説明

通信端末及び通信システム

【課題】 対象機器のアクセス権設定やセキュリティ設定等に複雑な操作を要せず、大規模且つ複雑なシステムを用いずに、セキュリティ性を確保しつつネットワークを経由して外部端末に対象機器のアクセス権を設定可能とする。
【解決手段】
ユーザYBの携帯電話端末MBは、ユーザYAの携帯電話端末MAとの間で音声通話路が確立され、且つ、ユーザYBからアクセス許可指示の入力がなされた時に、携帯電話端末MAからのインターネット10経由によるアクセスを許可する設定をルータLBやHDDレコーダRBに行うと共に、それら機器にインターネット10経由でアクセスを行うためのアクセス情報を携帯電話端末MAへ送信する。携帯電話端末MAは、携帯電話端末MBから送られてきたアクセス情報を利用して、インターネット10でHDDレコーダRB等へアクセスする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばインターネット等の外部ネットワークへ接続可能となされたホームネットワーク内の各種機器を、インターネット等を通じて外部から制御するのに好適な通信端末及び通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、インターネット等の外部ネットワークへ接続可能となされたホームネットワーク内の各種機器に対して、上記インターネット等を通じて外部機器がアクセスを行うような場合には、少なくとも、ルータに対するアクセス権設定と、外部機器がホームネットワークへ接続するための設定とが必要となされている。したがって、事前にアクセス権が設定されている所定の通信端末以外の機器が、外部からホームネットワーク内に接続するのは極めて困難となっている。
【0003】
一方、国際公開第01/82086号パンフレット(特許文献1)には、ネットワークの資源へのアクセスを制限された利用者が要求を出すことで、簡単にアクセス権の設定が行えるアクセス権設定装置及び管理者端末を含むシステムが開示されている。このシステムによれば、ネットワーク上の資源へアクセスしたい利用者が、資源、時間、アクセス内容などのアクセス権の設定内容をアクセス要求情報に記述し、アクセス権を管理するアクセス権設定装置へ向けて送信する。そのアクセス要求情報は、アクセス要求情報転送手段により資源の管理者へ転送され、そして、当該管理者が要求内容を確認し承認の判断を下した場合に、アクセス権設定装置により自動でアクセス権の設定が行われる。
【0004】
また、特開2003−242115号の公開特許公報(特許文献2)には、クライアントで煩わしい操作をすることなく、簡単に認証作業を行い、且つ、セキュリティを向上させることができるHTTP認証方法が開示されている。このHTTP認証方法によれば、アクセス権限のあるユーザが所持する携帯電話端末により、パーソナルコンピュータやVTRを遠隔操作する場合、先ず、サーバ装置に対してダイヤルが行われる。これを受けてURL管理部は、有効期限付きの使い捨てのパスワードを作成し、SMTPクライアントに通知する。SMTPクライアントは、そのパスワードを埋め込んだURLを記述した電子メールを作成し、携帯電話端末へ送信する。携帯電話端末は、当該URLを指定して、HTTPサーバにアクセスし、HTTPサーバは、URLに埋め込まれているパスワードを参照して認証作業を行い、HTMLデータを送信又は宅内機器を遠隔操作する。
【0005】
【特許文献1】国際公開第01/82086号パンフレット(図1、図2)
【特許文献2】特開2003−242115号公報(図1、図2、図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、現実の生活シーンでは、例えば自宅等のパーソナルコンピュータの設定に関してユーザがカスタマーセンタ等に問い合わせを行っている時や、例えば録画機器の操作や設定が苦手な父母が息子等に電話越しで録画の方法を尋ねる時などのように、それら対象機器の設定を行う能力を持った人が、外部からネットワーク経由でその対象機器を直接操作及び設定を行いたいというケースがしばしば見受けられる。
【0007】
しかしながら、前述したように、外部端末がネットワーク経由で対象機器の設定等を行うためには、当該外部端末に対して事前に対象機器へのアクセス権を与えておくか、若しくは、その場で対象機器のユーザが上記外部端末へアクセス権を設定しなければならない。しかしながら、外部端末に対して事前にアクセス権を与えておくことはセキュリティ上好ましくなく、また、機器の設定,操作に不慣れなユーザがその場で外部端末へアクセス権を設定するような操作等を行うことも難しいと考えられる。
【0008】
なお、上述の国際公開第01/82086号パンフレットや特開2003−242115号によれば、外部端末に対するアクセス権の設定等を行うことは可能であるが、アクセス権を要求してきている外部端末の認証処理やその構成が複雑且つ大規模になり、非常にコストがかかる。
【0009】
