説明

軽車両

【課題】被介護者等を着座させる場合に着座し易くすることを可能とする。
【解決手段】車台フレーム3に、前後輪5,7,9を支持し、前後輪5,7,9の少なくとも一方である後輪9を駆動輪とし、前後輪5,7,9の少なくとも一方である前輪5,7を操向輪とし、車台フレーム3に、主座席11及び該主座席11よりも前方位置の副座席13を設け、副座席13に被介護者等の副乗員を容易に且つ安定して着座させ、後輪9の駆動により走行し、前輪5,7の操舵により操向することができることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、介護者が主座席に乗り、被介護者を副座席に乗せて走行する介護車両等として供される軽車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、軽車両には、特許文献1に記載のようなものがある。
【0003】
この軽車両は、後輪を足こぎによる駆動輪とし、前輪を操舵ハンドルにより操向可能な操向輪として車台フレームに支持し、座席を備えると共に、前部にキャリヤを備えている。
【0004】
従って、座席に着座する乗員が、キャリヤに物などを乗せ、後輪を足こぎによる駆動し、操舵ハンドルにより前輪を操向して走行することができる。
【0005】
しかし、キャリヤは、物を乗せるのには適するが、単に荷台用として車台フレーム前部に設けられているに過ぎなかった。
【0006】
このため、被介護者等を着座させる場合に着座のし易さ等の面で難点がある。
【0007】
【特許文献1】WO99/61304
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
解決しようとする問題点は、被介護者等を着座させる場合に着座のし易さ等の面で難点があった点である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、被介護者等を着座させる場合に着座し易くするために、車台フレームに、前後輪を支持し、前記前後輪の少なくとも一方を駆動輪とし、前記前後輪の少なくとも一方を操向輪とし、前記車台フレームに、主座席及び該主座席よりも前方位置の副座席を設けたことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、車台フレームに、前後輪を支持し、前記前後輪の少なくとも一方を駆動輪とし、前記前後輪の少なくとも一方を操向輪とし、前記車台フレームに、主座席及び該主座席よりも前方位置の副座席を設けた。
【0011】
このため、副座席に被介護者等の副乗員を容易に且つ安定して着座させ、前後輪の少なくとも一方の駆動により走行し、前後輪の少なくとも一方の操舵により操向することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
被介護者等を着座させる場合に着座し易くするという目的を、主座席及び該主座席よりも前方位置の副座席を設けることにより実現した。
【実施例1】
【0013】
[フレーム構造]
図1は、本発明の実施例1に係る軽車両の側面図、図2は、同正面図、図3は、同平面図である。
【0014】
図1〜図3のように、軽車両1は、車台フレーム3に対し、左右2輪の前輪5,7と左右中央の1輪の後輪9とが支持され、3輪車として構成されている。この軽車両1には、主座席11及び主座席11よりも前方位置の副座席13が設けられている。
【0015】
前記車台フレーム3は、主フレーム15及びサイド・サポート・フレーム17を備え、前後輪5,7を支持したものである。
【0016】
前記主フレーム15は、前後方向に延設され、後方へ凸形状に湾曲して前輪5,7の車軸側から後部上方側へ傾斜するように形成されている。この主フレーム15の上端に主座席11が支持されている。主座席11は、後輪9の車軸上方側に配置され、座部18及び背もたれ部19を備えている。
【0017】
主フレーム15の中間部前部側に、フレーム支持ロッド20が起立形成され、同後部側前記前輪5,7が操向輪として操向可能に支持され、且つ主フレーム15に対し後述する左右傾斜機構を介して支持され、左右傾斜可能となっている。主フレーム15の前端部16は、副座席13の左右中央下側を通り前輪5,7より前方へ突出し、この前端部16に足乗せ部21がヒンジ22を介して回転可能に取り付けられている。従って、足乗せ部21は、副座席13の下部前方の実線図示の使用位置と鎖線図示の副座席13の下側への収納位置とに移動可能に構成されている。
