設備機器管理システム
【課題】通知先となる保守端末に応じた異常に関する情報の提供を可能にする設備機器管理システムを提供する。
【解決手段】設備機器管理システム100は、設備機器管理装置20と、遠隔監理装置30と、保守端末40とを備える。設備機器管理装置は、設備機器の近傍に配置され設備機器の運転情報を取得する。遠隔管理装置は、設備機器の遠隔に配置され、設備機器管理装置を介して設備機器の運転情報を収集し、設備機器を管理する。保守端末は、設備機器の保守部門に設置され、管理対象の設備機器に関する異常通知メールを遠隔監理装置から取得する。遠隔監理装置は、表示部と、送信部とを有する。表示部は、異常通知メールに含む情報の種類を保守端末別に設定可能な設定画面を表示する。送信部は、設定画面で設定した情報の種類に基づいて、第1異常通知メールまたは第2異常通知メールを保守端末に送信する。
【解決手段】設備機器管理システム100は、設備機器管理装置20と、遠隔監理装置30と、保守端末40とを備える。設備機器管理装置は、設備機器の近傍に配置され設備機器の運転情報を取得する。遠隔管理装置は、設備機器の遠隔に配置され、設備機器管理装置を介して設備機器の運転情報を収集し、設備機器を管理する。保守端末は、設備機器の保守部門に設置され、管理対象の設備機器に関する異常通知メールを遠隔監理装置から取得する。遠隔監理装置は、表示部と、送信部とを有する。表示部は、異常通知メールに含む情報の種類を保守端末別に設定可能な設定画面を表示する。送信部は、設定画面で設定した情報の種類に基づいて、第1異常通知メールまたは第2異常通知メールを保守端末に送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設備機器管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の物件にそれぞれ設置された設備機器を、設備機器の遠隔に配置された遠隔監理装置によって管理する設備機器管理システムが知られている。設備機器管理システムでは、各物件に設置された設備機器管理装置によって設備機器の運転情報が取得され、遠隔監理装置は、設備機器管理装置を介して、複数の物件に設置された設備機器の運転情報を収集する。また、例えば、特許文献1(特開2005−165386号公報)に示すように、設備機器から収集された運転情報に基づいて設備機器の異常が検出された場合には、遠隔監理装置は、設備機器の保守部門に設置された保守端末に当該異常を通知する。これにより、保守部門に属するサービスエンジニアが設備機器の保守にあたることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、保守部門には、複数のサービスエンジニアが属することがある。ここで、設備機器の異常を特定のサービスエンジニアのみに通知することとすると、異常に迅速に対応できない場合がある。一方、保守部門に属する全サービスエンジニアに、一律で同様の通知を行うこととしても、サービスエンジニアが有する保守端末の状態によっては、必要十分な情報が得られない場合がある。
【0004】
そこで、本発明の課題は、通知先となる保守端末に応じた異常に関する情報の提供を可能にする設備機器管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1観点に係る設備機器管理システムは、設備機器管理装置と、遠隔監理装置と、保守端末とを備える。設備機器管理装置は、設備機器の近傍に配置され設備機器の運転情報を取得する。遠隔管理装置は、設備機器の遠隔に配置され、設備機器管理装置を介して設備機器の運転情報を収集し、設備機器を管理する。保守端末は、設備機器の保守部門に設置され、管理対象の設備機器に関する異常通知メールを遠隔監理装置から取得する。遠隔監理装置は、表示部と、送信部とを有する。表示部は、異常通知メールに含む情報の種類を保守端末別に設定可能な設定画面を表示する。送信部は、設定画面で設定した情報の種類に基づいて、第1異常通知メールまたは第2異常通知メールを保守端末に送信する。第1異常通知メールは、異常に関する基本情報を含む異常通知メールである。第2異常通知メールは、基本情報および異常に関する詳細情報を含む異常通知メールである。
【0006】
本発明に係る設備機器管理システムでは、遠隔監理装置が設備機器管理装置を介して設備機器の運転情報を収集し、設備機器を管理する。遠隔監理装置の表示部には、異常通知メールに含む情報の種類を受け付ける設定画面が表示される。遠隔監理装置では、設定画面で設定された内容に基づいて、設備機器の保守部門に設置される保守端末に対して、第1異常通知メールまたは第2異常通知メールを送信する。これにより、保守端末別に適当な情報を送信することができる。
【0007】
本発明の第2観点に係る設備機器管理システムは、第1観点に係る設備機器管理システムであって、遠隔監理装置は、運転情報記憶領域をさらに有する。運転情報記憶領域は、設備機器の運転情報を記憶する。また、第1異常通知メールは、異常に関する詳細情報が記憶された場所であって、運転情報記憶領域の場所を示すアドレス情報をさらに含む。第2異常通知メールは、異常に関する詳細情報を添付ファイルとして含む。
【0008】
これにより、送信する情報量を低減させることができ、詳細情報の閲覧を選択的に行うことができる。
【0009】
本発明の第3観点に係る設備機器管理システムは、第1または第2観点に係る設備機器管理システムにおいて、基本情報は、異常が発生した設備機器が配置された物件11の名称、設備機器の系統名、および異常コードを含む。また、異常に関する詳細情報は、異常の発生直前の所定期間における設備機器の運転情報である。
【0010】
これにより、現場に赴く前に、異常発生の原因を推測することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の第1観点に係る設備機器管理システムでは、保守端末別に適当な情報を送信することができる。
【0012】
本発明の第2観点に係る設備機器管理システムでは、送信する情報量を低減させることができ、詳細情報の閲覧を選択的に行うことができる。
【0013】
本発明の第3観点に係る設備機器管理システムでは、現場に赴く前に、異常発生の原因を推測することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】設備機器管理システム全体の概略構成図である。
【図2】空気調和機の概略構成図である。
【図3】コントローラの概略構成図である。
【図4】遠隔管理サーバの概略構成図である。
【図5】物件情報記憶領域に記憶されたデータの例を示す図である。
【図6】運転情報記憶領域に記憶されたデータの例を示す図である。
【図7】発報情報記憶領域に記憶された日報発報情報の例を示す図である。
【図8】発報情報記憶領域に記憶された異常発報情報の例を示す図である。
【図9】発報先情報記憶領域に記憶されたデータの例を示す図である。
【図10】遠隔管理サーバに表示される設定画面の例である。
【図11】サービス端末の概略構成図である。
【図12】制御フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る設備機器管理システムについて説明する。
【0016】
(1)全体構成
設備機器管理システムは、物件11に設置されている複数の設備機器12,12,12,・・・を、設備機器12,12,12,・・・の遠隔に配置された遠隔監理センター13で管理するシステムである。
【0017】
図1に、設備機器管理システムの全体構成を示す。図1には、管理対象となる物件11と、物件11を遠隔で管理する遠隔管理センター13と、設備機器の保守部門であるサービスセンター14とが示されている。
【0018】
物件11には、複数の設備機器(空気調和機)12,12,12,・・・と、複数の空気調和機12,12,12,・・・に接続されたコントローラ20とが設置されている。
【0019】
