説明

AZA−ペプチドプロテアーゼ阻害剤

近年、HIVプロテアーゼの阻害剤は、ヒトにおいてHIV感染症を阻害し、処置するための治療薬の重要なクラスになっている。HIVプロテアーゼ阻害剤は、例えば、2つ以上のHIV治療薬の「カクテル」において、HIV治療薬の他のクラスと、特にHIV逆転写酵素の阻害剤と併用して投与されるとき、特に有効である。本発明は、新規HIVプロテアーゼ阻害剤、その薬学的組成物、その新規HIVプロテアーゼ阻害剤を作製するためのプロセスおよびHIV感染症を阻害し、処置するための方法に関する。本発明は、式Iの化合物:


またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、エステルおよび/もしくはホスホネート、そのような化合物を含む組成物ならびにそのような化合物の投与を包含する治療方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物であって、
【化477】

式中、
およびXは、各々独立して、−C(O)−、−C(S)−、−S(O)−または−S(O)−であり;
Yは、−O−、−NR−または−S−であり;
は、−O−、アルキレン、置換アルキレン、アルケニレン、置換アルケニレン、アルキニレンまたは置換アルキニレンであり;
は、共有結合または−NR−であるが;
但し、Lが、アルキレンであり、Lが、共有結合であるとき、Rは:
【化478】

からなるヘテロシクリルの群から選択される置換ヘテロシクリルではなく、式中、UおよびVは、独立して、O、SまたはNHであり;nは、1または2であり;
およびLは、各々独立して、共有結合、アルキレンまたは置換アルキレンであり;
およびLは、各々独立して、結合、−O−、−CH−、−NR−、−OCH−または−CHO−であり;
Ar、ArおよびArは、各々独立して、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
は、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
は、H、アルキルまたは置換アルキルであり;
は、−OHまたは−O−PGであり、ここで、PGは、保護基であり;
は、H、アルキルまたは置換アルキルであり;
は、H、アルキルまたは置換アルキルであり;
およびR6aは、各々独立して、H、ハロ、シアノ、アルキル、置換アルキル、ハロアルキル、置換ハロアルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリールまたは置換アリールであり;
各Rは、H、アルキルまたは置換アルキルであり;
は、H、アルキルまたは置換アルキルであり;
は、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリールまたは置換アリールであり;
mは、0、1、2、3、4または5であり;そして
nは、0、1、2、3、4または5である;
式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステル。
【請求項2】
PGが、−PO2−、−CH−O−C(O)R3a、−CH−O−C(O)OR3a、−CHOPO2−または−POCHCF1−であり、ここで、R3aは、アルキルまたは置換アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
およびLの各々が、独立して、メチレン、エチレンまたはプロピレンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Arが、フェニル、ナフチル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピリジル、フリル、チアゾリルまたはイソチアゾリル、チオフェニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
−L−Arは、
【化479】

であり、式中、
は、共有結合、−O−、−CH−、−NR−または−OCH−であり;
は、H、ハロ、ニトロ、シアノ、ホルミル、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルコキシ、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アリールまたは置換アリールであり;そして
mは、0、1、2、3、4または5である、
請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
が、−O−CH−であり;Rが、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルである、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
が、フェニルまたは置換フェニルである、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
が、−O−であり;Rが、アルキルまたは置換アルキルである、請求項5に記載の化合物。
【請求項9】
が、アルキレンであり;Arが、アリールまたは置換アリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
6aが、1〜3個のヘテロ原子を有する、5員もしくは6員の芳香族ヘテロシクリル、非芳香族ジヒドロヘテロシクリルまたは非芳香族テトラヒドロヘテロシクリルである、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
6aは、以下の構造:
【化480】

