説明

革帯

【課題】革帯の内側面に面状発熱体を取り付けて、陰イオン発散物質および遠赤外線発散物質入りカバー紙で面状発熱体を覆うことにより、場所を選ばないで下腹部を暖めると共に、多量の陰イオンと遠赤外線が放射されて革帯装着者の健康を増進させることのできる革帯を提供する。
【解決手段】長く形成されるバンド10の一端にバックル20が嵌着されて、バンド10を腰に巻いて締め付けるように構成される革帯1において、バンド10の内側面に設けられる面状発熱体30および面状発熱体30を覆うカバー紙34と、バンド10に設けられて、バッテリが内蔵される操作ボタン付きコントロールボックス40が収納されるケース体50とを備え、面状発熱体30は、電線45を介してコントロールボックス40に接続されて発熱される革帯1が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、腰に装着する革帯に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、腹痛や女性の生理痛がある場合には、医者の処方を受けて治療を行うが、症状が軽微であるときには、主として腹を暖かくすると、腸の活動が活発になって痛症が止まる場合がほとんどである。
【0003】
このため、腹痛や生理痛を鎮静するためには、主として水を加熱して温める温熱パッドを綿布に包んで腹部に載せて下腹部を暖かくするか、あるいは、電気エネルギーによって発熱される温熱パッドを用いる場合が多い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述のように、従来の温熱パッドを用いる場合には、水を温めるなど煩雑な作業を行うことを余儀なくされるだけではなく、温熱パッドを用いる場所を確保することが必要となって外出中には使えない。結果として、温熱パッドの使用が制限されてしまい、その使い勝手が極めて悪かった。さらに、従来の温熱パッドにおいては、人体に有益な陰イオンや遠赤外線が放出されて腸部の活動が活発になるような効果や、血流を促して装着者の健康を増進するような効果を期待することができなかった。
【0005】
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、従来の温熱パッドの代わりに、場所を選ばないで使用でき、かつ下腹部を暖めると共に、多量の陰イオンと遠赤外線が放射されて革帯装着者の健康を増進することのできる革帯を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によれば、長く形成されるバンドの一端にバックルが嵌着されて、バンドを腰に巻いて締め付けるように構成される革帯において、革帯は、バンドの内側面に設けられる面状発熱体および面状発熱体を覆うカバー紙と、バンドに設けられて、バッテリが内蔵される操作ボタン付きコントロールボックスを収納するケース体とを備えることができる。言い換えると、革帯において、バンドの内側面には、面状発熱体が取り付けられ、面状発熱体の外面には、カバー紙が貼り付けられ、バンドには、ケース体が結合され、ケース体の内部には、バッテリが内蔵される操作ボタン付きコントロールボックスが収納され、面状発熱体は、電線を介してコントロールボックスに接続されて発熱される革帯が提供される。
【0007】
面状発熱体を覆って保護するカバー紙には、陰イオン発散物質および遠赤外線発散物質が含まれてよく、陰イオン発散物質および遠赤外線発散物質は、カオリン、ゼオライト、斜長石、緑泥石、電気石の鉱物の各々を細かく粉砕して均等な重量で混ぜ合わせた混合物84〜88質量%を、液状の接着剤12〜16質量%に均一に混ぜ合わせて作製される練合物をカバー紙に塗布して乾燥させることにより形成されてよい。
【0008】
本発明によれば、革帯の内側面に面状発熱体を取り付けて、面状発熱体の外部に、陰イオン発散物質および遠赤外線発散物質を塗布したカバー紙を装着する。面状発熱体は、革帯に装着されるコントロールボックスの制御によって発熱することにより、下腹部を暖めることができると共に、面状発熱体に接するカバー紙の陰イオン発散物質および遠赤外線発散物質から陰イオンおよび遠赤外線を多量に放射できるので、革帯装着者の健康を増進することができる。また、本発明の革帯は、従来の温熱パッドに比べて場所を選ばないで使用できるので、使い勝手が良い。
