説明

電荷補償によるトナー画像処理装置およびその方法

【課題】トナー画像処理装置における感光体の電荷変動を補償する。
【解決手段】トナー画像処理装置において、感光体102の各パネル106についてセンサ110を用いてDPZ107の複数のポイントについて第1の濃度値を測定し、各パネル106についてセンサ110を用いてIDZ108の第2の濃度値を測定し、各パネル106について、特別にプログラムされたコンピュータ114のプロセッサ116を用いて、所望の濃度値に対する第1の濃度値の変化を決定し、各IDZ108について、プロセッサ116を用いて、各補償IDZ濃度値を決定し、プロセッサ116を用いて、各補償IDZ濃度と所望の値の差を決定し、その差に従って、各帯電部材112の動作を調整して、該各パネル106の第1の濃度値を、所望の濃度値に対して実質的に一致させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示内容は、トナー画像処理装置における感光体の電荷補償に関する。
【背景技術】
【0002】
長いマルチピッチの感光体ベルトを有する電子写真プリント装置では、ベルトの全周に沿って一定した静電特性を維持するのに問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6223006号明細書
【特許文献2】米国特許公開第2006/0153582号明細書
【特許文献3】米国特許公開第2008/0175610号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、多くの感光体は、感光体製造操作により生じる、一般に、ランアウトと呼ばれる誘電体厚ばらつきに主に起因して、一周で静電特性が変動することが知られている。非補償の静電特性は、感光体の一周の電圧プロフィールに従って、感光体の平均局所電荷レベルを変える。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書に例示した態様によれば、トナー画像処理装置において、感光体の電荷保持画像形成面を補償する方法であって、電荷保持画像形成面は複数のパネルを含み、各パネルは、ドキュメントプリントゾーン(DPZ)およびインタドキュメントゾーン(IDZ)を含み、装置は、少なくとも1つの特別にプログラムされたコンピュータ、少なくとも1つのセンサおよび電荷保持画像形成面に電荷を付与するための帯電部材を含み、各パネルについて、少なくとも1つのセンサを用いて、感光体のプリント領域にあるDPZの複数のポイントについて第1の濃度値を測定し、各パネルについて、少なくとも1つのセンサを用いて、IDZの第2の濃度値を測定し、該各パネルについて、少なくとも1つの特別にプログラムされたコンピュータのプロセッサを用いて、所望の濃度値に対する第1の濃度値の変化を決定し、各IDZについて、プロセッサを用いて、各補償IDZ濃度値を決定し、プロセッサを用いて、各補償IDZ濃度と所望の値の差を決定し、その差に従って、各帯電部材の動作を調整して、該各パネルの第1の濃度値を、所望の濃度値に対して実質的に一致させることを含む方法が提供される。
【0006】
本明細書に例示した態様によれば、それぞれが、ドキュメントプリントゾーン(DPZ)およびインタドキュメントゾーン(IDZ)を含む複数のパネルを含む電荷保持画像形成面のある感光体と、少なくとも1つのセンサと、電荷保持画像形成面に電荷を付与するための帯電部材と、プロセッサを含む少なくとも1つの特別にプログラムされたコンピュータとを含む電荷補償によるトナー画像処理装置が提供される。少なくとも1つのセンサは、各パネルについて、それぞれが感光体のプリント領域にあるDPZにおいて複数のポイントについて第1の濃度値を測定し、該各パネルについて、IDZの第2の濃度値を測定するものである。プロセッサは、該各パネルについて、所望の濃度値に対する第1の濃度値の変化を決定し、各IDZについて、各補償IDZ濃度値を決定し、各補償IDZ濃度値と所望の値の差を決定し、その差に従って、各帯電部材の動作を変更して、各パネルの第1の濃度値を、所望の濃度値に対して実質的に一致させるものである。
【0007】
