説明

電動車両の制御装置

【課題】発電装置を最適燃費点で稼働させて、発電による燃費の低下を抑制できる電動車両の発電制御装置の提供を図る。
【解決手段】車両コントローラ4は、駆動用モータ1の制御装置7、電池2の制御装置9、エンジン12の制御装置14、発電機13の制御装置15等、システム全体の制御を行う。この車両コントローラ4は、車両の走行中に発電を行うか車両の起動スイッチをオフにした駐車中に発電を行うかを判断して発電装置3を作動制御する発電制御機能を備え、この判断により駐車中に発電装置3を作動させることで、駐車後の走行に必要な電力を供給可能としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動車両の制御装置に関し、特に、電池の充電量が少なくなった場合でも、外部電源により充電することなく電気走行(EV走行)の航続距離を延長させるための発電装置を備えた発電装置搭載型の電動車両の制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
発電装置搭載型の電動車両として、特許文献1には、アクセルペダルの踏み込み量と車速から発電量を算出して、ドライバーに音の違和感を与えないようなエンジン回転数に制御する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−236602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示された開示技術では、車両負荷に応じてエンジン回転数を可変にし、それに伴い発電量も可変とするが、その場合に、エンジンの運転状態は最適燃費点からずれてしまうため燃費が低下することは否めない。
【0005】
そこで、本発明は発電装置を最適燃費点で稼働させることができて、発電による燃費の低下を抑制することができる電動車両の制御装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電動車両の制御装置にあっては、駆動用モータと、この駆動用モータに電力供給を行う充放電可能な電池と、これら駆動用モータあるいは電池への電力供給のために発電を行う発電装置と、該発電装置を作動制御する発電制御装置と、を備えている。
【0007】
この発電制御装置は、車両の走行中に発電を行うか車両の起動スイッチをオフにした駐車中に発電を行うかを判断して、駐車中に発電装置を作動することで、駐車後における走行に必要な電力を前記電池に供給可能としたことを主要な特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、発電制御装置の判断によって、車両の駐車中に発電を行わせることにより、発電装置を最適燃費点で稼働させることができるため、発電による燃費の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に係る電動車両の制御装置の一実施形態を示すシステム構成図。
【図2】本発明の実施形態における発電制御装置の機能構成を示すブロック図。
【図3】本発明の実施形態における発電装置の稼働による燃費と燃料消費量を、(A)に追従発電走行した場合と、(B)に駐車中発電した場合とで示す説明図。
【図4】本発明の実施形態における発電制御装置の制御動作を示すフローチャート図。
【図5】走行負荷情報の一例を示す説明図。
【図6】駐車中発電を行う場合の燃料消費量演算の処理手順を示すフローチャート図。
【図7】駐車中発電を行う場合の目標総電力の算出を表す説明図。
【図8】駆動モータ効率を表すマップ。
【図9】電池放電効率を表すマップ。
【図10】電池充電効率を表すマップ。
【図11】発電機効率を表すマップ。
【図12】駐車中発電必要時間の算出に用いられるマップ。
【図13】追従発電走行を行う場合の燃料消費量演算の処理手順を示すフローチャート図。
【図14】追従発電走行を行う場合の目標電力の算出を表す説明図。
【図15】燃費率を表すマップ。
【図16】図5に示す走行負荷情報の微少時間における燃料消費量を表す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態を図面と共に詳述する。
【0011】
