説明

自動車用充電ケーブルのコンセントプラグ

【課題】充電式自動車を高電流で充電中、車載型ケーブルのコンセントプラグを電源側のコンセントタップから誤って引き抜いた場合であっても、アーク発生を防止可能とするコンセントプラグを提供すること。
【解決手段】コンセントプラグ本体1の内部に、常時は先端部7がコンセント接続面3から弾性手段により外側に付勢されて突出し、コンセントプラグ差込み時には弾性力に抗して内側に押し込まれるトリップバー6を備え、コンセントプラグ差込み時には、トリップバー6がコンセント接続面3と反対側に押圧され、コンセントプラグ本体の外側に設けた投入ボタン29の押込み操作による接点投入を可能な状態とし、コンセントプラグ引抜き時には、トリップバー6のコンセント接続面3の外側への移動に連動して、固定接点12と可動接点15の接触を引き外す接点開閉機構とを組み込んだ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラグインハイブリッド車や電気自動車(以下、充電自動車という)への充電ケーブルに用いるに適した自動車用充電ケーブルのコンセントプラグに関するものである。
【背景技術】
【0002】
充電自動車への充電は充電スタンドと充電自動車との間を充電ケーブルによって接続して行われる。充電ケーブルには、充電スタンドと一体に備え付けられたタイプ(以下、スタンド一体型ケーブルという)と、充電自動車に積載して持ち運びが可能なタイプ(以下、車載型ケーブルという)とがある。
【0003】
何れの充電ケーブルも、その一端に充電自動車との接続用コネクタを有する点は共通である。一方、ケーブルの他端は、スタンド一体型ケーブルでは充電スタンド内に引き込まれ、使用者が取り外しできない構造となっているのに対し、車載型ケーブルでは、充電時に充電スタンド等の電源側のコンセントタップに差し込まれるコンセントプラグが設けられている。この電源としては充電スタンドの他に、一般家庭の屋外に設置されている通常の屋外コンセントが利用されることもある。
【0004】
充電スタンドのコンセントタップには、充電中に誤ってコンセントプラグが引き抜かれると、通電を遮断する保護装置が組み込まれているものがある(特許文献1)。しかし、このような保護装置は一般家庭の屋外に設置されている屋外コンセントには組み込まれていないのが普通である。またコンセントタップの内部構造は外部から視認できないため、一般家庭以外の電源から充電しようとする場合においても、充電ケーブルの使用者は上記保護装置の存在を確認できない。
【0005】
このため、保護装置が組み込まれていないコンセントタップから充電を行う場合に、充電中に誤ってコンセントプラグを引き抜くとコンセントタップとコンセントプラグとの間でアークが飛び、コンセントプラグを持っている手を火傷させたりする可能性があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−294080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って本発明の目的は前記問題を解決し、充電自動車を充電中に充電ケーブルのコンセントプラグを電源側のコンセントタップから誤って引き抜いた場合であっても、外部にアークを発生させるおそれのない自動車用充電ケーブルのコンセントプラグを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためになされた本発明の自動車用充電ケーブルのコンセントプラグは、
自動車用充電ケーブルの一端部に配され、充電式自動車の充電時に、電源側のコンセントタップに差し込まれるコンセントプラグであって、
コンセントプラグ本体の内部に、常時は先端部がコンセント接続面から弾性手段により外側に付勢されて突出し、コンセントプラグ差込み時には弾性力に抗して内側に押し込まれるトリップバーを備え、
コンセントプラグ差込み時には、トリップバーが該コンセント接続面と反対側に押圧され、
コンセントプラグ本体の外側に設けた投入ボタンの押込み操作による接点投入を可能な状態とし、
