説明

車体側部構造

【課題】NV性能の確保と側面衝突時の乗員保護性能の向上とを両立させることができ、しかも軽量化に資することができる車体側部構造を得る。
【解決手段】ロッカリヤ14のリヤホイールハウス16との結合部には、ロッカリヤアウタロアリインフォース28が配設されている。その後端側上方には、これよりも板厚が厚いロッカリヤアウタアッパリインフォース32が配設されており、側面衝突時にインパクトビームの後端部が当接した際の剛性確保に寄与している。さらに、このロッカリヤアウタアッパリインフォース32の前縁フランジ部32Bに隣接して、ロッカリヤ14の断面内を上下に掛け渡すロッカシェアリインフォース34を配設した。これにより、ロッカシェアリインフォース34とロッカリヤアウタアッパリインフォース32とで一つのシェアパネルが構成され、ロッカリヤ14とリヤホイールハウス16との角度変化を抑制し、NV性能を確保できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロッカリヤとリヤホイールハウスとの結合部に着目した車体側部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、リヤホイールハウスとロッカとの結合部にガセットを設けることで、当該結合部の剛性を上げた技術が開示されている。これにより、NV性能を向上させようとするものである。同種技術としては、下記特許文献2等に開示された技術がある。例えば、特許文献2に開示された技術では、リヤホイールハウスとロッカとの結合部にガセットを設けると共にリインフォースを設けることで、同じ課題を解決しようとしている。
【特許文献1】実公平3−12616号公報
【特許文献2】実公平3−12617号公報
【特許文献3】実公平3−14458号公報
【特許文献4】実公平3−14459号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記先行技術による場合、以下の点において改良の余地がある。
【0004】
すなわち、一般に、リヤホイールハウスとロッカリヤとの結合部には、リヤサスペンションからの上下方向入力が入るため、NV性能が悪化し易い。このため、上記先行技術のようにガセットやリインフォースを追加設定する等して結合部の剛性を上げるが、追加設定した部材全体の板厚を厚くすると、重量が増加するという課題が生じる。
【0005】
一方、昨今では側面衝突時の乗員保護性能を向上させたいという要請があるため、この点にも配慮する必要がある。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、NV性能の確保と側面衝突時の乗員保護性能の向上とを両立させることができ、しかも軽量化に資することができる車体側部構造を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明に係る車体側部構造は、車体側部に形成されるドア開口部の下縁側に配置され、車両前後方向に沿って延在されたロッカリヤインナパネルとこのロッカリヤインナパネルの車両幅方向外側に配置されて、ロッカリヤインナパネルとで閉断面部を構成するロッカリヤアウタパネルと、このロッカリヤアウタパネルの車両幅方向内側に配置されると共に車両前後方向に沿って所定長さ延在され、後端部がリヤホイールハウスの前端部に接合されるストレート形状のロッカリヤアウタロアリインフォースと、このロッカリヤアウタロアリインフォースの後端側上縁の上方側に配置されると共に後端部がリヤホイールハウスの前端部に接合され、かつロッカリヤアウタロアリインフォースよりも板厚が厚く設定されたロッカリヤアウタアッパリインフォースと、ロッカリヤインナパネルの上下フランジ部とロッカリヤアウタパネルの上下フランジ部との間に挟持された状態で配置されると共に車両幅方向外側の面にロッカリヤアウタロアリインフォースの一部が接合され、ロッカのドア開口部の曲線始まり部又はそれよりも車両前方側の近傍位置からロッカリヤアウタアッパリインフォースの前端フランジ部との重合位置又は隣接位置或いは近接位置まで配置されるロッカシェアリインフォースと、を有することを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1記載の車体側部構造において、前記ロッカシェアリインフォースの後端上部と前記ロッカリヤアウタアッパリインフォースの前端フランジ部とは側面視で重合する位置関係にあり、かつ接合されている、ことを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の本発明の作用は、以下の通りである。
