説明

粉体供給装置および画像形成装置

【課題】
粉体の凝集が抑えられた粉体供給装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】
粉体供給装置において、粉体を収容する粉体収容器と、粉体収容器内に設けられた、駆動されることで粉体を搬出口へと搬送する搬送部材であって、粉体を粉体収容器内における粉体の残量に応じて搬送する第1搬送部材と、搬出口に搬送されてきた粉体を案内する案内管と、案内管内に設けられた、駆動されることで前記搬出口から該案内管に沿って粉体を搬送する第2搬送部材と、第1搬送部材および第2搬送部材を駆動する、その駆動に際して第1搬送部材および第2搬送部材のうち少なくとも一方の駆動状態を粉体収容器内の粉体の残量に応じた駆動状態とすることによって第1搬送部材による粉体の搬送量と第2搬送部材による搬送量とを近似させる駆動部とを備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体供給装置および画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
粉体供給装置として、トナー容器のトナーを外部へ搬送する搬送部材を備え、トナー残量に応じて搬送部材による速度を変更するトナー補給装置が知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−292936号公報
【特許文献2】特開平8−334969号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、粉体の凝集が抑えられた粉体供給装置および画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る粉体供給装置は、
粉体が外部に搬出される搬出口が設けられた、この粉体を収容する粉体収容器と、
上記粉体収容器内に設けられた、駆動されることで上記粉体を上記搬出口へと搬送する搬送部材であって、この粉体をこの粉体収容器内における粉体の残量に応じて搬送する第1搬送部材と、
上記搬出口に搬送されてきた粉体を案内する案内管と、
上記案内管内に設けられた、駆動されることで上記搬出口からこの案内管に沿って上記粉体を搬送する第2搬送部材と、
上記第1搬送部材および上記第2搬送部材を駆動する、その駆動に際してこの第1搬送部材およびこの第2搬送部材のうち少なくとも一方の駆動状態を上記粉体収容器内の粉体の残量に応じた駆動状態とすることによってこの第1搬送部材による粉体の搬送量とこの第2搬送部材による搬送量とを近似させる駆動部とを備えたことを特徴とする。
【0006】
請求項2に係る粉体供給装置は、上記駆動部が、上記第2搬送部材の駆動状態を固定するとともに、上記第1搬送部材の駆動状態を、上記粉体集容器内の粉体の残量が減るほど上昇させるものであることを特徴とする。
【0007】
請求項3に係る粉体供給装置は、上記駆動部が、上記第1搬送部材の駆動状態を固定するとともに、上記第2搬送部材の駆動状態を、上記粉体集容器内の粉体の残量が減るほど低下させるものであることを特徴とする。
【0008】
請求項4に係る画像形成装置は、
トナーが外部に搬出される搬出口が設けられた、このトナーを収容するトナー収容器と、
上記トナー収容器内に設けられた、駆動されることで上記トナーを上記搬出口へと搬送する搬送部材であって、この粉体をこの粉体収容器内における粉体の残量に応じて搬送する第1搬送部材と、
上記搬出口に搬送されてきたトナーを案内する案内管と、
上記案内管内に設けられた、駆動されることで上記搬出口からこの案内管に沿って上記トナーを搬送する第2搬送部材と、
上記第1搬送部材および上記第2搬送部材を駆動する、その駆動に際してこの第1搬送部材およびこの第2搬送部材のうち少なくとも一方の駆動状態を上記トナー収容器内のトナーの残量に応じた駆動状態とすることによってこの第1搬送部材によるトナーの搬送量とこの第2搬送部材による搬送量とを近似させる駆動部とを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項5に係る画像形成装置は、上記駆動部が、上記第2搬送部材の駆動状態を固定するとともに、上記第1搬送部材の駆動状態を、上記トナー集容器内の粉体の残量が減るほど上昇させるものであることを特徴とする。
【0010】
請求項6に係る画像形成装置は、上記駆動部が、上記第1搬送部材の駆動状態を固定するとともに、上記第2搬送部材の駆動状態を、上記トナー集容器内の粉体の残量が減るほど低下させるものであることを特徴とする。
【0011】
請求項7に係る画像形成装置は、
表面にトナー像を保持する像保持体と、
上記像保持体表面にトナー像を形成する画像形成部と、
トナーが搬出される搬出口が設けられた、このトナーを収容するトナー収容器と、
上記トナー収容器内に設けられた、駆動されることで上記トナーを上記搬出口へと搬送する搬送部材であって、この粉体をこの粉体収容器内における粉体の残量に応じて搬送する第1搬送部材と、
上記搬出口に搬送されてきたトナーを上記画像形成部まで案内する案内管と、
上記案内管内に設けられた、駆動されることで上記搬出口からこの案内管に沿って上記トナーを搬送する第2搬送部材と、
