製品タグの認証済み取外しのためのシステムと方法
システムと方法は、正当販売が行われている場合、店員の介入の必要無く販売地点で商品からセキュリティタグを自動的に除去する。販売地点で商品からセキュリティタグを自動的に除去するシステムと方法は、取外し器の操作と該操作の時間及び日付を追跡する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、セキュリティタグに関し、より詳しくは、セキュリティタグを自動的に除去するためのシステムと方法に関する。
【背景技術】
【0002】
商店在庫品の万引の減少又は解消を試みる時、(「盗難防止タグ」としても知られる)セキュリティタグの使用は、この目標を達成するのに重要であった。電磁(EM)、音響磁気(AM)、無線周波数(RF)等の各種のワイヤレス・インタロゲーション技術を使用するこれらのタグは、商品に付着されて、通常は商店出口に位置するインタロゲーション場所(例えば、1対の電界放出ペデスタルと信号受信ペデスタル)を通過する時にインタロゲートされる。もしこれらのタグが、インタロゲーション場所に入る前に商品から取外されなかったり非活性化されなければ、タグは、インタロゲーション場所で警報を発して、店員に盗難を警告する。特にワイヤレスRF技術に関して、セキュリティタグは、タグが付着した商品に関連するデータ(例えば、通し番号、ユニーク識別番号、価格等の製品ID情報)を格納するメモリを有する無線周波数識別(RFID)集積回路(IC)を含む。RFID・IDを含むセキュリティタグが、(例えば、送信機/受信機を備える)リーダを通過する時、RFID・IDは、商品に関連するデータを含む信号を共振回路又はアンテナを介して発射する。この型式のセキュリティタグは、このような列挙データを発射するので、この型式のセキュリティタグは、「識別タグ」とも呼ばれる。
【0003】
他の例では、セキュリティタグに着色染料を満たした「価値毀損」タグが使用される。このタグは、適当な除去工具を所有する会計係しか取外すことができない。もしある者が、タグを会計係によって取外してもらわずに商店を出て、その者が自分でタグを取外そうとすると、タグは無害に爆発して、盗まれた商品の価値を毀損する。
【0004】
しかしながら、商店在庫品の「減少」の70%が、「なれ合い」(スイートハート)として知られる店員の行為によって発生することを理解すべきである。例えば、会計係は、セキュリティタグを取外したり非活性化することにより、故意にセキュリティタグを無効にして、商品の販売金額を入力しない。又、セキュリティタグを付着した商品の正当な販売が行われた場合、セキュリティタグ取外し段階は、通常、UPCバーコード段階と別に発生する。よって、例えば、会計係が、商品上のUPCバーコードを走査して、その販売金額を入力すると、次に、会計係は、セキュリティタグを取外す別の位置に商品を置く必要がある。これは、販売地点(POS)における購入操作を遅らせる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
よって、会計係がセキュリティタグ取外し段階を制御することを防止することにより、店員による「なれ合い」行為を防止する必要がある。更に、販売金額入力をセキュリティタグ取外しと組合せることにより、POSをより効率的にする必要もある。
【0006】
本願で引用された全ての文献の全体が、本明細書に参考として組込まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
商品が販売された時のみ商品からセキュリティタグ(例えば、識別タグ)を自動的に取外すシステムは、販売地点に配置されて、購入されている商品を識別するようにセキュリティタグを読取るリーダ(例えば、RFIDリーダ)と、リーダと連通して、読取った商品が販売準備完了であるかどうかを確認する販売地点(POS)装置(例えば、キャッシュレジスタ(例えば、シャープ社製XE−A301/A302ECR/EPOS、Gold G−215等)、クレジット/デビットカードリーダ、商品の購入を支えるどんな型式の振替/両替機等)と、POS装置と連通すると共にPOS装置によって制御される取外し器とを備え、又、読取った商品が販売準備完了であることをPOS装置が確認した場合にのみ、取外し器が、商品からセキュリティタグを除去するように指令される。
【0008】
商品が販売された時のみ商品からセキュリティタグを自動的に取外すシステムは、販売地点に配置されて、購入されている商品を識別するようにセキュリティタグを読取るリーダ(例えば、RFIDリーダ)と、リーダと連通して、読取った商品が販売準備完了であるかどうかを確認するデータベースと、データベースと連通すると共にデータベースによって制御される取外し器と、データベースと連通する販売地点(POS)装置(例えば、キャッシュレジスタ(例えば、シャープ社製XE−A301/A302ECR/EPOS、Gold G−215等)、クレジット/デビットカードリーダ、商品の購入を支えるどんな型式の振替/両替機等)とを備え、又、読取った商品が販売準備完了であることをデータベースが確認した場合にのみ、取外し器が、商品からセキュリティタグを除去するように指令される一方、商品からセキュリティタグが除去された時に、データベースが、商品アイデンティティと販売情報をPOS装置に伝える。
【0009】
販売のために商品に止着されるセキュリティタグは、人間のいかなる介入と独立して別の装置によって商品から除去することができる商品止着ロックを備える。
【0010】
販売地点で商品が販売された時に商品からセキュリティタグを自動的に除去する方法は、セキュリティタグを識別するように、商品と関連するセキュリティタグから識別データを読取るステップと、商品が販売準備完了であるかどうかを確認するステップと、商品が販売準備完了である場合に、セキュリティタグを除去するように、人間の介入と独立して取外し器を活性化するステップとを備える。
【0011】
販売地点において商品からセキュリティタグ(例えば、識別タグ)を自動的に取外すシステムは、販売地点に配置されて、購入されている商品を識別するようにセキュリティタグを読取るリーダ(例えば、RFIDリーダ)と、リーダと連通すると共に、一旦リーダがセキュリティタグを読取ると商品からセキュリティタグを除去する取外し器と、リーダと連通すると共に、取外し器がセキュリティタグを除去する時に取外し器のアイデンティティを格納するデータベースとを備える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明のシステム200A(図1A)と方法200B(図1B)は、正当販売時の販売地点(POS)における商品100からのセキュリティタグ(ST)500の自動除去を含む。後で詳しく説明するように、本明細書に開示するシステム200A/方法200Bを使用する個人以外は、ST500を商品100から除去することができない。その結果、会計係や他の店員はセキュリティタグ120を商品から手動で取外すことができないから、「なれ合い」(スイートハート)が防止される。その上、商品の販売情報がPOSで走査されると、システム200A/方法200Bは、走査をST500除去と組合せることにより、販売をより効率的にする。よって、ST500が、商品の正当な販売中に店員の介入無しに自動的に除去されたり、及び/又はこのような除去がPOSにおける商品の走査と大略同時に発生するシステム及び/又は方法を包含することは、本発明の最も広い範囲内にある。
【0013】
システム200Aは、リーダ202、電子式販売地点(POS)装置204(例えば、キャッシュレジスタ(例えば、シャープ社製XE−A301/A302ECR/EPOS、Gold G−215等)、クレジット/デビットカードリーダ、商品の購入を支えるどんな型式の振替/両替機等)と自動リリーサ206を備える。商品100が最初に商店に配達された時、商品100識別と商品100に関する他の販売データが、POS装置204のメモリに格納される。操作(図1B)において、客がPOSに到達する時、会計係は、リーダ202がST500(及び/又は商品100)から商品情報(商品識別子、UPC番号、ステータス情報等)を得ることができるように、ST500と商品100を配置すると共に、その情報をPOS装置204に送る。もしPOS装置204が、後で詳しく説明するように、商品は販売に適した正当な商品であると決定すると、POS装置204は、ST500を活性化及びST500を商品100から除去するよう自動リリーサ206に指令する一方、その販売金額を入力する。ST500が商品100から除去されると、会計係は、別の商品に再使用するためにST500を回収することができる。一方、もしPOS装置が、その販売が不当であると決定すると、自動リリーサ206は、ST500を除去するように動作せず、ST500が商品100に付着したままで、その商品の販売を停止させる。
【0014】
このようなシステムと方法の一つの例示的実施の形態が、以下に記載されると共に図2乃至図4に示される。これは、一例だけであって開示されたシステムと方法に制限されないことを理解すべきである。
【0015】
図2には、例示的な認証済み取外しシステム300が図示されている。システム300は、自動取外し器320、無線周波数識別(RFID)アンテナ322Aを有するRFIDリーダ322、電子式POS装置314(例えば、キャッシュレジスタ(例えば、シャープ社製XE−A301/A302ECR/EPOS、Gold G−215等)、クレジット/デビットカードリーダ、商品の購入を支えるどんな型式の振替/両替機等)とデータベース324を含む。自動取外し器320、RFIDリーダ322/アンテナ322AとPOS装置314は、商店のPOSに配置され、データベース324は、POSから離隔して配置される。
【0016】
図3に示すように、自動取外し器320は、モータコントローラ328の指令によって変位自在の永久磁石326を備える。特に、永久磁石326は、自動取外し器320の上方空所330の近傍に接近又は上方空所330から離れて下方移動できるように、垂直に変位自在である。永久磁石326、モータコントローラ328と関連部品が、取外し器ハウジング332内に収容されている。ハウジング332がPOSにおけるチェックアウトカウンタ315(図2)の下方に隠れて、ハウジング332の上面334がカウンタ315と同面になるように、自動取外し器320はPOSに配置されている。よって、上方空所330は、カウンタ315に空所を形成する。更に、後述するように、永久磁石326は、ST500を不法に除去するための所要磁界を発生するだけの同様に大きな永久磁石を人が運ぶのが殆ど不可能である程、大重量である。しかしながら、永久磁石326の使用は一例に過ぎず、どんな磁界源、例えば、後述するようにST500を除去するための所用磁界を発生し得る電磁石を含むことは本発明の最も広い範囲内にあることを理解すべきである。電磁石400は、コイル403をまたぐフリーホイーリングダイオード402を含んで、フリーホイーリングダイオード402は、コイル403が消磁される時に磁界電流を消散させる。電力は、電磁石400を励磁する直流に交流ユーティリティ電力を変換するA/D変換器404によって、コイル403に供給される。データベース324に接続されたスイッチ406は、データベース324で指令されるように、コイル403に対する直流電力を許容又は否定する。
【0017】
RFIDリーダ322は、リーダ322の電子部品の操作を妨げないように、永久磁石326(又は電磁石400)から十分な距離に配置されている。しかしながら、RFIDリーダアンテナ322Aは、取外し器ハウジング332の上面324の真下に位置し、永久磁石326(電磁石400)によって生成されるDC磁界は、アンテナ322Aの送受信と干渉しない。RFIDリーダ322が商品識別(ID)/販売情報をデータベース324に送信するように、RFIDリーダ322はデータベース324に接続されている。
【0018】
