説明

表示装置及びその駆動方法、表示モジュール、携帯情報端末

【課題】画素に映像信号を入力する駆動回路の構成が簡単で、しかも中間調の表示品位の高く、消費電力の低い、表示装置及びその駆動方法を提供することを目的とする。
【解決手段】複数の画素それぞれに、発光素子と、容量素子とを有し、発光素子の一方の電極は容量素子に接続され、発光素子の一方の電極に発光素子のしきい値電圧以上の電圧を印加し、容量素子の一方の電極の電位を変化させることで発光素子の一方の電極の電位を変化させ、発光素子を発光させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアクティブマトリクス型の表示装置及びその駆動方法に関する。本発明は特に、薄膜トランジスタ(以下、TFTと表記する)等のスイッチング素子と発光素子とを画素毎に有する表示装置及びその駆動方法に関する。また、表示装置及びその駆動方法を用いた電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、TFTを形成する技術が大幅に進歩し、アクティブマトリクス型の表示装置への応用開発が進められている。特に、活性層としてポリシリコン膜を用いたTFTは、従来のアモルファスシリコン膜を用いたTFTよりも電界効果移動度(モビリティともいう)が高いので、高速動作が可能である。そのため、画素が形成された基板と同一の基板上にTFTを用いて形成した駆動回路によって、画素の制御を行うことが可能となっている。画素が形成された基板と同一基板上にTFTによって形成された様々な回路を有する表示装置では、製造のコストの低減、小型化、歩留まりの上昇、スループットの低減など、様々な利点が得られる。
【0003】
表示装置の各画素が有する表示素子として、発光素子であるエレクトロルミネッセンス素子(以下、EL素子と表記する)を有したアクティブマトリクス型のEL表示装置の研究が活発化している。EL表示装置は有機ELディスプレイ(OELD:Organic EL Display)又は有機ライトエミッティングダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)とも呼ばれている。
【0004】
一般に、EL素子に流れる電流値とEL素子の発光輝度とは比例関係にあるため、EL素子を表示素子として用いたEL表示装置では、電流値で輝度を制御する。そのため、EL表示装置では、電圧値で輝度を制御する液晶表示装置とは異なる画素構成が提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】国際公開第01/06484号パンフレット
【0005】
また、特許文献1に記載されているEL表示装置の各画素に映像信号を入力する駆動回路が提案されている(特許文献2参照)。
【特許文献2】国際公開第02/39420号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に記載の発明では、映像信号として階調に比例した電流値の電流を各画素に入力し、各画素のEL素子に流れる電流値を決める駆動方法を用いている。しかし、この駆動方法では、上記特許文献2で示されるように、画素に映像信号を入力する駆動回路は、アナログの電流値の電流を出力するために、多数の電流源を有する構成とする必要がある。そのため、駆動回路の構成が複雑となる。また、画素への映像信号の入力は、黒に近い中間階調の映像信号の入力が不完全になりやすく、中間階調の表示品位が低下する。また、EL素子の電流値を制御するために、EL素子と直列接続されたTFTを飽和領域で動作させるため、EL表示装置の消費電力が高くなり、発熱も大きい。
【0007】
本発明では上記欠点を解決し、画素に映像信号を入力する駆動回路の構成が簡略で、しかも中間階調の表示品位の高く、消費電力の低い、表示装置及びその駆動方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、複数の画素と、複数の画素それぞれに、一対の電極に狭持された発光素子と、一対の電極の間に電圧を保持する容量素子とを有し、発光素子の一対の電極のうち一方は容量素子の他方の電極に接続され、発光素子の一方の電極に発光素子のしきい値電圧Vth以上の電圧を印加する。そして、発光素子の一方の電極と容量素子の他方の電極が接続されたノードの電位はしきい値電圧Vthと等しくなった状態となり、容量素子に発光素子のしきい値電圧Vthに対応した電圧が保持される。さらに、容量素子の一方の電極の電位を変化させることで、発光素子の一方の電極の電位はしきい値電圧Vthと容量素子の電位の変化量Vgを総和した電位となり、発光素子を発光させることを特徴としている。例えば、容量素子の一方の電極の電位を上昇させることによって、容量素子の一方の電極の電位が上昇した分だけ容量素子の他方の電極の電位、及び発光素子の一方の電極の電位を上昇させる。こうして、発光素子を発光させる。
【0009】
つまり、本発明の構成は、複数の画素を有し、複数の画素は、それぞれ、一対の電極に狭持された発光素子と、一対の電極の間に電圧を保持する容量素子とを有し、発光素子の一方の電極は容量素子の他方の電極に接続され、発光素子の一方の電極に発光素子のしきい値電圧Vth以上の電圧を印加し、容量素子の一方の電極の電位を変化させて、発光素子の一方の電極の電位を変化させることで発光素子を発光させることを特徴としている。
【0010】
上記構成は、容量素子と発光素子とで容量分割した電圧を考慮しない場合に適応できる。なお、容量分割した電圧を考慮する場合は、上記構成について、発光素子の一方の電極と容量素子の他方の電極が接続されたノードの電位(すなわち発光素子の一方の電極)において、容量素子の一方の電極における電位の変化量Vgは、容量素子と発光素子とで容量分割した電圧分上昇させることになる。つまり、発光素子の一方の電極の電位は(容量素子の容量C/(容量素子の容量C+発光素子の容量Cel))×(容量素子の一方の電極における電位の変化量Vg)+しきい値電圧Vthとなる。
【0011】
発光素子のしきい値電圧Vthとは、発光素子に電流が流れて、発光し始めるときに発光素子に印加される電圧のことである。つまり、発光素子は、しきい値電圧Vth以上の電圧を印加されると発光する。
【0012】
容量素子の一方の電極の電位(電位の変化量Vg)を制御して発光素子の輝度を制御し、表示部の階調を表現しても良い。また、デジタル時間階調のように、各画素の発光素子が発光している時間を制御して発光素子の輝度を制御し、表示部の階調を表現してもよい。
【0013】
上記駆動方法で表示を行う表示装置の構成について、以下に説明する。
【0014】
(第1の構成)
本発明は、第1の配線と、第2の配線と、第3の配線と、複数の画素とを有し、複数の画素それぞれは、スイッチング素子と、一対の電極を有する容量素子と、一対の電極を有する発光素子とを有し、容量素子の一方の電極は第1の配線に接続され、容量素子の他方の電極は発光素子の一方の電極、及びON状態となったスイッチング素子を介して第2の配線と接続され、スイッチング素子のON状態またはOFF状態は、第3の配線に入力される信号によって制御されることを特徴とする表示装置である。
【0015】
なお、上記構成において、発光素子の他方の電極には、所定の電位が与えられている。
【0016】
(第2の構成)
本発明は、第1の配線と、第2の配線と、第3の配線と、第4の配線と、第5の配線と、複数の画素とを有し、複数の画素それぞれは、第1のスイッチング素子、第2のスイッチング素子、第3のスイッチング素子、一対の電極を有する第1の容量素子、一対の電極を有する第2の容量素子、一対の電極を有する発光素子とを有し、第1の容量素子の一方の電極は第1の配線と接続され、第1の容量素子の他方の電極は、発光素子の一方の電極、及びON状態となった第1のスイッチング素子とON状態となった第2のスイッチング素子とを順に介して第3の配線と接続され、第2のスイッチング素子のON状態またはOFF状態を制御する電極は第2の容量素子の一方の電極、及びON状態となった第3のスイッチング素子を介して第4の配線に接続され、第1のスイッチング素子のON状態またはOFF状態は、第2の配線に入力される信号によって制御され、第3のスイッチング素子のON状態またはOFF状態は、第5の配線に入力される信号によって制御されることを特徴とする表示装置である。
