説明

表示制御装置および方法、プログラム、並びに記録媒体

【課題】画面に複数の視点を切り替えて表示させる場合に、できるだけ早く表示遷移を完了させるとともにユーザの操作性を向上させることができるようにする。
【解決手段】複数のカメラにより撮影された画像をそれぞれ取得し、前記取得した画像のうちの所定の画像に表示されている特定のオブジェクトを検知し、前記取得した複数の画像において、前記特定のオブジェクトが検知された前記所定の画像とは異なる別の画像で同一のオブジェクトが検知された場合、前記別の画像のオブジェクトの表示の形態を前記所定の画像のオブジェクトを基準として設定し、同一の画面に表示するように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、表示制御装置および方法、プログラム、並びに記録媒体に関し、特に、画面に複数の視点を切り替えて表示させる場合に、できるだけ早く表示遷移を完了させるとともにユーザの操作性を向上させることができるようにする表示制御装置および方法、プログラム、並びに記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークカメラや放送局用カメラの低価格化が進んでいる。これに伴い、例えば、同一のエリアを複数のカメラでカバーして撮影する方式が普及している。
【0003】
このように、同一のエリアを複数のカメラでカバーして撮影する方式の普及により、例えば、セキュリティ用途での犯人特定精度の向上、スポーツ、コンサートなどのイベントのコンテンツに係る新しい表示方式などが注目されてきている。
【0004】
例えば、同一の物体や人物(オブジェクト)を複数の視点から観察した映像を、ユーザの希望に応じて切り替えて表示することなども可能となっている。
【0005】
また、カメラや閲覧装置あるいは中継サーバの処理性能向上により映像から人物、物体などのオブジェクト検出を行う技術が進歩し、複数映像のオブジェクトの関連性の抽出や同一性の判定も可能となってきている。
【0006】
例えば、複数の監視カメラ映像のそれぞれに適する射影変換を施された映像から、道路地表面と同一平面に存在しない部分が除去された映像を地図上に合成表示し、各監視カメラ映像の相互関係が地図上に統一的に整合され、地図上で監視領域内の道路状況を映像として監視可能とする技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−286685号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、映像を閲覧する側についても従来のPCだけではなく、モバイル端末やタブレットなど様々な表示機能、入力方式を有する端末が用いられるようになっている。また、複数の視点を切り替えて表示させる場合、できるだけ早く表示遷移を完了させることが望ましい。
【0009】
例えば、特許文献1の技術では、端末の表示エリアが小さい場合、高解像度表示が必要な地図モードへ遷移したとき、画面が見づらくなる可能性がある。さらに別視点の映像を表示させるために、都度、地図モードを表示する必要があるため、ユーザにとって操作が煩わしく感じられることがあり、また、高速の表示遷移を実現することが難しい。
【0010】
本技術はこのような状況に鑑みて開示するものであり、画面に複数の視点を切り替えて表示させる場合に、できるだけ早く表示遷移を完了させるとともにユーザの操作性を向上させることができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本技術の一側面は、複数のカメラにより撮影された画像をそれぞれ取得する画像取得部と、前記取得した画像のうちの所定の画像に表示されている特定のオブジェクトを検知するオブジェクト検知部と、前記取得した複数の画像において、前記特定のオブジェクトが検知された前記所定の画像とは異なる別の画像で同一のオブジェクトが検知された場合、前記別の画像のオブジェクトの表示の形態を前記所定の画像のオブジェクトを基準として設定し、同一の画面に表示するように制御する表示制御部とを備える表示制御装置である。
【0012】
前記表示制御部は、前記所定の画像のオブジェクトを撮影したカメラの位置および撮影方向に基づいて、前記画面において前記別の画像のオブジェクトが表示される位置および前記別の画像のオブジェクトの形状を設定するようにすることができる。
【0013】
前記表示制御部は、前記所定の画像のオブジェクトおよび前記別の画像のオブジェクトの中心軸をさらに設定し、ユーザの操作に基づいて、前記画面において、前記所定の画像のオブジェクトおよび前記別の画像のオブジェクトを、前記中心軸を中心として回転させて表示するようにすることができる。
【0014】
前記表示制御部は、前記特定のオブジェクトが検知された前記所定の画像とは異なる別の画像で同一のオブジェクトが検知された場合、前記オブジェクトの周囲に所定の検知枠を表示するようにすることができる。
【0015】
前記表示制御部は、表示制御モードとして、前記複数のカメラにより撮影された画像のうち予め定められた画像を、前記所定の画像として表示する通常モードと、前記別の画像で同一のオブジェクトが検知された場合、前記所定の画像のオブジェクトを、前記ユーザが選択したとき、前記所定の画像のオブジェクトと前記別の画像のオブジェクトを同一の画面に表示するロックオンモードとを有し、前記ロックオンモードでは、前記オブジェクトの画像が拡大されて表示されるようにすることができる。
【0016】
前記オブジェクト検知部は、前記検知されたオブジェクトの特徴量を抽出し、前記特徴量に基づいて所定のデータベースを検索することで前記オブジェクトの属性を表す情報を取得し、前記表示制御部は、前記オブジェクトとともに、前記属性を表示するように制御するようにすることができる。
【0017】
本技術の一側面は、画像取得部が、複数のカメラにより撮影された画像をそれぞれ取得し、オブジェクト検知部が、前記取得した画像のうちの所定の画像に表示されている特定のオブジェクトを検知し、表示制御部が、前記取得した複数の画像において、前記特定のオブジェクトが検知された前記所定の画像とは異なる別の画像で同一のオブジェクトが検知された場合、前記別の画像のオブジェクトの表示の形態を前記所定の画像のオブジェクトを基準として設定し、同一の画面に表示するように制御するステップを含む表示制御方法である。
