説明

表示装置

【課題】 静電気放電対策用の新たな部品を用いることなく、ドライバに伝搬する静電気放電ノイズを低減することができる表示装置を提供する。
【解決手段】 第1接地配線21は、フレキシブル回路基板13の配列方向のドライバ14の両側にそれぞれが形成され、ドライバ14と第1共通電極電圧配線15aとの間の領域に、第1共通電極電圧配線15aに近接して平行に、プリント回路基板12側から直線状に形成される。第2接地配線22は、第1共通電極電圧配線15aとフレキシブル回路基板13の周縁との間の領域、および第2共通電極電圧配線15bと表示パネル11の周縁との間の領域に形成され、共通電極電圧配線15と近接して平行に形成される。第1接地配線21および第2接地配線22は、プリント回路基板12に形成される接地電位部に電気的に接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、静電気放電の影響を受ける表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置は、液晶ドライバ集積回路(Integrated Circuit:略称「IC」、以下「ドライバ」という)を用いて表示パネルに画像を表示する。ドライバは、表示パネルの各画素に対して、表示すべき色の階調値を制御する電圧信号を供給することによって各画素を駆動する。ドライバの実装方法として、システムオン(System On Film:略称「SOF」)実装がある。SOF実装では、ドライバをフレキシブル回路基板に実装し、このフレキシブル回路基板を表示パネルに接続する。
【0003】
静電気によって帯電した人体あるいは物体が表示装置に接近または接触したとき、静電気放電(Electro−Static Discharge:略称「ESD」)が発生することがある。表示装置に実装されているドライバは、ESDによって生じる高電圧によって損傷し、一時的な誤動作あるいは恒久的な故障が発生する恐れがある。
【0004】
ESD耐性を評価する試験は、製品開発の過程において、製品の試作後に実施されるので、ESD耐性に問題があると判定された場合、開発の手戻りあるいは部品の追加対策などによるコストの増加が発生する。製造メーカは、製品のESD耐性を強化するために、製品に対して様々なESD対策を講じている。
【0005】
第1の従来の技術として、特許文献1に記載される表示装置がある。この表示装置は、静電気を吸収する吸収体をソースドライバの近傍に設けている。ESDノイズが表示パネル側から侵入してきたときでも、吸収体によって静電気を吸収することで、ソースドライバへ伝搬するESDノイズを低減し、ソースドライバでの異常の発生を防止しようとするものである。
【0006】
第2の従来の技術として、特許文献2に記載される電気光学装置がある。この電気光学装置は、第1の基板に設けられる共通電極と、第1の基板の張り出し領域に搭載されるドライバICの出力側の共通電位用端子とを電気的に接続する配線に近接して、接地用端子と電気的に接続される配線が設けられる。接地用端子は、導電部材を介して、第2基板に設けられる導電層に電気的に接続されるとともに、グランド配線にも接続される。この電気光学装置は、共通電極と電気的に接続される配線が、ドライバICの出力側の共通電位用端子と接続されているが、表示パネルから侵入するESDノイズを、導電層、接地用端子およびグランド配線を介して外部に逃すことによって、ドライバICに対するESDノイズの影響を低減するものである。
【0007】
第3の従来の技術として、特許文献3に記載される液晶表示装置がある。この液晶表示装置は、駆動用ICが搭載されるフレキシブル基板と、そのフレキシブル基板に接続される下側ガラス基板とを含み、下側ガラス基板に設けられる信号線接続端子と断線レスキュー端子との間に、フォローティング状態のダミー端子が設けられる。ダミー端子を設けたことによって、信号線接続端子と断線レスキュー端子との距離が長くなり、さらに、駆動用ICに接続されていない断線レスキュー端子が、駆動用ICに接続された信号線接続端子と断線レスキュー端子との間における液晶パネル内にチャージされた電荷の放電現象を防ぐので、駆動用ICの破壊を防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2010−60881号公報
【特許文献2】特開2009−20272号公報
【特許文献3】特開平9−5781号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、第1の従来の技術は、ソースドライバの近傍に静電気を吸収する吸収体を設ける構成であるので、吸収体を設ける分だけ原価が高くなり、また、吸収体を取り付ける必要があり、作業が複雑化し、製造コストも増大する。
【0010】
第2の従来の技術は、第1の従来の技術が吸収体を設ける構成であるのと同様に、導電層を設ける構成であり、導電層を設ける分だけ原価が高くなり、また、導電層を取り付ける必要があり、作業が複雑化し、製造コストも増大する。
