説明

電子回路、その制御方法及び画像形成装置

【課題】内部メモリを有する電子回路において、待機状態での動作要求時の処理効率および省電力化の向上を図れる電子回路を提供する。
【解決手段】電子回路31は、通常モードにおいて外部メモリ34とアクセス可能な制御部41と、外部メモリより消費電力の少ない内部メモリ44と、ネットワークI/F67と、省電力モードにおいて、ネットワークI/F67から内部メモリ44へのアクセスを可能とする第2アクセス経路G2,F2と、経路切替部65とを含む。経路切替部65は、通常モードから省電力モードへの切替時に、制御部41の制御に応じて、外部メモリ34への第1アクセス経路G1を第2アクセス経路G2,F2に切替えることによって、通常モードにおいて外部メモリ用のアドレスがマッピングされていたアドレス空間を、内部メモリ用のアドレス空間に切替る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子回路、該電子回路の制御方法、及び該電子回路を備えた画像形成装置に関し、詳しくは、内部メモリを有する電子回路の待機状態における省電力化と処理効率の向上とを図る技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子回路の待機状態における消費電力を低減させる技術として、例えば、特許文献1に、待機状態に移行する場合に、電子回路に接続される外部メモリに記憶されているデータを電子回路の内部メモリに退避させ、消費電力の削減と処理効率の向上とを図る技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−011449号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、上記のように状態を移行させる場合、所定量の消費電力の削減を行なえるものの、待機状態(省電力モード)において、さらなる省電力の余地も残されている。また、待機状態においても外部ネットワークからの要求を受けて動作する必要性が求められており、その際の処理効率の向上を図ることも所望されていた。
【0005】
本発明は、内部メモリを有する電子回路において、待機状態での動作要求時の処理効率および省電力化の向上を図る技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明に係る電子回路は、通常モードと、前記通常モードより電力消費の少ない省電力モードとにおいて動作する電子回路であって、前記通常モードにおいて外部メモリとアクセス可能な制御部と、前記通常モードおよび前記省電力モードにおいて前記制御部によってアクセスされる、前記外部メモリより消費電力の少ない内部メモリと、外部ネットワークに接続されるネットワークI/Fと、前記通常モードにおいて、前記ネットワークI/Fから前記外部メモリへのアクセスを可能とする第1アクセス経路と、前記省電力モードにおいて、前記ネットワークI/Fから前記内部メモリへのアクセスを可能とする第2アクセス経路と、前記通常モードから前記省電力モードへの切替時に、前記制御部の制御に応じて、前記第1アクセス経路を前記第2アクセス経路に切替えることによって、前記通常モードにおいて前記外部メモリ用のアドレスがマッピングされていたアドレス空間を、前記内部メモリ用のアドレス空間に切替る経路切替部とを備える。
【0007】
本構成によれば、省電力モードにおいて、ネットワークからネットワークI/F(インターフェイス)を介して外部メモリに替えて、外部メモリより消費電力の少ない内部メモリにアクセスすることができる。その際、外部メモリ用のアドレスマップ領域(論理アドレス空間)に内部メモリ用のアドレス空間(論理アドレス空間)が配置されるため、ネットワークI/FのDMAアドレスを変更する必要がない。そのため、省電力モード(待機状態)でのネットワークからの内部メモリへのアクセス要求時(動作要求時)の処理効率および省電力化の向上を図ることができる。
【0008】
第2の発明は、第1の発明の電子回路において、前記第1アクセス経路は、第1経路セレクタおよび外部メモリI/Fを含み、前記第2アクセス経路は、前記第1経路セレクタ、前記経路切替部、および第2経路セレクタを含み、前記第1経路セレクタは前記ネットワークI/Fに接続され、前記第2経路セレクタは前記内部メモリに接続され、前記経路切替部は、前記通常モードから前記省電力モードへの切替時に、前記第1経路セレクタおよび前記第2経路セレクタの切替えを制御して、前記第1アクセス経路を前記第2アクセス経路に切替える。
本構成によれば、第1経路セレクタおよび第2経路セレクタを簡単な回路で構成することができる。
【0009】
第3の発明は、第1または第2の発明の電子回路において、前記省電力モードにおいて、前記外部メモリI/Fへのクロック信号の供給が停止される。
