説明

遠隔見守りシステム

【課題】遠隔見守りシステムにおいて、通信費軽減と通信のセキュリティ確保を図る。
【解決手段】遠隔見守りシステム1は、宅内の画像をインターネット7及びダイヤルアップ接続可能な電話回線5を介して送信する宅内装置2と、インターネット7を介して宅内装置2にコマンドを送信し、宅内装置2から画像を受信して、ユーザ端末3に送信するサーバ装置4とを備える。サーバ装置4は、ユーザ端末3を介して受取ったコマンドをコマンドキュー42に蓄え、宅内装置2にオートダイヤルする旨ユーザを促す。宅内装置2はオートダイヤルが所定回数以下の呼出の後にユーザの操作によって通話に至ることなく切断されると、この呼出をトリガとして電話回線5をダイヤルアップ接続してコマンドキュー42からコマンドを取得するとともに通信を切断し、コマンドを実行後に、再度ダイヤルアップ接続してサーバ装置4にコマンドの実行結果を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットを利用した遠隔見守りシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ロボット等の操作対象に備えた携帯電話機への通信着信をトリガとして携帯電話機から遠隔操作端末へのインターネット接続を実行した後、インターネットを介して遠隔操作端末から操作対象への遠隔操作の指示を行うこととして、常時接続のネットワークに比べて、遠隔操作にかかる通信コストの低減と通信におけるセキュリティの向上を図ったシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、システム運用上のユーザ(監視者)の負担軽減を図り、しかも、ユーザに対してセキュリティ面における安心感や利便性の担保を図った遠隔監視システムが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2003−298755号公報
【特許文献2】特開2002−34029号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1に示されるようなシステムにおいては、操作対象に専用に設けた携帯電話機を用いており、さらに、操作対象をユーザが操作する間、携帯電話機がインターネットに接続されており、充分に通信コストの低減が図れているとは限らない。また、インターネット接続の度毎にIPアドレスを取得してIPアドレスとパスワードを遠隔操作端末に通知しているので、通信費とセキュリティとを総合的に見たとき、このシステムは必ずしも好適とは言い難い。
【0005】
また、上述した特許文献2に示されるようなシステムにおいては、被監視場所における監視用ユニットに備えられた電話機が、その留守番電話機能によって、遠隔地から行われる電話の呼出に自動的に対応して所定数呼出の後にオフフック状態とされ、この状態でユーザが所定桁数の数字列をダイヤルしたとき、そのダイヤル音をもとに監視用ユニットの動作が制御されるので、ダイヤル操作やダイヤル操作中の通信費用の点において、依然としてユーザ負担や利便性に問題がある。
【0006】
本発明は、上記課題を解消するものであって、通信費の軽減と通信のセキュリティ確保を実現できる遠隔見守りシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を達成するために、請求項1の発明は、カメラを用いて撮影した宅内の画像をインターネット及びダイヤルアップ接続可能な電話回線を介して送信する宅内装置と、インターネットに接続されインターネット及び電話回線を介して前記宅内装置にカメラ撮影動作その他の動作を含む制御用のコマンドを送信し、前記宅内装置から画像を受信するとともに、その画像をインターネットを介してブラウザ機能付きのユーザ端末に送信するサーバ装置と、を備えた遠隔見守りシステムにおいて、前記サーバ装置は、前記ユーザ端末を介してユーザからのコマンドを受け取るコマンド入力手段と、ユーザ端末から送信されるコマンドを受け取って当該コマンドを一時的に時系列的に蓄えるコマンドキューと、を備え、前記宅内装置からコマンド実行結果を受け取ってWEBコンテンツ化するとともに前記ユーザ端末にコマンド実行完了通知を行い、前記コマンド入力手段は、ユーザがユーザ端末を操作して前記サーバ装置上の専用ホームページにログインすると宅内装置制御