を有するカルボシクリルまたはヘテロシクリルであり、式中、
Aは、CR10またはNであり;
、D、DおよびDは、独立して、C、N、OおよびSからなる群から選択され;
各R10は、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、−O−アルキル、−O−(置換アルキル)、アリール、置換アリールであるが、但し、(R10の各存在において、rは、0または1〜8の整数であることによって、炭素は、4価であり、窒素は、3価であり、そして硫黄および酸素は、二価であり;そして
−−−−−は、単結合または二重結合である、
請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
Aが、Nであり;Dが、Nであり;Dが、Cであり;Dが、Nであり;Dが、Cである、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
6aが、
【化481】

である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
Aが、Cであり;Dが、Nであり;Dが、Nであり;Dが、Nであり;Dが、Nである、請求項11に記載の化合物。
【請求項15】
6aが、
【化482】

である、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
6aは、以下の構造:
【化483】

を有するカルボシクリルまたはヘテロシクリルであり、式中、
Bは、CR11またはNであり;
、J、J、JおよびJは、独立して、C、N、OおよびSからなる群から選択され;
各R11は、独立して、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、−O−アルキル、−O−(置換アルキル)、アリール、置換アリールであるが、但し、(R11の各存在において、rは、0または1〜10の整数であることによって、炭素は、4価であり、窒素は、3価であり、そして硫黄および酸素は、二価であり;そして
−−−−−は、単結合または二重結合である;
請求項10に記載の化合物。
【請求項17】
Bが、Cであり;Jが、Cであり;Jが、CまたはNであり、Jが、CまたはNであり、Jが、Cであり;Jが、CまたはNである、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
6aが、
【化484】

である、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
Bが、Nであり;Jが、Cであり;Jが、Cであり;Jが、Oであり、Jが、Cであり;Jが、Cである、請求項16に記載の化合物。
【請求項20】
6aが、
【化485】

である、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
6aが、ハロアルキルまたは置換ハロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
Arが、シクロアルキル、置換シクロアルキル、シクロアルケニル、置換シクロアルケニル、アリール、置換アリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項23】
Arが、炭素原子ならびにO、NおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を有するモノヘテロシクリルである、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
Arは、
【化486】

であり、式中、Aは、O、S、S(O)またはS(O)であり;
12は、H、アルキル、置換ハロアルキル、置換ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、置換ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたは置換アルコキシアルキルであり;
pは、1または2であり;そして
qは、0、1、2または3である、
請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
Arが、O、SおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する二環式ヘテロシクリルである、請求項22に記載の化合物。
【請求項26】
Arは、
【化487】

であり、式中、
およびAは、各々独立して、OまたはSであり;
13およびR14は、各々独立して、H、アルキル、置換ハロアルキル、置換ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、置換ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたは置換アルコキシアルキルであり;
tは、1、2または3であり;
vは、1、2、3または4であり;そして
wは、1または2である、
請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
が、O、NおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する非芳香族ヘテロシクリルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項28】
は、
【化488】

であり、式中、
およびAは、各々独立して、OまたはSであり;
15およびR16は、各々独立して、H、アルキル、置換ハロアルキル、置換ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、置換ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルまたは置換アルコキシアルキルであり;
tは、1、2または3であり;
vは、1、2、3または4であり;そして
wは、1または2である、
請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
−L−L−X−が、
【化489】

である、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
が、置換アルキレンであり、Lが、N(R)であり、ここで、Rは、Hまたはアルキルであり;Rが、−C(O)ORであり、ここで、Rは、アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項31】
−L−L−は、
【化490】