コンセントプラグ引抜き時には、トリップバーのコンセント接続面の外側への移動に連動して、固定接点と可動接点の接触を引き外す接点開閉機構とを組み込んだことを特徴とするものである。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の自動車用充電ケーブルのコンセントプラグにおいて、該接点開閉機構は、可動接点を備えた可動接触子を従動させるクロスバーと、コンセントプラグ本体から突出して設けられる投入ボタンとからなり、該投入ボタンは弾性手段により、コンセントプラグ本体の外側に付勢されていて、コンセントプラグ差込み時には、投入ボタンの押込み操作により、投入ボタンに設けたラッチ部がクロスバーに設けたラッチ係合部と係合した後、該弾性手段により該可動接触子を引き上げることにより可動接点と固定接点と接触させ、コンセントプラグ引抜き時には、トリップバーがクロスバーを押圧して、該投入ボタンのラッチ部とクロスバーに設けたラッチ係合部との係合を引外し、固定接点と可動接点の接触を引き外すことを特徴とするものである。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の自動車用充電ケーブルのコンセントにおいて、該クロスバーが、更に、漏電検出装置に連動して動作することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るコンセントプラグは、コンセントプラグ本体の内部に、常時は先端部がコンセント接続面から弾性手段により外側に付勢されて突出し、コンセントプラグ差込み時には弾性力に抗して内側に押し込まれるトリップバーを備え、コンセントプラグ差込み時には、トリップバーが該コンセント接続面と反対側に押圧され、コンセントプラグ本体の外側に設けた投入ボタンの押込み操作による接点投入を可能な状態とし、コンセントプラグ引抜き時には、トリップバーのコンセント接続面の外側への移動に連動して、固定接点と可動接点の接触を引き外す接点開閉機構とを組み込んだものである。すなわち、本発明によれば、充電式自動車を高電流で充電中、車載型ケーブルのコンセントプラグを電源側のコンセントタップから誤って引き抜いた場合であっても、電流の遮断がコンセントプラグ内の接点で行われるため、確実にアーク発生を防止することができる。
【0012】
また、本発明によれば、該車載型ケーブルのコンセントプラグに当該アーク発生防止機能を備えることができるため、コンセントタップに複雑な構成からなる特殊なアーク発生防止手段を設ける必要がなく、該コンセントプラグを備えた車載型ケーブルの使用者は、コンセントタップのアーク発生防止機能の有無を心配することなく、安心して充電を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】コンセントプラグの全体図である。
【図2】コンセントプラグの内部構造説明図である。
【図3】コンセントプラグの差し込み前の内部構造説明図である。
【図4】コンセントプラグの差し込み時の内部構造説明図である。
【図5】投入ボタンを操作した直後の内部構造説明図である。
【図6】接点を閉じて通電可能とした時の内部構造説明図である。
【図7】コンセントプラグを引き抜いた時の内部構造説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に本発明の好ましい実施形態を示す。
【0015】
本発明は、充電式自動車の充電時に使用される充電ケーブルのうち、車載型ケーブルに関するものである。該車載型ケーブルは、一端部に、充電式自動車との接続用コネクタを有し、他端部に、充電時に、電源側のコンセントタップに差し込まれるコンセントプラグを有している。その他、該車載型ケーブルのコード部分の途中には、充電式自動車との間で通信を行い充電開始・終了を制御する制御装置を備えている。
【0016】
図1には、該コンセントプラグの全体図を示し、図2には、その内部構造説明図を示している。
該コンセントプラグは、充電ケーブルの先端部に設けられたコンセントプラグ本体1と、コンセント接続面3からなり、コンセントプラグ本体1上部には、コンセントプラグを差し込んだ後通電が可能な状態にする投入ボタン29、自動車に通電が行われていることを表示する通電表示灯9、漏電検出時に回路を遮断する機能が正常に動作するかどうかを確認するためのテストボタン10を備え、コンセント接続面3には、一対の通電プラグ4と一本のアースプラグ5とが固定的に突設されている。
【0017】
