集成木材製品、構成材、及び方法
スティックを乾燥させる方法、関係する装置、結果的に得られる製品、及びその使用法であり、乾燥させる方法は、複数のスティックを平行にして単一の層とするステップと、押圧部材の列により、スティックの少なくとも一方の面上に又は面の中に、各スティックを押圧するステップであって、各押圧部材が複数の隆起部を有し、これにより、湾曲しないようにスティックを拘束する、ステップと、このように拘束されている間にスティックを乾燥させるステップと、を備える。押圧部材の各列は、フレーム又は格子の裏面にあることが好ましく、当該フレーム又は格子は、隣接する上側と下側のフレーム又は格子の間に、このようなスティックの単一の層を受け入れることができ、隆起部は、下向きにのみ方向付けされていることが好ましい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、細長い集成木材製品(engineered timber product)を提供するために行う、より長くするための構成材の準備と、その後の積層と、に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明者らは、自身の特許文献1及び特許文献2において、集成木材製品の原理を開示し、過去に実施したものについて説明し、また、様々な原材料の集成木材に対して構造と外観との両方の等級について複数の選択肢を設定することについて説明した。
【0003】
本発明者らは、自身の特許文献3において、具体的には、
「正方形又は矩形の断面と、2.4メートルよりも長い長さLと、を有する、集成した細長い構造用木材製品」に対する特許を請求しており、
この製品は、同一の矩形断面を有する少なくとも4枚の集成ラミナの、幅広面と幅広面とを積層したものであるか、又はこれを更に加工した(dressed back)ものであり、
(a)この集成ラミナは、構造用木材製品の、少なくとも一方の横軸方向の全寸法の幅を有し、
(b)構造用木材製品の、少なくとも他方の横軸方向の全寸法が、互いに接着された集成ラミナの集積した断面の厚さを有するように、集成ラミナが、連続的に積層されており、
(c)集成ラミナが、少なくとも長さLを有し、
(d)集成ラミナが、長さLより短い、均一な厚さの板(以下、「スティック」という)を端部で接合して得られ、矩形断面が、17mmを上回らない厚さと、構造用木材製品の正方形断面の幅を上回らず又は構造用木材製品の矩形断面の短辺の寸法を上回らない幅と、を有し、
(e)集成ラミナが、それぞれ、等級付けして類別(stream)された構成要素であるスティックから得られ、等級付けされた各類別のスティックは、乾燥の後のスティックごとの試験により、強度又は剛性、又は、強度又は剛性の両方の特性について、等級のカテゴリに等級付けされ、
(f)集成ラミナが、それぞれ、特徴に応じて少なくとも3つの等級に分けられたカテゴリに等級付けされたスティックから得られ、
集成ラミナが、構造用木材製品の他方の全寸法まで積層され、各集成ラミナを構成するスティックの等級と、構造用木材製品に要求される強度又は剛性、又は強度と剛性の両方、の特性と、によって特徴付けられている。
【0004】
また、
−前述の集成ラミナは、厚さが4mmを上回っており、
−前述の集成ラミナは、厚さが15mm未満であり、
−前述の集成ラミナは、幅が約46mmであり、
−前述の構成要素であるスティックは、長さが0.5〜1.2メートルであり、
−構成要素であるスティックの端部における接合は、フィンガージョイントであり、
−この構造用木材製品には、4枚を上回る数の集成ラミナが存在しており、
−構成要素であるスティックは、少なくとも4つの等級のカテゴリに、特徴に応じて等級付けされており、
−構成要素であるスティックは、4〜8の等級のカテゴリから、特徴に応じて等級付けされており、
−前述の集成ラミナの前述の積層は、外側が、最も大きな強度又は剛性を有するか、又は最も大きな強度と剛性の両方を有する、構成要素であるスティックから得られたものである、
ことが好ましい。
【0005】
上述の特許明細書の内容は、全て、本引用により、本明細書に包含される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】ニュージーランド国特許第524672号明細書
【特許文献2】ニュージーランド国特許第531750号明細書
【特許文献3】ニュージーランド国特許第561307号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、スティック(スティックの寸法は、上述で参照した寸法に限定しない)の製造を円滑に実行するという目的と、実行するための手段と、方法と、を有するが、これらのスティックは、上述で定義した集成ラミナや、集成製品に取り込むのに適した集成ラミナを提供する、端部の接合(フィンガージョイントが好ましい)に使用されるものである。
【0008】
従って、湾曲を低減するか又は湾曲を除去する方法、装置、及びこれらの方法及び/又は装置の使用によって結果的に得られる製品(正方形又は矩形の断面の細長い構造用木材製品の前述の集成に適しているか又はそうではないか)を提供することが、本発明の目的である。木材乾燥のプロセスにおいては、乾燥プロセスにおける適切な拘束が伴っていない場合に、湾曲(断面の幅広面の平面から逸脱しない状態での、長手方向軸からの逸脱又は変化)が問題となる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施形態において、本発明は、正方形又は矩形の断面の複数のスティックを乾燥させる方法を有し、この方法は、
スティックの下側の面の乾燥をさせる下側のフレームの上にスティックを横方向に積み上げるステップと、
下側のフレームの上において横方向に受け入れられた際に、間隔をあけた貫入部材を担持する上側のフレームを使用することにより、前述のスティックを前述の下側のフレームに対して押し付けるステップであって、前述の上側のフレームは、スティックの上側表面に貫入してスティックの最上側表面の乾燥をさせる、間隔をあけた貫入部材を有する、ステップと、
前記スティックが、このような押し付けによって拘束されている間に、自然乾燥させるか又は強制乾燥を行うステップと、
を備える。
【0010】
湾曲する傾向を低減するための拘束された状態におけるスティックの少なくとも十分な乾燥の後に、押し付けは、上側のフレームを上昇させることによって解放され、スティックは、下側のフレームから横方向に動かされることが好ましい。
【0011】
前述のスティックは、下側のフレームの上において隣接していることが好ましい。
【0012】
押し付けは、骨格のみを有するフレームの積層体内において実行され、それぞれの隣接するフレームのペアが、下側と上側とのフレームのペアとして機能し、いくつかのフレームが、異なる部分の上側のフレームと下側のフレームの両方として機能することが好ましい。
【0013】
前述の上側のフレームの間隔をあけた貫入部材を使用した、下側のフレーム上のスティックに対する押し付けは、スティックの長さに沿ったいくつかの位置において、それぞれの位置で各スティックに対して少なくとも2つの貫入部材による上側表面への貫入を確実に行うことが好ましい。
【0014】
スティックの長さに沿ったそれぞれの位置において、それぞれの位置で各スティックに対して、少なくとも3つの貫入部材が存在していることが好ましい。
【0015】
各スティックは、実質的に同一の厚さを有し、5〜25mmという上側表面から下側表面までの厚さの範囲内にあることが好ましい。
【0016】
厚さの範囲は、5〜17mmであることが好ましい。
【0017】
厚さは、約11mmであることが好ましい。
【0018】
それぞれの下側のフレームは、骨格のみを有することが好ましい。
【0019】
それぞれの下側のフレームは、間隔をあけた平行な関係において固定されたレール又はバーを有することが好ましい。
【0020】
前述の貫入部材は、前述のレール又はバーの裏面上に位置し、又は、この裏面の部材であることが好ましい。
【0021】
貫入部材は、ピンであることが好ましい。
【0022】
ピンは、フレームのレール又はバーから延びていることが好ましい。
【0023】
それぞれの上側のフレーム及び下側のフレームのペアは、レールの上にレールが又はバーの上にバーが組み合わさったものであることが好ましい。
【0024】
レール又はバーは、スティック軸の横方向に延在していることが好ましい。
【0025】
それぞれのフレームのレール又はバーの間隔は、スティックの中央部よりもスティックの端部の近傍において互いに近接していることが好ましい。
【0026】
貫入部材は、レール又はバーの裏面の部材であるか、又は裏面から延びていることが好ましい。
【0027】
別の実施形態において、本発明は、1つ又は複数のスティックを乾燥させる方法を有し、この方法は、強制乾燥又は自然乾燥において、各スティックを、各スティックの長手方向軸の横方向で、幅の広い方の露出した面のうちの一方の面を、
(A)多数のバー、平縁、又はこれらに類似した支持部材から1つ又は複数のスティックに対して大きな局所的負荷を印加可能な複数の隆起部と、
(B)もう1つの面上における反作用のための構成と、
の間において、拘束するステップを備える。
【0028】
別の実施形態において、本発明は、スティックを乾燥させる方法を有し、この方法は、
複数のスティックを平行な単一の層とするステップと、
押圧部材の列により、各スティックを、スティックの少なくとも1つの面の上で及び/又は面の中に押圧するステップであって、それぞれは、複数の隆起部を有し、これにより、スティックを湾曲しないように拘束する、ステップと、
このように拘束されている際にスティックを乾燥させるステップと、
を備える。
【0029】
別の実施形態において、本発明は、乾燥の際にフレームがスティックを拘束するように機能可能である又は機能可能となる装置を有し、この装置は、骨格のみを有するフレームの層の積層体の形態であり、フレームのそれぞれの隣接するペアは、その間にスティックの層を受け入れ、スティックは、ペアの下側のフレームの上においてそれらの長手軸の横方向において前進させられ、次に、ペアの上側のフレームによって下側のフレームの上に押し付けされることにより、互いに少なくとも実質的に平行であり、それぞれのこのような上側のフレームは、各スティックに対してその上側面において貫入してスティックを拘束するための隆起部を有する。
【0030】
