説明

高齢者対応通信システム及び利用者端末

【課題】文字入力をしなくても高齢者が簡易にコミュニケーションを図ることができるような高齢者対応通信システム及び利用者端末を提供する。
【解決手段】高齢者端末2aは、CPU10により高齢者端末動作プログラムを実行することにより、ハードディスク12を送信情報記憶部21として機能させ、CPU10を宛先受付部22と文章受付部23と送受信部24と遠隔操作処理部25として機能させる。宛先受付部22は、タッチパネル入力部17を通じて宛先画像が選択されると宛先画像が示す相手方ユーザの電子メールアドレスを宛先として決定する。文章受付部23は、選択された宛先に送ることができる文章をモニタ16に表示し、タッチパネル入力部17を通じて選択された文章を送信する文章として決定する。送受信部24は、宛先受付部22で決定した電子メールアドレスに、文章受付部23で選択した文章を電子メールとして送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高齢者が簡易にコミュニケーションを図るための高齢者対応通信システム及び利用者端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、高齢者社会が進むに従い家族と離れて暮らす独居老人と呼ばれる高齢者の数が増加している。家族が離れて募らしていれば頻繁に高齢者の世話に訪れることができないため、体調を崩した高齢者をすぐに病院に運ぶようなこともできない。また、高齢者が日常生活に必要とする行政手続きを代わりに行う者もいない。さらに、高齢者は体力の衰退とともに家に閉じこもりがちとなり、社会とのコミュニケーションが取りづらくなる傾向にある。そのため、高齢者自身が積極的に発信者となって家族や自治体と積極的にコミュニケーションを図ることを助けるようなコミュニケーション補助手段が求められている。
【0003】
一般的にはインターネットの普及により電子メールなどを用いて遠隔地にいる家族と連絡することも容易になってはいるものの、高齢者はキーボードやマウスで文字を入力するような一般のコンピュータに不慣れな場合も多いため、一般のコンピュータを高齢者のコミュニケーション手段として普及させることは困難である。
【0004】
高齢者が簡易にコミュニケーションを図ることができる手段として、特許文献1は、ソフトウェアキーボードを用いて文章を入力することで高齢者でも簡易に電子メールを送信できるWebシステムを開示している。
【0005】
【特許文献1】 特開2006−59062号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
高齢者にとっては文字入力が困難である場合が多く、また、アドレスを記憶することも容易でないため、特許文献1のように高齢者に文字を入力させて電子メールを送信するようなシステムでは、高齢者が文字の入力に手間取ることが想定され、また、緊急事態に高齢者に文字を入力させて助けを求めさせるのは酷である。
【0007】
そこで、本発明は、文字入力をしなくても高齢者が簡易にコミュニケーションを図ることができるような高齢者対応通信システム及び利用者端末を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この高齢者対応通信システムは、複数の利用者端末と複数の相手方コンピュータとが通信網を介して接続されている。利用者端末は、画像表示手段とタッチパネル入力手段と送信情報記憶手段と宛先受付手段と文章受付手段と送信手段とを備える。タッチパネル入力手段は、画像表示手段に表示された画像の表示位置の少なくとも一部に触れることにより画像を選択可能とする。送信情報記憶手段は、相手方コンピュータを使用する相手方ユーザを視覚的に表す宛先画像と通信網で相手方ユーザを識別するアドレスと相手方ユーザに送信可能な文章とを記憶する。宛先受付手段は、宛先画像を送信情報記憶手段から読み出して画像表示手段に表示するとともにタッチパネル入力手段を通じて宛先画像の選択を受け付ける。文章受付手段は、選択された宛先画像が表す相手方ユーザに送信可能な文章を送信情報記憶手段から読み出して画像表示手段に表示するとともにタッチパネル入力手段を通じて文章の選択を受け付ける。送信手段は、選択された宛先画像が表す相手方ユーザのアドレスに、選択された文章を送信する。相手方コンピュータは、当該相手方コンピュータを使用する相手方ユーザのアドレスに送信された文章を受信する受信手段を備える。
【0009】
この高齢者対応通信システムによれば、文字入力をしなくても高齢者が簡易にコミュニケーションを図ることができる。アドレスとは、インターネットで使用される電子メールアドレスや、専用回線で用いられるIDその他の識別子を含む。
【0010】
利用者端末は、撮像手段と、相手方コンピュータに撮像手段を遠隔操作させる遠隔操作処理手段とを備え、相手方コンピュータは、利用者端末から文章を受信すると撮像手段を遠隔操作して映像を取得する遠隔操作制御手段を備えることにより、利用端末を使用する利用者が文章を送信するだけで、相手方コンピュータに利用者端末付近の映像を送ることができる。撮像手段には、デジタルカメラ、ビデオカメラ、WEBカメラなどの静止画や動画などの映像を撮影することができる装置が含まれる。
