説明

電子アルバムシステム、電子アルバム作成装置、電子アルバム作成方法、コンピュータプログラム

【課題】アルバム編集の手間を省くことができ、楽曲付き電子アルバムを閲覧することができる電子アルバムシステムを提供する。
【解決手段】写真の画像データを記憶する記憶装置から特定の画像データを検索及び編集し、送信する電子アルバム作成装置1と、電子アルバム作成装置1から送信された画像データを受信し、再生する再生装置2とを備える電子アルバムシステムにおいて、電子アルバム作成装置1に画像データ及び画像属性情報を記憶する画像記憶手段と、楽曲データ及び楽曲属性情報を記憶する楽曲記憶手段と、前記画像属性情報及び楽曲属性情報に基づいて、前記特定の画像データに関連する楽曲データを選択する選択手段と、前記特定の画像データ及び前記選択手段が選択した楽曲データを送信する送信手段とを備え、再生装置2に、送信された画像データ及び楽曲データを受信し、受信した画像データ及び楽曲データを並行的に再生する手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、写真の画像データを記憶する記憶装置から特定の画像データを検索及び編集する電子アルバムシステム、該電子アルバムシステムを構成する電子アルバム作成装置、電子アルバム作成方法、コンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子アルバムシステムは、利用者がデジタルカメラで撮影して得た写真の画像データを電子アルバムとして蓄積及び編集する電子アルバム作成装置と、電子アルバム作成装置に蓄積された画像データをダウンロードし、ダウンロードして得た画像データをスライドショー形式で再生する再生装置とを備えている。該電子アルバムシステムによれば、オンライン上で電子アルバムを管理し、閲覧することができる。
【0003】
また、画像データに対応付けられた楽曲データをバックグラウンドミュージックとして再生し、画像をスライドショー再生する電子アルバムシステムが提案されている。該電子アルバムシステムによれば、電子アルバムシステムの利用者は、より感慨深く写真を閲覧することができる。
【0004】
一方、各種ジャンル、テーマに基づいて分類された複数の楽曲データを予め記憶しておき、利用者によって選択された楽曲データを再生する際、楽曲データの旋律と調和するタイミングで模範画像を表示し、模範画像の編集を適宜受け付ける電子アルバム作成装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1によれば、楽曲の旋律に調和したタイミングで画像が挿入されたBGM付きの電子アルバムを容易に編集することができる。
【特許文献1】特開2003−116094号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の電子アルバムシステムにおいては、利用者が自ら画像データに適した楽曲を選択し、楽曲データを用意し、更に楽曲データと画像データとを対応付ける必要があり、楽曲付きのアルバム編集に手間を要するという問題があった。
特許文献1においても、画像のジャンル、テーマに基づいて、該画像に調和した楽曲を選択する編集作業が必要であり、手間を要する。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、電子アルバム作成装置が、画像データの属性情報に基づいて選曲し、選曲された楽曲の楽曲データを再生装置に提供するように構成することにより、画像に調和した楽曲の選択、楽曲データの入手といったアルバム編集の手間を省き、自動的に楽曲付き電子アルバムを作成することができる電子アルバムシステム、該電子アルバムシステムを構成する電子アルバム作成装置、電子アルバム作成方法、コンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
本発明の他の目的は、電子アルバム作成装置が、再生装置から送信された画像データ及び画像属性情報を受信し、受信した画像データ及び画像属性情報を記憶するように構成することにより、再生装置を用いて画像データ及び画像属性情報を電子アルバム作成装置に送信するのみで、自動的に楽曲付き電子アルバムを作成することができる電子アルバムシステムを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、電子アルバム作成装置が、再生装置から送信された画像ファイル、例えばデジタルカメラで撮像して得たExif(Exchangeable image file)形式のファイルから画像属性情報を抽出し、記憶するように構成することにより、画像属性情報を用意して送信する手間を省き、自動的に楽曲付き電子アルバムを作成することができる電子アルバムシステムを提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、時間の情報を含む画像属性情報及び楽曲属性情報に基づいて楽曲を選択するように構成することにより、時間軸上で関連する画像データ及び楽曲データの並行的な再生が可能な感慨深い楽曲付き電子アルバムを自動的に作成することができる電子アルバムシステムを提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、画像の撮影時を示す情報を含む画像属性情報と、楽曲の流行時期を示す情報を含む楽曲属性情報とに基づいて楽曲を選択するように構成することにより、画像データと、該画像データの撮影時に流行した楽曲の楽曲データとの並行的な再生が可能な感慨深い楽曲付き電子アルバムを自動的に作成することができる電子アルバムシステムを提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、時間情報に基づいて画像データを検索し、検索された画像データ及び該画像データに関連する楽曲データを時系列順に再生するように構成することにより、時間軸に沿った視覚的記憶及び聴覚的記憶を利用者に想起させ得る感慨深い楽曲付き電子アルバムを自動的に作成することができる電子アルバムシステムを提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、電子アルバム作成装置が、使用者の誕生時情報を記憶しておき、再生装置から送信された使用者の年齢情報、前記誕生時情報及び楽曲属性情報に基づいて楽曲データを選択するように構成することにより、使用者が年齢で時間を指定することによって、使用者がある年齢であった時と時間軸上で関連する楽曲データ、例えば使用者がある年齢であった時に流行した楽曲データの再生が可能な感慨深い楽曲付き電子アルバムを自動的に作成することができる電子アルバムシステムを提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、楽曲データを複数再生する場合、各楽曲データを所定時間以上再生するように構成することにより、楽曲再生による追想が頻繁に中断されることを防止することができる電子アルバムシステムを提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、画像データに関連する複数の楽曲データが選択された場合、利用者の操作に応じて再生装置が一又は複数の楽曲データを選択して再生するように構成することにより、利用者にとって想い出深い楽曲データを選択し、選択された楽曲データと共に画像データを再生することができる電子アルバムシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に係る電子アルバムシステムは、写真の画像データを記憶する記憶装置から特定の画像データを検索し、検索された画像データを編集し、編集して得たデータを送信する電子アルバム作成装置と、該電子アルバム作成装置から送信されたデータを受信し、再生する再生装置とを備える電子アルバムシステムであって、前記電子アルバム作成装置は、画像データ及び該画像データの属性を示す画像属性情報を記憶する画像記憶手段と、楽曲データ及び該楽曲データの属性を示す楽曲属性情報を記憶する楽曲記憶手段と、前記画像属性情報及び前記楽曲属性情報に基づいて、前記特定の画像データに関連する楽曲データを選択する選択手段と、前記特定の画像データ及び前記選択手段が選択した楽曲データを送信する送信手段とを備え、前記再生装置は、前記送信手段が送信した画像データ及び楽曲データを受信する受信手段と、該受信手段が受信した画像データ及び楽曲データを並行
的に再生する再生手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
本発明に係る電子アルバムシステムは、前記再生装置は、画像データ及び該画像データの画像属性情報を送信する手段を備え、前記電子アルバム作成装置は、前記再生装置から送信された画像データ及び画像属性情報を受信する手段を備え、前記画像記憶手段は、受信した画像データ及び画像属性情報を記憶するようにしてあることを特徴とする。
【0017】