【0018】
主フレーム15の中間部後側に、駆動部支持フレーム23,25の前端が結合されている。駆動部支持フレーム23,25は、後方へ延設され、後端に前記後輪9が駆動輪として支持されている。駆動部支持フレーム23,25には、後輪9を覆う後輪カバー26が取り付けられている。
【0019】
後輪9は、電動アシスト部を備えた足こぎ機構27により駆動可能となっている。足こぎ機構27は、左右のペダル29,31を備えている。左右のペダル29,31は、ペダル・アーム19a,31aの後端が駆動部支持フレーム23,25側に後輪9の車軸と同心に回転可能に支持されている。このペダル・アーム19a,31aの後端が、駆動部支持フレーム23,25内に設けられた足こぎ機構27の駆動部(図示せず)にギヤ等を介して連動結合され、駆動部は、後輪9の車軸に連動連結されている。後輪9の車軸には、アシスト電動モータ(図示せず)が連動連結され、このアシスト電動モータによりバッテリィ32を電源として後輪9をアシスト駆動することができる。
【0020】
前記サイド・サポート・フレーム17は、ベース部33、サポート部35,37、ハンドル支持部39から成り、図2のように前方から見て上下に長い卵形枠状に形成されている。サポート部35,37の下部は、収束してベース部33に連続し、ベース部33が、主フレーム15のフレーム支持ロッド20に結合されている。サポート部35,37は、側部から見て前輪5,7の車軸側から後部上方側へ後方凹形状に湾曲して傾斜するように形成されている。
【0021】
前記主フレーム15の中間部には、前記バッテリィ32が着脱可能に支持され、着脱自在のバッテリィ・カバー40で覆われている。
【0022】
前記サポート部35,37の下部間側に、前記副座席13が支持されている。副座席13は、バケット状シートで構成され、座部41及び背もたれ部43を備えている。
【0023】
座部41は、後部41a側がベース部33及びフレーム支持ロッド20上端に支持され、前端部41b側が左右サポート部35,37よりも前方へ突出している。背もたれ部43は、上部43a及び上下中間部43bがサポート部35,37に支持され、サポート部35,37よりも後方へ突出している。
【0024】
従って、サイド・サポート・フレーム17のサポート部35,37は、副座席13の両側部に立ち上がり該副座席13に着座する副乗員である被介護者の側部をサポートする構成となっている。
【0025】
この副座席13は、前記前輪5,7の車軸上方側で、前記主座席11よりも低位置に配置されている。この副座席13の座部41の座面の地上高さは、人の膝位置に対応させて設定されている。この座面の地上高さは、座部41の前端部41bの高さが基準となる。なお、地上高さを、座部41の中央の座面等を基準とすることもできる。
【0026】
サイド・サポート・フレーム17のサポート部35,37には、フロント・サポート45が取り付けられている。フロント・サポート45は、前記副座席13に着座する副乗員の前側を囲む形状となっている。フロント・サポート45は、前部45aが、図2の鎖線図示のように基部45bに対して左右方向へ回動可能に設けられている。基部45bは、サポート部35,37に一体に設けられている。
【0027】
従って、副座席13に着座する際には、フロント・サポート45の前部45aを基部45bの一方に対し図2の鎖線図示のように回転させて退避移動させることができる。
【0028】
前記ハンドル支持部39は、サイド・サポート・フレーム17の頂部側に設けられ、操舵部として操舵ハンドル51を左右回転操作可能に支持している。この操舵ハンドル51を主座席11の主乗員が操作することで操向輪である前輪5,7を連動させ、操向することができる。操舵ハンドル51には、ブレーキ・レバー52,54が設けられ、図示しないワイヤを介して一方は前輪5,7のブレーキに連動連結され、他方は後輪9のブレーキに連動連結されている。
【0029】
ハンドル支持部39には、回転角センサ53が取り付けられている。回転角センサ53は、操舵ハンドル51の左右回転角を検出し、コントローラ52に入力する構成となっている。
【0030】
コントローラ52は、回転角センサ53の検出する左右回転角に応じて後述する操向電動モータを駆動制御し操向輪である前輪5,7を操向する構成となっている。