用のコマンドを選択するためのメニューを前記ユーザ端末に送信し、ユーザが前記メニューを選択することにより選択決定したコマンドを受信して前記コマンドキューに蓄えるとともに、当該ホームページに埋め込んだ前記宅内装置の電話回線の電話番号にオートダイヤルする旨ユーザを促し、前記宅内装置は、ユーザによりなされた当該宅内装置に対するオートダイヤルが所定回数以下の呼出の後にユーザの操作によって通話に至ることなく切断されると、前記オートダイヤルによる呼出をトリガとして前記ダイヤルアップ接続可能な回線をISPにダイヤルアップ接続して前記サーバ装置と通信を行い、前記コマンドキューからコマンドを取得するとともにダイヤルアップ接続を切断し、当該コマンドを実行後に、再度ISPにダイヤルアップ接続して前記サーバ装置に前記コマンドの実行結果を送信するものである。
【0008】
請求項2の発明は、カメラを用いて撮影した宅内の画像をインターネット及びダイヤルアップ接続可能な電話回線を介して送信する宅内装置と、インターネットに接続されインターネット及び電話回線を介して前記宅内装置にカメラ撮影動作その他の動作を含む制御用のコマンドを送信し、前記宅内装置から画像を受信するとともに、その画像をインターネットを介してユーザ端末に送信するサーバ装置と、を備えた遠隔見守りシステムにおいて、前記サーバ装置は、コマンドを一時的に蓄えるコマンドキューを備えており、ユーザがユーザ端末を用いて宅内装置制御用のコマンドを当該サーバ装置に送信するとこれを受け取って前記コマンドキューに蓄え、前記宅内装置は、ユーザによりなされた当該宅内装置に対する電話回線の呼出が所定回数以下の呼出の後にユーザの操作によって通話に至ることなく切断されると、前記電話回線の呼出をトリガとして前記ダイヤルアップ接続可能な回線をISPにダイヤルアップ接続して前記サーバ装置と通信を行い、前記コマンドキューからコマンドを取得するものである。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2に記載の遠隔見守りシステムにおいて、前記宅内装置は、前記コマンドを取得するとともにダイヤルアップ接続を切断し、当該コマンドを実行後に、再度ISPにダイヤルアップ接続して前記サーバ装置に前記コマンドの実行結果を送信するものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、サーバ装置が、コマンド入力手段とコマンドキューを備え、ユーザ端末からコマンド入力手段を介して宅内装置制御用のコマンドを受け取ってコマンドキューに蓄え、さらに、宅内装置の電話回線の電話番号にオートダイヤルする旨ユーザを促すので、ユーザは、コマンド選択とオートダイヤル実行操作のみで、宅内装置を制御でき、操作が簡単であり、従ってユーザ端末の通信費用も少なくて済む。また、コマンド入力手段にパスワード機能を持たせることで、専用ホームページへのログインに対するセキュリティ、従って通信に際してのセキュリティ確保ができる。
【0011】
また、宅内装置は、所定回数以下の電話呼出をトリガとしてISP(インターネットサービスプロバイダ)にダイヤルアップ接続を行ってサーバ装置にインターネット接続するので、宅内装置が用いる電話を、例えば通話用の電話と共用することができ、通信設備のコスト低減が図れる。また、宅内装置は、サーバ装置のコマンドキューからコマンドを取得するとき、及びコマンドの実行結果をサーバ装置に送信するとき以外は、ダイヤルアップ接続を切断しているので、常時接続の場合と比べて大幅に通信費を低減できる。
【0012】
請求項2の発明によれば、サーバ装置が、ユーザ端末から宅内装置制御用のコマンドを受け取ってコマンドキューに蓄え、さらに、宅内装置が、所定回数以下の電話呼出をトリガとしてISPにダイヤルアップ接続してサーバ装置に接続し、サーバ装置のコマンドキューからコマンドを取得するので、宅内装置が用いる電話を、例えば通話用の電話と共用することができて通信設備のコスト低減が図れる。また、宅内装置がサーバ装置からコマンドを一方的に受け取るのみであり、サーバ装置のセキュリティ確保が容易である。
【0013】
