説明

2軸ヒンジ並びにこの2軸ヒンジを備えた電子機器

【課題】部品点数を少なくしてコストダウンを図った上で、小型化を図ることができる2軸ヒンジ並びに電子機器を提供する。
【解決手段】第1筐体と第2筐体とのいずれか一方の筐体に一対の取付部材4と、この取付部材に回転可能に取り付けた第1支持部材6と、第1支持部材の回転方向と直交する方向へ所定の範囲で回転可能に取り付けられて、他方の筐体へ取り付けられる第2支持部材13とを有し、取付部材4の一方の軸支部に前記支持部材の支持片部6aを連結する第1ヒンジシャフト8と当該支持片部との間に、第1回転制御手段9を設け、前記支持部材の支持板部に前記取付部材を連結する第2ヒンジシャフト14と支持板部との間に、クリックスプリングプレートとクリックプレートから成る第2回転制御手段15を設け、第1ヒンジシャフトを、いずれか一方の取付部材の軸受部に固定させると共に、第1ヒンジシャフトのフランジ部と前記固定カムとを係合させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオカメラ、デジタルカメラなどのカメラ機器、カーナビゲーション装置等の小型の電子機器における機器本体とディスプレイ部とを互いに2方向へ回動可能に連結する2軸ヒンジ並びにこの2軸ヒンジを備えた電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ビデオカメラ、デジタルカメラなどのカメラ機器、カーナビゲーション装置等の小型の電子機器では、機器本体にディスプレイ部が2軸ヒンジを介して2方向へ回動可能に取り付けられているものが知られている。この2軸ヒンジとしては、ディスプレイ部を機器本体に対して相対的に縦方向の開閉を行う、すなわち、機器本体の幅方向に延びる第1ヒンジシャフトの軸回りに起伏回動を行うことができると共に、ディスプレイ部を機器本体に対して第1ヒンジシャフトを軸に90°まで開いたとき、当該ディスプレイ部を機器本体に対して相対的に第1ヒンジシャフトと直交する方向に延びる第2ヒンジシャフトの軸回りに回転させることができる2軸ヒンジが提案されている(例えば、特許文献1参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−271063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載されている2軸ヒンジは、機器本体に取り付けられる一対の取付部材(ブラケット)に第1ヒンジシャフト(回転シャフト)を介して第1支持部材を前記第1ヒンジシャフトの軸回りに回転可能に取り付け、この第1ヒンジシャフトに対して当該第1ヒンジシャフトと直交する方向に取り付けた第2ヒンジシャフトを介して回転可能にディスプレイ部を支持する第2支持部材を取り付けて成るものであり、とくに第1ヒンジシャフトへ固定カムを取り付けるに当たり、第1ヒンジシャフトの軸部の外形を軸方向にカットしていたので、加工に手間が掛かる上に固定カムを係合させる組み立て作業に時間を要し、2軸ヒンジ及びこの2軸ヒンジを用いた電子機器のコストアップの原因の一つとなっていた。
【0005】
本発明の目的は、とくに第1回転制御手段の第1ヒンジシャフトとこの第1ヒンジシャフトに回転規制される固定カムとの係合手段に工夫を凝らすことにより、構成を簡単にしてコストダウンを図った上で、必要な強度を確保して小型化を図ることができる2軸ヒンジ並びにこの2軸ヒンジを備えた電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の第1の目的を達成するための本発明に係る2軸ヒンジは、取付部とこの取付部より立ち上げた軸受部とを有し、電子機器を構成する第1筐体と第2筐体とのいずれか一方の筐体に前記取付部を所定間隔を設けて取り付けた一対の取付部材と、支持板部とこの支持板部の両端側より折り曲げた一対の軸着部とを有し、この各軸着部を前記各軸受部に回転可能に取り付けた第1支持部材と、この第1支持部材の前記支持板部へ当該第1支持部材の回転方向と直交する方向へ所定の範囲で回転可能に取り付けられて前記第1筐体と前記第2筐体とのいずれか他方の筐体へ取り付けられる第2支持部材とを有し、前記一対の取付部材の一方の軸受部に前記第1支持部材の軸着部を連結する第1ヒンジシャフトと当該軸着部との間に、弾性手段を作用させた固定カムと回転カムから成る第1回転制御手段を設け、前記第1支持部材の支持板部に前記第2支持部材を連結する第2ヒンジシャフトと当該支持板部との間に、クリックスプリングプレートとクリックプレートから成る第2回転制御手段を設け、前記第1ヒンジシャフトを前記いずれか一方の取付部材の軸受部に固定させると共に、前記第1ヒンジシャフトのフランジ部と前記固定カムとを係合させたことを特徴とする。
【0007】