【0011】
第3の従来の技術は、信号線接続端子と断線レスキュー端子との間における電荷の放電現象を防止するものであり、共通電位の配線に混入したESDノイズの駆動用ICへの影響を低減することはできない。
【0012】
本発明の目的は、静電気放電対策用の新たな部品を用いることなく、画素を駆動するドライバに伝搬する静電気放電ノイズを低減することができる表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、複数の画素が形成される表示手段と、
表示手段の各画素を駆動する駆動手段と、
予め定める基準電圧が供給される基準電圧部が形成され、駆動手段を制御するプリント回路基板と、
中央部に駆動手段を搭載し、表示手段とプリント回路基板とを接続する可撓性のあるフレキシブル回路基板であって、プリント回路基板から表示手段まで前記各画素へ共通に印加する共通電圧を供給するための第1共通電圧配線部と、基準電圧部に電気的に接続され、駆動手段と第1共通電圧配線部との間の領域に延在する基準電圧配線部とが形成されるフレキシブル回路基板とを含むことを特徴とする表示装置である。
【0014】
また本発明は、前記表示手段は、前記各画素に共通電圧を供給するための共通電極、共通電極と前記第1共通電圧配線部とを電気的に接続する第2共通電圧配線部、および第2共通電圧配線部に近接して延在する第1近接配線部が形成され、
前記フレキシブル回路基板は、前記基準電圧部と第1近接配線部とを電気的に接続し、前記第1共通電圧配線部に近接して延在する第2近接配線部が形成されることを特徴とする。
【0015】
また本発明は、複数の画素が形成される表示手段と、
表示手段の各画素を駆動する駆動手段と、
予め定める基準電圧が供給される基準電圧部が形成され、駆動手段を制御するプリント回路基板と、
中央部に駆動手段を搭載し、表示手段とプリント回路基板とを接続する可撓性のあるフレキシブル回路基板であって、プリント回路基板から表示手段まで前記各画素へ共通に印加する共通電圧を供給する第1共通電圧配線部が形成されるフレキシブル回路基板とを含み、
表示手段は、各画素に共通電圧を供給するための共通電極、共通電極と第1共通電圧配線部とを電気的に接続する第2共通電圧配線部、および第2共通電圧配線部に近接して延在する第1近接配線部が形成され、
フレキシブル回路基板は、基準電圧部と第1近接配線部とを電気的に接続し、第1共通電圧配線部に近接して延在する第2近接配線部が形成されることを特徴とする記載の表示装置である。
【0016】
また本発明は、前記フレキシブル回路基板は、前記駆動手段と前記基準電圧部とを電気的に接続する駆動基準電圧配線部が形成され、
前記基準電圧配線部は、駆動基準電圧配線部と離間して形成されることを特徴とする。
また本発明は、前記予め定める基準電圧は、接地電位であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、表示手段は、複数の画素が形成される。駆動手段は、表示手段の各画素を駆動する。予め定める基準電圧が供給される基準電圧部が形成されるプリント回路基板は、駆動手段を制御する。そして、中央部に駆動手段を搭載し、表示手段とプリント回路基板とを接続する可撓性のあるフレキシブル回路基板は、プリント回路基板から表示手段まで前記各画素へ共通に印加する共通電圧を供給するための第1共通電圧配線部と、基準電圧部に電気的に接続され、駆動手段と第1共通電圧配線部との間の領域に延在する基準電圧配線部とが形成される。したがって、第1共通電圧配線部に近接して配置される基準電圧配線部が、第1共通電圧配線部に混入した静電気放電ノイズを基準電圧部に逃すので、静電気放電対策用の新たな部品を用いることなく、画素を駆動する駆動手段であるドライバに伝搬する静電気放電ノイズを低減することができる。
【0018】
また本発明によれば、前記表示手段は、前記各画素に共通電圧を供給するための共通電極、共通電極と前記第1共通電圧配線部とを電気的に接続する第2共通電圧配線部、および第2共通電圧配線部に近接して延在する第1近接配線部が形成される。そして、前記フレキシブル回路基板は、前記基準電圧部と第1近接配線部とを電気的に接続し、前記第1共通電圧配線部に近接して延在する第2近接配線部が形成される。したがって、基準電圧配線部に加えて、第1共通電圧配線部に近接して配置される第2近接配線部、および第2共通電圧配線部に近接して配置される第1近接配線部が、第1共通電圧配線部および第2共通電圧配線部に混入した静電気放電ノイズを基準電圧部に逃すので、静電気放電対策用の新たな部品を用いることなく、画素を駆動する駆動手段であるドライバに伝搬する静電気放電ノイズをさらに低減することができる。
【0019】
