説明

CBモジュレーターとして使用するためのイミダゾール−4−カルボキサミド誘導体

本発明は、式(I)の置換された1,2−ジフェニルイミダゾール−4−カルボキサイミド化合物、当該化合物の製造方法、肥満、精神疾患、神経疾患の処置におけるそれらの使用、それらの治療的使用方法、およびそれらを含む医薬組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の開示】
【0001】
発明の技術分野
本発明は、特定の式Iの1,2−ジアリールイミダゾール−4−カルボキサミド化合物、当該化合物の製造方法、肥満、精神および神経疾患の処置におけるそれらの使用、それらの治療的使用のための方法、ならびにそれらを含む医薬組成物に関する。
【0002】
本発明の背景技術
特定のCBモジュレーター(アンタゴニストまたはインバースアゴニストとして知られている)が肥満、精神および神経疾患の処置において有用であることが知られている(WO01/70700およびEP656354)。
【0003】
WO04/60367およびWO2004/099130には、特定のジアリールイミダゾールおよびトリアゾールが、炎症の処置において有用なCOX−1阻害剤として有用であることが開示されている。これらの出願に例示された化合物は、本発明の請求項からは除かれている。
【0004】
DD140966には、特定のイミダゾールカルボン酸アニリドが植物成長調節剤として有用であることが開示されている。この出願に例示された化合物は、本発明の請求項からは除かれている。
【0005】
WO03/007887およびWO03/075660には、CBモジュレーターとして特定の4,5−ジアリールイミダゾール−2−カルボキサミドが開示されている。
WO03/27076およびWO03/63781には、CBモジュレーターである特定の1,2−ジアリールイミダゾール−4−カルボキサミドが開示されている。これらの出願に例示された化合物は、本出願の請求項からは除かれている。
【0006】
WO03/40107には、肥満および肥満関連疾患の処置において有用である、特定の1,2−ジアリールイミダゾール−4−カルボキサミドが開示されている。
しかし、改善された物理化学的特性および/またはDMPK特性および/または薬理学的特性を有するCBモジュレーターが必要とされている。
【0007】
同時継続の出願番号PCT/GB2005/001153には、式(A)
【0008】
【化1】

【0009】
[式中、
は、a)1以上のフルオロにより置換されていてもよいC1−6アルコキシ基、b)式:フェニル(CHO−(式中、pは、1、2または3であり、当該フェニル環は、Zにより表される1、2または3の基により置換されていてもよい)の基、c)基RS(O)OまたはRS(O)NH(式中、Rは、1以上のフルオロにより置換されていてもよいC1−10アルキル基、またはRは、フェニルまたはヘテロアリール基であり、当該基の各々は、Zにより表される1、2または3の基により置換されていてもよい)、またはd)式:(RSi(式中、Rは、同一であっても異なってもよいC1−6アルキル基を表す)を表し;
は、ハロ、C1−3アルキル基またはC1−3アルコキシ基を表し;
mは、0、1、2または3であり;
は、C1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、ヒドロキシ、ニトロ、シアノまたはハロを表し;
nは、0、1、2または3であり;
は、
a)基X−Y−NR
{式中、Xは、COまたはSOであり、
Yは、存在しないか、またはC1−3アルキル基により置換されていてもよいNHを表し;
およびRおよびRは、独立に:
Wにより表される1、2、または3の基により置換されていてもよいC1−6アルキル基;
Wにより表される1、2、または3の基により置換されていてもよいC3−15シクロアルキル基;
Wにより表される1、2、または3の基により置換されていてもよい(C3−15シクロアルキル)C1−3アルキレン基;
基−(CH(フェニル)(式中、rは、0,1、2、3または4であり、rが0のとき、sは1であり、そうでなければsは1または2であり、当該フェニル基は、Zにより表される1,2または3の基により独立に置換されていてもよい);
1の窒素を含み、酸素、硫黄または追加の窒素の1つを含んでもよい、飽和5〜8員ヘテロ環基(ここで、当該ヘテロ環基は、1以上のC1−3アルキル基、ヒドロキシまたはベンジルにより置換されていてもよい);
基−(CHHet(式中、tは、0、1、2、3または4であり、および当該アルキレン鎖は1以上のC1−3アルキル基により置換されていてもよく、およびHetは、C1−5アルキル基、C1−5アルコキシ基またはハロ(ここで、前記アルキルおよびアルコキシ基は、1以上のフルオロにより独立に置換されていてもよい)から選択される1、2または3の基により置換されていてもよいヘテロアリール基である)
を表し;
または、Rは、Hを表し、Rは既に定義したとおりであり;
またはRおよびRは、それらが結合する窒素原子と一緒になっては、1の窒素を含み、酸素、硫黄または追加の窒素の1つを含んでもよい、飽和または部分的不飽和の5〜8員ヘテロ環基を表し;ここで、当該ヘテロ環基は、1以上のC1−3アルキル基、ヒドロキシ、フルオロまたはベンジルにより置換されていてもよい};
またはb)オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チエニル、フリルまたはオキサゾリニル(1、2または3の基Zにより各々置換されていてもよい);
を表し;
は、H、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基または最大6の炭素原子を含むC1−6アルコキシC1−6アルキレン基であり、当該基の各々は、1以上のフルオロまたはシアノにより置換され得ていてもよく;
Zは、C1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、ヒドロキシ、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルチオ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルスルホニル、ニトロ、アミノ、モノまたはジC1−3アルキルアミノ、C1−3アルキルスルホニル、C1−3アルコキシカルボニル、カルボキシ、シアノ、カルバモイル、モノまたはジC1−3アルキルカルバモイルおよびアセチルを表し;および
Wは、ヒドロキシ、フルオロ、C1−3アルキル基、C1−3アルコキシ基、アミノ、モノまたはジC1−3アルキルアミノ、またはモルホリニル、ピロリジニル、ピペリジニルまたはピペラジニルから選択されるヘテロ環アミンを表し、ここで当該ヘテロ環アミンは、C1−3アルキル基またはヒドロキシにより置換されていてもよく;
但し、nが1の場合、Rはフェニル環の2位または4位のいずれかのメトキシではなく、さらに、Rは、メチルスルホニルアミノ、メトキシまたはCFO−ではない]
のCB1アンタゴニストおよび医薬として許容なその塩が開示されている。この出願に例示されている化合物は、本出願から除かれている。
【0010】
しかし、改善された物理化学的特性および/またはDMPK特性および/または薬理学的特性を有するCBモジュレーターが必要とされている。選択された一群の化合物が、この要求に適うことを見いだした。
【0011】
発明の開示
本発明は、式(I)
【0012】
【化2】

【0013】
[式中、Rは、基RO−を表し、ここでRは1以上のフルオロにより置換されたC3−7アルキル基を表し、またはRは1以上のフルオロにより置換されたC3−7アルキルスルホニル基を表し;
は、C1−4アルキル基、フルオロ、クロロまたはシアノを表し、ここでn>1の場合、Rの各々は独立に選択され;
はHを表し;および
は、a)1以上の以下の基:ヒドロキシ、フルオロ、アミノ、モノまたはジC1−3アルキルアミノにより置換されていてもよいシクロヘキシル;b)1以上のヒドロキシで置換されたピペリジノ;c)無置換のピペリジノ(但し、Rが、3−フルオロプロピルスルホニルオキシ、または3,3,3−トリフルオロプロポキシ、または3−フルオロプロポキシ表すか、または少なくとも1つのRがメチルを表すかのうちの1つが当てはまる場合のみ);d)1以上のトリフルオロメトキシで置換されたフェニル;e)1以上の以下の基:C1−4アルキル基、トリフルオロメチル、またはフルオロにより置換されたピリジル(但し、Rは、5−トリフルオロメチル−2−ピリジルではない);またはf)1以上のヒドロキシにより置換されていてもよいC4−9アルキル基、を表し;
nは、1、2または3である]
の化合物、および医薬として許容なその塩に関する。
【0014】
式Iの化合物におけるR、R、Rおよびnのさらなる意義を以下に示す。当該意義は、必要に応じて、これ以前または以降に定義されるいかなる定義、請求項または態様においても使用されうることが了解される。
【0015】
式Iの化合物の第1の群において、Rは、1以上のフルオロにより置換された(C−Cアルキル)スルホニルオキシ基を表す。あるいは、Rは、1以上のフルオロにより置換された(C−Cアルコキシ)基を表す。各々の場合において、特に、当該フルオロはアルキル鎖の末端の位置に存在する。特に、Rは、1以上の以下の基:4,4,4−トリフルオロブチル−1−スルホニルオキシ、3,3,3−トリフルオロプロピル−1−スルホニルオキシ、3−フルオロプロピル−1−スルホニルオキシ、3,3,3−トリフルオロプロポキシまたは3−フルオロプロポキシを表す。
【0016】
式Iの化合物の第2の群において、Rは、クロロ、フルオロ、シアノまたはメチルを表し、nは1または2であり、例えば、:3−シアノ−5−フルオロ;3−シアノ;2,4−ジクロロ;2−クロロ;または4−クロロ−2−メチルである。
【0017】
式Iの化合物の第3の群において、Rは、1以上の以下の基:ヒドロキシ、フルオロ、アミノ、モノまたはジC1−3アルキルアミノ、により置換されたシクロヘキシルを表し、例えば、2−ヒドロキシシクロヘキシル、3−ヒドロキシシクロヘキシル、2−アミノシクロヘキシル、3−アミノシクロヘキシル、2−ジメチルアミノシクロヘキシル、3−ジメチルアミノシクロヘキシルまたは4,4−ジフルオロシクロヘキシルを表す。化合物の1群において、当該置換基は2または3位に位置する。化合物の別の群において、シクロヘキシル環上の置換基は、アミドの窒素に対してシスの配座に位置する。化合物の別の群において、シクロヘキシル環上の置換基は、アミドの窒素に対してトランスの配座に位置する。
【0018】
式Iの化合物の第4の群において、Rは、1以上のヒドロキシにより置換されたピペリジノを表し、例えば、3−ヒドロキシピペリジノまたは4−ヒドロキシピペリジノを表す。
【0019】
式Iの化合物の第5の群において、Rは、以下の条件:Rが、3−フルオロプロピルスルホニルオキシまたは3,3,3−トリフルオロプロポキシまたは3−フルオロプロポキシを表すか、または少なくとも1つのRがメチルを表す、のうちの1つが当てはまる場合にのみ、無置換のピペリジノを表す。
【0020】
式Iの化合物の第6の群において、Rは、1以上のトリフルオロメトキシにより置換されたフェニル、例えば、4−トリフルオロメトキシフェニルを表す。
式Iの化合物の第7の群において、Rは、1以上の以下の基:C1−4アルキル基;トリフルオロメチル;またはフルオロ、により置換されたピリジルを表し(但し、Rは、5−トリフルオロメチル−2−ピリジルではない)、例えば、メチルピリジル(例えば、5−メチル−2−ピリジル)、または例えば、フルオロピリジル(例えば、6−フルオロ−2−ピリジル)、またはトリフルオロメチルピリジル(例えば、6−トリフルオロメチル−3−ピリジル)を表す。
【0021】
式Iの化合物の第8の群において、Rは、1以上のヒドロキシにより置換されていてもよいC4−7アルキル基を表し、例えば、1−エチルブチルまたは1−ヒドロキシメチル−3−メチルブチルを表す。
【0022】
式Iの化合物の第9の群において、Rは、1以上のヒドロキシにより置換されたC4−7アルキル基を表し、例えば、1−ヒドロキシメチル−3−メチルブチルを表す。
式Iの化合物の第10の群において、Rは、シクロヘキシルを表す。
【0023】
