説明

通信装置

【課題】 訪問者が来たことを即座に通知可能な通信装置を提供する。
【解決手段】
通信装置がドアホンからプッシュボタンの押下を示す信号を検出すると(S1ステップ)、ドアホンから入力した画像情報と音声情報を格納し(S2ステップ)、予め設定された所定の相手先へ発呼を行う(S4ステップ)。この発呼は、タイマがカウントアップする度に行われ(S3〜S7、S11〜S14ステップのループ)、発呼後のメッセージ送出中(S6ステップ)に、回線から#のトーン信号を受信すると(S7ステップ)、所定時間毎の発呼を停止し、S2ステップで格納した画像情報と音声情報を所定の相手先に送信する(S10ステップ)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアホンと接続可能な例えばファクシミリ装置等の通信装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ドアホンに関する様々な技術が提案されており、例えば特許文献1には、ドアホンから入力した画像情報を電子メールに添付して送信する技術が記載されている。
【特許文献1】特開平2000−308044号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1では、ただ単に、画像情報を電子メールに添付して送信するだけであるので、メールの受信側は電子メールの受信になかなか気づかない場合がある。この為、例えば、不審者がインターホンのプッシュボタンを押し、応答がないことを確認した(即ち、留守であることを確認した)後、家に侵入した場合には、電子メールの受信先端末がせっかく電子メールを受信しても、受信先ユーザが電子メールの受信に気づかず、その結果警察に通報するといった被害の回避方法を即座に実行することができない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願発明は、このような課題に鑑み、訪問者がどのような人物であるかを即座に所定の相手先へ通知することを可能にするものである。
請求項1記載の発明は、ドアホンと接続可能な通信装置であり、前記通信装置は、前記ドアホンから訪問者があることを示す信号を検出すると、予め設定した相手先へ、所定時間間隔で自動的に発呼することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項2記載の通信装置であり、前記通信装置は、前記予め設定した相手先からの応答があると、自動的に発呼することを停止することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、ドアホンと接続可能な通信装置であり、 前記ドアホンは撮像手段を有し、前記通信装置は、格納手段と、発呼手段と、メール送受信手段とを有し、前記撮像手段から画像情報を受信すると、受信した画像情報を前記格納手段に格納し、予め設定された発呼相手先へ所定時間間隔で自動的に発呼するように前記発呼手段を制御し、前記予め設定された発呼相手先からの応答があると、予め設定されたメールアドレスへ、前記格納手段に格納した画像情報を添付してメール送信するように前記メール送受信手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0005】
請求項4記載の発明は、ドアホンと接続可能な通信装置であり、前記ドアホンは音声入力手段を有し、前記通信装置は、格納手段と、発呼手段と、メール送受信手段とを有し、前記音声入力手段から音声情報を受信すると、受信した音声情報を前記格納手段に格納し、予め設定された発呼相手先へ所定時間間隔で自動的に発呼するように前記発呼手段を制御し、前記予め設定された発呼相手先からの応答があると、予め設定されたメールアドレスへ、前記格納手段に格納した音声情報を添付してメール送信するように前記メール送受信手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、ドアホンと接続可能な通信装置であり、前記ドアホンは撮像手段を有し、前記通信装置は、格納手段と、発呼手段と、メール送受信手段とを有し、前記撮像手段から画像情報を受信すると、受信した画像情報を前記格納手段に格納し、予め設定されたメールアドレスへ、前記格納手段に格納した画像情報を添付してメール送信するように前記メール送受信手段を制御し、前記メール送信の後に、予め設定された発呼相手先へ所定時間間隔で自動的に発呼するように前記発呼手段を制御し、前記予め設定された発呼相手先からの応答があると、前記発呼を停止するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、ドアホンと接続可能な通信装置であり、前記ドアホンは音声入力手段を有し、前記通信装置は、格納手段と、発呼手段と、メール送受信手段とを有し、前記音声入力手段から音声情報を受信すると、受信した音声情報を前記格納手段に格納し、予め設定されたメールアドレスへ、前記格納手段に格納した音声情報を添付してメール送信するように前記メール送受信手段を制御し、前記メール送信の後に、予め設定された発呼相手先へ所定時間間隔で自動的に発呼するように前記発呼手段を制御し、前記予め設定された発呼相手先からの応答があると、前記発呼を停止するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、訪問者が来たことを所定の相手先へできるだけ早く報知することが可能である。又、通信装置から所定の相手先に所定時間間隔で発呼を行う為、着呼側である所定の相手先は、訪問者が来たことを知る機会をできるだけ多く得ることが可能である。更に、着呼側の所定の相手先は、画像情報や音声情報を受信することにより、訪問者が誰であるかを知ることが可能である。
【0007】
請求項1にかかる発明においては、所定の相手先に所定時間間隔で着呼が到来する為、所定の相手先が、訪問者が来たことを知る機会をできるだけ多く得ることが可能である。
【0008】
請求項2にかかる発明においては、着呼のあった所定の相手先が、もう所定時間間隔で着呼がなくても良いと判断すると、通信装置からの所定時間間隔の発呼を停止させることが可能である。この為、所定の相手先は不必要で煩わしい着呼を回避することが可能である。
【0009】
請求項3にかかる発明においては、訪問者が来たことを所定の相手先へできるだけ早く報知することが可能であるだけでなく、着呼を受けた所定の相手先は、通信装置から画像情報を受信することにより、訪問者がだれであるかを知ることが可能である。
【0010】
請求項4にかかる発明においては、訪問者が来たことを所定の相手先へできるだけ早く報知することが可能であるだけでなく、着呼を受けた所定の相手先は、通信装置から音声情報を受信することにより、訪問者がだれであるかを知ることが可能である。
【0011】
請求項5にかかる発明においては、訪問者が来たことを所定の相手先へできるだけ早く報知することが可能であるだけでなく、訪問者が来たことを知った所定の相手先は、着呼による報知前に受信したメールに添付された画像情報から、直ちに、訪問者がだれであるかを知ることが可能である。
【0012】
請求項6にかかる発明においては、訪問者が来たことを所定の相手先へできるだけ早く報知することが可能であるだけでなく、訪問者が来たことを知った所定の相手先は、着呼による報知前に受信したメールに添付された音声情報から、直ちに、訪問者がだれであるかを知ることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、本実施例装置である通信装置100(例えば、ドアホン200と接続可能なメール機能付きファクシミリ装置)とドアホン200とを接続したシステム構成図である。
【0014】
図1において、通信装置100は回線Lと接続され、更に、ドアホン200とも接続されている。
ドアホン200は、訪問者が訪問したことを家の人に報知する為のプッシュボタン210を有し、訪問者がプッシュボタン210を押下することにより、例えば通信装置100のスピーカから「ピンポーン」といった通知音を出力することができる。又、ドアホン200には例えばCCD(Charge Coupled Devices)からなるカメラ220220と、訪問者が発する音声を入力するためのマイク230を搭載している。
【0015】
図2は、本発明を適用してなる通信端末100(例えば、ドアホン200と接続可能なメール機能を有するファクシミリ装置)のブロック図である
図2において、制御部101は、半導体マイクロプロセッサからなり、例えばROM(Read Only Memory)からなる第1格納部102に格納されているシステムプログラムに基づいて以下に説明する各回路の制御を司る。
【0016】
又、上記制御部101は、例えばDSP(Digital Signal Processor)からなるモデム103を内蔵しており、上記モデム103を利用して、CNG信号やDIS信号等のファクシミリ制御信号の送受信及び、上記制御部101が実行するTCP/IPプロトコルに基づくインターネット接続による各種信号の送受信を行う。又、制御部101は、TCP/IPプロトコル上で実行されるSMTPやPOP等メールの送受信に必要なプロトコルも実行する。