また本発明によれば、表示手段は、複数の画素が形成される。駆動手段は、表示手段の各画素を駆動する。予め定める基準電圧が供給される基準電圧部が形成されるプリント回路基板は、駆動手段を制御する。中央部に駆動手段を搭載し、表示手段とプリント回路基板とを接続する可撓性のあるフレキシブル回路基板は、プリント回路基板から表示手段まで前記各画素へ共通に印加する共通電圧を供給する第1共通電圧配線部が形成される。さらに、表示手段は、各画素に共通電圧を供給するための共通電極、共通電極と第1共通電圧配線部とを電気的に接続する第2共通電圧配線部、および第2共通電圧配線部に近接して延在する第1近接配線部が形成される。そして、フレキシブル回路基板は、基準電圧部と第1近接配線部とを電気的に接続し、第1共通電圧配線部に近接して延在する第2近接配線部が形成される。したがって、第1共通電圧配線部に近接して配置される第2近接配線部、および第2共通電圧配線部に近接して配置される第1近接配線部が、第1共通電圧配線部および第2共通電圧配線部に混入した静電気放電ノイズを基準電圧部に逃すので、静電気放電対策用の新たな部品を用いることなく、画素を駆動する駆動手段であるドライバに伝搬する静電気放電ノイズを低減することができる。
【0020】
また本発明によれば、前記フレキシブル回路基板は、前記駆動手段と前記基準電圧部とを電気的に接続する駆動基準電圧配線部が形成される。そして、前記基準電圧配線部は、駆動基準電圧配線部と離間して形成される。したがって、駆動基準電圧配線部は、第1共通電圧配線部に流れる静電気放電ノイズに起因する電流の変化の影響を受けることを低減することができる。
【0021】
また本発明によれば、前記予め定める基準電圧は、接地電位であるので、第1共通電圧配線部または第2共通電圧配線部に混入した静電気放電ノイズを接地電位のアースなどに逃すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態である表示装置1の全体の構成を模式的に示す図である。
【図2】表示装置1の一部1aを拡大して模式的に示す図である。
【図3】表示装置1の一部1bを拡大した図である。
【図4】表示装置1の一部1bを切断面線IV−IVで切断した断面図である。
【図5】表示装置1の一部1bを切断面線V−Vで切断した断面図である。
【図6】表示装置1の一部1bを切断面線VI−VIで切断した断面図である。
【図7】従来の技術による表示装置90の一部を拡大した図である。
【図8】表示装置1のESDノイズによるフレキシブル回路基板13上の電力強度分布の一例を示す図である。
【図9】表示装置90のESDノイズによるフレキシブル回路基板13上の電力強度分布の一例を示す図である。
【図10】ドライバ14の接続端子17における電圧値の時間変化の一例を示すグラフである。
【図11】本発明の他の実施形態である表示装置101の一部を拡大した図である。
【図12】本発明のさらに他の実施形態である表示装置102の一部を拡大した図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本発明の一実施形態である表示装置1の全体の構成を模式的に示す図である。表示装置1は、たとえば液晶表示装置によって構成され、表示パネル11、プリント回路基板12およびフレキシブル回路基板13を含んで構成される。
【0024】
表示手段である表示パネル11は、たとえば液晶パネルによって構成され、複数の画素が形成されている。表示パネル11は、共通電極側ガラス111および画素電極側ガラス112を含んで構成される。共通電極側ガラス111は、表示パネル11の正面側に設けられる透明の板状の矩形形状のガラスである。画素電極側ガラス112は、表示パネル11の背面側に設けられる透明の板状の矩形形状のガラスである。共通電極側ガラス111と画素電極側ガラス112とは対向して配置され、共通電極側ガラス111と画素電極側ガラス112との間隙に液晶が密封される。画素電極側ガラス112は、プリント回路基板12側の一端部が、共通電極側ガラス111のプリント回路基板12側の周縁よりも張り出している。
【0025】
プリント回路基板12は、矩形形状の可撓性のない基板であり、後述するドライバ14の駆動制御を行う駆動制御回路が搭載される。図1に示した表示装置1は、2つのプリント回路基板12を含んで構成されるが、プリント回路基板12の数は増減可能である。画素電極側ガラス112とプリント回路基板12とは、画素電極側ガラス112の一端部の周縁と、該周縁に対向するプリント回路基板12の一端部の周縁とが、離間して平行に配置される。
【0026】
フレキシブル回路基板13は、矩形形状の可撓性のある基板であり、後述するドライバ14が搭載される。図1に示した表示装置1は、8つのフレキシブル回路基板13を含んで構成されるが、フレキシブル回路基板13の数は増減可能である。8つのフレキシブル回路基板13は、画素電極側ガラス112の一端部とプリント回路基板12の一端部との間に、画素電極側ガラス112の一端部の周縁およびプリント回路基板12の一端部の周縁に沿って、相互に間隔をあけて配列される。各フレキシブル回路基板13の一端部は、画素電極側ガラス112の一端部に固定され、各フレキシブル回路基板13の他端部は、プリント回路基板12の一端部に固定され、フレキシブル回路基板13は、それぞれ画素電極側ガラス112の一端部とプリント回路基板12の一端部とを接続する。図1に示した例では、互いに隣接する4つのフレキシブル回路基板13が1つのプリント回路基板12と接続され、互いに隣接する残る4つのフレキシブル回路基板13が残る1つのプリント回路基板12と接続される。
