説明

移動電話機においてサービスを利用することの品質を向上させる方法

本発明は、少なくとも1つのマルチメディアデータ(100)に関連する、特に写真、および/またはビデオ、および/またはオーディオ、および/またはテキストに関連する、前記データの少なくとも1つの処理がかかわる、サービスの品質を向上させるための方法に関する。前記サービスは、ネットワークを介してユーザの移動電話機(110)において、遠隔通信プロバイダおよび/または事業者によって提案される。前記方法は、マルチメディアデータのサイズ、および/または移動電話機のコンピュータリソース、および/または獲得デバイスおよび/またはマルチメディアデータを再現するデバイスの品質、および/または前記ネットワークの伝送特性、および/またはサービスのタイプなどの、利用の品質に影響を与える少なくとも1つの要因からもたらされる限界を克服するように設計される。方法は、以下のステップを含む。すなわち、事前に、またはリアルタイムで、前記要因に基づき、移動電話機において処理されるべきマルチメディアデータの第1の部分(102)、ネットワークを介して移動電話機に接続された少なくとも1つのリモートサーバ(112)において処理されるべきマルチメディアデータの第2の部分(104)を特定し、処理の第1の部分は、移動電話機において実行されるべきであり、処理の第2の部分は、少なくとも1つのリモートサーバにおいて実行されるべきであるステップと、移動電話機および/またはリモートサーバにおいて、そのように特定された処理の各部分を実行し、かつ/またはそのように特定されたマルチメディアデータの各部分を処理するステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つのタイプのマルチメディアデータに関連する、サービスプロバイダおよび/または遠隔通信事業者によって移動電話端末装置のユーザに提案されるサービスを利用することの品質を向上させる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
「マルチメディアデータ」によって本明細書で意味するのは、写真、ビデオ、サウンドファイル、オーディオビジュアルファイル、テキストファイル、描画ファイル、および/または1つまたはいくつかのプログラムである。
【0003】
「あるタイプのマルチメディアデータに関連するサービスを利用することの品質」によって本明細書で意味するのは、ユーザによって知覚されるようなマルチメディアデータの品質、ユーザによって知覚されるサービスへの応答時間、および/またはサービスの成功率、例えば、マルチメディアデータの送信の成功である。
【0004】
本発明は、マルチメディアデータに関連するサービスを利用することの品質に影響を与える少なくとも1つの要因からもたらされる限界を克服することを目的とする。利用の品質に影響を与えるそのような要因は、以下を含むグループに含まれる。すなわち、
マルチメディアデータのサイズ 例えば、移動電話機によって伝送されるべき、あるタイプのマルチメディアデータは、ネットワークによって許可された最大サイズを超えてはならない、
移動電話機のITリソース このため、移動電話機メモリが、マルチメディアデータを処理するのに不十分である可能性があり、あるいは移動電話機のITパフォーマンスが、ユーザが容認できる時間内にマルチメディアデータを処理するのに不十分である可能性がある、
マルチメディアデータに関する獲得デバイスおよび/または復元デバイスの品質、
ネットワーク伝送規格、すなわち、ネットワークの出力、伝送されるメッセージのサイズ、
提案されるサービス 例えば、写真印刷サービスが、写真を別の移動体に送信するサービスを使用する際に目に見えない、ノイズのような、マルチメディアデータの欠陥を明るみに出す可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】
このため、本発明による方法は、以下のステップを含む。すなわち、
アプリオリに、またはリアルタイムで、前記要因に応じて、移動電話機内で処理されなければならないマルチメディアデータの第1の部分、ネットワークを介して移動電話機に接続された少なくとも1つのリモートサーバ内で処理されなければならないマルチメディアデータの第2の部分が特定され、プロセスの第1の部分は、移動電話機内で実行されなければならず、プロセスの第2の部分は、少なくとも1つのリモートサーバ内で実行されなければならないステップと、
移動電話機内、および/またはリモートサーバ内で、そのように特定されたプロセスの各部分が実行され、かつ/またはそのように特定されたマルチメディアデータの各部分が処理されるステップとである。
【0007】
この場合、前述した部分は、0から1までの間に含まれる任意の値をとることができることに留意されたい。
【0008】
本発明では、移動電話機内でマルチメディアデータに関連するサービスを利用することの品質を向上させることができるだけでなく、サービスを拡張することができ、サービスを受けるのに必要な時間が短縮される。
【0009】
例えば、マルチメディアデータが、写真などのイメージである場合、プロセスは、移動電話とサーバの間で分担されることが可能であり、あるいはプロセスは、サーバ内で実行されることが可能である。
【0010】
一実施形態では、方法は、以下のステップを含む。すなわち、
以降、「リモートプロセス」と呼ばれる、サーバ内で実行されなければならないプロセスに関連する指示が、移動電話機において定義されるステップと、
移動電話機が、それらの指示をリモートサーバに伝送するステップと、
サーバが、それらの指示を実行するステップとである。
【0011】
指示は、
リモートサーバ内で処理されなければならないマルチメディアデータの第2の部分、および/または
少なくとも1つのリモートサーバが、そのリモートサーバ内で処理されるべきマルチメディアデータの第2の部分を特定することを可能にする識別子、および/または
サーバ内で実行されなければならないリモートプロセスの第2の部分、および/または
サービスの受益者のアドレス、および/または
サーバが、そのような受益者のアドレスを獲得することを可能にするコードを含むことが可能であり、
方法は、サーバが、サービスの受益者に、プロセスに関連する指示を実行したことの結果を伝送するステップをさらに含む。
【0012】
変形形態によれば、サーバ内で実行されなければならないプロセスに関連する指示は、特に移動体との通信後、サーバにおいて定義される。
【0013】
一実施形態によれば、リモートプロセスの部分は、以下を含むグループに含まれる少なくとも1つのプロセスを含む。すなわち、
1つまたはいくつかのタイプの移動電話機に結び付いた獲得欠陥に関する補正プロセスなどの、マルチメディアデータの改良、
特に移動電話機のスクリーン、任意の他のディスプレイ、または印刷手段などの、データが向けられた復元手段または記録手段の欠陥のすべて、または一部を除去することに向けられたプロセス、
特に、データが、手書きによるテキストおよび/または描画に結び付いた写真である場合に、例えば、そのようなデータを保存する、または印刷することを目的とする、マルチメディアデータの背景クリーンアップ、
マルチメディアデータの品質の分析、
イメージのケースで、すなわち、回転またはトリミングによる、イメージの幾何学的移動などの、マルチメディアデータの所望されるレタッチ、
MMS、ファクシミリ、電子メールなどの伝送、
イメージをテキストに関連付けること、
受取側、マルチメディアデータアルバムを作成するためのサービス、記録サービスに、印刷サービス、マルチメディアデータページレイアウトを送ること、
例えば、写真および/またはテキストを挿入するために、移動電話機を介してマルチメディアデータが送信される場合に、マルチメディアデータを編集するための指示を移動電話機に返信で提供すること、および
例えば、ファイルを印刷サービスに送信するためのサービス提供プロセスである。
【0014】
一実施形態によれば、方法は、移動電話機内で、マルチメディアデータ圧縮ステップ、例えば、JPEGタイプの圧縮を含み、そのような圧縮ステップは、マルチメディアデータサイズ、適用されるマルチメディアデータの圧縮率、およびマルチメディアデータのフォーマットを最適化するためのプリプロセスを含み、そのような前処理は、要求されるサービスのタイプと、ネットワーク伝送規格と、マルチメディアデータサイズに応じた最適な圧縮曲線と、マルチメディアデータ圧縮タイプとを含むグループに含まれるパラメータの少なくとも1つに依存し、
マルチメディアデータ圧縮は、好ましくは、周波数ドメイン内で実施され、
方法は、圧縮に結び付いたアーチファクトまたは欠陥に関する除去プロセスを好ましくは、伴う、リモートサーバ内の伸張をさらに含む。
【0015】
マルチメディアデータの最適圧縮曲線/サイズは、以下の形で決定される。すなわち、
a)サービスのタイプに応じて、データの最終使用のために必要なサイズが決定され、例えば、写真のケースでは、データを使用するためのサイズは10×15cmフォーマットで印刷するために2メガピクセルであり、移動電話端末装置のスクリーン上で表示するために50キロピクセルであり、コンピュータスクリーン上で表示するために300,000ピクセルであり、そのようなサービスが未知であるケースでは、使用のために考慮されるサイズは、元のマルチメディアデータのサイズであり、あるいは別の実施形態では、知られているすべてのサービスに必要な最大サイズである、
b)マルチメディアデータを伝送するためのファイルの最大サイズが、ネットワーク容量、および伝送されるべき他のデータ要因に応じて決定される、
c)サンプリングのための最適レートが、マルチメディアデータ(すなわち、示されるイメージからの)に基づいて定義されたチャートを使用して決定され、チャートは、最大ファイルサイズに応じて、サンプリングレートの値を提供する、
d)圧縮パラメータが、マルチメディアデータのコンテンツに応じて決定され、例えば、イメージの圧縮は、より多くの詳細が存在するほど、それだけ高率でなければならない。一実施形態では、データの最終使用に要求されるサイズと可能な限り等しいファイルサイズを得るために、いくつかの範囲の圧縮パラメータが、試験される。
【0016】
一実施形態では、マルチメディアデータは、圧縮なしに、またはさらなる圧縮なしに、または低い圧縮率で、または低いさらなる圧縮率でリモートサーバ内に格納され、移動電話機への伝送のために圧縮され、移動電話機において、提供されるべき、または移動電話機によって要求されたサービスに応じてプロセスを受け、伝送される処理済みの圧縮されたデータには、圧縮なしで、または、伝送される処理済みの圧縮されたデータよりも低い圧縮率で後の使用を可能にするために、リモートサーバ内に圧縮なしで格納された元のマルチメディアデータに結び付けられたマークアップが、割り当てられる。「圧縮」によって主に意味するのは、データのサイズおよび/またはサブサンプリングを低減することである。
【0017】
一実施形態によれば、リモートサーバは、出所、および処理されるべきマルチメディアデータを識別することができるようにするため、さらに、各タイプのマルチメディアデータに関するプロセスのタイプを決定するために、移動電話機シグネチャに関するベースを含み、シグネチャは、マルチメディアデータから抽出されるか、またはマルチメディアデータに付加される。シグネチャは、以下のカテゴリのいずれか1つに属することが可能である。すなわち、
単一タイプの移動電話機に関する個々のシグネチャ、
いくつかのタイプの移動電話機に関するグループシグネチャ、
すべてのタイプの移動電話機に対応するシグネチャである。
【0018】
一実施形態によれば、リモートサーバは、以下のグループ内に含まれる位置を占める。すなわち、
MMS−Cと呼ばれるMMS中心、
MMS−Cへの入口に、
MMS−Cからの出口に、
WAPゲートウェイ、および
MMS中心のMM9インタフェースまたはMM7インタフェース。
【0019】
また、本発明は、写真、および/またはビデオ、および/またはオーディオ、および/またはテキストに関連する、移動電話機内においてサービスプロバイダおよび/または遠隔通信事業者によって提案されるサービスを利用することの品質を、そのようなデータに関する少なくとも1つのプロセスを実施して向上させるための手段を含む移動電話端末装置にも関し、
利用の品質を向上させるためのそのような手段は、
アプリオリに、またはリアルタイムで、利用の品質に影響を与える少なくとも1つの要因に応じて、移動電話機内で処理されなければならないマルチメディアデータの第1の部分、移動電話機に接続可能な少なくとも1つのリモートサーバ内で処理されなければならないマルチメディアデータの第2の部分を特定するための、プロセスの第1の部分は、移動電話機内で実行されなければならず、プロセスの第2の部分は、リモートサーバ内で実行されなければならない、手段と、
