AKTプロテインキナーゼ阻害剤としてのピリミジルシクロペンタン
本発明は、その互変異性体、分割された鏡像異性体、ジアステレオマー、溶媒和物、代謝産物、塩および薬学的に許容されるプロドラッグを含む、式Iの化合物を提供する。
AKTプロテインキナーゼ阻害剤として、癌等の過剰増殖性疾患の治療のためにこの発明の化合物を使用する方法も提供される。一つの実施形態において、本発明は、哺乳動物におけるAKTプロテインキナーゼが媒介する疾患または医学的状態を治療する方法であって、1種または複数の式Iの化合物、またはその鏡像異性体、または薬学的に許容される塩を、前記障害を治療または予防するために有効な量で前記哺乳動物に投与するステップを含む方法を提供する。
AKTプロテインキナーゼ阻害剤として、癌等の過剰増殖性疾患の治療のためにこの発明の化合物を使用する方法も提供される。一つの実施形態において、本発明は、哺乳動物におけるAKTプロテインキナーゼが媒介する疾患または医学的状態を治療する方法であって、1種または複数の式Iの化合物、またはその鏡像異性体、または薬学的に許容される塩を、前記障害を治療または予防するために有効な量で前記哺乳動物に投与するステップを含む方法を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化59】
の化合物ならびにその鏡像異性体および塩[式中、
Gは、フェニル、ナフタレン、5〜6員のヘテロアリールまたは9〜10員の二環ヘテロアリールであり、該フェニル、ナフタレン、5〜6員のヘテロアリールまたは9〜10員の二環ヘテロアリールは、1〜4個のRa基で場合によって置換されており、
R1およびR1aは、H、Me、Et、−CH=CH2、−CH2OH、CF3、CHF2またはCH2Fから独立に選択され、
R2は、H、−OH、−OMeまたはFであり、
R2aは、H、MeまたはFであるか、あるいは
R2およびR2aはオキソであり、
R3は、H、Me、EtまたはCF3であり、
R4は、H、4〜6員の複素環、シクロプロピルメチル、またはF、−OHもしくは−O(C1〜C3アルキル)で場合によって置換されているC1〜C4アルキルであり、
R5およびR5aは、HおよびC1〜C4アルキルから独立に選択されるか、あるいはR5およびR5aは、それらが結合した原子と一緒になって、カルボニル基、5〜6員のシクロアルキルまたは5〜6員の複素環を形成し、該複素環は酸素ヘテロ原子を有し、
各Raは、独立に、ハロゲン、C1〜C6−アルキル、C3〜C6−シクロアルキル、−O−(C1〜C6−アルキル)、CF3、−OCF3、S(C1〜C6−アルキル)、CN、フェニル、−OCH2−フェニル、NH2、−NO2、−NH−(C1〜C6−アルキル)、−N−(C1〜C6−アルキル)2、ピペリジン、ピロリジン、ピラゾール、ピリジン、2−アミノピリジン、CH2F、CHF2、−OCH2F、−OCHF2、−OH、−SO2(C1〜C6−アルキル)、C(O)NH2、C(O)NH(C1〜C6−アルキル)およびC(O)N(C1〜C6−アルキル)2であり、
jは1または2であり、jが2である場合、NR4の反対側のj環炭素はOヘテロ原子で置き換えられていてよい]。
【請求項2】
式:
【化60】
の化合物ならびにその鏡像異性体および塩[式中、
Gは1〜4個のRa基で場合によって置換されているフェニルまたはハロゲンで場合によって置換されている5〜6員のヘテロアリールであり、
R1およびR1aは、H、Me、Et、−CH=CH2、−CH2OH、CF3、CHF2またはCH2Fから独立に選択され、
R2は、H、−OH、−OMeまたはFであり、
R2aは、H、MeまたはFであるか、あるいは
R2およびR2aはオキソであり、
R3は、H、Me、EtまたはCF3であり、
R4は、H、4〜6員の複素環、シクロプロピルメチル、またはF、−OHもしくは−O(C1〜C3アルキル)で場合によって置換されているC1〜C4アルキルであり、
R5およびR5aは、HおよびC1〜C4アルキルから独立に選択されるか、あるいはR5およびR5aは、それらが結合した原子と一緒になって、5〜6員のシクロアルキルまたは5〜6員の複素環を形成し、該複素環は酸素ヘテロ原子を有し、
各Raは、独立に、ハロゲン、C1〜C6−アルキル、C3〜C6−シクロアルキル、−O−(C1〜C6−アルキル)、CF3、−OCF3、S(C1〜C6−アルキル)、CN、−OCH2−フェニル、NH2、−NO2、−NH−(C1〜C6−アルキル)、−N−(C1〜C6−アルキル)2、ピペリジン、ピロリジン、CH2F、CHF2、−OCH2F、−OCHF2、−OH、−SO2(C1〜C6−アルキル)、C(O)NH2、C(O)NH(C1〜C6−アルキル)およびC(O)N(C1〜C6−アルキル)2であり、
jは1または2であり、jが2である場合、NR4の反対側のj環炭素はOヘテロ原子で置き換えられていてよい]。
【請求項3】
R2が、H、−OH、−OMeまたはFから選択され、
R2aが、H、MeまたはFから選択され、
R4が、H、4〜6員の複素環、シクロプロピルメチル、または−OHもしくは−O(C1〜C3アルキル)で場合によって置換されているC1〜C4アルキルであり、
R5およびR5aがHおよびC1〜C4アルキルから独立に選択され、
jが1または2である、
請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
R3がHである、請求項1から3に記載の化合物。
【請求項5】
R5がHである、請求項1から4に記載の化合物。
【請求項6】
R5aがHである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
R5がメチルである、請求項1から4に記載の化合物。
【請求項8】
R5aがメチルである、請求項1から5または7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
R5がエチルである、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
R5aがエチルである、請求項1から5、7または9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