その場合に本発明は、前記各取付部材にさらに、前記取付部より折り曲げさらに前記軸受部と重なる側に折り曲げ当該軸受部と重ね合わせた補強部を設けることができる。
【0008】
本発明はさらに、前記第1回転制御手段の前記固定カムを、前記第1ヒンジシャフトのフランジ部側に位置させると共に、前記フランジ部と係合する係合凹部を設け、前記回転カムには前記第1支持部材と摺動可能に係合する係合部を設けたことを特徴とする。
【0009】
本発明はさらに、前記第1ヒンジシャフトのフランジ部にカム部を一体に設けたことを特徴とする。
【0010】
本発明においてはさらに、前記第2回転制御手段の前記クリックスプリングプレートを、前記第2支持部材の支持板部に固定し、前記クリックプレートは前記第2ヒンジシャフトに固定されていることを特徴とする。
【0011】
本発明において、前記第2支持部材は、前記支持板部より折り曲げた補強片を有し、前記クリックプレートに設けたストッパー部と係合することにより、前記第2支持部材の回転範囲を規制することを特徴とする。
【0012】
本発明はさらに、前記第1筐体が、機器本体、或はディスプレイ部であり、第1筐体がディスプレイ部、或は機器本体であることを特徴とする。
【0013】
本発明はさらに、前記第2回転制御手段を、一端部に前記第2支持部材を固定して取り付けると共に前記第1支持部材とこの第1支持部材から折り曲げて形成した支持片との間へ回転可能に取り付けた第2ヒンジシャフトと、この第2ヒンジシャフトを回転可能に挿通させて前記第1支持部材へ係止されたクリックスプリングプレートと、このクリックスプリングプレートと重なり合い前記第2ヒンジシャフトに回転規制されて取り付けられたクリックプレ−トと、このクリックプレートに重ねて前記第2ヒンンジシャフトへ取り付けられたストッパーワッシャーと、前記第2ヒンジシャフトに回転規制されて取り付けられ前記支持片を挟んで設けられた一対の第1及び第2フリクションプレートと、を含んで構成したことを特徴とする。
【0014】
本発明において、前記第1支持部材にはさらにカバー部材が取り付けられたことを特徴とする。
【0015】
そして、本発明は、上記2軸ヒンジを、電子機器の機器本体と、この機器本体に対して開閉可能に取り付けられたディスプレイ部と、の間に設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように本発明は、取付部とこの取付部より立ち上げた軸受部とを有し、電子機器を構成する第1筐体と第2筐体とのいずれか一方の筐体に前記取付部を所定間隔を設けて取り付けた一対の取付部材と、支持板部とこの支持板部の両端側より折り曲げた一対の軸着部とを有し、この各軸着部を前記各軸受部に回転可能に取り付けた第1支持部材と、この支第1持部材の前記支持板部へ当該第1支持部材の回転方向と直交する方向へ所定の範囲で回転可能に取り付けられて前記第1筐体と前記第2筐体とのいずれか他方の筐体へ取り付けられる第2支持部材とを有し、前記一対の取付部材の一方の軸受部に前記第1支持部材の軸着部を連結する第1ヒンジシャフトと当該軸着部との間に、弾性手段を作用させた固定カムと回転カムから成る第1回転制御手段を設け、前記第1支持部材の支持板部に前記第2支持部材を連結する第2ヒンジシャフトと当該支持板部との間に、クリックスプリングプレートとクリックプレートから成る第2回転制御手段を設け、前記第1ヒンジシャフトを前記いずれか一方の取付部材の軸受部に固定させると共に、前記第1ヒンジシャフトのフランジ部と前記固定カムとを係合させたとたことことにより、部品点数が少なく、小型の2軸ヒンジを安価に提供することができるものである。
【0017】
また、以上のように構成した2軸ヒンジを用いることにより、ビデオカメラをはじめとする電子機器の小型化並びにコストダウンを図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る2軸ヒンジを用いたビデオカメラの斜視図である。
【図2】本発明に係る2軸ヒンジの部分の分解斜視図である。
【図3】本発明に係る2軸ヒンジを組み立てた状態の斜視図である。
【図4】図3に係る2軸ヒンジの平面図である。
【図5】図3に係る2軸ヒンジの背面図である。
【図6】図3に係る2軸ヒンジにおいて、機器本体に対しディスプレイ部を閉じた状態の側面図である。
【図7】本発明に係る2軸ヒンジにおいて、機器本体に対しディスプレイ部を開いた状態の側面図である。
【図8】本発明に係る2軸ヒンジにおいて、機器本体に対しディスプレイ部を90°回転させた状態の平面図である。
【図9】本発明に係る2軸ヒンジの取付部材5を示し、(a)はその斜視図、(b)はその側面図である 。
【図10】本発明に係る2軸ヒンジの第1支持部材の斜視図である。
