車両周辺監視装置
【課題】画像から検知された監視対象物の存否及び位置を極めて容易に把握可能な車両周辺監視装置を提供する。
【解決手段】第1表示部(26)と、第2表示部(28)と、1つのサブ領域(74、76、78)から2以上の監視対象物(H1〜H3)が検知されたか否かを判別する検知数判別部(52)とを備える。検知したと判別された場合、第2表示部(28)は、2以上の監視対象物(H1〜H3)が存在する旨を示す第1モード、及び2以上の監視対象物が存在する位置を示す第2モードに順次切り替えて各マーク(94、96、98、100)を表示する。
【解決手段】第1表示部(26)と、第2表示部(28)と、1つのサブ領域(74、76、78)から2以上の監視対象物(H1〜H3)が検知されたか否かを判別する検知数判別部(52)とを備える。検知したと判別された場合、第2表示部(28)は、2以上の監視対象物(H1〜H3)が存在する旨を示す第1モード、及び2以上の監視対象物が存在する位置を示す第2モードに順次切り替えて各マーク(94、96、98、100)を表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両に搭載された撮像部から出力された撮像信号に基づいて、前記車両の周辺における監視対象物を検知する車両周辺監視装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車両周辺監視装置として、赤外線カメラによる車両前方の画像を運転席前方のディスプレイに表示するとともに、当該画像から検出された歩行者の画像部位を強調表示する装置が知られている(例えば、特許文献1の図5参照)。
【0003】
さらに、ディスプレイ内に表示する画像における歩行者の画像部位の強調表示に加えて、HUD(Head Up Display:ヘッドアップディスプレイ)に、歩行者を模したアイコンの表示を行う装置も知られている(例えば、特許文献2の図6、[0036]〜[0038]参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−67214号公報
【特許文献2】特開2004−364112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献2に記載されたアイコンの表示は、歩行者検出機能の動作状態を知らせることを目的としており、例えば運転者に対してより適切な注意喚起を行う余地が十分にある。
【0006】
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであって、画像から検知された監視対象物の存否及び位置を極めて容易に把握可能な車両周辺監視装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る車両周辺監視装置は、車両に搭載された撮像部から出力された撮像信号に基づいて、前記車両の周辺における監視対象物を検知する車両周辺監視装置であって、前記撮像信号が表す画像を表示する第1表示部と、前記第1表示部に表示される前記画像を構成する複数のサブ領域にそれぞれ対応付けられた各マークの表示の有無によって、前記画像の前記各サブ領域内における前記監視対象物の存否情報を可視化する第2表示部と、前記画像のうち1つのサブ領域内から2以上の監視対象物が検知されたか否かを判別する検知数判別部と、を備え、前記第2表示部は、前記検知数判別部により検知したと判別された場合、前記2以上の監視対象物が存在する旨を示す第1モード、及び前記2以上の監視対象物が存在する位置を示す第2モードに順次切り替えて前記各マークを表示することを特徴とする。
【0008】
このように、第1表示部に表示される画像を構成する複数のサブ領域にそれぞれ対応付けられた各マークの表示の有無によって、前記画像の前記各サブ領域内における監視対象物の存否情報を可視化する第2表示部を設けたので、運転者は、第2表示部を一見することで、監視対象物の存否及び位置を極めて容易に把握できる。また、1つのサブ領域内から2以上の監視対象物を検知したと判別された場合、第2表示部は、前記2以上の監視対象物が存在する旨を示す第1モード、及び前記2以上の監視対象物が存在する位置を示す第2モードに順次切り替えて前記各マークを表示するので、簡易な表示形態で、2以上の監視対象物の存在及び位置を運転者に報知できる。
【0009】
また、前記第2表示部は、前記第1モード及び前記第2モードを交互に切り替えて前記各マークを表示することが好ましい。これにより、運転者は、第1モード及び第2モードの切り替えの開始(又は、停止)に伴い、1つのサブ領域内から2以上の監視対象物を新たに検知した(又は、検知されなくなった)状態の変化を容易に捉えることができる。
【0010】
さらに、前記第2表示部は、前記第2モードに応じた前記マークを、前記第1モードに応じた前記マークよりも視覚的に強調して表示することが好ましい。これにより、運転者は、強調して表示されたマークが2以上の監視対象物の位置を示すことについて直感的に把握できる。
【0011】
さらに、前記第2表示部は、前記第1モードにおいて、すべての前記サブ領域に対応付けられた前記各マークを一時に表示することが好ましい。これにより、運転者は、これらの表示が2以上の監視対象物の存在を示すことについて直感的に把握できる。
【0012】
さらに、前記第2表示部は、前記第2モードにおいて、前記1つのサブ領域に対応付けられた1つのマークと、前記1つのサブ領域に隣接するサブ領域に対応付けられた少なくとも1つのマークとを併せて一時に表示することが好ましい。これにより、監視対象物が検知された位置のみならずその周辺も警戒すべき旨を運転者に報知できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る車両周辺監視装置によれば、第1表示部に表示される画像を構成する複数のサブ領域にそれぞれ対応付けられた各マークの表示の有無によって、前記画像の前記各サブ領域内における監視対象物の存否情報を可視化する第2表示部を設けたので、運転者は、第2表示部を一見することで、監視対象物の存否及び位置を極めて容易に把握できる。また、1つのサブ領域内から2以上の監視対象物を検知したと判別された場合、第2表示部は、前記2以上の監視対象物が存在する旨を示す第1モード、及び前記2以上の監視対象物が存在する位置を示す第2モードに順次切り替えて前記各マークを表示するので、簡易な表示形態で、2以上の監視対象物の存否及び位置を運転者に報知できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施の形態に係る車両周辺監視装置の構成を示す電気ブロック図である。
【図2】図1に示す車両周辺監視装置が組み込まれた車両の概略斜視図である。
【図3】図2に示す車両の、運転者側から視た内観図である。
【図4】図4Aは、第1パネル部の正面図である。図4Bは、第2パネル部の正面図である。
【図5】図1に示す車両周辺監視装置の動作説明に供されるフローチャートである。
【図6】図6A及び図6Bは、赤外線カメラを用いた撮像により取得された第1画像の例示図である。
【図7】第1表示領域内の第1位置と、第2表示領域内の第2位置との対応関係を表す概略説明図である。
【図8】図6Aに示す第1画像に関する情報を、汎用ディスプレイ及びMIDにそれぞれ表示させた画像の例示図である。
【図9】図6Bに示す第1画像に関する情報を、汎用ディスプレイ及びMIDにそれぞれ表示させた画像の例示図である。
【図10】図10A及び図10Bは、MIDに表示された第2画像の遷移図である。
【図11】図11A及び図11Bは、第2モードの際、MIDに表示させた第2画像の別の例示図である。