本発明に係る電子アルバムシステムは、前記再生装置は、画像データ及び画像属性情報を含む画像ファイルを送信する手段を備え、前記電子アルバム作成装置は、前記再生装置から送信された画像ファイルを受信する手段と、受信した画像ファイルから画像属性情報を抽出する手段とを備え、前記画像記憶手段は、抽出された画像属性情報を記憶するようにしてあることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る電子アルバムシステムは、前記画像属性情報及び楽曲属性情報は時間の情報を含むことを特徴とする。
【0019】
本発明に係る電子アルバムシステムは、前記画像属性情報は、画像データの撮影時を示す情報を含み、前記楽曲属性情報は、楽曲データの流行時期を示す情報を含むことを特徴とする。
【0020】
本発明に係る電子アルバムシステムは、前記再生装置は、画像データを検索するための時間情報を送信する手段を備え、前記電子アルバム作成装置は、前記再生装置から送信された時間情報を受信する手段と、受信した時間情報に基づいて、特定の画像データを検索する手段とを備え、前記送信手段は、前記特定の画像データを時系列順に送信するようにしてあることを特徴とする。
【0021】
本発明に係る電子アルバムシステムは、前記電子アルバム作成装置は、使用者の誕生時を示す誕生時情報を記憶する手段を備え、前記再生装置は、前記使用者の年齢を示す年齢情報を送信する手段を備え、更に、前記電子アルバム作成装置は、前記再生装置から送信された年齢情報を受信する手段を備え、前記選択手段は、受信した年齢情報、前記誕生時情報及び楽曲属性情報に基づいて、楽曲データを選択するようにしてあることを特徴とする。
【0022】
本発明に係る電子アルバムシステムは、前記再生装置は、複数の楽曲データを再生する場合、各楽曲データを所定時間以上再生するようにしてあることを特徴とする。
【0023】
本発明に係る電子アルバムシステムは、前記電子アルバム作成装置は、前記選択手段が複数の楽曲データを選択した場合、各楽曲データを識別するための複数の楽曲識別情報を送信する手段を備え、前記再生装置は、前記電子アルバム作成装置から送信された楽曲識別情報を受信する手段と、受信した複数の楽曲識別情報から一又は複数の楽曲識別情報を選択する手段と、選択された楽曲識別情報で特定される楽曲データを再生する手段とを備えることを特徴とする。
【0024】
本発明に係る電子アルバム作成装置は、写真の画像データを記憶する記憶装置から特定の画像データを検索し、検索された画像データを編集し、編集して得たデータを送信する電子アルバム作成装置であって、画像データ及び該画像データの属性を示す画像属性情報を記憶する画像記憶手段と、楽曲データ及び該楽曲データの属性を示す楽曲属性情報を記憶する楽曲記憶手段と、前記画像属性情報及び前記楽曲属性情報に基づいて、前記特定の画像データに関連する楽曲データを選択する選択手段とを備えることを特徴とする。
【0025】
本発明に係る電子アルバム作成方法は、写真の画像データを記憶する記憶装置から特定
の画像データを検索し、検索された画像データを編集する電子アルバム作成方法であって、画像データ及び該画像データの属性を示す画像属性情報を記憶する画像記憶手段と、楽曲データ及び該楽曲データの属性を示す楽曲属性情報を記憶する楽曲記憶手段とを用意し、前記画像属性情報及び前記楽曲属性情報に基づいて、前記特定の画像データに関連する楽曲データを選択することを特徴とする。
【0026】
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、写真の画像データを記憶した記憶装置から特定の画像データを検索させるステップと、コンピュータに、画像データの属性を示す画像属性情報、及び楽曲データの属性を示す楽曲属性情報に基づいて、前記特定の画像データに関連する楽曲データを選択させるステップとを備えることを特徴とする。
【0027】
本発明にあっては、電子アルバム作成装置の選択手段が、画像データの属性を示す画像属性情報と、楽曲データの属性を示す楽曲属性情報とに基づいて、特定の画像データに関連する楽曲データを選択し、送信手段が選択された画像データ及び楽曲データを再生装置に送信する。
再生装置の受信手段は、電子アルバム作成装置から送信された画像データ及び楽曲データを受信し、再生手段が該画像データ及び楽曲データを並行的に再生する。
従って、利用者が画像に調和した楽曲を選択し、楽曲データを入手し、画像データと楽曲データとを関連付けるといった楽曲に係るアルバム編集の手間を省くことができる。
なお、楽曲データは、歌詞の有無は問わず、声楽曲、器楽曲、自然界で発生する音、電子音、その他の音のデータを含む。
【0028】
本発明にあっては、再生装置が画像データ及び画像属性情報を電子アルバム作成装置に送信し、電子アルバム作成装置は再生装置から送信された画像データ及び画像属性情報を受信し、受信した画像データ及び楽曲データを記憶する。
従って、再生装置から画像データ及び画像属性情報を電子アルバム作成装置に送信するのみで、電子アルバム作成装置は、該画像データに関連した楽曲データを選択、つまり楽曲付き電子アルバムの編集が可能になり、前記画像データ及び楽曲データを再生装置に送信することができる。
【0029】
本発明にあっては、再生装置が画像データ及び画像属性情報を含む画像ファイル、例えばデジタルカメラで撮像して得たExif形式のファイルを電子アルバム作成装置に送信し、電子アルバム作成装置は再生装置から送信された画像ファイルを受信し、受信した画像ファイルから画像属性情報を受信し、記憶する。
従って、再生装置から画像ファイルを電子アルバム作成装置に送信するのみで、電子アルバム作成装置は、画像ファイルに含まれる画像データに関連した楽曲データを選択、つまり楽曲付き電子アルバムの編集が可能になり、前記画像データ及び楽曲データを再生装置に送信することができる。
【0030】
本発明にあっては、画像属性情報及び楽曲属性情報は時間の情報を含む。このため、選択手段は、画像データと時間軸上で関連する楽曲データを選択する。
従って、再生装置は、時間軸上で関連する画像データ及び楽曲データを並行的に再生することができる。
【0031】
本発明にあっては、画像属性情報は、画像データの撮影時を示す情報を含み、楽曲属性情報は、楽曲データの流行時期を示す情報を含む。
従って、再生装置は、画像データと、該画像データの撮影時に流行した楽曲データとを並行的に再生することができる。
【0032】
本発明にあっては、再生装置は画像データを検索するための時間情報を電子アルバム作成装置に送信する。電子アルバム作成装置は、再生装置から送信された時間情報を受信し、受信した時間情報に基づいて特定の画像データを検索する。選択手段は、上述のように該画像データと時間軸上で関連する楽曲データを選択し、送信手段は該画像データ及び楽曲データを再生装置に送信する。再生装置は、送信された画像データを時系列順に再生する。
従って、再生装置は、時間的に関連する画像データ及び楽曲データを時間軸に沿って再生することができる。
【0033】
本発明にあっては、再生装置が使用者の過去又は現在の年齢を示す年齢情報を送信する。電子アルバム作成装置は、前記使用者の誕生時を示す誕生時情報を記憶しており、再生装置から送信された年齢情報を受信し、受信した年齢情報と、誕生時情報と、楽曲属性情報とに基づいて、使用者がある年齢であった時と関連がある楽曲データを選択する。
より詳細には、使用者の年齢は該使用者の誕生時を基準とした相対的な時間であるが、電子アルバム作成装置は前記使用者の誕生時情報を記憶しているため、再生装置から送信された年齢情報と、前記誕生時情報とに基づいて、使用者の誕生時に依拠しない時間情報を得ることができ、該時間情報と楽曲属性情報とに基づいて、使用者のある年齢時に関連した楽曲データを選択することが可能になる。
従って、使用者にとって感覚的に認識できる年齢情報を再生装置から電子アルバム作成装置に送信するだけで、電子アルバム作成装置はその年齢当時に関連する楽曲データを選択し、再生装置は、前記楽曲データを再生することができる。
【0034】
本発明にあっては、再生装置が複数の画像データ及び楽曲データを再生する場合、各楽曲データを所定時間以上再生する。
従って、所定時間以内で楽曲データの再生が中断されることはない。
【0035】
本発明にあっては、電子アルバム作成装置の選択手段が複数の楽曲データを選択した場合、各楽曲データを識別するための複数の楽曲識別情報を再生装置に送信する。再生装置は、電子アルバム作成装置から送信された楽曲識別情報を受信し、複数の楽曲識別情報から一又は複数の楽曲識別情報を選択し、選択された楽曲識別情報で特定される楽曲データを再生する。
従って、画像データに関連する楽曲データから、特に利用者にとって感慨深い楽曲データを選択し、該楽曲データと前記画像データとを並行的に再生することができる。
【発明の効果】
【0036】
本発明によれば、画像に調和した楽曲の選択、楽曲データの入手といったアルバム編集の手間を省き、自動的に楽曲付き電子アルバムを作成することができる。
