説明

配線基板ならびに半導体装置及びその製造方法

【課題】ベアチップ実装において、配線基板の寸法変化による接合用配線列と半導体素子の電極の間の位置ずれを緩和する。
【解決手段】配線基板3上の接合用配線列4を構成する複数の導体配線2のピッチを、設計寸法に対し広いピッチから狭いピッチまで連続的に変化させてピッチ変化領域5が形成される。各々の導体配線2に複数の突起電極6が設けられ、ピッチ変化領域5内で接合用配線列4を横切る複数の平行線上に突起電極6が配置されて、複数の接合用突起電極列6a、6b、6cが構成されている。配線基板3の寸法が変化した場合に、半導体素子8の素子電極列9のピッチに最も近いピッチの接合用突起電極列を選択して接合することで、突起電極6と素子電極列9の位置ずれを緩和する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体素子との接合用の複数本の配線が形成された配線基板、その配線基板に半導体素子が接合された構成を有する半導体装置、及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
配線基板上に半導体素子を載置し、配線基板上に形成された接合用配線と半導体素子上の素子電極列とを接合した半導体装置、及びその製造方法が知られている。配線基板と半導体素子との接合ピッチは、現状では30μm程度が量産可能な水準である。それ以下のピッチでの接合のためには、配線基板と半導体装置の精密な位置合わせの工夫が必要である。(例えば特許文献1参照)。
【0003】
以下、従来の半導体装置の製造方法について、図7を参照しながら説明する。図7(a)は従来の半導体装置の平面図、図7(b)は図7(a)の側面図である。なお、図7(a)は、図7(b)に示したAからA’に向かって見た状態を表している。
【0004】
図7(a)及び(b)において、配線基板41上には、接合用配線42、及び第1の認識マーク43が形成されている。また、配線基板41上には、半導体素子44が搭載されている。半導体素子44には、素子電極列45が形成されるとともに、主面上に第2の認識マーク46が形成されている。
【0005】
従来の半導体装置の製造方法では、まず第1の認識マーク43の位置座標と第2の認識マーク46の位置座標とを用いて、配線基板41と半導体素子44とを接合前に仮に位置あわせする。
【0006】
その後、接合用配線42と素子電極列45との相対的位置を確認し、許容範囲を超える位置ずれが存在する場合、位置ずれ量に基づき配線基板41と半導体素子44とを相対移動して、図8に示すように、接合用配線42と素子電極列45との相対的位置を補正した後各々を接合する。
【特許文献1】特許第2832744号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記従来の半導体装置の製造方法は、配線基板41と半導体装置44の搭載位置ずれの補正に対しては有効であるが、配線基板41が設計寸法から変化して発生する位置ずれに対しては効果が無いという問題があった。
【0008】
図9は、従来の半導体装置において、配線基板41がB−B’方向において設計寸法xよりdx伸びる寸法変化が発生した場合を示す。この場合、配線基板41と半導体素子44とを相対移動しても、接合用配線42と素子電極列45との相対的位置を補正することは出来ない。
【0009】
現状では、配線基板に主として、価格が安い有機機材が用いられることが多い。有機基材は一般的に、シリコン等の無機材料と比較して温度や湿度の変化による寸法変化が大きく、シリコン等からなる半導体素子との接合ピッチを微細化する妨げとなっている。例えば、現在比較的微細接合が進んでいる液晶用のCOFパッケージにおいて、ポリイミドからなる配線基板と半導体素子との最小接合ピッチは30μm程度である。一方、配線基板の寸法精度は±0.05%程度であり、例えば液晶用の半導体素子として20mmの長さを想定すると、配線基板の寸法変化は20mm×(±0.05%)=±10μmとなり、30μmピッチの接合をする場合には無視できない大きさとなってきている。
【0010】
