの情報をアドレステーブルとしてハードディスク又は不揮発性メモリに記憶している。
【0060】
まずステップS541では、ゲートウェイ109はシナリオ管理PC103からイベントID、ビルデバイスID、イベントコード、センサID、ステータス、カメラID(複数可)、外部送信区分、外部送信先IPアドレス、外部送信ポート番号、外部送信ユーザID、外部送信パスワードの各情報を含む転送命令を受信してRAMのワークエリアに記憶し、処理をステップS542に進める。ステップS542では、ゲートウェイ109はRAMのワークエリアを参照して転送命令に含まれるセンサIDのセンサ情報をセンサネットワークより受信してRAMのワークエリアに記憶し、処理をステップS543に進める。
【0061】
ステップS543では、ゲートウェイ109はRAMのワークエリアを参照して転送命令に含まれる外部送信区分が1の場合は画像を転送しないことを決定し、処理をステップS546に進め、他方すなわち外部送信区分が2の場合画像を転送すると決定し処理をステップS544に進める。
【0062】
ステップS544では、ゲートウェイ109は、アドレステーブルを参照して従来ネットワークアダプタにて受信していなかった(捨てていた)ステップS541でRAMのワークエリアに記憶したカメラIDに対応するIPアドレスのネットワークカメラ110から受信した画像情報をRAMのワークエリアに記憶し、処理をステップS545に進める。
【0063】
ステップS545では、ゲートウェイ109はRAMのワークエリアに記憶した画像情報をTCP/IPのプロトコルに変換する(外部送信先IPアドレス、外部送信ポート番号、外部送信ユーザID、外部送信パスワードの各情報を用いて送信先を特定しTCP/IP用のヘッダ情報その他のパケット情報を作成する)。処理をステップS546に進める。
【0064】
ステップS546では、ゲートウェイ109は外部にあるゲートウェイ又はファイアウォールとの間にTCP/IPプロトコルによるセッション(コネクション)を確立し、処理をステップS547に進める。
【0065】
ステップS546では、ゲートウェイ109は確立したセッションによりセンサ情報及び/又はビルデバイス情報と画像情報(外部送信区分が2の場合のみ)と認証用の各情報(外部送信ポート番号、外部送信ユーザID、外部送信パスワード)及び外部送信先IPアドレスを含むTCP/IPパケットを外部にあるゲートウェイ又はファイアウォールに転送する。
【0066】
他方、ステップS551では、外部にあるゲートウェイ又はファイアウォールは、ゲートウェイ109とのセッションを確立し、処理をステップS552に進める。
【0067】
ステップS552では、外部にあるゲートウェイ又はファイアウォールは、外部送信ユーザIDと外部送信パスワードと外部送信ポート番号による認証を行い、認証がOKであれば受信したパケットを外部送信先IPアドレスに転送する。
【0068】
上記ライブ画像の外部への転送処理の変形例として、上述のようなライブ画像を転送するよりもイベント発生時の画像の方が故障や異常等のイベント発生の原因の解明に資する場合があるため、シナリオ管理PC103がライブ画像ではなく、表示制御手段1035が特定のビルデバイスの特定イベントのイベント発生時の画像をゲートウェイ109に転送する旨の画像再生要求を録画サーバ104に送信し、かつ上述のようにシナリオ管理PC103がゲートウェイ109に対して画像転送命令を送信する処理も可能である。このような処理を実行することにより所望のイベント発生時の画像を例えば設備メーカに転送することができる。以上で図20の説明を終わる。
【0069】
図6は本発明のビル設備監視システムのビューワPC102及びMAP表示PC101の表示制御処理、及び録画サーバ104の録画処理を示す図である。図6のステップS611乃至ステップS617はビューワPC102のCPU21の制御の下で実行する処理であり、図6のステップS631乃至ステップS636はMAP表示PC101のCPU21の制御の下で実行する処理である。図6のステップS651乃至ステップS655は録画サーバ104のCPU21の制御の下で実行する処理である。
【0070】
ステップS611では、ビューワPC102はオペレーティングシステムの起動後にビューワプログラムをハードディスク28からRAM22に読み出して起動し、ハードディスク28に記憶している通常時の表示シナリオ(センサ情報を受信していない場合に、所定のネットワークカメラの画像を例えば4分割された画面の所定の位置に所定時間表示し、所定時間経過後他のネットワークカメラの画像に切替えていく表示制御手順)により画面表示を切替えて各ネットワークカメラから受信した画像を表示し、処理をステップS612に進める。ステップS612では、ビューワPC102はマウス又はキーボードからカメラのPTZを操作する入力があるかを判定し、入力がある場合は入力値(操作対象のネットワークカメラのカメラIDとPTZ値)をRAM22のワークエリアに記憶し、処理をステップS613に進め、入力がない場合は処理をステップS614に進める。