上記第1搬送部材および上記第2搬送部材を駆動する、その駆動に際してこの第1搬送部材およびこの第2搬送部材のうち少なくとも一方の駆動状態を上記トナー収容器内のトナーの残量に応じた駆動状態とすることによってこの第1搬送部材によるトナーの搬送量とこの第2搬送部材による搬送量とを近似させる駆動部とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る粉体供給装置によれば、第1搬送部材による粉体の搬送量と第2搬送部材による搬送量とを近似させない場合に比べ粉体の凝集が抑えられる。
【0013】
請求項2に係る粉体供給装置によれば、本構成を有さない場合に比べ粉体供給量の変動を抑えつつ、粉体の凝集が抑えられる。
【0014】
請求項3に係る粉体供給装置によれば、本構成を有さない場合に比べ駆動機構を簡単化しつつ、粉体の凝集が抑えられる。
【0015】
請求項4に係る画像形成装置によれば、第1搬送部材による粉体の搬送量と第2搬送部材による搬送量とを近似させない場合に比べトナーの凝集が抑えられる。
【0016】
請求項5に係る画像形成装置によれば、本構成を有さない場合に比べトナー供給量の変動を抑えつつ、トナーの凝集が抑えられる。
【0017】
請求項6に係る画像形成装置によれば、本構成を有さない場合に比べ駆動機構を簡単化しつつ、トナーの凝集が抑えられる。
【0018】
請求項7に係る画像形成装置によれば、第1搬送部材によるトナーの搬送量と第2搬送部材による搬送量とを近似させない場合に比べ、トナーの凝集に起因する筋状の画像欠陥が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施形態であるプリンタの概略構成図である。
【図2】図1に示す現像器、トナーカートリッジおよび供給管を示す断面図である。
【図3】図2に示す現像器、トナーカートリッジおよび供給管のY−Y断面図である。
【図4】図1に示す制御部の構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示すプリンタの処理を示すフローチャートである。
【図6】トナーカートリッジ内のトナーの残量に対する収容器搬送部材によるトナーの搬送量の測定結果を示すグラフである。
【図7】収容器搬送部材の回転数に対する収容器搬送部材によるトナーの搬送量の測定結果を示すグラフである。
【図8】供給管の供給管搬送部材の回転数に対する、供給管搬送部材によるトナーの搬送量の測定結果を示すグラフである。
【図9】実施例1における収容器搬送部材の回転数制御を示すグラフである。
【図10】図9に示す回転数制御に基づくトナーの搬送量を示すグラフである。
【図11】比較例におけるトナーの搬送量を示すグラフである。
【図12】実施例2における供給管搬送部材の回転数制御を示すグラフである。
【図13】図12に示す回転数制御に基づくトナーの搬送量を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0021】
図1は、本発明の第1実施形態であるプリンタの概略構成図である。
【0022】
図1に示すプリンタ1は、感光体10と、この感光体10の表面に電荷を付与する帯電ロール11と、外部から送信されてきた画像データに基づいたレーザ光を生成するレーザ露光器12と、トナーを含む現像剤を収容する現像器13と、記録用紙を収容する用紙カセット16と、用紙カセット16から記録用紙を引き出して搬送する用紙搬送装置17と、トナー像を、矢印B方向に搬送されてきた記録用紙上に転写する転写ロール14と、記録用紙上のトナー像を加熱および加圧することでその記録用紙上にトナー像を定着させる定着器15と、トナーを収容するトナーカートリッジ18と、トナーカートリッジ18のトナーを現像器13に供給する供給管19と、プリンタ1の各部の動作を制御する制御部1Aとを有している。感光体10、帯電ロール11、現像器13、および、トナーカートリッジ18は、プロセスカートリッジ1B内に設けられており、プロセスカートリッジ1Bはプリンタ1に対し交換可能に装着されている。また、トナーカートリッジ18はプロセスカートリッジ1Bから独立して交換可能である。現像器13は、感光体10に対向して回転しながら、現像剤を感光体10との間の領域に搬送する現像ロール133を有している。現像器13に収容されている現像剤には、トナーの他に、このトナーとの摩擦によりトナーを摩擦帯電させる電荷付与粒子であり磁性粒子でもある磁性キャリアが含まれても良い(1成分現像/2成分現像)。トナーカートリッジ18は、プリンタ1に対し着脱自在に装着される。トナーの体積平均粒径(以下、粒径とする)は、2.5μm〜7.0μmが好ましく、より好ましくは3.0〜5.0μmである。トナーの粒径が2.5μm〜7.0μmであると、小さな文字を印字したときでも、文字中の線と線の間の白地部へのトナー付着が抑制される。トナーの粒径はコールターマルチサイザーIII型で測定される。
【0023】
このプリンタ1は、本発明の画像形成装置の一実施形態である。また、感光体10が、本発明にいう像保持体の一例であり、帯電ロール11とレーザ露光器12と現像器13との組合せが、本発明にいう画像形成部の一例である。
【0024】
ここで、このプリンタ1における画像形成の動作を簡単に説明する。
【0025】