別の実施形態において、本発明は、乾燥のためにスティックを保持する装置を有し、この装置は、各スティックの互いに反対側の面を押圧するように運動可能である上側及び下側の格子又はフレームを有し、格子又はフレームの少なくとも1つは、隆起部の組を有し、これらの隆起部の組は、もう1つの格子又はフレームの反作用に抗して圧力をスティック内に印加することが可能であり、これにより、スティックの長さに沿って間隔をおいて、隆起部のそれぞれの組が、各スティックに対応して、少なくとも2つの隆起部が、スティックの面を横断する方向において、スティックの中に押圧される。
【0031】
更なる実施形態において、本発明は、拘束されている間にスティックを乾燥させる方法を有し、この方法は、一方のフレームに対して、スティックに貫入可能な他方のフレームの隆起部を使用することにより、これらのフレームの間にスティックを挟むステップを有する。
【0032】
スティックを乾燥させる装置は、添付図面のうちの任意の1つ又は複数のものを参照して本明細書に記述されているものを実質的に有することが好ましい。
【0033】
スティックを乾燥させる方法は、実行された際に、添付図面のうちの任意の1つ又は複数のものを参照して又は参照することなしに実質的に本明細書に記述されている少なくとも1つの面からの貫入押圧を実質的に使用することが好ましい。
【0034】
更に別の実施形態において、本発明は、乾燥される際に実質的に本明細書に記述されているように乾燥された乾燥済みのスティックである。
【0035】
本発明の別の実施形態において、本発明は、正方形又は矩形の断面と、2.4メートルを上回る長さと、を有する集成した細長い構造用木材製品であり、
この製品は、同一の矩形断面を有する少なくとも4枚の集成ラミナを有する、幅広面から幅広面までの、積層材であるか、又はこれに手を加えたものであり、これらの集成ラミナは、
(a)集成ラミナが、構造用木材製品の一方の横断方向軸上における少なくとも寸法一杯の幅を有し、
(b)集成ラミナが、互いに接着された集成ラミナの蓄積された断面の厚さと共に、構造用木材製品の他方の横断方向軸上における構造用木材製品の少なくとも一杯の寸法を提供するために、連続的に積層され、
(c)集成ラミナが、少なくとも長さLを有し、
(d)集成ラミナが、17mmを上回らない厚さと、製品の正方形断面の幅又は矩形断面の短辺の寸法を実質的に上回らない幅と、を有する矩形断面の、長さLを下回る、端部において接合された薄層状の均一な厚さの板(以下においては、「スティック」)から得られ、
(e)集成ラミナが、それぞれ、等級付けして類別された構成要素であるスティックから得られ、等級付けされた各類別のスティックは、乾燥の後のスティックごとの試験により、強度又は剛性、或いは、これらの両方の特性について、等級付けされたカテゴリに等級付けされ、
(f)集成ラミナが、それぞれ、少なくとも3つの等級付けされたカテゴリに1つ又は複数の特性によって等級付けされた構成要素であるスティックから得られ、
それぞれの集成ラミナの構成要素であるスティックの等級と、製品に望ましい強度又は剛性、或いは、これらの両方の特性と、により、特徴付けられた、構造用木材製品の前述の他方の一杯の寸法にわたって前述の集成ラミナの特徴付けされた積層が存在しており、
それぞれの構成要素であるスティックは、それらの反対側の幅広面をクランプすることによって拘束され、幅広面の少なくとも1つは、このようなクランプ動作の際に、貫入部材によって貫入される。
【0036】
別の実施形態において、本発明は、1つ又は複数のスティック(例えば、前述のもの)を乾燥させる方法を有し、この方法は、その又は各スティックの長手方向軸の横方向において、その又はそれらの幅広面の少なくとも1つから、(A)バー、平縁、又はこれらに類似した支持部材(「バー」)からの(例えば、尖っているか、平坦な表面を有するか、台形状になっているか、又はそれ以外であり、一体で形成されているか、組み立てられているか、又はその他の方式によって存在する)複数の隆起部及び/又は(B)その他の間隔をあけた圧力を印加すると共に/又はスティックに貫入する形態により、その又は各スティックを拘束するステップを備える。
【0037】
前述の「ピン」は、任意の形態を有することが可能であることが好ましく、バーの縁部領域から延在していることが好ましい。
【0038】
拘束のために、それぞれがピンを有する類似のバー、平縁、又はこれらに類似したものの平行な組が使用されことが好ましく、ピンの組を有するそれぞれのバーは、少なくとも実質的にスティックの長さ一杯にわたって、前述の幅広面に力を印加するように適合されていることが好ましい。
【0039】
バーとバーの間の間隔は、以下に記述されている理由のいずれかに起因し、スティックの端部の近傍において近接していることが好ましい。
【0040】
長さの中央におけるバーの間隔は、端部におけるものを下回ってもよい。その他の実施形態においては、等しい間隔を使用することができることが好ましい。
【0041】
別の実施形態において、本発明は、スティックを乾燥させる方法であり、この方法は、
複数のスティックを平行に単一の層として提示するステップと、
それぞれが複数の隆起部を有する押圧部材の列により、各スティックを押圧し、これにより、湾曲しないようにスティックを拘束するステップと、
このように拘束されている際にスティックを乾燥させるステップと、
を備える。
【0042】
押圧部材の列は、バー、平縁、又はこれらに類似したものを有し、このそれぞれは、少なくとも実質的に各スティックの長さを横断する方向において押圧するように適合された隆起部を有することが好ましい。
【0043】
単一の層は、支持部上に位置することが好ましい。
【0044】
支持部は、それぞれの前述のバー、平縁、又はこれらに類似したものの隆起部を有していない反対側の面であることが好ましい。
【0045】
スティックは、それらの長手軸を横断する方向において提示及び/又は除去されることが好ましい。
【0046】
一実施形態において、本発明は、骨格のみを有するフレームの層の積層体の形態を有するスティック用の乾燥フレームであり、フレームのそれぞれの隣接するペアは、それらの長手軸の横方向において前進させられることにより、その間に互いに平行にスティックの層を受け入れ、この結果、フレームのそれぞれの隣接するペアは、乾燥している状態において使用される際に、隆起部が少なくとも1つの面において各スティックに貫入して湾曲しないようにスティックを拘束した状態において、押し付けされたそれぞれのこのような層を保持するように、(例えば、負荷の印加によって)作動することができる。
【0047】
歯の列が隆起部材として機能することが好ましい。
【0048】
それぞれのペアのバー、平縁、又はこれらに類似したものの上端及び下端は相互作用し、少なくとも隆起部が上方から各スティックに貫入した状態においてスティックの長手軸を横断する方向におけるクランプ効果を提供する。
【0049】
別の実施形態において、本発明は、乾燥のために実質的に前述のようにスティックを保持する装置を有することが好ましく、この装置は、各スティックの反対側の面を押圧するために運動させることができる上側及び下側の格子を有し、これらの格子の少なくとも1つは、隆起部(例えば、前述のピン)の組を有し、これらの隆起部の組は、もう1つの格子の反作用に抗してスティック内に圧力を印加可能であり、これにより、スティックの長さに沿って間隔をおいて、隆起部のそれぞれの組は、各スティックに対応しており、少なくとも2つの隆起部が、面を横断する方向においてスティック内に押圧される。
【0050】
又、本発明は、スティックを乾燥させる方法、関係する装置、結果的に得られる製品、及びその使用法であり、この場合に、方法は、複数のスティックを平行に単一の層として提示するステップと、各スティックを押圧部材の列によってスティックの少なくとも一方の面上において及び/又はその中に押圧するステップであって、それぞれは、複数の隆起部を有し、これにより、湾曲しないようにスティックを拘束する、ステップと、このように拘束されている際にスティックを乾燥させるステップと、を伴う。押圧部材のそれぞれの列は、隣接する上側/下側のフレーム又は格子の間にスティックの単一の層を受け入れることができるこのようなフレーム又は格子の積層体のフレーム又は格子の裏面であることが好ましく、隆起部は、下向きにのみ方向付けられていることが好ましい。
【0051】
更なる実施形態において、本発明は、実質的に以下に記述されているスティック、集成ラミナ、又は積層及び集成製品を有する。
【0052】
更なる実施形態において、本発明は、添付図面のうちの任意の1つ又は複数のものを参照して又は参照することなしに本明細書に記述されている方法又は装置の任意の製品を有する。
【0053】
本明細書に使用されている「及び/又は」という用語は、「及び」又は「又は」、或いは、これらの両方を意味している。
【0054】
本明細書に使用されている名詞の複数形は、適宜、その名詞の単数形又は複数形を含む。
【0055】
本発明は、広くは、個別に又は集合的に本願の明細書において参照されるか又は示されている部品、要素、及び機能、並びに、任意の複数の前述の部品、要素、又は機能の任意の又はすべての組合せと、を有していると表現してもよく、本発明が関係する技術分野において既知の均等物を有する特定の完全体(integer)が本明細書において言及されている場合には、それらの既知の均等物は、個別に記述されているかのように、本明細書に包含されるものと解釈されたい。
【0056】
以下、添付の図面を参照し、本発明の好適な形態について説明することとする。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】集成製品の等角図あり、この製品は、一例として、(必要とされる集成製品用の強度特性を提供するように強度特性を参照して積層材内に配列された)9枚の集成ラミナからなる積層材であり、(いずれかの特定のラミナ内にフィンガージョイントが存在する場合に)、フィンガージョイントは、集成した積層材の全体を通じて互い違いに配設されていることが好ましい。
【図2】図1のものよりも更に深さを有する積層材を示す。
【図3A】本発明のプロセスによる乾燥後の代表的なスティックを示しており、スティックの幅広面にわたる横断方向における隆起部の貫入の結果的として得られた3つのピンホールの列を有する右側端部における準備されていない端部を示しており、このような列の組は、スティックの自由端の近傍において、互いに近接している。
【図3B】図3Aと同一のスティックであるが、類別された相補的なスティックとのフィンガージョイントのために準備された右側端部を示している。
