説明

電子装置

【課題】ログデータを容易に確認することが可能な電子装置を提供すること。
【解決手段】 コンピュータ110、及びコンピュータ110を制御するための入出力装置120と通信を行い、入出力装置120の操作に応じてコンピュータ110から入力される情報に基づいて、入力装置120が備えるモニタ124に表示させるためのCUI(Character User Interface)画像のビデオデータを生成するビデオデータ生成部28と、ビデオデータ生成部28により生成されたビデオデータを記憶部16に記憶させる記憶制御部34と、を具備する電子装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置(コンピュータ)と、コンピュータを制御するためのキーボード、ディスプレイ、マウス等の入出力装置との間のエミュレーションを行う電子装置が用いられることがある。例えば特許文献1には、通信により送受信されるデータ、及びログデータをビデオデータとして出力する発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−022125号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、ログデータの確認を容易に行えない場合があった。本発明は上記課題に鑑み、ログデータを容易に確認することが可能な電子装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、情報処理装置、及び前記情報処理装置を制御するための入出力装置と通信を行い、前記入出力装置の操作に応じて前記情報処理装置から入力される情報に基づいて、前記入力装置が備える表示装置に表示させるためのCUI(Character User Interface)画像のビデオデータを生成するビデオデータ生成部と、前記ビデオデータ生成部により生成されたビデオデータを記憶装置に記憶させる記憶制御部と、を具備する電子装置である。本発明によれば、ログデータを容易に確認することが可能となる。
【0006】
上記構成において、前記ビデオデータに、前記ビデオデータが生成された時刻を付加する時刻付加部を備え、前記記憶部は、前記ビデオデータと、前記時刻付加部により付加された時刻とを、前記記憶装置に記憶させる構成とすることができる。この構成によれば、時系列に従って、ビデオデータを確認することができる。また、ビデオデータを選択する操作が簡潔になる。
【0007】
上記構成において、前記記憶装置が前記ビデオデータを記憶する期間を指定する期間指定部を備える構成とすることができる。この構成によれば、所望の期間のビデオデータを記憶部に記憶させることができる。
【0008】
上記構成において、前記記憶制御部は、前記記憶部に記憶されたビデオデータのうち、前記時刻付加部により付加された時刻を指定することで選択されたビデオデータを読み出す構成とすることができる。この構成によれば、時系列に従って、ビデオデータを確認することができる
【0009】
上記構成において、前記記憶装置を備える構成とすることができる。
【0010】
上記構成において、前記記憶装置は、前記電子装置から取り外し可能な外部記憶装置である構成とすることができる。この構成によれば、入出力装置が設置されている場所とは別の場所においてもビデオデータの確認をすることができ、利便性が高まる。また、新たな外部記憶装置を用いることで、容量不足を抑制することができる。また、過去のログを残すことができる。
【0011】
上記構成において、前記ビデオデータ生成部は、前記入出力装置の操作によって入力される文字が前記CUI画像に表示される場合のCUI画像のビデオデータを生成する構成とすることができる。この構成によれば、入力及び出力を、視覚的に確認することができる。
【0012】
上記構成において、前記記憶制御部は、前記ビデオデータをログデータとして、前記記憶部に記憶させる構成とすることができる。この構成によれば、ログを、動画として視覚的に確認することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ログデータを容易に確認することが可能な電子装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1(a)は実施例1に係る電子装置を例示するブロック図であり、図1(b)は実施例1に係る電子装置を例示する機能ブロック図である。
【図2】図2(a)及び図2(b)は、実施例1に係る電子装置の制御を例示するフローチャートである。
【図3】図3(a)から図3(c)は、CUI画像を例示する図である。
【図4】図4は記憶する期間を指定するの際の画面を例示する図である。
【図5】図5(a)はビデオデータ再生制御を例示するフローチャートであり、図5(b)はビデオデータ選択の画面を例示する図である。
【図6】図6は実施例2に係る電子装置を例示するブロック図である。
【図7】図7は実施例3に係る電子装置を例示するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図面を用いて、本発明の実施例について説明する。