データベース324は、電子式POS装置314とモータコントローラ328に接続されている。操作において、客がPOSに到達する時、リーダ322が、ST500(及び/又は商品100)から商品情報(製品識別子、UPC番号、ステータス情報等)を得て、その情報をデータベース324に送ることができるように、会計係はST500と商品100を位置決めする。データベース324はPOS装置314と通信して、POS装置314は、その販売金額を入力する。POS装置314は、次に、その金額入力をデータベース324に確認する。次に、データベース324は、ST500を活性化及びST500を商品100から除去するように、自動取外し器320に指令する。会計係は、次に、ST500を商品から取外すことができることにより、商店は、取外したST500を別の商品に再使用することができる。一方、もしデータベース324が、その販売が不当であると決定すると、自動取外し器320は、ST500を除去するように動作せず、ST500が商品100に付着したままで、その商品の販売が停止させられる。
【0019】
この例示的な認証済み取外しシステム300は、図4に示すように、商店作業の他の態様と組合せることができる。例えば、商店は商品データ入力ステーションSを含む。商品データ入力ステーションSにおいて、商品が、最初に商店の裏口部屋に配達され、次に、走査されて(例えば、UPCバーコードリーダ、RFIDリーダ等)、データベース324に入力され、もしST500が商品にまだ付着されていない又は違ったやり方で止着されていると、ST500が商品100に付着される。商品100/ST500が商店棚上に載置される時、商店棚は、棚上の現在位置をデータベース324に知らせるリーダR(例えば、RFIDリーダ)を含む。商店は、又、着替え室に配置されて、商品/ST500の通過を検出すると共に着替え室におけるST500/商品100の現在位置をデータベース324に知らせるインタロゲーション・ペデスタルDRを含む。確かに、前述したように、商店の出口におけるインタロゲーション・ペデスタルXの存在は、店員にST500/商品100が正当な販売無しに取外されているかどうかを警告する。よって、データベース324は、商店内全体の商品100の動きを追跡することができる。これらの部品の全ては、ワイヤ又はワイヤレス接続によってデータベース324に接続されている。
【0020】
本発明のシステム/方法を更に説明する前に、ST500を説明する。一例として、自動取外し器320と共に使用されるST500は硬質タグである。電子商品監視(EAS)産業において、「硬質タグ」は、販売地点で商品(製造品)から取外して他の製造品に再使用するように意図された再使用タグを指す。硬質タグは、典型的に、射出成形外方ケースを有する。この型式のタグは、典型的に、衣料産業において見られる。ほんの一例として、一型式のEAS硬質タグは、米国ニュージャージー州、ソロフェアーの「チェックポイントシステムズ社」から販売され、その外観からUFOスタイルと呼ばれるが、ミニUFOスタイル並びに他のスタイルも入手可能である。しかしながら、これらの型式の硬質タグと異なり、ST500は、自動取り外し器320を使用する以外の他のやり方では除できない。又、これらのUFOスタイルとミニUFOスタイルの硬質タグは、典型的にEAS範囲で動作するのに対し(下表参照)、ST500(又、「識別タグ」とも呼ばれる)は、RFID範囲で動作する(下表参照)。
【0021】
【0022】
ST500は、ST500がリーダアンテナ322Aの近くに配置されたり、ペデスタルDR又はXを通過する時にリーダ322によって検出され得る識別コードを射出する集積回路(IC)の使用を必要とする。これは、共振回路RC又はアンテナANの一部を形成する無線周波数識別(RFID)ICを使用することで達成される。例えば、低周波数(100−400kHZ、好ましくは125kHZ)又は高周波数(例えば、2−14MHz)に対して、共振回路RCが使用される。極超短波(UHF、例えば、860−930MHz)又はマイクロ波周波数(例えば、2.3−2.6GHz)に対して、ダイポールアンテナAが使用され、ダイポールアンテナの長さは、送信機信号波長の分数の数倍である。よって、ST500が、リーダアンテナ322Aの近くに配置されたり、ペデスタルDR又はXを通過する時、ST500は送信機信号を受け、共振回路RC又はアンテナANは、共振回路RC/アンテナANが同調される特定のインタロゲーション信号周波数に応答して、商品に関連するデータを含む信号を射出する。
【0023】
RFID・IC159(図5)は、ST500が付着された商品100に関するデータ(例えば、識別コード、ステータスコード等)を含むメモリを備える。図5に示すように、ST500が、共振回路RC又はアンテナANの同調周波数においてRFIDリーダアンテナ322Aからインタロゲーション信号ISを受ける時、共振回路RC又はアンテナANは、RFID・IC159に一時的に電力供給して、その商品データを備える応答データRSがRFIDリーダ322に返送される。このようなタグは、RFID・IC159がST500自身にオンボード・バッテリを有するのと異なり、受信信号のみにより電力供給されるので、パッシブセキュリティタグとして知られる。その全体開示の全てが本明細書に参考として組込まれた米国特許第5,446,447号(カーネイ等)、米国特許第5,430,441号(ビックレイ等)と米国特許第5,347,263号(キャロル等)が、このようなパッシブセキュリティタグの例を示す。しかしながら、アクティブセキュリティタグ、即ち、バッテリ等のオンボード電源を含むセキュリティタグを包含することは本発明の最も広い範囲内にあることを理解すべきである。
【0024】
図5にも示すように、その全体開示が本明細書に参考として組込まれた米国特許第6,025,780号(ボワーズ等)と同様に、RFIDリーダ322は、基本的に、リーダアンテナ322Aと、データ処理及び制御装置DPCUに接続された送信機T及び受信機とを備える。DPCUは、データベース324への送信用に商品データを形成する。「インタロゲータ」としても知られるRFIDリーダ322は、その全体開示の全てが本明細書に参考として組込まれた米国特許第3,752,960号(ワルトン)、米国特許第3,816,708号(ワルトン)、米国特許第4,223,830号(ワルトン)と米国特許第4,580,041号(ワルトン)に記載されるような回路を使用して作られる。
【0025】
図6A乃至図7Dは、本発明のST500に使用できるRFID・IC159を含むダイポールアンテナの構成のいくつかの例を示す。ダイポール146(図6A)は、電磁エネルギーを所定周波数で受けると共に集積回路145を励起するダイポール要素147と148を含む。RFID・IC159は、ダイポール要素147と148の間に配置され得ると共に、ワイヤ149を用いてダイポール要素147と148に従来のやり方でワイヤボンディングされる。ダイポール146の所定応答周波数は第1にダイポール要素147と148の長さによって決定され、基板150上のダイポール146の長さは、所定応答周波数の波長の約2分の1であり得る。S形ダイポール150(図6B)は、そのS形のためにダイポール150の縦寸法を超える組合せ長さを有し得るダイポール要素151と152を含む。両ダイポール146と150内のダイポール要素は、セキュリティタグの分野で有用な共振周波数を供給するのに必要などんな長さでも容易に実現することができる。図7A乃至図7Dには、ダイポール160−163が示され、ダイポール160−163の各々は、電磁エネルギーを受けると共にRFID・IC159を所定周波数で励起する1対のダイポール要素156と157を含む。ここに例示目的で示すS形、曲がりくねり、ベントコイル、重複とZ形等の形状に加えて、殆ど無制限の個数の別のダイポール導体形状を使用することができる。
【0026】
上記を参照して、ST500ロッキング機構の構造を以下に説明する。図8Aに示すように、ST500は、RFID要素(例えば、コイル/コンデンサを備える共振回路RC又はダイポールアンテナANに接続されたRFID・IC等)が収容されたハウジング502を備える。ST500は、更に、ヘッド506とピン508を備える取外し可能部504を含む。ST500を商品Aに止着するために、ピン508の尖った自由端が、商品Aを貫通して、ロッキング機構512(例えば、チェックポイントシステムズ社のUFOスタイル硬質タグで使用されるばね押しボール/クラッチ・ロッキング装置)の通路510に挿入されることにより、取外し可能部分504をハウジング502から分離して商品Aを除去することが殆ど不可能となる。ST500を商品Aに付着して、その組合せが商店内を移動してペデスタルDR又はX(図4)を通過する時、それらのペデスタルの夫々の送信機(不図示)が、ST500内のRFID要素が応答するインタロゲーション信号ISを発する。もし商品A/ST500が、REFID要素応答信号をペデスタル受信機(不図示)が受信時に、出口のペデスタルXを通過するように試みられると、警報が発せられる。一方、もし商品Aが適当に購入されると、ST500は、本発明の自動取外し器の働きを受けて、会計係がピン508をロッキング機構512から取外せることにより、取外し可能部504がハウジング502から除去されると共に、商品AがST500から離脱する。特に、ピン508を除去するために、ST500は、ロッキング機構512の内部変位自在部品がピン508を除去させるのに十分な磁界を受けて、取外し可能部504がハウジング502から取外されなければならない。ロッキング機構512の内部変位自在部品は、通常の手持ちの磁石がこれらの部品を変位させることができないように、できるだけ少ない強磁性体からなり、十分に強力な磁界だけが、ピン508を除去するように、これらの部品を変位させることできることを理解すべきである。
【0027】
販売処理の間、会計係は、最初にST500をRFIDリーダアンテナ122A上で(図3の矢印336の方向に)大振りし、次に、ST500の突起5を上方空所330に挿入する。この簡単な操作が、商品識別(ID)/販売情報をデータベース324に送信させ、次に、データベース324が正当な販売を確認した場合、ST500を自動取外しのための所定位置に配置する。
【0028】
前述したように、図4に関して、データベース324は、商品100が商店内を移動するにつれて商品100の位置を追跡することができる。商品100が最初にデータベース324に入力される時、フィールド1(RFID・IC159から読取られるユニーク識別子)、フィールド2(バーコード)とフィールド3(ステータス)を備える記録がデータベース324に生成される。
【0029】
最後のフィールド「ステータス」は、「インアクティブ」(InActive)、「インシステム」(InSystem)又は「インサブシステム」(InSubsystem)の状態を含み、最後の状態は、サブエリア、例えば、着替え室に対応する。
【0030】
以下の操作は、衣料店の認証取外しシステム300の使用を記載するが、これは、一例だけであって限定的ではない。図9Aに示すように、フローチャートは、チェックアウト操作を示す。最初に、会計係は、POS装置314へのアクセスを許容されなければならない。これは、会計係が、例えば、POS装置314を介して識別データをシステムに入力する必要があるオペレータ認証操作により達成され、よって、会計係は、POS装置314を使用するための適当な識別を有しなければならない。次に、もし客が、ST500を付着した商品100をチェックアウトPOSに持ってくると、会計係は、前述したように、RFIDリーダ322が商品識別を読取ると共にこの情報をデータベース324に送る自動取外し器320に、ST500を載置する。次に、データベース324は、識別データをその記録と比較して、もしその特定の商品が「インシステム」(よって、「販売準備完了」)であると、データベース324は、商品100の販売情報をPOS装置314に送出する一方、ST500を除去するように自動取外し器320を活性化させる。次に、ST500のステータス入力を「インアクティブ」に変更する。一方、RFIDリーダ322が最初に商品識別をデータベース324に送って、その記録のステータスフィールドが「インシステム」を示さなければ、違反が指示されて、ST500は商品100から除去されず、更に、販売データがPOS装置314に全く送信されず、販売処理が停止させられる。
【0031】