遠隔管理センター13には、複数の物件11にそれぞれ設置された空気調和機12,12,12,・・・を管理するシステム管理者が属する。遠隔管理センター13には、システム管理者が操作する遠隔管理サーバ30が設置されている。遠隔管理サーバ30は、インターネット回線60を介してコントローラ20と接続されており、コントローラ20を介して空気調和機12,12,12,・・・の運転情報を収集する。運転情報とは、運転/停止に関する情報、正常/異常に関する情報等をいう。
【0020】
サービスセンター14には、空気調和機12,12,12,・・・の保守にあたる複数のサービスエンジニアが属する。サービスエンジニアは、各自が操作するサービス端末40(保守端末)を有する。サービス端末40は、インターネット回線60を介して遠隔管理サーバ30と接続されている。サービス端末40には、遠隔管理サーバ30から、空気調和機12,12,12,・・・に関する各種情報が電子メールで送信される。遠隔管理サーバ30からサービス端末40に向けられて送信される各種情報には、日報発報および異常発報が含まれる。日報発報とは、1日分の空気調和機12,12,12,・・・の運転履歴や運転状態がまとめられたデータ(日報発報情報)をサービス端末40へ送ることである。日報には、具体的に、1日のうちで、センサにおいて検出された値の最大値・最小値や、その1日の空気調和機12,12,12,・・・の積算運転時間、積算発停回数、最大連続運転時間等の運転内容を示す情報が含まれる。異常発報とは、空気調和機12,12,12,・・・に発生している異常、または、空気調和機12,12,12,・・・について近い将来の異常発生の可能性(予知)を知らせることである。サービスエンジニアは、遠隔管理サーバ30から送信された各種情報に応じて、物件11に出向き、空気調和機12,12,12,・・・の保守にあたる。
【0021】
なお、図1では、遠隔管理サーバ30には、一のコントローラ20と、一のサービス端末40とが接続されている例を示すが、遠隔管理サーバ30に接続されるコントローラ20およびサービス端末40の数は、図1に示すものに限定されない。すなわち、遠隔管理サーバ30には、複数のコントローラ20を介して多数の空気調和機12,12,12,・・・の運転情報が収集されるものとし、遠隔管理サーバ30に接続されるサービス端末40も複数あるものとする。
【0022】
(2)詳細構成
次に、設備機器管理システムを構成する空気調和機12,12,12,・・・、コントローラ20、遠隔管理サーバ30、およびサービス端末40のそれぞれについて詳細に説明する。
【0023】
(2−1)空気調和機
空気調和機12は、図示されない圧縮機や熱交換器等から構成される冷媒回路を有している。当該冷媒回路により1の系統を構成している。系統とは、空気調和機12の管理単位である。一の物件11内では、複数の系統が存在する場合もある。
【0024】
空気調和機12には、各種センサ122,123,・・・が取り付けられている。各種センサには、室温センサ122と、外気温センサ123と、吐出温度センサ124と、熱交温度センサ125と、吐出圧センサ126と、吸入圧センサ127とが含まれる。室温センサ122は、空気調和機12の設置されている部屋の温度を検出する。外気温センサ123は、物件11付近の外気の温度を検出する。吐出温度センサ124は、空気調和機12に含まれる圧縮機(図示されない)の吐出管における冷媒の温度である吐出温度を検出する。熱交温度センサ125は、熱交換器の温度を検出する。吐出圧センサ126は、空気調和機12に含まれる圧縮機(図示されない)の吐出管における冷媒の圧力である吐出圧を検出する。吸入圧センサ127は、空気調和機12に含まれる圧縮機(図示されない)の吸入管における冷媒の圧力である吸入圧を検出する。
【0025】
また、空気調和機12は、制御部121を有する。制御部121は、コントローラ20を介して物件11の管理者から入力された制御命令や、リモコン128を介して物件11内の一般の利用者から入力された制御命令に従って、空気調和機12の動作を制御する。制御部121は、上述した各種センサ122,123,・・・と接続されている。制御部121には、各種センサ122,123,・・・で検出された値(センサ値)が所定の時間間隔(本実施形態では1分)で送られる。制御部121は、各種センサ123,123,・・・から送られたセンサ値をコントローラ20に向けて送信する。また、制御部121は、所定の間隔(本実施形態では1分)でセンサ値と所定の閾値とを比較する等して異常を検出する。制御部121は、異常を検出した場合、その旨を示すデータをコントローラ20に向けて送信する。
【0026】
(2−2)コントローラ20
コントローラ20は、上述したように、物件11内に設置されている。コントローラ20は、専用の通信ネットワーク70を介して同一の物件11内に設置される複数の空気調和機12,12,12,・・・を管理する。また、コントローラ20は、インターネット回線60を介して遠隔管理センター13内の遠隔管理サーバ30に接続されている。
【0027】
図3に示すように、コントローラ20は、主として、第1通信部21aと、第2通信部21bと、表示部22と、入力部23と、記憶部24と、制御部25とから構成されている。
【0028】
(2−2−1)第1通信部および第2通信部
第1通信部21aは、コントローラ20のインターネット回線60への接続を可能にする。第2通信部21bは、コントローラ20の専用の通信ネットワーク70への接続を可能にする。
【0029】
(2−2−2)表示部
表示部22は、空気調和機12,12,12,・・・の運転状態(運転/停止、運転モード(冷房モード、暖房モード、送風モード等)、設定温度、風量等)を表示するディスプレイである。
【0030】
(2−2−3)入力部
入力部23は、上記ディスプレイの周囲に配置されたボタンと、上記ディスプレイに一体的に構成され画面上に表示されるボタンである。
【0031】
(2−2−4)記憶部
記憶部24は、主として、ハードディスクから構成されている。記憶部24には、後述する制御部25が読み出して実行可能なプログラム(異常検出ロジックおよび異常予知ロジックを含む)が記憶されている。記憶部24は、機器情報記憶領域24aと、運転情報記憶領域24bとを有する。
【0032】
(a)機器情報記憶領域
機器情報記憶領域24aには、コントローラ20に接続されている空気調和機12,12,12,・・・に関する情報(例えば、空気調和機12,12,12,・・・のID、各空気調和機12,12,12,・・・の系統等)が記憶されている。
【0033】
(b)運転情報記憶領域
運転情報記憶領域24bには、第2通信部21bを介して収集される空気調和機12,12,12,・・・に関する運転情報が記憶される。ここで、運転情報には、例えば、空気調和機12,12,12,・・・の運転状況に関するデータと、空気調和機12,12,12,・・・の運転履歴に関するデータとが含まれる。運転状況に関するデータには、空気調和機12,12,12,・・・の電源のオン・オフ、運転モード(冷房モード、暖房モード、送風モード等)、設定温度、および空気調和機12,12,12,・・・に取り付けられた各種センサにおいて所定の間隔(本実施形態では1分)で検出された値およびセンサ値に基づいて検出された異常等を意味する。運転履歴に関するデータとは、運転状態に関するデータの履歴情報である。運転情報記憶領域24bは、運転情報を所定の期間(本実施形態では30分)分記憶しておくことが可能な程度の記憶容量を有する。運転情報記憶領域24bに記憶された運転情報は、新しい運転情報が取得されるたびに、順次、最も古い機器情報から消去されてゆくようになっている。
【0034】
(2−2−5)制御部
制御部25は、主として、CPU、ROMおよびRAMから構成されている。制御部25は、記憶部24に記憶されているプログラムに従って、所定の間隔(本実施形態では5分)で運転情報記憶領域24bに記憶されている運転情報に基づいて、空気調和機12,12,12,・・・の異常を検出または予知する。異常の検出または異常の予知は、空気調和機12,12,12,・・・ごとに、すなわち、系統単位で行われる。制御部25は、異常が検出または予知されると、発報情報を作成し、遠隔管理サーバ30に向けて第1通信部21aを介して送信する(異常発報)。また、異常発報情報には、運転情報記憶領域24bに記憶されている過去の所定の期間(本実施形態では30分)分の運転情報が付加されて送信される。なお、異常発報情報に付加される運転情報は、異常発報情報によって通知される異常が検出または予知された系統に属するもののみである。