【0018】
本技術の一側面は、コンピュータを、複数のカメラにより撮影された画像をそれぞれ取得する画像取得部と、前記取得した画像のうちの所定の画像に表示されている特定のオブジェクトを検知するオブジェクト検知部と、前記取得した複数の画像において、前記特定のオブジェクトが検知された前記所定の画像とは異なる別の画像で同一のオブジェクトが検知された場合、前記別の画像のオブジェクトの表示の形態を前記所定の画像のオブジェクトを基準として設定し、同一の画面に表示するように制御する表示制御部とを備える表示制御装置として機能させるプログラムある。
【0019】
本技術の一側面においては、複数のカメラにより撮影された画像がそれぞれ取得され、前記取得した画像のうちの所定の画像に表示されている特定のオブジェクトが検知され、前記取得した複数の画像において、前記特定のオブジェクトが検知された前記所定の画像とは異なる別の画像で同一のオブジェクトが検知された場合、前記別の画像のオブジェクトの表示の形態が前記所定の画像のオブジェクトを基準として設定され、同一の画面に表示するように制御される。
【発明の効果】
【0020】
本技術によれば、画面に複数の視点を切り替えて表示させる場合に、できるだけ早く表示遷移を完了させるとともにユーザの操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本技術におけるオブジェクトの撮影方式を説明する図である。
【図2】本技術を適用した監視システムの一実施の形態に係る構成例を示すブロック図である。
【図3】本技術を適用した監視システムの別の構成例を示すブロック図である。
【図4】図1のカメラの詳細な構成例を示すブロック図である。
【図5】図2または図3の閲覧端末の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図6】図5のCPUにおいて実行されるプログラムなどのソフトウェアの機能的構成例を示すブロック図である。
【図7】閲覧端末のディスプレイに通常モードで表示される画面の例を示す図である。
【図8】表示モードの切り替えの例を示す図である。
【図9】閲覧端末のディスプレイにロックオンモードで表示される画面の例を示す図である。
【図10】オブジェクト画像を回転させて表示させる操作の例を説明する図である。
【図11】表示モードの切り替えの別の例を示す図である。
【図12】閲覧端末のディスプレイに通常モードで表示される画面の別の例を示す図である。
【図13】従来の技術における視点の切り替えを説明する図である。
【図14】画像表示処理の例を説明するフローチャートである。
【図15】ロックオンモード表示処理の例を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して、ここで開示する技術の実施の形態について説明する。
【0023】
図1は、本技術におけるオブジェクトの撮影方式を説明する図である。この例では、オブジェクトとして人物300および物体330が複数のカメラにより撮影されている。また、この例では、カメラ110、カメラ120、カメラ130、およびカメラ140が設置されている。
【0024】
同図の例では、オブジェクトが、カメラ110、カメラ120、およびカメラ130の撮影範囲内に位置しており、カメラ140の撮影範囲外に位置している。従って、オブジェクトは、3台のカメラにより同時に撮影されていることになる。
【0025】
図2は、本技術を適用した監視システムの一実施の形態に係る構成例を示すブロック図である。この監視システム100は、カメラシステム101、ネットワーク200、閲覧端末210、閲覧端末220、閲覧端末230、および閲覧端末240により構成されている。
【0026】
カメラシステム101は、例えば、図1を参照して上述したように、カメラ110乃至カメラ140の4台のカメラで構成され、各カメラの撮影範囲内に存在するオブジェクトを撮影するようになされている。カメラシステムを構成する各カメラにより撮影された画像のデータは、ネットワーク200に送信される。この際、例えば、各カメラの設置場所を表す情報(例えば、座標位置など)、各カメラの撮影方向を表す情報(例えば、各カメラの撮影範囲の中心となる光軸を表わすベクトルなど)と対応づけられて各カメラの画像のデータが送信される。
【0027】
ネットワーク200は、例えば、インターネット、イントラネット、携帯電話網などにより構成される。
【0028】
閲覧端末210乃至閲覧端末240は、それぞれネットワーク200に接続可能となるように構成されており、カメラシステム101から送信された画像のデータを取得し、画像を表示することができるようになされている。
【0029】
閲覧端末210は、例えば、パーソナルコンピュータとして構成される。閲覧端末220は、例えば、携帯電話機やスマートフォンなどのモバイル端末として構成される。閲覧端末230は、例えば、PDAなどのタブレット端末として構成される。なお、閲覧端末210乃至閲覧端末230のそれぞれは、ディスプレイなどの表示部と一体化されて構成されている。
【0030】
閲覧端末240は、例えば、マイコンなどを有するデジタル機器として構成され、自身に接続された外部機器であるディスプレイ241に画像を表示させるようになされている。
【0031】
閲覧端末210乃至閲覧端末240のそれぞれは、後述するように、カメラシステム101により撮影された画像を、通常モードで表示することが可能であり、ロックオンモードで表示することも可能である。なお、通常モードとロックオンモードの詳細については後述する。
【0032】
あるいはまた、監視システム100を、例えば、図3に示されるように構成してもよい。この例では、監視システム100が、カメラシステム101、ネットワーク200、閲覧端末210、閲覧端末220、閲覧端末230、閲覧端末240、専用サーバ260、および外部サーバ270により構成されている。
【0033】
専用サーバ260は、例えば、監視システム100を運営する業者が保有するコンピュータなどとして構成され、例えば、カメラシステム101から送信されたデータをストレージ261に蓄積するようになされている。そして、専用サーバ260は、ネットワーク200を介してアクセスしてきた閲覧端末210乃至閲覧端末240に対して、ストレージ261に蓄積したデータを送信するようになされている。