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、対象機器のアクセス権設定やセキュリティ設定等に複雑な操作を要せず、また、大規模且つ複雑なシステムを用いずに、セキュリティ性を確保しつつネットワークを経由して外部端末に対象機器のアクセス権を設定可能とする通信端末及び通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の通信端末は、少なくとも音声通話を含む通信に使用する第一の通信部と、ユーザからの指示入力を取得するための操作入力部と、少なくとも外部ネットワークを経由したアクセスを受け得る機能を備えた所定の対象機器との間で通信を行うための第二の通信部と、他の通信端末との間で音声通話路が確立され、且つ、ユーザからアクセス許可指示の入力がなされた時、対象機器に対して他の通信端末からの外部ネットワーク経由によるアクセスを許可する設定を行うと共に、当該対象機器へ外部ネットワーク経由でアクセスを行うためのアクセス情報を他の通信端末へ送信する制御部とを有することにより、上述した課題を解決する。
【0011】
また、本発明の通信端末は、少なくとも音声通話を含む通信に使用する通信部と、ユーザからの指示入力を取得するための操作入力部と、他の通信端末との間で音声通話路が確立された後に他の通信端末から送信されてくる所定のアクセス情報を利用して、外部ネットワーク経由で所定の対象機器へアクセスする制御を行う制御部とを有することにより、上述した課題を解決する。
【0012】
また、本発明の通信システムは、第二の通信端末との間で音声通話路が確立され、且つ、ユーザからアクセス許可指示の入力がなされた時に、第二の通信端末からの外部ネットワーク経由によるアクセスを許可する設定を所定の対象機器に行うと共に、当該対象機器へ外部ネットワーク経由でアクセスを行うためのアクセス情報を第二の通信端末へ送信する第一の通信端末と、当該第一の通信端末との間で音声通話路が確立された後に、第一の通信端末から送信されてくるアクセス情報を利用して、外部ネットワーク経由で対象機器へアクセスする第二の通信端末とを有することにより、上述した課題を解決する。
【0013】
すなわち、本発明によれば、通信端末間の音声通話路の確立により互いに相手方を特定し、さらに、その特定された相手方の通信端末に対してのみ、自端末がアクセス権を有している対象機器に対する外部ネットワーク経由のアクセスを許可する設定を行うと共に、その相手方の通信端末へ、外部ネットワーク経由で対象機器へアクセスするための情報を与えるようになされている。
【発明の効果】
【0014】
本発明においては、互いに音声通話路が確立され、且つユーザからアクセス許可指示の入力がなされた時に、他方の通信端末からの外部ネットワーク経由によるアクセスを許可する設定を対象機器に行うと共に、その対象機器へ外部ネットワーク経由でアクセスを行うためのアクセス情報を相手方の通信端末へ送信することにより、ユーザが対象機器のアクセス権設定やセキュリティ設定等に複雑な操作を行う必要がなく、また、大規模且つ複雑なシステムを用いずに、セキュリティ性を確保しつつネットワークを経由して相手方の通信端末に対象機器のアクセス権を設定可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら、本発明の通信端末及び通信システムの一実施形態について説明する。
【0016】
なお、本実施形態では、本発明の通信端末の一例として携帯電話端末を挙げ、通信システムの一例としてホームネットワークシステムを挙げているが、勿論、ここで説明する内容はあくまで一例であり、本発明はこの例に限定されないことは言うまでもない。
【0017】
〔システムの概略構成と各機器が有する機能の概略〕
図1には、本発明実施形態の通信システムの概略構成を示す。
【0018】
図1において、ユーザYAの自宅にはホームネットワークHNAが構築されており、同様に、ユーザYBの自宅にもホームネットワークHNBが構築されているとする。ユーザYA側のホームネットワークHNAは、少なくとも、ルータLAと、無線LAN(Local Area Network)用のアクセスポイントAPAとを有して構成されている。同様に、ユーザYB側のホームネットワークHNBは、少なくとも、ルータLBと、アクセスポイントAPBと、当該ホームネットワークHNB内の他の機器の一例であるHDDレコーダRBとを有して構成されている。
【0019】
上記ユーザYAの携帯電話端末MAは、一般的な携帯電話端末が備えている機能の他に、少なくとも、無線LAN機能とIP(Internet Protocol)電話機能とを備えている。
【0020】
同様に、上記ユーザYBの携帯電話端末MBは、一般的な携帯電話端末が備えている機能の他に、無線LAN機能と、IP電話機能とを備えている。
【0021】
上記ホームネットワークHNAのアクセスポイントAPAは、無線LANのアクセスポイントであり、上記ルータLAと接続されている。そして、本実施形態の場合、当該アクセスポイントAPAは、ユーザYAの携帯電話端末MAとの間で無線LAN接続が可能となされている。
【0022】
同様に、上記ホームネットワークHNBのアクセスポイントAPBは、無線LANのアクセスポイントであり、上記ルータLBと接続されている。そして、本実施形態の場合、アクセスポイントAPBは、ユーザYBの携帯電話端末MBとの間で無線LAN接続が可能となされている。
【0023】
