説明

脂肪代謝促進剤

【課題】脂肪を代謝する成分としては新規な成分を有効成分とする脂肪代謝促進剤を提供し、また、脂質代謝の律速段階となる酵素であるカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ、アシルCoAオキシダーゼ、及びperoxisome proliferators activated receptor (PPAR)の酵素遺伝子の発現を促進させる新規な成分を有効成分とする脂肪代謝促進剤を提供する。
【解決手段】本発明の脂肪代謝促進剤、肝脂肪代謝促進剤、筋肉脂肪代謝促進剤、肝カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化剤、肝アシルCoAオキシダーゼ活性化剤、肝PPAR活性化剤、筋肉カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化剤、及びPPAR活性化剤は、α−リポ酸を含有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脂肪代謝促進剤に関するもので、例えば、飲食品、薬品、医薬部外品、皮膚外用剤等の素材として適用されるものである。
【背景技術】
【0002】
α-リポ酸はチオクト酸とも呼ばれ、従来は重症糖尿病患者の末梢組織の疼痛緩和を目的として処方されてきた。平成16年3月31日付薬食発第0331009号厚生労働省医薬食品局長通知により、「医薬品の範囲に関する基準」が改正され、食品原料として使用できるようになった。α-リポ酸は、細胞内の呼吸やエネルギー産生の場であるミトコンドリアの中に還元型として存在し、細胞の呼吸やエネルギー産生に関与する生体内因子である。細胞が活動するためのエネルギーすなわちATPは、主にグルコースが解糖系、クエン酸回路、電子伝達系や酸化的リン酸化によって代謝されることで生み出される。解糖系から生じたピルビン酸は、ATP産生の源になるアセチルCoAに変化するが、このとき作用する酵素(ピルビン酸デヒドロゲナーゼ)を補助しているのがα-リポ酸である。食品への用途としては、美容、ダイエットおよび運動効率の改善を目的とし、サプリメントや飲料への配合が進みつつある。
【0003】
近年、α-リポ酸の抗肥満作用に関する研究が進みつつあり、Kimらは、α-リポ酸が食欲抑制や脱共役タンパクの活性化に基づく抗肥満作用を示すことを報告している(非特許文献1参照)。
また、Choらは、α−リポ酸の脂肪細胞分化抑制作用を報告している(非特許文献2参照)。
一方国内では、井手らがα−リポ酸の脂肪酸合成酵素阻害作用を発表している(非特許文献3参照)。
【0004】
しかしながら、特許文献に目を向けると公開されたものは無く、免疫や糖尿病に関する特許が出願されているのみである(下記特許文献1及び特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】免疫調整剤 特許公開平11−2464 味の素株式会社羽室淳爾 外1名
【特許文献2】抗糖尿病剤 特許公開2000−309543 味の素株式会社 羽室淳爾 外1名
【非特許文献1】KimM. S., Park J. Y., Namkoong C., Jang P. G., Ryu J. W., Song H. S., Yun J. Y.,Namgoong I. S., Ha J., Park I. S., Lee I. K. U., Viollet B., Youn J. H., Lee H.K., Lee K. U. Anti-obesity effects of a-lipoicacid mediated by suppression of hypothalamic AMP-activated protein kinase. NatureMed., 10, 727-733 (2004).
【非特許文献2】Cho K. J., Moon H. E., MoiniH., Packer L., Yoon D. Y., Chung A. S. a-lipoicacid inhibits adipocyte differentiation by regulating pro-adipogenictranscription factors via mitogen-activated protein kinase pathway. J.Biol. Chem., 278, 34823-34833 (2003)。
【非特許文献3】井手 隆、第60回日本栄養・食糧学会講演要旨集
【0006】
また、既存の脂肪代謝促進作用を有する素材としては、ネオクロロゲン酸(Shimoda H, Seki E, Aitani M., Inhibitory effect of green coffee bean
extract on fat accumulation and body weight in mice. B. M. C. Complement
Altern. Med. 6(1):9 [Epub ahead of print] 2006;、セサミン(Ide T: Effect of dietary γ-linolenic acid on the activity
and gene expression of hepatic fatty acid oxidation enzymes. Biofactors 13:9-14(2002.)、γ-リノレン酸などがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような背景の下、本発明者らは、α−リポ酸に新規な抗肥満作用があるものと考え、脂肪代謝に関連する酵素発現に及ぼす作用を評価した。その結果、肝細胞及び筋肉細胞において、脂肪燃焼すなわちベータ酸化の前段階で、脂肪酸のミトコンドリアへの取り込みを担うカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼの遺伝子発現を促進させることを見出した。さらに,リガンド依存的に活性化される核内受容体スーパーファミリーに属する転写因子のPPARの遺伝子発現を促進させることを発見した。PPARのリガンドとしては飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸,その他種々の脂肪酸代謝物が知られている。
一方でα−リポ酸が、肝細胞のペルオキシソームにおいてベータ酸化に関与する律速酵素のひとつであるアシルCoAオキシダーゼの遺伝子発現も促進させることを発見した。
【0008】
即ち、脂肪の代謝は、筋肉や肝臓で行われる。肝臓においては、肝細胞のミトコンドリアにおいて脂肪代謝が行われ、これをベータ酸化と呼ぶ。ベータ酸化は、ミトコンドリアのマトリックス内で行われるが、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼは、ミトコンドリアの内膜に存在し、受動拡散により外膜を通過してきた脂肪酸を、カルニチンを移送体として、マトリックス内に運び込む役割をはたす。一方、ベータ酸化は、ミトコンドリアだけではなく、ペルオキシソームでも行われる。アシルCoAオキシダーゼは、ペルオキシソームのベータ酸化に関与する複数の酵素の中で、律速段階にはたらく主たる酵素である。また、PPARの遺伝子は、脂肪酸代謝調節に関与するものであり、幾つかの種類がある。これらのうち、PPARαは肝臓での脂肪酸代謝調節に関与しており,これが活性化されると,リポタンパクリパーゼ(LDL)活性を阻害するApoCIIIの発現が低下して,末梢組織で代謝されやすい超低密度リポタンパク質(VLDL)が分泌される。また,FATP (fatty acid transport protein) , ACS (acyl-CoA synthetase),