本明細書に例示した態様によれば、トナー画像処理装置において、感光体の電荷保持画像形成面を補償する方法であって、電荷保持画像形成面は複数のパネルを含み、各パネルは、ドキュメントプリントゾーン(DPZ)およびインタドキュメントゾーン(IDZ)を含み、装置は、少なくとも1つの特別にプログラムされたコンピュータ、少なくとも1つのセンサおよび電荷保持画像形成面に電荷を付与するための帯電部材を含み、各パネルについて、少なくとも1つのセンサを用いて、感光体のプリント領域にあるDPZの複数のポイントについて第1の濃度値を測定し、該各パネルについて、少なくとも1つのセンサを用いて、IDZについての第2の濃度値を測定し、各IDZについて、少なくとも1つの特別にプログラムされたコンピュータにおけるプロセッサを用いて、各補償IDZ濃度値を決定し、各補正されたIDZ濃度値に従って、各帯電部材の動作を修正して、該各パネルの第1の濃度値を、所望の濃度値に対して実質的に一致させることを含む方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】トナー画像処理装置の略図である。
【図2】感光体ベルトの「アンロール」部分を含む図1のトナー画像処理装置の一部の概略図である。
【図3】感光体のインタドキュメントゾーン(IDZ)におけるコントロールパッチの詳細図である。
【図4】感光体のパネルについての非補償濃度値を示すグラフである。
【図5】図4に示す濃度値の補償を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、感光体ベルト102を備えたトナー画像処理装置100の略図である。装置100は、電子写真コントロールを用いた電子写真操作に有用である。「トナー画像処理装置」、「装置」および「電子写真装置」という用語は、以降、区別なく用いられる。
【0010】
図2は、感光体ベルト102の「アンロール」部分を含む図1のトナー画像処理装置100の一部の概略図である。感光体102は、各ドキュメントプリントゾーン(DPZ)107およびインタドキュメントゾーン(IDZ)を有する複数のパネル106を備えた保持画像形成面104を含む。感光体102は、図に示した数のDPZおよびIDZに限定されない。装置はまた、少なくとも1つのセンサ110と、電荷保持画像形成面に電荷を付与するための帯電部材112も含む。各DPZは、感光体のプリント領域にある。すなわち、装置によりプリントがなされる材料のシートが、各DPZに配置される。各帯電部材は、別個にコントロール可能である。装置100はまた、プロセッサ116を含む少なくとも1つの特別にプログラムされたコンピュータ114も含む。このように、装置100は、電子写真プロセスのためのコントロールシステムを含む。コンピュータ114およびプロセッサ116は、当該技術分野において公知の任意のコンピュータまたはプロセッサとすることができる。
【0011】
装置100は、特定の数または構成のセンサに限定されない。一実施形態において、例えば、図2に示すとおり、センサ110は単一画素である。一実施形態において(図示せず)、センサ110は、複数の画素を含むが、感光体の全幅は超えない。一実施形態において(図示せず)、センサ110は、全幅アレイセンサである。例えば、以下の図3に示したような複数のセンサまたは全幅アレイセンサは、例えば、装置100における複数色について、そして、内側と外側の複数パッチレベルについて、複数の試験を同時に行え、有利である。試験についてはさらに後述してある。
【0012】
センサ110は、各DPZにおける複数のコントロールポイントまたはコントロールパッチ118についての濃度値を測定する。以降、「コントロールポイント」、「コントロールパッチ」および「ポイント」は区別なく用いられる。多数のパッチまたはポイントを各DPZについて測定することができる。一実施形態において、同数のポイントが各DPZについて測定される。図2において、9つのポイント118が示されている。表現を簡単にするために、DPZ 107Dについてのみ9つのポイントを示してある。ただし、当然のことながら、残りのDPZも本例においては9つのポイントで測定される。センサ110は、各IDZにおいてポイント120についての濃度値も測定する。各IDZについて単一の測定ポイントが示されているが、当然のことながら、IDZにおいて、他の数のポイントを測定することができる。前述した測定は、装置100の様々な操作中、例えば、サイクルアップ、サイクルダウンまたは品質調整中に行うことができる。また、測定は、均一濃度(solids)、中間調、ハイライトまたはその他の濃度パラメータについて得ることができる。
【0013】