【0037】
本発明によれば、再生装置を用いて画像データ及び画像属性情報を電子アルバム作成装置に送信するのみで、自動的に楽曲付き電子アルバムを作成することができる。
【0038】
本発明によれば、画像属性情報を用意して送信する手間を省き、自動的に楽曲付き電子アルバムを作成することができる。
【0039】
本発明によれば、時間軸上で関連する画像データ及び楽曲データの並行的な再生が可能な感慨深い楽曲付き電子アルバムを自動的に作成することができる。
【0040】
本発明によれば、画像データと、該画像データの撮影時に流行した楽曲の楽曲データとの並行的な再生が可能な感慨深い楽曲付き電子アルバムを自動的に作成することができる。
【0041】
本発明によれば、時間軸に沿った視覚的記憶及び聴覚的記憶を利用者に想起させ得る感慨深い楽曲付き電子アルバムを自動的に作成することができる。
【0042】
本発明によれば、使用者が年齢で時間を指定することによって、使用者がある年齢であった時と時間軸上で関連する楽曲データ、例えば使用者がある年齢であった時に流行した楽曲データの再生が可能な感慨深い楽曲付き電子アルバムを自動的に作成することができる。
【0043】
本発明によれば、楽曲再生による追想が頻繁に中断されることを防止することができる。
【0044】
本発明によれば、利用者にとって想い出深い楽曲データを選択し、選択された楽曲データと共に画像データを再生することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る電子アルバムシステムの構成を示す模式図である。本発明の実施の形態1に係る電子アルバムシステムは、電子アルバム作成装置1と、通信網Nを介して電子アルバム作成装置1に接続された複数の再生装置2とを備えている。該電子アルバムシステムは、アルバム編集の手間を省き、ユーザが手軽に楽曲付き電子アルバムの閲覧を楽しむことができるシステムである。
【0046】
図2は、本発明に係る電子アルバム作成装置1の構成を示すブロック図である。電子アルバム作成装置1は、装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)11を備えたコンピュータである。CPU11には、コンピュータの動作に必要な制御プログラムを記憶したROM12、一時記憶用のRAM13、通信部14、インタフェース部15、記憶部16、及び補助記憶部17がバス10を介して接続されている。
【0047】
ROM12は、コンピュータの動作に必要な制御プログラムを記憶したマスクROM、EEPROM等の不揮発性メモリである。
RAM13は、CPU11の演算処理を実行する際に生ずる各種データを一時記憶するDRAM、SRAM等の揮発性メモリである。
補助記憶部17は、本発明の実施の形態1に係るコンピュータプログラム4をコンピュータ読み取り可能に記録したCD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体3から情報を読み取る光ディスクドライブである。
記憶部16は、例えばハードディスクであり、補助記憶部17が記録媒体3から読み取ったコンピュータプログラム4を記録する。
【0048】
CPU11は、記憶部16に記録されたコンピュータプログラム4をRAM13に読み出して実行することにより、本発明に係る後述の電子アルバム作成方法を実施し、電子アルバム作成装置1として動作する。
【0049】
通信部14は、CPU11が電子アルバム作成処理を実行する際、再送装置との間で写真の画像データ、楽曲データ等の電子アルバムに係るデータを送受信する。
【0050】
インタフェース部15は、CPU11が電子アルバム作成処理を実行する際、記憶装置18に蓄積された各種データベースにアクセスし、画像データ、楽曲データ等を取得する。
【0051】
記憶装置18は、画像データベース18a(画像記憶手段)、楽曲データベース18b(楽曲記憶手段)、ヒット曲データベース18c(楽曲記憶手段)を備えており、CPU11は、例えばSQL(Structured Query Language)を用いて、画像データ、楽曲データ、その他のデータの記憶、検索等の処理を実行する。
画像データベース18aは、ユーザ側の再生装置2から電子アルバム作成装置1に送信された写真の画像データを蓄積している。楽曲データベース18bは、楽曲付きの電子アルバムの素材としての楽曲データを蓄積し、ヒット曲データベース18cは、画像データに調和した楽曲を選曲するための情報を蓄積している。
【0052】
図3は、画像データベース18aの一例を概念的に示す説明図である。画像データベース18aの表(ファイル)は、複数の列(フィールド)、例えば「画像ID」、「画像データ」、「ユーザID」「写真タイトル」、「カテゴリ」、「タグ」、「撮影年月日」、「メモ」、「公開可否」から構成されており、各行(レコード)は、各列に格納された情報を有する。
【0053】
「画像データ」列は、複数の画像データを格納しており、「画像ID」列は、各画像データに固有の画像識別情報、例えば数値又は文字を画像データに対応付けて格納している。なお、画像データは、Flash(登録商標)を用いたフォトビューワーにて再生することができるFlashファイル又はJpeg形式のファイルである。
また、「ユーザID」列は該画像データの登録者に固有の数値又は文字、「写真タイトル」列は画像データのタイトル、「カテゴリ」列は例えば家族、友人等の分類、「タグ」列は、ユーザが画像の特徴に応じて任意に決定したキーワード、「撮影年月日」列は該画像データの撮影年月日(撮影時)、「メモ」列はユーザのメモ、「公開の可否」列は該画像データの一般公開を許可するか否かを示すデータを格納する。
【0054】
行は各列に格納された情報、例えば、最上段のレコードは、各列に格納された「1」、「画像データ1」、「ユーザID○○」、「○○旅行」、「家族」、「元気」、「2007/5/5」、「○○○」、「不可」の情報を有する。
【0055】
図4は、楽曲データベース18bを概念的に示す説明図である。楽曲データベース18bの表は、複数の列、例えば「楽曲ID」、「楽曲データ」、「楽曲タイトル」、「歌手」、「ジャンル」から構成されており、各行は、各列に格納された情報を有する。
【0056】
「楽曲データ」列は、複数の楽曲データ本体を格納しており、「楽曲ID」列は、各楽曲データに固有の楽曲識別情報、例えば数値を対応付けて格納している。楽曲データは、例えばFlashフォーマットのデータであり、再生時間が約1分になるように編集されている。
その他、「楽曲タイトル」列は、該楽曲データのタイトル、「歌手」列は、該楽曲データを歌唱する人物名、「ジャンル」列は、例えばJ−POP、洋楽、アニメ等の分類を格納する。
【0057】
図5は、ヒット曲データベース18cを概念的に示す説明図である。ヒット曲データベース18cの表は、「年」列と、「月」列と、当該時期に流行した楽曲を示す「楽曲ID」列とから構成されており、各行は、各列に格納された情報を有する。
【0058】
「年」列は楽曲の流行時期の西暦(楽曲属性情報)、「月」列は流行時期の月(楽曲属性情報)、「楽曲ID」は当該年、月に流行した楽曲に固有の楽曲IDを格納する。
【0059】
図6は、再生装置2の構成を示すブロック図である。再生装置2は、例えばCPU21
を備えたパーソナルコンピュータである。CPU21には、ROM22、RAM23、記憶部24、通信部25、入力部26、表示部27、インタフェース部28、スピーカ29がバス20を介して接続されている。
【0060】
ROM22は、コンピュータの動作に必要な制御プログラムを記憶した不揮発性メモリであり、RAM23は、CPU21の演算処理を実行する際に生ずる各種データを一時記憶する揮発性メモリである。
記憶部24は、Flashフォーマットの画像データ及び楽曲データを再生するためのフォトビューワー、ブラウザ、その他各種ソフトウェアを記憶している。
通信部25は、CPU21が電子アルバムに係る処理を実行する際に、電子アルバム作成装置1との間で写真の画像データ、楽曲データ等の電子アルバムに係るデータを送受信する。
入力部26は、電子アルバムの閲覧操作を入力するためのキーボード、マウス等の入力装置である。表示部27は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、CRT等の表示装置であり、電子アルバムに係る画像を表示し、スピーカ29は、電子アルバムに係る楽曲を出力する。
【0061】
インタフェース部28は、例えばデジタルカメラのような撮像装置Aが接続されるUSBコネクタ、フラッシュメモリ、SDカードのような可搬式記録媒体Bが装着されるスロットを備え、CPU21は、撮像装置A又は可搬式記録媒体Bからインタフェース部28を介して画像ファイルを読み取る。
【0062】
CPU21は、記憶部24が記憶したコンピュータプログラムをRAM23に展開して実行することにより、フォトビューワー及びブラウザを動作させる。