【0011】
送信手段は、送信する文章に利用者端末の識別情報を含め、相手方コンピュータは、利用者端末の識別情報と識別情報が示す利用者端末を使用する高齢者の個人情報とを記憶する個人情報記憶手段と、利用者端末から文章を受信すると識別情報に基づいて文章を送信した高齢者の個人情報を個人情報記憶手段から読み出す個人情報読出手段とを備えることにより、文章を送信した高齢者の正確な状況をすばやく確認することができる。
【0012】
さらに、相手方コンピュータは、個人情報読出手段が読み出した個人情報を表示する画像表示手段を備えることにより、文章を送信した高齢者の状況を視覚的に確認することができる。
【0013】
また、相手方コンピュータは、個人情報読出手段が読み出した個人情報を他の相手方コンピュータに送信する個人情報送信手段を備えることにより、文章を送信した高齢者の状況を離れた相手方コンピュータを通じてすばやく確認させることができる。
【0014】
文章は、通常文章と通常文章よりも緊急性の高い緊急文章とを含み、文章受付手段は、緊急文章を強調表示し、相手方コンピュータは、緊急項目を受信すると報知を行う報知手段とを備えることにより、高齢者が文章を送信したことをすばやく確認することができる。報知には、例えば、プリンタで印字したり、ランプを点灯させたり、スピーカから音を出したり、画面に表示を行うことが含まれる。
【0015】
相手方コンピュータは、利用者端末の送信情報記憶手段に記憶された宛先画像とアドレスと文章とを通信網を介して書き換える書換手段を備えることにより、利用者端末を使用する者が操作をしなくても利用者の利便性を高めることができる。
【0016】
この利用者端末は、複数の相手方コンピュータと通信網を介して接続されており、画像表示手段とタッチパネル入力手段と送信情報記憶手段と宛先受付手段と文章受付手段と送信手段とを備える。タッチパネル入力手段は、画像表示手段に表示された画像の表示位置の少なくとも一部に触れることにより画像を選択可能とする。送信情報記憶手段は、相手方コンピュータを使用する相手方ユーザを視覚的に表す宛先画像と通信網で相手方ユーザを識別するアドレスと相手方ユーザに送信可能な文章とを記憶する。宛先受付手段は、宛先画像を送信情報記憶手段から読み出して画像表示手段に表示するとともにタッチパネル入力手段を通じて宛先画像の選択を受け付ける。文章受付手段は、選択された宛先画像が表す相手方ユーザに送信可能な文章を送信情報記憶手段から読み出して画像表示手段に表示するとともにタッチパネル入力手段を通じて文章の選択を受け付ける。送信手段は、選択された宛先画像が表す相手方ユーザのアドレスに、選択された文章を送信する。
【0017】
この利用者端末によれば、文字入力をしなくても高齢者が簡易にコミュニケーションを図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は、本実施形態の高齢者対応通信システム1の構成図である。高齢者対応通信システム1では、複数台の高齢者端末2a〜2cが通信網3を介して複数台の相手方コンピュータ4a〜4jに接続されている。なお、高齢者端末や相手方コンピュータの数は本実施形態の数に限定されるものではない。
【0019】
高齢者端末2a〜2cは、それぞれ、同じ基本構成をもち、高齢者が暮らしている家庭や老人ホーム、病室などに備え付けられている。高齢者端末2a〜2cは、電子メールソフトを搭載しており、複雑な操作をすることなく高齢者自身が高齢者端末2a〜2cを操作して電子メールを送信することができる。なお、本実施形態の利用者端末は、主として高齢者が操作する端末であるため高齢者端末と呼んでいるが、青年や子供など広く一般の人が利用することを排除するものではない。
【0020】
通信網3は、共用あるいは専用の無線、光ファイバ、電話回線などを単体であるいは組み合わせて構築されている。
【0021】
相手方コンピュータ4a〜4jは、高齢者がコミュニケーションを図りたい家族や友人宅などの一般家庭や、日常生活に必要不可欠なサービスを提供する公共機関や一般企業などの種々の相手方ユーザに使用されるものであり、それぞれ、設置場所5a〜5jに設置されている。相手方コンピュータ4a〜4jは、電子メールソフトを搭載しており各設置場所5a〜5jの電子メールアドレスを宛先とする電子メールを受信することができる。
【0022】
本実施形態の設置場所5a〜5hで相手方コンピュータ4a〜4hを使用する相手方ユーザは、それぞれ、農協、郵便局、配食サービス業者、デイサービス、警察、役場、病院、消防署である。相手方ユーザは、本実施形態で列挙したものに限られるものではなく、学校、商店、高齢者福祉施設など他のものであってもよい。設置場所5iは、高齢者端末2aを使用する高齢者の家族宅であり、設置場所5iで相手方コンピュータ4iを使用する相手方ユーザは、高齢者端末2aを使用する高齢者の長男、長女である。設置場所5jは、高齢者端末2aを使用する高齢者の近所の家であり、設置場所5jで相手方コンピュータ4jを使用する相手方ユーザは、高齢者端末2aを使用する高齢者の友人である。本実施形態では、高齢者端末2aを使用する高齢者の長男、長女、友人などを相手方ユーザとして例示しているが、これらのものに限られるものではない。