【0035】
(2−3)遠隔管理サーバ30
遠隔管理サーバ30は、上述したように、遠隔管理センター13内に設置されている。遠隔管理サーバ30は、インターネット回線60を介して全国各地に点在する物件11内のコントローラ20に接続されている。また、遠隔管理サーバ30は、インターネット回線60を介してサービスセンター14内のサービス端末40に接続されている。
【0036】
遠隔管理サーバ30は、複数台のコンピュータからなるコンピュータ群であり、これらのコンピュータが協働することにより全体として遠隔管理サーバ30を構成する。図4に示すように、遠隔管理サーバ30は、主として、通信部31と、入力部32と、表示部33と、記憶部34と、制御部35とから構成されている。
【0037】
(2−3−1)通信部
通信部31は、遠隔管理サーバ30のインターネット回線60への接続を可能にしている。
【0038】
(2−3−2)入力部
入力部32は、主として、マウスおよびキーボードから構成されている。
【0039】
(2−3−3)表示部
表示部33は、ディスプレイである。表示部33は、入力部32によって入力された内容に応じて、ディスプレイに各種情報を表示する。また、表示部33には、各種設定を行うための設定画面33aが表示される(図10参照)。
【0040】
(2−3−4)記憶部
記憶部34は、主として、ハードディスクから構成されている。記憶部34には、後述する制御部35が読み出して実行可能なプログラムが記憶されている。記憶部34は、主として、物件情報記憶領域34aと、運転情報記憶領域34bと、発報情報記憶領域34cと、発報先情報記憶領域34dとを有する。
【0041】
(a)物件情報記憶領域
物件情報記憶領域34aは、遠隔監理センター13で管理する物件11に関する情報を記憶する。物件11に関する情報としては、図5に示すように、各物件11に設置されるコントローラ20のIDや、各コントローラ20に接続されている空気調和機12,12,12,・・・のID等が記憶されている。
【0042】
(b)運転情報記憶領域
運転情報記憶領域34bは、後述する運転情報取得部35aによって所定の時間間隔(本実施形態では5分)で取得される空気調和機12,12,12,・・・の運転情報が蓄積されていく。運転情報記憶領域34bに記憶される運転情報としては、図6に示すように、コントローラID、系統ID、機器ID、日時、およびサーモON/OFFの他、空気調和機12,12,12,・・・の各種センサで検出された値(室温、外気温、吐出温度、熱交温度、吐出圧、および吸入圧等)が含まれる。
【0043】
(c)発報情報記憶領域
発報情報記憶領域34cは、サービス端末40に向けて日報発報として送信されるデータ(日報発報情報)および異常発報として送信されるデータ(異常発報情報)を記憶する。日報発報情報には、図7に示すように、系統ID、機器ID、積算運転時間、積算発停回数、および最大連続運転時間等が含まれる。異常発報情報には、図8に示すように、コントローラID、系統ID、機器ID、日時、異常区分、異常コード、および予知コード等が含まれる。発報情報は、運転情報記憶領域34bに記憶されているデータに基づいて、後述する発報情報生成部によって生成される。
【0044】
(d)発報先情報記憶領域
発報先情報記憶領域34dは、日報発報および異常発報を行う際に参照する情報を記憶する。発報先情報記憶領域34dには、具体的に、日報発報および異常発報を行う宛先(発報先)に関する情報が含まれており、当該情報は、上述した設定画面33a(図10)を用いて入力された情報である。ここで、日報発報および異常発報を行う先は、サービスセンター14に設置されたサービス端末40である。
【0045】
発報先情報記憶領域34dは、図9に示すように、物件11別に、発報先のメールアドレスと、発報先のFAX番号と、異常発報及び予知発報の要否と、運転情報の要否とが記憶可能な構成になっている。図9では、物件Aに設置された設備機器を保守対象とするサービス端末40は二つあり(レコードNo.ID01,ID02)、一つ目のサービス端末40(ID01)は、異常発報および予知発報が必要であるが、異常発報および予知発報を行う際に運転情報が不要であることを示し、二つ目のサービス端末40(ID02)は、異常発報および予知発報が必要であり、かつ、異常発報および予知発報を行う際に運転情報が必要であることを示す。
【0046】
(2−3−5)制御部
制御部35は、主として、CPU、ROMおよびRAMから構成されており、上述の記憶部34に記憶されているプログラムを読み出して実行する。
【0047】
制御部35は、図4に示すように、主として、運転情報取得部35aと、発報情報生成部35bと、情報発報部35c(送信部に相当)とを有する。
【0048】
(a)運転情報取得部
運転情報取得部35aは、コントローラ20で収集される運転情報を所定の時間間隔で取得する。また、運転情報取得部35aは、コントローラ20から送られる異常発報を取得する。運転情報取得部35aによって取得された各種データは、上述の運転情報記憶領域34bに記憶される。
【0049】
(b)発報情報生成部
発報情報生成部35bは、運転情報記憶領域34bに記憶されている情報に基づいて、発報情報を生成する。発報情報には、日報発報に係る情報(日報発報情報)と、異常発報に係る情報(異常発報情報)とが含まれる。発報情報生成部35bは、日報発報情報を一日一回生成する。また、発報情報生成部35bは、異常発報情報を、コントローラ20から異常発報がなされたタイミングで生成する。このとき、発報情報生成部35bは、上述した発報先情報記憶領域34dに記憶された情報に応じて、異なる情報を含む二種類の異常発報情報を生成する。具体的に、発報情報生成部35bは、発報先情報記憶領域34dに記憶された情報に応じて、異常に関する基本情報を含む発報情報(第1異常発報情報)、または、異常に関する基本情報および詳細情報を含む発報情報(第2異常発報情報)を生成する。
【0050】
ここで、異常に関する基本情報とは、異常が発生した空気調和機12,12,12,・・・に関する情報のうち、基本的な情報である。具体的には、異常が発生した空気調和機12,12,12,・・・が配置された物件11の名称、空気調和機12,12,12,・・・の系統名、および異常コード等である。また、異常に関する詳細情報とは、異常が発生した空気調和機12,12,12,・・・に関する情報の詳細情報である。具体的には、異常の発生または異常の予知が検出される直前の所定期間における空気調和機12,12,12,・・・の運転情報である。
【0051】
具体的に、図9を参照しながら、物件Aに設置された空気調和機12,12,12,・・・に異常が発生した場合を例に挙げて説明する。物件Aに設置されたコントローラ20が、物件Aに設置された空気調和機12,12,12,・・・の異常を検知または予知した場合、発報情報生成部35bは、発報先情報記憶領域34dに記憶された情報を参照する。図9では、物件Aに異常が発生した場合、レコードID01,ID02に登録されている、2つの発報先メールアドレスに異常発報を行うこととして設定されている。また、レコードNo.ID01として登録されている発報先アドレスに対しては、異常発報時および予知発報時に運転情報が不要である旨が設定されている。従って、発報情報生成部35bは、レコードNo.ID01として登録されている発報先アドレスに対して、第1異常発報情報を生成する。一方、レコードNo.ID02として登録されている発報先アドレスに対しては、異常発報時および予知発報時に運転情報が必要である旨が設定されている。従って、発報情報生成部35bは、レコードNo.ID01として登録されている発報先アドレスに対して、第2異常発報情報を生成する。
【0052】
(c)情報発報部