【図3C】類別されたスティックとフィンガージョイントされた図3Bのスティックを示しており、この後に、類別された集成ラミナは、例えば、図1及び図2に示されているような製品の最終的な使用法に必要とされる、類別された特性の特徴付けに必要とされる組立のために、マガジンに採取される。
【図4】図1及び図2において参照されている製品を提供するために利用可能なステップの1つのシーケンスの一例を示しており、提供されるスティックは、例えば、実質的に、図3Aに示されているとおりである。
【図5A】平面における本発明の平縁、バー、又はこれらに類似したものからなる適切な格子、フレーム、又はアレイの平面図を示しており、この図は、上方からのものであり、それぞれのバー、平縁、又はこれらに類似したものの下向きに延在する隆起部を示してはおらず、格子の端部近傍におけるバー又は平縁の相対的に近接した間隔を示しており、バー又は平縁を横断する方向において、バー、チューブ、又はこれらに類似したものを提供する格子を示しており、このような結合部材は、このような格子の間にスティックが位置することになる方向に対して平行である。
【図5B】図5Aの構成の斜視図であるが、下方からのものである。
【図5C】本発明の目的を実現するために、即ち、乾燥環境においてスティックの層を拘束するために、格子を積層させた際の図5A及び図5Bの格子を示している。
【図5D】図5Cの積層体の一端からの図である。
【図6】互いに緩やかに関係している締結部材により、結合バー、チューブ、又はこれらに類似したものを持ち上げ、これにより、上向きの拡張と、従って、個々の格子の分離と、を許容し、これにより、下向きに示されている隆起部が個々のスティックの中に押圧されていない際に、左に又は右に前進するように、スティックの前進を許容することができる様子の図を示す(スティックは、横断方向の断面において概略的に示されている)。
【図7】個々のスティックの縁部を横断する方向における図であり、貫入状態において、それぞれのバー、平縁、又はこれらに類似したものの下向きに延在する隆起部が、下側に位置する格子の隆起部を有していない滑らかな上側エッジに対して、スティックを下向きに拘束する様子を示す。
【図8】図6と同様の方向からの別の概略図である。
【図9A】例えば、図5C及び図5Dの積層体を搬送する装置の平面図である。
【図9B】図9Aの構成の側面図である。
【図9C】図9A及び図9Bに示されている構成の端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0058】
乾燥気流を許容するための空隙を有する状態において木材を積層させるのに使用される「平縁」にピンを追加することにより、木材の乾燥のプロセスにおいて、湾曲(断面の幅広面の平面から逸脱しない状態における長手方向軸からの方向における逸脱又は変化)を除去及び/又は極小化する。
【0059】
図1及び図2は、構造用として使用されるように製造することができる積層製品の多数の様々な例のうちの2つのみを示している。
【0060】
構造用の要素が抵抗することを要するいかなる屈曲運動にも対処するために、類別されたスティックの集成ラミナの特性の選択肢を特徴付けることができる。前述の特許明細書を参照されたい。
【0061】
図1において、集成した細長い製品1は、複数の集成ラミナ2から構成されていることがわかる。すべてではない場合にも、大部分が、3によって示されているような端部におけるフィンガージョイントを含む。
【0062】
アセンブリ1の最上側の集成ラミナ2の上側面に示されているのは、それぞれの場合に数が少なくとも2つである横断方向において間隔をあけた歯又はピンのマーク4であることが好ましい。材料であるスティックの端部であった場所の近傍であるフィンガージョイント3の近傍における長手方向の間隔は、それ以外のところよりも接近していることが好ましい。
【0063】
このようなマーク4は、製品の長さに沿って同一である必要はなく、類似の組を有する必要もない。更には、図1に示されている集成製品の下側面は、集成ラミナの同一の向きが一貫性を有するように維持された場合には、或いは、必要に応じて、個々のスティックの両面上において隆起部が使用されない場合には、このようなマークを1つも示さないであろう。
【0064】
実際に、積層のための集成ラミナの組立の際の慎重な回転は、ピンマークが露出しないという結果をもたらすことができる。
【0065】
図3Aは、図1及び図2に開示されている種類の製品において使用される前述の特許明細書において想定されている種類の代表的なスティックを示している。端部領域5の近傍に示されているのは、歯のマーク6の相対的に互いに近接した横断方向のラインであり、これは、相対的に離隔している歯マーク7とは対照的である。歯マーク6及び7のそれぞれの組は、同一である(、それぞれの場合に3つである)ものとして示されているが、これは、好適例であるに過ぎない。このような組の間の長手方向の間隔とそれぞれの組の歯/ピンの数は、乾燥プロセスにおいて、各スティックの端部の近傍に大きな圧力を供給するようになっている。
【0066】
当然のことながら、図3Aは、乾燥ステップ後のスティックを示している。図3Bは、フィンガージョイントのための準備が整ったトリム済みの端部を示しており、図3Cは、集成スティックの連続体となるように実際にフィンガージョイントされた、図3Bのスティックに対して接合されたスティックを示している。
【0067】
このようなフィンガージョイントは、それぞれの類別ごとに連続しており、所定長への切断は、積層のためにマガジンが望ましい長さを保持するように、積層の直前に実行されることが好ましい。
【0068】
図4は、図3A〜図3Cとの関係において説明したプロセスを経ることによって図1に示されている製品を製造することができる好ましいプロセスを示している。
【0069】
図5Aは、レール、バー、又は平縁からなる好ましいフレーム又は格子のその上側面からの平面図を示している。スティックは、上向きの隆起部が存在していない状態においては、支持部として実質的に水平である際にバーのそれぞれに沿って、スティック軸の横方向において摺動させることができる。
【0070】
その上側にスティック(1つも図示されてはいない)が配置されるバーのそれぞれのものの上側表面から延在しているのは、離隔バー、チューブ、又はこれに類似したものであり、これらは、個々のレール、バー、又は平縁を単一のフレームとして保持するという目的を果たすことになる。
【0071】
端部Aと端部Aの間のすべてのバー8の上側にスティックを配置することができることがわかる。
【0072】
スパンチューブ又はバー9は、後述される構成において図5C及び図5Dに示されているフレームの積層体の結合の存在を許容する手段であることが好ましい。図5Bは、それぞれの裏面上に配置された複数の歯10を有するそれぞれのバー8を下方から示しており、これらの歯は、三角形であるか、或いは、先端が切断された三角形であることが好ましい(例えば、台形状になっている)。
【0073】
但し、拘束された状態においてスティックを保持するためには、スティックの幅にわたる押圧を保証する任意の適切な形態を使用することができる。
【0074】
このような貫入部材が存在しない状態においては、面の横方向の幅の一部に、自身を押下するなんらの拘束も提供されなくなるという可能性が存在する。少なくとも貫入部材によれば、面にわたる複数の場所に、スティックの長さに沿った異なる位置に、間隔をあけた拘束が存在することを保証することができる。これらの拘束は、いずれも、貫入隆起部に起因して、相対的に小さな力を必要としている。
【0075】
それぞれの部材8は、クランプ動作が実現されるように、反作用において適切な台として機能するように互いに上下にアライメントされていることが好ましい。
【0076】
以下において説明する図6、図7、及び図8は、歯がバー8の間の平行並列のスティック11内に押圧される際の歯10を示している。
【0077】
図6に示されているのは、垂直方向に連なる最上側のリンクが持ち上げられた際に、バー又はチューブ9の周りのそれぞれのものの開口部のサイズにより、例えば、バー8Bからのバー8Aの上昇が実現され、これにより、歯10が個々のスティック11から引き抜かれることができ、その後に、スティックが、例えば、矢印14によって示されているように、左側に摺動することができるように、相補的なリンク12、13などの境界内において緩やかに保持されている横断部材9の各部分である。
【0078】
平縁の間隔及び平縁上におけるピンの間隔は、木材断面の幅広面の寸法、スティックの長さ、それぞれの断片上における接触状態にあるピンの数、湾曲を極小化する程度、及び必要とされる保持のために木材内への十分な貫入を実現するべく印加される最終的な重量の関数である。
【0079】
一例として、49mm×11mmの矩形断面のスティックの場合には、中央の部位においては、平縁の間隔を100mmとし、歪力は同一であるが拘束モーメントが低下する端部近傍においては、50mmに低減することが好ましい。この原理は、平縁が互いに接近するほど、湾曲の発生に対する抵抗力が良好なものになるというものであるが、これは、ピンが多くなるほど、木材内へのピンの貫入を保証するために必要とされる負荷も増大し、より多くのピンマークが潜在的に製品において可視状態となることを意味している。1つの選択肢は、図示のように、端部に向かって間隔を低減するというものである。
【0080】
好ましい11mm×49mmのスティックにおける好ましいピンの間隔は、49mmの各スティックの面にわたって最小で3つのピンを付与する15mmである。2つのピンでも、十分ではあろうが、木材は、端部の近傍において局所的に捩れ/回転を試みることから、少なくとも端部の近傍においては、1つのピンでは不十分であろう。ピンを木材の中に押し込むためにピンに印加される負荷の増大が必要となるという点を除いて、各スティックの面にわたって4つ、5つ、又は6つなどのピンを使用できないという理由は存在しない。端部の近傍においては、相対的に多くのピンを、そして、中央においては、相対的に少ないピンを有することが想定される。
【0081】
ピンが平縁の両面に存在できない理由はないが、この結果、自動的な装填及び排出が困難になる。両面の場合には、保持能力が倍増することになろう。単面の場合には、ピンが、下側のフレーム、格子、又はこれらに類似したものから上向きでなく、上側のフレーム、格子、又はこれらに類似したものから下向きのみである際に、格子フレームペアの間における摺動ができる。
【0082】
ピンの形状は、荒っぽい取り扱いに対する実際的な抵抗力と製造の容易性を備えつつ、良好な貫入を、但し、木材からの容易な「離脱」(即ち、脱落又は解放)を許容することを要する。
【0083】