本構成によれば、省電力モードにおいてネットワークI/Fを介して内部メモリにデータを受信する場合の消費電力の削減を確実に図ることができる。
【0010】
第4の発明は、第1から第3の発明のいずれか一つの電子回路において、前記通常モードにおいて前記制御部が前記内部メモリにアクセスするための第3アクセス経路であって、内部メモリI/Fを含む第3アクセス経路と、前記省電力モードにおいて前記制御部が前記内部メモリにアクセスするための第4アクセス経路であって、前記内部メモリI/Fより消費電力の少ない低電力内部メモリI/Fを含む前記第4アクセス経路とをさらに備え、前記経路切替部は、前記通常モードから前記省電力モードへの切替時に、前記制御部の制御に応じて、前記第3アクセス経路を前記第4アクセス経路に切替える。
本構成によれば、省電力モードにおいて、制御部が内部メモリにアクセスする際に、内部メモリI/Fより消費電力の少ない低電力内部メモリI/Fが使用されるため、より省電力化することができる。
【0011】
第5の発明は、第4の発明の電子回路において、前記第4アクセス経路は、第3経路セレクタを含み、前記第3経路セレクタは、前記内部メモリI/F、前記低電力内部メモリI/Fおよび前記内部メモリに接続され、前記内部メモリと、前記内部メモリI/Fあるいは前記低電力内部メモリI/Fとの接続を選択し、前記経路切替部は、前記通常モードから前記省電力モードへの切替時に、前記低電力内部メモリI/Fおよび前記第3経路セレクタを制御して、前記第3アクセス経路を前記第4アクセス経路に切替える。
本構成によれば、低電力内部メモリI/Fおよび第3経路セレクタを簡単な回路で構成することができる。
【0012】
第6の発明は、第5の発明の電子回路において、前記第2経路セレクタと前記第3経路セレクタとが一個の経路セレクタによって構成される。
本構成によれば、電子回路の構成を簡略化できる。
【0013】
第7の発明は、第4から第6の発明のいずれか一つの電子回路において、前記省電力モードにおいて、前記内部メモリI/Fへのクロック信号の供給が停止される。
本構成によれば、省電力モードにおいてさらなる消費電力の削減を図ることができる。
【0014】
第8の発明は、第1から第7の発明のいずれか一つの電子回路において、前記制御部は、前記通常モードにおいて動作する第1制御部と、前記省電力モードにおいて動作する第2制御部とを含み、前記第1制御部は、前記通常モードから前記省電力モードへの切替時に、前記第2制御部用のプログラムを前記外部メモリから読み出し前記内部メモリに格納した後、前記第2制御部を起動し、その後、自身の動作を停止する。
本構成によれば、省電力モード時に、省電力モードの用途に適した第2制御部を使用することができ、さらに省電力化することができる。
【0015】
第9の発明に係る画像形成装置は、被記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電子回路と、前記電子回路の制御に基づいて、画像を形成する画像形成部とを備え、前記内部メモリI/Fは、画像データを処理するための画像処理用I/Fであり、前記内部メモリは、前記画像データが格納される画像処理用メモリである。
本構成によれば、省電力モードでのネットワークからの画像形成装置の画像処理用メモリへのアクセス要求時(動作要求時)の処理効率および、画像形成装置の省電力化の向上を図ることができる。
【0016】
第10の発明に係る電子回路の制御方法は、通常モードと、前記通常モードより電力消費の少ない省電力モードとにおいて動作する電子回路のモード切替えに係る制御方法であって、前記電子回路は、外部ネットワークに接続されるネットワークI/Fと外部メモリより消費電力の少ない内部メモリを含み、前記通常モードにおいて、第1アクセス経路を介して前記ネットワークI/Fから前記外部メモリにアクセスする工程と、前記通常モードから前記省電力モードへの切替時において、前記第1アクセス経路から、前記省電力モードにおいて前記ネットワークI/Fから前記内部メモリへのアクセスを可能とする第2アクセス経路に切替えることによって、前記通常モードにおいて前記外部メモリ用のアドレスがマッピングされていたアドレス空間を、前記内部メモリ用のアドレス空間に切替える第1経路切替工程とを含む。
【0017】
本構成によれば、通常モードから省電力モードへの切替時に、外部メモリ用のアドレスマップ領域(アドレス空間)に内部メモリ用のアドレス空間が配置されるため、ネットワークI/FのDMAアドレスを変更する必要がない。そのため、省電力モード(待機状態)でのネットワークからの内部メモリへのアクセス要求時(動作要求時)の処理効率および省電力化の向上を図ることができる。
【0018】
