説明

電源検出回路

【課題】 電源検出回路の誤動作を抑制すること
【解決手段】 パワーダウン検出回路10及びパワーオン検出回路12を初期化するための初期化信号nrsetxを生成するスタータ回路18において、パワーオンが検出されている第1期間に電源電圧を中間ノードへ供給する切替回路を有する。第1の期間において第1電源電圧から中間ノードへ電源電圧を供給することにより、スタータ回路の出力を安定させることができる。その結果、電源検出回路の誤動作を抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置における電源検出回路に関する。
【背景技術】
【0002】
メモリやロジック等の半導体装置では、電源投入時にラッチ等の内部回路を初期化する。また、いわゆる活線挿抜が可能な半導体装置では、装置がメインシステムから取り外された場合にも、内部回路を初期化する。このような半導体装置には、装置のパワーオン及びパワーオフを検出し、検出結果に基づいて内部回路を初期化するための電源検出回路が備えられている。電源検出回路は、パワーオンを検出するためのパワーオン検出回路、パワーダウンを検出するためのパワーダウン検出回路、及びこれら2つの回路を初期化するための信号を生成するスタータ回路を含む(例えば、特許文献1〜2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−160786号公報
【特許文献2】特開2007−228310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の電源検出回路では、電流のリーク等によりスタータ回路の出力が安定せず、パワーオン検出回路及びパワーオフ検出回路が誤って初期化されてしまう場合があった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、電源検出回路の誤動作を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本電源検出回路は、第1電源電圧が第1の電位を下回るパワーダウンを検出し、パワーダウン検出信号を生成するパワーダウン検出回路と、前記第1電源電圧が前記第1の電位より高い第2の電位を上回るパワーオンを検出し、パワーオン検出信号を生成するパワーオン検出回路と、前記パワーダウン及び前記パワーオンの検出結果に基づいて、検出結果を示す電源検出信号を生成する電源検出信号生成回路と、前記パワーダウン検出回路及び前記パワーオン検出回路を初期化するための初期化信号を生成するスタータ回路と、を備える。前記スタータ回路は、前記第1電源電圧と、前記第1電源電圧より低い第2電源電圧との中間ノードを、前記初期化信号の出力端とする。前記スタータ回路はさらに、前記中間ノードの電圧を維持する電圧維持回路と、前記パワーオンが検出されている第1期間に前記中間ノードへ前記第1電源電圧が供給されるようにする切替回路とを有する。本構成によれば、第1の期間において第1電源電圧から中間ノードへ前記第1電源電圧を供給することにより、スタータ回路の出力を安定させることができる。その結果、電源検出回路の誤動作を抑制することができる。
【発明の効果】
【0007】
本電源検出回路によれば、スタータ回路の出力を安定させることにより、誤動作を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、比較例に係る電源検出回路の構成を示した図である。
【図2】図2は、図1に示すパワーダウン検出回路の構成を示した図である。
【図3】図3は、図1に示すパワーオン検出回路の構成を示した図である。
【図4】図4は、図1に示すパワーオンラッチ回路の構成を示した図である。
【図5】図5は、図1に示す電源検出信号生成回路の構成を示した図である。
【図6】図6は、図1に示すスタータ回路の構成を示した図である。
【図7】図7は、電源電圧と参照電圧の関係を示した図である。
【図8】図8は、比較例に係る電源検出回路の動作を示した図である。
【図9】図9は、実施例1に係る電源検出回路の構成を示した図である。
【図10】図10は、実施例1に係るスタータ回路の構成を示した図である。
【図11】図11は、実施例1に係る電源検出回路の動作を示した図である。
【図12】図12は、実施例1の変形例に係る電源検出回路の構成を示した図である。
【図13】図13は、実施例1の変形例に係るスタータ回路の構成を示した図である。
【図14】図14は、実施例2に係るスタータ回路の構成を示した図である。
【図15】図15は、図14における切替スイッチの構成を示した図である。
【図16】図16は、実施例2の変形例に係るスタータ回路の構成を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
最初に、図面を参照しつつ、比較例に係る電源検出回路について説明し、続いて実施例に係る電源検出回路について説明する。
(比較例)
【0010】
