説明

薬物標的としての天然アンチセンスおよび非コードRNA転写物

低分子干渉RNA(siRNA)は、アンチセンス転写物をノックダウンし、そのセンスパートナーの発現を制御する。この制御は、不一致的(アンチセンスノックダウンが、センス転写物の上昇をもたらす)、または、一致的(アンチセンスノックダウンが、同時的なセンス転写物の減少をもたらす)であり得る。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号1〜67の核酸分子およびその変異体の少なくとも1つを、薬学的に許容し得る担体に含む、神経疾患を処置するための医薬組成物。
【請求項2】
核酸分子が、センス/アンチセンス遺伝子座のオーバーラップ領域を標的とするsiRNA分子を含む、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
核酸分子が、配列番号4〜8およびその変異体を含む、請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
核酸分子が、配列番号40〜61、64〜67およびその変異体を含む、請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項5】
核酸分子が、配列番号41〜43および配列番号44〜45ならびにその変異体を含む、請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項6】
核酸分子が、BACE転写物を標的とする、請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項7】
配列番号1〜67およびその変異体の少なくとも1つを含む、単離された核酸。
【請求項8】
配列番号1〜67およびその変異体の1または2以上を含む発現ベクター。
【請求項9】
配列番号1〜67およびその変異体の1または2以上によりコードされる、単離されたペプチド。
【請求項10】
BACE−1 mRNA、BACE−1−AS RNAおよび配列番号1〜67およびそのペプチドに特異的な、単離された抗体。
【請求項11】
配列番号1〜67およびその変異体の少なくとも1つを、それを必要とする患者に投与することを含む、神経疾患を処置する方法。
【請求項12】
核酸分子が、薬学的に許容し得る担体に含まれた状態で投与される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
配列番号1〜67の核酸分子が、センス/アンチセンス遺伝子座のオーバーラップ領域を標的化するように組み合わせて投与される、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
医薬組成物が、配列番号41〜43および配列番号44〜45ならびにその変異体を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
患者に、配列番号1〜67およびその変異体の少なくとも2つの種々の組合せを、処置期間中にわたって投与する、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
神経疾患が、アルツハイマー病、失語症、ベル麻痺、クロイツフェルトヤコブ病、てんかん、脳炎、ハンチントン病、神経筋障害、神経腫瘍学疾患、神経免疫学疾患、神経耳科学疾患、疼痛、恐怖症、睡眠障害、トゥレット症候群、パーキンソン病およびその他の運動障害を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
遺伝子発現を上方調節する方法であって、
核酸分子をセンス鎖のアンチセンス転写物に標的化すること(ここで、アンチセンス転写物を標的とする核酸分子はアンチセンス鎖と相補的である)、および、
核酸分子をアンチセンス転写物に結合させること
を含み、センス鎖の発現は上昇し、遺伝子発現は上方調節される、前記方法。
【請求項18】
核酸分子が干渉RNA分子である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
核酸分子が、配列番号1〜3、4〜32、40〜61、64〜67およびその変異体の少なくとも1つである、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
配列番号1〜3、4〜32、40〜61、64〜67の核酸分子およびその変異体が、それぞれ少なくとも1つの修飾核酸塩基を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
遺伝子発現を阻害する方法であって、
核酸分子を、アンチセンス転写物およびセンス鎖転写物に標的化すること(ここで、アンチセンス転写物を標的とする核酸分子はアンチセンス鎖と相補的であり、センス転写物を標的とする核酸分子はセンス鎖と相補的である)、および、
核酸分子をアンチセンス転写物およびセンス転写物に結合させること
を含み、遺伝子発現は阻害される、前記方法。
【請求項22】
核酸分子がRNA分子である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
アンチセンス転写物およびセンス転写物を標的とする核酸分子が、該転写物に、互いに収束する方向もしくは発散する方向で結合するか、またはオーバーラップしている、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
標的となる核酸が、コード転写物または非コード転写物である、請求項21の方法。
【請求項25】
標的となる遺伝子が、CD97、TS−α、C/EBPデルタ、CDC23、PINK1、HIF1α、Gnbp3g、アドレノメデュリンAM1レセプター、6330439J10(3−オキソ酸CoAトランスフェラーゼ)、CtpW85(カテプシンW)、Ddx−39、rTS−α、I530027A02、Kif20a、PINK−AS、aHIF1α、Gnbp3g−AS、AdmR−AS、A230019L24、BACEまたはCtpW−ASを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
標的となるコード核酸が、核酸配列PINK−AS、aHIF1α、Gnbp3g−AS、AdmR−AS、A230019L24またはCtpW−ASを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
標的となる非コード核酸が、核酸配列CD97、TS−α、C/EBPデルタ、CDC23、PINK1、HIF1α、Gnbp3g、アドレノメデュリンAM1レセプター、6330439J10(3−オキソ酸CoAトランスフェラーゼ)、CtpW85(カテプシンW)、Ddx−39、rTS−α、I530027A02またはKif20aを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
配列番号1〜67およびその変異体の少なくとも1つを含む医薬組成物。
【請求項29】
配列番号1〜67によって同定される分子が、加齢黄斑変性症を処置するものである、請求項28に記載の医薬組成物。
【請求項30】
配列番号1〜67およびその変異体の少なくとも1つを含む、単離された核酸。
【請求項31】
配列番号1〜67の核酸分子およびその変異体が、それぞれ少なくとも1つの修飾核酸塩基を含む、請求項30に記載の単離された核酸分子。
【請求項32】
CD97、TS−α、C/EBPデルタ、CDC23、PINK1、HIF1α、Gnbp3g、アドレノメデュリンAM1レセプター、6330439J10(3−オキソ酸CoAトランスフェラーゼ)、CtpW85(カテプシンW)、Ddx−39、rTS−α、I530027A02、Kif20a、PINK−AS、aHIF1α、Gnbp3g−AS、AdmR−AS、A230019L24、BACEまたはCtpW−ASを含む少なくとも1つの遺伝子を標的とする核酸配列を含む組成物。
【請求項33】
配列番号1〜3およびその変異体の少なくとも1つを、それを必要とする患者に投与することを含む、パーキンソン病を処置する方法。
【請求項34】
配列番号1〜3が、薬学的に許容し得る担体に含まれた状態で投与される、請求項33に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公表番号】特表2009−521934(P2009−521934A)
【公表日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−548851(P2008−548851)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際出願番号】PCT/US2006/062672
【国際公開番号】WO2007/087113
【国際公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【出願人】(593052785)ザ スクリップス リサーチ インスティテュート (91)
【Fターム(参考)】