第11の発明は、第10の発明の電子回路の制御方法において、前記電子回路は、前記通常モードにおいて動作する第1制御部と、前記省電力モードにおいて動作する第2制御部とを含み、前記通常モードから前記省電力モードへの切替時において、前記内部メモリI/Fを含む第3アクセス経路から、前記内部メモリI/Fより消費電力の少ない低電力内部メモリI/Fを含む第4アクセス経路に切替える経路切替工程と、前記第1制御部によって、前記第2制御部用のプログラムを前記外部メモリから読み出し、前記第4アクセス経路を介して該プログラムを前記内部メモリに格納する工程と、前記第1制御部によって、前記第2制御部を起動し、当該第1制御部の動作を停止する工程とをさらに含み、その後、前記第1経路切替工程が、前記第2制御部の制御に応じて実行される。
本構成によれば、省電力モード時に、省電力モードの用途に適した第2制御部を使用することができ、さらに省電力化することができる。
【0019】
第12の発明は、第10または第11の発明の電子回路の制御方法において、前記電子回路は、被記録媒体に画像を形成する画像形成装置に配置され、画像形成の制御に利用される電子回路であり、前記内部メモリI/Fは、画像データを処理するための画像処理用I/Fであり、前記内部メモリは、前記画像データが格納される画像処理用メモリである。
本構成によれば、省電力モードでのネットワークからの画像形成装置の画像処理用メモリへのアクセス要求時(動作要求時)の処理効率および、画像形成装置の省電力化の向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、内部メモリを有する電子回路において、待機状態での動作要求時の処理効率および省電力化の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施形態に係るプリンタの概略的な電気的構成を示すブロック図
【図2】プリンタの電子回路の概略的な電気的構成を示すブロック図
【図3】モード切替え時のメインおよびサブCPUの動作を示すフローチャート
【図4】モード変更に係るアドレスマップの変更を示す説明図
【図5】別の、モード変更に係るアドレスマップの変更を示す説明図
【発明を実施するための形態】
【0022】
<実施形態>
本発明の一実施形態について図1から図4を参照して説明する。
1.印刷システムの電気的構成
図1は、コンピュータ10と、プリンタ30(画像形成装置の一例)とを含む印刷システムの電気的構成を示すブロック図である。
【0023】
コンピュータ10は、CPU11、ROM12、RAM13、ハードディスクドライブ14、キーボードやポインティングデバイス等を有する操作部15、液晶ディスプレイ等を有する表示部16、LAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワーク20に接続されるネットワークインターフェイス17等を含む。ハードディスクドライブ14には、OSや、印刷用のデータを作成可能なアプリケーションソフト、プリンタ30を制御するためのプリンタドライバなどの各種プログラムが記憶されている。
【0024】
プリンタ30は、ASIC(特定用途向け集積回路)31、外部ROM32、汎用の外部LSI33、SDRAM(同期ダイナミックRAM)34、操作部35、表示部36、および画像形成部37等を含む。ASIC31はメインCPU41、サブCPU42およびネットワークインターフェイス(I/F)67等を含む。外部ROM32はパラレルおよびシリアルROMを含む。
【0025】
外部ROM32には、プリンタ30の動作を制御するための各種プログラムが記録されており、通常、メインCPU41は、外部ROM(「外部メモリ」の一例)32から読み出したプログラムに従って、その処理結果をSDRAM(「外部メモリ」の一例)34やASIC内部の画像処理用SRAM44(図2参照)に記憶させながら、プリンタ30の動作を制御する。ネットワークI/F67は、ネットワーク20を介して外部のコンピュータ10等に接続されており、相互のデータ通信が可能となっている。
【0026】
プリンタ30は、動作状態として、印刷処理等の通常動作を行う通常モード(ノーマルモード)と、通常動作を行わない省電力モードであるスリープモードとを有する。
【0027】
操作部35は、複数のボタンを備え、ユーザによって印刷開始の指示や動作モード指示などの各種の入力操作が可能である。表示部36は、液晶ディスプレイやランプ等を備えており、各種の設定画面や動作状態等を表示することが可能である。画像形成部37は、用紙等の被記録媒体の表裏両面に印刷を行う機能を備えている。
【0028】
2.ASIC(電子回路)の構成
次に図2を参照して、ASIC31の構成を説明する。図2は、ASIC31の概略的な構成を示すブロック図である。
【0029】
ASIC31は、プリンタ30の動作モードに応じて、通常モード(ノーマルモード)と、通常モードより電力消費の少ない省電力モード(スリープモード)とにおいて動作する。
【0030】