CPT1, HMGCS2 (HMG-CoA synthetase)といった脂肪酸代謝関連酵素を活性化し,脂肪酸代謝を亢進する。一方、PPARγは、筋肉細胞の脂質代謝調節に関与する遺伝子である。本発明者らは、α−リポ酸がこれらの酵素遺伝子の発現を促進することを新たに見出し、本発明を完成した。
【0009】
本発明は、脂質代謝の律速段階となる酵素であるカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ、アシルCoAオキシダーゼ、及びPPARの酵素遺伝子の発現を促進させる新規な成分を有効成分とする脂肪代謝促進剤を提供し、更に、これらを含有する飲食品、医薬品、医薬部外品、皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するための本発明の脂肪代謝促進剤は、α−リポ酸を含有することを特徴とする。
また、本発明の肝脂肪代謝促進剤は、α−リポ酸を有効成分とすることを特徴とする。
更に、本発明の筋肉脂肪代謝促進剤は、α−リポ酸を有効成分とすることを特徴とする。
また、本発明の肝カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化剤は、本発明のα−リポ酸を有効成分とすることを特徴とする。
また、本発明の肝アシルCoAオキシダーゼ活性化剤は、α-リポ酸を有効成分とすることを特徴とする。
また、本発明の肝PPAR活性化剤は、α−リポ酸を有効成分とすることを特徴とする。
また、本発明の筋肉カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化剤は、本発明のα−リポ酸を有効成分とすることを特徴とする。
また、本発明の筋肉PPAR活性化剤は、α−リポ酸を有効成分とすることを特徴とする。
また、本発明の飲食物、医薬品、医薬部外品、皮膚外用剤は、上記脂肪代謝促進剤、上記肝脂肪代謝促進剤、上記筋肉脂肪代謝促進剤、上記肝カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化剤、上記肝アシルCoAオキシダーゼ活性化剤、及び上記肝PPAR活性化剤、上記筋肉カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化剤、及び上記筋肉PPAR活性化剤のうちの少なくとも1種を含有することを特徴とする。
また、上記脂肪代謝促進剤、上記肝脂肪代謝促進剤、上記筋肉脂肪代謝促進剤、上記肝カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化剤、上記肝アシルCoAオキシダーゼ活性化剤、及び上記肝PPAR活性化剤、上記筋肉カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化剤、及び上記筋肉PPAR活性化剤における推奨される1日あたりの目安摂取量は、α−リポ酸として成人一人あたり50〜200mgであることが好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の脂肪代謝促進剤、肝脂肪代謝促進剤、筋肉脂肪代謝促進剤、肝カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化剤、肝アシルCoAオキシダーゼ活性化剤、及び肝PPAR活性化剤、筋肉カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化剤、及び筋肉PPAR活性化剤(以下、単に「脂肪代謝促進剤等」とする。)は、α−リポ酸を含有することを特徴とする。
上記α−リポ酸を製造する方法は特に限定されず、公知の方法にて製造することができる。
また、本発明の脂肪代謝促進剤等は、粉末の状態で薬品製剤用の原料、飲食品、皮膚外用剤製剤用の原料等に添加しても良いし、水溶性製剤に加工して薬品製剤用の原料、飲食品、皮膚外用剤製剤用の原料等に添加しても良いが、水溶性製剤に加工してこれらに添加することが好ましい。水溶性製剤とすることで、水に分散、溶解させることができ、これにより、液剤などにも使用できるからである。
【0012】
このとき、α−リポ酸を有効成分とする水溶性製剤を調製する方法は特に限定されないが、α−リポ酸、水溶性溶媒、及び界面活性剤を混合することにより製造することができる。界面活性剤を混合させることにより、水溶性溶媒内のα-リポ酸の沈殿が起こりにくくなるからである。
【0013】
ここで、上記水溶性溶媒は特に限定されないが、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、アセトン、及び水等を用いることが好ましい。尚、これらは、1種のみ用いても良いし、2種類以上併用しても良い。また、これらのうち、特に水及びエタノールを用いることが好ましい。
【0014】
また、上記界面活性剤は特に限定されないが、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、縮合レシノレート、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、サポニン、及びステロール等を用いることが好ましい。尚、これらは、1種のみ用いても良いし、2種類以上併用しても良い。また、これらのうち、特にグリセリン脂肪酸エステルを用いることが好ましい。
【0015】
このとき、α−リポ酸と水溶性溶媒との混合比は特に限定されないが、水溶性溶媒の全重量を100質量部とした場合、0.01〜200質量部、好ましくは0.1〜50質量部とすることが好ましい。少なすぎるとα−リポ酸の必要量を摂取するのに水溶性製剤摂取量が多くなり、また、多すぎると長時間経過するとα−リポ酸の沈殿が起こりやすくなるからである。
【0016】
また、上記水溶性溶媒と上記界面活性剤の比率は特に限定されないが、重量比で100:0.01〜100:50、好ましくは100:0.1〜100:10であるとよい。水溶性溶媒に対する界面活性剤の混合比率を0.01〜50としたのは、界面活性剤の混合比率が少なすぎると長期間経過するとα-リポ酸の沈殿が起こりやすくなり、また、多すぎると風味の劣化が起こりやすくなるからである。
【0017】
水溶性製剤の具体的な製造方法を示すと、エタノール50重量%を水50重量%に撹拌溶解させた後、その水溶液にさらに、グリセリン脂肪酸エステル0.1〜50重量%を加え撹拌溶解させる。次に、α−リポ酸0.01〜200重量%を撹拌溶解させ均一な溶液とする。
【0018】
本発明の脂肪代謝促進剤等は、薬品(医薬品および医薬部外品を含む。)の素材として用いてもよい。薬品製剤用の原料に、本発明の脂肪代謝促進剤を適宜配合して製造することができる。本発明の脂肪代謝促進剤に配合しうる製剤原料としては、例えば、賦形剤(ブドウ糖、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等)、結合剤(蒸留水、生理食塩水、エタノール水、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等)、崩壊剤(アルギン酸ナトリウム、カンテン、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖、アラビアゴム末、ゼラチン、エタノール等)、崩壊抑制剤(白糖、ステアリン、カカオ脂、水素添加油等)、吸収促進剤(第四級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等)、吸着剤(グリセリン、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、硅酸等)、滑沢剤(精製タルク、ステアリン酸塩、ポリエチレングリコール等)などが挙げられる。