【0010】
一般に、リヤホイールハウスの前端側には、トレーリングアーム等のリヤサスペンションからの上下入力が入る。これにより、車両側面視でロッカリヤとリヤホイールハウスの前端部との結合部における両者のなす角度が変化し、NV性能に影響を与える。
【0011】
そこで、ロッカリヤとリヤホイールハウスとの結合部における上下曲げ剛性を上げるために、ロッカリヤからリヤホイールハウスの前端部までを、ドア開口部下縁の曲線形状に合わせた側面視でテーパ状のリインフォースを設置して補強することも考えられる。しかし、この場合には、側面衝突時に当該リインフォースの上部側にリヤサイドドア内に配設されたインパクトビームの後端部が当接する位置関係になる可能性があることから、当該リインフォースの上部側の板厚を厚くする必要があるが、上部側の板厚だけを厚くすることは一般に困難であるため、リインフォース全体の板厚を厚くすることになる。従って、この手法による場合には、大幅な重量増加を招く不利がある。
【0012】
一方、本発明のように、上記リインフォースをアッパ側とロア側とに分割して、板厚増加が求められるアッパ側のみを厚くすることが考えられる。しかし、この場合には、ロッカリヤとリヤホイールハウスとをせん断方向に結合するパネルが存在しないため、上下曲げ剛性が低下するという不利が生じる。
【0013】
そこで、本発明では、これを補うため、ロッカリヤインナパネルの上下フランジ部とロッカリヤアウタパネルの上下フランジ部との間にロッカシェアリインフォースを配置し、ロッカシェアリインフォースをロッカのドア開口部の曲線始まり部又はそれよりも車両前方側の近傍位置からロッカリヤアウタアッパリインフォースの前端フランジ部との重合位置又は隣接位置或いは近接位置まで配置することとした。これにより、リヤホイールハウスの前端部からロッカリヤの下端部までのシェアパネルが構成され、変形が最も大きいロッカのドア開口部の曲線始まり部の変形を抑制することができる。また、ロッカリヤアウタアッパリインフォースはロッカリヤアウタロアリインフォースと分かれているため(上下に分割されているため)、側面衝突性能に特化した板厚設定が可能となる。従って、最小限の重量増加で側面衝突対策用の補強効果も充分に得られる。
【0014】
請求項2記載の本発明によれば、ロッカシェアリインフォースの後端上部とロッカリヤアウタアッパリインフォースの前端フランジ部とが側面視で重合する位置関係にあり、かつ接合されているため、リヤホイールハウスの前端部からロッカリヤの下端部までのシェアパネルが完全に一体化される。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る車体側部構造は、NV性能の確保と側面衝突時の乗員保護性能の向上とを両立させることができ、しかも軽量化に資することができるという優れた効果を有する。
【0016】
請求項2記載の本発明に係る車体側部構造は、ロッカリヤとリヤホイールハウスとの結合部の上下曲げ剛性を効果的に向上させることができるという優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る車体側部構造の第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
【0018】
図1には、本実施形態に係る車体側部構造の全体構成が側面視で示されている。この図に示されるように、車体側部10のリヤ側には、図示しないリヤサイドドアによって開閉されるリヤ側ドア開口部12が形成されている。リヤ側ドア開口部12の下縁側には、車両前後方向に沿ってロッカリヤ14が延在されている。ロッカリヤ14の後端側には、リヤホイールハウス16が配置されている。リヤホイールハウス16の上部前端側は、なだらかな曲線を描きながらロッカリヤ14の後端部に接続されている。
【0019】