【0071】
ステップS613では、ビューワPC102はRAM22のワークエリアに記憶した操作対象のネットワークカメラのカメラIDとPTZ値とを含むPTZ制御命令を、カメラIDをキーにしてカメラマスタを参照して特定される対象のネットワークカメラに送信して、処理をステップS614に進める。
【0072】
ステップS614では、ビューワPC102はシナリオ管理PC103からの制御命令を待ち、図4のステップS424でシナリオ管理PC103から送信される特定のネットワークカメラから受信した画像を画面に表示する旨の(イベントID、カメラIDを含む)カメラ映像の表示開始命令又は、図5のステップS525でシナリオ管理PC103から送信される特定のネットワークカメラから受信した画像の画面への表示を終了する旨の(イベントID、カメラIDを含む)カメラ映像の表示終了命令を受信した場合、又は命令を受信せずに所定時間(例えば0.1秒)が経過した場合、処理をステップS615に進める。
【0073】
ステップS614では、ビューワPC102は受信した制御命令の有無により処理を分岐する。カメラ映像の表示開始命令を受信した場合は処理をステップS616に進める。カメラ映像の表示終了命令を受信した場合は処理をステップS617に進める。表示開始命令も表示終了命令も受信なしの場合はそりをステップS612に戻す。
【0074】
ステップS616では、ビューワPC102はカメラ映像の表示開始命令に含まれるカメラIDを用いて、このカメラIDに該当するネットワークカメラから受信した画像を画面に表示して処理をステップ612に戻す。ステップS617では、ビューワPC102はカメラ映像の表示終了命令に含まれるカメラIDを用いて、このカメラIDに該当するネットワークカメラから受信した画像の画面への表示を終了して、通常シナリオに基づくネットワークカメラから受信した画像を表示して、処理をステップ612に戻す。
【0075】
次に監視サーバ106がセンサ情報を受信した場合のMAP表示PC101の表示制御について説明する。ステップS631では、MAP表示PC101は起動後ハードディスク28に記憶されている基本MAPを表示する。基本MAPとはイベント情報を受信していない通常時に表示する所定階のフロアマップであり、この他にビルの全階別のフロアマップをハードディスク28に記憶している。又MAP表示PC101はハードディスク28にマップマスタを記憶している。マップマスタはビルデバイスID又はセンサIDをキーにして対応するマップID及びカメラIDとPTZ制御情報とを記憶している(つまりビルデバイスID及びセンサIDを特定すると、そのビルデバイスIDのアイコン及びそのセンサIDのアイコンが含まれるマップとそのビルデバイスIDに対応するビルデバイス及びそのセンサIDに対応するセンサを撮影するネットワークカメラ及びそのネットワークカメラがそのビルデバイス又はセンサを撮影するために制御すべきPTZ値が特定される)。このマップIDを名称とするマップ本体のマップデータ(各部屋や廊下やエレベータ等のベクトル形式の描画データ、及び各ビルデバイスIDとその位置座標データとそのアイコンデータ、及び各センサIDとその位置座標データとそのアイコンデータを含む)もハードディスク28に記憶している。
【0076】
各フロアマップには管理対象(監視対象)の各ビルデバイスを示すアイコン、及び各ネットワークカメラを示すアイコン及び各部屋や廊下、エラベータ等のレイアウト図を表示して制御命令又はキーボードやマウスからの入力を待つ。キーボードやマウスからの表示制御入力(例えば表示する階を切替える入力や拡大表示要求)があるとその制御入力に応じたMAPを表示する。 他方、シナリオ管理PC103から該当ビルデバイスのアイコン(該当するセンサのアイコンをMAPに表示している場合は該当するセンサアイコン)のブリンク表示制御命令を受信した場合、受信した表示制御命令をRAM22のワークエリアに記憶し、処理をステップS632に進める。
【0077】
ステップS632では、MAP表示PC101はRAM22のワークエリアに記憶した表示制御命令に含まれるビルデバイスID又はセンサIDをキーにしてマップマスタを参照して対応するマップIDのマップデータをハードディスクから読み出して表示し、表示制御命令に含まれるビルデバイスID又はセンサIDをキーにしてマップデータの該当のビルデバイス又はセンサのアイコンを点滅表示(ブリンク表示)し、処理をステップ633に進める。
【0078】
ステップS633では、MAP表示PC101はキーボード又はマウス等の入力手段から時間延長命令(例えば2分延長して表示する旨の)が入力されているかを判定する。時間延長命令が入力されている場合は処理をステップS634に進め、時間延長命令が入力されていない場合は処理をステップS635に進める。
【0079】
