説明

遠隔リアルタイムにオーディオおよび/またはビデオ信号を提供する通信のフレームワーク、方法およびシステム

【課題】AV端末と複数ユーザの接続を可能とする。
【解決手段】遠隔リアルタイムにオーディオおよび/またはビデオ(AV)信号を提供する方法は、複数のAV端末(131、132、141、151、152)を記録するAV端末リストを表示し、AV端末リストのAV端末のうちの1つを選択することをユーザー端末(111、112、113、121、122)に要求するステップと、選択されたAV端末との接続が確立されているかどうかを判定するステップと、接続が確立されていないと判定された場合に、選択されたAV端末との接続を確立し、選択されたAV端末のAV信号をユーザー端末に転送するステップと、接続が確立されていると判定された場合に、選択されたAV端末のAV信号の複製を作成し、複製のAV信号をユーザー端末に転送するステップを含む。また、その方法を実行する通信フレームワークも、開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔リアルタイムにオーディオおよび/またはビデオ信号を提供する方法と、その方法を用いて遠隔リアルタイムにオーディオおよび/またはビデオ信号を提供する通信フレームワークに関する。
【背景技術】
【0002】
遠隔リアルタイムにオーディオおよび/またはビデオ(AV)信号を提供する従来の通信フレームワークは、複数のユーザー端末と1つのAV端末を含む。ユーザー端末、例えばパケットまたは第三世代(3G)に対応するユーザー端末の各々は、アクセス、すなわち、例えばインターネットまたは3G電気通信網等のネットワークを介して、例えばIPカメラまたは3G対応カメラのようなAV端末との接続を確立し、AV信号を受信する動作が可能である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した従来の通信フレームワークは、単にユーザー端末とAV端末との間で1対1の接続のみを許容するものであるという欠点がある。このように、従来の通信フレームワークは、一度にユーザー端末のうちの1台しかAV端末にアクセスすることができない。
【0004】
それ故に、本発明の目的は、多数のユーザー端末が同時にAV端末にアクセスすることを許容する、遠隔リアルタイムにオーディオおよび/またはビデオ(AV)信号を提供する通信フレームワーク、方法およびシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、遠隔リアルタイムにオーディオおよび/またはビデオ(AV)信号を提供する方法は、以下のステップを備える。
(A)ユーザー端末からログイン要求が受信されたとき、周囲環境のAV信号を提供する複数のAV端末を記録するAV端末リストを表示し、AV端末リストのAV端末のうちの1台を選択することをユーザー端末に要求するステップ
(B)選択されたAV端末について接続が確立されているかどうかを判定するステップ
(C)選択されたAV端末について接続が確立されていないと判定された場合に、選択されたAV端末との接続を確立し、選択されたAV端末のAV信号を受信し、AV信号をユーザー端末に転送するステップ
(D)選択されたAV端末について接続が確立されていると判定された場合は、選択されたAV端末のAV信号の複製を生成し、複製のAV信号をユーザー端末に転送するステップ
【0006】
本発明の別の態様によれば、通信フレームワークは、複数のAV端末、AVプラットフォームおよびユーザー端末を備える。各AV端末は信号を生成する。AVプラットフォームは、電気通信網を介してAV端末に接続され、AV端末のうちの少なくとも一部を記録するAV端末リストを提供する。ユーザー端末は、電気通信網を介してAVプラットフォームに接続され、AV端末リストを受信し、前記AV端末リストのなかの選択された1つのAV端末を含むAV端末選択信号を生成し、AV端末選択信号をAVプラットフォームに送信するための動作が可能である。選択されたAV端末によって生成された信号は、AV端末選択信号に基づいて、AVプラットフォームを介してユーザー端末に転送される。
【0007】
本発明の更に別の態様によれば、少なくとも1つのユーザー端末に対して遠隔リアルタイムにAV信号を提供するシステムは、複数のAV端末と1つのAVプラットフォームを備える。AV端末の各々は、周囲環境のAV信号を提供する。AVプラットフォームは、AV端末に結合され、ユーザー端末に結合するのに適し、AV端末およびユーザー端末に関連する情報を格納する。AVプラットフォームがユーザー端末からログイン要求を受信するとき、AVプラットフォームは、ユーザー端末に対応するAV端末を記録するAV端末リストをユーザー端末に提示し、AV端末リストのなかのAV端末のうちの1つを選択することをユーザー端末に要求し、選択されたAV端末との接続が確立されているかどうかを判定する。選択されたAV端末との接続が確立されていないと判定された場合に、AVプラットフォームは、選択されたAV端末との接続を確立し、選択されたAV端末のAV信号を受信し、選択されたAV端末のAV信号をユーザー端末に転送する。選択されたAV端末との接続が確立されていると判定された場合に、AVプラットフォームは、選択されたAV端末のAV信号の複製を作成し、複製のAV信号をユーザー端末に転送する。
【0008】
本発明のその他の特徴および利点は、添付の図面を参照して行う以下の好ましい実施形態の詳細な説明において明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1を参照すると、本発明によるオーディオおよび/またはビデオ(AV)信号を提供する通信フレームワークの好ましい実施形態は、システムおよび複数のユーザー端末111、112、113、121、122を含むことが示されている。
【0010】
このシステムは、以下に記述する方法によって、電気通信網またはインターネットを介して、ユーザー端末111、112、113、121、122に対してリアルタイムにAV信号を提供する。
【0011】
本実施形態において、電気通信網は、第三世代(3G)電気通信網である。
【0012】
このシステムは、複数のAV端末131、132、141、151、152およびAVプラットフォーム3を含む。
【0013】
各AV端末131、132は、3G対応カメラであり、識別コード、すなわち電話番号を有し、電気通信網に接続される。
【0014】
AV端末141は、3G対応携帯電話であり、識別コード、すなわち電話番号を有し、電気通信網に接続される。
【0015】
更に図2を参照すると、AV端末131は、コントローラ133、画像キャプチャーユニット134、音声キャプチャーユニット135、電気通信網伝送インターフェイス136および音声ブロードキャストユニット137を含む。
【0016】