図1に示すプリンタ1では、矢印A方向に回転する感光体10の表面に、帯電ロール11により電荷が付与され、電荷が付与された感光体10の表面に、外部から送信されてきた画像データに基づいたレーザ光がレーザ露光器12により照射されることで感光体10の表面には静電的な潜像が形成される。トナーカートリッジ18からは供給管19を経由して現像器13にトナーが供給される。現像器13では、トナーを含んだ現像剤が現像ロール133に供給される。トナーが潜像上に付着することにより、感光体10の表面の静電的な潜像は現像される。この現像によって、トナーは現像器13で消費されることとなる。感光体10は現像により形成されたトナー像を保持し、トナー像は、矢印B方向に搬送されてきた記録用紙上に転写ロール14により転写され、トナー像を加熱および加圧する定着器15により記録用紙上のトナー像が溶融されて記録用紙上に定着される。なお、このプリンタ1は、モノクロ画像専用機であるが、本発明は、カラー画像機に適用されてもよい。
【0026】
図2は、図1に示す現像器、トナーカートリッジおよび供給管を示す断面図であり、図3は、図2に示す現像器、トナーカートリッジおよび供給管のY−Y断面図である。
【0027】
図2および図3に示すトナーカートリッジ18は、プリンタ1に対し着脱自在に設けられており、トナーを内部に収容するトナー収容器181と、トナー収容器181内のトナーを搬送する収容器搬送部材182とを備えている。
【0028】
トナー収容器181は円管状であり、円管状の内壁181a内にトナーを収容している。円管状に延びるトナー収容器181の両端のうちの一方近傍には、トナーが現像器13に向かって搬出される搬出口181bが設けられている。搬出口181bはトナー収容器181から下向きに開口し供給管19に続いている。
【0029】
収容器搬送部材182は、トナー収容器181の内壁181aに沿って螺旋状(へリックス)に巻いた線状部材であり、一端が螺旋軸182aの延長上でモータ186に接続されている。モータ186は、制御部1Aの制御によって収容器搬送部材182を駆動し、収容器搬送部材182を螺旋軸回りに回転させる。収容器搬送部材182は、回転することによってトナー収容器181内のトナーを螺旋軸182aが延びる方向に沿って搬送する。モータ186の速度は、制御部1Aによって制御される。モータ186は、制御部1Aの制御に応じて、現像器13でのトナーの消費量を補うように収容器搬送部材182を駆動する。より詳細には、現像器13内に設けられた磁気センサ1322によって検知される現像剤中のトナーの量に応じて収容器搬送部材182を駆動する。ここで、トナーが本発明にいう粉体の一例に相当する。また、トナーカートリッジ18、モータ186、および制御部1Aの組合せは、本発明の粉体供給装置の一実施形態である。また、トナー収容器181が、本発明にいう粉体収容器の一例に相当し、収容器搬送部材182が、本発明にいう第1搬送部材の一例に相当する。
【0030】
トナーカートリッジ18では、収容器搬送部材182が回転することによって、トナー収容器181内のトナーが搬出口181bに向かって搬送され、搬出口181bから搬出される。
【0031】
供給管19は、搬出口181bに続いて延びた円管状の部材であり、搬出口181bに搬送されてきたトナーを案内する。供給管19は、トナー収容器181と現像器13とを繋いでおり、内部に、トナーを搬送する供給管搬送部材192が設けられている。供給管搬送部材192は、螺旋状のフィンが棒の周囲に備えられた構造を有しており、モータ196に駆動され回転することによって、供給管19内のトナーを供給管19に沿って搬送する。ここで、供給管19が本発明にいう案内管の一例に相当し、供給管搬送部材192が本発明にいう第2搬送部材の一例に相当する。
【0032】
トナーカートリッジ18の収容器搬送部材182を駆動するモータ186の回転と、供給管19内の供給管搬送部材192を駆動するモータ196の回転は、制御部1A(図1参照)によって制御されている。トナーカートリッジ18の収容器搬送部材182、および供給管19内の供給管搬送部材192は、互いに同じ時期に回転するよう制御されている。また、制御部1Aは、トナーカートリッジ18における収容器搬送部材182の回転速度を制御することによって、収容器搬送部材182が搬出口181bへと搬送するトナーの搬送量を制御しており、供給管搬送部材192の回転速度を制御することによって、供給管搬送部材192におけるトナーの搬送量を制御している。トナーカートリッジ18の収容器搬送部材182による搬送量は、収容器搬送部材182の回転速度のみによって決まるものではなく、トナーカートリッジ18におけるトナーの残量に応じて変化する。トナーカートリッジ18の収容器搬送部材182の回転数が、供給管19での搬送量を超えるような搬送量となる回転数で回転すると、トナーカートリッジ18内のトナーは搬出口181b付近で渋滞する。このとき、トナーカートリッジ18の搬出口181b付近のトナーには、収容器搬送部材182の搬送によって圧力がかかる。トナーにかかった圧力は収容器搬送部材182および供給管搬送部材192の停止後も残留するが、この圧力によってトナーが凝集する可能性がある。トナーは、圧力が過剰な状態のまま時間が経過すると凝集して塊を形成する。トナーカートリッジ18でのトナーの凝集は、外部から力を加えればほぐれる程度の固さであり緩凝集(弱凝集)である。しかし、緩凝集であっても、現像器13に供給される前の段階でトナーに一旦凝集が生じると、凝集した塊の一部は、ほぐれないまま感光体10まで到達し、画像中の筋状の欠陥の原因となる。本実施形態のプリンタ1では、トナーカートリッジ18の収容器搬送部材182によってトナーを搬出口181bへと搬送する搬送量が、供給管19内の供給管搬送部材192が搬出口181bからトナーを搬送する搬送量と近似するよう駆動されている。ここで、モータ186,196および制御部1Aが、本発明にいう駆動部の一例に相当する。また、回転数が、本発明にいう駆動状態の一例に相当する。