スティックの最上側の押し付け層にさえも、十分な押下負荷が印加されるように、フレームの好ましい垂直方向に延在する積層体に対する任意の適切な重量の印加又は圧力の印加を使用することができる。
【0084】
本明細書において、特許明細書、その他の外部文書、又はその他の情報源が参照されている場合には、これは、一般に、本発明の特徴を説明するための文脈の提供を目的としている。特記されていない限り、このような外部文書に対する参照は、それらの文書又はそれらの情報源がいずれかの法域において従来技術であるか又は当技術分野における共通的な一般的知識の一部を構成していることを是認したものと解釈してはならない。
【技術分野】
【0001】
本発明は、細長い集成木材製品(engineered timber product)を提供するために行う、より長くするための構成材の準備と、その後の積層と、に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明者らは、自身の特許文献1及び特許文献2において、集成木材製品の原理を開示し、過去に実施したものについて説明し、また、様々な原材料の集成木材に対して構造と外観との両方の等級について複数の選択肢を設定することについて説明した。
【0003】
本発明者らは、自身の特許文献3において、具体的には、
「正方形又は矩形の断面と、2.4メートルよりも長い長さLと、を有する、集成した細長い構造用木材製品」に対する特許を請求しており、
この製品は、同一の矩形断面を有する少なくとも4枚の集成ラミナの、幅広面と幅広面とを積層したものであるか、又はこれを更に加工した(dressed back)ものであり、
(a)この集成ラミナは、構造用木材製品の、少なくとも一方の横軸方向の全寸法の幅を有し、
(b)構造用木材製品の、少なくとも他方の横軸方向の全寸法が、互いに接着された集成ラミナの集積した断面の厚さを有するように、集成ラミナが、連続的に積層されており、
(c)集成ラミナが、少なくとも長さLを有し、
(d)集成ラミナが、長さLより短い、均一な厚さの板(以下、「スティック」という)を端部で接合して得られ、矩形断面が、17mmを上回らない厚さと、構造用木材製品の正方形断面の幅を上回らず又は構造用木材製品の矩形断面の短辺の寸法を上回らない幅と、を有し、
(e)集成ラミナが、それぞれ、等級付けして類別(stream)された構成要素であるスティックから得られ、等級付けされた各類別のスティックは、乾燥の後のスティックごとの試験により、強度又は剛性、又は、強度又は剛性の両方の特性について、等級のカテゴリに等級付けされ、
(f)集成ラミナが、それぞれ、特徴に応じて少なくとも3つの等級に分けられたカテゴリに等級付けされたスティックから得られ、
集成ラミナが、構造用木材製品の他方の全寸法まで積層され、各集成ラミナを構成するスティックの等級と、構造用木材製品に要求される強度又は剛性、又は強度と剛性の両方、の特性と、によって特徴付けられている。
【0004】
また、
−前述の集成ラミナは、厚さが4mmを上回っており、
−前述の集成ラミナは、厚さが15mm未満であり、
−前述の集成ラミナは、幅が約46mmであり、
−前述の構成要素であるスティックは、長さが0.5〜1.2メートルであり、
−構成要素であるスティックの端部における接合は、フィンガージョイントであり、
−この構造用木材製品には、4枚を上回る数の集成ラミナが存在しており、
−構成要素であるスティックは、少なくとも4つの等級のカテゴリに、特徴に応じて等級付けされており、
−構成要素であるスティックは、4〜8の等級のカテゴリから、特徴に応じて等級付けされており、
−前述の集成ラミナの前述の積層は、外側が、最も大きな強度又は剛性を有するか、又は最も大きな強度と剛性の両方を有する、構成要素であるスティックから得られたものである、
ことが好ましい。
【0005】
上述の特許明細書の内容は、全て、本引用により、本明細書に包含される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】ニュージーランド国特許第524672号明細書
【特許文献2】ニュージーランド国特許第531750号明細書
【特許文献3】ニュージーランド国特許第561307号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、スティック(スティックの寸法は、上述で参照した寸法に限定しない)の製造を円滑に実行するという目的と、実行するための手段と、方法と、を有するが、これらのスティックは、上述で定義した集成ラミナや、集成製品に取り込むのに適した集成ラミナを提供する、端部の接合(フィンガージョイントが好ましい)に使用されるものである。
【0008】
従って、湾曲を低減するか又は湾曲を除去する方法、装置、及びこれらの方法及び/又は装置の使用によって結果的に得られる製品(正方形又は矩形の断面の細長い構造用木材製品の前述の集成に適しているか又はそうではないか)を提供することが、本発明の目的である。木材乾燥のプロセスにおいては、乾燥プロセスにおける適切な拘束が伴っていない場合に、湾曲(断面の幅広面の平面から逸脱しない状態での、長手方向軸からの逸脱又は変化)が問題となる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施形態において、本発明は、正方形又は矩形の断面の複数のスティックを乾燥させる方法を有し、この方法は、
スティックの下側の面の乾燥をさせる下側のフレームの上にスティックを横方向に積み上げるステップと、
下側のフレームの上において横方向に受け入れられた際に、間隔をあけた貫入部材を担持する上側のフレームを使用することにより、前述のスティックを前述の下側のフレームに対して押し付けるステップであって、前述の上側のフレームは、スティックの上側表面に貫入してスティックの最上側表面の乾燥をさせる、間隔をあけた貫入部材を有する、ステップと、
前記スティックが、このような押し付けによって拘束されている間に、自然乾燥させるか又は強制乾燥を行うステップと、
を備える。
【0010】
湾曲する傾向を低減するための拘束された状態におけるスティックの少なくとも十分な乾燥の後に、押し付けは、上側のフレームを上昇させることによって解放され、スティックは、下側のフレームから横方向に動かされることが好ましい。
【0011】
前述のスティックは、下側のフレームの上において隣接していることが好ましい。
【0012】
押し付けは、骨格のみを有するフレームの積層体内において実行され、それぞれの隣接するフレームのペアが、下側と上側とのフレームのペアとして機能し、いくつかのフレームが、異なる部分の上側のフレームと下側のフレームの両方として機能することが好ましい。
【0013】
前述の上側のフレームの間隔をあけた貫入部材を使用した、下側のフレーム上のスティックに対する押し付けは、スティックの長さに沿ったいくつかの位置において、それぞれの位置で各スティックに対して少なくとも2つの貫入部材による上側表面への貫入を確実に行うことが好ましい。
【0014】
スティックの長さに沿ったそれぞれの位置において、それぞれの位置で各スティックに対して、少なくとも3つの貫入部材が存在していることが好ましい。
【0015】
各スティックは、実質的に同一の厚さを有し、5〜25mmという上側表面から下側表面までの厚さの範囲内にあることが好ましい。
【0016】
厚さの範囲は、5〜17mmであることが好ましい。
【0017】
厚さは、約11mmであることが好ましい。
【0018】
それぞれの下側のフレームは、骨格のみを有することが好ましい。
【0019】
それぞれの下側のフレームは、間隔をあけた平行な関係において固定されたレール又はバーを有することが好ましい。
【0020】
前述の貫入部材は、前述のレール又はバーの裏面上に位置し、又は、この裏面の部材であることが好ましい。
【0021】
貫入部材は、ピンであることが好ましい。
【0022】
ピンは、フレームのレール又はバーから延びていることが好ましい。
【0023】
それぞれの上側のフレーム及び下側のフレームのペアは、レールの上にレールが又はバーの上にバーが組み合わさったものであることが好ましい。
【0024】
レール又はバーは、スティック軸の横方向に延在していることが好ましい。
【0025】
それぞれのフレームのレール又はバーの間隔は、スティックの中央部よりもスティックの端部の近傍において互いに近接していることが好ましい。
【0026】
貫入部材は、レール又はバーの裏面の部材であるか、又は裏面から延びていることが好ましい。
【0027】
別の実施形態において、本発明は、1つ又は複数のスティックを乾燥させる方法を有し、この方法は、強制乾燥又は自然乾燥において、各スティックを、各スティックの長手方向軸の横方向で、幅の広い方の露出した面のうちの一方の面を、
(A)多数のバー、平縁、又はこれらに類似した支持部材から1つ又は複数のスティックに対して大きな局所的負荷を印加可能な複数の隆起部と、
(B)もう1つの面上における反作用のための構成と、
の間において、拘束するステップを備える。
【0028】
別の実施形態において、本発明は、スティックを乾燥させる方法を有し、この方法は、
複数のスティックを平行な単一の層とするステップと、
押圧部材の列により、各スティックを、スティックの少なくとも1つの面の上で及び/又は面の中に押圧するステップであって、それぞれは、複数の隆起部を有し、これにより、スティックを湾曲しないように拘束する、ステップと、
このように拘束されている際にスティックを乾燥させるステップと、
を備える。
【0029】
別の実施形態において、本発明は、乾燥の際にフレームがスティックを拘束するように機能可能である又は機能可能となる装置を有し、この装置は、骨格のみを有するフレームの層の積層体の形態であり、フレームのそれぞれの隣接するペアは、その間にスティックの層を受け入れ、スティックは、ペアの下側のフレームの上においてそれらの長手軸の横方向において前進させられ、次に、ペアの上側のフレームによって下側のフレームの上に押し付けされることにより、互いに少なくとも実質的に平行であり、それぞれのこのような上側のフレームは、各スティックに対してその上側面において貫入してスティックを拘束するための隆起部を有する。
【0030】
別の実施形態において、本発明は、乾燥のためにスティックを保持する装置を有し、この装置は、各スティックの互いに反対側の面を押圧するように運動可能である上側及び下側の格子又はフレームを有し、格子又はフレームの少なくとも1つは、隆起部の組を有し、これらの隆起部の組は、もう1つの格子又はフレームの反作用に抗して圧力をスティック内に印加することが可能であり、これにより、スティックの長さに沿って間隔をおいて、隆起部のそれぞれの組が、各スティックに対応して、少なくとも2つの隆起部が、スティックの面を横断する方向において、スティックの中に押圧される。
