説明

置換6−フェニルニコチン酸およびそれらの使用

本発明は、新規置換6−フェニルニコチン酸誘導体、それらの製造方法、疾患の処置および/または予防のためのそれらの使用、並びに、心血管疾患、特に異脂肪血症、動脈硬化症および心不全の処置および/または予防用の医薬を製造するためのそれらの使用に関する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

[式中、
環構成員AおよびDの一方はNを表し、他方はCRを表し
(ここで、Rは、水素、メチルまたはエチルを表す)、
は、(C−C10)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、−NR、−ORまたは−SRを表し
〔ここで、(C−C10)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシおよび(C−C)−シクロアルキルからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく
{ここで、(C−C)−シクロアルキルは、フッ素、ヒドロキシル、オキソ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい}、
そして、
ここで、(C−C)−シクロアルキルは、フッ素、ヒドロキシル、オキソ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく、
そして、
ここで、Rは、水素または(C−C)−アルキルを表し、
は、(C−C10)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルを表し
{ここで、(C−C10)−アルキルは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシおよび(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよく
(ここで、(C−C)−シクロアルキルは、フッ素、ヒドロキシル、オキソ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい)、
そして、
ここで、(C−C)−シクロアルキルは、フッ素、ヒドロキシル、オキソ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい}、
但し、Rが水素を表すならば、Rはメチルを表さず、
およびRは、(C−C10)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルを表す
{ここで、(C−C10)−アルキルは、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシおよび(C−C)−シクロアルキルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよく
(ここで、(C−C)−シクロアルキルは、フッ素、ヒドロキシル、オキソ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい)、
そして、
ここで、(C−C)−シクロアルキルは、フッ素、ヒドロキシル、オキソ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい}〕、
または、
は、メチル、エチル、メトキシまたはメチルチオを表し
{ここで、メチル、エチル、メトキシおよびメチルチオは、置換基(C−C)−シクロアルキルにより置換されている
(ここで、(C−C)−シクロアルキルは、フッ素、ヒドロキシル、オキソ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい)}、
そして、
上記のシクロアルキル基のすべてにおいて、CHユニットは酸素により置き換えられていてもよく、
は、(C−C)−アルキルまたはシクロプロピルを表し
(ここで、(C−C)−アルキルは、1個ないし3個のフッ素置換基により置換されていてもよい)、
は、水素またはフッ素を表し、
は、水素、フッ素、塩素またはメチルを表し、
は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、メチル、エチル、トリフルオロメトキシまたはメトキシを表し、
は、水素、フッ素、塩素またはメチルを表す
(ここで、ラジカルR、R、RおよびRの少なくとも1個は、水素ではない)]
の化合物、または、それらの塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
【請求項2】
式中、
環構成員AおよびDの一方がNを表し、他方がCRを表し
(ここで、Rは、水素またはメチルを表す)、
が、(C−C)−アルキル、シクロプロピル、−NRまたは−ORを表し
〔ここで、(C−C)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく、
そして、
ここで、シクロプロピルは、フッ素、メチル、エチル、トリフルオロメチルおよびメトキシからなる群から選択される置換基により置換されていてもよく、
ここで、Rは、水素または(C−C)−アルキルを表し、
は、(C−C)−アルキル、シクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを表し
{ここで、(C−C)−アルキルは、メトキシ、エトキシ、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよく
(ここで、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルは、フッ素、メチル、エチル、トリフルオロメチルおよびメトキシからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい)、
そして、
ここで、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルは、フッ素、メチル、エチル、トリフルオロメチルおよびメトキシからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい}、
但し、Rが水素を表すならば、Rはメチルを表さず、
は、(C−C)−アルキル、シクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを表す
{ここで、(C−C)−アルキルは、メトキシ、エトキシ、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよく
(ここで、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルは、フッ素、メチル、エチル、トリフルオロメチルおよびメトキシからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい)、
そして、
シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルは、フッ素、メチル、エチル、トリフルオロメチルおよびメトキシからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい}〕、
または、
が、メチル、エチルまたはメトキシを表し
{ここで、メチル、エチルおよびメトキシは、各々、シクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルにより置換されている
(ここで、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルは、フッ素、メチル、エチル、トリフルオロメチルおよびメトキシからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい)}、
上記のシクロペンチルおよびシクロヘキシル基のすべてにおいて、CHユニットは酸素により置き換えられていてもよく、
が、エチル、イソプロピルまたはトリフルオロメチルを表し、
が、水素を表し、
が、水素またはフッ素を表し、
が、水素、フッ素、塩素、トリフルオロメチルまたはメチルを表し、
が、水素またはフッ素を表す
(ここで、ラジカルR、RおよびRの少なくとも1個は、水素ではない)、
請求項1に記載の式(I)の化合物、または、それらの塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
【請求項3】
式中、
環構成員AおよびDの一方がNを表し、他方がCHを表し、
が、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、1−メチルプロピル、−NRまたは−ORを表し
{ここで、
は、水素、メチルまたはエチルを表し、
は、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、1−メチルプロピルまたはシクロプロピルを表し
(ここで、シクロプロピルは、フッ素、メチルおよびトリフルオロメチルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい)、
は、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、1−メチルプロピル、シクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを表す
(ここで、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルは、フッ素、メチルおよびトリフルオロメチルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい)}、
または、
は、メトキシまたはエトキシを表し
{ここで、メトキシおよびエトキシは、各々シクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルにより置換されている
(ここで、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルは、フッ素、メチルおよびトリフルオロメチルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい)}、
が、エチルまたはトリフルオロメチルを表し、
が、水素を表し、
が、水素またはフッ素を表し、
が、水素、塩素またはメチルを表し、
が、水素またはフッ素を表す
(ここで、ラジカルR、RおよびRの少なくとも1個は、水素ではない)、
請求項1または請求項2に記載の式(I)の化合物、または、それらの塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
【請求項4】
式中、
環構成員AおよびDの一方がNを表し、他方がCHを表し、
が、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、1−メチルプロピルまたは−ORを表し
{ここで、Rは、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、1−メチルプロピル、シクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを表す
(ここで、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルは、フッ素、メチルおよびトリフルオロメチルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい)}、
または、
は、メトキシまたはエトキシを表し
{ここで、メトキシおよびエトキシは、各々シクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルにより置換されている
(ここで、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルは、フッ素、メチルおよびトリフルオロメチルからなる群から選択される置換基により置換されていてもよい)}、
が、エチルまたはトリフルオロメチルを表し、
が、水素を表し、
が、水素またはフッ素を表し、
が、水素、塩素またはメチルを表し、
が、水素またはフッ素を表す
(ここで、ラジカルR、RおよびRの少なくとも1個は、水素ではない)、
請求項1または請求項2に記載の式(I)の化合物、または、それらの塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の式(I)の化合物の製造方法であって、式(II)
【化2】