【0019】
本発明による脂肪代謝促進剤等の投与方法は、一般的には、錠剤、丸剤、軟・硬カプセル剤、細粒剤、散剤、顆粒剤等の形態で経口投与することができる。また、水溶性製剤は、液剤として経口的に投与することができる。さらに非経口投与であってもよい。非経口剤として投与する場合は、α−リポ酸をエタノールや適当な可溶化剤に分散させた後、パップ剤、ローション剤、軟膏剤、チンキ剤、クリーム剤などの剤形で適用することができる。またα-リポ酸の水溶性製剤は、そのままで、あるいは分散剤、懸濁剤、安定剤などを添加した状態で、パップ剤、ローション剤、軟膏剤、チンキ剤、クリーム剤などの剤形で適用することができる。
【0020】
投与量は、投与方法、病状、患者の年齢等によって変化し得るが、大人では、通常、1日当たり有効成分として5〜200mg、好ましくは50〜200mg、子供では通常0.5〜100mg程度投与することができる。
【0021】
本発明の脂肪代謝促進剤等を薬品として使用する際の配合比は、剤型によって適宜変更することが可能であるが、通常、経口または粘膜吸収により投与される場合は約0.01〜10wt%、非経口投与による場合は、0.01〜20wt%程度にするとよい。なお、投与量は種々の条件で異なるので、前記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、また、範囲を超えて投与する必要のある場合もある。
【0022】
本発明の脂肪代謝促進剤等は、各種飲食品の素材として使用することができる。飲食品としては、例えば、食用油(サラダ油)、菓子類(ガム、キャンディー、キャラメル、チョコレート、クッキー、スナック、ゼリー、グミ、錠菓等)、麺類(そば、うどん、ラーメン等)、乳製品(ミルク、アイスクリーム、ヨーグルト等)、調味料(味噌、醤油等)、スープ類、飲料(ジュース、コーヒー、紅茶、茶、炭酸飲料、スポーツ飲料等)をはじめとする一般食品や、健康食品(錠剤、カプセル等)、栄養補助食品(栄養ドリンク等)が挙げられる。これらの飲食品に本発明の脂肪代謝促進剤を適宜配合するとよい。
【0023】
これら飲食品には、その種類に応じて種々の成分を配合することができ、例えば、ブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソルビトール、ステビオサイド、コーンシロップ、乳糖、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−アスコルビン酸、dl−α−トコフェロール、エリソルビン酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、アラビアガム、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、ビタミンB類、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸類、カルシウム塩類、色素、香料、保存剤等の食品素材を使用することができる。さらに、健康維持機能をもった本脂肪代謝促進剤には、他の抗酸化物質や健康食品素材などの配剤、例えば、(抗酸化物質)還元型アスコルビン酸(ビタミンC)、ビタミンE、還元型グルタチン、トコトリエノール、ビタミンA誘導体、リコピン、β−クリプトキサンチン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン、フコキサンチン、尿酸、ユビキノン、コエンザイムQ10、葉酸、ニンニクエキス、アリシン、セザミン、リグナン類、カテキン、イソフラボン、カルコン、タンニン類、フラボノイド類、クマリン、イソクマリン類、ブルーベリーエキス、アルブチン、タンニン、アントシアニン、リンゴポリフェノール、ブドウ種子エキス、エラジ酸、コウジ酸、サージ抽出物、(健康食品素材)V.(ビタミン)A、V.B1、V.B2、V.B6、V.B12、V.C、V.D、V.E、V.P、コリン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸カルシウム、EPA、オリゴ糖、食物繊維、スクアレン、大豆レシチン、タウリン、ドナリエラ、プロテイン、オクタコサノール、DHA、卵黄レシチン、リノール酸、ラクトフェリン、マグネシウム、亜鉛、クロム、セレン
、カリウム、ヘム鉄、カキ肉エキス、キトサン、キチンオリゴ糖、コラーゲン、コンドロイチン、ウコン、カンゾウ、クコシ、ケイヒ、サンザシ、生姜、霊芝、シジミエキス、スッポン、カンゾウ、クコシ、ケイヒ、サンザシ、生姜、霊芝、オオバコ、カミツレ、カモミール、セイヨウタンポポ、ハイビスカス、ハチミツ、ボーレン、ローヤルゼリー、ライム、ラベンダー、ローズヒップ
、ローズマリー、セージ、ビフィズス菌、フェーカリス菌、ラクリス、小麦胚芽油、ゴマ油、シソ油、大豆油、中鎖脂肪酸、アガリクス、イチョウ葉エキス、ウコン、コンドロイチン、玄米胚芽エキス、レイシ、タマネギ、DHA、 EPA、 DPA、 甜茶、冬虫夏草、ニンニク、蜂の子、パパイヤ、プーアル、プロポリス、メグスリの木、ヤブシタケ、ロイヤルゼリー、ノコギリヤシ、ヒアルロン酸、コラーゲン、ギャバ、ハープシールオイル、サメ軟骨、グルコサミン、レシチン、ホスファチジルセリン、田七ニンジン、桑葉、大豆抽出物、エキナセア、エゾウコギ、大麦抽出物、オリーブ葉、オリーブ実、ギムネマ、バナバ、サラシア、ガルシニア、キトサン、セントジョーンズワート、ナツメ、ニンジン、パッションフラワー、ブロッコリー、プラセンタ、ハトムギ、ブドウ種子、ピーナッツ種皮、ビルベリー、ブラックコホシュ、マリアアザミ、月桂樹、セージ、ローズマリー、ラフマ、黒酢、ゴーヤー、マカ、紅花、亜麻、ウーロン茶、花棘、カフェイン、カプサイシン、キシロオリゴ糖、グルコサミン、ソバ、シトラス、食物繊維、プロテイン、プルーン、スピルリナ、大麦若葉、核酸、酵母、椎茸、梅肉、アミノ酸、深海鮫抽出物、ノニ、カキ肉、スッポン、シャンピニオン、オオバコ、アセロラ、パイナップル、バナナ、モモ、アンズ、メロン、イチゴ、ラズベリー、オレンジ、フコイダン、メシマコブ、クランベリー、コンドロイチン硫酸、亜鉛、鉄、セラミド、シルクペプチド、グリシン、ナイアシン、チェストツリー、セラミド、L-システイン、L-カルニチン、赤ワイン葉、ミレット、ホーステール、ビオチン、センテラアジアティカ、ハスカップ、ピクノジェノール、フキ、ルバーブ、クローブ、ローズマリー、カテキン、プーアル、クエン酸、ビール酵母、メリロート、ブラックジンガー、ショウガ、ガジュツ、ナットウキナーゼ、ベニコウジ、トコトリエノール、ラクトフェリン、シナモン、韃靼ソバ、ココアなども配合することができる。
【0024】
具体的な製法としては、α-リポ酸をそのまま、もしくは粉末セルロースとともにスプレードライまたは凍結乾燥し、これを粉末、顆粒、打錠または溶液にすることで容易に食品(インスタント食品等)に含有させることができる。また必要に応じてアラビアガム、デキストリン等のバインダーと混合して粉末状あるいは顆粒状にし、固形食品に添加することも可能である。また、α-リポ酸の水溶性製剤はそのまま、もしくは例えば、水、エタノール、グリセリンあるいはこれらの混合物に分散溶解して、飲料に添加するか、固形食品にも添加することが可能である。
【0025】
本発明の脂肪代謝促進剤等を飲食品に適用する場合の添加量としては、病気予防や健康維持が主な目的であるので、飲食品に対して有効成分の含量が合計0.001〜5wt%であるのが好ましい。
【0026】
