説明

監視システム、監視システムプログラム、及び、監視方法

【課題】機器1が近接状態にあることを監視していた機器2が、他の機器3に、機器1の監視を代行させることが出来ない。
【解決手段】監視システムは、自機器と同じ監視IDを記憶する被監視機器と、近接通信を介して監視IDを通信して被監視機器との近接状態を検出し、近接状態を検出できないとき監視警告をする監視手段と、監視IDを監視代行機器に送信または監視IDを記憶する管理機器に送信させる代行依頼部と、監視手段の監視警告を抑止し、警告通知を受信して代行警告をする異常検知手段を備える監視機器と、監視IDを受信して記憶する第1の代行開始手段と、被監視機器と、近接通信を介して自機器が記憶する監視IDを通信することで被監視機器との近接状態を検出し、近接状態を検出できないとき警告通知を監視機器に送信する監視代行手段、を備える監視代行機器、を包含する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視システム、監視システムプログラム、及び、監視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、携帯電話の置き忘れ防止用の装置を開示する。携帯電話は、特定番号と自己ID番号とを含む特定呼び出し信号を送信する。警告装置には特定番号が格納されており、特定呼び出し信号を受信して格納されている特定番号と照合し、両者者が一致した場合、警告装置はその携帯電話をペアリング対象として登録する。ペアを構成した後、警告装置は、携帯電話が所定距離以上離れていないかどうかを監視する。監視は、携帯電話のID番号の照合によって行われ、ID番号が不一致の場合やID番号を受信できない場合には、ブザー等によって警報を行う。
【0003】
特許文献2は、携帯端末等の置き忘れ・盗難防止システムを開示する。利用者は、携帯端末の子機に各々固有のID番号を付与する。利用者は、親機側の登録ボタン操作により、特定の子機のID番号を親機側に登録し、その子機と当該親機とをペアリングをする。ペアを構成した後、親機は、子機が所定距離以上離れていないかどうかを監視する。
【0004】
特許文献3は、セキュリティ用の無線端末及び無線セキュリティシステムを開示する。セキュリティのチェック対象物に取り付けられた無線端末は、自身が存在する無線伝搬エリアをカバーしている無線基地局に対して、無線伝搬エリアに存在し続ける旨を示す駐在登録要求を送信する。その後、無線端末は、無線基地局から送信されてくる在圏チェック信号の受信レベルが閾値より低くなった場合には、無線伝搬エリアから離れたものとみなし、無線基地局に対してアラーム信号を送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007-311907号公報
【特許文献2】特開2007-207106号公報
【特許文献3】特開平10- 84570号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の文献に開示された技術は、いずれも、機器1が近接状態にあることを監視していた機器2が、他の機器3に、機器1の監視を代行させることが出来ない。特許文献1は、警告装置の代行について、何の技術も開示しない。特許文献2は、親機の代行について何の技術も開示しない。特許文献3は、無線端末が、監視対象、アラーム送信先である無線基地局を変更する技術である。本発明は、上記の課題を解決する為の技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施の形態の監視システムは、自機器と同じ監視IDを記憶する被監視機器と、近接通信を介して前記監視IDを通信して前記被監視機器との近接状態を検出し、前記近接状態を検出できないとき監視警告動作を実行する監視手段と、
前記監視IDを監視代行機器に送信または前記監視IDを記憶する管理機器に送信させる代行依頼部と、
前記監視手段の前記監視警告動作を抑止し、警告通知を受信して代行警告動作を実行する異常検知手段、を備える監視機器と、
前記監視IDを受信して記憶する第1の代行開始手段と、
前記被監視機器と、近接通信を介して自機器が記憶する前記監視IDを通信することで前記被監視機器との近接状態を検出し、前記近接状態を検出できないとき前記警告通知を直接または間接に前記監視機器に送信する監視代行手段、を備える前記監視代行機器、を包含する。
【0008】
本発明の一実施の形態の監視システムプログラムは、第1のコンピュータに、
自コンピュータと同じ監視IDを記憶する被監視機器と、近接通信を介して前記監視IDを通信して前記被監視機器との近接状態を検出し、前記近接状態を検出できないとき監視警告動作を実行する監視処理と、
前記監視IDを第2のコンピュータに送信または前記監視IDを記憶する管理機器に送信させる代行依頼処理と、
前記監視処理の前記監視警告動作を抑止し、警告通知を受信して代行警告動作を実行する異常検知処理、を実行させる監視プログラムと、
前記第2のコンピュータに、