【0033】
現像器13は、現像ロール133と、現像剤を収容する現像剤収容槽132と、現像剤収容槽132の内部で現像剤を撹拌搬送する撹拌搬送部材131とを備えている。現像剤収容槽132は、内部が、現像ロール133に並行して延びた壁1321によって、現像ロール133と隣り合った第1収容室132aとこの第1収容室132aと隣り合った第2収容室132bとに分けられている。第1収容室132aは、現像ロール133に隣り合い、現像ロール133の回転軸に沿って延びている。
【0034】
これら第1収容室132aおよび第2収容室132bそれぞれには、撹拌搬送部材131が1つずつ配備されており、これら撹拌搬送部材131は、具体的には、螺旋状のフィンが棒の周囲に備えられた構造を有している。撹拌搬送部材131はモータ135の駆動を受けて回転する。第1収容室132aおよび第2収容室132bそれぞれに配備された撹拌搬送部材131が互いに逆向きに回転することで、現像剤収容槽132に収容されている現像剤は撹拌されながら壁1321の周囲を循環する。2成分現像の場合、現像剤はトナーと磁性キャリアとからなり、トナーは、トナーカートリッジ18から供給管19を経て供給されてくる。現像剤収容槽132の内部では、撹拌搬送部材131によってトナーと磁性キャリアとが撹拌されることでトナーと磁性キャリアが反対極性に帯電する。このため、トナーは磁性キャリアに静電的に付着する。これにより、現像剤収容槽132の内部では、トナーと磁性キャリアが渾然一体となっている。現像器13の第2収容室132bには磁気センサ1322が設けられている。制御部1A(図1参照)は磁気センサ1322からの出力信号によって、現像剤中のトナーの量を検知する。現像剤は第1収容室132aから現像ロール133に供給される。現像剤は、現像ロール133によって、現像ロール133と感光体10(図1参照)との間の領域に運ばれ、現像剤のトナーが感光体10に付着する。磁性キャリアは感光体10に付着せず、第1収容室132aに戻ってくる。
【0035】
このようにして、トナーカートリッジ18から排出されるトナーによって感光体10表面に像が形成される。トナーカートリッジ18内のトナーは、収容器搬送部材182および供給管19の供給管搬送部材192が回転することによって現像器13に供給される。収容器搬送部材182、および供給管搬送部材192の回転頻度や回転時間は、磁気センサ1322によって検出される現像器13内のトナー濃度に応じて制御される。
【0036】
図4は、図1に示す制御部の構成を示すブロック図である。
【0037】
図4に示す制御部1Aは、プログラムを実行することによって、各種演算処理および周辺各部の制御を行うCPU101と、CPU101によって実行されるプログラムやデータを格納し、またCPU101による演算結果を記憶するメモリ102と、外部からの画像データを受ける画像データIF(インターフェース)103と、図1に示す各部の機構を制御する機構IF104と、図3に示す磁気センサ1322からの信号を受信するセンサIF105とを有する。CPU101、メモリ102、画像データIF103、機構IF104、およびセンサIF105はバスで接続されている。制御部1Aは、CPU101がメモリ102に記憶された制御プログラムを実行することによって、画像データIF103が受信した画像データおよびセンサIF105が受信した信号に基づき、図1に示す感光体10、帯電ロール11、露光器12、現像器13、転写ロール14、定着器15、および用紙搬送装置17の動作を制御するとともに、図3に示すトナーカートリッジ18のモータ186や供給管19のモータ196の動作を制御する。
【0038】
図5は、図1に示すプリンタの処理を示すフローチャートである。
【0039】
トナー供給は制御部1A(図1参照)によって制御される。制御部1Aは、まず、現像器13においてトナーの需要があるか否か判別する(ステップS11)。より詳細には、磁気センサ1322からの出力信号によって、現像器13における現像剤中のトナーの濃度を検出し、濃度が予め定めた閾値よりも小さい場合にはトナーの需要があると判定する。トナーの需要がある場合(ステップS11でYes)、制御部1Aは、トナーカートリッジ18の収容器搬送部材182、および供給管19内の供給管搬送部材192の回転速度を決定する(ステップS12)。制御部1Aは、トナーカートリッジ18の収容器搬送部材182の回転速度を、トナーカートリッジ18のトナー収容器181内のトナーの残量に応じた回転速度に制御することによって、収容器搬送部材182によるトナーの搬送能力と、供給管搬送部材192によるトナーの搬送量とを近似させる。より詳細には、制御部1Aは、供給管搬送部材192の回転速度は固定し、収容器搬送部材182の回転速度をトナーの残量が減るほど上昇させる。回転速度の詳細な決定方法については後に説明する。なお、トナーカートリッジ18のトナーの残量は、用紙に形成する画像の像密度から算出したトナー消費量を積算し、トナーカートリッジ18における満充填の量から差し引くことによって算出されるが、供給管搬送部材192の回転量から算出する方法も採用可能である。
【0040】