フォトビューワーは、電子アルバム作成装置1との間で電子アルバムに係る画像データ及び楽曲データを送受信し、受信した画像データ及び楽曲データを再生し、再生された画像を表示部27に表示すると共に、再生された楽曲をスピーカ29で増幅し、出力する。
ブラウザはHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)により、電子アルバム作成装置1との間で送受信されるHTML(Hyper Text Markup Language)ファイルを解析して表示部27に表示する。
【0063】
次に、電子アルバムシステムにおけるユーザ認証処理、写真投稿処理、楽曲付き電子アルバムのスライドショー再生処理を順に説明する。
【0064】
まず、ユーザ側の再生装置2は、電子アルバム作成装置1にアクセスして、電子アルバムに係るトップページを表示部27に表示させる。そして、再生装置2は、トップページでユーザID及びパスワードを受け付け、受け付けたユーザID及びパスワードを電子アルバム作成装置1に送信する。電子アルバム作成装置1は、送信されたユーザID及びパスワードを受信し、予め登録されているユーザID及びパスワードと照合して、ユーザ認証処理を行う。ユーザ認証に成功した場合、電子アルバム作成装置1は、認証されたユーザのみがアクセスできるマイページの情報を再生装置2に送信し、再生装置2は、マイページ画像50を表示部27に表示する。
【0065】
図7は、マイページ画像50の一例を示す模式図である。マイページ画像50は、外枠内に横長略矩形のサムネイル表示部50aを配してなり、サムネイル表示部50aの下側には、各種ボタン、入力フォームが配されている。
サムネイル表示部50aの内側には、画像データベース18aに蓄積された画像データの内容を示す小画像(以下、サムネイル画像という)が縦横に配列表示される。
【0066】
サムネイル表示部50aの下側に配された「写真を投稿する」ボタン50bは、写真の投稿処理、つまり再生装置2から電子アルバム作成装置1に画像データを送信し、該画像データを画像データベース18aに記録する処理を開始させるためのボタンである。
「写真を投稿する」ボタン50bの下側部分には、アルバム検索用の入力フォーム50c、「検索」ボタン50d及び「再生」ボタン50eが図中左側から右側にこの順で並置されている。アルバム検索用の入力フォーム50cは、後述するアルバムを検索するための文字入力を受け付ける。「検索」ボタン50dは、該入力フォーム50cに入力された文字に基づいてアルバムの検索を開始するためのボタンである。「再生」ボタン50eは、画像データベース18aから検索された画像データのスライドショー再生を開始させるためのボタンである。
「再生」ボタン50eの更に下側には、画像データを検索するための時間を入力するための入力フォーム50f、画像データを画像属性情報のタグで検索するための入力フォーム50g、「検索」ボタン50h、「ログアウト」ボタン50iが図中左側から右側にこの順で並置されている。「検索」ボタン50hは、該入力フォーム50f,50gに入力された情報に基づいて、画像データの検索処理を実行させるためのボタンである。
【0067】
次に、写真投稿処理を説明する。
図8及び図9は、写真の投稿に係る処理手順を示すフローチャートである。「写真を投稿する」ボタン50bが操作された場合、再生装置2のCPU21は、画像データの選択画面を表示して、写真の投稿を受け付ける(ステップS11)。
【0068】
図10は、写真画像データの選択画面51の一例を示す模式図である。選択画面51には、再生装置2の記憶部24が記憶している画像データのファイル名の一覧51aが配されており、該一覧51aの下側には「選択」ボタン51bが配されている。ユーザは所望の画像データを選択し、「選択」ボタン51bを操作することで、投稿する画像データを選択することができる。
【0069】
次いで、CPU21は、選択された写真の画像データ及び該画像データの属性を示す画像属性情報を含む画像ファイルを電子アルバム作成装置1に通信部25を介して送信する(ステップS12)。
【0070】
図11は、画像ファイルのデータ構造を概念的に示す説明図である。例えば、Exif形式の画像ファイルは、SOI(Start Of Image)、Exif情報、本体の画像データ,EOI(End Of Image)を含む。Exif情報には、Exifヘッダ、画像の撮影年月日、カテゴリ、キーワード、サムネイル画像等のデータが含まれている。
【0071】
電子アルバム作成装置1のCPU11は、再生装置2から送信された画像ファイルを通信部14を介して受信し(ステップS13)、受信した画像ファイルに含まれる画像データ及び画像属性情報、特に撮影年月日を抽出する(ステップS14)。
【0072】
そして、CPU11は、画像データに固有の画像IDを付与する(ステップS15)。次いで、CPU11は、画像データに基づいてサムネイル画像データを作成し、画像IDと、サムネイルURLと、撮影年月日を送信する(ステップS16)。サムネイルURLは、サムネイル画像データの所在を示す情報である。なお、画像ファイル中にサムネイル画像データが含まれている場合、画像ファイルからサムネイル画像データを抽出すると良い。
【0073】
再生装置2のCPU21は、電子アルバム作成装置1から送信された画像ID、サムネイルURL、撮影年月日を受信する(ステップS17)。そして、再生装置2は、受信したサムネイルURLを用いてサムネイル画像データを取得する(ステップS18)。次いで、CPU21は、取得したサムネイル画像データに基づいてサムネイル画像を表示し
(ステップS19)、画像属性情報の編集を受け付ける(ステップS20)。
【0074】
図12は、画像属性情報の編集画面52の一例を示す模式図である。画像属性情報の編集画面52の左側部分には、投稿する画像データの内容を示したサムネイル画像の一覧52aが縦横に配列表示されている。
編集画面の右側部分には、画像属性情報を編集するための各種フォーム、リストボックス、ラジオボタンが配されている。具体的には、「写真のタイトル」を編集するための入力フォーム52b、「カテゴリ」を選択するためのリストボックス52c、「タグ」を編集するための入力フォーム52d、「撮影年月日」を編集するための入力フォーム52e、「メモ」を編集するための入力フォーム52f、公開の可否を選択するためのラジオボタン52g、「確認」ボタン52h等が縦方向に配されている。編集前においては、画像ファイルから抽出された画像属性情報が表示されている。なお、撮影年月日等が不明である場合、画像ファイルの作成年月日を撮影年月日として推定表示するようにすると良い。
【0075】
ステップS20の処理を終えた場合、CPU21は、画像IDと、編集された画像属性情報を電子アルバム作成装置1に送信し(ステップS21)、電子アルバム作成装置1のCPU11は、再生装置2から送信された画像IDと、画像属性情報を受信し(ステップS22)、受信した画像ID、画像属性情報、及び画像データを関連付けて記憶装置18の画像データベース18aに記憶させる(ステップS23)。そして、CPU11は、投稿の処理結果を再生装置2に送信する(ステップS24)。
【0076】
再生装置2のCPU21は、電子アルバム作成装置1から送信された投稿の処理結果を受信し(ステップS25)、処理結果を表示する(ステップS26)。例えば、正常に画像データが記録された場合、写真の投稿に成功した旨が表示部27に表示される。また、タイトルの文字数が規定数以上であるような場合、表示部27に投稿に失敗した旨が表示される。
【0077】
そして、CPU21は、入力部26の操作状態を検出し、続けて写真投稿処理を実行するか否かを判定する(ステップS27)。続けて写真投稿処理を実行すると判定した場合(ステップS27:YES)、再生装置2は処理をステップS11に戻す。続けて写真投稿処理を実行しないと判定した場合(ステップS27:NO)、再生装置2は、マイページ画像50を表示し(ステップS28)、写真投稿に係る処理を終える。
【0078】
次に、楽曲付き電子アルバムのスライドショー再生処理を説明する。
図13乃至図15は、楽曲付き電子アルバムのスライドショー再生に係る処理手順を示すフローチャートである。まず、再生装置2のCPU21は、検索条件を受け付け(ステップS51)、受け付けた検索条件を電子アルバム作成装置1に送信する(ステップS52)。検索条件は、画像属性情報の一部であり、実施の形態1では撮影年月日、タグを検索条件として受け付ける。
ユーザは、スライドショー再生を所望する写真の撮影年月日を図7に示す入力フォーム50fに入力し、キーワードのタグを入力フォーム50gに入力し、「検索」ボタン50hを操作することにより、検索条件を入力することができる。CPU21は、「検索」ボタン50hが操作された場合、各入力フォーム50f,50gに入力された検索条件を受け付ける。
【0079】
