説明

電動モータを備えた自動車

電動モータ(M1)、少なくとも1個のバッテリ(B1、B2)および電動モータ(M1)の電源を調節するためにアクセラレータ(200)のポテンショメータに接続される電子調節ユニット(100)を備えた自動車が開示される。電動モータのステータ(10b)が車のフレームに接合される2個の固定支持体(4a、4b)に回転可能に取り付けられ、ホイールのアクスルシャフト(13b)がステータ(10b)に接続され、および、もう一方のホイールのアクスルシャフト(24a)がロータ(20a)に接続される。前記車は、加えて、それぞれ、ロータ(20a)またはステータ(10b)の回転に対してホイールの2本のアクスルシャフトのうちの1本(24aまたは13b)の回転を逆転させる逆回転装置(7)、吸熱モータ(M2)、バッテリ(B1、B2)に接続される発電機(G)および吸熱モータ(M2)を発電機(G)および/または電動モータ(M1)のステータ(10b)に連結するスリーウェイクラッチ(F)を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
工業発明のための本特許出願は、電動モータを備えた自動車に関する。
【背景技術】
【0002】
バッテリによって駆動される電動モータを備えた自動車が、公知である。しかしながら、前記車は、それらがバッテリ充電の限定された出力、更には限定された持続期間を有する事実によって損なわれる。従って、車は短い時間だけ使用されることができ、バッテリを充電するために止まる必要がある。
【0003】
これらの課題を少なくとも部分的に解決するために、電動モータおよび内燃機関を備えるハイブリッド車が公知である。大量のエネルギーが必要な時、エネルギーが内燃機関および電動モータの両方からとられる。さらに、内燃機関はまた、バッテリを充電するためにも使用される。
【0004】
それが公知であるように、全ての電気およびハイブリッド車は駆動輪に適用されるディファレンシャルギヤを備えている。ディファレンシャルギヤは駆動輪がカーブから横すべりすることを防ぐために使用され、それらの速度を軌道の長さに合わせる。ディファレンシャルギヤのため、外側のホイールが横すべりすることなく内側のホイールより急速に回転することができる。
【0005】
ディファレンシャルギヤが複雑な、高価な装置であることは明白であるように見える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、ディファレンシャルギヤを必要としない電動モータを備えた自動車を考案することによって従来技術の欠点を解消することである。
【0007】
本発明の別の目的は、製造するのに効率的で、効果的で、信頼性が高くてかつ簡単であるような電動モータを備えた自動車を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
これらの目的は、添付された独立請求項1内に例示される特性を備えた本発明によって達成される。
【0009】
有利な実施態様が、従属請求項内に開示される。
【0010】
本発明の自動車は、
−ステータに回転可能に取り付けられるロータを備える電動モータであって、それぞれ車の駆動輪を備える2本のアクスルシャフトを回転駆動するように適応される前記電動モータと、
−前記電動モータを電気駆動する少なくとも1個のバッテリと、
−前記電動モータの電源を調整するためにアクセラレータのポテンショメータに接続される電子調節ユニットと、を備える。
【0011】
前記電動モータのステータは、ロータの回転方向に対して反対方向に回転するために車のフレームに接合される2個の固定支持体に回転可能に取り付けられる。
【0012】
ホイールのアクスルシャフトが、ステータによって回転駆動されるためにステータに動作可能なように接続され、一方、もう一方のホイールのアクスルシャフトがロータによって回転駆動されるためにロータに動作可能なように接続される。
【0013】
この自動車はさらに、
−ロータまたはステータの回転に対してホイールの2本のアクスルシャフトのうちの1本の回転を逆転させる逆回転装置と、
−ドライブシャフトを備える吸熱モータと、
−前記少なくとも1個のバッテリに電気的に接続される発電機と、
−発電機および/または前記電動モータのステータに前記吸熱モータのドライブシャフトを連結するためのスリーウェイクラッチと、を備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明の自動車の利点は明白である。
【0015】