そのような塩が可能な場合の「医薬として許容な塩」には、医薬として許容な酸付加塩および塩基付加塩の両方が含まれる。式Iの化合物の医薬として許容な好適な塩は、例えば、十分に塩基性の式Iの化合物の酸付加塩、例えば、無機酸または有機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸またはマレイン酸など)との酸付加塩、または例えば、十分に酸性の式Iの化合物の塩、例えばアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩(例えば、ナトリウム、カルシウムまたはマグネシウム塩)、またはアンモニウム塩、または有機塩基(例えば、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリンまたはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンなど)との塩である。
【0024】
本明細書および添付の請求項を通じて、示された化学式または化学名は、それらの全ての立体異性体、光学異性体およびラセミ体、ならびにそのような異性体およびエナンチオマーが存在する場合には、異なる割合の別々のエナンチオマーの混合物が含まれ、さらに、医薬として許容なその塩、およびその溶媒和物(例えば、水和物など)が含まれる。異性体は、慣用の技術、例えば、クロマトグラフィーまたは分別晶出を使用して分離してもよい。エナンチオマーは、例えば、分別晶出、分割またはHPLCにより、ラセミ体の分離により単離されうる。ジアステレオマーは、例えば、分別晶出、HPLCまたはフラッシュクロマトグラフィーによる異性体混合物の分離により単離されうる。あるいは、立体異性体は、ラセミ化またはエピマー化を生じさせない条件下でのキラルな出発物質からの不斉合成により、またはキラルな試薬を用いる誘導体化により、製造されうる。全ての立体異性体は本発明の範囲に含まれる。存在しうる場合、全ての互変異性体が本発明の範囲に含まれる。本発明はまた、1以上の同位体、例えば、14C、11Cまたは19Fなどを含む化合物、および薬理学的および代謝的研究のための同位体標識化化合物としてのそれらの使用を包含する。
【0025】
本発明はまた、インビボで式Iの化合物に変換される化合物である、式Iの化合物のプロドラッグも包含する。
以下の定義は、本明細書および添付の請求項を通じて適用される。
【0026】
特に言及も指示もなければ、用語「アルキル」は直鎖または分枝鎖アルキルのいずれかを意味する。当該アルキル基の例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチルおよびt−ブチルが含まれる。好ましいアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルおよびtert−ブチルである。
【0027】
特に言及も指示もなければ、用語「アルコキシ」は基O−アルキルを意味し、ここでアルキルは既に定義したとおりである。
特に言及も指示もなければ、用語「ハロ」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。
【0028】
本発明の特別な化合物は、1以上の以下の化合物である:
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−4−({[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]アミノ}カルボニル)−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−(2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−4−{[(5−メチルピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−(2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−{[(6−フルオロピリジン−3−イル)アミノ]カルボニル}−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;および
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−{2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−4−[(ピペリジン−1−イルアミノ)カルボニル]−1H−イミダゾール−1−イル}フェニル 3−フルオロプロパン−1−スルホネート;
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−4−({[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アミノ}カルボニル)−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−(3−ヒドロキシピペリジン−1−イルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イルカルバモイル)−5−メチル−イミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
(−)4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[cis−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸 (2−ヒドロキシシクロヘキシル)アミド;
(+)4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[cis−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
(+)4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[trans−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
(−)4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[trans−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−[4−({[(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[(1S,2R)−2−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
N−シクロヘキシル−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
N−シクロヘキシル−2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−N−[(cis)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[cis−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[trans−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−{2−(2−クロロフェニル)−4−[(シクロヘキシルアミノ)カルボニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル}フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−[2−(2−クロロフェニル)−4−({[cis−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(cis)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
4−{2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−[(4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルバモイル]−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル}フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノフェニル)−4−(1−ヒドロキシメチル−3−メチルブチルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[4−((2−アミノシクロヘキシルカルバモイル)−2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−4−(3−ジメチルアミノシクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−4−((1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノフェニル)−4−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−4−(3−ヒドロキシシクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(2−クロロフェニル)−4−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(2−クロロフェニル)−4−(4,4−ジフルオロ−シクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−5−メチル−4−(ピペリジン−1−イルカルバモイル)イミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸 (3−ヒドロキシシクロヘキシル)アミド;
3−フルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−((1S,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル
4,4,4−トリフルオロブタン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−4−(1−エチル−ブチルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
および医薬として許容なその塩。
【0029】
製造方法
本発明の化合物は、以下の方法のいずれかにより概説されるように調製されうる。しかし、本発明はこれらの方法に限られず、化合物は、先行技術の構造的に関連する化合物について記載されたように調製されうる。
【0030】
が基ROを表す式Iの化合物は、−25〜150℃の範囲の温度で、不活性溶媒(例えば、ジクロロメタン)の存在下で、場合によっては塩基(例えば、トリエチルアミン、またはピリジン)の存在下で、式II:
【0031】
【化3】

【0032】
[式中、R、R、Rおよびnは既に定義されたとおりである]
の化合物を、基R1A−X:
[式中、R1AはR1AOがRを表す基を表し、およびXは、例えばハロなどの脱離基を表す]
と反応させることにより調製されうる。
【0033】
、R、R、Rおよびnが既に定義されたとおりである、式Iの化合物は、R10がC1−6アルキル基の場合、不活性溶媒(例えばトルエン)の存在下、ルイス酸(例えば、トリエチルアルミニウム)の存在下、−25〜150℃の範囲の温度で、式III:
【0034】
【化4】

【0035】
[式中、R、Rおよびnは既に定義したとおりであり、R10は、HまたはC1−6アルキル基である]
の化合物を、式IV:
NH IV
[式中、RおよびRは、既に定義されたとおりである]
の化合物またはその塩と反応させることにより;または、R10がHの場合、不活性溶媒(例えば、ジクロロメタン)中で、塩基(例えば、トリエチルアミンまたはピリジン)の存在下、−25〜150℃の範囲の温度で、式IIIの化合物を塩素化試薬(例えば、オキサリルクロリド)と反応させ、その後、生成した酸クロリドを式IVのアミンと反応させることにより調製されうる。
【0036】
