【課題】携帯電話の使用者が着信音を切ってマナーモード状態にしなければならない電車の中や会議中、またはマナーモードにしたままでバックや上着のポケットに携帯電話を入れた状態でも携帯電話の着信に応答して、外部に知られることなく確実に携帯電話の着信を知らせる携帯電話着信装置を提供する。
【解決手段】耳たぶを挟んで装着できるようにするために、弾性を持たせたＵ字型の金属あるいは樹脂からなる中空のＵ字型パイプ１の両端には、携帯電話が着信時に発する着信信号を検知する回路基板４と前記回路基板４が携帯電話の着信信号を検出して振動させるコイン型振動モータ６とを収納したケース７ａを備え、携帯電話が着信時に発する着信信号を前記回路基板４が検知するとボタン電池２の電流をコイン型振動モータ６に供給して振動させ、Ｕ字型パイプにより装着された耳たぶに振動を伝えることによって携帯電話の着信を知らせるようにした。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【０００１】
本発明は、携帯電話の着信音を停止した状態でバッグやポケットに入れた状態でも所持する携帯電話の着信を確実に関知できるようにした携帯電話の着信装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来は、例えば携帯電話の着信信号を検出する回路と電池および振動モータをペンに内蔵して、携帯電話が着信時に発する着信信号を検知するとペンに内蔵した振動モータを振動させて携帯電話の着信を知らせる方式があった。
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながらこの方式では、厚着した上着のポケットに入れた場合や体から離間している場合には振動が体に伝わらなかったり、あるいは大きな振動量を必要とするためにペンに内蔵した電池の消耗が激しく頻繁に電池を交換しなければならない欠点があった。
【０００４】
そこで、本発明の目的は先述の問題を解決して、携帯電話を体に密着する事無く、また携帯電話の着信音を規制された場所でも、着信を確実に伝える事を可能にする事にある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
上記の課題を解決するための手段としては、請求項１に記載した発明のように耳たぶを挟んで保持できるように弾性を持つようにしたＵ字型の中空のパイプの両端には、それぞれコイン型振動モータとボタン電池とを内蔵するケースが連結してあり、コイン型振動モータ側あるいはボタン電池側には、携帯電話が着信時に発する着信信号を検知する回路基板を配置してあり、前記ボタン電池と前記コイン型振動モータ、前記回路基板とは前記Ｕ字型の中空パイプ内部に配置した導線によって電気的に導通にしてある。前記回路基板は携帯電話が着信時に発する着信信号を検知すると、前記ボタン電池からの電流を前記コイン型振動モータに供給して振動させて装着された耳たぶに振動を伝えることにより、微弱な振動でも確実に携帯電話の着信を知ることができるようにした。
【発明実施の形態】
【０００６】
次に、本発明の実施の形態を図に従って説明する。
図１は本発明の実施の形態を示す概略図である。図１において、１は耳たぶを挟んで装着させるために弾性を持つようにしたＵ字型の金属あるいは樹脂からなる中空のパイプであり、Ｕ字型パイプ１の両端にはそれぞれコイン型振動モータ６とボタン電池２を内蔵したケース７ａと７ｂとが取り付けられている。前記振動モータ６が内蔵されたケース７ａの中には携帯電話が着信時に発する着信信号を検知する回路基板４が設けられており、Ｕ字型パイプ１に取り付つけられたケース７ｂの中には、ボタン電池２と電池ホルダー３が設けてあり、電池ホルダー３と前記回路基板４とはＵ字型パイプ１の中を貫通する導線５によって電気的に導通するようになっている。
【０００７】
この状態で携帯電話機が着信して着信信号を発信すると、その発信した信号を回路基板４が受信し、ボタン電池２の電流をコイン型振動モータ６に供給して振動させる事により、Ｕ字型パイプの弾性を利用して装着してある耳たぶに振動が伝わって携帯電話が着信したことを知ることができる。
【発明の効果】
【０００８】
以上説明したように、請求項１に記載した発明によれば、着信音を停止状態にしたままの携帯電話をバッグやポケットに入れた状態でも、本発明装置が振動して装着した耳たぶに振動を伝えることにより、容易に携帯電話の着信を感知することができる。また耳たぶに装着することによりわずかな振動でも振動を十分に感知することができるため省電力となり長時間使用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の実施例における機構部の要部説明図である。
【符号の説明】
１‥‥Ｕ字型パイプ
２‥‥ボタン電池
３‥‥電池ホルダー
４‥‥回路基板
５‥‥導線
６‥‥コイン型振動モータ
７ａ‥ケース
７ｂ‥ケース

【特許請求の範囲】
【請求項１】
耳たぶを挟んで装着できるように弾性を持つようにしたＵ字型の中空パイプの両側には、それぞれコイン型振動モータとボタン電池を内蔵したケースを連結してあり、コイン型振動モータ側あるいはボタン電池側には携帯電話が着信時に発する着信信号を検知する回路を形成した回路基板を併設してあり、Ｕ字型の中空パイプ内部には導線を配置してボタン電池からの電流がコイン型振動モータと回路基板とに供給されるようにしてあり、前記回路基板が携帯電話の着信時に発する着信信号を検知すると、ボタン電池からコイン型振動モータに電流を供給して振動させることによって、装着された耳たぶに振動を伝えて携帯電話の着信を間接的に知らせるようにしたことを特徴とする耳掛け式バイブレータ装置。
【請求項２】
前記受信回路には、携帯電話が基地局に向けて定期的に発信する信号を検知する機能を設けてあり、携帯電話が定期的に発信する信号を前記回路が受信中にはコイン型振動モータへの電流を供給しないようにし、前記信号が受信できなくなった場合には、ボタン電池からの電流をコイン型振動モータに供給して振動させ、装着された耳たぶに振動を伝えることにより携帯電話との距離が離れたことを知らせるようにしたことを特徴とする耳掛け式バイブレータ装置。

【図１】

【公開番号】特開２００８−１３１６２６（Ｐ２００８−１３１６２６Ａ）
【公開日】平成２０年６月５日（２００８．６．５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−３３９１７６（Ｐ２００６−３３９１７６）
【出願日】平成１８年１１月１９日（２００６．１１．１９）
【出願人】（５０４０８９００２）
【Ｆターム（参考）】