図9Bは、着替え室操作のフローチャートを示す。客が、商品100/ST500と共に着替え室に近付くにつれて、客は、近くのリーダ(不図示)に識別を供給する。客が着替え室ペデスタルDRを通過すると、ST500内のRFID・IC159は、商品100の識別を送出し、商品100の識別は、次に、客IDと関連付けられて、データベース324に送信される。客は、商品100を着替え室内に持込んでいることを確認することを求められる。一旦この確認が完了すると、データベース324は、その商品100の記録のステータスを「インシステム」から「インサブシステム」に変更する。図示されないけれども、客が着替え室に入れるように、着替え室のゲートが次に開かれる。一旦、客が着替え室の使用を完了すると、客は、客によって持出される商品100/ST500がインタロゲートされると共に、商品100識別子がデータベース324に送られる別の組の着替え室ペデスタルに案内される。次に、データベース324は、次に、最初に着替え室に持込まれて特定の客のための着替え室を出ようとしている各商品の確認をする。全ての商品でマッチングがあれば、データベースは、その特定の商品のステータスフィールドに「インシステム」ステータスを回復させ、ゲートが開かれて、客が着替え室領域を出ることを許容される。一方、もしマッチングが無ければ、警報が作動されて、ゲートは閉じたままとなる。
【0032】
本発明の認証済み取外しの失敗の場合の全ての販売の処理を防止するために、永久磁石326の非電力供給デフォールト位置が上方位置であるため、もし会計係が処理を手動で行う必要があれば、ST500の除去が許容される。更に、モータコントローラ328による永久磁石326の運動は十分に遅いので、客のクレジットカードの差磁界は、クレジットカードを消去するのに十分に早くない。
【0033】
図10は、販売の正当性を含まないが、単にST500を読取って、ST500情報/ステータス並びに取外し器識別と除去動作の時間及び日付を格納する一方、ST500を商品から除去する、本発明の別の実施の形態のブロック図である。特に、システム400は、RFIDリーダ、データベース324と自動取外し器206を備える。このシステムでは、自動取外し器206の操作は正当販売を条件としない。代わりに、一旦RFIDリーダ322がST500情報を得ると、自動取外し器206が作動してST500を除去/ロック解除する。前にデータベース324に格納されたST500のステータスが、前述したように更新される。よって、RFIDリーダ322は、それがどの自動取外し器206に接続されているかを知らされ、又、自動取外し器206がST500を除去する時、タイムスタンプもデータベース324に格納することができる。それ以外に、ST500の操作とRFIDリーダ322及びST500の動作周波数は上記したものと同じである。一例としてだけ、自動取外し器206は、図3について前述したように、変位自在の永久磁石を備えてよく、又は、図3Aについて前述したように、電磁石を備えてもよい。システム400のこれらの例示的磁気的取外し器の操作の唯一の相違点は、それらの操作が、商品の正当購入の決定を条件としないことである。その結果、システム400の自動取外し器206は、データベース324にも、又、どのPOS装置204にも接続されていない。むしろ、一旦RFIDリーダ322がST500を読取ると、自動取外し器206は活性化される。このような取外し器がなんらかの形式の磁気的リリーサを用いる場合、想像線で示すRFIDアンテナ322Aのみが、上記理由により取外し器位置に配置されている。しかしながら、磁気的リリーサにどの形でも制限されない他の型式の自動取外し器206を包含することは、本発明の最も広い範囲内にある。重要な態様は、除去が行われる時、自動取外し器206のアイデンティティがRFIDリーダを介してデータベースに伝えられることである。よって、自動取外し器206のアイデンティが、除去の日付と時間と共にデータベース324に格納される。
【0034】
本明細書を通じて使用される用語「セキュリティタグ」は、それ自身をリーダ/インタロゲータに識別する目的で電磁エネルギーを反射するどの装置も含んで、IC型装置だけに制限されないことを理解すべきである。よって、RF、EM又はAM等の電子商品監視(EAS)タグは、1ビットRFIDタグと考えられる。よって、EAS周波数範囲で使用される「リーダ」は、EAS周波数に同調された送信機/受信機対を含む。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1A】本発明のシステムの機能図である。
【図1B】本発明の方法の機能図である。
【図2】本発明にかかる例示的な自動取外しシステムのブロック図である。
【図3】除去されるように配置されたセキュリティタグを示す自動取外し器の断面図である。
【図3A】電磁石を使用すると共に除去されるように配置されたセキュリティタグを示す別の自動取外し器の断面図である。
【図4】商店環境に導入された図2の例示的な自動取外しシステムのブロック図である。
【図5】例示的な自動取外しシステムのリーダとインターフェース接続される本発明のセキュリティタグの機能図である。
【図6A】本発明のセキュリティタグと共に使用できる各種の例示的なダイポールアンテナを示す。
【図6B】本発明のセキュリティタグと共に使用できる各種の例示的なダイポールアンテナを示す。
【図7A】本発明のセキュリティタグと共に使用できる各種の例示的なダイポールアンテナを示す。
【図7B】本発明のセキュリティタグと共に使用できる各種の例示的なダイポールアンテナを示す。
【図7C】本発明のセキュリティタグと共に使用できる各種の例示的なダイポールアンテナを示す。
【図7D】本発明のセキュリティタグと共に使用できる各種の例示的なダイポールアンテナを示す。
【図8A】タグを商品にロックするように、球と圧縮要素を使用する盗難防止タグの断面図である。
【図8B】例示的な盗難防止タグがどのように商品に付着されるかを示す分解図である。
【図9A】本発明のシステムと方法を用いたチェックアウト操作のフローチャートである。
【図9B】本発明のシステムと方法を用いた着替え室操作のフローチャートである。
【図10】販売の正当性を伴わないがセキュリティタグを読取って、データベース内のセキュリティタグ情報/ステータス並びに取外し器識別と除去動作の時間及び日付を格納する一方、商品からセキュリティタグを除去する本発明の別の実施の形態のブロック図である。
【符号の説明】
【0036】
100 商品
202 リーダ
204 電子式POS装置
206 自動リリーサ
300 認証済み取外しシステム
314 電子式POS装置
315 チェックアウトカウンタ
320 自動取外し器
322 RFIDリーダ
324 データベース
326 永久磁石
328 モータコントローラ
400 電磁石
404 A/D変換器
500 セキュリティタグ(ST)
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、セキュリティタグに関し、より詳しくは、セキュリティタグを自動的に除去するためのシステムと方法に関する。
【背景技術】
【0002】
商店在庫品の万引の減少又は解消を試みる時、(「盗難防止タグ」としても知られる)セキュリティタグの使用は、この目標を達成するのに重要であった。電磁(EM)、音響磁気(AM)、無線周波数(RF)等の各種のワイヤレス・インタロゲーション技術を使用するこれらのタグは、商品に付着されて、通常は商店出口に位置するインタロゲーション場所(例えば、1対の電界放出ペデスタルと信号受信ペデスタル)を通過する時にインタロゲートされる。もしこれらのタグが、インタロゲーション場所に入る前に商品から取外されなかったり非活性化されなければ、タグは、インタロゲーション場所で警報を発して、店員に盗難を警告する。特にワイヤレスRF技術に関して、セキュリティタグは、タグが付着した商品に関連するデータ(例えば、通し番号、ユニーク識別番号、価格等の製品ID情報)を格納するメモリを有する無線周波数識別(RFID)集積回路(IC)を含む。RFID・IDを含むセキュリティタグが、(例えば、送信機/受信機を備える)リーダを通過する時、RFID・IDは、商品に関連するデータを含む信号を共振回路又はアンテナを介して発射する。この型式のセキュリティタグは、このような列挙データを発射するので、この型式のセキュリティタグは、「識別タグ」とも呼ばれる。
【0003】
他の例では、セキュリティタグに着色染料を満たした「価値毀損」タグが使用される。このタグは、適当な除去工具を所有する会計係しか取外すことができない。もしある者が、タグを会計係によって取外してもらわずに商店を出て、その者が自分でタグを取外そうとすると、タグは無害に爆発して、盗まれた商品の価値を毀損する。
【0004】
しかしながら、商店在庫品の「減少」の70%が、「なれ合い」(スイートハート)として知られる店員の行為によって発生することを理解すべきである。例えば、会計係は、セキュリティタグを取外したり非活性化することにより、故意にセキュリティタグを無効にして、商品の販売金額を入力しない。又、セキュリティタグを付着した商品の正当な販売が行われた場合、セキュリティタグ取外し段階は、通常、UPCバーコード段階と別に発生する。よって、例えば、会計係が、商品上のUPCバーコードを走査して、その販売金額を入力すると、次に、会計係は、セキュリティタグを取外す別の位置に商品を置く必要がある。これは、販売地点(POS)における購入操作を遅らせる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
よって、会計係がセキュリティタグ取外し段階を制御することを防止することにより、店員による「なれ合い」行為を防止する必要がある。更に、販売金額入力をセキュリティタグ取外しと組合せることにより、POSをより効率的にする必要もある。
【0006】
本願で引用された全ての文献の全体が、本明細書に参考として組込まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
商品が販売された時のみ商品からセキュリティタグ(例えば、識別タグ)を自動的に取外すシステムは、販売地点に配置されて、購入されている商品を識別するようにセキュリティタグを読取るリーダ(例えば、RFIDリーダ)と、リーダと連通して、読取った商品が販売準備完了であるかどうかを確認する販売地点(POS)装置(例えば、キャッシュレジスタ(例えば、シャープ社製XE−A301/A302ECR/EPOS、Gold G−215等)、クレジット/デビットカードリーダ、商品の購入を支えるどんな型式の振替/両替機等)と、POS装置と連通すると共にPOS装置によって制御される取外し器とを備え、又、読取った商品が販売準備完了であることをPOS装置が確認した場合にのみ、取外し器が、商品からセキュリティタグを除去するように指令される。
【0008】
商品が販売された時のみ商品からセキュリティタグを自動的に取外すシステムは、販売地点に配置されて、購入されている商品を識別するようにセキュリティタグを読取るリーダ(例えば、RFIDリーダ)と、リーダと連通して、読取った商品が販売準備完了であるかどうかを確認するデータベースと、データベースと連通すると共にデータベースによって制御される取外し器と、データベースと連通する販売地点(POS)装置(例えば、キャッシュレジスタ(例えば、シャープ社製XE−A301/A302ECR/EPOS、Gold G−215等)、クレジット/デビットカードリーダ、商品の購入を支えるどんな型式の振替/両替機等)とを備え、又、読取った商品が販売準備完了であることをデータベースが確認した場合にのみ、取外し器が、商品からセキュリティタグを除去するように指令される一方、商品からセキュリティタグが除去された時に、データベースが、商品アイデンティティと販売情報をPOS装置に伝える。
【0009】
販売のために商品に止着されるセキュリティタグは、人間のいかなる介入と独立して別の装置によって商品から除去することができる商品止着ロックを備える。
【0010】
販売地点で商品が販売された時に商品からセキュリティタグを自動的に除去する方法は、セキュリティタグを識別するように、商品と関連するセキュリティタグから識別データを読取るステップと、商品が販売準備完了であるかどうかを確認するステップと、商品が販売準備完了である場合に、セキュリティタグを除去するように、人間の介入と独立して取外し器を活性化するステップとを備える。
【0011】