式Iの化合物はまた、式IA(ここで、R上の置換基の一つは、式Iの化合物を与えるように保護された形である)の化合物を脱保護することにより調製されうる。例えば、式I(ここで、Rはアミノシクロヘキシルを表す)の化合物は、式IA(ここで、Rは保護されたアミノシクロヘキシル基、例えば、tert−ブトキシカルボニルアミノシクロヘキシルを表す)の化合物から、当該技術分野の当業者に知られた脱保護方法、例えば、メタノール中のチオニルクロリドとの反応により調製されうる。
【0037】
特定の中間体化合物、特に、既に定義されおよび既に示したRの定義の各々および全てを含む式IIIの化合物は、新規であると考えられ、本発明の一部を形成する。
式IIおよびIIIの化合物は、実施例に示されたようにおよびその適用により、または当該技術分野の当業者に知られた類似の方法により調製されうる。一連の反応の間に、特定の官能基は保護され、その後適切な段階で脱保護されることが必要となるであろうことは当業者により了解されるであろう(GreeneおよびWuts著、「Protective Groups in Organic Synthesis」、第3版(1999年))。
【0038】
医薬製剤
本発明の化合物は、通常は、経口、非経口、静脈内、筋肉内、皮下またはその他の注射可能な経路、口腔内、直腸内、膣内、経皮および/または経鼻、および/または吸入により、活性成分または医薬として許容な付加塩を含む医薬製剤の形態で、医薬として許容な剤形で投与されるであろう。疾患および処置される患者および投与経路に依存して、当該組成物は異なる薬量で投与されうる。
【0039】
ヒトの治療的処置おける本発明の化合物の好適な日薬量は、約0.001〜10mg/kg(体重)、好ましくは0.01〜1mg/kg(体重)である。経口製剤、特に錠剤またはカプセル剤が好ましく、それらは0.5mg〜500mgの範囲、例えば、1mg、3mg、5mg、10mg、25mg、50mg、100mgおよび250mgの活性化合物の薬量を提供するように、当該技術分野の当業者に既知の方法により製剤されうる。
【0040】
本発明のさらなる側面によれば、医薬として許容なアジュバント、希釈剤および/または担体と混合させた、本発明の任意の化合物または医薬として許容なその誘導体を含む医薬製剤もまた提供される。
【0041】
薬理学的特性
式(I)の化合物は、肥満または過体重の処置(例えば、体重減少の促進および体重減少の維持)、体重増加(例えば、投薬によるもの、または喫煙の中止後)の防止、食欲および/または満腹、摂食障害(例えば、過食症、拒食症、多食症および強迫神経症)、禁断症状(薬物、たばこ、アルコール、食欲をそそる任意の主要栄養素または必須ではない食料品について)の調節、精神異常および/または気分障害、統合失調症および統合失調性感情障害、躁鬱病、不安神経症、不安−抑鬱障害、うつ病、躁病、強迫神経症、衝動調節障害(例えば、ジル ド ラ トゥレット症候群)、ADD/ADHDのような注意障害、ストレスなどの精神疾患、ならびに認知症および認知機能障害および/または記憶障害(例えば、記憶喪失、アルツハイマー病、ピック認知症、老年性認知症、血管性認知症、軽度認知障害、加齢に伴う認識衰退、および老年性軽度認知症)などの神経障害、神経障害および/または神経変性疾患(例えば、多発性硬化症、レイノー症候群、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病およびアルツハイマー病)、脱髄に伴う疾患、神経炎症性疾患(例えば、ギラン−バレー症候群)の処置に有用である。
【0042】
当該化合物はまた、潜在的に、依存症および嗜癖障害および常用行為(例えば、アルコールおよび/または薬物乱用、病的賭博、窃盗癖)、薬物離脱疾患(例えば、知覚障害を伴うまたは伴わない、アルコール離脱;アルコール離脱性せん妄;アンフェタミン離脱;コカイン離脱;ニコチン離脱;オピオイド離脱;知覚障害を伴うまたは伴わない、鎮静剤、睡眠薬または抗不安薬の離脱;鎮静剤、睡眠薬または抗不安薬の離脱せん妄;およびその他の物質に起因する離脱症状)、アルコールおよび/または薬物誘導性気分障害、脱離の間の発症を伴う不安障害および/または睡眠障害、ならびにアルコールおよび/または薬物への逆戻りの予防または治療に有用である。
【0043】
当該化合物はまた、潜在的に、ジストニア、ジスキネジー、静座不能、震えおよび痙縮などの神経機能障害の予防または治療、脊髄損傷、ニューロパシー、偏頭痛、不眠障害、睡眠障害(例えば、睡眠構造障害、睡眠時無呼吸、閉塞型睡眠時無呼吸、睡眠時無呼吸症候群)、疼痛性障害、頭蓋外傷の処置に有用である。
【0044】
当該化合物はまた、潜在的に、免疫、心臓血管疾患(例えば、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、狭心症、心拍リズムの異常、および不整脈、鬱血性心不全、冠動脈疾患、心臓疾患、高血圧)の処置、左心室肥大、心筋梗塞症、一過性虚血、末梢血管障害、血管系の全身性炎症、敗血症ショック、卒中、脳出血、脳梗塞、脳虚血、脳血栓症、脳塞栓症、脳内出血、代謝異常(例えば、代謝活性の減退または全体の除脂肪量のパーセンテージとしての安静時エネルギー消費量の減少が認められる状況、糖尿病、異常脂質血症、脂肪肝、痛風、高コレステロール血症、高脂質血症、高トリグリセリド血症、高尿酸血症、耐糖能異常、空腹時血糖異常、インスリン抵抗性、インスリン抵抗性症候群、メタボリックシンドローム、シンドロームX、肥満−低換気症候群(ピックウィッキアン症候群)、I型糖尿病、II型糖尿病、低HDL−および/または高LDL−コレステロールレベル、低アディポネクチンレベル)、生殖障害および内分泌障害(例えば、男性の性腺機能低下症の処置、不妊症または避妊薬として、生理不順/月経異常、多嚢胞卵巣症、女性および男性の性的不全および生殖不全(勃起不全)、GH−欠損者、女性の多毛、正常変異の低身長の処置)および呼吸関連疾患(例えば、喘息および慢性閉塞性肺疾患)および胃腸系(例えば、胃腸の運動または腸推進の不全、下痢、嘔吐、吐き気、胆嚢疾患、胆石症、肥満に関連する胃−食道逆流、潰瘍)の予防および治療に有用である。
【0045】
当該化合物はまた、潜在的に、皮膚科疾患、癌(例えば、大腸、直腸、前立腺、胸部、子宮、子宮内膜、頸部、胆嚢、胆管)、頭蓋咽頭腫、プラダ−ウィリ症候群、ターナー症候群、フレーリッヒ症候群、緑内障、感染症、尿路障害および炎症性疾患(例えば、変形性関節炎、炎症、ウイルス性脳炎の炎症性続発症、変形性関節症)および整形外科的障害の処置における薬剤として有用である。当該化合物はまた、潜在的に、(食道)無弛緩症の処置における薬剤として有用である。
【0046】
別の側面において、本発明は、医薬として使用される、既に定義された式Iの化合物を提供する。
さらなる側面において、本発明は、肥満または過体重の治療または予防(例えば、体重減少の促進および体重減少の維持)、体重増加(例えば、投薬によるもの、または喫煙の中止後)の防止、食欲および/または満腹、摂食障害(例えば、過食症、拒食症、多食症および強迫神経症)、禁断症状(薬物、たばこ、アルコール、食欲をそそる任意の主要栄養素または必須ではない食料品について)の調節、精神異常および/または気分障害、統合失調症および統合失調性感情障害、躁鬱病、不安神経症、不安−抑鬱障害、うつ病、躁病、強迫神経症、衝動調節障害(例えば、ジル ド ラ トゥレット症候群)、ADD/ADHDのような注意障害、ストレスなどの精神疾患、ならびに認知症および認知機能障害および/または記憶障害(例えば、記憶喪失、アルツハイマー病、ピック認知症、老年性認知症、血管性認知症、軽度認知障害、加齢に伴う認識衰退、および老年性軽度認知症)などの神経障害、神経障害および/または神経変性疾患(例えば、多発性硬化症、レイノー症候群、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病およびアルツハイマー病)、脱髄に伴う疾患、神経炎症性疾患(例えば、ギラン−バレー症候群)の処置のための医薬の調製における式Iの化合物の使用を提供する。
【0047】
さらなる側面において、本発明は、依存症および嗜癖障害および常用行為(例えば、アルコールおよび/または薬物乱用、病的賭博、窃盗癖)、薬物離脱疾患(例えば、知覚障害を伴うまたは伴わない、アルコール離脱;アルコール離脱性せん妄;アンフェタミン離脱;コカイン離脱;ニコチン離脱;オピオイド離脱;知覚障害を伴うまたは伴わない、鎮静剤、睡眠薬または抗不安薬の離脱;鎮静剤、睡眠薬または抗不安薬の離脱せん妄;およびその他の物質に起因する離脱症状)、アルコールおよび/または薬物誘導性気分障害、脱離の間の発症を伴う不安障害および/または睡眠障害、ならびにアルコールおよび/または薬物への逆戻りの治療または予防のための医薬の調製における式Iの化合物の使用を提供する。
【0048】
さらなる側面において、本発明は、ジストニア、ジスキネジー、静座不能、震えおよび痙縮などの神経機能障害の予防または治療、脊髄損傷、ニューロパシー、偏頭痛、不眠障害、睡眠障害(例えば、睡眠構造障害、睡眠時無呼吸、閉塞型睡眠時無呼吸、睡眠時無呼吸症候群)、疼痛性障害、頭蓋外傷の処置のための医薬の調製における式Iの化合物の使用を提供する。
【0049】
さらなる側面において、本発明は、免疫、心臓血管疾患(例えば、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、狭心症、心拍リズムの異常、および不整脈、鬱血性心不全、冠動脈疾患、心臓疾患、高血圧)の処置、左心室肥大、心筋梗塞症、一過性虚血、末梢血管障害、血管系の全身性炎症、敗血症ショック、卒中、脳出血、脳梗塞、脳虚血、脳血栓症、脳塞栓症、脳内出血、代謝異常(例えば、代謝活性の減退または全体の除脂肪量のパーセンテージとしての安静時エネルギー消費量の減少が認められる状況、糖尿病、異常脂質血症、脂肪肝、痛風、高コレステロール血症、高脂質血症、高トリグリセリド血症、高尿酸血症、耐糖能異常、空腹時血糖異常、インスリン抵抗性、インスリン抵抗性症候群、メタボリックシンドローム、シンドロームX、肥満−低換気症候群(ピックウィッキアン症候群)、I型糖尿病、II型糖尿病、低HDL−および/または高LDL−コレステロールレベル、低アディポネクチンレベル)、生殖障害および内分泌障害(例えば、男性の性腺機能低下症の処置、不妊症の処置または避妊薬として、生理不順/月経異常、多嚢胞卵巣症、女性および男性の性的不全および生殖不全(勃起不全)、GH−欠損者、女性の多毛、正常変異の低身長の処置)および呼吸関連疾患(例えば、喘息および慢性閉塞性肺疾患)および胃腸系(例えば、胃腸の運動または腸推進の不全、下痢、嘔吐、吐き気、胆嚢疾患、胆石症、肥満に関連する胃−食道逆流、潰瘍)の治療または予防のための医薬の調製における式Iの化合物の使用を提供する。
【0050】
さらなる側面において、本発明は、皮膚科疾患、癌(例えば、大腸、直腸、前立腺、胸部、子宮、子宮内膜、頸部、胆嚢、胆管)、頭蓋咽頭腫、プラダ−ウィリ症候群、ターナー症候群、フレーリッヒ症候群、緑内障、感染症、尿路障害および炎症性疾患(例えば、変形性関節炎、炎症、ウイルス性脳炎の炎症性続発症、変形性関節症)および整形外科的障害の治療または予防のための医薬の調製における式Iの化合物の使用を提供する。
【0051】
さらに別の側面において、本発明は、肥満または過体重の治療または予防(例えば、体重減少の促進および体重減少の維持)、体重増加(例えば、投薬によるもの、または喫煙の中止後)の防止、食欲および/または満腹、摂食障害(例えば、過食症、拒食症、多食症および強迫神経症)、禁断症状(薬物、たばこ、アルコール、食欲をそそる任意の主要栄養素または必須ではない食料品について)の調節、精神異常および/または気分障害、統合失調症および統合失調性感情障害、躁鬱病、不安神経症、不安−抑鬱障害、うつ病、躁病、強迫神経症、衝動調節障害(例えば、ジル ド ラ トゥレット症候群)、ADD/ADHDのような注意障害、ストレスなどの精神疾患、ならびに認知症および認知機能障害および/または記憶障害(例えば、記憶喪失、アルツハイマー病、ピック認知症、老年性認知症、血管性認知症、軽度認知障害、加齢に伴う認識衰退、および老年性軽度認知症)などの神経障害、神経障害および/または神経変性疾患(例えば、多発性硬化症、レイノー症候群、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病およびアルツハイマー病)、脱髄に伴う疾患、神経炎症性疾患(例えば、ギラン−バレー症候群)の処置のための方法であって、当該方法を必要とする患者に薬理学的有効量の式Iの化合物を投与することを含む前記方法を提供する。
【0052】