【0023】
図2に示すように、高齢者端末2aは、CPU(Central Processing Unit)10と、DVD(Digital Versatile Disk)−ROMドライブ11と、ハードディスク12と、ROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、画像処理部15と、モニタ16と、タッチパネル入力部17と、入力処理部18と、ネットワークカード19と、ビデオカメラ20とを備える。なお、高齢者端末2aは、本実施形態に示される構成をもつものに限られないことはいうまでもなく、本発明の目的を達することができれば、一般に市販されているコンピュータで構成されていてもよいし、専用に製造されたコンピュータであってもよい。さらに、高齢者端末2aに、音声通話機能やテレビ電話機能をつけて他の高齢者端末2b及び2cや相手方コンピュータ4a〜4jとコミュニケーションを図れるようにするとよい。音声通話機能やテレビ電話機能を用いる場合、相手方コンピュータ4a〜4jからの要求を受けて遠隔操作できる手段を備えることが好ましい。
【0024】
CPU10は、高齢者端末2a全体の動作を制御する。DVD−ROMドライブ11は、高齢者端末2aを動作させるための高齢者端末動作プログラムを記憶したDVDを読み取る。ハードディスク12は、DVDから読み取られた高齢者端末動作プログラムや高齢者端末動作プログラムを実行する際に参照するデータを記憶するとともに、オペレーティングシステムや電子メールソフトを記憶している。ROM13は、高齢者端末2aを起動させるプログラムを記憶する。RAM14は、高齢者端末動作プログラムやデータを一時的に記憶する。
【0025】
画像処理部15は、CPU10からの指令に従って画像データを作成してモニタ16に出力する。モニタ16は、画像データに従って画像を表示するための画像表示部として機能する。タッチパネル入力部17は、モニタ16に重なるように配置されており、高齢者がタッチパネル入力部17のどの領域に触れたかを検出することができる。入力処理部18は、タッチパネル入力部17の動作を制御する。高齢者がタッチパネル入力部17に触れると、CPU10は、触れた領域に重なるようにモニタ16に表示されている画像を高齢者が選択したものと判断する。ネットワークカード19は、高齢者端末2aを通信網3に接続する。ビデオカメラ20は、相手方コンピュータ4a〜4jにより遠隔操作され、必要に応じて高齢者端末2aを操作する高齢者や周辺の状況を撮影するために用いる。
【0026】
図3に示すように、高齢者端末2aは、CPU10により高齢者端末動作プログラムを実行することにより、ハードディスク12を送信情報記憶部21として機能させ、CPU10を宛先受付部22と文章受付部23と送受信部24と遠隔操作処理部25として機能させる。
【0027】
送信情報記憶部21は、図4及び図5に示すような宛先画像30a〜30hと、図6に示すような宛先画像32a〜32cと、電子メールアドレスと、文章とを記憶している。記憶されている電子メールアドレスは、各相手方ユーザが電子メールを受信するためにもっているアドレスであり、宛先画像30a〜30g及び32a〜32cのそれぞれが選択された場合に読み出されるアドレスが定められている。送信情報記憶部21に記憶されている電子メールアドレスは、高齢者端末2a、相手方コンピュータ4a〜4j、その他、通信網3を介して接続された各種コンピュータによって書き換え可能となっている。記憶されている文章は、各電子メールアドレスに送信可能な文章であり、通常の連絡事項を示す通常文章と通常文章よりも緊急性の高い緊急文章とが区別して記憶されている。送信情報記憶部21は、高齢者端末2a、相手方コンピュータ4a〜4j、その他、通信網3を介して接続された各種コンピュータによって書き換え可能となっている。各電子メールアドレスに送信可能な文章は、文章受付部23の動作とともに後述する。送信情報記憶部21に記憶された宛先画像30a〜30k及び32a〜32c、電子メールアドレス、及び、文章の内容や組み合わせは本実施形態で示すものに限られるものではなく、高齢者端末2a、相手方コンピュータ4a〜4j、その他、通信網3を介して接続された各種コンピュータによって書き換え可能となっている。
【0028】
宛先画像30a〜30hは、相手方コンピュータ4a〜4g、4i及び4jを使用する相手方ユーザを絵、写真、文字などで視覚的に表している。相手方ユーザを表すための絵、写真、文字は、一体の画像として記憶されていてもよいし、別々に記憶されていて描画の際に合成するものであってもよい。送信情報記憶部21に記憶された宛先画像30a〜30h自体や、これらを構成する絵、写真、文字などは、高齢者端末2a、相手方コンピュータ4a〜4j、その他、通信網3を介して接続された各種コンピュータによって書き換え可能となっている。