【0031】
更なる実施形態において、本発明は、拘束されている間にスティックを乾燥させる方法を有し、この方法は、一方のフレームに対して、スティックに貫入可能な他方のフレームの隆起部を使用することにより、これらのフレームの間にスティックを挟むステップを有する。
【0032】
スティックを乾燥させる装置は、添付図面のうちの任意の1つ又は複数のものを参照して本明細書に記述されているものを実質的に有することが好ましい。
【0033】
スティックを乾燥させる方法は、実行された際に、添付図面のうちの任意の1つ又は複数のものを参照して又は参照することなしに実質的に本明細書に記述されている少なくとも1つの面からの貫入押圧を実質的に使用することが好ましい。
【0034】
更に別の実施形態において、本発明は、乾燥される際に実質的に本明細書に記述されているように乾燥された乾燥済みのスティックである。
【0035】
本発明の別の実施形態において、本発明は、正方形又は矩形の断面と、2.4メートルを上回る長さと、を有する集成した細長い構造用木材製品であり、
この製品は、同一の矩形断面を有する少なくとも4枚の集成ラミナを有する、幅広面から幅広面までの、積層材であるか、又はこれに手を加えたものであり、これらの集成ラミナは、
(a)集成ラミナが、構造用木材製品の一方の横断方向軸上における少なくとも寸法一杯の幅を有し、
(b)集成ラミナが、互いに接着された集成ラミナの蓄積された断面の厚さと共に、構造用木材製品の他方の横断方向軸上における構造用木材製品の少なくとも一杯の寸法を提供するために、連続的に積層され、
(c)集成ラミナが、少なくとも長さLを有し、
(d)集成ラミナが、17mmを上回らない厚さと、製品の正方形断面の幅又は矩形断面の短辺の寸法を実質的に上回らない幅と、を有する矩形断面の、長さLを下回る、端部において接合された薄層状の均一な厚さの板(以下においては、「スティック」)から得られ、
(e)集成ラミナが、それぞれ、等級付けして類別された構成要素であるスティックから得られ、等級付けされた各類別のスティックは、乾燥の後のスティックごとの試験により、強度又は剛性、或いは、これらの両方の特性について、等級付けされたカテゴリに等級付けされ、
(f)集成ラミナが、それぞれ、少なくとも3つの等級付けされたカテゴリに1つ又は複数の特性によって等級付けされた構成要素であるスティックから得られ、
それぞれの集成ラミナの構成要素であるスティックの等級と、製品に望ましい強度又は剛性、或いは、これらの両方の特性と、により、特徴付けられた、構造用木材製品の前述の他方の一杯の寸法にわたって前述の集成ラミナの特徴付けされた積層が存在しており、
それぞれの構成要素であるスティックは、それらの反対側の幅広面をクランプすることによって拘束され、幅広面の少なくとも1つは、このようなクランプ動作の際に、貫入部材によって貫入される。
【0036】
別の実施形態において、本発明は、1つ又は複数のスティック(例えば、前述のもの)を乾燥させる方法を有し、この方法は、その又は各スティックの長手方向軸の横方向において、その又はそれらの幅広面の少なくとも1つから、(A)バー、平縁、又はこれらに類似した支持部材(「バー」)からの(例えば、尖っているか、平坦な表面を有するか、台形状になっているか、又はそれ以外であり、一体で形成されているか、組み立てられているか、又はその他の方式によって存在する)複数の隆起部及び/又は(B)その他の間隔をあけた圧力を印加すると共に/又はスティックに貫入する形態により、その又は各スティックを拘束するステップを備える。
【0037】
前述の「ピン」は、任意の形態を有することが可能であることが好ましく、バーの縁部領域から延在していることが好ましい。
【0038】
拘束のために、それぞれがピンを有する類似のバー、平縁、又はこれらに類似したものの平行な組が使用されことが好ましく、ピンの組を有するそれぞれのバーは、少なくとも実質的にスティックの長さ一杯にわたって、前述の幅広面に力を印加するように適合されていることが好ましい。
【0039】
バーとバーの間の間隔は、以下に記述されている理由のいずれかに起因し、スティックの端部の近傍において近接していることが好ましい。
【0040】
長さの中央におけるバーの間隔は、端部におけるものを下回ってもよい。その他の実施形態においては、等しい間隔を使用することができることが好ましい。
【0041】
別の実施形態において、本発明は、スティックを乾燥させる方法であり、この方法は、
複数のスティックを平行に単一の層として提示するステップと、
それぞれが複数の隆起部を有する押圧部材の列により、各スティックを押圧し、これにより、湾曲しないようにスティックを拘束するステップと、
このように拘束されている際にスティックを乾燥させるステップと、
を備える。
【0042】
押圧部材の列は、バー、平縁、又はこれらに類似したものを有し、このそれぞれは、少なくとも実質的に各スティックの長さを横断する方向において押圧するように適合された隆起部を有することが好ましい。
【0043】
単一の層は、支持部上に位置することが好ましい。
【0044】
支持部は、それぞれの前述のバー、平縁、又はこれらに類似したものの隆起部を有していない反対側の面であることが好ましい。
【0045】
スティックは、それらの長手軸を横断する方向において提示及び/又は除去されることが好ましい。
【0046】
一実施形態において、本発明は、骨格のみを有するフレームの層の積層体の形態を有するスティック用の乾燥フレームであり、フレームのそれぞれの隣接するペアは、それらの長手軸の横方向において前進させられることにより、その間に互いに平行にスティックの層を受け入れ、この結果、フレームのそれぞれの隣接するペアは、乾燥している状態において使用される際に、隆起部が少なくとも1つの面において各スティックに貫入して湾曲しないようにスティックを拘束した状態において、押し付けされたそれぞれのこのような層を保持するように、(例えば、負荷の印加によって)作動することができる。
【0047】
歯の列が隆起部材として機能することが好ましい。
【0048】
それぞれのペアのバー、平縁、又はこれらに類似したものの上端及び下端は相互作用し、少なくとも隆起部が上方から各スティックに貫入した状態においてスティックの長手軸を横断する方向におけるクランプ効果を提供する。
【0049】
別の実施形態において、本発明は、乾燥のために実質的に前述のようにスティックを保持する装置を有することが好ましく、この装置は、各スティックの反対側の面を押圧するために運動させることができる上側及び下側の格子を有し、これらの格子の少なくとも1つは、隆起部(例えば、前述のピン)の組を有し、これらの隆起部の組は、もう1つの格子の反作用に抗してスティック内に圧力を印加可能であり、これにより、スティックの長さに沿って間隔をおいて、隆起部のそれぞれの組は、各スティックに対応しており、少なくとも2つの隆起部が、面を横断する方向においてスティック内に押圧される。
【0050】
又、本発明は、スティックを乾燥させる方法、関係する装置、結果的に得られる製品、及びその使用法であり、この場合に、方法は、複数のスティックを平行に単一の層として提示するステップと、各スティックを押圧部材の列によってスティックの少なくとも一方の面上において及び/又はその中に押圧するステップであって、それぞれは、複数の隆起部を有し、これにより、湾曲しないようにスティックを拘束する、ステップと、このように拘束されている際にスティックを乾燥させるステップと、を伴う。押圧部材のそれぞれの列は、隣接する上側/下側のフレーム又は格子の間にスティックの単一の層を受け入れることができるこのようなフレーム又は格子の積層体のフレーム又は格子の裏面であることが好ましく、隆起部は、下向きにのみ方向付けられていることが好ましい。
【0051】
更なる実施形態において、本発明は、実質的に以下に記述されているスティック、集成ラミナ、又は積層及び集成製品を有する。
【0052】
更なる実施形態において、本発明は、添付図面のうちの任意の1つ又は複数のものを参照して又は参照することなしに本明細書に記述されている方法又は装置の任意の製品を有する。
【0053】
本明細書に使用されている「及び/又は」という用語は、「及び」又は「又は」、或いは、これらの両方を意味している。
【0054】
本明細書に使用されている名詞の複数形は、適宜、その名詞の単数形又は複数形を含む。
【0055】
本発明は、広くは、個別に又は集合的に本願の明細書において参照されるか又は示されている部品、要素、及び機能、並びに、任意の複数の前述の部品、要素、又は機能の任意の又はすべての組合せと、を有していると表現してもよく、本発明が関係する技術分野において既知の均等物を有する特定の完全体(integer)が本明細書において言及されている場合には、それらの既知の均等物は、個別に記述されているかのように、本明細書に包含されるものと解釈されたい。
【0056】
以下、添付の図面を参照し、本発明の好適な形態について説明することとする。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】集成製品の等角図あり、この製品は、一例として、(必要とされる集成製品用の強度特性を提供するように強度特性を参照して積層材内に配列された)9枚の集成ラミナからなる積層材であり、(いずれかの特定のラミナ内にフィンガージョイントが存在する場合に)、フィンガージョイントは、集成した積層材の全体を通じて互い違いに配設されていることが好ましい。
【図2】図1のものよりも更に深さを有する積層材を示す。
【図3A】本発明のプロセスによる乾燥後の代表的なスティックを示しており、スティックの幅広面にわたる横断方向における隆起部の貫入の結果的として得られた3つのピンホールの列を有する右側端部における準備されていない端部を示しており、このような列の組は、スティックの自由端の近傍において、互いに近接している。
【図3B】図3Aと同一のスティックであるが、類別された相補的なスティックとのフィンガージョイントのために準備された右側端部を示している。
【図3C】類別されたスティックとフィンガージョイントされた図3Bのスティックを示しており、この後に、類別された集成ラミナは、例えば、図1及び図2に示されているような製品の最終的な使用法に必要とされる、類別された特性の特徴付けに必要とされる組立のために、マガジンに採取される。
