説明

電子ペーパー書込装置及び電子ペーパー

【課題】写真プリントとして渡す場合に電子ペーパー1枚あたりのコストを低減でき、また各種のサイズが選択できる電子ペーパー書込装置を得る。
【解決手段】少なくとも画像を表示する表示領域と、該表示領域に接続された電極部とを有する電子ペーパーに画像を形成する電子ペーパー書込装置であって、電極部に接続され、表示領域に画像を表示させるためのドライバ部と、少なくともドライバ部を制御する制御部と、電子ペーパーを装置外に排出する排出部と、を有し、ドライバ部と電極部を接続して表示領域に画像を表示させた後、ドライバ部を分離させ、排出部より電子ペーパーを装置外へ排出する電子ペーパー書込装置とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ペーパーに画像を形成する電子ペーパー書込装置及び電子ペーパーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、薄型且つ軽量で、紙媒体に代わる表示媒体として電子書籍、電子新聞等の用途として電子ペーパーの開発が進められている。この電子ペーパーは、表示した画像が無電源状態でも画像が保持されると共に、書き換えも可能なものである。
【0003】
このような、電子ペーパーをデジタルスチルカメラの着脱可能な情報表示手段として用い、カメラ内の記録メディアに記録されている画像を一覧表示するインデックス画像を表示させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、電子カメラと、感熱フィルムに画像を記録し出力するカラープリンタを一体にしたカラープリンタ内蔵カメラが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−333399号公報
【特許文献2】特開平5−34815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載のデジタルスチルカメラは、記録メディアにインデックス画像データの保存を不要とするために、電子ペーパーをインデックス画像の表示装置として使用するものであり、写真プリントとして渡すためのものとしては考えられておらず、更に電子ペーパーのサイズが制約されてしまうという問題がある。
【0007】
また、上記特許文献2に記載のカラープリンタ内蔵カメラは、プリンタ部のサイズで出力する写真のサイズが制約されてしまうという問題がある。
【0008】
一方、カラー画像の表示可能な電子ペーパーとしては各種の方式が知られているが、画像を表示する表示領域と、表示領域に接続された電極部と、電極部に接続されて表示領域に画像を表示させるためのドライバ部とを有しているものが一般的である。このような電子ペーパーを従来のように写真プリントとして渡そうとすると、画像形成以降では不要なドライバ部も付帯しているため1枚あたりのコストが高くなるという問題がある。
【0009】
本発明は上記問題に鑑み、写真プリントとして渡す場合に電子ペーパー1枚あたりのコストを低減でき、また各種のサイズが選択できる電子ペーパー書込装置を得ること及び、写真プリントとして渡す場合に電子ペーパー1枚あたりのコストを低減できる電子ペーパーを得ることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題は、下記の構成により達成される。
【0011】
1.少なくとも画像を表示する表示領域と、該表示領域に接続された電極部とを有する電子ペーパーに画像を形成する電子ペーパー書込装置であって、
前記電極部に接続され、前記表示領域に画像を表示させるためのドライバ部と、
少なくとも前記ドライバ部を制御する制御部と、
前記電子ペーパーを装置外に排出する排出部と、を有し、
前記ドライバ部と前記電子ペーパーの電極部を接続して前記表示領域に画像を表示させた後、前記ドライバ部を分離させ、前記排出部より前記電子ペーパーを装置外へ排出することを特徴とする電子ペーパー書込装置。
【0012】
2.画像が表示された電子ペーパーを装置外へ排出するモードと、排出しないモードを有していることを特徴とする前記1に記載の電子ペーパー書込装置。
【0013】
3.撮影を行うカメラと接続し、該カメラで撮影された画像データが入力される入力端子を有することを特徴とする前記1又は2に記載の電子ペーパー書込装置。
【0014】
4.画像データが記録された記録媒体が挿入されるスロットを有することを特徴とする前記1又は2に記載の電子ペーパー書込装置。
【0015】
5.少なくとも画像を表示する表示領域と、
該表示領域に接続された電極部と、を有し