ステップS634では、MAP表示PC101はシナリオ管理PC103に時間延長命令(イベントID、カメラID、延長時間)を送信して処理をステップS635に進める。ステップS635では、MAP表示PC101は、アイコンのブリンク表示の停止命令、及び基本MAPへの復帰命令をシナリオ管理PC103から受信したかを判定し、これら命令を受信した場合は、受信したアイコンのブリンク表示の停止命令に含まれるイベントIDとビルデバイスID又はセンサIDと停止命令とをRAM22のワークエリアに記憶し、処理をステップS636に進め、これらの命令を受信していない場合は処理をステップS633に戻す。
【0080】
ステップS636では、MAP表示PC101は、マップデータとRAM22のワークエリアに記憶した停止命令に対応するビルデバイスID又はセンサIDとを用いて、停止命令に該当するアイコンの点滅を停止して処理をステップS631に戻す。次に録画サーバ104の処理について説明する。
【0081】
まずステップS651では、録画サーバ104はオペレーティングシステムの起動後(電源オン後の初回のみ)、通常録画(対象の各ネットワークカメラからの画像を)を開始する。この通常録画はセンサオンイベントの受信等の他のステップを実行している際にも処理を続行している。処理をステップステップS652に進める。
【0082】
ステップS652では、録画サーバ104はシナリオ管理PC103からのセンサONイベント情報(イベント発生時刻とイベントIDとカメラID及びセンサオンイベントである旨を含む)又はセンサOFFイベント情報(イベントIDとイベント終了時刻及びセンサオオフイベントである旨を含む)の受信待ち状態にあり、これらのイベント情報を受信した場合、RAM22のワークエリアに記憶して、処理をステップS653に進める。
【0083】
ステップS653では、録画サーバ104は、RAM22のワークエリアに記憶しているイベント情報がセンサONイベント情報である場合は処理をステップS654に進め、センサOFFイベント情報の場合は処理をステップS655に進める。
【0084】
ステップS654では、録画サーバ104はハードディスク28に受信したイベントON情報を記録し、処理をステップS656に進める。ステップS655では、録画サーバ104は録画サーバ104はハードディスク28に受信したイベントOOFF情報を記録し、処理をステップS656に進める。
【0085】
ステップS656では、録画サーバ104は受信したイベントON情報に含まれるイベント発生時刻及びカメラID、及び受信したイベントOFF情報に含まれるイベント終了時刻とを用いて、ハードディスク28に記憶されている撮影画像ファイルを照会して、このカメラIDに該当するネットワークカメラ(本実施例ではネットワークカメラ110)のイベント発生時刻とイベント終了時刻との間の画像を撮影している画像ファイルの名称と画像フレーム番号(イベント発生時刻の画像フレーム番号Fromと、イベント終了時刻の画像フレーム番号To)とを取得し、画像の検索インデックス情報(イベントID、画像ファイル名称、画像フレーム番号From、画像フレーム番号To)として監視サーバ106に送信し、処理をステップS651に戻す。以上で図6の説明を終わる。
【0086】
次に、図7は本発明のビル設備監視システムのイベント非発生時におけるMAP表示PC101とビューワPC102と各ネットワークカメラとの(特定のアイコンを選択した場合の)連携表示制御処理のフローチャートを示す図である。図7のステップ711乃至ステップS713はMAP表示PC101のCPU21の制御の下で実行する処理であり、図7のステップS721乃至ステップS725はビューワPC102のCPU21の制御の下で実行する処理である。図7のステップS731乃至ステップS736はネットワークカメラ(本実施例ではネットワークカメラ110)のCPU21の制御の下で実行する処理である。
【0087】
まず、ステップ711では、MAP表示PC101は起動後ハードディスク28に記憶されている基本MAPを表示し、ステップS631と同様にキーボードやマウスからの表示制御入力(例えば表示する階を切替える入力や拡大表示要求)があるとその制御入力に応じたMAPを表示する。所定のタイミングで、処理をステップS712に進める。
【0088】
ステップ712では、MAP表示PC101はMAP中の特定のアイコン(カメラのアイコン又はビルデバイスのアイコン又はセンサのアイコン)を選択する入力があるとその選択されたアイコンに対応するネットワークカメラのカメラID又はビルデバイスのデバイスID又はセンサIDをRAM22のワークエリアに記憶し、処理をステップS713に進める。
【0089】
ステップ713では、MAP表示PC101はステップS712でビルデバイスのアイコン又はセンサのアイコンが選択された場合は、RAM22のワークエリアに記憶しているデバイスID又はセンサIDをキーにしてマップマスタを参照し、対応するネットワークカメラ(本実施例ではネットワークカメラ110)のカメラIDとPTZ制御情報とを取得し、ビューワPC102にビューワ表示命令(カメラIDと、当該カメラIDの画像を表示する旨の表示命令、ステップS712でビルデバイスのアイコン又はセンサのアイコンが選択された場合は更にPTZ制御情報とデバイスID又はセンサIDを含む)を送信して、処理をステップS711に戻す。
