説明

高分子材料の容器用プレフォームの圧縮成形方法とグループ

プレフォームは、最終対象物の状態での形状を維持する上部ネックと、そのネックと結合している中空体内から構成される。本発明におけるプレフォーム成形法では、その質量が基準値に基づいて計量された高分子材料をマトリックスのキャビティに挿入し、続いてマトリックスの成形キャビティ内にパンチを圧力をかけながら挿入し、キャビティを完全にふさいだ時点で停止させる。この時パンチはプレフォームの内面を成形し、マトリックスのキャビティはプレフォームの外側表面を成形する。本発明によれば、プレフォームの成形において基準値に対する高分子材の計量誤差は中空体全体に分布される。この中空体は引き続く加熱変形でプレフォームの最終形状に達し、この過程で内部応力がほぼ完全に除去される。本発明によるプレフォーム成形用金型において、マトリックスはその内面がプレフォームの中空部分の形状を与えるように意図された金型の内面の少なくとも一部が変形可能な壁(31)を有しており、この変形可能な壁(31)は少なくとも一部が相対的に薄くなっていて、最終のプレフォーム成形工程で高分子材料にかけられる圧力の下で弾性変形を生じ、これによって中空体の厚が変わり、高分子材料の計量誤差が吸収される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高分子材料を用いた凹状の対象物(たとえばボトル等)の連続的成形(典型的には延伸ブロー成形による)を意図したプレフォーム(半完成の)の圧縮成形に関するものである。
【0002】
プレフォームは最終対象物の形状を変えずに維持する上部ネックと、このネックの下部に配置され、より大きな容量とそれに対応して低減された厚さが想定されるまで膨張される中空体とから構成される。
【背景技術】
【0003】
現行の技術によれば、プレフォームを形成するために、まずその質量が金型の成形チャンバを完全かつ正確に満たすように事前に確立された数値に従って計量された高分子材料が剛性の金属マトリックス(スチール製)の中に挿入され、次いで、金型の成形チャンバが閉じる迄同一のマトリックスキャビティ内へパンチの圧力挿入を行う。即ち、該チャンバは、金型が閉鎖位置にある時、パンチとマトリックスの内表面の間にとどまり、プレフォームの形状を画定する。パンチはプレフォームの内表面の形状を規定し、マトリックスはプレフォームの外表面の形状を規定する内表面を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の技術に内在し、前記金型に関連する技術的課題は、次の事実から生ずる。マトリックスへ挿入されるべき高分子材料の本体の挿入に際し(典型的には押出し手段が供給する連続的な未形成の質量から本体を分離させることを通して)、所定値に関する値の(小さな)差異が不可避的に得られる。一方プレフォームを形成する高分子材料で完全かつ正確に満たされなければならない金型の(閉鎖)チャンバの容積は各金属で一定である。それ故基準値に関する計量体の質量の不正確さを補償するという技術的課題が生ずる。
【0005】
結局、金型のいくつかの部分間の相対的変位を通してプレフォームのネック領域にそれを集中させることによって、質量誤差(基準値に関する)を補償することを提案した。(刊行物JP10−337769を参照)。
【0006】
この解決法は、質量の誤差をボトルの機能性にも外観にも悪影響を与えない部分に転化させるというメリットがある一方で、大きな欠点も持っている。実際、ネックのある部分に質量誤差の転化を生じ、金型の構成要素間に僅かではあってもずれを生じさせたり、材料の冷却を起こしたりする。これは誤差の補償が発生した部分に内部張力を発生させ、その後の工程、たとえばボトルのキャップ締めのような工程でネック部分に機械的応力が加えられた場合に破損やひび割れ等の容認できない損傷の原因となる可能性がある。
【0007】
さらに、たとえば上記の日本の文献から分るようにネックのカラー上に円形の溝が存在する領域に上記の誤差転化が局在する場合、カラー自体が格好の転化ガイドに沿って滑動する時、その溝に不要な摩擦を生じたり汚れの溜まり場となったりすることも生ずる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的は正当で効果的な解決法により上記の技術的な問題を解決することにある。
【0009】
本発明のもう1つの目的は、金型とプレフォーム間の熱交換の効率を同時に改善することにより、プレフォームの成形中及び引き続く固化の工程で固化の速度を速めることにある。
【0010】
上記の目的及びその他の目的は特許請求の範囲で特徴づけられている本発明によって達成される。
【0011】
本発明による方法は、基準値に対する計量体の質量誤差分の中空体への分布を予想し、プレフォームの形成中に、中空体が最終形状に達するまで中空体は熱変形を受けることが予想される。
【0012】
プレフォームが成形された後引き続いて冷却される時、計量体の質量誤差を中空体全体に分布させたことにより内部張力が上昇する可能性がある。しかし、この中空体は最終形状に達するまでに熱変形を伴う加熱工程を通るため、可能な内部張力はすべて程度の差はあれ除去されてしまう。同じことが、プレフォームが冷却されずに十分高温の状態に保たれ、最終形状に達するまで変形されるような場合にも当てはまる。