移動電話機内でそのように特定されたプロセスまたはプロセス群を実行する手段と、
リモートサーバに、そのようなサーバ内で処理されなければならないマルチメディアデータ、またはデータの部分を伝送するための手段とを含む。
【0020】
一実施形態によれば、端末装置は、そのような移動電話機内で、処理されるべきマルチメディアデータの部分、および/または実行されなければならないプロセスの部分を特定するための手段、および/または前記部分に関連する情報をリモートサーバから受信するための手段を含む。
【0021】
一実施形態によれば、端末装置は、リモートサーバに、そのようなサーバ内で実行されなければならないプロセスに関連する指示を伝送するための手段を含む。
【0022】
一実施形態では、端末装置は、指示が、
リモートサーバ内で処理されなければならないマルチメディアデータの第2の部分、および/または
少なくとも1つのリモートサーバが、そのようなリモートサーバ内で処理されるべきマルチメディアデータの第2の部分を特定することを可能にする識別子、および/または
サーバ内で実行されなければならないリモートプロセスの第2の部分、および/または
サービスの受益者のアドレス、および/または
サーバが、そのような受益者のアドレスを獲得することを可能にするコードを含むようになっている。
【0023】
一実施形態によれば、サーバ内で実行されなければならないリモートプロセスの部分を特定するための手段は、プロセスが、以下を含むグループに含まれる場合に、そのようなリモートプロセスを選択するための手段を含む。すなわち、
あるタイプの移動電話機に結び付いた獲得欠陥に関する補正プロセスなどの、マルチメディアデータの改良、
すなわち、移動電話機のスクリーン、任意の他のディスプレイのスクリーン、または印刷手段のスクリーンなどの、データが向けられた復元手段または記録手段の欠陥のすべて、または一部を除去することに向けられたプロセス、
マルチメディアデータを編集すること、
特に、データが、手書きによるテキストおよび/または描画に結び付いた写真である場合に、例えば、そのようなデータを記録する、または印刷することを目的とする、マルチメディアデータの背景クリーンアップ、
マルチメディアデータの品質の分析、
イメージのケースで、すなわち、回転またはトリミングによる、イメージの幾何学的移動などの、マルチメディアデータの所望されるレタッチ、
MMS、ファクシミリ、電子メールなどの伝送の手段、
イメージをテキストに関連付けること、受取側に、マルチメディアデータアルバムを作成するためのサービス、記録サービスに、印刷サービス、マルチメディアデータページレイアウト、例えば、写真および/またはテキストを挿入するために、移動電話機を介してマルチメディアデータが送信される場合に、マルチメディアデータを編集するために、移動電話機に返信で提供されるべき指示を送信すること、および
サービスを提供するためのマルチメディアデータプロセス、すなわち、マルチメディアデータを含むファイルのフォーマットまたはサイズの変更である。
【0024】
一実施形態によれば、端末装置は、マルチメディアデータを圧縮するための手段、例えば、JPEGタイプの手段を含み、そのような圧縮手段は、マルチメディアデータのサイズ、適用されるマルチメディアデータの圧縮率、およびマルチメディアデータのフォーマットを最適化するための前処理手段を含み、そのようなプリプロセスは、要求されるサービスのタイプと、ネットワーク伝送規格と、マルチメディアデータのサイズに応じた最適な圧縮曲線と、マルチメディアデータ圧縮タイプとを含むグループに含まれるパラメータの少なくとも1つに依存し、
マルチメディアデータ圧縮は、好ましくは、周波数ドメイン内で実施される。
【0025】
また、本発明は、少なくとも1つのタイプのマルチメディアデータに関連する、すなわち、写真、および/またはビデオ、および/またはオーディオ、および/またはテキストに関連する、サービスを利用することの品質を、そのようなデータに関する少なくとも1つのプロセスを実施して向上させるための手段を含む移動電話遠隔通信ネットワークサーバにも関し、利用の品質を向上させるための手段は、
移動電話機によってサービスを利用することの品質に影響を与える要因に応じて、移動電話機内で処理されなければならないマルチメディアデータの第1の部分、ネットワークを介して移動電話機に接続された少なくとも1つのリモートサーバ内で処理されなければならないマルチメディアデータの第2の部分を特定するための、プロセスの第1の部分は、移動電話機内で実行されなければならず、プロセスの第2の部分は、少なくとも1つのリモートサーバ内で実行されなければならない、手段と、
前記部分の値を移動電話機に伝送するための手段と、
そのようなサーバ内で処理されなければならないマルチメディアデータプロセスの部分を実行するための手段とを含む。
【0026】
一実施形態によれば、サーバは、以下のグループに含まれるプロセスの少なくとも1つを実行するための手段を含む。すなわち、
あるタイプの移動電話機に結び付いた獲得欠陥に関する補正プロセスなどの、マルチメディアデータの改良、
すなわち、移動電話機のスクリーン、任意の他のディスプレイのスクリーン、または印刷手段のスクリーンなどの、データが向けられた復元手段または記録手段の欠陥のすべて、または一部を除去することに向けられたプロセス、
マルチメディアデータを編集すること、
特に、データが、手書きによるテキストおよび/または描画に結び付いた写真である場合に、例えば、そのようなデータを記録する、または印刷することを目的とする、マルチメディアデータの背景クリーンアップ、
マルチメディアデータの品質の分析、
イメージのケースで、すなわち、回転またはトリミングによる、イメージの幾何学的移動などの、マルチメディアデータの所望されるレタッチ、
MMS、ファクシミリ、電子メールなどの伝送の手段、
イメージをテキストに関連付けること、受取側に、マルチメディアデータアルバムを作成するためのサービス、記録サービスに、印刷サービス、マルチメディアデータページレイアウト、例えば、写真および/またはテキストを挿入するために、移動電話機を介してマルチメディアデータが送信される場合に、マルチメディアデータを編集するために、移動電話機に返信で提供されるべき指示を送信すること、および
サービスを提供するためのマルチメディアデータプロセス、すなわち、マルチメディアデータを含むファイルのフォーマットまたはサイズの変更である。
【0027】
一実施形態では、サーバは、圧縮なしに、またはさらなる圧縮なしに、または移動電話機から受信されるマルチメディアデータと比べて、低いさらなる圧縮率で、マルチメディアデータを格納するため、およびそのような圧縮されたデータを移動電話機に伝送するため、およびマークアップをそのようなマルチメディアデータに割り当てるための手段を含む。
【0028】
一実施形態によれば、サーバは、出所、および処理されるべきマルチメディアデータを識別することができるようにするため、さらに、各タイプのマルチメディアデータに関するプロセスのタイプを決定するために、移動電話機シグネチャに関するベースを含み、
シグネチャは、マルチメディアデータから抽出されるか、またはマルチメディアデータに付加される。
【0029】
そのようなケースでは、シグネチャは、以下のカテゴリのいずれか1つに属することが可能である。すなわち、
単一タイプの移動電話機に関する個々のシグネチャ、
いくつかのタイプの移動電話機に関するグループシグネチャ、
すべてのタイプの移動電話機に対応するシグネチャである。
【0030】
一実施形態によれば、リモートサーバは、以下のグループのなかに含まれる位置を占める。すなわち、
MMS−Cと呼ばれるMMS中心、
MMS−Cへの入口に、
MMS−Cからの出口に、
WAPゲートウェイ、および
MMS中心のMM9インタフェースまたはMM7インタフェース。
本発明のその他の特徴および利点は、実施形態の方法のいくつかの方法の説明において明らかとなり、それらの方法は、本明細書に添付された概略図を参照することによって実行される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
説明される例は、「フォトフォン」または「カメラフォン」としてしばしば、知られる、撮影デバイスを備えた移動電話端末装置を主に参照する。
(サービスを利用すること)
そのような端末装置を使用することは、特に、以下にかかわる場合、面倒である。すなわち、
イメージを(MMS、WAP、その他を介して)送信するように電話機を構成すること、
プロバイダに関するサービスをパラメータ化すること、つまり、例えば、オンライン印刷サービスのために記録するために、自身の個人的詳細を提供し、ピックアップポイントを選択することなどが必要である、
写真に添えるテキスト、またはアドレスをキー入力すること、すなわち、テキストを入力することは、かなり時間がかかり、郵便アドレスが、アドレス帳に取り込まれていることはめったにないといった具合である、
サービスを利用すること、すなわち、写真を撮影すること、レタッチすること、および送信することなどの、いくつかの機能を次々に使用することがしばしば、必要であり、アプリケーションの設計は、イメージサービスに適合されているのではなく、より機能指向(カメラ、MMS)であり、このため、一部の操作は、いくらか時間がかかる、
カメラの代わりに端末装置を使用すること。
【0032】
(イメージ品質)
イメージ品質は、より小さいサイズ、電力消費量、および移動端末装置価格のために限られる。
【0033】
品質は、端末装置タイプに応じて変わり、特定のイメージ処理を要する。イメージ品質は、どのようにイメージが見られるかに依存する。詳細には、極めて小さいスクリーン上では、欠陥は、目に見えないのに対して、大型スクリーン上、またはプリントアウト上では、そのような欠陥は、目に見えるようになる。
【0034】
イメージは、許可された通過帯域内に格納する目的で、非常に圧縮され、これにより、イメージを表示する、または印刷するために要求される伸張中に、アーチファクトが生じる。
【0035】
このため、移動電話端末装置で写真サービスを利用することの発展を妨げる特に厄介な欠点が、そのようなサービスは、専用のカメラに結び付いたサービスと比べて、はるかに効率が劣るため、存在する。
【0036】
(アーキテクチャ)
イメージを向上させるための計算時間は、イメージのサイズに、すなわち、ピクセルの数に概ね比例する。
【0037】
イメージの品質を向上させることは、相当な計算時間を要し、そのため、相当な電力を要する。端末装置に組み込まれるプロセッサの能力は、センサからのピクセルの数ほど急速に増加しない。
【0038】
ITパフォーマンスは、限られ、端末装置タイプによって異なる。
【0039】
ITパフォーマンスへのアクセスは、端末装置タイプに応じて変わる。すなわち、一部の端末装置は、C++で書かれたコードを受け入れ、一部の端末装置は、Java(登録商標)コード(C++よりも、イメージ処理に関して、はるかに遅い)だけを受け入れ、他の端末装置は、コーディングを受け入れない。
【0040】
ローカルストレージ容量は、限られている。
【0041】
伝送パイプのサイズは、限られている。フランス国では、サイズは、メッセージ当たり50koに相当し、100koに徐々に移行している。
【0042】
イメージは、サーバによって様々なサービス向けに系統的に通過する。
【0043】
以上の問題を解決するため、本発明は、イメージ品質を向上させ、かつ/または使用のための設計を改良する。
【0044】
本発明による方法は、撮影前、および/または撮影中、撮影後に介入する。
【0045】
このため、図1に示されるとおり、イメージ100から、または、より一般的には、あるタイプのマルチメディアデータから開始して、移動電話機110内部で処理されなければならない、そのようなデータの第1の部分、およびリモートサーバ112において処理されなければならないイメージ100の第2の部分104が、特定される。
【0046】
変形として、図1bないし図8に関連して後段で説明するとおり、すべてのマルチメディアデータ(またはマルチメディアデータの一部分)の処理は、プロセスの第1の部分が、端末装置110内部で実行され、プロセスの第2の部分が、サーバ112内部で実行されるように分割される。
【0047】