次に、制御部1Aは、上記ステップS12の回転速度決定処理で決定した回転速度でトナーカートリッジ18の収容器搬送部材182、および供給管19内の供給管搬送部材192を回転させ、トナーの搬送を開始する(ステップS13)。回転速度は、収容器搬送部材182および供給管搬送部材192をそれぞれ駆動するモータ186,196に供給する電圧として制御される。上記ステップS11で、トナーの需要がないと判定した場合(ステップS11でNo)、制御部1Aは、トナーの搬送を停止する(ステップS14)。
【0041】
次に、画像形成処理(ステップS15)で、制御部1Aは、画像データが供給されている場合に、感光体10、帯電ロール11、露光器12、現像器13を制御して感光体10の表面にトナー像を形成し、さらに、転写ロール14、定着器15、用紙搬送装置17を制御して、記録用紙に画像を形成する。
【0042】
制御部1Aによる回転速度の決定方法について説明する。
【0043】
収容器搬送部材182によるトナーの搬送量は、トナー収容器181内のトナーの残量に応じた回転速度に応じて変化する。ここで、収容器搬送部材182による搬送量とは、単体として動作した場合にトナーを搬送する能力を意味する。トナーカートリッジ18に供給管19が接続されたプリンタ1では、搬出口181bの位置でトナーが移動する量は、下流側のトナーが供給管19内を移動する量に制限されるため、搬送量はトナーが移動する量に影響するが、移動する量を直接には表わさない。収容器搬送部材182によるトナーの搬送量は、トナーカートリッジ18の下流側に供給管19を接続せずに、収容器搬送部材182を回転させた状態において搬出口181bから排出されるトナーの量によって表わされる。
【0044】
また、供給管搬送部材192によるトナーの搬送量とは、供給管19よりも上流から十分な量のトナーが供給された場合において、トナーを搬送する能力を意味する。トナーカートリッジ18に供給管19が接続されたプリンタ1では、供給管19が移動させるトナーの量は、トナーカートリッジ18から供給されるトナーの量に制限される。供給管搬送部材192によるトナーの搬送量は、トナーカートリッジ18から十分な量のトナーを供給した状態で、供給管19内を搬送され供給管19から排出されるトナーの量によって表わされる。以降、単体としてのトナーを搬送する能力を強調する場合に、搬送量を搬送能力とも称する。
【0045】
ここで、収容器搬送部材182によるトナーの搬送量(搬送能力)と、供給管搬送部材192によるトナーの搬送量(搬送能力)とを測定した測定例を説明する。
【0046】
測定には、プリンタ1の一例である富士ゼロックス製プリンタDocuCentreIIIC3300に用いられるトナーカートリッジ18を使用した。トナーカートリッジ18をプリンタ本体に装着せずに、単体として収容器搬送部材182を30rpmの回転数で回転させ、トナーカートリッジ18の搬出口181bから排出されるトナーの量を測定した。なお、測定を簡潔に行うため、トナーカートリッジ18は、現像器から失われる磁性キャリアを補充するためのトリクルキャリアを含まない状態とした。
【0047】
図6は、トナーカートリッジ内のトナーの残量に対する収容器搬送部材によるトナーの搬送量の測定結果を示すグラフである。
【0048】
図6のグラフの横軸は、トナーカートリッジ18内のトナーの残量、すなわちトナー収容器181内のトナーの残量を表わす。「1」はトナーが満充填された状態を表わし、「0」は空を表わす。グラフの縦軸は、収容器搬送部材182によってトナーを搬出口181bから外部に供給する能力、すなわち収容器搬送部材182によるトナーの搬送能力を表わしている。
【0049】
図6のグラフに示すように、収容器搬送部材182の搬送が開始した初期は、搬送量がほぼ40g/minに維持されていたが、トナーカートリッジ18内のトナー残量が減るほど搬送量が減少した。搬送量は最終的には0g/minとなった。
【0050】
図6のグラフは、収容器搬送部材182の回転数を固定した場合の搬送量を示しているが、次に、収容器搬送部材182の回転数を変えて搬送量を測定した。図6のグラフの場合と同じトナーカートリッジ18単体で、トナーカートリッジ18の搬出口181bから排出されるトナー量を測定した。ただし、搬送量は、トナーカートリッジ18内のトナー残量に応じて異なる。そこで、トナーの残量を、満充填、3/4、1/2、1/4、1/5、1/10の場合に層別した。
【0051】
図7は、収容器搬送部材の回転数に対する収容器搬送部材によるトナーの搬送量の測定結果を示すグラフである。
【0052】
このグラフに示すトナー残量、回転数、および搬送量の関係から、任意のトナー残量において、目標の搬送量を得る回転数が算出される。
【0053】
次に、供給管19の供給管搬送部材192によるトナーの搬送量を測定した測定例を説明する。
【0054】
この測定例では、先の測定例におけるプリンタで用いられている供給管19を取り出してトナーカートリッジ18を接続し、トナーカートリッジ18からトナーを供給した状態で供給管搬送部材192を回転させ、供給管19から排出されるトナー量を測定した。なお、収容器搬送部材182の回転数は定格最大の30rpmに固定したが、トナーカートリッジ18のトナーの残量を、満充填、3/4、1/2、1/4、1/5、1/10の場合に層別して測定した。
【0055】
図8は、供給管の供給管搬送部材の回転数に対する、供給管搬送部材によるトナーの搬送量の測定結果を示すグラフである。