【0017】
更に、上記モデム103は、メール本文と共に送られてきた音声データを再生する機能や、ハンドセット109又はスピーカ111から出力する音声の速度を変換する話速変換機能を有している。
【0018】
上記第1格納部102は、上記制御部101が実行するシステムプログラムの他に、TCP/IPプロトコルのプログラムデータ、SMTPのプログラムデータ、POPのプログラムデータ、MIME規格に基づいた画像データの記号データへの変換及び記号データの画像データへの変換の為のプログラムデータと、メール表示やメール取り込み指示、送信指示を行う為のソフトウエアも格納する。
【0019】
着信検出部104は、回線Lと接続され、回線Lからの16Hzの着信信号を検出する。
【0020】
極性反転検出部105は、回線Lの極性反転を検出する。
【0021】
回線Lと接続されたダイオードブリッジ106は、極性反転時に装置内部に急激な電圧変化が起こることを防ぐ。
【0022】
網制御部107は、制御部101の制御の下で回線Lの閉結及び開放を行う。
【0023】
クロスポイント回路108は、制御部101の制御の下で、上記網制御部107とハンドセット109の接続、後述するDAC113とスピーカ111の接続、上記網制御部107と後述するDAC113の接続を制御する。
【0024】
例えば、通話時には、網制御部107とクロスポイント回路108を介して、回線Lとハンドセット109とが接続され、メールの送受信時には、網制御部107とクロスポイント回路108を介して回線LとDAC113とが接続される。
【0025】
ハンドセット109は上記クロスポイント回路108と接続され、フック検出部112は、上記ハンドセット109のフック状態を検出する。
【0026】
DAC(Digital Analog Converter)113は、上記網制御部107とクロスポイント回路108を介して回線Lから入力したアナログ信号をデジタル信号に変換して上記モデム103に出力する機能と、上記モデム103から入力したデジタル信号をアナログ信号に変換しクロスポイント回路108へ出力する機能とを有している。又、ドアホン200から入力し格納したデジタルの音声信号をアナログ信号に変換する機能も有している。
【0027】
読取部114は、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)読取装置からなり、制御部101の制御の下で画情報の読取を行う。
【0028】
印字部115は、例えば、インクジェット方式や感熱方式等の周知の方式を利用した印字装置からなり、制御部101の制御の下で画情報の印刷を行う。
【0029】
表示部116は、例えば液晶表示装置からなり、制御部101の制御の下で、電話番号やメール本文、メール本文に添付されたファイル等を表示可能である。尚、上記表示部116は、動画も表示可能である。更に、表示部116は、ドアホン接続部120に接続されたドアホン200から入力した画像データを表示することも可能である。
【0030】
入力部117は、例えば、テンキー、スタートキー、ストップキー、クリアキー、決定キー、選択操作を行う為の操作キー等からなる。
【0031】
第2格納部118は、例えばSRAM(Static Randum Access Memory)からなり、訪問者が来た時に自動的に発呼すべき宛先の番号(例えば、通信装置100のユーザが所有する携帯電話の番号)や、ドアホン200から入力した画像情報や音声情報等をメールに添付し自動的に送信すべき宛先のメールアドレス(例えば、通信装置100のユーザが所有する携帯電話のメールアドレス)等を格納する。又、上記自動的に発呼すべき宛先の番号へ発呼した際に相手先へ送信するメッセージ(例えば、「訪問者がありました。この報知発呼を停止する場合には#を押してください」といったメッセージ)を格納する。
【0032】
第3格納部119は、例えばSRAM(Static Randum Access Memory)からなり、ドアホン接続部120を介してドアホン200から入力した画像情報や音声情報を、画像情報を撮影した時刻或いは音声情報を録音した時刻と対応付けて格納可能である。又、所定時間毎に所定の相手先(上記第2格納部118に格納された宛先の番号)へ発呼を行う状態か否かを示すフラグを格納しており、このフラグがオンであれば所定時間毎に所定の相手先へ発呼を行い、オフであれば発呼を行わない。
【0033】