【0027】
図2は、表示装置1の一部1aを拡大して模式的に示す図である。各フレキシブル回路基板13は、中央部にドライバ14を搭載する。駆動手段であるドライバ14は、表示パネル11に形成される複数の画素を駆動する。
【0028】
フレキシブル回路基板13は、各フレキシブル回路基板13が配列される配列方向(以下「X方向」という)の両端付近に、第1共通電極電圧配線15aが形成される。第1共通電圧配線部である第1共通電極電圧配線15aは、各画素へ共通に印加する共通電圧を供給するための配線であり、導電性の部材によって構成される。第1共通電極電圧配線15aは、プリント回路基板12側から表示パネル11側まで、フレキシブル回路基板13の周縁のうちX方向と直交する方向(以下「Y方向」という)の周縁に沿って、直線状に配線される。
【0029】
フレキシブル回路基板13には、第1接地配線21および第1隣接配線22aが形成される。第1接地配線21は、ドライバ14のX方向の両側にそれぞれ形成される。ドライバ14のX方向の右側(以下単に「ドライバ14の右側」という)に形成される第1接地配線21は、ドライバ14とドライバ14の右側に形成される第1共通電極電圧配線15aとの間の領域に、ドライバ14の右側に形成される第1共通電極電圧配線15aに近接して平行に直線状に配線される。ドライバ14の右側に形成される第1接地配線21は、ドライバ14およびドライバ14の右側に形成される第1共通電極電圧配線15aと、それぞれ離間して設けられる。
【0030】
同様に、ドライバ14のX方向の左側(以下単に「ドライバ14の左側」という)に形成される第1接地配線21は、ドライバ14とドライバ14の左側に形成される第1共通電極電圧配線15aとの間の領域に、ドライバ14の左側に形成される第1共通電極電圧配線15aに近接して平行に直線状に配線される。ドライバ14の左側に形成される第1接地配線21は、ドライバ14およびドライバ14の左側に形成される第1共通電極電圧配線15aと、それぞれ離間して設けられる。
【0031】
第2近接配線部である第1隣接配線22aは、ドライバ14のX方向の両側にそれぞれ形成される。ドライバ14の右側に形成される第1隣接配線22aは、フレキシブル回路基板13のX方向の両端部のうちドライバ14の右側の端部に、ドライバ14の右側にある第1共通電極電圧配線15aとドライバ14の右側の端部の周縁との間の領域に、プリント回路基板12側から表示パネル11側まで、第1共通電極電圧配線15aに近接して平行に直線状に延在する。ドライバ14の右側に形成される第1隣接配線22aは、ドライバ14の右側に形成される第1共通電極電圧配線15aと離間して設けられる。
【0032】
同様に、ドライバ14の左側に形成される第1隣接配線22aは、フレキシブル回路基板13のX方向の両端部のうちドライバ14の左側の端部に、ドライバ14の左側にある第1共通電極電圧配線15aとドライバ14の左側の端部の周縁との間の領域に、プリント回路基板12側から表示パネル11側まで、ドライバ14の左側にある第1共通電極電圧配線15aに近接して平行に直線状に延在する。ドライバ14の左側に形成される第1隣接配線22aは、ドライバ14の左側に形成される第1共通電極電圧配線15aと離間して設けられる。
【0033】
基準電圧配線部である第1接地配線21、および第1隣接配線22aは、第1共通電極電圧配線15aに用いられる部材と同じ導電性の部材によって構成される。第1接地配線21および第1隣接配線22aは、プリント回路基板12に形成される後述する接地電位部に電気的に接続される。
【0034】
表示パネル11の端部のうちプリント回路基板12側の一端部には、第2共通電極電圧配線15bおよび第2隣接配線22bが形成される。第2共通電圧配線部である第2共通電極電圧配線15bは、表示パネル11に、該一端部の周縁に沿って平行に直線状に設けられる。そして、第2共通電極電圧配線15bの一端部は、互いに隣接する2つのフレキシブル回路基板13のうち、X方向左側のフレキシブル回路基板13のドライバ14の右側の第1共通電極電圧配線15aの端部のうち表示パネル11側の端部と電気的に接続される。そして、第2共通電極電圧配線15bの他端部は、X方向右側のフレキシブル回路基板13のドライバ14の左側の第1共通電極電圧配線15aの端部のうち表示パネル11側の端部と電気的に接続される。第2共通電極電圧配線15bは、第1共通電極電圧配線15aに用いられる部材と同じ導電性の部材によって構成される。第2共通電極電圧配線15bは、表示パネル11に含まれる画素電極側ガラス112上に形成される。
【0035】