【0056】
図8に示すグラフの縦軸は、供給管19から排出されるトナーの量、すなわち供給管19がプリンタに組み込まれたとした場合には現像器13に供給される供給能力を表わしている。
【0057】
図8のグラフに示されるように、供給管19から外に搬送される搬送量は、供給管搬送部材192の回転数に比例しており、供給管搬送部材192の回転数が高いほど高い。ただし、トナーカートリッジ18のトナーの残量が3/4、1/2、1/4、1/5、1/10の場合に、搬送量が頭打ちとなっているのは、供給管19に対しトナーカートリッジ18から供給される量の限界による。したがって、トナーの残量が満充填の場合には、供給管19の供給管搬送部材192による搬送量は、供給管搬送部材192の回転数に比例する。
【0058】
図6のグラフに示すように、単体としてのトナーカートリッジ18は、満充填で収容器搬送部材182の回転数が30rpmの場合、トナーカートリッジ18は、40g/minの搬送量でトナーを搬送する。しかし、トナーカートリッジ18が供給管19に接続された状態では、図7のグラフに示すように、上流側のトナーカートリッジ18から下流側の供給管19を通じて搬送されるトナーの量は、供給管搬送部材192の回転数によって制限される。この状態では、トナーカートリッジ18の搬出口181b付近のトナーに、収容器搬送部材182による搬送によって圧力がかかりトナーの凝集が生じるおそれがある。
【0059】
本実施形態のプリンタ1では、制御部1Aが、トナーカートリッジ18の収容器搬送部材182の回転速度をトナーカートリッジ18のトナー収容器181内のトナーの残量に応じた回転速度に制御することによって、収容器搬送部材182によるトナーの搬送量と、供給管搬送部材192によるトナーの搬送量とを近似させる。より詳細には、制御部1Aは、供給管搬送部材192の回転速度は固定し、収容器搬送部材182の回転速度をトナーの残量が減るほど上昇させる。
【0060】
ここで、第1実施形態のプリンタにおける制御の一例である実施例1を説明する。
【0061】
本実施例では、先の測定例におけるプリンタの改造機を、トナーカートリッジ18および供給管19が取り付けられた状態で使用し、現像器13へのトナーの搬送量の目標を30g/minとし、図8に示す関係から、供給管搬送部材192の回転速度を60rpmに固定した。そして、制御部1Aに、収容器搬送部材182の回転速度を、トナー収容器181内のトナーの残量に応じた回転速度に制御させることによって、収容器搬送部材182によるトナーの搬送量を30g/minに近似させた。
【0062】
図9は、実施例1における収容器搬送部材の回転数制御を示すグラフである。
【0063】
図9のグラフは、収容器搬送部材182によるトナーの搬送量を30g/minとするための収容器搬送部材182の回転数を示す。収容器搬送部材182の回転数は、トナー残量が減るほど上昇している。なお、グラフのうちトナー残量が少ない側の領域で回転数が固定されているのは、収容器搬送部材182の回転数定格の上限によるものである。制御部1Aがモータ186を制御して収容器搬送部材182を回転させた。回転数は、トナー残量に対し図9のグラフに応じた回転数とした。
【0064】
図10は、図9に示す回転数制御に基づくトナーの搬送量を示すグラフである。
【0065】
図10のグラフの縦軸は、供給管搬送部材192によるトナーの実供給量、すなわち現像器13に実際に供給されるトナーの量を示す。
【0066】
図10のグラフに示すように、トナーの実供給量は、トナーの残量が満充填から約1/5(0.2)の量になるまで、約30g/minであり、粉体供給量の変動が抑えられている。また、図10のグラフは、図9のグラフに示す回転数制御による収容器搬送部材182のトナーの搬送量とほぼ一致するものである。
【0067】
実施例1では、収容器搬送部材182によるトナーの搬送量と、供給管搬送部材192による搬送量が近似しているため、上記制御を実施しない場合に比べ、トナーカートリッジ18の搬出口181b付近のトナーにかかる圧力が低減していると考えられる。
【0068】
そこで、実施例1のプリンタにおけるトナーの凝集について調査した。トナー残量が満充填の状態から画像形成を開始させ、トナー残量が1/5の量となったところで、トナーカートリッジ18の搬出口181b付近からトナーを採取し、緩凝集物の量を調査した。
【0069】
緩凝集物の評価方法は、次の通りである。
【0070】
ここで、緩凝集物とは以下の篩い分け操作により、網上に残存したトナー残存物と定義する。まず、425μm枠付き金網上にトナー2.0gを測りとる。(なお、トナーとトリクルキャリアの混合した混合物の場合には、ブローオフ法等によりトナーとトリクルキャリアとの比を算出し、トナーの重量が2.0gとなるよう混合物を測りとる。)次に、金網を、硬い机の上に1cmの高さから落下させて振動を与える。落下を20回繰返した後、網上に残ったトナーの重量を測定する。篩い分けによる精度から、残ったトナーの重量が2mg以上の場合には、緩凝集物が存在し、画質への影響上許容できないと判定し、2mg以下の場合には、緩凝集物が存在しないと判定する。
【0071】
上記評価方法による調査の結果、実施例1の制御によるプリンタ1のトナーカートリッジ18には、緩凝集物が存在しなかった。また、用紙に形成された画像に、視認可能な画像欠陥はなかった。
【0072】
[比較例]