【図12】第1モードの際、MIDに表示させた第2画像の別の例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る車両周辺監視装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本実施の形態に係る車両周辺監視装置10の構成を示す電気ブロック図である。図2は、図1に示す車両周辺監視装置10が組み込まれた車両12の概略斜視図である。図3は、図2に示す車両12の、運転者側から視た内観図である。なお、この車両12は、自動車が右側走行することを取り極められている国の道路を走行している状況を示しており、車両12は左ハンドル車として図示されている。
【0017】
図1及び図2に示すように、車両周辺監視装置10は、この車両周辺監視装置10を制御する画像処理ユニット14と、画像処理ユニット14に接続される左右の赤外線カメラ16R、16L(撮像部)と、車両12の車速Vsを検出する車速センサ18と、運転者によるブレーキペダルの操作量(以下、単にブレーキ操作量Brという。)を検出するブレーキセンサ20と、車両12のヨーレートYrを検出するヨーレートセンサ22と、音声で警報等を発するためのスピーカ24と、赤外線カメラ16R、16Lから出力された撮像信号に基づく画像を表示する汎用ディスプレイ26(第1表示部;第1パネル部26p等を含む。)と、車両12の運転の際の付随情報を可視化して表示するMID(Multi-Information Display)28(第2表示部;第2パネル部28p等を含む。)を備える。
【0018】
画像処理ユニット14は、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する図示しないA/D変換回路、各種演算処理を実行するCPU14c(中央処理装置)、画像処理に供される各種データを記憶するための記憶部14m、スピーカ24の駆動信号、汎用ディスプレイ26及びMID28の表示信号をそれぞれ出力する図示しない出力回路をさらに備える。
【0019】
記憶部14mは、デジタル信号に変換された撮像信号、各種演算処理に供される一時データ等を記憶するRAM(Random Access Memory)、あるいは、実行プログラム、テーブル、若しくはマップ等を記憶するROM(Read Only Memory)等で構成されている。
【0020】
赤外線カメラ16R、16L、車速センサ18、ブレーキセンサ20及びヨーレートセンサ22の各出力信号は、デジタル信号としてCPU14cに供給可能に構成されている。
【0021】
CPU14cは、対象物検知部40、位置算出部42(より詳細には、第1位置算出部44、第2位置算出部46及び実際位置算出部48を含む。)、及び表示制御部50(より詳細には、検知数判別部52及び表示マーク決定部54を含む。)等として機能する。このCPU14cによる各種処理により、画像処理ユニット14は、車両12の周辺の赤外線画像と、車両12の走行状態を示す各種信号(例えば、車速Vs、ブレーキ操作量Br及びヨーレートYr)とから、車両12の前方に存在する監視対象物を検知し、監視対象物に車両12が接触する可能性が高いと判断したとき、スピーカ24を通じて警報を発する。
【0022】
図2に示すように、ステレオカメラとして機能する赤外線カメラ16R、16Lは、車両12の前部バンパー部に、車両12の車幅方向中心部に対して略対称な位置に配置されている。2つの赤外線カメラ16R、16Lの光軸が互いに平行であって、且つ両者の路面からの高さが等しくなるように固定されている。なお、赤外線カメラ16R、16Lは、監視対象物の温度が高いほど、その出力信号レベルが高くなる(輝度が増加する)特性を有している。
【0023】
なお、撮像手段は、図2に示す構成例に限られることなく、種々の構成を採り得る。例えば、撮像手段は、複眼カメラ(ステレオカメラ)であっても単眼カメラ(1つのカメラ)であってもよい。単眼カメラの場合、別の測距手段(レーダ装置)を併せて備えることが好ましい。また、赤外線カメラに代替して、主に可視光領域の波長を有する光を利用するカメラ(カラーカメラともいう。)を用いてもよく、あるいは両方を併せ備えてもよい。
【0024】
図2及び図3に示すように、ダッシュボード30には、その下部から図示しない運転席の方へ突出するハンドル32が配設されている。ハンドル32の中心位置に揃えた位置であり、且つ、計器盤34の上側近傍のダッシュボード30(あるいは、計器盤34内)の部位には、第2パネル部28pが配設されている。これにより、運転者は、車両12の前方へ顔を向けた状態のまま、MID28の第2パネル部28pを正視することができる。なお、汎用ディスプレイ26の第1パネル部26pは、ダッシュボード30の所定部位(具体的には、第1パネル部26pの配設位置に対して右方の部位)に配設されている。
【0025】
図4Aは第1パネル部26pの正面図であり、図4Bは第2パネル部28pの正面図である。
【0026】
図4Aに示す第1パネル部26pの略全面には、横方向に長尺な矩形状の第1表示領域60が設けられている。本図では、赤外線カメラ16Lから出力された撮像信号に基づく第1画像62を、第1表示領域60内に表示した状態を表している。第1パネル部26pは、カラー画像又はモノクロ画像が表示可能なモジュールであり、例えば液晶パネル、有機EL(Electro-Luminescence)、無機ELパネル等で構成されてもよい。この場合、汎用ディスプレイ26は、第1パネル部26pを介して、任意の画像、例えば、車両12周辺の第1画像62のみならず、カーナビゲーション用の各種画像(道路地図、サービス情報等)、動画コンテンツ等を表示可能である。
【0027】
図4Bに示す第2パネル部28pの略全面には、横方向に長尺な矩形状の第2表示領域64が設けられている。本図では、第1画像62における所定の特徴部位のみを抽出し適宜変形した第2画像66を、第2表示領域64内に表示した状態を表している。具体例として、第2表示領域64の下方部には、道路アイコン68が表示されている。道路アイコン68は、3本のライン、左から順に、ライン67L、67C、67Rで構成されている。ライン67L、67R間の幅は、遠方位置を想起させる第2表示領域64の上側ほど狭くなっている。すなわち、道路アイコン68の表示により、運転席から前方の直線道路を眺めたときの道路形状を、運転者に観念させることができる。
【0028】
第2パネル部28pは、第1パネル部26pよりも構成が簡便で、且つ、安価な表示モジュールである。MID28は、後述する第2画像90(図8参照)の他、燃費、現在時刻、計器盤34に関する情報等を表示可能である。
【0029】
本実施の形態に係る車両周辺監視装置10は、基本的には以上のように構成される。続いて、この車両周辺監視装置10の動作について、図5のフローチャートに沿って、他の図面を適宜参照しながら説明する。
【0030】
先ず、ステップS1において、画像処理ユニット14は、走行中である車両12の周辺を赤外線カメラ16R、16Lを用いて撮像することで、現時点での撮像信号を取得する。例えば、撮像間隔が約33msである場合、赤外線カメラ16R(16L)は、1秒間当り30フレームの撮像信号を連続的又は間欠的に出力する。
【0031】
次いで、ステップS2において、画像処理ユニット14は、赤外線カメラ16R、16Lのうちいずれか一方、ここでは赤外線カメラ16Lの撮像信号を汎用ディスプレイ26側に供給する。そして、汎用ディスプレイ26は、第1パネル部26pの第1表示領域60(図4A参照)内に現時点での第1画像70(又は72)を表示する。なお、汎用ディスプレイ26は、図示しない操作部による設定に応じて、第1画像70、72の他、種々の画像を表示可能である。別の画像(映像)を表示している場合、本ステップを省略する。