図1aに示された例では、マルチメディアデータ120は、さらに圧縮されることなく、またはわずかにさらに圧縮されて、リモートサーバ112の中に格納される。データ120は、移動電話機110に伝送するために圧縮される。また、データ120は、そのような電話機110に提供される、またはそのような電話機110によって要求されるサービスに応じて処理も受ける。さらに、データ120には、そのようなデータにリンクされたマークアップ122が割り当てられる。そのようなマークアップは、サーバのデータとともに、端末装置110に向けて伝送されて、同一の圧縮されていない元のデータ120が後に、移動端末装置、または別の移動端末装置によって要求された際に、利用可能であるようにする。つまり、移動端末装置が、イメージを受信し、そのイメージを別の移動端末装置に伝送することを所望する場合、圧縮、およびそれに続く伸張による劣化を防止するために、マルチメディアデータは、マークアップを介してサーバ112の中で、そのデータの元の品質を取得することができる。
【0048】
1.サービス
1.1.イメージを使用すると考えられる様々なサービスは、以下のとおりである。すなわち、
端末装置からファクシミリを送信すること、
別の端末装置に向けて送信すること、
電子メールに向けて送信すること、
オンラインアルバムに向けて送信すること、
個人用インターネットサイト(英語で「moblog」)に向けて送信すること、
絵はがきを送信すること、
印刷を求める要求を送信すること、
パスポート写真を求める要求を送信すること、
発行側端末装置へのフィードバックを要求すること、
【0049】
1.2.サービスのそれぞれに関して、
撮影を行い、アルバムの中で検索を行い、撮影された写真の改良を伴うレタッチを行い(レッスン、フレーミング支援、検証、その他)、
ユーザ設計が改良され、
ローカルプロセス、および/またはサーバに移されたプロセスを実行することによって、後段で説明するとおり、イメージ品質が向上させられ、
必要な場合、テキスト写真(ときとして、「FotoText+」と呼ばれる)が使用される。
【0050】
1.3.端末装置からファクシミリ(ファックス)を送信するために、手続きは、以下のとおりである。すなわち、
テキストおよび/または描画を含む文書が撮影され、
背景クリーンアップが実行され、
・ローカル(端末装置において)、または
・ファックス装置へのディスパッチを伴ってサーバ上においてリモートで、
テキストが、キー入力されることが可能であり、
ファックスのレイアウトが可能であり、
ファックスが、MMS、WAP、http、その他を介して、または、プロセスがローカルである場合、端末装置からファックス装置に向けて直接に送信されることが可能である。
【0051】
端末装置からファックスを送信するために、以下の手続きも可能である。すなわち、
テキストおよび/または描画を含む文書を撮影すること、
端末装置内部の背景クリーンアッププロセス
可能なテキスト入力
ファックスレイアウト
MMS、WAP、http、その他を介して、または端末装置からファックス装置に向けて直接に送信すること。
端末装置からファックスを送信するために、別の手続きを使用することも可能である。すなわち、
テキストおよび/または描画を含む文書を撮影すること、
可能なテキスト入力、
MMS、WAP、http、その他を介してサーバに向けて送信すること、
端末装置内部の背景クリーンアッププロセス、
ファックスレイアウト、
ファックス装置へのディスパッチ。
【0052】
1.4.パスポート写真サービスは、この実施形態では、以下のステップを含む。すなわち、
フレーミング支援を伴う撮影。
【0053】
そのようなフレーミング支援は、公式文書に関する国の標準に適合させられることが可能である。
フレーミング支援は、以下のチェックポイントをより容易に実行するためにイメージを分割することを可能にする。
規則の遵守を検証すること、すなわち、
検証されることが可能な規則は、例えば、
一様な背景に関してチェックすること、
背景色に関してチェックすること、
十分な背景の明るさに関してチェックすること、
背景の陰影に関してチェックすること、
顔の明るさ(暗すぎてはならない)をチェックすること、
帽子またはベールが存在しないことを確かめること、
アクセサリが存在しないことを確かめること、
顔の比率をチェックすること、
写真が、横顔ではなく、正面から撮影されていることを確かめること。
検証は、自動的および/または手動であることが可能である。
規則が遵守されていない場合、
好ましくは、補正は、自動的であり、かつ/または
補正は、例えば、背景クリーンアップのために、操作者によって手動で実行され、
さもなければ、メッセージが、好ましくは、迅速に、ユーザに送り返されて、ユーザが、写真を再撮影することができるようにする。
【0054】
そのようなメッセージは、例えば、欠陥のない写真をどのように再撮影するかを示す。
写真の裏に書き込まれるべき可能なテキスト入力は、例えば、以下のとおりである。すなわち、
名前
学校写真に関する名前およびクラスのリファレンス。
受取側の郵便アドレス、または写真ピックアップポイントの入力。
サービスプロバイダの可能な選択。
イメージの可能なレタッチ(背景クリーンアップ、コントラスト、その他)。レタッチは、操作者への自動写真伝送を介して手動で、かつ/または自動的に行われる。
伝送。
このサービスは、公式文書に関する国の規則に適合させられることが可能である。
【0055】
1.5.カメラフォン(またはフォトフォン)で可能な他のサービス、すなわち、
文字認識。
顔認識。
バーコード読み取り。
権利およびデジタル署名(「透かし」)を管理すること。
個人用移動Webサイト(「ブログ」)。
例えば、母の日、またはバレンタインデーに関する、あるいは詩の抜粋に関する、テキストテンプレートおよび写真。
例えば、海上、または山中の、極限状態に関する医療SOS。
自動車事故の場合の合意調書。申請は、質問をして、報告書を作成するために撮影されるべき写真を指示する。
例えば、病気の植物に関する遠隔診断。
実際的なサービス
測定 例えば、クレジットカードなどの所定のサイズを有するアイテムが並置された、家具、または他の物体のサイズを測定すること。
色 2つの物体のあいだの色の組み合わせを計算すること。例えば、ズボンと靴の間で、またはネクタイとシャツの間で色を合わせること。
多種多様なサービス
モーフォアストロロジ 毎日、自身の誕生日および顔を使用して計算された個人化された星占い。
「モーフォマッチング」 2人の個人間の、それらの個人の顔の写真に基づく友好レベルを評価すること。
オーラ 写真上の個人(またはアイテム)に色付きの「オーラ」を加えること、
セキュリティおよび識別または認証
署名 筆記の署名(例えば、サーバによって生成された番号に加えられた)が、認証として使用されることが可能である。
【0056】
また、写真も認証として使用されることが可能である。
プロのためのサービス。すなわち、
推定 見積書を準備するように呼び出される職人は、しばしば、専門家に問い合わせる必要がある。カメラフォンは、見積書を作成する際に、取り付け工/納入業者に問い合わせるための手段を提供する。例えば、巻き上げブラインド用のモータの取り付け工は、巻き上げブラインドの取り付け工と連絡をとって、取り除くことに関する困難を突き止めることができる。
【0057】
また、評価の遅れまたは誤りを回避する目的で、例えば、最初に計画されていたよりも激しい伐木を許可するために、深い溝を掘るのを妨げている根をカメラフォンで示して、後の段階で出現する選択に関して顧客から承認を受けることも可能である。
【0058】
2.イメージの品質を向上させること、およびページレイアウト
撮影を行った後、いくつかの技術を使用して、イメージ品質およびユーザ設計を向上させることができる。すなわち、
イメージを向上させるプロセスを実行すること。
端末装置のITパフォーマンス、端末装置のメモリ容量、センサのサイズ、サービスのタイプ、および端末装置に機能を追加することの容易さに応じて、プロセスは、端末装置上で実行されても、サーバ上で実行されてもよい。そのようなケースでは、データ伝送フォーマットが定義される。
捕捉デバイスの欠陥にプロセスを適合させること。そのようなケースでは、すなわち、デバイスのシグネチャを分析することにより、イメージの出所が識別される。
復元手段の欠陥にプロセスを適合させること。そのため、サービスのタイプを識別し、場合により、使用される復元手段のタイプを識別して、次に、そのような情報を伝送することが必要である。
【0059】
サーバ上のプロセスのケースでは、プロセスは、
伝送されたメッセージからイメージを抽出すること、
イメージ品質を向上させること、
伝送されたメッセージイメージを、そのように向上させられたイメージで置き換えることから成る。
【0060】
イメージを2回、補正することがないように、イメージには、例えば、Exif、または類似のメタデータを追加する、または変更することにより、マークが付けられることが可能である。
【0061】
メタデータによって意味するのは、マルチメディアデータに結び付けられ、マルチメディアデータを含むファイルのフォーマットに関連する情報、および/または圧縮に関連する情報、および/またはデータの出所、および/または獲得規格に対応するデータであることに留意されたい。例えば、写真のケースでは、獲得パラメータ(焦点、開放、および露出時間などの)、および/またはピクセルの数などの、マルチメディアデータを使用して得られた計算結果。
【0062】
イメージを処理することは、以下の様々な形で実行されることが可能である。すなわち、
a)計算は、ローカルで(すなわち、端末装置において)全く行われず、イメージは、リモート計算(サーバにおける)の後に、ユーザ(すなわち、ユーザ)に送り返される。
b)ローカル計算が、端末装置スクリーンの解像度に応じて行われ、リモート計算が、サービスによって伝送されるイメージに関して行われる。
c)端末装置スクリーンの解像度のローカル計算が行われ、サービスによって伝送されるイメージに関して、送信するのに先立つ圧縮アーチファクトのクリーンアップに加えて、伸張が、サーバ内部で実行され、サービスに向けて伝送されるイメージ処理は、ローカルで、かつ/またはリモートで行われることが可能である。
【0063】
すべての場合で、リモートイメージ伝送は、サイズおよび圧縮を、サービス、ならびに後段で説明される、許可されたメッセージサイズに適合させることによって行われなければならない。
【0064】
同様に、ページレイアウトも、以下のとおり、ローカルで、またはリモートで実行されることが可能である。すなわち、
a)計算は、ローカルで全く行われず、サービスによって伝送されるイメージに関するそのような計算は、リモートで行われ、その後、ユーザに戻される。
b)ローカル計算が、端末装置スクリーンの解像度に応じて行われ、リモート計算が、サービスによって伝送されるイメージに関して行われる。
c)端末装置スクリーンの解像度のローカル計算が行われ、サービスによって伝送されるイメージに関して、送信するのに先立つ圧縮アーチファクトのクリーンアップに加えて、伸張が、サーバ内部で実行される。
【0065】
もちろん、前述した方法は、他のタイプのマルチメディアデータ、すなわち、ビデオ、および/またはオーディオ、および/またはテキストに関連するマルチメディアデータにも適用されることが可能である。
【0066】
このため、少なくとも1つのマルチメディアデータ、すなわち、写真、および/またはビデオ、および/またはオーディオ、および/またはテキストに関連するマルチメディアデータに関連する、少なくとも1つのプロセスを実施して、ネットワークを介して、ユーザの移動電話端末装置内で、サービスプロバイダおよび/または遠隔通信事業者によって提案されるサービスを利用することの品質を向上させる方法およびシステムを得ることができる。
【0067】
このプロセスは、以下のような、利用の品質に影響を及ぼす少なくとも1つの要因からもたらされる限界を克服するように適合されることを想い起こされたい。すなわち、
マルチメディアデータのサイズ、および/または
移動電話機のITリソース、および/または
マルチメディアデータの獲得デバイスおよび/または復元デバイスの品質、
前記ネットワークの伝送規格、
サービスのタイプ。
【0068】
このため、方法は、以下のステップを含む。すなわち、
アプリオリに、またはリアルタイムで、前記要因に応じて、移動電話機内部で、かつ/または移動電話機に接続可能な少なくとも1つのリモートサーバ内部で処理されなければならないマルチメディアデータの部分および/またはプロセスの部分を決定する、
そのように決定されたプロセスの各部分を実行すること、および/またはそのように決定されたマルチメディアデータの各部分を処理することを、移動電話機内部で、またはリモートサーバ内部で、いずれにせよ行い、