R5およびR5aが、それらが結合した原子と一緒になって、5〜6員のシクロアルキルを形成する、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
R5およびR5aが、それらが結合した原子と一緒になって、構造:
【化61】
[式中、kは1または2であり、波線は該構造が式Iの所望のピペラジンと結合している箇所である]
を有する5〜6員のシクロアルキルを形成する、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
R5およびR5aが、それらが結合した原子と一緒になって、5〜6員の複素環を形成し、該複素環が酸素ヘテロ原子を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
R5およびR5aが、それらが結合した原子と一緒になって、5〜6員の複素環を形成し、該複素環が、構造:
【化62】
[式中、kは1または2であり、波線は該構造が式Iの所望のピペラジンと結合している箇所である]
を有する酸素ヘテロ原子を有する、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
R1がメチルである、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
R1が場合によって(R)配置のメチルである、請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
R1aがHである、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】
R1aがメチルである、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
R1がHである、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項20】
R1がエチルである、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項21】
R1がCH=CH2である、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項22】
R1がCH2OHである、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
R1がCH2Fである、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項24】
R1aがHである、請求項1から14または18から23のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項25】
R2aがHである、請求項1から24のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
R2がFである、請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項27】
R2がOHである、請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項28】
R2がFである、請求項1から24のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項29】
R2aがFである、請求項1から24または28のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項30】
R2が−OMeである、請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項31】
Gが、4−クロロフェニル、3−フルオロ−4−クロロフェニル、3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニルおよび4−シクロプロピルフェニルから選択される、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項32】
Gが、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−シクロプロピルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−シアノフェニル、4−ベンズアミド、4−(メチルスルホニル)フェニル、2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル、3−フルオロ−4−クロロフェニル、3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニルまたは3−フルオロ−4−シアノフェニルから選択される、請求項1から30のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項33】
R4が、OHまたはO(C1〜C3アルキル)で場合によって置換されているC1〜C4アルキルである、請求項1から32のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項34】
R4が、メチル、エチル、イソプロピル、イソブチル、CH2CH2OH、CH2CH2CH2OH、CH2C(CH3)2OHおよびCH2CH2OCH3から選択される、請求項1から33のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項35】
R4がシクロプロピルメチルである、請求項1から33のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項36】
R4が4〜6員の複素環である、請求項1から33のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項37】
R4がテトラヒドロピラニルである、請求項1から33または36のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項38】
R4がHである、請求項1から32のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項39】