【図11】本発明に係る2軸ヒンジの固定カム10と回転カム11の斜視図である。
【図12】本発明に係る2軸ヒンジのクリックスプリングプレートの斜視図である。
【図13】図13に示した2軸ヒンジの固定カムの斜視図である。
【図14】図13に示した2軸ヒンジの回動カムを示し、(a)はその斜視図、(b)はその側面図である。
【図15】本発明に係る2軸ヒンジの他の実施例の斜視図である。
【図16】図13に示した2軸ヒンジの分解斜視図である。
【図17】図13に示した2軸ヒンジの第2回転制御手段の部分の断面図である。
【図18】図13に示した2軸ヒンジの第1支持部材の斜視図である。
【図19】図13に示した2軸ヒンジのカバー部材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る2軸ヒンジ並びに電子機器の最良の実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。電子機器としては、とくに限定されず、例えば、ビデオカメラ、デジタルカメラなどのカメラ機器が代表的なものであるが、これ以外にカーナビゲーション装置等の小型の電子機器が挙げられる。また、本明細書において特許請求の範囲、或は発明の要約に記載した第1筐体とは、機器本体2aを指しており、第2筐体とは、ディスプレイ部を指している。これは便宜上の呼び名であり、機器本体を第2筐体、ディスプレイ部を第1筐体といってもよい。また、ディスプレイ部は、これに限定されず蓋体その他のものを含み、それは蓋体、或は単に開閉体といってもよい。この場合、蓋体、或は開閉体が第1筐体或は第2筐体となる。
【実施例1】
【0020】
図1は本発明を実施した電子機器の一例としてのビデオカメラを示す図である。図2〜図10は本発明に係る2軸ヒンジの一例を示す図である。本発明に係る2軸ヒンジ1は、例えば、ビデオカメラ2の機器本体2aの側部にディスプレイ部3を開閉可能に取り付けるもので、その取付位置について限定はない。実施例では機器本体の側部の2点差線で示したA視の部分に取り付けられている。
【0021】
図面によれば、指示記号4と5で示したものが、例えばSUSのような金属プレートをプレス加工して作った一対の取付部材である。この取付部材4と5は、同じ構成のものであり、取付部4a、5aと、この取付部4a、5aの一方の端部より折り曲げた軸受部4b、5bから成るが、本実施例においては、とくに図2と図9に示したように、補強部4c、5cを取付部4a、5aの他方の端部から折り曲げさらに軸受部4b、5bの外側へと折り曲げて当該軸受部4b、5bと重ね合わせることにより、その補強を図ってある。軸受部4b、5bと重ね合わせる側は当該軸受部4b、5bの内側であっても良く、とくに限定はない。取付部4a、5aと補強部4c、5cにはそれぞれ取付孔4d、4dと4e及び取付孔5d、5dと5eが設けられると共に、軸受部4b、5bとこの軸受部4b、5bと重ね合わさる部分の補強部4c、5cには軸芯を共通にして円形の軸受孔4fと略楕円形状の変形軸受孔5fが設けられている。取付部材4と5は構成は同じであるが、この軸受孔4fと5fの形状が異なっている。さらに、取付孔4d、4dの一方と5d、5dの一方は略楕円形状を呈している。
【0022】
この各取付部材4と5は、とくに図2に示したように、機器本体2aの装着部2bへその取付部4a、5aと補強部4c、5cを図示していない取付ネジを用いて取り付けるものであるが、ディスプレイ部3の側に取り付けることも可能である。
【0023】
指示記号6で示したものが、例えばSUSのような金属プレートをプレス加工して作った第1支持部材である。この第1支持部材6は、細長の支持板部6aと、この支持板部6aの両側部より折り曲げた軸着部6b、6bと、支持板部6aの長手方向に折り曲げて形成させた当接板部6cとから成り、支持板部6aにはその中央に円形の軸受孔6dが設けられ、この軸受孔6dの両側に一対の矩形状の係止孔6e、6e、及びこの係止孔6e、6eの両側に図示してないカバー部材を取り付ける一対の取付孔6f、6fが設けられると共に、軸着部6b、6bには円形の軸受孔6g、6gがそれぞれ軸芯を共通にして設けられている。さらに、当接板部6cには、その略中央部に一対のストッパー孔6h、6hと、一側部側に細長のガイド孔6kが設けられている。さらに、当接板部6cからはストッパー片6m、6mが外方向へ突出して設けられている。
【0024】