情報発報部35cは、発報情報生成部35bによって生成された発報情報に基づいて、各種情報(日報発報情報または異常発報情報)をサービス端末40に送信する。また、情報発報部35cは、発報先情報記憶領域34dに記憶されている情報に基づいて、日報発報情報、第1異常発報情報、および第2異常発報情報を加工する。具体的には、発報情報の発報先としてFAX番号が設定されている場合には、図示しないFAX回線を介して、当該情報を送信する。一方、発報情報の発報先としてメールアドレスが設定されている場合には、発報情報をメールへと加工する。情報発報部35cは、第1異常発報情報を第1異常通知メールへ加工し、第2異常発報情報を第2異常通知メールへ加工する。ここで、第1異常通知メールでは、本文に、上述した異常に関する基本情報が記載される。さらに、第1異常通知メールの本文には、運転情報記憶領域34bに記憶された、当該異常に関する詳細情報の記憶場所(アドレス)が示される。また、第2異常通知メールでは、本文に、異常に関する基本情報が記載され、異常に関する詳細情報は添付ファイルとして第2異常通知メールに添付される。
【0053】
(2−4)サービス端末
サービス端末40は、サービスセンター14に属するサービスエンジニアが有する端末である。サービス端末40には、例えば、サービスエンジニアが操作するパーソナルコンピュータ、モバイルPC、携帯端末等が含まれる。サービス端末40は、インターネット回線60を介して遠隔管理センター13内の遠隔管理サーバ30に接続されている。
【0054】
図11に示すように、サービス端末40は、主として、通信部41と、入力部42と、出力部43と、記憶部44と、制御部45とから構成されている。
【0055】
(2−4−1)通信部
通信部41は、サービス端末40のインターネット回線60への接続を可能にしている。
【0056】
(2−4−2)入力部
入力部42は、主として、キーボードから構成されている。
【0057】
(2−4−3)出力部
出力部43は、ディスプレイ、または、ディスプレイおよびスピーカから構成されている。
【0058】
(2−4−4)記憶部
記憶部44は、主として、ハードディスクから構成されている。記憶部44には、遠隔管理サーバ30からインターネット回線60を介して送られた日報発報および異常発報に関する情報が記憶されていく。
【0059】
(2−4−5)制御部
制御部45は、記憶部44に記憶された情報に基づいて、ディスプレイ上に警告画面を表示させたり、スピーカから警告音を発させたりする。また、サービス端末40において、第1異常通知メールが受信された場合であって、本文に示されるアドレスが選択されることにより、制御部45は遠隔管理サーバ30における当該アドレスが示す場所に記憶された情報をディスプレイ上に表示させる。
【0060】
(3)全体動作
次に、図12を参照して、遠隔監理サーバにおける異常発報処理について説明する。ステップS11において、サービス端末40に対して異常発報情報の送信が必要と判断されるとステップS12に進む。ステップS11において、サービス端末40に対する異常発報情報の送信が不要であると判断された場合には、異常発報情報の送信が必要になるまで待機する。ステップS12では、発報先情報記憶領域34dに記憶されている情報に基づいて、サービス端末40に対する運転情報の送信について必要か否かが判断される。具体的には、異常または予知に係る空気調和機12,12,12,・・・の、異常または予知が検知される直前の所定期間における空気調和機12,12,12,・・・の運転情報の送付について、必要か否かが判断される。ステップS12において、運転情報の送付が不要と判断された場合には、ステップS13に進み、異常に関する基本情報を含む第1異常発報情報を生成し、サービス端末40に対して、第1異常発報情報を送信する。一方、ステップS12において、運転情報の送付が必要と判断された場合には、ステップS14に進み、異常に関する基本情報および詳細情報を含む第2異常発報情報を生成し、サービス端末40に対して、第2異常発報情報を送信する。
【0061】
(4)特徴
(4−1)
上記実施形態に係る設備機器管理システムでは、サービス端末40に送られる情報に、異常に関する基本情報に加え、詳細情報そのもの、または詳細情報を閲覧可能にするアドレスが示される。これにより、異常が発生した物件11に出向く前に、異常発生の原因を推測することができる。
【0062】
(4−2)
上記実施形態に係る設備機器管理システムでは、一の物件11に設置された設備機器に異常が検出された場合、または、設備機器の異常が予知された場合、当該異常に関する情報が、遠隔監理装置からサービス端末40に向けて送られる。サービスセンター14には、複数のサービスエンジニアが属し、当該複数のサービスエンジニアがそれぞれ操作するサービス端末40を有する。一般的に、異常に関する情報は、一のサービスエンジニアが有するサービス端末40に対して送信するのではなく、複数のサービスエンジニアがそれぞれ有するサービス端末40に対して送信されることが多い。異常に関する情報を受け取ったサービスエンジニアのうち、当該異常に係る物件11の近辺に居るサービスエンジニア、もしくは、すぐに当該異常に対応できるサービスエンジニアが、異常が発生した設備機器の保守にあたるようにするためである。これにより、異常の発生後、もしくは、異常が予知された後、迅速に対応することが可能になる。
【0063】
しかし、サービス端末40の設置環境、または、サービス端末40の状態は各端末で異なるため、送信する情報の内容は端末に応じて変更すべきである。上記実施形態に係る設備機器管理システムでは、遠隔監理装置において、サービス端末40毎に詳細情報の要否を設定できるようになっている。また、詳細情報が必要であると設定された場合には、異常発報に詳細情報が付加され、詳細情報が不要であると設定された場合には、異常発報に詳細情報にリンクするアドレスが付加される。これにより、サービス端末40の設置環境またはサービス端末40の状態に適した情報を、サービス端末40で受け取ることができる。
【0064】
(5)変形例
(5−1)変形例A
上記実施形態では、設備機器としての空気調和機12,12,12,・・・を管理した場合を例に挙げたが、設備機器は、空気調和機12,12,12,・・・の代わりに、または、空気調和機12,12,12,・・・に加えて、電源設備、給排水装置、昇降機、照明装置、防災装置、防犯装置等であってもよい。また、設備機器は、上記装置の組合せであってもよい。
【0065】
(5−2)変形例B
上記実施形態において、第2異常通知メールに添付ファイルとして付加された詳細情報は、圧縮されたり、暗号化されたりしてもよい。
【符号の説明】
【0066】
11 物件
12 空気調和機(設備機器)
13 遠隔管理センター
14 サービスセンター
20 コントローラ(設備機器管理装置)
30 遠隔管理サーバ(遠隔監理装置)
40 サービス端末(保守端末)
60 インターネット回線
70 専用の通信ネットワーク
100 設備機器管理システム
【先行技術文献】
【特許文献】
【0067】
【特許文献1】特開2005−165386号公報
【技術分野】
【0001】
本発明は、設備機器管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の物件にそれぞれ設置された設備機器を、設備機器の遠隔に配置された遠隔監理装置によって管理する設備機器管理システムが知られている。設備機器管理システムでは、各物件に設置された設備機器管理装置によって設備機器の運転情報が取得され、遠隔監理装置は、設備機器管理装置を介して、複数の物件に設置された設備機器の運転情報を収集する。また、例えば、特許文献1(特開2005−165386号公報)に示すように、設備機器から収集された運転情報に基づいて設備機器の異常が検出された場合には、遠隔監理装置は、設備機器の保守部門に設置された保守端末に当該異常を通知する。これにより、保守部門に属するサービスエンジニアが設備機器の保守にあたることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、保守部門には、複数のサービスエンジニアが属することがある。ここで、設備機器の異常を特定のサービスエンジニアのみに通知することとすると、異常に迅速に対応できない場合がある。一方、保守部門に属する全サービスエンジニアに、一律で同様の通知を行うこととしても、サービスエンジニアが有する保守端末の状態によっては、必要十分な情報が得られない場合がある。