車のフレーム内に回転可能に取り付けられるステータを備えた電動モータの使用が、ステータにホイールのアクスルシャフトおよびロータにもう一方のホイールのアクスルシャフトを接続することを可能にする。これは、ディファレンシャルギヤを駆動輪の2本のアクスルシャフトに取り付ける必要性を回避する。
【0016】
実際、カーブ中に、内側のホイールによってカバーされるより短い移動距離によって、電動モータの動作に影響を及ぼさずに、ロータがステータより少ない数の回転をするかまたはその逆をする。
【0017】
本発明の車の吸熱モータは既知のハイブリッド車におけるようには駆動輪のアクスルシャフトに接続されない。実際、本発明の車の吸熱モータはバッテリを充電するために発電機にクラッチを用いて接続されることができるか、または、電動モータだけによって供給される出力と比較して車に利用可能な出力を増大するために電動モータのステータに接続されることができるか、または、発電機およびステータの両方に接続されることができる。
【0018】
このように、バッテリを充電されているように保つ一方、吸熱モータの出力の寄与によって、本発明の自動車は高速で走行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明の追加的な特性は、同封の図に示すように、単に例証となるだけの限定しない実施態様を参照する下記の詳細な説明からより明白になり、そこにおいて、
【0020】
【図1】本発明の電動モータを備えた自動車を示すブロック図である。
【図2】駆動輪への電動モータの接続を示す部分的に軸方向の断面の概略図である。および、
【図3】交流モータを部分的に示す図2のような断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図を参照して、本発明の電動モータを備えた自動車が記載される。
【0022】
本発明の車は、車の2本の駆動輪(1a、1b)を回転駆動する電動モータ(M1)を備える。技術図面を参照して、左側駆動輪が(1a)によって示唆され、および、右側駆動輪が(1b)によって示唆される。
【0023】
図2を参照して、電動モータ(M1)は、ロータ(20a)およびステータ(10b)を備える。ロータ(20a)は、ベアリング(5)を用いてステータ(10b)の内側に回転可能に取り付けられるシャフト(22a)上にスプライン結合される。
【0024】
ステータ(10b)は、ベアリング(6)を用いて2個の固定支持体(4a、4b)内に回転可能に取り付けられる。それで、ステータ(10b)はロータ(20a)に対して反対方向に回転することができる。固定支持体(4a、4b)は、車の固定フレームに接合される。
【0025】
例証となる限定しない目的のために、電動モータ(M1)が直流タイプであることができる。この種の場合、モータのロータ(20a)は電流で駆動されなければならない。それゆえに、ブラシタイプの2行の回転電気コンタクト(11b、21a)が設けられて直列に接続される。
【0026】
第1の行の回転電気コンタクト(11b)は、固定支持体(4b)の内側でステータ(10b)の外側に配設される。第1の行の回転電気コンタクト(11b)は、ステータの端部分と一体的な回転コレクタおよび固定支持体(4b)に接合されて電動モータ(M1)を駆動するために使用される車の電子調節ユニット(100)に電気的に接続されるブラシを提供する。車にユーザによって与えられる加速に従ってモータ(M1)の回転数を加減する適切なコントロールシステムが、電子調節ユニット(100)内に実現される。直流モータの場合には、電子ユニット(100)のコントロールシステムは電流強度を調節する。
【0027】
第2の行の回転電気コンタクト(21a)は、ステータとロータとの間の電気通信を与えるためにステータ(10b)の内側に配置される。第2の行の回転電気コンタクト(21a)は、ロータに接合されるコレクタおよびステータとの一体的な一組のブラシを提供する。
【0028】
図3は、交流電動モータ(M1)の好ましい一実施態様を示す。この種の場合、それはロータでなくステータを電気駆動するのに十分であり、それゆえに、第2の行の回転コンタクトは除去され、および、ステータ(10b)がいずれにせよ回転するので、第1の行の回転コンタクト(11b)だけが維持される。
【0029】
単純な調節ユニット(100)は、交流モータにはもはや十分でなく、バッテリの電流を直流からおそらく完全に正弦波ではない(例えば正弦波と方形波との間の中間の波の)交流に変換するのにトランス(101)が必要である。
【0030】
この種の場合、例えば、電動モータ(M1)の回転数を変化させるような方法で交流の周波数を調節するインバータのような適切なコントロールシステムが、電子調節ユニット(100)内に実現される。
