説明

防振補償光学装置

【課題】防振機能の他に、空気の揺らぎによる像の揺らぎを補正する補償光学機能を有する防振補償光学装置を提供する。
【解決手段】防振補償光学装置である望遠鏡TSは、被写体の像を結像するとともに、光軸方向調整部材により像を光軸に対して垂直な方向の成分を持つように移動させて防振する対物レンズOLを含む光学系と、この光学系中に配置され、被写体からの光束を反射する反射面の形状を任意に変化させる波面補償部材AMと、波面補償部材AMで反射された光束を受光して波面収差を検出する波面検出部材WSと、波面検出部材WSで検出された波面収差に応じて波面補償部材AMの反射面の形状を変化させて波面収差を補償させる制御部CUと、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防振補償光学装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、防振機能を有するカメラや、防振望遠鏡等の光学装置が知られている。これらの光学装置は、手振れや三脚固定時の振動を補正し、比較的鮮明な画像や観察像を得ることが可能であった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第WO2009/093582号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記光学装置では、装置本体の振動による像ブレは補正できるが、被写体または目標物体と光学装置との間に存在する空気の揺らぎによる、像の揺らぎは補正できず、特に、遠方の被写体や目標物体の撮影や観察では、鮮明な画像や観察像を得ることができないという課題があった。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、防振機能の他に、空気の揺らぎによる像の揺らぎを補正する補償光学機能を有する防振補償光学装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明に係る防振補償光学装置は、被写体の像を結像するとともに、光軸方向調整部材により像を光軸に対して垂直な方向の成分を持つように移動させて防振する対物レンズを含む光学系と、この光学系中に配置され、被写体からの光束を反射する反射面の形状を任意に変化させる波面補償部材と、波面補償部材で反射された光束を受光して波面収差を検出する波面検出部材と、波面検出部材で検出された波面収差に応じて波面補償部材の反射面の形状を変化させて波面収差を補償させる制御部と、を有することを特徴とする。
【0007】
このような防振補償光学装置は、波面補償部材と波面検出部材との間に配置され、波面補償部材で反射された光束の一部を反射し、残りを透過することにより、光束を分岐させ、一方の光束を波面検出部材に導くとともに、他方の光束により像を結像させる選択的反射部材を有することが好ましい。
【0008】
また、このような防振補償光学装置は、波面検出部材で波面収差を検出するための光を被写体に投射する光束投射部を有することが好ましい。
【0009】
このとき、光束投射部は、波面収差を検出するための光として可視光以外の波長の光を前記被写体に投射し、選択的反射部材は、可視光及び波面収差を検出するための光のいずれか一方を反射し、他方を透過することが好ましい。
【0010】
また、このような防振補償光学装置は、対物レンズで結像される像を正立像に変換する正立光学系を有することが好ましい。
【0011】
このとき、正立光学系は、被写体からの光を反射することにより、対物レンズで結像される像を正立像に変換し、波面補償部材及び選択的反射部材は、正立光学系の反射面の一部を構成することが好ましい。
【0012】
また、このような防振補償光学装置は、対物レンズの少なくとも一部のレンズを光軸に沿って移動することにより合焦することが好ましい。
【0013】
また、このような防振補償光学装置において、光軸方向調整部材は、対物レンズの少なくとも一部のレンズであり、当該レンズを光軸に対して垂直な方向の成分を持つように移動させて防振することが好ましい。
【0014】
また、このような防振補償光学装置は、対物レンズの像を観察する接眼レンズを有することが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る防振補償光学装置においては、装置本体の振動による像ブレを補正するとともに、被写体または目標物体と光学装置との間に存在する空気の揺らぎによる、像の揺らぎをも補正し、遠方の被写体や目標物体の撮影や観察においても、鮮明な画像や観察像を得ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】第1の実施形態に係る防振補償光学装置の構成を示す説明図である。
【図2】第2の実施形態に係る防振補償光学装置の構成を示す説明図である。
【図3】第3の実施形態に係る防振補償光学装置の構成を示す説明図である。
【図4】第4の実施形態に係る防振補償光学装置の構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。ここでは、防振補正光学装置の一例として、望遠鏡TSについて説明する。