【0032】
図6Aに示す第1画像70は、人体部位H1(現実には、1人の人間)が路面領域Rd内(現実には、路面上)に存在する状態を表している。また、図6Bに示す第1画像72は、人体部位H1、H2、H3(現実には、3人の人間)が路面領域Rdの辺縁部(現実には、路肩)に存在する状態を表す。
【0033】
次いで、ステップS3において、対象物検知部40は、撮像信号が表す画像領域の中から監視対象物を検知する。監視対象物の一例として、人体の他、各種動物(具体的には、鹿、馬、羊、犬、猫等の哺乳動物、鳥類等)、人工構造物(具体的には、電柱、ガードレール、壁等)等が挙げられる。なお、検出アルゴリズムには、公知の手法を種々適用してもよく、監視対象物の種別に応じた適切な手法を選択することが好ましい。
【0034】
ここで、実際位置算出部48は、赤外線カメラ16R、16Lからの一対の撮像信号から、三角測量法等の公知の手法を用いて、監視対象物(例えば、人体部位H1〜H3に相当する人体)の実際の位置、及び車両12との実距離を算出してもよい。
【0035】
次いで、ステップS4において、第1位置算出部44は、第1表示領域60内での各監視対象物の位置又は存在範囲(以下、第1位置という。)を算出する。第1パネル部26pの表示解像度が高い場合、監視対象物の位置を高精度に特定可能である。
【0036】
次いで、ステップS5において、第2位置算出部46は、第2表示領域64内での各監視対象物の位置(以下、第2位置という。)を算出する。第1表示領域60内の第1位置と、第2表示領域64内の第2位置との対応関係について、図7を参照しながら以下説明する。
【0037】
図7に示すように、第1パネル部26pにおける第1表示領域60は、3つのサブ領域、左から順に、左側領域74、中央領域76、及び右側領域78に均等分割されている。第2パネル部28pにおける第2表示領域64は、3つの位置、左から順に、左側位置84、中央位置86、及び右側位置88が定義されている。そして、左側領域74を左側位置84に、中央領域76を中央位置86に、右側領域78を右側位置88にそれぞれ対応付けておく。
【0038】
なお、第1表示領域60の分割に関し、図7例に限定されることなく種々の形態を採り得る。例えば、分割数は2つであっても4つ以上であってもよいし、中央領域76のサイズを左側領域74、右側領域78と比べて大きく(又は小さく)してもよい。また、第1表示領域60の左右方向の分割のみならず、上下方向の分割を組み合わせてもよい。さらに、第1表示領域60は、車線に沿う形(すなわちハの字)に分割されてもよい。
【0039】
次いで、ステップS6において、検知数判別部52は、ステップS3での検知結果から、同一のサブ領域内で2以上の監視対象物を検知したか否かを判別する。いずれのサブ領域においても検知された監視対象物の数が0、又は1つであった場合、ステップS7において、画像処理ユニット14は、第2画像66(図4B参照)、又は第2画像90(図8参照)に関する表示信号をMID28側に供給する。そして、MID28は、第2パネル部28pの第2表示領域64内に現時点での第2画像90を表示する。
【0040】
第2画像90(図8参照)の表示に先立ち、表示マーク決定部54は、MID28に表示させるマークの形態(例えば、形状、色彩等)を決定する。図6Aに示す第1画像70において、第1表示領域60のうち中央領域76(図7参照)内に人体部位H1が検知されたので、表示マーク決定部54は、所定の表示色(例えば、白色)である人型アイコンを中央位置86(同図参照)に配置することを決定する。
【0041】
その結果、図8に示すように、第2表示領域64の右側には、白色の人型アイコン96が表示される。表示するマークとして、監視対象物の形状を模したアイコンを用いることで、運転者はその種別を一見して把握できる。例えば、監視対象物の種別が動物であった場合、動物型アイコンを用いてもよい。このように、第2画像90は、監視対象物の存否情報(種別、存否及び数)を可視化する画像に相当する。また、3つのサブ領域(左側領域84、中央領域86及び右側領域88)の配置傾向に合致した位置(左側位置74、中央位置76及び右側位置78)に、各マークをそれぞれ表示することで、監視対象物の存否及び位置を直感的に把握できる。
【0042】
以下、ステップS7における、監視対象物の存否及び位置を恒常的に表示する形態を「通常表示」と称する。
【0043】
一方、図6B例に示すように、右側領域78(図7参照)に監視対象物が3つ存在する場合、同一のサブ領域内から2以上の監視対象物が検知される。仮に、上述した通常表示(ステップS7参照)と同様の表示処理を実行すると、図9に示すように、第2表示領域64の右側に、白色の人型アイコン98が表示される。運転者は、通常表示の形態であっても、監視対象物の存在及び位置を把握できる。しかし、監視対象物の数を特定できないので、運転者は、車両12周辺に存在する1人の歩行者を認識できても、他の2人の存在を見落とすおそれがある。
【0044】
そこで、MID28は、2以上の監視対象物が存在する旨及びこれらの位置を運転者に報知させるための第2画像91、92を表示することが好ましい。本明細書中において、2以上の監視対象物が存在する旨を示す表示モードを「第1モード」といい、2以上の監視対象物が存在する位置を示す表示モードを「第2モード」という。以下、第1モード及び第2モードを適宜切り替えて、第2画像91、92をそれぞれ表示する形態を「切り替え表示」と称する。
【0045】
ステップS8において、画像処理ユニット14は、第2画像91(図10A参照)に関する表示信号をMID28側に供給する。そして、MID28は、第2パネル部28pの第2表示領域64内に現時点での第2画像91を表示する。
【0046】
第2画像91の表示に先立ち、表示マーク決定部54は、検知数判別部52による、第1表示領域60のうち右側領域78内から3つの人体部位H1〜H3が検知された旨の通知を受け付ける。表示マーク決定部54は、この通知内容に応じて、MID28に表示させるマークの形態を決定する。具体的には、図6Bに示す第1画像72において、表示マーク決定部54は、所定の表示色(例えば、白色)である人型アイコンを左側位置84、中央位置86、及び右側位置88(図7参照)に配置することを決定する。
【0047】
その結果、図10Aに示す第1モードにおいて、第2表示領域64の左側には白色の人型アイコン94が、中央には白色の人型アイコン96が、右側には白色の人型アイコン98がそれぞれ一時に表示される。なお、「一時」には、「同時」のみならず「実質的に同時」(運転者にとって「同時」と把握される時間範囲内の場合)も含まれる。
【0048】
そして、運転者は、通常表示(ステップS7参照)とは異なる形態で、MID28に第2画像91が表示されたことを視認することで、車両12の周辺に2以上の監視対象物が存在することを察知できる。特に、過半数の(より好ましくは、すべての)サブ領域に対応付けられた各人型アイコン94、96、98を一時に表示することで、運転者は、これらの表示が2以上の監視対象物の存在を示すことについて直感的に把握できる。
【0049】
ところで、図6Bに示す第1画像72において、各人体部位H1〜H3が右側領域78(図7参照)内で検知されたので、表示マーク決定部54は、所定の表示色(例えば、白色)である人型アイコンを右側位置88(同図参照)に配置することを決定する。表示制御部50は、第2画像91の表示を開始した時点から所定時間経過した後に、第1モードから第2モードに切り替え、MID28に新たな第2画像92を表示させる。