本発明は、上記従来の問題を解決するものであり、配線基板の寸法変化量による接合用配線列と素子電極列の間の位置ずれを段階的に補正できる配線基板を提供することを目的とする。また、そのような配線基板を用いた半導体装置、及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の配線基板は、絶縁性基材と、前記絶縁基材上に設けられた複数の導体配線と、前記複数の導体配線を各々延在させ整列させて設けられた接合用配線列と、前記接合用配線列を形成する各々の前記導体配線に形成された突起電極とを備え、前記接合用配線列は、各々の前記導体配線間のピッチが変化するピッチ変化領域を有し、各々の前記導体配線に複数の前記突起電極が設けられ、前記ピッチ変化領域内で前記接合用配線列を横切る複数の平行線上に前記突起電極が配置されて、複数の接合用突起電極列が構成されていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の半導体装置は、絶縁性基材と、前記絶縁基材上に設けられた複数の導体配線と、前記複数の導体配線を各々延在させ整列させて設けられた接合用配線列と、前記接合用配線列を形成する各々の前記導体配線に形成された突起電極とを備え、前記接合用配線列は、各々の前記導体配線間のピッチが変化するピッチ変化領域を有し、各々の前記導体配線に複数の前記突起電極が設けられ、前記ピッチ変化領域内で前記接合用配線列を横切る複数の平行線上に前記突起電極が配置されて、複数の接合用突起電極列が構成されている配線基板と、主面に素子電極列が設けられ前記配線基板上に搭載された半導体素子とを備え、前記配線基板上の前記接合用配線列を横切る複数の平行線上に形成された前記複数の接合用突起電極列のうちの一つ以上の接合用突起電極列と、前記半導体素子の前記素子電極列における各々対応する電極どうしが接合されていることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の半導体装置の製造方法は、絶縁性基材と、前記絶縁基材上に設けられた複数の導体配線と、前記複数の導体配線を各々延在させ整列させて設けられた接合用配線列と、前記接合用配線列を形成する各々の前記導体配線に形成された突起電極とを備え、前記接合用配線列は、各々の前記導体配線間のピッチが変化するピッチ変化領域を有し、各々の前記導体配線に複数の前記突起電極が設けられ、前記ピッチ変化領域内で前記接合用配線列を横切る複数の平行線上に前記突起電極が配置されて、複数の接合用突起電極列が構成されている配線基板を準備する工程と、主面上に素子電極列が形成された半導体素子を準備する工程と、前記配線基板上の前記接合用配線列を横切る複数の平行線上に形成された前記複数の接合用突起電極列のうち、前記突起電極のピッチが前記素子電極列を構成する素子電極のピッチと最も近い接合用突起電極列を選択し、前記素子電極列と整合させて、各々の前記電極列を構成する対応する前記電極どうしを接合する工程とを備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明の配線基板、半導体装置及びその製造方法によれば、配線基板上の接合用配線列を横切る複数の平行線上に形成された複数の接合用突起電極列のうち、素子電極列のピッチと最も近いピッチを持つ突起電極列を選択し接合することができるため、配線基板が設計寸法から変化しても素子電極列と突起電極との接合ずれを小さくすることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明は、上記構成を基本として、以下のような態様をとることができる。
【0016】
すなわち、本発明の配線基板において、前記接合用配線列を構成する各々の前記導体配線と平行な方向に、前記複数の突起電極列の間隔と同一の間隔で配列され、かつ各々の前記突起電極列に対して所定の位置関係に配置された、各々形状が異なる複数の認識マークを備えることが好ましい。
【0017】
また、本発明の配線基板の製造方法において好ましくは、前記配線基板は、前記接合用配線列を構成する各々の導体配線と平行な方向に、前記複数の突起電極列の間隔と同一の間隔で配列された、各々形状が異なる複数の認識マークを備え、前記複数の認識マークのうちから一つの認識マークを選択的に認識することにより、前記配線基板上の前記接合用配線列を横切る複数の平行線上に形成された前記複数の接合用突起電極列のうち、前記突起電極のピッチが前記素子電極列を構成する素子電極のピッチと最も近い前記接合用突起電極列を選択する。
【0018】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0019】
(第1の実施形態)
図1(a)は本発明の第1の実施形態にかかる配線基板の平面図、図1(b)は図1(a)の側面図である。なお、図1(a)は、図1(b)に示すAからA’に向かって見た状態を表している。