本発明の脂肪代謝促進剤等は、化粧品等の皮膚外用剤の素材として用いてもよい。本発明の脂肪代謝促進剤等を配合しうる皮膚外用剤の形態としては、例えば、乳液、石鹸、洗顔料、入浴剤、クリーム、乳液、化粧水、オーデコロン、ひげ剃り用クリーム、ひげ剃り用ローション、化粧油、日焼け・日焼け止めローション、おしろいパウダー、ファンデーション、香水、パック、爪クリーム、エナメル、エナメル除去液、眉墨、ほお紅、アイクリーム、アイシャドー、マスカラ、アイライナー、口紅、リップクリーム、シャンプー、リンス、染毛料、分散液、洗浄料等が挙げられる。
【0027】
上記形態の皮膚外用剤には、本発明による脂肪代謝促進剤等の他に、その美容、健康維持効果を損なわない範囲で化粧品、医薬部外品などの皮膚外用剤に配合される成分、油分、高級アルコール、脂肪酸、紫外線吸収剤、粉体、顔料、界面活性剤、多価アルコール・糖、高分子、生理活性成分、溶媒、酸化防止剤、香料、防腐剤等を配合することができる。
【0028】
例を以下に羅列するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
(1)油分の例
エステル系の油相成分:トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、2-エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ブチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、ネオペンタン酸イソアラキル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、カプリル酸セチル、ラウリン酸デシル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、リシノレイン酸セチル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル、リノール酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、2-エチルヘキサン酸セトステアリル、2-エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、オクタン酸イソステアリル、イソノナン酸オクチル、ネオデカン酸ヘキシルデシル、ネオデカン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルデシル、ポリグリセリンオレイン酸エステル、ポリグリセリンイソステアリン酸エステル、炭酸ジプロピル、炭酸ジアルキル(C12-18)、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソアラキル、クエン酸トリイソオクチル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、乳酸オクチルデシル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリオクチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2-エチルヘキシル、コハク酸ジ2-エチルヘキシル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジオクチル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、イソステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリル等が挙げられる。
炭化水素系の油相成分:スクワラン、流動パラフィン、α-オレフィンオリゴマー、イソパラフィン、セレシン、パラフィン、流動イソパラフィン、ポリブテン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
動植物油とその硬化油、および天然由来のロウ:牛脂、硬化牛脂、豚脂、硬化豚脂、馬油、硬化馬油、ミンク油、オレンジラフィー油、魚油、硬化魚油、卵黄油等の動物油およびその硬化油、アボカド油、アルモンド油、オリーブ油、カカオ脂、杏仁油、ククイナッツ油、ゴマ油、小麦胚芽油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サフラワー油、シアバター、大豆油、月見草油、シソ油、茶実油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、硬化ナタネ油、パーム核油、硬化パーム核油、パーム油、硬化パーム油、ピーナッツ油、硬化ピーナッツ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ホホバ油、硬化ホホバ油、マカデミアナッツ油、メドホーム油、綿実油、硬化綿実油、ヤシ油、硬化ヤシ油等の植物油およびその硬化油、ミツロウ、高酸価ミツロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬化ラノリン、液状ラノリン、カルナバロウ、モンタンロウ等のロウ等が挙げられる。
シリコーン系の油相成分:ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルシクロシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性シリコーン油、アミノ変性オルガノポリシロキサン、ジメチコノール、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等が挙げられる。
フッ素系の油相成分:パーフルオロポリエーテル、フッ素変性オルガノポリシロキサン、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
【0029】
(2)高級アルコールの例
ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、2-エチルヘキサノール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられる。
【0030】
(3)脂肪酸の例
カプリル酸、カプリン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、エルカ酸、2-エチルヘキサン酸等が挙げられる。
【0031】
(4)紫外線吸収剤の例
パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸アミル、パラアミノ安息香酸エチルジヒドロキシプロピル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸オクチルジメチル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸オクチル、サリチル酸トリエタノールアミン、サリチル酸フェニル、サリチル酸ブチルフェニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸ホモメンチル、ケイ皮酸ベンジル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ2-エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシヒドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、ジイソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸及びその塩、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシオクトキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2、4、6-トリアニリノ-p-(カルボ-2-エチルヘキシル-1-オキシ)-1、3、5-トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、メチル-O-アミノベンゾエート、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3、3-ジフェニルアクリレート、フェニルベンゾイミダゾール硫酸、3-(4-メチルベンジリデン)カンフル、イソプロピルジベンゾイルメタン、4-(3、4-ジメトキシフェニルメチレン)-2、5-ジオキソ-1-イミダゾリジンプロピオン酸2-エチルヘキシル等、およびこれらの高分子誘導体やシラン誘導体等が挙げられる。