第1支持部材6の一方の軸着部6bは、取付部材4の軸受部4bにフランジ部7a付きのヒンジピン7を介して回動可能に取り付けられると共に、もう一方の軸着部6bは変形フランジ部8a付きの第1ヒンジシャフト8を介してもう一方の取付部材5の軸受部5bに回転可能に取り付けられている。即ち、ヒンジピン7の軸部7bを互いの軸受孔4fと6gへ挿通させた後、その端部をかしめることによって回動可能に連結されている。また、もう一方の軸着部6bはもう一方の取付部材5へ互いに軸受孔5fと6gへ挿通させた第1ヒンジシャフト8を介して互いに回動可能に連結されている。そして、第1ヒンジシャフト8の端部には変形部8bが設けられ、この変形部8bは取付部材5の軸受部5bに設けた変形軸受孔5fと係合し、その端部をかしめることにより非回転に取付部材5へ取り付けられている。
【0025】
この第1ヒンジシャフト8と支持部材6の軸着部6bの間に第1回転制御手段9が設けられている。この第1回転制御手段9は、その一側面に第1カム部10aを有し、その中心部軸方向に設けた挿通孔10bに第1ヒンジシャフト8の軸部8cを挿通させつつ、その他端面に設けた係合凹部10cを第1ヒンジシャフト8の変形フランジ部8aと係合させてなる固定カム10と、同じく固定カム10の第1カム部10aと対向する面に第2カム部11aを設けると共に、その中心部軸方向に設けた挿通孔11bに第1ヒンジシャフト8の軸部8cを挿通させ、さらにその側部に設けた係合部11cを支持部材6の当接板部6cに設けたガイド孔6kとスライド可能に係合させてなる回転カム11と、第1ヒンジシャフト8の外周に環巻きされて支持部材6の一方の軸着部6bと回転カム11との間に弾設されたコイルスプリングから成る弾性手段12とで構成されている。尚、固定カム10は第1ヒンジシャフト8の変形フランジ部に一体に設けられてもよい。固定カム10と回転カム11の各側部には、図13と図14に示したように、ゲート設定面10f、11fを設けてもよい。
【0026】
つぎに、指示記号13で示したものは、SUSのような金属プレートをプレス加工して作った第2支持部材であり、細長いプレート状を呈している。この第2支持部材13の略中央部には、変形取付孔13aが設けられると共に、その両端部側にはボス加工によりボス部13b、13bが設けられている。このボス部13b、13bの内側にはディスプレイ部3の取付孔13c、13cが設けられると共に、その長手方向の端部からは補強片13dが折り曲げることによって形成されている。
【0027】
この第2支持部材13は第2ヒンジシャフト14を介して第1支持部材6に対して当該第1支持部材6の回転方向と直交する方向へ回転可能に取り付けられている。即ち、この第2支持部材13は第1支持部材6の軸受孔6dに回動可能に取り付けられた第2ヒンジシャフト14の一端部に設けた変形取付部14aをその変形取付孔13aへ挿入係合させた上で、その端部をかしめることにより、第1支持部材6に対して回動可能に取り付けられている。第2ヒンジシャフト14は、変形取付部14aに続いて大径軸部14b、小径軸部14c、変形小径部14dから構成されている。
【0028】
第2支持部材13の側には第2回転制御手段15が設けられている。この第2回転制御手段15は、その中心部軸方向に設けた挿通孔16aに第2ヒンジシャフト14の変形小径部14dを回転可能に挿通させつつ、第2支持部材13の下面側に係合固定して取り付けられたクリックスプリングプレート16と、このクリックスプリングプレート16に重ねて第2ヒンジシャフト14の変形小径部14dだしあじ旨口に固定して設けられたクリックプレート17で構成されている。即ち、クリックスプリングプレート16は、例えばバネ用鋼から成る金属プレートをプレス加工した後焼き入れをすることによって構成されており、弾性を有し、とくに図12に示したように、略弓形の湾曲した構造をしている。その両端部の対向位置に折り曲げて設けた係止片16b、16bを第1支持部材6の側に設けた係止孔6e、6eと係合させることにより、第1支持部材6に対して回転規制され、当該第1支持部材6と共に回転するようになっている。このクリックスプリングプレート16にはさらに、その外周部に一対のクリック凸部16c、16cが設けられている。さらに、クリックプレート17の側には、クリック凸部16c、16cと係合する切欠部17b、17bとストッパー部17cが設けられている。このクリックプレート17も、例えばバネ用鋼から成る金属プレートをプレス加工した後焼き入れをすることによって構成されており、弾性を有している。このクリックプレート17はその中心部軸方向に設けた変形取付孔17aを第2ヒンジシャフト14の端部に設けた変形小径部14dに挿入させた後、この変形小径部14dを所定のトルクでかしめることにより、第2ヒンジシャフト14に対して回転規制されることにより当該第2ヒンジシャフトと共に回転し、さらにクリックスプリングプレート16に圧接している。尚、この第2回転制御手段15は、クリックスプリングプレート16の側に切欠部或は凹部を設け、クリックプレート17の側に凸部を設けるようにしてもよい。そして、この第2支持部材13にビデオカメラ2のディスプレイ部3の端部が取り付けられるものである。
【0029】
