説明

自動取引システム

【課題】暗証番号を複雑化し、覗き見による暗証番号の不正取得に対するセキュリティー性を向上させる。
【解決手段】自動取引装置(ATM)1の顧客操作表示部2に5桁以上の暗証番号に変更するか、複数個の暗証番号に変更するかを選択させる変更暗証番号選択画面を表示し、顧客により変更する暗証番号が選択されると、その暗証番号の入力を誘導する誘導画面を顧客操作表示部2に表示して、この画面により顧客が入力した暗証番号をホストコンピュータ11に送信して、暗証番号を変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客の操作により取引を行う自動取引装置を備えた自動取引システムに関するもので、自動取引装置で暗証番号の変更が可能な自動取引システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動取引装置で出金取引等を行う場合、本人確認のための暗証番号を入力することが要求されるが、口座開設時に登録した暗証番号の変更する場合、金融機関の店舗の窓口で手続を行うことは、顧客にとっても金融機関の係員にとっても面倒で負担がかかることになる。
そのため、暗証番号の変更機能を持たせたシステムが提案されている。
【0003】
このシステムでは、自動取引装置の取引選択画面中に暗証番号変更の項目を表示して、顧客が暗証番号変更を選択すると、キャッシュカードを挿入させ、それまで使用していた暗証番号を入力させてホストコンピュータで確認した後、新しい暗証番号を入力させてホストコンピュータに登録するものとなっている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平9−330371(段落「0011」、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の技術では、暗証番号の変更は可能であっても、4桁の数字からなる1つの暗証番号にしか変更できないため、変更しても覗き見による暗証番号の不正習得に対するセキュリティー性が低いという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そのため、本発明は、表示部及び入力部からなる顧客操作表示部を有し、顧客の操作により取引を行う自動取引装置と、暗証番号を含む顧客口座情報を管理する上位装置を備えた自動取引システムにおいて、前記自動取引装置は客操作表示部に5桁以上の暗証番号に変更するか、複数個の暗証番号に変更するかを選択させる変更暗証番号選択画面を表示し、顧客により変更する暗証番号が選択されると、その暗証番号の入力を誘導する誘導画面を表示して、この画面により顧客が入力した暗証番号を上位装置に送信して、暗証番号を変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
このようにした本発明は、通常の暗証番号より桁数の多い暗証番号と、複数個の暗証番号のいずれかを顧客に選択させて変更できるようにしているため、複雑な暗証番号に変更することが可能となり、覗き見による暗証番号の不正取得に対するセキュリティー性を向上させることができるという効果が得られる。
例えば、桁数の多い暗証番号に変更した場合、覗き見により暗証番号を不正取得する者も暗証番号が憶えにくくなり、また、複数の暗証番号を登録した場合、今回使用する暗証番号を前回の使用した暗証番号と異なるように運用することで、前回の使用時に不正取得されても、今回その暗証番号が使用できないことになるので、セキュリティー性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明による自動取引システムの実施例を説明する。
【実施例】
【0008】
図1は実施例のシステム構成を示すブロック図である。
図において1は銀行等の金融機関の営業店やコンビニエンスストア等に設置される自動取引装置(以下ATM)、11は金融機関のセンタに設けられたホストコンピュータ(上位装置)で、このホストコンピュータ11とATM1は専用線等の通信回線を介して接続されている。
【0009】
ATM1は、顧客操作表示部2、カードリードライト部(カードR/W)3、現金入出金機4、通帳記帳機5、制御部(制御手段)6、記憶部7、及び図示しないレシートプリンタ等を備えている。