図1に示す実施形態の電動車両は、車両駆動源としての駆動用モータ1と、該駆動用モータ1に電力供給を行う充放電可能な電池2と、これら駆動用モータ1あるいは電池2への電力供給のために発電を行う発電装置3と、車両全体の作動システムの制御を司る車両コントローラー4と、を備えている。
【0012】
駆動用モータ1は、駆動輪5の動力伝達装置6に直結してあり、モータ制御装置7によりインバータ8を介して作動制御され、トルクを出して走行する力行状態や、減速時に回生エネルギーを電池2に吸収する回生状態などの車両状態に応じた回転制御を行っている。
【0013】
電池2は、電池制御装置9により充放電制御され、駆動用モータ1への電力供給と、発電装置3で発電した電力,駆動用モータ1の減速時に回生した電力,充電器10のコンセント11を介して行われる外部電源からの電力の充電制御を行っている。
【0014】
発電装置3として本実施形態ではエンジン12と発電機13との組合わせを用いているが燃料電池スタックを用いることも可能である。エンジン12は、エンジン制御装置14により燃焼噴射量や吸入空気量、点火時期等の制御を行っている。また、発電機13は、発電機制御装置15によりインバータ16を介して、発電状態や電力消費状態に応じた回転制御を行っている。
【0015】
車両コントローラ4は、上述の駆動用モータ制御系,電池制御系,エンジン制御系,および発電機制御系との間で情報のやり取りを行い、これらの情報と、ドライバーの操作入力や車速等の車両状態、および外気温等の外部環境状態を検出する各種のセンサ情報にもとづいてシステム全体の制御を行っている。即ち、ドライバーからの要求に応じて駆動用モータ1を駆動する信号をモータ制御装置7へ出力すると共に、電池2の充電量(SOC)などを電池制御装置9を介して読み取り、充電量がそのときの走行状態や今後の走行予定に対して適切となるような発電を行うように、エンジン制御装置14や発電機制御装置15を介してエンジン12や発電機13を制御する。また、車両の駐車中に外部電源から充電する場合に、電池制御装置9を介して電池2の状態をモニターしながら、充電器10を制御して電池2に適正量の電力の充電を行わせる。
【0016】
駆動用モータ1、発電機13、それらのインバータ8,16、および充電器10等の高電圧部品は、ラジェータ17と冷却水ポンプ18を備えた電気部品冷却ユニットにより適切な冷却を行っている。同様にエンジン12は、ラジェータ19と冷却水ポンプ20を備えたエンジン冷却ユニットにより適切な冷却を行っている。同様にエンジン12は、ラジ
ェータ19と冷却水ポンプ20を備えたエンジン冷却ユニットにより適切な冷却を行っている。このエンジン冷却ユニットの循環冷却水をヒーターユニット21に導入すると共に、該ヒーターユニット21に電気ヒーター22を組付けて、エンジン冷却水の熱エネルギーと電気ヒーター22の熱エネルギーの両方を使い分けた室内暖房を行えるようにしている。
【0017】
上述の車両コントローラ4は、車両の走行中に発電を行うか車両の起動スイッチをオフにした駐車中に発電を行うかを判断して発電装置3を作動制御する発電制御機能を備えていて、この判断により駐車中に発電装置3を作動させることで、駐車後の走行に必要な電力を供給可能としている。
【0018】
図2は、この車両コントローラ4における発電制御の機能構成を示すブロック図である。
【0019】
車両コントローラ4は、走行負荷情報取得機能101と、駐車時間取得機能102と、車両状態検知機能103と、追従発電走行燃料消費量演算機能104と、駐車中発電燃料消費量演算機能105と、駐車中発電の実施を判断する判断機能106と、駐車中発電制御機能107と、を備えている。
【0020】
走行負荷情報取得機能101は、車載したナビゲーションシステムの情報によって、予め設定された目的地までの走行経路から走行負荷を演算する。この走行負荷は、図5に示す走行プロフィールから目的地までの走行に必要な時間当りの電力量として演算され、これを追従発電走行燃料消費量演算機能104と、駐車中発電燃料消費量演算機能105に出力する。
【0021】
駐車時間取得機能102は、ドライバーが予め設定した駐車時間を読み出して、これを駐車中発電燃料消費量演算機能105に出力する。
【0022】
車両状態検知機能103は、外気温等の環境状態、車両の起動スイッチやパーキングブレーキスイッチのオン/オフ等の車両状態を検出する各種のセンサ情報の中から、発電制御に必要な情報を選択して判断機能106に出力する。
【0023】