【0013】
望ましい実施形態によれば、プレフォーム金型における計量体の誤差の補償はマトリックスの内表面の少なくとも1箇所に弾性変形を起こさせることによって行うことができる。そのような場合、計量体の質量基準値は、金型の成形チャンバが空の状態(すなわち、金型が稼働状態にない条件)で計算され、常に容積を満たすような質量を有し、その誤差はチャンバ自体の容積に対して高分子材料が過剰になるものとして考慮される。引き続くプレフォームの成形工程において、高分子材料の過剰により、マトリックスの内部表面の少なくとも一部が「充填されていない状態」での形状に対して弾性的に変形され、結果として中空体の厚さが「充填されていない状態」の厚さよりも増加して計量誤差を吸収することになる。
【0014】
高分子材料の過剰分は従ってプレフォームの中空体に一様かつ均一に分配されるため、厚さの誤差を極めて微小な値に(数百分の1mmのオーダーに)抑えることができる。
【0015】
プレフォームの成形後、プレフォーム及び特にその中空体部分が変形され、予測された最終形状に達した時、中空体の厚さの誤差はより大きな面積にわたって分布されているため、さらに厚さの誤差量は小さくなる。実際、計量体の質量の初期誤差は、最終的にはボトルの状態での誤差として一般的な計量機器では検出できない程度まで小さくなっている。
【0016】
マトリックスの一部は、高分子材料が最終成形工程において予め確立されている設計値に実質的に等しい圧力を受けて変形される程度までの弾性変形に耐えられる強度を持つように設計される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、例としてプレフォーム成形のための金型のいくつかの実施形態を示した添付図面を使用して本発明を以下に説明する。
【0018】
本発明により得られるプレフォームの一例を図5に示す。このプレフォーム9は熱可塑性樹脂PET製ボトルを実現するためのものであり(典型的には延伸ブロー成形によって)、ボトルの最終予測形状を備えるネック91とボトルの実現工程で、同じ形状の容器本体を形成するように意図された中空体92から構成される。一般にネック91は例えば通常のネジキャップを受け入れるように放射状に外部に向けて飛び出している(ネジ山)93を画定する突出部を備えている。一方、中空体92は通常ほぼ円筒状になっている(取り出し時に便利なように底部に向けて僅かに先細になっている)連続的な外表面を持っており、その下端部は概ね球状のキャップが取り付けられている。特に、中空体92は典型的には実質的に円筒状の側壁92a、及び典型的にはキャップの形状をとる底壁92bから構成されている。
【0019】
プレフォーム9は、その質量が基準値に従って計量された多少の粘性をもつペースト状の高分子材料(特に熱可塑性樹脂)8が充填された閉じたキャビティの中空体(金型のメス型部)の中にパンチ11(金型のオス型部)を圧入する圧縮成形プロセスによって得られる。
【0020】
本発明に基づく金型を使用する成形機は、典型的には連続的に回転するターンテーブル型であるがこれには限られることなく、また典型的には複数の同じ成型グループを順番に動作させるタイプであるがこれに限られることはない。
【0021】
図示した金型は本発明に基づく極めて一般的なものにすぎない。一方、機械については図示されていないが、それ自体は伝統的なもので差し支えない。
【0022】
本発明に基づく金型はマトリックスとパンチ11から構成される。パンチ11とマトリックスのキャビティを組み合わせることによりプレフォーム9に望みの形状を与える成形チャンバ7が形成される。マトリックスのキャビティはプレフォームの外表面を形成し、一方パンチ11の外表面はプレフォーム9の内表面を形成する。
【0023】
図に示した実施形態によれば、金型のマトリックスは上マトリックス部20と下マトリックス部30とにより形成される;
上マトリックス部20はプレフォームの上部ネック91の外表面を形成するようにされ、互いの間に間隔を置いた少なくとも2つのセクタに分割され、プレフォーム9の引抜きを可能にされた内表面21を有する。下マトリックス部30は、プレフォーム中空体92の外表面を形成するように整合される。
【0024】
上、下マトリックス部20、30は計量体8の充填ステップで互いに分離していてよく、計量体8は下マトリックス部30のみのキャビティに挿入される。上、下マトリックス部20、30の内表面領域は、互いに関連して動作する時、マトリックスの全キャビティを形成するように整合される。
【0025】
別の方法として、2つの金型は計量された材料の充填段階時も組み合わされた状態のままとすることも可能である。
【0026】
本発明によると、下マトリックス部30は、スチール(又は同等の材質)で実現される変形可能な壁31最低一つを内蔵する変形不能の支持体40であって、その変形可能な壁の内面は、下マトリックス部の内面の少なくとも一部を画定し、少なくとも部分的には、プレフォームの最終成形ステップにおいて高分子材料の圧力の下で弾性的に変形するので、中空体の厚さを変化させる、詳細には増加する、ことの出来る、比較的薄い厚さを有する薄膜の形を有する支持体40を含む。壁31の変形は主として一般的軸平面に沿う曲げによって、引力による変形と共に生じるが、壁の厚さが大きい変化を受けることはない。
