説明

肥満症の処置に有用な三環性アミド誘導体

本発明は、式(I)の化合物(式中、A、G、r、およびR1〜R5は、明細書および特許請求の範囲で定義されたとおりである)およびその薬学的に許容しうる塩に関する。化合物は、H3受容体の調節に関連する疾患の治療および/または予防に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な三環性アミド誘導体、その製造、それを含有する医薬組成物、および医薬としてのその使用に関する。本発明の活性化合物は、肥満症および他の障害の処置に有用である。
【0002】
特に、本発明は、一般式I:
【0003】
【化11】

【0004】
[式中、
Aは、CまたはNであり;
rは、1または2であり;
1は、水素、
低級アルキル、
低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシアルキル、
低級ハロゲンアルキル、低級ヒドロキシハロゲンアルキル、
低級アルカノイル、
低級アルキルスルホニル、低級フェニルスルホニル、
低級シクロアルキルアルキル、
低級フェニルアルキル(ここで、フェニル環は、非置換であっても、または低級アルキル、シアノ、ハロゲン、低級ハロゲンアルキル、低級アルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されていてもよい)、
低級ヘテロアリールアルキル(ここで、ヘテロアリール環は、非置換であっても、または低級アルキル、ハロゲン、フェニル、低級アルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されていてもよい)、
低級ヘテロシクリルアルキル(ここで、ヘテロシクリル環は、非置換であっても、または低級アルキル、ハロゲン、フェニル、低級アルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されていてもよい)、ならびに
−CH2−CO−NR1415(ここで、
14およびR15は、互いに独立に、基:水素、低級アルキル、ならびに非置換または、低級アルキル、ハロゲン、低級ハロゲンアルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されているフェニルから選択されるか、
あるいはR14およびR15は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、酸素もしくは硫黄から選択されるさらなるヘテロ原子、スルフィニル基、またはスルホニル基を場合により含む、4、5、6もしくは7員のへテロ環を形成し、
そのヘテロ環は、非置換であるか、または低級アルキル、ハロゲン、ハロゲンアルキル、ヒドロキシ、低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシ、オキソ、フェニル、ベンジル、ピリジル、およびカルバモイルから独立に選択される1、2、もしくは3個の基で置換されている)、
よりなる群から選択され;
2、R2'、R3、およびR3'は、互いに独立に、水素、低級アルキル、低級ヒドロキシアルキル、および低級アルコキシアルキルよりなる群から選択され;
4は、水素およびハロゲンよりなる群から選択され;
5は、水素またはハロゲンであり;
Gは、
【0005】
【化12】

【0006】
(式中、
mは、0、1、または2であり;
6は、低級アルキル、シクロアルキル、低級シクロアルキルアルキル、および低級フェニルアルキルから選択され;
nは、0、1、または2であり;
7は、低級アルキルであり;
Bは、CR1313'、O、およびSから選択され;
8、R8'、R9、R9'、R10、R10'、R13、およびR13'は、互いに独立に、水素、低級アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、およびジアルキルアミノよりなる群から選択されるか、または
9およびR13は、一緒になって二重結合を形成し;
pは、0、1、または2であり;
qは、0、1、または2であり;
11は、低級アルキルであり;
12は、低級アルキルである)
から選択される基である]
の化合物およびその薬学的に許容しうる塩に関する。
【0007】
式Iの化合物は、ヒスタミン3受容体(H3受容体)のアンタゴニストおよび/または逆アゴニストである。
【0008】
ヒスタミン(2−(4−イミダゾリル)エチルアミン)は、体内、例えば胃腸管に広く分布しているアミン作動性神経伝達物質の一つである(Johnson L. R. 編、Physiology of the Gastrointestinal Tract, Raven Press, NY, pp. 211-242中のBurks 1994)。ヒスタミンは、胃酸分泌、腸運動(Leursら、Br. J. Pharmacol. 1991. 102, pp 179-185)、血管運動応答、腸炎症性応答およびアレルギー反応(Raithelら、Int. Arch. Allergy Immunol. 1995, 108, 127-133)のような種々の消化性の病態生理学的事象を制御する。哺乳類の脳において、ヒスタミンは、後基底視床下部の乳頭結節核に主として見出されるヒスタミン作動性細胞体において合成される。そこから、ヒスタミン作動性細胞体は、種々の脳領域へ投射している(Panulaら、Proc. Natl. Acad. Sci. USA 1984, 81, 2572-2576; Inagakiら、J. Comp. Neurol 1988, 273, 283-300)。
【0009】
現在の知識によれば、ヒスタミンは、4種の識別可能なヒスタミン受容体、ヒスタミンH1、H2、H3およびH4受容体を通して、CNSおよび末梢の双方におけるそのすべての作用を仲介する。
【0010】
H3受容体は、主に中枢神経系(CNS)に局在している。自己受容体として、H3受容体は、ヒスタミン作動性ニューロンからのヒスタミンの合成および分泌を、構成的に阻害する(Arrangら、Nature 1983, 302, 832-837; Arrangら、Neuroscience 1987, 23, 149-157)。異種受容体として、H3受容体は、また、中枢神経系ならびに肺、心臓血管系および胃腸管等の末梢臓器の双方において、アセチルコリン、ドーパミン、セロトニンおよびノルエピネフリン等の他の神経伝達物質の放出を調節する(Clapham & Kilpatrik, Br. J. Pharmacol. 1982, 107, 919-923; The Histamine H3 Receptor (Leurs RL and Timmermann H 編、1998, pp 27-40, Elsevier, Amsterdam, The Netherlands)中のBlandinaら)。H3受容体は、外因性のヒスタミン無しでも、受容体が緊張的に活性化されるという意味で、構成的に活性である。H3受容体等の阻害性受容体の場合には、この固有の活性は、神経伝達物質放出の緊張性阻害を引き起こす。したがって、H3Rアンタゴニストはまた、外因性ヒスタミン効果をブロックし、受容体をその構成的に活性な(阻害的な)形態から中立的な状態に移すという双方の逆アゴニスト(inverse agonist)活性を有することが重要でありうる。
【0011】
H3受容体が哺乳類のCNSに広汎に分布していることは、この受容体の生理学的な役割を示している。したがって、種々の症状における新規な薬物開発ターゲットとしての治療上の潜在能力が提案されている。
【0012】
アンタゴニスト、逆アゴニスト、アゴニスト、または部分アゴニストとしての、H3Rリガンドの投与は、脳および末梢におけるヒスタミン濃度または神経伝達物質の分泌に影響を与え、したがって、いくつかの障害の処置に有用でありうる。そのような障害として、肥満症(Masakiら; Endocrinol. 2003, 144, 2741-2748; Hancockら、European J. of Pharmacol. 2004, 487, 183-197)、急性心筋梗塞等の心臓血管障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)およびアルツハイマー病等の認知症および認知障害、統合失調症、うつ病、てんかん、パーキンソン病および発作もしくは痙攣等の神経障害、睡眠障害、ナルコレプシー、疼痛、胃腸障害、メニエル病等の前庭機能障害、薬物乱用および乗り物酔いが挙げられる(Timmermann, J. Med. Chem. 1990, 33, 4-11)。
【0013】
したがって、本発明の目的は、選択的で、直接的に作用するH3受容体アンタゴニスト、また逆アゴニストを提供することである。そのようなアンタゴニスト/逆アゴニストは、治療上活性な物質として、特にH3受容体の調節に関連する疾患の治療および/または予防に有用である。
【0014】
本明細書中で、用語「アルキル」は、単独でまたは他の基と組み合わされて、炭素原子1〜20個、好ましくは炭素原子1〜16個、より好ましくは炭素原子1〜10個の分岐鎖状または直鎖状の一価の飽和脂肪族炭化水素基を意味する。
【0015】
用語「低級アルキル」または「C1〜C8アルキル」は、単独でまたは組み合わされて、炭素原子1〜8個の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基、好ましくは炭素原子1〜6個の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基、および特に好ましくは炭素原子1〜4個の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基を意味する。直鎖状または分岐鎖状のC1〜C8アルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、異性体のペンチル類、異性体のヘキシル類、異性体のヘプチル類、および異性体のオクチル類、好ましくはメチルおよびエチル、最も好ましくはメチルである。
【0016】
用語「シクロアルキル」または「C3-7シクロアルキル」は、炭素原子3〜7個を含む飽和炭素環式基を意味し、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはシクロヘプチルである。特に好ましいものは、シクロプロピルおよびシクロブチルである。
【0017】
用語「低級シクロアルキルアルキル」または「C3-7シクロアルキル−C1-8アルキル」は、低級アルキル基の水素原子の少なくとも1個がシクロアルキルで置き換えられている、上で定義されたとおりの低級アルキル基を表す。好ましい例は、シクロプロピルメチルである。
【0018】
用語「アルコキシ」は、基R’−O−を表し、ここでR’は、低級アルキルであり、用語「低級アルキル」は、先に与えられた意味を有する。低級アルコキシ基の例は、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、およびtert−ブトキシ、好ましくはメトキシおよびエトキシ、最も好ましくはメトキシである。
【0019】
用語「低級アルコキシアルキル」または「C1-8アルコキシ−C1-8アルキル」は、低級アルキル基の水素原子の少なくとも1個がアルコキシ基、好ましくはメトキシまたはエトキシで置き換えられている、上で定義されたとおりの低級アルキル基を表す。好ましい低級アルコキシアルキル基のうち、2−メトキシエチルまたは3−メトキシプロピルである。
【0020】
用語「アルキルスルホニル」または「低級アルキルスルホニル」は、基R’−S(O)2−を表し、ここでR’は、低級アルキルであり、用語「低級アルキル」は、先に与えられた意味を有する。アルキルスルホニル基の例は、例えば、メチルスルホニルまたはエチルスルホニルである。
【0021】
用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素を表し、フッ素、塩素、および臭素が好ましい。
【0022】
用語「低級ハロゲンアルキル」または「ハロゲン−C1-8アルキル」は、低級アルキル基の水素原子の少なくとも1個がハロゲン原子、好ましくはフルオロまたはクロロ、最も好ましくはフルオロで置き換えられている、上で定義されたとおりの低級アルキル基を意味する。好ましいハロゲン化低級アルキル基は、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロエチル、フルオロメチル、およびクロロメチルであり、トリフルオロエチルが特に好ましい。
【0023】
用語「低級ヒドロキシハロゲンアルキル」または「ヒドロキシハロゲン−C1-8アルキル」は、低級アルキル基のさらなる水素原子の少なくとも1個がヒドロキシ基で置き換えられている、上で定義されたとおりの低級ハロゲンアルキル基を表す。低級ヒドロキシハロゲンアルキル基の好ましい例は、4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−ブチルである。
【0024】
用語「低級ハロゲンアルコキシ」または「ハロゲン−C1-8アルコキシ」は、低級アルコキシ基の水素原子の少なくとも1個がハロゲン原子、好ましくはフルオロまたはクロロ、最も好ましくはフルオロで置き換えられている、上で定義されたとおりの低級アルコキシ基を意味する。好ましいハロゲン化低級アルキル基は、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロメトキシ、およびクロロメトキシであり、トリフルオロメトキシが特に好ましい。
【0025】
用語「低級ヒドロキシアルキル」または「ヒドロキシ−C1-8アルキル」は、低級アルキル基の水素原子の少なくとも1個がヒドロキシ基で置き換えられている、上で定義されたとおりの低級アルキル基を表す。低級ヒドロキシアルキル基の例は、ヒドロキシメチルまたはヒドロキシエチルである。
【0026】
用語「ジアルキルアミノ」は、基−NR’R”を表し、ここでR’およびR”は、低級アルキルであり、用語「低級アルキル」は、先に与えられた意味を有する。好ましいジアルキルアミノ基は、ジメチルアミノである。
【0027】
用語「低級アルカノイル」は、基−CO−R’を表し、ここでR’は、低級アルキルであり、用語「低級アルキル」は、先に与えられた意味を有する。好ましいものは、R’がメチルである基−CO−R’であり、アセチル基を意味する。
【0028】
用語「カルバモイル」は、基−CO−NH2を表す。
【0029】
用語「低級フェニルアルキル」または「フェニル−C1-8アルキル」は、低級アルキル基の水素原子の少なくとも1個がフェニル基で置き換えられている、上で定義されたとおりの低級アルキル基を表す。好ましい低級フェニルアルキル基は、ベンジルまたはフェネチルである。
【0030】
用語「ヘテロアリール」は、窒素、酸素、および/または硫黄から選択される1、2、もしくは3個の原子を含みうる芳香族5員または6員環を表す。ヘテロアリール基の例は、例えば、フリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チエニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、またはピロリルである。特に好ましいものは、ピリジル、チアゾリル、およびオキサゾリルである。
【0031】
用語「低級ヘテロアリールアルキル」または「ヘテロアリール−C1-8アルキル」は、低級アルキル基の水素原子の少なくとも1個が上で定義されたとおりのヘテロアリール基で置き換えられている、上で定義されたとおりの低級アルキル基を表す。
【0032】
用語「ヘテロシクリル」は、窒素、酸素、および/または硫黄から選択される1、2、もしくは3個の原子を含みうる飽和または部分的に不飽和の5員または6員環を表す。ヘテロシクリル環の例は、例えば、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼピニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、チアジアゾリジニル、ジヒドロフリル、テトラヒドロフリル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、およびチオモルホリニルである。好ましいヘテロシクリル基は、ピペリジニルである。
【0033】
用語「低級ヘテロシクリルアルキル」または「ヘテロシクリル−C1-8アルキル」は、低級アルキル基の水素原子の少なくとも1個が上で定義されたとおりのヘテロシクリル基で置き換えられている、上で定義されたとおりの低級アルキル基を表す。
【0034】
用語「窒素、酸素もしくは硫黄から選択されるさらなるヘテロ原子を場合により含む、4、5、6もしくは7員の飽和のへテロ環を形成」は、N−ヘテロ環を意味し、これは、場合によりさらに、窒素、酸素または硫黄原子を含んでいてもよく、例えば、アゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、またはアゼパニルである。「スルフィニル基またはスルホニル基を含有する4、5、6もしくは7員のへテロ環」は、−S(O)−基または−SO2−基を含むN−ヘテロ環、例えば、1−オキソチオモルホリニルまたは1,1−ジオキソチオモルホリニルを意味する。ヘテロ環は、非置換または、低級アルキル、低級アルコキシ、およびオキソから独立に選択される1、2または3個の基で置換されていてもよい。へテロ環はまた、フェニル環と縮合していてもよく、そのフェニル環は、非置換であっても、または低級アルキル、低級アルコキシ、およびハロゲンから独立に選択される1、2もしくは3個の基で置換されている。そのような縮合へテロ環の例は、3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリンである。
【0035】
用語「オキソ」は、ヘテロ環のC原子が、=Oで置換されうることを意味し、したがって、ヘテロ環が1個以上のカルボニル(−CO−)基を含有しうることを意味する。
【0036】
用語「薬学的に許容しうる塩」は、生物学的にまたはその他で望ましくないものではない、遊離の塩基または遊離の酸の生物学的な有効性および特性を保持しているそれらの塩を意味する。その塩は、無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等、好ましくは塩酸、また、有機酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、サリチル酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、N−アセチルシステイン等とで形成される。さらに、これらの塩は、遊離の酸へ無機塩基または有機塩基を付加させることにより調製することができる。無機塩基に由来する塩として、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム塩等が挙げられるが、これらに限定されない。有機塩基に由来する塩として、一級、二級、および三級アミン、天然由来の置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、および塩基性イオン交換樹脂、例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、リジン、アルギニン、N−エチルピペリジン、ピペリジン、ポリミン樹脂等の塩が挙げられるが、これらに限定されない。式Iの化合物は、また、両性イオンの形態で存在することができる。式Iの化合物の特に好ましい薬学的に許容しうる塩は、塩酸塩である。
【0037】
式Iの化合物は、また、溶媒和、例えば、水和されていることができる。溶媒和は、製造工程の途中で生じることができるか、あるいは、例えば、当初は無水の式Iの化合物の吸湿性の結果としても生じうる(水和)。用語、薬学的に許容しうる塩は、また、生理学的に許容しうる溶媒和物を包含する。
【0038】
「異性体」は、同一の分子式を有するが、その原子の結合の性質もしくは順序またはその原子の空間での配置が異なる化合物である。その原子の空間での配置が異なる異性体は、「立体異性体」と称される。互いに鏡像ではない立体異性体は、「ジアステレオ異性体」と称され、重ね合わせることができない鏡像である立体異性体は、「鏡像異性体」またはある場合には光学異性体と称される。4個の同一ではない置換基に結合している炭素原子は、「キラル中心」と称される。
【0039】
詳細には、本発明は、一般式I:
【0040】
【化13】