前記監視IDを受信して記憶する第1の代行開始処理と、
前記被監視機器と、近接通信を介して自コンピュータが記憶する前記監視IDを通信することで前記被監視機器との近接状態を検出し、前記近接状態を検出できないとき前記警告通知を直接または間接に前記監視機器に送信する監視代行処理、を実行させる監視代行プログラム、を包含する。
【0009】
本発明の一実施の形態の監視方法は、監視機器が、
自機器と同じ監視IDを記憶する被監視機器と、近接通信を介して前記監視IDを通信して前記被監視機器との近接状態を検出し、前記近接状態を検出できないとき監視警告動作を実行し、
前記監視IDを監視代行機器に送信または前記監視IDを記憶する管理機器に送信させ、
前記監視警告動作を抑止し、警告通知を受信して代行警告動作を実行する異常検知処理を実行し、
前記監視代行機器が、
前記監視IDを受信して記憶し、
前記被監視機器と、近接通信を介して自機器が記憶する前記監視IDを通信することで前記被監視機器との近接状態を検出し、前記近接状態を検出できないとき前記警告通知を直接または間接に前記監視機器に送信する。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る監視システムは、被監視機器が近接状態にあることを監視していた監視機器が、監視代行機器に、被監視機器の監視を代行させることを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、第1の実施の形態にかかる監視システム10の構成図である。
【図2】図2は、ID対応表53に格納されるデータを示す。
【図3】図3は、監視機器17の監視部71と被監視機器12の被監視部21との間で行われる近接監視の処理フローチャート(第1の例)である。
【図4】図4は、監視機器17の監視部71と被監視機器12の被監視部21との間で行われる近接監視の処理フローチャート(第2の例)である。
【図5】図5は、監視システム10の動作フローチャートである。
【図6】図6は、第2の実施の形態にかかる監視システム10の構成図である。
【図7】図7は、第2の実施形態のID対応表53に格納されるデータを示す。
【図8】図8は、第2の実施形態の監視システム10の動作フローチャートである。
【図9】図9は、第3の実施の形態にかかる監視システム10の構成図である。
【図10】図10は、第3の実施形態の監視システム10の動作フローチャートである。
【図11】図11は、第4の実施の形態にかかる監視システム10の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明にかかる監視システム10は、例えば、ユーザが携帯するノートパソコン等の被監視機器12の置き忘れや盗難を防止する為のシステムである。ユーザは例えば、携帯端末等である小型の監視機器17を携帯または体に装着等している。監視機器17は被監視機器12が近くに存在することを監視しており、離れたことを検知するとアラームを発生する。ユーザは、このアラームにより、ノートパソコン等の置き忘れや盗難等を知ることが出来る。
【0013】
ユーザは、携帯しないとき、ノートパソコン等を例えばロッカーに格納する。このような場合、本発明にかかる監視システム10のユーザは、監視機器17に代わって、ロッカーに固定された監視代行機器13に、被監視機器12が近くに存在することを監視させることができる。監視代行機器13は、被監視機器12が近くに存在していることが検知できなくなるとアラームを監視機器17に、直接または間接に、送信する。ユーザは、このアラームにより、ノートパソコン等のロッカー等からの盗難等を知ることが出来る。
【0014】
なお、監視機器17は、携帯電話等自体である場合もあるし、携帯電話等に固定された、または組み込まれた装置であることもある。監視代行機器13、被監視機器12も、同様である。
【0015】
図1は、第1の実施の形態にかかる監視システム10の構成図である。監視システム10は、被監視機器12が近接状態にあることを監視(近接監視)する監視機器17、被監視機器12の監視を代行する監視代理機器13を包含する。監視システム10は、管理機器15を包含しても良い。
【0016】
監視機器17と被監視機器12は、互いに近接状態にある場合、近接通信により少なくとも一方向の通信が可能である。両者は、近接通信又は他の通信方法により双方向に通信可能である。
【0017】
監視代行機器13と被監視機器12は、互いに近接状態にある場合、近接通信により少なくとも一方向の通信が可能である。両者は、近接通信又は他の通信方法により双方向に通信可能である。
【0018】
近距離通信は、近接状態の(例えば、十m程度以下の距離にある)機器間で無線通信を可能とする。近距離通信は、例えば、赤外線通信、Bluetooth規格の通信、申請・免許が不要な微弱無線通信である。近距離通信においては、必ずしも、通信相手のアドレスが既知である必要はない。
【0019】