さらに別の側面において、本発明は、依存症および嗜癖障害および常用行為(例えば、アルコールおよび/または薬物乱用、病的賭博、窃盗癖)、薬物離脱疾患(例えば、知覚障害を伴うまたは伴わない、アルコール離脱;アルコール離脱性せん妄;アンフェタミン離脱;コカイン離脱;ニコチン離脱;オピオイド離脱;知覚障害を伴うまたは伴わない、鎮静剤、睡眠薬または抗不安薬の離脱;鎮静剤、睡眠薬または抗不安薬の離脱せん妄;およびその他の物質に起因する離脱症状)、アルコールおよび/または薬物誘導性気分障害、脱離の間の発症を伴う不安障害および/または睡眠障害、ならびにアルコールおよび/または薬物への逆戻りの治療または予防ための方法であって、当該方法を必要とする患者に薬理学的有効量の式Iの化合物を投与することを含む前記方法を提供する。
【0053】
さらに別の側面において、本発明は、ジストニア、ジスキネジー、静座不能、震えおよび痙縮などの神経機能障害の予防または治療、脊髄損傷、ニューロパシー、偏頭痛、不眠障害、睡眠障害(例えば、睡眠構造障害、睡眠時無呼吸、閉塞型睡眠時無呼吸、睡眠時無呼吸症候群)、疼痛性障害、頭蓋外傷の処置ための方法であって、当該方法を必要とする患者に薬理学的有効量の式Iの化合物を投与することを含む前記方法を提供する。
【0054】
さらに別の側面において、本発明は、免疫、心臓血管疾患(例えば、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、狭心症、心拍リズムの異常、および不整脈、鬱血性心不全、冠動脈疾患、心臓疾患、高血圧)の予防または治療、左心室肥大、心筋梗塞症、一過性虚血、末梢血管障害、血管系の全身性炎症、敗血症ショック、卒中、脳出血、脳梗塞、脳虚血、脳血栓症、脳塞栓症、脳内出血、代謝異常(例えば、代謝活性の減退または全体の除脂肪量のパーセンテージとしての安静時エネルギー消費量の減少が認められる状況、糖尿病、異常脂質血症、脂肪肝、痛風、高コレステロール血症、高脂質血症、高トリグリセリド血症、高尿酸血症、耐糖能異常、空腹時血糖異常、インスリン抵抗性、インスリン抵抗性症候群、メタボリックシンドローム、シンドロームX、肥満−低換気症候群(ピックウィッキアン症候群)、I型糖尿病、II型糖尿病、低HDL−および/または高LDL−コレステロールレベル、低アディポネクチンレベル)、生殖障害および内分泌障害(例えば、男性の性腺機能低下症の処置、不妊症または避妊薬として、生理不順/月経異常、多嚢胞卵巣症、女性および男性の性的不全および生殖不全(勃起不全)、GH−欠損者、女性の多毛、正常変異の低身長の処置)および呼吸関連疾患(例えば、喘息および慢性閉塞性肺疾患)および胃腸系(例えば、胃腸の運動または腸推進の不全、下痢、嘔吐、吐き気、胆嚢疾患、胆石症、肥満に関連する胃−食道逆流、潰瘍)の予防または治療ための方法であって、当該方法を必要とする患者に薬理学的有効量の式Iの化合物を投与することを含む前記方法を提供する。
【0055】
さらに別の側面において、本発明は、皮膚科疾患、癌(例えば、大腸、直腸、前立腺、胸部、子宮、子宮内膜、頸部、胆嚢、胆管)、頭蓋咽頭腫、プラダ−ウィリ症候群、ターナー症候群、フレーリッヒ症候群、緑内障、感染症、尿路障害および炎症性疾患(例えば、変形性関節炎、炎症、ウイルス性脳炎の炎症性続発症、変形性関節症)および整形外科的障害の予防または治療ための方法であって、当該方法を必要とする患者に薬理学的有効量の式Iの化合物を投与することを含む前記方法を提供する。
【0056】
本発明の化合物は、肥満または過体重の処置(例えば、体重減少の促進および体重減少の維持)、体重増加(例えば、リバウンド、投薬によるもの、または喫煙の中止後)の防止または回復、食欲および/または満腹、摂食障害(例えば、過食症、拒食症、多食症および強迫神経症)、禁断症状(薬物、たばこ、アルコール、食欲をそそる任意の主要栄養素または必須ではない食料品について)の調節に特に好適である。
【0057】
式(I)の化合物は、肥満、精神異常、統合失調症、躁鬱病、不安神経症、不安−抑鬱障害、うつ病、認識力障害、記憶障害、強迫神経症、拒食症、多食症、ADHDのような注意障害、てんかん、および関連する状態などの精神疾患、ならびに認知症、神経障害(例えば、多発性硬化症)、レイノー症候群、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病およびアルツハイマー病などの神経障害の処置に有用である。当該化合物はまた、潜在的に、免疫障害、心臓血管障害、生殖障害および内分泌障害、敗血症ショック、および呼吸系および胃腸系に関連する疾患(例えば、下痢)の処置に有用である。当該化合物はまた、潜在的に、長期の乱用、依存症および/または再発の兆候の処置、例えば、薬剤(ニコチン、エタノール、コカイン、鎮静剤など)依存症の治療、および/または薬剤(ニコチン、エタノール、コカイン、鎮静剤など)脱離症状の治療において有用である。当該化合物はまた、通常、喫煙の停止に伴う体重の増加を妨げうる。
【0058】
別の側面において、本発明は、医薬として使用するための、既に定義した式Iの化合物を提供する。
さらなる側面において、本発明は、肥満、精神異常、統合失調症、躁鬱病、不安神経症、不安−抑鬱障害、うつ病、認識力障害、記憶障害、強迫神経症、拒食症、多食症、ADHDのような注意障害、てんかん、および関連する状態などの精神疾患、ならびに認知症、神経障害(例えば、多発性硬化症)、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病およびアルツハイマー病などの神経障害、免疫障害、心臓血管障害、生殖障害および内分泌障害、敗血症ショック、および呼吸系および胃腸系に関連する疾患(例えば、下痢)、長期の乱用、依存症および/または再発の兆候(例えば、薬剤(ニコチン、エタノール、コカイン、鎮静剤など)依存症の治療、および/または薬剤(ニコチン、エタノール、コカイン、鎮静剤など)脱離症状の治療)の治療または予防のための医薬の調製における、式Iの化合物の使用を提供する。
【0059】
さらに別の側面において、本発明は、肥満、統合失調症および躁鬱病などの精神異常、不安神経症、不安−抑鬱障害、うつ病、認識力障害、記憶障害、強迫神経症、拒食症、多食症、ADHDのような注意障害、てんかん、および関連する状態などの精神疾患、認知症、神経障害(例えば、多発性硬化症)、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病およびアルツハイマー病などの神経障害、免疫障害、心臓血管障害、生殖障害および内分泌障害、敗血症ショック、および呼吸系および胃腸系に関連する疾患(例えば、下痢)、および、長期の乱用、依存症および/または再発の兆候(例えば、薬剤(ニコチン、エタノール、コカイン、鎮静剤など)依存症の治療、および/または薬剤(ニコチン、エタノール、コカイン、鎮静剤など)脱離症状の治療)の治療方法であって、薬理学的有効量の式Iの化合物をそれを必要とする患者に投与することを含む前記方法を提供する。
【0060】
本発明の化合物は、肥満(例えば、食欲および体重の抑制、体重減少の維持およびリバウンドの抑制)の処置に特に好適である。
本発明の化合物はまた、薬剤誘発性の体重増加(例えば、抗精神病薬(神経遮断薬)処置による体重増加)の防止または回復のために使用されうる。本発明の化合物はまた、喫煙の中止に伴う体重増加の防止または回復にも使用されうる。
【0061】
本発明の化合物は、未成年者または若者の患者群における上記症状の処置における使用に適している。
本発明の化合物はまた、骨量および骨量の減少の調節における使用にも適しており、そのため、骨粗鬆症およびその他の骨疾患の処置に有用である。
【0062】
組み合わせ治療
本発明の化合物は、エネルギー消費、解糖、グルコース新生、グリコーゲン分解、脂肪分解、脂肪生成、脂肪吸収、脂肪蓄積、脂肪排出、空腹感および/または満腹感および/または渇望のメカニズム、食欲/動機、食料摂取量、または胃腸運動性に作用するその他の抗肥満薬などの、肥満の処置において有用な別の治療剤と組み合わせてもよい。
【0063】
本発明の化合物はさらに、高血圧、高脂質血症、異常脂質血症、糖尿病、睡眠時無呼吸、喘息、心疾患、アテローム性動脈硬化症、大血管疾患および微小血管疾患、肝臓脂肪症、癌、関節疾患および胆嚢疾患などの、肥満に関連する疾患の処置に有用な別の治療剤と組み合わせてもよい。例えば、本発明の化合物は、血圧を降下させる、もしくはLDL:HDLの比を減少させる別の治療剤、またはLDL−コレステロールの循環レベルを減少させる薬剤と組み合わせて使用してもよい。糖尿病の患者において、本発明の化合物はまた、微小血管障害に関連する合併症を処置するために使用される治療剤と組み合わせてもよい。
【0064】
本発明の化合物は、肥満およびその合併症、メタボリックシンドロームおよび2型糖尿病の処置のためのその他の治療と同時に使用してもよい。これらには、ビグアニド剤、インスリン(合成インスリン類縁体)および経口抗高血糖剤(これらは食後血糖調節薬とα−グルコシド阻害剤に分類される)が含まれる。
【0065】
本発明の別の側面において、式Iの化合物、または医薬として許容なその塩は、PPAR調節剤を伴って投与されうる。限定はされないが、PPAR調節剤には、PPARαおよび/またはγアゴニスト、または医薬として許容なその塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそのプロドラッグが含まれる。好適なPPARαおよび/またはγアゴニスト、または医薬として許容なその塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそのプロドラッグは当該技術分野において周知である。
【0066】
さらに、本発明の組み合わせは、スルホニルウレアと共に使用されうる。本発明にはまた、コレステロール低下剤と組み合わせた本発明の化合物が含まれる。限定はされないがこの出願で言及されるコレステロール低下剤には、HMG−CoAリダクターゼ(3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリルコエンザイムAリダクターゼ)の阻害剤が含まれる。好適には、HMG−CoAリダクターゼ阻害剤はスタチンである。
【0067】
本出願において、用語「コレステロール低下剤」にはまた、活性または非活性によらず、例えばエステル、プロドラッグおよび代謝物などの、HMG−CoAリダクターゼ阻害剤の化学修飾物が含まれる。
【0068】
本発明にはまた、回腸胆汁酸輸送系の阻害剤(IBAT阻害剤)と組み合わせた本発明の化合物が含まれる。本発明にはまた、胆汁酸結合樹脂と組み合わせた本発明の化合物が含まれる。
【0069】
本発明にはまた、例えば、コレスチポールまたはコレスチラミンまたはコレスタゲル(cholestagel)などの胆汁酸補足剤と組み合わせた本発明の化合物が含まれる。
【0070】
本発明のさらに別の側面によれば、組み合わせ処置であって、場合によっては医薬として許容な希釈剤または担体と共に:
CETP(コレステリルエステル輸送タンパク質)阻害剤;
コレステロール吸収アンタゴニスト;
MTP(ミクロソーム輸送タンパク質)阻害剤;
徐放性および組み合わせ製剤を含むニコチン酸誘導体;
フィトステロール化合物;
プロブコール;
抗凝血剤;
ω−3脂肪酸;
例えば、シブトラミン、フェンテルミン、オルリスタット、ブプロピオン、エフェドリン、チロキシンなどの別の抗肥満化合物;
例えば、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、アンジオテンシンII受容体アンタゴニスト、アドレナリン遮断薬、α−アドレナリン遮断薬、β−アドレナリン遮断薬、混合α/βアドレナリン遮断薬、アドレナリン作動薬、カルシウムチャネル遮断薬、AT−1遮断薬、塩分排泄剤、利尿剤または血管拡張剤などの抗高血圧化合物;
メラニン凝集ホルモン(MCH)調節剤;
NYP受容体調節剤;
オレキシン受容体調節剤;
ホスホイノシチド依存タンパク質キナーゼ(PDK)調節剤;または
例えば、LXR、FXR、RXR、GR、ERRα、β、PPARα、β、γおよびRORαなどの核内受容体の調節剤;
例えば、選択セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)、ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(NARI)、ノルアドレナリン−セロトニン再取り込み阻害剤(SNRI)、モノアミンオキシダーゼ阻害剤(MAOI)、三環式抗うつ剤(TCA)、ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ剤(NaSSA)などのモノアミン伝達調節剤;