【0041】
[式中、
Aは、CまたはNであり;
rは、1または2であり;
1は、水素、
低級アルキル、
低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシアルキル、
低級ハロゲンアルキル、低級ヒドロキシハロゲンアルキル、
低級アルカノイル、
低級アルキルスルホニル、低級フェニルスルホニル、
低級シクロアルキルアルキル、
低級フェニルアルキル(ここで、フェニル環は、非置換であっても、または低級アルキル、シアノ、ハロゲン、低級ハロゲンアルキル、低級アルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されていてもよい)、
低級ヘテロアリールアルキル(ここで、ヘテロアリール環は、非置換であっても、または低級アルキル、ハロゲン、フェニル、低級アルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されていてもよい)、
低級ヘテロシクリルアルキル(ここで、ヘテロシクリル環は、非置換であっても、または低級アルキル、ハロゲン、フェニル、低級アルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されていてもよい)、ならびに
−CH2−CO−NR1415(ここで、
14およびR15は、互いに独立に、基:水素、低級アルキル、ならびに非置換または、低級アルキル、ハロゲン、低級ハロゲンアルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されているフェニルから選択されるか、
あるいはR14およびR15は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、酸素もしくは硫黄から選択されるさらなるヘテロ原子、スルフィニル基、またはスルホニル基を場合により含む、4、5、6もしくは7員のへテロ環を形成し、
そのヘテロ環は、非置換であるか、または低級アルキル、ハロゲン、ハロゲンアルキル、ヒドロキシ、低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシ、オキソ、フェニル、ベンジル、ピリジル、およびカルバモイルから独立に選択される1、2、もしくは3個の基で置換されている)、
よりなる群から選択され;
2、R2'、R3、およびR3'は、互いに独立、水素、低級アルキル、低級ヒドロキシアルキル、および低級アルコキシアルキルよりなる群から選択され;
4は、水素およびハロゲンよりなる群から選択され;
5は、水素またはハロゲンであり;
Gは、
【0042】
【化14】

【0043】
(式中、
mは、0、1、または2であり;
6は、低級アルキル、シクロアルキル、低級シクロアルキルアルキル、および低級フェニルアルキルから選択され;
nは、0、1、または2であり;
7は、低級アルキルであり;
Bは、CR1313'、O、およびSから選択され;
8、R8'、R9、R9'、R10、R10'、R13、およびR13'は、互いに独立に、水素、低級アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、およびジアルキルアミノよりなる群から選択されるか、または
9およびR13は、一緒になって二重結合を形成し;
pは、0、1、または2であり;
qは、0、1、または2であり;
11は、低級アルキルであり;
12は、低級アルキルである)
から選択される基である]
の化合物およびその薬学的に許容しうる塩に関する。
【0044】
本発明の式Iの好ましい化合物は、
1が、水素、
低級アルキル、
低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシアルキル、
低級ハロゲンアルキル、低級ヒドロキシハロゲンアルキル、
低級アルキルカルボニル、
低級アルキルスルホニル、低級フェニルスルホニル、
低級シクロアルキルアルキル、
低級フェニルアルキル(ここで、フェニル環は、非置換であっても、または低級アルキル、シアノ、ハロゲン、低級ハロゲンアルキル、低級アルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されていてもよい)、および
低級ヘテロアリールアルキル(ここで、ヘテロアリール環は、非置換であっても、または低級アルキル、ハロゲン、フェニル、低級アルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されていてもよい)
よりなる群から選択される、式Iの化合物に関する。
【0045】
この群のなかで、R1が、水素、低級アルキル、低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシアルキル、低級ハロゲンアルキル、低級ヒドロキシハロゲンアルキル、低級アルカノイル、低級アルキルスルホニル、低級フェニルスルホニル、および低級シクロアルキルアルキルよりなる群から選択される、式Iのそれらの化合物が好ましい。
【0046】
1が、低級フェニルアルキル(ここで、フェニル環は、非置換であっても、または低級アルキル、シアノ、ハロゲン、低級ハロゲンアルキル、低級アルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されていてもよい)である、本発明に係る式Iの化合物が同様に好ましい。特に好ましいものは、フェニル環がシアノ基で置換されているそれらの化合物である。
【0047】
さらに好ましい本発明に係る式Iの化合物は、R1が、低級ヘテロアリールアルキル(ここで、ヘテロアリール環は、非置換であっても、または低級アルキル、ハロゲン、フェニル、低級アルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されていてもよい)であるものである。
【0048】
同様に好ましいものは、R1が、
−CH2−CO−NR1415(ここで、R14およびR15は、互いに独立に、基:水素、低級アルキル、ならびに非置換または、低級アルキル、低級ハロゲンアルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されているフェニルから選択されるか、
あるいはR14およびR15は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、酸素もしくは硫黄から選択されるさらなるヘテロ原子、スルフィニル基、またはスルホニル基を場合により含む、4、5、6もしくは7員のへテロ環を形成し、そのヘテロ環は、非置換であるか、または低級アルキル、ハロゲン、ハロゲンアルキル、ヒドロキシ、低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシ、オキソ、フェニル、ベンジル、ピリジル、およびカルバモイルから独立に選択される1、2、もしくは3個の基で置換されている)である、
本発明に係る式Iの化合物である。
【0049】
さらに、R14およびR15の少なくとも一つが低級アルキルであるか、またはR14およびR15が双方とも低級アルキルである、式Iのそれらの化合物が好ましい。同様に好ましいものは、R14およびR15は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、低級アルキル、ハロゲン、ハロゲンアルキル、ヒドロキシ、低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシ、オキソ、フェニル、ベンジル、ピリジル、およびカルバモイルで場合により置換されているモルホリンまたはピペリジンを形成する、それらの化合物である。
【0050】
特に好ましいものは、R2、R2'、R3、およびR3'が、水素である、本発明の式Iの化合物である。
【0051】
さらに好ましい本発明に係る式Iの化合物は、R2、R2'、R3、およびR3'の1つが、低級アルキル、低級ヒドロキシアルキル、および低級アルコキシアルキルから選択されるものである。
【0052】
4は、水素またはハロゲンを意味する。好ましくは、R4は、水素、クロロ、ブロモ、およびヨードよりなる群から選択される。特に好ましいものは、R4が水素である、式Iのそれらの化合物である。
【0053】
5は、水素およびハロゲンを意味する。好ましくは、R5は、水素、クロロ、およびブロモよりなる群から選択される。特に好ましいものは、R5が水素である、式Iの化合物である。
【0054】
さらに、rが1である、本発明に係る式Iの化合物が好ましい。
【0055】
しかしながら、rが2を意味する、式Iのそれらの化合物もまた好ましい。
【0056】
加えて、AがC(炭素原子)を意味する、本発明に係る式Iの化合物が好ましい。
【0057】
AがN(窒素原子)を意味する、本発明に係る式Iの化合物もまた好ましい。
【0058】
さらに好ましいものは、Gが、下記式G1:
【0059】
【化15】

【0060】
(式中、mは、0、1、または2であり;R6は、低級アルキル、シクロアルキル、低級シクロアルキルアルキル、および低級フェニルアルキルよりなる群から選択される)
を意味する、請求項1〜13のいずれか一項記載の式Iの化合物である。
【0061】
この群の中で、R6が、低級アルキルである、式Iのそれらの化合物がより好ましく、R6が、イソプロピルである、それらの化合物が最も好ましい。
【0062】
さらに好ましい本発明に係る式Iの化合物は、Gが、下記式G3:
【0063】
【化16】

【0064】
(式中、pは、0、1、または2であり;qは、0、1、または2であり;Bは、CR1313'、O、およびSから選択され;R8、R8'、R9、R9'、R10、R10'、R13、およびR13'は、互いに独立に、水素、低級アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、およびジアルキルアミノよりなる群から選択されるか、またはR9およびR13は、一緒になって二重結合を形成する)
を意味する、それらの化合物である。
【0065】
この群の中で、pが、0または1であり、qが、0であり、Bが、CR1313'であり、R8、R8'、R9、R9'、R10、R10'、R13、およびR13'が、互いに独立に、水素、低級アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、およびジアルキルアミノよりなる群から選択される、式Iのそれらの化合物が、より好ましい。
【0066】
同じく好ましいものは、Gが、下記式G2:
【0067】
【化17】

【0068】
(式中、nは、0、1、または2であり;R7は、低級アルキルである)
を意味する、式Iの化合物である。
【0069】
Gが、下記式G4:
【0070】
【化18】

【0071】
(式中、qは、0、1、または2であり、R11は、低級アルキルであり、R12は、低級アルキルである)
を意味する、本発明に係る式Iの化合物が、同じく好ましい。
【0072】
式Iの好ましい化合物の例は、以下のもの:
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−シクロプロピルメチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−[3−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−[3−((R)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−[3−((S)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−[3−((2S,5S)−2,5−ジメチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−4−メチル−8−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−[3−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2a]インドール−1−オン、
(S)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(S)−4−ヒドロキシメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(S)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
9−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン、
9−(3−ピロリジン−1−イル−プロポキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−エチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−イソプロピル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−エチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(S)−2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(S)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(S)−2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(S)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル]−アセトアミド、
2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル]−N−メチル−アセトアミド、
2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル]−N,N−ジメチル−アセトアミド、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
N−イソプロピル−2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル]−アセトアミド、
N,N−ジイソプロピル−2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル]−アセトアミド、
2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル]−N−フェニル−アセトアミド、
2−ベンジル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−トリフルオロメチル−ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(3−メトキシ−ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(4−メトキシ−ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−(2−フルオロ−ベンジル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−(3−フルオロ−ベンジル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−(4−フルオロ−ベンジル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル、
3−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル、
4−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−ピリジン−2−イルメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−ピリジン−3−イルメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−ピリジン−4−イルメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(1−フェニル−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−(3−ヒドロキシ−プロピル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−(2−ヒドロキシ−エチル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−2−ベンジル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−ピリジン−2−イルメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−ピリジン−3−イルメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−ピリジン−4−イルメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−(2−メチル−チアゾール−4−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−(5−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イルメチル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−(5−メチル−イソオキサゾール−3−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−2−(3−ヒドロキシ−プロピル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−2−(2−ヒドロキシ−エチル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−((R)−4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−ブチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−2−アセチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−2−ベンゼンスルホニル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(S)−2−シクロプロピルメチル−4−ヒドロキシメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(S)−2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メトキシメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(S)−4−ヒドロキシメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−シクロプロピルメチル−9−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン、
9−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−シクロプロピルメチル−9−(3−ピロリジン−1−イル−プロポキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−(2−メトキシ−エチル)−9−(3−ピロリジン−1−イル−プロポキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−10−クロロ−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−10−ブロモ−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、
7−[3−((S)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、
7−[3−((R)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、
7−[3−((2R,5R)−2,5−ジメチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、
7−(1−シクロプロピルメチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、
2−シクロプロピルメチル−7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、
7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、
7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、
7−[3−((S)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、
(R)−7−ブロモ−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−7−ブロモ−2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
およびその薬学的に許容しうる塩である。
【0073】
本発明に係る式Iの特に好ましい化合物は、以下のもの:
8−[3−((R)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(S)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
9−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
3−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル、
4−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル、
7−[3−((S)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、
およびその薬学的に許容しうる塩である。
【0074】
さらに、式Iの化合物の薬学的に許容しうる塩および式Iの化合物の薬学的に許容しうるエステルは、個々に、本発明の好ましい実施態様を構成する。
【0075】
式Iの化合物は、酸、例えば通常の薬学的に許容しうる酸との酸付加塩、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、サリチル酸塩、硫酸塩、ピルビン酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、マンデル酸塩、酒石酸塩、およびメタンスルホン酸塩を形成しうる。好ましいものは、塩酸塩である。また、式Iの化合物の溶媒和物および水和物ならびにそれらの塩は、本発明の一部を形成する。
【0076】
式Iの化合物は、1以上の不斉炭素原子を有することができ、光学的に純粋な鏡像異性体、例えばラセミ化合物のような鏡像異性体の混合物、光学的に純粋なジアステレオ異性体、ジアステレオ異性体の混合物、ジアステレオ異性体のラセミ化合物、またはジアステレオ異性体のラセミ化合物の混合物の形態で存在することができる。光学的に活性な形態は、例えば、ラセミ化合物の分割により、不斉合成または不斉クロマトグラフィー(キラル吸着剤または溶離剤でのクロマトグラフィー)により得ることができる。本発明は、これらの形態のすべてを包含する。
【0077】
本発明における一般式Iの化合物は、官能基において誘導体化されてもよく、インビボで親化合物に変換し戻しうる誘導体をもたらすと理解されよう。インビボで一般式Iの親化合物を産生しうる、生理学的に許容でき、かつ代謝的に変化しやすい誘導体もまた、本発明の範囲内である。
【0078】
本発明のさらなる態様は、上で定義された式Iの化合物の製造方法であって、
式II:
【0079】
【化19】

【0080】
(式中、A、r、およびR2〜R5は、本明細書中で前に定義されたとおりである)
の化合物を、トリアルキルホスフィンまたはトリフェニルホスフィンおよびアゾ化合物の存在下に、式III:
【0081】
【化20】

【0082】
(式中、Gは、本明細書で前に定義されたとおりである)
のアルコールと反応させて、式IA:
【0083】
【化21】

【0084】
(式中、R1は、水素である)
の化合物を得、場合により式IB:
【0085】
【化22】

【0086】
(式中、R1は、水素以外の本明細書で前に定義されたとおりの基である)
の化合物に変換し、そして所望により、
得られた化合物を薬学的に許容しうる酸付加塩に変換することを含む方法である。
【0087】
式IBの化合物への変換は、無水条件(例えば、DMF中の水素化ナトリウム)下に、適切な溶媒中で式IAの化合物を適切な塩基で処理し、中間体アニオンをアルキル化剤またはアシル化剤R1−X(ここで、Xは、例えばヨウ化物、臭化物、メタンスルホナート、または塩化物等の脱離基を意味する)と反応させて、式IBの化合物(式中、R1は、低級アルキル、低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシアルキル、低級ハロゲンアルキル、低級ヒドロキシハロゲンアルキル、低級シクロアルキルアルキル、低級アルキルカルボニル、低級アルキルスルホニル、またはフェニルスルホニルを意味する)を得ることを意味する。
【0088】
アルキル化剤またはアシル化剤R3−Xの典型的な例は、ヨウ化メチル、臭化ベンジル、2,2,2−トリフルオロエチル−メタンスルホナート、塩化アセチル、または塩化ベンゼンスルホニルである。
【0089】
より詳細には、式Iの化合物は、以下に記載の方法、実施例に記載の方法、または類似の方法により製造することができる。本発明の式Iの化合物の調製は、逐次合成経路または集中的な合成経路で行うことができる。本発明の合成法は、以下のスキームに示されている。反応および得られた生成物の精製を行うために要する技術は当業者に公知である。工程の以下の記述に使用される置換基およびインデックスは、異なることが示されない限り、前記の意味を有する。
【0090】
出発原料は、市販されているか、または以下に記載の方法と類似の方法、本文もしくは実施例に示される参照文献に記載の方法、またはこの技術分野で公知の方法により調製することができる。
【0091】
【化23】