画像キャプチャーユニット134は、コントローラ133に接続され、周囲環境の画像をキャプチャーするための動作が可能である。音声キャプチャーユニット135は、コントローラ133に接続され、周囲環境の音声を取得するための動作が可能である。コントローラ133は、画像キャプチャーユニット134によってキャプチャーされた画像、すなわちビデオ信号と、音声キャプチャーユニット135により取得された音声、すなわちオーディオ信号と、および/または制御信号とを1つのAV信号に合成する。電気通信網伝送インターフェイス136は、電気通信網とコントローラ133に接続され、電気通信網を介してAV信号を伝送するための動作が可能である。
【0017】
AV端末131は、電気通信網を介してAVプラットフォーム3に異常フィードバック報告要求を発行するための動作が可能である。特に、AV端末131は、更に、検出ユニット17、信号変換ユニット16および通信ポート138を含む。検出ユニット17は、公知技術の方法で、アクティベートされたときに作動信号を生成するための動作が可能である。本実施形態において、検出ユニット17は、対盗難検出器、煙感知器または動き検出器を含む。信号変換ユニット16は、検出ユニット17と接続され、作動信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するための動作が可能である。例えば汎用シリアルバス(USB)ポートのような通信ポート138は、コントローラ133と信号変換ユニット16に接続され、作動信号を受信するための動作が可能である。コントローラ133は、更に、そこにインストールされる異常フィードバック報告プログラム139により、通信ポート138からの作動信号に応答して異常フィードバック報告要求を生成するための動作が可能である。電気通信網伝送インターフェイス136は、更に、電気通信網を介して異常フィードバック報告要求を伝送するための動作が可能である。
【0018】
なお、AV端末131は、AV電話呼出またはショートメッセージによって、電気通信網を介してAVプラットフォーム3に異常フィードバック報告要求を発行できることに注意されたい。
【0019】
代替の実施形態では、AV端末141は、プリセットされたファンクションキーまたはそのキーの組み合わせが押されたときに、異常フィードバック報告要求を生成する。
【0020】
各AV端末151、152は、IPカメラであり、例えばインターネットプロトコル(IP)アドレスのような識別コードを有し、インターネットに接続される。
【0021】
AV端末151、152は、AV端末131、132、141のように、コントローラ133、画像キャプチャーユニット134、音声キャプチャーユニット135、電気通信網伝送インターフェイス136、音声ブロードキャストユニット137、検出ユニット17、信号変換ユニット16および通信ポート138を含む。しかしながら、AV端末151、152の電気通信網伝送インターフェイス136は、電気通信網の代りにインターネットに接続され、インターネットを介してAV信号および異常フィードバック報告要求を伝送するための動作が可能である。
【0022】
代替の実施形態では、AV端末131、132、141、151、152は、画像キャプチャーユニット134および音声キャプチャーユニット135のいずれかをなしで済ませることができる。
【0023】
もう一度図1を参照すると、AVプラットフォーム3は、コンピュータサーバとして実装され、コントロールユニット31、電気通信網AV処理モジュール32、インターネットAV処理モジュール35、インターネットユーザーインターフェイス処理モジュール36、ユーザーデータベース33およびAVデータベース34を含む。
【0024】
コントロールユニット31は、AVプラットフォーム3の動作を制御し、電気通信網AV処理モジュール32によって、電気通信網を介したユーザー端末111、112、113およびAV端末131、132、141との接続を確立するための動作が可能である。
【0025】
コントロールユニット31は、更に、インターネットAV処理モジュール35によって、インターネットを介したAV端末151、152との接続を確立するための動作が可能である。
【0026】
コントロールユニット31は、更に、インターネットユーザーインターフェイス処理モジュール36によって、インターネットを介したユーザー端末121、122との接続を確立するための動作が可能である。
【0027】
電気通信網AV処理モジュール32は、電気通信網およびコントロールユニット31に接続され、電気通信網を介してAV端末131、132、141のAV信号および異常フィードバック報告要求を受信し、AV端末131、132、141のAV信号および異常フィードバック報告要求を、電気通信網を介してユーザー端末111、112、113に転送するための動作が可能である。インターネットユーザーインターフェイス処理モジュール36は、インターネットおよびコントロールユニット31に接続され、電気通信網AV処理モジュール32からのAV信号および異常フィードバック報告要求を、インターネットを介してユーザー端末121、122に転送するための動作が可能である。本実施形態において、最初にAV信号は、電気通信網AV処理モジュール32によってオーディオおよびビデオおよび/または制御信号に分離され、次にオーディオおよびビデオおよび/または制御信号は、適宜処理され、AV信号をユーザー端末111、112、113、121、122に転送する前に、コントロールユニット31によってAV信号に再び合成される。
【0028】
インターネットAV処理モジュール35は、インターネットおよびコントロールユニット31に接続され、インターネットを介してAV端末151、152のAV信号および異常フィードバック報告要求を受信するための動作が可能である。インターネットユーザーインターフェイス処理モジュール36は、更に、インターネットAV処理モジュール35からのAV信号および異常フィードバック報告要求を、インターネットを介してユーザー端末121、122に伝送するための動作が可能である。電気通信網AV処理モジュール32は、更に、インターネットAV処理モジュール35からのAV信号を、電気通信網を介してユーザー端末111、112、113に伝送するための動作が可能である。本実施形態において、最初にAV信号は、インターネットAV処理モジュール35によってオーディオおよびビデオおよび/または制御信号に分離され、次にオーディオおよびビデオおよび/または制御信号は、適宜処理され、AV信号をユーザー端末111、112、113、121、122に転送する前に、コントロールユニット31によってAV信号に再び合成される。
【0029】
本実施形態において、コントロールユニット31は、更に、ユーザー端末111、112、113、121、122に転送されているAV端末131、132、141、151、152のAV信号の複製を作成するための動作が可能である。
【0030】