【0027】
図1に示す第一実施形態によると、下マトリックス部30は、前記変形可能な壁31を画定する筒状、詳細には円筒状の形を有する部分38であって、その内面31’は、少なくとも部分的に(詳細には、図示するようにほぼ完全に)中空体92の側壁92aの外面の形状を与える部分38を含み、その壁31は、高分子材料の圧力の下で弾性的に変形することが出来る比較的薄い厚さを有する。
【0028】
変形可能な壁31は、支持体40自体により邪魔されることなく放射状に変形するよう、その内面を壁31の面から離して置いた、支持体40の中に作る同軸キャビティ36の中に収容、詳細には封入する。
【0029】
変形可能な壁31は、上端付近の円形バンド32を画定する拡張部分と、第二円形バンド33を画定する下端付近の第二拡張部分とを備える。前記円形バンド32と33は、支持体40の同軸キャビティ36の中に形成される対応の台座34と35に接触する外側円筒形面面32’と33’をそれぞれ有する。これにより壁31に対する二つの円形放射状隣接領域であって、壁31の中心決めのためにも役立つ領域が画定される。前記の面32’と33’は、接触が径方向にのみ働くように完全に円筒状である。上方バンド32は、台座34により軸方向にブロックされる肩32aも備える。
【0030】
一般軸平面に沿って、変形可能な壁31は、軸に関して一方からと他方から、円形バンド32と33によって画定される2つの端部を含む。これらは、径方向の変位を妨げる隣接と中心位置とを形成し、薄層で二つの端部を有する単体における軸方向長さに比較して相対的に薄い厚さを有し、径方向に弾性的に曲がって軸平面内に弧を形成する。
【0031】
詳細には、支持体40は、第一筒状体41と、外部ケース43及び、上方密閉ケース44によって第一筒状体41と一体に結合される第二の、上方体42を含む。
【0032】
第一体41の内部には、その上面45’が中空体92の底壁92b’の外面を規定する変形不能中心構造体45が置いてある。下方バンド33もそれぞれの台座35により軸方向にブロックされる。さらに詳しくは、壁31と中心体45の上面45´との間の連続性を確実にするため、下方肩部は、中心構造体45の上端と接触する内壁31の下端近くであると予見される。
【0033】
キャビティ36は、導管46その他(図示せず)を通じて、プレフォームの温度調節のステップ(冷却)においてプレフォームから熱を除去する能力のある冷却液の導入、循環及び排出のための手段と接続される。変形可能な壁31は、それを通じる熱伝導が非常に有利な比較的薄い厚さを有するとの事実により、それ自体が独特の方法でこの結末に役立つ。
【0034】
その上、この変形可能な壁31にはその外面に沿って熱交換の要素を画定する様々のレリーフ37を有することがある。これらの要素は、成形工程において変形可能な壁31の弾性的な半径方向への膨張を妨げないため、円周方向に断続する。
【0035】
図1A及び図1Bに示した実施形態において、レリーフ37は径方向に突き出て軸方向に一定の距離だけ伸びるフィンの形状を有する。これらのレリーフは、冷却剤の通路に最大の乱流を実現して壁31との熱交換を最大化するために、一つの列と他の列との間で交互に位置をずらして配置する。
【0036】
図1Cに示した実施形態では、レリーフ37は、壁31の軸に対する直交面上に配置されたリング上の形状を有するが、リブが硬化して壁31の半径方向の拡張を妨げないように切れ目が入れられている。
【0037】
さらには、中心体45を冷却及び/又は温度調節し、かかる中心体を通してプレフォームの下端部を冷却及び/又は温度調節するのに適した導管(図では省略されている)も予見できる。
【0038】
パンチ11は、一緒に単一体を形成する上部体10に一体的に固定され、かつその下端部を形成して、プレフォームの内面に形状を付与する。より詳細に記述すれば、上部体10は、上マトリックス部20の上端23と当接するのに適合した肩部、及びその下方区画内でパンチ11自体に結合している下方部分10”を含む。
【0039】
プレフォーム9のネック91の上端縁部の上面91bは、一部は、実質的に水平な接面に終わり、上マトリックス部20の内面の上部境界を画定している、狭い、下向きに回転している上面21b、一部は、上部体10の下部10”の下端との境界において、パンチの外面の上部境界を画定する、実質的に水平な接面で終わる、下向きに回転している狭い上面12bとから形成される(図1D参照)。
【0040】
前記の上面12bと21bの両方が整合し合うと、金型は閉鎖位置;即ちパンチ11及びマトリックス20と30は互いに連結し、その中のマトリックス部20及び30の内面とパンチ11の表面との間にプレフォームの形状が画定されるように、金型のキャビティが金型チャンバ7を画定している。
【0041】