ASIC31は、図2に示されるように、メインCPU(CPU0)41、サブCPU(CPU1)42、外部デバイスアクセス設定レジスタ43、および画像処理用SRAM(スタティックRAM;「内部メモリ」の一例)44を含む。画像処理用SRAM44は、通常モードにおいてはメインCPU41によってアクセスされ、省電力モードにおいてはメインCPU41あるいはサブCPU42によってアクセスされ、SDRAM34(外部メモリ)よりも消費電力が少ない。
【0031】
ASIC31は、各種バス接続回路として、バスブリッジ51,52、低速度BUSアービタ53、高速度BUSアービタ54、および外部バス調停回路55を含む。
【0032】
また、ASIC31は、各種インターフェイス(I/F)回路として、外部ROM−I/F61、外部LSI−I/F62、レジスタI/F63、第1スリープSRAM−I/F64、第2スリープSRAM−I/F65、SDRAM−I/F66、およびネットワークI/F67を含む。
【0033】
また、ASIC31は、各種セレクタ回路として、セレクタ71、第1スリープSRAMセレクタ72、および第2スリープSRAMセレクタ73を含む。
【0034】
さらに、ASIC31は、画像処理ブロック80を有し、画像処理ブロック80は、画像処理メモリI/F81および画像処理制御ブロック82等を含む。
【0035】
メインCPU(「制御部」および「第1制御部」の一例)41は、通常モードにおいて外部ROM32およびSDRAM34とアクセス可能である。また、メインCPU41は、通常モードから省電力モードへの切替時に、サブCPU42用のプログラムを外部メモリ、詳しくは、外部ROM32から読み出し、第1スリープSRAM−I/F64および第1スリープSRAMセレクタ72(第4アクセス経路)を介して該プログラムを画像処理用SRAM44に格納する。そして、メインCPU41は、サブCPU42を起動し、自身の動作を停止する。
【0036】
サブCPU42はメインCPU41によって起動されると、画像処理用SRAM44に格納された省電力モード中の制御プログラムを取り出し(フェッチし)、制御プログラムにしたがって省電力モード中の制御を行う。
【0037】
2−1.アクセス経路の構成
第2スリープSRAMセレクタ(「第1経路セレクタ」の一例)73およびSDRAM−I/F(「外部メモリI/F」の一例)66によって第1アクセス経路が構成される。第1アクセス経路によって、通常モードにおいて、ネットワークI/F67からSDRAM(外部メモリ)34へのアクセスが可能とされる。
【0038】
また、第2スリープSRAMセレクタ73、第2スリープSRAM−I/F65、および第1スリープSRAMセレクタ(「第2経路セレクタ」および「第3経路セレクタ」の一例)72によって第2アクセス経路が構成される。第2アクセス経路によって、省電力モードにおいて、ネットワークI/F67から画像処理用SRAM(内部メモリ)44へのアクセスが可能とされる。
【0039】
本実施形態では、第2スリープSRAM−I/F(「経路切替部」の一例)65は、通常モードから省電力モードへの切替時に、サブCPU42の制御に応じて、第1アクセス経路を第2アクセス経路に切替える。なお、メインCPU41の制御に応じて、第1アクセス経路を第2アクセス経路に切替えるようにしてもよい。
【0040】
また、レジスタI/F63、画像処理メモリI/F(「内部メモリI/F」の一例)81、および第1スリープSRAMセレクタ72によって第3アクセス経路が構成される。通常モードにおいて、メインCPU41は、第3アクセス経路を介して、画像処理用SRAM(内部メモリ)44にアクセスする。
【0041】
さらに、第1スリープSRAM−I/F64および第1スリープSRAMセレクタ72によって第4アクセス経路が構成される。ここで、第1スリープSRAM−I/F(「低電力内部メモリI/F」の一例)64は、画像処理メモリI/F81よりも消費電力が少ない。すなわち、画像処理メモリI/F81は、画像データの処理に利用されるため、回路規模が大きい。一方、第1スリープSRAM−I/F64の回路規模は小さく、消費電力が少ない。
【0042】
第1スリープSRAMセレクタ72は、画像処理メモリI/F81、第1スリープSRAM−I/F64および画像処理用SRAM44に接続され、画像処理用SRAM44と、画像処理メモリI/F81あるいは第1スリープSRAM−I/F64との接続を選択する。
【0043】
第4アクセス経路は、画像処理用SRAM44にアクセスするために、通常モードから省電力モードへの切替時においては、メインCPU41およびサブCPU42によって使用され、省電力モードにおいては、サブCPU42によって利用される。
【0044】
なお、本実施形態では、第2スリープSRAM−I/F(「経路切替部」の一例)65は、通常モードから省電力モードへの切替時に、メインCPU41の制御に応じて、第1スリープSRAM−I/F64および第1スリープSRAMセレクタ72を制御して第3アクセス経路を第4アクセス経路に切替える(切替信号Sk2,Sk3)。また、省電力モードにおいては、SDRAM−I/F66および画像処理メモリI/F81へのクロック信号の供給が停止される。