図3は、感光体のIDZにおけるコントロールパッチを示す。前述したとおり、センサ110は、単一ポイント画素から全幅アレイセンサまで変えることができる。図3に、センサ110により測定または試験される、IDZにおいて可能なコントロールパッチを示す。当然のことながら、コントロールパッチのその他の構成も可能である。例えば、DPZ 107AについてのIDZ 108Aは、色合いなく現像されていないパッチを含むことができ、140はブラック、142はシアン、144はイエロー、146はマゼンタ、および148はスポットカラーである。例えば、IDZ 108Aはまた、トーンパッチも含むことができ、150は、イエロートナーのみからなり、2つのトーンの相補的なパッチ152および154は、それぞれ、ブルー(マゼンタ+シアン)パッチとダークスポット(ブルー+スポット)パッチとからなる。
【0014】
第2のセットの3トーンパッチは、マゼンタトナーからなるパッチ160と、グリーン(シアン+イエロー)パッチ162とダークスポット(ブラック+スポット)パッチ164を含む一対のトーンの相補的なパッチを含む。第3のセットの3つのパッチは、シアントナーからなるパッチ166と、レッド(マゼンタ+イエロー)パッチ168とダークスポット(ブラック+スポット)パッチ170を含む一対の相補的なパッチを含む。パッチは、中間フルカラー画像領域172と174に配置されている。
【0015】
図4は、感光体102のDPZおよびIDZについての非補正濃度値を示すグラフである。グラフ200において、y軸は濃度、x軸はプロセス方向Pにおいて、感光体102に沿った位置である。前述した感光体の変化は、現像特性として現れ、例えば、感光体周囲に沿ったポイントでの濃度値の変化により示される。感光体102についてのかかる現像特性を図4に示す。グラフ200は、ポイント118(DPZ)での濃度値202およびポイント120(IDZ)での濃度値204を示す。理想的な条件下では、濃度値202および204は、所望の濃度レベル、例えば、図4の1に等しくなる。ただし、実際には、実際の濃度値202および204は、例えば、前述した感光体の静電特性における変化のために、所望のレベルからはかなりずれる。図4に示すとおり、値202のある程度の変化は、パネル内で生じ得、値202の変化は、パネル間で生じ得る。例えば、平均で、DPZ 107Bの濃度値は、DPZ 107Aのものより大きい。IDZは、異なる電子写真処理を経時にわたって受けることが多く(その部分は電子写真トナー転写サブシステムを通過するため、紙は存在しない)、DPZとIDZの電気的特性間にさらに違いが生じる。かかる違いは、時間により顕著となり、ピッチモード依存性がある。
【0016】
図5は、図4に示す濃度値202の補償または補正を示すグラフ300である。グラフ300は、後述する操作に従って補償を行った後の、感光体102の現像特性を示す。
【0017】
図1および2の装置100は、トナー画像処理装置の感光体について、電荷保持画像形成面の補償を実施して、例えば、以下の図5に示す結果を得るのに好適なものである。プロセッサ116は、所望の濃度値に対する、各DPZについての濃度値202の変化を決定する。一実施形態において、プロセッサ116は、所望の濃度値に対する非補償の濃度値についての統計パラメータの変化を決定する。当該技術分野において公知の任意の統計パラメータを用いることができる。一実施形態において、統計パラメータは、非補償の濃度値の中央値である。
【0018】
プロセッサ116はまた、DPZに関連した各IDZ(ポイント120)の各補償IDZ濃度値も決定する。後述するとおり、プロセッサは、DPZの各補償IDZ濃度値を用いて、各帯電部材の操作を修正して、DPZの濃度値を、所望の濃度値に対して実質的に一致させる。例えば、各パネルについて、プロセッサは、補償IDZ濃度値と所望の値の差を決定し、その差に従って、DPZに関する帯電部材の動作を修正する。
【0019】
一実施形態において、プロセッサは、各パネルについて、所望の濃度値に対する変化を用いて、少なくとも1つの各パネル濃度補正値を決定する。少なくとも1つの各パネル濃度補正値を用いて、第1の濃度値を修正して、所望の濃度値に対する変化を補正する。各パネルについて、プロセッサは、各パネル濃度補正値を用いて、各補償IDZ濃度を決定する。すなわち、パネル濃度補正値は、パネル中のポイントについて所望の濃度レベルにおいて、各変化に対して補正される。
【0020】
一実施形態において、プロセッサは、DPZについての非補償濃度値の中で統計的異常値を識別し、統計的異常値のない所望の濃度値に対する非補償濃度値の変化を決定する。すなわち、異常値による計算のずれを防ぐために、異常値は排除される。
【0021】
一実施形態において、補償IDZ濃度値は、コンピュータ用のメモリ要素122に記憶され、後の操作中に、帯電部材を調節するのに用いられる。すなわち、補償IDZ濃度値は、連続的に決定されない。一実施形態において、補償IDZ濃度値が決定され、様々な、例えば、周期的な時間の間隔で、必要に応じて変更される。