(式中、A、D、R、R、R、RおよびRは、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の意味を有し、
は、適する脱離基、例えばハロゲン、特に塩素を表し、
そして、Rは、(C−C)−アルキルを表す)
の化合物を、
[A]不活性溶媒中、塩基および適するパラジウム触媒の存在下、式(III−A)
【化3】

〔式中、
1Aは、メチル、エチル、(C−C10)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルを表し
{ここで、メチルおよびエチルは、置換基(C−C)−シクロアルキルにより置換されており、
ここで、(C−C10)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシおよび(C−C)−シクロアルキルからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく
(ここで、(C−C)−シクロアルキルは、フッ素、ヒドロキシル、オキソ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい)、
そして、
ここで、(C−C)−シクロアルキルは、フッ素、ヒドロキシル、オキソ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく、
そして、
上記の全てのシクロアルキル基において、CHユニットは、酸素により置き換えられていてもよい}、
そして、
は、式−B(ORまたは−ZnHalの基を表す
(ここで、Halは、ハロゲン、特に塩素、臭素またはヨウ素を表し、
そして、Rは、水素または(C−C)−アルキルを表すか、
または、両方のラジカルRは、一体となって、−C(CH−C(CH架橋を形成する)〕、
の化合物と反応させ、式(IV−A)
【化4】

(式中、A、D、R1A、R、R、R、R、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
の化合物を得、これらを、塩基性または酸性の加水分解により、式(I−A)
【化5】

(式中、A、D、R1A、R、R、R、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
のカルボン酸に変換し、
式(I−A)の化合物を、必要に応じて、適当な(i)溶媒および/または(ii)塩基もしくは酸により、それらの溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物に変換する、
または、
[B]不活性溶媒中、塩基の存在下、式(III−B)
【化6】

〔式中、R1Bは、メトキシ、メチルチオ、−NR、−ORまたは−SRを表す
{ここで、メトキシおよびメチルチオは、置換基(C−C)−シクロアルキルにより置換されており
(ここで、(C−C)−シクロアルキルは、フッ素、ヒドロキシル、オキソ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい)、
そして、ここで、上記の全てのシクロアルキル基において、CHユニットは酸素により置き換えられていてもよく、
そして、ここで、R、R、RおよびRは、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の意味を有する}〕
の化合物と反応させ、式(IV−B)
【化7】

(式中、A、D、R1B、R、R、R、R、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
の化合物を得、これらを、塩基性または酸性の加水分解により、式(I−B)
【化8】

(式中、A、D、R1B、R、R、R、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
のカルボン酸に変換し、
そして、式(I−B)の化合物を、必要に応じて、適当な(i)溶媒および/または(ii)塩基もしくは酸により、それらの溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物に変換することを特徴とする、方法。
【請求項6】
AがCHを表し、DがNを表す請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の式(I)の化合物の製造方法であって、式(XI)
【化9】