【0090】
ステップS721では、ビューワPC102はオペレーティングシステムの起動後にビューワプログラムをハードディスク28からRAM22に読み出して起動し、ハードディスク28に記憶している通常時の表示シナリオ(センサ情報を受信していない場合に、所定のネットワークカメラの画像を例えば4分割された画面の所定の位置に所定時間(例えば20秒)表示し、所定時間経過後他のネットワークカメラの画像に切替えていく表示制御手順)により画面表示を切替えて各ネットワークカメラから受信した画像を表示し、処理をステップS722に進める。
【0091】
ステップS722では、ビューワPC102はビューワ表示命令の受信待ち状態にあり、この間も通常時の表示シナリオに従って画面表示を切替える。ビューワ表示命令(カメラIDと当該カメラIDの画像を表示する旨の表示命令、ステップS712でビルデバイスのアイコン又はセンサのアイコンが選択された場合は更にPTZ制御情報とデバイスID又はセンサIDを含む)を受信すると、受信したビューワ表示命令をRAM22のワークエリアに記憶して、処理をステップS723に進める。
【0092】
ステップS723では、ビューワPC102はRAM22のワークエリアのビューワ表示命令のカメラIDを用いて該当するネットワークカメラの画像を画面に表示して処理をステップS724に進める。
【0093】
ステップS724では、ビューワPC102はマウスやキーボード等の入植手段からカメラのプリセット選択入力(図9に示すビューワPC102の表示画面で、例えば画面右上のカメラ2画像のPTZボタン921を押下する入力)があるかを判定し、選択入力がある場合は処理をステップS725に進め、選択入力がない場合は処理をステップS726に進める。
【0094】
ステップS725では、ビューワPC102はプリセット選択入力に応じたカメラIDをキーにしてカメラマスタとプリセット情報テーブルとを参照し、PTZ制御情報(送信先IPアドレスと、パン値、チルト値、ズーム値)を読み出してネットワークカメラ110に送信し、処理をステップS722に戻す。なおステップS712でビルデバイスのアイコン又はセンサのアイコンが選択された場合はマップマスタから読み出したPTZ制御情報をネットワークカメラ110に送信し、処理をステップS726に進める。
【0095】
ステップS726では、ビューワPC102は故障時画像又はメンテナンス時画像の要求入力(図9に示すビューワPC102の表示画面で、例えば画面右上のカメラ2画像の故障時画像ボタン922又はメンテ時画像ボタン923を押下する入力)があるかを判定し、要求入力がある場合は処理をステップS727に進め、要求入力がない場合は処理をステップS722に戻す。
【0096】
ステップS727では、ビューワPC102は、ステップS722でRAM22のワークエリアに記憶している現在画像を表示中のカメラIDと押下されたボタンに応じた故障時画像又はメンテナンス時画像とを要求する旨の命令とを含む画像要求とを録画サーバ104に送信して処理をステップS728に進める。録画サーバ104は後述する図8のステップS842乃至ステップS845の処理を実行し、折り返し要求した故障時画像又はメンテナンス時画像をビューワPC102に送信する。
【0097】
ステップS728では、ビューワPC102は、ステップS723で表示している現在のライブ画像と故障時画像又はメンテナンス時画像とを図9の画面の上下(例えばカメラ2画像の画面920にライブ画像、カメラ4画像940に故障時画像又はメンテナンス時画像)又は左右(例えばカメラ2画像の画面920にライブ画像、カメラ1画像910に故障時画像又はメンテナンス時画像)に同時に表示し、故障時画像又はメンテナンス時画像の再生が終了するか、又は図9の画面で通常表示ボタン906(ステップS721の通常時の表示シナリオに従った画面の切替え制御に戻る旨の指示ボタン)の押下を検知すると、通常時の表示シナリオに表示制御を切替えて、処理をステップS722に戻す。
【0098】
次にネットワークカメラ110はステップS731乃至ステップS736の処理は図5のステップS731乃至ステップS736の処理と同様なので説明を省略する。
【0099】
図8は本発明のビル設備監視システムのレポート処理のフローチャートを示す図である。図8のステップS821乃至ステップS831はビューワPC102のCPU21の制御の下で実行する処理である。図8のステップS841乃至ステップS845は録画サーバ104のCPU21の制御の下で実行する処理である。
【0100】
次にステップS821では、ビューワPC102はビューワを起動し(初回のみ)、ビューワ画面の「処理選択」ボタンの押下を検知すると、不図示の処理選択メニューを表示する。