前記表示領域に画像を表示させるためのドライバ部が、前記電極部と接続及び分離可能となされていることを特徴とする電子ペーパー。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、写真として渡す場合に電子ペーパー1枚あたりのコストを低減できる電子ペーパー書込装置が得られると共に、写真として渡す場合に電子ペーパー1枚あたりのコストを低減できる電子ペーパーを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施の形態に係る電子ペーパー書込装置の一例を示す外観図である。
【図2】図1に示す電子ペーパー書込装置とカメラが接続された状態を示す図である。
【図3】本実施の形態に係る電子ペーパー書込装置の概要を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態に係る電子ペーパーの電極構造を示す模式図である。
【図5】本実施の形態に係る電子ペーパー書込装置の書き込み部周辺の構成と動作を示す模式図である。
【図6】本実施の形態に係る電子ペーパー書込装置の動作概略を示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態に係る電子ペーパー書込装置の各動作時の状態を示す模式図である。
【図8】本実施の形態に係る電子ペーパー書込装置の動作概略の変形例を示すフローチャートの一部である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、実施の形態により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0019】
図1は、本実施の形態に係る電子ペーパー書込装置の一例を示す外観図である。
【0020】
図1に示すように、電子ペーパー書込装置1は、電子ペーパーの画像を表示する表示領域が視認可能な表示窓11と、操作部12と、記憶媒体であるメモリーカードが挿脱可能なカードスロット13、電子ペーパーを装置外へ排出するための排出部である排出口14を有している。さらに、電子ペーパー書込装置1は、カメラと接続される接続部5を有しており、接続部5はカメラで撮影された画像データが入力される入力端子となっている。なお、不図示であるが、警告或いは動作状況等を表示する表示部等を備えている事が好ましい。
【0021】
図2は、図1に示す電子ペーパー書込装置1とカメラ2が接続された状態を示す図である。
【0022】
図2に示すように、電子ペーパー書込装置1とカメラ2は、接続部5で接続されている。カメラ2は、デジタルカメラであり、撮影した画像を記録媒体に記録することができるものである。なお、電子ペーパー書込装置1とカメラ2は信号の授受を行うコード等で接続されていてもよい。
【0023】
図3は、本実施の形態に係る電子ペーパー書込装置1の概要を示すブロック図である。
【0024】
電子ペーパー書込装置1は、カメラ2との通信及び電子ペーパー書込装置1の各部の動作を制御する制御部15を有している。制御部15は、ROM16に記憶されているプログラムを読み出し、作業領域としてのRAM17に展開し各種の動作制御を行うようになっている。
【0025】
制御部15は、カメラ2との通信及び撮影された画像データの取り込み、カードスロット13に挿入されたメモリーカードの画像データの取り込み、電子ペーパー排出機構部18の駆動制御、操作部12からの入力に基づく各部の動作制御等を行う。更に、制御部15は、電子ペーパーDPへの画像の書き込みを行う走査ドライバ部23及びデータドライバ部24の動作制御も行うようになっている。また、走査ドライバ部23及びデータドライバ部24を電子ペーパーDPと接続及び離間(分離)させるためのドライバ移動部19の駆動制御も行うようになっている。
【0026】
図4は、本実施の形態に係る電子ペーパーの電極構造を示す模式図である。
【0027】
電子ペーパーDPの表示領域DPaには、走査電極部31H〜31Hと、信号電極部31V〜31Vが形成されている。走査電極部31H〜31Hには走査ドライバ部23、信号電極部31V〜31Vにはデータドライバ部24が接続されている。
【0028】
表示領域DPaに画像を表示させる場合には、まず、走査ドライバ部23が走査電極部31Hを書き込み可能状態とし、データドライバ部24で信号電極部31V〜31Vを画像データに基づいて、それぞれに電圧を印加することで、走査電極部31H上の書き込みを行う。同様に、走査電極部31H以降を順次1本ずつ書き込み可能状態とし、データドライバ部24で各信号電極部31V〜31Vを画像データに基づいて電圧を印加することで、表示領域DPaに画像を表示させるようになっている。