【0020】
図1(a)及び(b)において、配線基板3は、絶縁性基材1と、絶縁性基材1の表面に形成された複数本の導体配線2とを有する。配線基板3には、導体配線2を延在し整列して形成された接合用配線列4が設けられている。
【0021】
接合用配線列4を構成する各々の導体配線2のピッチは、ピッチ変化領域5内で、累積ピッチの設計寸法xに対し、広いピッチから狭いピッチまで連続的に変化させて形成されている。
【0022】
導体配線2には各々、複数個の接合用の突起電極6が設けられている。突起電極6は、接合用配線列4のピッチ変化領域5の領域内で、導体配線2の長手方向を横切る向きの列である接合用突起電極列6a、6b、6cを構成している。各々の接合用突起電極列6a、6b、6cは平行に形成されている。
【0023】
接合用突起電極列6aと6bの、導体配線2の配列方向と直交する方向における距離をy1、突起電極列6bと6cの距離をy2とする。また、接合用突起電極列6bを構成する突起電極6の累積ピッチx2は、設計寸法xと等しい。接合用突起電極列6aを構成する突起電極6の累積ピッチx1は、xより狭い。突起電極列6cを構成する突起電極6の累積ピッチx3は、xより広い。ここで、累積ピッチとは、図1(a)から判るように、接合用突起電極列6a、6b、6cの各々に含まれる突起電極6の間のピッチの総計を意味する。
【0024】
なお、ピッチ変化領域5の領域内での導体配線2のピッチは、上述のように連続的に変化させた構成に代えて、段階的に変化させても良い。
【0025】
配線基板3上には、第1の認識マーク7が形成されている。
【0026】
ここでは、液晶用パッケージに用いられるパッケージとして、例えば絶縁性基材1は厚み40μm程度のポリイミド、導体配線2は厚み8μm、幅15μm程度のCuにより形成される。接合用突起電極列6a,6b,6cを構成する突起電極6は、電解Cuめっきにより高さ7μm程度に形成される。また導体配線2及び突起電極6上には、例えば0.5μm程度の電解Auめっき層が形成される。
【0027】
次に、本実施の形態による半導体装置について、図2(a)、(b)を参照しながら説明する。図2(a)、(b)において、図1(a)、(b)に示した配線基板の要素と同一の要素には、同一の参照符号が付されている。半導体素子8は、主面を配線基板3の表面に対向させて載置されている。半導体素子8の素子電極列9を構成する各素子電極は、配線基板3上の接合用突起電極列6bの突起電極6と接合されている。また、半導体素子8には第2の認識マーク10が設けられている。
【0028】
次に、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法について、図2、図3、図4を参照しながら説明する。図2、図3、図4において、図2に示した半導体装置の要素と同一の要素には、同一の参照符号が付されている。
【0029】
図2は、配線基板3の接合用突起電極列6b(を構成する突起電極6)の累積ピッチx2が設計値のxである場合を示す。この場合、配線基板3上に形成された第1の認識マーク7と半導体素子8の第2の認識マーク10とを用いて半導体素子8の位置を合わせ、接合用突起電極列6bの各突起電極6と素子電極列9の各素子電極とを接合することで、導体配線2と半導体素子8の接続が良好な半導体装置を製造することができる。
【0030】
図3は、図2と比較して、配線基板3の接合用突起電極列6bの累積ピッチx2がdxだけ伸び方向に変化した場合を示す。この場合、累積ピッチx2=x+dxである接合用突起電極列6bと累積ピッチがxである素子電極列9とを接合すると、dx分の接合ずれが生じる。そのため、半導体素子8を配線基板3に載置する際に、配線基板3上に形成された第1の認識マーク7と半導体素子8の第2の認識マーク10とを用いて認識した位置から、半導体素子8をy1だけ移動させ、接合用突起電極列6bよりも累積ピッチx1が狭く形成された接合用突起電極列6aと素子電極列9を選択して接合することで、接合ずれを減少させることができる。
【0031】
図4は、図2に比較して、配線基板3の接合用突起電極列6bの累積ピッチx2がdxだけ縮み方向に変化した場合を示す。この場合、累積ピッチx2=x−dxである接合用突起電極列6bと累積ピッチがxである素子電極列9とを接合すると、dx分の接合ずれが生じる。そのため、半導体素子8を配線基板3に載置する際に、配線基板3上に形成された第1の認識マーク7と半導体素子8の第2の認識マーク10とを用いて認識した位置から、半導体素子8をy2だけ移動させ、接合用突起電極列6bよりも累積ピッチx3が広く形成された接合用突起電極列6cと素子電極列9を選択して接合することで、接合ピッチずれを減少させることができる。