図1は、比較例に係る電源検出回路の構成を示したブロック図である。電源検出回路100は、パワーダウン検出回路10、パワーオン検出回路12、パワーオンラッチ回路14、電源検出信号生成回路16、及びスタータ回路18を備える。
【0011】
パワーダウン検出回路10は、電源電圧(第1電源電圧)が所定の基準電位(第1電位)を下回るパワーダウンを検出する。パワーダウン検出回路10の出力であるlowlevelx信号は、パワーダウンが検出されている場合にLレベルとなり、それ以外の場合はHレベルとなる。lowlevelx信号は、パワーオンラッチ回路14及び電源検出信号生成回路16に入力される。
【0012】
パワーオン検出回路12は、電源電圧(第1電源電圧)が所定の基準電位(第2電位)を上回るパワーオンを検出する。パワーオンの基準電位(第2電位)は、パワーダウンの基準電位(第1電位)より高い。パワーオン検出回路12の出力であるpondetz信号は、パワーオンが検出されている場合にHレベルとなり、それ以外の場合はLレベルとなる。pondetz信号は、パワーオンラッチ回路14に入力される。
【0013】
パワーオンラッチ回路14は、pondetz信号及びlowlevelx信号に基づいて、電源電圧の検出状態をラッチする。パワーオンラッチ回路14の出力であるporlatchx信号は、ラッチ回路がセット状態にある場合にLレベルとなり、リセット状態にある場合にHレベルとなる。porlatchx信号は、電源検出信号生成回路16に入力される。
【0014】
電源検出信号生成回路16は、porlatchx信号、lowlevelx信号、及びスタータ回路18からのnrsetx信号に基づいて、電源電圧の検出結果を示す電源検出信号を生成する。電源検出信号生成回路16の第1の出力であるpowerdetectz信号は、パワーオンが検出されている場合にHレベルとなり、パワーオンが検出されていない場合にLレベルとなる。powerdetectz信号は、電源検出回路100が搭載された半導体装置の内部回路へと出力され、パワーオン時及びパワーダウン時に内部回路を初期化するために用いられる。また、電源検出信号生成回路16の第2の出力であるpdresetz信号は、パワーダウン検出時に一時的にHレベルとなり、それ以外の場合はLレベルとなるパルス信号である。pdresetz信号は、スタータ回路18に入力される。
【0015】
スタータ回路18は、パワーダウン検出回路10及びパワーオン検出回路12を初期化するための初期化信号であるnrsetx信号を生成、出力する。nrsetx信号は、初期化が行われる間はLレベルとなり、そうでない場合はHレベルとなる。また、スタータ回路18自身も、電源検出信号生成回路16のpdresetz信号により初期化される。
【0016】
図2は、図1のパワーダウン検出回路10の詳細な構成を示した図である。パワーダウン検出回路10は、分圧回路20、負荷回路22、リセット回路24、バッファ回路(26,28,29の素子)、及びnMOSトランジスタn11を有している。以下の説明では、第1電源線を電源線Vdd、第2電源線を接地線Vssとした例について説明する。また、パワーオンが検出されている期間を第1期間、それ以外の期間(電源投入時からパワーオンが検出されるまでの期間と、パワーダウンが検出されてから再びパワーオンが検出されるまでの期間)を第2期間と称する。
【0017】
分圧回路20は、電源線Vddと接地線Vssとの間に、電源線Vddの側から順にpMOSトランジスタp10、抵抗R10、R11、R12、及びnMOSトランジスタn10が接続されてなる。pMOSトランジスタp10及びnMOSトランジスタn10は、それぞれダイオード接続されている。抵抗R10とR11との間のノードから、電源電圧Vddが抵抗分割された電圧が出力される。
【0018】
負荷回路22は、電源線Vddの側から順に、pMOSトランジスタp11及び抵抗R13が接続されてなる。pMOSトランジスタp11のゲートは接地されており、常にオンしている。nMOSトランジスタn11は、抵抗R13と接地線Vssとの間に接続されており、インバータとして機能する。nMOSトランジスタn11のゲートには、分圧回路20の出力電圧が入力されている。抵抗R13とnMOSトランジスタn11との間のノードの電圧が、後段の第1リセット回路24へと出力される。
【0019】
リセット回路24では、入力端と出力端との間に、インバータ26、28、及び29が直列に接続されている。また、インバータ26の前段に位置するノードには、一端が電源線Vddに接続されたpMOSトランジスタp12が接続されている。同様に、インバータ28とインバータ29との間に位置するノードにも、他端が電源線Vddに接続されたpMOSトランジスタp13が接続されている。pMOSトランジスタp12及びp13のゲートには、スタータ回路18からの出力信号であるnrsetxが入力されている。リセット回路24の出力は、パワーダウン検出回路10の出力信号lowlevelxとして出力される。
【0020】