【0009】
接着剤は、ポリゾル78〜82質量%、松脂粉末11〜14質量%およびクエン酸7〜8質量%の混合物、または、ポリゾル、澱粉質の糊で構成されてよい。
【0010】
バックルは、バックルの背面の一端に固定されるリングと、リングに巻きつけられたバンドを固定するクリップと、バックルの背面の他端側に固定されるガイド溝と、バックルの背面にヒンジ結合され、内部に固定される弾性部材により弾持される円筒状の回転管と、回転管に固定されるストッパーとを備え、バックルのストッパーは、ガイド溝を介してバンドの先端がバックルに挿入されるとき、回転管に設けられたレバーの操作に応じて、回転管とバックルとの間を通過するバンドの先端を固定および通過することができる。そして、バンドの先端がガイド溝と回転管のストッパーを通過した後に、バンドの内側面側に入り込んで使用者の下腹部に密着されるため、下腹部に密着されるバンドの先端側に面状発熱体が取り付けられてよい。
【0011】
上記は、次のように言い換えることができる。バックルは、バックルの背面の一側に固定されているリングには、バンドが巻かれてクリップで固定され、バックルの他側の背面のガイド溝を介してバンドの先端が入り込み、バックルの背面にヒンジ結合されてなる円筒状の回転管は、その内部に固定されるバネにより弾持され、回転管のレバーを操作すると、回転管に固定されているストッパーが回転管とバックルとの間を通過するバンドの先端を固定および通過させるバックルであって、バンドの先端は、バックルの背面のガイド溝と回転管のストッパーを通過した後、バンドの背面に入り込んで下腹部に密着して、下腹部に密着されるバンドの先端側に面状発熱体が取り付けられてよい。
【0012】
面状発熱体は、経糸としての発熱線および緯糸としての綿糸によって織り上げられ、
導電線が緯糸により織り上げられることにより、経糸となる発熱線が電気的に接点されてよい。面状発熱体の両側の導電線が、コントロールボックスに隣接して配置されるジャックの端子にそれぞれ接続され、コントロールボックスに接続されるプラグがジャックの係合孔に差し込まれて導電線に電源が加えられることによって、発熱線が発熱することができる。ジャックは、バンドを貫通して前面に突出されてよい。ここで、導電線は、両側の綿糸の代わりに、緯糸として経糸(発熱線)とともに織り上げられてよい。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように本発明によれば、革帯を装着する時に、革帯の内側面に取り付けられる面状発熱体が下腹部に当たるようにした後、コントロールボックスのボタンを操作して電源をオンして温度を設定すると、バッテリの電源が面状発熱体に供給されて発熱されることにより、下腹部を暖かく維持して生理痛や腹痛などを治療または予防することができる。また、面状発熱体が革帯に装着されているので、場所に何ら制限されることなく、外出中はもとより、家庭でも温熱治療を行うことができる。さらに、面状発熱体の外面に取り付けられるカバー紙には、陰イオン発散物資および遠赤外線発散物質が塗布されるので、面状発熱体によってカバー紙に塗布された陰イオン発散物資および遠赤外線発散物質が加熱されると、陰イオンおよび遠赤外線の放出効果が極大化され、皮膚の深部まで陰イオンおよび遠赤外線が浸透されて血流を促すことができるので、革帯装着者の健康を画期的に増進することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0015】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態を示す斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る革帯の一部を拡大して示す分解斜視図である。図3は、本発明の第1実施形態を示す縦断面図である。図1〜図2に示すように、革帯1において、一方向に長く形成されるバンド10の一端には、バックル20が嵌着されており、バックル20によってバンド10を腰に巻いて締め付けることができる。本発明の第1実施形態において、バックル20は、略リング形状で構成され、バックル20にバンド10を巻きつけて固定することにより、革帯1を腰に装着できる。