【0101】
処理選択メニューで「レポーティング処理」を選択する入力を検知するとレポートの種類及び作成条件(レポート作成対象機器、対象期間等の指定)を入力する不図示の画面を表示し、レポートの種類(個別のビルデバイスを対象とする修理履歴表示(図10)、個別のビルデバイスを対象とする故障レポート(図11)、メンテナンスリスト(図12)、個別のビルデバイスを対象とするメンテナンスレポート(図13)の4種類)、と作成条件(修理履歴表示以外の場合はビルデバイスIDの指定、及び対象期間の年月日From〜To)とを選択又は入力する不図示の画面を表示し、これらのレポートの種類と作成条件が指定され、「作成」ボタンの押下を検知すると、レポートの種類と作成条件とをRAM22のワークエリアに記憶し、処理をステップS822に進める。
【0102】
次にステップS822では、ビューワPC102はRAM22のワークエリアに記憶しているレポートの種類と作成条件とを用いて、監視サーバ106のログDB107の各テーブルからレポートに必要なデータを抽出するためのSQL文(レポートの種類に対応する故障履歴テーブル又はメンテナンス履歴テーブル又はイベントログテーブルの名称と、レポートの種類に対応する対象期間の年月日From〜Toに応じた、イベント発生日又は最終メンテナンス日又は故障発生日)を作成し、監視サーバ106に送信し、処理をステップS823に進める。
【0103】
次にステップS823では、ビューワPC102は折り返し監視サーバ106から送信されるレポート作成用の情報(ビルデバイス毎のイベントログテーブル又は故障履歴テーブル又はメンテナンス履歴テーブルの詳細情報(録画データの検索インデックス情報とを含む))を監視サーバ106から受信してハードディスク28にワークファイルとして記憶し、処理をステップS824に進める。
【0104】
ここで監視サーバ106のログDB107に記録される故障履歴テーブルとメンテナンス履歴テーブルについて説明する。ログDB107のメンテナンス履歴テーブルはビルデバイスID(キー項目)、機器名称、メーカ、型式、購入年月日、最終メンテナンス日、次回メンテナンス予定日、最終修理日、備考の各項目を記録している。メンテナンス履歴テーブルの追加・更新データは、監視クライアント105から入力されて監視サーバ106のログDB107のメンテナンス履歴テーブルに登録される。又、ログDB107の修理履歴テーブルは、ビルデバイスID(キー項目)、施設名(ビルの名称等)、設備名(空調設備等の機器の種類)、機器名称、メーカ、型式、購入年月日、最終メンテナンス日、次回メンテナンス予定日の基本項目(1ビルデバイスにつき1件だけ)と、故障発生日、故障内容、修理内容、備考の各明細項目(故障件数分存在する)とを記録している。修理履歴テーブルの追加・更新データは監視クライアント105から入力されて監視サーバ106のログDB107の修理履歴テーブルに登録される。
【0105】
ステップS824では、ビューワPC102はRAM22のワークエリアに記憶しているレポートの種類に応じた画面情報をハードディスクから読み出し、ハードディスク28に記憶しているワークファイルに含まれるレポート作成用の情報を用いて、図10乃至図13の画面を表示するための画面情報を生成する。その際図11の画面において故障ログ表示欄1110のエラーコード又は故障ログの各明細に録画データの検索インデックス情報をHTMLのリンク形式又は専用アプリにおける再生ボタンとして埋め込む。又図11の画面において過去のメンテナンス履歴欄1113のメンテナンス履歴の各明細に録画データの検索インデックス情報をHTMLのリンク形式又は専用アプリにおける再生ボタンとして埋め込む。又は図13の画面において、前回メンテナンス状況表示欄1307の各明細に録画データの検索インデックス情報をHTMLのリンク形式又は専用アプリにおける再生ボタンとして埋め込む。又は、過去のメンテナンス履歴欄1309の各明細に録画データの検索インデックス情報をHTMLのリンク形式又は専用アプリにおける再生ボタンとして埋め込む。画面情報を生成してRAM22のワークエリアに記憶して処理をステップS825に進める。
【0106】
ステップS825では、作成した画面情報を用いてレポート画面を表示する。レポートの種類が個別のビルデバイスを対象とする修理履歴表示の場合は図10の過去の修理履歴一覧画面を表示し、個別のビルデバイスを対象とする故障レポートの場合は図11の故障レポート画面を表示し、メンテナンスリストの場合は図12のメンテナンスリストの画面を表示し、個別のビルデバイスを対象とするメンテナンスレポートの場合は図13のメンテナンスレポート画面を表示する。ステップS826では、ビューワPC102は図11の画面においてHTML形式でエラーコード、故障ログ表示欄1110の特定のエラーコード又は故障ログのリンク箇所が選択された(マウスでクリックされた)場合あるいは過去のメンテナンス履歴欄1113の特定のメンテナンス履歴のリンク箇所が選択された(マウスでクリックされた)場合、又は図13の画面において、前回メンテナンス状況表示欄1307のリンク箇所又は、過去のメンテナンス履歴欄1309のリンク箇所が選択された(マウスでクリックされた)場合は、選択箇所をRAM22のワークエリアに記憶して処理をステップS827に進める。又、図10の画面において、特定の修理履歴の明細行のチェックマーク欄1009がチェックされ、かつ詳細&画像表示ボタン1016が押下された場合、選択した履歴情報をRAM22のワークエリアに記憶して処理をステップS827に進める。