顧客操作表示部2は、CRTディスプレイまたは液晶ディスプレイ等による表示部上に入力部としてタッチパネルを配置した構成を有し、表示部に顧客の操作を誘導するメッセージを配した画面や各種の入力キーを表示し、その入力キーをタッチパネル上から指で押下することにより、入力キーに定義された情報を入力できるものとなっていて、表示部は入力された情報の表示等も行うようになっている。
【0010】
カードリードライト部3は、顧客のカードに設けられた磁気ストライプやICに対して情報の読取りを行うカード読取り手段と書込みを行うカード書込み手段としての機能する。
現金入出金部4は、取引に伴う現金の入出金処理を行うもので、紙幣を扱う紙幣入出金機と硬貨を扱う硬貨入出金機により構成されている。
【0011】
通帳記帳機5は、通帳に設けられた磁気ストライプに対して情報の読取りを行う読取り手段と書込みを行う書込み手段を有し、また通帳に取引データを印字する印字部を備えている。
制御部6は、記憶部7に格納されている制御プログラムに基づいて顧客操作表示部2や、カードリードライト部3、現金入出金機4、及び通帳記帳機5等を制御して各種の取引を遂行する機能を有しており、その遂行に当たっては、ホストコンピュータ11と通信を行い、必要な情報の授受を行うものとなっている。
【0012】
記憶部7は、前記制御部が実行する制御のための制御プログラムを格納している他、取引選択画面、各取引における処理ステップ毎の案内画面や入力画面、及び本実施例で実行する暗証番号変更用の制御プログラム、暗証番号変更手順で使用する各画面等も格納している。
一方、ホストコンピュータ11は、口座を開設している各顧客の氏名、連絡先の電話番号、口座番号、暗証番号、未記帳データ、及び口座残高等を口座情報として記憶したデータベース(記憶手段)12を管理している。
【0013】
尚、図示していないがホストコンピュータ11にも、制御部とこの制御部がホストコンピュータ全体の動作を制御するための制御プログラムを記憶した記憶部を備えている。
図2は本実施例における暗証番号変更処理における制御部6の機能を示す機能ブロック図で、この図に示したように制御部6は、顧客操作表示部2に対する画面の表示制御機能、顧客操作表示部2からの入力を制御する入力制御機能、各種の判断を行う判断機能、ホストコンピュータとの通信を制御する通信制御機能を有しおり、これらの機能は記憶部7の暗証番号変更用の制御プログラムで実現するものとなっている。
【0014】
上述した構成の作用について説明する。
図3及び図4は実施例の作用である暗証番号変更時の表示画面の推移を示す図である。
尚、以下の説明において顧客操作表示部2に表示される画面は図2に示す制御部6の判断機能により表示制御機能が記憶部7から読み出して表示するものとし、顧客操作表示部2から入力される選択あるいは入力情報は入力受付機能により受け付けられ、その内容はは制御部6の判断機能により認識されるものとする。また、ホストコンピュータ11との通信の要否は判断手段により判断され、通信は通信機能により行われるものとする。
【0015】
図3(a)はATM1の制御部6により顧客操作表示部2に表示された取引のメニュー画面で、このメニュー画面データ顧客が暗証番号変更を選択すると、制御部6は図3(b)に示すキャッシュカードの挿入を誘導する画面を顧客操作表示部2に表示する。
この画面を見て顧客がキャッシュカードをATM1の図示しないカード挿入排出口に挿入すると、カードリードライト部3によりカードに記録されている顧客口座情報が読取られ、制御部6により図示しない一時メモリに記憶される。
【0016】
続いて、制御部6は顧客操作表示部2に図3(c)に示す旧暗証番号入力画面を表示する。この旧暗証入力画面には、現在使用中の暗証番号の入力を促すメッセージと、0〜9の「数字」キー(テンキー)、「訂正」キー、及び「確認」キーが配置されており、この画面を見て「数字」キーにより顧客が4桁の暗証番号を入力した後、「確認」キーを押下すると、制御部6は入力された暗証番号と前記一時メモリに記憶されている顧客口座情報を確認依頼通知と共にホストコンピュータ11に送信し、そして顧客操作表示部2に図3(d)に示すホストコンピュータと通信中である旨を顧客に告げる通信中画面を表示する。
【0017】