【0031】
交流は、モータのステータ(およびもはやロータでない)に達しなければならない。この種の場合、第1の行の回転コンタクト(11b)だけが必要である。交流モータは、それが直流モータと比べて構成的により単純で高価でなく、1行の回転コンタクトだけを必要とするので、いくつかの利点を有する。トランス(101)および電子ユニット(100)のインバータは、構成的複雑化の要因でなく、交流モータの採用のための経済的な利点に対して主要なコスト増大を伴わない。
【0032】
図2を参照して、ロータのシャフト(22a)と同軸のシャフト(12b)が、ステータ(10b)の右端でスプライン結合される。ステータのシャフト(12b)は固定支持体(4b)を貫通して、固定支持体(4b)と一体的なボックス(40b)に取り付けられるリダクションギヤ(3b)に係合する。リダクションギヤ(3b)から、アクスルシャフト(13b)が突き出て、その上に右側ホイール(1b)が取り付けられる。
【0033】
リダクションギヤ(3b)は既知のタイプであり詳述しない。いずれにせよ、リダクションギヤ(3b)は省略されることができ、それゆえに、ステータのシャフト(12b)は右側ホイール(1b)に直接接続されるアクスルシャフトになる。
【0034】
ロータのシャフト(22a)の左側部分は、左側の固定支持体(4a)内に入って、固定支持体(4a)の内側に取り付けられる逆回転装置(7)と係合される。アウトプットシャフト(23a)が、逆回転装置(7)から出てきてロータのインプットシャフト(22a)に対して逆方向に回転する。
【0035】
説明の便宜上、逆回転装置(7)はインプットシャフト(22a)上にスプライン結合されるファーストギヤ(70)を備える。ファーストギヤ(70)は、アウトプットシャフト(23a)上にスプライン結合されるセカンドギヤ(71)と係合する。
【0036】
ロータのアウトプットシャフト(23a)は、固定支持体(4a)と一体的なボックス(40a)内に取り付けられるリダクションギヤ(3a)と係合する。リダクションギヤ(3a)から、アクスルシャフト(24a)が突き出て、その上に左側ホイール(1a)が取り付けられる。リダクションギヤ(3a)および(3b)は、同一である。左側アクスルシャフト(24a)は、右側アクスルシャフト(13b)と同軸である。
【0037】
モータ(M1)が電子ユニット(100)を通して駆動される時、ロータ(20a)がステータ(10b)に対して所定の方向に回転する。ステータが固定支持体(4a、4b)に対して回転可能に取り付けられるので、ステータ(10b)はロータ(20a)に対して反対方向に回転する。
【0038】
従って、右側ホイール(1b)はステータと関連する回転方向にステータ(10b)によって回転駆動される。その代わりに、左側ホイール(1a)は逆回転装置(7)の具備のためにロータと関連する方向に対して反対方向にロータ(20a)によって回転駆動される。それゆえに、ホイール(1b)およびホイール(1a)の両方が、同じ方向に回転する。
【0039】
図の中で逆回転装置(7)がロータのシャフト(22a)と左側ホイールのアクスルシャフト(24a)との間に配設されるとはいえ、逆回転装置(7)がステータのシャフト(12b)と右側ホイールのアクスルシャフト(13b)との間に配設されることができることは明白であるように見える。
【0040】
直線の移動では、ホイール(1b)および(1a)の移動距離は同一であり、および、それゆえに、ロータ(20a)はステータ(10b)と同じ数の回転をし、および、駆動輪(1a、1b)は同じ速度で回転する。
【0041】
車両が右カーブをする時、内側のホイール(1b)の移動距離は外側のホイール(1a)と比べて短い。従って、ステータ(10b)はロータ(20a)より少ない数の回転をする。
【0042】
これに反して、車両が左カーブをする時、外側のホイール(1b)の移動距離は内側のホイール(1a)と比べて長い。従って、ロータ(20a)はステータ(10b)より少ない数の回転をする。
【0043】
その結果、電動モータのこの構成もまたディファレンシャルギヤとして働き、カーブ中にホイール(1a、1b)の回転速度を自動的に分配する。
【0044】
図1を参照して、もっぱら電気自動車の典型的課題を解決するために、本発明の自動車は吸熱モータ(M2)、発電機(G)および2個のバッテリ(B1、B2)を備える。
【0045】