該コンセント接続面3には、更に、トリップバー6の先端部7を、該通電プラグ4と平行に出没自在に備えていて、該先端部7は、コンセントプラグ本体1内に備えたトリップバー6と一体に設けられているものである。また、該先端部7の突出長は、通電プラグ4の突出長よりも、十分に短く設けている。
なお、コンセントプラグ本体1内に備えたトリップバー6は後端部17がコ字状に形成されている。
【0018】
該先端部7は、コンセントプラグ本体1内部に設けた弾性手段であるバネ8により、コンセント接続面3に対して垂直に外側(以下、紙面左方向と記す)に向けて付勢され、図1のようにコンセント接続面3から先端部7が突出している。
そして、コンセントプラグの差し込み時には、コンセントタップ側の端面と接した該先端部7は、コンセントプラグ本体1の内側に押し込まれる。
また、これと同時に、コンセントプラグ本体1内では、トリップバー6がコンセント接続面3から離れる方向(以下、紙面右方向と記す)に移動する。
一方、コンセントプラグの引き抜き時には、該先端部7がコンセントタップ側の端面から離れるに従って、該バネ8の付勢力により該先端部7が紙面左方向に押し戻されて、該コンセント接続面3に突出してくる。また、これと同時に、コンセントプラグ本体1内では、トリップバー6が紙面左方向に移動する。
【0019】
図2に示すように、コンセントプラグ本体1の内部には、通電プラグ4をコンセントプラグ本体1の内部に延長して形成した固定接触子13に設けた固定接点12と、電流検出装置(ZCT)39を貫通した電線38が接続された可動接触子16の端部に設けた可動接点15とが接触することにより、電源側から充電自動車への電源供給回路を開閉する回路開閉機構を備えている。
【0020】
可動接触子16は、クロスバー33の肩部33a上に配置されており、該クロスバー33の上下摺動に従動して、可動接点15と固定接点12とが接触・離脱することにより電源供給回路を開閉する。
なお、該可動接触子16は、自身のバネ力により、クロスバー33を下向きに押圧している。
【0021】
該クロスバー33の上方には、レノイド40に挿通する軸形状のプランジャ19が配置されている。プランジャ19は、頭部19aと基部19cの間に細軸の中央部19bが設けられていて、クロスバー33の上端に設けた二股の腕部からなる係合部33cと係合している。プランジャ19は、ソレノイド40内に設けたソレノイド付勢バネ(図示しない)により、コンセントプラグの紙面左方向に付勢されているが、漏電が発生するとソレノイド40は励磁されてプランジャを吸引してクロスバー33のラッチ係合部14と、投入ボタン29のラッチ部37(後述)の係合を引き外し接点を開く構造としている。
【0022】
一方、可動接触子16はコンセントプラグ本体1内に設けたベース部材34の柱部34aにその一端が固定されている。また、可動接触子16が固定されたベース部材34の反対側の端部に形成した立壁34bと、該立壁34bと対峙する位置に一対の立上腕部34cとによりクロスバー摺動部24を形成している。
該クロスバー33は、該クロスバー摺動部24内で保持されると共に、トリップバー6及び投入ボタン29のラッチ部37の移動により、該クロスバー摺動部24内で傾斜角度を変化させながら摺動する。
【0023】
具体的には、コンセントプラグが引き抜かれた状態では、該クロスバー33の下端部33bがトリップバー6の後端部17と係合し、該後端部17から該下端部33bに働く紙面左方向の押圧力により、クロスバー33は、可動接触子16に接触する肩部33aを中心に紙面右方向に回転する。
そして、可動接触子16のバネ力による垂直下向き方向に付勢力により、クロスバー33は、傾斜状態に維持される。
このとき、クロスバー33の上端に形成した係合部33cはプランジャ19の基部19cを、ソレノイド40内に設けたソレノイド付勢バネに抗して紙面右方向に押圧する。
一方、通電プラグ4がコンセントタップに差し込まれ、クロスバー33が紙面右方向に移動し、後端部17とクロスバー33の下端部33bの係合が解除されると、後端部17から該下端部33bに働く紙面左方向の押圧力がなくなる。よって、プランジャ19は前述したソレノイド付勢バネにより押し戻されることにより、クロスバー33は、起立状態となる。
【0024】
また、該クロスバー33には、ラッチ係合部14が形成され、コンセントプラグ本体1から突出させた投入ボタン29を押圧することにより、投入ボタン29に設けたラッチ部37と係合する構造となっている。