【0016】
本発明の実施形態の最も重要な特徴は、バンド10の内側面に面状発熱体30が取り付けられて革帯1の装着者の下腹部を暖められるようにした点にある。
【0017】
すなわち、バックル20側に位置するバンド10の内側面には、面状発熱体30が取り付けられており、面状発熱体30の外部(外側)には、カバー紙34が貼り付けられて、接着剤または封止剤などによって固定される。つまり、カバー紙34は、面状発熱体30を覆うように設けられて、面状発熱体30を保護する。
【0018】
面状発熱体30は、PET(Polyethylene terephthalate、ポリエチレンテレフタラート)、PEN(Polyethylene naphthalene、ポリエチレンナフタレン)などの耐熱性フィルムに発熱塗料(カーボンブラック)などを塗ることにより構成される略薄板状のフィルムであり、現在では広く用いられているものであるため、その詳細な説明を省略している。そして、面状発熱体30を構成する上記略薄板状のフィルムに端子を装着して、当該端子を電線45に接続することにより、面状発熱体30は、以下で説明するコントロールボックス40と接続される。
【0019】
バンド10には、ケース体50が結合されており、ケース体50の後方に設けられている掛止用の帯52がバンド10に着脱自在に嵌合される。なお、ケース体50の上部には蓋体51が設けられて、物品を収納した後でケース体50を閉じる。
【0020】
ケース体50の内部には、コントロールボックス40が収納されており、コントロールボックス40にはバッテリが内蔵される。また、コントロールボックス40の一側には、操作ボタン41と表示部42が設けられて、面状発熱体30のオン/オフおよび温度調節などを行う。
【0021】
面状発熱体30は、コントロールボックス40と電線45およびプラグ43により接続されて発熱可能になっている。つまり、コントロールボックス40に接続されるプラグ43および面状発熱体30に接続される電線45を介して、面状発熱体30とコントロールボックス40は、電気的に接続される。
【0022】
このような構成を備える本発明の第1実施形態の革帯1を装着する際に、面状発熱体30が下腹部に当たるようにした後、コントロールボックス40のボタンを操作して電源をオンにし、且つ、温度を設定すると、バッテリの電源が面状発熱体30に供給されて発熱する。これにより、下腹部が暖かく維持されて生理痛や腹痛などを未然に予防または治療することができるだけではなく、面状発熱体30が革帯1に取り付けられているため、外出中や家庭でも温熱治療を行うことができるなどのメリットがある。
【0023】
一方、面状発熱体30を覆って保護するカバー紙34には、陰イオン発散物質および遠赤外線発散物質35を含めて用いてもよい。つまり、図2および図3によると、本発明の実施形態では、カバー紙34の面状発熱体30に接する面に陰イオン発散物質および遠赤外線発散物質35が塗布される。
【0024】
陰イオン発散物質および遠赤外線発散物質35の構成物質としては、カオリン、ゼオライト、斜長石、緑泥石、電気石などの鉱物の各々を細かく粉砕して、目開きが400〜500メッシュとなる篩体で篩い分けて微粉にした後で、均等な重量で混ぜ合わせた混合物が用いられる。この陰イオン発散物質および遠赤外線発散物質の上記混合物84〜88質量%を液状の接着剤12〜16質量%に均一に混ぜ合わせて作製した練合物を、カバー紙34に塗布して乾燥することで、陰イオン発散物質および遠赤外線発散物質35を形成する。
【0025】
接着剤としては、接着力の強いポリゾルが用いられているが、場合によっては、澱粉質の糊を用いてもよい。また、接着剤として、ポリゾル78〜82質量%、松脂粉末11〜14質量%、クエン酸7〜8質量%の混合物が用いられることもある。
【0026】
ポリゾルは、紙類の接着剤であり、EVA(エチレンビニールアセテート)単独で、またはアクリル樹脂とEVA樹脂との共重合物の形で用いられる。ポリゾルは、澱粉質の糊との混合性に富んでいるものであり、接着用の糊と一緒に混合される鉱物粉末によって、接着用の糊の接着力が悪くなるという不都合を防止できるとともに、全体としての接着強度を向上できる。