【0050】
その結果、図10Bに示す第2モードにおいて、第2表示領域64の右側には白色の人型アイコン98が表示される。そして、運転者は、直前の第2画像91と、更新された第2画像92との表示内容を併せて考慮し、2以上の監視対象物が、車両12の前方右側に存在することを把握できる。
【0051】
その後、表示制御部50は、第2画像92の表示を開始した時点から所定時間経過した後、ステップS8の表示処理を終了する。なお、第1モード(第2画像91)及び第2モード(第2画像92)の切り替え順、すなわち表示の先後は問わない。
【0052】
次いで、ステップS9において、画像処理ユニット14は、車両12が監視対象物に接触する可能性があるか否かを判別する。接触の可能性がないと判別された場合、ステップS1に戻り、以下、ステップS1〜S8を順次繰り返す。すなわち、赤外線カメラ16Lから連続的に出力された撮像信号が表す各第1画像72(図6B参照)において、2以上の監視対象物(人体部位H1〜H3)が第1表示領域60の右側領域78内に存在するフレーム間(時間帯)で、第2パネル部28pの第2表示領域64には、第2画像91(図10A参照)、第2画像92(図10B参照)、第2画像91、‥の順番で交互に繰り返して表示される。これにより、第1モード及び第2モードの切り替えの開始(又は、停止)に伴い、運転者は、1つのサブ領域内から2以上の監視対象物を新たに検知した(又は、検知されなくなった)状態の変化を容易に捉えることができる。
【0053】
以上のように、汎用ディスプレイ26に表示される第1画像70等を構成する複数のサブ領域(左側領域74、中央領域76及び右側領域78)にそれぞれ対応付けられた人型アイコン94、96、98の表示の有無によって、第1画像70等の各サブ領域内における監視対象物(人体部位H1〜H3)の存否情報を可視化するMID28を設けたので、運転者は、MID28を一見することで、監視対象物の存否及び位置を極めて容易に把握できる。
【0054】
また、1つのサブ領域内(例えば、右側領域78)から2以上の監視対象物(例えば、人体部位H1〜H3)を検知したと判別された場合、MID28は、2以上の人体部位H1〜H3が存在する旨を示す第1モード、及び、2以上の人体部位H1〜H3が存在する位置を示す第2モードに順次切り替えて人型アイコン94、96、98を表示するので、簡易な表示形態で、2以上の監視対象物の存在及び位置を運転者に報知できる。
【0055】
ところで、切り替え表示(図5のステップS8参照)における第2画像91、92は、図10A及び図10Bの例に限られず、第1モード及び第2モードの差異を区別可能であれば種々の表示形態を採ってもよい。図11A及び図11Bは、第2モードの際、MID28に表示させた第2画像92の別の例示図である。図12は、第1モードの際、MID28に表示させた第2画像91の別の例示図である。
【0056】
図11Aに示すように、第2画像92上には、図10Bと同様に1つの人型アイコン98が右側位置88に配置されるとともに、別の人型アイコン96も併せて中央位置86に配置されている。このように、第1表示領域60の右側領域78(図7参照)に隣接する中央領域76も警戒領域であると推定し、第2パネル部28pの第2表示領域64に、このサブ領域(中央領域76)に対応付けられた少なくとも1つの人型アイコン96を併せて表示してもよい。これにより、車両12の前方右側のみならず、車両12の前方正面も警戒すべき旨を運転者に報知できる。
【0057】
図11Bに示すように、第2画像92上には、赤色に着色された人型アイコン100(ハッチングを付して図示する。)が右側位置88に配置されている。すなわち、人型アイコン100は、第1モードに応じた(白色の)人型アイコン94、96、98と比べて、視覚的に強調されている。これにより、運転者は、強調表示された人型アイコン100が2以上の監視対象物の位置を示すことを直感的に把握でき、車両12の前方右側に対する警戒意識を高めることができる。
【0058】
なお、人型アイコン98、100の表示形態を異ならせる手法として、上記のように、人型アイコン100を通常よりも目立つ形態で表示する場合に限られず、他の人型アイコン94、96、98を通常よりも目立たない形態で表示する手法、あるいはその両方を組み合わせた手法を採ってもよい。また、表示形態には、上記した表示色の他、形状(例えばサイズ)の変更や、視覚効果(例えば、点滅表示、揺動表示等)の付与が含まれてもよく、複数のマークに対して相対的に視認差を設けることができれば手段は問わない。
【0059】
図12に示すように、第2画像91上には、図10Aと同様の人型アイコン94及び人型アイコン96が配置されるとともに、強調表示された、赤色の人型アイコン100が右側位置88に配置されている。これにより、運転者は、2以上の監視対象物が存在する旨のみならず、これらが存在する位置を同時に把握できる。この場合、表示制御部50は、MID28に上述した切り替え表示をさせてもよいし、本図に示す第2画像91のみを表示させてもよい。
【0060】
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
【符号の説明】
【0061】
10…車両周辺監視装置 12…車両
14…画像処理ユニット 16L、16R…赤外線カメラ
26…汎用ディスプレイ 26p…第1パネル部
28…MID 28p…第2パネル部
44…第1位置算出部 46…第2位置算出部
50…表示制御部 52…検知数判別部
54…表示マーク決定部 60…第1表示領域
62、70、72(a、b)…第1画像 64…第2表示領域
66、90〜92…第2画像 74…左側領域
76…中央領域 78…右側領域
84…左側位置 86…中央位置
88…右側位置 94、96、98、100…人型アイコン
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両に搭載された撮像部から出力された撮像信号に基づいて、前記車両の周辺における監視対象物を検知する車両周辺監視装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車両周辺監視装置として、赤外線カメラによる車両前方の画像を運転席前方のディスプレイに表示するとともに、当該画像から検出された歩行者の画像部位を強調表示する装置が知られている(例えば、特許文献1の図5参照)。
【0003】
さらに、ディスプレイ内に表示する画像における歩行者の画像部位の強調表示に加えて、HUD(Head Up Display:ヘッドアップディスプレイ)に、歩行者を模したアイコンの表示を行う装置も知られている(例えば、特許文献2の図6、[0036]〜[0038]参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−67214号公報
【特許文献2】特開2004−364112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献2に記載されたアイコンの表示は、歩行者検出機能の動作状態を知らせることを目的としており、例えば運転者に対してより適切な注意喚起を行う余地が十分にある。
【0006】