請求項3の発明によれば、宅内装置は、サーバ装置のコマンドキューからコマンドを取得するとき、及びコマンドの実行結果をサーバ装置に送信するとき以外は、ダイヤルアップ接続を切断しているので、常時接続の場合と比べて大幅に通信費を低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態に係る遠隔見守りシステムについて、図面を参照して説明する。図1は、遠隔見守りシステム1(以下、本システム1)の全体構成を示し、図2は、コマンドキューの概念を示す。本システム1は、宅内の画像を宅外から確認してユーザ宅内の状況を宅外から見守るシステムである。ユーザは、ユーザ宅内に設置された宅内装置2を用いて宅内撮影や警報発声等の処理を遠隔地から行うことができる。
【0015】
本システム1は、実運用では多数のユーザの多数の宅内装置2を含み、各ユーザはそれぞれに帰属する各宅内装置2から画像を得ることができる。図1では3ユーザ分の宅内装置が示されており、そのうち2ユーザ分の宅内装置2はインターネット7に常時接続され、1ユーザ分の宅内装置2はインターネット7にダイヤルアップ接続可能な電話回線5を介して接続される。本発明は、特に、後者のダイヤルアップ接続可能な電話回線5を介してインターネットに接続する場合に関する。
【0016】
本システム1は、カメラ21を用いて撮影した宅内の画像をインターネット7及びダイヤルアップ接続可能な電話回線5を介して送信する宅内装置2と、インターネット7に接続されインターネット7及び電話回線5を介して宅内装置2にカメラ撮影動作その他の動作を含む制御用のコマンドを送信し、宅内装置2から画像を受信するとともに、その画像をインターネット7を介してブラウザ機能付きのユーザ端末3に送信するサーバ装置4と、を備えている。宅内装置2、ユーザ端末3、及びサーバ装置4は、それぞれISP(インターネットサービスプロバイダ)6を介してインターネット7に接続される。各ユーザの宅内装置2はルータRTを介して複数設置が可能である。
【0017】
サーバ装置4は、各宅内装置2とこれに帰属する各ユーザ端末3に関する情報をそれぞれの帰属別に管理及び制御する。このため、サーバ装置4は、ユーザ端末3の電話番号や、ユーザ専用の宅内装置2に内蔵のモデムが使用している電話番号などを記録したデータベースDBを備えている。また、サーバ装置4は、ファイル転送用のFTPサーバ、ファイルをWEBコンテンツ化するアプリケーションサーバ、ユーザ端末へのメール配信を行うメールサーバなどを備えている。
【0018】
サーバ装置4は、さらに、ユーザ端末3を介してユーザからのコマンドを受け取るコマンド入力手段41と、図2に示すように、宅内装置2を制御するコマンドを優先順位と受取時刻の順に順次処理するためユーザ端末3から送信されるコマンドを受け取って当該コマンドを一時的に時系列的に蓄えるコマンドキュー42と、を備えている。サーバ装置4は、宅内装置2からコマンド実行結果を受け取ってWEBコンテンツ化するとともにユーザ端末3にコマンド実行完了通知を行う。
【0019】
コマンド入力手段41は、ユーザがユーザ端末3を操作してサーバ装置4上の専用ホームページにログインすると宅内装置制御用のコマンドを選択するためのメニューをユーザ端末3に送信し、ユーザがメニューを選択することにより選択決定したコマンド43を受信してコマンドキュー42に蓄えるとともに、当該ホームページに埋め込んだ宅内装置2の電話回線の電話番号にオートダイヤルする旨ユーザを促す。
【0020】
宅内装置2は、カメラ21の他に警報発声装置22や図示しないセンサ等を備えており、一般の家電製品と同様にユーザによって宅内の適宜の位置、例えば子供や老人、ペット等が居る部屋に設置され、サーバ装置4からカメラ撮影動作、警報発声動作その他の動作を含む制御用のコマンドを受信してそのコマンドを実行する。本発明において注目している宅内装置2は、前述したように、ダイヤルアップ接続可能な電話回線5を介してサーバ装置4にインターネット接続するので、例えば通話用の電話を宅内装置2が用いる電話として共用することができる。
【0021】
宅内装置2が行うダイヤルアップ接続は、宅内装置2が実行するコマンドに連携して当該コマンド実行後に行われる他、次に示すように、ユーザからの指示によっても行われる。宅内装置2は、ユーザによりなされた宅内装置2に対するオートダイヤルが所定回数以下の呼出の後にユーザの操作によって通話に至ることなく切断されると、オートダイヤルによる呼出をトリガ(ユーザからの指示)としてダイヤルアップ接続可能な電話回線5をISPにダイヤルアップ接続し、サーバ装置4と通信を行う。