【0029】
図4の宛先画像30aは設置場所5aの農協を、「のうきょう」の文字と農協の職員及び建物の絵とで表している。宛先画像30bは設置場所5bの郵便局を、「ゆうびん局」の文字と郵便局の窓口の絵とで表している。宛先画像30cは設置場所5cの配食サービス業者を、「はいしょくサービス」の文字と弁当、配達員及び配達車両の絵とで表している。宛先画像30dは設置場所5dのデイサービス業者を、「デイサービス」の文字とデイサービスの様子の絵とで表している。宛先画像30a〜30dを構成する絵や文字は、本実施形態で示す絵や文字に限るものではなく、また、写真など他の構成要素を含むものであってもよい。
【0030】
図5の宛先画像30eは設置場所5eの警察を、「けいさつ」の文字と警察官及びパトカーの絵とで表している。宛先画像30fは設置場所5fの役場を、「やくば」の文字と役場の受付の絵とで表している。宛先画像30gは設置場所5gの病院を、「びょういん」の文字と看護士及び救急車の絵とで表している。宛先画像30hは設置場所5i及び5jの家族宅及び近所の友人宅を、「かぞく」の文字と家族の絵とでまとめて表している。宛先画像30e〜30hを構成する絵や文字は、本実施形態で示す絵や文字に限るものではなく、また、写真など他の構成要素を含むものであってもよい。
【0031】
図6の宛先画像32aは、高齢者端末2aを使用する高齢者の長女を、「ちょうじょ」の文字と長女の絵で表している。宛先画像32bは、高齢者端末2aを使用する高齢者の長男を、「ちょうなん」の文字と長男の絵で表している。宛先画像32cは、高齢者端末2aを使用する高齢者の近所の友人を、「きんじょ」の文字と友人の絵とで表している。宛先画像32a〜32cを構成する絵や文字は、本実施形態で示す絵や文字に限るものではなく、また、写真など他の構成要素を含むものであってもよい。
【0032】
宛先受付部22は、モニタ16に図4に示すような宛先選択画面26を表示する。具体的には、宛先受付部22は、宛先選択画面26の右端を残して上下左右に4分割して送信情報記憶部21から読み出した宛先画像30a〜30dを表示する。宛先受付部22は、宛先選択画面26の右端には上から順に「終了」ボタン31aと「つぎへ」ボタン31bと「ゲーム」ボタン31cを表示する。宛先受付部22は、タッチパネル入力部17を通じて宛先画像30a〜30dやボタン31a〜31cの選択を受け付ける。宛先画像30a〜30dや各ボタンは、高齢者が選択を間違えない程度に大きく表示されていればよく、宛先画像は2分割や6分割など他の分割数で表示されるものであってもよい。
【0033】
宛先受付部22は、「終了」ボタン31aが選択されると高齢者端末動作プログラムを終了させる。
【0034】
宛先受付部22は、「つぎへ」ボタン31bが選択されるとモニタ16に図5に示す宛先選択画面27を表示する。具体的には、宛先画像30a〜30dに代えて送信情報記憶部21から読み出した宛先画像30e〜30hを表示するとともに、右端に「もどる」ボタン31dを表示して「つぎへ」ボタン31bを消去する。
【0035】
宛先受付部22は、宛先選択画面27が表示された状態で「もどる」ボタン31dが選択されるとモニタ16に図4に示す宛先選択画面26を表示する。具体的には、宛先画像30e〜30hに代えて送信情報記憶部21から読み出した宛先画像30a〜30dを表示するとともに、右端に「つぎへ」ボタン31bを表示して「もどる」ボタン31dを消去する。
【0036】
宛先受付部22は、「ゲーム」ボタン31cが選択されると高齢者端末動作プログラムを終了して高齢者向けのゲームを実行する。なお、「ゲーム」ボタン31cを選択可能に構成することは一例にすぎず、「ゲーム」ボタン31cの変わりに、他の機能のボタンを選択できるものであってもよい。
【0037】
宛先受付部22は、高齢者の家族や近所の友人を表す宛先画像30hが選択されるとモニタ16に図6に示す宛先選択画面28を表示する。具体的には、宛先画像30a〜30hに代えて送信情報記憶部21から読み出した宛先画像32a〜32cをモニタ16に表示する。宛先画像32a〜32cを表示しない領域は、宛先画像が追加された場合に備えて空欄としている。
【0038】
宛先受付部22は、宛先画像30a〜30gのいずれかが選択されると、選択された宛先画像30a〜30gが示す相手方ユーザの電子メールアドレスを、文章を送信する宛先として決定する。宛先受付部22は、宛先画像32a〜32cが選択されると、それぞれ、高齢者の長女、長男、近所の友人の電子メールアドレスを宛先に決定する。
【0039】
文章受付部23は、宛先受付部22が宛先の電子メールアドレスを決定すると、その宛先に送ることができる文章を送信情報記憶部21から読み出して、一度に5つの文章をモニタ16に表示し、タッチパネル入力部17を通じて文章の選択を受け付け、選択された文章を送信する文章として決定する。なお、一度に表示される文章は5つ程度が好ましいが、5つに限られるものではなく他の数、例えば3個や10個など他の個数分表示されるものであってもよく、使用する画面サイズや高齢者の視力などによって変えられるようになっていてもよい。