ホストコンピュータ11はATM1から暗証番号、顧客口座情報及び確認依頼通知を受信すると、その顧客口座情報に該当する口座情報をデータベース7から検索して、検索した口座情報に含まれる暗証番号とを比較照合し、一致するか否かを判断して、その判断結果に当該顧客の生年月日や電話番号等の情報を付加してATM1に通知する。
ATM1の制御部6はホストコンピュータ11から受信した顧客の生年月日や電話番号等の情報を一時メモリに記憶させ、前記の判断結果が、暗証番号不一致の通知であれば処理を終了するか、再度暗証番号を入力させる。
【0018】
暗証番号一致の通知であれば、制御部6は図3(e)に示す暗証番号選択画面を顧客操作表示部2に表示する。
この暗証番号選択画面は、従来からの4桁の暗証番号を5桁から8桁までの範囲の暗証番号に変更して登録するか、4桁の暗証番号を2個登録するかを選択させるためのもので、画面中に暗証番号の運用方法を選ぶように促すメッセージと共に、暗証番号を8桁の数字で管理することを示す「暗証8桁管理」キーと、4桁の暗証番号を2個登録して管理することを示す「暗証2個管理」キーが配置されており、この暗証番号選択画面を見て顧客が「暗証8桁管理」キーを押下すると、制御部6は図3(f)に示す暗証番号入力画面を顧客操作表示部2に表示する。
【0019】
この暗証番号入力画面には、5桁から8桁の範囲で暗証番号の入力を促すメッセージと、数字キー(テンキー)、及び「確認」キー等が配置されており、この画面を見て「数字」キーにより顧客が5桁から8桁の範囲で暗証番号を入力した後、「確認」キーを押下すると、制御部6は入力された5桁から8桁の新たな暗証番号を前記一時メモリに記憶させ、またこの暗証番号と一時メモリに記憶されている旧暗証番号や生年月日、あるいは電話番号等を参照して、新たな暗証番号に旧暗証番号や、生年月日、あるいは電話番号が含まれているかどうかをチェック(判断)する。
【0020】
例えば、入力された数字列に、旧暗証番号、生年月日の数字のみを取り出したもの、もしくは数字「0」を除いたもの、更には西暦の上2桁を省略したもの、電話番号の市外局番を除いたもの等の数字の並びと一致する部分があれば、含まれていると判断する。
その結果、新たな暗証番号に旧暗証番号や、生年月日、あるいは電話番号が含まれている場合、制御部6は図3(g)に示す暗証番号再入力誘導画面を顧客操作表示部2に表示する。
【0021】
この画面には、新しい暗証番号を再度入力するよう促すメッセージ、及び旧暗証番号は使用できないこと、生年月日や電話番号は避けること等の注意を促すメッセージと共に、「確認」キー等が配置されており、この画面を見て顧客が「確認」キーを押下すると制御部6は、再度図3(f)に示す暗証番号入力画面を顧客操作表示部2に表示して顧客に暗証番号を入力させる。
【0022】
また、新たな暗証番号に旧暗証番号や、生年月日、あるいは電話番号が含まれていない場合、制御部6は図3(h)に示す暗証番号確認画面を顧客操作表示部2に表示する。
この暗証番号確認画面には、確認のため再度新たな暗証番号を入力するようメッセージと、「数字」キー(テンキー)、及び「確認」キー等が配置されており、この画面を見て「数字」キーにより顧客が5桁から8桁の範囲の前記と同様の暗証番号を入力した後、「確認」キーを押下すると、制御部6は今回入力された暗証番号と図3(f)の画面で入力された暗証番号が一致するか否かを判断して、一致していれば新たな暗証番号と前記一時メモリに記憶されている顧客口座情報を暗証番号の登録依頼通知と共にホストコンピュータ11に送信し、そして顧客操作表示部2に図3(i)に示すホストコンピュータと通信中である旨を顧客に告げる通信中画面を表示する。
【0023】
ホストコンピュータ11はATM1から暗証番号及び顧客口座情報を受信すると、その顧客口座情報に該当する口座情報をデータベース7から検索して、検索した口座情報に含まれる暗証番号を新しい暗証番号に変更して登録し,その通知をATM1に通知する。
ATM1の制御部6はホストコンピュータ11から新しい暗証番号を登録した旨の通知を受信すると、図3(j)に示す変更終了通知画面を表示する。
【0024】
この変更終了通知画面には、暗証種番号の変更が終了したことを知らせるメッセージ、
処理を終了する場合は終了キーを、取引を継続する場合は取引キーを押下するよう促すメッセージと、「終了」キー、及び「取引」キーが配置され、顧客がこの画面を見て「終了」キーを押下すると、キャッシュカードが返却されて終了となり、また、「取引」キーを押下すると、制御部6は顧客操作表示部2に図3(a)に示す取引のメニュー画面を表示して顧客に取引を継続させる。