【0022】
宅内装置2は、ダイヤルアップ接続したサーバ装置4と通信を行い、サーバ装置4のコマンドキュー42からコマンドを取得するとともにダイヤルアップ接続を切断し、取得したコマンドを実行し、その後に、再度ISPにダイヤルアップ接続してサーバ装置4にコマンドの実行結果を送信する。すなわち、ユーザから宅内装置2への指示は、コマンドの取得と実行の指示であり、これにより、ユーザによる宅内装置2の遠隔操作を実現している。
【0023】
ユーザ端末3は、サーバ装置4上の専用ホームページにログインする機能と遠隔地からの画像をインターネット7を介して閲覧するためのブラウザ機能を有していればよく、携帯電話や携帯端末(PDA)の他、パソコン31なども用いられる。宅内から遠隔地の一人住まい親族を見守る場合などは、ユーザ端末3として携帯性の必要はない。また、遠隔地の遠隔とは、単に距離が遠いかどうかというだけではなく、接近に対する困難さを示すものである。
【0024】
次に、図3を参照して、宅内装置2のダイヤルアップ接続に基づいた本システム1の動作フローを説明する。また、図4は、ユーザ端末の操作画面を示し、図5は、本システムにおける画像データ送信の概念を示す。まず、ユーザがユーザ端末3を操作してサーバ装置4上の専用ホームページにアクセスしてホームページをユーザ端末3に表示する(S11)。すると、ユーザ毎にユニークな識別番号IDとパスワードの入力画面がユーザ端末に表示され、表示されたID/パスワードの入力指示3aに従い、ID/パスワード3bを入力してログインすると、サーバ装置4のデータベースDBに記憶されたデータをもとにユーザ認証が行われ、図4(a)に示すように、コマンド選択指示3cとコマンド一覧3dが表示される(S12)。
【0025】
上述のコマンド一覧3dから、必要なコマンドを選択決定するとこれらのコマンドがサーバ装置4に送信され(S13)、サーバ装置4のコマンドキューに蓄積される(S14)。各コマンドの送信が終わると、電話番号が埋め込まれたオートダイヤルメニュー3eが表示される(S15)。オートダイヤルメニュー3eにはユーザ専用の宅内装置2のダイヤルアップ接続可能な電話回線5の電話番号が埋め込まれており、ユーザがオートダイヤルメニュー3eを選択するとオートダイヤルが実行され(S16)、宅内装置2の呼出が始まる。そこで、ユーザは、所定回数以下の呼び出し(例えば1コール)の後、通信を切断する(S17)。このように、ユーザは、ダイヤル操作をすることなく、ユーザ専用の宅内装置2に対してオートダイヤルによりダイヤルアップ接続指示のための呼出(発呼)を行うことができる。また、宅内装置2の電話番号は、セキュリティ確保のため識別番号ID及びパスワードによって保護されている。
【0026】
宅内装置2は、上記S17においてユーザ端末によりなされたダイヤルアップ接続可能な電話回線5の呼出を認識すると(S18)、この呼出をトリガとして電話回線をISPにダイヤルアップ接続し、さらにサーバ装置4に接続する(S19)。サーバ装置4は、ダイヤルアップ接続してきた宅内装置2を認証し(S20)、宅内装置2はコマンドキュー42に蓄積された全てのコマンドを取得するとともに通信回線を切断する(S21)。
【0027】
宅内装置2は、取得した各コマンドを実行し(S22)、その後、再びISPにダイヤルアップ接続してサーバ装置4に電話回線を接続して(S23)、コマンド実行結果をサーバ装置4に送信し、送信完了後に通信を切断する(S24)。画像ファイルデータなどを含む実行結果データは、図5に示すように、例えば、ファイル転送プロトコル(FTP)のパッシブ(PASV)モード(FTPサーバ側が接続ポートを通知して接続する方法)を用いて宅内装置2からサーバ装置4へと送られる。サーバ装置4は、コマンド実行結果を宅内装置2から受信するとその実行結果、例えば宅内画像データをWEBコンテンツに加工するとともにユーザ端末3にコマンド完了通知を送信する(S25)。ユーザは、ユーザ端末3を用いてコマンド完了通知を確認し、サーバ装置4に格納された実行結果、例えば宅内画像をブラウジングして閲覧することができる(S26)。
【0028】
なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の一実施形態に係る遠隔見守りシステムの概略構成図。
【図2】同上システムのサーバ装置におけるコマンドキューの概念図。