また、本実施形態では、ネットワークI/F67からのDMAアドレス(論理アドレス)のアドレスデコードは、例えば、高速度BUSアービタ54によって行われる。その際、ネットワークI/F67からのDMAアドレスは、SDRAM34および画像処理用SRAM44に対して、共通の物理アドレスとして第2スリープSRAMセレクタ73に供給される。
【0045】
3.モード切替時のASICの動作
次に、図3および図4を参照して、通常モード(ノーマルモード)から省電力モード(スリープモード)へのモード切替時のASIC31の動作を説明する。図3は、モード切替時のメインCPU41およびサブCPU42の各処理を示すフローチャートであり、図4は、モード切替に係るASIC(CPU)のメモリアドレスマップ(論理アドレスマップ)の遷移を示す説明図である。なお、図4のアドレスマップにおいて、通常モード時にSDRAM34のアドレス空間(アドレス領域)とされるアドレス空間、すなわち、アドレス(0x2000_0000)以降のアドレス空間が、高速度BUSアービタ54からアクセス可能な空間である。
【0046】
プリンタ30の電源がONされると、メインCPU(CPU0)41がリセット解除(リセット)され(ステップS100)、メインCPU41は通常モードにおいて通常動作する(ステップS105)。通常動作は、所定時間、プリンタ30に対する動作指令がされない等のスリープ状態突入条件が揃うまで(ステップS110:NO判定)継続される。
【0047】
スリープ状態突入条件が揃うと(ステップS110:YES判定)、メインCPU41は、画像処理メモリI/F81から画像処理用SRAM44へのアクセス経路(第3アクセス経路)を、第2スリープSRAM−I/F65および第1スリープSRAMセレクタ72を制御して、OFFする(ステップS115)。すなわち、図4の(2)モード切替時(モード変更準備段階)の「レジスタIF」に示されるように、通常モードにおいて「画像処理用SRAM」として使用されていた、メモリマップの領域が「未使用」とされる。
【0048】
また、メインCPU41は、画像処理ブロック80を含め、スリープ状態において使用しない回路ブロックの動作を停止し(ステップS120)、第2スリープSRAM−I/F65の切替え動作を制御して、第1スリープSRAM−I/F64(第4アクセス経路)の動作を有効にする(ステップS125)。ここで、ステップS115およびステップS125が、「第2経路切替工程」に相当する。
【0049】
そして、メインCPU41は、サブCPU(CPU1)42用のプログラムを外部ROM32またはSDRAM34から読み出す。次いで、メインCPU41は、第1スリープSRAM−I/F64の経路(第4アクセス経路)を利用して、図4の(2)モード切替時の「画像処理用SRAM使用状況」に示されるように、画像処理用SRAM44の所定の領域にサブCPU42用のプログラムを格納する(ステップS130)。
【0050】
次いで、メインCPU41は、サブCPU42をリセット解除し、サブCPU42へのクロック供給を開始する(ステップS135)。すると、サブCPU42は、クロック供給を受け動作を開始する。すなわち、サブCPU42は、第1スリープSRAM−I/F64の経路(第4アクセス経路)を介して、画像処理用SRAM44からプログラムの読み出し(フェッチ)を開始する(ステップS140)。
【0051】
次いで、サブCPU42は、所定の初期化動作を行うとともに(ステップS145)、初期化動作の終了等の正常動作開始に関するメッセージをメインCPU41に送信する(ステップS150)。この段階で画像処理ブロック80のクロックを停止することができる。
【0052】
メインCPU41は、サブCPU42からのメッセージを受信すると(ステップS155)、自身へのクロックを停止させて、クロック停止の情報をサブCPU42に通知するとともに、自身の動作を停止する(ステップS160,S165)。なお、停止中のメインCPU41は、プリンタ30に動作指示があると、割り込み信号で停止解除される。すなわち、通常モードに復帰する。
【0053】
サブCPU42は、メインCPU41のクロック停止を確認すると(ステップS170:YES判定)、第2スリープSRAM−I/F65の切替え動作を制御して、第1アクセス経路を無効にするとともに、第2アクセス経路を有効にする(ステップS175:「第1経路切替工程」に相当)。すなわち、第2スリープSRAMセレクタ73、第2スリープSRAM−I/F65、および第1スリープSRAMセレクタ72によって構成される第2アクセス経路が有効にされ、省電力モードにおいて、ネットワークI/F(外部I/F)67から画像処理用SRAM44へのアクセスが可能とされる。