【0107】
ステップS827では、ビューワPC102は、ステップS826での選択に応じてRAM22のワークエリアに記憶している検索インデックス情報を監視サーバ104に送信し、処理をステップS828に進める。ステップS828ではビューワPC102は、録画サーバ104から検索インデックス情報に対応する録画データを受信し、処理をステップS829に進める。
【0108】
次にステップS829では、ビューワPC102は図11の画面が表示されており、かつライブ同時表示ボタン1117が押下されたことを検知した場合は処理をステップS830に進め、それ以外の場合は処理をステップS831に進める。
【0109】
次にステップS830では、ビューワPC102は図11の画面で、録画サーバ104から受信した故障時の画像又はメンテナンス時の画像(メンテナンス作業時画像)を録画映像再生ウィンドウ1112にて再生し、ネットワークカメラ110から受信しているライブ画像を録画映像再生ウィンドウ1115にて再生し、メニューボタン1116の押下を検知すると、処理をステップS821に戻す。このように故障時の画像又はメンテナンス時の画像と現在のライブ画像とを同時に対比表示する。
次にステップS831では、ビューワPC102は録画サーバ104から受信した故障時の画像又はメンテナンス時の画像を図13のメンテナンス実施状況の録画再生ウィンドウ1308にて再生し、メニューボタン1312の押下を検知すると、処理をステップS821に戻す。
【0110】
次に図8の録画サーバ104のCPU21の制御の下で実行するステップS841乃至ステップS845の各処理について説明する。
【0111】
ステップS841では、録画サーバ104は通常録画モードで録画データの受信処理及び記録処理を継続しつつ、所定のタイミング(例えば0.1秒毎)に処理をステップS842に進める。
【0112】
ステップS842では、録画サーバ104は録画データ要求をビューワPC102から受信したかをRAM22のビューワPC102のセッションメモリの内容から判定し、処理をステップS843に進める。ステップS842では、録画サーバ104は、ステップS842の判定結果に従って処理を分岐する。ビューワPC102から録画データ要求を受信したと判定した場合は、処理をステップS844に進める。ビューワPC102から録画データ要求を受信しなかったと判定した場合は、処理をステップS841に戻す。
【0113】
ステップS844では、録画サーバ104はビューワPC102から受信した録画データ要求に含まれる録画データ要求対象のネットワークカメラや撮影時刻に応じた録画データを送信するために、録画データ送信プロセスを起動し、処理をステップS845に進める。
【0114】
ステップS844では、録画サーバ104は録画データ送信プロセスがハードディスクに記録されている録画データから録画データ要求に含まれる対象のネットワークカメラや撮影時刻に該当する録画データをRAM22に読み出してビューワPC102に送信し、処理をステップS841に戻す。録画データ送信プロセスは対象のネットワークカメラや撮影時刻に該当する録画データを終えると処理を終了する。以上でステップS841乃至ステップS845の説明を終わる。
【0115】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0116】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。以下に変形例の概要を示す。
【0117】
[実施例2]
監視サーバ106とシナリオ管理PC103とを1つの筐体(一体)としてシステムを構成する。この場合、図4のステップS401乃至ステップS405と、ステップS421乃至ステップS425及び図5のステップS521乃至ステップS528とは同一のハードウェア内の別プロセスとして実行する。ステップS403のセンサ情報はプロセス間通信によりステップS421に伝えられる。他の点は実施例1と同様なので説明を省略する。
【0118】
[実施例3]
MAP表示PC101とビューワPC102とを1つの筐体(一体)としてシステムを構成する。この場合、図7のステップS711乃至ステップS713と、ステップS721乃至ステップS723とは同一のハードウェア内の別プロセスとして実行する。ステップS713のビューワ表示命令はプロセス間通信によりステップS722に伝えられる。他の点は実施例1と同様なので説明を省略する。