【0031】
[操向機構及び左右傾斜機構]
図4は、前輪の操向機構及び左右傾斜機構を示す要部概略斜視図である。
【0032】
図1〜図4のように、前記前輪5,7は、操向機構55の操向リンク56を介して操向可能であり、左右傾斜機構57により主フレーム15に対して左右傾斜可能となっている。この操向機構55及び左右傾斜機構57は、主フレーム15上に着脱自在に取り付けられた機構カバー63内に収容されている。
【0033】
前記操向機構55は、前記コントローラ52により制御される操向電動モータ59を備えている。操向電動モータ59は、フレーム支持ロッド20の中間部後面に固定されている。
【0034】
前記前輪5,7は、前輪車軸65の両端部に取り付けられたスピンドル67,69に回転自在に支持され、スピンドル67,69に固定された前記操向リンク56のナックル・アーム71,73に同タイロッド75の両端が相対回転自在に連結されている。
【0035】
タイロッド75の中央には、連動板77が取り付けられ、操向電動モータ59の出力軸に取り付けられたクランク79が遊嵌結合されている。この結合によりクランク79の左右揺動に対しタイロッド75の左右及び若干の前後並進移動を可能とする。
【0036】
従って、操向電動モータ59が左右何れかの方向へ回転駆動されるとクランク79及び連動板77を介してタイロッド75が左右何れかの方向へ移動し、ナックル・アーム71,73がタイロッド75から回転力を受ける。
【0037】
ナックル・アーム71,73への回転力は、スピンドル67,69に伝達され、スピンドル67,69が連動回転し、前輪5,7が左右何れかの方向へ操向される。
【0038】
前記左右傾斜機構57は、前輪5,7の車軸65を路面の左右傾きに応じて車台フレーム3に対し左右何れかへ傾き回転させ、車台フレーム3の水平走行を維持させるものである。
【0039】
前記車軸65は、左右中央にボス部81を備え、ボス部81が主フレーム15上に配置され、主フレーム15に固定されたブラケット61及びフレーム支持ロッド20間に回転自在に支持されている。ボス部81には、弧状ラック89が固定されている。
【0040】
前記フレーム支持ロッド20の前面側(図1左側)には、傾斜電動モータ85が支持され、この傾斜電動モータ85は、傾斜制御部としても機能するコントローラ52により制御される。傾斜電動モータ85の駆動軸に取り付けられたピニオン87は、前記ボス部81に固定された弧状ラック89に噛み合っている。
【0041】
前記フレーム支持ロッド20には、傾斜センサ91が取り付けられている。傾斜センサ91は、車台フレーム3の左右傾斜を検出してその信号を前記コントローラ52へ入力する。
【0042】
従って、軽車両1が道路の端の傾斜した路面等を走行するようなとき、傾斜センサ91が車台フレーム3の左右傾斜角を検出してコントローラ52へ入力すると、コントローラ52は、傾斜電動モータ85へ駆動信号を出力し、傾斜電動モータ85が傾斜に応じて駆動される。
【0043】
この傾斜電動モータ85の駆動によりピニオン87を介して弧状ラック89が駆動され、ボス部81が左右へ回転駆動される。
【0044】
ボス部81が回転駆動されると車軸65が、ボス部81において左右何れかへ揺動回転し、前輪5,7が車軸65と共に車台フレーム3に対して路面の傾斜方向へ傾く。
【0045】
この前輪5,7及び車軸65の傾きにより車台フレーム3は、ほぼ水平状態を維持することができ、左右何れかへ傾斜した路面でも的確に走行することができる。
【0046】
[着座等]
主乗員である介護者は、乗車する前に副乗員である被介護者を副座席13に着座させる。
【0047】
このとき、フロント・サポート45の前部45aを図2の鎖線図示のように退避位置に回転させると共に、足乗せ部21をヒンジ22中心に回転させ、図1の鎖線図示の収納位置とする。
【0048】
被介護者を副座席13の座部41に対して後ろ向きに立たせ、そのまま被介護者の膝を折るようにして座部41上に腰を落とさせる。
【0049】
次いで、足乗せ部21を回転させて図1の実線図示の使用位置へセットし、被介護者の両足を持ち上げ、足乗せ部21上へ乗せる。
【0050】
次いで、被介護者の上半身を副座席13の背もたれ部43に確実に保持させ、フロント・サポート45の前部45aを図2の実線図示の位置へ戻す。