【0092】
一般式Iの化合物は、スキーム1に従って製造することができ、式Aのインドール−2−カルボキシレート(市販されているか、またはこの分野で公知の方法もしくは文献、例えばH. Ishiiら、 Chem. Pharm. Bull. 1974, 22 (9), 1981; T. Hinoら、 Chem. Pharm. Bull. 1990, 38 (1), 59; M. Taniら、 Heterocycles 1992, 34 (12), 2349; L. I. Kruseら、Journal of Organic Chemistry 1984, 49 (25), 4761; EP639573; WO00/046196A1; WO01/51466記載の方法を用いて合成される)を、最初に、好適な溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド)中、BOC−スルファミダートIV(文献、例えばT. J. Tewson ら、 J. Org. Chem. 2002, 67, 5164; WO02/010169; WO02/072584, WO02/051844, WO03/037327)と好適な塩基(例えば、カリウムtert−ブチレートまたは水素化ナトリウム)と反応させるプロセスにより、中間体Bが得られる。Boc保護基(Bocは、tert−ブトキシカルボニルを意味する)を、好適な溶媒、例えばジクロロメタン等の中で好適な試薬、例えばトリフルオロ酢酸(TFA)で除去し、塩基(例えば、炭酸カリウム)および適切な溶媒、例えばメタノール等の存在下に閉環すると、中間体Cが得られる。BOC−スルファミダートIV中の置換基R3が酸素原子に隣接する炭素に結合している場合、R3に結合している炭素原子の立体化学は、この反応手順において反転する(>90%e.e.)
【0093】
保護基PGは、当業者に公知であり、文献(例えば、T. W. Greene and P. G. M. Wuts. Protective Groups in Organic Synthesis. 3rd Edition, 1999)に記載の方法により開裂されて、中間体Dを与える。例えば、ベンジル保護基は、適切な溶媒または溶媒混合物(例えば、酢酸エチル、メタノール)中、適切な触媒(例えば、炭素上のパラジウム)を用いる水素化分解により開裂される。メチル基は、例えば、適切な溶媒、例えばジクロロメタン等の中で、三臭化ボロンで処理することにより開裂される。tert−ブチルジメチルシリル保護基は、好適な溶媒、例えばテトラヒドロフラン等の中で、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムで処理することにより開裂される。
【0094】
一般式IAの化合物は、次のように調製することができる:GIまたはGIIの場合、得られるフェノールは、HO−GIまたはHO−GII型のアルコール(市販されているか、または参照文献記載の方法もしくはこの分野で公知の方法により入手しうる)と、当業者に公知で広く記述されている(例えば、D. L. Hughes. The Mitsunobu reaction. Organic Reactions (New York) (1992), 42, 335-656)、いわゆる「光延反応」を適用してカップリングされる。これにより、フェノール中間体は、そのような変換に一般に用いられる溶媒、例えばテトラヒドロフラン(THF)、トルエン、またはジクロロメタン中、例えばトリブチルホスフィンまたはトリフェニルホスフィンのようなホスフィンおよび例えばアゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)またはアゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)のようなアゾジカルボン酸ジアルキルエステルを用いて、あるいはN,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミドを用いて、HO−GIまたはHO−GII型のアルコールとカップリングされる。置換基R6またはR7がHO−GIまたはHO−GII型のアルコール中に既に存在しない場合、それらは、参照文献に記載の方法を用いて、または例えば還元的アミノ化等のこの分野で公知の方法(例えば、F. Zaragozaら, J. Med. Chem. 2004, 47, 2833)により、式IAまたはIBの化合物中の遊離アミン官能性のアルキル化によって導入することができる。前記の方法論は、また、HO−GIII型およびHO−GIV型のアルコールについても適用することができ、あるいはフェノール中間体は、適切な溶媒(例えば、2−ブタノン)中で塩基性条件(例えば、炭酸カリウム)下に、例えば1−ブロモ−3−クロロプロパン等のα,ω−ジハロアルカンでアルキル化され、中間体のクロロプロポキシ化合物は、例えばアセトニトリル等の適切な溶媒中、例えば炭酸カリウム等の塩基の存在下に、アミンと反応される。
【0095】
式IBの化合物は、例えば、式IAの中間体を、無水条件下に、適切な溶媒中で、適切な塩基で処理し(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド中の水素化ナトリウム)、中間体アニオンを、例えばヨウ化メチル、臭化ベンジル、2,2,2−トリフルオロエチル−メタンスルホナート、塩化アセチル、または塩化ベンゼンスルホニル等のアルキル化剤またはアシル化剤R1−Xと反応させることにより得ることができる。これらの場合、R1は、メチル、ベンジル、トリフルオロメチル、アセチル、またはスルホニル基を意味し、Xは、例えばヨウ化物、臭化物、メタンスルホナート、または塩化物等の脱離基を意味する。
【0096】
【化24】

【0097】
2、R2'、R3、およびR3'の一つが水素ではない場合、式IAおよびIBの化合物の鏡像異性体は、キラルなスルファミダートIVを用いるか、または分取用のキラルHPLCで鏡像異性体を分離するか、または好適なキラルな酸で結晶化し、ジアステレオマー塩を分離し、これらの塩から鏡像異性体を単離することのいずれかにより得ることができる。式IAおよびIBの化合物の鏡像異性体への他のアクセスは、前駆体CまたはDの鏡像異性体の、例えば、分取用のキラルHPLCによる分離を含む。好ましくは、鏡像異性体は、式IVのキラルなスルファミダート試薬を用いることにより得られる。
【0098】
【化25】

【0099】
一般式Iの化合物は、スキーム1に従って得ることができるR4が水素である一般式ICの化合物から、スキーム3に従って、例えばN,N−ジメチルホルムアミド等の適切な溶媒中で、例えばN−クロロ−、N−ブロモ−、またはN−ヨードコハク酸イミド等の適切なハロゲン化剤を用いて合成することもできる。この反応手順は、キラルでない、ラセミ化合物またはキラルな式ICの化合物に適用することができる。
【0100】
AがNを意味する式Aの化合物の製造方法を、スキーム4に示す。
【0101】
式Nの7−アザ−インドール−2−カルボキシラートは、6−アミノ−5−ブロモ−ピリジン−3−オール(WO98/25920に従って調製される)を出発して、スキーム4に示されているようにして調製することができ、これは、例えばN,N−ジメチルホルムアミド等の適切な溶媒中で、例えば臭化ベンジルおよび例えば水素化ナトリウム等の塩基を用いることにより、例えばベンジル保護基でO−保護することができる。PGは、従って、ヒドロキシ保護基、例えばベンジル基を意味する。中間体Eと、(例えば、ジメチルテキシルシリル保護基で)場合により保護されているカルビノール誘導体とを反応させると、中間体Fを与える。PG’は、従って、ヒドロキシ保護基、例えば、ジメチルテキシルシリル等のシリル保護基を意味する。反応は、適切な溶媒(例えば、トリエチルアミン)中、適切な触媒(例えば、ビス−トリフェニルホスフィンパラジウムジクロリドおよび共触媒としてのヨウ化銅(I))の存在下に進行する。中間体Fは、例えば無水トリフルオロ酢酸等の酸無水物で処理し、得られるトリフルオロアセトアミドを、例えばN,N−ジイソプロピルエチルアミン等の適切な溶媒中、適切な触媒(例えば、ビス−トリフェニルホスフィンパラジウムジクロリドおよび共触媒としてのヨウ化銅(I))で処理することにより7−アザ−インドール中間体Gに環化される。例えばテトラヒドロフラン等の適切な溶媒中で、例えばフッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムでシリル保護基を除去すると、中間体Hが得られ、これは、例えばジクロロメタン中で、例えば二酸化マンガンでアルコールを酸化したのちに、中間体Jを与える。インドール窒素を、例えばジクロロメタン中で、例えば炭酸ジ−tert−ブチルを用いてBoc−保護すると、中間体Kが得られる。
【0102】
【化26】

【0103】
当業者に公知で文献(例えば、Amos B. Smith IIIら, J. Am. Chem. Soc. 1989, 111 (15), 5761-5768)記載の方法に従ってアルデヒド官能性を酸化すると、中間体Lが得られる。中間体Lを、メタノール中、硫酸で処理すると、中間体Nが生成する。この場合、Raは、メチル基を意味する。中間体Nは、また、酸性条件下に(例えばジクロロメタン中の、例えばトリフルオロ酢酸で)、中間体MからBoc保護基を除去することにより得ることができる。中間体Mそのものは、無水条件下に、適切な溶媒中、適切な塩基で処理し(例えば、DMF中の水素化ナトリウム)、中間体アニオンを、例えばヨウ化メチル等のアルキル化剤Ra−Xと反応させることにより、中間体Lから合成することができる。スキーム4中のRaは、アルキル基、好ましくは低級アルキル基、好ましくはメチルまたはエチルである。
【0104】
【化27】

【0105】
5が塩素または臭素原子を意味する式Sのアザ−インドール−2−カルボキシラートは、中間体M(PGは、例えばベンジル保護基等の保護基を意味する)から製造することができ、ピリジン窒素で、例えばジクロロメタン中のメタ−クロロ過安息香酸等の適切な酸化条件下にN−オキシドに酸化される。得られる中間体Oを、その後、例えばテトラヒドロフラン等の適切な溶媒中で、例えばヘキサメチルジシラザンのような適切な塩基の存在下に、例えばクロロギ酸エチルまたは安息香酸ブロミド等の求核系で処理すると、中間体Pが得られる。中間体Pそのものは、前に概説された方法により、中間体QおよびRを介して、式Sのアザ−インドール−2−カルボキシラートにさらに変換することができる。スキーム5中のRaは、アルキル基、好ましくは低級アルキル基、好ましくはメチルまたはエチルである。PGは、例えばベンジル保護基等の保護基を意味する。
【0106】
上記のように、本発明の式Iの化合物は、H3受容体の調節に関連する疾患の治療および/または予防用の医薬として使用することができる。
【0107】
本明細書中で、表現「H3受容体の調節に関連する疾患」は、H3受容体の調節により治療および/または予防することができる疾患を意味する。そのような疾患は、肥満症、代謝症候群(シンドロームX)、アルツハイマー病、認知症、年齢関連記憶障害、軽度の認知機能障害、認知欠損、注意欠陥多動性障害、てんかん、神経因性疼痛、炎症性疼痛、片頭痛、パーキンソン病、多発性硬化症、発作、めまい、統合失調症、うつ病、依存症、乗り物酔い、およびナルコレプシーを含む睡眠障害を含む神経疾患、ならびに喘息、アレルギー、アレルギー誘起気道反応、鬱血、慢性閉塞性肺疾患および胃腸障害を含む他の疾患を包含するが、これらに限定されない。
【0108】
好ましい態様において、表現「H3受容体の調節に関連する疾患」は、肥満症、代謝症候群(シンドロームX)、他の摂食障害に関連し、肥満症が特に好ましい。
【0109】
したがって、本発明はまた、上で定義されたとおりの化合物ならびに薬学的に許容しうる担体および/または助剤を含む医薬組成物に関する。
【0110】
さらに、本発明は、治療上有効な物質として、特に、H3受容体の調節に関連する疾患の治療および/または予防用の治療上有効な物質として使用するための、上で定義されたような化合物に関する。
【0111】
他の実施態様において、本発明は、H3受容体の調節に関連する疾患の治療および/または予防方法に関し、この方法は、式Iの化合物の治療有効量をヒトまたは動物に投与することを含む。肥満症の治療および/または予防方法が好ましい。
【0112】
本発明は、さらに、H3受容体の調節に関連する疾患の治療および/または予防用の、上で定義されたような式Iの化合物の使用に関する。
【0113】
加えて、本発明は、H3受容体の調節に関連する疾患の治療および/または予防用の医薬を製造するための、上で定義されたような式Iの化合物の使用に関する。肥満症の治療および/または予防用の医薬を製造するための、上で定義されたような式Iの化合物の使用が好ましい。
【0114】
さらに、本発明は、リパーゼ阻害剤での処置をも受けている患者における肥満症の治療および予防用の医薬を製造するための、式Iの化合物の使用、特にリパーゼ阻害剤がオルリスタットである使用に関する。
【0115】
本発明のさらに好ましい目的は、一緒になって効果的な軽減を与える、肥満症または摂食障害を処置するための他の薬剤の治療有効量と組み合わせてまたはそれと共同して、式Iに係る化合物の治療有効量を投与することを含む、肥満症および肥満症関連障害の治療または予防方法を提供することである。好適な他の薬剤としては、食欲抑制剤、リパーゼ阻害剤、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)、および体脂肪の代謝を促進する薬剤が挙げられるが、これらに限定されない。上記の薬剤の組み合わせまたは共同は、別々の、連続的なまたは同時投与を包含する。
【0116】
用語「リパーゼ阻害剤」は、リパーゼ、例えば胃および膵臓リパーゼの作用を阻害することができる化合物を意味する。例えば、米国特許第4,598,089号に記載のオルリスタットおよびリプスタチンは、リパーゼの強力な阻害剤である。リプスタチンは、微生物起源の天然物であり、オルリスタットは、リプスタチンの水素化の結果物である。他のリパーゼ阻害剤として、一般にパンクリシンと称されるある種類の化合物が挙げられる。パンクリシンは、オルリスタットの類縁体である(Mutohら、1994)。用語「リパーゼ阻害剤」は、例えば国際特許出願WO99/34786(Geltex Pharmaceuticals Inc.)に記載のポリマー結合リパーゼ阻害剤をも意味する。これらのポリマーは、リパーゼを阻害する1以上の基でそれらが置換されていることを特徴とする。用語「リパーゼ阻害剤」は、これらの化合物の薬学的に許容しうる塩をも包含する。用語「リパーゼ阻害剤」は、好ましくは、テトラヒドロリプスタチンを意味する。テトラヒドロリプスタチンの治療有効量と組み合わせてまたはそれと共同して、式Iに係る化合物の治療有効量を投与することが特に好ましい。
【0117】
テトラヒドロリプスタチン(オルリスタット)は、肥満症および高脂血症の制御または予防に有用な公知化合物である。オルリスタットの製造方法をも開示する1986年7月1日発行の米国特許第4,598,089号および適切な医薬組成物を開示する米国特許第6,004,996号参照。さらに好適な医薬組成物は、例えば、国際特許出願WO00/09122およびWO00/09123に記載されている。オルリスタットの別の製造方法は、欧州特許出願公報第0185359、0189577、0443449、および0524495に開示されている。
【0118】
本発明の化合物と組み合わせて使用する好適な食欲抑制剤として、APD356、アミノレックス、アンフェクロラール、アンフェタミン、アクソカイン、ベンゾフェタミン、ブプロピオン、クロルフェンテルミン、クロベンゾレックス、クロフォレックス、クロミノレックス、クロルテルミン、CP945598、シクレキセドリン、CYT009−GhrQb、デクスフェンフルラミン、デクストロアンフェタミン、ジエチルプロピオン、ジフェメトキシジン、N−エチルアンフェタミン、フェンブトラゼート、フェンフルラミン、フェニソレックス、フェンプロポレックス、フルドレックス、フルミノレックス、フルフリルメチルアンフェタミン、レバムフェタミン、レボファセトペラン、マジンドール、メフェノレックス、メタンフェプラモン、メトアンフェタミン、メトレレプチン、ノルプソイドエフェドリン、ペントレックス、フェンジメトラジン、フェンメトラジン、フェンテルミン、フェニルプロパノールアミン、ピシロレックス、リモナバント、シブトラミン、SLV319、SNAP7941、SR147778(スリナバント)、ステロイド性植物抽出物(例えば、P57)、およびTM30338、ならびにその薬学的に許容しうる塩が挙げられるが、これらに限定されない。
【0119】
最も好ましい食欲抑制剤は、シブトラミン、リモナバント、およびフェンテルミンである。
【0120】
本発明の化合物と組み合わせて使用する好適な選択的セロトニン再取り込み阻害剤として、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、およびセルトラリン、ならびにその薬学的に許容しうる塩が挙げられる。
【0121】
体脂肪の代謝を促進する好適な薬剤として、成長ホルモンアゴニスト(例えば、AOD−9604)が挙げられるが、これに限定されない。
【0122】
リパーゼ阻害剤、食欲抑制剤、選択的セロトニン再取り込み阻害剤、および体脂肪の代謝を促進する薬剤よりなる群から選択される化合物での処置も受けている患者における肥満症の治療および予防用の医薬の製造における、式Iの化合物の使用もまた、本発明の目的である。
【0123】
リパーゼ阻害剤、好ましくはテトラヒドロリプスタチンでの処置も受けている患者における肥満症の治療または予防用の医薬の製造における、式Iの化合物の使用もまた、本発明の目的である。
【0124】
さらに好ましい目的は、リパーゼ阻害剤の治療有効量と組み合わせてまたはそれと共同して、式Iに係る化合物の治療有効量を投与することを含む、ヒトにおける2型糖尿病(インスリン非依存性糖尿病(NIDDM))の治療または予防方法、特に、リパーゼ阻害剤がテトラヒドロリプスタチンである方法を提供することである。同じく、本発明の目的は、式Iに係る化合物およびリパーゼ阻害剤、特にテトラヒドロリプスタチンの、同時、別々の、または逐次的な投与のための上記の方法である。
【0125】
さらに好ましい目的は、抗糖尿病剤の治療有効量と組み合わせてまたはそれと共同して、式Iに係る化合物の治療有効量を投与することを含む、ヒトにおける2型糖尿病(インスリン非依存性糖尿病(NIDDM))の治療または予防方法を提供することである。
【0126】
用語「抗糖尿病剤」は、1)PPARγアゴニスト、例えばピオグリタゾン(アクトス)またはロシグリタゾン(アバンディア)など;2)ビグアニド、例えばメトフォルミン(グルコファージ)など;3)スルホニルウレア、例えばグリベンクラミド、グリメピリド(アマリル)、グリピジド(グルコトロール)、グリブリド(ディアベータ)など;4)非スルホニルウレア、例えばナテグリニド(スターリックス)、レパグリミド(プランジン)など;5)PPARα/γアゴニスト、例えばGW−2331など;6)DPP−IV阻害剤、例えばLAF−237(ビルダグリプチン)、MK−0431、BMS−477118(サクサグリプチン)またはGSK23Aなど;7)グルコキナーゼ活性化剤、例えばWO00/58293A1に開示の化合物など;8)α−グルコシダーゼ阻害剤、例えばアカルボース(プレコース)またはミグリトール(グリセット)などよりなる群から選択される化合物を表す。
【0127】
また、本発明の目的は、式Iに係る化合物および治療有効量の抗糖尿病剤の、同時、別々のまたは逐次的な投与のための上記の方法である。
【0128】
抗糖尿病剤での処置も受けている患者における2型糖尿病の治療または予防用の医薬の製造における、式Iの化合物の使用も、本発明の目的である。
【0129】
さらに好ましい目的は、治療有効量の脂質低下剤と組み合わせてまたはそれと共同して、式Iに係る化合物の治療有効量を投与することを含む、ヒトにおける脂質異常症の治療または予防方法を提供することである。
【0130】
用語「脂質低下剤」は、1)胆汁酸封鎖剤、例えばコレスチラミン(クエストラン)、コレスチポール(コレスチド)など;2)HMG−CoA還元酵素阻害剤、例えばアトルバスタチン(リピトール)、セリバスタチン(バイコール)、フルバスタチン(レスコール)、プラバスタチン(プラバコール)、シンバスタチン(ゾコール)など;3)コレステロール吸収阻害剤、例えばエゼチミベなど;4)CETP阻害剤、例えばトルセトラピブ、JTT705など;5)PPARαアゴニスト、例えばベクロフィブレート、ゲンフィブロジル(ロピド)、フェノフィブレート(リピジル)、ベザフィブレート(ベザリプ)など;6)リポタンパク質合成阻害剤、例えばナイアシンなど;7)ナイアシン受容体アゴニスト、例えばニコチン酸などよりなる群から選択される化合物を表す。
【0131】
また、本発明の目的は、式Iに係る化合物および治療有効量の脂質低下剤の、同時、別々のまたは逐次的な投与のための上記の方法である。
【0132】
脂質低下剤での処置も受けている患者における脂質異常症の治療または予防用の医薬の製造における、式Iの化合物の使用も、本発明の目的である。
【0133】
さらに好ましい目的は、治療有効量の抗高血圧剤と組み合わせてまたはそれと共同して、式Iに係る化合物の治療有効量を投与することを含む、ヒトにおける高血圧症の治療または予防方法を提供することである。
【0134】
用語「抗高血圧剤」または「血圧降下剤」は、1)アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、例えばベナゼプリル(ロテンシン)、カプトプリル(カポテン)、エナラプリル(バソテック)、フォシノプリル(モノプリル)、リシノプリル(プリニビル、ゼストリル)、モエキシプリル(ユニバスク)、ペリンドプリル(コベルスム)、キナプリル(アキュプリル)、ラミプリル(アルテース)、トランドラプリル(マビック)など;2)アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト、例えばカンデサルタン(アタカンド)、エプロサルタン(テベテン)、イルベサルタン(アバプロ)、ロサルタン(コザール)、テルミサルタン(ミカディスク)、バルサルタン(ジオバン)など;3)アドレナリン遮断薬(末梢または中枢)、例えばβ−アドレナリン遮断薬、例えばアセブトロール(セクトロール)、アテノロール(テノルミン)、ベタキソロール(ケルロン)、ビソプロロール(ゼベタ)、カルテオロール(カルトロール)、メトプロロール(ロプレッサー;トプロール−XL)、ナドロール(コルガード)、ペンブトロール(レバトール)、ピンドロール(ビスケン)、プロプラノロール(インデラル)、チモロール(ブロッカドレン)など;α/β−アドレナリン遮断薬、例えばカルベジロール(コレグ)、ラベタロール(ノルモディン)など;α−1アドレナリン遮断薬、例えばプラゾシン(ミニプレス)、ドキサゾシン(カルドゥラ)、テラゾシン(ハイトリン)、フェノキシベンズアミン(ジベンジリン)など;末梢アドレナリン−ニューロン遮断薬、例えばグアナドレル(ハイロレル)、グアネチジン(イスメリン)、レセルピン(セルパシル)など;α−2アドレナリン遮断薬、例えばa−メチルドーパ(アルドメット)、クロニジン(カタプレス)、グアナベンズ(ウイテンシン)、グアンファシン(テネックス)など;4)血管拡張薬(血管拡張剤)、例えばヒドララジン(アプレソリン)、ミノキシジル(ロニトレン)、クロニジン(カタプレス)など;5)カルシウムチャンネル遮断薬、例えばアムロジピン(ノルバスク)、フェロジピン(プレンジル)、イスラジピン(ジナシルク)、ニカルジピン(カルジンsr)、ニフェジピン(プロカルディア、アダラート)、ニソルジピン(スラー)、ジルチアゼム(カルジゼム)、ベラパミル(イソプチル)など;6)利尿薬、例えばチアジドおよびチアジド様薬剤、例えばヒドロクロロチアジド(ヒドロジウリル、ミクロジド)、クロロチアジド(ジウリル)、クロロタリドン(ヒグロトン)、インダパミド(ロゾール)、メトラゾン(ミクロックス)など;ループ利尿薬、例えばブメタニド(ブメックス)およびフロセミド(ラシックス)、エタクリン酸(エデクリン)、トルセミド(デマデックス)など;カリウム保持性利尿薬、例えばアミロリド(ミダモル)、トリアムテレン(ジレニウム)、スピロノラクトン(アルダクトン)、およびチアメニジン(シンコール)など;7)チロシンヒドロキシラーゼ阻害剤、例えばメチロシン(デムサー)など;8)中性エンドペプチダーゼ阻害剤、例えばBMS−186716(オマパトリラート)、UK−79300(カンドキサトリル)、エカドトリル(シノルファン)、BP−1137(ファシドトリル)、UK−79300(サンパトリラート)など;ならびに9)エンドセリンアンタゴニスト、例えばテゾセンタン(RO0610612)、A308165などよりなる群から選択される化合物を表す。
【0135】
また、本発明の目的は、式Iに係る化合物および治療有効量の抗高血圧剤の、同時、別々の、または逐次的な投与のための上記の方法である。
【0136】
抗高血圧剤での処置も受けている患者における高血圧症の治療または予防用の医薬の製造における、式Iの化合物の使用も、本発明の目的である。
【0137】
式Iの化合物およびその薬学的に許容しうる塩は、有益な薬理学的な特性を有する。特に、本発明の化合物は、良好なヒスタミン3受容体(H3R)アンタゴニストおよび/または逆アゴニストであることが見出されている。
【0138】
以下の試験は、式(I)の化合物の活性を決定するために行われた。
【0139】
3H−(R)α−メチルヒスタミンとの結合アッセイ
飽和結合実験は、Takahashi, K, Tokita, S., Kotani, H. (2003) J. Pharmacol. Exp. Therapeutics 307, 213-218に記載のようにして調製されたHR3−CHO膜を用いて行った。
【0140】
適切な量の膜(60〜80μgタンパク質/穴)を、増加していく濃度の3H(R)α−メチルヒスタミン二塩酸塩(0.10〜10nM)と共にインキュベートした。非特異的結合は、200倍過剰の冷(R)α−メチルヒスタミン二臭化水素酸塩(500nM最終濃度)を用いて決定した。インキュベーションは、室温で行った(深い穴のプレート中で3時間振盪)。各穴中の最終量は、250μlであった。インキュベーションに続いて、GF/Bフィルター(トリス50mM中の100μlの0.5%PEIで、2時間200rpmで振盪して予備浸漬したもの)上で急速ろ過を行った。ろ過は、細胞収集器を用いて行い、次いで、フィルタープレートを、0.5M NaClを含む氷冷洗浄用緩衝液で5回洗浄した。収集後、プレートを55℃で60分間乾燥し、次いで、シンチレーション液(Microscint 40、各穴に40μl)を加え、フィルター上の放射能量を、プレートを室温で2時間、200rpmで振盪した後、パッカードトップカウンター(Packard top-counter)で測定した。
【0141】
結合用緩衝液:50mMトリス−HCl pH7.4および5mM MgCl2x6H2O pH7.4。洗浄用緩衝液:50mMトリス−HCl pH7.4および5mM MgCl2x6H2Oおよび0.5M NaCl pH7.4。
【0142】
H3R逆アゴニストの親和性の間接的測定: 12種の増加していく濃度(10μM〜0.3nMの範囲)の選択した化合物を、ヒトHR3−CHO細胞系の膜を用いて、常に、競合結合実験において試験した。適切な量のタンパク質、例えば、KdでのRAMHの約500cpmの結合を、3H(R)α−メチルヒスタミン(1nM最終濃度=Kd)の存在下に、96穴プレート中、250μlの最終量で、室温で1時間、インキュベートした。非特異的結合は、200倍過剰の冷(R)α−メチルヒスタミン二臭化水素酸塩を用いて決定した。
【0143】
全ての化合物を、一つの濃度につき二回試験した。50%より多い[3H]−RAMHの阻害を示した化合物は、連続的希釈実験でIC50を決定するために、再度試験した。Kiは、Cheng-Prusoff式に基づいて、IC50から算出した(Cheng, Y, Prusoff, WH (1973) Biochem Pharmacol 22, 3099-3108)。
【0144】
本発明の化合物は、約1nM〜約1000nM、好ましくは約1nM〜約100nM、より好ましくは約1nM〜約30nMの範囲内の、Ki値を示す。以下の表は、本発明のいくつかの選択した化合物についての測定値を示す。
【0145】
【表1】