追従発電走行燃料消費量演算機能104は、走行負荷情報取得機能101の出力にもとづいて、走行しながら発電装置3を稼働させる追従発電走行した場合の燃料消費量を演算し、これを判断機能106に出力する。
【0024】
駐車中発電燃料消費量演算機能105は、走行負荷情報取得機能101と駐車時間取得機能102の出力にもとづいて、駐車中に発電装置3を稼働して発電,充電を行った場合の燃料消費量を演算し、または駐車中の発電,充電で不足した分を追従発電走行で補った場合の燃料消費量の総和を演算し、これを判断機能106に出力する。
【0025】
判断機能106は、車両状態検知機能103,追従発電走行燃料消費量演算機能104,駐車中発電燃料消費量演算機能105の出力にもとづいて、駐車中発電のオン/オフを判断し、オンの場合に駐車中発電制御機能107を動作させる。
【0026】
図3は、例えば買い物をするために車両を駐車場に駐車し、駐車時間と帰りの目的地までの走行経路を決めて、時間TOから時間Tsの間は買い物をし、時間Tsから時間Teの間を予め設定された目的地まで追従発電して走行した場合の燃費と、駐車中に発電,充電を行ってその充電電力で目的地まで電気走行(EV走行)した場合の燃費を比較した例を示している。
【0027】
図3(A)は、駐車中に発電装置3による発電,充電を行わずに、買い物から戻って来て走行しながら追従発電した場合を示す。この追従発電走行では、時間Tsから時間Teまで走行しながら必要な発電パワーを発電し、その発電パワーから燃費(g/kwh)、燃料消費量(g)を算出する。追従発電では走行負荷に応じて発電機動作点が変動するため、最適燃費領域以外での動作点が多く見られ、燃料消費量が多くなる。
【0028】
図3(B)は、目的地までの走行に必要な電力量を時間TOから時間Tsの駐車中に最適な燃費領域の動作点で発電して充電し、時間Tsから時間TeまでをEV走行した場合を示す。この駐車中発電では、図3(A)の走行中に消費する走行に必要な電力量を、駐車中に発電装置3を最適な燃費領域で稼働して発電し、電池2に充電することによって、追従発電走行に較べて燃料消費量が少なくなっている。
【0029】
図4は、図2に示した車両コントローラ4の発電制御機能による制御動作を示すフローチャートである。
【0030】
ステップS2001では、ナビゲーション装置による目的地までの走行経路の設定の有無を判断し、走行経路設定無しの場合は終了する。走行経路設定がされている場合はステップS2002へ進む。ステップS2002では、駐車時間Tの設定の有無を判断し、駐車時間設定無しの場合は終了する。駐車時間Tが設定されている場合はステップS2003へ進む。ステップS2003では、外気温度を検出して駐車後の目的地までの走行時に発電装置3の廃熱による暖房が必要かを判断し、この廃熱による暖房が必要な場合は終了する。発電機廃熱による暖房が必要ない場合はステップS2004へ進む。ステップS2004では、図5に示す走行プロフィールを取得し、目的地までEV走行した場合の必要電力量を演算する。この走行プロフィールは、ナビゲーション装置に蓄積された過去の走行データから走行負荷を推定することによって容易に、かつ、正確に設定することが可能である。ステップS2005では、目的地までEV走行するのに必要な電力量を駐車中発電を行って得る場合の燃料消費量Aを演算する。ステップS2006では、目的地までEV走行するのに必要な電力量を追従発電走行を行って得る場合の燃料消費量Bを演算する。ステップS2007では、燃料消費量Aと燃料消費量Bとを比較し、燃料消費量A<燃料消費量Bでない場合は終了する。燃料消費量A<燃料消費量Bの場合はステップS2008へ進み、ステップS2008では、駐車中の発電,充電を実行して終了する。
【0031】
図6は、図5のステップS2005の駐車中発電を行った場合の燃料消費量Aを算出する処理手順を示すフローチャートである。
【0032】