【0040】
モニタ16に表示される文章には通常の連絡事項を示す通常文章に加えて、通常文章よりも緊急性の高い緊急文章を含めることができる。通常文章と緊急文章は区別して記憶されている。通常文章及び緊急文章の内容は、本実施形態で示すものに限るものではなく、いずれの文章を緊急文章として表示するかについても、本実施形態に示すものに限るものではない。
【0041】
本実施形態では、高齢者の長女、長男、近所の人のいずれかの電子メールアドレスが宛先として決定された場合には、図7に示す文章選択画面29がモニタ16に表示される。具体的には、本実施形態の文章受付部23は、文章選択画面29に「おはよう」という文章40aと、「おやすみ」という文章40bと、「げんきですよ」という文章40cと、「あそびに来て」という文章40dと、「すぐ電話して」という文章40eを上下方向に並べて表示する。文章選択画面29に表示される文章は、本実施形態で例示されるものに限られるものではなく、送信情報記憶部21を書き換えて変更することも可能である。
【0042】
通常文章である文章40a〜40dは灰色の背景色で表示される。一方、緊急文章である文章40eは、緊急文章であり赤色の背景色で強調表示される。緊急文章は画面の一番下に表示されることが好ましい。強調表示は、緊急文章の背景色を赤色にするのみでなく、背景色を他の色に変えたり、文字のフォントの大きさ、太さ、色などの書式を変更するものであってもよい。
【0043】
宛先受付部22で農協の電子メールアドレスが宛先として選択された場合、本実施形態の文章受付部23は、文章選択画面29に「元気ですよ」、「話がしたい」、「電話ください」という3つの文章を表示する。本実施形態では「電話ください」という文章が緊急文章として記憶されており、赤色の背景色で強調表示される。表示される文章は、本実施形態で例示されるものに限られるものではなく、送信情報記憶部21を書き換えて変更することも可能である。
【0044】
宛先受付部22で郵便局の電子メールアドレスが宛先として選択された場合、本実施形態の文章受付部23は、文章選択画面29に「品物を注文したい」、「お金をおろしたい」、「お金を預けたい」、「荷物を送りたい」、「電話ください」という5つの文章を表示する。本実施形態では「電話ください」という文章が緊急文章として記憶されており、赤色の背景色で強調表示される。表示される文章は、本実施形態で例示されるものに限られるものではなく、送信情報記憶部21を書き換えて変更することも可能である。
【0045】
宛先受付部22で配食サービス業者の電子メールアドレスが宛先として選択された場合、本実施形態の文章受付部23は、文章選択画面29に「弁当の注文をしたい」、「注文を取消したい」、「電話ください」という3つの文章を表示する。本実施形態では「電話ください」という文章が緊急文章として記憶されており、赤色の背景色で強調表示される。表示される文章は、本実施形態で例示されるものに限られるものではなく、送信情報記憶部21を書き換えて変更することも可能である。
【0046】
宛先受付部22でデイサービス業者の電子メールアドレスが宛先として選択された場合、本実施形態の文章受付部23は、文章選択画面29に「今日は休みます」、「デイサービスをうけたい」、「電話ください」という3つの文章を表示する。本実施形態では「電話ください」という文章が緊急文章として記憶されており、赤色の背景色で強調表示される。表示される文章は、本実施形態で例示されるものに限られるものではなく、送信情報記憶部21を書き換えて変更することも可能である。
【0047】
宛先受付部22で警察の電子メールアドレスが宛先として選択された場合、本実施形態の文章受付部23は、文章選択画面29に「家事だ!」、「どろぼう!」、「すぐ来て」という3つの文章を表示する。本実施形態では「すぐ来て」という文章が緊急文章として記憶されており、赤色の背景色で強調表示される。表示される文章は、本実施形態で例示されるものに限られるものではなく、送信情報記憶部21を書き換えて変更することも可能である。
【0048】
宛先受付部22で役場の電子メールアドレスが宛先として選択された場合、本実施形態の文章受付部23は、文章選択画面29に「住民票が必要です」、[戸籍謄本が必要です」、「確定申告をして欲しい」、「すぐ電話ください」という4つの文章を表示する。本実施形態では「すぐ電話ください」という文章が緊急文章として記憶されており、赤色の背景色で強調表示される。表示される文章は、本実施形態で例示されるものに限られるものではなく、送信情報記憶部21を書き換えて変更することも可能である。
【0049】
宛先受付部22で病院の電子メールアドレスが宛先として選択された場合、本実施形態の文章受付部23は、文章選択画面29に「しんどい」、「薬がない」、「けがをした」、「熱がある」、「すぐ来て」という5つの文章を表示する。本実施形態では「すぐ来て」という文章が緊急文章として記憶されており、赤色の背景色で強調表示される。表示される文章は、本実施形態で例示されるものに限られるものではなく、送信情報記憶部21を書き換えて変更することも可能である。