【実施例1】
【0016】
始めに、実施例1に係る電子装置の構成について説明する。図1(a)は実施例1に係る電子装置を例示するブロック図である。
【0017】
図1(a)に示すように、実施例1に係る電子装置100は、コンピュータ110、及び入出力装置120と接続され、コンピュータ110と入出力装置120と通信を行う。
【0018】
電子装置100は、シリアルインターフェース10、キーボードポート12、ビデオポート14、記憶部16(記憶装置)、及び制御部20を備える。シリアルインターフェース10は、例えばUSB(Universal Serial Bass)等であり、電子装置100とコンピュータ110との通信を仲介する。キーボードポート12及びビデオポート14は、それぞれ例えばPS/2、USB、及びI2C等である。キーボードポート12は、電子装置100とキーボード122との通信を仲介する。ビデオポート14は、電子装置100とモニタ124との通信を仲介する。制御部20は例えばCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)等である。制御部20は、コンピュータ110との通信、及び入出力装置120との通信を制御し、かつ信号の変換を行う。例えば制御部20は、コンピュータ110から入力された信号(シリアルデータ)を、モニタ124が表示するためのビデオデータに変換する。また制御部20は、キーボード122から入力された信号(キーデータ)を、コンピュータ110が処理を行うための信号(シリアルデータ)に変換する。記憶部16は、例えばHDD(Hard Disc Drive:ハードディスクドライブ)やフラッシュメモリ等である。後述するように、記憶部16は、制御部20により生成された、CUI(Character User Interface)画像のビデオデータを記憶する。
【0019】
入出力装置120は、例えばキーボード122及びモニタ124等を含み、さらにマウス等を含んでもよい。キーボード122から入力された信号は、電子装置100を介して、コンピュータ110に出力される。上述のように、コンピュータ110から入力された信号は、電子装置100を介して、モニタ124に出力される。
【0020】
機能ブロック図を参照して、電子装置の構成についてさらに説明する。図1(b)は実施例1に係る電子装置を例示する機能ブロック図である。
【0021】
電子装置100の制御部20は、インターフェース制御部22及び24、信号変換部26、ビデオデータ生成部28、リアルタイムクロック30、時刻付加部32、記憶制御部34、並びに期間指定部36として機能する。
【0022】
インターフェース制御部22は、電子装置100とコンピュータ110との通信を制御する。例えばインターフェース制御部22は、コンピュータ110から入力された信号を信号変換部26に送信する。またインターフェース制御部22は、入出力装置120から入力され、信号変換部26により変換された信号をコンピュータ110に出力する。
【0023】
インターフェース制御部24は、電子装置100と入出力装置120との通信を制御する。例えばインターフェース制御部24は、入出力装置120のキーボード122から入力された信号を信号変換部26に送信する。また、インターフェース制御部24は、コンピュータ110から入力され、ビデオデータ生成部28により生成されたビデオデータをモニタ124に出力する。さらにインターフェース制御部24は、例えばキーボード122から入力された信号を期間指定部36に送信する。後述するように、期間指定部36は、例えばキーボード122から入力される信号に基づいて、記憶部16がビデオデータを記憶する期間を指定する。
【0024】
信号変換部26は、信号の変換を行う。例えば信号変換部26は、例えばキーボード122から入力された信号を、コンピュータ110が処理するための信号に変換する。また信号変換部26は、ビデオデータ生成部28を含む。ビデオデータ生成部28は、コンピュータ110から入力される情報に基づいて、モニタ124に表示させるためのビデオデータを生成する。例えば、信号変換部26は、キーデータからシリアルデータへの変換、及びシリアルデータからビデオデータへの変換を行う。ビデオデータ生成部28が生成するビデオデータには、CUI画像のビデオデータが含まれる。なお、ビデオデータのデータ形式は例えばMPEG形式等である。
【0025】
リアルタイムクロック30は時刻を測定する。時刻付加部32は、CUI画像のビデオデータに、リアルタイムクロック30により測定された、当該CUI画像のビデオデータが生成された時刻を付加する。記憶制御部34は、ビデオデータ生成部28により生成されたCUI画像のビデオデータ、及び時刻付加部32により付加された時刻を記憶部16に記憶させる。つまり記憶制御部34は、CUI画像のビデオデータを、時刻が付加されたログデータとして、記憶部16に記憶させる。また記憶制御部34は、記憶部16に記憶されたビデオデータを読み出して、インターフェース制御部24に出力する。出力されたビデオデータは、モニタ124に表示される。期間指定部36は、時刻付加部32に付加される時刻を指定することで、記憶部16がビデオデータを記憶する期間を指定する。つまり、記憶制御部34は、期間指定部36により指定された期間内のビデオデータのみを、記憶部16に記憶させることができる。