【0017】
なお、上記構成において、発光素子の他方の電極には、所定の電位が与えられる構成とすることができる。
【0018】
また、第2の容量素子の他方の電極は、第2のスイッチング素子の動作時に一定の電位に保たれていれば、何処に接続されていてもよい。例えば、発光素子の他方の電極に接続されていてもよいし、その他の配線に接続されていてもよい。
【0019】
(第3の構成)
上記第1の構成のスイッチング素子として、トランジスタを用いることができる。スイッチング素子として、トランジスタを用いた場合の構成について説明する。
【0020】
本発明は、第1の配線と、第2の配線と、第3の配線と、複数の画素とを有し、複数の画素それぞれは、トランジスタと、一対の電極を有する容量素子と、一対の電極を有する発光素子とを有し、容量素子の一方の電極は第1の配線に接続され、容量素子の他方の電極は発光素子の一方の電極、及びトランジスタのソースとドレインのうち一方と接続され、トランジスタのソースとドレインのうち他方は第2の配線と接続され、トランジスタのゲートは第3の配線と接続されることを特徴とする表示装置である。
【0021】
なお、上記構成において、発光素子の他方の電極には、所定の電位が与えられる構成とすることができる。
【0022】
(第4の構成)
上記第2の構成のスイッチング素子として、トランジスタを用いることができる。スイッチング素子として、トランジスタを用いた場合の構成について説明する。
【0023】
本発明は、第1の配線と、第2の配線と、第3の配線と、第4の配線と、第5の配線と、複数の画素とを有し、複数の画素それぞれは、第1のトランジスタ、第2のトランジスタ、第3のトランジスタ、一対の電極を有する第1の容量素子、一対の電極を有する第2の容量素子、一対の電極を有する発光素子とを有し、第1の容量素子の一方の電極は第1の配線と接続され、第1の容量素子の他方の電極は、前記第1のトランジスタのソースとドレインのうち一方、及び発光素子の一方の電極と接続され、第1のトランジスタのソースとドレインのうち他方は第2のトランジスタのソースとドレインのうち一方と接続され、第1のトランジスタのゲートは第2の配線と接続され、第2のトランジスタのソースとドレインのうち他方は第3の配線と接続され、第2のトランジスタのゲートは、第3のトランジスタのソースとドレインのうち一方、及び第2の容量素子の一方の電極に接続され、第3のトランジスタのソースとドレインのうち他方は第4の配線に接続され、第3のトランジスタのゲートは第5の配線と接続されることを特徴とする表示装置である。
【0024】
なお、上記構成において、発光素子の他方の電極には、所定の電位が与えられる構成とすることができる。
【0025】
また、第2の容量素子の他方の電極は、第2のトランジスタの動作時に一定の電位に保たれていれば、何処に接続されていてもよい。例えば、発光素子の他方の電極に接続されていてもよいし、その他の配線に接続されていてもよい。
【0026】
なお、トランジスタのゲートとソース間にしきい値を超える電圧が印加され、ソースとドレイン間に電流が流れる状態になることをトランジスタがON状態になると呼ぶ。また、トランジスタのゲートとソース間にしきい値以下の電圧が印加され、ソースとドレイン間に電流が流れない状態になることをトランジスタがOFF状態になると呼ぶ。
【0027】
本発明において、接続されているとは、電気的に接続されていることと同義である。したがって、本発明の構成において、所定の接続関係に加え、その間に電気的な接続を可能とする他の素子(例えば、スイッチや、トランジスタ、ダイオード、容量等の素子)が配置されていてもよい。
【0028】
第3の構成及び第4の構成では、スイッチング素子の一例としてトランジスタを用いた例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。スイッチング素子としては、電流の流れを制御できる素子であれば、電気的スイッチでも機械的スイッチでも良い。スイッチング素子として、ダイオードを用いても良いし、ダイオードとトランジスタを組み合わせた論理回路を用いてもよい。
【0029】
また、本発明において、スイッチング素子として適用可能なトランジスタの種類に限定はなく、非晶質シリコンや多結晶シリコンに代表される非単結晶半導体膜を用いたTFT、半導体基板やSOI基板を用いて形成されるMOS型トランジスタ、接合型トランジスタ、バイポーラトランジスタ、有機半導体やカーボンナノチューブを用いたトランジスタ、その他のトランジスタを適用することができる。また、トランジスタが形成される基板の種類に限定はなく、単結晶基板、SOI基板、石英基板、ガラス基板、樹脂基板などを自由に用いることができる。
【0030】
トランジスタは単なるスイッチング素子として動作させるため、極性(導電型)は特に限定されず、N型トランジスタでもP型トランジスタでもどちらでもよい。ただし、オフ電流が少ない方が望ましい場合、オフ電流が少ない特性のトランジスタを用いることが望ましい。オフ電流が少ないトランジスタとしては、チャネル形成領域とソースまたはドレイン領域との間に低濃度で導電型を付与する不純物元素が添加された領域(LDD領域という。)が設けられたトランジスタがある。
【0031】
また、トランジスタのソースの電位がドレインの電位よりも低電位側電源に近い値で動作する場合には、当該トランジスタはN型とするのが望ましい。反対に、トランジスタのソースの電位が高電位側電源に近い状態で動作する場合には、当該トランジスタはP型とするのが望ましい。このような構成とすることによって、トランジスタのゲートとソース間の電圧の絶対値を大きくできるので、当該トランジスタをスイッチとして動作させやすい。なお、N型トランジスタとP型トランジスタとの両方を用いて、CMOS型のトランジスタをスイッチング素子としてもよい。
【0032】
本発明は、発光素子として、一対の電極間に流れる電流値と輝度が比例関係にある素子を用いた表示装置に適用することができる。例えば、発光素子としてEL素子や発光ダイオードを用いた表示装置に適用することができる。
【0033】
また、本発明の構成を用いた電子機器、携帯情報端末、及び表示モジュールも本発明の範疇に含めるものとする。
【発明の効果】
【0034】
本発明は、各画素において、発光素子のしきい値電圧に対応する電圧を容量素子に保持し、所定の電圧にしきい値電圧分だけ加算した電圧を発光素子に印加する。そのため、発光素子のしきい値電圧によらず発光素子を発光させることができる。こうして、画素間で発光素子のしきい値電圧がばらついても、また発光素子が劣化しても、その影響を受けずに、正しい階調が表示でき、高品質表示が可能な表示装置を提供することができる。
【0035】
また、本発明は、映像信号として電圧を用いるので、画素に映像信号を入力する駆動回路の構成を簡略にすることができる。
【0036】
更に、本発明の第3の構成及び第4の構成において、画素毎に配置されたトランジスタは単なるスイッチング素子として機能するため、表示装置の消費電力を低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。ただし、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の主旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。したがって、本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
【0038】
(実施の形態1)
[課題を解決するための手段]において説明した第3の構成の表示装置について、画素の構成を図1を用いて説明する。
【0039】
図1において、画素はそれぞれ、容量素子101、発光素子102、TFT103を有し、104はソース信号線、105はゲート信号線、106は発光制御線、107はノードVmを示し、108は発光素子102の一対の電極のうちの他方を示す。
【0040】
容量素子101の一方の電極は発光制御線106に接続され、容量素子101の他方の電極は発光素子102の一方の電極、及びTFT103のソースとドレインのうち一方と接続され、TFT103のソースとドレインのうち他方はソース信号線104に接続され、TFT103のゲートはゲート信号線105に接続されている。