【0018】
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る望遠鏡TSの光学系及び制御系を示している。望遠鏡TSの光学系は、被写体または目標物体の像(中間像I)を形成するための対物レンズOLと、この対物レンズOLにより形成される倒立像を正立像に変換する正立光学系ESと、中間像Iを観察する接眼レンズEPと、を有している。なお、本実施形態においては、対物レンズOLを3つのレンズ群OL1,OL2,OL3で構成した場合について示している。この望遠鏡TSは、対物レンズOLの一部(例えば、第2レンズ群OL2)を合焦レンズ群として光軸方向に移動することにより、合焦を行なう。また、図示しないジャイロセンサー(角速度センサー等)からの情報に基づいて装置本体のブレを検出し、このブレを打ち消すように対物レンズOLの一部(例えば、第3レンズ群OL3)を光軸方向調整部材である防振レンズ群として光軸に対して垂直な方向の成分を持つように移動することにより、防振を行なう。なお、対物レンズOLを構成する第1〜第3レンズ群OL1〜OL3は、単レンズや接合レンズで構成されていても良いし、これらのレンズが複数組み合わされて構成されていても良い。
【0019】
さらに、この望遠鏡TSは、第2レンズ群OL2と第3レンズ群OL3との間の光路中に波面補償部材AM及び選択的透過部材DMが配置されており、また、選択的透過部材DMを透過した光束が入射する位置に波面検出部材WSが配置されている。ここで、波面補償部材AMは、背面に圧電素子を多数配置したミラーで構成され、反射面の表面形状を任意に変化させることが可能である。そのため、第2レンズ群OL2から出射した光は波面補償部材AMで反射し、選択的透過部材DMに入射する。この選択的透過部材DMは、例えば、ハーフミラーで構成されており、被写体または目標物体からの光束の一部が反射して第3レンズ群OL3に導かれ、残りの光束は透過して波面検出部材WSに導かれる。
【0020】
この望遠鏡TSは、制御部CUを有し、空気の揺らぎによって発生した波面収差を波面検出部材WSにより検出し、波面補償部材AMの反射面の表面形状を変化させてリアルタイムに補償するように構成されている。すなわち、被写体または目標物体から出た光束の一部を光路中に配置された選択的透過部材DMにより波面検出部材WSに導き、これにより、波面収差を検出し、制御部CUによって解析を行い、波面補償部材AMを、波面収差を補償するように駆動する。ここで、波面検出部材WSとしては、シャックーハルトマン波面センサが使用される。シャック−ハルトマン波面センサとは、複数のマイクロレンズが2次元状に配置されたマイクロレンズアレイと、マイクロレンズの焦点面上に配置された撮像素子とを有し、各々のマイクロレンズで結像される点像の位置から波面収差を検出するものである。
【0021】
本実施形態に係る望遠鏡TSを以上のように構成すると、この望遠鏡本体の振動による像ブレを防振レンズ群OL3により補正するとともに、被写体または目標物体と望遠鏡TSとの間に存在する空気の揺らぎによる、像の揺らぎを波面補償部材AMにより補正し、遠方の被写体や目標物体の撮影や観察においても、鮮明な画像や観察像を得ることができる。
【0022】
以上のように、本実施形態に係る望遠鏡TSは、視野内の特定の物体からの光束によって、波面収差の検出を行なうが、波面補償のために、専用の物体を人為的に作り出すことも可能である。例えば、図1に示すように、レーザ光(赤外光)等の波面収差を測定するための光を放射するLEDやレーザダイオードからなる光源LDと、この光源LDからの光を略平行光束にするコリメータレンズCLとからなる光束投射部PRを設け、この光束投射部PRの光軸を対物レンズOLの光軸と略平行になるように配置する。そして、光源LDから光(赤外光)をコリメータレンズCLを介して略平行光束にして視野内に投射し、被写体または目標物体の表面上にスポットを作成し、このスポット光を対物レンズOLの第1及び第2レンズ群OL1,OL2で集光して波面検出部材WSで受けて、波面収差の検出を行なうように構成することも可能である。この場合、選択的透過部材DMは、例えば、ダイクロイックミラーで構成することにより、赤外光を透過し、可視光を反射させることができる。そのため、被写体または目標物体から出て選択的透過部材DMに入射した可視光のほとんどは第3レンズ群OL3に導かれ、この被写体または目標物体の観察に用いられる。また、この選択的透過部材DMに入射した赤外光のほとんどは波面検出部材WSに導かれ、波面収差の測定に用いられる。なお、選択的透過部材DMで赤外光を反射させ、可視光を透過するように構成しても良い。このように、波面収差の測定のためにレーザー光(赤外光)を用い、選択的透過部材DMで可視光と赤外光とを、反射と透過、または、透過と反射によって分離することで、赤外光のみを波面検出部材WSで受ける構造とすることができ、観察に必要な可視光の損失を最小限に抑えて、明るい視野を確保することも可能である
【0023】