【0026】
次に電子装置100の制御として、キーボード入力制御、及びモニタ表示・記憶制御について説明する。まずキーボード入力制御について説明する。図2(a)は実施例1に係る電子装置のキーボード入力制御を例示するフローチャートである。
【0027】
図2(a)に示すように、まずインターフェース制御部24は、キーボード122から入力されたキーデータを信号変換部26に送信する(ステップS1)。信号変換部26は、受信したキーデータをシリアルデータに変換し、インターフェース制御部22に送信する(ステップS2)。インターフェース制御部22は、受信したシリアルデータをコンピュータ110に出力する(ステップS3)。コンピュータ110は、シリアルデータに基づいて処理を行う。以上によりキーボード入力制御は終了する。
【0028】
次にモニタ表示・記憶制御について説明する。図2(b)は実施例1に係る電子装置のモニタ表示・記憶制御を例示するフローチャートである。
【0029】
図2(b)に示すように、インターフェース制御部22は、コンピュータ110から入力されたシリアルデータを信号制御部26に送信する(ステップS10)。信号変換部26のビデオデータ生成部28は、受信したシリアルデータに基づいてビデオデータを生成する(ステップS11)。生成されたビデオデータはCUI画像のビデオデータを含む。時刻付加部32は、リアルタイムクロック30が測定した、CUI画像のビデオデータが生成された時刻を取得し、当該CUI画像のビデオデータに付加する(ステップS12)。記憶制御部34は、時刻が付加されたビデオデータを記憶部16に記憶させる(ステップS13)。ここで、記憶制御部34は、期間指定部36により、記憶部16がビデオデータを記憶する期間が指定されている場合、指定された期間内に生成されたビデオデータを記憶させる。期間の指定がない場合、記憶制御部34は、例えば生成されたビデオデータの全てを記憶させる。ビデオデータ生成部28は、生成されたビデオデータをインターフェース制御部24に送信する(ステップS14)。インターフェース制御部24は、受信したビデオデータをモニタ124に出力する(ステップS15)。モニタ124は入力されたビデオデータを表示する。以上により、モニタ表示・記憶制御は終了する。
【0030】
ここでCUI画像を例として、電子装置100の制御について説明する。図3(a)から図3(c)は、CUI画像を例示する図である。
【0031】
図3(a)に示すように、ビデオデータ生成部28は、コンピュータ110から入力されたシリアルデータに基づいて、CUI画像のビデオデータを生成する。インターフェース制御部24はビデオデータをモニタ124に出力する(図2(b)のステップS11及びS15)。CUI画像にはプロンプトが表示されている。図中の四角はカーソルである。
【0032】
図3(b)に示すように、キーボード122からコマンドが入力されると、CUI画像には、プロンプトに続いてコマンドが表示される。ここでは、例えばホストコンピュータ(コンピュータ110)の名前を表示させるコマンドである“hostname”が入力される。つまりビデオデータ生成部28は、キーボード122の操作によって入力される文字が、CUI画像に表示される場合のCUI画像のビデオデータを生成する。
【0033】
図3(c)に示すように、コマンドの後に、キーボード122のEnterキーが入力されると、CUI画像にはホスト名“FW−S1016SR−0C−44−A6”、及びプロンプトが表示される。つまり、コンピュータ110は、ホスト名を表示させるための処理を行い、ホスト名を含んだ新たなシリアルデータを電子装置100に送信する。ビデオデータ生成部28は、シリアルデータに基づいて、ホスト名を表示する新たなCUI画像のビデオデータを生成する。記憶制御部34は、図3(a)から図3(c)までに示すCUI画像のビデオデータを、時刻を付加して記憶部16に記憶させる。
【0034】
次に記憶する期間の指定について説明する。図4は記憶する期間を指定するの際の画面を例示する図である。
【0035】
図4に示すように、ログを保存する期間を、例えば2010年6月28日0時00分から、同年同日1時00分までに指定し、実行をクリックする。この場合、指定された期間内に生成されたビデオデータのみが記憶部16に記憶される。図4の画面は、例えばキーボード122のホットキーが入力されることで、モニタ124に表示される。
【0036】
次に、記憶したビデオデータの再生について説明する。図5(a)はビデオデータ再生制御を例示するフローチャートである。
【0037】