【0004】
そこで、本発明の課題は、通知先となる保守端末に応じた異常に関する情報の提供を可能にする設備機器管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1観点に係る設備機器管理システムは、設備機器管理装置と、遠隔監理装置と、保守端末とを備える。設備機器管理装置は、設備機器の近傍に配置され設備機器の運転情報を取得する。遠隔管理装置は、設備機器の遠隔に配置され、設備機器管理装置を介して設備機器の運転情報を収集し、設備機器を管理する。保守端末は、設備機器の保守部門に設置され、管理対象の設備機器に関する異常通知メールを遠隔監理装置から取得する。遠隔監理装置は、表示部と、送信部とを有する。表示部は、異常通知メールに含む情報の種類を保守端末別に設定可能な設定画面を表示する。送信部は、設定画面で設定した情報の種類に基づいて、第1異常通知メールまたは第2異常通知メールを保守端末に送信する。第1異常通知メールは、異常に関する基本情報を含む異常通知メールである。第2異常通知メールは、基本情報および異常に関する詳細情報を含む異常通知メールである。
【0006】
本発明に係る設備機器管理システムでは、遠隔監理装置が設備機器管理装置を介して設備機器の運転情報を収集し、設備機器を管理する。遠隔監理装置の表示部には、異常通知メールに含む情報の種類を受け付ける設定画面が表示される。遠隔監理装置では、設定画面で設定された内容に基づいて、設備機器の保守部門に設置される保守端末に対して、第1異常通知メールまたは第2異常通知メールを送信する。これにより、保守端末別に適当な情報を送信することができる。
【0007】
本発明の第2観点に係る設備機器管理システムは、第1観点に係る設備機器管理システムであって、遠隔監理装置は、運転情報記憶領域をさらに有する。運転情報記憶領域は、設備機器の運転情報を記憶する。また、第1異常通知メールは、異常に関する詳細情報が記憶された場所であって、運転情報記憶領域の場所を示すアドレス情報をさらに含む。第2異常通知メールは、異常に関する詳細情報を添付ファイルとして含む。
【0008】
これにより、送信する情報量を低減させることができ、詳細情報の閲覧を選択的に行うことができる。
【0009】
本発明の第3観点に係る設備機器管理システムは、第1または第2観点に係る設備機器管理システムにおいて、基本情報は、異常が発生した設備機器が配置された物件11の名称、設備機器の系統名、および異常コードを含む。また、異常に関する詳細情報は、異常の発生直前の所定期間における設備機器の運転情報である。
【0010】
これにより、現場に赴く前に、異常発生の原因を推測することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の第1観点に係る設備機器管理システムでは、保守端末別に適当な情報を送信することができる。
【0012】
本発明の第2観点に係る設備機器管理システムでは、送信する情報量を低減させることができ、詳細情報の閲覧を選択的に行うことができる。
【0013】
本発明の第3観点に係る設備機器管理システムでは、現場に赴く前に、異常発生の原因を推測することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】設備機器管理システム全体の概略構成図である。
【図2】空気調和機の概略構成図である。
【図3】コントローラの概略構成図である。
【図4】遠隔管理サーバの概略構成図である。
【図5】物件情報記憶領域に記憶されたデータの例を示す図である。
【図6】運転情報記憶領域に記憶されたデータの例を示す図である。
【図7】発報情報記憶領域に記憶された日報発報情報の例を示す図である。
【図8】発報情報記憶領域に記憶された異常発報情報の例を示す図である。
【図9】発報先情報記憶領域に記憶されたデータの例を示す図である。
【図10】遠隔管理サーバに表示される設定画面の例である。
【図11】サービス端末の概略構成図である。
【図12】制御フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る設備機器管理システムについて説明する。
【0016】
(1)全体構成
設備機器管理システムは、物件11に設置されている複数の設備機器12,12,12,・・・を、設備機器12,12,12,・・・の遠隔に配置された遠隔監理センター13で管理するシステムである。
【0017】
図1に、設備機器管理システムの全体構成を示す。図1には、管理対象となる物件11と、物件11を遠隔で管理する遠隔管理センター13と、設備機器の保守部門であるサービスセンター14とが示されている。
【0018】
物件11には、複数の設備機器(空気調和機)12,12,12,・・・と、複数の空気調和機12,12,12,・・・に接続されたコントローラ20とが設置されている。
【0019】
遠隔管理センター13には、複数の物件11にそれぞれ設置された空気調和機12,12,12,・・・を管理するシステム管理者が属する。遠隔管理センター13には、システム管理者が操作する遠隔管理サーバ30が設置されている。遠隔管理サーバ30は、インターネット回線60を介してコントローラ20と接続されており、コントローラ20を介して空気調和機12,12,12,・・・の運転情報を収集する。運転情報とは、運転/停止に関する情報、正常/異常に関する情報等をいう。
【0020】
サービスセンター14には、空気調和機12,12,12,・・・の保守にあたる複数のサービスエンジニアが属する。サービスエンジニアは、各自が操作するサービス端末40(保守端末)を有する。サービス端末40は、インターネット回線60を介して遠隔管理サーバ30と接続されている。サービス端末40には、遠隔管理サーバ30から、空気調和機12,12,12,・・・に関する各種情報が電子メールで送信される。遠隔管理サーバ30からサービス端末40に向けられて送信される各種情報には、日報発報および異常発報が含まれる。日報発報とは、1日分の空気調和機12,12,12,・・・の運転履歴や運転状態がまとめられたデータ(日報発報情報)をサービス端末40へ送ることである。日報には、具体的に、1日のうちで、センサにおいて検出された値の最大値・最小値や、その1日の空気調和機12,12,12,・・・の積算運転時間、積算発停回数、最大連続運転時間等の運転内容を示す情報が含まれる。異常発報とは、空気調和機12,12,12,・・・に発生している異常、または、空気調和機12,12,12,・・・について近い将来の異常発生の可能性(予知)を知らせることである。サービスエンジニアは、遠隔管理サーバ30から送信された各種情報に応じて、物件11に出向き、空気調和機12,12,12,・・・の保守にあたる。
【0021】
なお、図1では、遠隔管理サーバ30には、一のコントローラ20と、一のサービス端末40とが接続されている例を示すが、遠隔管理サーバ30に接続されるコントローラ20およびサービス端末40の数は、図1に示すものに限定されない。すなわち、遠隔管理サーバ30には、複数のコントローラ20を介して多数の空気調和機12,12,12,・・・の運転情報が収集されるものとし、遠隔管理サーバ30に接続されるサービス端末40も複数あるものとする。
【0022】
(2)詳細構成
次に、設備機器管理システムを構成する空気調和機12,12,12,・・・、コントローラ20、遠隔管理サーバ30、およびサービス端末40のそれぞれについて詳細に説明する。
【0023】
(2−1)空気調和機
空気調和機12は、図示されない圧縮機や熱交換器等から構成される冷媒回路を有している。当該冷媒回路により1の系統を構成している。系統とは、空気調和機12の管理単位である。一の物件11内では、複数の系統が存在する場合もある。
【0024】