【0032】
(5)粉体・顔料の例
赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号ALレーキ、黄色203号BAレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロン(登録商標)パウダー、シリコーンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダー、デンプン、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛等の金属セッケン、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)および粒子径に特に制限はない。なおこれらの粉体は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N-アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属セッケン処理、アミノ酸処理、レシチン処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもいなくても構わない。
【0033】
(6)界面活性剤の例
アニオン性界面活性剤:脂肪酸セッケン、α-アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、POEアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、POEアルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N-アシルアミノ酸塩、POEアルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢酸ナトリウム、アシル化加水分解コラーゲンペプチド塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤:塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セトステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベヘニン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルアンモニウム、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラノリン誘導体第四級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤:カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型、アミドアミン型等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤:プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビット脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、POE脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ油、POE・POP共重合体、POE・POPアルキルエーテル、ポリエーテル変性シリコーンラウリン酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキシド、水素添加大豆リン脂質等が挙げられる。
天然系界面活性剤:レシチン、サポニン、糖系界面活性剤等が挙げられる。
(7)多価アルコール、糖の例
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、3-メチル-1、3-ブタンジオール、1、3-ブチレングリコール、ソルビトール、マンニトール、ラフィノース、エリスリトール、グルコース、ショ糖、果糖、キシリトール、ラクトース、マルトース、マルチトール、トレハロース、アルキル化トレハロース、混合異性化糖、硫酸化トレハロース、プルラン等が挙げられる。またこれらの化学修飾体等も使用可能である。
【0034】
(8)高分子の例
アクリル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体(プラスサイズ、互応化学社製)、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体(レジン28-1310、NSC社製)、酢酸ビニル/クロトン酸/ビニルネオデカネート共重合体(28-2930、NSC社製)、メチルビニルエーテルマレイン酸ハーフエステル(ガントレッツES、ISP社製)、T-ブチルアクリレート/アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体(ルビマー、BASF社製)、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニルプロピオネート共重合体(ルビスコールVAP、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸共重合体(ルビセットCA、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸/ビニルピロリドン共重合体(ルビセットCAP、BASF社製)、ビニルピロリドン/アクリレート共重合体(ルビフレックス、BASF社製)、アクリレート/アクリルアミド共重合体(ウルトラホールド、BASF社製)、ビニルアセテート/ブチルマレエート/イソボルニルアクリラート共重合体(アドバンテージ、ISP社製)、カルボキシビニルポリマー(カーボポール、BFGoodrich社製)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(ペミュレン、BF Goodrich社製)等のアニオン性高分子化合物や、ジアルキルアミノエチルメタクリレート重合体の酢酸両性化物(ユカフォーマー、三菱化学社製)、アクリル酸オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体(AMPHOMER、NSC社製)等の両性高分子化合物、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートの4級化物(GAFQUAT、ISP社製)、メチルビニルイミダゾリウムクロリド/ビニルピロリドン共重合体(ルビコート、BASF社製)等のカチオン性高分子化合物、ポリビニルピロリドン(ルビスコールK、BASF社製)、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(ルビスコールVA、BASF社製)、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマー937、ISP社製)、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマーVC713、ISP社製)等のノニオン性高分子化合物等がある。また、セルロースまたはその誘導体、ケラチン及びコラーゲンまたはその誘導体、アルギン酸カルシウム、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、グアーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、ジェランガム、デキストラン等の天然由来高分子化合物も好適に用いることができる。