図5(a)に示すように、例えばキーボード122等からビデオデータの選択が行われると、インターフェース制御部24は記憶制御部34に、選択の内容を送信する(ステップS20)。ビデオデータの選択は、付加された時刻を指定することにより行われる。ステップS20の後、記憶制御部34は、選択されたビデオデータを、記憶部16から読み出し、インターフェース制御部24に送信する(ステップS21及びS22)。インターフェース制御部24は、受信したビデオデータをモニタ124に出力する(ステップS23)。モニタ124は、電子装置100から入力されたビデオデータを表示する。以上により再生制御は終了する。さらに再生制御の際に用いられる画面の例を参照して、再生制御について説明する。図5(b)はビデオデータ選択の画面を例示する図である。
【0038】
図5(b)に示すように、記憶制御部38は、記憶部16に記憶されたビデオデータから、付加された時刻を指定して、再生されるべきビデオデータを選択して読み出すことができる。具体的には、再生を開始したいビデオデータに付加された時刻、及び再生を終了したいビデオデータに付加された時刻、を指定する。ユーザはキーボード122やマウス等を用いて、再生するビデオデータが生成された日時を指定する。図5では、例えば2010年6月28日0時00分から、同年同日1時00分までに生成されたビデオデータが、再生するビデオデータとして指定されている。“実行”をクリックすることで、指定された期間のビデオデータの再生が開始される。また、例えば図中に破線で囲んだボタンをクリックすることで、早送り、巻き戻し、一時停止も可能である。なお、図5(b)の画面は、例えばキーボード122のホットキーが入力されることで、モニタ124に表示される。
【0039】
実施例1によれば、記憶部16は、ビデオデータ生成部28により生成されたCUI画像のビデオデータを記憶する。このため、キーボード122による入力とコンピュータ110による出力とのログを、動画として視覚的に確認することができる。従って、電子装置100を用いたシステムの動作の検証を容易に行うことができる。
【0040】
また時刻付加部32は、ビデオデータが生成された時刻を、ビデオデータに付加する。記憶部16は、ビデオデータと時刻とを記憶する。ユーザは、時刻を指定することにより、所望のビデオデータを選択し、再生させることができる。このため、時系列に従って、ビデオデータを確認することができる。また、ビデオデータを選択する操作が簡潔になる。
【0041】
図4の例のように、期間指定部36により、記憶部16がビデオデータを記憶する期間を指定することで、所望の期間のビデオデータのログを記憶部16に記憶させることができる。また、ビデオデータのサイズを小さくすることで、記憶部16の容量を節約することができる。なお、期間の指定はしなくてもよい。
【0042】
図5(a)及び図5(b)の例のように、時刻を指定することにより再生するビデオデータを選択する例について説明したが、実施例はこれに限定されない。例えば記憶されているビデオデータの全てを再生することもできる。
【0043】
記憶制御部34は、記憶部16に記憶させるビデオデータのフレームレートを変更することが可能である。フレームレートを大きくすることで、記憶部16が記憶するビデオデータのデータサイズが小さくなるため、記憶部16の容量を節約することができる。またフレームレートを小さくすることで、記憶部16は、より詳細な情報を記憶することができる。
【実施例2】
【0044】
実施例2は、記憶部として外部記憶装置を用いる例である。図6は実施例2に係る電子装置を例示するブロック図である。既述した構成と同じ構成については、説明を省略する。
【0045】
図6に示すように、実施例2に係る電子装置200は外部記憶装置130と接続されている。外部記憶装置130は、例えば外付けHDD、USBメモリ、DVD(Digital Vertisal Disc)レコーダ及びDVDディスク、並びにVHS(Video Home System)デッキ及びVHSテープ等の、電子装置200から取り外し、持ち運び可能な外部記憶装置である。外部記憶装置130がDVDレコーダやVHSデッキである場合、DVDディスクやVHSテープにデータを記憶することで、外部記憶装置として機能する。記憶制御部34は、外部記憶装置130に、ビデオデータ及び時刻を記憶させる。実施例2に係る電子装置200の制御は、図2(a)、図2(b)及び図5(a)に例示したものと同じであるため、説明を省略する。
【0046】
実施例2によれば、実施例1と同様に、ログを動画として視覚的に確認することができる。従って、電子装置200を用いたシステムの動作の検証を容易に行うことができる。また、外部記憶装置130を電子装置100から取り外すことで、入出力装置120が設置されている場所とは別の場所においてもビデオデータの確認をすることができるため、利便性が高まる。また、外部記憶装置130の容量が少なくなった場合、新たな外部記憶装置130を用いることで、容量不足を抑制することができる。また、ビデオデータを記憶した外部記憶装置130を保管することで、過去のログを残すことができる。外部記憶装置130が、DVDレコーダ及びDVDディスク、又はVHSデッキ及びVHSテープのいずれかである場合、DVDディスク又はVHSテープを保管すればよい。