【図4】図1及び図2において参照されている製品を提供するために利用可能なステップの1つのシーケンスの一例を示しており、提供されるスティックは、例えば、実質的に、図3Aに示されているとおりである。
【図5A】平面における本発明の平縁、バー、又はこれらに類似したものからなる適切な格子、フレーム、又はアレイの平面図を示しており、この図は、上方からのものであり、それぞれのバー、平縁、又はこれらに類似したものの下向きに延在する隆起部を示してはおらず、格子の端部近傍におけるバー又は平縁の相対的に近接した間隔を示しており、バー又は平縁を横断する方向において、バー、チューブ、又はこれらに類似したものを提供する格子を示しており、このような結合部材は、このような格子の間にスティックが位置することになる方向に対して平行である。
【図5B】図5Aの構成の斜視図であるが、下方からのものである。
【図5C】本発明の目的を実現するために、即ち、乾燥環境においてスティックの層を拘束するために、格子を積層させた際の図5A及び図5Bの格子を示している。
【図5D】図5Cの積層体の一端からの図である。
【図6】互いに緩やかに関係している締結部材により、結合バー、チューブ、又はこれらに類似したものを持ち上げ、これにより、上向きの拡張と、従って、個々の格子の分離と、を許容し、これにより、下向きに示されている隆起部が個々のスティックの中に押圧されていない際に、左に又は右に前進するように、スティックの前進を許容することができる様子の図を示す(スティックは、横断方向の断面において概略的に示されている)。
【図7】個々のスティックの縁部を横断する方向における図であり、貫入状態において、それぞれのバー、平縁、又はこれらに類似したものの下向きに延在する隆起部が、下側に位置する格子の隆起部を有していない滑らかな上側エッジに対して、スティックを下向きに拘束する様子を示す。
【図8】図6と同様の方向からの別の概略図である。
【図9A】例えば、図5C及び図5Dの積層体を搬送する装置の平面図である。
【図9B】図9Aの構成の側面図である。
【図9C】図9A及び図9Bに示されている構成の端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0058】
乾燥気流を許容するための空隙を有する状態において木材を積層させるのに使用される「平縁」にピンを追加することにより、木材の乾燥のプロセスにおいて、湾曲(断面の幅広面の平面から逸脱しない状態における長手方向軸からの方向における逸脱又は変化)を除去及び/又は極小化する。
【0059】
図1及び図2は、構造用として使用されるように製造することができる積層製品の多数の様々な例のうちの2つのみを示している。
【0060】
構造用の要素が抵抗することを要するいかなる屈曲運動にも対処するために、類別されたスティックの集成ラミナの特性の選択肢を特徴付けることができる。前述の特許明細書を参照されたい。
【0061】
図1において、集成した細長い製品1は、複数の集成ラミナ2から構成されていることがわかる。すべてではない場合にも、大部分が、3によって示されているような端部におけるフィンガージョイントを含む。
【0062】
アセンブリ1の最上側の集成ラミナ2の上側面に示されているのは、それぞれの場合に数が少なくとも2つである横断方向において間隔をあけた歯又はピンのマーク4であることが好ましい。材料であるスティックの端部であった場所の近傍であるフィンガージョイント3の近傍における長手方向の間隔は、それ以外のところよりも接近していることが好ましい。
【0063】
このようなマーク4は、製品の長さに沿って同一である必要はなく、類似の組を有する必要もない。更には、図1に示されている集成製品の下側面は、集成ラミナの同一の向きが一貫性を有するように維持された場合には、或いは、必要に応じて、個々のスティックの両面上において隆起部が使用されない場合には、このようなマークを1つも示さないであろう。
【0064】
実際に、積層のための集成ラミナの組立の際の慎重な回転は、ピンマークが露出しないという結果をもたらすことができる。
【0065】
図3Aは、図1及び図2に開示されている種類の製品において使用される前述の特許明細書において想定されている種類の代表的なスティックを示している。端部領域5の近傍に示されているのは、歯のマーク6の相対的に互いに近接した横断方向のラインであり、これは、相対的に離隔している歯マーク7とは対照的である。歯マーク6及び7のそれぞれの組は、同一である(、それぞれの場合に3つである)ものとして示されているが、これは、好適例であるに過ぎない。このような組の間の長手方向の間隔とそれぞれの組の歯/ピンの数は、乾燥プロセスにおいて、各スティックの端部の近傍に大きな圧力を供給するようになっている。
【0066】
当然のことながら、図3Aは、乾燥ステップ後のスティックを示している。図3Bは、フィンガージョイントのための準備が整ったトリム済みの端部を示しており、図3Cは、集成スティックの連続体となるように実際にフィンガージョイントされた、図3Bのスティックに対して接合されたスティックを示している。
【0067】
このようなフィンガージョイントは、それぞれの類別ごとに連続しており、所定長への切断は、積層のためにマガジンが望ましい長さを保持するように、積層の直前に実行されることが好ましい。
【0068】
図4は、図3A〜図3Cとの関係において説明したプロセスを経ることによって図1に示されている製品を製造することができる好ましいプロセスを示している。
【0069】
図5Aは、レール、バー、又は平縁からなる好ましいフレーム又は格子のその上側面からの平面図を示している。スティックは、上向きの隆起部が存在していない状態においては、支持部として実質的に水平である際にバーのそれぞれに沿って、スティック軸の横方向において摺動させることができる。
【0070】
その上側にスティック(1つも図示されてはいない)が配置されるバーのそれぞれのものの上側表面から延在しているのは、離隔バー、チューブ、又はこれに類似したものであり、これらは、個々のレール、バー、又は平縁を単一のフレームとして保持するという目的を果たすことになる。
【0071】
端部Aと端部Aの間のすべてのバー8の上側にスティックを配置することができることがわかる。
【0072】
スパンチューブ又はバー9は、後述される構成において図5C及び図5Dに示されているフレームの積層体の結合の存在を許容する手段であることが好ましい。図5Bは、それぞれの裏面上に配置された複数の歯10を有するそれぞれのバー8を下方から示しており、これらの歯は、三角形であるか、或いは、先端が切断された三角形であることが好ましい(例えば、台形状になっている)。
【0073】
但し、拘束された状態においてスティックを保持するためには、スティックの幅にわたる押圧を保証する任意の適切な形態を使用することができる。
【0074】
このような貫入部材が存在しない状態においては、面の横方向の幅の一部に、自身を押下するなんらの拘束も提供されなくなるという可能性が存在する。少なくとも貫入部材によれば、面にわたる複数の場所に、スティックの長さに沿った異なる位置に、間隔をあけた拘束が存在することを保証することができる。これらの拘束は、いずれも、貫入隆起部に起因して、相対的に小さな力を必要としている。
【0075】
それぞれの部材8は、クランプ動作が実現されるように、反作用において適切な台として機能するように互いに上下にアライメントされていることが好ましい。
【0076】
以下において説明する図6、図7、及び図8は、歯がバー8の間の平行並列のスティック11内に押圧される際の歯10を示している。
【0077】
図6に示されているのは、垂直方向に連なる最上側のリンクが持ち上げられた際に、バー又はチューブ9の周りのそれぞれのものの開口部のサイズにより、例えば、バー8Bからのバー8Aの上昇が実現され、これにより、歯10が個々のスティック11から引き抜かれることができ、その後に、スティックが、例えば、矢印14によって示されているように、左側に摺動することができるように、相補的なリンク12、13などの境界内において緩やかに保持されている横断部材9の各部分である。
【0078】
平縁の間隔及び平縁上におけるピンの間隔は、木材断面の幅広面の寸法、スティックの長さ、それぞれの断片上における接触状態にあるピンの数、湾曲を極小化する程度、及び必要とされる保持のために木材内への十分な貫入を実現するべく印加される最終的な重量の関数である。
【0079】
一例として、49mm×11mmの矩形断面のスティックの場合には、中央の部位においては、平縁の間隔を100mmとし、歪力は同一であるが拘束モーメントが低下する端部近傍においては、50mmに低減することが好ましい。この原理は、平縁が互いに接近するほど、湾曲の発生に対する抵抗力が良好なものになるというものであるが、これは、ピンが多くなるほど、木材内へのピンの貫入を保証するために必要とされる負荷も増大し、より多くのピンマークが潜在的に製品において可視状態となることを意味している。1つの選択肢は、図示のように、端部に向かって間隔を低減するというものである。
【0080】
好ましい11mm×49mmのスティックにおける好ましいピンの間隔は、49mmの各スティックの面にわたって最小で3つのピンを付与する15mmである。2つのピンでも、十分ではあろうが、木材は、端部の近傍において局所的に捩れ/回転を試みることから、少なくとも端部の近傍においては、1つのピンでは不十分であろう。ピンを木材の中に押し込むためにピンに印加される負荷の増大が必要となるという点を除いて、各スティックの面にわたって4つ、5つ、又は6つなどのピンを使用できないという理由は存在しない。端部の近傍においては、相対的に多くのピンを、そして、中央においては、相対的に少ないピンを有することが想定される。
【0081】
ピンが平縁の両面に存在できない理由はないが、この結果、自動的な装填及び排出が困難になる。両面の場合には、保持能力が倍増することになろう。単面の場合には、ピンが、下側のフレーム、格子、又はこれらに類似したものから上向きでなく、上側のフレーム、格子、又はこれらに類似したものから下向きのみである際に、格子フレームペアの間における摺動ができる。
【0082】
ピンの形状は、荒っぽい取り扱いに対する実際的な抵抗力と製造の容易性を備えつつ、良好な貫入を、但し、木材からの容易な「離脱」(即ち、脱落又は解放)を許容することを要する。
【0083】
スティックの最上側の押し付け層にさえも、十分な押下負荷が印加されるように、フレームの好ましい垂直方向に延在する積層体に対する任意の適切な重量の印加又は圧力の印加を使用することができる。
【0084】