【0027】
一方、本発明の実施形態の革帯の製造に用いられる鉱物の特性は、下記の通りである。
【0028】
カオリン(高嶺土)は、岩や石を水、炭酸などの化学作用により分解してできた泥であり、その主たる成分は、カオリナイト(Al、2SiO、2HO)とハロイサイト(Al、SiO、4HO)などである。
【0029】
カオリンは、陶器の原料として用いられ、よく白土とも呼ばれるが、自然の状態で多量の遠赤外線を放出するものであると知られている。
【0030】
ゼオライトは、アルカリ金属およびアルカリ土類金属のケイ酸アルミニウム水化物などから構成される鉱物の総称であり、沸石とも呼ばれる。玄武岩や輝緑凝灰岩などの塩基性火成岩の空洞中や熱極から導き出され、時には、花崗岩、片麻岩などの中に2次鉱物として存在するものである。ゼオライトは、結晶構造的に各原子同士の結合力が弱いため、各原子の間を充填している水分を高熱で放出しても、骨格はそのまま保存されているため、他の微粒物質を吸着することができる。この性質を用いてゼオライトを吸着剤として用いることが知られている。また、ゼオライトは、自然の状態で多量の遠赤外線を放出すると知られている。
【0031】
斜長石は、三斜晶系に属するソーダ石灰長石であり、変性岩などからよく発見される。また、斜長石は、各種の形式の双結晶を構成して、種々の成分の斜長石が累帯構造を構成する。これらの斜長石は、自然の状態で陰イオンおよび遠赤外線を多量放出するものであると知られている。
【0032】
緑泥石は、単斜晶系に属する鉱物であり、主成分は、アルミニウム、鉄、マグネシウムの含水ケイ酸塩(Mg、Fe、Al)12(Si、Al)20(OH)16などである。
【0033】
また、緑泥石は、各種の堆積岩や低温の変性岩、熱水により変質された火成岩などから広く発見される。緑泥石は、主として、雲母・角閃石・輝石などの鉄古土鉱物が変質されたものであり、自然の状態で陰イオンを放出すると共に、毒性物質を吸着して分解する性質によって残留農薬の毒性の除去および刺激性の匂いを吸着して除去する性質がある。
【0034】
電気石は、六方晶系に属する鉱物であり、トルマリンとも呼ばれる。この化学成分は、鉄、マグネシウム、アルカリ金属などおよびアルミニウムから構成される複雑なホウ珪酸塩であり、摩擦によって電気が発生され、加熱により両端が陽(+)と陰(−)に帯電されるため、電気石と呼ばれる。
【0035】
電気石も、自然の状態で陰イオンおよび遠赤外線を放出して毒性の中和および脱臭効果などの機能を備えると知られている。
【0036】
このため、カバー紙34に塗布され、カオリン、ゼオライト、斜長石、緑泥石、電気石などの鉱物成分より構成される陰イオン発散物質および遠赤外線発散物質35から発散される陰イオンおよび遠赤外線の放出効果によって、血流を促して革帯1の装着者の健康を増進できるだけではなく、匂いを吸着して除去する脱臭効果および汗を吸収する除湿効果と共に、抗菌効果などが得られるなどのメリットがある。
【0037】
さらに、鉱物成分である陰イオン発散物質および遠赤外線発散物質35は、面状発熱体30と面接された状態で加熱されると、陰イオンおよび遠赤外線の放出効果が極大化されるため、皮膚の深部に陰イオンおよび遠赤外線が浸透されて血流を促すことができることにより、革帯1の装着者の健康を画期的に増進することができる。
【0038】
(第2実施形態)
一方、バックル20は、種々の形状に構成できる。図4は、本発明の第2実施形態を示す斜視図である。図5Aおよび図5Bは、図4の動作状態を示す平断面図である。図6は、図4の一部を拡大して示す分解斜視図である。図7は、図4の一部を拡大して示す斜視図である。本発明の第2実施形態は、上記第1実施形態と同じ構成要素を備えるため、同じ構成要素についての説明を省略し、異なる構成要素について説明する。図4に示すように、第1実施形態の略リング形状のバックル20とは異なって、本発明の第2実施形態のバックル20は、バックル20の背面の一端に固定されるリング21と、リング21に巻きつけられたバンド10を固定するクリップ22と、バックル20の背面の他端側に固定されるガイド溝23と、バンド10の先端が入り込み、バックル20の背面にヒンジ24a結合され、内部に固定される弾性部材27により弾持される略円筒状の回転管24と、回転管24に固定されているストッパー26とを含んで構成される。ここで、弾性部材27は、バネであってよい。