上記ホームネットワークHNBのHDDレコーダRBは、一般的なHDDレコーダが備えているテレビジョン放送受信チューナやHDD(ハードディスクドライブ)と映像及び音声信号の外部入出力端子の他に、ルータLBと接続するための接続端子をも備えている。また、当該HDDレコーダRBには、ユーザYBの携帯電話端末MBがネットワーク経由で自機(HDDレコーダRB)の各種設定や操作を行うためのアクセス権が設定されている。つまり、ホームネットワークHNBのHDDレコーダRBには、基本的に、同一セグメント内に存在する携帯電話端末MBの例えばIPアドレス等についてのみアクセス権が設定されている。
【0024】
上記ホームネットワークHNAのルータLAは、当該ホームネットワークHNA内(つまり同一セグメントのホームネットワーク内)の各機器を接続する機能と、ユーザYAが加入しているインターネットサービスプロバイダ12Aを通じてインターネット10等の外部ネットワークへ必要に応じて接続する機能とを備えている。また、当該ルータLAには、ユーザYAの携帯電話端末MAがネットワーク経由で自機(ルータLA)の各種設定等を行うためのアクセス権が設定されている。つまり、ホームネットワークHNAのルータLAには、基本的に、同一セグメント内に存在する携帯電話端末MAの例えばIPアドレス等についてのみアクセス権が設定されている。
【0025】
同様に、ホームネットワークHNBのルータLBは、当該ホームネットワークHNB内(同一セグメントのホームネットワーク内)の各機器を接続する機能と、ユーザYBが加入しているインターネットサービスプロバイダ12Bを通じてインターネット10等の外部ネットワークへ必要に応じて接続する機能とを備えている。また、当該ルータLBには、ユーザYBの携帯電話端末MBがネットワーク経由で自機(ルータLB)の各種設定等を行うためのアクセス権が設定されている。つまり、ホームネットワークHNBのルータLBには、基本的に、同一セグメント内に存在する携帯電話端末MBの例えばIPアドレス等についてのみアクセス権が設定されている。
【0026】
上述のように、本実施形態のホームネットワークHNAによれば、アクセスポイントAPAとルータLAが接続され、ルータLAがインターネット10へ接続可能となされ、さらに、携帯電話端末MAがアクセスポイントAPAを通じてルータLAと接続可能になされているため、上記携帯電話端末MAは、アクセスポイントAPA及びルータLAを通じてインターネットサービスプロバイダ12Aに接続することができ、これにより、インターネット10内の例えばIP電話網11を経由した通話やデータ送受信を行うことができる。
【0027】
同様に、本実施形態のホームネットワークHNBによれば、アクセスポイントAPBとルータLBが接続され、ルータLBがインターネット10へ接続可能となされ、さらに、携帯電話端末MBがアクセスポイントAPBを通じてルータLBと接続可能になされているため、上記携帯電話端末MBは、アクセスポイントAPB及びルータLBを通じてインターネットサービスプロバイダ12Bに接続することができ、それにより、インターネット10内のIP電話網11を経由した通話やデータ送受信を行うことができる。
【0028】
また、本実施形態によれば、ホームネットワークHNA内の各機器には、携帯電話端末MAへのアクセス権のみが設定されているため、当該携帯電話端末MAは、ホームネットワークHNA内の各機器の設定や操作を行うことができる。
【0029】
同様に、ホームネットワークHNB内の各機器には、携帯電話端末MBへのアクセス権のみが設定されているため、当該携帯電話端末MBは、ホームネットワークHNB内の各機器の設定や操作を行うことができる。
【0030】
〔外部ネットワーク経由のアクセス許可設定〕
以下、本発明実施形態の通信システムにおいて、例えばユーザYB側のホームネットワークHNB内のHDDレコーダRBを、ユーザYAの携帯電話端末MAがインターネット10等のネットワーク経由で設定及び操作する際の各種設定処理について説明する。
【0031】
本実施形態の通信システムにおいて、ホームネットワークHNB側のルータLBは、ユーザYBの携帯電話端末MB以外の他の端末等(この例ではユーザYAの携帯電話端末MA)からのネットワークアクセスに対する許可/不許可に関する設定が可能となされており、また、ネットワーク経由で例えばアクセス設定が可能であるか否か等の自機器能力に関する情報(以下、機器能力情報と表記する。)を送出する機能を備えている。
【0032】
本実施形態の通信システムにおいて、上記ホームネットワークHNBのHDDレコーダRBは、ユーザYBの携帯電話端末MB以外の他の端末等(この例ではユーザYAの携帯電話端末MA)からのネットワークアクセスに対する許可/不許可に関する設定が可能となされており、また、ネットワーク経由で例えばアクセス設定が可能であるか否かや、ネットワーク経由で受信チャネル設定や録画予約設定等の各種設定操作が可能であること等の自機器能力に関する情報(機器能力情報)を送出する機能と、上記他の携帯電話端末MAに対してネットワークアクセスの許可がなされた場合に当該他の携帯電話端末MAが自機(HDDレコーダRB)を一時的に操作及び設定できるようにするための一時キー(つまり認証キー)情報を出力する機能とを備えている。
【0033】