ユーザーデータベース33は、コントロールユニット31に接続され、AV端末131、132、141の識別コード、すなわち電話番号と、AV端末151、152の識別コード、すなわちインターネットプロトコル(IP)アドレスを格納する。
【0031】
本実施形態において、ユーザーデータベース33は、更に、AV端末131、132、141、151、152のうちの少なくとも1つを含む第1のリストと、AV端末131、132、141、151、152のうちの少なくとも1つを含む第2のリストと、ユーザー端末111、112、113、121、122のうちの少なくとも1つを含む第3のリストとを格納する。
【0032】
本実施形態において、第1のリストは、AV端末131を含み、ユーザー端末111に固有である。すなわち、第1のリストのAV端末131は、ユーザー端末111によってアクセス可能であり、例えばユーザー端末111によるAV端末131のAV信号のダウンロードが許容されている。また、第2のリストは、AV端末132を含み、ユーザー端末112に固有である。すなわち、第2のリストのAV端末132は、ユーザー端末112によってアクセス可能である。更に、第3のリストは、ユーザー端末111、112を含み、AV端末131に固有である。すなわち、第3のリストのユーザー端末111、112だけは、AV端末131が異常フィードバック報告要求を発行したときに、AV端末131にアクセスすることが可能である。
【0033】
加えて、ユーザーデータベース33は、更に、ユーザー端末111、112、113、121、122によってアクセス可能であるAV端末151を含む第4のリストを格納する。
【0034】
AVデータベース34は、コントロールユニット31に接続され、AV端末131、132、141、151、152に固有であって、ユーザー端末111、112、113、121、122に転送されているAV端末131、132、141、151、152のAV信号に付加される、プリセットされたボイスオーバー、例えばナレーションを格納する。本実施形態において、AVデータベース34は、ユーザー端末111、112、113、121、122に転送されているAV端末131、132、141、151、152のAV信号のバックアップを格納するための動作が可能である。
【0035】
ユーザー端末111、112、113は、3G携帯電話であり、識別コード、すなわち電話番号を有し、電気通信網に接続され、AV端末131、132、141、151、152の識別コードを格納し、電気通信網を介してAVプラットフォーム3の電気通信網AV処理モジュール32からのAV信号を受信し、電気通信網を介してオーディオおよびビデオおよび/または制御信号を含むAV信号を伝送するための動作が可能である。
【0036】
ユーザー端末121、122は、例えばパーソナルコンピュータのようなパケット電子デバイスであり、識別コード、すなわちIPアドレスを有し、インターネットに接続され、AV端末131、132、141、151、152の識別コードを格納し、インターネットを介してAVプラットフォーム3のインターネットユーザーインターフェイス処理モジュール36からAV信号を受信し、インターネットを介してオーディオおよびビデオおよび/または制御信号を含むAV信号を伝送するための動作が可能である。
【0037】
AVプラットフォーム3の電気通信網AV処理モジュール32は、更に、電気通信網を介してユーザー端末111、112、113のAV信号を受信し、それによって受信されたAV信号を、電気通信網を介してAV端末131、132、141のうちの選択された1つに転送するための動作が可能である。本実施形態において、最初にAV信号は、電気通信網AV処理モジュール32によってオーディオおよびビデオおよび/または制御信号に分離され、次にオーディオおよびビデオおよび/または制御信号は、ユーザー端末111、112、113の識別コードとAV信号の制御信号に基づいて処理され、AV信号をAV端末131、132、141のうちの選択された1つに転送する前に、コントロールユニット31によってAV信号に再び合成される。
【0038】
インターネットユーザーインターフェイス処理モジュール36は、更に、インターネットを介してユーザー端末121、122のAV信号を受信するための動作が可能である。インターネットAV処理モジュール35は、更に、インターネットユーザーインターフェイス処理モジュール36からのAV信号を、インターネットを介してAV端末151、152のうちの選択された1つに転送するための動作が可能である。本実施形態において、最初にAV信号は、インターネットユーザーインターフェイス処理モジュール36によってオーディオおよびビデオおよび/または制御信号に分離され、次にオーディオおよびビデオおよび/または制御信号は、ユーザー端末121、122の識別コードおよびAV信号の制御信号に基づいて処理され、AV信号をAV端末151、152のうちの選択された1つに転送する前に、コントロールユニット31によってAV信号に再び合成ざれる。
【0039】
AV端末131、132、141の電気通信網伝送インターフェイス136(図2を参照)は、更に、電気通信網を介して電気通信網AV処理モジュール32からのAV信号を受信するための動作が可能である。AV端末131、132、141の音声ブロードキャストユニット137は、電気通信網伝送インターフェイス136からのAV信号のオーディオ信号に対応する音声を生成するための動作が可能である。
【0040】
AV端末151、152の電気通信網伝送インターフェイス136(図2を参照)は、更に、インターネットを介してインターネットAV処理モジュール35からのAV信号を受信するための動作が可能である。AV端末151、152の音声ブロードキャストユニット137は、電気通信網伝送インターフェイス136からのAV信号のオーディオ信号に対応する音声を生成するための動作が可能である。
【0041】
なお、ユーザー端末111、112、113、121、122の識別コードは、アカウント名およびパスワードを更に含めることができることに注意されたい。
【0042】
ユーザーデータベース33は、更に、ユーザー端末111、112、113、121、122の識別コードを格納する。
【0043】
AVプラットフォーム3は、複数の識別コード、すなわち電話番号およびIPアドレス)を有する。
【0044】
ユーザー端末111、112、113およびAV端末131、132、141は、更に、AVプラットフォーム3の電話番号のうちの1つを格納する。
【0045】
ユーザー端末121、122およびAV端末151、152は、更に、AVプラットフォーム3のIPアドレスのうちの1つを格納する。
【0046】