ユーザに関して、サービスの品質が向上するようにする、すなわち、
サービスが、任意のタイプのマルチメディアデータに関して、例えば、増大するサイズの写真に関して使用されることが可能であり、
すべての端末装置タイプに関してサービスの利用が向上させられ、
ネットワークの通過帯域に関連して、サービスの結果が向上させられ、
サービスへのアクセスが簡略化され、
サービスを得るのに要求される時間が短縮され、
サービスの結果が向上させられ(より良好な写真、ビデオ、オーディオの知覚)
新たなサービスへのアクセスが可能であり、
ユーザ満足度が高められる。
【0069】
サービスプロバイダおよび/または遠隔通信事業者に関して、新たなサービスが提供されることが可能である。
【0070】
この方法は、以下のステップをさらに含む。すなわち、
フォーマットを介して、リモートプロセスに関連する命令を定義するステップ、
サーバに関して、それらの命令を実行するステップである。
【0071】
そのような命令は、以下を含むことが可能である。すなわち、
マルチメディアデータの部分、および/またはマルチメディアデータのそのような部分をサーバが獲得することができるようにする識別子、
以降、「リモートプロセス」と呼ばれる、サーバ上で実行されなければならないプロセスの部分、すなわち、
マルチメディアデータの品質を向上させるプロセス、および/または
マルチメディアデータのレタッチプロセス、および/または
マルチメディアデータの編集プロセス、および/または
サービスをディスパッチするプロセス、および/または
サービスを提供するプロセス、および/または
サービスの受益者のアドレス、および/または受益者のアドレスをサーバが得ることを可能にするコード。
【0072】
方法は、サーバに関して、命令を実行したことの結果をサービスの受益者に伝送するステップをさらに含む。
【0073】
「サービス」によって特に意味するのは、
任意のサービス、すなわち、本特許出願の範囲内で説明されるサービス、
より包括的なサービスの一部分、例えば、サービスによって要求されるリモート計算である。
【0074】
「写真」によって特に意味するのは、
写真テキストおよび/または図および/または自然なイメージである。
【0075】
「補正」とも呼ばれる「プロセス」によって特に意味するのは、
本特許出願において説明されるすべてのタイプのプロセス、
品質を向上させるプロセス、
電話機に適合された、品質を向上させるプロセス、
アルバムへの挿入、
ページレイアウト、
送信すること。
【0076】
「ITリソース」によって特に意味するのは、
ITパフォーマンス、
メモリ容量、
プログラミング言語である。
【0077】
「伝送規格」によって特に意味するのは、
通過帯域、
負荷、
メッセージの最大サイズである。
「識別子」によって特に意味するのは、
ユーザによって選択されたイメージをサーバが探し出すことを可能にするイメージコード(SMS、または他の手段によってサーバに伝送される)である。
【0078】
「コード」によって特に意味するのは、
郵便アドレスを見つけるのに使用される電話番号である。
「受益者」によって特に意味するのは、
ユーザ、
第三者である。
【0079】
「命令」によって特に意味するのは、本特許出願において説明されるデータである。
【0080】
2.1.イメージ処理のタイプ
端末装置内部、および/またはサーバ上でイメージに対して行われるプロセスは、以下のとおりであることが可能である。
撮影デバイスおよび/または撮影された写真からの欠陥のすべて、または一部を除去する、または低減すること。すなわち、露出、照光、幾何歪み、色収差、口径食、ボケ、非点収差、ホワイトバランス、飽和、マトリックス除去、ノイズ、動きによるブレ、焦点ボケ、圧縮アーチファクト、ボケ除去アーチファクト、他のプロセスに関するアーチファクト、エイリアシングアーチファクト。
【0081】
復元手段、すなわち、端末装置スクリーン、コンピュータスクリーン、印刷手段から欠陥のすべて、または一部を除去すること。
サイズ(ピクセルの数)を変更すること。
圧縮。
アーチファクトを除去することを伴う、または伴わない伸張。
テキストおよび/または描画のケースにおける背景クリーンアップ。
レタッチ、すなわち、白黒に変換すること、回転させること、イメージゾーンを抽出すること、効果を適用すること、フレームを追加すること。
【0082】
背景上、または別の写真上のはめ込み。
テキストを追加すること。
ユーザに助言を与えるためにイメージ品質を分析すること。
【0083】
2.2.リモートプロセスのための指示
端末装置の能力、メモリ容量、イメージサイズ、マルチメディアデータを処理するのに不適合であるJava(登録商標)プログラミングではなく、C++で端末装置をプログラミングする可能性、および所望されるサービスのタイプに応じて、プロセスの一部分を移転することが可能である。ユーザに関して、そのようなユーザへのフィードバックを要する動作に関するプロセスは、リアルタイムのままである。
【0084】
移転されるプロセスを記述することを可能にする情報が(各イメージについて、または1回限りで)、伝送されなければならない、すなわち、
a)サーバ上で行われるべき改良プロセスのタイプ、これは、例えば、以下に関する。例えば、
コンピュータスクリーン上で視覚化するためのデータタイプの欠陥を捕捉する端末装置の補正。
コンピュータスクリーン上で視覚化するための自動認識を伴う撮影タイプの欠陥を捕捉する端末装置の補正。
印刷出力のための自動認識を伴う撮影タイプの欠陥を捕捉する端末装置の補正。
テキスト写真および手書きのスケッチに関する背景クリーンアップ。
データタイプの端末装置スクリーン上で視覚化するための自動認識を伴う欠陥を捕捉する撮影端末装置の補正。
撮影品質分析。
【0085】
プロセスが全く実行されない場合でも、そのような命令は、場合により、既定で、伝送されなければならない。
b)スクリーンのサイズに縮小されたイメージに対して端末装置内部でレタッチを行い、最終サイズになった際に、後のレタッチを行うことを可能にする、イメージに対して行われるべき修正(回転、トリミング、フレームを追加すること、その他)。
c)サービスのタイプ、およびサービスの受取側、すなわち、
MMS 番号
電子メール アドレス
絵はがき サービスプロバイダ
ファクシミリ 番号
アルバム サービスプロバイダ
印刷 サービスプロバイダ
発行側端末装置へのフィードバック
d)出力編集指示
絵はがき、またはその他のためのページレイアウト(特に色およびフォント)、
写真、テキスト、またはクリーンアップされた写真テキストの挿入。
【0086】
編集データは、いくつかのフォーマットで印刷することを可能にするため、物理的フォーマットとは別個でなければならない。テキスト要素およびイメージ要素のサイズおよび位置は、下流で決定される。
e)コンテンツ
受取側のアドレス(郵便、またはその他)
メッセージ
写真
テキスト写真
そのようなコンテンツは、アドレスおよび/またはメタデータとして伝送されることが可能である。
【0087】
コンテンツは、フォーマットによって記述されることが可能である。そのようなフォーマットは、オープン(標準および/または拡張可能)であることが可能である。そのようなフォーマットは、MMS「SMIL」フォーマットの拡張であることが可能である。そのようなフォーマットは、すべてのタイプのディスパッチプロトコル(MMS、http、WAP、電子メール、その他)と相性がよくなければならず、このため、既存のネットワークと相性がよくなければならない。
【0088】
2.3 撮影デバイスの認識
一実施形態によれば、リモートサーバは、処理されるべきマルチメディアデータの出所を識別することができるようにするため、さらに、各タイプのマルチメディアデータに関するプロセスのタイプを決定するために、移動電話機シグネチャに関するベースを含み、シグネチャは、マルチメディアデータから抽出されるか、またはマルチメディアデータに付加される。
【0089】
マルチメディアデータの出所を認識するために、適合されたプロセスを適用することを可能にする、マルチメディアシグネチャの分析が行われる。
【0090】
次に、マルチメディアデータが写真である場合の実施形態の例を説明する。
【0091】
イメージの中に含まれるシグネチャ情報、すなわち、JPEGコメント、Exif、定量化テーブル、または他のメタデータを、シグネチャに関するベースを、各シグネチャに関して、行われるべき補正のタイプを伴って構成する目的で、使用することができる。
【0092】
これは、写真が、発行側端末装置を出所としていないために、または発行側端末装置(「ユーザエージェント」、またはそれに相当する物)のタイプが入手可能でないために、写真を撮影した端末装置が、処理サーバによって知られていないケースに関して、特に興味深い。
【0093】
イメージをキャプチャするデバイスの自動認識は、以下のステップに従ってアクティブにされることが可能である。すなわち、
可能なシグネチャのベースが、端末装置のグループに含まれる各端末装置に関して作成されるステップ、
各シグネチャに関して、例えば、伸張アーチファクト、鮮明度、色、コントラスト、またはノイズの点で、行われるべきプロセスまたは補正が、決定されるステップ。そのような補正は、
シグネチャが、ある特定のタイプの端末装置だけを指し示す場合に、1つのタイプの端末装置に適合させられた補正、
例えば、いくつかの端末装置が、同一のシグネチャを有し、そのような端末装置が、共通の規格を有する場合に、いくつかのタイプの端末装置に適合させられた補正、または
例えば、ある適合させられた補正をそのシグネチャに適用することが、可能でない、または所望されない、あいまいさのケースで、すべてのタイプの端末装置に適合させられた補正であることが可能である。
端末装置のシグネチャが、イメージファイルを使用して特定されるステップ。
行われるべき補正のタイプが、シグネチャ、およびシグネチャのベースを使用して決定されるステップ。
【0094】
シグネチャのベースは、定期的に更新され、未知のシグネチャの数をできるだけ少なくするため、したがって、適合させられていない補正の数をできるだけ少なくするため、好ましくは、デバイスを市場に出すのに先立って行われる。
【0095】
いくつかのタイプの端末装置が、同一のシグネチャを有することが可能である。そのようなケースでは、そのような異なる端末装置に関して、適合する補正が作成されることが可能である。
【0096】
この場合、すべての端末装置タイプに関して同一の補正を使用することが可能であることを想い起こされたい。この問題解決法は、簡単であるという利点を有するが、補正を最適化しない。
【0097】
一部の端末装置は、いくつかのシグネチャを有することが可能であり、そのようなケースでは、様々なシグネチャが、ベースに追加される。
【0098】
シグネチャは、以下の情報のすべて、または一部から成る。すなわち、
JPEG定量化テーブル、
コメント、
JPEGサブサンプリング、
イメージサイズ、
Exifデータ 「Maker」フィールドおよび「Model」フィールド、
Exifデータ 他のフィールド、
イメージを使用して測定された規格である。
【0099】
補正を決定するために、特に疑念がある場合に、以下も使用することができる。すなわち、
不確かな形で出所を与えるが、あいまいさを完全に取り除く、発行側端末装置のタイプ。その目的で、例えば、デバイスのタイプに対応し、前記デバイスによって伝送される「ユーザエージェント」が、使用され、またはフォーマット変種に関して、メッセージ自体からのシグネチャさえ、使用される。例えば、メッセージが、「MMS」であるケースでは、添付されたファイルの名前、ファイルの順序、メッセージに組み込まれたxml「SMIL」フォーマットのファイルコンテンツがすべて、そのメッセージを作成した端末装置のタイプを特定することを可能にするメッセージシグネチャを成す。実際、「MMS」メッセージに関する符号化標準が存在するものの、各端末装置は、その標準を遵守しながら、特定の形でメッセージを符号化する、つまり、
写真を発行した個人の電話番号上のシグネチャの履歴。
【0100】
シグネチャ符号化の例は、以下のとおりである。すなわち、
Auto#13,9,9,13,18,20,24,23#211#0#1280x960#tutu|titi|glouglou#0220#SO505i#DoCoMo#
この例では、様々なフィールドが、「#」記号によって分けられ、以下のとおり説明される。すなわち、
1.Auto 情報が全く入手可能でないことを意味する「自動」を含むことが可能であるか、あるいは別の形で、例えば、前述したとおり、「ユーザエージェント」を使用して、またはメッセージシグネチャ自体から特定されたデバイス識別子を含むことが可能である、デバイスタイプの情報。