例えば、オランザピンおよびクロザピンなどの抗精神病剤;
セロトニン受容体調節剤;
レプチン/レプチン受容体調節剤;
グレリン/グレリン受容体調節剤;
DPP−IV阻害剤;
から選択される1以上の薬剤、または医薬として許容なその塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそのプロドラッグを、同時に、連続的に、または別々に投与することを伴う、場合によっては医薬として許容な希釈剤または担体と共に、有効量の式Iの化合物または医薬として許容なその塩を、当該治療的処置を必要とするヒトなどの温血動物に投与することを含む前記組み合わせ処置が提供される。
【0071】
本発明のさらに別の側面によれば、超低カロリー食(VLCD)または低カロリー食(LCD)の同時の、連続のまたは別々の投与を伴う、場合によっては医薬として許容な希釈剤または担体と共に、有効量の式Iの化合物または医薬として許容なその塩を投与することを含む組み合わせ処置が提供される。
【0072】
したがって、本発明のさらなる特徴において、ヒトなどの温血動物における肥満およびその関連する合併症の処置方法であって、この組み合わせの項に記載された他の種類の化合物の1つ、または医薬として許容なその塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそのプロドラッグである有効量の化合物の、同時の、連続のまたは別々の投与を伴って、有効量の式Iの化合物または医薬として許容なその塩を、当該処置を必要とする当該動物に投与することを含む前記方法が提供される。
【0073】
したがって、本発明のさらなる特徴において、ヒトなどの温血動物における高脂質血症状態の処置方法であって、この組み合わせの項に記載された他の種類の化合物の1つ、または医薬として許容なその塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそのプロドラッグである有効量の化合物の、同時の、連続のまたは別々の投与を伴って、有効量の式Iの化合物または医薬として許容なその塩を、当該処置を必要とする当該動物に投与することを含む前記方法が提供される。
【0074】
本発明のさらなる側面によれば、医薬として許容な希釈剤または担体を伴って、式Iの化合物または医薬として許容なその塩、およびこの組み合わせの項に記載された他の種類の化合物の1つ、または医薬として許容なその塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそのプロドラッグである化合物を含む、医薬組成物が提供される。
【0075】
本発明のさらなる側面によれば、式Iの化合物または医薬として許容なその塩、およびこの組み合わせの項に記載された他の種類の化合物の1つ、または医薬として許容なその塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそのプロドラッグである化合物を含む、キットが提供される。
【0076】
本発明のさらなる側面によれば、
a)第1の単位剤形における、式Iの化合物、または医薬として許容なその塩;
b)第2の単位剤形における、この組み合わせの項に記載された他の種類の化合物の1つ、または医薬として許容なその塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそのプロドラッグである化合物;および
c)当該第1および第2の剤形を収容する容器手段;
を含むキットが提供される。
【0077】
本発明のさらなる側面によれば、
a)第1の単位剤形における、医薬として許容な希釈剤または担体を伴う、式Iの化合物、または医薬として許容なその塩;
b)第2の単位剤形における、この組み合わせの項に記載された他の種類の化合物の1つ、または医薬として許容なその塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそのプロドラッグである化合物;および
c)当該第1および第2の剤形を収容する容器手段;
を含むキットが提供される。
【0078】
本発明の別の特徴によれば、ヒトなどの温血動物における肥満およびその関連する合併症の処置において使用するための医薬の製造における、式Iの化合物または医薬として許容なその塩、およびこの組み合わせの項で記載されたその他の化合物の1つ、その医薬として許容なその塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそのプロドラッグの使用が提供される。
【0079】
本発明の別の特徴によれば、ヒトなどの温血動物における高脂質血症状態の処置において使用するための医薬の製造における、式Iの化合物または医薬として許容なその塩、およびこの組み合わせの項で記載されたその他の化合物の1つ、その医薬として許容なその塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそのプロドラッグの使用が提供される。
【0080】
本発明のさらなる側面によれば、組み合わせ処置であって、場合によっては医薬として許容な希釈剤または担体と共に、この組み合わせの項に記載された有効量の別の化合物の1つ、または医薬として許容なその塩、その溶媒和物、当該塩の溶媒和物またはそのプロドラッグの同時の、連続的のまたは別々の投与を伴う、場合によっては医薬として許容な希釈剤または担体と共に、有効量の式Iの化合物または医薬として許容なその塩を、治療的処置を必要とするヒトなどの温血動物に投与することを含む、当該組み合わせ処置が提供される。
【0081】
さらに、本発明の化合物はまた、肥満に関連する疾患または状態(例えば、2型糖尿病、メタボリックシンドローム、異常脂質血症、耐糖能異常、高血圧、冠状動脈性心臓病、非アルコール性脂肪性肝炎、変形性関節症およびいくつかの癌)および精神状態および神経学的状態の処置において有用な治療剤と組み合わせてもよい。
【0082】
肥満および過体重の医学上受け入れられた定義があることは理解されるであろう。患者は、例えば、体重(キログラム)を身長(メートル)の二乗で割って計算される体格指数(BMI)を測定し、当該定義と結果を比較することにより同定されうる。
【0083】
薬理学的活性
本発明の化合物は、CB1遺伝子の受容体生成物に対して活性である。中枢のカンナビノイド受容体に対する本発明の化合物の親和性は、Devaneら、Molecular Pharmacology、1988年、第34巻,第605頁に記載された方法、またはWO01/70700またはEP656354に記載された方法において示される。或いは、アッセイは以下の様に行ってもよい。
【0084】
CB1遺伝子を安定的にトランスフェクトした細胞から調製した膜(10μg)を200μLの100mM NaCl、5mM MgCl、1mM EDTA、50mM HEPES(pH7.4)、1mM DTT、0.1%BSAおよび100μM GDPに懸濁させた。これにEC80濃度のアゴニスト(CP55940)、必要な濃度の試験化合物および0.1μCi[35S]−GTPγSを加えた。反応を30℃で45分間進行させた。その後セルハーベスターを使用して、サンプルをGF/Bフィルターに移し、洗浄バッファー(50mMトリス(pH7.4)、5mM MgCl、50mM NaCl)で洗浄した。その後フィルターをシンチラント(scintilant)で覆い、フィルターにより保持される[35S]−GTPγSの量を計測した。
【0085】
活性を、すべてのリガンドの不存在下(最小活性)またはEC80濃度のCP55940の存在下(最大活性)で測定する。これらの活性をそれぞれ0%および100%活性と設定する。新規リガンドの種々の濃度において、活性は最大活性のパーセンテージとして計算され、プロットされる。データは、等式y=A+((B−A)/1+((C/x)UD))を使用して近似され、使用した条件下でのGTPγS結合の最大阻害の半値を与えるのに必要な濃度としてIC50値が決定される。
【0086】
本発明の化合物は、CB1受容体において活性である(IC50<1μM)。最も好ましい化合物は200nM未満のIC50を有する。例えば、実施例3のIC50は、1.2nMである。
【0087】
本発明の化合物は、選択的なCB1アンタゴニストまたはインバースアゴニストであると考えられる。効能、選択性の特性および副作用の傾向は、CB1アンタゴニスト様/インバースアゴニスト様といわれる特性を有するこれまでに既知の化合物の臨床上の有用性を限定しうる。この点について、胃腸および/または心臓血管機能のモデルにおける本発明の化合物の前臨床の評価は、代表的な参考文献のCB1アンタゴニスト/インバースアゴニスト薬剤と比較して、顕著な優位性を与えることを示している。
【0088】
本発明の化合物は、代表的な参考文献のCB1アンタゴニスト/インバースアゴニスト薬剤と比較して、効能、選択性特性、バイオアベイラビリティー、血漿中の半減期、血液脳透過性、血漿タンパク結合(例えば、薬剤の遊離画分の高さ)または溶解性の観点から更なる利益をもたらしうる。
【0089】
肥満および関連する状態の処置における本発明の化合物の有用性は、カフェテリア食誘導性肥満マウスにおける体重の減少により示される。8〜10週間、雌C57B1/6Jマウスを高カロリーの‘カフェテリア’食(ソフトチョコレート/ココアタイプペストリー、チョコレート、脂肪性チーズおよびヌガー)および標準的実験食へ無制限の接近を可能にした。その後、試験する化合物を少なくとも5日間1日1回全身投与し(iv、ip、scまたはpo)、マウスの体重を毎日測定した。この実験のベースライン時および終了時にDEXAイメージングにより脂肪蓄積の同時評価を行った。肥満に関連する血漿マーカーの変化をアッセイするために、血液サンプリングもまた行った。
【0090】
実施例
略語
ACN−アセトニトリル
(Boc)O−ジ−tert−ブチルジカルボネート
DCM−ジクロロメタン
DEAD−ジエチルアゾジカルボキシレート
DMF−ジメチルホルムアミド
DEA−ジエチルアミン
EtOAc−酢酸エチル
MeOH−メタノール
rt−室温
TBAF−テトラブチルアンモニウムフルオリド
TBDMSCl−tert−ブチルジメチルシリルクロリド
TEA−トリエチルアミン
THF−テトラヒドロフラン
TLC−薄層クロマトグラフィー
t トリプレット
s シングレット
d ダブレット
q カルテット
qvint クインテット
m マルチプレット
br ブロード
bs ブロードシングレット
dm マルチプレットのダブレット
bt ブロードトリプレット
dd ダブレットのダブレット
一般的実験手法
質量分析は、いずれも空気圧支援エレクトロスプレーインターフェースを装備した、Micromass ZQ single quadrupoleまたはMicromass LCZ single quadrupoleマススペクトロメーター(LS−MS)のいずれかで測定した。H−NMR測定は、それぞれH周波数が300および500MHzで操作する、Varian Mercury 300またはVarian Inova 500のいずれかで行った。ケミカルシフトは内部標準としてCDClを用いてのppmとして示す。特に言及がなければ、NMR用の溶媒としてCDClを使用する。精製は、質量感応式(mass triggered)のフラクションコレクター、19×100mm C8カラムを備えた、Shimadzu QP 8000 single quadrupoleマススペクトロメーターを使用するセミ分取HPLCで行った。何も述べられていなければ、使用した移動相はアセトニトリルとバッファー(0.1M 酢酸アンモニウム:アセトニトリル 95:5)であった。
【0091】
異性体の単離のために、Kromasil CN E9344(250×20mm i.d.)カラムを使用した。ヘプタン:酢酸エチル:DEA(95:5:0.1)を移動相として使用した(1ml/分)。フラクションの回収は、UV−検出器を使用して誘導した(330nm)。
【0092】
本発明の実施例
実施例1
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−4−({[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]アミノ}カルボニル)−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