図2には、図1に示される車体側部構造の要部が拡大して示されている。また、図3及び図4には、当該車体側部構造の要部の縦断面図がそれぞれ示されている。これらの図に示されるように、ロッカリヤ14は、車両幅方向内側に配置される断面略ハット形状のロッカリヤインナパネル18と、車両幅方向外側に配置される断面略ハット形状のロッカリヤアウタパネル20(図3及び図4参照)と、を備えている。なお、図1及び図2では、ロッカリヤアウタパネル20を取り除いた状態で図示している。
【0020】
ロッカリヤ14は、基本的には、ロッカリヤインナパネル18の上端フランジ部18Aとロッカリヤアウタパネル20の上端フランジ部20A並びにロッカリヤインナパネル18の下端フランジ部18Bとロッカリヤアウタパネル20の下端フランジ部20Bがそれぞれスポット溶接されることにより、閉断面構造に構成されている(即ち、両パネルによって閉断面部22が形成された構造になっている)。なお、ロッカリヤインナパネル18の高さ方向中間部に形成された車両幅方向内側への膨出部18Cの上面側にはリヤフロアパン24の車両幅方向外側の端末部24Aがスポット溶接されており、又膨出部18Cの下面とリヤフロアパン24の下面との間には断面略L字状に形成されて車両前後方向に沿って延在するリヤサイドメンバ26がスポット溶接されている。
【0021】
ここで、上述したロッカリヤアウタパネル20の車両幅方向内側には、断面略ハット形状に形成された長尺状のロッカリヤアウタロアリインフォース28が配設されている。ロッカリヤアウタロアリインフォース28は車両前後方向に沿って延在されており、その前端部28Aはロッカ曲線始まり部30を車両前方側に越えた所定位置に配置されており、又後端部28Bはリヤホイールハウス16の前端部16Aに接合されている。さらに、ロッカリヤアウタロアリインフォース28の上端部には上端フランジ部28Cが形成されており、又ロッカリヤアウタロアリインフォース28の下端部には下端フランジ部28Dが形成されている。
【0022】
図3と図4との対比から解るように、ロッカリヤアウタロアリインフォース28の上端フランジ部28Cは、ロッカリヤインナパネル18の上端フランジ部18Aとロッカリヤアウタパネル20の上端フランジ部20Aとの間に挟持された状態で三枚重ねでスポット溶接されている。一方、ロッカリヤアウタロアリインフォース28の下端フランジ部28Dは、後述するロッカシェアリインフォース34の下端フランジ部34Dがロッカリヤインナパネル18の下端フランジ部18Bとロッカリヤアウタパネル20の下端フランジ部20Bとの間に挟持されてスポット溶接される箇所では切欠29が形成されており、逆にロッカシェアリインフォース34側に切欠31が形成されている箇所では、ロッカリヤインナパネル18の下端フランジ部18Bとロッカリヤアウタパネル20の下端フランジ部20Bとの間に挟持されてスポット溶接されている。
【0023】
上記構成のロッカリヤアウタロアリインフォース28の後端部28Bの上方側には、側面視で略台形状に形成されたロッカリヤアウタアッパリインフォース32が、接合代分だけ上下に重なった状態で配設されている。ロッカリヤアウタアッパリインフォース32の縦断面形状もロッカリヤアウタロアリインフォース28の縦断面形状と同様に略ハット形状とされている。ロッカリヤアウタアッパリインフォース32の外周部には、上縁フランジ部32A、前縁フランジ部32B、下縁フランジ部32C、後縁フランジ部32Dがそれぞれ形成されている。後縁フランジ部32Dは車両幅方向外側へ折り曲げられてリヤホイールハウス16の前端部16Aに接合されている。また、下縁フランジ部32Cは、ロッカリヤアウタロアリインフォース28の上端フランジ部28Cに接合されている。さらに、本実施形態では、ロッカリヤアウタアッパリインフォース32の板厚はロッカリヤアウタロアリインフォース28の板厚よりも厚く設定されており、側面衝突時に図示しないリヤサイドドア内に配設された図示しないインパクトビームの後端部が車両幅方向外側への膨出部32Eに当接されるようになっている。換言すれば、ロッカリヤアウタアッパリインフォース32はインパクトビームの後端部と側面視で重なるような位置関係にあり、この部分のみをロッカリヤアウタロアリインフォース28から切り離して分割した構造になっている。
【0024】