【0034】
外部サーバ270は、例えば、インターネットサービスプロバイダなどにより運用されるコンピュータなどとして構成され、監視システム100を運営する業者にレンタルされているサーバとされる。外部サーバ270は、専用サーバ260の場合と同様に、例えば、カメラシステム101から送信されたデータをストレージ271に蓄積するようになされている。そして、専用サーバ260は、ネットワーク200を介してアクセスしてきた閲覧端末210乃至閲覧端末240に対して、ストレージ271に蓄積したデータを送信するようになされている。
【0035】
すなわち、図3に示される構成の場合、閲覧端末210乃至閲覧端末240は、カメラシステム101から直接データを取得するのではなく、専用サーバ260または外部サーバ270を介して間接的にデータを取得するようになされている。
【0036】
監視システム100がこのように構成されるようにしてもよい。
【0037】
図4は、図1のカメラ110の詳細な構成例を示すブロック図である。同図に示されるように、カメラ110は、撮像部112、エンコーダ113、CPU114、メモリ115、ストレージ116、およびネットワークインタフェース117により構成されている。
【0038】
撮像部112は、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)撮像センサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像センサなどの光電変換素子を有する構成とされ、画像信号を出力するようになされている。
【0039】
すなわち、外部から取り込まれた光は、光学系を通過して、光電変換素子に入射し、その光の受光量に対応した電気信号である画像信号が出力される。この画像信号は、A/D変換、すなわち、サンプリングされて量子化(デジタイズ)され、所定の画像処理が施され、エンコーダ113に出力されるようになされている。
【0040】
エンコーダ113は、撮像部112から出力された画像信号を、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)や、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式等の所定の方式に従って符号化して得られた画像データをCPU(Central Processing Unit)114に供給する。
【0041】
CPU114は、メモリ115を用いてプログラムなどのソフトウェアを実行し、エンコーダ113から出力されるデータを処理するようになされている。例えば、カメラの設置場所を表す情報(例えば、座標位置など)、各カメラの撮影方向を表す情報(例えば、各カメラの撮影範囲の中心となる光軸を表わすベクトルなど)と対応づけて画像データを送信するためのパケットの生成などの処理が行われる。
【0042】
また、CPU114は、必要に応じて画像データなどのデータを、HDDなどにより構成されるストレージ116に保持するようになされている。
【0043】
ネットワークインタフェース117は、例えば、LANカードなどにより構成され、ネットワーク200との間でのデータの送受信を制御するようになされている。
【0044】
カメラ110は、このように構成されている。なお、ここでは、図4に示される構成を、カメラ110の構成例として説明したが、カメラ120乃至カメラ140に対しても同図の構成を適用することとする。
【0045】
図5は、図2または図3の閲覧端末210の詳細な構成例を示すブロック図である。同図において、CPU401は、ROM(Read Only Memory)402に記憶されているプログラム、または記憶部408からRAM(Random Access Memory)403にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM403にはまた、CPU401が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0046】
CPU401、ROM402、およびRAM403は、バス404を介して相互に接続されている。このバス404にはまた、入出力インタフェース405も接続されている。
【0047】
入出力インタフェース405には、キーボード、マウスなどよりなる入力部406、LCD(Liquid Crystal display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部407、ハードディスクなどより構成される記憶部408、モデム、LANカードなどのネットワークインタフェースカードなどより構成される通信部409が接続されている。通信部409は、ネットワーク200を介しての通信処理を行う。
【0048】
入出力インタフェース405にはまた、必要に応じてドライブ410が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア411が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部408にインストールされる。
【0049】
例えば、閲覧端末210において一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、インターネットなどのネットワークや、リムーバブルメディア411などからなる記録媒体からインストールされる。
【0050】
ここでは、図5を閲覧端末210の構成例として説明したが、閲覧端末220乃至閲覧端末240にも同図の構成を適用するものとする。ただし、入力部406、出力部407の実際の構成は、機種により異なっているものとする。また、記憶部408は、例えば、必要に応じて設けられるものとする。
【0051】
図6は、図5のCPU401において実行されるプログラムなどのソフトウェアの機能的構成例を示すブロック図である。
【0052】
同図に示される画像取得部451は、カメラシステム101から送信される各カメラにより撮影された画像のデータのネットワーク200を介しての取得を制御する。