動作時については、その質量が基準値に従って計量された高分子材料の計量体8のマトリックスが、キャビティ内に、計量体の計量に不可避的に存在する誤差を考慮に入れながら、「未充填状態」で計算された金型の成形チャンバ7の容積を計量体8そのものが常に完全な形で満たすように加えられること(図2A参照)、及び前記誤差がチャンバ自体の容積に対し高分子材料の余剰となることがまず予想される。
【0042】
続いて、下部装置(図では省略されている)によって下マトリックス部30を上昇させる一方、パンチ11を担持する上部体10及びパンチ自体は、静止した状態に保って、互いを近づける。
【0043】
図2Aから図2Dにおいて、水平方向の基準線はXで表されており、一定で、本体10の上部10’の下部当接肩部を横切っている。
【0044】
しかしながら、ここで重要なことは、相互接近に関わる動きであることは明らかである:この動きは、又は、上部体10を下向きに動かすこと、可能であればマトリックスを担持する下部装置の上向き運動と一緒に動かすことによって得られる。
【0045】
まず(図2B)パンチ11が下マトリックス部30のキャビティ内に侵入を始め、計量体8を徐々に変形し始める。
【0046】
続いて下マトリックス部30の上端と上部マトリックス20の下端が合わさり(図2Cに示されている位置)、パンチ11はマトリックスのキャビティ内を進み続け、計量体8を変形し続ける。上部マトリックス部20を形成する区画は、パンチ11に付随する上部環状体(公知のタイプ)によって半径方向に閉じられた状態にあり、かつそれに対し垂直方向に動き、その下端部は凹状の半円錐表面14aを有しており、それは補完的な、やはり半円錐形の上部マトリックス部20の外面及び上部側面と接合する。
【0047】
続いてパンチ11は、2つの表面12bと21bが接触し合って(図2Dに示された位置)、金型が完全に閉じるまで侵入を続け(常にマトリックスを担持する下部装置の上方へ移動に従って)る。
【0048】
このプレフォーム最終成形ステップの間、成形キャビティ7がまだ閉鎖する前に、計量物の高分子材料がそのチャンバ7を満たす一方で、変形可能な壁31は、少なくとも感知できる程度には変形されず、成形の最後に予想される設計値の範囲内の、適切な高圧力値が達成される。次に、パンチは、金型を閉鎖するまでマトリックスキャビティ内をさらに侵入するが、高分子材料の容積はキャビティ7の容量に比べて過剰であるために、パンチの侵入によって生ずる圧によって押された材料は、その包括軸断面は自由に曲がり、バンド32と33が提供する当接以外の拘束がない弾性壁31を、前記過剰容積が吸収されるまで半径方向に、外側に向かって弾性的に変形させる。
【0049】
変形可能な壁31がうける弾性変形は、包括軸面方向の断面がたわむタイプのものであり、壁自体の軸方向中央域の変位は外側にたわむものであり、前記変位は前記計量体の過剰体積分だけである。一方、第一の実施形態(図1A)による筒状型の場合、弾性壁31がうける包括横断面方向の変形は、筒状壁自体の直径が増し、軸中央域で最大値に達するものである。従って、筒状壁31には、弾性曲げと引っ張り力の両方から成る応力がかかる。図1及び図1Aに描かれた壁31の記載の変形は、中空体92の側壁92aの厚さに分布して、規則的に増加させ、その中間域で最大値に達するが、バンド32及び33では、ほとんど変形しないために、その厚さはほとんど変わらない。
【0050】
弾性変形は、マトリックスの他の部分、特にネック91に形状を与える上部20では起こらず、変化しない。
【0051】
それゆえに計量された質量の基準値に対する誤差は、変形可能な壁31に位置するプレフォーム部分、すなわち中空体92に分布する。
【0052】
計量体8の質量の基準値は、計量体8の形成時の誤差と、成形中のプレフォーム冷却持に起こる体積縮小の両方を考慮して計算され、成形チャンバ7は完全に満たされ、さらには成形の最終ステップにて高分子材料の塊に適切な設計値(数百バール台)の圧力がかけられる。特に、上記の基準値は、計量体の高分子材料が常に成形チャンバの容積よりも大きくなるような、従って変形可能な壁7が常に多少とも有意な量の変形を受けるような値であることが予想される。
【0053】
変形可能な壁31は、計量体の過剰体積を吸収し、同時にそれ自体の構造特性の効果のみによって(外部の手段や行為の影響を受けずに)弾性変形に対し十分な抵抗力を提供し、これにより計量体の高分子材料は、最終成形ステップにおいて圧力に関する前記設計値を達成し、さらには成形チャンバが完全に充填された後に壁31が変形できるような構造特性(特に材料と長さ方向の厚さの分布)を持つように設計される。
【0054】
従って、変形可能な壁31は、作用する成形力や計量体の寸法誤差を含めた複数のパラメータに関係して寸法を決定しなければならない。たとえば、24グラムの質量を持ち、全軸長が100mmのプレフォームの場合、下部マトリックス部30では、変形可能な壁31は炭素の値が低く、Mo, Ni, Co及びTiの値が高いステンレススチールが用いられ、バンド32と33が画定する2つの当接部の間に挟まれた中央部の厚さは約2.5mmである。試験運転時、計量体8の質量の誤差を最大1%と予想すると、壁31の半径方向の変形は0.02〜0.05mmのオーダーであった。
【0055】