【0029】
本実施の形態に係る電子ペーパーDPは、走査ドライバ部23と走査電極部31H〜31H、データドライバ部24と信号電極部31V〜31Vとが、それぞれ接続及び分離が可能となされている。
【0030】
図5は、本実施の形態に係る電子ペーパー書込装置1の書き込み部周辺の構成と動作を示す模式図である。同図(a)は書き込み部周辺を表示窓11方向から見た模式図であり、同図(b)、(c)は書き込み部周辺の断面模式図である。
【0031】
同図に示すように、走査ドライバ部23及びデータドライバ部24は配線パターンが形成されたプリント基板25上に実装されている。走査ドライバ部23及びデータドライバ部24と接続された配線パターンは、異方導電性を有する加圧導電ゴム26、27を介して、それぞれ電子ペーパーDPの表示領域に接続された走査電極部、信号電極部に接続される。電子ペーパーDPへの書き込み時には、同図(b)に示すように、走査電極部及び信号電極部とプリント基板25の間で、加圧導電ゴム26、27が押圧され、走査ドライバ部23と走査電極部、データドライバ部24と信号電極部が接続され、書き込みが行われる。なお、電子ペーパーDPの各電極部の反対側の面には、加圧導電ゴム26、27の圧力により電子ペーパーDPが撓まないよう、不図示の押さえ部材が設けられている。
【0032】
電子ペーパーDPへの書き込みが終了すると、不図示のドライバ移動部を駆動し、同図(c)に示すように、プリント基板25、走査ドライバ部23、データドライバ部24及び加圧導電ゴム26、27を、一体的に電子ペーパーDPから離間(分離)させる。この後、プリント排出モードの場合には、ローラR1〜R4を含む不図示の電子ペーパー排出機構部を駆動し、画像の形成された電子ペーパーDPが排出口14から排出可能となっている。即ち、排出された電子ペーパーには、ドライバ部がなく、写真プリントとして渡す場合の、電子ペーパー1枚あたりのコストを低減することができる。
【0033】
以下、本実施の形態に係る電子ペーパー書込装置1の動作概略について説明する。
【0034】
図6は、本実施の形態に係る電子ペーパー書込装置1の動作概略を示すフローチャートである。
【0035】
同図に示すフローチャートにおいて、まず、カメラと電子ペーパー書込装置を接続する(ステップS101)。これにより図2に示すように、カメラと電子ペーパー書込装置が接続された状態となる。
【0036】
次いで、電子ペーパー書込装置の電源がONされるのを待機する(ステップS102)。電子ペーパー書込装置の電源がONされる(ステップS102;Yes)と、再度電子ペーパー書込装置の電源がONされていることを確認(ステップS103;Yes)しつつ、撮影がなされるのを待機する(ステップS104)。撮影がなされると(ステップS104;Yes)、撮影された画像データがカメラから電子ペーパー書込装置へ接続部の入力端子を介して送信(ステップS105)され、電子ペーパー書込装置では画像データに基づき電子ペーパーに画像の書き込みが行われる(ステップS106)。即ち、このとき電子ペーパーに撮影画像が表示される。このステップS106においては、図5(b)に示すように、走査ドライバ部と走査電極部、データドライバ部と信号電極部が接続され、電子ペーパーへの書き込みが可能な状態となっている。
【0037】
次いで、撮影画像が表示された電子ペーパーを装置外へ排出するモード(プリント排出モード)に設定されているか否かを判断する(ステップS107)。プリント排出モードに設定されていない場合(ステップS107;No)には、ステップS103に戻る。即ち、プリント排出モードに設定されていない場合には、撮影される毎に最新の画像データに基づいて、電子ペーパーに最新の撮影画像の書き込み更新が行われる。
【0038】
プリント排出モードに設定されている場合(ステップS107;Yes)には、書き込み用ドライバを電子ペーパーから離間(分離)させる(ステップS108)。このステップS108での状態は、図5(c)に示すように、プリント基板25、走査ドライバ部23、データドライバ部24及び加圧導電ゴム26、27が、一体的に電子ペーパーDPから離間した状態となる。なお、プリント排出モードは、操作部12(図2参照)から入力されて設定される。
【0039】
次いで、電子ペーパーが装置外に排出される(ステップS109)。即ち、排出された電子ペーパーは、画像が表示された状態であり、書き込みに要するドライバ部は付随していない。この後、次の電子ペーパーを書き込み位置へローディングし、書き込み用ドライバを次の電子ペーパーに接続し(ステップS110)、ステップS103へ戻る。