監視機器17と管理機器15は、インターネット等のネットワークA16を介して相互に通信可能である。被監視機器12と管理機器15は、インターネット等のネットワークB14を介して相互に通信可能である。ネットワークA16とネットワークB14は、同一のネットワークでも良い。
【0020】
監視機器17は、被監視機器12の近接監視を行う監視部71、監視代行機器13に近接監視の代行を依頼する代行依頼部72、代行警告動作等を行う異常検知部73、及び記憶部18を備える。
【0021】
監視部71、代行依頼部72、及び異常検知部73は、論理回路等で構成された装置である。監視部71、代行依頼部72、及び異常検知部73の全体又は一部は、監視機器17の図示されないプロセッサがプログラムを実行することで実現されても良い。
【0022】
記憶部18は、半導体メモリ等である。監視機器17の記憶部18は、管理機器15の通信アドレスである管理アドレス74、監視ID75(Identification)を記憶する。記憶部18は、監視ID75の暗号化キーを記憶しても良い。
【0023】
監視ID75は、監視機器17と当該監視機器17に近接監視をされる被監視機器12の両者が記憶(共有)する識別子であり、通常、監視システム10内で一意の値である。
【0024】
監視機器17が携帯端末等である場合、監視機器17は、携帯端末等の機能を実現する部分(図示されない)を包含する。
【0025】
被監視機器12は、監視機器17の監視に応答する被監視部21及び記憶部18を備える。被監視部21は、論理回路等で構成された装置である。被監視部21の全体又は一部は、被監視機器12の図示されないプロセッサがプログラムを実行することで実現されても良い。被監視機器12の記憶部18は、監視ID75を記憶する。記憶部18は、監視ID75の暗号化キーを記憶しても良い。
【0026】
被監視機器12がノートパソコン等である場合、被監視機器12は、ノートパソコン等の機能を実現する部分(図示されない)を包含する。
【0027】
監視代行機器13は、監視の代行を開始する第1の代行開始部31、近接監視の代行を行う監視代行部32、及び記憶部18を備える。
【0028】
第1の代行開始部31、及び監視代行部32は、論理回路等で構成された装置である。第1の代行開始部31、及び監視代行部32の全体又は一部は、監視代行機器13の図示されないプロセッサがプログラムを実行することで実現されても良い。
【0029】
監視代行機器13の記憶部18は、管理アドレス74、監視ID75を記憶する。記憶部18は、監視ID75の暗号化キーを記憶しても良い。
【0030】
管理機器15は、監視の代行を開始する第2の代行開始部51、警告転送部52、及び記憶部18を備える。
【0031】
第2の代行開始部51、及び警告転送部52は、論理回路等で構成された装置である。第2の代行開始部51、及び警告転送部52の全体又は一部は、管理機器15の図示されないプロセッサがプログラムを実行することで実現されても良い。
【0032】
管理機器15の記憶部18は、ID対応表53を記憶する。
【0033】
図2は、ID対応表53に格納されるデータを示す。ID対応表53は、監視システム10に包含される1以上の監視機器17対応に、監視ID75、監視機器17の通信アドレスである監視アドレス81、及び依頼ID83を対応付けて格納する。
【0034】
ID対応表53は、監視ID75の暗号化キーや副通知先を格納しても良い。更に、ID対応表53は、使用可能機器ID84を格納しても良い。
【0035】
依頼ID83は、監視機器17が監視代行機器13に監視代行を依頼する際の、各依頼を識別するための識別子である。依頼ID83は、例えば、監視機器17が監視代行を依頼する都度、管理機器15から取得する通番等である。監視システム10内に、監視機器17が1台であれば、依頼ID83は、例えば、監視機器17が監視代行を依頼する都度、自身で生成する通番等でも良い。依頼IDは、監視機器17の識別子でも良い。
【0036】
使用可能機器ID84は、監視端末73対応に、使用可能な1以上の監視代行機器13の識別子、例えば、通信アドレスである。この情報は、システムの管理者等が、監視機器17対応(ユーザ対応)に使用可能な監視代行機器13(ロッカー等)を割り当て、そこ以外は使用できなくしようとする場合に有用である。
【0037】
図3は、監視機器17の監視部71と被監視機器12の被監視部21との間で行われる近接監視の処理フローチャート(第1の例)である。監視機器17と当該監視機器17に近接監視をされる被監視機器12は同じ監視ID75を各々の記憶部18等に記憶している。
【0038】
監視部71は、自機器が記憶している監視ID75を近接通信により送信する(S1)。この後、監視部71は、一定時間内に被監視部21から応答を受信すればS1に戻り、
受信しなければ、監視警告動作を実行し(S2)、S1に戻る。
【0039】
監視警告動作は、被監視機器12が近接状態になかったことをユーザに通知する動作であり、アラーム音の発生等である。
【0040】