【0146】
本発明の化合物の追加の生物学的活性の証明は、この分野で周知のインビトロ、エクスビボ、およびインビボアッセイを通して達成しうる。例えば、肥満関連障害、例えば糖尿病、シンドロームX、またはアテローム性動脈硬化疾患ならびに関連障害、例えば高トリグリセリド血症および高コレステロール血症の処置用の薬剤の効能を証明するために、以下のアッセイを使用しうる。
【0147】
血糖値の測定方法
db/dbマウス(Jackson Laboratories, Bar Harbor, MEより入手)から採血し(眼または尾静脈で)、等しい平均血糖値に従ってグループ分けする。それらに、7〜14日間、1日1回試験化合物を経口投与する(薬学的に許容しうるビヒクル中、経管的に)。この時点で、動物から眼または尾静脈で再度採血し、血糖値を測定する。
【0148】
トリグリセリド値の測定方法
hApoAlマウス(Jackson Laboratories, Bar Harbor, MEより入手)から採血し(眼または尾静脈で)、等しい平均血清トリグリセリド値に従ってグループ分けする。それらに、7〜14日間、1日1回試験化合物を経口投与する(薬学的に許容しうるビヒクル中、経管的に)。その後、動物から眼または尾静脈で再度採血し、血清トリグリセリド値を測定する。
【0149】
HDL−コレステロール値の測定方法
血漿HDL−コレステロール値を測定するために、hApoAlマウスから採血し、等しい平均血漿HDL−コレステロール値に従ってグループ分けする。マウスに、7〜14日間、1日1回ビヒクルまたは試験化合物を経口投与し、次いで、翌日採血する。血漿を、HDL−コレステロールについて分析する。
【0150】
式(I)の化合物ならびにその薬学的に許容しうる塩およびエステルは、医薬として、例えば、経腸、非経口、または局所投与用の医薬製剤の形態で使用することができる。それらは、例としては、例えば錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬質および軟質ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤、または懸濁剤の剤形で経口的に、例えば坐剤の剤形で経直腸的に、例えば注射液または注入液の剤形で非経口的に、あるいは例えば軟膏、クリーム剤、または油剤の剤形で局所的に、投与できる。
【0151】
医薬製剤の製造は、記載の式(I)の化合物およびその薬学的に許容しうるものを、非毒性で不活性な治療上適合性のある、適切な固体または液体担体材料および所望であれば通常の医薬用助剤と一緒にガレヌス製剤の投与形態にする、当業者によく知られている方法で実施することができる。
【0152】
適切な担体材料は、無機担体材料のみならず、有機担体材料でもある。したがって、例えば、乳糖、トウモロコシデンプンまたはその誘導体、タルク、ステアリン酸またはその塩を、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、および硬質ゼラチンカプセル剤用の担体材料として使用することができる。軟質ゼラチンカプセル剤に適切な担体材料は、例えば、植物油、ロウ、脂肪、ならびに半固形および液状ポリオールである(しかし、軟質ゼラチンカプセル剤の場合、活性成分の性質によっては、担体を必要とはしない)。液剤およびシロップ剤の製造に適切な担体材料は、例えば、水、ポリオール、ショ糖、転化糖等である。注射液に適切な担体材料は、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセロール、および植物油である。坐剤に適切な担体材料は、例えば、天然または硬化油、ロウ、脂肪、および半液状または液状ポリオールである。局所製剤に適切な担体材料は、グリセリド、半合成および合成グリセリド、硬化油、液体ロウ、流動パラフィン、液体脂肪アルコール、ステロール、ポリエチレングリコール、およびセルロース誘導体である。
【0153】
通常の安定剤、防腐剤、湿潤剤および乳化剤、稠度改善剤、風味改善剤、浸透圧を変化させる塩、緩衝物質、可溶化剤、着色剤およびマスキング剤、ならびに酸化防止剤が医薬用助剤として考慮される。
【0154】
式(I)の化合物の用量は、処置されるべき疾患、患者の年齢および個別の状態、ならびに投与形態に応じて広範囲に変更でき、当然それぞれの特定の事例における個別の要件に適合される。成人患者では、約1mg〜約1000mg、特に約1mg〜約100mgの1日量が考慮される。用量に応じて、1日投与量をいくつかの用量単位で投与することが好都合である。
【0155】
医薬製剤は、好都合には、式(I)の化合物を約0.1〜500mg、好ましくは0.5〜100mg含有する。
【0156】
下記の実施例は、本発明をさらに詳細に説明するためのものである。しかしながら、それらは本発明の範囲をどのようにも限定することを意図するものではない。
【0157】
実施例
実施例1
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
テトラヒドロフラン70ml中の8−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン1.0g(4.9mmol)の懸濁液に、テトラヒドロフラン25mL中の1−イソプロピル−ピペリジン−4−オール(市販)0.92g(0.64mmol)の溶液、及びトリブチルホスフィン2.4mL(2.0g、9.9mmol)を加えた。テトラヒドロフラン20mLを更に加え、次に懸濁液を0℃に冷却した。60分以内に、1,1'−(アゾジカルボニル)ジピペリジン2.5g(9.9mmol)を撹拌しながら加え、反応物を室温にした。16時間後、懸濁液を濾過し、濾液を蒸発した。残留物を、ジクロロメタン:メタノール:アンモニア(9:1:0.1 v/v)を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーに2回付して、生成物0.43g(26%)を明褐色の固体として得た。
MS(IPS):328.0(M+H
【0158】
中間体
a)8−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
ジクロロメタン100mL中の1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル10.1g(21.8mmol)の溶液を0℃に冷却し、トリフルオロ酢酸50.1mL(74.7g、0.65mol)を5分以内に滴下した。冷却浴を除去し、1.5時間後、揮発成分をロータリエバポレーターで除去した。残留物をメタノールに溶解し、炭酸カリウム12.1g(87.5mmol)を冷却しながら加えた。懸濁液を室温で64時間撹拌し、次に水で希釈した。溶液を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発した。褐色の残留物(5.3g)をテトラヒドロフラン20mLに取り、懸濁液を0℃に冷却し、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム溶液21.8mL(21.8mmol;テトラヒドロフラン中1M溶液)を加えた。冷却浴を除去し、室温で1時間撹拌した後、懸濁液を酢酸エチル及び10%塩化アンモニウム水溶液で希釈した。濾過により生成物の第1のバッチを得た。母液を酢酸エチルで6回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、部分的に蒸発した。形成された懸濁液を濾過し、酢酸エチルでフィルターケーキを洗浄して、化合物の第2のバッチを得て、明褐色の固体の総量1.9g(43%)であった。
MS(TIC):203.2(M+H
【0159】
b)1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル
N,N−ジメチルホルムアミド60mL中の5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル7.0g(21.9mmol)の溶液を0℃まで冷却し、カリウムtert−ブトキシド2.7g(24.1mmol)を加えた。30分後、2,2−ジオキソ−[1,2,3]オキサチアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(WO 02/072584に従って調製)5.4g(24.2mmol)を加え、冷却浴を除去した。1.5時間後、10%塩化アンモニウム水溶液を加え、2相混合物を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発した。このようにして得られた粗生成物(褐色の油状物;12.0g、100%)を更に精製しないで次の工程に使用した。
MS(EI):463.3(M)
【0160】
c)5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル
N,N−ジメチルホルムアミド30mL中の5−ヒドロキシインドール−2−カルボン酸(市販)10.0g(49.0mmol)の溶液に、tert−ブチルジメチルクロロシラン7.7g(51.1mmol)及びイミダゾール3.5g(51.4mmol)を加えた。1時間後、溶液を10%塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発した。残留物を、溶離剤として酢酸エチル:n−ヘキサン(1:2 v/v)を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物15.3g(98.5%)を白色の固体として得た。
MS(EI):319.2(M)
【0161】
実施例2
8−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
8−(3−クロロ−プロポキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン0.27g(0.97mmol)、炭酸カリウム0.16g(1.2mmol)、ヨウ化カリウム0.16g(0.97mmol)及びピペリジン(市販)0.12mL(99μg、1.2mmol)からなる、2−ブタノン10mL中の懸濁液を19時間加熱還流した。室温まで冷却した後、反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発した。残留物を、溶離剤としてジクロロメタン:メタノール:アンモニア(9:1:0.1 v/v)を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーに付して、所望の化合物0.12g(39%)を無色の固体として得た。
MS(TIC):328.0(M+H
【0162】
中間体
8−(3−クロロ−プロポキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
8−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1、中間体a)0.5g(2.4mmol)、炭酸カリウム0.41g(2.6mmol)及び1−ブロモ−3−クロロプロパン0.29mL(0.47g、3.0mmol)からなる、2−ブタノン12mL中の懸濁液を64時間加熱還流した。反応混合物を蒸発乾固して、多少の出発物質を共に含む所望の生成物を含有する明褐色の固体を得た(0.58g、55%)。この混合物を更に精製しないで次の工程で使用した。
MS(TIC):279.3(M+H)生成物;203.3(M+H)出発物質
【0163】
実施例3
8−(1−シクロプロピルメチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
テトラヒドロフラン6mL中の8−(ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン0.27g(0.95mmol)の溶液に、水20μL、シクロプロパンカルボキシアルデヒド11μL(99μg、1.42mmol)、酢酸0.16mL(0.17g、2.8mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム1.42mL(1.42mmol、テトラヒドロフラン中1M溶液)を加え、反応混合物を55℃で18時間撹拌した。混合物を10%重炭酸ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発した。残留物を、溶離剤としてジクロロメタン:メタノール:アンモニア(9:1:0.1 v/v)を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーに付して、所望の化合物96μg(30%)を白色の固体として得た。
MS(TIC):340.1(M+H
【0164】
中間体
a)4−(1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピラジノ[1,2−a]インドール−8−イルオキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
テトラヒドロフラン10mL中の8−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1、中間体a))0.5g(2.5mmol)の溶液に、1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ヒドロキシピペリジン0.6g(3.0mmol)及びトリフェニルホスフィン0.78g(3.0mmol)を加えた。溶液を0℃に冷却し、ジ−tert−ブチルアゾジカルボキシラート0.68g(3.0mmol)を加え、冷却浴を除去した。18時間後、反応混合物を蒸発し、残留物を、溶離剤としてジクロロメタン:メタノール:アンモニア(9:1:0.1 v/v)を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーに付して、所望の化合物0.46g(49%)を白色の固体として得た。
MS(TIC):386.2(M+H
【0165】
b)8−(ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
ジクロロメタン10mL中の4−(1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピラジノ[1,2−a]インドール−8−イルオキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル0.45g(1.17mmol)の溶液を0℃に冷却し、トリフルオロ酢酸5mL(7.4g、65.3mmol)で処理した。冷却浴を除去し、室温で1時間撹拌後、揮発成分をロータリエバポレーターで除去した。残留物をジクロロメタンに取り、1M水酸化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発して、生成物140mg(42%)を白色の固体として得た。
MS(TIC):286.0(M+H
【0166】
実施例4
8−[3−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−プロポシキ]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例2と同様にして、8−(3−クロロ−プロポキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例2、中間体)及び(R)−3−ヒドロキシピロリジン(市販)から合成して、所望の生成物を無色の固体として得た(22%)。
MS(TIC):330.2(M+H
【0167】
実施例5
8−[3−((R)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポシキ]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例2と同様にして、8−(3−クロロ−プロポキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例2、中間体)及び(R)−2−メチルピロリジン(市販)から合成して、所望の生成物を明赤色の固体として得た(16%)。
MS(IPS):328.5(M+H
【0168】
実施例6
8−[3−((S)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポシキ]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例2と同様にして、8−(3−クロロ−プロポキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例2、中間体)及び(S)−2−メチルピロリジン(市販)から合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(10%)。
MS(IPS):328.3(M+H
【0169】
実施例7
8−[3−((2S,5S)−2,5−ジメチル−ピロリジン−1−イル)−プロポシキ]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例2と同様にして、8−(3−クロロ−プロポキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例2、中間体)及び(2R,5R)−(−)−トランス−2,5−ジメチルピロリジン(市販)から合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(7%)。
MS(TIC):342.1(M+H
【0170】
実施例8
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例1と同様にして、(R)−8−ヒドロキシ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、1−イソプロピル−ピペリジン−4−オール(市販)、トリブチルホスフィン及び1,1'−(アゾジカルボニル)ジピペリジンから合成して、所望の生成物を無色のガムとして得た(22%)。
MS(TIC):342.0(M+H
【0171】
中間体
a)(R)−8−ヒドロキシ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
ジクロロメタン8mL中の1−((R)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−メチル−エチル)−5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル0.60g(1.26mmol)の溶液を0℃に冷却し、トリフルオロ酢酸1.9mL(2.8g、24.9mmol)を5分以内に滴下した。冷却浴を除去し、1.5時間後、揮発成分をロータリエバポレーターで除去した。残留物をメタノールに溶解し、0℃に冷却し、炭酸カリウム0.69g(5.0mmol)を加えた。懸濁液を室温で6時間撹拌し、水と酢酸エチルで希釈し、層を分離した。水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発した。粗生成物を、溶離剤として酢酸エチルを用いるシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物0.15g(57%)を明褐色のガム状物として得た。
MS(TIC):217.0(M+H
【0172】
b)1−((R)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−メチル−エチル)−5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル
標記化合物を、実施例1、中間体b)と同様にして、5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(実施例1、中間体c))、(S)−5−メチル−2,2−ジオキソ−[1,2,3]オキサチアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(WO02/010169に従って調製)及びカリウムtert−ブトキシドから合成して、所望の生成物を褐色の油状物として得た(98%)。
MS(TIC):494.3(M+NH);477.1(M+H
【0173】
実施例9
(R)−4−メチル−8−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例2と同様にして、(R)−8−(3−クロロ−プロポキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、ピペリジン(市販)、炭酸カリウム及びヨウ化カリウムから合成して、所望の生成物を明黄色の固体として得た(71%)。
MS(TIC):342.0(M+H
【0174】
中間体
(R)−8−(3−クロロ−プロポキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例2、中間体と同様にして、(R)−8−ヒドロキシ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、炭酸カリウム及び1−ブロモ−3−クロロプロパンから合成して、所望の生成物を明黄色の固体として得た(56%)。
MS(TIC):293.0(M+H
【0175】
実施例10
(R)−8−[3−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−プロポシキ]−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例2と同様にして、(R)−8−(3−クロロ−プロポキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例9、中間体)、(R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン(市販)、炭酸カリウム及びヨウ化カリウムから合成して、所望の生成物を明褐色の泡状物として得た(39%)。
MS(TIC):344.1(M+H
【0176】
実施例11
(S)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例1と同様にして、(S)−8−ヒドロキシ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、1−イソプロピル−ピペリジン−4−オール(市販)、トリフェニルホスフィン及びジ−tert−ブチル−アゾジカルボキシラートから合成して、所望の生成物を明黄色の泡状物として得た(52%)。
MS(TIC):342.1(M+H
【0177】
中間体
a)(S)−8−ヒドロキシ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
(S)−8−ベンジルオキシ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン3.50g(11.4mmol)及びパラジウム担持活性炭(10%Pd;市販)0.35gからなる、メタノール40mL中の懸濁液を、1.5barにて、室温で3時間水素化した。反応混合物を、dicalite speed plus(R)(Aldrich)で濾過し、揮発成分をロータリエバポレーターで蒸発して、所望の化合物を明黄色の泡状物として得て(100%)、それを更に精製しないで次の工程で使用した。
MS(TIC):217.1(M+H
【0178】
b)(S)−8−ベンジルオキシ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例8、中間体a)と同様にして、5−ベンジルオキシ−1−((S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−メチル−エチル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルから合成して、標記化合物を明黄色の固体として得た(69%)。
MS(TIC):307.1(M)
【0179】
c)5−ベンジルオキシ−1−((S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−メチル−エチル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル
標記化合物を、実施例8、中間体a)と同様にして、5−ベンジルオキシインドール−2−カルボン酸エチル(市販)、(R)−5−メチル−2,2−ジオキソ−[1,2,3]オキサチアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(WO02/010169に従って調製)及びカリウムtert−ブトキシドから合成して、所望の化合物を黄色の固体として得た(100%)。
MS(EI):452.2(M)
【0180】
実施例12
(S)−4−ヒドロキシメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
テトラヒドロフラン1mL中の(S)−4−[ジメチル−(1,1,2−トリメチル−プロピル)−シラニルオキシメチル]−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン0.2g(0.40mmol)の溶液を0℃まで冷却して、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム溶液0.14mL(0.126g、0.48mmol)(テトラヒドロフラン中1M)で処理した。冷却浴を除去し、室温で1.5時間撹拌後、溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発した。粗生成物を、溶離剤としてジクロロメタン:メタノール:アンモニア(9:1:0.1 v/v)を用いるシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物60μg(42%)を無色の半固体として得た。
MS(IPS):358.1(M+H
【0181】
中間体
(S)−4−[ジメチル−(1,1,2−トリメチル−プロピル)−シラニルオキシメチル]−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例1と同様にして、(S)−4−[ジメチル−(1,1,2−トリメチル−プロピル)−シラニルオキシメチル]−8−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、1−イソプロピル−ピペリジン−4−オール(市販)、トリフェニルホスフィン及びジ−tert−ブチル−アゾジカルボキシラートから合成して、所望の生成物を明黄色の泡状物として得た(40%)。
MS(TIC):500.2(M+H
【0182】
b)(S)−4−[ジメチル−(1,1,2−トリメチル−プロピル)−シラニルオキシメチル]−8−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例11、中間体a)と同様にして、(S)−8−ベンジルオキシ−4−[ジメチル−(1,1,2−トリメチル−プロピル)−シラニルオキシメチル]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オンの水素化により合成して、所望の生成物を無色の泡状物として得た(100%)。
MS(TIC):375.3(M+H
【0183】
c)(S)−8−ベンジルオキシ−4−[ジメチル−(1,1,2−トリメチル−プロピル)−シラニルオキシメチル]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例8、中間体a)と同様にして、5−ベンジルオキシ−1−{(S)−1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−2−[ジメチル−(1,1,2−トリメチル−プロピル)−シラニルオキシ]−エチル}−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルから合成して、所望の化合物と未保護ヒドロキシメチル化合物との混合物を得た。混合物をN,N−ジメチルホルムアミドに溶解し、1当量のイミダゾールを加えた。0℃で、1当量のジメチルテキシルシリルクロリドを加え、冷却浴を除去した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発した。残留物を、溶離剤としてn−ヘキサン:酢酸エチル(1:2 v/v)を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を明黄色の泡状物として得た(35%)。
MS(TIC):465.2(M+H
【0184】
d) 5−ベンジルオキシ−1−{(S)−1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−2−[ジメチル−(1,1,2−トリメチル−プロピル)−シラニルオキシ]−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル
標記化合物を、実施例8、中間体a)と同様にして、5−ベンジルオキシインドール−2−カルボン酸エチル(市販)、(R)−5−[ジメチル(1,1,2−トリメチルプロピル)シラニルオキシメチル]−2,2−ジオキソ−[1,2,3]オキサチアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(WO02/010169に従って調製)及びカリウムtert−ブトキシドから合成して、所望の化合物を明黄色の油状物として得た(>100%)。そのようにして得られた生成物を更に精製しないで次の工程で使用した。
MS(EI):610.4(M);469.2(M−(C+CO+C))
【0185】
実施例13
(S)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例1と同様にして、(S)−8−ヒドロキシ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、1−イソプロピル−ピペリジン−4−オール(市販)、トリフェニルホスフィン及びジ−tert−ブチル−アゾジカルボキシラートから合成して、所望の生成物を明黄色の固体として得た(46%)。
MS(TIC):342.0(M+H
【0186】
中間体
a)(S)−8−ヒドロキシ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例11、中間体a)と同様にして、(S)−8−ベンジルオキシ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オンの水素化により合成して、生成物を明黄色の固体として得た(93%)。
MS(EI):216.1(M)
【0187】
b) (S)−8−ベンジルオキシ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例8、中間体a)と同様にして、5−ベンジルオキシ−1−((S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルから合成して、所望の化合物を明黄色の固体として得た(68%)。
MS(TIC):307.4(M+H
【0188】
c) 5−ベンジルオキシ−1−((S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル
標記化合物を、実施例1、中間体b)と同様にして、5−ベンジルオキシインドール−2−カルボン酸エチル(市販)、(S)−4−メチル−2,2−ジオキソ−[1,2,3]オキサチアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(WO02/010169に従って調製)及びカリウムtert−ブトキシドから合成して、所望の化合物を明黄色の固体として得た(>100%)。そのようにして得られた生成物を更に精製しないで次の工程で使用した。
MS(TIC):452.2(M)
【0189】
実施例14
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例1と同様にして、(R)−8−ヒドロキシ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、1−イソプロピル−ピペリジン−4−オール(市販)、トリフェニルホスフィン及びジ−tert−ブチル−アゾジカルボキシラートから合成して、所望の生成物を明黄色の固体として得た(34%)。
MS(TIC):342.0(M+H
【0190】
中間体
a) (R)−8−ヒドロキシ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例11、中間体a)と同様にして、(R)−8−ベンジルオキシ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オンの水素化により合成して、生成物を明黄色の固体として得た(>100%)。そのようにして得られた生成物を更に精製しないで次の工程で使用した。
MS(IPS):217.2(M+H
【0191】
b) (R)−8−ベンジルオキシ−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例8、中間体a)と同様にして、5−ベンジルオキシ−1−((R)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルから合成して、所望の化合物を明黄色の固体として得た(68%)。
MS(TIC):307.4(M+H
【0192】
c) 5−ベンジルオキシ−1−((R)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル
標記化合物を、実施例1、中間体b)と同様にして、5−ベンジルオキシインドール−2−カルボン酸エチル(市販)、(R)−4−メチル−2,2−ジオキソ−[1,2,3]オキサチアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(WO02/010169に従って調製)及びカリウムtert−ブトキシドから合成して、所望の化合物を明黄色の固体として得た(>100%)。そのようにして得られた生成物を更に精製しないで次の工程で使用した。
MS(TIC):452.2(M)
【0193】
実施例15
9−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例1と同様にして、9−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン、1−イソプロピル−ピペリジン−4−オール(市販)、トリフェニルホスフィン及びジ−tert−ブチル−アゾジカルボキシラートから合成して、所望の生成物を明黄色の油状物として得た(13%)。
MS(TIC):342.4(M+H
【0194】
中間体
a) 9−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例11、中間体a)と同様にして、9−ベンジルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オンの水素化により合成して、生成物を明黄色の固体として得た(45%)。
MS(EI):217.1(M+H
【0195】
b) 9−ベンジルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン
N,N−ジメチルホルムアミド6mL中の1−(3−アミノ−プロピル)−5−ベンジルオキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル0.6g(1.70mmol)の溶液に、水素化ナトリウム85μg(1.95mmol;鉱油中55%分散体)を加えた。2時間後、反応混合物を水及びジクロロメタンで希釈し、相を分離し、水相をジクロロメタンで3回洗浄した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発した。粗生成物を、ジクロロメタン:メタノール:アンモニア(9:1:0.1 v/v)を用いるシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を明黄色の固体として得た(67%)。
MS(TIC):307.1(M+H
【0196】
c) 1−(3−アミノ−プロピル)−5−ベンジルオキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル
ジクロロメタン140mL中の5−ベンジルオキシ−1−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル14.3g(31.6mmol)の溶液を0℃に冷却し、トリフルオロ酢酸70mL(104.2g、914mmol)を加えた。冷却浴を除去し、室温で1時間撹拌した後、溶液を1M水酸化ナトリウム水溶液で中和し、ジクロロメタンで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発して、粗生成物を黄色の油状物として得た(>100%)。化合物は十分に純粋であったので、次の工程に向けて更に精製しなかった。
MS(TIC):353.2(M+H
【0197】
d) 5−ベンジルオキシ−1−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−プロピル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル
標記化合物を、実施例1、中間体b)と同様にして、5−ベンジルオキシインドール−2−カルボン酸エチル(市販)、2,2−ジオキソ−2λ’−[1,2,3]オキサチアジナン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(WO03/037327に従って調製)及びカリウムtert−ブトキシドから合成して、所望の化合物を明黄色の油状物として得た(99%)。そのようにして得られた生成物を更に精製しないで次の工程で使用した。
MS(TIC):453.3(M+H);353.2(M−(C+CO))
【0198】
実施例16
9−(3−ピロリジン−1−イル−プロポキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例2と同様にして、9−(3−クロロ−プロポキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン、ピロリジン(市販)及び炭酸カリウムから合成して、所望の生成物を明黄色の固体として得た(50%)。
MS(TIC):328.1(M+H
【0199】
中間体
9−(3−クロロ−プロポキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例2と同様にして、9−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例15、中間体a))、炭酸カリウム及び1−ブロモ−3−クロロプロパンから合成して、所望の化合物を明黄色の固体として得た(35%)。
MS(TIC):293.0(M+H
【0200】
実施例17
2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
N,N−ジメチルホルムアミド3mL中の8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)0.15g(0.46mmol)の溶液に、水素化ナトリウム24mg(0.55mmol、鉱油中55%分散体)を加えた。30分後、1−(ブロモメチル)シクロプロパンを加え、TLCにより示される反応の完了まで、混合物を撹拌した(2時間)。反応混合物を10%塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発した。残留物を、ジクロロメタン:メタノール:アンモニア(9:1:0.1 v/v)を用いるシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を白色の固体として得た(38%)。
MS(TIC):382.4(M+H
【0201】
実施例18
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び2−ブロモエチルメチルエーテルから合成して、生成物を白色の固体として得た(28%)。
MS(TIC):386.3(M+H
【0202】
実施例19
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホナートから合成して、標記化合物を白色の固体として得た(19%)。
MS(TIC):410.3(M+H
【0203】
実施例20
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及びヨウ化メチルから合成して、所望の生成物を無色の固体として得た(22%)。
MS(TIC):342.0(M+H
【0204】
実施例21
2−エチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び臭化エチルから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(78%)。
MS(TIC):356.2(M+H
【0205】
実施例22
2−イソプロピル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び2−ブロモプロパンから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(10%)。
MS(TIC):370.2(M+H
【0206】
実施例23
(R)−2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)、水素化ナトリウム及び1−(ブロモメチル)シクロプロパンから合成して、所望の生成物を明黄色の油状物として得た(47%)。
MS(TIC):396.1(M+H
【0207】
実施例24
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)、2−ブロモエチルメチルエーテル及び水素化ナトリウムから合成して、所望の生成物を明黄色の油状物として得た(26%)。
MS(TIC):400.3(M+H
【0208】
実施例25
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)、ヨウ化メチル及び水素化ナトリウムから合成して、所望の生成物を明黄色の油状物として得た(19%)。
MS(TIC):356.2(M+H
【0209】
実施例26
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)、2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホナート及び水素化ナトリウムから合成して、所望の生成物を無色の油状物として得た(28%)。
MS(TIC):424.2(M+H
【0210】
実施例27
(R)−2−エチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)、臭化エチル及び水素化ナトリウムから合成して、所望の生成物を無色の油状物として得た(76%)。
MS(TIC):370.2(M+H
【0211】
実施例28
(S)−2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(S)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例11)、水素化ナトリウム及び1−(ブロモメチル)シクロプロパンから合成して、所望の生成物を明黄色の固体として得た(55%)。
MS(TIC):396.1(M+H
【0212】
実施例29
(S)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(S)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例11)、2−ブロモエチルメチルエーテル及び水素化ナトリウムから合成して、所望の生成物を無色の油状物として得た(50%)。
MS(TIC):400.3(M+H
【0213】
実施例30
(S)−2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(S)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例13)、1−(ブロモメチル)シクロプロパン及び水素化ナトリウムから合成して、所望の生成物を無色の油状物として得た(47%)。
MS(TIC):396.1(M+H
【0214】
実施例31
(S)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(S)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例13)、2−ブロモエチルメチルエーテル及び水素化ナトリウムから合成して、所望の生成物を無色の油状物として得た(30%)。
MS(TIC):400.3(M+H
【0215】
実施例32
(R)−2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例14)、1−(ブロモメチル)シクロプロパン及び水素化ナトリウムから合成して、化合物を無色の油状物として得た(77%)。
MS(TIC):396.1(M+H
【0216】
実施例33
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例14)、2−ブロモエチルメチルエーテル及び水素化ナトリウムから合成して、所望の生成物を無色の油状物として得た(49%)。
MS(TIC):400.3(M+H
【0217】
実施例34
2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル]−アセトアミド
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び2−ブロモアセトアミドから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(6%)。
MS(TIC):385.1(M+H
【0218】
実施例35
2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル]−N−メチル−アセトアミド
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び2−クロロ−N−メチルアセトアミドから合成して、所望の生成物を収率68%で得た。
MS(TIC):399.3(M+H
【0219】
実施例36
2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル]−N,N−ジメチル−アセトアミド
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び2−クロロ−N,N−ジメチルアセトアミドから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(71%)。
MS(TIC):414.3(M+H
【0220】
実施例37
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び4−(2−クロロアセチル)モルホリンから合成して、所望の生成物を白色の泡状物として得た(10%)。
MS(TIC):455.4(M+H
【0221】
実施例38
N−イソプロピル−2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル]−アセトアミド
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、N−イソプロピルクロロアセトアミド及び水素化ナトリウムから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(79%)。
MS(TIC):427.3(M+H
【0222】
実施例39
N,N−ジイソプロピル−2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル]−アセトアミド
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、2−クロロ−N,N−ジイソプロピル−アセトアミド及び水素化ナトリウムから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(31%)。
MS(TIC):469.3(M+H
【0223】
実施例40
2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル]−N−フェニル−アセトアミド
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び2−クロロ−N−フェニルアセトアミドから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(14%)。
MS(TIC):461.2(M+H
【0224】
実施例41
2−ベンジル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び臭化ベンジルから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(66%)。
MS(TIC):418.1(M+H
【0225】
実施例42
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−トリフルオロメチル−ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び2−(トリフルオロメチル)ベンジルブロミドから合成して、所望の生成物を明黄色の泡状物として得た(93%)。
MS(TIC):486.2(M+H
【0226】
実施例43
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び3−(トリフルオロメチル)ベンジルブロミドから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(74%)。
MS(TIC):486.3(M+H
【0227】
実施例44
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び4−(トリフルオロメチル)ベンジルブロミドから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(74%)。
MS(TIC):486.2(M+H
【0228】
実施例45
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び2−メトキシベンジルクロリドから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(54%)。
MS(TIC):448.2(M+H
【0229】
実施例46