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであって、画像から検知された監視対象物の存否及び位置を極めて容易に把握可能な車両周辺監視装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る車両周辺監視装置は、車両に搭載された撮像部から出力された撮像信号に基づいて、前記車両の周辺における監視対象物を検知する車両周辺監視装置であって、前記撮像信号が表す画像を表示する第1表示部と、前記第1表示部に表示される前記画像を構成する複数のサブ領域にそれぞれ対応付けられた各マークの表示の有無によって、前記画像の前記各サブ領域内における前記監視対象物の存否情報を可視化する第2表示部と、前記画像のうち1つのサブ領域内から2以上の監視対象物が検知されたか否かを判別する検知数判別部と、を備え、前記第2表示部は、前記検知数判別部により検知したと判別された場合、前記2以上の監視対象物が存在する旨を示す第1モード、及び前記2以上の監視対象物が存在する位置を示す第2モードに順次切り替えて前記各マークを表示することを特徴とする。
【0008】
このように、第1表示部に表示される画像を構成する複数のサブ領域にそれぞれ対応付けられた各マークの表示の有無によって、前記画像の前記各サブ領域内における監視対象物の存否情報を可視化する第2表示部を設けたので、運転者は、第2表示部を一見することで、監視対象物の存否及び位置を極めて容易に把握できる。また、1つのサブ領域内から2以上の監視対象物を検知したと判別された場合、第2表示部は、前記2以上の監視対象物が存在する旨を示す第1モード、及び前記2以上の監視対象物が存在する位置を示す第2モードに順次切り替えて前記各マークを表示するので、簡易な表示形態で、2以上の監視対象物の存在及び位置を運転者に報知できる。
【0009】
また、前記第2表示部は、前記第1モード及び前記第2モードを交互に切り替えて前記各マークを表示することが好ましい。これにより、運転者は、第1モード及び第2モードの切り替えの開始(又は、停止)に伴い、1つのサブ領域内から2以上の監視対象物を新たに検知した(又は、検知されなくなった)状態の変化を容易に捉えることができる。
【0010】
さらに、前記第2表示部は、前記第2モードに応じた前記マークを、前記第1モードに応じた前記マークよりも視覚的に強調して表示することが好ましい。これにより、運転者は、強調して表示されたマークが2以上の監視対象物の位置を示すことについて直感的に把握できる。
【0011】
さらに、前記第2表示部は、前記第1モードにおいて、すべての前記サブ領域に対応付けられた前記各マークを一時に表示することが好ましい。これにより、運転者は、これらの表示が2以上の監視対象物の存在を示すことについて直感的に把握できる。
【0012】
さらに、前記第2表示部は、前記第2モードにおいて、前記1つのサブ領域に対応付けられた1つのマークと、前記1つのサブ領域に隣接するサブ領域に対応付けられた少なくとも1つのマークとを併せて一時に表示することが好ましい。これにより、監視対象物が検知された位置のみならずその周辺も警戒すべき旨を運転者に報知できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る車両周辺監視装置によれば、第1表示部に表示される画像を構成する複数のサブ領域にそれぞれ対応付けられた各マークの表示の有無によって、前記画像の前記各サブ領域内における監視対象物の存否情報を可視化する第2表示部を設けたので、運転者は、第2表示部を一見することで、監視対象物の存否及び位置を極めて容易に把握できる。また、1つのサブ領域内から2以上の監視対象物を検知したと判別された場合、第2表示部は、前記2以上の監視対象物が存在する旨を示す第1モード、及び前記2以上の監視対象物が存在する位置を示す第2モードに順次切り替えて前記各マークを表示するので、簡易な表示形態で、2以上の監視対象物の存否及び位置を運転者に報知できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施の形態に係る車両周辺監視装置の構成を示す電気ブロック図である。
【図2】図1に示す車両周辺監視装置が組み込まれた車両の概略斜視図である。
【図3】図2に示す車両の、運転者側から視た内観図である。
【図4】図4Aは、第1パネル部の正面図である。図4Bは、第2パネル部の正面図である。
【図5】図1に示す車両周辺監視装置の動作説明に供されるフローチャートである。
【図6】図6A及び図6Bは、赤外線カメラを用いた撮像により取得された第1画像の例示図である。
【図7】第1表示領域内の第1位置と、第2表示領域内の第2位置との対応関係を表す概略説明図である。
【図8】図6Aに示す第1画像に関する情報を、汎用ディスプレイ及びMIDにそれぞれ表示させた画像の例示図である。
【図9】図6Bに示す第1画像に関する情報を、汎用ディスプレイ及びMIDにそれぞれ表示させた画像の例示図である。
【図10】図10A及び図10Bは、MIDに表示された第2画像の遷移図である。
【図11】図11A及び図11Bは、第2モードの際、MIDに表示させた第2画像の別の例示図である。
【図12】第1モードの際、MIDに表示させた第2画像の別の例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る車両周辺監視装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本実施の形態に係る車両周辺監視装置10の構成を示す電気ブロック図である。図2は、図1に示す車両周辺監視装置10が組み込まれた車両12の概略斜視図である。図3は、図2に示す車両12の、運転者側から視た内観図である。なお、この車両12は、自動車が右側走行することを取り極められている国の道路を走行している状況を示しており、車両12は左ハンドル車として図示されている。
【0017】
図1及び図2に示すように、車両周辺監視装置10は、この車両周辺監視装置10を制御する画像処理ユニット14と、画像処理ユニット14に接続される左右の赤外線カメラ16R、16L(撮像部)と、車両12の車速Vsを検出する車速センサ18と、運転者によるブレーキペダルの操作量(以下、単にブレーキ操作量Brという。)を検出するブレーキセンサ20と、車両12のヨーレートYrを検出するヨーレートセンサ22と、音声で警報等を発するためのスピーカ24と、赤外線カメラ16R、16Lから出力された撮像信号に基づく画像を表示する汎用ディスプレイ26(第1表示部;第1パネル部26p等を含む。)と、車両12の運転の際の付随情報を可視化して表示するMID(Multi-Information Display)28(第2表示部;第2パネル部28p等を含む。)を備える。
【0018】
画像処理ユニット14は、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する図示しないA/D変換回路、各種演算処理を実行するCPU14c(中央処理装置)、画像処理に供される各種データを記憶するための記憶部14m、スピーカ24の駆動信号、汎用ディスプレイ26及びMID28の表示信号をそれぞれ出力する図示しない出力回路をさらに備える。
【0019】
記憶部14mは、デジタル信号に変換された撮像信号、各種演算処理に供される一時データ等を記憶するRAM(Random Access Memory)、あるいは、実行プログラム、テーブル、若しくはマップ等を記憶するROM(Read Only Memory)等で構成されている。
【0020】
赤外線カメラ16R、16L、車速センサ18、ブレーキセンサ20及びヨーレートセンサ22の各出力信号は、デジタル信号としてCPU14cに供給可能に構成されている。
【0021】
CPU14cは、対象物検知部40、位置算出部42(より詳細には、第1位置算出部44、第2位置算出部46及び実際位置算出部48を含む。)、及び表示制御部50(より詳細には、検知数判別部52及び表示マーク決定部54を含む。)等として機能する。このCPU14cによる各種処理により、画像処理ユニット14は、車両12の周辺の赤外線画像と、車両12の走行状態を示す各種信号(例えば、車速Vs、ブレーキ操作量Br及びヨーレートYr)とから、車両12の前方に存在する監視対象物を検知し、監視対象物に車両12が接触する可能性が高いと判断したとき、スピーカ24を通じて警報を発する。