【0053】
オブジェクト検知部452は、画像取得部451により取得された画像を解析し、画像の中に表示されているオブジェクトの検知を制御する。オブジェクト検知部452は、例えば、画像取得部451により取得されたデータの画像の中に人物が写っているか否かを判定し、人物が写っていると判定された場合、画像の中でその人物が表示されている領域を検知するようになされている。あるいはまた、オブジェクト検知部452は、例えば、画像取得部451により取得されたデータの画像の中に特定の物体が写っているか否かを判定し、特定の物体が写っていると判定された場合、画像の中でその物体が表示されている領域を検知するようになされている。
【0054】
また、オブジェクト検知部452は、人物が検知された場合、カメラシステム101の複数のカメラにより撮影された画像の中に同一の人物が表示されているか否かを判定する。オブジェクト検知部452は、例えば、人物の体全体における頭部の比率、目の色、髪の色などの情報を特徴量として抽出する。そして、オブジェクト検知部452は、複数のカメラにより撮影された画像の中の人物の特徴量を比較することにより、複数のカメラにより撮影された画像の中に同一の人物が表示されているか否かを判定する。
【0055】
オブジェクト検知部452は、さらに、人物が検知された場合、例えば、ネットワーク200を介しての専用サーバ260または外部サーバ270へのアクセスを必要に応じて制御するようになされている。そして、オブジェクト検知部452は、例えば、ストレージ261、ストレージ271などに記憶されている人物データベースを参照し、人物データベースに記憶されている人物と、検知された人物の同一性を判定するようになされている。
【0056】
人物データベースには、例えば、複数の人物の特徴量が記憶されている。例えば、体全体における頭部の比率、目の色、髪の色などの情報が特徴量として記憶されている。オブジェクト検知部452は、例えば、検知された人物の特徴量と、人物データベースに記憶されている各人物の特徴量とを比較することにより、人物データベースに記憶されている人物と、検知された人物の同一性を判定する。
【0057】
また、人物データベースには、例えば、その人物の属性(例えば、年齢、性別、職業、前科などの情報)が記憶されている。これにより、各閲覧端末においては、例えば、表示されている人物の属性も表示させることができる。
【0058】
表示モード制御部453は、例えば、入力部406を介して入力されるユーザの操作に基づいて、通常モードまたはロックオン表示モードのいずれによって画像を表示するかを判定し、表示すべきモードを特定する情報を表示画像生成部454に出力するようになされている。
【0059】
表示画像生成部454は、通常モードまたはロックオン表示モードでの表示データおよびその表示データに対応する画像信号を生成し、出力部407のディスプレイに供給するようになされている。
【0060】
次に、閲覧端末210乃至閲覧端末240のディスプレイに表示される画面について説明する。
【0061】
図7は、閲覧端末220のディスプレイ221に表示される画面の例を示す図である。上述したように、閲覧端末220は、例えば、携帯電話機やスマートフォンなどのモバイル端末として構成される。
【0062】
同図は、通常モードでの表示画面の例であり、カメラ110により撮影された人物300の画像(オブジェクト画像)301と物体330の画像(オブジェクト画像)331が表示されている。
【0063】
また、同図に示されるように、オブジェクト画像301の周囲には、オブジェクト検知枠321が表示されている。オブジェクト検知枠321は、オブジェクト検知部452によりカメラ110により撮影された画像の中で人物の画像が検知され、かつ他のカメラにより撮影された画像の中にも同一の人物の画像が検知されたことに伴って表示されている。例えば、カメラ120により撮影された画像およびカメラ130により撮影された画像の中にも同一の人物が検知されたことに伴って検知枠321が表示される。この例では、矩形の点線により検知枠321が表示されている。
【0064】
ディスプレイ221は、例えば、静電容量方式のタッチスクリーンとして構成され、静電容量の変化を検出し、ユーザの指などが近接したことを検出するようになされている。例えば、ユーザが指310をディスプレイ221に近接させることにより、パネル上の所定の位置における静電容量の変化が検出され、その位置を表す信号が出力されるようになされている。
【0065】
図7に示される状態において、ユーザが指310をオブジェクト画像301に近接させると、オブジェクト画像301が選択され、ロックオンモードでの表示画面に切り替えられる。なお、通常モードで表示されている画面において、検知枠が表示されているオブジェクト画像が選択された場合、表示モード制御部453が、表示モードを通常モードからロックオンモードに切り替えるようになされている。
【0066】
図8は、ディスプレイ221に表示されている画像がロックオンモードでの表示に切り替わる際の遷移を説明する図である。同図に示されるように、オブジェクト画像301が選択されたことにより、まず、オブジェクト画像301が画面中央に移動し、さらに拡大されて表示される。その後、ディスプレイ221の表示は、図9に示されるような画面となる。
【0067】
なお、拡大されて表示される際に、例えば、オブジェクト画像301が画素補完(アップサンプル)されるなどして、高解像度の画像に変換されるようにしてもよい。
【0068】
図9は、ロックオンモードでのディスプレイ221の表示例を示す図である。同図に示されるように、ロックオンモードにおいては、オブジェクト画像301に加えて、他のカメラにより撮影されたオブジェクト画像が表示されている。この例では、オブジェクト画像301とともに、カメラ120により撮影された人物300の画像であるオブジェクト画像302、およびカメラ130により撮影された人物300の画像であるオブジェクト画像303が表示されている。
【0069】
なお、この例では、オブジェクト画像302は、オブジェクト検知枠322とともに表示されており、オブジェクト画像303は、オブジェクト検知枠323とともに表示されている。
【0070】