図3は、図1のパワーオン検出回路12の詳細な構成を示した図である。パワーオン検出回路12の基本的な構成は、図2に示すパワーダウン検出回路10とほぼ同様(電源電圧Vddを抵抗分割して取り出すポイントがR11とR12の間である点が異なる)であり、詳細な説明を省略する。ただし、パワーオン検出回路12の検出する電位(第1電位)のレベルは、パワーダウン検出回路10の検出する電位(第2電位)より高くなっている。このため、両回路は回路の電気的特性(例えば、分圧回路20における生成電圧等)において異なる。パワーオン検出回路12におけるリセット回路24の出力は、パワーオン検出回路12の出力信号pondetzとして出力される。
【0021】
図4は、図1のパワーオンラッチ回路14の詳細な構成を示した図である。パワーオンラッチ回路14は、保持部40、アンド回路42、バッファ回路48、並びに保持部40の動作を制御するnMOSトランジスタn20、n22、n24、n26を有する。保持部40は、2組のCMOSインバータ46及び48を含む。CMOSインバータ46はpMOSトランジスタp20及びnMOSトランジスタn28を、CMOSインバータ**はpMOSトランジスタp21及びnMOSトランジスタn29をそれぞれ含む。nMOSトランジスタn20及びn22のゲートには、パワーダウン検出信号lowlevelxをインバータ49で反転させた信号が入力される。保持部40は、パワーオンが検出されていない期間(第2期間)において、出力ノードND1にLレベルを保持し、パワーオンが検出されている期間(第1期間)において、出力ノードND1にHレベルを保持する。
【0022】
保持部40は、パワーダウン検出信号lowlevelxのLレベル期間に初期化され、ノードND1をLレベル、ノードND2をHレベルにそれぞれ設定する。この状態で、パワーオンラッチ回路14はHレベルのラッチ信号porlatchxを出力する。パワーオンラッチ回路14のリセット状態(porlatchx信号がHレベル)は、パワーオンが検出されていない期間(第2期間)を示す。パワーオンラッチ回路14のセット状態(porlatchx信号がLレベル)は、パワーオンが検出されている期間(第1期間)を示す。
【0023】
図5は、図1の電源検出信号生成回路16の詳細な構成を示した図である。電源検出信号生成回路16は、電源検出信号powerdetectzを生成するパワーオン制御部50と、パワーダウンリセット信号pdresetzを生成するパワーダウン制御部52とを有する。
【0024】
パワーオン制御部50は、nMOSトランジスタn30及びn32、pMOSトランジスタp30、並びにインバータ53、54、56を含む。nMOSトランジスタn30は、ラッチ信号porlatchxがLレベルの期間にオンし、パワーダウン検出信号lowlevelxのレベルをノードND3に伝える。nMOSトランジスタn32は、ラッチ信号porlatchxがHレベルの期間に、ノードND3を接地線Vssに接続する。インバータ54及び56から構成されるインバータ列は、ノードND3のレベルを受け、電源検出信号powerdetectzを出力する。pMOSトランジスタp30は、初期化信号nrsetxがLレベルの期間にオンし、インバータ54及び56の間のノードを電源線Vddに接続する。これにより、電源検出信号powerdetectzはLレベルとなる(回路出力が初期化される)。
【0025】
パワーダウン制御部52は、nMOSトランジスタ34、pMOSトランジスタp32、及びインバータ57、58を有する。インバータ58は、バッファとして機能する。nMOSトランジスタn34は、ラッチ信号porlatchxがLレベルの期間にオンし、パワーダウン検出信号lowlevelxのレベルをノードND4に伝える。pMOSトランジスタp32は、初期化信号nrsetxがLレベルの期間にオンし、ノードND4を電源線Vddに接続する。これにより、パワーダウンリセット信号pdresetzはLレベルとなる(回路出力が初期化される)。パワーダウンリセット信号pdresetzは、パワーダウン検出信号lowlevelxがLレベルとなる期間に一時的にHレベルとなる。
【0026】
図6は、図1のスタータ回路18の詳細な構成を示した図である。電源線Vdd及び接地線Vssの間に、電源線Vddの側から順に、pMOSトランジスタp40及びキャパシタCPが直列に接続されている。pMOSトランジスタp40のゲートには、後述する参照電圧pdxが入力されている。pMOSトランジスタp40とキャパシタCPとの間の中間ノードNDの電圧レベルが、スタータ回路18の出力信号nrsetxとして出力される。また、中間ノードNDと接地線Vssとの間には、nMOSトランジスタn40が接続されている。nMOSトランジスタn40は、パワーダウンリセット信号pdresetzがHレベルの期間にオンし、中間ノードNDに接地電圧Vssを印加する。これにより、リセット信号nrsetxはLレベルとなる。
【0027】