第1近接配線部である第2隣接配線22bは、第2共通電極電圧配線15bと、表示パネル11の前記一端部の周縁との間の領域に、該一端部の周縁に沿って平行に、第2共通電極電圧配線15bに近接して直線状に延在する。そして、第2隣接配線22bは、互いに隣接する2つのフレキシブル回路基板13のうち、X方向左側のフレキシブル回路基板13のドライバ14の右側の第1隣接配線22aの端部のうち表示パネル11側の端部と、X方向右側のフレキシブル回路基板13のドライバ14の左側の第1隣接配線22aの端部のうち表示パネル11側の端部とを電気的に接続する。第2隣接配線22bは、表示パネル11に含まれる画素電極側ガラス112上に形成される。
【0036】
共通電極電圧配線15は、第1共通電極電圧配線15aと第2共通電極電圧配線15bとから構成される。第2接地配線22は、第1隣接配線22aと第2隣接配線22bとから構成される。
【0037】
図3は、表示装置1の一部1bを拡大した図である。図4は、表示装置1の一部1bを切断面線IV−IVで切断した断面図である。図5は、表示装置1の一部1bを切断面線V−Vで切断した断面図である。図6は、表示装置1の一部1bを切断面線VI−VIで切断した断面図である。
【0038】
図2および図3では、わかり易くするために、ドライバ14、第1共通電極電圧配線15a、第1接地配線21、第1隣接配線22a、駆動配線16、接続端子17およびプリント基板接続配線18を、フレキシブル回路基板13の前面側にあるように記載したが、実際は、図4〜図6に示すように、フレキシブル回路基板13の背面側に実装される。
【0039】
画素電極側ガラス112とフレキシブル回路基板13とは、互いに一部が重なるように配置され、画素電極側ガラス112に形成される配線とフレキシブル回路基板13に形成される配線とは、その重なり部分で電気的に接続される。また、プリント回路基板12とフレキシブル回路基板13とは、互いに一部が重なるように配置され、プリント回路基板12に形成される配線とフレキシブル回路基板13に形成される配線とは、その重なり部分で電気的に接続される。
【0040】
共通電極側ガラス111には、画素電極側ガラス112と対向する側に共通電極113が形成される。画素電極側ガラス112は、共通電極側ガラス111と対向する側に画素電極114が形成される。共通電極113は、表示パネル11に形成される複数の画素に共通に印加される共通電圧を供給するための電極である。画素電極114は、画素ごとに個別に印加される電圧を供給するための電極である。各画素は、共通電極113と画素電極114との間に形成される。共通電極113と画素電極114とに対して、それぞれの電圧が印加されることによって、画像が表示される。
【0041】
フレキシブル回路基板13および画素電極側ガラス112には、ドライバ14と各画素電極114とを電気的に接続する駆動配線16が形成される。駆動配線16は、導電性の部材によって構成され、画素電極側ガラス112上およびフレキシブル回路基板13上に配線される。ドライバ14は、複数の接続端子17を含む。複数の接続端子17には、プリント基板接続配線18が電気的に接続される。プリント基板接続配線18は、プリント回路基板12から電源を供給する電源配線、プリント回路基板12から接地電位を供給するプリント接地配線、およびプリント回路基板12から電気信号を供給する信号配線を含む。信号配線は、プリント回路基板12に形成される図示しない駆動制御回路に電気的に接続される。プリント接地配線は、駆動基準電圧配線部である。
【0042】
共通電極側ガラス111には、導通部19が形成される。導通部19は、共通電極113と第2共通電極電圧配線15bを電気的に接続する接続部分である。第2共通電極電圧配線15bおよび第2隣接配線22bは、表示パネル2に含まれる画素電極側ガラス112上に形成される。
【0043】
プリント回路基板12には、さらに、図示しない共通電圧部および図示しない接地電位部が形成される。図示しない共通電圧部は、図示しない電源に電気的に接続され、電源から共通電圧が供給される。基準電圧部である図示しない接地電位部は、表示装置1の匡体などのアース部に電気的に接続され、アース部からの接地電位が供給される。図示しない共通電圧部は、第1共通電極電圧配線15aの端部のうちプリント回路基板12側の端部と電気的に接続され、第1共通電極電圧配線15a、第2共通電極電圧配線15bおよび導通部19を介して、共通電極113に共通電圧を供給する。図示しない接地電位部は、第1接地配線21aの端部のうちプリント回路基板12側の端部、および第1隣接配線22aの端部のうちプリント回路基板12側の端部と電気的に接続される。
【0044】
図4を参照して、寸法L1は、ドライバ14のX方向の寸法であり、たとえば17.4mmである。寸法L2は、第1共通電極電圧配線15aのX方向のパターン幅であり、たとえば4mmである。寸法L3は、第1接地配線21のX方向のパターン幅であり、たとえば0.5mmである。寸法L4は、第1隣接配線22aのX方向のパターン幅であり、たとえば0.5mmである。寸法L5は、ドライバ14と第1接地配線21とのX方向の間隔、第1接地配線21と第1共通電極電圧配線15aとのX方向の間隔、および、第1共通電極電圧配線15aと第1隣接配線22aとのX方向の間隔であり、たとえば0.5mmである。プリント接地配線と第1接地配線21との間隔は、プリント基板接続配線18の間隔よりも大きい。第1接地配線21は、プリント接地配線と離間して形成される。