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(3−メトキシ−ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び3−メトキシベンジルクロリドから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(74%)。
MS(TIC):448.2(M+H
【0230】
実施例47
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(4−メトキシ−ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び4−メトキシベンジルクロリドから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(50%)。
MS(TIC):448.2(M+H
【0231】
実施例48
2−(2−フルオロ−ベンジル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び2−フルオロベンジルクロリドから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(77%)。
MS(TIC):436.2(M+H
【0232】
実施例49
2−(3−フルオロ−ベンジル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び3−フルオロベンジルブロミドから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(79%)。
MS(TIC):436.2(M+H
【0233】
実施例50
2−(4−フルオロ−ベンジル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び4−フルオロベンジルブロミドから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(69%)。
MS(TIC):436.2(M+H
【0234】
実施例51
2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び2−シアノベンジルブロミドから合成して、所望の生成物を明黄色の固体として得た(81%)。
MS(TIC):443.2(M+H
【0235】
実施例52
3−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び3−シアノベンジルブロミドから合成して、所望の生成物を白色の泡状物として得た(66%)。
MS(TIC):443.2(M+H
【0236】
実施例53
2−(2−フルオロ−ベンジル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び4−シアノベンジルブロミドから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(73%)。
MS(TIC):443.2(M+H
【0237】
実施例54
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−ピリジン−2−イルメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム(2.4当量)及び2−(クロロメチル)ピリジン塩酸塩から合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(88%)。
MS(TIC):419.2(M+H
【0238】
実施例55
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−ピリジン−3−イルメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム(2.4当量)及び3−(クロロメチル)ピリジン塩酸塩から合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(78%)。
MS(TIC):419.2(M+H
【0239】
実施例56
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−ピリジン−4−イルメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム(2.4当量)及び4−(クロロメチル)ピリジン塩酸塩から合成して、所望の生成物を明黄色の固体として得た(74%)。
MS(TIC):419.2(M+H
【0240】
実施例57
(RS)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(1−フェニル−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び(1−ブロモエチル)ベンゼンから合成して、所望の生成物を白色の泡状物として得た(67%)。
MS(TIC):432.3(M+H
【0241】
実施例58
2−(3−ヒドロキシ−プロピル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び3−ブロモ−1−プロパノールから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(66%)。
MS(TIC):386.2(M+H
【0242】
実施例59
2−(2−ヒドロキシ−エチル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
ジクロロメタン3mL中の2−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン0.145g(0.30mmol)の冷却溶液に、トリフルオロ酢酸1mL(1.49g、13mmol)を加え、冷却浴を除去した。溶液を蒸発し、残留物を酢酸エチルに取り、1M水酸化ナトリウム水溶液及びブラインで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発した。残留物を、ジクロロメタン:メタノール:アンモニア(9:1:0.1 v/v)を用いるシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を白色の泡状物として得た(88%)。
MS(TIC):372.1(M+H
【0243】
中間体
2−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例1)、水素化ナトリウム及び(2−ブロモエトキシ)−tert−ブチルジメチルシランから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(52%)。
MS(TIC):486.3(M+H
【0244】
実施例60
(R)−2−ベンジル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)、水素化ナトリウム及び臭化ベンジルから合成して、所望の生成物を明黄色の固体として得た(58%)。
MS(TIC):432.2(M+H
【0245】
実施例61
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−ピリジン−2−イルメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)、水素化ナトリウム(2.4当量)及び2−(クロロメチル)ピリジン塩酸塩から合成して、所望の生成物を明黄色の泡状物として得た(67%)。
MS(TIC):433.2(M+H
【0246】
実施例62
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−ピリジン−3−イルメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)、水素化ナトリウム(2.4当量)及び3−(クロロメチル)ピリジン塩酸塩から合成して、所望の生成物を明黄色の泡状物として得た(61%)。
MS(TIC):433.2(M+H
【0247】
実施例63
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−ピリジン−4−イルメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)、水素化ナトリウム(2.4当量)及び4−(クロロメチル)ピリジン塩酸塩から合成して、所望の生成物を明黄色の泡状物として得た(68%)。
MS(TIC):433.2(M+H
【0248】
実施例64
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−(2−メチル−チアゾール−4−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)、水素化ナトリウム(2.4当量)及び4−(クロロメチル)−2−メチル−1,3−チアゾールから合成して、所望の生成物を明黄色の泡状物として得た(61%)。
MS(TIC):453.2(M+H
【0249】
実施例65
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)、水素化ナトリウム及び4−クロロメチル−5−メチル−2−フェニルオキサゾールから合成して、所望の生成物を褐色の固体として得た(71%)。
MS(TIC):513.5(M+H
【0250】
実施例66
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−(5−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)、水素化ナトリウム及び3−(クロロメチル)−5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾールから合成して、所望の生成物を褐色の油状物として得た(67%)。
MS(TIC):500.3(M+H
【0251】
実施例67
(R)−2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イルメチル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)、水素化ナトリウム及び4−(クロロメチル)−3,5−ジメチルイソオキサゾールから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(66%)。
MS(TIC):451.2(M+H
【0252】
実施例68
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)、水素化ナトリウム及び4−(ブロモメチル)−5−メチル−3−フェニルイソオキサゾールから合成して、所望の生成物を褐色の油状物として得た(71%)。
MS(TIC):513.5(M+H
【0253】
実施例69
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−(5−メチル−イソオキサゾール−3−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)、水素化ナトリウム及び3−(ブロモメチル)−5−メチルイソオキサゾールから合成して、所望の生成物を黄色の油状物として得た(76%)。
MS(TIC):437.4(M+H
【0254】
実施例70
(R)−2−(3−ヒドロキシ−プロピル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)、水素化ナトリウム及び3−ブロモ−1−プロパノールから合成して、所望の生成物を無色の油状物として得た(58%)。
MS(TIC):400.3(M+H
【0255】
実施例71
(R)−2−(2−ヒドロキシ−エチル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
(R)−2−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン0.14g(0.28mmol)の溶液に、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム溶液98μL(0.89g、0.34mmol)(テトラヒドロフラン中1M)を加えた。1時間後、反応物をジクロロメタンで希釈し、1M水酸化ナトリウム水溶液に注いだ。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、揮発成分をロータリエバポレーターで除去して、所望の生成物を無色の油状物として得た(86%)。
MS(TIC):386.2(M+H
【0256】
中間体
(R)−2−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)、水素化ナトリウム及び(2−ブロモエトキシ)−tert−ブチルジメチルシランから合成して、所望の生成物を無色の油状物として得た(50%)。
MS(TIC):500.2(M+H
【0257】
実施例72
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−((R)−4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−ブチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)、水素化ナトリウム及び(R)−トルエン−4−スルホン酸4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−ブチルエステル(M. Tordeux et. al, J. Fluorine Chem. 20, 301 (1982)及び米国特許第5405967号と同様にして、市販の(R)−4,4,4−トリフルオロ−ブタン−1,3−ジオールから調製)から合成して、所望の生成物を明黄色の油状物として得た(5%)。
MS(TIC):468.2(M+H
【0258】
実施例73
(R)−2−アセチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)、水素化ナトリウム及び無水酢酸から合成して、所望の生成物を明黄色の固体として得た(43%)。
MS(TIC):384.2(M+H
【0259】
実施例74
(R)−2−ベンゼンスルホニル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)、水素化ナトリウム及びベンゼンスルホニルクロリドから合成して、所望の生成物を黄色の油状物として得た(43%)。
MS(TIC):482.4(M+H
【0260】
実施例75
(S)−2−シクロプロピルメチル−4−ヒドロキシメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例12と同様にして、(S)−2−シクロプロピルメチル−4−[ジメチル−(1,1,2−トリメチル−プロピル)−シラニルオキシメチル]−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン及びフッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムから合成して、所望の生成物を無色の油状物として得た(74%)。
MS(TIC):412.2(M+H
【0261】
中間体
a) (S)−2−シクロプロピルメチル−4−[ジメチル−(1,1,2−トリメチル−プロピル)−シラニルオキシメチル]−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(S)−4−[ジメチル−(1,1,2−トリメチル−プロピル)−シラニルオキシメチル]−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例12、中間体a))、水素化ナトリウム及び1−(ブロモメチル)シクロプロパンから合成して、所望の生成物を無色の油状物として得た(38%)。
MS(TIC):554.4(M+H
【0262】
実施例76
(S)−2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メトキシメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(S)−2−シクロプロピルメチル−4−ヒドロキシメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例75)、ヨウ化メチル及び水素化ナトリウムから合成して、所望の生成物を無色の油状物として得た(67%)。
MS(TIC):426.4(M+H
【0263】
実施例77
(S)−4−ヒドロキシメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(S)−4−ヒドロキシメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例12)、ヨウ化メチル及び水素化ナトリウムから合成して、所望の生成物を無色の油状物として得た(16%)。
MS(TIC):372.1(M+H
【0264】
実施例78
2−シクロプロピルメチル−9−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例1と同様にして、2−シクロプロピルメチル−9−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン、1−イソプロピル−ピペリジン−4−オール(市販)、トリフェニルホスフィン及びジ−tert−ブチルアゾジカルボキシラートから合成して、所望の生成物を明黄色の固体として得た(45%)。
MS(TIC):396.1(M+H
【0265】
中間体
a) 2−シクロプロピルメチル−9−ヒドロキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例11、中間体a)と同様にして、9−ベンジルオキシ−2−シクロプロピルメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オンの水素化により合成して、所望の化合物を明黄色の固体として得た(73%)。
MS(TIC):271.1(M+H
【0266】
b) 9−ベンジルオキシ−2−シクロプロピルメチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、9−ベンジルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例15、中間体b))、1−(ブロモメチル)シクロプロパン及び水素化ナトリウムから合成して、化合物を白色の固体として得た(76%)。
MS(TIC):361.2(M+H
【0267】
実施例79
9−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例1と同様にして、9−ヒドロキシ−2−(2−メトキシ−エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン、1−イソプロピル−ピペリジン−4−オール(市販)、トリフェニルホスフィン及びジ−tert−ブチルアゾジカルボキシラートから合成して、所望の生成物を明黄色の油状物として得た(2%)。
MS(TIC):400.6(M+H
【0268】
中間体
a) 9−ヒドロキシ−2−(2−メトキシ−エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例11、中間体a)と同様にして、9−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシ−エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オンの水素化により合成して、化合物を明黄色の泡状物として得た(>100%)。生成物を更に精製しないで次の工程に使用した。
MS(TIC):275.0(M+H
【0269】
b) 9−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシ−エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、9−ベンジルオキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例15、中間体b))、2−ブロモエチルメチルエーテル及び水素化ナトリウムから合成して、化合物を白色の固体として得た(77%)。
MS(EI):364.1(M)
【0270】
実施例80
2−シクロプロピルメチル−9−(3−ピロリジン−1−イル−プロポキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、9−(3−ピロリジン−1−イル−プロポキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例16)、1−(ブロモメチル)シクロプロパン及び水素化ナトリウムから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(29%)。
MS(TIC):382.1(M+H
【0271】
実施例81
2−(2−メトキシ−エチル)−9−(3−ピロリジン−1−イル−プロポキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、9−(3−ピロリジン−1−イル−プロポキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例16)、2−ブロモエチルメチルエーテル及び水素化ナトリウムから合成して、所望の生成物を無色の油状物として得た(15%)。
MS(TIC):386.2(M+H
【0272】
実施例82
(R)−10−クロロ−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
N,N−ジメチルホルムアミド3mL中の(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)0.20g(0.58mmol)の溶液に、N−クロロスクシンイミド86μg(0.64mmol)を加え、溶液を18時間撹拌した。反応混合物を1M水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発した。粗生成物を、溶離剤としてジクロロメタン:メタノール:アンモニア(9:1:0.1 v/v)を用いるシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物81μg(37%)を無色の油状物として得た。
MS(TIC):376.2(M+H
【0273】
実施例83
(R)−10−ブロモ−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例82と同様にして、(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例8)及びN−ブロモスクシンイミドから合成して、所望の生成物を明黄色の油状物として得た(69%)。
MS(TIC):420.0(M+H
【0274】
実施例84
7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン
標記化合物を、実施例1と同様にして、7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、1−イソプロピル−ピペリジン−4−オール(市販)、トリフェニルホスフィン及びジ−tert−ブチルアゾジカルボキシラートから合成して、所望の生成物を白色の固体として得た(42%)。
MS(TIC):329.1(M+H
【0275】
中間体
a) 7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン
7−ベンジルオキシ−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン0.20g(0.68mmol)及びパラジウム担持活性炭(10%Pd;市販)30μgからなる、ギ酸2mL中の懸濁液を、1.5barにて、室温で3時間水素化した。反応混合物を、dicalite speed plus(R)(Aldrich)で濾過し、フィルターケーキをギ酸で洗浄し、揮発成分をロータリエバポレーターで蒸発した。残留物を酢酸エチル3mLで撹拌し、濾過し、明褐色の生成物(65%)を高真空下で乾燥した。
MS(EI):203.1(M)
【0276】
b) 7−ベンジルオキシ−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン
標記化合物を、実施例8、中間体a)と同様にして、5−ベンジルオキシ−1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸メチルエステルから合成して、所望の生成物を無色の固体として得た。
MS(TIC):294.2(M+H
【0277】
c) 5−ベンジルオキシ−1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル
標記化合物を、実施例1、中間体b)と同様にして、5−ベンジルオキシ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル2−メチルエステル(中間体M)、2,2−ジオキソ−[1,2,3]オキサチアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(WO02/072584に従って調製)及びカリウムtert−ブトキシドから合成して、生成物を無色の泡状物として得た(89%)。
MS(EI):425.2(M);308.1(M−(C+CO+NH))
【0278】
実施例85
7−[3−((S)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン
標記化合物を、実施例2と同様にして、7−(3−クロロ−プロポキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン及び(S)−2−メチルピロリジン(市販)から合成して、所望の生成物を無色の固体として得た(19%)。
MS(TIC):329.1(M+H
【0279】
中間体
7−(3−クロロ−プロポキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン
標記化合物を、実施例2、中間体と同様にして、7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン(実施例84、中間体a))及び1−ブロモ−3−クロロプロパンから合成して、所望の生成物を明黄色の固体として得た(80%)。
MS(TIC):280.0(M+H
【0280】
実施例86
7−[3−((R)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン
標記化合物を、実施例2と同様にして、7−(3−クロロ−プロポキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン(実施例85、中間体)及び(R)−2−メチルピロリジン(市販)から合成して、所望の生成物を無色の固体として得た(32%)。
MS(TIC):329.1(M+H
【0281】
実施例87
7−[3−((2R,5R)−2,5−ジメチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン
標記化合物を、実施例2と同様にして、7−(3−クロロ−プロポキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン(実施例85、中間体)及び(2R,5R)−(−)−トランス−2,5−ジメチルピロリジン(市販)から合成して、所望の生成物を無色の固体として得た(19%)。
MS(TIC):343.0(M+H
【0282】
実施例88
7−(1−シクロプロピルメチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン
テトラヒドロフラン8mL中の7−(ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン0.40g(1.40mmol)の溶液に、水30μL(30μg、1.67mmol)、シクロプロパンカルボキシアルデヒド0.16mL(0.15g、2.11mmol)、酢酸0.24mL(0.25g、4.2mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム2.1mL(1.93g、2.1mmol)(テトラヒドロフラン中1M溶液)を順次加え、反応混合物を55℃で18時間撹拌した。室温に冷却した後、反応物を10%重炭酸ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発した。残留物を、溶離剤としてジクロロメタン:メタノール:アンモニア(9:1:0.1 v/v)を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーに付して、所望の化合物0.19g(40%)を白色の固体として得た。
MS(TIC):341.1(M+H
【0283】
中間体
a) 7−(ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン
ジクロロメタン10mL中の4−(1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−7−イルオキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル0.45g(1.17mmol)の溶液を0℃に冷却し、トリフルオロ酢酸5mL(7.4g、65.3mmol)を加え、冷却浴を除去した。1時間後、揮発成分をロータリエバポレーターで除去し、残留物をジクロロメタンに溶解し、1M水酸化ナトリウム水溶液及びブラインで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発して、所望の生成物140mg(42%)を白色の固体として得た。
MS(TIC):286.0(M+H
【0284】
b) 4−(1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−7−イルオキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
標記化合物を、実施例1と同様にして、7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン(実施例84、中間体a))、tert−ブチル4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボキシラート(市販)、トリフェニルホスフィン及びジ−tert−ブチルアゾジカルボキシラートから合成して、所望の生成物を明褐色の固体として得た(70%)。
MS(TIC):387.2(M+H
【0285】
実施例89
2−シクロプロピルメチル−7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン(実施例84)、1−(ブロモメチル)シクロプロパン及び水素化ナトリウムから合成して、所望の生成物を無色の固体として得た(85%)。
MS(TIC):383.1(M+H
【0286】
実施例90
7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン(実施例84)、2−ブロモエチルメチルエーテル及び水素化ナトリウムから合成して、所望の生成物を無色の油状物として得た(72%)。
MS(TIC):387.2(M+H
【0287】
実施例91
7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン(実施例84)、2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホナート及び水素化ナトリウムから合成して、所望の生成物を無色の固体として得た(42%)。
MS(TIC):411.2(M+H
【0288】
実施例92
7−[3−((S)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、7−[3−((S)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン(実施例85)、2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホナート及び水素化ナトリウムから合成して、所望の生成物を無色の固体として得た(12%)。
MS(TIC):411.2(M+H
【0289】
中間体
中間体E
5−ベンジルオキシ−6−クロロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル2−メチルエステル
N,N−ジメチルホルムアミド175mL中の6−アミノ−5−ブロモ−ピリジン−3−オール(WO98/25920に従って調製)17.2g(91.0mmol)の溶液を0℃に冷却し、水素化ナトリウム4.17g(96.0mmol;鉱油中55%分散体)で少量ずつ処理した。N,N−ジメチルホルムアミド75mLを更に加え、室温で30分撹拌した後、混合物を0℃に冷却し、臭化ベンジル11.4mL(96.0mmol)を滴下した。冷却浴を除去し、60分後、室温で反応混合物を10%塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発した。粗生成物を、溶離剤としてn−ヘプタン:酢酸エチル(1:1 v/v)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。蒸発の間に形成された懸濁液を濾過し、フィルターケーキをn−ヘプタンで洗浄して、生成物16.2g(63%)を無色の固体として得た。淡黄色の残留母液は生成物4.2g(16%)を更に含有していたが、それは次の工程に向けて十分に純粋であった。
MS(EI):278.0;280.0(M)
【0290】
中間体F
5−ベンジルオキシ−3−{3−[ジメチル−(1,1,2−トリメチル−プロピル)−シラニルオキシ]−プロパ−1−イニル]−ピリジン−2−イルアミン
トリエチルアミン215mL中のヨウ化銅0.29g(1.54mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリドの混合物を還流下で15分間撹拌した。混合物を40℃に冷却し、次に5−ベンジルオキシ−6−クロロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル2−メチルエステル21.5g(77.0mmol)及びジメチル−プロパ−2−イニルオキシ−(1,1,2−トリメチル−プロピル)−シラン18.6g(94.0mmol)を加え、反応混合物を19時間還流した。室温まで冷却した後、懸濁液を10%クエン酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発した。残留物を、溶離剤としてアセトン:n−ヘプタン(1:2 v/v)を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーに付して、生成物13.7g(45%)を褐色の固体として、幾分かの出発物質(約8.7g)(それを再び同じ反応に使用することができた)と共に得た。
MS(EI):396.3(M);311.1(M−C13
【0291】
中間体G
5−ベンジルオキシ−2−[ジメチル−(1,1,2−トリメチル−プロピル)−シラニルオキシメチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
ジクロロメタン25mL中の5−ベンジルオキシ−3−{3−[ジメチル−(1,1,2−トリメチル−プロピル)−シラニルオキシ]−プロパ−1−イニル}−ピリジン−2−イルアミン1.0g(2.5mmol)の溶液を、0℃にて、トリフルオロ酢酸無水物0.39mL(0.58g、1.10mmol)で処理した。冷却浴を除去し、室温で60分間撹拌した後、揮発成分をロータリエバポレーターで除去した。明褐色の残留油状物をトリエチルアミン25mLに溶解し、ヨウ化銅(I)14mg(73.5μmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド18mg(25.6μmol)を加え、混合物を還流温度で20時間撹拌した。混合物を10%塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発した。粗生成物を、溶離剤としてアセトン:n−ヘプタン(1:3 v/v)を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物0.5g(45%)を黄色の固体として得た。
MS(EI):396.2(M);311.1(M−C13
【0292】
中間体H
(5−ベンジルオキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−メタノール
テトラヒドロフラン3mL中の5−ベンジルオキシ−2−[ジメチル−(1,1,2−トリメチル−プロピル)−シラニルオキシメチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン0.53g(1.3mmol)の溶液に、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム1.6mL(1.6mmol)(テトラヒドロフラン中1M溶液)を加えた。75分後、溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発した。残留物をtert−ブチルメチルエーテル中で撹拌し、濾過し、tert−ブチルメチルエーテルで洗浄して、生成物0.3g(88%)を褐色の固体として得た。
MS(EI):254.1(M)
【0293】
中間体J
5−ベンジルオキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルバルデヒド
ジクロロメタン15mL中の(5−ベンジルオキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−メタノール0.3g(1.2mmol)及び二酸化マンガン0.82g(9.4mmol)の懸濁液を室温で3時間撹拌した。dicalite speed plus(登録商標)(Aldrich)で濾過後、溶媒を蒸発して、所望の化合物0.22g(74%)を明褐色の固体として得た。
MS(EI):252.1(M)
【0294】
中間体K
5−ベンジルオキシ−2−ホルミル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
ジクロロメタン10mL中の5−ベンジルオキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルバルデヒド0.42g(1.7mmol)の懸濁液に、ジ−tert−ブチルジカルボナート0.38g(1.75mmol)及び4−(ジメチルアミノ)ピリジン10mg(82μmol)を加えた。20分後、溶液が形成され、それを蒸発した。残留物を、n−ヘプタン:酢酸エチル(2:1 v/v)を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーに付した。蒸発すると、懸濁液が形成され、それを5℃に冷却し、濾過した。フィルターケーキをn−ヘプタンで洗浄し、減圧下で乾燥して、生成物0.4g(69%)を明褐色の固体として得た。
MS(EI):352.1(M);252.1(M−(C+CO))
【0295】
中間体L
5−ベンジルオキシ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル
tert−ブタノール10mL、2−メチル−2−ブテン7mL及びアセトニトリル20mL中の5−ベンジルオキシ−2−ホルミル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル0.41g(1.2mmol)の溶液に、亜塩素酸ナトリウム1.2g(10.6mmol;80%)及びリン酸二水素ナトリウム0.97g(8.1mmol)からなる、水10mL中の混合物を滴下した。得られた2相混合物を室温で1.5時間撹拌した。次に、有機成分をロータリエバポレーターで蒸発し、残留水相をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を10%チオ硫酸ナトリウム水溶液及びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発した。粗生成物を、溶離剤として酢酸エチル:n−ヘプタン(1:1 v/v)を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、化合物0.35g(74%)を黄色の泡状物として得た。
MS(TIC):367.1(M−H)
【0296】
中間体M
5−ベンジルオキシ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル2−メチルエステル
N,N−ジメチルホルムアミド2mL中の5−ベンジルオキシ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル0.2g(0.54mmol)の溶液を0℃に冷却し、水素化ナトリウム26mg(0.54mmol;鉱油中55%分散体)を加えた。15分後、ヨウ化メチル38μl(85mg,0.6mmol)を加え、冷却浴を除去した。5時間後、反応混合物を水に注ぎ、ジクロロメタンで5回抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発して、化合物0.19g(93%)を明黄色の油状物として得たが、それは十分に純粋であったので、続く工程に向けて更に精製しなかった。
MS(TIC):383.0(M+H
【0297】
中間体N
5−ベンジルオキシ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸メチルエステル
メタノール2mL中の5−ベンジルオキシ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル(中間体G)0.2g(0.54mmol)及び濃硫酸30μlの懸濁液を加熱還流した。1.5時間後、2mLメタノール及び濃硫酸30μlを更に加えた。得られた清澄な溶液を3時間還流し、室温まで冷却した後、飽和重炭酸ナトリウム溶液に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発して、生成物0.12g(78%)を無色の固体として得た。
MS(TIC):282.8(M+H
【0298】
実施例93
(R)−7−ブロモ−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
ジクロロメタン4mL中の6−ブロモ−1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−メチル−エチル)−5−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル0.21g(0.37mmol)の溶液を0℃に冷却し、トリフルオロ酢酸2mL(2.98g、26.1mmol)を5分間以内に滴下した。冷却浴を除去し、1時間後揮発成分をロータリエバポレーターで除去した。残留物をメタノール4mLに溶解し、炭酸カリウム0.2g(1.48mmol)を冷却しながら加えた。懸濁液を室温で72時間撹拌し、次に水で希釈した。溶液を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発した。残留物を、ジクロロメタン:メタノール(100:0〜50:50 v/v)の勾配を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーに付して、生成物49mg(31%)を白色の固体として得た。
MS(ISP):420.0(M+H
【0299】
中間体
a) (R)−6−ブロモ−1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−1−メチル−エチル)−5−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル
標記化合物を、実施例1、中間体b)と同様にして、6−ブロモ−5−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、(S)−5−メチル−2,2−ジオキソ[1,2,3]オキサチアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(WO 02/010169に従って調製)及びカリウムtert−ブトキシドから合成して、所望の化合物を明黄色の油状物として得た(53%)。このようにして得られた粗生成物を更に精製しないで次の工程に使用した。
【0300】
b) 6−ブロモ−5−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル
テトラヒドロフラン5mL中の6−ブロモ−5−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル0.25g(0.88mmol)の懸濁液に、1−イソプロピル−ピペリジン−4−オール(市販)0.15g(1.05mmol)及びトリブチルホスフィン0.28g(1.07mmol)を加えた。懸濁液を0℃に冷却し、ジ−tert−ブチルアゾジカルボキシラート0.244g(1.06mmol)を加え、反応物を室温にした。48時間後、懸濁液を濾過し、濾液を蒸発した。残留物を、ジクロロメタン:メタノール(100:0〜60:40 v/v)の勾配を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーに付して、生成物0.20g(55%)を明黄色の泡状物として得た。
MS(ISP):409.0(M+H
【0301】
c) 6−ブロモ−5−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル
ジクロロメタン160mL中の6−ブロモ−5−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(J. Org. Chem. 1974, 39, 3580に従って調製)8.30g(27.8mmol)の溶液を−78℃に冷却した。この温度で、三臭化ホウ素55.7mL(55.7mmol;ジクロロメタン中1M溶液)を加えた。溶液を室温に温め、30分後、溶液を10%重炭酸ナトリウム水溶液に注ぎ、相を分離し、水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水、続いてブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発した。残留物を、溶離剤としてn−ヘキサン:酢酸エチル(2:1 v/v)を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーに付して、生成物5.7g(72%)を明黄色の固体として得た。
MS(ISP):282.2(M−H
【0302】
実施例94
(R)−7−ブロモ−2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン
標記化合物を、実施例17と同様にして、(R)−7−ブロモ−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン(実施例93)、水素化ナトリウム及び1−(ブロモメチル)シクロプロパンから合成して、生成物を白色の固体として得た(55%)。
MS(ISP):474.0(M+H
【0303】
実施例A
下記の成分を含有するフィルムコーティング錠は常法により製造することができる:
成分 1錠当たり
核:
式(I)の化合物 10.0mg 200.0mg
微晶質セルロース 23.5mg 43.5mg
含水乳糖 60.0mg 70.0mg
ポビドンK30 12.5mg 15.0mg
デンプングリコール酸ナトリウム 12.5mg 17.0mg
ステアリン酸マグネシウム 1.5mg 4.5mg
(核重量) 120.0mg 350.0mg
フィルムコート:
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 3.5mg 7.0mg
ポリエチレングリコール6000 0.8mg 1.6mg
タルク 1.3mg 2.6mg
酸化鉄(黄色) 0.8mg 1.6mg
二酸化チタン 0.8mg 1.6mg
【0304】
活性成分を篩にかけ、微晶質セルロースと混合し、混合物をポリビニルピロリドンの水溶液で造粒する。顆粒をデンプングリコール酸ナトリウム及びステアリン酸マグネシウムと混合し、圧縮して、それぞれ120又は350mgの核を得る。上記のフィルムコートの水溶液/懸濁液を核に塗布する。
【0305】
実施例B
下記の成分を含有するカプセル剤は、常法により製造することができる:
成分 1カプセル当たり
式(I)の化合物 25.0mg
乳糖 150.0mg
トウモロコシデンプン 20.0mg
タルク 5.0mg
【0306】
成分を篩にかけ、混合し、サイズ2のカプセルに充填する。
【0307】
実施例C
注射液は下記の組成を有することができる:
式(I)の化合物 3.0mg
ゼラチン 150.0mg
フェノール 4.7mg
炭酸ナトリウム 最終pH7を得るため
注射液用水 全量を1.0mLにする量
【0308】
実施例D
下記の成分を含有する軟ゼラチンカプセル剤は常法により製造できる:
カプセル内容物
式(I)の化合物 5.0mg
黄ろう 8.0mg
硬化大豆油 8.0mg
部分的硬化植物油 34.0mg
大豆油 110.0mg
カプセル剤の重量 165.0mg
ゼラチンカプセル
ゼラチン 75.0mg
グリセロール85% 32.0mg
Karion 83 8.0mg(乾物)
二酸化チタン 0.4mg
酸化鉄黄 1.1mg
【0309】
活性成分を、温かく溶融している他の成分に溶解し、混合物を適切な大きさの軟ゼラチンカプセルに充填する。充填された軟ゼラチンカプセル剤を、当該技術で使用される通常の手順に従って処理する。
【0310】
実施例E
下記の成分を含有するサッシェは常法により製造できる:
式(I)の化合物 50.0mg
乳糖、微細粉末 1015.0mg
微晶質セルロース(AVICEL PH 102) 1400.0mg
カルボキシメチルセルロースナトリウム 14.0mg
ポリビニルピロリドンK 30 10.0mg
ステアリン酸マグネシウム 10.0mg
風味添加剤 1.0mg
【0311】
活性成分を、乳糖、微晶質セルロース及びカルボキシメチルセルロースナトリウムと混合し、水中のポリビニルピロリドンの混合物と共に造粒する。顆粒をステアリン酸マグネシウム及び風味添加剤と混合し、サッシェに充填する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式I:
【化1】