ドアホン接続部120は、図1に示すドアホン200と接続可能であり、ドアホン200から入力した画像情報や音声情報を通信装置100へ出力する。又、ドアホン200から入力したアナログ信号の音声情報をデジタル信号の音声情報に変換する機能も有している。尚、この変換機能はドアホン200に設けても良い。
【0034】
次に、本実施例装置の動作について説明する。図3は第1実施例の動作を示すフロー図である。
先ず、第1実施例について説明する。第1実施例では、ドアホン200のボタンが押下されると(訪問者があると)、ドアホン200からの画情報や音声情報を一旦メモリに格納し、訪問者があったこと通知すべく、所定の相手先に所定時間毎に発呼を行う。続いて所定の相手先がこの発呼に応答すると、一旦メモリに格納した画情報や音声情報を自動的にメールに添付し所定の宛先へ送信するものである。
先ず、図3の動作を説明する前に、ユーザは、キー操作により、訪問者が来た時に自動的に発呼すべき宛先の番号(例えば、通信装置100のユーザが所有する携帯電話の番号)や、ドアホン200から入力した画像情報や音声情報等をメールに添付し自動的に送信すべき宛先のメールアドレス(例えば、通信装置100のユーザが所有する携帯電話のメールアドレス)等を入力し、これらのデータは第2格納部118に格納される。
【0035】
図3において、制御部101は、ドアホン接続部120から、ドアホン200のプッシュボタン210が押下されたことを示す信号を検出すると、訪問者有りと判定し、S2ステップへ処理を進める。
【0036】
S2ステップでは、制御部101は、ドアホン接続部120を介して、ドアホン200から入力した画像情報や音声情報を第3格納部119に格納する。尚、制御部101は内部に現在時刻を計時するタイマを設けており、画像情報や音声情報を格納すると共に現在時刻も格納する。又、制御部101は、第3格納部119に格納されているフラグをオンする。
【0037】
S3ステップでは、制御部101は、第3格納部119に格納されているフラグがオンであると判定するとS4ステップへ処理を進め、そうでなければS1ステップへ処理を戻す。
【0038】
S4ステップでは、制御部101は、第2格納部118に格納されている予め設定した電話番号先へ発呼を行う。具体的には、制御部101は、第2格納部118から電話番号情報を読み込み、モデム103を制御することにより読み込んだ電話番号情報に対応するトーン信号を生成し、網制御部107、ダイオードブリッジ106を介して回線Lへ出力させる。
【0039】
S5ステップでは、制御部101は、極性反転検出部105から回線接続したことを示す信号を検出すると、S6ステップへ処理を進める。
【0040】
S6ステップでは、制御部101は、第2格納部118に格納されているメッセージ(例えば、「訪問者がありました。この報知発呼を停止する場合には#を押してください」といったメッセージ)を読み込み、DAC113で音声のデジタルデータをアナログデータに変換し、クロスポイント回路108、網制御部107、ダイオードブリッジ106を介して回線Lへ出力させる。
【0041】
S7ステップでは、制御部101は、回線Lから#のトーン信号を検出すると、S8ステップへ処理を進め、そうでなければS11ステップへ処理を進める。
【0042】
即ち、S6ステップで通信装置100から送出された音声メッセージを聞いた着呼側ユーザは、もう所定時間毎に着呼がなくても良いと判断すると、テンキーの#キーを押下することにより、通信装置100が所定時間毎に発呼することを停止させることができる。
【0043】
S8ステップでは、制御部101は、第3格納部119に格納されているフラグをオフすると共に、制御部101が後述するS12ステップで開始したタイマのカウントをクリアし、S9ステップへ処理を進める。尚、初めからタイマがカウントしていなければクリアした状態を維持する。
【0044】
S9ステップでは、制御部101は、網制御部107を制御することにより回線を切断する。
【0045】
S10ステップでは、制御部101は、上記S2ステップで第3格納部119に格納した画像情報と音声情報とをメールに添付し、第2格納部118に予め格納されたメールアドレスへメール送信させる。尚、この時、メールのタイトルや本文に例えば、「訪問者有り」というメッセージを自動的に添付させても良い。
【0046】
S11ステップでは、制御部101は、網制御部107を制御することにより回線を切断する。
【0047】
S12ステップでは、制御部101は、制御部101に内蔵されているタイマ(図示ぜず)のカウントを開始させる。尚、このタイマは例えば2分カウントするものとするが、カウントする時間はユーザが適宜設定可能としても良い。