電子アルバム作成装置1のCPU11は、再生装置2から送信された検索条件を受信し(ステップS53)、受信した検索条件、つまり画像属性情報に基づいて画像データベース18aから画像データを検索する(ステップS54)。そして、CPU11は、検索された画像データの画像属性情報、特に撮影年月日に基づいて、撮影年月日と流行時期とが合致する楽曲データを楽曲データベース18bから検索する(ステップS55)。なお、
ステップS55を実行するCPU11は、画像データの画像属性情報と、楽曲データの楽曲属性情報とに基づいて、楽曲を選択する選択手段として機能する。そして、CPU11は、検索された画像データのサムネイルURLと、画像データの所在を示す画像URLと、画像属性情報と、楽曲リストとを再生装置2に送信する(ステップS56)。楽曲リストは、ステップS55で検索された各楽曲を特定するための楽曲IDを含む情報である。
【0080】
再生装置2のCPU21は、電子アルバム作成装置1から送信されたサムネイルURLと、画像URLと画像属性情報と、楽曲リストとを受信する(ステップS57)。そして、CPU21は、受信したサムネイルURLに基づいてサムネイル画像データを取得し(ステップS58)、取得したサムネイル画像データに基づいて、サムネイル画像をマイページに一覧表示する(ステップS59)。
【0081】
図16は、検索された画像のサムネイル画像一覧を含むマイページ画像50の一例の模式図である。マイページ画像50のサムネイル表示部50aには、検索された画像のサムネイル画像が一覧表示されている。また、「写真を投稿する」ボタン50bの横側に、「アルバムに追加」するボタン50jが配されている。「アルバムに追加」するボタン50jが操作された場合、ステップS51で受け付けた検索条件がアルバムとして保存される。検索結果は画像データベース18aが記憶している画像データによって日々変化するため、検索条件はいわば動的なアルバムと観念することができる。以後、保存されたアルバムを用いることによって、前記検索条件を入力することなく、同一検索条件にて画像データを検索することができる。
【0082】
次いで、CPU21は、楽曲IDを順次繰り返し送信し(ステップS60)、電子アルバム作成装置1のCPU11は、再生装置2から送信された楽曲IDを受信し(ステップS61)、受信した楽曲IDにて特定される楽曲データを再生装置2に送信する(ステップS62)。
【0083】
再生装置2のCPU21は、電子アルバム作成装置1から送信された楽曲データを受信(ステップS63)、受信した楽曲データを再生する(ステップS64)。次いで、CPU21は、楽曲データを所定時間以上再生したか否かを判定する(ステップS65)。所定時間以上再生したと判定した場合(ステップS65:YES)、CPU21は、処理をステップS60に戻す。所定時間未満であると判定した場合(ステップS65:NO)、CPU21は、入力部26の操作状態を検出することによりスライドショーを再生するか否かを判定する(ステップS66)。スライドショーを再生しないと判定した場合(ステップS66:NO)、CPU21は処理をステップS63に戻す。
【0084】
スライドショーの再生を受け付けた場合(ステップS66:YES)、CPU21は、ステップS57で受信した画像URLと、画像属性情報、特に撮影年月日を順次電子アルバム作成装置1に送信する(ステップS67)。
【0085】
電子アルバム作成装置1のCPU11は、再生装置2から送信された画像URLと、画像属性情報とを受信し(ステップS68)、受信した画像属性情報に基づいて、特に撮影年月日と、ヒット曲データベース18cとに基づいて、撮影年月日と流行時期とが関連する楽曲データを楽曲データベース18bから検索する(ステップS69)。
【0086】
次いで、CPU11は、画像URLで指定された画像データと、ステップS69で検索された各楽曲を特定するための楽曲IDを含む楽曲リストを再生装置2に送信する(ステップS70)。
【0087】
再生装置2のCPU21は、電子アルバム作成装置1から送信された画像データと楽曲
リストとを受信し(ステップS71)、受信した画像データを再生して、該画像データに係る画像を表示部27に表示する(ステップS72)。
【0088】
図17は、スライドショー再生画像53の一例を示す模式図である。スライドショー再生画像53は、中心部より右側部分に、スライドショー再生された画像を配し、左側部分には渦巻き螺旋状に並置されたサムネイル画像が配されている。各サムネイル画像は、撮影年月日の時系列順に並置されており、渦巻きの中心部に配置されたサムネイル画像ほど撮影年月日が古く、またサムネイル画像の寸法も小さく表示されている。
スライドショー再生された画像の上側部分には、該画像の撮影年月日が「07 10/25」のように表示されている。また、撮影年月日の右側には撮影時を示すアナログ時計が表示されている。また、スライドショー再生画像53の横方向略中央部の下側部分には、撮影年月を示す円グラフ状の時計が表示されている。
なお、スライドショー再生画像53は、一例であり画像を全画面表示するように構成しても良い。
【0089】
次いで、CPU21は、楽曲IDを電子アルバム作成装置1に順次繰り返し送信する(ステップS73)。
【0090】
電子アルバム作成装置1は、再生装置2から送信された楽曲IDを受信し(ステップS74)、受信した楽曲IDに基づいて楽曲データベース18bから楽曲データを検索し、該楽曲データを再生装置2に送信する(ステップS75)。
【0091】
再生装置2のCPU21は、電子アルバム作成装置1から送信された楽曲データを受信し(ステップS76)、受信した楽曲データを再生する(ステップS77)。
【0092】
次いで、CPU21は、楽曲データを所定時間以上再生したか否かを判定する(ステップS78)。所定時間以上再生したと判定した場合(ステップS78:YES)、CPU21は、処理をステップS73に戻す。
【0093】
所定時間未満であると判定した場合(ステップS78:NO)、CPU21は、次の画像を表示するか否かを判定する(ステップS79)。例えば、前回の画像を表示してから一定時間が経過している場合、次の画像を表示すると判定する。次の画像を表示すると判定した場合(ステップS79:YES)、CPU21は、処理をステップS67に戻す。次の画像を表示しないと判定した場合(ステップS79:NO)、CPU21は、再生を終了するか否かを判定する(ステップS80)。
【0094】
再生を終了しないと判定した場合(ステップS80:NO)、CPU21は、処理をステップS76に戻す。再生を終了すると判定した場合(ステップS78:YES)、CPU21は、楽曲付き電子アルバムのスライドショー再生に係る処理を終える。
【0095】
このように構成された電子アルバムシステム、電子アルバム作成装置1、電子アルバム作成方法及びコンピュータプログラムにあっては、画像に調和した楽曲の選択、楽曲データの入手といったアルバム編集の手間を省くことができ、写真の画像データを再生装置2から電子アルバム作成装置1に送信するのみで、楽曲付き電子アルバムを自動的に作成することができる。
【0096】
また、画像属性情報を含む画像ファイルを再生装置2から電子アルバム作成装置1に送信するのみで、楽曲付き電子アルバムを作成することができる電子アルバムシステムを提供することにある。
【0097】
更に、画像データと、該画像データの撮影時に流行した楽曲の楽曲データとの並行的な再生が可能な感慨深い楽曲付き電子アルバムを自動的に作成することができる。
【0098】
更にまた、時間軸に沿った視覚的記憶及び聴覚的記憶をユーザに想起させ得る感慨深い楽曲付き電子アルバムを自動的に作成することができる。
【0099】
更にまた、楽曲による追想が頻繁に中断されることを防止することができる電子アルバムを自動的に作成することができる。
【0100】
なお、実施の形態1にあっては、記憶装置を備えた1台のコンピュータにて電子アルバム作成装置を構成してあるが、電子アルバム作成装置と記憶装置とを別体で構成しても良い。また、言うまでもなく複数のサーバにて電子アルバム作成装置を構成しても良い。
【0101】
また、再生装置として非可搬式のパーソナルコンピュータを説明したが、画像データ及び楽曲データを送受信し、再生することができる機器であれば、他の通信装置にて再生装置を構成しても良い。例えば、可搬式の携帯電話機、PDA、ゲーム機器等の携帯端末機、又は非可搬式のテレビ、ゲーム機器等で構成しても良い。
【0102】
更に、楽曲データは、音に係るデータであればその内容は問わず、声楽曲、器楽曲、自然音、その他の音のデータであっても良い。
【0103】
更にまた、画像データに関連する楽曲データを時間の画像属性情報に基づいて選択するように構成されているが、他の画像属性情報、例えばジャンル、タグ等によって、関連する楽曲データを選択するように構成しても良い。
【0104】
更にまた、本発明の考え方を1枚の画像データに関連する楽曲データを選択する各種装置、システムに適用しても良い。