【0041】
容量素子101の他方の電極と発光素子102の一方の電極との接続点をノードVm107とする。
【0042】
図1の画素の駆動方法について、図2のタイミングチャートを用いて説明する。
【0043】
容量素子101に発光素子102のしきい値電圧を保持する方法について説明する。発光素子102のしきい値電圧は、図2においてVthで示す。図2にT1で示すData書き込み期間において、TFT103をON状態にさせ、ソース信号線104に与えられた電位をノードVm107に入力する。ここで、ソース信号線104に与えられる電位は、発光素子102の他方の電極108の電位との電位差が、発光素子102のしきい値電圧以上となるように定めれば良い。ソース信号線104に与えられる電位を図2においてVdataで示す。発光素子102の他方の電極108の電位を図2においてVoで示す。さらに、容量素子101の容量値を図2においてC101で示し、発光素子102の容量値を図2においてCelで示す。こうして、容量素子101には、ソース信号線104の電位と発光制御線106の電位との電位差に相当する電圧が保持される。次いで、図2にT2で示す発光素子しきい値電圧取得期間で、TFT103をOFF状態にすると、ノードVm107の電位は減少する。ノードVm107の電位の減少は、ノードVm107の電位と発光素子102の他方の電極108の電位との電位差が発光素子102のしきい値電圧に等しくなるまで続く。こうして、ノードVm107の電位は、発光素子102のしきい値電圧Vthに対応した値となる。
【0044】
次に、図2にT3示す表示期間で、容量素子101に接続されている発光制御線106の電位をVgだけ上昇させる。こうして、容量素子101の他方の電極の電位、すなわちノードVm107の電位を発光制御線106の上昇した電圧Vgにおいて、容量素子101と発光素子102とで容量分割した電圧分上昇させる。つまり、(C101/(C101+Cel))×Vg分上昇する。ここで図2にT2で示す発光素子しきい値電圧取得期間において、ノードVm107の電位と発光素子102の他方の電極108の電位との電位差は、発光素子102のしきい値電圧となっている。そのため、表示期間T3において発光制御線106の電位をVgだけ上昇させると、ノードVm107の電位と発光素子102の他方の電極108の電位との電位差は、発光制御線106の上昇した電圧Vgにおいて容量素子101と発光素子102とで容量分割した電圧分と、発光素子102のしきい値電圧との和((C101/(C101+Cel))×Vg+Vth)となる。これにより、発光素子102には、発光素子102のしきい値電圧を補正した電圧を印加することができ、発光素子102を発光状態とすることができる。
【0045】
ここで、階調の表現方法について説明する。本発明の表示装置は、アナログ電圧階調方式やデジタル時間階調方式で階調を表現することができる。アナログ電圧階調方式では、図2のVgの値をアナログで変化させることによって階調を表現する。デジタル時間階調方式では、1フレームを複数の発光時間が異なる(発光時間が同じでもよい)サブフレームに分割し、サブフレーム毎に発光素子102の発光状態または非発光状態を選択する。そして、1フレームあたりで発光状態が選択された時間を制御することによって階調を表現する。
【0046】
上記ではアナログ電圧階調方式とデジタル時間階調方式を説明したが、別の方式でも階調を表現できる。1フレームを、複数の図2のVgが異なる(Vgが同じでもよい)サブフレームに分割し、サブフレーム毎に発光素子102の発光状態または非発光状態を選択する。そして、1フレームあたりの発光素子102に供給される電荷の総和を制御することによって階調を表現する。
【0047】
デジタル時間階調方式では、表示する階調にかかわらず、表示期間T3では一定の電圧Vgたけ発光制御線106の電位を上昇させる。よって、非発光状態を選択する際は、表示期間T3において、発光制御線106の電位を電圧Vgだけ上昇させても発光素子102が発光状態とならないように、ノードVm107の電位を低く設定する必要がある。以下、ノードVm107の電位を低く設定する動作を消去動作という。消去動作について、図1と図2を用いて以下に説明する。
【0048】
図2にT1で示すData書き込み期間において、TFT103をON状態にさせ、ソース信号線104に与えられた電位をノードVm107に入力する。消去動作において、ソース信号線104に与えられる電位は、発光素子102の他方の電極108の電位に対して、発光素子102のしきい値電圧から図2に示す電圧(C101/(C101+Cel))×Vgの絶対値を引いた電圧以下とする。次いで、図2にT2で示す発光素子しきい値電圧取得期間で、TFT103をOFF状態にしても、ノードVm107の電位は変化しない。図2にT3で示す表示期間において発光制御線106の電位が電圧(C101/(C101+Cel))×Vgだけ上昇しても、発光素子102の他方の電極108の電位に対するノードVm107の電位の電位差は発光素子102のしきい値電圧以下となるため、発光素子102は非発光状態とすることができる。
【0049】
デジタル時間階調方式において非発光状態を選択する方法としては、上記消去動作を行う方法とは別の方法もある。表示期間T3においても発光制御線106の電位を変化させないようにして、非発光状態を選択してもよい。
【0050】
また、本発明では、また、本発明ではする駆動回路として公知なものを用いることができる。
【0051】
なおアナログ電圧階調方式において、発光制御線106は駆動回路に接続され、図2に示す電圧Vgは駆動回路によって制御されている。また、デジタル時間階調方式において、発光制御線106はFPCを介して外部回路に接続されており、外部回路から供給されるクロック信号が発光制御線106に供給されている。
【0052】
図1及び図2に示す本発明の表示装置及びその駆動方法によって、画素間で発光素子102のしきい値電圧がばらついても、また発光素子102が劣化しても、その影響を受けずに、正しい階調が表示でき、高品質表示が可能な表示装置を提供することができる。
【0053】
(実施の形態2)
[課題を解決するための手段]において説明した第4の構成の表示装置の画素構成について、図3を用いて説明する。
【0054】
図3において、画素はそれぞれ、容量素子300と、容量素子301と、発光素子302と、TFT303と、TFT304と、TFT305とを有する。
【0055】
また、306はソース信号線、307はゲート信号線、308はプリチャージ選択線、309はクロック信号線、310は発光素子302の他方の電極、311はノードVm、312は電源線Vpcである。
【0056】
容量素子301の一方の電極はクロック信号線309に接続され、容量素子301の他方の電極は発光素子302の一方の電極、及びTFT305のソースとドレインのうち一方と接続され、TFT305のソースとドレインのうち他方はTFT304のソースとドレインのうち一方と接続され、TFT305のゲートはプリチャージ選択線308と接続され、TFT304のゲートは容量素子300の一方の電極、及びTFT303のソースとドレインのうち一方と接続され、TFT304のソースとドレインのうち他方は電源線Vpc312、及び容量素子300の他方の電極と接続され、TFT303のソースとドレインのうち他方はソース信号線306と接続され、TFT303のゲートはゲート信号線307と接続されている。
【0057】
また、容量素子301の他方の電極と発光素子302の一方の電極との接続点をノードVm311とする。
【0058】
次に、図3の画素の駆動方法について、図4のタイミングチャートを用いて説明する。
【0059】
画素の駆動方法において、ソース信号線が発光素子の発光状態を選択するまでの一連の動作について説明する。まず、発光素子302のしきい値電圧を容量素子301に保持する方法について説明する。
【0060】