【0040】
一方、ステップS103で電子ペーパー書込装置の電源がONからOFFへ切り換えられる(ステップS103;No)と、終了動作(ステップS111)を行った後、終了する。
【0041】
以上が、本実施の形態に係る電子ペーパー書込装置の動作概略である。
【0042】
図7は、本実施の形態に係る電子ペーパー書込装置の各動作時の状態を示す模式図である。
【0043】
電子ペーパー書込装置が、図1に示すような単体としてある場合及び、図2に示すようにカメラに単に接続された状態では、図7(a)に示す状態となっている。即ち、電子ペーパーDPには、走査ドライバ部と走査電極部、データドライバ部と信号電極部が接続され、書き込み可能状態となされている。また、プリント基板25の裏側には、電子ペーパーDP、DP、…DPが積載されている。
【0044】
図7(a)に示す状態で、カメラ側で撮影が行われると、上述のように電子ペーパーDPに撮影画像の書き込みが行われる。このとき、電子ペーパー書込装置が画像の表示された電子ペーパーを装置外へ排出するモード(プリント排出モード)に設定されている場合には、同図(b)に示すように、プリント基板25、走査ドライバ部23、データドライバ部24及び加圧導電ゴム26、27を、一体的に電子ペーパーDPから離間させる。
【0045】
次いで、同図(c)に示すように、電子ペーパーDPを排出口14から排出させ、積載されている電子ペーパーDPを書き込み位置に給送する。
【0046】
次いで、同図(d)に示すように、次の電子ペーパーDPが、書き込み位置に達すると給送を停止させ、プリント基板25、走査ドライバ部23、データドライバ部24及び加圧導電ゴム26、27を、一体的に移動させる。これにより、走査ドライバ部23と電子ペーパーDPの走査電極部、データドライバ部24と電子ペーパーDPの信号電極部が加圧導電ゴム26、27を介して接続され、電子ペーパーDPへの書き込みが可能な状態となされる。
【0047】
このような動作を繰り返すことで、順次電子ペーパーに画像を書き込み、装置外へ排出することができる。
【0048】
電子ペーパー書込装置が、プリント排出モードに設定されていない場合には、同図(a)に示す状態を維持し、撮影される毎に最新の画像データに基づいて、電子ペーパーDPに最新の撮影画像の書き込み更新が行われる。
【0049】
なお、排出口14には、塵埃の侵入を防止する扉部材を配置し、開閉を行うようにすることが好ましい。また、排出される電子ペーパーの電極部に保護テープを貼り付ける、保護テープ貼付部を有していることが好ましい。このようにすることで、静電気等で不用意に画像が変化することを防止することができる。
【0050】
図8は、本実施の形態に係る電子ペーパー書込装置1の動作概略の変形例を示すフローチャートの一部である。同図に示すフローは、図6に示したフローチャートのS101〜S111まで同様であり、ステップS110以降にステップS121〜S123が追加されたものである。このため、ステップS109〜S123についてのみ説明する。
【0051】
ステップS109において、画像の書き込まれた電子ペーパーが装置外に排出された後、ステップS110において、次の電子ペーパーを書き込み位置へローディングし、書き込み用ドライバ部が次の電子ペーパーに接続される。
【0052】
この後、ローディングされた電子ペーパーに同じ画像の書き込みが行われる(ステップS121)。この後、同じ画像の書き込まれた電子ペーパーを排出するか否か判断する(ステップS122)。この判断は、例えば、電子ペーパー書込装置に備えられた警告或いは動作状況等を表示する表示部等に排出するか否かを使用者に判断させる表示を行い、使用者の操作部からの入力を待機すればよい。
【0053】
同じ画像の書き込まれた電子ペーパーを排出する(ステップS122;Yes)と判断された場合は、ステップS108に戻り、ステップS108〜S122を繰り返す。同じ画像の書き込まれた電子ペーパーを排出しない(ステップS122;No)と判断された場合は、電子ペーパーに書き込まれた画像を消去してステップS103に戻るようにする。
【0054】
このようにすることで、撮影した画像を使用者の所望の枚数だけ排出することができる。
【0055】
なお、上記の実施の形態においては、撮影後即座に電子ペーパーに画像書き込みを行う例で説明したが、これに限るものでなく、カメラの記憶媒体に既に記録されている画像データを読み出して、同様の動作を行うように構成してもよい。
【0056】