【0051】
この被介護者の着座状態では、上半身が背もたれ部43に確実に保持され、側部はサイド・サポート・フレーム17のサポート部35,37によりサポートされる。被介護者の前側は、フロント・サポート45により確実にサポートされる。
【0052】
主乗員である介護者は、主座席11に着座し、走行ハンドル51を握ると共に左右のペダル29,31に左右の足を掛ける。
【0053】
ペダル29,31を交互に踏み込むと電動アシストの足こぎ機構27の動作により後輪9が駆動され前後輪5,7,9の3輪で走行することができる。
【0054】
操舵ハンドル51を旋回方向へ操舵すると、回転角センサ53が操舵による操舵ハンドル51の回転角を検出し、コントローラ52へ入力する。
【0055】
コントローラ52は、回転角に応じて操向電動モータ59を駆動させ、前記のように左右前輪5,7を旋回方向へ操向させることができる。
【0056】
軽車両1が道路の端の傾斜した路面等を走行するようなとき、傾斜センサ91の傾斜角検出により、前記のようにコントローラ52が傾斜電動モータ85を駆動し、車軸65及び前輪5,7を傾斜させて車台フレーム3のほぼ水平な姿勢を維持させることができる。従って、主座席11及び副座席13は傾くことなく、そのまま安定した姿勢で円滑に走行することができる。
【0057】
[実施例の効果]
本発明の実施例は、車台フレーム3に、前後輪5,7,9を支持し、前記前後輪5,7,9の少なくとも一方である後輪9を駆動輪とし、前記前後輪5,7,9の少なくとも一方である前輪5,7を操向輪とし、前記車台フレーム3に、主座席11及び該主座席11よりも前方位置の副座席13を設けた。
【0058】
このため、副座席13に被介護者等の副乗員を容易に且つ安定して着座させ、後輪9の駆動により走行し、前輪5,7の操舵により操向することができる。
【0059】
前記前輪5,7は、左右2輪備えられ、前記後輪9は、左右中央の1輪備えられた3輪車である。
【0060】
このため、副座席13を左右の前輪5,7で安定して支持させながら走行することができる。
【0061】
前記主座席11は、前記後輪9の車軸上方側に配置され、前記副座席13は、前記前輪5,7の車軸65上方側に配置された。
【0062】
このため、介護者の体重を後輪9に掛け、被介護者の体重を前輪5,7に掛けることで前後重量バランスが良く、安定して走行することができる。
【0063】
前記副座席13は、前記主座席11よりも低位置に配置された。
【0064】
このため、介護者の前方視界を容易に確保することができ、且つ介護者が被介護者を容易に視認看護することができる。
【0065】
前記車台フレーム3に固定され前記副座席13の両側部に立ち上がり該副座席13に着座する被介護者の側部をサポートするサイド・サポート・フレーム17を設け、前記サイド・サポート・フレーム17に、前記主座席11の介護者が操作することで前記前輪5,7を連動させる操舵ハンドル51を支持した。
【0066】
従って、操舵ハンドル51を支持する特別なフレームを必要とせず、全体的に簡素であり軽量なフレーム構造にすることができる。
【0067】
前記サイド・サポート・フレーム17のサポート部35,37は、前方へ凹形状となるように湾曲して前記前輪5,7の車軸65側から後部上方側へ傾斜するように形成された。
【0068】
従って、サポート部35,37を被介護者の側部に配置させながら操舵ハンドル51を主座席1側へ無理なく近づけることができ、合理的なフレーム構造を達成することができる。
【0069】
前記サイド・サポート・フレーム17に、前記副座席13に着座する被介護者の前側を囲むように配置可能なフロント・サポート45を設けた。
【0070】
従って、被介護者の前部を確実にサポートすることができる。
【0071】
前記車台フレーム3に、前記副座席13の下部前方に位置する足乗せ部21を取り付けた。
【0072】
従って、被介護者の両足をサポートすることができると共に、足乗せ部21がプロテクタとなり、前方の障害物に対して被介護者を保護することができる。
【0073】
前記主座席11を、後方へ凸形状となるように湾曲して前記前輪5,7の車軸65側から後部上方側へ傾斜するように形成された主フレーム15の上端に支持した。
【0074】
従って、介護者が主座席11に着座したとき、サイド・サポート・フレーム17及び主フレーム15の前後間を広く取ることができ、介護者の自由度を拡げることができる。