まず、TFT303をON状態にさせ、ソース信号線306に与えられた電位をTFT304のゲートに入力する。このときのソース信号線306に与えられる電位は、発光状態を選択する場合にはTFT304をON状態になるように設定する。その後、TFT303をOFF状態にさせる。TFT303をON状態にさせるゲートとソース間の電圧は、容量素子300に保持されている。よって、次にゲート信号線307によりTFT303が選択されるまでTFT304はON状態を維持し続ける。
【0061】
図4の書き込み期間T1において、TFT305をON状態にする。TFT304は、ON状態にしているため、TFT305がON状態になるとノードVm311には電源線Vpc312の電位が供給される。電源線Vpc312の電位を図4中Vpcで示す。
【0062】
TFT305のON状態もしくはOFF状態は、図3に示すプリチャージ選択線308に入力される信号によって選択される。図3に示す構成では、TFT305はN型トランジスタなので、プリチャージ選択線308の信号がHiになるときにTFT305がON状態になる。TFT305がP型トランジスタの場合は、図4のタイミングチャートにおいて、プリチャージ選択線308の信号の極性を逆転させればよい。
【0063】
期間T1において、TFT305をON状態にすると、ノードVm311に電源線Vpc312の電位が供給される。ここで、電源線Vpc312に与えられる電位Vpcは、発光素子302の他方の電極310の電位(Vo)との電位差が、発光素子302のしきい値電圧以上となるように定めれば良い。発光素子302の他方の電極310の電位を図4においてVoで示す。容量素子301の容量値を図4においてC301で示し、発光素子302の容量値を図4においてCelで示す。こうして、容量素子301には、電源線Vpc312の電位とクロック信号線309の電位との電位差に相当する電圧が保持される。次いで、図4にT2で示す発光素子しきい値電圧取得期間で、TFT305をOFF状態にすると、ノードVm311の電位は減少する。ノードVm311の電位の減少は、ノードVm311の電位と発光素子302の他方の電極310の電位との電位差が発光素子302のしきい値電圧Vthに等しくなるまで続く。こうして、ノードVm311の電位は、発光素子302のしきい値電圧Vthに対応した値となる。
【0064】
次に、図4にT3示す表示期間で、容量素子301に接続されているクロック信号線309の電位をVgだけ上昇させる。こうして、容量素子301の他方の電極の電位、すなわちノードVm311の電位をクロック信号線309の上昇した電圧Vgが容量素子301と発光素子302とで容量分割した電圧分上昇させる。つまり、(C301/(C301+Cel))×Vg分上昇する。ここで図4にT2で示す発光素子しきい値電圧取得期間において、ノードVm311の電位と発光素子302の他方の電極310の電位との電位差は、発光素子302のしきい値電圧となっている。そのため、表示期間T3においてクロック信号線309の電位をVgだけ上昇させると、ノードVm311の電位と発光素子302の他方の電極310の電位との電位差は、クロック信号線309の上昇した電圧Vgを容量素子301と発光素子302とで容量分割した電圧、つまり、(C301/(C301+Cel))×Vg分上昇し、発光素子302のしきい値電圧との和((C301/(C301+Cel))×Vg+Vth)となる。これにより、発光素子302には、発光素子302のしきい値電圧を補正した電圧を印加することができる。
【0065】
次に、非発光状態を選択する場合の動作について説明する。
【0066】
TFT303をON状態にさせ、ソース信号線306に与えられた電位をTFT304のゲートに入力する。このときのソース信号線306に与えられる電位は、非発光状態を選択する場合にはTFT304をOFF状態にさせるように設定する。その後、TFT303をOFF状態にさせる。TFT303をOFF状態にさせるゲートとソース間の電圧は、容量素子300に保持されている。よって、次にゲート信号線307によりTFT303が選択されるまでTFT304はOFF状態を維持し続ける。
【0067】
図4の書き込み期間T1において、TFT305をON状態にする。TFT304は、OFF状態としているため、TFT305がON状態にしても、ノードVm311の電位は変化しない。
【0068】
次いで、図4にT2で示す発光素子しきい値電圧取得期間で、TFT305をOFF状態にする。
【0069】
次に、図4にT3示す表示期間で、容量素子301に接続されているクロック信号線309の電位をVgだけ上昇させる。クロック信号線309の電位がVgだけ上昇しても、発光素子302の他方の電極310の電位に対するノードVm311の電位の電位差は、発光素子302のしきい値電圧以下となる。
【0070】
非発光状態を選択された場合に、図4のT3に示す表示期間において、発光素子302の他方の電極310の電位に対するノードVm311の電位の電位差が、発光素子302のしきい値電圧以下となる理由を以下に説明する。
【0071】
発光状態を選択された後非発光状態を選択する場合、書き込み期間T1以前では、発光素子302の他方の電極310の電位に対するノードVm311の電位の電位差は、発光素子302のしきい値電圧となっている。書き込み期間T1において、クロック信号線309の電位がLowとなり、ノードVm311の電位が電圧(C301/(C301+Cel))×Vgだけ減少すると、発光素子302の他方の電極310の電位に対するノードVm311の電位の電位差は、発光素子302のしきい値電圧から(C301/(C301+Cel))×Vgの絶対値を引いた電圧(Vth−|(C301/(C301+Cel))×Vg|)となる。これにより、次にクロック信号線309の電位がHiとなっても、発光素子302の他方の電極310の電位に対するノードVm311の電位の電位差は、前記発光素子302のしきい値電圧以上になることはない。
【0072】
こうして、発光素子302を、非発光状態とすることができる。
【0073】
図3及び図4に示す本発明の表示装置及びその駆動方法によって、画素間で発光素子302のしきい値電圧がばらついても、また発光素子302が劣化しても、その影響を受けずに、正しい階調が表示でき、高品質表示が可能な表示装置を提供することができる。また、実施の形態1と同様の方式で、階調を表現することができる。
【0074】
なお、図3では、容量素子300の他方の電極と電源線Vpc312とを接続したが、容量素子300の他方の電極は、TFT304を動作させるときに一定の電位に保たれれば、どこに接続してもよい。
【0075】
なお、電源線Vpc312は、TFT305がON状態にしているときに、所定の電位にな保たれていればよく、ゲート信号線307に接続しても、プリチャージ選択線308に接続しても、クロック信号線309に接続してもよい。
【0076】
また、プリチャージ選択線308、及びクロック信号線309は、それぞれFPCを介して外部回路に接続されている。これらの信号線は、それぞれレベルシフト回路、インバータ回路などを介して外部回路に接続されていてもよい。
【0077】
なお、プリチャージ選択線308、及びクロック信号線309には、それぞれ一定のデューティ比を持つクロック信号が供給されている。そのため、プリチャージ選択線308、及びクロック信号線309に供給される信号は、タイミングを制御する駆動回路を介さずに、外部回路からFPCを介して直接入力されていればよい。
【0078】
実施の形態1及び実施の形態2において、図1及び図3を用いてTFTの配置を説明した。しかし、本発明において、TFTの配置は、図1及び図3の配置に限定されない。図2や図4で示すタイミングチャートで画素を動作させられれば、任意の場所にTFTを配置することが可能である。また、図1及び図3のTFTとして、N型TFTを示したが、各TFTの極性はこれに限定されない。
【0079】
なお、本発明では、画素に信号を入力する駆動回路として公知なものを用いることができる。
【実施例1】
【0080】
本実施例において、発明を実施するための最良の形態において、図1や図3で示した構成の画素を有する表示装置について説明する。図5に表示装置の構成例を示す。複数の画素500がm行(mは自然数)n列(nは自然数)のマトリクス状に配置された表示部505を有し、表示部505の周辺には、ソース信号線駆動回路503、書き込み用ゲート信号線駆動回路504、消去用ゲート信号線駆動回路507を有している。S1〜Snで表記されたソース信号線501は画素500の各列に対応して配置されており、G1〜Gmで表記されたゲート信号線502は画素500の各行に対応して配置されている。