また、該投入ボタン29は、弾性手段である投入ボタン付勢バネ36により、投入ボタン29の押込み方向と反対方向(以下、紙面上方向と記す)に付勢されていて、該ラッチ係合部14とラッチ37とが係合してクロスバー33を紙面上方向に引き上げることにより、可動接触子を引き上げ固定接点12と可動接点15と接触させる構造としている。
【0025】
図3乃至図7は、コンセントプラグを差し込んで操作した時や引き抜いた時のコンセントプラグ本体1の内部構造の状態を示す説明図である。
図3はコンセントプラグの差し込み前の状態、図4はコンセントプラグの差し込んだ時の状態、図5は投入ボタンを操作した直後の状態、図6は接点を閉じて通電可能としたときの状態、図7はコンセントプラグを引き抜いた時の状態の内部構造説明図を、各々示している。
【0026】
図3に示すように、コンセントプラグの差し込む前の状態は、先端部7はバネ8により紙面左方向に力を受けている。
したがって、トリップバー6の後端部17が、クロスバー33の下端部33bと係合して紙面左側に押圧する。このとき、クロスバー33は肩部33aに可動接触子16が当接しているため、傾斜状態となる。これにより、投入ボタン29を紙面下向きに押圧操作しても、クロスバー33のラッチ係合部14と投入ボタン29のラッチ部37とが係合することがないため、接点が閉じることがない。
また同時に、プランジャの中央部19bと係合している該クロスバー33の上端の係合部33cがプランジャ19をソレノイド40に押し込む。
【0027】
図4に示すように、コンセントプラグを差し込んだ時には、コンセントタップ側の端面と接したトリップバー6の先端部7は、紙面右方向に押圧され、コンセントプラグ本体1内側に押し込まれる。同時に、コンセントプラグ本体1内では、トリップバー6が紙面右方向に移動し、クロスバー33の下端部33bと後端部17との係合が外れて、ソレノイド付勢バネによりプランジャ19が紙面左方向に押し戻されることにより、クロスバー33は、起立状態となる。
【0028】
その後に、図5に示すように、クロスバー33が起立状態に維持されている状態で、投入ボタン29の押しこみ操作を行うと、該クロスバー33に形成されたラッチ係合部14と投入ボタン29に設けたラッチ部37が係合する。
【0029】
該投入ボタン29は、コンセントプラグ本体内部の投入ボタン付勢バネ36により、紙面上方向に付勢されており、該バネの付勢力により、投入ボタンのラッチ部37と係合したクロスバー33が上方に持ち上げられる。可動接触子16は、クロスバー33の肩部33a上に配置されており、クロスバー33が、投入ボタン付勢バネ36の付勢力により上方に持ち上げられるのに伴って、該クロスバー33が上側に摺動し、図6に示すように、可動接点15を引き上げて固定接点12と接触させて、通電を開始できる状態となる。
【0030】
コンセントプラグを電源側のコンセントタップから引き抜いた場合には、先端部7がコンセントタップ側の端面から離れるに従って、バネ36の付勢力により該先端部7がコンセントプラグ本体1の外側(紙面左方向)に押し戻されて、コンセント接続面3に突出する。
これと同時に、コンセントプラグ本体1内では、トリップバー6が紙面左方向に移動する。これに伴って、図7に示すように、クロスバー33の下端部33bに後端部17が係合することにより、投入ボタン29のラッチ部37とクロスバー33に設けたラッチ係合部14との係合が外れ、該クロスバー33は投入ボタン付勢バネ36の付勢力から開放される。投入ボタン付勢バネ36の付勢力から開放された状態で、可動接触子16がクロスバー33の肩部33aに対して下向きに加える力が働くため、該クロスバー33が下側に摺動し、可動接点15を引き下げて固定接点12と可動接点15の接触を引き外して回路が遮断される。
【0031】
なお前述したように、コンセントプラグ本体1の内部には、コンセントプラグから充電式自動車までの漏電を検出し人体を保護する機能を有する漏電検出装置39が設けられている。漏電検出装置39は、ZCTと漏電検出基板を備えており、漏電が発生した際にプランジャ19を動作させて、該クロスバー33が傾斜状態とするものである。クロスバー33が傾斜状態になると、固定接点12と可動接点15の接触が引き外され回路が遮断される点は前記と同様である。