【0045】
表示パネル11を表示面側から支持する図示しないベゼルに対して、表示装置1の外部の至近距離に、人体やその他の静電気帯電物が接近または接触したとき、静電気放電(
Electro−Static Discharge:略称「ESD」)ノイズは、ベゼルと表示パネル11の共通電極側ガラス111との隙間から表示装置1内部へと伝搬する。表示装置1内部を伝搬するESDノイズは、主に、ベゼルと図示しない導電材料、たとえばITO(Indium-Tin Oxide)とで形成される表示パネル11全面に広がっている共通電極113との間を伝搬する。ここで、共通電極113は、表示パネル11上の第2共通電極電圧配線15b、および、フレキシブル回路基板13上の第1共通電極電圧配線15aと電気的に接続されている。共通電極113に伝搬するESDノイズは、電気的に接続されている表示パネル11上の第2共通電極電圧配線15bへと伝搬する。表示パネル11上の第2共通電極電圧配線15bを伝搬するESDノイズは、フレキシブル回路基板13上の第1共通電極電圧配線15aへと伝搬していく。第1接地配線21および第2接地配線22のいずれもない場合、フレキシブル回路基板13上の第1共通電極電圧配線11aへと伝搬したESDノイズは、フレキシブル回路基板13上のドライバ14へと混入し、不具合や故障を引き起こす原因となる。
【0046】
表示装置1では、フレキシブル回路基板13内において、第1接地配線21がドライバ14と共通電極電圧配線15との間の領域に配置されているので、共通電極電圧配線15からドライバ14へと直接伝搬するESDノイズを第1接地配線21によって吸収することができる。また、第2接地配線22が共通電極電圧配線15とフレキシブル回路基板13の端部との間の領域に配置されているので、共通電極電圧配線15と接地のための配線(以下「接地配線」という)とが並走する距離が増える。したがって、共通電極電圧配線15を伝搬するESDノイズをより接地配線へ逃がすことができ、共通電極電圧配線15を伝搬するESDノイズを低減することができる。その結果、フレキシブル回路基板13内で共通電極電圧配線15から、ドライバ14へと伝搬するESDノイズを低減することになり、ドライバ14の誤動作または故障を少なくすることができる。また、第1接地配線21と、ドライバ14に電気的に接続されているプリント回路基板12の接地電位をもつ接地電位部がフレキシブル回路基板13内で電気的に接続されている場合に比べて、第1接地配線21と、ドライバ14に電気的に接続されているプリント回路基板12の接地電位部との間のインピーダンスを高くすることができる。共通電極電圧配線15から第1接地配線21に伝搬するESDノイズがドライバ14へと伝搬することをより低減することが可能である。
【0047】
図7は、従来の技術による表示装置90の一部を拡大した図である。表示装置90は、図2に示した表示装置1から、第1接地配線21および第2接地配線22を除いた構成である。表示装置90の構成要素のうち、図2に示した表示装置1の構成要素と同じものについては、同じ参照符を付して、重複を避けるために説明は省略する。共通電極電圧配線95は、図2に示した共通電極電圧配線15に相当するものであるが、共通電極電圧配線95の幅が、表示パネル11の一端部の周縁まで幅方向に広げられている。
【0048】
図8は、表示装置1のESDノイズによるフレキシブル回路基板13上の電力強度分布の一例を示す図である。図9は、表示装置90のESDノイズによるフレキシブル回路基板13上の電力強度分布の一例を示す図である。これらの電力強度分布は、表示パネル11からESDノイズを混入させ、フレキシブル回路基板13内でESDノイズによるエネルギーが最大になる時間におけるエネルギー分布を、従来技術による電磁界解析によって計算した計算結果を示す。
【0049】
ドライバ14は、図8および図9の破線で囲まれた領域に配置されている。共通電極電圧配線15,95は、ドライバ14の両端部から上方に伸び、さらに左右に延在している明るい部分の領域に配置されている。ドライバ14の中央部から上方に伸びている白色の領域は、駆動配線によるエネルギー分布を示す。
【0050】
図8に示した表示装置1のドライバ14の領域は、図9に示した表示装置90のドライバ14の領域よりも、暗くなっており、ESDノイズによるエネルギーが低くなっていることを示している。したがって、表示装置1は、表示装置90に比べて、表示パネル11からドライバ14に伝搬するESDノイズが低減されている。すなわち、表示装置1は、第1接地配線21および第2接地配線22を設けることによって、フレキシブル回路基板13内のドライバ14へのESDノイズの伝搬を抑制することができる。