【0081】
図1におけるソース信号線104は、図5におけるソース信号線501に対応する。図1におけるゲート信号線105は、図5におけるゲート信号線502に対応する。図3におけるソース信号線306は、図5におけるソース信号線501に対応する。図3におけるゲート信号線307は、図5におけるゲート信号線502に対応する。なお、図1や図3で示したその他の配線は、図5においては図示していない。
【0082】
図5に示す表示装置では、1つのゲート選択期間を書き込み期間と消去期間に分けることによって、1つのゲート信号線502で書き込みと消去を可能とする駆動を用いる。
【0083】
なお、ソース信号線駆動回路503、書き込み用ゲート信号線駆動回路504、及び消去用ゲート信号線駆動回路507の構成については、公知なものを用いればよい。
【実施例2】
【0084】
本発明の表示装置を実際に作製した例について説明する。
【0085】
図7(A)及び図7(B)は、発明を実施するための最良の形態で説明した第3の構成または第4の構成の表示装置の画素の断面図である。第3の構成または第4の構成の画素に配置されるトランジスタとして、TFTを用いた例を示す。
【0086】
図7(A)及び図7(B)において、1000は基板、1001は下地膜、1002は半導体層、1102は半導体層、1003は第1の絶縁膜、1004はゲート電極、1104は電極、1005は第2の絶縁膜、1006は電極、1007は第1の電極、1008は第3の絶縁膜、1009は発光層、1010は第2の電極である。また、1100はTFT、1011は発光素子、1101は容量素子である。
【0087】
図7(A)及び図7(B)では、画素を構成する素子として、TFT1100と、容量素子1101とを代表で示した。
【0088】
図7(A)の構成について説明する。
【0089】
基板1000としては、例えばバリウムホウケイ酸ガラスや、アルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、石英基板、セラミック基板等を用いることができる。また、ステンレスを含む金属基板または半導体基板の表面に絶縁膜を形成したものを用いても良く、プラスチック等の可撓性を有する合成樹脂からなる基板を用いても良い。なお、基板1000の表面を、CMP法などの研磨により平坦化しておいても良い。
【0090】
下地膜1001としては、酸化珪素や、窒化珪素または窒化酸化珪素などの絶縁膜を用いることができる。下地膜1001によって、基板1000に含まれるNaなどのアルカリ金属やアルカリ土類金属が半導体層1002に拡散しTFT1100の特性に悪影響をおよぼすのを防ぐことができる。図7(A)ででは、下地膜1001を単層の構造としているが、2層あるいはそれ以上の複数層で形成してもよい。なお、石英基板など、不純物の拡散がさして問題とならない基板を用いた場合は、下地膜1001を必ずしも設ける必要はない。
【0091】
半導体層1002及び半導体層1102としては、パターニングされた結晶性半導体膜や非晶質半導体膜を用いることができる。結晶性半導体膜は非晶質半導体膜を結晶化して得ることができる。結晶化方法としては、レーザ結晶化法、RTA法又はファーネスアニール法を用いる熱結晶化法、結晶化を助長する金属元素を用いる熱結晶化法等を用いることができる。半導体層1002は、チャネル形成領域と、導電型を付与する不純物元素が添加された一対の不純物領域とを有する。なお、チャネル形成領域と一対の不純物領域のうち少なくとも1つとの間に、前記不純物元素が低濃度で添加された不純物領域を有していてもよい。半導体層1102には、全体に導電型を付与する不純物元素が添加された構成とすることができる。
【0092】
第1の絶縁膜1003としては、酸化珪素、窒化珪素または窒化酸化珪素等を用い、単層または複数の膜を積層させて形成することができる。
【0093】
ゲート電極1004及び電極1104としては、Ta、W、Ti、Mo、Al、Cu、Cr、Ndから選ばれた一種の元素または該元素を複数含む合金若しくは化合物からなる単層または積層構造を用いることができる。
【0094】
TFT1100は、半導体層1002と、ゲート電極1004と、半導体層1002とゲート電極1004との間の第1の絶縁膜1003とによって構成される。図7(A)では、画素を構成するTFTとして、発光素子1011の第1の電極1007に電気的に接続されたTFT1100のみを示したが、画素部が複数のTFTを有する構成としてもよい。また、本実施例では、TFT1100をトップゲート型のトランジスタとして示したが、半導体層の下方にゲート電極を有するボトムゲート型のトランジスタであっても良いし、半導体層の上下にゲート電極を有するデュアルゲート型のトランジスタであっても良い。
【0095】
容量素子1101は、第1の絶縁膜1003を誘電体とし、第1の絶縁膜1003を挟んで対向する半導体層1102と電極1104とを一対の電極として構成される。なお、図7(A)では、画素の有する容量素子1101として、一対の電極の一方の電極をTFT1100の半導体層1002と同時に形成される半導体層1102とし、他方の電極をTFT1100のゲート電極1004と同時に形成される電極1104とした例を示したが、この構成に限定されない。
【0096】
第2の絶縁膜1005としては、無機絶縁膜や有機絶縁膜の単層または積層を用いることができる。無機絶縁膜としては、CVD法により形成された酸化シリコン膜や、SOG(Spin On Glass)法により塗布された酸化シリコン膜などを用いることができ、有機絶縁膜としてはポリイミド、ポリアミド、BCB(ベンゾシクロブテン)、アクリルまたはポジ型感光性有機樹脂、ネガ型感光性有機樹脂等の膜を用いることができる。
【0097】
また、第2の絶縁膜1005として、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成され、置換基として、少なくとも水素を含む有機基(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)を有する化合物を用いることができる。置換基として、フルオロ基を用いてもよい。または置換基として、少なくとも水素を含む有機基とフルオロ基とを用いてもよい。これらの材料の代表例としては、シロキサンを有するポリマーが挙げられる。
【0098】
電極1006としては、Al、Ni、C、W、Mo、Ti、Pt、Cu、Ta、Au、Mnから選ばれた一種の元素または該元素を複数含む合金からなる単層または積層構造を用いることができる。
【0099】
第1の電極1007及び第2の電極1010の一方もしくは両方を透明電極とすることができる。透明電極としては、インジウム錫酸化物(以下ITOと示す、Indium Tin Oxide)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、ガリウムを添加した酸化亜鉛(GZO)などその他の透光性酸化物導電材料を用いることができる。ITO及び酸化珪素を含むインジウム錫酸化物(以下、ITSOと記す)や、ITO及び酸化チタンを含む酸化インジウムスズ(以下、ITTOと記す)や、ITO及び酸化モリブデンを含む酸化インジウムスズ(以下、ITMOと記す)や、ITOにチタン、モリブデン又はガリウムを添加したものや、酸化珪素を含んだ酸化インジウムにさらに2〜20atomic%の酸化亜鉛(ZnO)を添加したものを用いても良い。
【0100】
第1の電極1007及び第2の電極1010のどちらか一方は、透光性を有さない材料で形成されていてもよい。例えば、LiやCs等のアルカリ金属、およびMg、Ca、Sr等のアルカリ土類金属、これらを含む合金(Mg:Ag、Al:Li、Mg:Inなど)、およびこれらの化合物(CaF、窒化カルシウム)の他、YbやEr等の希土類金属を用いることができる。
【0101】
第3の絶縁膜1008としては、第2の絶縁膜1005と同様の材料を用いて形成することができる。第3の絶縁膜1008は、第1の電極1007の端部を覆うように第1の電極1007の周辺に形成され、隣り合う画素において発光層1009を分離する機能を有する。