次に、本発明に係る2軸ヒンジ1及びこの2軸ヒンジ1を用いた電子機器の一例としてのビデオカメラ2の動作を説明する。
【0030】
ビデオカメラ2の機器本体2aとディスプレイ部3とが互いに重なり合った状態の、第1支持部材6の回転角度が0°の閉成状態では、第1回転制御手段9の回転カム11の凸部11d、11dと固定カム10の凸部10d、10dは、互いの凹部11e、11e・10e、10eと傾斜部で係合しており、この係合状態は弾性手段12によって回転カム11が固定カム10の側へ圧接されていることによりロックされている。勿論、ここのところはこの第1回転制御手段9に加えて他のロック手段を設けてもよい。尚、このディスプレイ部3の機器本体2aに対する閉成状態での2軸ヒンジ1の取付部材4しかして5、第1支持部材6、及び第2支持部材13の位置関係は、図6に示した状態にある。
【0031】
他方、第2回転制御手段15においても第2支持部材13の回転角度0°の状態においては、クリックプレート17の切欠部17b、17bがクリックスプリングプレート16のクリック凸部16c、16cと係合していることと、クリックプレート17がクリックスプリングプレート16と圧接状態にあることから、回転角度0°の閉成状態を保持している。勿論、ここのところもこの第2回転制御手段15に加えて他のロック手段を設けてもよい。また、第2回転制御手段15は、クリック停止機能に加えて、フリクションプレート等のフリクション手段を別に設けてもよい。しかしながら、本発明のように構成すると、クリックスプリングプレート16とクリックプレート17は互いに圧接状態にあって、互いに圧接摺動するので、ここでもフリクショントルクは取れている。この第2回転制御手段15は、ディスプレイ部3が機器本体2aに対して閉じられている状態においては、ディスプレイ部3は第1ヒンジシャフト8と直交する方向には回転動作しない。
【0032】
ディスプレイ部3を使用すべく、このディスプレイ部3の先端側に指を掛けて機器本体2aに対し外方向へ開くと、ディスプレイ部3は、ヒンジピン7と第1ヒンジシャフト8を支点に回動して開かれる。この際にディスプレイ部3は、第1回転制御手段9の回転カム11の凸部11d、11dが弾性手段12の押圧力に抗して、固定カム10の凸部10d、10dに対して乗り上げるので最初は抵抗があるが、所定の開成角度(実施例では約8°)を超えると、今度は再び回転カム11の凸部11d、11dは固定カム10の凹部10e、10eに落ち込むので、弾性手段12の押し圧力により回転トルクが発生し、ディスプレイ部3は自動的に開かれる。この開成角度が90°になると、第1支持部材6のストッパー片6mが取付部材4と5の側部に当接することにより、図1に示したように、この開成角度90°で停止する。この状態における2軸ヒンジ1の取付部材4しかして5、第1支持部材6、及び第2支持部材13の位置関係は図7に示した通りである。
【0033】
続いて、ディスプレイ部3を、ヒンジピン7や第1ヒンジシャフト8と直交する方向の一方の側へ回転させると、当該ディスプレイ部3は、機器本体2aの下面に向けて90°、機器本体2aの上面側に向けて180°まで回転が可能になる。即ち、ディスプレイ部3を反時計方向へ回転させると、第2ヒンジシャフト14が共に回転しこの第2ヒンジシャフト14に固定したクリックプレート17も回転する。このとき、切欠部17b、17bはクリック凸部16c、16cより脱出し、クリックプレート17とクリックスプリングプレート16の間にはフリクショントルクが発生する。したがって、ディスプレイ部3は0°から機器本体2aの下面に向けて90°、さらには機器本体2aの上面に向けて180°までフリーストップ、つまり自由停止状態で開かれる。180°まで開かれると、クリックプレート17のストッパー部17cの一端が、第1支持部材6に設けたストッパー孔6hと係合することにより停止させられ、それ以上回転することはできない。この全開成状態から今度は時計方向へディスプレイ部3を回転させると、このディスプレイ部3は、時計方向へフリーストップに係転して閉じられ、ストッパー部17cがもう一つのストッパー孔6hと係合する0°の位置まで回転することになる。尚、ディスプレイ部3が機器本体2aに対して第1ヒンジシャフト8と直交する方向へ90°回転した状態は、図8に示してある。
【0034】
上記したように機器本体2aに対して外方向へ90°開かれたディスプレイ部3は、これを元の閉成状態に戻すべく閉じると、最初はこの状態でロック状態にあるディスプレイ部3は、第1回転制御手段9の回転カム11の凸部11d、11dと固定カム10の凸部10d、10dが弾性手段12の押圧力に抗して互いに乗り上げるので、若干の抵抗に遭遇するが、その後フリクショントルクのみで閉じられ、閉成角度8°近くから互いの凸部11d、11d・10d、10dが互いの凹部11e、11e・10e、10eへ落ち込むことにより自動的に閉じられ、互いの凸部11d、11d・10d、10dと凹部11e、11e・10e、10eがそれぞれの傾斜面で係合する閉成角度0°でロック状態となる。