【0050】
なお、文章受付部23は、文章選択画面29で文章が選択された場合に、さらに文章を選択できるように構成されていてもよい。具体的には、宛先受付部22で農協の電子メールアドレスが宛先として選択され、文章受付部23で「話がしたい」という文章が選択されたとき、文章受付部23は、さらに、どのような話をしたいかを文章選択画面29と同様な画面で1つ以上の文章から選択できるようにしたものであってもよい。他の宛先や文章が選択された場合も同様である。なお、文章受付部23は、電子メールで送信する文章を画像として送ったり、文章以外の画像を選択できるようにしたものであってもよい。
【0051】
送受信部24は、宛先受付部22で決定した電子メールアドレスに、文章受付部23で選択した文章を電子メールとして送信する。送信する電子メールには、高齢者端末2a〜2cを識別する識別情報が記入される。識別情報とは、例えば、高齢者端末2a〜2cを使用する高齢者の電子メールアドレス、名前、IDである。
【0052】
遠隔操作処理部25は、送受信部24を通じて相手方コンピュータ4a〜4hからビデオカメラ20を遠隔操作するための信号を入力し、ビデオカメラ20で高齢者端末2a〜2c付近の映像を撮影して相手方コンピュータ4a〜4hに送り返す。
【0053】
相手方コンピュータ4a〜4hは、電子メールを受信する受信部を備えている。相手方コンピュータ4a〜4hは、それぞれ、農協、郵便局、配食サービス業者、デイサービス、警察、役場、病院、消防署の電子メールアドレス宛の電子メールを受信する。相手方コンピュータ4iは、高齢者端末2aを使用する高齢者の長男と長女の電子メールアドレス宛の電子メールを受信する。相手方コンピュータ4jは、高齢者端末2aを使用する高齢者の近所の友人の電子メールアドレス宛の電子メールを受信する。
【0054】
なお、相手方コンピュータ4a〜4jは、高齢者端末2a〜2cと同様にタッチパネル入力部を備えて入力を簡易にしたものであってもよいし、一般のキーボード入力をするものであってもよい。具体的には、タッチパネル入力部を備えた相手方コンピュータ4a〜4jは、「すぐ来て」という文章の電子メールを受信した際に、「行きます」などの返答を選択できるとよい。さらに、相手方コンピュータ4a〜4jに音声通話機能やテレビ電話機能をもたせることにより、文章を送信した高齢者端末2a〜2cとコミュニケーションを図れるようにしたものであってもよい。音声通話機能やテレビ電話機能を用いる場合、高齢者端末2a〜2c側の音声通話機能やテレビ電話機能を自動的に起動する手段を備えることが好ましい。
【0055】
高齢者端末2a〜2cは、キーボードによる文章入力や電子メールアドレスの入力などの煩雑な操作をしなくても、タッチパネル入力部17の入力のみで電子メールを送信することができるため、高齢者が家族や社会と積極的にコミュニケーションを図る機会を提供することができる。
【0056】
次に、病院に設けられた相手方コンピュータ4gについて詳細に説明する。図8に示すように、病院に設けられた相手方コンピュータ4gは、CPU50と、DVD−ROMドライブ51と、ハードディスク52と、ROM53と、RAM54と、画像処理部55と、モニタ56と、インターフェース57と、ネットワークカード58と、キーボード60と、プリンタ61と、ランプ62と、スピーカ63と、ICリーダライタ64とを備える。なお、相手方コンピュータ4gは、本実施形態に示される構成をもつものに限られないことはいうまでもなく、本発明の目的を達することができれば、一般に市販されているコンピュータで構成されていてもよいし、専用に製造されたコンピュータであってもよい。
【0057】
CPU50は、病院に設けられた相手方コンピュータ4g全体の動作を制御する。DVD−ROMドライブ51は、病院に設けられた相手方コンビュータ4gを動作させるための病院端末動作プログラムを記憶したDVDを読み取る。ハードディスク52は、DVDから読み取られた病院端末動作プログラムや高齢者端末動作プログラムを実行する際に参照するデータを記憶するとともに、オペレーティングシステムや電子メールソフトを記憶している。ROM53は、病院に設けられた相手方コンピュータ4gを起動させるプログラムを記憶する。RAM54は、病院端末動作プログラムやデータを一時的に記憶する。
【0058】
画像処理部55は、CPU50からの指令に従って画像データを作成してモニタ56に出力する。モニタ56は、画像データに従って画像を表示する画像表示部として機能する。インターフェース57は、キーボード60などの入力手段から文字などの入力を受けるとともに、CPU50の指令に従ってプリンタ61、ランプ62、スピーカ63、及び、接触又は非接触のICリーダライタ64を動作させる。ネットワークカード58は、病院5gに設けられた相手方コンピュータ4gを通信網3に接続する。
【0059】
図9に示すように、病院に設けられた相手方コンピュータ4gは、CPU50により病院端末動作プログラムを実行することにより、個人情報記憶部70と送受信部71と個人情報読出部72と報知部73と遠隔制御部74と送信情報書換部75として動作する。