【0025】
一方、前記図3(e)の暗証番号選択画面で顧客が「暗証2個管理」キーを押下した場合は、制御部6が顧客操作表示部2に図4(a)に示す4桁の第1暗証番号入力画面を表示する。
この暗証番号入力画面には、4桁の新しい暗証番号の入力を促すメッセージと、数字キー(テンキー)、及び「確認」キー等が配置されており、この画面を見て「数字」キーにより顧客が暗証番号を入力した後、「確認」キーを押下すると、制御部6は入力された第1の暗証番号を前記一時メモリに記憶させ、またこの暗証番号と一時メモリに記憶されている旧暗証番号や生年月日、あるいは電話番号等を参照して、第1の暗証番号が旧暗証番号と同じか、新たな暗証番号に生年月日、あるいは電話番号が含まれているかどうかをチェック(判断)する。
【0026】
例えば、入力された数字列が旧暗証番号、生年月日の西暦部分もしくは月日部分、あるいは電話番号の任意の4桁の数字の並びと一致すれば、含まれていると判断する。
その結果、新たな暗証番号が旧暗証番号と同じ場合や、生年月日、あるいは電話番号が含まれている場合、制御部6は図4(b)に示す暗証番号再入力誘導画面を顧客操作表示部2に表示する。
【0027】
この画面には、新しい暗証番号を4桁で再度入力するよう促すメッセージ、及び旧暗証番号は使用できないこと、生年月日や電話番号は避けること等の注意を促すメッセージと共に、「確認」キー等が配置されており、この画面を見て顧客が「確認」キーを押下すると制御部6は、再度図4(a)に示す暗証番号入力画面を顧客操作表示部2に表示して顧客に暗証番号を入力させる。
【0028】
新たな暗証番号に旧暗証番号や、生年月日、あるいは電話番号が含まれていない場合、制御部6は図4(c)に示す4桁の第2暗証番号入力画面を表示する。
この暗証番号入力画面には、図4(a)の画面と同様に4桁の新しい暗証番号の入力を促すメッセージと、数字キー(テンキー)、及び「確認」キー等が配置されており、この画面を見て「数字」キーにより顧客が暗証番号を入力した後、「確認」キーを押下すると、制御部6は入力された第2の暗証番号を前記一時メモリに記憶させ、またこの暗証番号と一時メモリに記憶されている旧暗証番号や生年月日、あるいは電話番号等を参照して、新たな暗証番号が旧暗証番号と同じか、第2の暗証番号に生年月日、あるいは電話番号が含まれているかどうかを第1の暗証番号と同様にしてチェック(判断)する。
【0029】
その結果、新たな暗証番号が旧暗証番号と同じ場合や、生年月日、あるいは電話番号が含まれている場合、制御部6は図4(d)に示す暗証番号再入力誘導画面を顧客操作表示部2に表示する。
この画面には、図4(b)の画面と同様に新しい暗証番号を4桁で再度入力するよう促すメッセージ、及び旧暗証番号は使用できないこと、生年月日や電話番号は避けること等の注意を促すメッセージと共に、「確認」キー等が配置されており、この画面を見て顧客が「確認」キーを押下すると制御部6は、再度図4(c)に示す暗証番号入力画面を顧客操作表示部2に表示して顧客に暗証番号を入力させる。
【0030】
このようにして正しく第1、第2の暗証番号が入力されると、制御部6は暗証番号と前記一時メモリに記憶されている顧客口座情報を暗証番号の登録依頼通知と共にホストコンピュータ11に送信し、そして顧客操作表示部2に図3(e)に示すホストコンピュータと通信中である旨を顧客に告げる通信中画面を表示する。
ホストコンピュータ11はATM1から暗証番号及び顧客口座情報を受信すると、その顧客口座情報に該当する口座情報をデータベース7から検索して、検索した口座情報に含まれる暗証番号を新しい暗証番号に変更して登録し,その通知をATM1に通知する。
【0031】
ATM1の制御部6はホストコンピュータ11から新しい暗証番号を登録した旨の通知を受信すると、図4(f)に示す変更終了通知画面を表示する。
この変更終了通知画面には、暗証種番号の変更が終了したことを知らせるメッセージ、
処理を終了する場合は終了キーを、取引を継続する場合は取引キーを押下するよう促すメッセージと、「終了」キー、及び「取引」キーが配置され、顧客がこの画面を見て「終了」キーを押下すると、キャッシュカードが返却されて終了となり、また、「取引」キーを押下すると、制御部6は顧客操作表示部2に図3(a)に示す取引のメニュー画面を表示して顧客に取引を継続させる。