【図3】同上システムにおける宅内装置のダイヤルアップ接続に基づいた同システムの動作フロー図。
【図4】(a)(b)は同上システムにおけるダイヤルアップ接続の場合の宅内装置を対象とするユーザ端末の操作説明図。
【図5】同上システムにおける画像データ送信の概念図。
【符号の説明】
【0030】
1 遠隔見守りシステム
2 宅内装置
3 ユーザ端末
4 サーバ装置
6 ISP(インターネットサービスプロバイダ)
7 インターネット
21 カメラ
41 コマンド入力手段
42 コマンドキュー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラを用いて撮影した宅内の画像をインターネット及びダイヤルアップ接続可能な電話回線を介して送信する宅内装置と、インターネットに接続されインターネット及び電話回線を介して前記宅内装置にカメラ撮影動作その他の動作を含む制御用のコマンドを送信し、前記宅内装置から画像を受信するとともに、その画像をインターネットを介してブラウザ機能付きのユーザ端末に送信するサーバ装置と、を備えた遠隔見守りシステムにおいて、
前記サーバ装置は、前記ユーザ端末を介してユーザからのコマンドを受け取るコマンド入力手段と、ユーザ端末から送信されるコマンドを受け取って当該コマンドを一時的に時系列的に蓄えるコマンドキューと、を備え、前記宅内装置からコマンド実行結果を受け取ってWEBコンテンツ化するとともに前記ユーザ端末にコマンド実行完了通知を行い、
前記コマンド入力手段は、ユーザがユーザ端末を操作して前記サーバ装置上の専用ホームページにログインすると宅内装置制御用のコマンドを選択するためのメニューを前記ユーザ端末に送信し、ユーザが前記メニューを選択することにより選択決定したコマンドを受信して前記コマンドキューに蓄えるとともに、当該ホームページに埋め込んだ前記宅内装置の電話回線の電話番号にオートダイヤルする旨ユーザを促し、
前記宅内装置は、ユーザによりなされた当該宅内装置に対するオートダイヤルが所定回数以下の呼出の後にユーザの操作によって通話に至ることなく切断されると、前記オートダイヤルによる呼出をトリガとして前記ダイヤルアップ接続可能な回線をISPにダイヤルアップ接続して前記サーバ装置と通信を行い、前記コマンドキューからコマンドを取得するとともにダイヤルアップ接続を切断し、当該コマンドを実行後に、再度ISPにダイヤルアップ接続して前記サーバ装置に前記コマンドの実行結果を送信することを特徴とする遠隔見守りシステム。
【請求項2】
カメラを用いて撮影した宅内の画像をインターネット及びダイヤルアップ接続可能な電話回線を介して送信する宅内装置と、インターネットに接続されインターネット及び電話回線を介して前記宅内装置にカメラ撮影動作その他の動作を含む制御用のコマンドを送信し、前記宅内装置から画像を受信するとともに、その画像をインターネットを介してユーザ端末に送信するサーバ装置と、を備えた遠隔見守りシステムにおいて、
前記サーバ装置は、コマンドを一時的に蓄えるコマンドキューを備えており、ユーザがユーザ端末を用いて宅内装置制御用のコマンドを当該サーバ装置に送信するとこれを受け取って前記コマンドキューに蓄え、
前記宅内装置は、ユーザによりなされた当該宅内装置に対する電話回線の呼出が所定回数以下の呼出の後にユーザの操作によって通話に至ることなく切断されると、前記電話回線の呼出をトリガとして前記ダイヤルアップ接続可能な回線をISPにダイヤルアップ接続して前記サーバ装置と通信を行い、前記コマンドキューからコマンドを取得することを特徴とする遠隔見守りシステム。
【請求項3】
前記宅内装置は、前記コマンドを取得するとともにダイヤルアップ接続を切断し、当該コマンドを実行後に、再度ISPにダイヤルアップ接続して前記サーバ装置に前記コマンドの実行結果を送信することを特徴とする請求項2に記載の遠隔見守りシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−41753(P2006−41753A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−216443(P2004−216443)
【出願日】平成16年7月23日(2004.7.23)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】