本明細書において、特許明細書、その他の外部文書、又はその他の情報源が参照されている場合には、これは、一般に、本発明の特徴を説明するための文脈の提供を目的としている。特記されていない限り、このような外部文書に対する参照は、それらの文書又はそれらの情報源がいずれかの法域において従来技術であるか又は当技術分野における共通的な一般的知識の一部を構成していることを是認したものと解釈してはならない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
正方形又は矩形の断面を有する複数のスティックを乾燥させる方法であって、
前記スティックの下側の面を乾燥させる、下側のフレームの上に、前記スティックを横方向に積み上げるステップと、
前記スティックが前記下側のフレームの上に横方向に受け入れられた際に、間隔をあけた貫入部材を担持する上側のフレームを使用して、前記スティックを前記下側のフレームに対して押し付けるステップであって、前記間隔をあけた貫入部材を有する上側のフレームを前記スティックの上側表面に貫入させ、前記スティックの最上側表面を乾燥させる、ステップと、
前記スティックをこの押し付けによって拘束している間、自然乾燥させるか又は強制乾燥を行うステップと、
を備える方法。
【請求項2】
湾曲する傾向を低減するように拘束している間に前記スティックを少なくとも十分に乾燥させた後に、前記上側のフレームを上昇させて前記押し付けを解放し、前記スティックを前記下側のフレームから横方向に動かす、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記スティックが、複数個、前記下側のフレームの上に隣接して置かれる、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記フレームを、骨格だけのフレームの積層にしたときに、各フレームの隣接するペアが、下側のフレームと上側とのフレームのペアとして働き、いくつかのフレームが、異なる部分の上側のフレームと下側のフレームとの両方として機能する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記上側のフレームの間隔をあけた貫入部材を利用して前記スティックを前記下側のフレームの上に押し付けるステップが、前記スティックの長さに沿った複数の位置において、各スティックに対して各位置で少なくとも2つの貫入部材を、確実にスティックの上側表面へ貫入させる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記スティックの長さに沿った複数の位置において、各スティックに対して各位置で少なくとも3つの貫入部材が存在している、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
各スティックが、同一の厚さを有し、上側表面から下側表面までの厚さの範囲が、5から25mmの範囲である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記厚さの範囲が、5から17mmである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記厚さが、11mmである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
それぞれの下側のフレームが、骨格のみを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
それぞれの下側のフレームが、間隔をあけた平行な関係で固定された、レール又はバーである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記貫入部材が、前記レール又はバーの裏面上に位置するか、又は裏面の部材である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記貫入部材が、ピンである、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記ピンが、前記フレームのレール又はバーから延びている、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
上側のフレームと下側のフレームの各ぺアが、レールの上にレールが、又はバーの上にバーが組み合わさったものである、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記レール又はバーが、前記スティックの軸に対して横方向に延びている、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
各フレームのレール又はバーの間隔が、前記スティックの中央よりも前記スティックの端部近傍において互いに近接している、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記貫入部材が、前記レール又はバーの裏面上にあるか又は裏面から突き出している、請求項16又は17に記載の方法。
【請求項19】
1つ又は複数のスティックを乾燥させる方法であって、強制又は自然乾燥状態において、各スティックの長手方向軸の横方向において、前記方法が、
(C)複数のバー、平縁、又はこれらに類似した支持部材から突き出して、スティックの幅広の露出した面のうちの一方の面に貫入するか、又は、複数のバー、平縁、又はこれらに類似した支持部材から突き出して、スティックの幅広の露出した面のうちの一方の面に局所的に高い荷重をかける、複数の隆起部と、
(D)スティックの幅広の露出した面のうちの他方の面に反作用を与える構成と、
の間で、各スティックを拘束するステップを備える、方法。
【請求項20】
スティックを乾燥させる方法であって、
複数のスティックを平行に配置して一つの層とするステップと、
各スティックを一列の押圧部材で押圧するステップであって、前記スティックの少なくとも1つの面上を、又は面の中に、押圧するステップであって、前記一列の押圧部材は、それぞれ複数の隆起部を有し、これにより、前記スティックを湾曲しないように拘束する、ステップと、
スティックが拘束されている間に前記スティックを乾燥させるステップと、
を備える、方法。
【請求項21】
スティックの乾燥の際に、フレームがスティックを拘束している間操作可能であるか又は操作可能となる装置であって、前記装置は、骨格のみを有するフレームの層の積層体の形態を有し、フレームのそれぞれの隣接するペアが、前記ペアの間に、互いに少なくとも平行なスティックの層を受け入れ、前記スティックの層が、前記ペアの下側のフレームの上に、長手方向の軸に対して横方向に動かされ、次に、前記ペアの上側のフレームによって前記下側のフレームの上に押し付けられ、前記上側のフレームが、それぞれ、各スティックの上面に貫入して前記スティックを拘束する隆起部を有するものである、装置。
【請求項22】
乾燥のためにスティックを保持する装置であって、前記装置が、上側と下側の格子又はフレームを有し、上側と下側の格子又はフレームを、各スティックの互いに反対側の面を支えるように移動させることができ、前記格子又はフレームのペアの少なくとも一方が、他方の格子又はフレームの反作用に抗して前記スティック内に圧力を加えることができる隆起部の組を有し、各スティックに対する隆起部の組のそれぞれが、少なくとも2つの隆起部を前記スティックの面を横断する方向に前記スティック内に押圧されるように、前記スティックの長さに沿って間隔をおいて配置されている、装置。
【請求項23】
拘束されている間にスティックを乾燥させる方法であって、前記方法が、一方のフレームの前記スティックに貫入する隆起部を利用することにより、前記スティックを、他方のフレームに押し付け、フレームとフレームとの間に前記スティックをはさむステップを有する、方法。
【請求項24】
添付図面のうちの任意の1つ又は複数のものを参照して本明細書に記述されているものを有するスティックを乾燥させる装置。
【請求項25】
実行された際に、添付図面のうちの任意の1つ又は複数のものを参照して又は参照することなしに本明細書に記述されている少なくとも1つの面からの貫入押圧を使用するスティックを乾燥させる方法。
【請求項26】
乾燥の際に本明細書に記述されているように乾燥された乾燥済みのスティック。
【請求項27】
正方形又は矩形の断面と、2.4メートルよりも長い長さLと、を有する、集成した細長い構造用木材製品であって、
前記構造用木材製品が、同一の矩形断面を有する少なくとも4枚の集成ラミナの、幅広面と幅広面との積層材であるか、又はこれを更に加工したものであり、
(g)前記集成ラミナが、前記構造用木材製品の、少なくとも一方の横軸方向の全寸法の幅を有し、
(h)前記構造用木材製品の、少なくとも他方の横軸方向の全寸法が、互いに接着された集成ラミナの集積した断面の厚さを有するように、前記集成ラミナが、連続的に積層され、
(i)前記集成ラミナが、少なくとも長さLを有し、
(j)前記集成ラミナが、長さLより短い、均一なラミナ厚さの板(以下、「スティック」という)を端部で接合して得られ、矩形断面が、17mmを上回らない厚さと、前記構造用木材製品の正方形断面の幅を上回らず又は前記構造用木材製品の矩形断面の短辺の寸法を上回らない幅と、を有し、
(k)前記集成ラミナが、それぞれ、等級付けして類別された構成要素であるスティックから得られ、等級付けされた各類別のスティックは、乾燥の後のスティックごとの試験により、強度又は剛性、又は、強度と剛性の両方の特性について、等級のカテゴリに等級付けされ、
(l)前記集成ラミナが、それぞれ、特徴に応じて少なくとも3つの等級に分けられたカテゴリに等級付けされたスティックから得られ、
前記集成ラミナが、前記構造用木材製品の前記他方の全寸法まで積層され、各集成ラミナを構成するスティックの等級と、前記構造用木材製品に要求される強度又は剛性、又は強度と剛性の両方、の特性と、によって特徴付けられ、
それぞれの構成要素であるスティックは、スティックどうしの向かい合った幅広面をクランプすることによって拘束され、前記幅広面の少なくとも1つは、このようなクランプ動作の際に、貫入部材によって貫入される、
集成した細長い構造用木材製品。
【請求項1】
正方形又は矩形の断面を有する複数のスティックを乾燥させる方法であって、
前記スティックの下側の面を乾燥させる、下側のフレームの上に、前記スティックを横方向に積み上げるステップと、
前記スティックが前記下側のフレームの上に横方向に受け入れられた際に、間隔をあけた貫入部材を担持する上側のフレームを使用して、前記スティックを前記下側のフレームに対して押し付けるステップであって、前記間隔をあけた貫入部材を有する上側のフレームを前記スティックの上側表面に貫入させ、前記スティックの最上側表面を乾燥させる、ステップと、