また、本実施形態の通信システムにおいて、ホームネットワークHNB側のユーザYBの携帯電話端末MBは、別の端末(この例ではユーザYAの携帯電話端末MA)との間で音声通話路が確立されている時に、上記別の携帯電話端末MAが自ホームネットワークHNB内の機器にアクセスできるようにするための所定の操作をユーザYBが行った場合、同一セグメント内のホームネットワークHNB内の各機器の中で上記他の携帯電話端末MAが外部ネットワーク経由でアクセス可能な対象機器の一覧をユーザYBに提示する機能と、上記対象機器の一覧の中からユーザYBが選択した対象機器(この例ではHDDレコーダRB)とルータLBの設定値を上記他の携帯電話端末MAが外部ネットワーク経由でアクセスできるような値に変更制御する機能と、上記他の携帯電話端末MAがネットワーク経由で上記対象機器(この例ではHDDレコーダRB)に一時的にアクセスできるようにするための情報(以下、一時アクセス情報とする。)を当該他の携帯電話端末MAへ送信する機能とを備えている。なお、上記一時アクセス情報は、上記対象機器(HDDレコーダRB)のエンドポイント(IPアドレス、ポート番号)と上記一時キー情報からなる。
【0034】
一方、本実施形態の通信システムにおいて、ユーザYAの携帯電話端末MAは、上記携帯電話端末MBとの間で音声通話路が確立されている時に当該端末MBから送られてきた上記一時アクセス情報を受信すると、その一時アクセス情報に含まれるIPアドレス,ポート番号,一時キー情報を利用することにより、インターネット10を経由して上記ユーザYBのホームネットワークHNBへアクセスする。これにより、携帯電話端末MAは、当該ホームネットワークHNB内の対象機器であるHDDレコーダRBの設定や操作が可能となる。
【0035】
なお、本実施形態では、携帯電話端末MAと携帯電話端末MBの機能を別個に説明したが、勿論、携帯電話端末MAは携帯電話端末MBと同じ機能を備えていても良いし、携帯電話端末MBは携帯電話端末MAと同じ機能を備えていても良い。
【0036】
〔外部ネットワーク経由のアクセス時の流れ〕
以下、本発明実施形態の通信システムにおいて、例えばユーザYB側のホームネットワークHNBのHDDレコーダRBの録画設定などを、ユーザYAが携帯電話端末MAを用いて設定するまでの流れを、図2に示したシーケンス図と図3に示す携帯電話端末MBの画面遷移例と図4に示す携帯電話端末MAの画面遷移例とを用いて説明する。
【0037】
図2において、先ずステップF1にて例えば携帯電話端末MAから携帯電話端末MBへIP電話網11を介した発信が行われ、次いで、ステップF2にて携帯電話端末MBから携帯電話端末MAに対して着信受け入れが行われることで、ステップF3にてそれら携帯電話端末MAと携帯電話端末MBとの間にIP電話網11による音声通話路が確立され、さらに必要に応じてステップF4にてそれら携帯電話端末MAと携帯電話端末MBとの間に暗号化通信路が確立されたとする。なお、上記ステップF3(若しくはステップF4)による通信路の確立がなされている時、携帯電話端末MBのディスプレイ上には例えば図3の画面V11に示すように相手先端末(端末MA)との間で通信路が確立されていること等を示す表示がなされ、同様に、携帯電話端末MAのディスプレイ上には例えば図4の画面V1に示すように相手先端末(端末MB)との間で通信路が確立されていること等を示す表示がなされる。また、上記暗号化通信路については必須ではないが、例えば上述の一時キー(認証キー)の通信を行う場合のように、携帯電話端末MAと携帯電話端末MBとの間で行われる通信のセキュリティ性を保つ必要があるときには、上記ステップF4のように暗号化通信路を確立させることが望ましい。
【0038】
次に、図3のE11に示すようにユーザYBにより所定のボタン操作(例えば「機能キー」を押下する等の操作)が行われると、携帯電話端末MBは、例えば図3の画面V12に示すように、当該端末の機能一覧メニューをディスプレイ上に表示させる。そして、例えばカーソル操作等を通じて、上記画面V12の中からホームネットワーク(HN)機器連携メニューがユーザYBにより選択操作(図3のE12)がなされると、携帯電話端末MBは、自ホームネットワークHNB内の機器を連携させるためのホームネットワーク機器連携機能を起動させ、図2のステップF5として、アクセスポイントAPBを通じてホームネットワークHNBに接続し、当該ホームネットワークHNB内に繋がれている各機器の検索(機器サーチ)を開始する。またこの時、携帯電話端末MBは、例えば図3の画面V13に示すような検索中であることをディスプレイ上に表示を行う。
【0039】
上記携帯電話端末MBにより上記機器サーチが行われると、ホームネットワークHNB内の各機器(この例ではルータLB、HDDレコーダRB)は、図2のステップF6として、ホームネットワークHNB内に各々存在すること及び各機器における前述の機器能力情報を携帯電話端末MBに応答する。そして、携帯電話端末MBは、各機器からの応答を受け取る(図2のE13)と、それら各機器の中から、上記携帯電話端末MAが外部ネットワーク経由でアクセス可能な対象機器を求め、それら対象機器の一覧を例えば図3の画面V14に示すようにディスプレイ上に表示する。
【0040】
次に、例えばカーソル操作等を通じて、上記画面V14の中からユーザYBにより所望の対象機器(この例ではHDDレコーダRB)が選択(図3のE14)されると、携帯電話端末MBは、図2のステップF7として、上記HDDレコーダRBが外部ネットワーク経由でアクセス可能となるようにルータLBの設定値の変更を行うと共に、図2のステップF8として、HDDレコーダRBについても外部ネットワーク経由でのアクセスが可能となるように設定値の変更を行う。また、携帯電話端末MBは、図2のステップF9として、HDDレコーダRBに対しては一時キー情報を要求する。なお、上記設定値の変更を行っている時、携帯電話端末MBは、例えば図3の画面V15に示すような設定変更中であることをディスプレイ上に表示する。