【0102】
発光層1009は、単数または複数の層で構成されている。複数の層で構成されている場合、これらの層は、キャリア輸送特性の観点から正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層などに分類することができる。なお、各層の境目は必ずしも明確である必要はなく、互いの層を構成している材料が一部混合し、界面が不明瞭になっている場合もある。各層には、有機材料、無機材料を用いることが可能である。また、有機材料として、高分子材料、中分子材料、低分子材料のいずれの材料も用いることが可能である。
【0103】
発光素子1011は、発光層1009と、発光層1009を介して重なる第1の電極1007及び第2の電極1010とによって構成される。第1の電極1007及び第2の電極1010の一方が陽極に相当し、他方が陰極に相当する。発光素子1011は、陽極と陰極の間にしきい値電圧より大きい電圧が順バイアスで印加されると、陽極から陰極に電流が流れて発光する。
【0104】
図7(B)の構成について説明する。なお、図7(A)と同じ部分は同じ符号を用いて示し、説明は省略する。
【0105】
図7(B)は、図7(A)において、第2の絶縁膜1005と第3の絶縁膜1008の間に絶縁膜1108を有する構成である。
【0106】
また、電極1006と第1の電極1007とは、絶縁膜1108に設けられたコンタクトホールにおいて、電極1106によって接続されている。
【0107】
絶縁膜1108は、第2の絶縁膜1005と同様の構成とすることができる。電極1106は、電極1006と同様の構成とすることができる。
【0108】
本実施例は、発明を実施する最良の形態や、実施例1と自由に組み合わせて実施することができる。
【実施例3】
【0109】
本実施例では、表示装置の封止を行った構成について、図8(A)及至図8(C)を用いて説明する。図8(A)は、表示装置を封止することによって形成された表示パネルの上面図であり、図8(B)、図8(C)はそれぞれ図8(A)のA−A’における断面図である。なお、図8(B)と図8(C)とは、異なる方法で封止を行った例である。
【0110】
図8(A)乃至図8(C)において、基板1301上には、複数の画素を有する表示部1302が配置され、これらを囲むようにしてシール材1306が設けられシーリング材1307が貼り付けられている。画素の構造については、上述の発明を実施するための最良の形態や、実施例1及び実施例2で示した構成を用いることができる。
【0111】
図8(B)の表示パネルでは、図8(A)のシーリング材1307は、対向基板1321に相当する。シール材1306を接着層として用いて透明な対向基板1321が貼り付けられ、基板1301、対向基板1321及びシール材1306によって密閉空間1322が形成される。対向基板1321には、カラーフィルタ1320と該カラーフィルタを保護する保護膜1323が設けられる。表示部1302に配置された発光素子から発せられる光は、該カラーフィルタ1320を介して外部に放出される。密閉空間1322は、不活性な樹脂もしくは液体などで充填される。なお、密閉空間1322に充填する樹脂として、吸湿材を分散させた透光性を有する樹脂を用いても良い。また、シール材1306と密閉空間1322に充填される材料とを同一の材料として、対向基板1321の接着と表示部1302の封止とを同時に行っても良い。
【0112】
図8(C)に示した表示パネルでは、図8(A)のシーリング材1307は、シーリング材1324に相当する。シール材1306を接着層として用いてシーリング材1324が貼り付けられ、基板1301、シール材1306及びシーリング材1324によって密閉空間1308が形成される。シーリング材1324には予め凹部の中に吸湿剤1309が設けられ、上記密閉空間1308の内部において、水分や酸素等を吸着して清浄な雰囲気に保ち、発光素子の劣化を抑制する役割を果たす。この凹部は目の細かいメッシュ状のカバー材1310で覆われている。カバー材1310は空気や水分は通すが、吸湿剤1309は通さない。なお、密閉空間1308は、窒素もしくはアルゴン等の希ガスで充填しておけばよく、不活性であれば樹脂もしくは液体で充填することも可能である。
【0113】
基板1301上には、表示部1302等に信号を伝達するための入力端子部1311が設けられ、該入力端子部1311へはFPC(フレキシブルプリントサーキット)1312を介して映像信号等の信号が伝達される。入力端子部1311では、基板1301上に形成された配線とFPC1312に設けられた配線とを、導電体を分散させた樹脂(異方性導電樹脂:ACF)を用いて電気的に接続してある。
【0114】
表示部1302が形成された基板1301上に、表示部1302に信号を入力する駆動回路が一体形成されていても良い。表示部1302に信号を入力する駆動回路をICチップで形成し、基板1301上にCOG(Chip On Glass)で接続しても良いし、ICチップをTAB(Tape Auto Bonding)やプリント基板を用いて基板1301上に配置しても良い。
【0115】
本実施例は、発明を実施するための最良の形態、実施例1、実施例2と自由に組み合わせて実施することができる。
【実施例4】
【0116】
本発明は、表示パネルに、表示パネルに信号を入力する回路を実装した表示モジュールに適用することができる。
【0117】
図9は表示パネル900と回路基板904を組み合わせた表示モジュールを示している。
【0118】
図9では、回路基板904上にコントロール回路905や信号分割回路906などが形成されている例を示した。回路基板904上に形成される回路はこれに限定されない。表示パネルを制御する信号を生成する回路であればどのような回路が形成されていてもよい。
【0119】
回路基板904上に形成されたこれらの回路から出力された信号は、接続配線907によって表示パネル900に入力される。
【0120】
表示パネル900は、表示部901と、ソース信号線駆動回路902と、ゲート信号線駆動回路903とを有する。表示パネル900の構成は、実施例2等で示した構成と同様とすることができる。図9では、表示部901が形成された基板と同一基板上に、ソース信号線駆動回路902及びゲート信号線駆動回路903が形成されている例を示した。しかし、本発明の表示モジュールはこれに限定されない。表示部901が形成された基板と同一基板上にゲート信号線駆動回路903のみが形成され、ソース信号線駆動回路は回路基板上に形成されていても良い。ソース信号線駆動回路及びゲート信号線駆動回路の両方が回路基板上に形成されていても良い。
【0121】
このような表示モジュールを組み込んで、様々な電子機器の表示部を形成することができる。
【0122】
本実施例は、発明を実施するための最良の形態、及び実施例1乃至実施例3と自由に組み合わせて実施することができる。
【実施例5】
【0123】
本発明の表示モジュールを用いた電子機器として、ビデオカメラ、デジタルカメラ等のカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、オーディオコンポ等)、ノート型パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機または電子書籍等)、記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDigital Versatile Disc(DVD)等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるディスプレイを備えた装置)などが挙げられる。特に、斜め方向から画面を見る機会が多い携帯情報端末は、視野角の広さが重要視されるため、自発光型の表示装置を用いることが望ましい。本発明は、消費電力低減が重要な課題となる携帯情報機器に特に有効である。
【0124】
電子機器の具体例を図6(A)及至図6(H)に示す。なお、ここで示す電子機器はごく一例であり、これらの用途に限定するものではない。
【0125】
図6(A)はディスプレイ(表示装置)であり、筐体2001、支持台2002、表示部2003、スピーカー部2004、ビデオ入力端子2005等を含む。本発明の表示モジュールは表示部2003に用いることが出来る。なお、ディスプレイには、パーソナルコンピュータ用、TV放送受信用、広告表示用などの全ての情報表示用表示装置が含まれる。