本実施形態において、AV端末131、132、141およびユーザー端末111、112、113の各々は、電気通信網上で、3G.324Mプロトコルまたはワイヤレス・アプリケーション・プロトコル/リアルタイム・ストリーミング・プロトコル(WAP/RTSP)を介して、AVプラットフォーム3の電気通信網AV処理モジュール32と通信する。また、AV端末151、152およびユーザー端末121、122の各々は、インターネット上で、セッション・イニシエーション・プロトコル/リアルタイム・トランスポート・プロトコル(SIP/RTP)またはRTSPを介して、AVプラットフォーム3のインターネットAV処理モジュール35と通信する。更に、電気通信網AV処理モジュール32、インターネットAV処理モジュール35およびインターネットユーザーインターフェイス処理モジュール36の各々は、セッション・イニシエーション・プロトコル/インターネット・プロトコル(SIP/IP)を介して、コントロールユニット31と通信する。
【0047】
本実施形態において、ユーザーデータベース33は、更に、複数の電話番号を格納し、AV端末151、152の各々のIPアドレスを、電話番号のそれぞれの1つにマップする。このように、ユーザー端末111、112、113、121、122は、IPアドレスの代りに、単純にAV端末151、152の電話番号を格納することができる。
【0048】
本発明による上述した通信フレームワークを使用して実現される、遠隔リアルタイムにAV信号を提供する方法の好ましい実施形態は、更に図3−6を参照して記載される。
【0049】
AV端末131が作動信号を受信するとき、ステップ181において、プリセットされた異常フィードバック報告モード、すなわちAV電話モードまたはショートメッセージモードが判定される。
【0050】
ステップ182において、異常フィードバック報告モードがAV電話モードであると判定された場合に、フローはステップ183に進む。さもなければ、フローはステップ184に進む。
【0051】
ステップ183において、コントローラ133は、AV端末131を介してAVプラットフォーム3にAV電話呼出を行い、画像キャプチャーユニット134によってキャプチャーされたビデオ信号および音声キャプチャーユニット135によってキャプチャーされたオーディオ信号をAV信号に処理し、電気通信網を介してAV信号をAVプラットフォーム3に転送し、それによりAVプラットフォーム3がAV信号をプリセットされたユーザー端末に(以下に記載する方法で)転送することを許容する。
【0052】
ステップ184において、コントローラ133は、ショートメッセージを生成し、AVプラットフォーム3に送信し、それによりAVプラットフォーム3がその後の処理を(以下に記載する方法で)実行することを許容する。それ故、AV端末131は、異常状態が発生した場合に、その後の処理を実行するために、AV電話呼出またはショートメッセージを介してAVプラットフォーム3に通知することができる。
【0053】
なお、上述した異常フィードバック報告機能は、AV端末141と同様に、AV端末131、132に組み込むことができることに注意されたい。また、作動信号は、検出ユニット17の他に、AV端末141のファンクションキーを押すことによって、または、AVプラットフォーム3に一組のコードを入力することによって、生成されるようにすることもできる。更に、作動信号に応答して、AV端末141は、AV電話呼出またはショートメッセージを介してAVプラットフォーム3に異常フィードバック報告要求を発行する。
【0054】
ステップ411において、AVプラットフォーム3は、ログイン要求が受信されたどうかを判定する。ログイン要求が受信されたと判定された場合に、フローはステップ412に進む。さもなければ、フローはステップ421に進む。
【0055】
このステップにおいて、ユーザー端末111、112、113によってログイン要求が発行されたとき、AVプラットフォーム3の電気通信網AV処理モジュール32は、ログイン要求を受信し、ログイン要求をコントロールユニット31によって必要とされるストリームパケット信号に変換し、ストリームパケット信号をコントロールユニット31に送信する。一方、ユーザー端末121、122によってログイン要求が発行されたとき、AVプラットフォーム3のインターネットユーザーインターフェイス処理モジュール36はログイン要求を受信し、ログイン要求をコントロールユニット31によって必要とされるストリームパケット信号に変換して、ストリームパケット信号をコントロールユニット31に送信する。
【0056】
ステップ412において、コントロールユニット31は、ログイン要求を発行したユーザー端末、例えばユーザー端末111のアイデンティティを照合するために、ログイン要求をユーザーデータベース33のユーザー情報と比較する。
【0057】
ステップ413において、コントロールユニット31は、ユーザー端末にAV端末リストを提供し、ユーザー端末はAV端末リストを表示し、ユーザーに選択することを許容する。
【0058】
AV端末リストは、ユーザーデータベース33に記録され、ユーザー端末によってアクセス可能である複数のAV端末を含む。例えば、ユーザー端末111がAV端末131の管理者であってユーザー端末112、121がユーザー端末111のグループメンバであるとき、ユーザー端末112がAV端末132の管理者であってユーザー端末111,121がユーザー端末112の個人情報においてグループメンバとして設定されているとき、AV端末151がパブリックなAV端末であるとき、ユーザー端末111がAV端末141、152の管理者でないとき、そしてユーザー端末111がAV端末141、152の管理者によってグループメンバとして設定されているとき、AV端末リストは、AV端末131、132、151を含む。ユーザー端末111がAV端末131、132、151のうちの1つを選択するとき、ユーザー端末111は、選択されたAV端末を収容するAV端末選択信号を生成し、AV端末選択信号をAVプラットフォーム3のコントロールユニット31に転送する。
【0059】
AV端末リストが、AVプラットフォーム3が接続を確立したAV端末を含むことができることは、当業者にとって明らかなはずである。
【0060】
ユーザー端末111がAV端末131を選択するとき、ステップ414において、コントロールユニット31は、AVプラットフォーム3がAV端末131との接続を確立しているかどうかを判定する。AVプラットフォーム3がAV端末131との接続を確立していなかったと判定された場合に、フローはステップ415に進む。さもなければ、すなわちAVプラットフォーム3がAV端末131との接続を確立している場合に、フローはステップ416に進む。
【0061】
ステップ415において、コントロールユニット31は、電気通信網AV処理モジュール32を介してAV端末131との接続を確立し、AV端末131にそのAV信号をAVプラットフォーム3に転送するよう命令する。
【0062】
ステップ416において、コントロールユニット31は、ユーザー端末、例えばユーザー端末112、に転送されているAV端末131のAV信号の複製を作成する。
【0063】
ステップ417において、AV端末131がプリセットされたボイスオーバーを有するかどうかが判定される。AV端末131がプリセットボイスオーバーを有すると判定された場合に、フローはステップ418に進む。さもなければ、フローはステップ419に進む。