図3に描かれた第二の実施形態では、変形可能な壁31は、その内面38’が少なくとも中空体92の側壁の外面の一部(及び特には、例示したようにほぼ全て)を画定している筒状(実質的に、第一実施形態の壁全体31に等しい)、特に実質的に円筒状をした側部38、及び側部38と一体に結合し、その内面39’が中空体92の低壁92bの外面を画定するキャップ型の底部39を含む。
【0056】
この変形可能な壁31は、ほぼ全体にわたって比較的薄い厚みを有しており、高分子材料により圧迫されると、それは側部38及び底部39の両方で弾性的に変形する。
【0057】
二つの前記の環状バンド32と33は、側壁部38の上端部と下端部のそれぞれに配置される。
【0058】
この場合、同軸のキャビティ36は、壁31の底部39も取り囲んでいる。
【0059】
下部バンド33と当接する前記下部シート35は、円筒状の当接面を画定しており、かつキャビティ36の上部と下部の連絡を可能にする、限定された数の、半径方向及び軸方向のフィン48を備えている。
【0060】
バンド33とこれに対応する当接シート35間の当接は、バンド自体の軸方向の滑動を可能にしており、その結果変形可能な壁31の軸方向の弾性変形は妨げられない。
【0061】
従って、第一の実施形態と同様にこの第二の実施形態でも、変形可能な壁31は、包括軸断面に沿って、軸に対し一側から反対側に、半径方向の変位を妨げない当接部を形成している環状バンド32及び33が画定する二つの端部、及び軸方向に長く、比較的薄い厚みを有し、前記二つの端部と一体であり、半径方向に自由に弾性的にたわむことができ、軸面に弧を形成する中央部の薄板を含む。さらにそれは、環状バンド33及び長さに対し比較的薄い厚みを有し、軸方向に弾性的にたわむことができる中央部によって共に画定される、二カ所の端部を包括軸断面に沿って有する、変形可能底部39も含む。
【0062】
キャビティ36は、中心体45b内に開けられた底部開口49及び図示されていない他の導管を通して、プレフォームの熱調整ステップ(冷却)においてプレフォームから熱を取り除くことができる冷却流体を循環するのに適した手段に接続されている。
【0063】
動作時、この実施形態は、計量体8が成形チャンバ7の内面に及ぼす圧力が、変形可能な壁31の側部38及び底部39の両方を弾性的に変形させ、それゆえに計量体の誤差が中空体92の側部92aだけでなく、底部92bにも配分される点で、先の実施形態と異なっている。さらには、変形可能な壁31には、たわみ及び軸方向の伸長変形も加わる。
【0064】
図4に描かれた第三実施形態においても、第二実施形態と同様に変形壁31は、筒状の形態(実質的に第一実施形態の全壁31に等しい)、特に実質的に円筒形をした、その内面38’が、少なくとも部分的に、中空体92の側壁92aの外面を画定している側部38、及び側部38と結合し、その内面39’が中空体92の底壁92bの外面を画定している、キャップ型をした底部39も含む。但し、第二実施形態とは異なり、ここでは、2つの部分38及び39は互いに分離しているが、会合するとそれぞれの内面は連続することを予想している。
【0065】
前記底部環状バンド33は底部39の上部環状境界に作られ、これに対応して2つの部分38と39は相互に固定される。バンド33は一連の半径方向のリブ51を持っており、その半径方向端部はこれも円筒状である底部シート35に当接する円筒面を画定している。
【0066】
ここでも、先の実施形態と同様に、同軸のキャビティ36は壁31の底部39及び底部シート35も取り巻いており、リブ51がキャビティ36の底部とその上部との連絡を可能にしている。
【0067】
特に筒状体41の内側には中央45bがあり、その上面は底部39の下面からある距離をおいて配置されている。
【0068】
バンド33と各当接シート35との当接は、バンド自体の軸方向の滑動が可能にし、変形可能な壁31の軸方向の弾性変形は妨げられない。
【0069】
キャビティ36は中心体45b内に開けられた底部開口49及び図示していない他の導管を通じて、プレフォームの熱調整(冷却)ステップにおいてプレフォームから熱を取り除くことができる冷却流体を、キャビティ36そのものの中を循環させるのに適した手段に接続されている。キャビティ36の下部、当接リブ51の下には中心体45bから上方に突き出た複数のフィン53があり、それらは冷却流体の流れの方向を整えるのに適しており、かつ壁31の変形を妨げず、また壁と接触しない。この第三実施形態においても、高分子材料の計量誤差は中空体92の側部92aに加えて底部92bにも分配される。
【0070】
さらには、支持体40、特に中心体45b及びフィン53の内部に設けられ、リブ51と下部バンド33を横切り、側壁38の下端と底部39の上端との相互接続部に達している複数の導管54も予想できる。
【0071】
前記導管54は、計量体の圧縮ステップの前及び圧縮中に、金型のキャビティ内にある気泡を取り除くための吸引手段に都合よく接続してもよい。
【0072】
さらに、又はそれに代わって、導管54は、成形後の冷却及びプレフォームの剥離にとって有利なように、金型を開けるステップの前に、キャビティ内に空気又は熱調整された流体を注入するのに適した手段と接続してもよい。
【0073】