【0119】
以下の実施例4乃至実施例12でも、実施例1で別のハードウェアで実行されている処理は、同一のハードウェア内で同様に別プロセスとして実行する。又実施例1での異なるハードウェア間の情報や命令のやり取りは、以下の実施例4乃至実施例12では例えば異なるプロセス間におけるプロセス間通信により、やり取りされる。他の点は実施例1と同様なので説明を省略する。
【0120】
[実施例4]
ビューワPC102と録画サーバ104とを1つの筐体(一体)としてシステムを構成する。
[実施例5]
MAP表示PC101とシナリオ管理PC103とを1つの筐体(一体)としてシステムを構成する。
【0121】
[実施例6]
シナリオ管理PC103と録画サーバ104とを1つの筐体(一体)としてシステムを構成する。
[実施例7]
シナリオ管理PC103と録画サーバ104と監視サーバ106とを1つの筐体(一体)としてシステムを構成する。
【0122】
[実施例8]
シナリオ管理PC103とビューワPC102とを1つの筐体(一体)としてシステムを構成する。
[実施例9]
シナリオ管理PC103と監視サーバ106とビューワPC102とを1つの筐体(一体)としてシステムを構成する。
【0123】
[実施例10]
シナリオ管理PC103とビューワPC102とMAP表示PC101とを1つの筐体(一体)としてシステムを構成する。
[実施例11]
シナリオ管理PC103とビューワPC102とMAP表示PC101と監視サーバ106とを1つの筐体(一体)としてシステムを構成する。
[実施例12]
シナリオ管理PC103とビューワPC102とMAP表示PC101と録画サーバ104と監視サーバ106とを1つの筐体(一体)としてシステムを構成する。
【0124】
また、本発明におけるプログラムは、図5乃至図8の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図5乃至図8の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラム及び図9乃至図13の画面を表示可能な画面情報が記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図5乃至図8の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0125】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0126】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0127】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0128】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態
の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0129】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0130】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0131】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0132】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0133】
100 イーサネット(登録商標)
101 MAP表示PC
102 ビューワPC
103 シナリオ管理PC
104 録画サーバ
105 監視クライアント
106 監視サーバ
107 ログDB
108 シナリオDB
110 ネットワークカメラ
111 ネットワークカメラ
112 ネットワークカメラ
113 ネットワークカメラ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象である設備機器から受信したイベント情報を記憶する監視サーバと撮影機器から受信した画像情報を記憶する録画サーバと前記撮影機器に対する撮影制御を行う管理端末とが通信可能に構成された監視システムであって、
前記録画サーバは、
前記撮影機器が撮影した画像を記憶する画像記憶手段と、
前記監視サーバから受信したイベント情報に対応する前記画像を対応づけるためのインデックス情報を生成するインデックス生成手段と、
前記生成したインデックス情報を前記監視サーバに転送するインデックス転送手段を備え、
前記監視サーバは、
前記設備機器又は前記設備機器と対応付けられ前記設備機器の状態を検知するセンサから送信されるエラー又は警告を含むイベント情報を取得する取得手段と、
前記取得したイベント情報を前記録画サーバと前記管理端末とに転送する情報転送手段と、