【0022】
後述するとおり、近似は、例示のためだけで示されている。同じく、当然のことながら、図5に示す値および関係は、例示のためだけであり、厳密なものではない。例えば、図2のDPZ 107Aについては、プロセッサは、非補償の濃度値の平均または中央値が、所望の値1から約0.15異なることを決定する。次に、プロセッサは、IDZ 108Aについての補償IDZ濃度値302Aを決定する。補償IDZ値302Aと所望の密度レベル1の差を用いて、パネル106Aについて帯電部材を調節し、DPZ 107Aについての補償濃度値304を生成する。すなわち、帯電部材の操作をコントロールして、DPZの補償濃度値304を、DPZにおけるポイントの濃度値の統計パラメータ、例えば、中心傾向の平均、中央値または任意の適宜した尺度を中心にする。一実施形態において、補償は、プロセス方向Pにあり、内側と外側の濃度レベルの変化を増幅しない。
【0023】
このように、上述した操作は、IDZでの密度読み取りを、それぞれ独立したターゲットレベルまでコントロールして、パネル毎の濃度の変化を減らす。例えば、IDZでの濃度読み取りをコントロールして、パネルのDPZにおける濃度レベルの分布を中心にする目的で、ターゲットを分離する。通常、線形の関係を保持して、IDZレベルをターゲットまで調節することにより、画像パネル接触が適切に修正される。
【0024】
上述したとおり、本明細書に例示した態様によれば、トナー画像処理装置における感光体の電荷保持画像形成面を補償する方法が提供され、電荷保持画像形成面は、複数のパネルを含み、各パネルは、ドキュメントプリントゾーン(DPZ)およびインタドキュメントゾーン(IDZ)を含み、装置は、少なくとも1つの特別にプログラムされたコンピュータ、少なくとも1つのセンサおよび電荷保持画像形成面に電荷を付与するための帯電部材を含む。一実施形態において、本方法は、該各パネルについて、プロセッサおよび所望の濃度値に対する変化を用いて、少なくとも1つの各パネル濃度補正値を決定して、第1の濃度値を修正し、所望の濃度値に対する変化を補正する。各IDZについて、各補償IDZ濃度値を決定することには、少なくとも1つの各パネル濃度補正値を用いることが含まれる。
【0025】
一実施形態において、各パネルについて、所望の濃度値に対する第1の濃度値の変化を決定することには、所望の濃度値に対する第1の濃度値のそれぞれの統計パラメータの変化を決定することが含まれる。一実施形態において、各統計パラメータは、第1の濃度値についての各中央値である。一実施形態において、本方法は、パネルについて、プロセッサを用いて、第1の濃度値の統計的異常値を識別するものであり、各パネルについて、所望の濃度値に対する第1の濃度値の変化を決定することには、決定した結果から統計的異常値を排除することが含まれる。
【符号の説明】
【0026】
100 トナー画像処理装置、102 感光体ベルト、104 保持画像形成面、110 センサ、112 帯電部材、114 コンピュータ、116 プロセッサ、118 コントロールポイントまたはコントロールパッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナー画像処理装置において、感光体の電荷保持画像形成面を補償する方法であって、前記電荷保持画像形成面は、複数のパネルを含み、各パネルは、ドキュメントプリントゾーン(DPZ)およびインタドキュメントゾーン(IDZ)を含み、前記装置は、少なくとも1つの特別にプログラムされたコンピュータ、少なくとも1つのセンサおよび前記電荷保持画像形成面に電荷を付与するための帯電部材を備え、
各パネルについて、前記少なくとも1つのセンサを用いて、前記感光体のプリント領域にある前記DPZの複数のポイントについて第1の濃度値を測定し、
各パネルについて、前記少なくとも1つのセンサを用いて、前記IDZの第2の濃度値を測定し、
前記各パネルについて、前記少なくとも1つの特別にプログラムされたコンピュータのプロセッサを用いて、所望の濃度値に対する前記第1の濃度値の変化を決定し、
前記各パネルについて、前記プロセッサおよび前記所望の濃度値に対する前記変化を用いて、少なくとも1つの各パネル濃度補正値を決定して、前記第1の濃度値を修正し、前記所望の濃度値に対する前記変化を補正し、
各IDZについて、前記プロセッサおよび前記少なくとも1つの各パネル濃度補正値を用いて、各補償IDZ濃度値を決定し、
前記プロセッサを用いて、前記各補償IDZ濃度値と前記所望の値の差を決定し、
前記差に従って、前記各帯電部材の動作を修正して、前記各パネルの前記第1の濃度値を、前記所望の濃度値に対して実質的に一致させることを含む方法。