【0022】
図2に示すように、ステレオカメラとして機能する赤外線カメラ16R、16Lは、車両12の前部バンパー部に、車両12の車幅方向中心部に対して略対称な位置に配置されている。2つの赤外線カメラ16R、16Lの光軸が互いに平行であって、且つ両者の路面からの高さが等しくなるように固定されている。なお、赤外線カメラ16R、16Lは、監視対象物の温度が高いほど、その出力信号レベルが高くなる(輝度が増加する)特性を有している。
【0023】
なお、撮像手段は、図2に示す構成例に限られることなく、種々の構成を採り得る。例えば、撮像手段は、複眼カメラ(ステレオカメラ)であっても単眼カメラ(1つのカメラ)であってもよい。単眼カメラの場合、別の測距手段(レーダ装置)を併せて備えることが好ましい。また、赤外線カメラに代替して、主に可視光領域の波長を有する光を利用するカメラ(カラーカメラともいう。)を用いてもよく、あるいは両方を併せ備えてもよい。
【0024】
図2及び図3に示すように、ダッシュボード30には、その下部から図示しない運転席の方へ突出するハンドル32が配設されている。ハンドル32の中心位置に揃えた位置であり、且つ、計器盤34の上側近傍のダッシュボード30(あるいは、計器盤34内)の部位には、第2パネル部28pが配設されている。これにより、運転者は、車両12の前方へ顔を向けた状態のまま、MID28の第2パネル部28pを正視することができる。なお、汎用ディスプレイ26の第1パネル部26pは、ダッシュボード30の所定部位(具体的には、第1パネル部26pの配設位置に対して右方の部位)に配設されている。
【0025】
図4Aは第1パネル部26pの正面図であり、図4Bは第2パネル部28pの正面図である。
【0026】
図4Aに示す第1パネル部26pの略全面には、横方向に長尺な矩形状の第1表示領域60が設けられている。本図では、赤外線カメラ16Lから出力された撮像信号に基づく第1画像62を、第1表示領域60内に表示した状態を表している。第1パネル部26pは、カラー画像又はモノクロ画像が表示可能なモジュールであり、例えば液晶パネル、有機EL(Electro-Luminescence)、無機ELパネル等で構成されてもよい。この場合、汎用ディスプレイ26は、第1パネル部26pを介して、任意の画像、例えば、車両12周辺の第1画像62のみならず、カーナビゲーション用の各種画像(道路地図、サービス情報等)、動画コンテンツ等を表示可能である。
【0027】
図4Bに示す第2パネル部28pの略全面には、横方向に長尺な矩形状の第2表示領域64が設けられている。本図では、第1画像62における所定の特徴部位のみを抽出し適宜変形した第2画像66を、第2表示領域64内に表示した状態を表している。具体例として、第2表示領域64の下方部には、道路アイコン68が表示されている。道路アイコン68は、3本のライン、左から順に、ライン67L、67C、67Rで構成されている。ライン67L、67R間の幅は、遠方位置を想起させる第2表示領域64の上側ほど狭くなっている。すなわち、道路アイコン68の表示により、運転席から前方の直線道路を眺めたときの道路形状を、運転者に観念させることができる。
【0028】
第2パネル部28pは、第1パネル部26pよりも構成が簡便で、且つ、安価な表示モジュールである。MID28は、後述する第2画像90(図8参照)の他、燃費、現在時刻、計器盤34に関する情報等を表示可能である。
【0029】
本実施の形態に係る車両周辺監視装置10は、基本的には以上のように構成される。続いて、この車両周辺監視装置10の動作について、図5のフローチャートに沿って、他の図面を適宜参照しながら説明する。
【0030】
先ず、ステップS1において、画像処理ユニット14は、走行中である車両12の周辺を赤外線カメラ16R、16Lを用いて撮像することで、現時点での撮像信号を取得する。例えば、撮像間隔が約33msである場合、赤外線カメラ16R(16L)は、1秒間当り30フレームの撮像信号を連続的又は間欠的に出力する。
【0031】
次いで、ステップS2において、画像処理ユニット14は、赤外線カメラ16R、16Lのうちいずれか一方、ここでは赤外線カメラ16Lの撮像信号を汎用ディスプレイ26側に供給する。そして、汎用ディスプレイ26は、第1パネル部26pの第1表示領域60(図4A参照)内に現時点での第1画像70(又は72)を表示する。なお、汎用ディスプレイ26は、図示しない操作部による設定に応じて、第1画像70、72の他、種々の画像を表示可能である。別の画像(映像)を表示している場合、本ステップを省略する。
【0032】
図6Aに示す第1画像70は、人体部位H1(現実には、1人の人間)が路面領域Rd内(現実には、路面上)に存在する状態を表している。また、図6Bに示す第1画像72は、人体部位H1、H2、H3(現実には、3人の人間)が路面領域Rdの辺縁部(現実には、路肩)に存在する状態を表す。
【0033】
次いで、ステップS3において、対象物検知部40は、撮像信号が表す画像領域の中から監視対象物を検知する。監視対象物の一例として、人体の他、各種動物(具体的には、鹿、馬、羊、犬、猫等の哺乳動物、鳥類等)、人工構造物(具体的には、電柱、ガードレール、壁等)等が挙げられる。なお、検出アルゴリズムには、公知の手法を種々適用してもよく、監視対象物の種別に応じた適切な手法を選択することが好ましい。
【0034】
ここで、実際位置算出部48は、赤外線カメラ16R、16Lからの一対の撮像信号から、三角測量法等の公知の手法を用いて、監視対象物(例えば、人体部位H1〜H3に相当する人体)の実際の位置、及び車両12との実距離を算出してもよい。
【0035】
次いで、ステップS4において、第1位置算出部44は、第1表示領域60内での各監視対象物の位置又は存在範囲(以下、第1位置という。)を算出する。第1パネル部26pの表示解像度が高い場合、監視対象物の位置を高精度に特定可能である。
【0036】
次いで、ステップS5において、第2位置算出部46は、第2表示領域64内での各監視対象物の位置(以下、第2位置という。)を算出する。第1表示領域60内の第1位置と、第2表示領域64内の第2位置との対応関係について、図7を参照しながら以下説明する。
【0037】
図7に示すように、第1パネル部26pにおける第1表示領域60は、3つのサブ領域、左から順に、左側領域74、中央領域76、及び右側領域78に均等分割されている。第2パネル部28pにおける第2表示領域64は、3つの位置、左から順に、左側位置84、中央位置86、及び右側位置88が定義されている。そして、左側領域74を左側位置84に、中央領域76を中央位置86に、右側領域78を右側位置88にそれぞれ対応付けておく。
【0038】
なお、第1表示領域60の分割に関し、図7例に限定されることなく種々の形態を採り得る。例えば、分割数は2つであっても4つ以上であってもよいし、中央領域76のサイズを左側領域74、右側領域78と比べて大きく(又は小さく)してもよい。また、第1表示領域60の左右方向の分割のみならず、上下方向の分割を組み合わせてもよい。さらに、第1表示領域60は、車線に沿う形(すなわちハの字)に分割されてもよい。
【0039】