【0041】
次いで、携帯電話端末MBは、図2のステップF11にて上記HDDレコーダRBから一時キー情報を取得すると、図2のステップF11として、携帯電話端末MAがネットワークを経由してHDDレコーダRBへ一時的にアクセスするための前述した一時アクセス情報を、IP電話網11を経由して当該携帯電話端末MAへ送信する。
【0042】
上記HDDレコーダRBへの一時アクセス情報を受信(図4のE1)した携帯電話端末MAは、自ホームネットワークHNAとは異なるセグメントのホームネットワーク(この例ではホームネットワークHNB)の機器へインターネット等を経由して接続するか否かをユーザYAに問うための例えば図3の画面V2に示すようなディスプレイ表示を行う。そして、例えばカーソル操作等を通じて、上記図3の画面V2の中から「接続する」がユーザYAにより選択(図4のE2)されると、携帯電話端末MAは、図2のステップF12として、先に受信した一時アクセス情報を利用して、上記HDDレコーダRBとの間の通信路を確立する。なお、上記HDDレコーダRBと通信を行っているとき、携帯電話端末MAは、例えば図4の画面V3に示すように、接続中であることを示す情報をディスプレイ上に表示する。
【0043】
次に、携帯電話端末MAは、図2のステップF13として、HDDレコーダRBから現在の機器の状態を表す機器情報(例えば「録画設定」に関する命令を受け付け可能である等の情報)を受け取る。また、携帯電話端末MAは、上記受け取った機器情報に基づいて、図4の画面V4に示すように、当該HDDレコーダRBの設定や操作を行う際のユーザインターフェース用のメニューをディスプレイ上に表示させる。そして、例えばカーソル操作等を通じて、上記図4の画面V4の中から例えば録画設定メニューがユーザYAにより選択操作(図4のE4)されると、携帯電話端末MAは、例えば図4の画面V5に示すように、HDDレコーダRBにて例えばテレビジョン番組の録画を行うための設定画面を表示する。
【0044】
次いで、その録画設定画面を利用してユーザYAが録画番組の選択等(図4のE5)を行うと、携帯電話端末MAは、図4の画面V6に示すように、当該ユーザYAにて行われた録画番組の選択状況等をディスプレイ表示させる。そして、ユーザYAによる例えば決定キー等の押下操作により、先の番組録画の設定内容が決定されると、携帯電話端末MAは、図2のステップF14として、上記ユーザYAにより選択等された番組録画の設定情報を上記HDDレコーダRBへ送信する。これにより、HDDレコーダRBは録画設定がなされることになる。
【0045】
その後、例えば携帯電話端末MAにてユーザYAが終話ボタンを押下する等の操作を行い、当該携帯電話端末MAと携帯電話端末MBとの間の音声通話が終了して、ステップF15にて音声通話路が切断されると、携帯電話端末MBは、ステップF16及びステップF17として、先のステップF7及びステップF8にて行ったルータLBとHDDレコーダRBに対する設定を解除する。これにより、ホームネットワークHNBのルータLBとHDDレコーダRBの設定は外部からのアクセス不許可設定(セキュアな状態に戻る)となり、したがって、携帯電話端末MAはホームネットワークHNBへのアクセスが出来なくなる。
【0046】
なお、上述の説明では、終話に応じて上記携帯電話端末MBがホームネットワークHNBをアクセス不可設定状態に戻す例を挙げたが、例えばネットワーク経由によるアクセス許可設定を行った時点で時間カウントを開始し、その時間カウント値が予め決められたタイムアップカウント値になった時に、上記ホームネットワークHNBをアクセス不可設定状態に戻すようにしても良い。
【0047】
〔携帯電話端末の内部構成〕
図5には、上述した携帯電話端末MA,MBの機能を備えた本実施形態の携帯電話端末の概略的な内部回路構成を示す。
【0048】
図5において、データラインは、音声データや電子メールデータ、画像データなの各種データを伝送するための伝送ラインである。制御ラインは、CPU(中央処理ユニット)により構成されている制御部30からの制御データなど、各種制御情報を伝送するための伝送ラインである。
【0049】
アンテナ32は、携帯電話網の基地局との間で信号電波の送受信を行うためのアンテナであり、通信回路31に接続されている。通信回路31は、送受信信号の周波数変換、変調と復調等を行う。
【0050】
無線LAN制御部44と無線LAN用アンテナ45は、本実施形態の携帯電話端末が無線LAN通信を行うためのデバイスである。本実施形態の携帯電話端末は、これら無線LAN制御部44と無線LAN用アンテナ45を通じて、例えば前述したホームネットワーク内のアクセスポイントへアクセスすることにより、当該ホームネットワーク内の各機器に接続したり、必要に応じてインターネット10等に接続可能となされている。また、本実施形態の携帯電話端末の場合、前述したように、当該無線LANを介してインターネット10に接続することで、IP電話網11へも接続可能となされている。
【0051】