[式中、
Aは、CまたはNであり;
rは、1または2であり;
1は、水素、
低級アルキル、
低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシアルキル、
低級ハロゲンアルキル、低級ヒドロキシハロゲンアルキル、
低級アルカノイル、
低級アルキルスルホニル、低級フェニルスルホニル、
低級シクロアルキルアルキル、
低級フェニルアルキル(ここで、フェニル環は、非置換であっても、または低級アルキル、シアノ、ハロゲン、低級ハロゲンアルキル、低級アルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されていてもよい)、
低級ヘテロアリールアルキル(ここで、ヘテロアリール環は、非置換であっても、または低級アルキル、ハロゲン、フェニル、低級アルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されていてもよい)、
低級ヘテロシクリルアルキル(ここで、ヘテロシクリル環は、非置換であっても、または低級アルキル、ハロゲン、フェニル、低級アルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されていてもよい)、ならびに
−CH2−CO−NR1415(ここで、
14およびR15は、互いに独立に、基:水素、低級アルキル、ならびに非置換または、低級アルキル、ハロゲン、低級ハロゲンアルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されているフェニルから選択されるか、
あるいはR14およびR15は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、酸素もしくは硫黄から選択されるさらなるヘテロ原子、スルフィニル基、またはスルホニル基を場合により含む、4、5、6もしくは7員のへテロ環を形成し、
そのヘテロ環は、非置換であるか、または低級アルキル、ハロゲン、ハロゲンアルキル、ヒドロキシ、低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシ、オキソ、フェニル、ベンジル、ピリジル、およびカルバモイルから独立に選択される1、2、もしくは3個の基で置換されている)、
よりなる群から選択され;
2、R2'、R3、およびR3'は、互いに独立に、水素、低級アルキル、低級ヒドロキシアルキル、および低級アルコキシアルキルよりなる群から選択され;
4は、水素およびハロゲンよりなる群から選択され;
5は、水素またはハロゲンであり;
Gは、
【化2】