【0060】
個人情報記憶部70は、高齢者端末2a〜2cを使用している高齢者の電子メールアドレスと名前と住所と過去の病歴と最近の診療状況とを含む個人情報を記憶している。なお、個人情報記憶部70に記憶された個人情報は、本実施形態に例示するものに限らない。
【0061】
送受信部71は、高齢者端末2a〜2cから文章を記載した電子メールを受信するとともに、消防署に設けられた相手方コンピュータ4hに電子メールを送信する。送受信部71の送受信相手は、他の相手方コンピュータ4a〜4jその他であってもよい。
【0062】
個人情報読出部72は、送受信部71で受信した電子メールから送信者である高齢者を電子メールに記入された識別情報に基づいて特定する。個人情報読出部72は、通常文章を受信すると、電子メールを送信した高齢者の名前及び住所を個人情報記憶部70から読み出し、図10の画面76に示すように受信年月日と、受信時間と、電子メールを送信した高齢者の名前及び住所と、病院側の対応者とをモニタ56に表示する。表示内容は本実施形態で例示するものに限られない。個人情報読出部72は、「すぐに来て」などの緊急文章を受信すると、すべての個人情報を個人情報記憶部70から読み出し、プリンタ61からプリントアウトし、あるいは、ICリーダライタ64を通じてICカードに個人情報を記録する。プリントアウト結果やICカードを所持して医師が出動すれば、あらかじめ高齢者の病歴を確認して高齢者宅に向かうことができるなどの利点がある。
【0063】
報知部73は、緊急文章を受信すると、ランプ62を点灯させて電子メールの受信を報知し、スピーカ63から緊急ブザーを鳴らす。さらに、報知部73は、緊急文章を受信すると消防署に救急車の出動を依頼するとともに電子メールを送信した高齢者の個人情報を消防署に設けられた相手方コンピュータ4hに送信する。救急隊員が高齢者の病歴等を把握して高齢者宅へ向かうことができるため、迅速な救助が可能となる。消防署においても個人情報をプリントアウトしたり、ICカードやICタグに記録することが好ましい。
【0064】
遠隔制御部74は、緊急文章を受信した際に自動的に、あるいは病院の医師による適宜の操作に応じて、高齢者端末2a〜2cが搭載しているビデオカメラ20を遠隔操作し、高齢者の映像や周囲の状況を撮影する。なお、消防署に設けられた相手方コンピュータ4hも、遠隔制御部74を備えるものであってもよく、病院に設けられた相手方コンピュータ4gが高齢者から緊急文章を受信して救急車の出動依頼をした際に、誤った出動を避けるとともに状況を的確に把握するため、ビデオカメラ20を通じて高齢者の状況を確認できるようにすることが好ましい。さらに、相手方コンピュータ4gに音声通話機能やテレビ電話機能をもたせることにより、文章を送信した高齢者端末2a〜2cとコミュニケーションを図れるようにしたものであってもよい。音声通話機能やテレビ電話機能を用いる場合、高齢者端末2a〜2c側の音声通話機能やテレビ電話機能を自動的に起動する手段を備えることが好ましい。
【0065】
送信情報書換部75は、高齢者端末2a〜2cの送信情報記憶部21に記憶された宛先画像と電子メールアドレスと文章とを通信網3を介して書き換える。書き換える内容は、キーボード60などから入力を受けて決定する。
【0066】
高齢者端末2a〜2c、及び、相手方コンピュータ4a〜4jは、一般の電子メールアドレスを用いて文章を送信する他、WEBブラウザなどを通じて通信経路を構築して文章を送信するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】高齢者対応通信システムの構成図である。
【図2】高齢者端末のハードウェア構成図である。
【図3】高齢者端末の機能ブロック図である。
【図4】宛先選択画面である。
【図5】他の宛先選択画面である。
【図6】さらに他の宛先選択画面である。
【図7】文章選択画面である。
【図8】病院に設けられた相手方コンピュータのハードウェア構成図である。
【図9】病院に設けられた相手方コンピュータの機能ブロック図である。
【図10】病院に設けられた相手方コンピュータの画面である。
【符号の説明】
【0067】
1 高齢者対応通信システム
2a〜2c 高齢者端末
3 通信網
4a〜4j 相手方コンピュータ
5a〜5j 設置場所
10 CPU
11 DVD−ROMドライブ
12 ハードディスク
13 ROM
14 RAM
15 画像処理部
16 モニタ
17 タッチパネル入力部
18 入力処理部
19 ネットワークカード
20 ビデオカメラ
21 送信情報記憶部
22 宛先受付部
23 文章受付部
24 送信部
25 遠隔操作処理部
26 宛先選択画面
27 宛先選択画面
28 宛先選択画面
29 文章選択画面
30a〜30h 宛先画像
31a 終了ボタン
31b つぎへボタン
31c ゲームボタン
31d もどるボタン
32a〜32c 宛先画像
40a〜40e 文章
50 CPU
51 DVD−ROMドライブ
52 ハードディスク