上記アンテナ32及び通信回路31にて受信された通話音声データや上記無線LANを介してIP電話網から得られた通話音声データは、音声処理部42へ送られ、それ以外の受信データは、制御部30へ送られて適切に処理された後、必要に応じて当該制御部30から各部へ送られる。なお、通話音声以外の受信データは、例えば電子メールデータ、動画像や静止画の画像データ、音楽等のデータ、HTML(Hyper Text Markup Language)データ、プログラムコードのデータ挙げることができる。
【0052】
上記通話音声データが供給された時の音声処理部42は、当該通話音声データを復号化し、その復号化後の通話音声データをアナログ音声信号に変換し、そのアナログ音声信号をスピーカ40若しくは図示しないイヤホンジャックへ送る。
【0053】
スピーカ40は、端末本体に内蔵され、供給されたアナログ音声信号を内部増幅器により増幅した後、その音声信号を可聴音声に変換して外部に出力する。これにより、スピーカ40からは通話音声が出力されることになる。
【0054】
マイクロホン41は、端末本体に内蔵され、入力音声をアナログ音声信号に変換すると共に内部増幅器により増幅し、さらにそのアナログ音声信号を音声処理部42に送る。
【0055】
上記マイクロホン41から通話音声信号が供給された時の音声処理部42は、その通話音声信号をディジタル音声データに変換した後に符号化し、さらにその符号化後の通話音声データを通信回路31若しくは無線LAN制御部44へ送る。これにより、携帯電話網を利用した音声信号の送信やIP電話網11を利用した音声信号の送信が可能となる。
【0056】
表示部33は、例えば液晶ディスプレイ等とその液晶ディスプレイを駆動するためのディスプレイ駆動回路とからなる。ディスプレイ駆動回路は、制御部30から供給された表示信号や画像処理部43から供給された画像信号に基づいて、上記液晶ディスプレイを駆動する。これにより、ディスプレイには、画像や文字等が表示される。
【0057】
操作部34は、テンキー(キーボード)や電源ボタン、発話/終話ボタン、十字キーなどの操作子と、それら操作子の操作に応じた操作信号を発生する操作信号発生器とからなる。ユーザは、この操作部34を操作することにより、通話のための発着呼や電子メール文の作成、電子メールの送受信、インターネットへの接続、前述したような機器連携の開始指示やホームネットワーク内の機器選択、ネットワーク経由による機器操作,機器設定等の指示操作を行う。
【0058】
画像処理部43は、制御部30による制御の元で内蔵メモリから読み出された圧縮符号化されている画像データや、インターネット等を介して取得した画像データ等を伸張復号化等し、その伸張復号後の画像データをデータラインを介して表示部33へ送る。また、画像処理部43は、図示しないカメラ部により撮影された静止画像や動画像のデータの圧縮符号化等を行い、その圧縮符号化された画像データを、制御部30による制御の元で内蔵メモリに送って記憶させる。
【0059】
メモリ部35は、ROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)を含む。ROMは、OS(Operating System)、制御部30が各部を制御するための制御プログラムコード、各種の初期設定値、フォントデータ、辞書データ、着信音やキー操作音等の各種音データ、本実施形態にかかる前述したホームネットワーク等へのアクセス制御やホームネットワーク内の各機器の設定,制御、ネットワーク経由による各機器の操作,設定、それらに応じたディスプレイ画面表示制御等を行うためのプログラムコード、その他、当該端末に搭載される各種のアプリケーション用のプログラムコード、当該端末の機器識別情報(ID)などを記憶している。このROMは、NAND型フラッシュメモリ(NAND-type flash memory)或いはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のような書き換え可能なROMを含み、電子メールデータ、電話帳や電子メールアドレス帳のデータ、スケジュール帳のデータ、通信履歴,通信料金等の通信に関連する様々なデータ、辞書データ、静止画や動画データ、キー操作音,報知音用等の音データ、その他、各種のユーザ設定値等を保存することも可能となされている。RAMは、制御部30が各種のデータ処理を行う際の作業領域として、随時データを格納する。
【0060】
制御部30は、CPUからなり、メモリ部35に記憶されているOSや各種プログラムに基づいて、当該端末の様々な制御、本実施形態にかかる前述したホームネットワーク等へのアクセス制御やホームネットワーク内の各機器の設定,制御、ネットワーク経由による各機器の操作,設定、それらに応じたディスプレイ画面表示制御等を行う。
【0061】
その他、図5には図示を省略しているが、本実施形態の端末は、ディジタルカメラ部や外部メモリインターフェース、外部ケーブル用コネクタ、赤外線通信機能、電子財布機能、バッテリ、電力制御機能、LED(発光ダイオード)部、バイブレータなど、一般的な携帯電話端末が備えている各構成要素についても備えている。
【0062】
〔まとめ〕