工程1
N−(4−ベンジルオキシフェニル)−2,4−ジクロロ−ベンズアミジン
4−ベンジルオキシアニリン塩酸塩(5.0g、21.2mmol)を、窒素雰囲気下で、乾燥THF(25ml)中のエチルマグネシウムブロミドの溶液(44.5ml、1M THF溶液、44.5mmol)に滴下して加えた。20分間撹拌した後に、THF(25ml)中の2,4−ジクロロベンゾニトリル(3.65g、21.2mmol)の溶液を加えた。反応混合物を室温で20時間攪拌した。水(50ml)を注意深く加えた。EtOAc(2×100ml)で抽出し、乾燥(NaSO)し、濾過し、乾固するまで濃縮して、7.7g(98%)の標題の化合物を得た。
【0093】
工程2
1−(4−ベンジルオキシフェニル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸 エチルエステル
THF(50ml)に溶解させたN−(4−ベンジルオキシフェニル)−2,4−ジクロロベンズアミジン(6.88g、18.5mmol)に炭酸カリウム(2.56g、18.5mmol)を加え、懸濁液を10分間撹拌した。エチル−3−ブロモ−2−オキソブタノエート(4.65g、22.2mmol)を1時間かけて滴下して加え、混合物を室温で66時間撹拌した。溶液を濾過し、乾固するまで濃縮した。残渣を酢酸に溶解させ、1時間還流した。混合物を室温まで冷却し、水(100ml)を加え、生成物をEtOAc(2×200ml)で抽出した。合わせた有機相を飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、乾燥(NaSO)し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン:EtOAc 70:30、60:40)により、5.75g(65%)の標題の化合物を淡黄色の固体として得た。
【0094】
H−NMR(CDCl):δ7.5−7.2(8H、m)、7.1−6.9(4H、m)、5.1(2H、s)、4.5(2H、q)、2.5(3H、s)、1.5(3H、t)、MS m/z504(M+Na)、985(2M+Na)。
【0095】
工程3
1−(4−ベンジルオキシフェニル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
メタノール(60ml)中の1−(4−ベンジルオキシフェニル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸 エチルエステル(3.62g、7.5mmol)の懸濁液に、水(20ml)中の水酸化カリウム(4.05g、72mmol)を加え、反応混合物を2時間加熱還流した。混合物を室温まで冷却し、1M HClで約pH2まで酸性化し、酢酸エチル(2×200ml)で抽出した。合わせた有機相を乾燥(NaSO)し、濾過し、濃縮して、3.38g(99%)の標題化合物を得た。
【0096】
工程4
1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(1000mg、2.21mmol)をDCM(15ml)中に懸濁させ、室温で、オキサリルクロリド(1400mg、11.03mmol)、その後1滴のDMFを加えた。混合物を室温で5分撹拌し、その後、溶媒を減圧下濃縮した。DCM(8ml)中に懸濁させた当該酸クロリドに、6−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イルアミン(407mg、2.51mmol)、TEA(360mg、3.56mmol)およびDCM(7ml)の混合物を滴下して加えた。反応混合物を室温で1.5時間攪拌した。DCMを加え、得られた混合物をHCl(10%、aq)および食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、生成物(粗生成物1317mg)を得た。
【0097】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ9.50(1H、s)、8.82(1H、s)、8.55(1H、d)、7.65(1H、d)、7.39−6.90(12H、m)、5.03(2H、s)、2.50(3H、s)、MS m/z597(M+H)
【0098】
工程5
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−N−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(1169mg、1.96mmol)をDCM(6ml)に懸濁させ、ジメチルスルフィド(1216mg、19.57mmol)を加え、次にボロントリフルオリド(2777mg、19.57mmol)を加えた。反応混合物を室温で31時間(暗所で)撹拌した。水およびDCMを加え、相を分離した。有機相を水(×4)で洗浄し、濃縮した。生成物をMeOHに再度溶解させ、室温で20時間攪拌し、その後、水を加え、減圧下でMeOHを除去した。得られた混合物をジエチルエーテル(×2)で抽出し、合わせた有機相を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、生成物(粗生成物776mg)を得た。
【0099】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ9.29(1H、s)、8.75(1H、s)、8.54(1H、d)、7.64(1H、d)、7.33(1H、s)、7.24−7.20(2H、m)、6.97−6.77(4H、m)、5.51(1H、br)、2.48(3H、s)、MS m/z507(M+H)
【0100】
工程6
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−4−({[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]アミノ}カルボニル)−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−N−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(150mg、0.30mmol)を、乾燥DCM(2ml)に懸濁させ、室温でTEA(39mg、0.38mmol)を加えた。得られた混合物を−78℃に冷却し、乾燥DCM(0.5ml)中の3,3,3−トリフルオロ−プロパン−1−スルホニルクロリド(91mg、0.46mmol)を滴下して加えた。−78℃で70分間攪拌した。反応混合物を水で洗浄し、濃縮した。生成物をHPLC(30→100%ACN/0.1M酢酸アンモニウム、40分間)により精製し、生成物を白色の固体として得た(131mg、3段階で収率52%)。
【0101】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ9.29(1H、s)、8.77(1H、s)、8.56(1H、d)、7.66(1H、d)、7.35−7.19(7H、m)、3.51(2H、m)、2.79(2H、m)、2.53(3H、s)。HRMS計算値[C2618ClS+H]:667.041;実測値:667.039。
【0102】
実施例2
4−(2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−4−{[(5−メチルピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
工程1
1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
実施例1、工程3のように調製した1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(3000mg、6.62mmol)をDCM(70ml)中に懸濁させ、オキザリルクロリド(4200mg、33.09mmol)を室温で加え、次に1滴のDMFを加えた。混合物を室温で5分間攪拌し、その後、減圧下で溶媒を留去した。DCM(20ml)中に懸濁させた当該酸クロリドに、5−メチル−ピリジン−2−イルアミン(816mg、7.54mmol)、TEA(890mg、8.80mmol)およびDCM(20ml)の混合物を滴下して加えた。反応混合物を室温で30分間攪拌した。DCMを加え、得られた混合物をHCl(10%、aq)および食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(20−30%EtOAc/ヘプタン)により精製し、生成物を白色の固体として得た(980mg、27%)。
【0103】
H−NMR(400MHz、ピリジン)δ10.11(1H、s)、8.52(1H、s)、8.04(1H、s)、7.40−6.88(13H、m)、4.80(2H、s)、2.39(3H、s)、1.88(3H、s);MS m/z543(M+H)
【0104】
工程2
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(958mg、1.76mmol)を33%HBr/酢酸溶液(25ml)中に懸濁させた。反応混合物を暗所にて室温で1時間攪拌した。エタノールを加え、減圧下溶媒を留去した。残渣をMeOHに再度溶解させ、NaHCO(1M、aq)により中和した。溶媒を留去し、混合物を水/DCMに再度溶解させた。相を分離し、有機相を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、生成物を得た(772mg、97%)。
【0105】
H−NMR(400MHz、ピリジン)δ10.12(1H、s)、8.52(1H、s)、8.03(1H、s)、7.40−6.89(8H、m)、2.42(3H、s)、1.88(3H、s);MS m/z453(M+H)
【0106】
工程3
4−(2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−4−{[(5−メチルピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(150mg、0.33mmol)を乾燥DCM(2ml)中に溶解させ、TEA(44mg、0.43mmol)を室温で加えた。得られた混合物を−78℃に冷却し、乾燥DCM(0.5ml)中の3,3,3−トリフルオロ−プロパン−1−スルホニルクロリド(94mg、0.48mmol)を滴下して加えた。−78℃で80分間攪拌した。反応混合物を水で洗浄し、濃縮した。生成物をHPLC(30→100%ACN/0.1Mアンモニウム、40分間)で精製し、生成物を白色の固体として得た(132mg、65%)。
【0107】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ9.63(1H、s)、8.23(1H、d)、8.11(1H、s)、7.51(1H、d)、7.32−7.17(7H、m)、3.50(2H、m)、2.79(2H、m)、2.53(3H、s)、2.28(3H、s);HRMS計算値[C2621ClS+H]:613.069;実測値:613.070。
【0108】
実施例3
4−(2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−{[(6−フルオロピリジン−3−イル)アミノ]カルボニル}−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
工程1
1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(6−フルオロピリジン−3−イル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
実施例1、工程3のように調製した1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(1000mg、2.21mmol)をDCM(15ml)に懸濁させ、オキサリルクロリド(1400mg、11.03mmol)を室温で加え、次に1滴のDMFを加えた。混合物を室温で5分撹拌し、その後、減圧下溶媒を留去した。DCM(8ml)中に懸濁させた当該酸クロリドに、6−フルオロ−ピリジン−3−イルアミン(297mg、2.65mmol)、TEA(313mg、3.09mmol)およびDCM(7ml)の混合物を滴下して加えた。反応混合物を室温で75分間攪拌した。DCMを加え、得られた混合物をHCl(10%、aq)および食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、生成物(粗生成物1190mg)を得た。