【0035】
このようにして、ディスプレイ部3は機器本体2aに対して外方向へ90°まで開かれ、また閉じられる。また、90°まで開いた状態で、第1回転制御手段のヒンジピン7やヒンジシャフト8対して直交する方向へ第2ヒンジシャフト14を支点に機器本体2aの下面に向けて90°、機器本体2aの上面に向けて180°それぞれフリーストップに回転し元位置に戻すことができるので、この第2ヒンジシャフト14に取り付けたディスプレイ部3が第2ヒンジシャフト14と共に機器本体2aに対して回転するものである。
【実施例2】
【0036】
図15乃至図19は本発明に係る2軸ヒンジの他の実施例を示す。図面によればこの第2実施例の2軸ヒンジ19は、第2回転制御手段の構成と、カバー部材を設けた点が実施例1と異なるところであり、他の構成と機能は実施例1とほぼ同じである。したがって、実施例1のものと指示記号の同じものは実施例1で説明してあるので、説明を省略する。
【0037】
図面によれば、この実施例2に係る第2回転制御手段20は、一端部に第2支持部材22を固定し、第1支持部材21を回転可能に貫通するとともに、第1支持部材21一端部から折り曲げた支持片23にも回転可能に軸支された第2ヒンジシャフト24と、この第2ヒンジシャフト24と第1支持部材21及び支持片23との間に設けられたクリックフリクション手段25とで構成されている。
【0038】
この第1支持部材21は、細長の支持板部21aと、この支持板部21aの両側部より折り曲げた軸着部21b、21bと、支持板部21aの長手方向に折り曲げて形成させた当接板部21cとから成り、支持板部21aにはその中央に円形の軸受孔21dが設けられ、この軸受孔21dの両側に一対の矩形状の係止孔21e、21e、及びこの係止孔21e、21eの両側に図示してないカバー部材を取り付ける一対の取付孔21f、21fが設けられると共に、軸着部21b、21bには円形の軸受孔21g、21gがそれぞれ軸芯を共通にして設けられている。さらに、当接板部21cには、その略中央部に一対のストッパー孔21h、21hと、一側部側に細長のガイド孔21kが設けられている。さらに、各軸着部21b、21bからはストッパー片21m、21mが外方向へ突出して設けられている。
【0039】
第2ヒンジシャフト24はその一端部に変形取付部24aを有し、この変形取付部24aを第2支持部材22に設けた変形取付孔22aへ挿入させ、露出端部をかしめることによって固定してある。第2ヒンジシャフト24は、変形取付部24aに続いて円形軸部24bを有し、さらに、この円形軸部24bに続いて、小円形軸部24c、大変形軸部24d、小変形軸部24eが設けられている。そして、第2ヒンジシャフト24にクリックフリクション手段25を構成する、調整プレート26、クリックスプリングプレート27、クリックプレート28、ストッパーワッシャー29、第1フリクションプレート30、支持片23、第2フリクションプレート31の順で重ね合わされ、第2ヒンジシャフト24を、それぞれの円形挿通孔26a、27a、23aや変形挿通孔28a、29a、30a、31aへ挿通させて取り付けられている。
【0040】
即ち、調整プレート26は、例えばSUS製で、その両端部に係止溝26b、26bを有し、その中心部に設けた円形挿通孔26aへ第2ヒンジシャフト24の小円形軸部24cを回転可能に挿通させ、クリックスプリングプレート27は、例えばバネ用鋼から成る金属プレートをプレス加工した後焼き入れをすることによって構成されており、弾性を有し、略弓形の湾曲した構成であり、その中心部に設けた円形挿通孔27aへ第2ヒンジシャフト24の小円形軸部24cを回転可能に挿通させている。このクリックスプリングプレート27は、両端部の対向位置に折り曲げて設けた係止片27b、27bを、調整プレート26の係止溝26b、26b、及び第1支持部材21の側に設けた係止孔21e、21eと係合させることにより、第1支持部材21に対して回転規制され、当該第1支持部材21と共に回転するようになっている。このクリックスプリングプレート27にはさらに、その外周部に一対のクリック凸部27c、27cが設けられている。クリックプレート28も、例えばバネ用鋼から成る金属プレートをプレス加工した後焼き入れをすることによって構成されており、弾性を有している。このクリックプレート28はその中心部軸方向に設けた変形挿通孔28aを第2ヒンジシャフト24の端部に設けた大変形軸部24dに挿入させると共に、その外周の対向位置に凹部28b、28bが設けられている。