【0032】
本発明では、通電中に突然回路が遮断された際に、確実にアーク発生を防止する手段として、コンセント接続面3からの通電プラグ4の突出長は先端部7の突出長よりも十分に長くする構成を採用している。
当該構成によれば、電源供給回路の開閉を、コンセントプラグが電源側のコンセントタップに差し込まれ状態で行うことができる。すなわち、本発明によれば、充電式自動車を高電流で充電中に車載型ケーブルのコンセントプラグが電源側のコンセントタップから誤って引き抜かれた場合であっても、電流の遮断がコンセントプラグ内の接点で行われるため、コンセントプラグ外でのアーク発生を防止することができる。
【0033】
なお、図6はコンセントプラグ差し込み時の内部構造を示しているが、クロスバー33の下端部33bとトリップバー6の後端部17の基端との距離(a)は、コンセントプラグの引抜き時の先端部7の突出長と同じになるように設けてある。
また、コンセントプラグの引抜き時の先端部7の突出長を、十分に短いものとすれば、コンセントプラグの引き抜き完了時より速く、コンセントプラグ本体内で接点を引き外す応答速度を速め、より確実に電流の遮断をコンセントプラグ内の接点で行わせることができる。
【符号の説明】
【0034】
1 コンセントプラグ本体
2 充電ケーブル
3 コンセント接続面
4 通電プラグ
5 アースプラグ
6 トリップバー
7 先端部
8 バネ
9 通電表示灯
10 テストボタン
12 固定接点
13 固定接触子
14 ラッチ係合部
15 可動接点
16 可動接触子
17 後端部
19 プランジャ
19a 頭部
19b 中央部
19c 基部
24 クロスバー摺動部
29 投入ボタン
33 クロスバー
33a 肩部
33b 下端部
33c 係合部
34 ベース部材
36 付勢バネ
37 ラッチ部
38 電線
39 漏電検出装置
40 ソレノイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車用充電ケーブルの一端部に配され、充電式自動車の充電時に、電源側のコンセントタップに差し込まれるコンセントプラグであって、
コンセントプラグ本体の内部に、常時は先端部がコンセント接続面から弾性手段により外側に付勢されて突出し、コンセントプラグ差込み時には弾性力に抗して内側に押し込まれるトリップバーを備え、
コンセントプラグ差込み時には、トリップバーが該コンセント接続面と反対側に押圧され、
コンセントプラグ本体の外側に設けた投入ボタンの押込み操作による接点投入を可能な状態とし、
コンセントプラグ引抜き時には、トリップバーのコンセント接続面の外側への移動に連動して、固定接点と可動接点の接触を引き外す接点開閉機構とを組み込んだことを特徴とする自動車用充電ケーブルのコンセントプラグ。
【請求項2】
該接点開閉機構は、可動接点を備えた可動接触子を従動させるクロスバーと、コンセントプラグ本体から突出して設けられる投入ボタンとからなり、該投入ボタンは弾性手段により、コンセントプラグ本体の外側に付勢されていて、コンセントプラグ差込み時には、投入ボタンの押込み操作により、投入ボタンに設けたラッチ部がクロスバーに設けたラッチ係合部と係合した後、該クロスバーを引き上げることにより可動接点と固定接点と接触させ、コンセントプラグ引抜き時には、トリップバーがクロスバーを押圧して、該投入ボタンのラッチ部とクロスバーに設けたラッチ係合部との係合を引外し、固定接点と可動接点の接触を引き外すことを特徴とする請求項1記載の自動車用充電ケーブルのコンセントプラグ。
【請求項3】
該クロスバーが、更に、漏電検出装置に連動して動作することを特徴とする請求項1又は2記載の自動車用充電ケーブルのコンセントプラグ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2011−159532(P2011−159532A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−21130(P2010−21130)
【出願日】平成22年2月2日(2010.2.2)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【出願人】(000227401)日東工業株式会社 (374)
【Fターム(参考)】