【0064】
ステップ418において、コントロールユニット31は、AVデータベース34のなかのプリセットボイスオーバーおよび複製のAV信号のビデオ信号を取得し、プリセットボイスオーバーとビデオ信号を合成し、合成ざれたプリセットボイスオーバーとビデオ信号のフォーマットを変換した後に、電気通信網AV処理モジュール32を介して合成されたプリセットボイスオーバーとビデオ信号をユーザー端末111に転送する。その後、フローは、ステップ420に進む。
【0065】
ステップ419において、コントロールユニット31は、電気通信網AV処理モジュール32を介して複製のAV信号をユーザー端末111に転送する。
【0066】
このステップにおいて、ユーザー端末、例えばユーザー端末111、112、121は、AV端末131にアクセスしながら、会談することができる。すなわち、ユーザー端末111、112、121の各々は、例えば、オーディオ信号またはユーザー端末のユーザーの声のようなボイス信号を送信することができる。また、ユーザー端末のユーザーは、ユーザー情報の設定情報から、AV端末をミュートし、ボイス信号がAV端末に転送されるかどうかを設定することができる。
【0067】
ステップ420において、コントロールユニット31は、プリセットボイスオーバーが終了したかどうかを判定する。プリセットボイスオーバーが終了したと判定された場合に、フローはステップ419に戻る。さもなければ、フローはステップ418に戻る。
【0068】
コントロールユニット31は、ユーザー端末111、112、113、121、122の各々に基づき、例えば、AV信号をボイスオーバーと合成することによって、または、AV信号のフォーマットを変換することによって、AV信号を処理する。このように、AV端末のAV信号は、異なるユーザー端末111、112、113、121、122に転送できる。
【0069】
AVプラットフォーム3は、AV端末131、132、141、151、152およびユーザー端末111、112、113、121、122との間の媒体として働き、AV端末131、132、141、151、152の各々のAV信号またはユーザー端末111、112、113、121、122の各々の信号を、ビデオ、オーディオおよび制御信号に分離する。ビデオ、オーディオおよび制御信号の各々は、ストリームパケット信号に変換され、例えば、アイデンティティ照合、AV信号の複製、画像キャプチャー、AV混合、そして信号フォーマット変換などのその後の処理のために、コントロールユニット31に転送される。このように、AV端末131は、ユーザー端末111、112によってアクセス可能であるばかりでなく、AV端末131は、電気通信網およびインターネットを介してユーザー端末121によってもアクセス可能である。例えば、コントロールユニット31は、AV端末131のAV信号のフォーマットがインターネットユーザーインターフェイス処理モジュール36によって変換された後、AV端末のAV信号をユーザー端末に転送する。このことは、AVプラットフォーム3を介して、異なるユーザー端末にAV端末のAV信号の異なるフォーマットにアクセスすることを許容する。更に、コントロールユニット31は、AV信号のビデオ信号およびボイスオーバーが新しいAV信号に合成されるように、AV端末のAV信号を編集することができる。ボイスオーバーは、例えばバックグラウンドまたはロケーションのようなAV端末131の相対情報を記述することができる。
【0070】
ステップ421において、コントロールユニット31は、異常フィードバック報告要求が受信されたかどうかを判定する。異常フィードバック報告要求が受信されたと判定された場合に、フローはステップ434に進む。さもなければ、フローはステップ411に戻る。
【0071】
ステップ422において、コントロールユニット31は、ボイス信号がユーザー端末111、112、121から受信されたかどうかを判定する。ボイス信号が受信されたと判定された場合に、フローはステップ423に進む。さもなければ、フローはステップ424に進む。
【0072】
ステップ423において、コントロールユニット31は、ユーザーの設定情報に基づいて、ボイス信号とAV端末131のAV信号を合成し、合成されたボイス信号とAV信号をAV端末131にアクセスする別のユーザー端末に転送する。コントロールユニット31は、設定情報に基づいて、ブロードキャストのためにボイス信号をAV端末に転送するかどうかを判定する。特に、ユーザー端末111によってオーディオ信号が生成されたとき、コントロールユニット31は、ユーザーデータベース33のなかのユーザー端末111のユーザー情報から、AV端末131をミュートするように設定されているか否か、そして会話をAV端末に転送するか否かの会話モードを判定する。AV端末131が、会話モードにおいて、ミュートするように設定され、会話がAV端末131に転送されるように設定されているとき、コントロールユニット31は、ボイス信号とAV端末131のAV信号のビデオ信号を合成し、合成されたボイス信号とビデオ信号をAV端末131にアクセスするユーザー端末112、121に転送し、ボイス信号をブロードキャストするためにAV端末131に転送する。一方、AV端末131がミュートするように設定されておらず、会話がAV端末131に転送されるように設定されていないとき、コントロールユニット31は、ボイス信号、AV端末131のAV信号のビデオ信号およびオーディオ信号を合成し、合成されたボイス、ビデオおよびオーディオ信号をAV端末131にアクセスするユーザー端末112、121に転送する。このように、ボイス信号の他に、ユーザー端末112、211は、AV端末131のオーディオ信号をも聞くことができる。従って、ユーザー端末111、112、121の各々は、会談するためにボイス信号を生成することができ、それによりユーザーとAV端末との間の交流を強化する。
【0073】
ステップ424において、コントロールユニット31は、制御信号がユーザー端末111から受信されたかどうかを判定する。制御信号が受信されたと判定された場合に、フローはステップ425に進む。さもなければ、フローはステップ427に進む。
【0074】
なお、制御信号は、ユーザー端末111、112、113がAVプラットフォーム3を介して選択されたAV端末を制御することを許容することに注意されたい。また、制御信号は、例えばデュアルトーン多重周波数(DTMF)信号のようなデジタル信号である。
【0075】
ステップ425において、コントロールユニット31は、ユーザー端末111に権限が有るかどうかを判定する。これは、許可されていないユーザー端末がAV端末131を制御することを防止するためである。ユーザー端末111に権限が有ると判定された場合に、フローはステップ426に進む。さもなければ、制御信号は無視され、フローはステップ427に進む。
【0076】