空気調和機12には、各種センサ122,123,・・・が取り付けられている。各種センサには、室温センサ122と、外気温センサ123と、吐出温度センサ124と、熱交温度センサ125と、吐出圧センサ126と、吸入圧センサ127とが含まれる。室温センサ122は、空気調和機12の設置されている部屋の温度を検出する。外気温センサ123は、物件11付近の外気の温度を検出する。吐出温度センサ124は、空気調和機12に含まれる圧縮機(図示されない)の吐出管における冷媒の温度である吐出温度を検出する。熱交温度センサ125は、熱交換器の温度を検出する。吐出圧センサ126は、空気調和機12に含まれる圧縮機(図示されない)の吐出管における冷媒の圧力である吐出圧を検出する。吸入圧センサ127は、空気調和機12に含まれる圧縮機(図示されない)の吸入管における冷媒の圧力である吸入圧を検出する。
【0025】
また、空気調和機12は、制御部121を有する。制御部121は、コントローラ20を介して物件11の管理者から入力された制御命令や、リモコン128を介して物件11内の一般の利用者から入力された制御命令に従って、空気調和機12の動作を制御する。制御部121は、上述した各種センサ122,123,・・・と接続されている。制御部121には、各種センサ122,123,・・・で検出された値(センサ値)が所定の時間間隔(本実施形態では1分)で送られる。制御部121は、各種センサ123,123,・・・から送られたセンサ値をコントローラ20に向けて送信する。また、制御部121は、所定の間隔(本実施形態では1分)でセンサ値と所定の閾値とを比較する等して異常を検出する。制御部121は、異常を検出した場合、その旨を示すデータをコントローラ20に向けて送信する。
【0026】
(2−2)コントローラ20
コントローラ20は、上述したように、物件11内に設置されている。コントローラ20は、専用の通信ネットワーク70を介して同一の物件11内に設置される複数の空気調和機12,12,12,・・・を管理する。また、コントローラ20は、インターネット回線60を介して遠隔管理センター13内の遠隔管理サーバ30に接続されている。
【0027】
図3に示すように、コントローラ20は、主として、第1通信部21aと、第2通信部21bと、表示部22と、入力部23と、記憶部24と、制御部25とから構成されている。
【0028】
(2−2−1)第1通信部および第2通信部
第1通信部21aは、コントローラ20のインターネット回線60への接続を可能にする。第2通信部21bは、コントローラ20の専用の通信ネットワーク70への接続を可能にする。
【0029】
(2−2−2)表示部
表示部22は、空気調和機12,12,12,・・・の運転状態(運転/停止、運転モード(冷房モード、暖房モード、送風モード等)、設定温度、風量等)を表示するディスプレイである。
【0030】
(2−2−3)入力部
入力部23は、上記ディスプレイの周囲に配置されたボタンと、上記ディスプレイに一体的に構成され画面上に表示されるボタンである。
【0031】
(2−2−4)記憶部
記憶部24は、主として、ハードディスクから構成されている。記憶部24には、後述する制御部25が読み出して実行可能なプログラム(異常検出ロジックおよび異常予知ロジックを含む)が記憶されている。記憶部24は、機器情報記憶領域24aと、運転情報記憶領域24bとを有する。
【0032】
(a)機器情報記憶領域
機器情報記憶領域24aには、コントローラ20に接続されている空気調和機12,12,12,・・・に関する情報(例えば、空気調和機12,12,12,・・・のID、各空気調和機12,12,12,・・・の系統等)が記憶されている。
【0033】
(b)運転情報記憶領域
運転情報記憶領域24bには、第2通信部21bを介して収集される空気調和機12,12,12,・・・に関する運転情報が記憶される。ここで、運転情報には、例えば、空気調和機12,12,12,・・・の運転状況に関するデータと、空気調和機12,12,12,・・・の運転履歴に関するデータとが含まれる。運転状況に関するデータには、空気調和機12,12,12,・・・の電源のオン・オフ、運転モード(冷房モード、暖房モード、送風モード等)、設定温度、および空気調和機12,12,12,・・・に取り付けられた各種センサにおいて所定の間隔(本実施形態では1分)で検出された値およびセンサ値に基づいて検出された異常等を意味する。運転履歴に関するデータとは、運転状態に関するデータの履歴情報である。運転情報記憶領域24bは、運転情報を所定の期間(本実施形態では30分)分記憶しておくことが可能な程度の記憶容量を有する。運転情報記憶領域24bに記憶された運転情報は、新しい運転情報が取得されるたびに、順次、最も古い機器情報から消去されてゆくようになっている。
【0034】
(2−2−5)制御部
制御部25は、主として、CPU、ROMおよびRAMから構成されている。制御部25は、記憶部24に記憶されているプログラムに従って、所定の間隔(本実施形態では5分)で運転情報記憶領域24bに記憶されている運転情報に基づいて、空気調和機12,12,12,・・・の異常を検出または予知する。異常の検出または異常の予知は、空気調和機12,12,12,・・・ごとに、すなわち、系統単位で行われる。制御部25は、異常が検出または予知されると、発報情報を作成し、遠隔管理サーバ30に向けて第1通信部21aを介して送信する(異常発報)。また、異常発報情報には、運転情報記憶領域24bに記憶されている過去の所定の期間(本実施形態では30分)分の運転情報が付加されて送信される。なお、異常発報情報に付加される運転情報は、異常発報情報によって通知される異常が検出または予知された系統に属するもののみである。
【0035】
(2−3)遠隔管理サーバ30
遠隔管理サーバ30は、上述したように、遠隔管理センター13内に設置されている。遠隔管理サーバ30は、インターネット回線60を介して全国各地に点在する物件11内のコントローラ20に接続されている。また、遠隔管理サーバ30は、インターネット回線60を介してサービスセンター14内のサービス端末40に接続されている。
【0036】
遠隔管理サーバ30は、複数台のコンピュータからなるコンピュータ群であり、これらのコンピュータが協働することにより全体として遠隔管理サーバ30を構成する。図4に示すように、遠隔管理サーバ30は、主として、通信部31と、入力部32と、表示部33と、記憶部34と、制御部35とから構成されている。
【0037】
(2−3−1)通信部
通信部31は、遠隔管理サーバ30のインターネット回線60への接続を可能にしている。
【0038】
(2−3−2)入力部
入力部32は、主として、マウスおよびキーボードから構成されている。
【0039】
(2−3−3)表示部
表示部33は、ディスプレイである。表示部33は、入力部32によって入力された内容に応じて、ディスプレイに各種情報を表示する。また、表示部33には、各種設定を行うための設定画面33aが表示される(図10参照)。
【0040】
(2−3−4)記憶部
記憶部34は、主として、ハードディスクから構成されている。記憶部34には、後述する制御部35が読み出して実行可能なプログラムが記憶されている。記憶部34は、主として、物件情報記憶領域34aと、運転情報記憶領域34bと、発報情報記憶領域34cと、発報先情報記憶領域34dとを有する。
【0041】
(a)物件情報記憶領域
物件情報記憶領域34aは、遠隔監理センター13で管理する物件11に関する情報を記憶する。物件11に関する情報としては、図5に示すように、各物件11に設置されるコントローラ20のIDや、各コントローラ20に接続されている空気調和機12,12,12,・・・のID等が記憶されている。
【0042】
(b)運転情報記憶領域
運転情報記憶領域34bは、後述する運転情報取得部35aによって所定の時間間隔(本実施形態では5分)で取得される空気調和機12,12,12,・・・の運転情報が蓄積されていく。運転情報記憶領域34bに記憶される運転情報としては、図6に示すように、コントローラID、系統ID、機器ID、日時、およびサーモON/OFFの他、空気調和機12,12,12,・・・の各種センサで検出された値(室温、外気温、吐出温度、熱交温度、吐出圧、および吸入圧等)が含まれる。
【0043】
(c)発報情報記憶領域