例えば、再生装置と、楽曲データ提供装置とを備えたシステムにおいて、1枚の写真の画像データを記憶する手段と、該画像データの属性を示す画像属性情報を送信する手段とを再生装置に備え、再生装置から送信された画像属性情報を受信する手段と、楽曲データ及び該楽曲データの属性を示す楽曲属性情報を記憶する楽曲記憶手段と、受信した画像属性情報及び前記楽曲属性情報に基づいて、前記再生装置が記憶している画像データに関連する楽曲データを選択する選択手段と、該選択手段が選択した楽曲データを送信する送信手段とを楽曲データ提供装置に備えるように構成しても良い。
【0105】
(実施の形態2)
実施の形態2に係る電子アルバムシステムは、実施の形態1と同様の構成であり、処理手順のみが異なるため、以下では主に上記相違点を説明する。
【0106】
図18及び図19は、実施の形態2における楽曲付き電子アルバムのスライドショー再生に係る処理手順を示すフローチャートである。
再生装置2及び電子アルバム作成装置1のCPU21,11は、実施の形態1におけるステップS51〜ステップS59と同様の画像検索処理をステップS251〜ステップS259で実行する。
【0107】
ステップS259の処理を終えた場合、CPU21は、電子アルバム作成装置1から送信された楽曲リストを表示部27に表示させ(ステップS260)、ユーザによって選択された一又は複数の楽曲を受け付ける(ステップS261)。次いで、CPU21は、選択された楽曲を識別する楽曲IDを順次繰り返し送信する(ステップS262)。
【0108】
電子アルバム作成装置1のCPU11は、再生装置2から送信された楽曲IDを受信し(ステップS263)、受信した楽曲IDにて特定される楽曲データを再生装置2に送信する(ステップS264)。
【0109】
再生装置2のCPU21は、電子アルバム作成装置1から送信された楽曲データを受信(ステップS265)、受信した楽曲データを再生する(ステップS266)。次いで、CPU21は、楽曲データを所定時間以上再生したか否かを判定する(ステップS267)。所定時間以上再生したと判定した場合(ステップS267:YES)、CPU21は、処理をステップS262に戻す。所定時間未満であると判定した場合(ステップS267:NO)、CPU21は、スライドショーを再生するか否かを判定する(ステップS268)。スライドショーを再生しないと判定した場合(ステップS268:NO)、CPU21は処理をステップS265に戻す。
【0110】
スライドショーの再生を受け付けた場合(ステップS268:YES)、CPU21は、スライドショー再生を実行し(ステップS269)、スライドショー再生に係る処理を終える。なお、スライドショー再生に係る処理は実施の形態1と同様である。
【0111】
実施の形態2に係る電子アルバムシステムにあっては、ユーザにとって想い出深い楽曲データを選択し、選択された楽曲データと共に画像データを再生することができる。
【0112】
実施の形態2に係る電子アルバムシステムの他の構成、作用及び効果は、実施の形態1に係る電子アルバムシステムの構成、作用及び効果と同様であるため、対応する箇所には同様の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0113】
(実施の形態3)
図20は、本発明の実施の形態3に係る電子アルバムシステムの構成を示す模式図である。実施の形態3に係る電子アルバムシステムは、電子アルバム作成装置1と、通信網Nを介して電子アルバム作成装置1に無線接続されており、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)を有する携帯電話機202とを備えている。実施の形態3に係る電子アルバムシステムは、撮影年月日及び撮影位置に基づいて選曲を行う点が実施の形態1に係る電子アルバムシステムとは異なるため、以下では主に上記相違点について説明する。
【0114】
図21は、携帯電話機202の構成を模式的に示すブロック図である。携帯電話機202は、CPU221を備えている。CPU221には、バス220を介して、ROM222、RAM223、撮像部224、通信部225、操作部226、表示部227、マイク228、スピーカ229、及びGPS230が接続されている。
【0115】
ROM222は、携帯電話機202の動作に必要な制御プログラム、本発明に係るコンピュータプログラム、フォトビューワー、ブラウザ、その他各種ソフトウェアを記憶した不揮発性メモリであり、RAM223は、CPU221の演算処理を実行する際に生ずる各種データを一時記憶する揮発性メモリである。
撮像部224は、レンズと、該レンズにて結像した像を電気信号に変換するCCD、CMOS等の撮像素子と、撮像素子にて変換された電気信号をデジタルの画像データにAD変換し、AD変換された写真の画像データに各種画像処理を施す画像処理部とを備えている。
通信部225は、高周波送受信部及びアンテナ等を備え、電子アルバム作成装置1との間で写真の画像データ、楽曲データ、通話に係る音声データを含む各種データを無線で送受信する。
操作部226は、通話ボタン、数字キー、電子アルバムの閲覧操作を入力するため各種
ボタンから構成されている。表示部227は例えば液晶ディスプレイ等であり、電子アルバム作成装置1から送信された画像データに係る画像を表示する。スピーカ229は、電子アルバム作成装置1から送信された楽曲データに係る音声信号、通話に係る音声信号を増幅して出力する。マイク228は、外部から入力された音声を音声信号に変換し、変換した電気信号を通信部225に与える。
【0116】
GPS230は、GPS衛星から送信されたGPS情報を受信する受信機を備えている。GPS情報は、時間情報、該GPS衛星の軌道を示す軌道情報等を含み、GPS230は、受信機が受信した該GPS情報に基づいて、携帯電話機202の位置を算出する。
【0117】
図22は、実施の形態3における画像データベースの一例を概念的に示す説明図である。画像データベースの表は、実施の形態1と同様の列(フィールド)に加えて、「撮影位置」の列を有しており、各行は、各列に格納された情報を有する。
「撮影位置」列は、各画像データを撮影した位置、つまり撮影地点を示す情報、例えば緯度及び経度、又は京都、東京等の地域名を各画像データに対応付けて格納している。
【0118】
また、電子アルバム作成装置1の記憶装置18は、楽曲と、地球上の位置とを関連付けた楽曲関連位置データベースを記憶している。
【0119】
図23は、楽曲関連位置データベースの一例を概念的に示す説明図である。
楽曲関連位置データベースの表は、複数の列、例えば「楽曲ID」、及び「楽曲関連位置」の列から構成されており、各行は、各列に格納された情報を有する。
「楽曲ID」は、記憶装置18が記憶している各楽曲データに固有の楽曲IDが格納されており、「楽曲関連位置」列は、各楽曲IDに対応する楽曲データに関連する位置(以下、楽曲関連位置という)を示す情報が格納されている。
【0120】
実施の形態3に係る電子アルバム作成装置1は、実施の形態1と同様、携帯電話機202と画像データ、楽曲データを送受信することで、写真投稿、楽曲付き電子アルバムのスライドショー再生に係る処理を実行する。ただし、本実施の形態3では、画像データの撮影年月日と、楽曲データの流行時期が合致する楽曲データを選択し、更に画像データの撮影位置と、楽曲関連位置とが合致する楽曲データを選択するように構成されている。
【0121】
実施の形態3に係る電子アルバムシステムにあっては、画像データと、該画像データの撮影時に流行した楽曲であって、該画像データの撮影位置と関連が深い楽曲の楽曲データとの並行的な再生が可能な感慨深い楽曲付き電子アルバムを自動的に作成することができる。
【0122】
(実施の形態4)
実施の形態4に係る電子アルバムシステムは、実施の形態1と同様の構成であり、処理手順のみが異なるため、以下では主に上記相違点を説明する。本実施の形態4に係る電子アルバム作成装置1は、ユーザが流行時期として年齢を指定することによって、指定された年齢当時に流行した楽曲データを再生することができるように構成されている。
【0123】
実施の形態4に係る電子アルバム作成装置1の記憶装置18は、画像データベース18a、楽曲データベース18b、ヒット曲データベース18c及びユーザ情報データベースを備えている。
【0124】
図24は、ユーザ情報データベースの一例を概念的に示す説明図である。ユーザ情報データベースの表は、複数列、例えば「ユーザID」、「パスワード」、「生年月日」から構成されており、各行は各列に格納された情報を有する。
【0125】
「ユーザID」列は、各ユーザに固有のユーザ識別情報を格納しており、「パスワード」列は、各ユーザが本発明に係る電子アルバムシステムを使用するためのパスワードを各ユーザIDに対応付けて格納している。また、「生年月日」列は、各ユーザの生年月日を示す誕生時情報を各ユーザIDに対応付けて格納している。