【0032】
以上説明した実施例では、通常の暗証番号より桁数の多い暗証番号と、複数個の暗証番号のいずれかを顧客に選択させて変更できるようにしているため、複雑な暗証番号に変更することが可能となり、覗き見による暗証番号の不正取得に対するセキュリティー性を向上させることができるという効果が得られる。
例えば、桁数の多い暗証番号に変更した場合、覗き見により暗証番号を不正取得する者も暗証番号が憶えにくくなる。
【0033】
また、複数の暗証番号を登録した場合、今回使用する暗証番号を前回の使用した暗証番号と異なるように運用することで、前回の使用時に不正取得されても、今回その暗証番号が使用できないことになり、セキュリティー性が向上する。
尚、上述した実施例では、通常の暗証番号より桁数の多い暗証番号を5桁から8桁の暗証番号としたが、これに限られるものではなく9桁以上の範囲に広げてもよいが、あまり桁数を増加させると顧客自身が覚えにくくなるので10桁の範囲程度にすることが望ましい。
【0034】
また、2個の暗証番号に変更する場合、桁数の多い暗証番号と同様に確認のための再入力を行なうようにしてもよい。
更に上述した実施例では、新たな暗証番号が旧暗証番号と一致するか、生年月日や電話番号が含まれているかどうかのチェックをATMで行うようにしたが、ホストコンピュータ11で行わせるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】実施例のシステム構成を示す図
【図2】実施例における機能ブロック図
【図3】実施例における暗証番号変更時の表示画面の推移を示す図
【図4】実施例における暗証番号変更時の表示画面の推移を示す図
【符号の説明】
【0036】
1 ATM(自動取引装置)
2 顧客操作表示部
3 カードリードライト部(カードR/W)
4 現金入出金機
5 通帳記帳機
6 制御部
7 記憶部
11 ホストコンピュータ
12 データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部及び入力部からなる顧客操作表示部を有し、顧客の操作により取引を行う自動取引装置と、暗証番号を含む顧客口座情報を管理する上位装置を備えた自動取引システムにおいて、
前記自動取引装置は客操作表示部に5桁以上の暗証番号に変更するか、複数個の暗証番号に変更するかを選択させる変更暗証番号選択画面を表示し、顧客により変更する暗証番号が選択されると、その暗証番号の入力を誘導する誘導画面を表示して、この画面により顧客が入力した暗証番号を上位装置に送信して、暗証番号を変更することを特徴とする自動取引システム。
【請求項2】
請求項1に記載の自動取引システムにおいて、
5桁以上の暗証番号は8桁までの範囲内とすることをことを特徴とする自動取引システム。
【請求項3】
請求項1に記載の自動取引システムにおいて、
複数個の暗証番号は、1個4桁とすることを特徴とする自動取引システム。
【請求項4】
請求項1に記載の自動取引システムにおいて、
顧客により変更する暗証番号が入力されたとき、入力された暗証番号に当該顧客の生年月日や電話番号が含まれているか否かを自動取引装置でチェックし、含まれている場合、顧客に対して異なる暗証番号の入力を誘導する画面を前記顧客操作表示部に表示することを特徴とする自動取引システム。
【請求項5】
請求項1に記載の自動取引システムにおいて、
顧客により更する暗証番号が入力されたとき、入力された暗証番号を前記上位装置に送信して、前記上位装置で当該顧客の生年月日や電話番号が含まれているか否かを上位装置でチェックし、含まれている場合、その通知を前記自動取引装置に送信して顧客に対して異なる暗証番号の入力を誘導する画面を前記顧客操作表示部に表示することを特徴とする自動取引システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−87315(P2007−87315A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−278127(P2005−278127)
【出願日】平成17年9月26日(2005.9.26)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】