(式中、R、R、R、RおよびRは、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の意味を有し、
そして、R11は、(C−C)−アルキルまたはベンジルを表す)
の化合物を、不活性溶媒中、光延条件下で、式(III−C)
【化10】

〔式中、R1Cは、メトキシまたは−ORを表す
{ここで、メトキシは、(C−C)−シクロアルキルにより置換されており
(ここで、(C−C)−シクロアルキルは、フッ素、ヒドロキシル、オキソ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく、
そして、上記のシクロアルキル基において、CHユニットは酸素により置き換えられていてもよい)、
そして、ここで、Rは請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の意味を有する}〕
の化合物と反応させ、式(IV−C)
【化11】

(式中、R1C、R、R、R、R、RおよびR11は、各々上記の意味を有する)
の化合物を得、これらを、塩基性または酸性の加水分解により、式(I−C)
【化12】

(式中、R1C、R、R、R、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
のカルボン酸に変換し、式(I−C)の化合物を、必要に応じて、適当な(i)溶媒および/または(ii)塩基もしくは酸により、それらの溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物に変換することを特徴とする、方法。
【請求項7】
AがCRを表し、DがNを表す請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の式(I)の化合物の製造方法であって、式(XIV)
【化13】

〔式中、RおよびRは、各々請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の意味を有し、
1Aは、メチル、エチル、(C−C10)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルを表し
{ここで、メチルおよびエチルは、(C−C)−シクロアルキルにより置換されており、
ここで、(C−C10)−アルキルは、フッ素、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメトキシおよび(C−C)−シクロアルキルからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく
(ここで、(C−C)−シクロアルキルは、フッ素、ヒドロキシル、オキソ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよい)、
そして、
ここで、(C−C)−シクロアルキルは、フッ素、ヒドロキシル、オキソ、(C−C)−アルキル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、(C−C)−アルコキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から相互に独立して選択される1個または2個の置換基により置換されていてもよく、
そして、
上記の全てのシクロアルキル基において、CHユニットは、酸素により置き換えられていてもよい}、
は、(C−C)−アルキルを表し、
そして、
は、適する脱離基、例えばハロゲン、特に塩素を表す〕
の化合物を、不活性溶媒中、適する遷移金属触媒、および、必要に応じて塩基の存在下、
式(VI)
【化14】

{式中、R、R、RおよびRは、各々請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の意味を有し、
は、基−B(OR、−ZnHalまたは−MgHalを表す
(ここで、Halは、ハロゲン、特に塩素、臭素またはヨウ素を表し、
そして、Rは、水素または(C−C)−アルキルを表すか、
または、両方のラジカルRは、一体となって、−C(CH−C(CH架橋を形成する)}
の化合物とカップリングし、式(IV−D)
【化15】

(式中、R1A、R、R、R、R、R、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
の化合物を得、これらを、塩基性または酸性の加水分解により、式(I−D)
【化16】

(式中、R1A、R、R、R、R、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
のカルボン酸に変換し、式(I−D)の化合物を、必要に応じて、適当な(i)溶媒および/または(ii)塩基もしくは酸により、それらの溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物に変換することを特徴とする、方法。
【請求項8】
疾患の処置および/または予防のための、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の式(I)の化合物。
【請求項9】
異脂肪血症、動脈硬化症または心不全の処置および/または予防方法において使用するための、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の式(I)の化合物。
【請求項10】
異脂肪血症、動脈硬化症または心不全の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項11】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の式(I)の化合物を、不活性かつ非毒性の医薬的に適する補助剤と組み合わせて含む、医薬。
【請求項12】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の式(I)の化合物を、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、利尿剤、ベータ−受容体遮断薬、有機硝酸塩およびNO供与源、ACE阻害剤、アンジオテンシンAIIアンタゴニスト、アルドステロンおよび鉱質コルチコイド受容体アンタゴニスト、バソプレシン受容体アンタゴニスト、血小板凝集阻害剤および抗凝血剤からなる群から選択される1種またはそれ以上のさらなる活性化合物と組み合わせて含む、医薬。
【請求項13】
異脂肪血症、動脈硬化症または心不全の処置および/または予防用の、請求項10または請求項11に記載の医薬。
【請求項14】
有効量の少なくとも1種の請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の式(I)の化合物または請求項11ないし請求項13のいずれかに記載の医薬を使用することを含む、ヒトまたは動物の異脂肪血症、動脈硬化症または心不全の処置および/または予防方法。

【公表番号】特表2010−538025(P2010−538025A)
【公表日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−523302(P2010−523302)
【出願日】平成20年8月26日(2008.8.26)
【国際出願番号】PCT/EP2008/006969
【国際公開番号】WO2009/033561
【国際公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【出願人】(508270727)バイエル・アニマル・ヘルス・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (32)
【氏名又は名称原語表記】BAYER ANIMAL HEALTH GMBH
【Fターム(参考)】