さらに、ロッカリヤ12の長手方向の中間部には、側面視で略矩形状に形成されたロッカシェアリインフォース34が配設されている。図2に示されるように、本実施形態では、ロッカシェアリインフォース34の前端部34Aはロッカ曲線始まり部30に配置されており、ロッカシェアリインフォース34の後端部34Bはロッカリヤアウタアッパリインフォース32の前縁フランジ部32Bに隣接して配置されている。
【0025】
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
【0026】
一般に、リヤホイールハウス16の前端側には、トレーリングアーム等のリヤサスペンションからの上下入力F(図1参照)が入る。これにより、車両側面視でロッカリヤ14とリヤホイールハウス16の前端部16Aとの結合部における両者のなす角度が変化し(この角度変化を図1に矢印Bで示す)、NV性能に影響を与える。
【0027】
そこで、ロッカリヤ14とリヤホイールハウス16との結合部における上下曲げ剛性を上げるために、ロッカリヤ14からリヤホイールハウス16の前端部16Aまでを、リヤドア開口部12の下縁の曲線形状に合わせた側面視でテーパ管形状のリインフォース(本実施形態のロッカリヤアウタロアリインフォース28とロッカリヤアウタアッパリインフォース32とを一部品化したイメージ)を設置して補強することも考えられる。しかし、この場合には、側面衝突時に当該リインフォースの上部側にリヤサイドドア内に配設されたインパクトビームの後端部が当接する位置関係になる可能性があることから、当該リインフォースの上部側の板厚を厚くする必要があるが、上部側の板厚だけを厚くすることは一般に困難であるため、リインフォース全体の板厚を厚くすることになる。従って、この手法による場合には、大幅な重量増加を招く不利がある。
【0028】
一方、本実施形態のように、上記リインフォースをアッパ側とロア側とに分割して、板厚増加が求められるアッパ側のみを厚くすることが考えられる。しかし、この場合には、ロッカリヤ14とリヤホイールハウス16とをせん断方向に結合するパネルが存在しないため、上下曲げ剛性が低下するという不利が生じる。
【0029】
そこで、本実施形態では、これを補うため、ロッカリヤインナパネル18の上端フランジ部18A及び下端フランジ部18Bとロッカリヤアウタパネル20の上端フランジ部20A及び下端フランジ部20Bとの間にロッカシェアリインフォース34を配置し、ロッカシェアリインフォース34をロッカリヤ14のリヤ側ドア開口部12のロッカ曲線始まり部30からロッカリヤアウタアッパリインフォース32の前縁フランジ部32Aとの隣接位置まで配置することとした。これにより、リヤホイールハウス16の前端部16Aからロッカリヤ14の下端部までのシェアパネル(図2において、ロッカシェアリインフォース34とロッカリヤアウタアッパリインフォース32とを一体化したイメージ)が構成され、変形が最も大きいロッカリヤ14のリヤ側ドア開口部12のロッカ曲線始まり部30の変形を抑制することができる。
【0030】
また、ロッカリヤアウタアッパリインフォース32はロッカリヤアウタロアリインフォース28と分かれているため(上下に分割されているため)、側面衝突性能に特化した板厚設定が可能となる。従って、最小限の重量増加で側面衝突対策用の補強効果も充分に確保される。
【0031】
以上を総括すると、本実施形態に係る車体側部構造は、NV性能の確保と側面衝突時の乗員保護性能の向上とを両立させることができ、しかも軽量化に資することができる。
【0032】
〔第2実施形態〕
以下、図5及び図6を用いて、本発明に係る車体側部構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0033】
図5及び図6に示されるように、この第2実施形態では、ロッカリヤアウタアッパリインフォース40の前縁フランジ部40Aを第1実施形態のそれよりも車両前方側へ延設させて、ロッカシェアリインフォース34に側面視で完全に重合する部分を設けた点に特徴がある。つまり、車両前方側へ延設させた前縁フランジ部40Aがロッカシェアリインフォース34の角部と車両前後方向に完全にオーバーラップした部分を有しており、このラップ代の部分(斜線部)42で両者が他のパネルと一緒にスポット溶接により接合されている。
【0034】
(作用・効果)
上記構成によっても、前述した第1実施形態の構成を基本的には踏襲しているので、第1実施形態と同様に、NV性能の確保と側面衝突時の乗員保護性能の向上とを両立させることができ、しかも軽量化に資することができる。