【0039】
バックル20のリング21には、バンド10が巻きつけられてクリップ22で固定される。バックル20のガイド溝23を介してバンド10の先端が挿入される時、バックル20の回転管24のレバー25を操作すると、回転管24に固定されているストッパー26が回転管24とバックル20との間を通過するバンド10の先端を固定および通過する。言い換えると、バックル20のストッパー26は、ガイド溝23を介してバンド10の先端がバックル20に挿入されるとき、回転管24に設けられたレバー25の操作に応じて、回転管24とバックル20との間を通過するバンド10の先端を固定および通過することができる。バンド10の先端は、バックル20の背面のガイド溝23と回転管24のストッパー26を通った後、バンド10の内側面側に入り込んで下腹部に密着され、下腹部に密着されるバンド10の先端側に面状発熱体30が取り付けられるようにして使用できる。
【0040】
下腹部に密着されるバンド10の先端側の内側面には、約30cm程度の面状発熱体30が取り付けられている。
【0041】
図8は、本発明の第2実施形態に係る面状発熱体を一部拡大して示す断面図である。図9は、本発明の第2実施形態に係る面状発熱体の概略装置図である。すなわち、図8に示すように、面状発熱体30は、発熱線31を経糸とし、綿糸32を緯糸(第1の緯糸)として織り上げることにより構成される。さらに、導電線33(第2の緯糸)が、面状発熱体30の両側に位置する綿糸32(第1の緯糸)の代わりに設けられて、経糸とともに織り上げられることにより、経糸となる発熱線31が電気的に接続される。言い換えると、綿糸32の代わりに導電線33を面状発熱体30の両側に配置して発熱線31と織り上げられることにより、発熱線31が電気的に接点される。図7および図9によると、両側の導電線33がコントロールボックス40に隣接して配置されるジャック44の端子にそれぞれ接続され、電線45を介してコントロールボックス40に接続されているプラグ43がジャック44の係合孔44aに差し込まれて導電線33に電源を加えることにより、発熱線31が発熱される。これにより、面状発熱体30が発熱する。ジャック44は、バンド10を貫通して前面(外部)に突き出たような構成となる。ここで、図9では、面状発熱体30は、ジャック44を介してコントロールボックス40に接続される。一方、図2の本発明の第1実施形態では、面状発熱体30の端子が直接電線45に接続され、電線45がコントロールボックス40のプラグ43に接続されることにより、面状発熱体30は、コントロールボックス40に接続される。よって、本発明の第2実施形態に、第1実施形態の面状発熱体30とコントロールボックス40との接続関係(直接電線45に接続する)を適用してもよいし、本発明の第1実施形態に、第2実施形態の面状発熱体30とコントロールボックス40との接続関係(ジャック44を介して接続する)を適用してもよい。
【0042】
このため、コントロールボックス40と接続されているプラグ43をバンド10の前面に突出されているジャック44の係合孔44aに差し込むと、極めて手軽に面状発熱体30がコントロールボックス40と接続され、コントロールボックス40のボタンを操作して電源をオンにし、且つ、温度を設定すると、バッテリの電源が導電線33に加えられて発熱線31を発熱できる。
【0043】
図7において、符号60は、コントロールボックス40に内蔵されるバッテリを充電させるための充電器である。
【0044】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る革帯の一部を拡大して示す分解斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す斜視図である。
【図5A】図4の動作状態を示す平断面図である。
【図5B】図4の動作状態を示す平断面図である。
【図6】図4の一部を拡大して示す分解斜視図である。