次いで、ステップS6において、検知数判別部52は、ステップS3での検知結果から、同一のサブ領域内で2以上の監視対象物を検知したか否かを判別する。いずれのサブ領域においても検知された監視対象物の数が0、又は1つであった場合、ステップS7において、画像処理ユニット14は、第2画像66(図4B参照)、又は第2画像90(図8参照)に関する表示信号をMID28側に供給する。そして、MID28は、第2パネル部28pの第2表示領域64内に現時点での第2画像90を表示する。
【0040】
第2画像90(図8参照)の表示に先立ち、表示マーク決定部54は、MID28に表示させるマークの形態(例えば、形状、色彩等)を決定する。図6Aに示す第1画像70において、第1表示領域60のうち中央領域76(図7参照)内に人体部位H1が検知されたので、表示マーク決定部54は、所定の表示色(例えば、白色)である人型アイコンを中央位置86(同図参照)に配置することを決定する。
【0041】
その結果、図8に示すように、第2表示領域64の右側には、白色の人型アイコン96が表示される。表示するマークとして、監視対象物の形状を模したアイコンを用いることで、運転者はその種別を一見して把握できる。例えば、監視対象物の種別が動物であった場合、動物型アイコンを用いてもよい。このように、第2画像90は、監視対象物の存否情報(種別、存否及び数)を可視化する画像に相当する。また、3つのサブ領域(左側領域84、中央領域86及び右側領域88)の配置傾向に合致した位置(左側位置74、中央位置76及び右側位置78)に、各マークをそれぞれ表示することで、監視対象物の存否及び位置を直感的に把握できる。
【0042】
以下、ステップS7における、監視対象物の存否及び位置を恒常的に表示する形態を「通常表示」と称する。
【0043】
一方、図6B例に示すように、右側領域78(図7参照)に監視対象物が3つ存在する場合、同一のサブ領域内から2以上の監視対象物が検知される。仮に、上述した通常表示(ステップS7参照)と同様の表示処理を実行すると、図9に示すように、第2表示領域64の右側に、白色の人型アイコン98が表示される。運転者は、通常表示の形態であっても、監視対象物の存在及び位置を把握できる。しかし、監視対象物の数を特定できないので、運転者は、車両12周辺に存在する1人の歩行者を認識できても、他の2人の存在を見落とすおそれがある。
【0044】
そこで、MID28は、2以上の監視対象物が存在する旨及びこれらの位置を運転者に報知させるための第2画像91、92を表示することが好ましい。本明細書中において、2以上の監視対象物が存在する旨を示す表示モードを「第1モード」といい、2以上の監視対象物が存在する位置を示す表示モードを「第2モード」という。以下、第1モード及び第2モードを適宜切り替えて、第2画像91、92をそれぞれ表示する形態を「切り替え表示」と称する。
【0045】
ステップS8において、画像処理ユニット14は、第2画像91(図10A参照)に関する表示信号をMID28側に供給する。そして、MID28は、第2パネル部28pの第2表示領域64内に現時点での第2画像91を表示する。
【0046】
第2画像91の表示に先立ち、表示マーク決定部54は、検知数判別部52による、第1表示領域60のうち右側領域78内から3つの人体部位H1〜H3が検知された旨の通知を受け付ける。表示マーク決定部54は、この通知内容に応じて、MID28に表示させるマークの形態を決定する。具体的には、図6Bに示す第1画像72において、表示マーク決定部54は、所定の表示色(例えば、白色)である人型アイコンを左側位置84、中央位置86、及び右側位置88(図7参照)に配置することを決定する。
【0047】
その結果、図10Aに示す第1モードにおいて、第2表示領域64の左側には白色の人型アイコン94が、中央には白色の人型アイコン96が、右側には白色の人型アイコン98がそれぞれ一時に表示される。なお、「一時」には、「同時」のみならず「実質的に同時」(運転者にとって「同時」と把握される時間範囲内の場合)も含まれる。
【0048】
そして、運転者は、通常表示(ステップS7参照)とは異なる形態で、MID28に第2画像91が表示されたことを視認することで、車両12の周辺に2以上の監視対象物が存在することを察知できる。特に、過半数の(より好ましくは、すべての)サブ領域に対応付けられた各人型アイコン94、96、98を一時に表示することで、運転者は、これらの表示が2以上の監視対象物の存在を示すことについて直感的に把握できる。
【0049】
ところで、図6Bに示す第1画像72において、各人体部位H1〜H3が右側領域78(図7参照)内で検知されたので、表示マーク決定部54は、所定の表示色(例えば、白色)である人型アイコンを右側位置88(同図参照)に配置することを決定する。表示制御部50は、第2画像91の表示を開始した時点から所定時間経過した後に、第1モードから第2モードに切り替え、MID28に新たな第2画像92を表示させる。
【0050】
その結果、図10Bに示す第2モードにおいて、第2表示領域64の右側には白色の人型アイコン98が表示される。そして、運転者は、直前の第2画像91と、更新された第2画像92との表示内容を併せて考慮し、2以上の監視対象物が、車両12の前方右側に存在することを把握できる。
【0051】
その後、表示制御部50は、第2画像92の表示を開始した時点から所定時間経過した後、ステップS8の表示処理を終了する。なお、第1モード(第2画像91)及び第2モード(第2画像92)の切り替え順、すなわち表示の先後は問わない。
【0052】
次いで、ステップS9において、画像処理ユニット14は、車両12が監視対象物に接触する可能性があるか否かを判別する。接触の可能性がないと判別された場合、ステップS1に戻り、以下、ステップS1〜S8を順次繰り返す。すなわち、赤外線カメラ16Lから連続的に出力された撮像信号が表す各第1画像72(図6B参照)において、2以上の監視対象物(人体部位H1〜H3)が第1表示領域60の右側領域78内に存在するフレーム間(時間帯)で、第2パネル部28pの第2表示領域64には、第2画像91(図10A参照)、第2画像92(図10B参照)、第2画像91、‥の順番で交互に繰り返して表示される。これにより、第1モード及び第2モードの切り替えの開始(又は、停止)に伴い、運転者は、1つのサブ領域内から2以上の監視対象物を新たに検知した(又は、検知されなくなった)状態の変化を容易に捉えることができる。
【0053】
以上のように、汎用ディスプレイ26に表示される第1画像70等を構成する複数のサブ領域(左側領域74、中央領域76及び右側領域78)にそれぞれ対応付けられた人型アイコン94、96、98の表示の有無によって、第1画像70等の各サブ領域内における監視対象物(人体部位H1〜H3)の存否情報を可視化するMID28を設けたので、運転者は、MID28を一見することで、監視対象物の存否及び位置を極めて容易に把握できる。
【0054】
また、1つのサブ領域内(例えば、右側領域78)から2以上の監視対象物(例えば、人体部位H1〜H3)を検知したと判別された場合、MID28は、2以上の人体部位H1〜H3が存在する旨を示す第1モード、及び、2以上の人体部位H1〜H3が存在する位置を示す第2モードに順次切り替えて人型アイコン94、96、98を表示するので、簡易な表示形態で、2以上の監視対象物の存在及び位置を運転者に報知できる。
【0055】
ところで、切り替え表示(図5のステップS8参照)における第2画像91、92は、図10A及び図10Bの例に限られず、第1モード及び第2モードの差異を区別可能であれば種々の表示形態を採ってもよい。図11A及び図11Bは、第2モードの際、MID28に表示させた第2画像92の別の例示図である。図12は、第1モードの際、MID28に表示させた第2画像91の別の例示図である。
【0056】