【0035】
さらに、第1実施形態では、ロッカシェアリインフォース34に対してロッカリヤアウタアッパリインフォース32の前縁フランジ部32Aが車両前後方向に隣接して配置される構成であったが、本実施形態では、両者が側面視で重合して接合されているので、リヤホイールハウス16の前端部16Aからロッカリヤ14の下端部までのシェアパネルが完全に一体化される。その結果、本実施形態によれば、ロッカリヤ14の後端部とリヤホイールハウス16との結合部分の上下曲げ剛性を効果的に向上させることができる。
【0036】
〔上記実施形態の補足説明〕
なお、上述した第1実施形態では、ロッカシェアリインフォース34に対してロッカリヤアウタアッパリインフォース32の前縁フランジ部32Aが車両前後方向に隣接して配置され、第2実施形態では、両者が側面視で重合して接合される構成を採っているが、これに限らず、ロッカシェアリインフォースに対してロッカリヤアウタアッパリインフォースの前縁フランジ部が近接して配置される構成を採っても(つまり、仮に若干離れていたとしても)、それに応じた効果は得られる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】第1実施形態に係る車体側部構造の全体構成を示す側面面である。
【図2】図1に示される車体側部構造の要部を拡大した要部拡大側面図である。
【図3】図2の3−3線に沿って切断した状態を示す縦断面図である。
【図4】図2の4−4線に沿って切断した状態を示す縦断面図である。
【図5】第2実施形態に係る車体側部構造の要部を拡大した要部拡大側面図である。
【図6】図5の6−6線断面図である。
【符号の説明】
【0038】
10 車体側部
12 リヤ側ドア開口部
14 ロッカリヤ
16 リヤホイールハウス
18 ロッカリヤインナパネル
20 ロッカリヤアウタパネル
22 閉断面部
28 ロッカリヤアウタロアリインフォース
30 ロッカ曲線始まり部
32 ロッカリヤアウタアッパリインフォース
32B 前縁フランジ部
34 ロッカシェアリインフォース
40 ロッカリヤアウタアッパリインフォース
40A 前縁フランジ部
42 ラップ部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体側部に形成されるドア開口部の下縁側に配置され、車両前後方向に沿って延在されたロッカリヤインナパネルと
このロッカリヤインナパネルの車両幅方向外側に配置されて、ロッカリヤインナパネルとで閉断面部を構成するロッカリヤアウタパネルと、
このロッカリヤアウタパネルの車両幅方向内側に配置されると共に車両前後方向に沿って所定長さ延在され、後端部がリヤホイールハウスの前端部に接合されるストレート形状のロッカリヤアウタロアリインフォースと、
このロッカリヤアウタロアリインフォースの後端側上縁の上方側に配置されると共に後端部がリヤホイールハウスの前端部に接合され、かつロッカリヤアウタロアリインフォースよりも板厚が厚く設定されたロッカリヤアウタアッパリインフォースと、
ロッカリヤインナパネルの上下フランジ部とロッカリヤアウタパネルの上下フランジ部との間に挟持された状態で配置されると共に車両幅方向外側の面にロッカリヤアウタロアリインフォースの一部が接合され、ロッカのドア開口部の曲線始まり部又はそれよりも車両前方側の近傍位置からロッカリヤアウタアッパリインフォースの前端フランジ部との重合位置又は隣接位置或いは近接位置まで配置されるロッカシェアリインフォースと、
を有することを特徴とする車体側部構造。
【請求項2】
前記ロッカシェアリインフォースの後端上部と前記ロッカリヤアウタアッパリインフォースの前端フランジ部とは側面視で重合する位置関係にあり、かつ接合されている、
ことを特徴とする請求項1記載の車体側部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−1244(P2008−1244A)
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−173169(P2006−173169)
【出願日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】