本実施形態において、ユーザー端末111がAV端末131の管理者であるとき、ユーザー端末111は、コントロールユニット31によって権限が与えられているか判定される。
【0077】
ステップ426において、コントロールユニット31は、制御信号に対応する制御を実行する。
【0078】
例えば、制御信号が複製信号であるとき、コントロールユニット31は、AV端末131のAV信号をユーザー端末111に転送しながら、AV信号の複製を作成し、AVデータベース34に格納する。なお、AVデータベース34に格納される複製のAV信号は、第三世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)によって定められた3Gパートナーシップ・プロジェクト(3GP)フォーマットであることに注意されたい。一方、制御信号が、AV端末131の機能、例えば、ズームイン、ズームアウト、ミュート、オーディオの受信、そしてレンズの調整、を制御するためのものであるとき、コントロールユニット31は、電気通信網AV処理モジュール32を介して制御信号をAV端末131に転送する。次に、AV端末131は、制御信号に対応する制御、例えば、焦点距離の調節、または周囲環境の音声および画像のキャプチャーを停止する、を実行する。このように、ユーザー端末111は、AV端末131のAV信号を受信することの他に、AV信号の複製を作成するなどのAV信号を処理することに、AVプラットフォーム3を使用することができる。
【0079】
現在では、インターネットに接続できる電気機器は、同時にいくつかのウィンドウを開くことができる。このように、ステップ427において、コントロールユニット31は、別のAV端末、例えばAV端末132、の選択が、AV端末131にアクセスするユーザー端末121から受信されたかどうかを判定する。これは、ユーザー端末121がAV端末132にアクセスしたいことを示す。AV端末132の選択が受信されたと判定された場合に、フローはステップ428に進む。さもなければ、フローはステップ429に進む。
【0080】
ステップ428において、コントロールユニット31は、ユーザー端末121がネットワークユーザーであるかどうかを判定する。ネットワークユーザーは、インターネットに接続されているユーザーである。ユーザー端末がネットワークユーザーであると判定された場合に、フローはAV端末132のAV信号をユーザー端末121に提供するためにステップ413に戻る。さもなければ、AV端末132の選択は無視され、フローはステップ429に進む。
【0081】
ステップ429において、コントロールユニット31は、視聴終了要求が受信されたかどうかを判定する。例えば、AV端末131にアクセスするユーザー端末111は、視聴終了要求を発行する。視聴終了要求が受信されたと判定された場合に、フローはステップ430に進む。さもなければ、フローは別の制御信号または要求を待つためにステップ422に戻る。
【0082】
ステップ430において、コントロールユニット31は、AV端末、例えばAV端末131のAV信号の、ユーザー端末、例えばユーザー端末111への転送を停止する。
【0083】
ステップ431において、コントロールユニット31は、AV端末、例えばAV端末131が、別のユーザー端末によってアクセスされているかどうかを判定する。AV端末がアクセスされていると判定された場合に、フローはステップ432に進む。さもなければ、フローはステップ433に進む。
【0084】
ステップ432において、AVプラットフォーム3は、AV端末131との接続を維持し、そのAV信号を受信して別のユーザー端末に転送することを継続する。
【0085】
ステップ433において、コントロールユニット31は、AV端末131から切断する。
【0086】
ステップ432および433の後、フローは、ステップ429において視聴終了要求を発行したユーザー端末111にAV端末リストを提供するために、ステップ413に戻り、それにより、ユーザー端末111に別のAV端末を選択してアクセスすることを許容する。
【0087】
ステップ433は、ユーザー端末111がAVプラットフォーム3にログアウト要求を発行することを許容するサブステップを含み、それにより、その間の接続を切断する。
【0088】
ステップ434において、コントロールユニット31は、AV端末のユーザーを識別するために、AV端末のアイデンティティを照合する。
【0089】
ステップ435において、コントロールユニット31は、ユーザーデータベース33のユーザー情報に基づいて、プリセットされたユーザー端末を取得する。
プリセットユーザー端末は、AV端末の管理者によって設定され、ユーザーデータベース33に格納され、1つ以上のユーザー端末を含むことができる。
【0090】
ステップ436において、異常フィードバック報告要求がAV電話呼出であるかどうかが判定される。異常フィードバック報告要求がAV電話呼出であると判定された場合に、フローはステップ437に進む。さもなければ、すなわち、異常フィードバック報告要求がショートメッセージである場合に、フローはステップ438に進む。
【0091】
ステップ437において、AV端末のAV信号および異常フィードバック報告要求は、AV端末とAVプラットフォーム3の確立された接続を介してAVプラットフォーム3に転送される。次に、コントロールユニット31は、プリセットユーザー端末との接続を確立し、AV信号をプリセットユーザー端末に転送する。このように、プリセットユーザー端末は、即座に通知され、AV端末のAV信号のビデオ信号を介してAV端末の現在の状態を認知することができる。その後、フローはステップ422に戻る。
【0092】
ステップ438において、コントロールユニット31は、プリセットユーザー端末と、電気通信網AV処理モジュール32を介して異常フィードバック報告要求を発行したAV端末との接続を確立し、AV端末のAV信号のビデオ信号をプリセットユーザー端末に転送する。その後、フローはステップ422に戻る。
【0093】
ステップ437および438において、2台以上のプリセットユーザー端末があるとき、プリセットユーザー端末は、ステップ422および423を実行して会談することができ、違反者に警告するブロードキャストのために、ボイス信号をAV端末に転送することができる。
【0094】
なお、上述したステップ411、421、422、424、427および429のシーケンスは、必要に応じて変更できることに注意されたい。
【0095】
本発明の上述の説明から、AVプラットフォーム3は、セキュリティ対策のため、ユーザー端末にAV端末へのアクセスを認める前に、ユーザー端末のアイデンティティを照合する。また、AVプラットフォーム3は、AV信号の処理の前に、AV信号をビデオ、オーディオおよび制御信号に分離する。このように、AV端末のAV信号は、異なるユーザー端末に提供することができる。更に、AVプラットフォーム3は、ユーザー端末に会談することを許容する。加えて、AVプラットフォーム3は、AV信号の複製を作成するか、またはユーザー端末によって発行された制御信号の受領をもってAV端末を制御し、ネットワークユーザーに多重のAV端末に同時にアクセスすることを許容し、AV端末によって発行された異常フィードバック報告信号の受領をもってAV端末のAV信号をプリセットユーザー端末に自動的に転送する。