ユーザID、パスワード、及び生年月日等の情報は、ユーザ登録時に電子アルバム作成装置1が記憶装置18に格納する。より詳細には、再生装置2がユーザID、パスワード、及び生年月日の情報を受け付け、受け付けた情報を電子アルバム作成装置1に送信し、電子アルバム作成装置1が再生装置2から送信された各情報を受信し、受信した各情報をユーザ情報データベースに登録する。なお、ユーザの生年月日はユーザ登録後に受け付け、ユーザ情報データベースに格納するように構成しても良い。
【0126】
図25は、実施の形態4における画像データベース18aの一例を概念的に示す説明図である。画像データベース18aのレコード構造は実施の形態1と同様であり、「撮影年月日」列に時間幅を有する撮影年月日が格納されている点が異なる。例えば、画像データベース18aは、画像データ1の撮影年月日として3年の時間幅を有する撮影時、「1997年4月1日〜2000年3月31日」の情報を格納しており、画像データ3の撮影年月日として4年の時間幅を有する撮影時、「2000年4月1日〜2004年3月31日」の情報を格納している。時間幅を有する撮影年月日は、例えば写真の画像データを登録する際に画像属性情報を変更することによって指定される。
【0127】
図26は、実施の形態4におけるスライドショー再生画像55の一例を示す模式図である。スライドショー再生画像55の構成は、実施の形態1と同様であり、画像データの撮影時に対応するユーザの年齢を円グラフ状に表示する撮影時年齢表示円55aがスライドショー画面の横方向略中央部の下側部分に表示されている点が異なるため、上記相違点について説明する。
【0128】
撮影時年齢表示円55aの周縁には、年齢を示す目盛が等配されており、時間幅を有する撮影時に対応する年齢がハッチング付きの扇状部分、半円形状部分又は円形状部分で表示されている。例えば、撮影時が2000年4月1日〜2004年3月31日、ユーザの誕生日が1982年1月1日の場合、図26(a)に示すように、18才〜22才の年齢が半円形で表示されている。そして、撮影時年齢表示円55aに表示された年齢当時、例えばユーザが18才〜22才の時に流行した楽曲データが再生される。
扇形を構成する線分であって、反時計回り側の線分は年齢幅の始点を示す年齢幅始点表示線55bであり、時計回り側の線分は年齢幅の終点を示す年齢幅終点表示線55cである。ユーザは、図26(b)に示すように、年齢幅終点表示線55cを図示しないマウスポインタで反時計回り方向にドラッグすることによって、年齢幅の終点を変更することができ、変更後の年齢当時に流行した楽曲データ、例えばユーザが18才の時に流行した楽曲データが再生される。同様に、図26(c)に示すように、年齢幅始点表示線55bをマウスポインタで時計回り方向にドラッグすることによって、年齢幅の始点を変更することができ、変更後の年齢当時に流行した楽曲データ、例えばユーザが22才の時に流行した楽曲データが再生される。
【0129】
図27、図28、及び図29は、実施の形態4における楽曲付き電子アルバムのスライドショー再生に係る処理手順を示すフローチャートである。
電子アルバム作成装置1のCPU11と、再生装置2のCPU21とは、実施の形態1と同様のステップS51〜S66の処理を実行し、CPU21がスライドショーの再生を受け付けた場合(ステップS66:YES)、CPU21は、ユーザIDと、画像URLと、画像属性情報とを電子アルバム作成装置1に順次送信する(ステップS411)。
【0130】
電子アルバム作成装置1のCPU11は、再生装置2から送信されたユーザIDと、画像URLと、画像属性情報とを受信し(ステップS412)、受信した画像属性情報と、楽曲データベース18bから楽曲属性情報、特に撮影年月日とに基づいて、撮影年月日と流行時期とが合致する楽曲データを楽曲データベース18bから検索する(ステップS413)。
【0131】
次いで、CPU11は、受信したユーザIDを用いてユーザ情報データベースから、ユーザの生年月日を検索し、検索して得た生年月日と、画像属性情報の撮影年月日とに基づいて、撮影時に対応した年齢を算出する(ステップS414)。例えば、ユーザの生年月日が1982年1月1日の場合、画像データ3の撮影年月日2000年4月1日〜2004年3月31日に対応する年齢として、18才〜22才を算出する。
【0132】
次いで、CPU11は、画像URLで指定された画像データと、ステップS413で検索された各楽曲を特定するための楽曲IDを含む楽曲リストと、ステップS414で算出した年齢を示す年齢情報を再生装置2に送信する(ステップS415)。
【0133】
再生装置2のCPU21は、電子アルバム作成装置1から送信された画像データと楽曲リストと年齢情報を受信し(ステップS416)、受信した画像データを再生して、該画像データに係る画像を表示部27に表示する(ステップS417)。そして、CPU21は、図26(a)に示すように受信した年齢情報に基づいて、撮影年月日に対応する年齢を撮影時年齢表示円55aに表示する(ステップS418)。
【0134】
次いで、CPU21は、楽曲IDを電子アルバム作成装置1に順次繰り返し送信する(ステップS419)。
【0135】
電子アルバム作成装置1は、再生装置2から送信された楽曲IDを受信し(ステップS420)、受信した楽曲IDに基づいて楽曲データベース18bから楽曲データを検索し、検索して得た楽曲データを再生装置2に送信する(ステップS421)。
【0136】
再生装置2のCPU21は、電子アルバム作成装置1から送信された楽曲データを受信し(ステップS422)、受信した楽曲データを再生する(ステップS423)。
【0137】
次いで、CPU21は、図26(b),(c)に示すように年齢幅の変更を受け付け(ステップS424)、年齢幅の変更の有無を判定する(ステップS425)。年齢幅変更ありと判定した場合(ステップS425:YES)、CPU21は、変更された年齢幅を示す年齢情報を電子アルバム作成装置1に送信する(ステップS426)。
【0138】
電子アルバム作成装置1のCPU11は、再生装置2から送信された年齢情報を受信し(ステップS427)、受信した年齢情報と、ユーザ情報データベースに格納された誕生時情報と、楽曲属性情報とに基づいて、前記年齢当時に流行した楽曲データを選択する(ステップS428)。例えば、CPU11は、誕生時情報と年齢情報とに基づいて、該年齢情報が示す年齢に対応する時間を西暦で算出し、算出して得た時間と、楽曲属性情報とに基づいて、前記年齢当時に流行した楽曲データを選択する。具体的には、年齢情報が18才〜19才の年齢を示している場合、ユーザの誕生日が1982年1月1日場合、前記年齢は、2000年1月1日〜2001年1月1日に換算され、当該時期と流行時期とが合致する楽曲データが選択される。そして、CPU11は、ステップS428で検索された各楽曲を特定するための楽曲IDを含む楽曲リストを再生装置2に送信し(ステップS429)、再生装置2のCPU21は、電子アルバム作成装置1から送信された楽曲リストを受信し(ステップS430)、処理をステップS418に戻す。
【0139】
ステップS425で年齢変更無しと判定した場合(ステップS425:NO)、再生装置2のCPU21は、楽曲データを所定時間以上再生したか否かを判定する(ステップS431)。所定時間以上再生したと判定した場合(ステップS431:YES)、CPU21は、処理をステップS418に戻す。
【0140】
所定時間未満であると判定した場合(ステップS431:NO)、CPU21は、次の画像を表示するか否かを判定する(ステップS432)。次の画像を表示すると判定した場合(ステップS432:YES)、CPU21は、処理をステップS411に戻す。次の画像を表示しないと判定した場合(ステップS432:NO)、CPU21は、再生を終了するか否かを判定する(ステップS433)。
【0141】
再生を終了しないと判定した場合(ステップS433:NO)、CPU21は、処理をステップS422に戻す。再生を終了すると判定した場合(ステップS433:YES)、CPU21は、楽曲付き電子アルバムのスライドショー再生に係る処理を終える。
【0142】
実施の形態4に係る電子アルバムシステムにあっては、楽曲の流行時期をユーザ自身の年齢によって指定し、指定された年齢当時に流行した楽曲データを再生することができ、感慨深く電子アルバムを閲覧することができる。流行時期の指定を、西暦でなく各ユーザの年齢によって行うことができるため、流行時期を感覚的に指定することができる。
例えば、画像データの撮影時に2000年4月1日〜2004年3月31日のような時間幅があるような場合、この4年間に流行した楽曲が順次再生されるが、図26(b)に示すようにユーザが撮影当時の年齢を18才に指定すると、ユーザが18才であった時に流行した楽曲データが再生され、図26(c)に示すように年齢を22才に指定すると、ユーザが22才に流行した楽曲データが再生される。
【0143】
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0144】
【図1】本発明に係る電子アルバムシステムの構成を示す模式図である。
【図2】本発明に係る電子アルバム作成装置の構成を示すブロック図である。