【0048】
S13ステップでは、制御部101が、上記S12ステップでカウントを開始したタイマが所定の時間をカウントしたと判定すると、S14ステップへ処理を進め、そうでなければS15ステップへ処理を進める。
【0049】
S14ステップでは、制御部101は、上記S12ステップでカウントを開始したタイマのカウントをクリアし、S3ステップへ処理を戻す。
【0050】
S15ステップでは、制御部101は、着信検出部104から着呼があることを示す信号を検出すると着呼ありと判定し、S16ステップへ処理を進め、そうでなければS13ステップへ処理を戻す。
【0051】
S16ステップでは、制御部101は、所定の相手先からの着呼であると判定すると、S17ステップへ処理を進め、そうでなければS18ステップへ処理を進める。具体的には、制御部101が着呼時に、回線から発呼側の電話番号情報を受信すると、第2格納部118に格納されている、訪問者があった際に発呼すべき相手先の電話番号情報と一致するか否か判定し、一致すればS17ステップへ処理を進め、そうでなければS18ステップへ処理を進める。
【0052】
S17ステップでは、制御部101は、上記S12ステップでカウントを開始したタイマのカウントをクリアし、S7ステップへ処理を戻す。
【0053】
S18ステップでは、制御部101は、タイマによるカウントを一時中断し、通常の着呼処理を終了した後にタイマのカウントを再開しS13ステップへ処理を進める。
【0054】
尚、上記実施例では、着呼側のユーザがメッセージ再生中に#キーを押下しなければ、通信装置100から所定の相手先へメールが送信されない構成となっているが、通信装置100が所定回数発呼を行ったら自動的に所定の宛先へメールを送信し、続いて所定時間毎の発呼を行う構成としても良い。
【0055】
以上説明したように、第1実施例では、先ず、例えば所定の相手先として、この通信装置の所有者が所有する携帯電話の電話番号とメールアドレスを予め第2格納部118に格納しておく。この状態で、ドアホン200のプッシュボタン210が押下されると、自動的に訪問者の画像情報と音声情報とが第3格納部119に格納され、訪問者があったことを所定の相手先に確実に報知する為に、所定の時間間隔で所定のあて先へ発呼を行うようにしている。この為、訪問者があったことをできるだけ早く所定の相手先へ知らせるようにすることができる。又、所定の相手先が、訪問者があったことを知ると、自動的に第3格納部119に格納された画像情報と音声情報とが所定の相手先のメールアドレスに送信され、訪問者がだれであるかを所定の宛先の者が知ることができる。
【0056】
しかし、第1実施例装置では、所定の宛先へ発呼を行った後にメールを送信する為、所定の宛先のユーザが通信装置からの着呼があってから、メールを見るまで時間がかかる可能性がある。例えば、メールサーバが混雑している場合には、なかなか通信装置から所定の相手先へメールが届かない場合が考えられる。第2実施例装置はこのような場合を回避するためのものであり、予めメールを所定の相手先へ送信した後に、所定の相手先へ発呼を行うものである。
以下に本発明を適用してなる第2実施例の動作について説明する。図4は、第2実施例装置の動作を示すフロー図である。
【0057】
第1実施例と異なる部分のみ説明する。第2実施例装置では、S1ステップで制御部101が訪問者があると判定すると、S3ステップで予め定められた相手先へメールを送信する(第1実施例のS10ステップに相等する動作を行う)。
【0058】
又、第2実施例では、S10ステップにおいて、制御部101が回線断の処理を行なうと、S1ステップへ処理を戻す。
【0059】
この2つの点が第1実施例と異なる部分である。第2実施例では、訪問者があると直ちに所定の相手先へ訪問者の画情報と音声情報とが添付されたメールを送信し、メール送信後に所定の時間間隔で所定の相手先へ、発呼を行う。この為、所定の相手先は訪問者があったことを報知する為の着呼がある前に、着呼側ユーザは、メールの着信に気づいた場合に限り直ちにメールにより訪問者が誰であるかを知ることが可能である。
【0060】
尚、本実施例装置において以下の構成としても良い、例えば、所定の相手先へ画像情報を送信する際に、画像情報を撮影した時刻の情報を添付しても良い。その添付の方法としては、例えばドアホン200から入力した画像情報に時刻の画像を合成させても良いし、メールのタイトルや本文に時刻の情報を入れても良い。
【0061】