図7は、電源電圧Vdd及び参照電圧pdxの関係を示したグラフである。参照電圧pdxは、接地電圧Vssより大きく電源電圧Vddより小さい。参照電圧pdxは、例えば電源電圧Vddを抵抗分割することにより得ることができ、例えば図2に示すパワーダウン検出回路12における抵抗R10及びR11の間のノードから取り出すことができる。グラフに示すように、参照電圧pdxは電源電圧Vddが上昇するに従って上昇する。これにより、スタータ回路18(図6)のpMOSトランジスタp40は、電源電圧Vddが大きくなるに従って電流供給能力が小さくなる。参照電圧pdxとVddからなる|Vgs=V(pdx)−Vdd|がpMOSトランジスタp40の閾値電圧Vthを下まわると、電源線Vddから中間ノードNDへの電流の供給は停止される。
【0028】
図8は、各回路の出力信号の遷移を示したグラフである。電源電圧Vddの供給が開始されると、スタータ回路18は、pMOSトランジスタp40を介してキャパシタCPが充電されるまでの間、Lレベルの初期化信号nrsetxを出力する(A)。初期化信号nrsetxの電圧レベルは、キャパシタCPの容量値とpMOSトランジスタp40の抵抗値により決まるRC時定数に応じて徐々に上昇し(B)、その後は電源電圧Vddに追従して上昇する(C)。pMOSトランジスタp40のゲートには参照電圧pdxが印加されているため、nrsetx信号の電圧値はV(nrsetx)=Vdd−V(pdx)となる。
【0029】
初期化信号nrsetxが所定値に満たない間は、パワーオンラッチ回路14におけるリセット回路24のpMOSトランジスタp12及びp13がオン(リセット回路24が動作)し、出力信号pondetzはLレベルとなる(D)。同様に、パワーダウン検出回路10におけるリセット回路24のpMOSトランジスタp12及びp13もオンし、出力信号lowlevelxはLレベルとなる(E)。
【0030】
パワーオンラッチ回路14は、パワーダウン検出回路10の出力信号lowlevelxがLレベルの間に初期化され、その後Hレベルのラッチ信号porlatchxを出力する(F)。電源検出信号生成回路16の出力信号であるpowerdetectzは、パワーオン検出回路12の出力信号であるpondetzとほぼ同じ信号波形を示す(G)。ただし、powerdetectz信号の方が、pondetz信号に比べてLレベル時(例えば、電源投入直後)におけるノイズが抑制されている。電源検出信号生成回路16のもう一方の出力信号であるpdresetzは、初期化信号nrsetxによりLレベルに抑制される(H)。
【0031】
電源電圧Vddが第1の電位(Vth1)を上回ると、パワーダウン検出回路10のnMOSトランジスタn11がオンし、パワーダウン検出回路10の出力信号lowlevelxはHレベルとなる(I)。さらに、電源電圧Vddが第2の電位(Vth2)を上回ると、パワーオン検出回路12のnMOSトランジスタn11がオンし、パワーオン検出回路12の出力信号pondetzはHレベルとなる(J)。pondetz信号がHレベルに変化すると、パワーオンラッチ回路14の出力信号porlatchxはLレベルとなり(K)、電源検出信号生成回路16の出力信号powerdetectzはHレベルとなる(L)。その後、電源電圧Vddが低下するまでの間は、この回路状態が維持される。
【0032】
電源電圧Vddが低下し始めた場合(M)、本来であればパワーダウン検出回路10がパワーダウンを検出し、それを受けてその他の回路の動作が決定する(例えば、電源検出信号生成回路16の出力信号powerdetectzがLレベルとなる)。しかし、比較例に係る電源検出回路100の構成では、パワーダウン検出回路10がパワーダウンを検出する前にスタータ回路18が動作し、パワーダウン検出回路10を初期化してしまう場合がある。以下、これについて詳細に説明する。
【0033】
0028段落にて説明したように、スタータ回路18の出力信号nrsetxは、最大でV(nrsetx)=Vdd−V(pdx)までしか上昇しない。また、V(pdx)がpMOSトランジスタp40の閾値電圧Vthを越えた後は、pMOSトランジスタp40はオフとなるため、電源線Vddから中間ノードNDへの電流の供給が遮断されてしまう。従って、中間ノードNDからの電流のリーク等が生じた場合、nrsetx信号の電圧レベルが予定よりも早く低下してしまう場合がある。このような現象は、電源電圧Vddの低下速度が緩やかである場合に特に生じやすい。
【0034】
nrsetx信号の電圧レベルが予定より早く低下すると、パワーダウン検出回路10においてpMOSトランジスタp12及びp13がオンし、リセット回路24が動作してしまう場合がある。その結果、パワーダウン検出回路10の出力信号lowlevelxがLレベルとなり、パワーダウンが誤って検出されてしまう場合がある。また、同様にパワーオン検出回路12の出力信号pondetzもリセットされてしまう場合がある。
【0035】
このように、比較例に係る電源検出回路100では、スタータ回路18の出力nrsetxが安定せず、誤動作を引き起こしてしまう場合があった。以下に記載の実施例では、上記の課題を解決するための構成を備えた電源検出回路について説明する。
【実施例1】
【0036】