第四実施形態(図6)は、第一実施形態(図1及び図1A)の変形であり、主に計量体を受けるマトリックスの容量を増加するために、特許出願PCT/IB2005/002303号(同一出願者のイタリア特許出願第RE2004A000127号の優先権を主張している)に記載されている発明の教示に従って中心体45が変更されている。特に、中心体45は、第一構成要素体451及び、第一構成要素体に対し中心側に配置された第二構成要素体452を含み、それぞれが内面453及び454を有し、それらは相補的様式で整合して一つになり、内面45’を画定することができる。
【0074】
第一構成要素体451は、残りの下部マトリックス部41と一体的に結合され、特に本体41と一体的に結合される。第二構成要素体452は、第一構成要素体451に対して、その内表面454が第一構成要素体451の内表面453と整合又はほぼ整合する位置に配置される上方位置(図6では実線で表示)と、マトリックス下部のキャビティの容積を増やすためにその内面454を第一構成要素体451の内面453から離して配置する後方位置(図6では破線で表示)の間を動かすことができる。最後に、下部マトリックス部30のキャビティ内に高分子材料の計量体を充填するステップにおいて前記第二構成要素体を前記後位置に配置し、かつ成形ステップにおいてそれを上方位置に配置するのに適した運転手段が予想される(図面には描かれていない)。
【0075】
動作時には、まず計量体は金型の外で作られ、次に下部マトリックス部のキャビティに挿入されるが、この間第二構成要素体452は前記の後位置にある。
【0076】
続いてパンチを、図2Aから図2Dを参照した上記の様式と同じか又は類似の様式によって金型が閉鎖するまでマトリックス内に侵入させるが、この間第二構成要素体452は前記後位置に留められている。
【0077】
ひとたびパンチ11が、金型が閉鎖するまで、マトリックス内に完全に挿入されると(この時下部マトリックス30は上部20と結合し、2つの表面12bと21bが相互に接する)、第二構成要素体452は上方位置に達すまで上向きに変位する。この最終ステップは、金型閉鎖後、又はその少し前に開始できる。
【0078】
この最終ステップでは、高分子材料は圧迫されて成形チャンバを完全に満たし、次に弾性壁31を変形させ、これによって計量体の過剰容積が吸収されるまで中空体の厚さが増加する。
【0079】
上方位置は、第二構成要素体452の表面454がもう一方の構成要素体451の表面453と正確な幾何学的連続性を示す位置(設計上の「公称位置」)である必要はなく、計量体の質量の誤差レベルに関係して、この位置から様々な形でずれる。それゆえに、この上方位置は、前記「公称位置」よりも下になることがある。
【0080】
その他の実施形態(図には示されていない)によれば、前記変形可能内壁31は、底部のみを含み、従って計量体の誤差は中空体92の底部92bのみに配されることが予想される。
【0081】
本発明によれば、成形後のプレフォームは冷却され、続いて延伸ブロー成形による変形工程にかけられ、中空体は所望の形状に達するまで再度加熱される。又は、プレフォームは中空体の温度がまだ十分に高い状態で延伸ブロー成形にかけられ、変形工程にかけられる。
【0082】
本発明によって、第一には、計量体の誤差が連続的な形で、比較的広範囲な面積にわたって分配されるために、全工程終了持に得られる最終容器の外観に痕跡が残らない;また実際、ある最終容器と別の容器の間にサイズの変動が認められない。
【0083】
さらに、プレフォームの成形後、計量体の誤差が中空体へ分配される時生じることがある、余分な張力は中空体を引き続き加熱することによって取り除かれる;さもなければ、中空体の温度は十分に高く維持され、質量は程度の差はあれ粘調な流体状態に保たれるため、そのような張力は形成すらされない。
【0084】
第四実施形態(図6)は、下部マトリックス部のキャビティの容積を、計量体を受け入れるステップにおいて、従来の金型の容積に比べて増加し、受け入れ可能な材料の質量又は高さを増やしている。さらには、変形可能な壁31の弾性変形によって得られる誤差の補償に加え、第二構成要素体452の上方位置が前記公称位置と正確に一致せず、これから離れていても計量体の誤差の少なくとも一部を補償することを保証することによって得られる別の補償が追加された事実のおかげにより、比較的大きな誤差が許容できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明による金型の第一の実施形態の断面図。
【図1A】図1の中心部の拡大図。
【図1B】図1の変形可能な壁31の斜視図。
【図1C】図1の変形可能な壁31の別の実施形態を示す図。
【図1D】図1の細部の拡大図。
【図2A】図1の金型でプレフォームを成形する手順を順番に示した図。
【図2B】図1の金型でプレフォームを成形する手順を順番に示した図。
【図2C】図1の金型でプレフォームを成形する手順を順番に示した図。
【図2D】図1の金型でプレフォームを成形する手順を順番に示した図。
【図3】本発明による金型の第二の実施形態の断面図。
【図4】本発明による金型の第三の実施形態の断面図。