オブジェクト画像302およびオブジェクト画像303は、オブジェクト画像301の表示位置を基準とし、カメラ110乃至カメラ130の位置関係に対応させて表示される。上述したように、各カメラから送信されるデータは、カメラの設置場所を表す情報(例えば、座標位置など)、各カメラの撮影方向を表す情報(例えば、各カメラの撮影範囲の中心となる光軸を表わすベクトルなど)と対応づけられている。表示画像生成部454は、これらの情報に基づいて、オブジェクト画像301の表示位置を基準とした場合のオブジェクト画像302およびオブジェクト画像303の表示位置と角度を設定するようになされている。
【0071】
つまり、オブジェクト画像302およびオブジェクト画像303の表示位置と角度が設定されることにより、オブジェクト画像302およびオブジェクト画像303の大きさ、形状などが適宜変更させられる。
【0072】
また、オブジェクト検知枠321乃至オブジェクト検知枠323によって、オブジェクト画像301乃至オブジェクト画像303のそれぞれが撮影された方向をユーザが認識でできる。すなわち、基準となるオブジェクト画像301に対応するオブジェクト検知枠321は画面上で長方形として表示されているが、オブジェクト検知枠322およびオブジェクト検知枠323は画面上で平行四辺形として表示されている。
【0073】
なお、ロックオンモードでの表示の際には、オブジェクト検知枠が表示されないようにしてもよい。また、例えば、ロックオンモードでの表示が行われる時に、人物データベースに基づいて得られた人物の属性に係る情報が表示されるようにしてもよい。
【0074】
さらに、オブジェクト画像301、オブジェクト画像302およびオブジェクト画像303の中心には中心軸340が表示されている。中心軸340は、やはり、カメラの設置場所を表す情報(例えば、座標位置など)、各カメラの撮影方向を表す情報(例えば、各カメラの撮影範囲の中心となる光軸を表わすベクトルなど)に基づいて、表示画像生成部454により設定される。すなわち、人物300は、3台のカメラにより別方向から撮影されているので、人物300の奥行(厚み)を推定することができる。例えば、このように推定された人物300の奥行に基づいて、人物300をほぼ円筒形と仮定し、円筒の中心軸が中心軸340として設定されるのである。
【0075】
図9に示されるように、ロックオンモードで画像が表示されている場合、ユーザは、オブジェクト画像を、中心軸340を中心として回転させることができる。
【0076】
例えば、ユーザが指310をディスプレイ221に近接させながら、右から左方向に移動させるようにスワイプすると、人物300のオブジェクト画像が回転する。例えば、図10に示されるように、ディスプレイ221に表示されたオブジェクト画面が回転させられる。
【0077】
図10の例においては、ユーザが指310でスワイプしたことにより、オブジェクト画像が中心軸340を中心として左回りに回転させられている。これにより、図9においては、オブジェクト画像301が正面に(基準として)表示されていたものが、オブジェクト画像303が正面に表示されている。
【0078】
いまの場合、オブジェクト画像303として表示されている人物300は、銃を保持しており、危険な人物であることが分かる。このように、ロックオン表示されているオブジェクト画像を回転させることにより、別の方向(別視点)から見たオブジェクト(例えば、人物300など)を確認することができる。これにより、例えば、画像の中の人物が危険な人物でないか(凶器などを所持していないか)を簡単に確認することができる。
【0079】
さらに、例えば、人物データベースに基づいて得られた情報を参照することにより、当該人物の属性を確認することも可能となる。
【0080】
図10に示される状態において、ユーザが指310をオブジェクト画像303に近接させると、オブジェクト画像303が選択され、通常モードでの表示画面に切り替えられる。なお、ロックオンモードで表示されている画面において、ロックオンモードでの表示の対象となるオブジェクト画像(いまの場合、人物300の画像)が選択された場合、表示モード制御部453が、表示モードをロックオンモードから通常モードに切り替えるようになされている。
【0081】
図11は、ディスプレイ221に表示されている画像が通常モードでの表示に切り替わる際の遷移を説明する図である。同図に示されるように、オブジェクト画像303が選択されたことにより、オブジェクト画像303がカメラ130により撮影された画像の中での表示位置(いまの場合、画面の左上)に移動する。このとき、ロックオンモードにおいて拡大されて表示されていたオブジェクト画像303が縮小される。その後、ディスプレイ221の表示は、図12に示されるような画面となる。
【0082】
図12は、閲覧端末220のディスプレイ221に表示される画面の別の例を示す図である。同図は、通常モードでの表示画面の例であり、カメラ130により撮影された人物300の画像(オブジェクト画像)303と物体330の画像(オブジェクト画像)333が表示されている。また、同図に示されるように、オブジェクト画像303の周囲には、オブジェクト検知枠323が表示されている。
【0083】
このように、閲覧端末220のディスプレイ221に表示される画面の表示モードが切り替えられる。
【0084】
従来の技術では、例えば、図13に示されるように画面の表示が切り替えられていた。図13において、例えば、3台の異なるカメラにより撮影された画像として視点1画像、視点2画像、視点3画像が取得されたものとする。
【0085】
いま、ユーザが閲覧端末のディスプレイに視点1画像を表示させていたものとし、視点3画像の表示に切り替えるものとする。この場合、ユーザは、図13に示されるように、例えば、視点1画像が表示された状態において、画面右下の「視点一覧」と記載されたアイコンを選択し、閲覧端末のディスプレイの表示を一覧表示に切り替える。これにより、閲覧端末のディスプレイには、視点1画像、視点2画像、および視点3画像のそれぞれが、縮小されて表示される。
【0086】
そして、ユーザは、一覧表示の画面において閲覧したい画像である視点3画像を選択する(例えば、指を画像に近接させるなどして選択する)。これにより、閲覧端末のディスプレイには、視点3画像が拡大されて表示される。