図9は、実施例1に係る電源検出回路100の構成を示した図である。電源検出信号生成回路16からの出力信号powerdetectzが、スタータ回路18に入力されている。その他の構成は比較例1(図1)と同様であり、詳細な説明を省略する。
【0037】
図10は、実施例1に係るスタータ回路18の構成を示した図である。中間ノードNDと電源線Vddとの間に、pMOSトランジスタp42が設けられている。pMOSトランジスタp42は、電源検出信号生成回路16からのpowerdetectzを論理反転した信号により制御され、powerdetectz信号がHレベルの場合にオンし、Lレベルの場合にオフする。なお、pMOSトランジスタの代わりにpMOS/nMOSトランジスタで構成されるトランスファを用いてもよいが、その場合はnMOSトランジスタの制御にはpowerdetectz信号を、pMOSトランジスタの制御にはインバータ等によりpowerdetectz信号を反転させて入力する。その他の構成は比較例1(図6)と同様であり、詳細な説明を省略する。
【0038】
パワーオン検出回路12がパワーオンを検出し、powerdetectz信号がHレベルになると、pMOSトランジスタp42がオンし、電源線Vddと中間ノードNDとが接続される。これにより、中間ノードNDはVdd−V(pdx)の電圧レベルからさらに高いVddの電圧レベルまで充電される。また、パワーオンが検出されている間(第1期間)は、電源線Vddから中間ノードNDに対し電流が供給され、中間ノードNDの電圧レベルはVddに維持される。このため、スタータ回路18の出力信号nrsetxも、Vddの電圧レベルに追従する形で安定する。
【0039】
図11は、実施例1に係る電源検出回路の動作を示したグラフである。パワーオンが検出されるまでの動作は比較例(図8)と同様である。ただし、比較例と異なり、スタータ回路18の出力信号であるnrsetxの電圧レベルがVddまで上昇している(A)。また、電源電圧Vddが低下した場合も、nrsetx信号の電圧レベルはVddに追従して低下し(B)、比較例にあった中間ノードNDの電圧降下(いわゆるノードのダレ、図中に破線で示す)が抑制されている。電源電圧Vddが第1の電位を下回ると、パワーダウン検出回路10がパワーダウンを検出し、lowlevelx信号はLレベルとなる(C)。これを受けて、電源検出信号生成回路16の出力であるpdresetzが一時的にHレベルとなり、スタータ回路18が初期化される(D)。このとき、パワーオン検出回路12の出力はLレベルとなり(E)、パワーオンラッチ回路14の出力はHレレベルとなる(F)。また、電源検出信号生成回路16から内部回路に出力されるpowerdetectz信号もLレベルとなる(G)。また、スタータ回路18を初期化するためのパワーダウンリセット信号pdresetzが一時的にHレベルとなる(H)。
【0040】
実施例1の電源検出回路100によれば、スタータ回路18にpMOSトランジスタp42を設けたことにより、パワーオン検出後に中間ノードNDを電源電圧Vddのレベルまで充電することができる。また、参照電圧pdxの上昇によりpMOSトランジスタp40がオフした場合であっても、pMOSトランジスタp42を介して電源線Vddと中間ノードNDとが接続されているため、中間ノードNDの電圧は電源電圧Vddを追随する。以上の構成により、パワーオン検出後にスタータ回路18において電流のリーク等が生じた場合であっても、中間ノードNDの電圧レベルが予定よりも低下してしまうことを抑制することができる。その結果、初期化信号nrsetxの出力レベルを安定させ、パワーダウン検出回路10及びパワーオン検出回路12の誤動作(誤ってリセットされてしまうこと)を抑制することができる。
【0041】
本実施例において、スタータ回路18のキャパシタCPは、中間ノードNDの電圧を維持する電圧維持回路の一例である。また、pMOSトランジスタp40及びp42は、電源線Vddから中間ノードNDへの電流供給量を調節する電流調節回路の一例である。電流調節回路は、パワーオンが検出されている第1期間における電流供給量が、パワーオンが検出されていない第2期間における電流供給量より大きくなるように(中間ノードNDに電源電圧Vddが供給されるように)調節する。電圧保持回路及び電流調節回路は、上記の機能を有するものであれば、本実施例にて示された以外の形態であってもよい。
【0042】
より詳細には、本実施例における電流調節回路は、以下の第1供給回路及び第2供給回路を含む。第1供給回路は、第1電源線(電源線Vdd)と中間ノードNDとの間に接続され、電源電圧Vddが上昇するにつれて電流供給能力が低下するもので、本実施例のpMOSトランジスタp40はその一例である。第2供給回路は、第1電源線(電源線Vdd)と中間ノードNDとの間に接続され、パワーオンが検出されている第1期間に駆動し、中間ノードNDに電源電圧を供給するもので、本実施例のpMOSトランジスタp42はその一例である。第1供給回路及び第2供給回路は、上記の機能を有するものであれば、本実施例にて示された以外の形態であってもよい。