2.13,9,9,13,18,20,24,23 JPEGヘディングの中で与えられるような、輝度定量化テーブル(チャネルY)からの最初のn個の係数を含む。
3.211 3つ、または4つの数を含む数値形態のJPEGサブサンプリングのフォーマット。
4.0 JPEGタグ値、「saw_JFIF_marker」(これは、1または0である)。
5.1280x960 ピクセル数単位のイメージの高さと幅
6.JPEGコメントのすべて、または一部
7.以下のフィールドは、Exifに関する情報を含む。すなわち、
Exifが存在するか否かを示し、存在する場合、バージョンが与えられる。存在しない場合、「NoExif」が書き込まれる。
Exifが存在する場合、デバイスモデルに対応する「model」フィールドが含まれる。Exifが存在する場合、デバイス製造業者に対応する「maker」フィールドが含まれる。
【0101】
2.4.イメージの移転された処理
好ましくは、イメージを伝送のために符号化するために、すべての電話機において実施されているJPEG標準圧縮プログラムが使用されるが、別のフォーマットが使用されてもよい。イメージ処理ステップは、以下のとおりである。すなわち、
場合により、前処理。
場合により、サービスのタイプ、および伝送「パイプ」のサイズに応じた、イメージサイズ、圧縮率、イメージフォーマット(そのようなフォーマットは、色選択および白黒も含む)の最適化、すなわち、
以下に説明するとおり、サービスおよびパイプサイズに応じた最適圧縮曲線/イメージサイズを考慮に入れることにより、イメージが既に圧縮されている場合、圧縮およびサイズ変更は、計算時間を抑えるように、好ましくは、周波数ドメインで実行され、
さもなければ、圧縮は、サイズを変更した後に行われる。
サーバ内部で、
圧縮アーチファクトを除去することにより、すべてが伸張され、
次に、
撮影デバイスの欠陥のすべて、または一部が、除去または低減され、あるいは、テキスト写真および/または描画(FotoText+)のケースでは、背景がクリーンアップされ、
復元手段の欠陥の一部、またはすべてが、除去され、
他のすべてのプロセス、すなわち、レタッチ、ページレイアウト、その他が、適用され、
イメージには、プロセスを何回も適用することを防止するようにマークが付けられる。
【0102】
転送は、MMS、追加料金MMS、電子メール、http、WAP、または他の手段を介して実行される。
【0103】
メッセージは、第三者に送信されること、かつ/または、例えば、結果を視覚化するため、または助言を受けるために、発行側端末装置上で使用されることが可能である。
【0104】
2.5.サービスのローカル処理
好ましくは、イメージを伝送のために符号化するために、すべての端末装置にインストールされているJPEG標準圧縮プログラムが使用されるが、別のフォーマットが使用されてもよい。イメージ処理ステップは、以下のとおりである。すなわち、
a)場合により、前処理。
b)次に、
撮影デバイスの欠陥のすべて、または一部が、除去または低減され、あるいは、テキスト写真および/または描画(FotoText+)のケースでは、背景がクリーンアップされ、復元手段の欠陥の一部、またはすべてが、除去され、
他のプロセス、例えば、レタッチ、ページレイアウト、その他が、適用され、
c)プロセスを何回も適用することを防止するように、イメージにマークを付け、
場合により、サービスのタイプ、およびパイプのサイズに応じて、イメージサイズ、圧縮率、イメージフォーマットを最適化し、すなわち、
サービスおよびパイプサイズに応じた最適圧縮曲線/イメージサイズを考慮に入れることにより、イメージが既に圧縮されている場合、圧縮およびサイズ変更は、計算時間を抑えるように、好ましくは、周波数ドメインで実行され、
さもなければ、圧縮は、サイズを変更した後に行われる。
d)大きいサイズのイメージを使用するサービスに関して、
サーバ内部で、圧縮アーチファクトを除去して、伸張が実行され、その後に、必要な場合、使用サイズまで拡大が行われる。
【0105】
転送は、最終ユーザに向けて直接に実行されるか(絵はがきの場合を除き)、またはサービスプロバイダを介して実行されることが可能である。
【0106】
2.6.格納
一実施形態では、マルチメディアデータは、さらなる圧縮なしに、または低いさらなる圧縮率で、リモートサーバ内に格納され、移動電話機への伝送のために圧縮され、提供されるべき、または移動電話機によって要求されたサービスに応じてプロセスを受け、伝送される圧縮された処理済みのデータには、圧縮なしで、または、伝送される処理済みの圧縮されたデータよりも低い圧縮率で後の使用を可能にするために、リモートサーバ内に圧縮なしで格納された元のマルチメディアデータに結び付けられたマークアップが、割り当てられる。圧縮なしの格納によって意味するのは、圧縮またはサイズ縮小に先立つ、または、さもなければ、低い圧縮率および/またはわずかなサイズ縮小での格納である。
【0107】
出力を最適化する目的で、受取側への伝送に先立ってイメージが圧縮される、または縮小されるケースでは、イメージは、メッセージの受取側によって最大品質ですべてのサービスが利用されることを可能にするために、圧縮またはサイズ縮小に先立ってサーバ内に格納されることが可能である。そのような機構は、実際、その同一のイメージに関して後日にサービスを利用することを可能にし、例えば、端末装置Aが、端末装置Bに、MMSによってイメージを送信し、端末装置Bが、サーバ内に格納されたイメージに基づき、そのイメージを絵はがきサービスに伝送する。
【0108】
これを行うため、以下のステップが必要である。すなわち、
サーバ内に元のイメージを格納し、識別子を使用して、そのイメージに索引を付けるステップ、
プロセス、特に、すべてのサービスには適合していないが、要求するサービスに適合させられたプロセスを適用するステップ、
識別子を使用してイメージに永続的な形でマークを付けるステップ、
イメージを伝送するステップである。
イメージが、サーバを再び通過する際に、
マークアップを使用して、識別子が抽出されることが可能であり、
次に、対応する索引付きの元のイメージが、探し出され、
イメージが、必要に応じて、索引付きの大きいサイズのイメージで置き換えられることが可能である。
【0109】
現在、サーバのハードディスクは、およそ5百万のイメージを格納することができる。
そのような格納によって得られる利点は、最適な品質、伝送のためのより小さい通過帯域、およびすべてのタイプの端末装置に対する適合である。
【0110】
2.7.システム
「補正サーバ」とも呼ばれるリモートサーバが、以下のとおり、配置されることが可能である。すなわち、
MMS−C(事業者によってホストされるMMS処理システム)内部に、
MMS−Cへの入口に、
MMS−Cからの出口に、
WAPゲートウェイ内部に、
MM9内部に、
MM7内部に。
【0111】
以下の端末装置とサーバの組み合わせが可能である。すなわち、
標準の端末装置、およびサーバ
サーバを伴わない、イメージ処理アプリケーションを有する端末装置、
サーバを伴う、イメージ処理アプリケーションを有する端末装置、
サーバを伴う、処理アプリケーションではないが、アプリケーションを有する端末装置、
サーバを伴う、縮小サイズイメージによってユーザにプレビューを与える前処理アプリケーションを有する端末装置。
【0112】
ユーザにフィードバックを与えるプロセスは、以下のとおり実現されることが可能である。すなわち、
ローカル(端末装置内部)で、または
http、または別のプロトコルを介してリモートで、
2.8.イメージをパイプのサイズに適合させること
遠隔通信事業者は、例えば、MMSによって、伝送されるメッセージのサイズを制限する。
【0113】
イメージファイルのサイズは、イメージのコンテンツに依存する。所与の数のピクセル、および所与の知覚される品質レベルに関して、多くの詳細を含むイメージは、より少ない詳細を含むイメージより相当に大きいファイルを生じさせる。
【0114】
このため、すべてのケースでサービスの利用を可能にし、事業者によって割り当てられた通過帯域を超えないように、品質レベルを自動的に適合させることが必要である。
この品質レベルを適合させるいくつかのやり方が存在し、主要なポイントは、利用に依存し、そのため、サービスタイプに依存する。
【0115】
サービスを使用する際、イメージは、以下のパターンを採用する。すなわち、
a)写真を撮影し、場合により、圧縮
b)マルチメディアデータのサイズ、適用される圧縮率、およびフォーマットを最適化するための前処理、すなわち、伝送されるファイルのサイズを縮小することにより、事業者によって割り当てられた通過帯域を適合させることであり、そのような縮小は、ピクセルの数を場合により低減し、かつ/または圧縮率を高めることを介して実行される。
c)好ましくは、アーチファクトの低減を伴う伸張。
d)サービスのために使用されるスクリーンまたはプリンタ(最終ピクセル数)に適合させる目的でピクセルの数を変更すること。
【0116】
ファイルサイズを縮小するため、ピクセルの数と、使用される圧縮の間で妥協が存在する。すなわち、
そのような妥協は、最終ピクセル数に依存し、このため、要求されるサービスのタイプ、および伸張プロセス、特に、アーチファクトが低減されるべきかどうかに依存し、
ある圧縮レベルを超えると、ピクセルの数を低減することが賢明である。
ファイルサイズ縮小動作は、以下のとおり行われることが可能である。すなわち、
好ましくは、周波数領域内でイメージを伸張することなく、
イメージ伸張の後に、または
イメージ伸張およびアーチファクト低減の後に。
【0117】
2.9.応用例
プロセス分散の例を以下に提示する。すなわち、
a)3Gネットワークでの応用例
そのようなネットワークは、高速の端末装置−サーバ交換を可能にする。このため、サーバ内部でプロセスを実行し、電話上で結果を迅速に表示することが可能である。
このため、端末装置上の任意のITパフォーマンス、および多数のピクセルで作業することが可能である。
b)2.5Gおよび最上級電話機(英語で「Smartphone」)での応用例。
このネットワークは、高速の端末装置−サーバ交換を可能にしない。しかし、端末装置は、高いITパフォーマンスを有する。
このため、ユーザにプレビューを示し、電話機上で結果を迅速に表示するために、スクリーンサイズに応じて、端末装置内部でイメージ処理を実行することが可能である。
このため、ユーザに向けてのフィードバックを要さずに、サーバ上でフル解像度処理を実行することが可能である。
c)2.5Gネットワークおよび中級電話機(英語で「Featurephone」)での応用例。
【0118】
ネットワークは、高速の端末装置−サーバ交換を可能にしない。
【0119】
端末装置は、限られたITパフォーマンスを有し、交換は、遅い。ユーザ向けのプレビューの利用可能性は、より限られているが、その他の利点(設計、サービスへのアクセス、その他)は、維持される。
【0120】
このため、ユーザに向けてのフィードバックを制限することにより、サーバ内部でプロセスを実行することが可能である。
【0121】
3.写真テキストソリューション(FotoText+ コンポーネント) 背景クリーンアップ
本発明は、「FotoText+」と呼ばれるコンポーネントを用意し、このコンポーネントは、例えば、透明な背景上のストローク、特に、手書きテキスト、概略の描画、マップまたはスケッチ、印刷されたテキストから成る、「バイナリタイプの」任意の文書の撮影された写真を変換することを可能にするテキストスキャナである。
【0122】
このコンポーネントは、紙の欠陥、すなわち、紙の陰影、正方形または線、折り目、汚れ、しわ、および、もちろん、カメラおよび照光の欠陥を補正し(背景クリーンアップ)する。これは、閾値を超える情報を抜き出すことによって行われることが可能である。
このコンポーネントは、コントラストレベルを最適化する。
【0123】
このコンポーネントは、例えば、ボケ除去マスクを適用することにより、焦点合わせの「クローズアップボケ」の自動補正を実行する。実際、カメラフォンは、80cm鮮明度から無限遠のためにプログラミングされており、一般に、オートフォーカスを有さない。しかし、テキストの写真は、およそ15cmの距離で、すなわち、カメラフォンのボケレンジ内で撮影される。
【0124】
この欠陥が、非常に低い解像度(スクリーン上の解像度、すなわち、160×120、つまり、CIFなどの)にほとんどセンシティブでないとすれば、この欠陥は、300,000ピクセル(VGA)から特にセンシティブである。
【0125】
また、このコンポーネントは、比色上の欠陥も補正する。