R4が、Fで場合によって置換されているC1〜C4アルキルである、請求項1から32のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項40】
R4が、CH2CF3、CH2CH2FまたはCH2CHF2である、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
jが1である、請求項1から40のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項42】
jが2である、請求項1から40のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項43】
R5およびR5aが、それらが結合した原子と一緒になって、構造:
【化63】
[式中、波線は該構造が式Iの所望のピペラジンと結合している箇所である]
を有するオキソ基を形成する、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項44】
Gが、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−シクロプロピルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−シアノフェニル、4−ベンズアミド、4−(メチルスルホニル)フェニル、2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル、3−フルオロ−4−クロロフェニル、3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル、3−フルオロ−4−シアノフェニル、4−クロロ−2,5−ジフルオロフェニル、4−クロロ−2−フルオロフェニル、4−ブロモ−2−フルオロフェニル、4−ブロモ−3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、2−フルオロ−4−メチルフェニル、2,4−ジクロロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、4−フルオロフェニル、4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェニル、3−ブロモフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、3−フルオロフェニル、2−フルオロ−4−メトキシフェニル、4−(1H−ピラゾール−4−イル)フェニル、ビフェニル−4−イル、4−(2−アミノピリミジン−5−イル)フェニル、4−tert−ブチルフェニル、2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル、2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル、2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル、4−(トリフルオロメトキシ)フェニルおよび3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニルである、請求項1から30のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項45】
請求項2で定義され、実施例1から32で命名された通りの化合物。
【請求項46】
請求項2で定義され、実施例1から100で命名された通りの化合物。
【請求項47】
請求項1で定義され、実施例1から141で命名された通りの化合物。
【請求項48】
請求項1から47のいずれか一項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項49】
哺乳動物におけるAKT媒介性疾患または障害を治療する方法であって、有効量の請求項1から47のいずれか一項に記載の化合物を該哺乳動物に投与するステップを含む方法。
【請求項50】
前記疾患または障害が、炎症性疾患、過剰増殖性疾患、心臓血管疾患、神経変性疾患、婦人科疾患または皮膚科疾患である、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
哺乳動物におけるAKTプロテインキナーゼの産生を阻害する方法であって、有効量の請求項1から47のいずれか一項に記載の化合物を前記哺乳動物に投与するステップを含む方法。
【請求項52】
AKTプロテインキナーゼ媒介性状態の治療における薬剤としての使用のための、請求項1から47のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項53】
AKTプロテインキナーゼ媒介性状態の治療用の薬剤の製造における、請求項1から47のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項54】
AKTプロテインキナーゼ媒介性状態を治療するためのキットであって、
a)請求項1から47のいずれか一項に記載の化合物を含む第1の医薬組成物と、
b)使用説明書と
を含むキット。
【請求項55】
(c)第2の医薬組成物をさらに含み、該第2の医薬組成物は、AKTプロテインキナーゼ阻害剤である第2の化合物を含む、請求項54に記載のキット。
【請求項56】
請求項1または2に記載の化合物を調製する方法であって、
(a)式8の化合物:
【化64】
またはその塩を、式7の化合物:
【化65】
と反応させて、式9の化合物:
【化66】
を調製するステップと、
(b)式9の化合物を脱保護するステップと、
(c)式9の化合物を場合によって官能化して、式Iの化合物を調製するステップと
を含む方法。
【請求項57】
請求項1または2に記載の化合物を調製する方法であって、
(a)式8の化合物:
【化67】
またはその塩を、式83の化合物:
【化68】
と反応させて、式84の化合物:
【化69】
を調製するステップと、
(b)式84の化合物を脱保護するステップと、
(c)式84の化合物を場合によって官能化して、式Iの化合物を調製するステップと
を含む方法。
【請求項1】
式:
【化59】
の化合物ならびにその鏡像異性体および塩[式中、