前記スティックをこの押し付けによって拘束している間、自然乾燥させるか又は強制乾燥を行うステップと、
を備える方法。
【請求項2】
湾曲する傾向を低減するように拘束している間に前記スティックを少なくとも十分に乾燥させた後に、前記上側のフレームを上昇させて前記押し付けを解放し、前記スティックを前記下側のフレームから横方向に動かす、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記スティックが、複数個、前記下側のフレームの上に隣接して置かれる、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記フレームを、骨格だけのフレームの積層にしたときに、各フレームの隣接するペアが、下側のフレームと上側とのフレームのペアとして働き、いくつかのフレームが、異なる部分の上側のフレームと下側のフレームとの両方として機能する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記上側のフレームの間隔をあけた貫入部材を利用して前記スティックを前記下側のフレームの上に押し付けるステップが、前記スティックの長さに沿った複数の位置において、各スティックに対して各位置で少なくとも2つの貫入部材を、確実にスティックの上側表面へ貫入させる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記スティックの長さに沿った複数の位置において、各スティックに対して各位置で少なくとも3つの貫入部材が存在している、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
各スティックが、同一の厚さを有し、上側表面から下側表面までの厚さの範囲が、5から25mmの範囲である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記厚さの範囲が、5から17mmである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記厚さが、11mmである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
それぞれの下側のフレームが、骨格のみを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
それぞれの下側のフレームが、間隔をあけた平行な関係で固定された、レール又はバーである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記貫入部材が、前記レール又はバーの裏面上に位置するか、又は裏面の部材である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記貫入部材が、ピンである、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記ピンが、前記フレームのレール又はバーから延びている、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
上側のフレームと下側のフレームの各ぺアが、レールの上にレールが、又はバーの上にバーが組み合わさったものである、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記レール又はバーが、前記スティックの軸に対して横方向に延びている、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
各フレームのレール又はバーの間隔が、前記スティックの中央よりも前記スティックの端部近傍において互いに近接している、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記貫入部材が、前記レール又はバーの裏面上にあるか又は裏面から突き出している、請求項16又は17に記載の方法。
【請求項19】
1つ又は複数のスティックを乾燥させる方法であって、強制又は自然乾燥状態において、各スティックの長手方向軸の横方向において、前記方法が、
(C)複数のバー、平縁、又はこれらに類似した支持部材から突き出して、スティックの幅広の露出した面のうちの一方の面に貫入するか、又は、複数のバー、平縁、又はこれらに類似した支持部材から突き出して、スティックの幅広の露出した面のうちの一方の面に局所的に高い荷重をかける、複数の隆起部と、
(D)スティックの幅広の露出した面のうちの他方の面に反作用を与える構成と、
の間で、各スティックを拘束するステップを備える、方法。
【請求項20】
スティックを乾燥させる方法であって、
複数のスティックを平行に配置して一つの層とするステップと、
各スティックを一列の押圧部材で押圧するステップであって、前記スティックの少なくとも1つの面上を、又は面の中に、押圧するステップであって、前記一列の押圧部材は、それぞれ複数の隆起部を有し、これにより、前記スティックを湾曲しないように拘束する、ステップと、
スティックが拘束されている間に前記スティックを乾燥させるステップと、
を備える、方法。
【請求項21】
スティックの乾燥の際に、フレームがスティックを拘束している間操作可能であるか又は操作可能となる装置であって、前記装置は、骨格のみを有するフレームの層の積層体の形態を有し、フレームのそれぞれの隣接するペアが、前記ペアの間に、互いに少なくとも平行なスティックの層を受け入れ、前記スティックの層が、前記ペアの下側のフレームの上に、長手方向の軸に対して横方向に動かされ、次に、前記ペアの上側のフレームによって前記下側のフレームの上に押し付けられ、前記上側のフレームが、それぞれ、各スティックの上面に貫入して前記スティックを拘束する隆起部を有するものである、装置。
【請求項22】
乾燥のためにスティックを保持する装置であって、前記装置が、上側と下側の格子又はフレームを有し、上側と下側の格子又はフレームを、各スティックの互いに反対側の面を支えるように移動させることができ、前記格子又はフレームのペアの少なくとも一方が、他方の格子又はフレームの反作用に抗して前記スティック内に圧力を加えることができる隆起部の組を有し、各スティックに対する隆起部の組のそれぞれが、少なくとも2つの隆起部を前記スティックの面を横断する方向に前記スティック内に押圧されるように、前記スティックの長さに沿って間隔をおいて配置されている、装置。
【請求項23】
拘束されている間にスティックを乾燥させる方法であって、前記方法が、一方のフレームの前記スティックに貫入する隆起部を利用することにより、前記スティックを、他方のフレームに押し付け、フレームとフレームとの間に前記スティックをはさむステップを有する、方法。
【請求項24】
添付図面のうちの任意の1つ又は複数のものを参照して本明細書に記述されているものを有するスティックを乾燥させる装置。
【請求項25】
実行された際に、添付図面のうちの任意の1つ又は複数のものを参照して又は参照することなしに本明細書に記述されている少なくとも1つの面からの貫入押圧を使用するスティックを乾燥させる方法。
【請求項26】
乾燥の際に本明細書に記述されているように乾燥された乾燥済みのスティック。
【請求項27】
正方形又は矩形の断面と、2.4メートルよりも長い長さLと、を有する、集成した細長い構造用木材製品であって、
前記構造用木材製品が、同一の矩形断面を有する少なくとも4枚の集成ラミナの、幅広面と幅広面との積層材であるか、又はこれを更に加工したものであり、
(g)前記集成ラミナが、前記構造用木材製品の、少なくとも一方の横軸方向の全寸法の幅を有し、
(h)前記構造用木材製品の、少なくとも他方の横軸方向の全寸法が、互いに接着された集成ラミナの集積した断面の厚さを有するように、前記集成ラミナが、連続的に積層され、
(i)前記集成ラミナが、少なくとも長さLを有し、
(j)前記集成ラミナが、長さLより短い、均一なラミナ厚さの板(以下、「スティック」という)を端部で接合して得られ、矩形断面が、17mmを上回らない厚さと、前記構造用木材製品の正方形断面の幅を上回らず又は前記構造用木材製品の矩形断面の短辺の寸法を上回らない幅と、を有し、
(k)前記集成ラミナが、それぞれ、等級付けして類別された構成要素であるスティックから得られ、等級付けされた各類別のスティックは、乾燥の後のスティックごとの試験により、強度又は剛性、又は、強度と剛性の両方の特性について、等級のカテゴリに等級付けされ、
(l)前記集成ラミナが、それぞれ、特徴に応じて少なくとも3つの等級に分けられたカテゴリに等級付けされたスティックから得られ、
前記集成ラミナが、前記構造用木材製品の前記他方の全寸法まで積層され、各集成ラミナを構成するスティックの等級と、前記構造用木材製品に要求される強度又は剛性、又は強度と剛性の両方、の特性と、によって特徴付けられ、
それぞれの構成要素であるスティックは、スティックどうしの向かい合った幅広面をクランプすることによって拘束され、前記幅広面の少なくとも1つは、このようなクランプ動作の際に、貫入部材によって貫入される、
集成した細長い構造用木材製品。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【公表番号】特表2013−512128(P2013−512128A)
【公表日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−541047(P2012−541047)
【出願日】平成22年11月16日(2010.11.16)
【国際出願番号】PCT/NZ2010/000228
【国際公開番号】WO2011/065845
【国際公開日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(505344085)ウッド エンジニアリング テクノロジー リミティド (3)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月16日(2010.11.16)
【国際出願番号】PCT/NZ2010/000228
【国際公開番号】WO2011/065845
【国際公開日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(505344085)ウッド エンジニアリング テクノロジー リミティド (3)
【Fターム(参考)】
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