【0051】
図10は、ドライバ14の接続端子17における電圧値の時間変化の一例を示すグラフ30である。グラフ30は、表示パネル11からESDノイズを混入させ、ドライバ14の接続端子17における電圧値の時間変化を、従来技術による電磁界解析によって計算した計算結果をグラフにしたものである。横軸は時間(ns)であり、縦軸はドライバ14の接続端子17での電圧(V)である。破線のグラフ31が表示装置90についての計算結果を表すグラフであり、実線のグラフ32が表示装置1についての計算結果を表すグラフである。
【0052】
グラフ31およびグラフ32とも時間の経過とともに変動しているが、グラフ32の変動の最大値は、グラフ31に比して38.7%低くなっている。
【0053】
このように、表示装置1の構成は、表示装置90の構成に対して、ドライバ14へ伝搬するESDノイズが低減され、さらにドライバ14の接続端子17における電圧変動の最大値が抑えられていることから、ドライバ14の異常の発生を防ぐことができるという効果を奏する。
【0054】
図11は、本発明の他の実施形態である表示装置101の一部を拡大した図である。表示装置101は、図7に示した表示装置90に、第1接地配線21を追加した構成である。同じ参照符を付して、重複を避けるために説明は省略する。表示装置101について、表示パネル11からESDノイズを混入させ、ドライバ14の接続端子17における電圧値の時間変化を、従来技術による電磁界解析によって計算した計算結果を求めると、表示装置101のドライバ14の接続端子17での電圧の最大値は、グラフ31に比して約15.0%低減される。
【0055】
図12は、本発明のさらに他の実施形態である表示装置102の一部を拡大した図である。表示装置102は、図7に示した表示装置90に、第2接地配線22を追加するとともに、共通電極電圧配線95を共通電極電圧配線15に置き換えた構成である。表示装置90の構成要素と同じ構成要素については、同じ参照符を付して、重複を避けるために説明は省略する。表示装置102について、表示パネル11からESDノイズを混入させ、ドライバ14の接続端子17における電圧値の時間変化を、従来技術による電磁界解析によって計算した計算結果を求めると、表示装置102のドライバ14の接続端子17での電圧の最大値は、グラフ31に比して約14.5%低減される。
【0056】
このように、表示パネル11は、複数の画素が形成される。ドライバ14は、表示パネル11の各画素を駆動する。予め定める基準電圧が供給される接地電位部が形成されるプリント回路基板12は、ドライバ14を制御する。そして、中央部にドライバ14を搭載し、表示パネル11とプリント回路基板12とを接続する可撓性のあるフレキシブル回路基板13は、プリント回路基板12から表示パネル11まで前記各画素へ共通に印加する共通電圧を供給するための第1共通電極電圧配線15aと、接地電位部に電気的に接続され、ドライバ14と第1共通電極電圧配線15aとの間の領域に延在する第1接地配線21とが形成される。したがって、第1共通電極電圧配線15aに近接して配置される第1接地配線21が、第1共通電極電圧配線15aに混入した静電気放電ノイズを接地電位部に逃すので、静電気放電対策用の新たな部品を用いることなく、画素を駆動するドライバ14に伝搬する静電気放電ノイズを低減することができる。
【0057】
さらに、表示パネル11は、前記各画素に共通電圧を供給するための共通電極113、共通電極113と第1共通電極電圧配線15aとを電気的に接続する第2共通電極電圧配線15b、および第2共通電極電圧配線15bに近接して延在する第2隣接配線22bが形成される。そして、フレキシブル回路基板13は、接地電位部と第2隣接配線22bとを電気的に接続し、第1共通電極電圧配線15aに近接して延在する第1隣接配線22aが形成される。したがって、第1接地配線21に加えて、第1共通電極電圧配線15aに近接して配置される第1隣接配線22a、および第2共通電極電圧配線15bに近接して配置される第2隣接配線22bが、第1共通電極電圧配線15aおよび第2共通電極電圧配線15bに混入した静電気放電ノイズを接地電位部に逃すので、静電気放電対策用の新たな部品を用いることなく、画素を駆動するドライバ14に伝搬する静電気放電ノイズをさらに低減することができる。
【0058】