続いて、収容器搬送部材182および供給管搬送部材192のいずれも、トナー残量に応じた回転数の制御を行わない比較例について説明する。
【0073】
比較例のプリンタの構成は、実施例1と同じであるが、比較例では、収容器搬送部材182の回転数が30rpmに固定され、供給管搬送部材192の回転数が60rpmに固定された。
【0074】
図11は、比較例におけるトナーの搬送量を示すグラフである。
【0075】
グラフの実線は、供給管搬送部材192によるトナーの実供給量、すなわち現像器13に実際に供給されるトナーの量を示す。グラフの破線は、収容器搬送部材182によるトナーの搬送量、すなわち、収容器搬送部材182を単体の状態で駆動したと仮定した場合の搬送量であり、図6に示すグラフと同じである。
【0076】
グラフの斜線部分は、供給管搬送部材192による搬送量と、収容器搬送部材182による搬送能力の差を示すが、この差によって、トナーカートリッジ18の搬出口181b付近のトナーには、収容器搬送部材182による搬送によって圧力がかかると考えられる。
【0077】
そこで、比較例のプリンタにおけるトナーの凝集について調査した。トナー残量が満充填の状態から画像形成を開始させ、トナー残量が1/5の量となったところで、トナーカートリッジ18の搬出口181b付近からトナーを採取し、上述した評価方法によって緩凝集物を調査した。調査の結果、網上に残ったトナーの重量は10mgであり、緩凝集物が存在した。また、形成された画像には画像欠陥が認められた。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態のプリンタは収容器搬送部材182の回転数と、供給管搬送部材192の回転数の制御が異なり、残りは第1実施形態と同じである。したがって、以下の第2実施形態の説明にあたっては、これまで説明してきた実施形態における各要素と同一の要素には同一の符号を付け、前述の実施形態との相違点について説明する。
【0078】
第2実施形態のプリンタ1では、制御部1Aが、供給管搬送部材192の回転速度をトナーカートリッジ18のトナー収容器181内のトナーの残量に応じた回転速度に制御することによって、収容器搬送部材182によるトナーの搬送量と、供給管搬送部材192によるトナーの搬送量とを近似させる。より詳細には、制御部1Aは、収容器搬送部材182の回転速度は固定し、供給管搬送部材192の回転速度をトナーの残量が減るほど低下させる。第2実施形態のプリンタ1では、収容器搬送部材182の回転速度が固定されるので、収容器搬送部材182の回転駆動機構が簡単化する。
【0079】
第2実施形態のプリンタにおける制御の一例である実施例2について説明する。
【0080】
本実施例では、収容器搬送部材182の回転速度は30rpmに固定する。この場合、収容器搬送部材182の搬送量すなわち単体で駆動した場合の搬送量は、トナーの残量に応じて図6のグラフに示すように変化する。本実施例では、供給管搬送部材192の回転数を、供給管搬送部材192によるトナーの搬送量が図6のグラフに示す搬送量に近似するよう制御する。
【0081】
図12は、実施例2における供給管搬送部材の回転数制御を示すグラフである。
【0082】
供給管搬送部材192の搬送量と回転数の関係は図8のグラフから得られる。制御部1Aに、トナー残量から、図12のグラフの関係に応じた回転数で供給管搬送部材192を回転させた。
【0083】
図13は、図12に示す回転数制御に基づくトナーの搬送量を示すグラフである。
【0084】
図12のグラフの縦軸は、供給管搬送部材192によるトナーの実供給量、すなわち現像器13に実際に供給されるトナーの量を示す。また、図12のグラフは、図6に示した収容器搬送部材182によるトナーの搬送量とほぼ一致している。
【0085】
実施例2では、収容器搬送部材182の搬送量と、供給管搬送部材192による搬送量が近似しているため、トナーカートリッジ18の搬出口181b付近のトナーにかかる圧力が低減すると考えられる。
【0086】
ここで、第2実施例のプリンタにおけるトナーの凝集について調査した。トナー残量が満充填の状態から画像形成を開始させ、トナー残量が1/5の量となったところで、トナーカートリッジ18の搬出口181b付近からトナーを採取し、上述した評価方法によって緩凝集物を調査した。調査の結果、実施例2の制御によるプリンタ1のトナーカートリッジ18には、緩凝集物が存在しなかった。また、用紙に形成された画像に、視認可能な画像欠陥はなかった。
【0087】
なお、上述した説明では、本発明にいう第1搬送部材として、螺旋状に巻いた線状部材である収容器搬送部材182の例を示し、本発明にいう第2搬送部材として、螺旋状のフィンが棒の周囲に備えられた供給管搬送部材192の例を示したが、本発明にいう第1搬送部材および第2搬送部材はこれに限らず、例えば、上記の例とは互いに逆の構造を有するものや、双方とも共通の構造を有するものであってもよい。また、本発明にいう第1搬送部材および第2搬送部材は、例えばベルトコンベヤであってもよい。
【0088】
また、上述した説明では、画像形成装置の実施形態としてプリンタの例を示したが、本発明にいう画像形成装置はプリンタに限られず、例えば、複写機やファクシミリであってもよい。また、本発明の粉体供給装置は、画像を形成する装置に限られず、例えば、粉末材料を混合して製品を製造するための製造装置や、加工に用い粉末の研磨剤を供給する装置であってもよい。したがって、本発明にいう粉体もトナーに限られるものではなく、製品の粉末材料や研磨剤であってもよい。