であり、式中、Rは、アルキルであり;R、R17およびR18は、独立して、H、アルキルまたは置換アルキルであるか;またはR17およびR18は、それらが結合していると示されている炭素原子と一緒になって、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルを形成する、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
17が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチルである、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
は、−C(O)−であり;
は、−C(O)−であり;
Yは、−O−であり;
は、−O−であり;
は、共有結合であり;
およびLは、各々独立してアルキレンであり;
は、共有結合であり;
ArおよびArは、各々独立して、アリール、置換アリールであり;
6aは、ヘテロアリールまたは置換ヘテロアリールであり;
Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
は、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
は、−OHまたは−O−PGであり、ここで、PGは、保護基であり;
mは、0であり;そして
nは、1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項34】
は、−C(O)−であり;
は、−C(O)−であり;
Yは、−O−であり;
は、−O−であり;
は、共有結合であり、
およびLは、各々独立してアルキレンであり;
は、共有結合であり;
は、−O−であり;
ArおよびArは、各々独立して、アリールまたは置換アリールであり;
6aは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり、
は、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
は、−OHまたは−O−PGであり、ここで、PGは、保護基であり;
は、アリール、置換アリール;ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
mは、1であり;そして
nは、1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項35】
は、−C(O)−であり;
は、−C(O)−であり;
Yは、−O−であり;
は、アルキレンであり;
は、N(R)であり;
およびLは、各々独立してアルキレンであり;
は、共有結合であり;
ArおよびArは、各々独立して、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
6aは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
は、CO(O)Rであり;
は、−OHまたは−O−PGであり、ここで、PGは、保護基であり;
mは、0であり;そして
nは、1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項36】
は、−C(O)−であり;
は、−C(O)−であり;
Yは、−O−であり;
は、アルキレンであり;
は、N(R)であり;
およびLは、各々独立してアルキレンであり;
は、共有結合であり;
ArおよびArは、各々独立して、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
は、CO(O)Rであり;
は、−OHまたは−O−PGであり、ここで、PGは、保護基であり;
は、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
mは、1であり;そして
nは、0である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項37】
は、−C(O)−であり;
は、−C(O)−であり;
Yは、−O−であり;
は、アルキレンであり;
は、N(R)であり;
およびLは、各々独立してアルキレンであり;
は、共有結合であり;
は、−O−であり;
ArおよびArは、各々独立して、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
6aは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
は、CO(O)Rであり;
は、−OHまたは−O−PGであり、ここで、PGは、保護基であり;
は、アルキルまたは置換アルキルであり;
mは、1であり;そして
nは、1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項38】
は、−C(O)−であり;
は、−C(O)−であり;
Yは、−O−であり;
は、アルキレンであり;
は、N(R)であり;
およびLは、各々独立してアルキレンであり;
は、−O−であり;
は、−O−であり;
ArおよびArは、各々独立して、アリール、置換アリール、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
6aは、ハロアルキルまたは置換ハロアルキルであり;
Arは、ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルであり;
は、CO(O)Rであり;
は、−OHまたは−O−PGであり、ここで、PGは、保護基であり;
は、アルキルまたは置換アルキルであり;
mは、1であり;そして
nは、1である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項39】
【化491】