【0054】
また、サブCPU42は、画像処理ブロック80とSDRAM−I/F66へのクロック信号の供給を停止し、画像処理ブロック80とSDRAM−I/F66の動作を停止させる。
【0055】
そして、省電力モードにおいてネットワークI/F67からのデータ受信があった場合(ステップS180:YES判定)、サブCPU42の制御に応じて、ネットワークI/F67からの受信データが、第2スリープSRAM−I/F65の経路、すなわち第2アクセス経路を介して画像処理用SRAM44の所定領域に書き込まれる(ステップS185)。この所定領域は、図4の(3)省電力モード時の「画像処理用SRAM使用状況」の「DMAエリア」に相当する。「DMAエリア」は、通常モード時にネットワークI/F67が使用していたアドレス領域(物理アドレス領域)である。
【0056】
このとき、サブCPU42は、第2スリープSRAM−I/F65による経路切替えを制御して、通常モードにおいてSDRAM34(外部メモリ)用のアドレスがマッピングされていたアドレス空間(論理アドレス領域)を、画像処理用SRAM44(内部メモリ)用のアドレス空間に切替える。すなわち、例えば、図4の(3)省電力モード時の「メモリアドレスマップ」に示されるように、通常モードにおいてSDRAM34用に割り当てられていたアドレス(0x2000_0000)以降のアドレス空間が、省電力モードにおいて、画像処理用SRAM44用のアドレス空間に割り当て変更される。
【0057】
そのため、省電力モードにおいて、ネットワークI/F67からの受信データを画像処理用SRAM44に書き込む際に、ネットワークI/FのDMAアドレスを変更する必要がなく、その際の処理効率が向上される。
【0058】
なお、図4に示されるように、図4の(1)通常モードにおいては、画像処理用SRAM44内へは、メインCPU41によって、例えば、アドレス(0x1C00_0000)のレジスタI/F63用のアドレスからアクセス可能である。
【0059】
また、図4の(2)モード切替時(モード変更準備段階)においては、画像処理用SRAM44内へは、メインCPU41あるいはサブCPU42によって、例えば、アドレス(0x1900_0000)の画像処理用SRAM44用のアドレスからアクセス可能である。
【0060】
また、図4の(3)省電力モードにおいては、画像処理用SRAM44内へは、サブCPU42からは、例えば、アドレス(0x1900_0000)およびアドレス(0x2000_0000)の画像処理用SRAM44用のアドレスからアクセス可能である。一方、ネットワークI/F67からは、例えば、アドレス(0x2000_0000)の画像処理用SRAM44用のアドレスからアクセス可能である。
【0061】
3−1.ASICの経路切替え動作と各モードとの関係
次に、ASIC31の経路切替え動作を、図4の(1)通常モード、(2)モード切替時、および(3)省電力モードと関連させて、説明する。
3-1-1.
画像処理が終了し、次の動作指令が所定時間なされないと、プリンタ30はスリープモードの前にスタンバイモードに入る。スタンバイモードにおいて、メインCPU41はレジスタI/F63を介して第2スリープSRAM−I/F65内の設定レジスタに第1スリープSRAMセレクタ72の回路が経路F1から画像処理用SRAM44にアクセスする経路(第3アクセス経路)を遮断し、経路F2、F3から画像処理用SRAM44にアクセスする経路を有効にする(切替信号Sk2)。このとき、図4の(1)通常モードから(2)モード切替時(モード変更準備段階)に切替る。
【0062】
3-1-2.
メインCPU41はサブCPU42のプログラムを外部デバイス(SDRAM34または外部ROM32)から読み出し、低速度BUSアービタ53と第1スリープSRAM−I/F64を介して画像処理用SRAM44にサブCPU42のプログラムを書き込む。このとき、図4の(2)モード切替時の状態のままである。
【0063】
3-1-3.
次いで、サブCPU42のプログラムのコピーが終了した場合、メインCPU41はサブCPU42を起動する。サブCPU42は低速度BUSアービタ53、第1スリープSRAM−I/F64を介して画像処理用SRAM44からプログラムをフェッチする。このとき、図4の(2)モード切替時の状態のままである。
【0064】
3-1-4.
サブCPU42は、高速度BUSアービタ54に接続されるCPU41およびその他の回路からSDRAM34へのアクセスが終了し、メインCPU41がスリープモードに入ったことを確認する。その後、サブCPU42は、第2スリープSRAM−I/F65内の設定レジスタを設定して、第2スリープSRAMセレクタ73から経路G1への経路を遮断し、経路G2への経路を有効にする(切替信号Sk1)。このとき、図4の(2)モード切替時から(3)省電力モード(スリープモード)に切替る。
【0065】
3-1-5.