吸熱モータ(M2)のドライブシャフトが、クラッチ(F)に接続される。クラッチ(F)は、スリーウェイクラッチであってかつ、例えばベルトまたはチェーンドライブ(C1、C2)を用いて、電動モータのステータ(10b)および/または発電機(G)のシャフトと吸熱モータのドライブシャフトを連結することを可能にする。
【0046】
発電機(G)は、第1バッテリ(B1)の入力と第2バッテリ(B2)の入力との間の切り替えをすることができる第1のスイッチ(S1)に電気的に接続される。電動モータ(M1)を駆動する電子調節ユニット(100)に電気的に接続される第2のスイッチ(S2)が、第1バッテリ(B1)の出力と第2バッテリ(B2)の出力との間の切り替えをすることができる。
【0047】
スイッチ(S1)および(S2)は、2個のバッテリ(B1、B2)に相互に切り替えられる。これは、第1のスイッチ(S1)が第1バッテリ(B1)に切り替えられる場合、第2のスイッチ(S2)が通常は第2バッテリ(B2)に切り替えられることを意味する。このように、第1バッテリ(B1)が発電機(G)によって充電され、および、第2バッテリ(B2)が電動モータ(M1)を駆動するために使用される。
【0048】
有利には、吸熱モータ(M2)は定常状態で動作する。実際、吸熱モータ(M2)は、この機能がもっぱら電動モータ(M1)によって実行されるので、駆動輪(1a、1b)の回転速度を調節する役割を果たさない。基本的に、吸熱モータは以下の3つの機能を実行することができる:
−発電機(G)を通してバッテリ(B1)を充電する、
−電動モータにそれを通して出力を伝達するために電動モータのステータ(10b)を回転駆動する、または
−バッテリ(B1)を同時に充電して、ステータ(10b)の回転を通して出力を増大する。
【0049】
これは、いくつかの利点、一定の回転数で動作する吸熱モータの低いノイズ、低汚染、より高い効率を伴う。
【0050】
調節ユニット(100)は、ドライバによって与えられる加速の強度と比例した電流信号を発信するアクセラレータ(200)のポテンショメータに接続される。このように、電子ユニット(100)は、電動モータ(M1)の回転速度を調節する、ドライバによって与えられる加速と比例した量の電流を電動モータ(M1)に送る。調節ユニット(100)は、ドライバが制動する時、指令信号をユニット(100)に送信するブレーキセンサ(300)にもまた接続される。このように、電子ユニット(100)は電動モータ(M1)の出力を中断して電動モータ(M1)からバッテリ(B2)への電流の流れを可能にする。それゆえに、電動モータ(M1)はロータおよびステータの慣性運動を利用して発電機に変換される。従って、電動モータ(M1)はそれに接続されるバッテリ(B2)を駆動する電流を生成する。
【0051】
同封された請求項に記載の本発明の有効範囲内になお含まれるとはいえ、多数の変形および変更が、当業者によって本発明の本実施態様になされることができる。
【符号の説明】
【0052】
1a 左側駆動輪
1b 右側駆動輪
3a、3b リダクションギヤ
4a、4b 固定支持体
5、6 ベアリング
7 逆回転装置
10b ステータ
11b 回転電気コンタクト
12b ステータのシャフト
13b 右側アクスルシャフト
20a ロータ
21a 回転電気コンタクト
22a ロータのシャフト インプットシャフト
23a アウトプットシャフト
24a 左側アクスルシャフト
40a、40b ボックス
70 ファーストギヤ
71 セカンドギヤ
100 電子調節ユニット
101 トランス
200 アクセラレータ
300 ブレーキセンサ
B1 第1バッテリ
B2 第2バッテリ
C1、C2 ベルトまたはチェーンドライブ
F クラッチ
G 発電機
M1 電動モータ
M2 吸熱モータ
S1 第1のスイッチ
S2 第2のスイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車であって、
−ステータ(10b)に回転可能に取り付けられるロータ(20a)を備える電動モータ(M1)であって、それぞれ前記車の駆動輪(1a、1b)を備える2本のアクスルシャフト(24a、13b)を回転駆動するように適応される前記電動モータ(M1)と、
−前記電動モータ(M1)を電気駆動する少なくとも1個のバッテリ(B1、B2)と、
−前記電動モータ(M1)の電源を調節するためにアクセラレータ(200)のポテンショメータに接続される電子調節ユニット(100)と、を備え、
前記電動モータの前記ステータ(10b)が、前記ロータ(20b)の回転方向に対して反対方向に回転するために前記車のフレームに接合される2個の固定支持体(4a、4b)に回転可能に取り付けられ、