発報情報記憶領域34cは、サービス端末40に向けて日報発報として送信されるデータ(日報発報情報)および異常発報として送信されるデータ(異常発報情報)を記憶する。日報発報情報には、図7に示すように、系統ID、機器ID、積算運転時間、積算発停回数、および最大連続運転時間等が含まれる。異常発報情報には、図8に示すように、コントローラID、系統ID、機器ID、日時、異常区分、異常コード、および予知コード等が含まれる。発報情報は、運転情報記憶領域34bに記憶されているデータに基づいて、後述する発報情報生成部によって生成される。
【0044】
(d)発報先情報記憶領域
発報先情報記憶領域34dは、日報発報および異常発報を行う際に参照する情報を記憶する。発報先情報記憶領域34dには、具体的に、日報発報および異常発報を行う宛先(発報先)に関する情報が含まれており、当該情報は、上述した設定画面33a(図10)を用いて入力された情報である。ここで、日報発報および異常発報を行う先は、サービスセンター14に設置されたサービス端末40である。
【0045】
発報先情報記憶領域34dは、図9に示すように、物件11別に、発報先のメールアドレスと、発報先のFAX番号と、異常発報及び予知発報の要否と、運転情報の要否とが記憶可能な構成になっている。図9では、物件Aに設置された設備機器を保守対象とするサービス端末40は二つあり(レコードNo.ID01,ID02)、一つ目のサービス端末40(ID01)は、異常発報および予知発報が必要であるが、異常発報および予知発報を行う際に運転情報が不要であることを示し、二つ目のサービス端末40(ID02)は、異常発報および予知発報が必要であり、かつ、異常発報および予知発報を行う際に運転情報が必要であることを示す。
【0046】
(2−3−5)制御部
制御部35は、主として、CPU、ROMおよびRAMから構成されており、上述の記憶部34に記憶されているプログラムを読み出して実行する。
【0047】
制御部35は、図4に示すように、主として、運転情報取得部35aと、発報情報生成部35bと、情報発報部35c(送信部に相当)とを有する。
【0048】
(a)運転情報取得部
運転情報取得部35aは、コントローラ20で収集される運転情報を所定の時間間隔で取得する。また、運転情報取得部35aは、コントローラ20から送られる異常発報を取得する。運転情報取得部35aによって取得された各種データは、上述の運転情報記憶領域34bに記憶される。
【0049】
(b)発報情報生成部
発報情報生成部35bは、運転情報記憶領域34bに記憶されている情報に基づいて、発報情報を生成する。発報情報には、日報発報に係る情報(日報発報情報)と、異常発報に係る情報(異常発報情報)とが含まれる。発報情報生成部35bは、日報発報情報を一日一回生成する。また、発報情報生成部35bは、異常発報情報を、コントローラ20から異常発報がなされたタイミングで生成する。このとき、発報情報生成部35bは、上述した発報先情報記憶領域34dに記憶された情報に応じて、異なる情報を含む二種類の異常発報情報を生成する。具体的に、発報情報生成部35bは、発報先情報記憶領域34dに記憶された情報に応じて、異常に関する基本情報を含む発報情報(第1異常発報情報)、または、異常に関する基本情報および詳細情報を含む発報情報(第2異常発報情報)を生成する。
【0050】
ここで、異常に関する基本情報とは、異常が発生した空気調和機12,12,12,・・・に関する情報のうち、基本的な情報である。具体的には、異常が発生した空気調和機12,12,12,・・・が配置された物件11の名称、空気調和機12,12,12,・・・の系統名、および異常コード等である。また、異常に関する詳細情報とは、異常が発生した空気調和機12,12,12,・・・に関する情報の詳細情報である。具体的には、異常の発生または異常の予知が検出される直前の所定期間における空気調和機12,12,12,・・・の運転情報である。
【0051】
具体的に、図9を参照しながら、物件Aに設置された空気調和機12,12,12,・・・に異常が発生した場合を例に挙げて説明する。物件Aに設置されたコントローラ20が、物件Aに設置された空気調和機12,12,12,・・・の異常を検知または予知した場合、発報情報生成部35bは、発報先情報記憶領域34dに記憶された情報を参照する。図9では、物件Aに異常が発生した場合、レコードID01,ID02に登録されている、2つの発報先メールアドレスに異常発報を行うこととして設定されている。また、レコードNo.ID01として登録されている発報先アドレスに対しては、異常発報時および予知発報時に運転情報が不要である旨が設定されている。従って、発報情報生成部35bは、レコードNo.ID01として登録されている発報先アドレスに対して、第1異常発報情報を生成する。一方、レコードNo.ID02として登録されている発報先アドレスに対しては、異常発報時および予知発報時に運転情報が必要である旨が設定されている。従って、発報情報生成部35bは、レコードNo.ID01として登録されている発報先アドレスに対して、第2異常発報情報を生成する。
【0052】
(c)情報発報部
情報発報部35cは、発報情報生成部35bによって生成された発報情報に基づいて、各種情報(日報発報情報または異常発報情報)をサービス端末40に送信する。また、情報発報部35cは、発報先情報記憶領域34dに記憶されている情報に基づいて、日報発報情報、第1異常発報情報、および第2異常発報情報を加工する。具体的には、発報情報の発報先としてFAX番号が設定されている場合には、図示しないFAX回線を介して、当該情報を送信する。一方、発報情報の発報先としてメールアドレスが設定されている場合には、発報情報をメールへと加工する。情報発報部35cは、第1異常発報情報を第1異常通知メールへ加工し、第2異常発報情報を第2異常通知メールへ加工する。ここで、第1異常通知メールでは、本文に、上述した異常に関する基本情報が記載される。さらに、第1異常通知メールの本文には、運転情報記憶領域34bに記憶された、当該異常に関する詳細情報の記憶場所(アドレス)が示される。また、第2異常通知メールでは、本文に、異常に関する基本情報が記載され、異常に関する詳細情報は添付ファイルとして第2異常通知メールに添付される。
【0053】
(2−4)サービス端末
サービス端末40は、サービスセンター14に属するサービスエンジニアが有する端末である。サービス端末40には、例えば、サービスエンジニアが操作するパーソナルコンピュータ、モバイルPC、携帯端末等が含まれる。サービス端末40は、インターネット回線60を介して遠隔管理センター13内の遠隔管理サーバ30に接続されている。
【0054】
図11に示すように、サービス端末40は、主として、通信部41と、入力部42と、出力部43と、記憶部44と、制御部45とから構成されている。
【0055】
(2−4−1)通信部
通信部41は、サービス端末40のインターネット回線60への接続を可能にしている。
【0056】
(2−4−2)入力部
入力部42は、主として、キーボードから構成されている。
【0057】
(2−4−3)出力部
出力部43は、ディスプレイ、または、ディスプレイおよびスピーカから構成されている。
【0058】
(2−4−4)記憶部
記憶部44は、主として、ハードディスクから構成されている。記憶部44には、遠隔管理サーバ30からインターネット回線60を介して送られた日報発報および異常発報に関する情報が記憶されていく。
【0059】
(2−4−5)制御部
制御部45は、記憶部44に記憶された情報に基づいて、ディスプレイ上に警告画面を表示させたり、スピーカから警告音を発させたりする。また、サービス端末40において、第1異常通知メールが受信された場合であって、本文に示されるアドレスが選択されることにより、制御部45は遠隔管理サーバ30における当該アドレスが示す場所に記憶された情報をディスプレイ上に表示させる。
【0060】
(3)全体動作