【0109】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ9.24(1H、s)、8.39−8.33(2H、m)、7.39−6.89(13H、m)、5.02(2H、s)、2.49(3H、s);MS m/z547(M+H)
【0110】
工程2
2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(6−フルオロピリジン−3−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(6−フルオロピリジン−3−イル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(1151mg、2.10mmol)を33%HBr/酢酸溶液(25ml)に懸濁させた。反応混合物を暗所にて室温で2時間30分間攪拌した。エタノールを加え、減圧下溶媒を留去した。残渣をメタノールに再度溶解させ、NaHCO(1M、aq)で中和した。溶媒を留去し、混合物を水/DCMに再度溶解させた。相を分離し、有機相を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮した。生成物をHPLC(30→60%ACN/0.1M酢酸アンモニウム、40分間、その後100%ACN)により精製し、生成物を白色の固体として得た(519mg、2段階で収率53%)。
【0111】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ9.14(1H、s)、8.37−8.30(2H、m)、7.34(1H、s)、7.25−7.20(2H、m)、6.96−6.90(3H、m)、6.79−6.77(2H、m)、2.48(3H、s);MS m/z457(M+H)
【0112】
工程3
4−(2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−{[(6−フルオロピリジン−3−イル)アミノ]カルボニル}−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(6−フルオロピリジン−3−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(150mg、0.33mmol)を乾燥DCM(2ml)に懸濁させ、TEA(43mg、0.43mmol)を室温で加えた。得られた混合物を−78℃まで冷却し、乾燥DCM(0.5ml)中の3,3,3−トリフルオロ−プロパン−1−スルホニルクロリド(90mg、0.46mmol)を滴下して加えた。2時間後に3,3,3−トリフルオロ−プロパン−1−スルホニルクロリド(14mg、0.07mmol)をさらに加え、−78℃で2時間30分撹拌した。反応混合物を水で洗浄し、濃縮した。生成物をHPLC(30→100%ACN/0.1M酢酸アンモニウム、35分間)により精製し、生成物を白色の固体として得た(133mg、66%)。
【0113】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ9.10(1H、s)、8.36−8.33(2H、m)、7.35−7.18(7H、m)、6.94−6.91(1H、m)、3.53−3.49(2H、m)、2.85−2.73(2H、m)、2.53(3H、s);HRMS計算値[C2518ClS+H]:617.044;実測値:617.047。
【0114】
実施例4
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネートおよび4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
工程1
1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミドおよび1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
実施例1、工程3のように調製した1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸、(2000mg、4.41mmol)をDCM(100ml)に懸濁させ、オキサリルクロリド(2850mg、22.45mmol)を室温で加え、次にDMFを1滴加えた。混合物を室温で20分間攪拌し、その後溶媒を減圧下留去した。DCM(10ml)中に懸濁させた当該酸クロリドを、cis−2−アミノシクロヘキサノール塩酸塩(816mg、5.38mmol)、1M NaOH(aq)(30ml)およびDCM(30ml)の混合物に滴下して加えた。室温で2時間攪拌し、水を加え、相を分離した。有機相をHCl(0.1M、aq)および食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、ラセミ混合物を得た(2398mg、99%)。
【0115】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.46−7.17(8H、m)、6.99−6.89(4H、m)、5.01(2H、s)、4.12(1H、m)、4.00(1H、m)、2.43(3H、s)、1.76−1.61(6H、m)、1.39(2H、m);MS m/z550(M+H)
【0116】
工程2
2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミドおよび2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミドおよび1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(2384mg、4.33mmol)のラセミ混合物を33%HBr/酢酸(50ml)に懸濁させた。反応混合物を暗所にて室温で1時間攪拌した。エタノールを加え、溶媒を減圧下留去した。残渣をMeOHに再度溶解させ、NaHCO(1M、aq)で中和した。溶媒を留去し、混合物を水/DMFに再度溶解させた。相を分離し、有機相を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮した。残渣をMeOHに再度溶解させ、スプーン一杯のKCOを加え、室温で1時間攪拌し、その後、溶媒を留去した。DCMに再度懸濁させ、HCl(10%、aq)で洗浄し、溶媒を留去した。THFに再度溶解させ、乾燥し、濾過し、濃縮して、ラセミ混合物を得た(粗生成物2103mg)。
【0117】
H−NMR(400MHz、THF)δ8.67(1H、d)、7.68(1H、d)、7.57(1H、s)、7.28−7.09(3H、m)、6.80(2H、d)、3.96−3.89(2H、m)、2.49(3H、s)、1.86−1.35(8H、m);MS m/z460(M+H)
【0118】
工程3
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネートおよび4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミドおよび2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(2000mg、4.34mmol)の混合物を乾燥DCM(30ml)中に懸濁させ、TEA(440mg、4.34mmol)を室温で加えた。得られた混合物を−78℃に冷却し、3,3,3−トリフルオロ−プロパン−1−スルホニルクロリド(854mg、4.34mmol)を滴下して加えた。1時間後および2時間後にTEA(2×(73mg、0.72mmol))および3,3,3−トリフルオロ−プロパン−1−スルホニルクロリド(2×(110mg、0.56mmol))をさらに加え、−78℃で2時間20分撹拌した。反応混合物を水で洗浄し、濃縮した。生成物をHPLC(30→100%ACN/0.1M酢酸アンモニウム、40分間)により精製し、生成物を白色の固体として得た(1311mg、2工程の収率51%)。
【0119】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.45(1H、d)、7.31−7.13(7H、m)、4.13(1H、m)、4.00(1H、m)、3.51−3.47(2H、m)、2.81−2.74(2H、m)、2.46(3H、s)、1.78−1.40(8H、m);HRMS計算値[C2626ClS+H]:620.100;実測値:620.103。
【0120】
実施例5
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネートおよび4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
工程1
1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミドおよび1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
実施例1、工程3のように調製した1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(2000mg、4.41mmol)をDCM(100ml)に懸濁させ、オキサリルクロリド(2800mg、22.06mmol)を室温で加え、次に1滴のDMFを加えた。混合物を室温で35分間撹拌し、その後溶媒を減圧下留去した。DCM(10ml)に懸濁させた酸クロリドを、trans−2−アミノシクロヘキサノール塩酸塩(802mg、5.29mmol)、1M NaOH(aq)(30ml)およびDCM(30ml)の混合物に滴下して加えた。室温で2時間攪拌し、その後、水/DCMを加え、相を分離した。有機相をHCl(10%、aq)および食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、ラセミ混合物を得た(粗生成物、2686mg)。
【0121】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.38−7.24(8H、m)、7.02−6.93(4H、m)、5.02(2H、s)、3.76(1H、m)、3.55(1H、m)、2.47(3H、s)、2.08(2H、m)、1.71(2H、br)、1.39−1.23(4H、m);MS m/z550(M+H)
【0122】
工程2
2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミドおよび2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミドおよび1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(2680mg、4.87mmol)の混合物を、33%HBr/酢酸(60ml)に懸濁させた。反応混合物を暗所にて室温で1時間20分撹拌した。エタノールを加え、溶媒を減圧下留去した。残渣をMeOHに再度溶解させ、NaHCO(1M、aq)で中和した。スプーン一杯のKCOを加え、混合物を室温で1時間攪拌した。溶媒を留去し、得られた混合物をトルエンで抽出し、その後THFで抽出した。合わせた有機相をHCl(10%、aq)および食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮した。生成物をHPLC(30→100%ACN/0.1M 酢酸アンモニウム、40分間)により精製し、白色の固体として生成物を得た(829mg、2工程で収率41%)。
【0123】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.31−7.18(3H、m)、6.82−6.73(4H、m)、4.60(1H、br)、3.79(1H、m)、3.46(1H、m)、2.37(3H、s)、2.09−1.98(2H、m)、1.74−1.71(2H、m)、1.43−1.20(4H、m);MS m/z460(M+H)
【0124】
工程3