以上説明したように、本発明実施形態の携帯電話端末及び通信システムによれば、携帯電話端末MAと携帯電話端末MBとの間で音声通話路が確立されている場合に、それら携帯電話端末のユーザYAとユーザYBは信頼できる関係を有しているとみなし、ユーザYAとユーザYBが使用している携帯電話端末MAと携帯電話端末MBは信頼できるものとし、例えば、ユーザYBのホームネットワークHNB内の各機器に対して携帯電話端末MBに与えられているのと同様のアクセス権を一時的にユーザYAの携帯電話端末MAにも与えることにより、ユーザYBはホームネットワークHNB内の各機器を外部ネットワーク経由でアクセス可能にするための複雑な設定操作を自ら行う必要がなく、また、ユーザYAは携帯電話端末MAを用いてユーザYBのホームネットワークHNB内の各機器の設定や操作が可能となっている。すなわち本発明実施形態によれば、音声通話路の確立の有無により、ネットワーク経由のアクセス許可/不許可、停止等が行われるため、ユーザはネットワーク経由のアクセスを行うために特別な操作を行う必要がない。また、本実施形態によれば、音声通話路が確立され且つユーザが許可した時にのみネットワーク経由のアクセスが可能となされ、一方、音声通話路が切断されたときにはアクセス不可能となるため、音声通話中でない時にユーザが意図しない外部アクセスを防ぐことができ、従来のようにルータなどに対する複雑なセキュリティ設定も必要ない。
【0063】
したがって、本実施形態によれば、例えば、HDDレコーダの録画設定等ができない父母が、遠隔地に住んでいる子供等の携帯電話端末に電話を架け、簡単な操作を行うことで、その子供の携帯電話端末に父母等の家のHDDレコーダへのアクセス権を与え、当該子供に録画設定を行ってもらうようなことが可能となる。勿論、HDDレコーダに限らず、パーソナルコンピュータの設定、プリンタの設定を行う場合も同様のことが可能である。また、本実施形態によれば、例えば自宅等のパーソナルコンピュータにてトラブルが発生したユーザが、例えばカスタマーセンタに電話を架け、ユーザの合意のもとに当該カスタマーセンタの担当者の端末からパーソナルコンピュータへのアクセス権を与え、上記カスタマーセンタの端末から当該パーソナルコンピュータの設定やトラブル解決を行う等のサポートが、安全且つ簡単に実現可能となる。
【0064】
また、本実施形態の通信システムは、携帯電話端末とホームネットワークにより実現可能であり、従来のような大規模且つ複雑なシステムは不要である。
【0065】
なお、上述した実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
【0066】
本発明にかかる通信端末は、上述した携帯電話端末に限定されず、通信機能を備えたPDA(Personal Digital Assistants)やカーナビゲーション装置、携帯型のAV機器等様々な携帯端末にも適用可能である。また、本発明の通信システムにかかるネットワークは、ホームネットワークシステムに限定されず、他の各種ネットワークにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明実施形態の通信システムの概念図である。
【図2】例えばユーザYB側のホームネットワークHNBのHDDレコーダRBの録画設定などをユーザYAが携帯電話端末MAを用いて設定するまでの流れを示すシーケンス図である。
【図3】図2のシーケンス図に示す処理が実行されている時に、携帯電話端末MBのディスプレイ上に表示される画面の遷移例を示す図である。
【図4】図2のシーケンス図に示す処理が実行されている時に、携帯電話端末MAのディスプレイ上に表示される画面の遷移例を示す図である。
【図5】本発明実施形態の携帯電話端末の概略的な内部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0068】
YA,YB ユーザ、MA,MB 携帯電話端末、HNA,YNB ホームネットワーク、LA,LB ルータ、APA,APB アクセスポイント、RB HDDレコーダ、10 インターネット、11 IP電話網、12A,12B インターネットサービスプロバイダ、30 制御部、31 通信回路、32 通信用のアンテナ、33 表示部、34 操作部、35 メモリ部、40 スピーカ、41 マイクロホン、42 音声処理部、43 画像処理部、44 無線LAN制御部、45 無線LAN用アンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも音声通話を含む通信に使用する第一の通信部と、
ユーザからの指示入力を取得するための操作入力部と、
少なくとも外部ネットワークを経由したアクセスを受け得る機能を備えた所定の対象機器との間で通信を行うための第二の通信部と、
上記第一の通信部を介して他の通信端末との間で音声通話路が確立され、且つ、上記操作入力部を介してユーザからアクセス許可指示の入力がなされた時、上記対象機器に対して上記他の通信端末からの外部ネットワーク経由によるアクセスを許可する設定を行うと共に、当該対象機器へ外部ネットワーク経由でアクセスを行うためのアクセス情報を上記第一の通信部を介して上記他の通信端末へ送信する制御部と、
を有することを特徴とする通信端末。
【請求項2】
上記制御部は、少なくとも上記第一の通信部による音声通話路が切断された時、上記対象機器に対して上記外部ネットワーク経由によるアクセスを不許可にする設定を行うことを特徴とする請求項1記載の通信端末。
【請求項3】
上記第2の通信部は、所定のローカルエリアネットワークに接続された上記対象機器と通信し、