【0089】
また、上記実施形態では、本発明にいう画像形成部の例として帯電ロールとレーザ露光器と現像器との組合せを示したが、本発明にいう画像形成部はこれに限られず、例えば、電極アレイによって画像に応じた電位を像保持体に直接に付与するものであってもよく、また、像保持体上の画像に対応する位置を狙ってトナーを直接に付着させるものであってもよい。また、上記実施形態では、本発明にいう像保持体の例として感光体を示したが、本発明にいう像保持体は感光体に限られず、例えば、画像に応じた電位が電極から直接付与されるものであってもよく、また、電位の付与無しに画像に対応する位置にトナーが付着されるものであってもよい。
【符号の説明】
【0090】
1 プリンタ
1A 制御部
10 感光体
11 帯電ロール
12 レーザ露光器
12 露光器
13 現像器
18 トナーカートリッジ
19 供給管
181 トナー収容器
181b 搬出口
182 収容器搬送部材
186,196 モータ
192 供給管搬送部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉体が外部に搬出される搬出口が設けられた、該粉体を収容する粉体収容器と、
前記粉体収容器内に設けられた、駆動されることで前記粉体を前記搬出口へと搬送する搬送部材であって、該粉体を該粉体収容器内における粉体の残量に応じて搬送する第1搬送部材と、
前記搬出口に搬送されてきた粉体を案内する案内管と、
前記案内管内に設けられた、駆動されることで前記搬出口から該案内管に沿って前記粉体を搬送する第2搬送部材と、
前記第1搬送部材および前記第2搬送部材を駆動する、その駆動に際して該第1搬送部材および該第2搬送部材のうち少なくとも一方の駆動状態を前記粉体収容器内の粉体の残量に応じた駆動状態とすることによって該第1搬送部材による粉体の搬送量と該第2搬送部材による搬送量とを近似させる駆動部とを備えたことを特徴とする粉体供給装置。
【請求項2】
前記駆動部が、前記第2搬送部材の駆動状態を固定するとともに、前記第1搬送部材の駆動状態を、前記粉体集容器内の粉体の残量が減るほど上昇させるものであることを特徴とする請求項1記載の粉体供給装置。
【請求項3】
前記駆動部が、前記第1搬送部材の駆動状態を固定するとともに、前記第2搬送部材の駆動状態を、前記粉体集容器内の粉体の残量が減るほど低下させるものであることを特徴とする請求項1記載の粉体供給装置。
【請求項4】
トナーが外部に搬出される搬出口が設けられた、該トナーを収容するトナー収容器と、
前記トナー収容器内に設けられた、駆動されることで前記トナーを前記搬出口へと搬送する搬送部材であって、該トナーを該トナー収容器内におけるトナーの残量に応じて搬送する第1搬送部材と、
前記搬出口に搬送されてきたトナーを案内する案内管と、
前記案内管内に設けられた、駆動されることで前記搬出口から該案内管に沿って前記トナーを搬送する第2搬送部材と、
前記第1搬送部材および前記第2搬送部材を駆動する、その駆動に際して該第1搬送部材および該第2搬送部材のうち少なくとも一方の駆動状態を前記トナー収容器内のトナーの残量に応じた駆動状態とすることによって該第1搬送部材によるトナーの搬送量と該第2搬送部材による搬送量とを近似させる駆動部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
前記駆動部が、前記第2搬送部材の駆動状態を固定するとともに、前記第1搬送部材の駆動状態を、前記粉体集容器内のトナーの残量が減るほど上昇させるものであることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記駆動部が、前記第1搬送部材の駆動状態を固定するとともに、前記第2搬送部材の駆動状態を、前記粉体集容器内のトナーの残量が減るほど低下させるものであることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
【請求項7】
表面にトナー像を保持する像保持体と、
前記像保持体表面にトナー像を形成する画像形成部と、
トナーが搬出される搬出口が設けられた、該トナーを収容するトナー収容器と、
前記トナー収容器内に設けられた、駆動されることで前記トナーを前記搬出口へと搬送する搬送部材であって、該トナーを該トナー収容器内におけるトナーの残量に応じて搬送する第1搬送部材と、
前記搬出口に搬送されてきたトナーを前記画像形成部まで案内する案内管と、
前記案内管内に設けられた、駆動されることで前記搬出口から該案内管に沿って前記トナーを搬送する第2搬送部材と、
前記第1搬送部材および前記第2搬送部材を駆動する、その駆動に際して該第1搬送部材および該第2搬送部材のうち少なくとも一方の駆動状態を前記トナー収容器内のトナーの残量に応じた駆動状態とすることによって該第1搬送部材によるトナーの搬送量と該第2搬送部材による搬送量とを近似させる駆動部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−43630(P2011−43630A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−191147(P2009−191147)
【出願日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】