それによって、ネットワークI/F67は高速度BUSアービタ54、第2スリープSRAMセレクタ73、および第2スリープSRAM−I/F65を介して、すなわち、第2アクセス経路を介して画像処理用SRAM44にデータを送信することができる。このとき、図4の(3)省電力モードの状態のままである。
【0066】
ここで、スリープモード(省電力モード)時、画像処理用SRAM44には経路F2および経路F3の2経路でアクセスするが、その調停は、第2スリープSRAM−I/F65で行っている。なお、本実施形態では、各種経路の切替えを行う経路切替部を第2スリープSRAM−I/F65によって構成しているが、これには限られない。また、第1スリープSRAMセレクタ72によって、第2経路セレクタおよび第3経路セレクタを構成する例を示しているが、第2経路セレクタおよび第3経路セレクタを個別の経路セレクタによって構成するようにしてもよい。
【0067】
ここで、画像処理用SRAM44は同期式SRAMであり、例えば、その動作クロックの1/2の周波数のクロック信号を生成する。そして、例えば、1/2分周クロック信号がロー(L)の場合は経路F2によって、ハイ(H)の場合は経路F3によって画像処理用SRAM44にアクセスできるように第1スリープSRAMセレクタ72が制御される。
【0068】
この場合、第1、第2スリープSRAMセレクタ72、73は、単純な切替(スイッチ)なので、回路規模が小さくできる。また、スリープモード時も高速度BUSアービタ54をそのまま調停回路として使用しているので、第2スリープSRAM−I/F65の回路規模も小さくできる。
【0069】
4.実施形態の効果
本実施形態においては、省電力モードにおいて、ネットワーク20からネットワークI/F67を介して、SDRAM(外部メモリ)34より消費電力の少ない画像処理用SRAM(内部メモリ)44にアクセスすることができる。また、省電力モードにおいて、簡易な回路構成(65,72,73)による経路切替えによって、SDRAM用のアドレスマップ領域(論理アドレス空間)に画像処理用SRAM用のアドレス空間(論理アドレス空間)が配置される。そのため、省電力モードにおいて、ネットワークI/F67を介して画像処理用SRAM44にアクセスする際に、ネットワークI/F67のDMAアドレスを変更する必要がない。したがって、省電力モード(待機状態)でのネットワーク20からの画像処理用SRAM44へのアクセス要求時の処理効率および省電力化の向上を図ることができる。
【0070】
また、省電力モードにおいて、画像処理ブロック80とSDRAM−I/F66へのクロック信号の供給が停止されるため、より低消費電力化できる。
【0071】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0072】
(1)上記実施形態では、省電力モード時にサブCPU42から画像処理用SRAM44へアクセスする際、画像処理ブロック80を介さずに第4アクセス経路を介してアクセスする例を示したがこれに限られない。サブCPU42から画像処理用SRAM44へアクセスする際、画像処理ブロック80を介して、すなわち、従来の第3アクセス経路を介して画像処理用SRAM44にアクセスするようにしてもよい。
【0073】
この場合、第1スリープSRAM−I/F64は不要となる。この場合のアドレスマップを図5に示す。図5に示されるように、レジスタI/F63に関するアドレス領域は変更されない。しかしながら、上記実施形態と同様に、通常モードにおいてSDRAM34用に割り当てられていたアドレス(0x2000_0000)以降のアドレス空間が、省電力モードにおいて、画像処理用SRAM44用のアドレス空間に変更される。したがって、この場合であっても、省電力モードにおいて、ネットワークI/F67を介して画像処理用SRAM44へアクセスする際、ネットワークI/F67のDMAアドレスを変更する必要がない。
【0074】
(2)上記実施形態では、メインCPU41およびサブCPU42を設け、通常モード時にメインCPU41を利用し、省電力モード時にサブCPU42を利用する例を示したが、これに限られない。一個のCPU(制御部)を設け、通常モード時および省電力モード時において、一個のCPUによって制御するようにしてもよい。すなわち、メインCPU41およびサブCPU42の動作を一個のCPUによって行うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0075】
30…プリンタ
31…ASIC
41…メインCPU
42…サブCPU
44…画像処理用SRAM
64…第1スリープSRAM−I/F
65…第2スリープSRAM−I/F
67…ネットワークI/F
72…第1スリープSRAMセレクタ
73…第2スリープSRAMセレクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通常モードと、前記通常モードより電力消費の少ない省電力モードとにおいて動作する電子回路であって、
前記通常モードにおいて外部メモリとアクセス可能な制御部と、
前記通常モードおよび前記省電力モードにおいて前記制御部によってアクセスされる、前記外部メモリより消費電力の少ない内部メモリと、
外部ネットワークに接続されるネットワークI/Fと、
前記通常モードにおいて、前記ネットワークI/Fから前記外部メモリへのアクセスを可能とする第1アクセス経路と、
前記省電力モードにおいて、前記ネットワークI/Fから前記内部メモリへのアクセスを可能とする第2アクセス経路と、
前記通常モードから前記省電力モードへの切替時に、前記制御部の制御に応じて、前記第1アクセス経路を前記第2アクセス経路に切替えることによって、前記通常モードにおいて前記外部メモリ用のアドレスがマッピングされていたアドレス空間を、前記内部メモリ用のアドレス空間に切替る経路切替部と、
を備えた電子回路。
【請求項2】
請求項1に記載の電子回路において、
前記第1アクセス経路は、第1経路セレクタおよび外部メモリI/Fを含み、