【0087】
これに対して本技術によれば、例えば、図9、図10を参照して上述したように、オブジェクト画像がロックオンモードで表示されるので、例えば、従来の技術の場合のように、一覧表示の画面に遷移させる必要がない。
【0088】
例えば、モバイル端末など表示エリアが小さい閲覧端末を用いる場合、多数の視点画像を一覧表示させるには、個々の画像を極めて小さく表示しなければならない。このため、一覧表示の画面へ遷移したとき、画面が見づらくなる可能性がある。
【0089】
また、複数の視点を切り替えて表示させる場合、できるだけ早く表示遷移を完了させることが望ましいが、従来の技術では、例えば、視点1画像、一覧表示、視点3画像のように、都度、一覧表示を介して視点画像を切り替えていた。このため、表示遷移を完了させるまでに時間がかかっていた。
【0090】
これに対して本技術によれば、例えば、図9、図10を参照して上述したように、ロックオンモードで表示されているオブジェクト画像を回転させるように操作するだけで、視点画像(オブジェクト画像)を切り替えることができる。このため、素早く表示遷移を完了させることができるとともに、ユーザの操作性も向上する。
【0091】
このように本技術によれば、画面に複数の視点を切り替えて表示させる場合に、できるだけ早く表示遷移を完了させるとともにユーザの操作性を向上させることができる。
【0092】
次に、図14のフローチャートを参照して閲覧端末210乃至閲覧端末240による画像表示処理の例について説明する。
【0093】
ステップS21において、画像取得部451は、カメラシステム101から送信される各カメラにより撮影された画像のデータを取得する。
【0094】
ステップS22において、表示画像生成部454は、ステップS21の処理で取得された画像のいずれかを通常モードで表示する。なお、このとき、どのカメラで撮影された画像を表示するかについては、例えば、初期設定により定められているものとする。これにより、例えば、閲覧端末220のディスプレイ221に図7を参照して上述したような画像が表示される。
【0095】
ステップS23において、オブジェクト検知部452は、画像取得部451により取得された画像を解析する。これにより、画像の中に所定のオブジェクト(例えば、人物)が表示されているか否かが解析され、また、そのオブジェクトの特徴量などが取得される。
【0096】
ステップS24において、オブジェクト検知部452は、ステップS23の処理の結果、所定のオブジェクト(例えば、人物)が検知されたか否かを判定する。ステップS24において、所定のオブジェクトが検知されたと判定された場合、処理は、ステップS25に進む。
【0097】
また、このとき、例えば、ストレージ261、ストレージ271などに記憶されている人物データベースを参照し、人物データベースに記憶されている人物と、検知された人物の同一性が判定されるようにしてもよい。同一性が高いと判定された場合、当該人物の属性が取得される。
【0098】
ステップS25において、オブジェクト検知部452は、別のカメラにより撮影された(別の視点の)画像の中に同一の人物が検知されたか否かを判定する。このとき、オブジェクト検知部452は、例えば、人物の体全体における頭部の比率、目の色、髪の色などの特徴量を比較することにより、複数のカメラにより撮影された画像の中に同一の人物が表示されているか否かを判定する。ステップS25において、別の視点の画像の中に同一の人物が検知されたと判定された場合、処理は、ステップS26に進む。
【0099】
ステップS26において、ステップS24の処理で検知されたと判定されたオブジェクトの周囲に検知枠を表示する。これにより、例えば、図7に示されるように、オブジェクト画像301の周囲にオブジェクト検知枠321が表示される。
【0100】
ステップS27において、表示モード制御部453は、例えば、ステップS26の処理で検知枠が表示されたオブジェクト画像が選択されたか否かを判定する。ステップS27において、検知枠が表示されたオブジェクト画像が選択されたと判定された場合、処理は、ステップS28に進む。
【0101】
ステップS28において、表示画像生成部454は、図15のフローチャートを参照して後述するロックオンモード表示処理を実行する。これにより、ロックオンモードで画像が表示される。
【0102】
なお、ステップS24において、所定のオブジェクトが検知されなかったと判定された場合、ステップS25乃至ステップS28の処理は、スキップされる。
【0103】
また、ステップS25において、別の視点の画像の中に同一の人物が検知されなかったと判定された場合、ステップS26乃至ステップS28の処理は、スキップされる。
【0104】
さらに、ステップS27において、検知枠が表示されたオブジェクト画像が選択されなかったと判定された場合、ステップS28の処理はスキップされる。
【0105】
このようにして、画像表示処理が実行される。
【0106】
次に、図15のフローチャートを参照して、図14のステップS28のロックオンモード表示処理の詳細な例について説明する。
【0107】
ステップS41において、表示画像生成部454は、ステップS27の処理で選択されたと判定されたオブジェクト画像を画面の中央に移動させ、拡大して表示する。このとき、例えば、図8に示されるような画面が表示される。
【0108】
ステップS42において、表示画像生成部454は、各オブジェクト画像の表示位置と角度を設定する。このとき、上述したように、例えば、カメラの設置場所を表す情報(例えば、座標位置など)、各カメラの撮影方向を表す情報(例えば、各カメラの撮影範囲の中心となる光軸を表わすベクトルなど)に基づいて、各オブジェクト画像の表示位置と角度が設定される。
【0109】
ステップS43において、表示画像生成部454は、中心軸を設定する。このとき、例えば、図9を参照して上述したように、人物300をほぼ円筒形と仮定し、円筒の中心軸が中心軸340として設定される。
【0110】
ステップS45において、ステップS42の処理における設定、ステップS43の処理における設定内容に基づいて、各オブジェクト画像が表示される。すなわち、例えば、図9を参照して上述したように、ロックオンモードで画像が表示される。