ステップS2101では、走行プロフィールを読込み、ステップS2102では、走行プロフィールから駆動モータ損失を考慮し、目的地までの走行に必要な駆動モータ総電力量Qmを算出する(図7参照)。駆動モータ損失は、図8に示す駆動モータ効率ηgから算出する。ステップS2103では、必要駆動モータ総電力量Qmから電池温度によって異なる放電損失を考慮し、目的地までの走行に必要な電池総電力量Qbを算出する(図7参照)。電池放電損失は、図9に示す高電圧BAT放電効率ηdから算出する。ステップS2104では、必要電池総電力量Qbから電池温度によって異なる充電損失を考慮し、目的地までの走行に必要な発電機総電力量Qgを算出する(図7参照)。電池充電損失は、図10に示す高電圧BAT充電効率ηcから算出する。ステップS2105では、必要発電機総電力量Qgから発電機損失を考慮し、目的地までの走行に必要なエンジン(ENG)総出力Qeを算出する(図7参照)。発電機損失は、図11に示す発電機効率ηeから算出する。ステップS2106では、図12に示す定点発電量マップQ(kwh)=駐車中発電点(kw)×t(時間)と、ステップS2105で求めた必要ENG総出力Qeとの交点から駐車中必要発電時間t1を算出する。ステップS2107では、駐車時間T
と駐車中必要発電時間t1とを比較し、t1≦Tの場合はステップS2108へ進み、t1≦Tでない場合はステップS2109へ進む。ステップS2108では、駐車中発電点(kw)とその動作点の燃費α(g/kwh)、駐車中必要発電時間t1から燃料消費量Aを算出し、リターンする。ステップS2109では、駐車中発電点(kw)とその動作点の燃費α(g/kwh)、駐車時間Tから燃料消費量A1を算出する。ステップS2110では、ステップS2109で駐車中発電を行って充電された状態をスタートとして仮定してEV走行した後、目的地までの残りの走行経路を追従発電走行を行った場合の燃料消費量A2を算出する。ステップS2111では、燃料消費量A=燃料消費量A1+燃料消費量A2を算出し、リターンする。
【0033】
図13は、図4のステップS2006の追従発電走行を行った場合の燃料消費量Bを算出する処理手順を示すフローチャートである。
【0034】
ステップS2201では、走行プロフィールを読込み、ステップS2202では、走行プロフィールから駆動モータ損失を考慮し、目的地までの走行に必要な駆動モータ電力Pmを算出する(図14参照)。駆動モータ損失は、前述と同様に図8に示す駆動モータ効率ηgから算出する。ステップS2203では、必要駆動モータ電力Pmから発電機損失を考慮し、目的地までの走行に必要なエンジン(ENG)発電出力Peを算出する(図14参照)。発電機損失は、前述と同様に図11に示す発電機効率ηeから算出する。ステップS2204では、図15に示す燃費率マップにより求められる燃費L(g/kwh)と、必要ENG発電出力Peとから図16の走行プロフィールにおける微小時間Δtの燃料消費量ΔB=Pe・L(g/kwh)・Δtを算出する。ステップS2205では、この走行プロフィールと燃料消費量ΔBから合計燃料消費量B=∫ΔB=∫Pe・L・Δtを算出し、リターンする。
【0035】
上述の例では、暖房のために用いるエネルギー分は、図7,図14の走行電力量の中に含んでいるものとする。
【0036】
図4,図6,図13の制御フローによる駐車中発電を行わない場合、走行持続に必要な電力の補充は追従発電走行によって行われる。
【0037】
以上のように本実施形態の発電制御装置によれば、走行持続に必要な電力を、車両の起動スイッチをオフにした駐車中に、敢えて発電装置3を稼働して走行負荷変動のない定点発電を行うことによって補充するため、この発電装置3を最適燃費点で稼働させて発電,充電を行わせることができて、燃費を改善することができる。
【0038】
また、この発電装置3の駐車中発電制御は、ドライバーが設定した目的地までの走行経路から走行負荷を推定して、駐車中発電を行う場合の燃料消費量と、追従発電走行を行う場合の燃料消費量との比較の下に行っているので、燃料消費量の低減を図ることができる。
【0039】
しかも、この走行経路から予め設定された駐車時間を取得して、設定された駐車時間で駐車中発電を行ってEV走行と追従発電走行とを併用した場合と、追従発電走行を行った場合とでの燃料消費量を比較して運転方式を選択するようにしているため、最適な発電運転を行わせることができる。
【0040】
そして、上述の走行負荷は、過去の走行データの蓄積から推定することによって、燃料消費量を正確に算出することができる。特に、この走行負荷をナビゲーション装置から得られる走行状態情報によって推定しているため、燃料消費量をより正確に算出することができる。
【0041】
また、本実施形態では、上述の燃料消費量を電池2の温度を考慮して算出しているので、電池2の充放電効率が悪化する低温状態であっても、正確な燃料消費量を算出して適正な発電制御を行わせることができる。