次に、図12を参照して、遠隔監理サーバにおける異常発報処理について説明する。ステップS11において、サービス端末40に対して異常発報情報の送信が必要と判断されるとステップS12に進む。ステップS11において、サービス端末40に対する異常発報情報の送信が不要であると判断された場合には、異常発報情報の送信が必要になるまで待機する。ステップS12では、発報先情報記憶領域34dに記憶されている情報に基づいて、サービス端末40に対する運転情報の送信について必要か否かが判断される。具体的には、異常または予知に係る空気調和機12,12,12,・・・の、異常または予知が検知される直前の所定期間における空気調和機12,12,12,・・・の運転情報の送付について、必要か否かが判断される。ステップS12において、運転情報の送付が不要と判断された場合には、ステップS13に進み、異常に関する基本情報を含む第1異常発報情報を生成し、サービス端末40に対して、第1異常発報情報を送信する。一方、ステップS12において、運転情報の送付が必要と判断された場合には、ステップS14に進み、異常に関する基本情報および詳細情報を含む第2異常発報情報を生成し、サービス端末40に対して、第2異常発報情報を送信する。
【0061】
(4)特徴
(4−1)
上記実施形態に係る設備機器管理システムでは、サービス端末40に送られる情報に、異常に関する基本情報に加え、詳細情報そのもの、または詳細情報を閲覧可能にするアドレスが示される。これにより、異常が発生した物件11に出向く前に、異常発生の原因を推測することができる。
【0062】
(4−2)
上記実施形態に係る設備機器管理システムでは、一の物件11に設置された設備機器に異常が検出された場合、または、設備機器の異常が予知された場合、当該異常に関する情報が、遠隔監理装置からサービス端末40に向けて送られる。サービスセンター14には、複数のサービスエンジニアが属し、当該複数のサービスエンジニアがそれぞれ操作するサービス端末40を有する。一般的に、異常に関する情報は、一のサービスエンジニアが有するサービス端末40に対して送信するのではなく、複数のサービスエンジニアがそれぞれ有するサービス端末40に対して送信されることが多い。異常に関する情報を受け取ったサービスエンジニアのうち、当該異常に係る物件11の近辺に居るサービスエンジニア、もしくは、すぐに当該異常に対応できるサービスエンジニアが、異常が発生した設備機器の保守にあたるようにするためである。これにより、異常の発生後、もしくは、異常が予知された後、迅速に対応することが可能になる。
【0063】
しかし、サービス端末40の設置環境、または、サービス端末40の状態は各端末で異なるため、送信する情報の内容は端末に応じて変更すべきである。上記実施形態に係る設備機器管理システムでは、遠隔監理装置において、サービス端末40毎に詳細情報の要否を設定できるようになっている。また、詳細情報が必要であると設定された場合には、異常発報に詳細情報が付加され、詳細情報が不要であると設定された場合には、異常発報に詳細情報にリンクするアドレスが付加される。これにより、サービス端末40の設置環境またはサービス端末40の状態に適した情報を、サービス端末40で受け取ることができる。
【0064】
(5)変形例
(5−1)変形例A
上記実施形態では、設備機器としての空気調和機12,12,12,・・・を管理した場合を例に挙げたが、設備機器は、空気調和機12,12,12,・・・の代わりに、または、空気調和機12,12,12,・・・に加えて、電源設備、給排水装置、昇降機、照明装置、防災装置、防犯装置等であってもよい。また、設備機器は、上記装置の組合せであってもよい。
【0065】
(5−2)変形例B
上記実施形態において、第2異常通知メールに添付ファイルとして付加された詳細情報は、圧縮されたり、暗号化されたりしてもよい。
【符号の説明】
【0066】
11 物件
12 空気調和機(設備機器)
13 遠隔管理センター
14 サービスセンター
20 コントローラ(設備機器管理装置)
30 遠隔管理サーバ(遠隔監理装置)
40 サービス端末(保守端末)
60 インターネット回線
70 専用の通信ネットワーク
100 設備機器管理システム
【先行技術文献】
【特許文献】
【0067】
【特許文献1】特開2005−165386号公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設備機器の近傍に配置され前記設備機器の運転情報を取得する設備機器管理装置(20)と、
前記設備機器の遠隔に配置され、前記設備機器管理装置を介して前記設備機器の運転情報を収集し、前記設備機器を管理する遠隔監理装置(30)と、
前記設備機器の保守部門に設置され、管理対象の前記設備機器に関する異常通知メールを前記遠隔監理装置から取得する複数の保守端末(40)と
を備え、
前記遠隔監理装置は、
前記異常通知メールに含む情報の種類を、保守端末別に設定可能な設定画面(33a)を表示する表示部(33)と、
前記設定画面で設定した前記情報の種類に基づいて、異常に関する基本情報を含む前記異常通知メールである第1異常通知メール、または、前記基本情報および前記異常に関する詳細情報を含む前記異常通知メールである第2異常通知メールを前記保守端末に送信する送信部(35c)と
を有する
設備機器管理システム(100)。
【請求項2】
前記遠隔監理装置は、前記設備機器の運転情報を記憶する運転情報記憶領域(34b)をさらに有し、
前記第1異常通知メールは、前記異常に関する詳細情報が記憶された場所であって、前記運転情報記憶領域の前記場所を示すアドレス情報をさらに含み、
前記第2異常通知メールは、前記異常に関する詳細情報を添付ファイルとして含む、
請求項1に記載の設備機器管理システム。
【請求項3】
前記基本情報は、前記異常が発生した設備機器が配置された物件の名称、前記設備機器の系統名、および前記異常コードを含み、
前記異常に関する詳細情報は、前記異常の発生直前の所定期間における前記設備機器の運転情報である、
請求項1または2に記載の設備機器管理システム。
【請求項1】
設備機器の近傍に配置され前記設備機器の運転情報を取得する設備機器管理装置(20)と、
前記設備機器の遠隔に配置され、前記設備機器管理装置を介して前記設備機器の運転情報を収集し、前記設備機器を管理する遠隔監理装置(30)と、
前記設備機器の保守部門に設置され、管理対象の前記設備機器に関する異常通知メールを前記遠隔監理装置から取得する複数の保守端末(40)と
を備え、
前記遠隔監理装置は、
前記異常通知メールに含む情報の種類を、保守端末別に設定可能な設定画面(33a)を表示する表示部(33)と、
前記設定画面で設定した前記情報の種類に基づいて、異常に関する基本情報を含む前記異常通知メールである第1異常通知メール、または、前記基本情報および前記異常に関する詳細情報を含む前記異常通知メールである第2異常通知メールを前記保守端末に送信する送信部(35c)と
を有する
設備機器管理システム(100)。
【請求項2】
前記遠隔監理装置は、前記設備機器の運転情報を記憶する運転情報記憶領域(34b)をさらに有し、
前記第1異常通知メールは、前記異常に関する詳細情報が記憶された場所であって、前記運転情報記憶領域の前記場所を示すアドレス情報をさらに含み、
前記第2異常通知メールは、前記異常に関する詳細情報を添付ファイルとして含む、
請求項1に記載の設備機器管理システム。
【請求項3】
前記基本情報は、前記異常が発生した設備機器が配置された物件の名称、前記設備機器の系統名、および前記異常コードを含み、
前記異常に関する詳細情報は、前記異常の発生直前の所定期間における前記設備機器の運転情報である、
請求項1または2に記載の設備機器管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11】
【図12】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11】
【図12】
【図10】
【公開番号】特開2011−237935(P2011−237935A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−107446(P2010−107446)
【出願日】平成22年5月7日(2010.5.7)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月7日(2010.5.7)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】
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