(式中、
mは、0、1、または2であり;
6は、低級アルキル、シクロアルキル、低級シクロアルキルアルキル、および低級フェニルアルキルから選択され;
nは、0、1、または2であり;
7は、低級アルキルであり;
Bは、CR1313'、O、およびSから選択され;
8、R8'、R9、R9'、R10、R10'、R13、およびR13'は、互いに独立に、水素、低級アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、およびジアルキルアミノよりなる群から選択されるか、または
9およびR13は、一緒になって二重結合を形成し;
pは、0、1、または2であり;
qは、0、1、または2であり;
11は、低級アルキルであり;
12は、低級アルキルである)
から選択される基である]
の化合物およびその薬学的に許容しうる塩。
【請求項2】
1が、水素、
低級アルキル、
低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシアルキル、
低級ハロゲンアルキル、低級ヒドロキシハロゲンアルキル、
低級アルカノイル、
低級アルキルスルホニル、低級フェニルスルホニル、
低級シクロアルキルアルキル、
低級フェニルアルキル(ここで、フェニル環は、非置換であっても、または低級アルキル、シアノ、ハロゲン、低級ハロゲンアルキル、低級アルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されていてもよい)、および
低級ヘテロアリールアルキル(ここで、ヘテロアリール環は、非置換であっても、または低級アルキル、ハロゲン、フェニル、低級アルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されていてもよい)
よりなる群から選択される、請求項1記載の式Iの化合物。
【請求項3】
1が、水素、低級アルキル、低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシアルキル、低級ハロゲンアルキル、低級ヒドロキシハロゲンアルキル、低級アルカノイル、低級アルキルスルホニル、低級フェニルスルホニル、および低級シクロアルキルアルキルよりなる群から選択される、請求項1または2記載の式Iの化合物。
【請求項4】
1が、低級フェニルアルキル(ここで、フェニル環は、非置換であっても、または低級アルキル、シアノ、ハロゲン、低級ハロゲンアルキル、低級アルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されていてもよい)である、請求項1または2記載の式Iの化合物。
【請求項5】
1が、低級ヘテロアリールアルキル(ここで、ヘテロアリール環は、非置換であっても、または低級アルキル、ハロゲン、フェニル、低級アルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されていてもよい)である、請求項1または2記載の式Iの化合物。
【請求項6】
1が、−CH2−CO−NR1415(式中、R14およびR15は、互いに独立に、基:水素、低級アルキル、ならびに非置換または、低級アルキル、低級ハロゲンアルコキシ、および低級ヒドロキシアルキルから独立に選択される1もしくは2個の基で置換されているフェニルから選択されるか、
あるいはR14およびR15は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、酸素もしくは硫黄から選択されるさらなるヘテロ原子、スルフィニル基、またはスルホニル基を場合により含む、4、5、6もしくは7員のへテロ環を形成し、そのヘテロ環は、非置換であるか、または低級アルキル、ハロゲン、ハロゲンアルキル、ヒドロキシ、低級ヒドロキシアルキル、低級アルコキシ、オキソ、フェニル、ベンジル、ピリジル、およびカルバモイルから独立に選択される1、2、もしくは3個の基で置換されている)である、請求項1記載の式Iの化合物。
【請求項7】
2、R2'、R3、およびR3'の1つが、低級アルキル、低級ヒドロキシアルキル、および低級アルコキシアルキルよりなる群から選択される、請求項1〜6のいずれか一項記載の式Iの化合物。
【請求項8】
4が水素である、請求項1〜7のいずれか一項記載の式Iの化合物。
【請求項9】
が水素である、請求項1〜8のいずれか一項記載の式Iの化合物。
【請求項10】
rが1である、請求項1〜9のいずれか一項記載の式Iの化合物。
【請求項11】
rが2である、請求項1〜9のいずれか一項記載の式Iの化合物。
【請求項12】
AがCを意味する、請求項1〜11のいずれか一項記載の式Iの化合物。
【請求項13】
AがNを意味する、請求項1〜11のいずれか一項記載の式Iの化合物。
【請求項14】
Gが、下記式G1:
【化3】