【0042】
更に、本実施形態では、外気温度が低く目的地までの走行時に発電装置3の廃熱による暖房が必要な場合には、駐車中発電を行わないで、追従発電走行を行ってその廃熱利用により暖房が可能となるので、暖房燃費を改善することもできる。
【0043】
なお、前記実施形態では発電装置3としてエンジン12と発電機13との組み合わせのものを例示したが、この他、燃料電池のスタックを用いることも可能である。
【符号の説明】
【0044】
1…駆動用モータ
2…電池
3…発電装置
4…車両コントローラ(発電制御装置)
101…走行負荷情報取得機能(手段)
102…駐車時間取得機能(手段)
103…車両状態検知機能(手段)
104…追従発電走行燃料消費量演算機能(手段)
105…駐車中発電燃料消費量演算機能(手段)
106…駐車中発電判断機能(手段)
107…駐車中発電制御機能(手段)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動用モータと、
前記駆動用モータに電力供給を行う充放電可能な電池と、
前記駆動用モータあるいは前記電池への電力供給のために発電を行う発電装置と、
前記発電装置を作動制御する発電制御装置と、を備え、
前記発電制御装置は、車両の走行中に発電を行うか車両の起動スイッチをオフにした駐車中に発電を行うかを判断して、前記駐車中に発電装置を作動することで、駐車後における走行に必要な電力を前記電池に供給可能としたことを特徴とする電動車両の制御装置。
【請求項2】
前記発電制御装置は、
ドライバーが設定した目的地までの走行経路から走行負荷情報を取得する走行負荷情報取得手段と、
前記走行負荷情報にもとづいて、走行中に前記発電装置により発電を行う場合の燃料消費量を算出する追従発電走行燃料消費量演算手段と、
前記走行負荷情報にもとづいて、前記駐車中に前記発電装置により発電を行う場合の燃料消費量を算出する駐車中発電燃料消費量演算手段と、
前記走行中に前記発電装置により発電を行う場合の燃料消費量と、前記駐車中に前記発電装置より発電を行う場合の燃料消費量とを比較して、駐車中発電の実施を判断する判断手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電動車両の制御装置。
【請求項3】
前記発電制御装置は、
ドライバーが予め設定した駐車時間を取得する駐車時間取得手段を備え、
前記駐車時間が、前記駐車中に前記発電装置によって発電を行って目的地までの走行に必要な充電量を得るための充電時間に満たない場合に、
前記駐車中発電燃料消費量演算手段により、前記駐車時間で駐車中に前記発電装置によって発電を行って得られる充電量と、駐車後の走行中に前記発電装置によって発電を行って得られる発電量とで走行した場合の燃料消費量の算出を行って、前記判断手段の判断の下に駐車中の発電制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の電動車両の制御装置。
【請求項4】
前記走行負荷情報取得手段は、
過去の走行データの蓄積から前記走行経路における走行負荷を推定することを特徴とする請求項2または3に記載の電動車両の制御装置。
【請求項5】
前記走行負荷情報取得手段は、
前記走行負荷を、ナビゲーション装置から得られる走行状態情報によって推定することを特徴とする請求項4に記載の電動車両の制御装置。
【請求項6】
前記発電制御装置は、
前記電池の温度を考慮して、前記燃料消費量を算出することを特徴とする請求項2〜5の何れか1つに記載の電動車両の制御装置。
【請求項7】
前記発電制御装置は、
外気温度の検出によって、前記走行経路の走行時に前記発電装置の廃熱による暖房が必要と判断された場合は、前記駐車中の発電制御を行わないことを特徴とする請求項1〜6の何れか1つに記載の電動車両の制御装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−101747(P2012−101747A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−253794(P2010−253794)
【出願日】平成22年11月12日(2010.11.12)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】