【0035】
(9)生理活性成分の例
生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、美白成分、抗炎症剤、老化防止剤、紫外線防御剤、スリミング剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、発毛剤、育毛剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。これらの好適な配合成分の例としては、例えばアシタバエキス、アボカドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバ-エキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セ-ジエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
また、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、アミノ酸、加水分解ペプチド、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ、トリメチルグリシンなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、フィトスフィンゴシン、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε-アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β-グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコールチゾン等の抗炎症剤、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4-アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、α-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸などの細胞賦活剤、γ-オリザノール、ビタミンE誘導体などの血行促進剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、イオウ、エラグ酸、リノール酸、トラネキサム酸、グルタチオン等の美白剤、セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、DL-α-トコフェロール、酢酸DL-α-トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D-パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエストラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、L-メントール、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ-アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ジンクピリチオン、ヒドロコールチゾン、ミノキシジル、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ハッカ油、ササニシキエキス等の育毛剤などが挙げられる。
【0036】
(10)酸化防止剤の例
亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、チオジプロピオン酸ジラウリル、トコフェロール、トリルビグアナイド、ノルジヒドログアヤレチン酸、パラヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、没食子酸オクチル、没食子酸プロピル、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン、リンゴエキスやチョウジエキスなどの酸化防止効果の認められる植物エキス等が挙げられる。
【0037】
(11)溶媒の例
精製水、エタノール、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N-メチルピロリドン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シリコーン、次世代フロン等が挙げられる。
【実施例】
【0038】
以下、本発明の実施例を説明する。なお、以下に示す実施例は、本発明によって得られる組成物の脂肪代謝促進作用の確認をするために説明するもので、本発明の範囲は、これらの製品および製法に限定されるものではない。
[脂肪代謝促進剤の肝脂肪代謝関連酵素の遺伝子発現に及ぼす作用の評価]
本発明の脂肪代謝促進剤の脂肪代謝促進能を調べるために、HepG2(1×10cells/mL)を12穴培養プレートで3日間培養後、α−リポ酸 (終濃度:1〜100μg/mL)を添加して、さらに1日培養した。細胞をPBS(−)で洗浄後、RNA抽出・精製キット(RNeasy micro kit, QIAGEN)を用いてtotal RNAを抽出した。これを鋳型として、逆転写酵素であるSuperScript III (Invitrogen)を用いてcDNAを合成した。ターゲットとする遺伝子は、脂肪酸代謝に関連するcarnitine palmitoyl transferase type 1A (CPT−1A)、acyl−CoA oxidase type 1 (ACOX−1), 及びperoxisome proliferator−activated receptor type α (PPAR−α)とし、これらのmRNA発現量をPCRにより測定した。
なお、βアクチンを内部標準とした。
【0039】
図1にα-リポ酸のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ遺伝子発現促進作用を示した。尚、図1において、行番号1は比較対照(脂肪代謝促進剤を加えないもの)、2は脂肪代謝促進剤(1μg/mL)を添加したもの、3は脂肪代謝促進剤(3μg/mL)を添加したもの、4は脂肪代謝促進剤(10μg/mL)を添加したもの、および4は脂肪代謝促進剤(100μg/mL)を添加したものを表す。図1のバンド(中央の白いバンド)に示すように、α−リポ酸は1〜10μg/mLの濃度において、特に強いカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ遺伝子発現促進作用を示した。この結果より、α−リポ酸が、肝臓の細胞内ミトコンドリアにおいて、脂肪代謝促進作用を示すことが確認された。
【0040】