被監視部21は監視ID75を受信すると、受信した監視ID75と、自機器が記憶している監視ID75が一致するかをチェックし、一致しなければ受信待ち状態に戻る。一致する場合、被監視部21は応答を近接通信で送信して(S11)、受信待ち状態に戻る。
【0041】
S1またはS11の送信の一方は、近接通信でなく、通常のメール送信などでも良い。この場合、監視機器17または被監視機器12に相手のメールアドレスを、予め登録する等の処置が必要となる。
【0042】
図3は、監視代行機器13の監視代行部32と被監視機器12の被監視部21との間で行われる近接監視の処理フローチャートでもある。但し、この場合、監視警告動作に代えて、監視代行機器13が記憶している管理アドレス74を宛先とした警告通知のメール送信等を実行する。
【0043】
なお、S1に於いて、監視部71または監視代行部32は、暗号化キーで暗号化した監視ID75を送信しても良い。この場合、S11において、被監視部21は受信した監視ID75を復号化する。暗号化している場合、監視代行機器13は暗号化した監視ID75を記憶しておけばよく、監視ID75そのものの記憶は不要となる。
【0044】
暗号化は、監視機器17が携帯電話等であって、ユーザの携帯電話番号等、秘匿したいデータを監視ID75として使用する場合に有用である。監視システム10の監視機器17や管理機器15等が、監視ID75自体を近接監視で送信したり、監視代行機器13に記憶させたりすることを回避できる。
【0045】
図4は、監視機器17の監視部71と被監視機器12の被監視部21との間で行われる近接監視の処理フローチャート(第2の例)である。監視機器17と当該監視機器17に近接監視をされる被監視機器12は同じ監視ID75を各々の記憶部18等に記憶している。
【0046】
監視部71は、近接通信により応答要求を送信する(S21)。この後、監視部71は、監視ID75を受信して、受信した監視ID75と、自機器が記憶している監視ID75が一致するかをチェックし、一致する場合はS21に戻り、一致しなければ監視警告動作を実行し(S22)、S21に戻る。
【0047】
被監視機器12は、応答要求を受信すると、自機器が記憶している監視ID75を近接通信で送信する(S31)。
【0048】
S21またはS31の送信の一方は、近接通信でなく、通常のメール送信などでも良い。この場合、監視機器17または被監視機器12に相手のメールアドレスを、予め登録する等の処置が必要となる。
【0049】
図4は、監視代行機器13の監視代行部32と被監視機器12の被監視部21との間で行われる近接監視の処理フローチャートでもある。但し、この場合、監視警告動作に代えて、監視代行機器13が記憶している管理アドレス74を宛先とした警告通知のメール送信等を実行する。
【0050】
なお、S31に於いて、被監視部21は、暗号化キーで暗号化した監視ID75を送信しても良い。監視機器17及び監視代行機器13は、記憶部18に暗号化された監視ID75を記憶しておいても良い。この場合、22において、監視部71及び監視代行部32は受信した暗号化されている監視ID75と自機器が記憶している暗号化された監視ID75との一致をチェックしても良い。監視代行機器13は暗号化した監視ID75を記憶しておけばよく、監視ID75そのものの記憶は不要となる。
【0051】
図5は、監視システム10の動作フローチャートである。
【0052】
ユーザまたは監視システム10の管理者は、監視機器17、被監視機器12、及び管理機器15のおのおのの記憶部18に監視ID75を記憶させる(S41、S51、S71)。ユーザ等は、各機器を個別に操作して監視ID75を記憶させても良いし、暗号化メール等を用いて配布しても良い。また、監視ID75を暗号化する場合は、暗号化キーも各機器に記憶させる。
【0053】
ID対応表53が、副通知先、使用可能機器ID84を格納する場合、ユーザ等はこれらの値も記憶させる(S71)。
【0054】
ユーザ等は、監視機器17及び監視代行機器13のおのおのの記憶部18に管理アドレス74を記憶させる(S41、S61)。ユーザ等は、管理機器15の記憶部18に、監視アドレス81を記憶させる(S71)。使用する可能性がある監視代行機器13が複数ある場合、ユーザ等は、全ての監視代行機器13に管理アドレス74を記憶させる。
【0055】
以上の設定の後、監視機器17は、被監視機器12が近接状態にあることを監視する(S42)。この監視は、例えば、図3または図4のフローチャートに従って実行される。この状態は、例えば、ユーザが、監視機器17である携帯端末等と被監視機器12であるノートパソコンを共に携行している状態である。
【0056】
ここで、例えば、ユーザは、ノートパソコンをロッカーに格納する。ユーザは、例えば、ノートパソコンの近接監視をロッカーに固定された監視代行機器13に代行させる為、監視機器17を監視代行機器13に接近させて、代行処理開始の指示を監視機器17に与える。
【0057】
ユーザの指示を受けて、監視機器17の代行依頼部72は依頼IDを、近接通信を用いて監視代行機器13に送信するとともに、メール等を用いて管理機器15に送信する(S43)。メール等の宛先は、記憶域18に格納されている管理アドレス74である。