【図3】画像データベースの一例を概念的に示す説明図である。
【図4】楽曲データベースを概念的に示す説明図である。
【図5】ヒット曲データベースを概念的に示す説明図である。
【図6】再生装置の構成を示すブロック図である。
【図7】マイページ画像の一例を示す模式図である。
【図8】写真の投稿に係る処理手順を示すフローチャートである。
【図9】写真の投稿に係る処理手順を示すフローチャートである。
【図10】写真画像データの選択画面の一例を示す模式図である。
【図11】画像ファイルのデータ構造を概念的に示す説明図である。
【図12】画像属性情報の編集画面の一例を示す模式図である。
【図13】楽曲付き電子アルバムのスライドショー再生に係る処理手順を示すフローチャートである。
【図14】楽曲付き電子アルバムのスライドショー再生に係る処理手順を示すフローチャートである。
【図15】楽曲付き電子アルバムのスライドショー再生に係る処理手順を示すフローチャートである。
【図16】検索された画像のサムネイル画像一覧を含むマイページの一例の模式図である。
【図17】スライドショー再生画像の一例を示す模式図である。
【図18】実施の形態2における楽曲付き電子アルバムのスライドショー再生に係る処理手順を示すフローチャートである。
【図19】実施の形態2における楽曲付き電子アルバムのスライドショー再生に係る処理手順を示すフローチャートである。
【図20】本発明の実施の形態3に係る電子アルバムシステムの構成を示す模式図である。
【図21】携帯電話機の構成を模式的に示すブロック図である。
【図22】実施の形態3における画像データベースの一例を概念的に示す説明図である。
【図23】楽曲関連位置データベースの一例を概念的に示す説明図である。
【図24】ユーザ情報データベースの一例を概念的に示す説明図である。
【図25】実施の形態4における画像データベースの一例を概念的に示す説明図である。
【図26】実施の形態4におけるスライドショー再生画像の一例を示す模式図である。
【図27】実施の形態4における楽曲付き電子アルバムのスライドショー再生に係る処理手順を示すフローチャートである。
【図28】実施の形態4における楽曲付き電子アルバムのスライドショー再生に係る処理手順を示すフローチャートである。
【図29】実施の形態4における楽曲付き電子アルバムのスライドショー再生に係る処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0145】
1 電子アルバム作成装置
2 再生装置
3 記録媒体
4 コンピュータプログラム
11 CPU
14 通信部
18 記憶装置
18a 画像データベース
18b 楽曲データベース
18c ヒット曲データベース
21 CPU
25 通信部
202 携帯電話機(再生装置)
N 通信網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
写真の画像データを記憶する記憶装置から特定の画像データを検索し、検索された画像データを編集し、編集して得たデータを送信する電子アルバム作成装置と、該電子アルバム作成装置から送信されたデータを受信し、再生する再生装置とを備える電子アルバムシステムであって、
前記電子アルバム作成装置は、
画像データ及び該画像データの属性を示す画像属性情報を記憶する画像記憶手段と、
楽曲データ及び該楽曲データの属性を示す楽曲属性情報を記憶する楽曲記憶手段と、
前記画像属性情報及び前記楽曲属性情報に基づいて、前記特定の画像データに関連する楽曲データを選択する選択手段と、
前記特定の画像データ及び前記選択手段が選択した楽曲データを送信する送信手段と
を備え、
前記再生装置は、
前記送信手段が送信した画像データ及び楽曲データを受信する受信手段と、
該受信手段が受信した画像データ及び楽曲データを並行的に再生する再生手段と
を備えることを特徴とする電子アルバムシステム。
【請求項2】
前記再生装置は、
画像データ及び該画像データの画像属性情報を送信する手段を備え、
前記電子アルバム作成装置は、
前記再生装置から送信された画像データ及び画像属性情報を受信する手段を備え、
前記画像記憶手段は、
受信した画像データ及び画像属性情報を記憶するようにしてある
ことを特徴とする請求項1に記載の電子アルバムシステム。
【請求項3】
前記再生装置は、
画像データ及び画像属性情報を含む画像ファイルを送信する手段を備え、
前記電子アルバム作成装置は、
前記再生装置から送信された画像ファイルを受信する手段と、
受信した画像ファイルから画像属性情報を抽出する手段と
を備え、
前記画像記憶手段は、
抽出された画像属性情報を記憶するようにしてある
ことを特徴とする請求項2に記載の電子アルバムシステム。
【請求項4】
前記画像属性情報及び楽曲属性情報は時間の情報を含む
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の電子アルバムシステム。
【請求項5】
前記画像属性情報は、画像データの撮影時を示す情報を含み、
前記楽曲属性情報は、楽曲データの流行時期を示す情報を含む
ことを特徴とする請求項4に記載の電子アルバムシステム。
【請求項6】
前記再生装置は、
画像データを検索するための時間情報を送信する手段を備え、
前記電子アルバム作成装置は、
前記再生装置から送信された時間情報を受信する手段と、
受信した時間情報に基づいて、特定の画像データを検索する手段と
を備え、
前記送信手段は、
前記特定の画像データを時系列順に送信するようにしてある
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電子アルバムシステム。
【請求項7】
前記電子アルバム作成装置は、
使用者の誕生時を示す誕生時情報を記憶する手段を備え、
前記再生装置は、
前記使用者の年齢を示す年齢情報を送信する手段を備え、
更に、前記電子アルバム作成装置は、
前記再生装置から送信された年齢情報を受信する手段を備え、
前記選択手段は、
受信した年齢情報、前記誕生時情報及び楽曲属性情報に基づいて、楽曲データを選択するようにしてある
ことを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか一つに記載の電子アルバムシステム。
【請求項8】
前記再生装置は、
複数の楽曲データを再生する場合、各楽曲データを所定時間以上再生するようにしてある
ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の電子アルバムシステム。
【請求項9】
前記電子アルバム作成装置は、
前記選択手段が複数の楽曲データを選択した場合、各楽曲データを識別するための複数の楽曲識別情報を送信する手段を備え、
前記再生装置は、
前記電子アルバム作成装置から送信された楽曲識別情報を受信する手段と、
受信した複数の楽曲識別情報から一又は複数の楽曲識別情報を選択する手段と、
選択された楽曲識別情報で特定される楽曲データを再生する手段と
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載の電子アルバムシステム。
【請求項10】
写真の画像データを記憶する記憶装置から特定の画像データを検索し、検索された画像データを編集し、編集して得たデータを送信する電子アルバム作成装置であって、
画像データ及び該画像データの属性を示す画像属性情報を記憶する画像記憶手段と、
楽曲データ及び該楽曲データの属性を示す楽曲属性情報を記憶する楽曲記憶手段と、
前記画像属性情報及び前記楽曲属性情報に基づいて、前記特定の画像データに関連する楽曲データを選択する選択手段と
を備えることを特徴とする電子アルバム作成装置。
【請求項11】
写真の画像データを記憶する記憶装置から特定の画像データを検索し、検索された画像データを編集する電子アルバム作成方法であって、
画像データ及び該画像データの属性を示す画像属性情報を記憶する画像記憶手段と、楽曲データ及び該楽曲データの属性を示す楽曲属性情報を記憶する楽曲記憶手段とを用意し、
前記画像属性情報及び前記楽曲属性情報に基づいて、前記特定の画像データに関連する楽曲データを選択する
ことを特徴とする電子アルバム作成方法。
【請求項12】
コンピュータに、写真の画像データを記憶した記憶装置から特定の画像データを検索さ
せるステップと、
コンピュータに、画像データの属性を示す画像属性情報、及び楽曲データの属性を示す楽曲属性情報に基づいて、前記特定の画像データに関連する楽曲データを選択させるステップと
を備えることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2009−20836(P2009−20836A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−184892(P2007−184892)
【出願日】平成19年7月13日(2007.7.13)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】