【0126】
このコンポーネントは、非常に高い圧縮率に適合する。このため、およそ25koであるテキスト写真は、転送を最適化するために、圧縮の後、最大で5koだけになる。
【0127】
伸張、次いで、処理の後、イメージは、背景上への重ね合わせを向上させるために、印刷フォーマットに戻され、すなわち、1インチ当たり300ポイントまで、または最終文書のフォーマットに従って拡大される。
【0128】
このコンポーネントは、レベルグレーストロークを一様な背景上に生じさせる。
【0129】
このコンポーネントは、様々な形で使用されることが可能である。すなわち、
単独で、
処理済のイメージは、元のイメージよりも読み取りやすいので、撮影の後、端末装置スクリーン上で表示するために、
別の受取側に送信するため(MMS、またはその他により)、
絵はがきの裏側で(メッセージおよび/またはアドレス)、
イメージを描いて、
クリーンアップされたイメージをマスクとして使用しながら、写真と、一様な色、またはテクスチャとの間のミキシング操作を介して背景色を透明にすることにより、写真上にクリーンアップされたイメージを重ね合わせることを可能にする、タッチアップソフトウェアを使用して。
【0130】
各ピクセルに関して、クリーンアップされたイメージのグレーレベルが、IN値を有し、写真が、PH値を有し、一様な色またはテクスチャが、CO値を有する場合、CO(1−IN)/MAXIN+PHIN/MAXINを取り、ただし、MAXINは、クリーンアップされたイメージにおけるすべてのピクセルの最大値である。
【0131】
例えば、絵はがきに関して、ユーザが、以下の2つの写真を撮影する。すなわち、
a)絵はがきの表側のための写真、および
b)紙の上の書かれた/描かれたテキスト/グラフィックの写真
【0132】
ユーザインタフェースが、テキスト/グラフィックを写真の表側に位置付けることを可能にし、ローカルまたはリモートの端末装置スクリーン解像度プロセスが、プレビューを表示して、ユーザの作業を円滑にすることを可能にする。
【0133】
テキスト/グラフィックの写真が、処理され、読み取りやすさを高めるように一様でない照光のゾーンを除去することによってクリーニングされ、背景上でクリーニングされて、写真の表側に印刷される。
【0134】
写真のケースでは、特にパスポート写真のケースでは、背景クリーニングは、例えば、顔の輪郭を検出して、周囲を一様な色で埋めることにより、撮影された実際の人以外の、写真のすべての部分を一様にすることから成る。
【0135】
4.サービスの例
図1bから図8を使用して、以下に説明するのは、「フォトカード」とも呼ばれる、フォトカード作成サービスである。
【0136】
図は、そのサービスを使用している場合の、端末装置の様々なスクリーン(マン/マシンインタフェース)を示す。
【0137】
図1bに示されたスクリーン10は、フォトカードサービスを選択した後のウェルカムに当る。それは、起動されると、いくつかのアクションからの選択を提供するウェルカムスクリーンにかかわり、それらのアクションは、「新たなフォトカード」、「下書き」、「送信済みカード」、「送信中のカード」、「テンプレート」として図示されている。選択は、アクションの1つを選択することにより、端末装置の「ジョイスティック」を使用して行われる。
【0138】
「オプション」メニューを起動することも可能であり、すると、そのメニューは、スクリーン12を表示して、ユーザが、アクション、選好、支援を選択すること、またはサービスを終了にすることさえできるようにする。
【0139】
図2a、図2b、および図2cの例に示される、選好を選択する場合、ユーザは、左ジョイスティックまたは右ジョイスティックを使用することにより、3つの選好、すなわち、「一般」(図2a)、「写真」(図2b)、および「サーバ」(図2c)のなかから選択することができる。
【0140】
「一般」タブに対応する、図2aのスクリーン14上で、ユーザは、ユーザの前回の下書きを自動的に読み込むことを所望するかどうかを尋ねられる。
【0141】
選好選択の「写真」タブに対応するスクリーン16(図2b)上で、ユーザは、使用された前回のイメージを自動的に表示することを所望するかどうか、および前回のページレイアウトを自動的に使用することを所望するかどうかを尋ねられる。
【0142】
選好メニューの「サーバ」タブに対応する図2cのスクリーン18上で、ユーザは、MMSサーバまたはhttpサーバなどの、いずれのサーバに接続することを所望するかを尋ねられる。
【0143】
図3には、ユーザが、図1bのスクリーン12の「選択」オプションメニューでアクションを選択した際に表示される、スクリーン20が示されている。このため、スクリーン20が示され、スクリーン20上には、下書き、テンプレート、送信されるべきカード、および送信中のカードの間で、選択可能なオプションが表示されている。スクリーン20上で、最新の下書きが示されており、その下書きは、写真22とテキスト24とを含む。スクリーン20のメニューオプションは、「開く」コマンドでスクリーン26にアクセスすることを可能にする。
【0144】
そのような「開く」コマンドを選択する際、または図1b上の新たな絵はがきの作成および送信を選択する際、「表側」のためのイメージ(ページレイアウト)、「裏側」のためのテキスト(ページレイアウト)、およびアドレスを、図4に示されるとおり、選択することが可能である。
【0145】
図4に示されるスクリーン30は、イメージの選択に当たり、この選択は、図示されるとおり、それが、表側にイメージを有する新たな絵はがきを作成するためのサービスにかかわることを示し、新たな写真を撮影する、撮影された前回の写真を選択する、端末装置のメモリの中に格納されたアルバムから写真を選択する、同一のサービスに関して最近、使用された写真を選択する、または最後に、リモートサーバから写真を選択する可能性を提供する。
【0146】
「表側」タブ(図5)を選択する際、表側ページレイアウトに関する支援が提供される。ユーザが、好ましいページレイアウトを前もって選択した場合、そのようなレイアウトが、直接に表示される。選択していない場合、スクリーンは、図示されるとおり、オプションのリストを表示する。すなわち、端末装置内部でページレイアウトを選択すること、またはリモートサーバから選択すること、または新たなページレイアウトを作成することを可能にする。
【0147】
「ページレイアウトを選択する」を選択する際、色、スタイル、サイズ、その他が異なるページレイアウトなどの、いくつかのタイプのページレイアウトの間における選択が与えられる。
【0148】
ユーザが、「新たなページレイアウトを作成する」というオプションを選択した場合、一連のオプションが提案され、オプションは、この例では、フレームカラーの選択、フレームの厚みの選択、ならびに丸い角を有するカードの選択およびスタイルの選択である。
【0149】
ユーザが、図4に示されるスクリーン30の「テキスト」タブをクリックすると、図6からのスクリーン34が現れ、「スマートテキスト」タイプの新規のテキスト(半自動的入力を有するテキスト)、新規の「写真テキスト」、または既存の写真テキストの間の選択を提供する。
【0150】
「新規のテキスト」オプションを選択した場合、マン/マシンインタフェースが、標準入力または半自動的入力を伴うテキスト作成に切り替わり、半自動的入力は、テキストに関するいくつかのフィールドを許すこと、およびそれらのフィールドの各フィールドの中で、既に記憶されているテキストを再使用することから成る。第1のフィールドは、受取側を指すヘッダフィールド、すなわち、「Dear friend」、「Dear Mum」、その他である。第2のフィールドは、テキストの本文、すなわち、「It’s fine today」、「Great holidays!」、その他に関する。第3のフィールドは、改まった結語を含むテキストの結びに関し、第4のフィールドは、署名を含む。
【0151】
「写真テキスト」オプションを選択した場合、スクリーン(図示せず)が表示されて、「完全に平行であることを確かめなさい」や「一様な照光となるように試みなさい」といった、テキスト写真を正しく撮影するための指示を伴って、テキスト、例えば、手書きのテキストの写真をユーザが撮影しなければならないことをユーザに知らせる。
【0152】
一実施形態では、長方形のフレーミングが、スクリーン上に表示され、写真が歪んでいるか否かに応じて、写真が正しいアングルで撮影されているかどうかを判定することを可能にする。
【0153】
テキストが作成される、または撮影されると、ユーザは、図4の「裏側」タブに対応し、裏側の、すなわち、テキストに関する、ページレイアウトに関連する次のステップに進むことができる。そのようなケースでは、図7のスクリーン36が表示され、以下のオプションを提供する。すなわち、
前回のページレイアウトを選択すること、
選好されるページレイアウトを選択すること、
ページレイアウトを選択すること、
リモートサーバ上のページレイアウトを選択すること、および
新規のページレイアウトを作成することである。
【0154】
例えば、端末装置のメモリの中で見つけることができるページレイアウトの選択は、一実施形態では、使用されるべきであり、例えば、写真が撮影された場所に対応する郵便切手のタイプを選択することから成る。また、選択は、背景色を選択することから成ることも可能である。
【0155】
新規のページレイアウトを作成することに関して、フォントの選択、フォントのサイズ、全体的な色、および切手がすべて、提案される。
【0156】
図8は、ユーザが、図4のスクリーン上の「アドレス」タブを選択した場合に現れるスクリーン38を示す。端末装置が、連絡先リストを既に含む場合、「オプション」ボックス(スクリーン40)を使用して、受取側が、連絡先のリストから選択される。新たな連絡先にかかわる場合、スクリーンは、ファーストネーム(オプションT9と接触することによって選択されることが可能である)、ファミリネーム、番地、通りの名前、都市および国の郵便番号に関する、いくつかのゾーンを示す。
【0157】
好ましくは、郵便番号が指示されると、それに対応する都市が自動的に現れ、それとは反対に、都市が指示されると、郵便番号が自動的に示される。
【0158】
また、同一の絵はがきに関して、いくつかの受取側を選択することも可能である。
【0159】
絵はがきが未完成である場合、スクリーンは、そのような絵はがきが完成していないことを告げ、イメージ、受取側、およびテキストを選択するよう求め、また、既定の表側ページレイアウト(イメージ)が使用されていること、および、同様に、既定の裏側ページレイアウト(テキスト)が使用されていることも示す。
【0160】
絵はがきが完成した場合、送信スクリーンは、絵はがきが、送信される準備ができていることを示し、その絵はがきをテンプレートとして保存するよう、ユーザに提案する。
【0161】
最後に、ディスパッチの後で、スクリーンは、絵はがきが送信されたことを示し、同一のカードを別の受取側に送信するよう、ユーザに提案する。
【0162】
5.伝送されるべきデータをネットワーク伝送容量に適合させること
カメラフォン内のセンサの容量は、常に増加しており、伝送プロトコルを含む通過帯域を大幅に超えている。例えば、VGAセンサは、300,000ピクセルを提供し、各ピクセルは、カラーチャネルの各チャネルを符号化するために、1オクテットを使用し、これにより、およそ900koの全体イメージがもたらされる。しかし、ほとんどの端末装置は、圧縮された後、30koないし50koの、すなわち、VGAセンサのケースにおける初期データのおよそ3%ないし5%のファイルを送信することしかできない。
【0163】
そのような所見に基づき、本発明は、伝送されるイメージ品質をプロトコルによって最適化することを可能にする方法を提案し、プロトコルは、そのような最適化に鑑みて、サブサンプリングレート、および圧縮パラメータ、すなわち、JEPGタイプのパラメータを選択することを可能にする。
【0164】
実際、イメージファイルサイズを小さくするために、一方で、サブサンプリングが行われることが可能であり、他方、イメージは、JPEGアルゴリズムなどの、圧縮アルゴリズムを使用して圧縮されることが可能である。
【0165】
後のサブサンプリングおよび再サンプリングは、解像度を低くし、詳細が失われること、およびエイリアシングを必然的に伴う。
【0166】
さらに、JPEG圧縮は、情報の損失をもたらし、圧縮率が高いために、いっそう重大なアーチファクト(欠陥)の出現を生じさせる。
【0167】