Gは、フェニル、ナフタレン、5〜6員のヘテロアリールまたは9〜10員の二環ヘテロアリールであり、該フェニル、ナフタレン、5〜6員のヘテロアリールまたは9〜10員の二環ヘテロアリールは、1〜4個のRa基で場合によって置換されており、
R1およびR1aは、H、Me、Et、−CH=CH2、−CH2OH、CF3、CHF2またはCH2Fから独立に選択され、
R2は、H、−OH、−OMeまたはFであり、
R2aは、H、MeまたはFであるか、あるいは
R2およびR2aはオキソであり、
R3は、H、Me、EtまたはCF3であり、
R4は、H、4〜6員の複素環、シクロプロピルメチル、またはF、−OHもしくは−O(C1〜C3アルキル)で場合によって置換されているC1〜C4アルキルであり、
R5およびR5aは、HおよびC1〜C4アルキルから独立に選択されるか、あるいはR5およびR5aは、それらが結合した原子と一緒になって、カルボニル基、5〜6員のシクロアルキルまたは5〜6員の複素環を形成し、該複素環は酸素ヘテロ原子を有し、
各Raは、独立に、ハロゲン、C1〜C6−アルキル、C3〜C6−シクロアルキル、−O−(C1〜C6−アルキル)、CF3、−OCF3、S(C1〜C6−アルキル)、CN、フェニル、−OCH2−フェニル、NH2、−NO2、−NH−(C1〜C6−アルキル)、−N−(C1〜C6−アルキル)2、ピペリジン、ピロリジン、ピラゾール、ピリジン、2−アミノピリジン、CH2F、CHF2、−OCH2F、−OCHF2、−OH、−SO2(C1〜C6−アルキル)、C(O)NH2、C(O)NH(C1〜C6−アルキル)およびC(O)N(C1〜C6−アルキル)2であり、
jは1または2であり、jが2である場合、NR4の反対側のj環炭素はOヘテロ原子で置き換えられていてよい]。
【請求項2】
式:
【化60】
の化合物ならびにその鏡像異性体および塩[式中、
Gは1〜4個のRa基で場合によって置換されているフェニルまたはハロゲンで場合によって置換されている5〜6員のヘテロアリールであり、
R1およびR1aは、H、Me、Et、−CH=CH2、−CH2OH、CF3、CHF2またはCH2Fから独立に選択され、
R2は、H、−OH、−OMeまたはFであり、
R2aは、H、MeまたはFであるか、あるいは
R2およびR2aはオキソであり、
R3は、H、Me、EtまたはCF3であり、
R4は、H、4〜6員の複素環、シクロプロピルメチル、またはF、−OHもしくは−O(C1〜C3アルキル)で場合によって置換されているC1〜C4アルキルであり、
R5およびR5aは、HおよびC1〜C4アルキルから独立に選択されるか、あるいはR5およびR5aは、それらが結合した原子と一緒になって、5〜6員のシクロアルキルまたは5〜6員の複素環を形成し、該複素環は酸素ヘテロ原子を有し、
各Raは、独立に、ハロゲン、C1〜C6−アルキル、C3〜C6−シクロアルキル、−O−(C1〜C6−アルキル)、CF3、−OCF3、S(C1〜C6−アルキル)、CN、−OCH2−フェニル、NH2、−NO2、−NH−(C1〜C6−アルキル)、−N−(C1〜C6−アルキル)2、ピペリジン、ピロリジン、CH2F、CHF2、−OCH2F、−OCHF2、−OH、−SO2(C1〜C6−アルキル)、C(O)NH2、C(O)NH(C1〜C6−アルキル)およびC(O)N(C1〜C6−アルキル)2であり、
jは1または2であり、jが2である場合、NR4の反対側のj環炭素はOヘテロ原子で置き換えられていてよい]。
【請求項3】
R2が、H、−OH、−OMeまたはFから選択され、
R2aが、H、MeまたはFから選択され、
R4が、H、4〜6員の複素環、シクロプロピルメチル、または−OHもしくは−O(C1〜C3アルキル)で場合によって置換されているC1〜C4アルキルであり、
R5およびR5aがHおよびC1〜C4アルキルから独立に選択され、
jが1または2である、
請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
R3がHである、請求項1から3に記載の化合物。
【請求項5】
R5がHである、請求項1から4に記載の化合物。
【請求項6】
R5aがHである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
R5がメチルである、請求項1から4に記載の化合物。
【請求項8】
R5aがメチルである、請求項1から5または7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
R5がエチルである、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
R5aがエチルである、請求項1から5、7または9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
R5およびR5aが、それらが結合した原子と一緒になって、5〜6員のシクロアルキルを形成する、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
R5およびR5aが、それらが結合した原子と一緒になって、構造:
【化61】
[式中、kは1または2であり、波線は該構造が式Iの所望のピペラジンと結合している箇所である]
を有する5〜6員のシクロアルキルを形成する、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
R5およびR5aが、それらが結合した原子と一緒になって、5〜6員の複素環を形成し、該複素環が酸素ヘテロ原子を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
R5およびR5aが、それらが結合した原子と一緒になって、5〜6員の複素環を形成し、該複素環が、構造:
【化62】
[式中、kは1または2であり、波線は該構造が式Iの所望のピペラジンと結合している箇所である]
を有する酸素ヘテロ原子を有する、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
R1がメチルである、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
R1が場合によって(R)配置のメチルである、請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