販売地点において商品からセキュリティタグ(例えば、識別タグ)を自動的に取外すシステムは、販売地点に配置されて、購入されている商品を識別するようにセキュリティタグを読取るリーダ(例えば、RFIDリーダ)と、リーダと連通すると共に、一旦リーダがセキュリティタグを読取ると商品からセキュリティタグを除去する取外し器と、リーダと連通すると共に、取外し器がセキュリティタグを除去する時に取外し器のアイデンティティを格納するデータベースとを備える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明のシステム200A(図1A)と方法200B(図1B)は、正当販売時の販売地点(POS)における商品100からのセキュリティタグ(ST)500の自動除去を含む。後で詳しく説明するように、本明細書に開示するシステム200A/方法200Bを使用する個人以外は、ST500を商品100から除去することができない。その結果、会計係や他の店員はセキュリティタグ120を商品から手動で取外すことができないから、「なれ合い」(スイートハート)が防止される。その上、商品の販売情報がPOSで走査されると、システム200A/方法200Bは、走査をST500除去と組合せることにより、販売をより効率的にする。よって、ST500が、商品の正当な販売中に店員の介入無しに自動的に除去されたり、及び/又はこのような除去がPOSにおける商品の走査と大略同時に発生するシステム及び/又は方法を包含することは、本発明の最も広い範囲内にある。
【0013】
システム200Aは、リーダ202、電子式販売地点(POS)装置204(例えば、キャッシュレジスタ(例えば、シャープ社製XE−A301/A302ECR/EPOS、Gold G−215等)、クレジット/デビットカードリーダ、商品の購入を支えるどんな型式の振替/両替機等)と自動リリーサ206を備える。商品100が最初に商店に配達された時、商品100識別と商品100に関する他の販売データが、POS装置204のメモリに格納される。操作(図1B)において、客がPOSに到達する時、会計係は、リーダ202がST500(及び/又は商品100)から商品情報(商品識別子、UPC番号、ステータス情報等)を得ることができるように、ST500と商品100を配置すると共に、その情報をPOS装置204に送る。もしPOS装置204が、後で詳しく説明するように、商品は販売に適した正当な商品であると決定すると、POS装置204は、ST500を活性化及びST500を商品100から除去するよう自動リリーサ206に指令する一方、その販売金額を入力する。ST500が商品100から除去されると、会計係は、別の商品に再使用するためにST500を回収することができる。一方、もしPOS装置が、その販売が不当であると決定すると、自動リリーサ206は、ST500を除去するように動作せず、ST500が商品100に付着したままで、その商品の販売を停止させる。
【0014】
このようなシステムと方法の一つの例示的実施の形態が、以下に記載されると共に図2乃至図4に示される。これは、一例だけであって開示されたシステムと方法に制限されないことを理解すべきである。
【0015】
図2には、例示的な認証済み取外しシステム300が図示されている。システム300は、自動取外し器320、無線周波数識別(RFID)アンテナ322Aを有するRFIDリーダ322、電子式POS装置314(例えば、キャッシュレジスタ(例えば、シャープ社製XE−A301/A302ECR/EPOS、Gold G−215等)、クレジット/デビットカードリーダ、商品の購入を支えるどんな型式の振替/両替機等)とデータベース324を含む。自動取外し器320、RFIDリーダ322/アンテナ322AとPOS装置314は、商店のPOSに配置され、データベース324は、POSから離隔して配置される。
【0016】
図3に示すように、自動取外し器320は、モータコントローラ328の指令によって変位自在の永久磁石326を備える。特に、永久磁石326は、自動取外し器320の上方空所330の近傍に接近又は上方空所330から離れて下方移動できるように、垂直に変位自在である。永久磁石326、モータコントローラ328と関連部品が、取外し器ハウジング332内に収容されている。ハウジング332がPOSにおけるチェックアウトカウンタ315(図2)の下方に隠れて、ハウジング332の上面334がカウンタ315と同面になるように、自動取外し器320はPOSに配置されている。よって、上方空所330は、カウンタ315に空所を形成する。更に、後述するように、永久磁石326は、ST500を不法に除去するための所要磁界を発生するだけの同様に大きな永久磁石を人が運ぶのが殆ど不可能である程、大重量である。しかしながら、永久磁石326の使用は一例に過ぎず、どんな磁界源、例えば、後述するようにST500を除去するための所用磁界を発生し得る電磁石を含むことは本発明の最も広い範囲内にあることを理解すべきである。電磁石400は、コイル403をまたぐフリーホイーリングダイオード402を含んで、フリーホイーリングダイオード402は、コイル403が消磁される時に磁界電流を消散させる。電力は、電磁石400を励磁する直流に交流ユーティリティ電力を変換するA/D変換器404によって、コイル403に供給される。データベース324に接続されたスイッチ406は、データベース324で指令されるように、コイル403に対する直流電力を許容又は否定する。
【0017】
RFIDリーダ322は、リーダ322の電子部品の操作を妨げないように、永久磁石326(又は電磁石400)から十分な距離に配置されている。しかしながら、RFIDリーダアンテナ322Aは、取外し器ハウジング332の上面324の真下に位置し、永久磁石326(電磁石400)によって生成されるDC磁界は、アンテナ322Aの送受信と干渉しない。RFIDリーダ322が商品識別(ID)/販売情報をデータベース324に送信するように、RFIDリーダ322はデータベース324に接続されている。
【0018】
データベース324は、電子式POS装置314とモータコントローラ328に接続されている。操作において、客がPOSに到達する時、リーダ322が、ST500(及び/又は商品100)から商品情報(製品識別子、UPC番号、ステータス情報等)を得て、その情報をデータベース324に送ることができるように、会計係はST500と商品100を位置決めする。データベース324はPOS装置314と通信して、POS装置314は、その販売金額を入力する。POS装置314は、次に、その金額入力をデータベース324に確認する。次に、データベース324は、ST500を活性化及びST500を商品100から除去するように、自動取外し器320に指令する。会計係は、次に、ST500を商品から取外すことができることにより、商店は、取外したST500を別の商品に再使用することができる。一方、もしデータベース324が、その販売が不当であると決定すると、自動取外し器320は、ST500を除去するように動作せず、ST500が商品100に付着したままで、その商品の販売が停止させられる。
【0019】
この例示的な認証済み取外しシステム300は、図4に示すように、商店作業の他の態様と組合せることができる。例えば、商店は商品データ入力ステーションSを含む。商品データ入力ステーションSにおいて、商品が、最初に商店の裏口部屋に配達され、次に、走査されて(例えば、UPCバーコードリーダ、RFIDリーダ等)、データベース324に入力され、もしST500が商品にまだ付着されていない又は違ったやり方で止着されていると、ST500が商品100に付着される。商品100/ST500が商店棚上に載置される時、商店棚は、棚上の現在位置をデータベース324に知らせるリーダR(例えば、RFIDリーダ)を含む。商店は、又、着替え室に配置されて、商品/ST500の通過を検出すると共に着替え室におけるST500/商品100の現在位置をデータベース324に知らせるインタロゲーション・ペデスタルDRを含む。確かに、前述したように、商店の出口におけるインタロゲーション・ペデスタルXの存在は、店員にST500/商品100が正当な販売無しに取外されているかどうかを警告する。よって、データベース324は、商店内全体の商品100の動きを追跡することができる。これらの部品の全ては、ワイヤ又はワイヤレス接続によってデータベース324に接続されている。
【0020】
本発明のシステム/方法を更に説明する前に、ST500を説明する。一例として、自動取外し器320と共に使用されるST500は硬質タグである。電子商品監視(EAS)産業において、「硬質タグ」は、販売地点で商品(製造品)から取外して他の製造品に再使用するように意図された再使用タグを指す。硬質タグは、典型的に、射出成形外方ケースを有する。この型式のタグは、典型的に、衣料産業において見られる。ほんの一例として、一型式のEAS硬質タグは、米国ニュージャージー州、ソロフェアーの「チェックポイントシステムズ社」から販売され、その外観からUFOスタイルと呼ばれるが、ミニUFOスタイル並びに他のスタイルも入手可能である。しかしながら、これらの型式の硬質タグと異なり、ST500は、自動取り外し器320を使用する以外の他のやり方では除できない。又、これらのUFOスタイルとミニUFOスタイルの硬質タグは、典型的にEAS範囲で動作するのに対し(下表参照)、ST500(又、「識別タグ」とも呼ばれる)は、RFID範囲で動作する(下表参照)。
【0021】
【0022】
ST500は、ST500がリーダアンテナ322Aの近くに配置されたり、ペデスタルDR又はXを通過する時にリーダ322によって検出され得る識別コードを射出する集積回路(IC)の使用を必要とする。これは、共振回路RC又はアンテナANの一部を形成する無線周波数識別(RFID)ICを使用することで達成される。例えば、低周波数(100−400kHZ、好ましくは125kHZ)又は高周波数(例えば、2−14MHz)に対して、共振回路RCが使用される。極超短波(UHF、例えば、860−930MHz)又はマイクロ波周波数(例えば、2.3−2.6GHz)に対して、ダイポールアンテナAが使用され、ダイポールアンテナの長さは、送信機信号波長の分数の数倍である。よって、ST500が、リーダアンテナ322Aの近くに配置されたり、ペデスタルDR又はXを通過する時、ST500は送信機信号を受け、共振回路RC又はアンテナANは、共振回路RC/アンテナANが同調される特定のインタロゲーション信号周波数に応答して、商品に関連するデータを含む信号を射出する。
【0023】
RFID・IC159(図5)は、ST500が付着された商品100に関するデータ(例えば、識別コード、ステータスコード等)を含むメモリを備える。図5に示すように、ST500が、共振回路RC又はアンテナANの同調周波数においてRFIDリーダアンテナ322Aからインタロゲーション信号ISを受ける時、共振回路RC又はアンテナANは、RFID・IC159に一時的に電力供給して、その商品データを備える応答データRSがRFIDリーダ322に返送される。このようなタグは、RFID・IC159がST500自身にオンボード・バッテリを有するのと異なり、受信信号のみにより電力供給されるので、パッシブセキュリティタグとして知られる。その全体開示の全てが本明細書に参考として組込まれた米国特許第5,446,447号(カーネイ等)、米国特許第5,430,441号(ビックレイ等)と米国特許第5,347,263号(キャロル等)が、このようなパッシブセキュリティタグの例を示す。しかしながら、アクティブセキュリティタグ、即ち、バッテリ等のオンボード電源を含むセキュリティタグを包含することは本発明の最も広い範囲内にあることを理解すべきである。
【0024】
図5にも示すように、その全体開示が本明細書に参考として組込まれた米国特許第6,025,780号(ボワーズ等)と同様に、RFIDリーダ322は、基本的に、リーダアンテナ322Aと、データ処理及び制御装置DPCUに接続された送信機T及び受信機とを備える。DPCUは、データベース324への送信用に商品データを形成する。「インタロゲータ」としても知られるRFIDリーダ322は、その全体開示の全てが本明細書に参考として組込まれた米国特許第3,752,960号(ワルトン)、米国特許第3,816,708号(ワルトン)、米国特許第4,223,830号(ワルトン)と米国特許第4,580,041号(ワルトン)に記載されるような回路を使用して作られる。
【0025】