【化492】

【化493】

【化494】

【化495】

【化496】

【化497】

【化498】

【化499】

からなる群から選択される請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステル。
【請求項40】
治療有効量の請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステル、ならびに薬学的に許容可能な担体もしくは賦形剤を含む、薬学的組成物。
【請求項41】
少なくとも1つのさらなる活性薬剤をさらに含む、請求項40に記載の薬学的組成物。
【請求項42】
前記少なくとも1つのさらなる活性薬剤は:HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物ならびにそれらの混合物からなる群から選択される、請求項41に記載の薬学的組成物。
【請求項43】
(1)前記HIVプロテアーゼ阻害剤は、アンプレナビル、アタザナビル、ホサンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、TMC−114、モゼナビル(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW640385X、DG17、PPL−100、DG35およびAG1859からなる群から選択され;
(2)前記逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤は、カプラビリン、エミビリン、デラビリジン、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノリドA、エトラビリン、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150、TMC−120、TMC−278(リルピビリン)、エファビレンツ、BILR355BS、VRX840773、UK−453061およびRDEA806からなる群から選択され;
(3)前記逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤は、ジドブジン、エムトリシタビン、ジダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、ラシビル(±−FTC)、D−d4FC、エムトリシタビン、ホスファジド、ホジブジンチドキシル、アプリシチビン(AVX754)、GS−7340、アムドキソビル、KP−1461およびホサルブジンチドキシル(以前はHDP99.0003)からなる群から選択され;
(4)前記逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤は、テノホビルおよびアデホビルからなる群から選択され;
(5)前記HIVインテグラーゼ阻害剤は、クルクミン、クルクミンの誘導体、チコリ酸、チコリ酸の誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸の誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸の誘導体、コーヒー酸フェネチルエステル、コーヒー酸フェネチルエステルの誘導体、チロホスチン、チロホスチンの誘導体、ケルセチン、ケルセチンの誘導体、S−1360、ジンテビル(AR−177)、エルビテグラビル、L−870812およびL−870810、MK−0518(ラルテグラビル)、BMS−538158、GSK364735C、BMS−707035、MK−2048およびBA011からなる群から選択され;
(6)前記gp41阻害剤は、エンフビルチド、シフビルチド、FB006MおよびTRI−1144からなる群から選択され;
(7)前記CXCR4阻害剤は、AMD−070であり;
(8)前記エントリー阻害剤は、SP01Aであり;
(9)前記gp120阻害剤は、BMS−488043またはBlockAide/CRであり;
(10)前記G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤は、イムニチンであり;
(11)前記CCR5阻害剤は、アプラビロック、ビクリビロク、マラビロック、PRO−140、INCB15050、PF−232798(Pfizer)およびCCR5mAb004からなる群から選択され;そして
(12)前記HIVを処置するための他の薬物は、BAS−100、SPI−452、REP9、SP−01A、TNX−355、DES6、ODN−93、ODN−112、VGV−1、PA−457(ベビリマット)、Ampligen、HRG214、Cytolin、VGX−410、KD−247、AMZ0026、CYT99007A−221HIV、DEBIO−025、BAY50−4798、MDX010(イピリムマブ)、PBS119、ALG889およびPA−1050040(PA−040)からなる群から選択される、
請求項41に記載の薬学的組成物。
【請求項44】
a)請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルを含む第1の薬学的組成物;および
b)HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物ならびにそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのさらなる活性薬剤を含む第2の薬学的組成物
を含む組み合わせ医薬品。
【請求項45】
細胞においてHIVプロテアーゼを阻害する方法であって:
該細胞と、該細胞においてHIVプロテアーゼを阻害するのに十分な量の、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルとを接触させる工程を含む方法。
【請求項46】
患者においてHIV感染症を処置する方法であって:
治療有効量の請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物もしくはエステルを該患者に投与する工程を含む方法。
【請求項47】