【0032】
ここで、一般的には、寸法変化量dxは、温湿度が一定の環境で使用する場合、配線基板の製造ロット内では大きな差異を生じないため、配線基板の出荷検査もしくは受け入れ検査時の寸法測定結果から、移動量dxをロット毎に設定することができる。
【0033】
(第2の実施形態)
図5(a)は本発明の第2の実施形態にかかる半導体装置の平面図、図5(b)は図5(a)の側面図である。図5において、図2に示した半導体装置の要素と同一の要素には、同一の参照符号が付されている。
【0034】
7a、7b、7cは、配線基板3上に形成された第1の認識マークである。第1の認識マーク7aと7bの、導体配線2の配列方向と直交する方向における距離は、接合用突起電極列6aと接合用突起電極列6bの距離のy1と等しい。第1の認識マーク7bと7cの距離は、接合用突起電極列6bと接合用突起電極列6cの距離のy2と等しい。また第1の認識マーク7a、7b、7cの形状は各々異なっている。さらに、第1の認識マーク7a、7b、7cは、対応する突起電極列6a、6b、6cに対して所定の位置関係に配置されている。
【0035】
次に、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法について、図5、図6を参照しながら説明する。
【0036】
図5は、配線基板3の接合用突起電極列6bの累積ピッチx2が、設計値のxに等しい場合を示す。この場合、配線基板3上に形成された第1の認識マーク7bと半導体素子8の第2の認識マーク10とを用いて半導体素子8の位置を合わせ、接合用突起電極列6bと素子電極列9とを接合することで半導体装置を製造する。
【0037】
図6は、図5と比較して、配線基板3の接合用突起電極列6bの累積ピッチx2がdxだけ伸び方向に変化した場合を示す。この場合、累積ピッチx2=x+dxである接合用突起電極列6bと、累積ピッチがxである素子電極列9とを接合すると、dx分の接合ずれが生じる。そのため、半導体素子8を配線基板3に載置する際に、配線基板3上に形成された第1の認識マーク7bを使用する代わりに、第1の認識マーク7bからy1だけ離れた第1の認識マーク7aと半導体素子8の第2の認識マーク10とを用いて位置認識を行う。それにより、接合用突起電極列6bの位置からy1だけ移動した位置にある接合用突起電極6aと素子電極列9とを接合することができ、接合ずれを減少させることができる。
【0038】
同様に、配線基板3の接合用突起電極列6bの累積ピッチx2がdxだけ縮み方向に変化した場合、半導体素子8を配線基板3に載置する際に、配線基板3上の第1の認識マーク7bを使用する代わりに、第1の認識マーク7bからy2だけ離れた第1の認識マーク7cと、半導体素子8の第2の認識マーク10とを用いて位置認識を行う。それにより、接合用突起電極列6bの位置からy2だけ移動した位置にある接合用突起電極6cと素子電極列9とを接合することができ、接合ずれを減少させることができる。
【0039】
ここで、第1の認識マーク7a、7b、7cの形状は各々異なっている為、第1の認識マークの形状を選択することで、確実に接合用突起電極6a、6b、6cを選択して接合することができる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明の配線基板は、寸法変化の比較的大きな有機基材を用い、その上に配線パターンが形成された構成を有する場合に、半導体素子の電極を配線パターンに位置合わせすることを容易にするものであり、半導体装置の量産に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の第1の実施形態における配線基板を示し、(a)は平面図、(b)は側面図
【図2】同実施形態における半導体装置を示し、(a)は平面図、(b)は側面図
【図3】同実施形態における半導体装置の製造方法を示し、(a)は平面図、(b)は側面図
【図4】同実施形態における半導体装置の製造方法を示し、(a)は平面図、(b)は側面図
【図5】本発明の第2の実施形態における半導体装置を示し、(a)は平面図、(b)は側面図
【図6】同実施形態における半導体装置の製造方法を示し、(a)は平面図、(b)は側面図