図6A乃至図7Dは、本発明のST500に使用できるRFID・IC159を含むダイポールアンテナの構成のいくつかの例を示す。ダイポール146(図6A)は、電磁エネルギーを所定周波数で受けると共に集積回路145を励起するダイポール要素147と148を含む。RFID・IC159は、ダイポール要素147と148の間に配置され得ると共に、ワイヤ149を用いてダイポール要素147と148に従来のやり方でワイヤボンディングされる。ダイポール146の所定応答周波数は第1にダイポール要素147と148の長さによって決定され、基板150上のダイポール146の長さは、所定応答周波数の波長の約2分の1であり得る。S形ダイポール150(図6B)は、そのS形のためにダイポール150の縦寸法を超える組合せ長さを有し得るダイポール要素151と152を含む。両ダイポール146と150内のダイポール要素は、セキュリティタグの分野で有用な共振周波数を供給するのに必要などんな長さでも容易に実現することができる。図7A乃至図7Dには、ダイポール160−163が示され、ダイポール160−163の各々は、電磁エネルギーを受けると共にRFID・IC159を所定周波数で励起する1対のダイポール要素156と157を含む。ここに例示目的で示すS形、曲がりくねり、ベントコイル、重複とZ形等の形状に加えて、殆ど無制限の個数の別のダイポール導体形状を使用することができる。
【0026】
上記を参照して、ST500ロッキング機構の構造を以下に説明する。図8Aに示すように、ST500は、RFID要素(例えば、コイル/コンデンサを備える共振回路RC又はダイポールアンテナANに接続されたRFID・IC等)が収容されたハウジング502を備える。ST500は、更に、ヘッド506とピン508を備える取外し可能部504を含む。ST500を商品Aに止着するために、ピン508の尖った自由端が、商品Aを貫通して、ロッキング機構512(例えば、チェックポイントシステムズ社のUFOスタイル硬質タグで使用されるばね押しボール/クラッチ・ロッキング装置)の通路510に挿入されることにより、取外し可能部分504をハウジング502から分離して商品Aを除去することが殆ど不可能となる。ST500を商品Aに付着して、その組合せが商店内を移動してペデスタルDR又はX(図4)を通過する時、それらのペデスタルの夫々の送信機(不図示)が、ST500内のRFID要素が応答するインタロゲーション信号ISを発する。もし商品A/ST500が、REFID要素応答信号をペデスタル受信機(不図示)が受信時に、出口のペデスタルXを通過するように試みられると、警報が発せられる。一方、もし商品Aが適当に購入されると、ST500は、本発明の自動取外し器の働きを受けて、会計係がピン508をロッキング機構512から取外せることにより、取外し可能部504がハウジング502から除去されると共に、商品AがST500から離脱する。特に、ピン508を除去するために、ST500は、ロッキング機構512の内部変位自在部品がピン508を除去させるのに十分な磁界を受けて、取外し可能部504がハウジング502から取外されなければならない。ロッキング機構512の内部変位自在部品は、通常の手持ちの磁石がこれらの部品を変位させることができないように、できるだけ少ない強磁性体からなり、十分に強力な磁界だけが、ピン508を除去するように、これらの部品を変位させることできることを理解すべきである。
【0027】
販売処理の間、会計係は、最初にST500をRFIDリーダアンテナ122A上で(図3の矢印336の方向に)大振りし、次に、ST500の突起5を上方空所330に挿入する。この簡単な操作が、商品識別(ID)/販売情報をデータベース324に送信させ、次に、データベース324が正当な販売を確認した場合、ST500を自動取外しのための所定位置に配置する。
【0028】
前述したように、図4に関して、データベース324は、商品100が商店内を移動するにつれて商品100の位置を追跡することができる。商品100が最初にデータベース324に入力される時、フィールド1(RFID・IC159から読取られるユニーク識別子)、フィールド2(バーコード)とフィールド3(ステータス)を備える記録がデータベース324に生成される。
【0029】
最後のフィールド「ステータス」は、「インアクティブ」(InActive)、「インシステム」(InSystem)又は「インサブシステム」(InSubsystem)の状態を含み、最後の状態は、サブエリア、例えば、着替え室に対応する。
【0030】
以下の操作は、衣料店の認証取外しシステム300の使用を記載するが、これは、一例だけであって限定的ではない。図9Aに示すように、フローチャートは、チェックアウト操作を示す。最初に、会計係は、POS装置314へのアクセスを許容されなければならない。これは、会計係が、例えば、POS装置314を介して識別データをシステムに入力する必要があるオペレータ認証操作により達成され、よって、会計係は、POS装置314を使用するための適当な識別を有しなければならない。次に、もし客が、ST500を付着した商品100をチェックアウトPOSに持ってくると、会計係は、前述したように、RFIDリーダ322が商品識別を読取ると共にこの情報をデータベース324に送る自動取外し器320に、ST500を載置する。次に、データベース324は、識別データをその記録と比較して、もしその特定の商品が「インシステム」(よって、「販売準備完了」)であると、データベース324は、商品100の販売情報をPOS装置314に送出する一方、ST500を除去するように自動取外し器320を活性化させる。次に、ST500のステータス入力を「インアクティブ」に変更する。一方、RFIDリーダ322が最初に商品識別をデータベース324に送って、その記録のステータスフィールドが「インシステム」を示さなければ、違反が指示されて、ST500は商品100から除去されず、更に、販売データがPOS装置314に全く送信されず、販売処理が停止させられる。
【0031】
図9Bは、着替え室操作のフローチャートを示す。客が、商品100/ST500と共に着替え室に近付くにつれて、客は、近くのリーダ(不図示)に識別を供給する。客が着替え室ペデスタルDRを通過すると、ST500内のRFID・IC159は、商品100の識別を送出し、商品100の識別は、次に、客IDと関連付けられて、データベース324に送信される。客は、商品100を着替え室内に持込んでいることを確認することを求められる。一旦この確認が完了すると、データベース324は、その商品100の記録のステータスを「インシステム」から「インサブシステム」に変更する。図示されないけれども、客が着替え室に入れるように、着替え室のゲートが次に開かれる。一旦、客が着替え室の使用を完了すると、客は、客によって持出される商品100/ST500がインタロゲートされると共に、商品100識別子がデータベース324に送られる別の組の着替え室ペデスタルに案内される。次に、データベース324は、次に、最初に着替え室に持込まれて特定の客のための着替え室を出ようとしている各商品の確認をする。全ての商品でマッチングがあれば、データベースは、その特定の商品のステータスフィールドに「インシステム」ステータスを回復させ、ゲートが開かれて、客が着替え室領域を出ることを許容される。一方、もしマッチングが無ければ、警報が作動されて、ゲートは閉じたままとなる。
【0032】
本発明の認証済み取外しの失敗の場合の全ての販売の処理を防止するために、永久磁石326の非電力供給デフォールト位置が上方位置であるため、もし会計係が処理を手動で行う必要があれば、ST500の除去が許容される。更に、モータコントローラ328による永久磁石326の運動は十分に遅いので、客のクレジットカードの差磁界は、クレジットカードを消去するのに十分に早くない。
【0033】
図10は、販売の正当性を含まないが、単にST500を読取って、ST500情報/ステータス並びに取外し器識別と除去動作の時間及び日付を格納する一方、ST500を商品から除去する、本発明の別の実施の形態のブロック図である。特に、システム400は、RFIDリーダ、データベース324と自動取外し器206を備える。このシステムでは、自動取外し器206の操作は正当販売を条件としない。代わりに、一旦RFIDリーダ322がST500情報を得ると、自動取外し器206が作動してST500を除去/ロック解除する。前にデータベース324に格納されたST500のステータスが、前述したように更新される。よって、RFIDリーダ322は、それがどの自動取外し器206に接続されているかを知らされ、又、自動取外し器206がST500を除去する時、タイムスタンプもデータベース324に格納することができる。それ以外に、ST500の操作とRFIDリーダ322及びST500の動作周波数は上記したものと同じである。一例としてだけ、自動取外し器206は、図3について前述したように、変位自在の永久磁石を備えてよく、又は、図3Aについて前述したように、電磁石を備えてもよい。システム400のこれらの例示的磁気的取外し器の操作の唯一の相違点は、それらの操作が、商品の正当購入の決定を条件としないことである。その結果、システム400の自動取外し器206は、データベース324にも、又、どのPOS装置204にも接続されていない。むしろ、一旦RFIDリーダ322がST500を読取ると、自動取外し器206は活性化される。このような取外し器がなんらかの形式の磁気的リリーサを用いる場合、想像線で示すRFIDアンテナ322Aのみが、上記理由により取外し器位置に配置されている。しかしながら、磁気的リリーサにどの形でも制限されない他の型式の自動取外し器206を包含することは、本発明の最も広い範囲内にある。重要な態様は、除去が行われる時、自動取外し器206のアイデンティティがRFIDリーダを介してデータベースに伝えられることである。よって、自動取外し器206のアイデンティが、除去の日付と時間と共にデータベース324に格納される。
【0034】
本明細書を通じて使用される用語「セキュリティタグ」は、それ自身をリーダ/インタロゲータに識別する目的で電磁エネルギーを反射するどの装置も含んで、IC型装置だけに制限されないことを理解すべきである。よって、RF、EM又はAM等の電子商品監視(EAS)タグは、1ビットRFIDタグと考えられる。よって、EAS周波数範囲で使用される「リーダ」は、EAS周波数に同調された送信機/受信機対を含む。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1A】本発明のシステムの機能図である。
【図1B】本発明の方法の機能図である。
【図2】本発明にかかる例示的な自動取外しシステムのブロック図である。
【図3】除去されるように配置されたセキュリティタグを示す自動取外し器の断面図である。
【図3A】電磁石を使用すると共に除去されるように配置されたセキュリティタグを示す別の自動取外し器の断面図である。
【図4】商店環境に導入された図2の例示的な自動取外しシステムのブロック図である。
【図5】例示的な自動取外しシステムのリーダとインターフェース接続される本発明のセキュリティタグの機能図である。
【図6A】本発明のセキュリティタグと共に使用できる各種の例示的なダイポールアンテナを示す。
【図6B】本発明のセキュリティタグと共に使用できる各種の例示的なダイポールアンテナを示す。
【図7A】本発明のセキュリティタグと共に使用できる各種の例示的なダイポールアンテナを示す。
【図7B】本発明のセキュリティタグと共に使用できる各種の例示的なダイポールアンテナを示す。
【図7C】本発明のセキュリティタグと共に使用できる各種の例示的なダイポールアンテナを示す。
【図7D】本発明のセキュリティタグと共に使用できる各種の例示的なダイポールアンテナを示す。
【図8A】タグを商品にロックするように、球と圧縮要素を使用する盗難防止タグの断面図である。
【図8B】例示的な盗難防止タグがどのように商品に付着されるかを示す分解図である。
【図9A】本発明のシステムと方法を用いたチェックアウト操作のフローチャートである。
【図9B】本発明のシステムと方法を用いた着替え室操作のフローチャートである。
【図10】販売の正当性を伴わないがセキュリティタグを読取って、データベース内のセキュリティタグ情報/ステータス並びに取外し器識別と除去動作の時間及び日付を格納する一方、商品からセキュリティタグを除去する本発明の別の実施の形態のブロック図である。
【符号の説明】
【0036】
100 商品
202 リーダ
204 電子式POS装置
206 自動リリーサ
300 認証済み取外しシステム
314 電子式POS装置
315 チェックアウトカウンタ
320 自動取外し器
322 RFIDリーダ
324 データベース
326 永久磁石
328 モータコントローラ
400 電磁石
404 A/D変換器
500 セキュリティタグ(ST)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品が販売された時のみ商品からセキュリティタグを自動的に取外すシステムにおいて、