【請求項2】
電荷補償によるトナー画像処理装置であって、
ドキュメントプリントゾーン(DPZ)およびインタドキュメントゾーン(IDZ)をそれぞれ含む複数のパネルを含む電荷保持画像形成面のある感光体と、
少なくとも1つのセンサと、
前記電荷保持画像形成面に電荷を付与するための帯電部材と、
プロセッサを含む少なくとも1つの特別にプログラムされたコンピュータと
を備え、
前記少なくとも1つのセンサが、
各パネルについて、前記感光体のプリント領域にある前記DPZの複数のポイントについて第1の濃度値を測定し、
各パネルについて、前記IDZの第2の濃度値を測定するものであり、
前記プロセッサが、
前記各パネルについて、所望の濃度値に対する前記第1の濃度値の変化を決定し、
前記各パネルについて、前記所望の濃度値に対する前記変化を用いて、少なくとも1つの各パネルの濃度補正値を決定して、前記第1の濃度値を修正し、前記所望の濃度値に対する前記変化を補正し、
各IDZについての各補償IDZ濃度値を、前記少なくとも1つの各パネル濃度補正値を用いて決定し、
各補償IDZ濃度値と前記所望の値の差を決定し、
前記差に従って、前記各帯電部材の動作を修正して、前記各パネルの前記第1の濃度値を、前記所望の濃度値に対して実質的に一致させるためのものである、トナー画像処理装置。
【請求項3】
トナー画像処理装置において、感光体の電荷保持画像形成面を補償する方法であって、前記電荷保持画像形成面は、複数のパネルを含み、各パネルは、ドキュメントプリントゾーン(DPZ)およびインタドキュメントゾーン(IDZ)を含み、前記装置は、少なくとも1つの特別にプログラムされたコンピュータ、少なくとも1つのセンサおよび前記電荷保持画像形成面に電荷を付与するための帯電部材を備え、
各パネルについて、前記少なくとも1つのセンサを用いて、前記感光体のプリント領域にある前記DPZの複数のポイントについて第1の濃度値を測定し、
前記各パネルについて、前記プロセッサを用いて、前記所望の濃度値に対する前記第1の濃度値の変化を決定し、
前記各パネルについて、前記少なくとも1つのセンサを用いて、IDZについての第2の濃度値を測定し、
各IDZについて、前記少なくとも1つの特別にプログラムされたコンピュータにおけるプロセッサおよび前記変化を用いて、各補償IDZ濃度値を決定し、
前記各補償されたIDZ濃度値に従って、前記各帯電部材の動作を修正して、前記各パネルの前記第1の濃度値を、前記所望の濃度値に対して実質的に一致させることを含む方法。
【請求項4】
トナー画像処理装置において、感光体の電荷保持画像形成面を補償する方法であって、前記電荷保持画像形成面は、複数のパネルを含み、各パネルは、ドキュメントプリントゾーン(DPZ)およびインタドキュメントゾーン(IDZ)を含み、前記装置は、少なくとも1つの特別にプログラムされたコンピュータ、少なくとも1つのセンサおよび前記電荷保持画像形成面に電荷を付与するための帯電部材を備え、
各パネルについて、前記少なくとも1つのセンサを用いて、前記感光体のプリント領域にある前記DPZの複数のポイントについて第1の濃度値を測定し、
各パネルについて、前記少なくとも1つのセンサを用いて、前記IDZの第2の濃度値を測定し、
前記各パネルについて、前記少なくとも1つの特別にプログラムされたコンピュータのプロセッサを用いて、所望の濃度値に対する前記第1の濃度値の変化を決定し、
各IDZについて、前記プロセッサを用いて、各補償されたIDZ濃度値を決定し、
前記プロセッサを用いて、前記各補償IDZ濃度値と前記所望の値の差を決定し、
前記差に従って、前記各帯電部材の動作を修正して、前記各パネルの前記第1の濃度値を、前記所望の濃度値に対して実質的に一致させることを含み、
前記各パネルについて、前記所望の濃度に対する前記第1の濃度値の変化を決定することが、前記所望の濃度値に対する前記第1の濃度値についての各統計パラメータの変化を決定することを含み、
前記各統計パラメータが、前記第1の濃度値の中央値である方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−43811(P2011−43811A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−182071(P2010−182071)
【出願日】平成22年8月17日(2010.8.17)
【出願人】(596170170)ゼロックス コーポレイション (1,961)
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
【Fターム(参考)】