【0096】
本発明は最も実際的で好ましい実施形態と関連して記載されているが、本発明は、開示された実施形態に限定されるものではなく、すべてのこの種の変形および等価な配置を包含する最も広い記述の精神と範囲に含まれる種々な変形に及ぶことを意味するものと理解される。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明による遠隔リアルタイムにオーディオおよび/またはビデオ(AV)信号を提供する通信フレームワークの好ましい実施形態の概略ブロック図である。
【図2】AV端末の好ましい実施形態の概略ブロック図である。
【図3】本発明による通信フレームワークを使用して遠隔リアルタイムにAV信号を提供する方法の好ましい実施形態を例示するフローチャート(その1)である。
【図4】本発明による通信フレームワークを使用して遠隔リアルタイムにAV信号を提供する方法の好ましい実施形態を例示するフローチャート(その2)である。
【図5】本発明による通信フレームワークを使用して遠隔リアルタイムにAV信号を提供する方法の好ましい実施形態を例示するフローチャート(その3)である。
【図6】本発明による通信フレームワークを使用して遠隔リアルタイムにAV信号を提供する方法の好ましい実施形態を例示するフローチャート(その4)である。
【符号の説明】
【0098】
111、112、113、121、122 ユーザー端末
131、132、141、151、152 AV端末
3 AVプラットフォーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔リアルタイムにオーディオおよび/またはビデオ(AV)信号を提供する方法であって、
(A)ユーザー端末からログイン要求が受信されたとき、周囲環境のAV信号を提供する複数のAV端末が記録されるAV端末リストを表示し、AV端末リストのなかから1つのAV端末を選択することをユーザー端末に要求するステップ、
(B)選択されたAV端末との接続が確立されているかどうかを判定するステップ、
(C)選択されたAV端末との接続が確立されていないと判定された場合に、選択されたAV端末との接続を確立し、選択されたAV端末のAV信号を受信し、AV信号をユーザー端末に転送するステップ、
(D)選択されたAV端末との接続が確立されていると判定された場合に、選択されたAV端末のAV信号の複製を生成し、複製のAV信号をユーザー端末に転送するステップ、
を備える方法。
【請求項2】
前記ステップ(A)において、ユーザー端末からログイン要求が受信されたとき、ユーザー端末のアイデンティティが照合されるものであって、AV端末リストはユーザーのアイデンティティに基づいている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記AV端末のAV信号は、ビデオ信号、オーディオ信号および制御信号を含み、前記ステップ(C)および(D)において、最初にAV信号はオーディオ信号、ビデオ信号および制御信号に分離され、オーディオ信号、ビデオ信号および制御信号は同一のフォーマットに変換される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ステップ(C)および(D)において、AV信号をユーザー端末に転送する前に、選択されたAV端末がプリセットされたボイスオーバーを有するかどうかが判定され、
選択されたAV端末がプリセットされたボイスオーバーを有すると判定された場合に、プリセットされたボイスオーバーとAV信号は合成されてユーザー端末に転送され、
選択されたAV端末がプリセットされたボイスオーバーを有しないと判定された場合に、AV信号がユーザー端末に転送される、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
(E)ボイス信号がユーザー端末から受信されたときであって、選択されたAV端末のAV信号が別のユーザー端末に転送されているとき、ボイス信号とAV信号を合成し、合成されたボイス信号とAV信号を前記別のユーザー端末に転送するステップ、
を更に備える、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記ステップ(E)において、前記ボイス信号が、更に選択されたAV端末に転送される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
(F)ユーザー端末から制御信号が受信されたとき、ユーザー端末に権限が与えられているかどうかを判定し、ユーザー端末に権限が与えられていると判定された場合に、制御信号に対応する制御を実行するステップ、
を更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ステップ(F)において、制御信号が複製信号であって、ユーザー端末に権限が与えられているとき、AV信号をユーザー端末に転送しながら、AV信号が格納される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ステップ(F)において、制御信号が選択されたAV端末の機能を制御するものであって、ユーザー端末に権限が与えられているとき、制御信号は選択されたAV端末に転送される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
(G)ユーザー端末からAV端末リストのなかの別のAV端末の選択が受信されたとき、ユーザー端末がネットワークユーザーであるかどうかを判定し、ユーザー端末がネットワークユーザーであると判定された場合に、ステップ(B)を実行し、ユーザー端末がネットワークユーザーでないと判定された場合に、前記別のAV端末の選択を無視するステップ、
を更に備える、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
(H)ユーザー端末から視聴終了要求が受信されたとき、AV信号のユーザー端末への転送を停止し、選択されたAV端末のAV信号が別のユーザー端末に転送される必要があるかどうかを判定し、選択されたAV端末のAV信号が別のユーザー端末に転送される必要があると判定された場合に、選択されたAV端末との接続を維持し、選択されたAV端末のAV信号が別のユーザー端末に転送される必要がないと判定された場合に、選択されたAV端末との接続を切断するステップ、
を更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
(I)AV端末リストのなかの1つのAV端末から異常フィードバック報告要求が受信されたとき、対応するプリセットされたユーザー端末の情報を取得し、前記1つのAV端末のAV信号をプリセットされたユーザー端末に転送するステップ、