【0043】
また、本実施例において、スタータ回路18のnMOSトランジスタn40は、第3供給回路の一例である。第3供給回路は、パワーダウンの検出時(pdresetzがHレベルの時)にスタータ回路18を初期化するためのもので、中間ノードNDと接地線Vssとの間に接続されている。第3供給回路としては、他にもpMOSトランジスタ等を用いることができる。
【0044】
上記の第3供給回路(nMOSトランジスタn40)の電流供給能力と比べて、第1供給回路(pMOSトランジスタp40)及び第2供給回路(pMOSトランジスタp42)の電流供給能力はかなり小さく抑えられていることが望ましい。これにより、第1電源線(電源線Vdd)から第1供給回路及び第2供給回路を介して第2電源線(接地線Vss)に貫通電流が流れることを抑制することができる。
【0045】
実施例1では、電源検出信号生成回路16の出力信号であるpowerdetectzに基づいて、スタータ回路18におけるpMOSトランジスタp42の切り替えを行ったが、代わりにpondetz信号を用いてもよい。以下に変形例について説明する。
【0046】
図12は、実施例1の変形例に係る電源検出回路のブロック図であり、図13は、変形例に係るスタータ回路18の構成を示した図である。実施例1と異なり、パワーオン検出回路12から出力されるpondetz信号が、スタータ回路18のnMOSトランジスタ42に入力されている。その他の構成は実施例1と同様である。
【0047】
実施例1の変形例に係る電源検出回路では、パワーオン検出回路12がパワーオンを検出し、pondetz信号がHレベルになると、pMOSトランジスタp42がオンし、電源線Vddと中間ノードNDとが接続される。これにより、実施例1と同様に、中間ノードNDはVdd−V(pdx)の電圧レベルからさらに高いVddの電圧レベルまで充電される。また、パワーオンが検出されている間(第1期間)は、常に電源線Vddから中間ノードNDに対し電流が供給され、中間ノードNDの電圧レベルはVddに維持される。このため、スタータ回路18の出力信号nrsetxも、Vddの電圧レベルに追従する形で安定する。
【0048】
以上のように、powerdetectz信号の代わりにpondetz信号を用いた場合であっても、スタータ回路18の出力を安定させ、電源検出回路の誤動作を抑制することができる。ここで、図8に示すように、powerdetectz信号の方が、pondetz信号に比べてLレベル時におけるノイズが抑制されている。従って、スタータ回路18の出力をより安定させるためには、実施例1の構成を採用することが好ましい。一方、回路構成によっては、変形例の構成を用いた方が好ましい(例えば、回路の小型化を図ることができる等)場合もある。これらの構成は、装置の仕様等に応じて適宜選択することができる。
【実施例2】
【0049】
実施例2は、スタータ回路18における電流調節回路部分の構成を変更した例である。全体構成は実施例1(図9)と同じであるため、詳細な説明を省略する。
【0050】
図14は、実施例2に係るスタータ回路18の構成を示した図である。実施例1と同じく、電源線Vddと接地線Vssとの間に、pMOSトランジスタp40及びキャパシタCPが設けられており、両者の中間ノードNDの電圧レベルが初期化信号nrsetxとして出力されている。実施例2に係るスタータ回路18は、実施例1と異なり、第2供給回路(図10のpMOSトランジスタp42)に相当する構成を有しないが、代わりにpMOSトランジスタp40のゲート端子が切替スイッチSWと接続されている。その他の構成は実施例1と同様であり、詳細な説明を省略する。
【0051】
切替スイッチSWは、電源検出信号生成回路16からの出力信号powerdetectzにより制御される。powerdetectz信号がLレベルの間は、切替スイッチSWは実施例1と同様に参照電圧pdxをpMOSトランジスタp40のゲートに印加する。これにより、pMOSトランジスタp40は参照電圧pdxの電圧レベルに応じた電流供給能力を有し、電源電圧Vddが上昇するにつれて電流供給量が低下する。powerdetectz信号がHレベルの間は、切替スイッチSWはpMOSトランジスタp40のゲートに接地電圧Vssを印加する。これにより、pMOSトランジスタp40は完全に駆動され、電流供給能力は最大となる。
【0052】
図15は、切替スイッチSWの構成例を示した回路図である。図14と共通する構成については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。切替スイッチSWは、pMOSトランジスタp50及びnMOSトランジスタn50から構成されるパスゲート60、nMOSトランジスタn52、並びにインバータ62を含む。pMOSトランジスタp50のゲートにはpowerdetectz信号が、nMOSトランジスタn50のゲートにはpowerdetectz信号の反転信号が入力され、powerdetectz信号がLレベルの時にパスゲート60がオンとなる。これにより、powerdetectz信号がLレベルの間は、パスゲート60を介して参照電圧pdxがpMOSトランジスタp40のゲートに入力される。powerdetectz信号がHレベルの間は、パスゲート60がオフし、nMOSトランジスタn52がオンする。これにより、nMOSトランジスタn52を介して接地電圧VssがpMOSトランジスタp40のゲートに印加される。