さらに、このクリックプレート28にはその外周一側部にストッパー部28cが設けられている。このクリックプレート28に重ね合わせてストッパー部29bをその外周に設けた、例えばSUS製のストッパーワッシャー29が、その変形挿通孔29aに第2ヒンジシャフト24の大変形軸部24dを挿通させている。第1フリクションプレート30と第2フリクションプレート31は、例えば共にSUS製で、支持片23とカバー部材32を挟んでその変形挿通孔30a、31aに第2ヒンジシャフト24の小変形軸部24eを挿通させている。そして、第2ヒンジシャフト24の第2フリクションプレート31より突出した小変形軸部24eの端部を所定のカシメトルクでかしめることにより、クリックスプリングプレート27の弾力により、当該クリックスプリングプレート27とクリックプレート28の間、及び支持片23とカバー部材32の各片側と第1フリクションプレート30と第2フリクションプレート31の間に圧接力が創出されるものである。さらに、各第1及び第2フリクションプレート30、31には、潤滑油溜め用の小孔、或は凹部30b、31bが設けられている。
【0041】
また、第1支持部材21には、第1回転制御手段9と第2回転制御手段20を覆うカバー部材32が図示してない取付ネジで取り付けられている。このカバー部材32は断面アングル形状のもので、一方の面に角孔32aが、他方の面に挿通孔32bが設けられ、例えば取付ネジで第1支持部材21へ取り付ける取付片32c、32cが突設されている。尚、取付片32c、32cへボス部を設け、このボス部を取付孔21f、21fへ嵌入させてもよい。
【0042】
したがって、第2支持部材22へ取り付けた、図示してない例えばディスプレイ部を回転させると、第2ヒンジシャフト24は共に回転し、0°と180°でストッパーワッシャー29のストッパー部29bがクリックプレート28のストッパー部28cと共に第1支持部材21の当接板部21cに設けたストッパー孔21h、21hと係合して停止し、その際、クリックスプリングプレート27のクリック凸部27c、27cにクリックプレート28の凹部28b、28bに嵌入することによりクリック停止する。第2ヒンジシャフト24の回転時には、支持片23とカバー部材32の各片側に圧接している第1及び第2フリクションプレート30、31により、当該支持片23との間にフリクショントルクが創出されるものである。尚、調整プレート26とストッパーワッシャー29は、第1フリクションプレート30と第2フリクションプレート31が支持片23及びカバー部材32の各片側に安定したフリクショントルクを創出するためのものである。
【0043】
そして、実施例2のように構成すると、第2ヒンジシャフトが第1支持部材と支持片の2ヶ所で支持されるので、ディスプレイ部を操作して第2シャフトを傾ける動作をする場合には、実施例1のように第2シャフトを1ケ所で支持する場合よりも、第2ヒンジシャフトがディスプレイ部に煽られて揺動するのを防止できるので、安定したクリックフリクション、或はフリクション動作を行うことができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0044】
以上説明したように本発明に係る2軸ヒンジは、部品点数の少ない簡単かつ安価な構成で、第1筐体或は第2筐体である機器本体に対して、第2筐体或は第1筐体であるディスプレイ部を、第1ヒンジシャフトやヒンジピンを支点に所定開成角度まで開閉させ、開いたディスプレイ部を第2ヒンジシャフトを介して第1ヒンジシャフトやヒンジピンに対して直交する方向へ回転させることができるので、とくに小型の電子機器の中でもビデオカメラ、デジタルカメラなどのカメラ機器やカーナビ機器に、或は携帯電話などに用いるものとして好適なものである。
【符号の説明】
【0045】
1 2軸ヒンジ
2 ビデオカメラ
2a 機器本体
3 ディスプレイ部
4 取付部材
4a 取付部
4b 軸受部
4c 補強部
5 取付部材
5a 取付部
5b 軸受部
5c 補強部
6 第1支持部材
6a 支持板部
6b 軸着部
7a フランジ部
8 第1ヒンジシャフト
8a 変形フランジ部
9 第1回転制御手段
10 固定カム
10a 第1カム部
10c 係合凹部
11 回転カム
11a 第2カム部
11c 係合部
12 弾性手段
13 第2支持部材
13d 補強片
14 第2ヒンジシャフト
14a 変形取付部
15 第2回転制御手段
16 クリックスプリングプレート
17 クリックプレート
17c ストッパー部
19 2軸ヒンジ
20 第2回転制御手段
21 第1支持部材
21a 支持板部
21b 軸着部
22 第2支持部材
23 支持片
24 第2ヒンジシャフト
24a 変形取付部
27 クリックスプリングプレート
28 クリックプレート
28c ストッパー部
29 ストッパーワッシャー
29b ストッパー部