この場合には、図6におけるステップS104として、例えば、カメラの記憶媒体に記録されている画像データのうち、所望の画像データの選択を行うようにし、ステップS105においては、選択された画像データがカメラから電子ペーパー書込装置へ接続部の入力端子を介して送信されるようにすればよい。
【0057】
また、本実施の形態に係る電子ペーパー書込装置は、カメラと接続せず、カードスロット13(図1参照)に画像データが記録された記録媒体を挿入し、この記録媒体から画像データを読み出して、同様の動作を行わせることも可能である。この場合には、図6に示すステップS101、S102を削除した動作となり、更に、ステップS104として、例えば、カードスロットに挿入された記録媒体に記録されている画像データのうち、所望の画像データの選択を行うようにし、ステップS105においては、選択された画像データが、挿入された記録媒体から読み出されるようにすればよい。
【0058】
また、本実施の形態に係る電子ペーパー書込装置に用いられる電子ペーパーとしては、例えば、コレステリック液晶方式、マイクロカプセル型電気泳動方式、電子粉流体方式等のマトリクス方式での書き換えが可能な方式のものが適用できる。
【0059】
以上説明したように、電子ペーパー書込装置において、ドライバ部と電子ペーパーの電極部を接続して表示領域に画像を表示させた後、ドライバ部を分離させ、排出部より電子ペーパーを装置外へ排出するよう構成することで、写真として渡す場合に電子ペーパー1枚あたりのコストを低減できる。
【0060】
また、表示領域に画像を表示させるためのドライバ部が、電極部と接続及び分離可能とした電子ペーパーとすることにより写真として渡す場合に電子ペーパー1枚あたりのコストを低減できる。
【0061】
更に、例えば、名刺サイズ(91mm×55mm)、カードサイズ(85mm×54mm)、はがきサイズ等の各種のサイズの電子ペーパーに対応して本実施の形態に係る電子ペーパー書込装置を用意すれば、所望のサイズの電子ペーパーに対応した電子ペーパー書込装置を選択してカメラと接続できるため、所望の各種のサイズの電子ペーパーへの画像形成が可能となる。
【符号の説明】
【0062】
1 電子ペーパー書込装置
2 カメラ
5 接続部
11 表示窓
12 操作部
13 カードスロット
14 排出口
15 制御部
23 走査ドライバ部
24 データドライバ部
25 プリント基板
26、27 加圧導電ゴム
31H 走査電極部
31V 信号電極部
R1、R2、R3、R4 ローラ(電子ペーパー排出機構部)
DP 電子ペーパー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも画像を表示する表示領域と、該表示領域に接続された電極部とを有する電子ペーパーに画像を形成する電子ペーパー書込装置であって、
前記電極部に接続され、前記表示領域に画像を表示させるためのドライバ部と、
少なくとも前記ドライバ部を制御する制御部と、
前記電子ペーパーを装置外に排出する排出部と、を有し、
前記ドライバ部と前記電子ペーパーの電極部を接続して前記表示領域に画像を表示させた後、前記ドライバ部を分離させ、前記排出部より前記電子ペーパーを装置外へ排出することを特徴とする電子ペーパー書込装置。
【請求項2】
画像が表示された電子ペーパーを装置外へ排出するモードと、排出しないモードを有していることを特徴とする請求項1に記載の電子ペーパー書込装置。
【請求項3】
撮影を行うカメラと接続し、該カメラで撮影された画像データが入力される入力端子を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子ペーパー書込装置。
【請求項4】
画像データが記録された記録媒体が挿入されるスロットを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子ペーパー書込装置。
【請求項5】
少なくとも画像を表示する表示領域と、
該表示領域に接続された電極部と、を有し
前記表示領域に画像を表示させるためのドライバ部が、前記電極部と接続及び分離可能となされていることを特徴とする電子ペーパー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−204249(P2010−204249A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−47803(P2009−47803)
【出願日】平成21年3月2日(2009.3.2)
【出願人】(303000408)コニカミノルタオプト株式会社 (3,255)
【Fターム(参考)】