【0053】
実施例2に係る電流検出回路100の動作は、スタータ回路18における動作の一部を除き実施例1(図11)で説明したものと同様である。電源投入後しばらくは、電源電圧Vddの上昇に伴いスタータ回路18の出力信号nrsetxの電圧レベルも上昇する。このとき、参照電圧pdxも徐々に上昇するため、pMOSトランジスタp40の電流供給能力は電源電圧Vddが上昇するに従って低下する。その後、パワーオン検出回路12がパワーオンを検出すると、pMOSトランジスタp40のゲートには接地電圧Vssが印加され、pMOSトランジスタp40は完全にオンする。これにより、中間ノードNDはVdd−V(pdx)の電圧レベルからさらに高いVddの電圧レベルまで充電される。以後、パワーオンが検出されている間(第1期間)は、常に電源線Vddから中間ノードNDに対し電流が供給され、中間ノードNDの電圧レベルはVddに維持される。このため、スタータ回路18の出力信号nrsetxも、Vddの電圧レベルに追従する形で安定する。
【0054】
以上のように、実施例2の電源検出回路100によれば、スタータ回路18に切替スイッチSWを設けたことにより、実施例1と同様に、パワーオン検出後に中間ノードNDを電源電圧Vddのレベルまで充電することができる。また、パワーオン期間中はpMOSトランジスタp40がオンとなっており、pMOSトランジスタp40を介して電源線Vddと中間ノードNDとが接続されているため、中間ノードNDの電圧が一定に保たれる。以上の構成により、パワーオン検出後にスタータ回路18において電流のリーク等が生じた場合であっても、中間ノードNDの電圧レベルが予定よりも低下してしまうことを抑制することができる。その結果、初期化信号nrsetxの出力レベルを安定させ、パワーダウン検出回路10及びパワーオン検出回路12の誤動作を抑制することができる。
【0055】
本実施例において、pMOSトランジスタp40及び切替スイッチSWは、電源線Vddから中間ノードNDへの電流供給量を調節する電流調節回路の一例である。より詳細には、本実施例における電流調節回路は、以下の供給回路及び切替回路を含む。供給回路は、第1電源線(電源線Vdd)と中間ノードNDとの間に接続され、電源線Vddから中間ノードNDへ電流を供給するもので、本実施例のpMOSトランジスタp40はその一例である。切替回路は、パワーオンが検出されていない第2期間においては、電源電圧が上昇するにつれて供給回路の電流供給能力が低下するように制御する。また、パワーオンが検出されている第1期間においては、供給回路の電流供給能力が最大になるように制御する。本実施例では切替回路として切替スイッチSWを例に説明を行ったが、供給回路、切替回路、及び両者を合わせた電流調節回路は、上記の機能を有するものであれば本実施例にて示された以外の形態であってもよい。
【0056】
また、実施例2では、電源検出信号生成回路16の出力信号であるpowerdetectzに基づいてスタータ回路18における切替スイッチSWの切り替えを行ったが、代わりにpondetz信号を用いてもよい。その場合の全体ブロック図は実施例1の変形例(図12)と同様である。
【0057】
図16は、実施例2の変形例に係るスタータ回路18の構成を示した図である。実施例1と異なり、パワーオン検出回路12から出力されるpondetz信号が、スタータ回路18の切替スイッチSWに入力されている。その他の構成は実施例1と同様である。なお、切替スイッチSWの具体的構成については、図15に示したものと同様であるため、説明を省略する。
【0058】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0059】
以上の実施形態において説明した発明を整理して、付記として開示する。
(付記1)
第1電源電圧が第1の電位を下回るパワーダウンを検出し、パワーダウン検出信号を生成するパワーダウン検出回路と、
前記第1電源電圧が前記第1の電位より高い第2の電位を上回るパワーオンを検出し、パワーオン検出信号を生成するパワーオン検出回路と、
前記パワーダウン及び前記パワーオンの検出結果に基づいて、検出結果を示す電源検出信号を生成する電源検出信号生成回路と、
前記パワーダウン検出回路及び前記パワーオン検出回路を初期化するための初期化信号を生成するスタータ回路と、を備え、
前記スタータ回路は、前記第1電源電圧と、前記第1電源電圧より低い第2電源電圧との中間ノードを、前記初期化信号の出力端とし、
前記中間ノードの電圧を維持する電圧維持回路と、
前記パワーオンが検出されている第1期間における前記第1電源電圧から前記中間ノードへの電流供給量能力がパワーオン後も維持される電流調節回路と、