【図4A】図4の底部39の上部から見た平面図。
【図5】本発明により得られたプレフォームの一例の斜視図。
【図6】本発明による金型の第四実施形態の断面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
凹状対象物の成形のための高分子材料におけるプレフォームを圧縮成形する方法であって、
プレフォームが、最終対象物の形状を不変に保つ上方ネック部と、ネック部に接合する中空体とを備え、質量を基準値にしたがって計量する高分子材料の計量体のマトリックスキャビティへの挿入ステップと、それに引き続く金型の成形チャンバが閉じるまでのパンチのマトリックスキャビティの中への圧力挿入ステップとを含み、パンチがプレフォームの内面に対し形状を与え、マトリックスの内面がプレフォームの外面に対して形状を与えている方法において、
プレフォームの成形において、計量体の質量の基準値に関する誤差を、最終形状を実現するまで引き続き熱変形を受ける中空体の中に分布させることを特徴とする方法。
【請求項2】
プレフォームの成形の後、中空体が、冷却と、引き続く加熱と、それが最終形状を実現するまでの熱変形とを受けることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
計量体の質量の基準値が、計量誤差を考慮に入れて、計量体が常に完全な仕方で金型の成形チャンバの容積を満たしかつ誤差がチャンバ自体の容積に関して高分子材料の余剰であることを立証するよう計算されること、及び
プレフォームの成形において、マトリックスの内面の少なくとも一部が、「無負荷状態における」その位置に関して弾性的に変形し、高分子材料の前記余剰を吸収するよう中空体の厚みを変更することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
プレフォームの最終成形ステップにおいて、先ず計量の高分子材料が成形チャンバ(7)を満たし、続いて、マトリックスキャビティの中に対するパンチの貫入が金型が閉じるまでさらに続き、成形チャンバ(7)の容積に関して余剰の高分子材料が、パンチの貫入から生じる圧力により押され、前記余剰容積を吸収するまで弾性壁(31)を弾性的に変形させることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
凹状対象物の成形のための高分子材料のプレフォームであって、 最終対象物におけると同一の形状を維持する上方ネック部と、ネック部に接合する中空体とを備え、前記プレフォームは、基準値にしたがってその質量を計量する高分子材料の計量体が置かれているマトリックスのキャビティ内へのパンチの圧力挿入によって形成され、前記パンチがプレフォームの内面に対して形状を与え、マトリックスの内面がプレフォームの外面に対して形状を与えているプレフォームにおいて、
計量体の計量において生じる質量の基準値に関する余剰質量が、プレフォームの成形において、最終形状を実現するまで引き続き熱変形を受ける予定の中空体内に、分布されることを特徴とするプレフォーム。
【請求項6】
凹状対象物の成形を意図する高分子材料におけるプレフォームを圧縮成形するの金型であって、プレフォームが、最終対象物におけると同一の形状を保つ上方ネック部と、ネック部に接合する中空体とを備え、内面がプレフォームの外面に対して形状を与えるマトリックスと、プレフォームの内面に対し形状を与えるようにされたパンチとを有し、プレフォームが、基準値にしたがって計量される質量の高分子材料の計量体を予め置いてあるマトリックスのキャビティの中へのパンチの圧力挿入により形成される金型において、
マトリックスが、プレフォームの中空体に形状を与えるようにされたマトリックス部の内面の少くも一つの部分を画定する内面をもつ少くも一つの変形可能な壁(31)を備え、前記変形可能な壁(31)が、プレフォーム成形の最終ステップにおける高分子材料の圧力下で弾性的に変形して中空体の厚みを変更することのできる比較的薄い厚みを、少なくとも部分的に有することを特徴とする金型。
【請求項7】
前記変形可能な壁(31)が、最終成形ステップにおける高分子材料の圧力下で、弾性的に変形するようにされ、それによりプレフォームの中空体の厚みを増加して計量の質量の誤差を吸収することを特徴とする請求項6に記載の金型。
【請求項8】
前記変形可能な壁(31)は、それ自体の構造的特性により、高分子材料が最終成形ステップにおいて、所定の設計値に実質的に等しい圧力に到達する程度まで、弾性的な変形に耐えるようにされることを特徴とする請求項6に記載の金型。
【請求項9】
前記変形可能な壁(31)が、成形チャンバ(7)の完全な充填に続いて変形を生じる程度まで弾性的な変形に耐えるようにされることを特徴とする請求項8に記載の金型。
【請求項10】
前記変形可能な壁(31)は、スチール又は同等の材料で実現することを特徴とする請求項6に記載の金型。
【請求項11】
前記変形可能な壁(31)が側面部(38)を備え、この側面部(38)は、その内面(38’)が中空体(92)の側壁(92a)の外面を少なくとも部分的に画定する筒状形状であることを特徴とする請求項6に記載の金型。
【請求項12】