53 ROM
54 RAM
55 画像処理部
56 モニタ
57 インターフェース
58 ネットワークカード
60 キーボード
61 プリンタ
62 ランプ
63 スピーカ
64 ICリーダライタ
70 個人情報記憶部
71 送受信部
72 個人情報読出部
73 報知部
74 遠隔操作処理部
75 送信情報書換部
76 画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の利用者端末と複数の相手方コンピュータとが通信網を介して接続されている高齢者対応通信システムであって、
前記利用者端末は、
画像表示手段と、
前記画像表示手段に表示された前記画像の表示位置の少なくとも一部に触れることにより前記画像を選択可能とするタッチパネル入力手段と、
前記相手方コンピュータを使用する相手方ユーザを視覚的に表す宛先画像と前記通信網で前記相手方ユーザを識別するアドレスと前記相手方ユーザに送信可能な文章とを記憶する送信情報記憶手段と、
前記宛先画像を前記送信情報記憶手段から読み出して前記画像表示手段に表示するとともに前記タッチパネル入力手段を通じて前記宛先画像の選択を受け付ける宛先受付手段と、
選択された前記宛先画像が表す相手方ユーザに送信可能な前記文章を前記送信情報記憶手段から読み出して前記画像表示手段に表示するとともに前記タッチパネル入力手段を通じて前記文章の選択を受け付ける文章受付手段と、
選択された前記宛先画像が表す前記相手方ユーザのアドレスに、選択された前記文章を送信する送信手段と、を備え、
前記相手方コンピュータは、当該相手方コンピュータを使用する前記相手方ユーザのアドレスに送信された前記文章を受信する受信手段を備える、
高齢者対応通信システム。
【請求項2】
前記利用者端末は、撮像手段と、前記相手方コンピュータに前記撮像手段を遠隔操作させる遠隔操作処理手段とを備え、
前記相手方コンピュータは、前記利用者端末から前記文章を受信すると前記撮像手段を遠隔操作して映像を取得する遠隔操作制御手段を備える、
請求項1の高齢者対応通信システム。
【請求項3】
前記送信手段は、送信する前記文章に前記利用者端末の識別情報を含め、
前記相手方コンピュータは、
前記利用者端末の識別情報と前記識別情報が示す前記利用者端末を使用する高齢者の個人情報とを記憶する個人情報記憶手段と、
前記利用者端末から前記文章を受信すると前記識別情報に基づいて前記文章を送信した前記高齢者の前記個人情報を前記個人情報記憶手段から読み出す個人情報読出手段と、を備える、請求項1又は請求項2の高齢者対応通信システム。
【請求項4】
前記相手方コンピュータは、前記個人情報読出手段が読み出した前記個人情報を表示する画像表示手段を備える、請求項3の高齢者対応通信システム。
【請求項5】
前記相手方コンピュータは、前記個人情報読出手段が読み出した前記個人情報を他の相手方コンピュータに送信する個人情報送信手段を備える、請求項3の高齢者対応通信システム。
【請求項6】
前記文章は、通常文章と前記通常文章よりも緊急性の高い緊急文章とを含み、
前記文章受付手段は、前記緊急文章を強調表示し、
前記相手方コンピュータは、前記緊急項目を受信すると報知を行う報知手段と、を備える、請求項1から請求項5のいずれかの高齢者対応通信システム。
【請求項7】
前記相手方コンピュータは、前記利用者端末の前記送信情報記憶手段に記憶された前記宛先画像と前記アドレスと前記文章とを前記通信網を介して書き換える書換手段を備える、請求項1から請求項6のいずれかの高齢者対応通信システム。
【請求項8】
複数の相手方コンピュータと通信網を介して接続されている利用者端末であって、
画像表示手段と、
前記画像表示手段に表示された前記画像の表示位置の少なくとも一部に触れることにより前記画像を選択可能とするタッチパネル入力手段と、
前記相手方コンピュータを使用する相手方ユーザを視覚的に表す宛先画像と前記通信網で前記相手方ユーザを識別するアドレスと前記相手方ユーザに送信可能な文章とを記憶する送信情報記憶手段と、
前記宛先画像を前記送信情報記憶手段から読み出して前記画像表示手段に表示するとともに前記タッチパネル入力手段を通じて前記宛先画像の選択を受け付ける宛先受付手段と、
選択された前記宛先画像が表す相手方ユーザに送信可能な前記文章を前記送信情報記憶手段から読み出して前記画像表示手段に表示するとともに前記タッチパネル入力手段を通じて前記文章の選択を受け付ける文章受付手段と、
選択された前記宛先画像が表す前記相手方ユーザのアドレスに、選択された前記文章を送信する送信手段と、を備える、利用者端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−329881(P2007−329881A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−187216(P2006−187216)
【出願日】平成18年6月9日(2006.6.9)
【出願人】(506216604)
【出願人】(506216464)
【出願人】(506216626)
【Fターム(参考)】