図11Aに示すように、第2画像92上には、図10Bと同様に1つの人型アイコン98が右側位置88に配置されるとともに、別の人型アイコン96も併せて中央位置86に配置されている。このように、第1表示領域60の右側領域78(図7参照)に隣接する中央領域76も警戒領域であると推定し、第2パネル部28pの第2表示領域64に、このサブ領域(中央領域76)に対応付けられた少なくとも1つの人型アイコン96を併せて表示してもよい。これにより、車両12の前方右側のみならず、車両12の前方正面も警戒すべき旨を運転者に報知できる。
【0057】
図11Bに示すように、第2画像92上には、赤色に着色された人型アイコン100(ハッチングを付して図示する。)が右側位置88に配置されている。すなわち、人型アイコン100は、第1モードに応じた(白色の)人型アイコン94、96、98と比べて、視覚的に強調されている。これにより、運転者は、強調表示された人型アイコン100が2以上の監視対象物の位置を示すことを直感的に把握でき、車両12の前方右側に対する警戒意識を高めることができる。
【0058】
なお、人型アイコン98、100の表示形態を異ならせる手法として、上記のように、人型アイコン100を通常よりも目立つ形態で表示する場合に限られず、他の人型アイコン94、96、98を通常よりも目立たない形態で表示する手法、あるいはその両方を組み合わせた手法を採ってもよい。また、表示形態には、上記した表示色の他、形状(例えばサイズ)の変更や、視覚効果(例えば、点滅表示、揺動表示等)の付与が含まれてもよく、複数のマークに対して相対的に視認差を設けることができれば手段は問わない。
【0059】
図12に示すように、第2画像91上には、図10Aと同様の人型アイコン94及び人型アイコン96が配置されるとともに、強調表示された、赤色の人型アイコン100が右側位置88に配置されている。これにより、運転者は、2以上の監視対象物が存在する旨のみならず、これらが存在する位置を同時に把握できる。この場合、表示制御部50は、MID28に上述した切り替え表示をさせてもよいし、本図に示す第2画像91のみを表示させてもよい。
【0060】
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
【符号の説明】
【0061】
10…車両周辺監視装置 12…車両
14…画像処理ユニット 16L、16R…赤外線カメラ
26…汎用ディスプレイ 26p…第1パネル部
28…MID 28p…第2パネル部
44…第1位置算出部 46…第2位置算出部
50…表示制御部 52…検知数判別部
54…表示マーク決定部 60…第1表示領域
62、70、72(a、b)…第1画像 64…第2表示領域
66、90〜92…第2画像 74…左側領域
76…中央領域 78…右側領域
84…左側位置 86…中央位置
88…右側位置 94、96、98、100…人型アイコン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載された撮像部から出力された撮像信号に基づいて、前記車両の周辺における監視対象物を検知する車両周辺監視装置であって、
前記撮像信号が表す画像を表示する第1表示部と、
前記第1表示部に表示される前記画像を構成する複数のサブ領域にそれぞれ対応付けられた各マークの表示の有無によって、前記画像の前記各サブ領域内における前記監視対象物の存否情報を可視化する第2表示部と、
前記画像のうち1つのサブ領域内から2以上の監視対象物が検知されたか否かを判別する検知数判別部と、
を備え、
前記第2表示部は、前記検知数判別部により検知したと判別された場合、前記2以上の監視対象物が存在する旨を示す第1モード、及び前記2以上の監視対象物が存在する位置を示す第2モードに順次切り替えて前記各マークを表示する
ことを特徴とする車両周辺監視装置。
【請求項2】
請求項1記載の車両周辺監視装置において、
前記第2表示部は、前記第1モード及び前記第2モードを交互に切り替えて前記各マークを表示することを特徴とする車両周辺監視装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の車両周辺監視装置において、
前記第2表示部は、前記第2モードに応じた前記マークを、前記第1モードに応じた前記マークよりも視覚的に強調して表示することを特徴とする車両周辺監視装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両周辺監視装置において、
前記第2表示部は、前記第1モードにおいて、すべての前記サブ領域に対応付けられた前記各マークを一時に表示することを特徴とする車両周辺監視装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両周辺監視装置において、
前記第2表示部は、前記第2モードにおいて、前記1つのサブ領域に対応付けられた1つのマークと、前記1つのサブ領域に隣接するサブ領域に対応付けられた少なくとも1つのマークとを併せて一時に表示することを特徴とする車両周辺監視装置。
【請求項1】
車両に搭載された撮像部から出力された撮像信号に基づいて、前記車両の周辺における監視対象物を検知する車両周辺監視装置であって、
前記撮像信号が表す画像を表示する第1表示部と、
前記第1表示部に表示される前記画像を構成する複数のサブ領域にそれぞれ対応付けられた各マークの表示の有無によって、前記画像の前記各サブ領域内における前記監視対象物の存否情報を可視化する第2表示部と、
前記画像のうち1つのサブ領域内から2以上の監視対象物が検知されたか否かを判別する検知数判別部と、
を備え、
前記第2表示部は、前記検知数判別部により検知したと判別された場合、前記2以上の監視対象物が存在する旨を示す第1モード、及び前記2以上の監視対象物が存在する位置を示す第2モードに順次切り替えて前記各マークを表示する
ことを特徴とする車両周辺監視装置。
【請求項2】
請求項1記載の車両周辺監視装置において、
前記第2表示部は、前記第1モード及び前記第2モードを交互に切り替えて前記各マークを表示することを特徴とする車両周辺監視装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の車両周辺監視装置において、
前記第2表示部は、前記第2モードに応じた前記マークを、前記第1モードに応じた前記マークよりも視覚的に強調して表示することを特徴とする車両周辺監視装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両周辺監視装置において、
前記第2表示部は、前記第1モードにおいて、すべての前記サブ領域に対応付けられた前記各マークを一時に表示することを特徴とする車両周辺監視装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両周辺監視装置において、
前記第2表示部は、前記第2モードにおいて、前記1つのサブ領域に対応付けられた1つのマークと、前記1つのサブ領域に隣接するサブ領域に対応付けられた少なくとも1つのマークとを併せて一時に表示することを特徴とする車両周辺監視装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−95375(P2013−95375A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−242626(P2011−242626)
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】
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