R1aがHである、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】
R1aがメチルである、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
R1がHである、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項20】
R1がエチルである、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項21】
R1がCH=CH2である、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項22】
R1がCH2OHである、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
R1がCH2Fである、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項24】
R1aがHである、請求項1から14または18から23のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項25】
R2aがHである、請求項1から24のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
R2がFである、請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項27】
R2がOHである、請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項28】
R2がFである、請求項1から24のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項29】
R2aがFである、請求項1から24または28のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項30】
R2が−OMeである、請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項31】
Gが、4−クロロフェニル、3−フルオロ−4−クロロフェニル、3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニルおよび4−シクロプロピルフェニルから選択される、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項32】
Gが、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−シクロプロピルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−シアノフェニル、4−ベンズアミド、4−(メチルスルホニル)フェニル、2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル、3−フルオロ−4−クロロフェニル、3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニルまたは3−フルオロ−4−シアノフェニルから選択される、請求項1から30のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項33】
R4が、OHまたはO(C1〜C3アルキル)で場合によって置換されているC1〜C4アルキルである、請求項1から32のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項34】
R4が、メチル、エチル、イソプロピル、イソブチル、CH2CH2OH、CH2CH2CH2OH、CH2C(CH3)2OHおよびCH2CH2OCH3から選択される、請求項1から33のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項35】
R4がシクロプロピルメチルである、請求項1から33のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項36】
R4が4〜6員の複素環である、請求項1から33のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項37】
R4がテトラヒドロピラニルである、請求項1から33または36のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項38】
R4がHである、請求項1から32のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項39】
R4が、Fで場合によって置換されているC1〜C4アルキルである、請求項1から32のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項40】
R4が、CH2CF3、CH2CH2FまたはCH2CHF2である、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
jが1である、請求項1から40のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項42】
jが2である、請求項1から40のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項43】
R5およびR5aが、それらが結合した原子と一緒になって、構造:
【化63】
[式中、波線は該構造が式Iの所望のピペラジンと結合している箇所である]
を有するオキソ基を形成する、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項44】