ホイールのアクスルシャフト(13b)が、前記ステータによって回転駆動されるために前記ステータ(10b)に動作可能なように接続され、
もう一方のホイールの前記アクスルシャフト(24a)が、前記ロータによって回転駆動されるために前記ロータ(20a)に動作可能なように接続され、
前記自動車がさらに、
−それぞれ、前記ロータ(20a)またはステータ(10b)の回転に対して前記ホイールの前記2本のアクスルシャフトのうちの1本(24aまたは13b)の回転を逆転させる逆回転装置(7)と、
−ドライブシャフトを備える吸熱モータ(M2)と、
−前記少なくとも1個のバッテリ(B1、B2)に電気的に接続される発電機(G)と、
−前記吸熱モータ(M2)の前記ドライブシャフトを前記発電機(G)および/または前記電動モータ(M1)のステータ(10b)に連結するためのスリーウェイクラッチ(F)と、を備えることを特徴とする自動車。
【請求項2】
前記逆回転装置(7)が、アクスルシャフト(24a)に接続されるシャフト(23a)上にスプライン結合されるセカンドギヤ(71)と係合する前記ロータまたはステータに接続されるシャフト(22a)上にスプライン結合されるファーストギヤ(70)を備えることを特徴とする請求項1に記載の自動車。
【請求項3】
それが、前記ロータ(20a)とホイールのアクスルシャフト(24a)との間に、および前記ステータ(10b)ともう一方のホイールのアクスルシャフト(13b)との間に取り付けられる2個のリダクションギヤ(3a、3b)を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の自動車。
【請求項4】
前記吸熱モータ(M2)が、定常状態で動作することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の自動車。
【請求項5】
前記クラッチ(F)が第1のベルトまたはチェーンドライブ(C1)を用いて前記電動モータの前記ステータ(10b)に接続され、および、前記スリーウェイクラッチ(F)が第2のベルトまたはチェーンドライブ(C2)を用いて前記発電機(G)のシャフトに接続されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動車。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の自動車であって、それが、
−2個のバッテリ(B1、B1)と、
−前記発電機(G)に接続されてかつ前記第1バッテリ(B1)の入力と前記第2バッテリ(B2)の入力との間で切り替えをするように適応される第1のスイッチ(S1)と、
−前記電動モータを駆動する前記調節ユニット(100)に接続されてかつ前記第1バッテリ(B1)の出力と前記第2バッテリ(B2)の出力との間で切り替えをするように適応される第2のスイッチ(S2)と、を備えることを特徴とする自動車。
【請求項7】
前記電動モータが制動中に発電機として動作するように、それが前記電動モータ(M1)から前記バッテリへの前記電流の流れの逆転を制御するために前記電子調節ユニットに接続されるブレーキセンサ(300)を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の自動車。
【請求項8】
前記電動モータ(M1)が、交流タイプであってかつ前記回転ステータ(10b)を前記電子調節ユニット(100)に電気的に接続する回転電気コンタクト(11b)を備え、前記電子調節ユニット(100)が、前記バッテリ(B1、B2)の直流を交流に変換するトランス(101)および前記電動モータに送られる前記交流の周波数を制御するインバータを備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の自動車。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公表番号】特表2013−507286(P2013−507286A)
【公表日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−532531(P2012−532531)
【出願日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際出願番号】PCT/EP2010/064130
【国際公開番号】WO2011/042317
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(512078775)ピエラリシ マイプ ソチエタ’ ペル アツィオーニ (1)
【Fターム(参考)】