以上を述べた上で、再サンプリングによって生じさせられる解像度の損失は、もはや補正されない可能性がある。それに対して、JPEG圧縮によって生じさせられるアーチファクトは、それらのアーチファクトが、ある限度内で補正されることを可能にする、整った、既知の分布を有する。そのような補正は、例えば、JPEG標準で説明されているとおり、ユニットエッジを平滑化することにより、またはそのような欠陥を伸張し、補正することを可能にする「JEPG CLEANER」として知られているアルゴリズムによってさえ、実行される。
【0168】
圧縮率およびサンプリングレートを決定するために、圧縮率が、横座標で示され、サンプリングレートが縦座標で示された、図9に示されるチャートを使用する。
【0169】
そのようなチャートは、3つの異なるイメージに対応する3つの曲線を含む。
【0170】
チャートは、以下の形で得られる。すなわち、1メガピクセル鮮明度を最初に表す、3つの試験イメージが選択される。
【0171】
そのようなイメージを使用して、異なるレートで圧縮されたコピーが生成されて、水平方向でも、垂直方向でも同一である、90%、80%、70%、60%、その他のサンプリングレートであらかじめ再サンプリングされた、所与のサイズ、すなわち、200ko、150ko、100ko、80ko、60ko、55ko、50ko、45ko、40ko、35ko、その他のファイルを獲得することを可能にする。
【0172】
イメージは、次に、ファイルサイズ別に分類され、そのため、各ファイルグループは、異なる鮮明度ではあるが、同一サイズを有するイメージから成る。
【0173】
このように得られた異なるイメージを比較することができるために、そのようなイメージは、双三次タイプの補間計算によって、オリジナルの鮮明度に戻されている。
【0174】
次に、各イメージシリーズに関して、経験を積んだ閲覧者が、コンピュータスクリーン上の様々なイメージを観察して、もちろん、サブサンプリングレート、および対応する圧縮率を記録しながら、同様のサイズのファイルと比べて、閲覧者が最も満足がいくと判断したイメージを決定した。
【0175】
JPEG圧縮をイメージ再サンプリングに関連付けることにより、それらの方法のいずれが別個に使用される場合よりも、良好な結果を得ることが可能になることが認められた。
【0176】
このため、図9のチャートは、所与の圧縮率に関して、最良のイメージ品質をもたらすサンプリングレートの値を選択することを可能にすることが認められた。
【0177】
図10に示されたチャートでは、koイメージファイルサイズは、横座標で示されているのに対して、サンプリングレートは、縦座標で示されている。この図10に示される曲線は、ファイルサイズおよびサンプリングレートに応じた、最も満足のいくイメージを示す。
【0178】
圧縮なしで、およそ3Moのサイズである1メガピクセルイメージに基づき、30koファイルを得る目的で、イメージ圧縮に先立ち、50%(ピクセル数を4分の1に削減することに相当する)でイメージをサブサンプリングすることが好ましい。50koのファイルを得るのに、イメージ圧縮に先立ち、70%(すなわち、ピクセル数を2分の1に削減することに相当する)でイメージをサブサンプリングすることが賢明である。最後に、130koを超えるファイルに関しては、サブサンプリングなしに、JPEG圧縮だけを使用することが好ましい。
【0179】
実際には、移動電話端末装置は、本発明の趣旨の範囲内で、マルチメディアデータのサイズに応じた最適圧縮曲線としても知られる、図9aおよび図10aに示されたチャートをメモリの中に含む。図9aは、図9におけるすべての曲線の平均を成す50曲線を有するチャートを表すのに対して、図10aのチャートは、図10の曲線の平均値に対応する52曲線を含む。
【0180】
このため、ネットワークを介して送信されるべきファイルを決定するために、移動電話端末装置によってネットワークを介して伝送されることが可能なファイルサイズにリンクされたアルゴリズムが、端末装置内にプログラミングされる。図10aの横座標の、そのファイルサイズは、同一の図における縦座標のサンプリングレートに対応する。そのようなサンプリングレートは、図9aからの50曲線を使用して、図9aからの横座標の圧縮率を算出することを可能にする。このアルゴリズムは、図10aの横座標における点Aから出て、図9aの横座標における点Bに達する矢印によって表される。
【0181】
しかし、得られた圧縮率は、ネットワークによってサポートされるファイルサイズを超えるファイルサイズをもたらす可能性がある。というのは、所与の圧縮率に関して、最終ファイルサイズは、イメージの中に含まれる詳細の量に依存するからである。このことが、そのようなケースにおいて、アルゴリズムが、より高い圧縮率B’を選択する理由であり、これにより、図9aの50曲線により、対応するサンプリングレートを選択することが可能になり、図10aのチャートを使用して、ファイルサイズA’が、ネットワークによって許される最大値より低いかどうかを検証することが可能になる。そのような繰り返しの手続きは、サイズA’が、依然として大きすぎる場合、すなわち、満足のいくファイルサイズが得られるまで、A’より低いファイルサイズA”を選択することによって続けられる。
【0182】
もちろん、マルチメディアデータサイズに応じた最適な圧縮曲線は、端末装置のメモリ内で、図9aおよび図10aからのチャートの形態で表されることが可能であるが、値テーブルまたはアルゴリズムとして表されることも可能である。
【0183】
もちろん、マルチメディアデータのサイズに応じて、最適圧縮曲線の必要な部分だけが、端末装置メモリ内で表されることも可能である。必要な部分は、例えば、様々な電話事業者のネットワークによって通過させられることが可能な最大ファイルサイズに対応する抽出部分である。
【図面の簡単な説明】
【0184】
【図1】本発明による方法のステップを示す図である。
【図1a】本発明による方法のステップを示す図である。
【図1b】絵はがきを送信するサービスに関する本発明の実施形態の例を示す図である。
【図2a】絵はがきを送信するサービスに関する本発明の実施形態の例を示す図である。
【図2b】絵はがきを送信するサービスに関する本発明の実施形態の例を示す図である。
【図2c】絵はがきを送信するサービスに関する本発明の実施形態の例を示す図である。
【図3】絵はがきを送信するサービスに関する本発明の実施形態の例を示す図である。
【図4】絵はがきを送信するサービスに関する本発明の実施形態の例を示す図である。
【図5】絵はがきを送信するサービスに関する本発明の実施形態の例を示す図である。
【図6】絵はがきを送信するサービスに関する本発明の実施形態の例を示す図である。
【図7】絵はがきを送信するサービスに関する本発明の実施形態の例を示す図である。
【図8】絵はがきを送信するサービスに関する本発明の実施形態の例を示す図である。
【図9】イメージデータの送信を伝送ネットワークの容量に適合させることを可能にする、本発明に準拠する方法を示すチャートである。
【図10】イメージデータの送信を伝送ネットワークの容量に適合させることを可能にする、本発明に準拠する方法を示すチャートである。
【図9a】イメージデータの送信を伝送ネットワークの容量に適合させることを可能にする、本発明に準拠する方法を示すチャートである。
【図10a】イメージデータの送信を伝送ネットワークの容量に適合させることを可能にする、本発明に準拠する方法を示すチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのタイプのマルチメディアデータ(100)に関連する、すなわち、写真、および/またはビデオ、および/またはオーディオ、および/またはテキストに関連する、ネットワークを介してユーザの移動電話機(110)内でサービスプロバイダおよび/または遠隔通信事業者によって提案されるサービスを利用することの品質を、そのようなデータに関する少なくとも1つのプロセスを実施して向上させるための方法であって、
前記マルチメディアデータのサイズ、および/または
前記移動電話機のITリソース、および/または
前記マルチメディアデータに関する獲得デバイスおよび/または復元デバイスの品質、および/または
前記ネットワークの伝送特性、および/または
サービスのタイプなどの、利用の品質に影響を与える少なくとも1つの要因からもたらされる限界を克服することを目的とし、
アプリオリに、またはリアルタイムで、前記要因に応じて、前記移動電話機内で処理されなければならない前記マルチメディアデータの第1の部分(102)、前記ネットワークを介して前記移動電話機に接続された少なくとも1つのリモートサーバ(112)内で処理されなければならない前記マルチメディアデータの第2の部分(104)を特定し、前記プロセスの第1の部分は、前記移動電話機内で実行されなければならず、前記プロセスの第2の部分は、少なくとも1つのリモートサーバ内で実行されなければならないステップと、
前記移動電話機内および/または前記リモートサーバ内で、そのように特定されたプロセスの各部分が実行され、かつ/またはそのように特定された前記マルチメディアデータの各部分が処理されるステップとを含む方法。
【請求項2】
以降、「リモートプロセス」と呼ばれる、前記サーバ内で実行されなければならないプロセスに関連する指示が、前記移動電話機(110)において定義されるステップと、
前記移動電話機が、それらの指示を前記リモートサーバに伝送するステップと、
前記サーバが、それらの指示を実行するステップとをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記指示は、
前記リモートサーバ内で処理されなければならない前記マルチメディアデータの前記第2の部分、および/または
少なくとも1つのリモートサーバが、そのリモートサーバ内で処理されるべき前記マルチメディアデータの前記第2の部分を特定することを可能にする識別子、および/または
前記サーバ内で実行されなければならない前記リモートプロセスの前記第2の部分、および/または
前記サービスの受益者のアドレス、および/または
前記サーバが、そのような受益者のアドレスを獲得することを可能にするコードを含む、請求項2に記載の方法であって、
前記サーバが、前記サービスの前記受益者に、前記プロセスに関連する前記指示を実行したことの結果を伝送するステップをさらに含む方法。
【請求項4】
前記サーバ内で実行される前記リモートプロセスの前記部分は、
あるタイプの移動電話機に結び付いた獲得欠陥に関する補正プロセスなどの、前記マルチメディアデータの改良と、
特に移動電話機のスクリーン、他のディスプレイのスクリーン、または印刷手段のスクリーンなどの、前記データが向けられた復元手段または記録手段の欠陥のすべて、または一部を除去することに向けられたプロセスと、
前記マルチメディアデータを編集することと、
特に、前記データが、手書きによるテキストおよび/または描画に結び付いた写真である場合に、例えば、そのようなデータを保存する、または印刷することを目的とする、前記マルチメディアデータの背景クリーンアップと、
前記マルチメディアデータの品質の分析と、
イメージのケースで、すなわち、回転またはトリミングによる、イメージの幾何学的移動などの、前記マルチメディアデータの所望されるレタッチと、
MMS、ファクシミリ、電子メールなどの伝送モードと、
イメージをテキストに関連付けること、受取側、マルチメディアデータアルバムを作成するためのサービス、記録サービスに、印刷サービス、マルチメディアデータページレイアウトを送ること、例えば、写真および/またはテキストを挿入するために、前記移動電話機を介して前記マルチメディアデータが送信される場合に、前記マルチメディアデータを編集するための指示を前記移動電話機に返信で提供することと、
サービスを提供するためのマルチメディアデータプロセス、すなわち、前記マルチメディアデータを含むファイルのフォーマットまたはサイズの変更とを含むグループに含まれる少なくとも1つのプロセスを含む、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記移動電話機内で、前記マルチメディアデータサイズ、適用される前記マルチメディアデータの圧縮率、および前記マルチメディアデータのフォーマットを最適化するためのプリプロセスを含むマルチメディアデータ圧縮ステップ、例えば、JPEGタイプの圧縮を含む先行する請求項のいずれかに記載の方法であって、
そのような前処理は、要求されるサービスのタイプと、ネットワーク伝送規格と、前記マルチメディアデータサイズに応じた最適な圧縮曲線と、前記マルチメディアデータ圧縮タイプとを含むグループに含まれるパラメータの少なくとも1つに依存し、
前記マルチメディアデータ圧縮は、好ましくは、周波数ドメイン内で実施され、