販売地点に配置されて、購入されている商品を識別するようにセキュリティタグを読取るリーダと、リーダと連通して、読取った商品が販売準備完了であるかどうかを確認する販売地点(POS)装置と、POS装置と連通すると共にPOS装置によって制御される取外し器とを備え、又、読取った商品が販売準備完了であることをPOS装置が確認した場合にのみ、取外し器が、商品からセキュリティタグを除去するように指令されるシステム。
【請求項2】
商品が、POS装置のメモリに入力された対応記録を有する場合、読取った商品が販売準備完了である請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記対応記録が、商品が特定の商店位置に配置されていないことを示すデータフィールドを含む場合、読取った商品が販売準備完了である請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
セキュリティタグが、人間のいかなる介入と独立して、取外し器だけによって活性化できるロッキング機構を備える請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記ロッキング機構が、少量の強磁性体を含有する変位自在部品を備え、又、変位自在部品は、変位自在部品を変位させるように強磁性体と相互作用し得る、取外し器からの磁界を受ける時にのみ、ロッキング機構を解放するように移動自在である請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
取外し器が、変位自在の永久磁石を備える請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
取外し器が電磁石を備える請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
セキュリティタグが、商品を貫通するように構成された自由端を有するピンを備える第1部分と、商品を貫通した自由端を受承することにより、セキュリティタグを商品にロックする通路を含むロッキング機構を備える第2部分とを備える請求項5に記載のシステム。
【請求項9】
リーダが、インタロゲーション信号を発射する送信機/受信機対である請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
セキュリティタグが、インタロゲーション信号に対応する周波数に同調された共振回路を備え、又、インタロゲーション信号が共振回路で受信される時はいつでも、共振回路が応答信号を発射する請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記周波数が、約5kHz〜12kHzの周波数範囲内にある請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記周波数が、約50kHz〜70kHzの周波数範囲内にある請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
リーダが、インタロゲーション信号を発射する無線周波数(RF)リーダを備える請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
セキュリティタグが、商品識別子を格納するメモリを有する集積回路と、集積回路に接続されていると共に、インタロゲーション信号に対応する周波数に同調された共振回路とを備え、又、インタロゲーション信号が共振回路で受信される時はいつでも、集積回路が、商品識別子を備える応答信号を発射する請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記周波数が、約100kHz〜400kHzの周波数範囲内にある請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記周波数が、約2MHz〜14MHzの周波数範囲内にある請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
セキュリティタグが、商品識別子を格納するメモリを有する集積回路と、集積回路に接続されていると共に、インタロゲーション信号に対応する周波数に同調されたアンテナとを備え、又、インタロゲーション信号がアンテナで受信される時はいつでも、集積回路が、商品識別子を備える応答信号をアンテナを介して発射する請求項13に記載のシステム。
【請求項18】
前記周波数が、約850MHz〜950MHzの周波数範囲内にある請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記周波数が、約2.3GHz〜2.6GHzの周波数範囲内にある請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
商品が販売された時のみ商品からセキュリティタグを自動的に取外すシステムにおいて、
販売地点に配置されて、購入されている商品を識別するようにセキュリティタグを読取るリーダと、リーダと連通して、読取った商品が販売準備完了であるかどうかを確認するデータベースと、データベースと連通すると共にデータベースによって制御される取外し器と、データベースと連通する販売地点(POS)装置とを備え、又、読取った商品が販売準備完了であることをデータベースが確認した場合にのみ、取外し器が、商品からセキュリティタグを除去するように指令される一方、商品からセキュリティタグが除去された時に、データベースが、商品アイデンティティと販売情報をPOS装置に伝えるシステム。
【請求項21】
商品が、データベースに入力された対応記録を有する場合、読取った商品が販売準備完了である請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記対応記録が、商品が特定の商店位置に配置されていないことを示すデータフィールドを含む場合、読取った商品が販売準備完了である請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
セキュリティタグが、人間のいかなる介入と独立して、取外し器だけによって活性化できるロッキング機構を備える請求項20に記載のシステム。
【請求項24】
前記ロッキング機構が、少量の強磁性体を含有する変位自在部品を備え、又、変位自在部品は、変位自在部品を変位させるように強磁性体と相互作用し得る、取外し器からの磁界を受ける時にのみ、ロッキング機構を解放するように移動自在である請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
取外し器が、変位自在の永久磁石を備える請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
取外し器が電磁石を備える請求項24に記載のシステム。
【請求項27】
セキュリティタグが、商品を貫通するように構成された自由端を有するピンを備える第1部分と、商品を貫通した自由端を受承することにより、セキュリティタグを商品にロックする通路を含むロッキング機構を備える第2部分とを備える請求項24に記載のシステム。
【請求項28】
リーダが、インタロゲーション信号を発射する送信機/受信機対である請求項20に記載のシステム。
【請求項29】
セキュリティタグが、インタロゲーション信号に対応する周波数に同調された共振回路を備え、又、インタロゲーション信号が共振回路で受信される時はいつでも、共振回路が応答信号を発射する請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記周波数が、約5kHz〜12kHzの周波数範囲内にある請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記周波数が、約50kHz〜70kHzの周波数範囲内にある請求項29に記載のシステム。
【請求項32】
リーダが、インタロゲーション信号を発射する無線周波数(RF)リーダを備える請求項20に記載のシステム。
【請求項33】
セキュリティタグが、商品識別子を格納するメモリを有する集積回路と、集積回路に接続されていると共に、インタロゲーション信号に対応する周波数に同調された共振回路とを備え、又、インタロゲーション信号が共振回路で受信される時はいつでも、集積回路が、商品識別子を備える応答信号を共振回路を介して発射する請求項32に記載のシステム。
【請求項34】
前記周波数が、約100kHz〜400kHzの周波数範囲内にある請求項32に記載のシステム。
【請求項35】
前記周波数が、約2MHz〜14MHzの周波数範囲内にある請求項33に記載のシステム。
【請求項36】
セキュリティタグが、商品識別子を格納するメモリを有する集積回路と、集積回路に接続されていると共に、インタロゲーション信号に対応する周波数に同調されたアンテナとを備え、又、インタロゲーション信号がアンテナで受信される時はいつでも、集積回路が、商品識別子を備える応答信号をアンテナを介して発射する請求項32に記載のシステム。
【請求項37】
前記アンテナがダイポールアンテナである請求項36に記載のシステム。
【請求項38】
前記周波数が、約850MHz〜950MHzの周波数範囲内にある請求項37に記載のシステム。
【請求項39】
前記周波数が、約2.3GHz〜2.6GHzの周波数範囲内にある請求項37に記載のシステム。
【請求項40】
販売用の商品に止着されるセキュリティタグにおいて、
人間のいかなる介入と独立して別の装置によって商品から除去することができる商品止着ロックを備えるセキュリティタグ。
【請求項41】
商品止着ロックが、少量の強磁性体を含有する変位自在部品を備え、又、変位自在部品は、変位自在部品を変位させるように強磁性体と相互作用し得る磁界を受ける時にのみ、商品止着ロックを解放するように移動自在である請求項40に記載のセキュリティタグ。
【請求項42】
販売地点で商品が販売された時に商品からセキュリティタグを自動的に除去する方法において、
セキュリティタグを識別するように、商品と関連するセキュリティタグから識別データを読取るステップと、商品が販売準備完了であるかどうかを確認するステップと、商品が販売準備完了である場合に、セキュリティタグを除去するように、人間の介入と独立して取外し器を活性化するステップとを備える方法。
【請求項43】
前記確認ステップが、読取った識別データを、セキュリティタグに対応するメモリ内の記録と比較することを備える請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記メモリが、販売地点におけるPOS装置の一部を形成し、該POS装置は、商品が販売準備完了である場合に取外し器を活性化する請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記メモリが、POS装置に接続されたデータベースを備え、該データベースは、商品が販売準備完了である場合に取外し器を活性化すると共に、商品が販売準備完了である場合に識別データをPOS装置に送出する請求項43に記載の方法。
【請求項46】
セキュリティタグが、少量の強磁性体を含有する変位自在部品を有する商品止着ロックを備え、又、前記活性化ステップが、変位自在部品を変位させるように強磁性体と相互作用する磁界を変位自在部品に印加することにより、商品止着ロックを解放することを備える請求項42に記載の方法。
【請求項47】
前記活性化ステップが、永久磁石をセキュリティタグの近傍で変位させることを備え、該永久磁石は、人が操作することのできない十分の重さを有する請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記活性化ステップが、電磁石をセキュリティタグの近傍で変位させることを備える請求項46に記載の方法。
【請求項49】
セキュリティタグが、ある周波数に同調された共振回路と、共振回路に接続されていると共に、識別データを格納するメモリを有する集積回路とを備え、又、前記読取りステップが、前記周波数においてインタロゲーション信号に応答して、集積回路が、共振回路を介して応答信号を発射することを備える請求項42に記載の方法。
【請求項50】
前記周波数が、約100kHz〜400kHzの周波数範囲内にある請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記周波数が、約2MHz〜14MHzの周波数範囲内にある請求項49に記載の方法。