【0058】
この後、監視機器17では、異常検出部73が管理機器15からメール等により監視停止通知を受けると、監視部71による監視警告動作または監視を停止させる(S44)。これで監視代行が開始され、監視代行中は、監視機器17が被監視機器12から離れても、監視部71は監視警告動作を実行しない。
【0059】
監視機器17から依頼IDを受信した監視代行機器13の第1の代行開始部31は、依頼IDを、メール等を用いて管理機器15に転送する(S62)。メール等の宛先は、記憶域18に格納されている管理アドレス74である。
【0060】
監視機器17から依頼IDをメール等で受信した管理機器15の第2の代行開始部51は、監視アドレス81が送信元アドレスと一致する行をID対応表53から検索して、受信した依頼IDを当該行の依頼ID83として格納する。更に、第2の代行開始部51は、監視代行機器13から依頼IDを受信して、依頼ID83が受信した依頼IDと一致する行をID対応表53から検索して、当該行の監視ID75を、メール等で監視代行機器13に返信する。監視IDを暗号化する場合、第2の代行開始部51は監視代行機器13に暗号化した監視ID75を返信しても良い。また、第2の代行開始部51は、監視機器17(監視アドレス81宛)にメール等により停止通知を送信する(S72)。
【0061】
即ち、管理機器15の第2の代行開始部51は、代行依頼部72から直接および監視代行機器13経由で依頼IDを受信して、監視ID75を監視代行機器13に送信する。
【0062】
なお、ID対応表53が、使用可能機器ID84を格納している場合、第2の代行開始部51は、依頼IDを監視代行機器13から受信した際に以下のチェックを行っても良い(S72)。即ち、第2の代行開始部51は、依頼ID83が受信した依頼IDと一致する行をID対応表53から検索した後、当該行の使用可能機器ID84に、当該依頼IDを送信してきた監視代行機器13の通信アドレスが登録されているかをチェックしても良い。
【0063】
登録されていない場合、例えば、ユーザは自己に割り当てられていないロッカーに、被監視機器12を格納しようとしている。従って、この場合、第2の代行開始部51は、監視ID75を監視代行機器13に送信せず、例えば、監視機器17にエラー報告をする。
【0064】
管理機器15から監視ID75を受信した監視代行機器13は、当該監視ID75を記憶部18に記憶する。この後、監視代行機器13は、同一の監視ID75を記憶する被監視機器12が近接状態にあることを監視する(S52)。この監視は、例えば、図3または図4のフローチャートに従って実行される。
【0065】
なお、第2の代行開始部51は、監視代行部32から監視代行が開始した(最初に被監視機器12の存在を検知した)旨の通知を受けてから、監視機器17に停止通知を送信しても良い。
【0066】
監視代行中に監視代行部32が、警告通知を管理機器15にメール送信等すると、管理機器15の警告転送部52が警告通知を監視機器17(監視アドレス81宛)に送信する。監視機器17では、異常検知部73が警告通知を受信して、代行警告動作(鳴動、アラーム点滅等)を実行する。ID対応表53が副通知先を格納する場合、警告転送部52は警告通知を副通知先に送信しても良い。
【0067】
監視代行機器13と管理機器15は同一の機器として構成しても良い。この場合、両者間の情報授受は不要となる。
【0068】
本実施の形態の監視システム10は、被監視機器12が近接状態にあることを監視していた監視機器17が、監視代行機器13に、被監視機器12の監視を代行させることを可能とする。その理由は、管理機器15が監視機器17及びユーザに選択された監視代行機器13から依頼IDを受けて、監視ID75を監視代行機器13に送信すると共に、監視代行機器13から受信した警告メール等を監視機器17に転送するからである。
【0069】
本実施の形態の監視システム10は、ユーザが、監視を代行させる監視代行機器13を、システム内に複数存在する監視代行機器13から、簡単かつ誤り無く選択して、監視代行を実行させることを可能とする。その理由は、ユーザは、監視機器17を選択した監視代行機器13に接近させて近接通信で依頼IDを送信するだけであり、監視代行機器13が当該依頼IDを管理機器15に送信するからである。
【0070】
本実施の形態の監視システム10は、監視ID75の秘匿が可能である。その理由は、監視機器17、被監視機器12が近接通信に於いて暗号化した監視ID75を通信することが出来るからである。更に、被監視機器12に記憶させるのは、暗号化した監視ID75だけにすることが可能だからである。
【0071】
本実施の形態の監視システム10は、ユーザが、適切でない監視代行機器13に監視代行させるのを防止できる。その理由は、管理機器15の第2の代行開始部51が、監視代行機器13の適切性を使用可能機器ID84に基づいてチェックするからである。
【0072】