前記変形可能な壁(31)が少くも1つの部分(38)を備え、該部分(38)が包括的軸面に沿う断面において、径方向に対する変位を防止する当接部をもつ2つの端部分と中心部とを、径方向に弾性的に曲がる自由な端部分を有する単一体において、備えていることを特徴とする請求項11に記載の金型。
【請求項13】
中心体(45)を有し、この中心体(45)の表面(45’)がプレフォームの底壁の外面を画定し、
前記中心体(45)が、補完的な仕方で整列して一緒に内面(45’)を画定する内面(453、454)をもつ第1固定構成体(451)と第2可動構成体(452)とを備え、前記第2可動構成体(452)は、第1固定構成体(451)に対して、その内面(454)が第2可動構成体(451)の内面(453)と揃うか又はほとんど揃って置かれる上方位置と、その内面(454)が第1固定構成体(451)の内面に対し離れて置かれ、マトリックスの下部分のキャビティの容積が増加する後退位置との間で、移動することができ、さらに、高分子材料の計量の下部マトリックス部(30)のキャビティの中への装填ステップにおいて、前記第2可動構成体(452)を前記後退位置に配置しそして成形ステップにおいてそれを上方位置に動かすようにされた操作手段が設けられることを特徴とする請求項11に記載の金型。
【請求項14】
前記変形可能な壁(31)が底部(39)を備え、底部(39)の内面(39’)が、少なくとも部分的に、中空体(92)の底壁(92b)の外壁を画定することを特徴とする請求項11に記載の金型。
【請求項15】
前記変形可能な壁(31)が、上端にある円形バンド(32)と下端にある円形バンド(33)とを備え、前記バンド(32、33)が、変形可能な壁(31)に対する径方向当接領域を備えることを特徴とする請求項11に記載の金型。
【請求項16】
下部バンド(33)とそれぞれの当接台座(35)との間の当接により、バンド自体が軸方向に滑動できて、変形可能な壁(31)の弾性変形の軸方向成分を妨害しないことを特徴とする請求項11に記載の金型。
【請求項17】
前記変形可能な壁(31)が支持体(40)の中に作られた同軸キャビティ(36)内に包囲され、支持体の内面が壁(31)の外面から離して置かれており、支持体自体により妨害されることなく変形できることを特徴とする請求項11に記載の金型。
【請求項18】
前記変形可能な壁(31)が、外壁上に置かれる熱交換要素を画定するレリーフ(37)を、前記変形可能な壁(31)の弾性変形を妨げないように、円周方向に断続的に、備えていることを特徴とする請求項11に記載の金型。
【請求項19】
レリーフ(37)が、放射状に突出して軸方向に少しの距離だけ伸びるフィンとして形成され、さらに、冷却用流体の通路において最大乱流を実現するように、一つの列と次の列との間で交互に配置することを特徴とする請求項18に記載の金型。
【請求項20】
変形可能な壁(31)が、互いに分離しており如何なる場合にも組み合わさってそれぞれの内面の連続性を形成する側面部(38)と底部(39)とを備えていることを特徴とする請求項11に記載の金型。
【請求項21】
少くも一つの導管(54)を有し、該導管(54)が側面部分(38)の下端と底部(39)の上端との間の相互接続の表面と対応してのび、前記導管(54)が、計量の圧縮ステップの前と最中とに金型のキャビティ内に存在する空気を排除するようにされた吸引手段に接続されていることを特徴とする請求項20に記載の金型。
【請求項22】
少くも一つの導管(54)を有し、該導管(54)が変形可能な壁(31)をまたいで、側面部(38)の下端と底部(39)の上端との間の相互接続の表面と対応してのび、前記導管(54)が、金型の開放ステップの前に、空気又は別の熱的に調整される流体をキャビティ内に注入してプレフォームの冷却と離脱とを容易にするようにされた手段に接続されていることを特徴とする請求項20に記載の金型。

【図1】
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【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3】
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【図4】
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【図4A】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2008−515662(P2008−515662A)
【公表日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−535259(P2007−535259)
【出願日】平成17年9月9日(2005.9.9)
【国際出願番号】PCT/IB2005/002671
【国際公開番号】WO2006/040631
【国際公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(505257338)サクミ コーペラティヴエ メカニッチ イモラ ソチエタ コーペラティヴア (11)
【Fターム(参考)】