【請求項52】
セキュリティタグが、ある周波数に同調されたアンテナと、アンテナに接続されていると共に、識別データを格納するメモリを有する集積回路とを備え、又、前記読取りステップが、前記周波数においてインタロゲーション信号に応答して、集積回路が、共振回路を介して応答信号を発射することを備える請求項42に記載の方法。
【請求項53】
前記周波数が、約850MHz〜950MHzの周波数範囲内にある請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記周波数が、約2.3GHz〜2.6GHzの周波数範囲内にある請求項52に記載の方法。
【請求項55】
セキュリティタグが、ある周波数に同調された共振回路を備え、又、前記読取りステップが、前記周波数においてインタロゲーション信号に応答して、共振回路を介して応答信号を発射することを備える請求項42に記載の方法。
【請求項56】
前記周波数が、約5kHz〜12kHzの周波数範囲内にある請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記周波数が、約50kHz〜70kHzの周波数範囲内にある請求項55に記載の方法。
【請求項58】
商品が商店内を移動させられるにつれてセキュリティタグにインタロゲートするように、複数のリーダが商店内に分散配置され、又、前記記録が、更に、商店領域内の商品の現在位置に対応して格納された表示を備え、更に、前記確認ステップが、前記表示が、商店内の販売地点でない場所に対応するかどうかを決定することを備える請求項45に記載の方法。
【請求項59】
販売地点において商品からセキュリティタグを自動的に取外すシステムにおいて、
販売地点に配置されて、購入されている商品を識別するようにセキュリティタグを読取るリーダと、リーダと連通すると共に、一旦リーダがセキュリティタグを読取ると商品からセキュリティタグを除去する取外し器と、リーダと連通すると共に、取外し器がセキュリティタグを除去する時に取外し器のアイデンティティを格納するデータベースとを備えるシステム。
【請求項60】
取外し器がセキュリティタグを除去する時、データベースがその日付と時間を格納する請求項59に記載のシステム。
【請求項61】
セキュリティタグが、人間のいかなる介入と独立して、取外し器だけによって活性化できるロッキング機構を備える請求項59に記載のシステム。
【請求項62】
前記ロッキング機構が、少量の強磁性体を含有する変位自在部品を備え、又、変位自在部品は、変位自在部品を変位させるように強磁性体と相互作用し得る、取外し器からの磁界を受ける時にのみ、ロッキング機構を解放するように移動自在である請求項61に記載のシステム。
【請求項63】
取外し器が、変位自在の永久磁石を備える請求項62に記載のシステム。
【請求項64】
取外し器が電磁石を備える請求項62に記載のシステム。
【請求項65】
セキュリティタグが、商品を貫通するように構成された自由端を有するピンを備える第1部分と、商品を貫通した自由端を受承することにより、セキュリティタグを商品にロックする通路を含むロッキング機構を備える第2部分とを備える請求項62に記載のシステム。
【請求項66】
リーダが、インタロゲーション信号を発射する送信機/受信機対である請求項59に記載のシステム。
【請求項67】
セキュリティタグが、インタロゲーション信号に対応する周波数に同調された共振回路を備え、又、インタロゲーション信号が共振回路で受信される時はいつでも、共振回路が応答信号を発射する請求項66に記載のシステム。
【請求項68】
前記周波数が、約5kHz〜12kHzの周波数範囲内にある請求項67に記載のシステム。
【請求項69】
前記周波数が、約50kHz〜70kHzの周波数範囲内にある請求項67に記載のシステム。
【請求項70】
リーダが、インタロゲーション信号を発射する無線周波数(RF)リーダである請求項59に記載のシステム。
【請求項71】
セキュリティタグが、商品識別子を格納するメモリを有する集積回路と、集積回路に接続されていると共に、インタロゲーション信号に対応する周波数に同調された共振回路とを備え、又、インタロゲーション信号が共振回路で受信される時はいつでも、集積回路が、商品識別子を備える応答信号を共振回路を介して発射する請求項70に記載のシステム。
【請求項72】
前記周波数が、約100kHz〜400kHzの周波数範囲内にある請求項71に記載のシステム。
【請求項73】
前記周波数が、約2MHz〜14MHzの周波数範囲内にある請求項71に記載のシステム。
【請求項74】
セキュリティタグが、商品識別子を格納するメモリを有する集積回路と、集積回路に接続されていると共に、インタロゲーション信号に対応する周波数に同調されたアンテナとを備え、又、インタロゲーション信号がアンテナで受信される時はいつでも、集積回路が、商品識別子を備える応答信号をアンテナを介して発射する請求項70に記載のシステム。
【請求項75】
前記アンテナがダイポールアンテナである請求項74に記載のシステム。
【請求項76】
前記周波数が、約850MHz〜950MHzの周波数範囲内にある請求項75に記載のシステム。
【請求項77】
前記周波数が、約2.3GHz〜2.6GHzの周波数範囲内にある請求項75に記載のシステム。
【請求項1】
商品が販売された時のみ商品からセキュリティタグを自動的に取外すシステムにおいて、
販売地点に配置されて、購入されている商品を識別するようにセキュリティタグを読取るリーダと、リーダと連通して、読取った商品が販売準備完了であるかどうかを確認する販売地点(POS)装置と、POS装置と連通すると共にPOS装置によって制御される取外し器とを備え、又、読取った商品が販売準備完了であることをPOS装置が確認した場合にのみ、取外し器が、商品からセキュリティタグを除去するように指令されるシステム。
【請求項2】
商品が、POS装置のメモリに入力された対応記録を有する場合、読取った商品が販売準備完了である請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記対応記録が、商品が特定の商店位置に配置されていないことを示すデータフィールドを含む場合、読取った商品が販売準備完了である請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
セキュリティタグが、人間のいかなる介入と独立して、取外し器だけによって活性化できるロッキング機構を備える請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記ロッキング機構が、少量の強磁性体を含有する変位自在部品を備え、又、変位自在部品は、変位自在部品を変位させるように強磁性体と相互作用し得る、取外し器からの磁界を受ける時にのみ、ロッキング機構を解放するように移動自在である請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
取外し器が、変位自在の永久磁石を備える請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
取外し器が電磁石を備える請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
セキュリティタグが、商品を貫通するように構成された自由端を有するピンを備える第1部分と、商品を貫通した自由端を受承することにより、セキュリティタグを商品にロックする通路を含むロッキング機構を備える第2部分とを備える請求項5に記載のシステム。
【請求項9】
リーダが、インタロゲーション信号を発射する送信機/受信機対である請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
セキュリティタグが、インタロゲーション信号に対応する周波数に同調された共振回路を備え、又、インタロゲーション信号が共振回路で受信される時はいつでも、共振回路が応答信号を発射する請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記周波数が、約5kHz〜12kHzの周波数範囲内にある請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記周波数が、約50kHz〜70kHzの周波数範囲内にある請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
リーダが、インタロゲーション信号を発射する無線周波数(RF)リーダを備える請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
セキュリティタグが、商品識別子を格納するメモリを有する集積回路と、集積回路に接続されていると共に、インタロゲーション信号に対応する周波数に同調された共振回路とを備え、又、インタロゲーション信号が共振回路で受信される時はいつでも、集積回路が、商品識別子を備える応答信号を発射する請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記周波数が、約100kHz〜400kHzの周波数範囲内にある請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記周波数が、約2MHz〜14MHzの周波数範囲内にある請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
セキュリティタグが、商品識別子を格納するメモリを有する集積回路と、集積回路に接続されていると共に、インタロゲーション信号に対応する周波数に同調されたアンテナとを備え、又、インタロゲーション信号がアンテナで受信される時はいつでも、集積回路が、商品識別子を備える応答信号をアンテナを介して発射する請求項13に記載のシステム。
【請求項18】
前記周波数が、約850MHz〜950MHzの周波数範囲内にある請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記周波数が、約2.3GHz〜2.6GHzの周波数範囲内にある請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
商品が販売された時のみ商品からセキュリティタグを自動的に取外すシステムにおいて、
販売地点に配置されて、購入されている商品を識別するようにセキュリティタグを読取るリーダと、リーダと連通して、読取った商品が販売準備完了であるかどうかを確認するデータベースと、データベースと連通すると共にデータベースによって制御される取外し器と、データベースと連通する販売地点(POS)装置とを備え、又、読取った商品が販売準備完了であることをデータベースが確認した場合にのみ、取外し器が、商品からセキュリティタグを除去するように指令される一方、商品からセキュリティタグが除去された時に、データベースが、商品アイデンティティと販売情報をPOS装置に伝えるシステム。
【請求項21】
商品が、データベースに入力された対応記録を有する場合、読取った商品が販売準備完了である請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記対応記録が、商品が特定の商店位置に配置されていないことを示すデータフィールドを含む場合、読取った商品が販売準備完了である請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
セキュリティタグが、人間のいかなる介入と独立して、取外し器だけによって活性化できるロッキング機構を備える請求項20に記載のシステム。
【請求項24】
前記ロッキング機構が、少量の強磁性体を含有する変位自在部品を備え、又、変位自在部品は、変位自在部品を変位させるように強磁性体と相互作用し得る、取外し器からの磁界を受ける時にのみ、ロッキング機構を解放するように移動自在である請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
取外し器が、変位自在の永久磁石を備える請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
取外し器が電磁石を備える請求項24に記載のシステム。
【請求項27】
セキュリティタグが、商品を貫通するように構成された自由端を有するピンを備える第1部分と、商品を貫通した自由端を受承することにより、セキュリティタグを商品にロックする通路を含むロッキング機構を備える第2部分とを備える請求項24に記載のシステム。