図2にα−リポ酸のアシルCoAオキシダーゼ遺伝子発現促進作用を示した。尚、図2において、行番号1は比較対照(脂肪代謝促進剤を加えないもの)、2は脂肪代謝促進剤(1μg/mL)を添加したもの、3は脂肪代謝促進剤(3μg/mL)を添加したもの、4は脂肪代謝促進剤(10μg/mL)を添加したもの、および4は脂肪代謝促進剤(100μg/mL)を添加したものを表す。図2のバンド(中央の白いバンド)に示すように、α−リポ酸は3〜100μg/mLの濃度において、特に強いアシルCoAオキシダーゼ遺伝子発現促進作用を示した。この結果より、α−リポ酸が、肝臓の細胞内ペルオキシゾームにおいて、脂肪代謝促進作用を示すことが確認された。
【0041】
図3にα-リポ酸のPPAR遺伝子発現促進作用を示した。尚、図3において、行番号1は比較対照(脂肪代謝促進剤を加えないもの)、2は脂肪代謝促進剤(1μg/mL)を添加したもの、3は脂肪代謝促進剤(3μg/mL)を添加したもの、4は脂肪代謝促進剤(10μg/mL)を添加したもの、および4は脂肪代謝促進剤(100μg/mL)を添加したものを表す。図1のバンド(中央の白いバンド)に示すように、α−リポ酸は10〜100μg/mLの濃度において、特に強いPPAR遺伝子発現促進作用を示した。この結果より、α−リポ酸が、肝臓の細胞内において、脂肪代謝促進作用を示すことが確認された。
【0042】
[脂肪代謝促進剤の筋肉脂肪代謝関連酵素の遺伝子発現に及ぼす作用の評価]
本発明の脂肪代謝促進剤の脂肪代謝促進能を調べるために、L6(1.5×10cells/mL)を12穴培養プレートで8日間培養後、α−リポ酸 (終濃度:1〜100μg/mL)を添加して、さらに1日培養した。細胞をPBS(−)で洗浄後、RNA抽出・精製キット(RNeasy micro kit, QIAGEN)を用いてtotal RNAを抽出した。これを鋳型として、逆転写酵素であるSuperScript III(Invitrogen)を用いてcDNAを合成した。ターゲットとする遺伝子は、脂肪酸代謝に関連するcarnitine palmitoyl transferase type 1B(CPT−1B), acyl−CoA oxidase type 1 (ACOX−1),及びperoxisome proliferator−activated receptor type γ(PPAR−γ)とし、これらのmRNA発現量をPCRにより測定した。
なお、βアクチンを内部標準とした。
【0043】
図4にα-リポ酸の筋肉のカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ遺伝子発現促進作用を示した。尚、図4において、行番号1は比較対照(脂肪代謝促進剤を加えないもの)、2は脂肪代謝促進剤(1μg/mL)を添加したもの、3は脂肪代謝促進剤(3μg/mL)を添加したもの、4は脂肪代謝促進剤(10μg/mL)を添加したもの、および4は脂肪代謝促進剤(100μg/mL)を添加したものを表す。図4のバンド(中央の白いバンド)に示すように、α-リポ酸は100μg/mLの濃度において、特に強いカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ遺伝子発現促進作用を示した。この結果より、α-リポ酸が、筋肉の細胞内ミトコンドリアにおいて、脂肪代謝促進作用を示すことが確認された。
【0044】
図5にα−リポ酸のPPAR−γ遺伝子発現促進作用を示した。尚、図5において、行番号1は比較対照(脂肪代謝促進剤を加えないもの)、2は脂肪代謝促進剤(1μg/mL)を添加したもの、3は脂肪代謝促進剤(3μg/mL)を添加したもの、4は脂肪代謝促進剤(10μg/mL)を添加したもの、および4は脂肪代謝促進剤(100μg/mL)を添加したものを表す。図5のバンド(中央の白いバンド)に示すように、α−リポ酸は10〜100μg/mLの濃度において、特に強いPPAR遺伝子発現促進作用を示した。この結果より、α−リポ酸が、筋肉の細胞内において、脂肪代謝促進作用を示すことが確認された。
【0045】
[脂肪代謝促進剤における筋肉細胞内トリグリセリド減少作用の評価]
L6細胞(5×10Cells/mL)を24ウェルプレートで1日間培養後、α−リポ酸(1〜100μg/mL)を添加して更に2日間培養した。細胞をPBS(−)で洗浄後、PBS(−)を100μL/well加え、ホモジナイザーにて細胞を粉砕した。
これを10μLと測定用キット「トリグリセリドテストEワコー」(和光純薬)の発色試薬250μLを混合し、37℃で3分間反応させたものをマイクロプレートリーダにて吸光度を測定することにより、トリグリセリド量を定量した。その結果を図6に示す。
図6に示すように、L6細胞内のトリグリセリドがα−リポ酸の濃度依存的に減少していることがわかる。
【0046】
[脂肪代謝促進剤における肝細胞内トリグリセリド減少作用の評価]
HepG2細胞(5×10Cells/mL)を48ウェルプレートで1日間培養後、α−リポ酸(1〜100μg/mL)を添加して更に2日間培養した。細胞をPBS(−)で洗浄後、PBS(−)を100μL/well加え、ホモジナイザーにて細胞を粉砕した。
これを10μLと測定用キット「トリグリセリドテストEワコー」(和光純薬)の発色試薬250μLを混合し、37℃で3分間反応させたものをマイクロプレートリーダにて吸光度を測定することにより、トリグリセリド量を定量した。その結果を図7に示す。
図7に示すように、HepG2細胞内のトリグリセリドがα−リポ酸の濃度依存的に減少していることがわかる。
【0047】
[配合例]
本発明による脂肪代謝促進剤の配合例を示す。
配合例1:チューインガム
砂糖 53.0wt%
ガムベース 20.0
グルコース 10.0
水飴 16.0
香料 0.5
α−リポ酸 0.5
100.0wt%
【0048】
配合例2:グミ
還元水飴 40.0wt%
グラニュー糖 20.0
ブドウ糖 20.0
ゼラチン 4.7
水 9.68
ウメ果汁 4.0
ウメフレーバー 0.6
色素 0.02
α−リポ酸 1.0
100.0wt%
【0049】
配合例3:キャンディー
砂糖 50.0wt%
水飴 33.0
水 14.4
有機酸 2.0
香料 0.2
α−リポ酸 0.4
100.0wt%
【0050】
配合例4:錠菓
砂糖 76.4wt%
グルコース 19.0
ショ糖脂肪酸エステル 0.2
α−リポ酸 0.5
精製水 3.9
100.0wt%
【0051】
配合例5:ヨーグルト(ハード・ソフト)
牛乳 41.5wt%
脱脂粉乳 5.8
砂糖 8.0
寒天 0.15
ゼラチン 0.1
乳酸菌 0.005
α−リポ酸 0.4
香料 微量
水 残余
100.0wt%
【0052】
配合例6:コーヒー飲料(液状)
焙煎コーヒー豆 6.0wt%
砂糖 6.0
重曹 0.2
乳化剤 0.15
α-リポ酸 1.0
水 残余
100.0wt%
【0053】
配合例7:コーヒー飲料(粉末)
インスタントコーヒー 90.0wt%
脱脂乳 7.0
α−リポ酸 3.0
100.0wt%
【0054】
配合例8:清涼飲料
果糖ブドウ糖液糖 30.0wt%
乳化剤 0.5
α−リポ酸 0.3
香料 適量
精製水 残余
100.0wt%
【0055】
配合例:ソフトカプセル
玄米胚芽油 87.0wt%
乳化剤 12.0
α−リポ酸 1.0
100.0wt%
【0056】
配合例10:錠剤
乳糖 54.0wt%
結晶セルロース 30.0
澱粉分解物 10.0
グリセリン脂肪酸エステル 5.0
α−リポ酸 1.0
100.0wt%
【0057】
配合例11:化粧クリーム
スクワラン 20.0wt%
ミツロウ 5.0
精製ホホバ油 5.0
グリセリン 5.0
グリセリンモノステアレート 2.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタン-
モノステアレート 2.0
α−リポ酸 2.0
防腐剤 適量