を更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
それぞれがAV信号を生成する複数のAV端末と、
電気通信網を介して前記AV端末に接続され、前記AV端末のうちの少なくとも一部を記録するAV端末リストを提供するAVプラットフォームと、
電気通信網を介して前記AVプラットフォームに接続され、前記AV端末リストを受信し、前記AV端末リストのなかの選択された1つのAV端末を含むAV端末選択信号を生成し、AV端末選択信号を前記AVプラットフォームに送信するための動作が可能であるユーザー端末を備え、
前記選択されたAV端末によって生成された信号が、AV端末選択信号に基づいて、前記AVプラットフォームを介して前記ユーザー端末に転送される、通信フレームワーク。
【請求項14】
前記AVプラットフォームは、前記ユーザー端末に結合される電気通信網AV処理モジュールと、前記電気通信網AV処理モジュールに結合され、前記電気通信網AV処理モジュールによって提供された信号を受信して処理するコントロールユニットを含む、請求項13に記載の通信フレームワーク。
【請求項15】
前記AV端末の各々によって生成される信号は、オーディオ信号およびビデオ信号の少なくともいずれかを含み、前記ユーザー端末に転送される信号は、AV信号および制御信号の少なくともいずれかである、請求項13に記載の通信フレームワーク。
【請求項16】
前記AVプラットフォームは、前記コントロールユニットに結合されるインターネットAV処理モジュールおよびインターネットユーザーインターフェイス処理モジュールを含む、請求項14に記載の通信フレームワーク。
【請求項17】
インターネットに結合され、インターネットを介して前記インターネットAV処理モジュールが結合されている、複数のAV端末と、
インターネットを介して前記AVプラットフォームの前記インターネットユーザーインターフェイス処理モジュールと結合されるユーザー端末と、
を更に備える、請求項16に記載の通信フレームワーク。
【請求項18】
前記AVプラットフォームは、前記コントロールユニットに結合されるAVデータベースとユーザーデータベースの少なくともいずれかを含む、請求項14に記載の通信フレームワーク。
【請求項19】
前記AV端末の各々は、画像キャプチャーユニット、音声キャプチャーユニットおよび音声ブロードキャストユニットの少なくともいずれかを含む、請求項13に記載の通信フレームワーク。
【請求項20】
前記AVプラットフォームのAV端末リストは、前記AVプラットフォームとの接続を確立するものである、および/または、ユーザー端末がその信号を受信することを許容するものである、前記AV端末のうちの少なくとも1つを記録する、請求項13に記載の通信フレームワーク。
【請求項21】
少なくとも1つのユーザー端末に対して遠隔リアルタイムにオーディオおよび/またはビデオ(AV)信号を提供するシステムであって、
それぞれが周囲環境のAV信号を提供する複数のAV端末と
前記AV端末に結合され、ユーザー端末に結合されるのに適しており、前記AV端末とユーザー端末に関連する情報を格納するAVプラットフォームとを備え、
前記AVプラットフォームは、ユーザー端末からログイン要求を受信したとき、ユーザー端末に対応するAV端末に対応するものを記録するAV端末リストを提示し、前記AV端末リストのなかの前記AV端末のうちの1つを選択することをユーザー端末に要求し、前記選択されたAV端末との接続が確立されているかどうかを判定し、
前記選択されたAV端末との接続が確立されていないと判定された場合に、前記AVプラットフォームは、前記選択されたAV端末との接続を確立し、前記選択されたAV端末のAV信号を受信し、前記選択されたAV端末のAV信号をユーザー端末に転送し、
前記選択されたAV端末との接続が確立されていると判定された場合に、前記AVプラットフォームは、前記選択されたAV端末のAV信号の複製を生成し、複製のAV信号をユーザー端末に転送する、
システム。
【請求項22】
前記AV端末の少なくともいずれかは、第三世代(3G)カメラおよび3G携帯電話のいずれかであって、
前記AVプラットフォームは、
前記AVプラットフォームの動作を制御するコントロールユニットと、
電気通信網に結合され、前記3Gカメラおよび前記3G携帯電話のうちの1つからのAV信号を受信し、AV信号をオーディオ信号およびビデオ信号に分離し、オーディオ信号およびビデオ信号を前記コントロールユニットに転送する、電気通信網AV処理モジュールと、
を更に含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記AV端末の少なくともいずれかは、パケット・カメラであり、
前記AVプラットフォームは、インターネットに結合され、前記パケット・カメラからAV信号を受信し、AV信号をオーディオ信号およびビデオ信号に分離し、オーディオ信号およびビデオ信号を前記コントロールユニットに転送する、インターネットAV処理モジュールを更に含む、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記AVプラットフォームは、AVデータベースを含み、AV信号を受信するユーザー端末は、前記AVプラットフォームに対して複製信号を発行するための動作が可能であり、前記コントロールユニットは、前記AVプラットフォームの前記コントロールユニットが複製信号を受信するとき、ユーザー端末に転送されたAV信号の複製を作成し、複製のAV信号を格納する、請求項22に記載のシステム。
【請求項25】
前記AVプラットフォームは、前記AV端末のそれぞれについてのプリセットされたユーザー端末を格納するユーザーデータベースを含み、前記AV端末の各々は、作動信号に対応し、前記AVプラットフォームに転送される異常フィードバック報告要求を生成するための動作が可能であり、前記AVプラットフォームは、異常フィードバック報告を発行した前記AV端末のAV信号を、プリセットされたユーザー端末に転送する、請求項21に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−109654(P2010−109654A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−279204(P2008−279204)
【出願日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【出願人】(508324846)威寶電信股▲ふん▼有限公司 (2)
【氏名又は名称原語表記】VIBO TELECOM INC.
【住所又は居所原語表記】5F, NO. 36, LANE 358, RUEU−GUANG RD., NEI−HU DIST., TAIPEI CITY, TAIWAN
【Fターム(参考)】