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態にかかる監視システム10は、ある監視代行機器13(第1の監視代行機器13)が行っている監視代行を、別の監視代行機器13(第2の監視代行機器13)に行わせることが出来る。
【0073】
例えば、ロッカーに固定されている第1の監視代行機器13がノートパソコンである被監視機器12の近接監視を代行しているとき、ユーザの了解を得た他者が当該ノートパソコンを持ち出すことがある。この場合、本システムは、例えば、当該他者が携行する携帯端末等である第2の監視代行機器13が当該被監視機器12の近接監視を代行することを可能とする。
【0074】
図6は、第2の実施の形態にかかる監視システム10の構成図である。本実施の形態の監視代行機器13は、第1の実施形態の構成要素以外に、代行して行っている近接監視を終了させる代行終了部34を追加的に備える。
【0075】
図7は、第2の実施形態のID対応表53に格納されるデータを示す。本実施の形態のIDS対応表53は、第1の実施形態のデータ以外に、監視ID75対応に現監視中機器アドレス85を追加的に包含する。
【0076】
本実施形態に於いて、ユーザ等は図5のS71に相当するステップで、現監視中機器アドレス85に監視機器17の通信アドレスを設定する。更に、管理機器15の第2の代行開始部51は、図5のS72に相当するステップで、現監視中機器アドレス85に監視代行機器13の通信アドレスを設定する。
【0077】
図8は、第2の実施形態の監視システム10の動作フローチャートである。本図は、第1の監視代行機器13が被監視機器12の近接監視を代行している状態(S56)以降の動作フローを示す。本図S56の状態は、図5のS52の状態に相当する。この状態で、現監視中機器アドレス85には第1の監視代行機器13の通信アドレスが格納されている。
【0078】
ロッカーから、ノートパソコンを持ち出そうとする者は、監視代行機器13の変更を、監視機器17のユーザに依頼する。これを受けて、ユーザは代行変更開始の指示を監視機器17に与える。
【0079】
ユーザのこの指示を受けて、監視機器17の代行依頼部72は依頼IDを、メール等を用いて第2の監視代行機器13に送信するとともに、管理機器15にも送信する(S46)。ここで、第2の監視代行機器13の通信アドレスは、ユーザがキー入力等する。
【0080】
監視機器17から依頼IDを受信した第2の監視代行機器13の第1の代行開始部31は、依頼IDを、メール等を用いて管理機器15に転送する(S86)。
【0081】
監視機器17から依頼IDを受信した管理機器15の第2の代行開始部51は、監視アドレス81が送信元アドレスと一致する行をID対応表53から検索して、受信した依頼IDを当該行の依頼ID83として格納する。更に、第2の代行開始部51は、第2の監視代行機器13から依頼IDを受信して、依頼ID83が受信した依頼IDと一致する行をID対応表53から検索して、当該行の監視ID75を、メール等で第2の監視代行機器13に返信する。また、第2の代行開始部51は、第1の監視代行機器13(現監視中機器アドレス85宛)にメール等により監視停止通知を送信する。続いて、第2の代行開始部51は、第2の監視代行機器13の通信アドレスをID対応表53の当該行の現監視中機器アドレス85に格納する(S76)。
【0082】
管理機器15から監視ID75を受信した第2の監視代行機器13は、当該監視ID75を記憶部18に記憶する。この後、第2の監視代行機器13は、同一の監視ID75を記憶する被監視機器12が近接状態にあることを監視する(S57)。この監視は、例えば、図3または図4のフローチャートに従って実行される。
【0083】
第1の監視代行機器13では、代行終了部34が管理機器15からメール等により監視停止通知を受けると、監視代行部32による監視を停止させ、記憶していた監視ID75を記憶部18から削除する(S66)。
【0084】
これで第2の監視代行装置13の監視代行が開始され、被監視機器12が第1の監視代行機器13から離れても、第1の監視代行機器13の監視代行部32は警告通知を送信しない。
【0085】
本実施形態にかかる監視システム10は、第1の監視代行機器13が行っている監視代行を、第2の監視代行機器13に行わせることが出来る。その理由は、第2の監視代行機器13から依頼IDを受信した第2の代行開始部51が、第2の監視代行機器13に監視ID75を送ると共に、監視代行中の第1の監視代行機器13に監視停止通知を送信するからである。
【0086】
<第3の実施形態>
図9は、第3の実施の形態にかかる監視システム10の構成図である。本実施の形態の監視システム10は管理機器15を包含しない。図10は、第3の実施形態の監視システム10の動作フローチャートである。
【0087】
ユーザまたは監視システム10の管理者は、監視機器17、被監視機器12のおのおのの記憶部18に監視ID75を記憶させる(S91、SA1)。また、監視ID75を暗号化する場合は、暗号化キーも各機器に記憶させる。
【0088】