香料 適量
精製水 残余
100.0wt%
【0058】
配合例12:化粧水
エタノール 5.0wt%
グリセリン 2.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
ポリエチレンオレイルエーテル 0.5
クエン酸ナトリウム 0.1
クエン酸 0.1
α−リポ酸 0.1
精製水 残余
100.0wt%
【0059】
配合例13:ボディージェル
マカデミアナッツ油 2.0wt%
ミリスチン酸オクチルドデシル 10.0
メチルフェニルポリシロキサン 5.0
ベヘニルアルコール 3.0
ステアリン酸 3.0
バチルアルコール 1.0
モノステアリン酸グリセリル 1.0
テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット 2.0
水素添加大豆リン脂質 1.0
セラミド 0.1
パルミチン酸レチノール 0.1
防腐剤 適量
ツボクサエキス 1.0
α−リポ酸 1.0
1、3−ブチレングリコール 5.0
精製水 残余
100.0wt%
【0060】
配合例14:乳液
スクワラン 4.0wt%
ワセリン 2.5
セタノール 2.0
グリセリン 2.0
親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0
ステアリン酸 1.0
L−アルギニン 1.0
α−リポ酸 0.5
水酸化カリウム 0.1
香料 微量
精製水 残余
100.0wt%
【0061】
配合例15:浴用剤(液状)
プロピレングリコール 50.0wt%
エタノール 20.0
硫酸ナトリウム 5.0
α−リポ酸 0.5
ラノリン 0.5
アボガド油 0.5
色素 1.5
香料 22.0
100.0wt%
【産業上の利用可能性】
【0062】
以上説明したように、本発明によれば、α−リポ酸を有効成分とする脂肪代謝促進剤等の摂取あるいは皮膚に外用することにより、肝脂肪及び筋肉細胞における脂肪代謝を促進する遺伝子の発現を促進するため、美容や痩身効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の実施例による脂肪代謝促進剤の、濃度とカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ1Aの遺伝子発現量を示す図である。
【図2】本発明の実施例による脂肪代謝促進剤の、濃度とアシルCoAオキシダーゼの遺伝子発現量を示す図である。
【図3】α-リポ酸のα−PPAR遺伝子発現促進作用を示す図である。
【図4】本発明の実施例による脂肪代謝促進剤の、濃度とカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ1Bの遺伝子発現量を示す図である。
【図5】α-リポ酸のγ−PPAR遺伝子発現促進作用を示す図である。
【図6】添加したα−リポ酸の濃度とL6細胞中のトリグリセリドの濃度との関係を示すグラフである。
【図7】添加したα−リポ酸の濃度とHepG2細胞中のトリグリセリドの濃度との関係を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
α-リポ酸を有効成分とする脂肪代謝促進剤。
【請求項2】
α-リポ酸を有効成分とする肝脂肪代謝促進剤。
【請求項3】
α-リポ酸を有効成分とする筋肉脂肪代謝促進剤。
【請求項4】
α-リポ酸を有効成分とする肝カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化剤。
【請求項5】
α-リポ酸を有効成分とする肝アシルCoAオキシダーゼ活性化剤。
【請求項6】
α-リポ酸を有効成分とする肝peroxisome proliferator-activated
receptor (PPAR) 活性化剤。
【請求項7】
α-リポ酸を有効成分とする筋肉カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化剤。
【請求項8】
α-リポ酸を有効成分とする筋肉peroxisome roliferator-activated receptor (PPAR) 活性化剤。
【請求項9】
請求項1に記載の脂肪代謝促進剤、請求項2に記載の肝脂肪代謝促進剤、請求項3に記載の筋肉脂肪代謝促進剤、請求項4に記載の肝カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化剤、請求項5に記載の肝アシルCoAオキシダーゼ活性化剤、請求項6に記載の肝PPAR活性化剤、請求項7に記載の筋肉カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化剤、及び請求項8に記載のperoxisome roliferator-activated receptor (PPAR) 活性化剤、のうちの少なくとも1種を含有する飲食物。
【請求項10】
請求項1に記載の脂肪代謝促進剤、請求項2に記載の肝脂肪代謝促進剤、請求項3に記載の筋肉脂肪代謝促進剤、請求項4に記載の肝カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化剤、請求項5に記載の肝アシルCoAオキシダーゼ活性化剤、請求項6に記載の肝PPAR活性化剤、請求項7に記載の筋肉カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化剤、及び請求項8に記載のperoxisome roliferator-activated receptor (PPAR) 活性化剤、のうちの少なくとも1種を含有する医薬品。
【請求項11】
請求項1に記載の脂肪代謝促進剤、請求項2に記載の肝脂肪代謝促進剤、請求項3に記載の筋肉脂肪代謝促進剤、請求項4に記載の肝カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化剤、請求項5に記載の肝アシルCoAオキシダーゼ活性化剤、請求項6に記載の肝PPAR活性化剤、請求項7に記載の筋肉カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化剤、及び請求項8に記載のperoxisome roliferator-activated receptor (PPAR) 活性化剤、のうちの少なくとも1種を含有する医薬部外品。
【請求項12】
請求項1に記載の脂肪代謝促進剤、請求項2に記載の肝脂肪代謝促進剤、請求項3に記載の筋肉脂肪代謝促進剤、請求項4に記載の肝カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化剤、請求項5に記載の肝アシルCoAオキシダーゼ活性化剤、請求項6に記載の肝PPAR活性化剤、請求項7に記載の筋肉カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ活性化剤、及び請求項8に記載のperoxisome roliferator-activated receptor (PPAR) 活性化剤、のうちの少なくとも1種を含有する皮膚外用剤。

【図6】
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【図7】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−7406(P2008−7406A)
【公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−175243(P2006−175243)
【出願日】平成18年6月26日(2006.6.26)
【出願人】(594045089)オリザ油化株式会社 (96)
【Fターム(参考)】