【0111】
ステップS44において、表示画像生成部454は、スワイプされたか否かを判定する。すなわち、ロックオンモードで表示されているオブジェクト画像を回転させる操作が行われたか否かが判定される。
【0112】
ステップS44において、スワイプされたと判定された場合、処理は、ステップS46に進む。
【0113】
ステップS46において、表示画像生成部454は、ロックオンモードで表示されているオブジェクト画像を回転させて表示する。このとき、例えば、図10を参照して上述したように、オブジェクト画像が中心軸340を中心として回転させられる。そして、例えば、図9においては、オブジェクト画像301が正面に(基準として)表示されていたものが、オブジェクト画像303が正面に表示される。
【0114】
ステップS44において、スワイプされなかったと判定された場合、または、ステップS46の処理の後、処理は、ステップS47に進む。
【0115】
ステップS47において、表示画像生成部454は、検知枠が表示されたオブジェクト画像が選択されたか否かを判定する。ステップS47において、検知枠が表示されたオブジェクト画像が選択されたと判定された場合、処理は、ステップS48に進む。
【0116】
ステップS48において、表示画像生成部454は、オブジェクト画像を縮小する。このとき、例えば、図11に示されるような画面が表示される。
【0117】
ステップS49において、表示画像生成部454は、通常モードで画像を表示する。このとき、例えば、図12に示されるように、通常モードで画像が表示される。
【0118】
なお、ステップS47において、検知枠が表示されたオブジェクト画像が選択されなかったと判定された場合、ステップS48とステップS49の処理はスキップされる。
【0119】
このようにして、ロックオンモード表示処理が実行される。
【0120】
以上においては、閲覧端末220での画像の表示を例として説明してきたが、閲覧端末210、閲覧端末230、閲覧端末240においても同様の表示が行われる。
【0121】
また、以上においては、本技術を監視システム100に適用し、例えば、主に防犯、セキュリティなどの用途を意識して危険人物を監視する例を説明した。しかしながら、例えば、本技術を、スポーツの大会やコンサートなどのイベントのテレビ放送の用途を意識した撮影システムに適用してもよい。
【0122】
本技術を上述の撮影システムに適用することにより、例えば、サッカーの試合において、注目される選手をロックオンモードで表示し、その選手のプレーを様々な角度から視聴することができる。例えば、ゴール前のプレーを、味方側からみた場合、敵側からみた場合の双方をユーザの好みに応じて適宜切り替えて視聴することが可能となる。
【0123】
なお、上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、インターネットなどのネットワークや、図5のリムーバブルメディア411などからなる記録媒体からインストールされる。
【0124】
この記録媒体は、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスク(登録商標)を含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア411により構成されるものだけでなく、プログラムが記録されているROM402や、記憶部408に含まれるハードディスクなどで構成されるものも含む。
【0125】
なお、本明細書において上述した一連の処理は、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0126】
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0127】
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
【0128】
(1)複数のカメラにより撮影された画像をそれぞれ取得する画像取得部と、
前記取得した画像のうちの所定の画像に表示されている特定のオブジェクトを検知するオブジェクト検知部と、
前記取得した複数の画像において、前記特定のオブジェクトが検知された前記所定の画像とは異なる別の画像で同一のオブジェクトが検知された場合、前記別の画像のオブジェクトの表示の形態を前記所定の画像のオブジェクトを基準として設定し、同一の画面に表示するように制御する表示制御部と
を備える表示制御装置。
(2)前記表示制御部は、
前記所定の画像のオブジェクトを撮影したカメラの位置および撮影方向に基づいて、前記画面において前記別の画像のオブジェクトが表示される位置および前記別の画像のオブジェクトの形状を設定する。
(1)に記載の表示制御装置。
(3)前記表示制御部は、前記所定の画像のオブジェクトおよび前記別の画像のオブジェクトの中心軸をさらに設定し、
ユーザの操作に基づいて、前記画面において、前記所定の画像のオブジェクトおよび前記別の画像のオブジェクトを、前記中心軸を中心として回転させて表示する
(1)または(2)に記載の表示制御装置。
(4)前記表示制御部は、
前記特定のオブジェクトが検知された前記所定の画像とは異なる別の画像で同一のオブジェクトが検知された場合、
前記オブジェクトの周囲に所定の検知枠を表示する
(1)乃至(3)のいずれかに記載の表示制御装置。
(5)前記表示制御部は、表示制御モードとして、
前記複数のカメラにより撮影された画像のうち予め定められた画像を、前記所定の画像として表示する通常モードと、
前記別の画像で同一のオブジェクトが検知された場合、前記所定の画像のオブジェクトを、前記ユーザが選択したとき、前記所定の画像のオブジェクトと前記別の画像のオブジェクトを同一の画面に表示するロックオンモードとを有し、
前記ロックオンモードでは、前記オブジェクトの画像が拡大されて表示される
(1)乃至(4)のいずれかに記載の表示制御装置。
(6)前記オブジェクト検知部は、
前記検知されたオブジェクトの特徴量を抽出し、前記特徴量に基づいて所定のデータベースを検索することで前記オブジェクトの属性を表す情報を取得し、
前記表示制御部は、
前記オブジェクトとともに、前記属性を表示するように制御する
(1)乃至(5)のいずれかに記載の表示制御装置。