以上の設定の後、監視機器17は、被監視機器12が近接状態にあることを監視する(S92)。
【0089】
ユーザの代行開始の指示を受けて、監視機器17の代行依頼部72は、監視ID75及び監視アドレス81を近接通信またはメール等を用いて監視代行機器13に送信する(S93)。この処理の終了を契機に、監視機器17では異常検出部73が、監視部71による監視警告動作または監視を停止させる(S94)。
【0090】
監視機器17から監視ID75を受信した監視代行機器13は、当該監視ID75を記憶部18に記憶する。この後、監視代行機器13は、同一の監視ID75を記憶する被監視機器12が近接状態にあることを監視する(SA2)。
【0091】
本実施の形態では、監視代行中に監視代行部32が、被監視機器12が近接状態にあることを検知できなくなると(図3のS2、図4のS22)、警告通知を直接に監視機器17(監視アドレス81宛)にメール等で送信する。監視機器17では、異常検知部73が警告通知を受信して、代行警告動作を実行する。
【0092】
本実施の形態の監視代行機器13は、第2の実施形態と同様に代行終了部34を備えても良い。このとき、監視機器17は、その記憶域18に現監視中機器アドレス85を包含する。本実施の形態では、近接監視を代行する監視代行機器13の交代があったとき、監視機器17の代行依頼部72が直接、現監視中機器アドレス85宛に監視停止通知を送信する。
【0093】
本実施の形態の監視システム10は、システム構築コスト低減が可能である。その理由は、管理機器15が不要だからである。
【0094】
<第4の実施形態>
図11は、第4の実施の形態にかかる監視システム10の構成図である。本実施の形態の監視システム10は監視機器17と監視代行機器13を包含する。
【0095】
監視機器17は、監視部71、代行依頼部72及び異常検知部73を備える。監視部71は、自機器と同じ監視ID75を記憶する被監視機器12と、近接通信を介して監視ID75を通信して被監視機器12との近接状態を検出し、近接状態を検出できないとき監視警告動作を実行する。代行依頼部72は、監視ID75を監視代行機器13に送信または監視ID75を記憶する管理機器15に送信させる。異常検知部73は、監視部71の監視警告動作を抑止し、警告通知を受信して代行警告動作を実行する。
【0096】
監視代行機器13は、第1の代行開始部31と監視代行部32を備える。第1の代行開始部31は監視ID75を受信して記憶する。監視代行部32は、被監視機器12と、近接通信を介して自機器が記憶する監視ID75を通信することで被監視機器12との近接状態を検出し、近接状態を検出できないとき警告通知を直接または間接に監視機器17に送信する。
【0097】
本実施の形態の監視システム10は、被監視機器12が近接状態にあることを監視していた監視機器17が、監視代行機器13に、被監視機器12の監視を代行させることを可能とする。その理由は、管理機器15または監視機器17が、監視ID75を監視代行機器13に送信すると共に、監視機器17が、監視代行機器13が送信した警告通知を受信して代行警告動作を実行するからである。
【符号の説明】
【0098】
10 監視システム
12 被監視機器
13 監視代行機器
14 ネットワークB
15 管理機器
16 ネットワークA
17 監視機器
18 記憶部
21 被監視部
31 第1の代行開始部
32 監視代行部
34 代行終了部
51 第2の代行開始部
52 警告転送部
53 ID対応表
71 監視部
72 代行依頼部
73 異常検知部
74 管理アドレス
75 監視ID
81 監視アドレス
83 依頼ID
84 使用可能機器ID
85 現監視中機器アドレス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自機器と同じ監視IDを記憶する被監視機器と、近接通信を介して前記監視IDを通信して前記被監視機器との近接状態を検出し、前記近接状態を検出できないとき監視警告動作を実行する監視手段と、
前記監視IDを監視代行機器に送信または前記監視IDを記憶する管理機器に送信させる代行依頼部と、
前記監視手段の前記監視警告動作を抑止し、警告通知を受信して代行警告動作を実行する異常検知手段、を備える監視機器と、
前記監視IDを受信して記憶する第1の代行開始手段と、
前記被監視機器と、近接通信を介して自機器が記憶する前記監視IDを通信することで前記被監視機器との近接状態を検出し、前記近接状態を検出できないとき前記警告通知を直接または間接に前記監視機器に送信する監視代行手段、を備える前記監視代行機器、を包含する監視システム。
【請求項2】
前記監視代行機器は、監視停止通知を受信して、前記監視代行手段を停止させ、自機器が記憶する前記監視IDを削除する監視終了手段を備え、
前記監視機器は、前記監視停止通知を直接又は間接に、前記監視代行装置に送信する前記代行依頼部を備える、請求項1の監視システム。
【請求項3】
前記監視機器は、依頼IDを前記監視代行機器及び前記管理機器に送信する前記代行依頼手段と、前記管理機器から停止通知を受信して前記監視警告動作を抑止する前記異常検知手段、を備え、