を有することを特徴とする電源検出回路。
(付記2)
前記電流調節回路は、前記電源電圧と前記中間ノードとの間に接続され、前記電源電圧が上昇するにつれて電流供給能力が低下する第1供給回路と、
前記電源電圧と前記中間ノードとの間に接続され、前記第1期間に駆動する第2供給回路とを含むことを特徴とする付記1記載の電源検出回路。
(付記3)
前記第1供給回路はp型トランジスタであり、前記p型トランジスタのゲートには、前記第1電源電圧と前記第2電源電圧との間の電圧が印加されることを特徴とする付記2記載の電源検出回路。
(付記4)
前記電流調節回路は、前記電源電圧と前記中間ノードとの間に接続された供給回路と、
前記第2期間においては、前記電源電圧が上昇するにつれて前記供給回路の電流供給能力が低下するようにし、前記第1期間においては、電源電圧が供給されるように切り替える切替回路と、
を含むことを特徴とする付記1記載の電源検出回路。
(付記5)
前記第1供給回路はp型トランジスタであり、
前記切替回路は、前記p型トランジスタのゲートに接続され、前記第1期間においては前記ゲートに対し前記第2電源電圧を印加し、前記第2期間においては前記ゲートに対し前記第1電源電圧と前記第2電源電圧との間の電圧を印加することを特徴とする付記4記載の電源検出回路。
(付記6)
前記スタータ回路は、前記中間ノードと前記第2電源電圧との間に接続され、前記パワーダウンの検出時に一時的にオンする第3供給回路を有することを特徴とする付記1〜5のいずれかに記載の電源検出回路。
(付記7)
前記第3供給回路の電流供給能力は、前記第1供給回路及び前記第2供給回路の電流供給能力より大きいことを特徴とする付記6に記載の電源検出回路。
(付記8)
前記電流調節回路は、前記電源検出信号により制御されることを特徴とする付記1〜7のいずれかに記載の電源検出回路。
(付記9)
前記電流調節回路は、前記パワーオン検出信号により制御されることを特徴とする付記1〜7のいずれかに記載の電源検出回路。
【符号の説明】
【0060】
10 パワーダウン検出回路
12 パワーオン検出回路
14 パワーオンラッチ回路
16 電源検出信号生成回路
18 スタータ回路
100 電源検出回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電源電圧が第1の電位を下回るパワーダウンを検出し、パワーダウン検出信号を生成するパワーダウン検出回路と、
前記第1電源電圧が前記第1の電位より高い第2の電位を上回るパワーオンを検出し、パワーオン検出信号を生成するパワーオン検出回路と、
前記パワーダウン及び前記パワーオンの検出結果に基づいて、検出結果を示す電源検出信号を生成する電源検出信号生成回路と、
前記パワーダウン検出回路及び前記パワーオン検出回路を初期化するための初期化信号を生成するスタータ回路と、を備え、
前記スタータ回路は、前記第1電源電圧と、前記第1電源電圧より低い第2電源電圧との中間ノードを、前記初期化信号の出力端とし、
前記中間ノードの電圧を維持する電圧維持回路と、
前記パワーオンが検出されている第1期間における前記第1電源電圧から前記中間ノードへの電流供給量能力がパワーオン後も維持される電流調節回路と、
を有することを特徴とする電源検出回路。
【請求項2】
前記電流調節回路は、前記電源電圧と前記中間ノードとの間に接続され、前記電源電圧が上昇するにつれて電流供給能力が低下する第1供給回路と、
前記電源電圧と前記中間ノードとの間に接続され、前記第1期間に駆動する第2供給回路とを含むことを特徴とする請求項1記載の電源検出回路。
【請求項3】
前記電流調節回路は、前記電源電圧と前記中間ノードとの間に接続された供給回路と、
前記第2期間においては、前記電源電圧が上昇するにつれて前記供給回路の電流供給能力が低下するようにし、前記第1期間においては、電源電圧が供給されるように切り替える切替回路と、
を含むことを特徴とする請求項1記載の電源検出回路。
【請求項4】
前記スタータ回路は、前記中間ノードと前記第2電源電圧との間に接続され、前記パワーダウンの検出時に一時的にオンする第3供給回路を有し、
前記第3供給回路の電流供給能力は、前記第1供給回路及び前記第2供給回路の電流供給能力より大きいことを特徴とする請求項2に記載の電源検出回路。
【請求項5】
前記電流調節回路は、前記電源検出信号により制御されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電源検出回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−49724(P2011−49724A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−195062(P2009−195062)
【出願日】平成21年8月26日(2009.8.26)
【出願人】(308014341)富士通セミコンダクター株式会社 (2,507)
【Fターム(参考)】