【実施例3】
【0047】
実施例3は、記憶部としてネットワークに接続された外部記憶装置を用いる例である。図7は実施例3に係る電子装置を例示するブロック図である。既述した構成と同じ構成については、説明を省略する。
【0048】
図7に示すように、電子装置300は、例えばインターネットやイーサネット(登録商標)等のネットワーク140を介して、外部記憶装置130と接続されている。電子装置300はネットワークインターフェース15を備える。ネットワークインターフェース15は、例えばLAN(Local Area Network)ポート等であり、電子装置300と外部記憶装置130との通信を仲介する。外部記憶装置は、例えばNFS(Netowork File Server)サーバ等である。実施例3に係る電子装置300の制御は、図2(a)、図2(b)及び図5(a)に例示したものと同じであるため、説明を省略する。
【0049】
実施例3によれば、電子装置100から遠隔地にいるユーザであっても、ログを動画として視覚的に確認することができる。従って、電子装置300を用いたシステムの動作の検証を、遠隔地にて容易に行うことができる。また、外部記憶装置130と通信を行う別のユーザが、外部記憶装置130からビデオデータを読み出して、再生することも可能となる。このため、例えば複数のユーザや、外部記憶装置130からさらに遠隔地にいるユーザも、ビデオデータを確認することができる。また、ビデオデータに付加する時刻は、電子装置300内部のリアルタイムクロック30(図1(b)参照)ではなく、例えばネットワーク140に接続されたNTP(Network Time Protcol)サーバやGPS(Grobal Positioning System)等から取得することもできる。
【0050】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0051】
シリアルインターフェース 10
キーボードポート 12
ビデオポート 14
ネットワークインターフェース 15
記憶部 16
制御部 20
インターフェース制御部 22,24
信号変換部 26
ビデオデータ生成部 28
リアルタイムクロック 30
時刻付加部 32
記憶制御部 34
期間指定部 36
電子装置 100
コンピュータ 110
入出力装置 120
キーボード 122
モニタ 124
外部記憶装置 130
ネットワーク 140

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置、及び前記情報処理装置を制御するための入出力装置と通信を行い、
前記入出力装置の操作に応じて前記情報処理装置から入力される情報に基づいて、前記入力装置が備える表示装置に表示させるためのCUI(Character User Interface)画像のビデオデータを生成するビデオデータ生成部と、
前記ビデオデータ生成部により生成されたビデオデータを記憶装置に記憶させる記憶制御部と、を具備することを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記ビデオデータに、前記ビデオデータが生成された時刻を付加する時刻付加部を備え、
前記記憶部は、前記ビデオデータと、前記時刻付加部により付加された時刻とを、前記記憶装置に記憶させることを特徴とする請求項1記載の電子装置。
【請求項3】
前記記憶装置が前記ビデオデータを記憶する期間を指定する期間指定部を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の電子装置。
【請求項4】
前記記憶制御部は、前記記憶部に記憶されたビデオデータのうち、前記時刻付加部により付加された時刻を指定することで選択されたビデオデータを読み出すことを特徴とする請求項2又は3記載の電子装置。
【請求項5】
前記記憶装置を備えることを特徴とする請求項1から4いずれか一項記載の電子装置。
【請求項6】
前記記憶装置は、前記電子装置から取り外し可能な外部記憶装置であることを特徴とする請求項1から4いずれか一項記載の電子装置。
【請求項7】
前記ビデオデータ生成部は、前記入出力装置の操作によって入力される文字が前記CUI画像に表示される場合のCUI画像のビデオデータを生成することを特徴とする請求項1から6いずれか一項記載の電子装置。
【請求項8】
前記記憶制御部は、前記ビデオデータをログデータとして、前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1から7いずれか一項記載の電子装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−43313(P2012−43313A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−185639(P2010−185639)
【出願日】平成22年8月20日(2010.8.20)
【出願人】(501398606)富士通コンポーネント株式会社 (848)
【Fターム(参考)】