(式中、mは、0、1、または2であり;R6は、低級アルキル、シクロアルキル、低級シクロアルキルアルキル、および低級フェニルアルキルよりなる群から選択される)
を意味する、請求項1〜13のいずれか一項記載の式Iの化合物。
【請求項15】
6が、低級アルキルである、請求項1〜14のいずれか一項記載の式Iの化合物。
【請求項16】
Gが、下記式G3:
【化4】


(式中、pは、0、1、または2であり;qは、0、1、または2であり;Bは、CR1313'、O、およびSから選択され;R8、R8'、R9、R9'、R10、R10'、R13、およびR13'は、互いに独立に、水素、低級アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、およびジアルキルアミノよりなる群から選択されるか、またはR9およびR13は、一緒になって二重結合を形成する)
を意味する、請求項1〜13のいずれか一項記載の式Iの化合物。
【請求項17】
pが、0または1であり、qが、0であり、Bが、CR1313'であり、R8、R8'、R9、R9'、R10、R10'、R13、およびR13'が、互いに独立に、水素、低級アルキル、ヒドロキシ、ハロゲン、およびジアルキルアミノよりなる群から選択される、請求項1〜13または16のいずれか一項記載の式Iの化合物。
【請求項18】
Gが、下記式G2:
【化5】


(式中、nは、0、1、または2であり;R7は、低級アルキルである)
を意味する、請求項1〜13のいずれか一項記載の式Iの化合物。
【請求項19】
Gが、下記式G4:
【化6】


(式中、pは、0、1、または2であり;R11は、低級アルキルであり;R12は、低級アルキルである)
を意味する、請求項1〜13のいずれか一項記載の式Iの化合物。
【請求項20】
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−シクロプロピルメチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−[3−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−[3−((R)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−[3−((S)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−[3−((2S,5S)−2,5−ジメチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−4−メチル−8−(3−ピペリジン−1−イル−プロポキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−[3−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2a]インドール−1−オン、
(S)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(S)−4−ヒドロキシメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(S)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
9−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン、
9−(3−ピロリジン−1−イル−プロポキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−エチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−イソプロピル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−エチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(S)−2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(S)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(S)−2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(S)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル]−アセトアミド、
2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル]−N−メチル−アセトアミド、
2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル]−N,N−ジメチル−アセトアミド、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
N−イソプロピル−2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル]−アセトアミド、
N,N−ジイソプロピル−2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル]−アセトアミド、
2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル]−N−フェニル−アセトアミド、
2−ベンジル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−トリフルオロメチル−ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(3−トリフルオロメチル−ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(3−メトキシ−ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(4−メトキシ−ベンジル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−(2−フルオロ−ベンジル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−(3−フルオロ−ベンジル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−(4−フルオロ−ベンジル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル、
3−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル、
4−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−ピリジン−2−イルメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−ピリジン−3−イルメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−ピリジン−4−イルメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(1−フェニル−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−(3−ヒドロキシ−プロピル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−(2−ヒドロキシ−エチル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−2−ベンジル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−ピリジン−2−イルメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−ピリジン−3−イルメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−ピリジン−4−イルメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−(2−メチル−チアゾール−4−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−(5−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−2−(3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イルメチル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−(5−メチル−3−フェニル−イソオキサゾール−4−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−(5−メチル−イソオキサゾール−3−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−2−(3−ヒドロキシ−プロピル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−2−(2−ヒドロキシ−エチル)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−2−((R)−4,4,4−トリフルオロ−3−ヒドロキシ−ブチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−2−アセチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−2−ベンゼンスルホニル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(S)−2−シクロプロピルメチル−4−ヒドロキシメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(S)−2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メトキシメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(S)−4−ヒドロキシメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−シクロプロピルメチル−9−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン、
9−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−シクロプロピルメチル−9−(3−ピロリジン−1−イル−プロポキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン、
2−(2−メトキシ−エチル)−9−(3−ピロリジン−1−イル−プロポキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−10−クロロ−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−10−ブロモ−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、
7−[3−((S)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、
7−[3−((R)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、
7−[3−((2R,5R)−2,5−ジメチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、
7−(1−シクロプロピルメチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、
2−シクロプロピルメチル−7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、
7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、
7−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、
7−[3−((S)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、
(R)−7−ブロモ−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−7−ブロモ−2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
よりなる群から選択される、請求項1記載の式Iの化合物およびその薬学的に許容しうる塩。
【請求項21】
8−[3−((R)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(S)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
9−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−[1,4]ジアゼピノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(2−メトキシ−エチル)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
(R)−2−シクロプロピルメチル−8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピラジノ[1,2−a]インドール−1−オン、
3−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル、
4−[8−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルオキシ)−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イルメチル]−ベンゾニトリル、
7−[3−((S)−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−プロポキシ]−2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−3,4−ジヒドロ−2H−2,4a,5−トリアザ−フルオレン−1−オン、
よりなる群から選択される、請求項1記載の式Iの化合物およびその薬学的に許容しうる塩。
【請求項22】
請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物の製造方法であって、
式II:
【化7】


(式中、A、r、およびR1〜R5は、請求項1に定義されたとおりである)
の化合物を、トリアルキルホスフィンまたはトリフェニルホスフィンおよびアゾ化合物の存在下に、式III:
【化8】


(式中、Gは、ここで前に定義されたとおりである)
のアルコールと反応させて、式IA:
【化9】


(式中、R1は、水素である)
の化合物を得、場合により式IB:
【化10】


(式中、R1は、水素以外の請求項1に定義されたとおりの基である)
の化合物に変換し、そして所望により、
得られた化合物を薬学的に許容しうる酸付加塩に変換することを含む方法。
【請求項23】
請求項22に記載の製造方法により製造される、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物。
【請求項24】
請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物ならびに薬学的に許容しうる担体および/または助剤を含む、医薬組成物。
【請求項25】
H3受容体の調節に関連する疾患の治療および/または予防用の、請求項24記載の医薬組成物。
【請求項26】
治療上活性な物質として使用するための、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物。
【請求項27】
H3受容体の調節に関連する疾患の治療および/または予防用の、治療上活性な物質として使用するための、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物。
【請求項28】
H3受容体の調節に関連する疾患の治療および/または予防方法であって、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物の治療有効量を、それを必要とするヒトまたは動物に投与する工程を含む方法。
【請求項29】
H3受容体の調節に関連する疾患の治療および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1〜21のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項30】
肥満症の治療および/または予防用の、請求項29記載の使用。
【請求項31】
ヒトまたは動物における肥満症の治療または予防方法であって、リパーゼ阻害剤、食欲抑制剤、選択的セロトニン再取り込み阻害剤、および体脂肪の代謝を刺激する薬剤よりなる群から選択される化合物の治療有効量と組み合わせてまたは共同して、請求項1〜21のいずれか一項記載の式Iの化合物の治療有効量を投与することを含む方法。
【請求項32】
ヒトまたは動物における2型糖尿病の治療または予防方法であって、抗糖尿病剤の治療有効量と組み合わせてまたは共同して、請求項1〜21のいずれか一項記載の式Iの化合物の治療有効量を投与することを含む方法。
【請求項33】
リパーゼ阻害剤での処置をも受けている患者における肥満症の治療または予防用の医薬の製造における、請求項1〜21のいずれか一項記載の式Iの化合物の使用。
【請求項34】
抗糖尿病剤での処置をも受けている患者における2型糖尿病の治療または予防用の医薬の製造における、請求項1〜21のいずれか一項記載の式Iの化合物の使用。
【請求項35】
脂質低下剤での処置をも受けている患者における脂質異常症の治療または予防用の医薬の製造における、請求項1〜21のいずれか一項記載の式Iの化合物の使用。
【請求項36】
実質的に本明細書中に記載の、新規化合物、プロセスおよび方法、ならびにそのような化合物の使用。

【公表番号】特表2009−518351(P2009−518351A)
【公表日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−543776(P2008−543776)
【出願日】平成18年11月29日(2006.11.29)
【国際出願番号】PCT/EP2006/069040
【国際公開番号】WO2007/065820
【国際公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】