(7)画像取得部が、複数のカメラにより撮影された画像をそれぞれ取得し、
オブジェクト検知部が、前記取得した画像のうちの所定の画像に表示されている特定のオブジェクトを検知し、
表示制御部が、前記取得した複数の画像において、前記特定のオブジェクトが検知された前記所定の画像とは異なる別の画像で同一のオブジェクトが検知された場合、前記別の画像のオブジェクトの表示の形態を前記所定の画像のオブジェクトを基準として設定し、同一の画面に表示するように制御するステップ
を含む表示制御方法。
(8)コンピュータを、
複数のカメラにより撮影された画像をそれぞれ取得する画像取得部と、
前記取得した画像のうちの所定の画像に表示されている特定のオブジェクトを検知するオブジェクト検知部と、
前記取得した複数の画像において、前記特定のオブジェクトが検知された前記所定の画像とは異なる別の画像で同一のオブジェクトが検知された場合、前記別の画像のオブジェクトの表示の形態を前記所定の画像のオブジェクトを基準として設定し、同一の画面に表示するように制御する表示制御部とを備える表示制御装置として機能させる
プログラム。
(9)(8)に記載のプログラムが記録されている記録媒体。
【符号の説明】
【0129】
100 監視システム, 101 カメラシステム, 110 カメラ, 120 カメラ, 130 カメラ, 140 カメラ, 210 閲覧端末, 220 閲覧端末, 221 ディスプレイ, 230 閲覧端末, 240 閲覧端末, 241 ディスプレイ, 401 CPU, 409 通信部, 411 リムーバブルメディア, 451 画像取得部, 452 オブジェクト検知部, 453 表示モード制御部, 454 表示画像生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のカメラにより撮影された画像をそれぞれ取得する画像取得部と、
前記取得した画像のうちの所定の画像に表示されている特定のオブジェクトを検知するオブジェクト検知部と、
前記取得した複数の画像において、前記特定のオブジェクトが検知された前記所定の画像とは異なる別の画像で同一のオブジェクトが検知された場合、前記別の画像のオブジェクトの表示の形態を前記所定の画像のオブジェクトを基準として設定し、同一の画面に表示するように制御する表示制御部と
を備える表示制御装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、
前記所定の画像のオブジェクトを撮影したカメラの位置および撮影方向に基づいて、前記画面において前記別の画像のオブジェクトが表示される位置および前記別の画像のオブジェクトの形状を設定する。
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記所定の画像のオブジェクトおよび前記別の画像のオブジェクトの中心軸をさらに設定し、
ユーザの操作に基づいて、前記画面において、前記所定の画像のオブジェクトおよび前記別の画像のオブジェクトを、前記中心軸を中心として回転させて表示する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、
前記特定のオブジェクトが検知された前記所定の画像とは異なる別の画像で同一のオブジェクトが検知された場合、
前記オブジェクトの周囲に所定の検知枠を表示する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、表示制御モードとして、
前記複数のカメラにより撮影された画像のうち予め定められた画像を、前記所定の画像として表示する通常モードと、
前記別の画像で同一のオブジェクトが検知された場合、前記所定の画像のオブジェクトを、前記ユーザが選択したとき、前記所定の画像のオブジェクトと前記別の画像のオブジェクトを同一の画面に表示するロックオンモードとを有し、
前記ロックオンモードでは、前記オブジェクトの画像が拡大されて表示される
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記オブジェクト検知部は、
前記検知されたオブジェクトの特徴量を抽出し、前記特徴量に基づいて所定のデータベースを検索することで前記オブジェクトの属性を表す情報を取得し、
前記表示制御部は、
前記オブジェクトとともに、前記属性を表示するように制御する
請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項7】
画像取得部が、複数のカメラにより撮影された画像をそれぞれ取得し、
オブジェクト検知部が、前記取得した画像のうちの所定の画像に表示されている特定のオブジェクトを検知し、
表示制御部が、前記取得した複数の画像において、前記特定のオブジェクトが検知された前記所定の画像とは異なる別の画像で同一のオブジェクトが検知された場合、前記別の画像のオブジェクトの表示の形態を前記所定の画像のオブジェクトを基準として設定し、同一の画面に表示するように制御するステップ
を含む表示制御方法。
【請求項8】
コンピュータを、
複数のカメラにより撮影された画像をそれぞれ取得する画像取得部と、
前記取得した画像のうちの所定の画像に表示されている特定のオブジェクトを検知するオブジェクト検知部と、
前記取得した複数の画像において、前記特定のオブジェクトが検知された前記所定の画像とは異なる別の画像で同一のオブジェクトが検知された場合、前記別の画像のオブジェクトの表示の形態を前記所定の画像のオブジェクトを基準として設定し、同一の画面に表示するように制御する表示制御部とを備える表示制御装置として機能させる
プログラム。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムが記録されている記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−257021(P2012−257021A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−128100(P2011−128100)
【出願日】平成23年6月8日(2011.6.8)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】