前記取得したイベント情報と前記イベント情報に対応する前記録画サーバから受信したインデックス情報とを含む履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段と、
を備え、
前記管理端末は、
前記各設備機器と該設備機器を撮影可能な撮影機器との対応と撮影パラメータとを記憶する制御情報記憶手段と、
前記転送されたイベント情報を用いて前記制御情報記憶手段を参照して、前記イベント情報を送信した設備機器を撮影した画像であるイベント時画像を前記設備機器に対応づけられた撮影機器に撮影させるべく前記撮影機器に所定の撮影パラメータを送信する撮影制御手段と、
前記履歴情報を用いて前記画像記憶手段に記憶されている前記設備機器の前記イベント時画像と該設備機器の現在撮影している画像である現在画像とを対比表示させるための表示制御情報を生成する表示制御手段と
を備えることを特徴とする監視システム。
【請求項2】
前記管理端末は、
前記設備機器又は前記センサから受信したイベント情報に応じて、前記イベント時画像と前記イベント情報、又は前記イベント情報の何れかを転送するかを決定すると共に、及び該前記イベント時画像と前記イベント情報、又は前記イベント情報をいずれに転送するかを特定する決定手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の監視システム。
【請求項3】
前記制御情報記憶手段は前記撮影機器を特定する一意のIDを記憶し、
前記履歴情報記憶手段の前記イベント情報は前記エラーの発生時刻又は前記警告の発生時刻を記憶し、
前記監視サーバは、
前記イベント情報又は前記IDの少なくともいずれか一つを用いて前記履歴情報を検索する検索手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の監視システム。
【請求項4】
前記表示制御手段は、所望の前記設備機器について、メンテナンス作業時の画像であるメンテナンス時画像と、該設備機器の現在の画像である現在画像とを対比して表示させる表示制御を行なうことを
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1に記載の監視システム。
【請求項5】
監視対象である設備機器と該設備機器を撮影可能な撮影機器との対応を記憶する制御情報記憶手段と、前記撮影機器から受信した画像情報と前記設備機器又は前記設備機器と対応付けられ前記設備機器の状態を検知するセンサから送信されるエラー又は警告を含むイベント情報とを対応付けるインデックス情報と前記イベント情報とを含む履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段とを備えた監視システムの制御方法であって、
前記設備機器又は前記センサから前記イベント情報を取得する取得工程と、
前記取得工程において取得した前記イベント情報に応じて前記制御情報記憶手段を参照して、前記イベント情報を送信した設備機器の画像であるイベント時画像を前記設備機器に対応づけられた撮影機器に撮影させるべく前記撮影機器に所定の撮影パラメータを送信する撮影制御工程と、
前記履歴情報を用いて前記設備機器の前記イベント時画像と該設備機器の現在画像とを対比表示させる表示制御工程と
を備えることを特徴とする監視システムの制御方法。
【請求項6】
設備機器を監視する監視システムであって、前記各設備機器と該設備機器を撮影可能な撮影機器との対応を記憶する制御情報記憶手段と前記撮影機器から受信した画像情報を記憶する画像記憶手段と前記設備機器又は前記設備機器と対応付けられ前記設備機器の状態を検知するセンサから送信されるエラー又は警告を含むイベント情報とを対応付けるインデックス情報と前記イベント情報とを含む履歴情報を記憶する履歴情報記憶手段とを備えた監視システムの制御プログラムであって、
前記監視システムを、
前記設備機器又は前記設備機器と対応付けられ前記設備機器の状態を検知するセンサから送信されるエラー又は警告を含むイベント情報を取得する取得手段と、
前記取得したイベント情報に応じて前記画像記憶手段を参照して、前記イベント情報を送信した設備機器の画像であるイベント時画像を前記設備機器に対応づけられた撮影機器に撮影させるべく前記撮影機器に所定の撮影パラメータを送信する撮影制御手段と、
前記履歴情報を用いて前記設備機器の前記イベント時画像と該設備機器の現在画像とを対比表示させる表示制御手段
として機能させるための監視システムの制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−54060(P2011−54060A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−204121(P2009−204121)
【出願日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】