30 第1フリクションプレート
31 第2フリクションプレート
32 カバー部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付部とこの取付部より立ち上げた軸受部とを有し、電子機器を構成する第1筐体と第2筐体とのいずれか一方の筐体に前記取付部を所定間隔を設けて取り付けた一対の取付部材と、支持板部とこの支持板部の両端側より折り曲げた一対の軸着部とを有し、この各軸着部を前記各軸受部に回転可能に取り付けた第1支持部材と、この第1支持部材の前記支持板部へ当該第1支持部材の回転方向と直交する方向へ所定の範囲で回転可能に取り付けられて前記第1筐体と前記第2筐体とのいずれか他方の筐体へ取り付けられる第2支持部材とを有し、前記一対の取付部材の一方の軸受部に前記第1支持部材の軸着部を連結する第1ヒンジシャフトと当該軸着部との間に、弾性手段を作用させた固定カムと回転カムから成る第1回転制御手段を設け、前記第1支持部材の支持板部に前記第2支持部材を連結する第2ヒンジシャフトと当該支持板部との間に、クリックスプリングプレートとクリックプレートを有する第2回転制御手段を設け、前記第1ヒンジシャフトを前記いずれか一方材の軸受部に固定させると共に、前記第1ヒンジシャフトのフランジ部と前記固定カムとを係合させたとたことを特徴とする、2軸ヒンジ。
【請求項2】
前記各取付部材はさらに、前記取付部より折り曲げさらに前記軸受部と重なる側に折り曲げ当該軸受部と重ね合わせた補強部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の2軸ヒンジ。
【請求項3】
前記第1回転制御手段の前記固定カムは、前記第1ヒンジシャフトのフランジ部側に位置させると共に、前記フランジ部と係合する係合凹部が設けられ、前記回転カムには前記第1支持部材と摺動可能に係合する係合部が設けられていることを特徴とする、請求項1乃至2のいずれか1項に記載の2軸ヒンジ。
【請求項4】
前記第1ヒンジシャフトのフランジ部にカム部が一体に設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の2軸ヒンジ。
【請求項5】
前記第2回転制御手段の前記クリックスプリングプレートは、前記第2支持部材の支持板部に固定され、前記クリックプレートは前記第2ヒンジシャフトに固定されていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の2軸ヒンジ。
【請求項6】
前記第2支持部材は、前記支持板部より折り曲げた補強片を有し、前記クリックプレートに設けたストッパー部と当接することにより、前記第2支持部材の回転範囲を規制することを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の2軸ヒンジ。
【請求項7】
前記第1筐体が、機器本体、或はディスプレイ部であり、第1筐体がディスプレイ部、或は機器本体であることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の2軸ヒンジ。
【請求項8】
前記第2回転制御手段を、一端部に前記第2支持部材を固定して取り付けると共に前記第1支持部材とこの第1支持部材から折り曲げて形成した支持片との間へ回転可能に取り付けた第2ヒンジシャフトと、この第2ヒンジシャフトを回転可能に挿通させて前記第1支持部材へ係止されたクリックスプリングプレートと、このクリックスプリングプレートと重なり合い前記第2ヒンジシャフトに回転規制されて取り付けられたクリックプレ−トと、このクリックプレートに重ねて前記第2ヒンンジシャフトへ取り付けられたストッパーワッシャーと、前記第2ヒンジシャフトに回転規制されて取り付けられ前記支持片を挟んで設けられた一対の第1及び第2フリクションプレートと、を含んで構成したことを特徴とする、請求項1に記載の2軸ヒンジ。
【請求項9】
前記第1支持部材にはさらにカバー部材が取り付けられたことを特徴とする、請求項1に記載の2軸ヒンジ。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の2軸ヒンジを、第1筐体と、この第1筐体に対して開閉可能に取り付けられた第2筐体と、の間に設けたことを特徴とする、電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−159095(P2012−159095A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−17152(P2011−17152)
【出願日】平成23年1月28日(2011.1.28)
【出願人】(000124085)加藤電機株式会社 (117)
【Fターム(参考)】