【0126】
図6(B)はデジタルカメラ(デジタルスチルカメラ)であり、本体2101、表示部2102、受像部2103、操作キー2104、外部接続ポート2105、シャッター2106等を含む。本発明の表示モジュールは表示部2102に用いることが出来る。
【0127】
図6(C)はノート型パーソナルコンピュータであり、本体2201、筐体2202、表示部2203、キーボード2204、外部接続ポート2205、ポインティングパッド2206等を含む。本発明の表示モジュールは表示部2203に用いることが出来る。
【0128】
図6(D)はモバイルコンピュータであり、本体2301、表示部2302、スイッチ2303、操作キー2304、赤外線ポート2305等を含む。本発明の表示モジュールは表示部2302に用いることが出来る。
【0129】
図6(E)は記録媒体を備えた携帯型の画像再生装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本体2401、筐体2402、表示部A2403、表示部B2404、記録媒体(DVD等)読み込み部2405、操作キー2406、スピーカー部2407等を含む。表示部A2403は主として画像情報を表示し、表示部B2404は主として文字情報を表示するが、本発明の表示モジュールはこれら表示部A2403、表示部B2404に用いることが出来る。なお、記録媒体を備えた画像再生装置には家庭用ゲーム機器なども含まれる。
【0130】
図6(F)はゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)であり、本体2501、表示部2502、アーム部2503を含む。本発明の表示モジュールは表示部2502に用いることが出来る。
【0131】
図6(G)はビデオカメラであり、本体2601、表示部2602、筐体2603、外部接続ポート2604、リモコン受信部2605、受像部2606、バッテリー2607、音声入力部2608、操作キー2609、接眼部2610等を含む。本発明の表示モジュールは表示部2602に用いることが出来る。
【0132】
図6(H)は携帯電話であり、本体2701、筐体2702、表示部2703、音声入力部2704、音声出力部2705、操作キー2706、外部接続ポート2707、アンテナ2708等を含む。本発明の表示モジュールは表示部2703に用いることが出来る。なお、表示部2703は黒色の背景に白色の文字を表示することで携帯電話の消費電力を更に抑えることが出来る。
【0133】
なお、将来的に発光素子の発光輝度が高くなれば、出力した画像情報を含む光をレンズ等で拡大投影してフロント型若しくはリア型のプロジェクターに用いることも可能となる。
【0134】
また、上記電子機器はインターネットやCATV(ケーブルテレビ)などの電子通信回線を通じて配信された情報を表示することが多くなり、特に動画情報を表示する機会が増してきている。発光材料の応答速度(発光材料を有する発光素子に電流を流してから発光するまでの速度)は非常に高いため、本発明の表示モジュールは動画情報の表示に好適である。
【0135】
また、本発明の表示装置は発光している部分が電力を消費するため、発光部分が極力少なくなるように情報を表示することが望ましい。従って、携帯情報端末、特に携帯電話や音響再生装置のような文字情報を主とする表示部に表示モジュールを用いる場合には、非発光部分を背景として文字情報を発光部分で形成するように駆動することが望ましい。
【0136】
以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広く、あらゆる分野の電子機器に用いることが可能である。
【0137】
本実施例は、発明を実施するための最良の形態、及び実施例1乃至実施例4と自由に組み合わせて実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1】本発明の画素の構成を示す回路図。
【図2】本発明の画素のタイミングチャートを示す図。
【図3】本発明の画素の構成を示す回路図。
【図4】本発明の画素のタイミングチャートを示す図。
【図5】本発明の実施例1を示す図。
【図6】本発明の電子機器の例を示す図。
【図7】本発明の実施例2を示す図。
【図8】本発明の実施例3を示す図。
【図9】本発明の実施例4を示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素を有し、
前記複数の画素は、それぞれ、一対の電極に狭持された発光素子と、一対の電極の間に電圧を保持する容量素子とを有し、
前記発光素子の一方の電極は前記容量素子の他方の電極に接続され、
前記発光素子の一方の電極に前記発光素子のしきい値電圧以上の電圧を印加し、
前記容量素子の一方の電極の電位を変化させて、前記発光素子の一方の電極の電位を変化させることで前記発光素子を発光させることを特徴とする表示装置の駆動方法。
【請求項2】
請求項1において、
前記容量素子の前記一方の電極の電位の変化量を制御して、発光素子の輝度を制御することを特徴とする表示装置の駆動方法。
【請求項3】
請求項1において、
前記発光素子が発光している時間を制御して、発光素子の輝度を制御することを特徴とする表示装置の駆動方法。
【請求項4】
第1の配線と、第2の配線と、第3の配線と、複数の画素とを有し、
前記複数の画素は、それぞれ、スイッチング素子と、一対の電極の間に電圧を保持する容量素子と、一対の電極を有する発光素子とを有し、
前記容量素子の一方の電極は前記第1の配線に接続され、前記容量素子の他方の電極は前記発光素子の一方の電極、及びON状態となった前記スイッチング素子を介して前記第2の配線と接続され、
前記スイッチング素子のON状態またはOFF状態は、前記第3の配線に入力される信号によって制御されることを特徴とする表示装置。
【請求項5】
第1の配線と、第2の配線と、第3の配線と、第4の配線と、第5の配線と、複数の画素とを有し、
前記複数の画素は、それぞれ、第1のスイッチング素子、第2のスイッチング素子、第3のスイッチング素子、一対の電極の間に電圧を保持する第1の容量素子、一対の電極の間に電圧を保持する第2の容量素子、一対の電極を有する発光素子とを有し、
前記第1の容量素子の一方の電極は前記第1の配線と接続され、前記第1の容量素子の他方の電極は、前記発光素子の一方の電極、及びON状態となった前記第1のスイッチング素子とON状態となった前記第2のスイッチング素子とを順に介して前記第3の配線と接続され、前記第2のスイッチング素子のON状態またはOFF状態を制御する電極は前記第2の容量素子の一方の電極、及びON状態となった前記第3のスイッチング素子を介して前記第4の配線に接続され、
前記第1のスイッチング素子のON状態またはOFF状態は、前記第2の配線に入力される信号によって制御され、前記第3のスイッチング素子のON状態またはOFF状態は、前記第5の配線に入力される信号によって制御されることを特徴とする表示装置。
【請求項6】
第1の配線と、第2の配線と、第3の配線と、複数の画素とを有し、
前記複数の画素は、それぞれ、トランジスタと、一対の電極の間に電圧を保持する容量素子と、一対の電極を有する発光素子とを有し、
前記容量素子の一方の電極は前記第1の配線に接続され、前記容量素子の他方の電極は前記発光素子の一方の電極、及び前記トランジスタのソースとドレインのうち一方と接続され、前記トランジスタのソースとドレインのうち他方は前記第2の配線と接続され、前記トランジスタのゲートは前記第3の配線と接続されることを特徴とする表示装置。
【請求項7】
第1の配線と、第2の配線と、第3の配線と、第4の配線と、第5の配線と、複数の画素とを有し、
前記複数の画素は、それぞれ、第1のトランジスタ、第2のトランジスタ、第3のトランジスタ、一対の電極の間に電圧を保持する第1の容量素子、一対の電極の間に電圧を保持する第2の容量素子、一対の電極を有する発光素子とを有し、