少なくとも1つのさらなる活性薬剤を同時投与する工程をさらに含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記少なくとも1つのさらなる活性薬剤は:HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
(1)前記HIVプロテアーゼ阻害剤は、アンプレナビル、アタザナビル、ホサンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、TMC−114、モゼナビル(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW640385X、DG17、PPL−100、DG35およびAG1859からなる群から選択され;
(2)前記逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤は、カプラビリン、エミビリン、デラビリジン、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノリドA、エトラビリン、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150、TMC−120、TMC−278(リルピビリン)、エファビレンツ、BILR355BS、VRX840773、UK−453061およびRDEA806からなる群から選択され;
(3)前記逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤は、ジドブジン、エムトリシタビン、ジダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、ラシビル(±−FTC)、D−d4FC、エムトリシタビン、ホスファジド、ホジブジンチドキシル、アプリシチビン(AVX754)、GS−7340、アムドキソビル、KP−1461およびホサルブジンチドキシル(以前はHDP99.0003)からなる群から選択され;
(4)前記逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤は、テノホビルおよびアデホビルからなる群から選択され;
(5)前記HIVインテグラーゼ阻害剤は、クルクミン、クルクミンの誘導体、チコリ酸、チコリ酸の誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸の誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸の誘導体、コーヒー酸フェネチルエステル、コーヒー酸フェネチルエステルの誘導体、チロホスチン、チロホスチンの誘導体、ケルセチン、ケルセチンの誘導体、S−1360、ジンテビル(AR−177)、エルビテグラビル、L−870812およびL−870810、MK−0518(ラルテグラビル)、BMS−538158、GSK364735C、BMS−707035、MK−2048およびBA011からなる群から選択され;
(6)前記gp41阻害剤は、エンフビルチド、シフビルチド、FB006MおよびTRI−1144からなる群から選択され;
(7)前記CXCR4阻害剤は、AMD−070であり;
(8)前記エントリー阻害剤は、SP01Aであり;
(9)前記gp120阻害剤は、BMS−488043またはBlockAide/CRであり;
(10)前記G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤は、イムニチンであり;
(11)前記CCR5阻害剤は、アプラビロック、ビクリビロク、マラビロック、PRO−140、INCB15050、PF−232798(Pfizer)およびCCR5mAb004からなる群から選択され;そして
(12)前記HIVを処置するための他の薬物は、BAS−100、SPI−452、REP9、SP−01A、TNX−355、DES6、ODN−93、ODN−112、VGV−1、PA−457(ベビリマット)、Ampligen、HRG214、Cytolin、VGX−410、KD−247、AMZ0026、CYT99007A−221HIV、DEBIO−025、BAY50−4798、MDX010(イピリムマブ)、PBS119、ALG889およびPA−1050040(PA−040)からなる群から選択される、
請求項47に記載の方法。
【請求項50】
AIDSまたはAIDS関連症候群を処置するための方法であって、患者に、治療有効量の請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルをそのような処置を必要とする患者に投与する工程を含む方法。
【請求項51】
HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物ならびにそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのさらなる活性薬剤を同時投与する工程をさらに含む、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
レトロウイルスの複製を阻害する方法であって、該レトロウイルスと、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物および/もしくはエステルとを接触させる工程を含む方法。
【請求項53】
前記レトロウイルスと、HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物ならびにそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのさらなる活性薬剤とを接触させる工程をさらに含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
式:
[薬物]−(PPG)nn
を有し、式中:
薬物は、請求項1に記載の化合物であり;
nnは、1、2または3であり;そして
PPGは、ホスホネート基Aである;
請求項1に記載のホスホネートプロドラッグまたはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物もしくはエステル。
【請求項55】
[薬物]−(PPG)nnが、以下の式:
【化500】