なお、本実施形態に係る望遠鏡TSにおいて、上述の合焦レンズ群OL2や防振レンズ群OL3の作動、及び、光源LDの作動も、制御部CUにより制御される。
【0024】
また、以上の説明は、防振補償光学装置の一例として望遠鏡TSに適用した場合について説明したが、本発明がこれに限定されることはなく、双眼鏡、フィールドスコープ等にも適用することが可能である。また、光軸方向調整部材として、対物レンズOLの一部(第3レンズ群OL3)を光軸に対して垂直な方向の成分を持つように移動させて防振を行なう場合について説明したが、本発明がこれに限定されることはない。例えば、対物レンズOL内に可変頂角プリズムを配置して防振を行うこともできる。ここで、可変頂角プリズムは、2枚のガラス板がV字状に接続され、これらの間を特殊フィルム製の蛇腹状の接続部材で接続されて構成されている。また、ガラス板及び接続部材で囲まれた空間には高屈折率の液体が充填されている。そして、この可変頂角プリズムは2枚のガラス板が接続された部分をプリズムの頂角とし、この頂角を中心に2枚のガラス板を開閉する(頂角を変化させる)ことにより、対物レンズOLによる結像位置を光軸と垂直な方向の成分を持つように移動させることができる。これにより、上述の対物レンズOLの一部(第3レンズ群OL3)を移動させるのと同じ効果を得ることができる。
【0025】
[第2の実施形態]
以上のように、防振補償光学装置を、遠方の地上の目標物体を観察する地上望遠鏡TSとして使用する場合には、対物レンズOLによって形成された像を、上下左右反転させる正立光学系ESが必要である。そこで、図2に示すように、正立光学系ESを、上述の波面補償部材AM及び選択的透過部材DMとプリズムPLから構成することにより、正立反射系とすることができる。なお、以降の説明では上述の第1の実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する(以降の実施形態においても同様である)。
【0026】
この図2に示す第2の実施形態に係る望遠鏡TSの場合、被写体または目標物体から出て対物レンズOLの第1及び第2レンズ群OL1,OL2で集光された光束は、波面補償部材AMで反射され、選択的透過部材DMに入射する。そして、この選択的透過部材DMに入射した光束の一部はこの選択的透過部材DMで反射してプリズムPLに入射し、このプリズムPL内で2回反射して第3レンズ群OL3に導かれ、被写体または目標物体の中間像Iが形成され、接眼レンズEPで観察される。なお、図2において、プリズムPLに入射した光束は紙面の垂直方向に反射され、さらに紙面の右方向に反射されて選択的透過部材DMの側方を通過して第3レンズ群OL3に入射するように構成されている。一方、選択的透過部材DMに入射した光束の残りはこの選択的透過部材DMを透過して波面検出部材WSに導かれ、波面収差の測定に用いられる。すなわち、この第2の実施形態に係る望遠鏡TSにおいて、正立光学系ESの反射面の一面を波面補償部材AMとし、別の一面を選択的透過部材DMとして、光束の一部を波面検出部材WSに導くともに、光束の残りをプリズムPLで構成される反射面で反射させて中間像Iを正立像とするように構成されている。このような構成にすることで、波面補償部材AM及び選択的透過部材DMが正立光学系ESとして組み込まれるため、装置全体を、小型で軽量なものとすることができる。なお、この第2の実施形態においても、光源LDとコリメータレンズCLからなる光束投射部PRを設け、光源LDからの光を略平行光束にして視野内に投射し、その反射光を用いて波面収差を補償するように構成しても良い。この場合、選択的透過部材DMには、ダイクロイックミラーが用いられる。
【0027】
[第3の実施形態]
第1及び第2の実施形態に係る望遠鏡TSにおいては、波面補償部材AMで波面収差を補償した後、対物レンズOLの第3レンズ群(防振レンズ群)OL3で本体の振動による像ブレを補正するように構成されていたが、図3に示すように、防振レンズ群OL3で本体の振動による像ブレを補正した後、波面補償部材AMで波面収差を補償するように構成することも可能である。すなわち、この第3の実施形態に係る望遠鏡TLは、第1〜第3レンズ群OL1〜OL3から構成される対物レンズOLと、第2の実施形態と同様の構成であって、波面収差を補正する機能を有する正立光学系ESと、対物レンズOLにより形成され、正立光学系ESにより正立像となった中間像Iを観察する接眼レンズEPと、から構成されている。このような構成とすることで、波面検出部材WSに入射する前に、装置本体の振動による像ブレが補正されているため、波面補償の精度を向上させることができる。
【0028】
なお、この第3の実施形態に係る望遠鏡TSの場合、光束投射部PRの光源LDを略平行光に変換するコリメータレンズCLを、防振レンズ群OL3と同期して、光軸に垂直な方向の成分を持つように駆動することで、波面補償用の光源も防振とすることができ、波面補償の精度をさらに向上させることができる。このコリメータレンズCLの作動の制御も制御部CUにより行われる。または、図3のように、コリメータレンズCLを、光軸に垂直な方向の成分を持つように移動させる代わりに、コリメータレンズCLを固定して、光源LDを光軸に垂直な方向の成分を持つように移動させて、防振とすることも可能である。