前記第1の容量素子の一方の電極は前記第1の配線と接続され、前記第1の容量素子の他方の電極は、前記第1のトランジスタのソースとドレインのうち一方、及び前記発光素子の一方の電極と接続され、前記第1のトランジスタのソースとドレインのうち他方は前記第2のトランジスタのソースとドレインのうち一方と接続され、前記第1のトランジスタのゲートは前記第2の配線と接続され、前記第2のトランジスタのソースとドレインのうち他方は前記第3の配線と接続され、前記第2のトランジスタのゲートは、前記第3のトランジスタのソースとドレインのうち一方、及び前記第2の容量素子の一方の電極に接続され、前記第3のトランジスタのソースとドレインのうち他方は前記第4の配線に接続され、前記第3のトランジスタのゲートは前記第5の配線を接続されることを特徴とする表示装置。
【請求項8】
第1の配線と、第2の配線と、第3の配線と、複数の画素とを有し、
前記複数の画素は、それぞれ、スイッチング素子と、一対の電極の間に電圧を保持する容量素子と、一対の電極を有する発光素子とを有し、
前記容量素子の一方の電極は前記第1の配線に接続され、前記容量素子の他方の電極は前記発光素子の一方の電極、及びON状態となった前記スイッチング素子を介して前記第2の配線と接続され、
前記スイッチング素子のON状態またはOFF状態は、前記第3の配線に入力される信号によって制御される表示装置を用いたことを特徴とする表示モジュール。
【請求項9】
第1の配線と、第2の配線と、第3の配線と、第4の配線と、第5の配線と、複数の画素とを有し、
前記複数の画素は、それぞれ、第1のスイッチング素子、第2のスイッチング素子、第3のスイッチング素子、一対の電極の間に電圧を保持する第1の容量素子、一対の電極の間に電圧を保持する第2の容量素子、一対の電極を有する発光素子とを有し、
前記第1の容量素子の一方の電極は前記第1の配線と接続され、前記第1の容量素子の他方の電極は、前記発光素子の一方の電極、及びON状態となった前記第1のスイッチング素子とON状態となった前記第2のスイッチング素子とを順に介して前記第3の配線と接続され、前記第2のスイッチング素子のON状態またはOFF状態を制御する電極は前記第2の容量素子の一方の電極、及びON状態となった前記第3のスイッチング素子を介して前記第4の配線に接続され、
前記第1のスイッチング素子のON状態またはOFF状態は、前記第2の配線に入力される信号によって制御され、前記第3のスイッチング素子のON状態またはOFF状態は、前記第5の配線に入力される信号によって制御される表示装置を用いたことを特徴とする表示モジュール。
【請求項10】
第1の配線と、第2の配線と、第3の配線と、複数の画素とを有し、
前記複数の画素は、それぞれ、トランジスタと、一対の電極の間に電圧を保持する容量素子と、一対の電極を有する発光素子とを有し、
前記容量素子の一方の電極は前記第1の配線に接続され、前記容量素子の他方の電極は前記発光素子の一方の電極、及び前記トランジスタのソースとドレインのうち一方と接続され、前記トランジスタのソースとドレインのうち他方は前記第2の配線と接続され、前記トランジスタのゲートは前記第3の配線と接続される表示装置を用いたことを特徴とする表示モジュール。
【請求項11】
第1の配線と、第2の配線と、第3の配線と、第4の配線と、第5の配線と、複数の画素とを有し、
前記複数の画素は、それぞれ、第1のトランジスタ、第2のトランジスタ、第3のトランジスタ、一対の電極の間に電圧を保持する第1の容量素子、一対の電極の間に電圧を保持する第2の容量素子、一対の電極を有する発光素子とを有し、
前記第1の容量素子の一方の電極は前記第1の配線と接続され、前記第1の容量素子の他方の電極は、前記第1のトランジスタのソースとドレインのうち一方、及び前記発光素子の一方の電極と接続され、前記第1のトランジスタのソースとドレインのうち他方は前記第2のトランジスタのソースとドレインのうち一方と接続され、前記第1のトランジスタのゲートは前記第2の配線と接続され、前記第2のトランジスタのソースとドレインのうち他方は前記第3の配線と接続され、前記第2のトランジスタのゲートは、前記第3のトランジスタのソースとドレインのうち一方、及び前記第2の容量素子の一方の電極に接続され、前記第3のトランジスタのソースとドレインのうち他方は前記第4の配線に接続され、前記第3のトランジスタのゲートは前記第5の配線を接続される表示装置を用いたことを特徴とする表示モジュール。
【請求項12】
第1の配線と、第2の配線と、第3の配線と、複数の画素とを表示部に有し、
前記複数の画素は、それぞれ、スイッチング素子と、一対の電極の間に電圧を保持する容量素子と、一対の電極を有する発光素子とを有し、
前記容量素子の一方の電極は前記第1の配線に接続され、前記容量素子の他方の電極は前記発光素子の一方の電極、及びON状態となった前記スイッチング素子を介して前記第2の配線と接続され、
前記スイッチング素子のON状態またはOFF状態は、前記第3の配線に入力される信号によって制御されることを特徴とする携帯情報端末。
【請求項13】
第1の配線と、第2の配線と、第3の配線と、第4の配線と、第5の配線と、複数の画素とを表示部に有し、
前記複数の画素は、それぞれ、第1のスイッチング素子、第2のスイッチング素子、第3のスイッチング素子、一対の電極の間に電圧を保持する第1の容量素子、一対の電極の間に電圧を保持する第2の容量素子、一対の電極を有する発光素子とを有し、
前記第1の容量素子の一方の電極は前記第1の配線と接続され、前記第1の容量素子の他方の電極は、前記発光素子の一方の電極、及びON状態となった前記第1のスイッチング素子とON状態となった前記第2のスイッチング素子とを順に介して前記第3の配線と接続され、前記第2のスイッチング素子のON状態またはOFF状態を制御する電極は前記第2の容量素子の一方の電極、及びON状態となった前記第3のスイッチング素子を介して前記第4の配線に接続され、
前記第1のスイッチング素子のON状態またはOFF状態は、前記第2の配線に入力される信号によって制御され、前記第3のスイッチング素子のON状態またはOFF状態は、前記第5の配線に入力される信号によって制御されることを特徴とする携帯情報端末。
【請求項14】
第1の配線と、第2の配線と、第3の配線と、複数の画素とを表示部に有し、
前記複数の画素は、それぞれ、トランジスタと、一対の電極の間に電圧を保持する容量素子と、一対の電極を有する発光素子とを有し、
前記容量素子の一方の電極は前記第1の配線に接続され、前記容量素子の他方の電極は前記発光素子の一方の電極、及び前記トランジスタのソースとドレインのうち一方と接続され、前記トランジスタのソースとドレインのうち他方は前記第2の配線と接続され、前記トランジスタのゲートは前記第3の配線と接続されることを特徴とする携帯情報端末。
【請求項15】
第1の配線と、第2の配線と、第3の配線と、第4の配線と、第5の配線と、複数の画素とを表示部に有し、
前記複数の画素は、それぞれ、第1のトランジスタ、第2のトランジスタ、第3のトランジスタ、一対の電極の間に電圧を保持する第1の容量素子、一対の電極の間に電圧を保持する第2の容量素子、一対の電極を有する発光素子とを有し、
前記第1の容量素子の一方の電極は前記第1の配線と接続され、前記第1の容量素子の他方の電極は、前記第1のトランジスタのソースとドレインのうち一方、及び前記発光素子の一方の電極と接続され、前記第1のトランジスタのソースとドレインのうち他方は前記第2のトランジスタのソースとドレインのうち一方と接続され、前記第1のトランジスタのゲートは前記第2の配線と接続され、前記第2のトランジスタのソースとドレインのうち他方は前記第3の配線と接続され、前記第2のトランジスタのゲートは、前記第3のトランジスタのソースとドレインのうち一方、及び前記第2の容量素子の一方の電極に接続され、前記第3のトランジスタのソースとドレインのうち他方は前記第4の配線に接続され、前記第3のトランジスタのゲートは前記第5の配線を接続されることを特徴とする携帯情報端末。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2006−184878(P2006−184878A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−338064(P2005−338064)
【出願日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】