前記監視代行機器は、前記監視機器から受信した前記依頼IDを前記管理機器に送信し、前記管理機器から前記監視IDを受信する前記第1の代行開始手段を備え、
前記管理機器は、前記監視IDを記憶しており、前記監視機器と前記監視代行機器の各々から依頼IDを受信して両者が一致する場合に前記監視代行機器に前記監視IDを、前記監視機器に前記停止通知を出力する第2の代行開始手段と、前記警告通知を前記監視代行機器から受信して前記監視機器に送信する警告転送手段、を備える、請求項1または2の監視システム。
【請求項4】
前記監視機器は、前記監視ID及び暗号化キーまたは前記暗号化キーで暗号化した前記監視IDを記憶する前記被監視機器と、暗号化された前記監視IDを通信する前記監視手段を備え、
前記監視代行機器は、前記監視代行手段を前記監視ID及び暗号化キーまたは前記暗号化キーで暗号化した前記監視IDを記憶する前記被監視機器と、暗号化された前記監視IDを通信する備え、
前記管理機器は、暗号化した前記監視IDを前記監視代行装置に送信する前記第2の代行開始手段を備える、請求項1乃至3の何れかの監視システム。
【請求項5】
前記管理機器及び前記被監視機器を包含する請求項1乃至4の何れかの監視システム。
【請求項6】
第1のコンピュータに、
自コンピュータと同じ監視IDを記憶する被監視機器と、近接通信を介して前記監視IDを通信して前記被監視機器との近接状態を検出し、前記近接状態を検出できないとき監視警告動作を実行する監視処理と、
前記監視IDを第2のコンピュータに送信または前記監視IDを記憶する管理機器に送信させる代行依頼処理と、
前記監視処理の前記監視警告動作を抑止し、警告通知を受信して代行警告動作を実行する異常検知処理、を実行させる監視プログラムと、
前記第2のコンピュータに、
前記監視IDを受信して記憶する第1の代行開始処理と、
前記被監視機器と、近接通信を介して自コンピュータが記憶する前記監視IDを通信することで前記被監視機器との近接状態を検出し、前記近接状態を検出できないとき前記警告通知を直接または間接に前記監視機器に送信する監視代行処理、を実行させる監視代行プログラム、を包含する監視システムプログラム。
【請求項7】
前記第2のコンピュータに、
監視停止通知を受信して、前記監視代行処理を停止させ、自コンピュータが記憶する前記監視IDを削除する監視終了処理を実行させる前記監視代行プログラムと、
前記第1のコンピュータに、
前記監視停止通知を直接又は間接に、前記第2のコンピュータに送信する前記代行依頼処理を実行させる前記監視プログラムを包含する、請求項6の監視システムプログラム。
【請求項8】
前記第1のコンピュータに、
依頼IDを前記第2のコンピュータ及び、前記監視IDを記憶しており、前記第1のコンピュータと前記第2のコンピュータの各々から依頼IDを受信して両者が一致する場合に前記第2のコンピュータに前記監視IDを、
前記第1のコンピュータに前記停止通知を出力する第2の代行開始手段と、前記警告通知を前記第2のコンピュータから受信して前記第1のコンピュータに送信する警告転送手段、を備える前記管理機器
に送信する前記代行依頼処理と、前記管理機器から停止通知を受信して前記監視警告動作を抑止する前記異常検知処理、を実行させる前記監視プログラムと、
前記第2のコンピュータに、
前記第1のコンピュータから受信した前記依頼IDを前記管理機器に送信し、前記管理機器から前記監視IDを受信する前記第1の代行開始処理を実行させる前記監視代行プログラム、を包含する請求項6または7の監視システムプログラム。
【請求項9】
監視機器が、
自機器と同じ監視IDを記憶する被監視機器と、近接通信を介して前記監視IDを通信して前記被監視機器との近接状態を検出し、前記近接状態を検出できないとき監視警告動作を実行し、
前記監視IDを監視代行機器に送信または前記監視IDを記憶する管理機器に送信させ、
前記監視警告動作を抑止し、警告通知を受信して代行警告動作を実行する異常検知処理を実行し、
前記監視代行機器が、
前記監視IDを受信して記憶し、
前記被監視機器と、近接通信を介して自機器が記憶する前記監視IDを通信することで前記被監視機器との近接状態を検出し、前記近接状態を検出できないとき前記警告通知を直接または間接に前記監視機器に送信する、監視方法。
【請求項10】
前記監視代行機器が、
監視停止通知を受信して、前記監視代行処理を停止させ、自機器が記憶する前記監視IDを削除し、
前記監視機器が、
前記監視停止通知を直接又は間接に、前記監視代行機器に送信する、請求項9の監視方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−3535(P2012−3535A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−138320(P2010−138320)
【出願日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】