【化501】

【化502】

のうちの1つからなる群から選択され、式中:
T1Aは、−O−Alkであり;
T1Bは、−O−Hetであり;
T1Cは、−O−Alk−Hetであり;
T2Aは、−Alk−NH−C(O)−O−Alkであり;
T2Bは、−Alk−NH−C(O)−O−Alk−Arであり;
T2Cは、−Alk−NH−C(O)−O−Alk−Hetであり;
T2Dは、−Alk−Hetであり;
T2Eは、−O−Hetであり;
T2Fは、−Alk−NH−C(O)−Alkであり;
X1Aは、−Arであり;
X1Bは、−Ar−Arであり;
X1Cは、−Ar−Hetであり;
X1Dは、−Ar−O−Hetであり;
X1Eは、−Ar−O−Alk−Hetであり;
X1Fは、−Ar−NH−Hetであり;
X2Aは、−Arであり;
X2Bは、−Ar−Arであり;
X2Cは、−Ar−Hetであり;
X2Dは、−Ar−O−Hetであり;
X2Eは、−Ar−O−Alk−Hetであり;
X2Fは、−Ar−NH−Hetであり;
Alkは、置換もしくは非置換アルキルまたは置換もしくは非置換アルキレンであり;
Hetは、置換もしくは非置換ヘテロシクリルまたは置換もしくは非置換ヘテロシクリレンであり;そして
Arは、置換もしくは非置換アリールまたは置換もしくは非置換アリーレンである、
請求項54に記載の結合体。
【請求項56】
実質的に本明細書中に記載される、新規化合物。
【請求項57】
請求項1に記載され、実質的に本明細書中に記載され、図示される化合物。
【請求項58】
実質的に本明細書中に記載される、新規薬学的組成物または薬物を調製するための使用。
【請求項59】
治療的な物質としての、請求項1に記載の化合物。
【請求項60】
患者におけるHIV感染症の処置用の薬物を製造するための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項61】
前記薬物が、少なくとも1つのさらなる活性薬剤をさらに含む、請求項60に記載の使用。
【請求項62】
前記少なくとも1つのさらなる活性薬剤が:HIVプロテアーゼ阻害化合物、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、gp41阻害剤、CXCR4阻害剤、エントリー阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、CCR5阻害剤、HIVを処置するための他の薬物ならびにそれらの混合物からなる群から選択される、請求項61に記載の使用。
【請求項63】
前記少なくとも1つのさらなる活性薬剤が:
(1)前記HIVプロテアーゼ阻害剤は、アンプレナビル、アタザナビル、ホサンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、TMC−126、TMC−114、モゼナビル(DMP−450)、JE−2147(AG1776)、L−756423、RO0334649、KNI−272、DPC−681、DPC−684、GW640385X、DG17、PPL−100、DG35およびAG1859からなる群から選択され;
(2)前記逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤は、カプラビリン、エミビリン、デラビリジン、エファビレンツ、ネビラピン、(+)カラノリドA、エトラビリン、GW5634、DPC−083、DPC−961、DPC−963、MIV−150、TMC−120、TMC−278(リルピビリン)、エファビレンツ、BILR355BS、VRX840773、UK−453061およびRDEA806からなる群から選択され;
(3)前記逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤は、ジドブジン、エムトリシタビン、ジダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、アバカビル、アムドキソビル、エルブシタビン、アロブジン、MIV−210、ラシビル(±−FTC)、D−d4FC、エムトリシタビン、ホスファジド、ホジブジンチドキシル、アプリシチビン(AVX754)、GS−7340、アムドキソビル、KP−1461およびホサルブジンチドキシル(以前はHDP99.0003)からなる群から選択され;
(4)前記逆転写酵素のHIVヌクレオチド阻害剤は、テノホビルおよびアデホビルからなる群から選択され;
(5)前記HIVインテグラーゼ阻害剤は、クルクミン、クルクミンの誘導体、チコリ酸、チコリ酸の誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸の誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸の誘導体、コーヒー酸フェネチルエステル、コーヒー酸フェネチルエステルの誘導体、チロホスチン、チロホスチンの誘導体、ケルセチン、ケルセチンの誘導体、S−1360、ジンテビル(AR−177)、エルビテグラビル、L−870812およびL−870810、MK−0518(ラルテグラビル)、BMS−538158、GSK364735C、BMS−707035、MK−2048およびBA011からなる群から選択され;
(6)前記gp41阻害剤は、エンフビルチド、シフビルチド、FB006MおよびTRI−1144からなる群から選択され;
(7)前記CXCR4阻害剤は、AMD−070であり;
(8)前記エントリー阻害剤は、SP01Aであり;
(9)前記gp120阻害剤は、BMS−488043またはBlockAide/CRであり;
(10)前記G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤は、イムニチンであり;
(11)前記CCR5阻害剤は、アプラビロック、ビクリビロク、マラビロック、PRO−140、INCB15050、PF−232798(Pfizer)およびCCR5mAb004からなる群から選択され;そして
(12)前記HIVを処置するための他の薬物は、BAS−100、SPI−452、REP9、SP−01A、TNX−355、DES6、ODN−93、ODN−112、VGV−1、PA−457(ベビリマット)、Ampligen、HRG214、Cytolin、VGX−410、KD−247、AMZ0026、CYT99007A−221HIV、DEBIO−025、BAY50−4798、MDX010(イピリムマブ)、PBS119、ALG889およびPA−1050040(PA−040)からなる群から選択される;
からなる群から選択される、請求項61に記載の使用。

【公表番号】特表2009−544612(P2009−544612A)
【公表日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−520841(P2009−520841)
【出願日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際出願番号】PCT/US2007/016397
【国際公開番号】WO2008/011116
【国際公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願人】(500029420)ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド (141)
【Fターム(参考)】