【0029】
[第4の実施形態]
あるいは、図4に示すように、図3の構成の望遠鏡TSの対物レンズOLと正立光学系ESとの間にハーフミラー(またはハーフプリズム)HMを配置し、光源LDから放射されコリメータレンズCLで略平行にされた赤外光(レーザー光)をこのハーフミラーHMで反射させて対物レンズOLに導き、この対物レンズOLを介して被写体または目標物体に投射するように構成することも可能である。この場合、被写体または目標物体で反射した赤外光は、対物レンズOLで集光され、その一部がハーフミラーHMを透過する。そして、第3の実施形態と同様に、波面補償部材AMで反射されて選択的透過部材DMに入射し、この選択的透過部材DMを透過して波面検出部材WSに導かれ波面収差が測定される。一方、被写体または目標物体から出た可視光は、対物レンズOLで集光され、その一部がハーフミラーHMを透過し、正立光学系ESの波面補償部材AM、選択的透過部材DM及びプリズムPLで反射されて正立像に変換された中間像Iが形成され、接眼レンズEPで観察される。
【0030】
この第4の実施形態のように構成しても、波面検出部材WSに入射する前に、装置本体の振動による像ブレが補正されているため、波面補償の精度を向上させることができる。また、波面収差を測定するための赤外光(波面補償用の光源LD)も対物レンズOLの防振レンズ群OL3で像ブレが補正されるため、波面補償の精度をさらに向上させることができる。
【符号の説明】
【0031】
TS 望遠鏡(防振補償光学装置) OL 対物レンズ
OL3 第3レンズ群(光軸方向調整部材) AM 波面補償部材
WS 波面検出部材 DM 選択的反射部材 ES 正立光学系
EP 接眼レンズ CU 制御部 PR 光束投射部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体の像を結像するとともに、光軸方向調整部材により前記像を光軸に対して垂直な方向の成分を持つように移動させて防振する対物レンズを含む光学系と、
前記光学系中に配置され、前記被写体からの光束を反射する反射面の形状を任意に変化させる波面補償部材と、
前記波面補償部材で反射された前記光束を受光して波面収差を検出する波面検出部材と、
前記波面検出部材で検出された前記波面収差に応じて前記波面補償部材の前記反射面の形状を変化させて前記波面収差を補償させる制御部と、を有することを特徴とする防振補償光学装置。
【請求項2】
前記波面補償部材と前記波面検出部材との間に配置され、前記波面補償部材で反射された前記光束の一部を反射し、残りを透過することにより、前記光束を分岐させ、一方の前記光束を前記波面検出部材に導くとともに、他方の前記光束により前記像を結像させる選択的反射部材を有することを特徴とする請求項1に記載の防振補償光学装置。
【請求項3】
前記波面検出部材で前記波面収差を検出するための光を前記被写体に投射する光束投射部を有することを特徴とする請求項2に記載の防振補償光学装置。
【請求項4】
前記光束投射部は、前記波面収差を検出するための光として可視光以外の波長の光を前記被写体に投射し、
前記選択的反射部材は、前記可視光及び前記波面収差を検出するための光のいずれか一方を反射し、他方を透過することを特徴とする請求項3に記載の防振補償光学系。
【請求項5】
前記対物レンズで結像される像を正立像に変換する正立光学系を有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の防振補償光学装置。
【請求項6】
前記正立光学系は、前記被写体からの光を反射することにより、前記対物レンズで結像される像を正立像に変換し、
前記波面補償部材及び前記選択的反射部材は、前記正立光学系の反射面の一部を構成することを特徴とする請求項5に記載の防振補償光学装置。
【請求項7】
前記対物レンズの少なくとも一部のレンズを光軸に沿って移動することにより合焦することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の防振補償光学装置。
【請求項8】
前記光軸方向調整部材は、前記対物レンズの少なくとも一部のレンズであり、当該レンズを光軸に対して垂直な方向の成分を持つように移動させて防振することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の防振補償光学装置。
【請求項9】
前記対物レンズの像を観察する接眼レンズを有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の防振補償光学装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−150143(P2012−150143A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−6628(P2011−6628)
【出願日】平成23年1月17日(2011.1.17)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】