又、所定の相手先へ音声情報を送信する際に、音声情報を入力した時刻の音声データも添付して送信しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明にかかる通信装置のシステム図である。
【図2】本発明の実施例にかかる通信装置を示すブロック図、
【図3】第1実施例の動作を示すフロー図である。
【図4】第2実施例の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0063】
100・・・・通信装置
101・・・・制御部
103・・・・モデム
104・・・・着信検出部
118・・・・第2格納部
119・・・・第3格納部
120・・・・ドアホン接続部
200・・・・ドアホン
210・・・・プッシュボタン
220・・・・カメラ
230・・・・マイク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアホンと接続可能な通信装置であり、
前記通信装置は、前記ドアホンから訪問者があることを示す信号を検出すると、予め設定した相手先へ、所定時間間隔で自動的に発呼することを特徴とする通信装置。
【請求項2】
請求項2記載の通信装置であり、
前記通信装置は、前記予め設定した相手先からの応答があると、自動的に発呼することを停止することを特徴とする通信装置。
【請求項3】
ドアホンと接続可能な通信装置であり、
前記ドアホンは撮像手段を有し、
前記通信装置は、格納手段と、発呼手段と、メール送受信手段とを有し、前記撮像手段から画像情報を受信すると、受信した画像情報を前記格納手段に格納し、予め設定された発呼相手先へ所定時間間隔で自動的に発呼するように前記発呼手段を制御し、前記予め設定された発呼相手先からの応答があると、予め設定されたメールアドレスへ、前記格納手段に格納した画像情報を添付してメール送信するように前記メール送受信手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする通信装置。
【請求項4】
ドアホンと接続可能な通信装置であり、
前記ドアホンは音声入力手段を有し、
前記通信装置は、格納手段と、発呼手段と、メール送受信手段とを有し、前記音声入力手段から音声情報を受信すると、受信した音声情報を前記格納手段に格納し、予め設定された発呼相手先へ所定時間間隔で自動的に発呼するように前記発呼手段を制御し、前記予め設定された発呼相手先からの応答があると、予め設定されたメールアドレスへ、前記格納手段に格納した音声情報を添付してメール送信するように前記メール送受信手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする通信装置。
【請求項5】
ドアホンと接続可能な通信装置であり、
前記ドアホンは撮像手段を有し、
前記通信装置は、格納手段と、発呼手段と、メール送受信手段とを有し、前記撮像手段から画像情報を受信すると、受信した画像情報を前記格納手段に格納し、予め設定されたメールアドレスへ、前記格納手段に格納した画像情報を添付してメール送信するように前記メール送受信手段を制御し、前記メール送信の後に、予め設定された発呼相手先へ所定時間間隔で自動的に発呼するように前記発呼手段を制御し、前記予め設定された発呼相手先からの応答があると、前記発呼を停止するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする通信装置。
【請求項6】
ドアホンと接続可能な通信装置であり、
前記ドアホンは音声入力手段を有し、
前記通信装置は、格納手段と、発呼手段と、メール送受信手段とを有し、前記音声入力手段から音声情報を受信すると、受信した音声情報を前記格納手段に格納し、予め設定されたメールアドレスへ、前記格納手段に格納した音声情報を添付してメール送信するように前記メール送受信手段を制御し、前記メール送信の後に、予め設定された発呼相手先へ所定時間間隔で自動的に発呼するように前記発呼手段を制御し、前記予め設定された発呼相手先からの応答があると、前記発呼を停止するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−82102(P2007−82102A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−270388(P2005−270388)
【出願日】平成17年9月16日(2005.9.16)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)鳥取三洋電機株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】