Gが、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−シクロプロピルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−シアノフェニル、4−ベンズアミド、4−(メチルスルホニル)フェニル、2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル、3−フルオロ−4−クロロフェニル、3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル、3−フルオロ−4−シアノフェニル、4−クロロ−2,5−ジフルオロフェニル、4−クロロ−2−フルオロフェニル、4−ブロモ−2−フルオロフェニル、4−ブロモ−3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、2−フルオロ−4−メチルフェニル、2,4−ジクロロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、4−フルオロフェニル、4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェニル、3−ブロモフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、3−フルオロフェニル、2−フルオロ−4−メトキシフェニル、4−(1H−ピラゾール−4−イル)フェニル、ビフェニル−4−イル、4−(2−アミノピリミジン−5−イル)フェニル、4−tert−ブチルフェニル、2,3−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル、2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル、2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル、4−(トリフルオロメトキシ)フェニルおよび3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニルである、請求項1から30のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項45】
請求項2で定義され、実施例1から32で命名された通りの化合物。
【請求項46】
請求項2で定義され、実施例1から100で命名された通りの化合物。
【請求項47】
請求項1で定義され、実施例1から141で命名された通りの化合物。
【請求項48】
請求項1から47のいずれか一項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項49】
哺乳動物におけるAKT媒介性疾患または障害を治療する方法であって、有効量の請求項1から47のいずれか一項に記載の化合物を該哺乳動物に投与するステップを含む方法。
【請求項50】
前記疾患または障害が、炎症性疾患、過剰増殖性疾患、心臓血管疾患、神経変性疾患、婦人科疾患または皮膚科疾患である、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
哺乳動物におけるAKTプロテインキナーゼの産生を阻害する方法であって、有効量の請求項1から47のいずれか一項に記載の化合物を前記哺乳動物に投与するステップを含む方法。
【請求項52】
AKTプロテインキナーゼ媒介性状態の治療における薬剤としての使用のための、請求項1から47のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項53】
AKTプロテインキナーゼ媒介性状態の治療用の薬剤の製造における、請求項1から47のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項54】
AKTプロテインキナーゼ媒介性状態を治療するためのキットであって、
a)請求項1から47のいずれか一項に記載の化合物を含む第1の医薬組成物と、
b)使用説明書と
を含むキット。
【請求項55】
(c)第2の医薬組成物をさらに含み、該第2の医薬組成物は、AKTプロテインキナーゼ阻害剤である第2の化合物を含む、請求項54に記載のキット。
【請求項56】
請求項1または2に記載の化合物を調製する方法であって、
(a)式8の化合物:
【化64】
またはその塩を、式7の化合物:
【化65】
と反応させて、式9の化合物:
【化66】
を調製するステップと、
(b)式9の化合物を脱保護するステップと、
(c)式9の化合物を場合によって官能化して、式Iの化合物を調製するステップと
を含む方法。
【請求項57】
請求項1または2に記載の化合物を調製する方法であって、
(a)式8の化合物:
【化67】
またはその塩を、式83の化合物:
【化68】
と反応させて、式84の化合物:
【化69】
を調製するステップと、
(b)式84の化合物を脱保護するステップと、
(c)式84の化合物を場合によって官能化して、式Iの化合物を調製するステップと
を含む方法。
【公表番号】特表2010−532386(P2010−532386A)
【公表日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−515269(P2010−515269)
【出願日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際出願番号】PCT/US2008/069144
【国際公開番号】WO2009/006567
【国際公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(504344509)アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド (87)
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際出願番号】PCT/US2008/069144
【国際公開番号】WO2009/006567
【国際公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(504344509)アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド (87)
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】
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