【図7】図4の一部を拡大して示す斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る面状発熱体を一部拡大して示す断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る面状発熱体の概略装置図である。
【符号の説明】
【0046】
1 革帯
10 バンド
20 バックル
21 リング
22 クリップ
23 ガイド溝
24 回転管
24a ヒンジ
25 レバー
26 ストッパー
27 バネ
30 面状発熱体
31 発熱線
32 綿糸
33 導電線
34 カバー紙
35 陰イオン発散物質および遠赤外線発散物質
40 コントロールボックス
41 ボタン
42 表示部
43 プラグ
44 ジャック
44a 係合孔
45 電線
50 ケース体
51 蓋体
52 掛止用の帯
60 充電器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長く形成されるバンドの一端にバックルが嵌着されて、前記バンドを腰に巻いて締め付けるように構成される革帯において、
前記バンドの内側面に設けられる面状発熱体および前記面状発熱体を覆うカバー紙と;
前記バンドに設けられて、バッテリが内蔵されるコントロールボックスを収納するケース体と;
を備え、
前記面状発熱体は、電線を介して前記コントロールボックスに接続されて発熱されることを特徴とする、革帯。
【請求項2】
前記カバー紙には、陰イオン発散物質および遠赤外線発散物質が含まれ、
前記陰イオン発散物質および前記遠赤外線発散物質は、カオリン、ゼオライト、斜長石、緑泥石、電気石の鉱物の各々を細かく粉砕して均等な重量で混ぜ合わせた混合物84〜88質量%を、液状の接着剤12〜16質量%に均一に混ぜ合わせて作製される練合物を前記カバー紙に塗布して乾燥させることにより形成されることを特徴とする、請求項1に記載の革帯。
【請求項3】
前記接着剤は、ポリゾル78〜82質量%、松脂粉末11〜14質量%およびクエン酸7〜8質量%の混合物、または、ポリゾル、澱粉質の糊で構成されることを特徴とする、請求項2に記載の革帯。
【請求項4】
前記バックルは、
前記バックルの背面の一端に固定されるリングと;
前記リングに巻きつけられた前記バンドを固定するクリップと;
前記バックルの前記背面の他端側に固定されるガイド溝と;
前記バックルの前記背面にヒンジ結合され、内部に固定される弾性部材により弾持される円筒状の回転管と;
前記回転管に固定されるストッパーと;
を備え、
前記ストッパーは、前記ガイド溝を介して前記バンドの先端が前記バックルに挿入されるとき、前記回転管に設けられたレバーの操作に応じて、前記回転管と前記バックルとの間を通過する前記バンドの前記先端を固定および通過させ、
前記バンドの前記先端は、前記ガイド溝と前記回転管の前記ストッパーを通過した後、前記バンドの前記内側面側に入り込んで使用者の下腹部に密着され、
前記下腹部に密着される前記バンドの前記先端側に前記面状発熱体が取り付けられることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の革帯。
【請求項5】
前記面状発熱体は、
経糸としての発熱線と;
第1の緯糸としての綿糸と;
第2の緯糸としての導電線と;
によって織り上げられ、
前記導電線は、前記第1の緯糸の代わりに前記面状発熱体の両側に設けられて、前記発熱線と電気的に接続され、
前記面状発熱体の両側の前記導電線が、前記コントロールボックスに隣接して配置されて前記バンドを貫通して前面に突出形成されるジャックの端子にそれぞれ接続され、
前記コントロールボックスに接続されるプラグが前記ジャックの係合孔に差し込まれて前記導電線に電源が加えられることにより、前記発熱線が発熱されることを特徴とする、請求項4に記載の革帯。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−185492(P2007−185492A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−308364(P2006−308364)
【出願日】平成18年11月14日(2006.11.14)
【出願人】(506382024)
【Fターム(参考)】