前記圧縮に結び付いたアーチファクトまたは欠陥に関する除去プロセスを好ましくは、伴う、前記リモートサーバ内の伸張をさらに含む方法。
【請求項6】
前記マルチメディアデータは、圧縮なしに、またはさらなる圧縮なしに、または前記移動電話機から受信される前記マルチメディアデータとの関連において低いさらなる圧縮率で前記リモートサーバ内に格納され、前記移動電話機への前記マルチメディアデータの伝送のために圧縮され、前記移動電話機において、提供されるべき、または前記移動電話機によって要求されたサービスに応じてプロセスを受け、伝達される圧縮された処理済みのデータには後の使用を可能にするために、前記リモートサーバ内に格納された元のマルチメディアデータに結び付けられたマークアップ(122)が、割り当てられる、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記リモートサーバは、出所、および処理されるべきマルチメディアデータを識別することができるようにするため、さらに、各タイプのマルチメディアデータに関するプロセスのタイプを決定するために、移動電話機シグネチャに関するベースを含む、先行する請求項のいずれかに記載の方法であって、
前記シグネチャは、前記マルチメディアデータから抽出されるか、または前記マルチメディアデータに付加される、方法。
【請求項8】
前記シグネチャは、以下のカテゴリ、すなわち、
単一タイプの移動電話機に関する個々のシグネチャ、
いくつかのタイプの移動電話機に関するグループシグネチャ、
すべてのタイプの移動電話機に対応するシグネチャのいずれか1つに属する請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記リモートサーバは、以下のグループ、すなわち、
MMS−Cと呼ばれるMMS中心、
MMS−Cへの入口に、
MMS−Cからの出口に、
WAPゲートウェイ
前記MMS中心のMM9インタフェースまたはMM7インタフェースに含まれる位置を占める、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
少なくとも1つのタイプのマルチメディアデータに関連する、すなわち、写真、および/またはビデオ、および/またはオーディオ、および/またはテキストに関連する、移動電話機において、サービスプロバイダおよび/または遠隔通信事業者によって提案されるサービスを利用することの品質を、そのようなデータに関する少なくとも1つのプロセスを実施して向上させるための手段を含む移動電話端末装置であって、
利用の品質を向上させるためのそのような手段は、
アプリオリに、またはリアルタイムで、利用の品質に影響を与える少なくとも1つの要因に応じて、前記移動電話機内で処理されなければならない前記マルチメディアデータの第1の部分、前記移動電話機に接続可能な少なくとも1つのリモートサーバ内で処理されなければならない前記マルチメディアデータの第2の部分を特定するための、前記プロセスの第1の部分は、前記移動電話機内で実行されなければならず、前記プロセスの第2の部分は、リモートサーバ内で実行されなければならない、手段と、
前記移動電話機内でそのように特定された前記プロセスまたは前記プロセス群を実行する手段と、
前記リモートサーバに、そのようなサーバ内で処理されなければならない前記マルチメディアデータ、またはデータの部分を伝送するための手段とを含む端末装置。
【請求項11】
そのような移動電話機内で、処理されるべき前記マルチメディアデータの前記部分、および/または実行されなければならない前記プロセスの前記部分を特定するための手段、および/または前記部分に関連する情報をリモートサーバから受信するための手段を含む請求項10に記載の端末装置。
【請求項12】
前記リモートサーバに、そのようなサーバ内で実行されなければならない前記プロセスに関連する指示を伝送するための手段を含む請求項10または11に記載の端末装置。
【請求項13】
前記指示は、
前記リモートサーバ内で処理されなければならない前記マルチメディアデータの前記第2の部分、および/または
少なくとも1つのリモートサーバが、そのリモートサーバ内で処理されるべき前記マルチメディアデータの前記第2の部分を特定することを可能にする識別子、および/または
前記サーバ内で実行されなければならない前記リモートプロセスの前記第2の部分、および/または
前記サービスの受益者のアドレス、および/または
前記サーバが、そのような受益者のアドレスを獲得することを可能にするコードを含む、請求項12に記載の端末装置。
【請求項14】
前記サーバ内で実行されなければならない前記リモートプロセスの前記部分を特定するための前記手段は、
あるタイプの移動電話機に結び付いた獲得欠陥に関する補正プロセスなどの、前記マルチメディアデータの改良と、
特に、移動電話機のスクリーン、他のディスプレイのスクリーン、または印刷手段のスクリーンなどの、前記データが向けられた復元手段または記録手段の欠陥のすべて、または一部を除去することに向けられたプロセスと、
前記マルチメディアデータを編集することと、
特に、前記データが、手書きによるテキストおよび/または描画に結び付いた写真である場合に、例えば、そのようなデータを保存する、または印刷することを目的とする、前記マルチメディアデータの背景クリーンアップと、
前記マルチメディアデータの品質の分析と、
イメージのケースで、すなわち、回転またはトリミングによる、イメージの幾何学的移動などの、前記マルチメディアデータの所望されるレタッチと、
MMS、ファクシミリ、電子メールなどの伝送モードと、
イメージをテキストに関連付けること、受取側、マルチメディアデータアルバムを作成するためのサービス、記録サービスに、印刷サービス、マルチメディアデータページレイアウトを送ること、例えば、写真および/またはテキストを挿入するために、前記移動電話機を介して前記マルチメディアデータが送信される場合に、前記マルチメディアデータを編集するための指示を前記移動電話機に返信で提供することと、
前記サービスを提供するためのマルチメディアデータプロセス、すなわち、前記マルチメディアデータを含むファイルのフォーマットまたはサイズの変更とを含むグループに前記プロセスが含まれる場合に、そのようなリモートプロセスを選択するための手段を含む、請求項10から13のいずれかに記載の端末装置。
【請求項15】
前記マルチメディアデータを圧縮するための手段、例えば、JPEGタイプの手段を含む請求項10から14のいずれかに記載の端末装置であって、
そのような圧縮手段は、前記マルチメディアデータサイズ、適用される前記マルチメディアデータの圧縮率、および前記マルチメディアデータのフォーマットを最適化するためのプリプロセス手段を含み、そのような前処理は、要求されるサービスのタイプと、ネットワーク伝送規格と、前記マルチメディアデータサイズに応じた最適な圧縮曲線と、前記マルチメディアデータ圧縮タイプとを含むグループに含まれるパラメータの少なくとも1つに依存し、
前記マルチメディアデータ圧縮は、好ましくは、周波数ドメイン内で実施される、端末装置。
【請求項16】
少なくとも1つのタイプのマルチメディアデータに関連する、すなわち、写真、および/またはビデオ、および/またはオーディオ、および/またはテキストに関連する、サービスを利用することの品質を、そのようなデータに関する少なくとも1つのプロセスを実施して向上させるための手段を含む移動電話遠隔通信ネットワークのサーバであって、
利用の品質を向上させるための前記手段は、
移動電話機サービスを利用することの品質に影響を与える要因に応じて、前記移動電話機内で処理されなければならない前記マルチメディアデータの第1の部分、前記ネットワークを介して前記移動電話機に接続された少なくとも1つのリモートサーバ内で処理されなければならない前記マルチメディアデータの第2の部分を特定するための、前記プロセスの第1の部分は、前記移動電話機内で実行されなければならず、前記プロセスの第2の部分は、少なくとも1つのリモートサーバ内で実行されなければならない、手段と、
前記部分の値を前記移動電話機に伝送するための手段と、
そのようなサーバ内で処理されなければならない前記マルチメディアデータプロセスの前記部分を実行するための手段とを含むサーバ。
【請求項17】
あるタイプの移動電話機に結び付いた獲得欠陥に関する補正プロセスなどの、前記マルチメディアデータの改良と、
特に、移動電話機のスクリーン、他のディスプレイのスクリーン、または印刷手段のスクリーンなどの、前記データが向けられた復元手段または記録手段の欠陥のすべて、または一部を除去することに向けられたプロセスと、
前記マルチメディアデータを編集することと、
特に、前記データが、手書きによるテキストおよび/または描画に結び付いた写真である場合に、例えば、そのようなデータを保存する、または印刷することを目的とする、前記マルチメディアデータの背景クリーンアップと、
前記マルチメディアデータの品質の分析と、
イメージのケースで、すなわち、回転またはトリミングによる、イメージの幾何学的移動などの、前記マルチメディアデータの所望されるレタッチと、
MMS、ファクシミリ、電子メールなどの伝送モードと、
イメージをテキストに関連付けること、受取側、マルチメディアデータアルバムを作成するためのサービス、記録サービスに、印刷サービス、マルチメディアデータページレイアウトを送ること、例えば、写真および/またはテキストを挿入するために、前記移動電話機を介して前記マルチメディアデータが送信される場合に、前記マルチメディアデータを編集するための指示を前記移動電話機に返信で提供することと、
前記サービスを提供するためのマルチメディアデータプロセス、すなわち、前記マルチメディアデータを含むファイルのフォーマットまたはサイズの変更とを含むグループに含まれるプロセスの少なくとも1つを実行する手段を含む請求項16に記載のサーバ。
【請求項18】
マルチメディアデータを、さらなる圧縮なしに、または移動電話機から受信される前記マルチメディアデータとの関連において低いさらなる圧縮率で格納するため、および圧縮を伴うそのようなデータを移動電話機に向けて伝送するため、およびそのようなマルチメディアデータにマークアップを割り当てるための手段を含む請求項16または17に記載のサーバ。
【請求項19】
前記リモートサーバは、出所、および処理されるべきマルチメディアデータを識別することができるようにするため、さらに、各タイプのマルチメディアデータに関するプロセスのタイプを決定するために、移動電話機シグネチャに関するベースを含む、請求項16から18に記載のサーバであって、
前記シグネチャは、前記マルチメディアデータから抽出されるか、または前記マルチメディアデータに付加される、サーバ。
【請求項20】
前記シグネチャは、以下のカテゴリ、すなわち、
単一タイプの移動電話機に関する個々のシグネチャ、
いくつかのタイプの移動電話機に関するグループシグネチャ、
すべてのタイプの移動電話機に対応するシグネチャのいずれか1つに属する請求項19に記載のサーバ。
【請求項21】
以下のグループ、すなわち、
MMS−Cと呼ばれるMMS中心、
MMS−Cへの入口に、
MMS−Cからの出口に、
WAPゲートウェイ
前記MMS中心のMM9インタフェースまたはMM7インタフェースに含まれる位置を占める請求項16から20のいずれかに記載のサーバ。

【図1】
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【図1a】
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【図1b】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図9a】
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【図10】
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【図10a】
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【公表番号】特表2008−502249(P2008−502249A)
【公表日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−526518(P2007−526518)
【出願日】平成17年6月8日(2005.6.8)
【国際出願番号】PCT/FR2005/050429
【国際公開番号】WO2005/125099
【国際公開日】平成17年12月29日(2005.12.29)
【出願人】(506407372)
【Fターム(参考)】