【0075】
前記駆動輪9は、電動アシスト部を備えた足こぎ機構27により駆動可能である。
【0076】
従って、被介護者を乗せた状態でも介護者は軽く走行することができる。
[その他]
前輪5,7を駆動輪とすることもできる。
【0077】
後輪9或いは前後輪5,7,9を操向輪とすることもできる。
【0078】
操舵部は、操舵ハンドル51に代えて操舵用のボタン、レバーなどで構成することもできる。
【0079】
前後輪とも2輪の4輪車等として構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】軽車両の側面図である。(実施例1)
【図2】軽車両の正面図である。(実施例1)
【図3】軽車両の平面図である。(実施例1)
【図4】前輪の操向機構及び左右傾斜機構を示す要部概略斜視図である。(実施例1)
【符号の説明】
【0081】
1 軽車両
3 車台フレーム
5,7 前輪(操向輪)
9 後輪(駆動輪)
11 主座席
13 副座席
17 サイド・サポート・フレーム
21 足乗せ部
27 足こぎ機構
36 コントローラ(操向制御部)
45 フロント・サポート
51 操舵ハンドル(操舵部)
65 車軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車台フレームに、前後輪を支持し、
前記前後輪の少なくとも一方を駆動輪とし、
前記前後輪の少なくとも一方を操向輪とし、
前記車台フレームに、主座席及び該主座席よりも前方位置の副座席を設けた、
ことを特徴とする軽車両。
【請求項2】
請求項1記載の軽車両であって、
前記前輪は、左右2輪備えられ、前記後輪は、左右中央の1輪備えられた3輪車である、
ことを特徴とする軽車両。
【請求項3】
請求項1又は2記載の軽車両であって、
前記主座席は、前記後輪の車軸上方側に配置され、
前記副座席は、前記前輪の車軸上方側に配置された、
ことを特徴とする軽車両。
【請求項4】
請求項1〜3の何れかに記載の軽車両であって、
前記副座席は、前記主座席よりも低位置に配置された、
ことを特徴とする軽車両。
【請求項5】
請求項1〜4の何れかに記載の軽車両であって、
前記車台フレームに固定され前記副座席の両側部に立ち上がり該副座席に着座する副乗員の側部をサポートするサイド・サポート・フレームを設け、
前記サイド・サポート・フレームに、前記主座席の主乗員が操作することで前記操向輪を連動させる操舵部を支持した、
ことを特徴とする軽車両。
【請求項6】
請求項1〜5の何れかに記載の軽車両であって、
前記操舵部は、前記サイド・サポート・フレームの頂部に左右回転操作可能に支持された操舵ハンドルであり、
前記操向輪を操向駆動する操向電動モータを設け、
前記操舵ハンドルの左右回転角を検出する回転角センサを設け、
前記回転角センサの検出する左右回転角に応じて前記操向電動モータを駆動し前記操向輪を操向する操向制御部を設けた、
ことを特徴とする軽車両。
【請求項7】
請求項1〜6の何れかに記載の軽車両であって、
前記サイド・サポート・フレームは、前方へ凸形状となるように湾曲して前記前輪の車軸側から後部上方側へ傾斜するように形成された、
ことを特徴とする軽車両。
【請求項8】
請求項1〜7の何れかに記載の軽車両であって、
前記サイド・サポート・フレームに、前記副座席に着座する副乗員の前側を囲むように配置可能なフロント・サポートを設けた、
ことを特徴とする軽車両。
【請求項9】
請求項1〜8の何れかに記載の軽車両であって、
前記車台フレームに、前記副座席の下部前方に位置する足乗せ部を取り付けた、
ことを特徴とする軽車両。
【請求項10】
請求項1〜9の何れかに記載の軽車両であって、
前記駆動輪は、電動アシスト部を備えた足こぎ機構により駆動可能である、
ことを特徴とする軽車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−83651(P2009−83651A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−255692(P2007−255692)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(899000057)学校法人日本大学 (650)
【Fターム(参考)】