上記制御部は、当該所定のローカルエリアネットワーク内の上記対象機器についての上記アクセス情報を、上記第一の通信部を介して上記他の通信端末へ送信することを特徴とする請求項1記載の通信端末。
【請求項4】
画面を備えた表示部を有し、
上記制御部は、上記所定のローカルエリアネットワークに接続された複数の機器を上記第2の通信部を通じて検索し、当該検索により得られた各機器のリストを上記表示部の画面上に表示し、上記画面上に表示された複数の機器のリストからユーザが上記操作入力部を介して選択した上記対象機器に対して、上記外部ネットワーク経由によるアクセス許可設定を行うと共に、当該対象機器についての上記アクセス情報を、上記第一の通信部を介して上記他の通信端末へ送信することを特徴とする請求項3記載の通信端末。
【請求項5】
上記制御部は、上記対象機器に対して上記外部ネットワーク経由によるアクセスを許可する設定を行った際に、上記外部ネットワーク経由によるアクセスを一時的に許可するための認証キー情報を上記対象機器に要求し、当該対象機器から取得した認証キー情報を上記アクセス情報に含めることを特徴とする請求項1記載の通信端末。
【請求項6】
上記第一の通信部は、暗号化通信を行う機能を有することを特徴とする請求項1記載の通信端末。
【請求項7】
少なくとも音声通話を含む通信に使用する通信部と、
ユーザからの指示入力を取得するための操作入力部と、
上記通信部を介して他の通信端末との間で音声通話路が確立された後に上記他の通信端末から送信されてくる所定のアクセス情報を利用して、外部ネットワーク経由で所定の対象機器へアクセスする制御を行う制御部と、
を有することを特徴とする通信端末。
【請求項8】
画面を備えた表示部を有し、
上記制御部は、上記外部ネットワーク経由で上記対象機器との間の通信路が確立した後、当該通信路を介して操作可能な機能を表す機器情報を上記対象機器から取得し、当該取得した機器情報に基づいて、上記対象機器をユーザが操作するための操作画面を上記表示部に表示させると共に、上記操作入力部を介してユーザから入力された操作指示入力に応じて、上記対象機器の操作制御を行うことを特徴とする請求項7記載の通信端末。
【請求項9】
上記通信部は、暗号化通信を行う機能を有することを特徴とする請求項7記載の通信端末。
【請求項10】
第二の通信端末との間で音声通話路が確立され、且つ、ユーザからアクセス許可指示の入力がなされた時に、所定の対象機器に対して上記第二の通信端末からの外部ネットワーク経由によるアクセスを許可する設定を行うと共に、当該対象機器へ外部ネットワーク経由でアクセスを行うためのアクセス情報を上記第二の通信端末へ送信する第一の通信端末と、
上記第一の通信端末との間で音声通話路が確立された後に、上記第一の通信端末から送信されてくるアクセス情報を利用して、外部ネットワーク経由で上記対象機器へアクセスする第二の通信端末と、
を有することを特徴とする通信システム。
【請求項11】
上記第一の通信端末は、少なくとも上記音声通話路が切断された時、上記対象機器に対して上記外部ネットワーク経由によるアクセスを不許可にする設定を行うことを特徴とする請求項10記載の通信システム。
【請求項12】
上記第一の通信端末は、所定のローカルエリアネットワークに接続された上記対象機器と通信し、当該所定のローカルエリアネットワーク内の上記対象機器についての上記アクセス情報を、上記第二の通信端末へ送信することを特徴とする請求項10記載の通信システム。
【請求項13】
上記第一の通信端末は、上記所定のローカルエリアネットワークに接続された複数の機器を検索し、当該検索により得られた各機器のリストを画面表示し、上記画面表示された複数の機器のリストからユーザが選択した上記対象機器に対して、上記外部ネットワーク経由によるアクセス許可設定を行うと共に、当該対象機器についての上記アクセス情報を、上記第二の信端末へ送信することを特徴とする請求項12記載の通信システム。
【請求項14】
上記第一の通信端末は、上記対象機器に対して上記外部ネットワーク経由によるアクセスを許可する設定を行った際に、上記外部ネットワーク経由によるアクセスを一時的に許可するための認証キー情報を上記対象機器に要求し、当該対象機器から取得した認証キー情報を上記アクセス情報に含めることを特徴とする請求項10記載の通信システム。
【請求項15】
上記第二の通信端末は、上記外部ネットワーク経由で上記対象機器との間の通信路が確立した後、当該通信路を介して操作可能な機能を表す機器情報を上記対象機器から取得し、当該取得した機器情報に基づいて、上記対象機器をユーザが操作するための操作画面表示を行うと共に、ユーザから入力された操作指示入力に応じて、上記対象機器の操作制御を行うことを特徴とする請求項10記載の通信システム。
【請求項16】
上記第一の通信端末と第二の通信端末は、暗号化通信を行う機能を有することを特徴とする請求項10記載の通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−280176(P2007−280176A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−107401(P2006−107401)
【出願日】平成18年4月10日(2006.4.10)
【出願人】(501431073)ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社 (810)
【Fターム(参考)】