前記第2アクセス経路は、前記第1経路セレクタ、前記経路切替部、および第2経路セレクタを含み、
前記第1経路セレクタは前記ネットワークI/Fに接続され、
前記第2経路セレクタは前記内部メモリに接続され、
前記経路切替部は、前記通常モードから前記省電力モードへの切替時に、前記第1経路セレクタおよび前記第2経路セレクタの切替えを制御して、前記第1アクセス経路を前記第2アクセス経路に切替える、電子回路。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の電子回路において、
前記省電力モードにおいて、前記外部メモリI/Fへのクロック信号の供給が停止される、電子回路。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子回路において、
前記通常モードにおいて前記制御部が前記内部メモリにアクセスするための第3アクセス経路であって、内部メモリI/Fを含む第3アクセス経路と、
前記省電力モードにおいて前記制御部が前記内部メモリにアクセスするための第4アクセス経路であって、前記内部メモリI/Fより消費電力の少ない低電力内部メモリI/Fを含む前記第4アクセス経路と、をさらに備え、
前記経路切替部は、前記通常モードから前記省電力モードへの切替時に、前記制御部の制御に応じて、前記第3アクセス経路を前記第4アクセス経路に切替える、電子回路。
【請求項5】
請求項4に記載の電子回路において、
前記第4アクセス経路は、第3経路セレクタを含み、
前記第3経路セレクタは、前記内部メモリI/F、前記低電力内部メモリI/Fおよび前記内部メモリに接続され、前記内部メモリと、前記内部メモリI/Fあるいは前記低電力内部メモリI/Fとの接続を選択し、
前記経路切替部は、前記通常モードから前記省電力モードへの切替時に、前記低電力内部メモリI/Fおよび前記第3経路セレクタを制御して、前記第3アクセス経路を前記第4アクセス経路に切替える、電子回路。
【請求項6】
請求項5に記載の電子回路において、
前記第2経路セレクタと前記第3経路セレクタとが一個の経路セレクタによって構成される、電子回路。
【請求項7】
請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の電子回路において、
前記省電力モードにおいて、前記内部メモリI/Fへのクロック信号の供給が停止される、電子回路。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電子回路において、
前記制御部は、前記通常モードにおいて動作する第1制御部と、前記省電力モードにおいて動作する第2制御部とを含み、
前記第1制御部は、前記通常モードから前記省電力モードへの切替時に、
前記第2制御部用のプログラムを前記外部メモリから読み出し前記内部メモリに格納した後、前記第2制御部を起動し、その後、自身の動作を停止する、電子回路。
【請求項9】
被記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電子回路と、
前記電子回路の制御に基づいて、画像を形成する画像形成部とを備え、
前記内部メモリI/Fは、画像データを処理するための画像処理用I/Fであり、
前記内部メモリは、前記画像データが格納される画像処理用メモリである、画像形成装置。
【請求項10】
通常モードと、前記通常モードより電力消費の少ない省電力モードとにおいて動作する電子回路のモード切替えに係る制御方法であって、
前記電子回路は、外部ネットワークに接続されるネットワークI/Fと外部メモリより消費電力の少ない内部メモリを含み、
前記通常モードにおいて、第1アクセス経路を介して前記ネットワークI/Fから前記外部メモリにアクセスする工程と、
前記通常モードから前記省電力モードへの切替時において、前記第1アクセス経路から、前記省電力モードにおいて前記ネットワークI/Fから前記内部メモリへのアクセスを可能とする第2アクセス経路に切替えることによって、前記通常モードにおいて前記外部メモリ用のアドレスがマッピングされていたアドレス空間を、前記内部メモリ用のアドレス空間に切替える第1経路切替工程と、
を含む、電子回路の制御方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法において、
前記電子回路は、前記通常モードにおいて動作する第1制御部と、前記省電力モードにおいて動作する第2制御部とを含み、
前記通常モードから前記省電力モードへの切替時において、
内部メモリI/Fを含む第3アクセス経路から、前記内部メモリI/Fより消費電力の少ない低電力内部メモリI/Fを含む第4アクセス経路に切替える第2経路切替工程と、
前記第1制御部によって、前記第2制御部用のプログラムを前記外部メモリから読み出し、前記第4アクセス経路を介して該プログラムを前記内部メモリに格納する工程と、
前記第1制御部によって、前記第2制御部を起動し、当該第1制御部の動作を停止する工程と、
をさらに含み、
その後、前記第1経路切替工程が、前記第2制御部の制御に応じて実行される、電子回路の制御方法。
【請求項12】
請求項10または請求項11に記載の方法において、
前記電子回路は、被記録媒体に画像を形成する画像形成装置に配置され、画像形成の制御に利用される電子回路であり、
前記内部メモリI/Fは、画像データを処理するための画像処理用I/Fであり、
前記内部メモリは、前記画像データが格納される画像処理用メモリである、
電子回路の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−186731(P2011−186731A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−50633(P2010−50633)
【出願日】平成22年3月8日(2010.3.8)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】