さらに、表示パネル11は、複数の画素が形成される。ドライバ14は、表示パネル11の各画素を駆動する。予め定める基準電圧が供給される接地電位部が形成されるプリント回路基板12は、ドライバ14を制御する。中央部にドライバ14を搭載し、表示パネル11とプリント回路基板12とを接続する可撓性のあるフレキシブル回路基板13は、プリント回路基板12から表示パネル11まで前記各画素へ共通に印加する共通電圧を供給する第1共通電極電圧配線15aが形成される。さらに、表示パネル11は、各画素に共通電圧を供給するための共通電極113、共通電極113と第1共通電極電圧配線15aとを電気的に接続する第2共通電極電圧配線15b、および第2共通電極電圧配線15bに近接して延在する第2隣接配線22bが形成される。そして、フレキシブル回路基板13は、接地電位部と第2隣接配線22bとを電気的に接続し、第1共通電極電圧配線15aに近接して延在する第1隣接配線22aが形成される。したがって第1共通電極電圧配線15aに近接して配置される第1隣接配線22a、および第2共通電極電圧配線15bに近接して配置される第2隣接配線22bが、第1共通電極電圧配線15aおよび第2共通電極電圧配線15bに混入した静電気放電ノイズを接地電位部に逃すので、静電気放電対策用の新たな部品を用いることなく、画素を駆動するドライバ14に伝搬する静電気放電ノイズを低減することができる。
【0059】
さらに、フレキシブル回路基板13は、ドライバ14と接地電位部とを電気的に接続するプリント接地配線が形成される。そして、第1接地配線21は、プリント接地配線と離間して形成される。したがって、プリント接地配線は、第1共通電極電圧配線15aに流れる静電気放電ノイズに起因する電流の変化の影響を受けることを低減することができる。
【0060】
さらに、前記予め定める基準電圧は、接地電位であるので、第1共通電極電圧配線15aまたは第2共通電極電圧配線15bに混入した静電気放電ノイズを接地電位のアースなどに逃すことができる。
【符号の説明】
【0061】
1,90,101,102 表示装置
1a 表示装置1の一部
11 表示パネル
12 プリント回路基板
13 フレキシブル回路基板
14 ドライバ
15,95 共通電極電圧配線
15a 第1共通電極電圧配線
15b 第2共通電極電圧配線
16 駆動配線
17 接続端子
18 プリント基板接続配線
19 導通部
21 第1接地配線
22 第2接地配線
22a 第1隣接配線
22b 第2隣接配線
111 共通電極側ガラス
112 画素電極側ガラス
113 共通電極
114 画素電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素が形成される表示手段と、
表示手段の各画素を駆動する駆動手段と、
予め定める基準電圧が供給される基準電圧部が形成され、駆動手段を制御するプリント回路基板と、
中央部に駆動手段を搭載し、表示手段とプリント回路基板とを接続する可撓性のあるフレキシブル回路基板であって、プリント回路基板から表示手段まで前記各画素へ共通に印加する共通電圧を供給するための第1共通電圧配線部と、基準電圧部に電気的に接続され、駆動手段と第1共通電圧配線部との間の領域に延在する基準電圧配線部とが形成されるフレキシブル回路基板とを含むことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記各画素に共通電圧を供給するための共通電極、共通電極と前記第1共通電圧配線部とを電気的に接続する第2共通電圧配線部、および第2共通電圧配線部に近接して延在する第1近接配線部が形成され、
前記フレキシブル回路基板は、前記基準電圧部と第1近接配線部とを電気的に接続し、前記第1共通電圧配線部に近接して延在する第2近接配線部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
複数の画素が形成される表示手段と、
表示手段の各画素を駆動する駆動手段と、
予め定める基準電圧が供給される基準電圧部が形成され、駆動手段を制御するプリント回路基板と、
中央部に駆動手段を搭載し、表示手段とプリント回路基板とを接続する可撓性のあるフレキシブル回路基板であって、プリント回路基板から表示手段まで前記各画素へ共通に印加する共通電圧を供給する第1共通電圧配線部が形成されるフレキシブル回路基板とを含み、
表示手段は、各画素に共通電圧を供給するための共通電極、共通電極と第1共通電圧配線部とを電気的に接続する第2共通電圧配線部、および第2共通電圧配線部に近接して延在する第1近接配線部が形成され、
フレキシブル回路基板は、基準電圧部と第1近接配線部とを電気的に接続し、第1共通電圧配線部に近接して延在する第2近接配線部が形成されることを特徴とする記載の表示装置。
【請求項4】
前記フレキシブル回路基板は、前記駆動手段と前記基準電圧部とを電気的に接続する駆動基準電圧配線部が形成され、
前記基準電圧配線部は、駆動基準電圧配線部と離間して形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の表示装置。
【請求項5】
前記予め定める基準電圧は、接地電位であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−42764(P2012−42764A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−184455(P2010−184455)
【出願日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】