【請求項28】
リーダが、インタロゲーション信号を発射する送信機/受信機対である請求項20に記載のシステム。
【請求項29】
セキュリティタグが、インタロゲーション信号に対応する周波数に同調された共振回路を備え、又、インタロゲーション信号が共振回路で受信される時はいつでも、共振回路が応答信号を発射する請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記周波数が、約5kHz〜12kHzの周波数範囲内にある請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記周波数が、約50kHz〜70kHzの周波数範囲内にある請求項29に記載のシステム。
【請求項32】
リーダが、インタロゲーション信号を発射する無線周波数(RF)リーダを備える請求項20に記載のシステム。
【請求項33】
セキュリティタグが、商品識別子を格納するメモリを有する集積回路と、集積回路に接続されていると共に、インタロゲーション信号に対応する周波数に同調された共振回路とを備え、又、インタロゲーション信号が共振回路で受信される時はいつでも、集積回路が、商品識別子を備える応答信号を共振回路を介して発射する請求項32に記載のシステム。
【請求項34】
前記周波数が、約100kHz〜400kHzの周波数範囲内にある請求項32に記載のシステム。
【請求項35】
前記周波数が、約2MHz〜14MHzの周波数範囲内にある請求項33に記載のシステム。
【請求項36】
セキュリティタグが、商品識別子を格納するメモリを有する集積回路と、集積回路に接続されていると共に、インタロゲーション信号に対応する周波数に同調されたアンテナとを備え、又、インタロゲーション信号がアンテナで受信される時はいつでも、集積回路が、商品識別子を備える応答信号をアンテナを介して発射する請求項32に記載のシステム。
【請求項37】
前記アンテナがダイポールアンテナである請求項36に記載のシステム。
【請求項38】
前記周波数が、約850MHz〜950MHzの周波数範囲内にある請求項37に記載のシステム。
【請求項39】
前記周波数が、約2.3GHz〜2.6GHzの周波数範囲内にある請求項37に記載のシステム。
【請求項40】
販売用の商品に止着されるセキュリティタグにおいて、
人間のいかなる介入と独立して別の装置によって商品から除去することができる商品止着ロックを備えるセキュリティタグ。
【請求項41】
商品止着ロックが、少量の強磁性体を含有する変位自在部品を備え、又、変位自在部品は、変位自在部品を変位させるように強磁性体と相互作用し得る磁界を受ける時にのみ、商品止着ロックを解放するように移動自在である請求項40に記載のセキュリティタグ。
【請求項42】
販売地点で商品が販売された時に商品からセキュリティタグを自動的に除去する方法において、
セキュリティタグを識別するように、商品と関連するセキュリティタグから識別データを読取るステップと、商品が販売準備完了であるかどうかを確認するステップと、商品が販売準備完了である場合に、セキュリティタグを除去するように、人間の介入と独立して取外し器を活性化するステップとを備える方法。
【請求項43】
前記確認ステップが、読取った識別データを、セキュリティタグに対応するメモリ内の記録と比較することを備える請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記メモリが、販売地点におけるPOS装置の一部を形成し、該POS装置は、商品が販売準備完了である場合に取外し器を活性化する請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記メモリが、POS装置に接続されたデータベースを備え、該データベースは、商品が販売準備完了である場合に取外し器を活性化すると共に、商品が販売準備完了である場合に識別データをPOS装置に送出する請求項43に記載の方法。
【請求項46】
セキュリティタグが、少量の強磁性体を含有する変位自在部品を有する商品止着ロックを備え、又、前記活性化ステップが、変位自在部品を変位させるように強磁性体と相互作用する磁界を変位自在部品に印加することにより、商品止着ロックを解放することを備える請求項42に記載の方法。
【請求項47】
前記活性化ステップが、永久磁石をセキュリティタグの近傍で変位させることを備え、該永久磁石は、人が操作することのできない十分の重さを有する請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記活性化ステップが、電磁石をセキュリティタグの近傍で変位させることを備える請求項46に記載の方法。
【請求項49】
セキュリティタグが、ある周波数に同調された共振回路と、共振回路に接続されていると共に、識別データを格納するメモリを有する集積回路とを備え、又、前記読取りステップが、前記周波数においてインタロゲーション信号に応答して、集積回路が、共振回路を介して応答信号を発射することを備える請求項42に記載の方法。
【請求項50】
前記周波数が、約100kHz〜400kHzの周波数範囲内にある請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記周波数が、約2MHz〜14MHzの周波数範囲内にある請求項49に記載の方法。
【請求項52】
セキュリティタグが、ある周波数に同調されたアンテナと、アンテナに接続されていると共に、識別データを格納するメモリを有する集積回路とを備え、又、前記読取りステップが、前記周波数においてインタロゲーション信号に応答して、集積回路が、共振回路を介して応答信号を発射することを備える請求項42に記載の方法。
【請求項53】
前記周波数が、約850MHz〜950MHzの周波数範囲内にある請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記周波数が、約2.3GHz〜2.6GHzの周波数範囲内にある請求項52に記載の方法。
【請求項55】
セキュリティタグが、ある周波数に同調された共振回路を備え、又、前記読取りステップが、前記周波数においてインタロゲーション信号に応答して、共振回路を介して応答信号を発射することを備える請求項42に記載の方法。
【請求項56】
前記周波数が、約5kHz〜12kHzの周波数範囲内にある請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記周波数が、約50kHz〜70kHzの周波数範囲内にある請求項55に記載の方法。
【請求項58】
商品が商店内を移動させられるにつれてセキュリティタグにインタロゲートするように、複数のリーダが商店内に分散配置され、又、前記記録が、更に、商店領域内の商品の現在位置に対応して格納された表示を備え、更に、前記確認ステップが、前記表示が、商店内の販売地点でない場所に対応するかどうかを決定することを備える請求項45に記載の方法。
【請求項59】
販売地点において商品からセキュリティタグを自動的に取外すシステムにおいて、
販売地点に配置されて、購入されている商品を識別するようにセキュリティタグを読取るリーダと、リーダと連通すると共に、一旦リーダがセキュリティタグを読取ると商品からセキュリティタグを除去する取外し器と、リーダと連通すると共に、取外し器がセキュリティタグを除去する時に取外し器のアイデンティティを格納するデータベースとを備えるシステム。
【請求項60】
取外し器がセキュリティタグを除去する時、データベースがその日付と時間を格納する請求項59に記載のシステム。
【請求項61】
セキュリティタグが、人間のいかなる介入と独立して、取外し器だけによって活性化できるロッキング機構を備える請求項59に記載のシステム。
【請求項62】
前記ロッキング機構が、少量の強磁性体を含有する変位自在部品を備え、又、変位自在部品は、変位自在部品を変位させるように強磁性体と相互作用し得る、取外し器からの磁界を受ける時にのみ、ロッキング機構を解放するように移動自在である請求項61に記載のシステム。
【請求項63】
取外し器が、変位自在の永久磁石を備える請求項62に記載のシステム。
【請求項64】
取外し器が電磁石を備える請求項62に記載のシステム。
【請求項65】
セキュリティタグが、商品を貫通するように構成された自由端を有するピンを備える第1部分と、商品を貫通した自由端を受承することにより、セキュリティタグを商品にロックする通路を含むロッキング機構を備える第2部分とを備える請求項62に記載のシステム。
【請求項66】
リーダが、インタロゲーション信号を発射する送信機/受信機対である請求項59に記載のシステム。
【請求項67】
セキュリティタグが、インタロゲーション信号に対応する周波数に同調された共振回路を備え、又、インタロゲーション信号が共振回路で受信される時はいつでも、共振回路が応答信号を発射する請求項66に記載のシステム。
【請求項68】
前記周波数が、約5kHz〜12kHzの周波数範囲内にある請求項67に記載のシステム。
【請求項69】
前記周波数が、約50kHz〜70kHzの周波数範囲内にある請求項67に記載のシステム。
【請求項70】
リーダが、インタロゲーション信号を発射する無線周波数(RF)リーダである請求項59に記載のシステム。
【請求項71】
セキュリティタグが、商品識別子を格納するメモリを有する集積回路と、集積回路に接続されていると共に、インタロゲーション信号に対応する周波数に同調された共振回路とを備え、又、インタロゲーション信号が共振回路で受信される時はいつでも、集積回路が、商品識別子を備える応答信号を共振回路を介して発射する請求項70に記載のシステム。
【請求項72】
前記周波数が、約100kHz〜400kHzの周波数範囲内にある請求項71に記載のシステム。
【請求項73】
前記周波数が、約2MHz〜14MHzの周波数範囲内にある請求項71に記載のシステム。
【請求項74】
セキュリティタグが、商品識別子を格納するメモリを有する集積回路と、集積回路に接続されていると共に、インタロゲーション信号に対応する周波数に同調されたアンテナとを備え、又、インタロゲーション信号がアンテナで受信される時はいつでも、集積回路が、商品識別子を備える応答信号をアンテナを介して発射する請求項70に記載のシステム。
【請求項75】
前記アンテナがダイポールアンテナである請求項74に記載のシステム。
【請求項76】
前記周波数が、約850MHz〜950MHzの周波数範囲内にある請求項75に記載のシステム。
【請求項77】
前記周波数が、約2.3GHz〜2.6GHzの周波数範囲内にある請求項75に記載のシステム。
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図3A】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図8A】
【図8B】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図3A】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図8A】
【図8B】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【公表番号】特表2007−535027(P2007−535027A)
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−554146(P2006−554146)
【出願日】平成17年2月11日(2005.2.11)
【国際出願番号】PCT/US2005/004471
【国際公開番号】WO2005/083655
【国際公開日】平成17年9月9日(2005.9.9)
【出願人】(396026846)チエツクポイント システムズ, インコーポレーテツド (47)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月11日(2005.2.11)
【国際出願番号】PCT/US2005/004471
【国際公開番号】WO2005/083655
【国際公開日】平成17年9月9日(2005.9.9)
【出願人】(396026846)チエツクポイント システムズ, インコーポレーテツド (47)
【Fターム(参考)】
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