【図7】従来の半導体装置を示し、(a)は平面図、(b)は側面図
【図8】従来の半導体装置を示す平面図
【図9】従来の半導体装置を示す平面図
【符号の説明】
【0042】
1 絶縁性基材
2、42 導体配線
3、41 配線基板
4 接合用配線列
5 ピッチ変化領域
6 突起電極
6a、6b、6c 接合用突起電極列
7、7a、7b、7c、43 第1の認識マーク
8、44 半導体素子
9、45 素子電極列
10、46 第2の認識マーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁性基材と、
前記絶縁基材上に設けられた複数の導体配線と、
前記複数の導体配線を各々延在させ整列させて設けられた接合用配線列と、
前記接合用配線列を形成する各々の前記導体配線に形成された突起電極とを備え、
前記接合用配線列は、各々の前記導体配線間のピッチが変化するピッチ変化領域を有し、
各々の前記導体配線に複数の前記突起電極が設けられ、
前記ピッチ変化領域内で前記接合用配線列を横切る複数の平行線上に前記突起電極が配置されて、複数の接合用突起電極列が構成されていることを特徴とする配線基板。
【請求項2】
前記接合用配線列を構成する各々の前記導体配線と平行な方向に、前記複数の突起電極列の間隔と同一の間隔で配列され、かつ各々の前記突起電極列に対して所定の位置関係に配置された、各々形状が異なる複数の認識マークを備えた請求項1記載の配線基板。
【請求項3】
絶縁性基材と、前記絶縁基材上に設けられた複数の導体配線と、前記複数の導体配線を各々延在させ整列させて設けられた接合用配線列と、前記接合用配線列を形成する各々の前記導体配線に形成された突起電極とを備え、前記接合用配線列は、各々の前記導体配線間のピッチが変化するピッチ変化領域を有し、各々の前記導体配線に複数の前記突起電極が設けられ、前記ピッチ変化領域内で前記接合用配線列を横切る複数の平行線上に前記突起電極が配置されて、複数の接合用突起電極列が構成されている配線基板と、
主面に素子電極列が設けられ前記配線基板上に搭載された半導体素子とを備え、
前記配線基板上の前記接合用配線列を横切る複数の平行線上に形成された前記複数の接合用突起電極列のうちの一つ以上の接合用突起電極列と、前記半導体素子の前記素子電極列における各々対応する電極どうしが接合されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
絶縁性基材と、前記絶縁基材上に設けられた複数の導体配線と、前記複数の導体配線を各々延在させ整列させて設けられた接合用配線列と、前記接合用配線列を形成する各々の前記導体配線に形成された突起電極とを備え、前記接合用配線列は、各々の前記導体配線間のピッチが変化するピッチ変化領域を有し、各々の前記導体配線に複数の前記突起電極が設けられ、前記ピッチ変化領域内で前記接合用配線列を横切る複数の平行線上に前記突起電極が配置されて、複数の接合用突起電極列が構成されている配線基板を準備する工程と、
主面上に素子電極列が形成された半導体素子を準備する工程と、
前記配線基板上の前記接合用配線列を横切る複数の平行線上に形成された前記複数の接合用突起電極列のうち、前記突起電極のピッチが前記素子電極列を構成する素子電極のピッチと最も近い接合用突起電極列を選択し、前記素子電極列と整合させて、各々の前記電極列を構成する対応する前記電極どうしを接合する工程とを備えた半導体装置の製造方法。
【請求項5】
前記配線基板は、前記接合用配線列を構成する各々の導体配線と平行な方向に、前記複数の突起電極列の間隔と同一の間隔で配列された、各々形状が異なる複数の認識マークを備え、
前記複数の認識マークのうちから一つの認識マークを選択的に認識することにより、前記配線基板上の前記接合用配線列を横切る複数の平行線上に形成された前記複数の接合用突起電極列のうち、前記突起電極のピッチが前記素子電極列を構成する素子電極のピッチと最も近い前記接合用突起電極列を選択する請求項4記載の半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−200164(P2009−200164A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−39030(P2008−39030)
【出願日】平成20年2月20日(2008.2.20)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】