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネートおよび4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミドおよび2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(829mg、1.80mmol)を乾燥DCM(10ml)に懸濁させ、TEA(182mg、1.80mmol)を室温で加えた。得られた混合物を−78℃に冷却し、乾燥DCM(1ml)中の3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホニルクロリド(354mg、1.80mmol)を滴下して加えた。―78℃で1時間攪拌した。反応混合物を水で洗浄し、濃縮した。生成物をHPLC(30→100%ACN/0.1M酢酸アンモニウム、40分間)により精製し、白色の固体として生成物を得た(710mg、64%)。
【0125】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.31−7.14(7H、m)、3.79(1H、m)、3.51−3.41(3H、m)、2.81−2.75(2H、m)、2.47(3H、s)、2.07−1.99(2H、m)、1.73−1.71(2H、m)、1.38−1.30(4H、m);HRMS計算値[C2626ClS+H]:620.100、実測値:620.101。
【0126】
実施例6
4−{2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−4−[(ピペリジン−1−イルアミノ)カルボニル]−1H−イミダゾール−1−イル}フェニル 3−フルオロプロパン−1−スルホネート
工程1
1−(4−ベンジルオキシフェニル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸 ピペリジン−1−イルアミド
CHCl(60ml)中の1−(4−ベンジルオキシフェニル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(実施例1、工程3;3.38g、7.5mmol)の溶液に、3滴のDMFを加え、その後オキサリルクロリド(1.3ml、14.9mmol)を加えた。混合物を2時間還流し、室温まで冷却し、乾固するまで濃縮した。残渣をCHCl(50ml)に溶解させ、0℃まで冷却した。トリエチルアミン(2.1ml、14.9mmol)を加え、その後1−アミノピペリジン(0.9ml、8.2mmol)を加え、混合物を室温で2時間攪拌した。水(300ml)を加え、混合物をCHCl(3x100ml)で抽出し、乾燥(NaSO)し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン:EtOAc 1:2、EtOAc)により、2.94g(74%)の標題化合物を白色の固体として得た。
【0127】
H−NMR(CDCl):δ7.5−7.2(8H、m)、7.1−6.9(4H、m)、5.1(2H、s)、3.0−2.7(4H、m)、2.5(3H、s)、1.9−1.7(4H、m)、1.6−1.4(2H、m);MS m/z558(M+Na);HPLC:96.5%。
【0128】
工程2
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸 ピペリジン−1−イルアミド
1−(4−ベンジルオキシフェニル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸 ピペリジン−1−イルアミド(2.78g、5.2mmol)をCHCl(80ml)に溶解させ、0℃に冷却した。三臭化ホウ素溶液(1M CHCl溶液、10.4ml、10.4mmol)を滴下して加え、反応混合物を室温で1時間攪拌した。水(200ml)を加え、溶液をEtOAc(3×200ml)で抽出した。合わせた有機相を乾燥(NaSO)し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン:EtOAc 1:3、EtOAc)により、1.34g(58%)の標題の化合物を白色の固体として得た。
【0129】
H−NMR(CDCl):δ8.6(1H、bs)、7.4−7.1(3H、m)、7.0−6.9(4H、m)、3.0−2.8(4H、m)、2.5(3H、s)、1.8−1.6(4H、m)、1.5−1.3(2H、m)。
【0130】
工程3
4−{2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−4−[(ピペリジン−1−イルアミノ)カルボニル]−1H−イミダゾール−1−イル}フェニル 3−フルオロプロパン−1−スルホネート
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(200mg、0.45mmol)を乾燥DCM(3ml)に懸濁させ、TEA(45mg、0.45mmol)を室温で加えた。得られた混合物を−78℃に冷却し、乾燥DCM(0.5ml)中の3−フルオロ−プロパン−1−スルホニルクロリド(72mg、0.45mmol)を滴下して加えた。1時間40分後に−78℃で3−フルオロ−プロパン−1−スルホニルクロリド(72mg、0.45mmol)を加え、全体で4時間40分後にTEA(55mg、0.54mmol)を加えた。−78℃から室温として反応を一晩継続した。0℃に冷却し、全体で19時間後に、TEA(55mg、0.54mmol)を加え、その後3−フルオロ−プロパン−1−スルホニルクロリド(72mg、0.45mmol)を加えた。全体で20時間後に、反応混合物を水で洗浄し、濃縮した。生成物をHPLC(30→100%ACN/0.1M酢酸アンモニウム、40分間)により精製し、白色の固体として生成物を得た(160mg、63%)。
【0131】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.88(1H、br)、7.29−7.10(7H、m)、4.58(2H、dt)、3.41(2H、t)、2.82(4H、br)、2.45(3H、s)、2.39−2.25(2H、m)、1.72(4H、br)、1.40(2H、br);HRMS計算値[C2527ClFNS+H]:569.119;実測値:569.123。
【0132】
実施例7:
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−4−({[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アミノ}カルボニル)−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
工程1
1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
実施例1、工程3のように調製した1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(1000mg、2.21mmol)をDCM(15ml)中に懸濁させ、オキサリルクロリド(1400mg、11.03mmol)を室温で加え、その後1滴のDMFを加えた。混合物を室温で15分間攪拌し、その後減圧下溶媒を留去した。DCM(15ml)中に懸濁させた当該酸クロリドに、4−トリフルオロメトキシ−フェニルアミン(469mg、2.65mmol)、TEA(313mg、3.09mmol)およびDCM(5ml)の混合物を滴下して加えた。反応混合物を室温で2時間10分撹拌した。DCMを加え、得られた混合物をHCl(10%、aq)および食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、生成物(粗生成物1415mg)を得た。
【0133】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ9.37(1H、br)、7.76−7.74(2H、m)、7.39−7.16(10H、m)、7.05−6.93(4H、m)、5.03(2H、s)、2.50(3H、s);MS m/z612(M+H)
【0134】
工程2
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−N−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−[4−(トリフルオロメトキシ)-フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(1346mg、2.20mmol)を33%HBr酢酸溶液(25ml)中に懸濁させた。反応混合物を暗所にて室温で1時間撹拌した。エタノールを加え、減圧下溶媒を留去した。残渣をMeOHに再度溶解させ、NaHCO(1M、aq)により中和した。溶媒を留去し、混合物を水/DCMに再度溶解させた。相を分離し、有機相を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、生成物を得た(粗生成物1102mg)。
【0135】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.73−7.71(2H、m)、7.39−7.16(5H、m)、6.94−6.76(4H、m)、2.45(3H、s);MS m/z522(M+H)
【0136】
工程3
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−4−({[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アミノ}カルボニル)−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−N−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(150mg、0.29mmol)を乾燥DCM(2ml)に懸濁させ、TEA(38mg、0.37mmol)を室温で加えた。得られた混合物を−78℃に冷却し、乾燥DCM(0.5ml)中の3,3,3−トリフルオロ−プロパン−1−スルホニルクロリド(79mg、0.40mmol)を滴下して加えた。−78℃で70分間攪拌した。反応混合物を水で洗浄し、濃縮した。生成物をHPLC(30→100%ACN/0.1M酢酸アンモニウム、35分間)により精製し、生成物を白色の固体として得た(84mg、3工程の収率43%)。
【0137】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ9.10(1H、s)、7.72−7.70(2H、m)、7.35−7.17(9H、m)、3.52−3.48(2H、m)、2.85−2.73(2H、m)、2.53(3H、s);HRMS計算値[C2719ClS+H]:682.041;実測値:682.040。
【0138】
実施例8
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−(3−ヒドロキシピペリジン−1−イルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル
工程1
1−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−アミド
実施例1,工程3のように調製した1−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(752mg、1.66mmol、1当量)およびチオニルクロリド(20当量)を混合し、得られた混合物を1.5時間還流した。過剰のSOClを減圧下除去し、残渣をトルエンで共沸した。3−ヒドロキシ−1−アミノピペリジン(4当量)をジクロロメタン(15ml)およびTHF(2ml)およびトリエチルアミン(8当量)と混合した。混合物を窒素雰囲気下−20℃まで冷却した。上記の酸クロリドのTHF(5ml)混合物を20分かけて滴下して加えた。得られた混合物を室温までゆっくりと昇温し、一晩攪拌した。NaOH水溶液(1M、5ml)およびメタノール(15ml)を加え、混合物を15分間40℃に加熱した。その後反応混合物をジクロロメタンで50mlに希釈し、水(2×20ml)および食塩水(20ml)で洗浄した。有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧下濃縮した。残渣を、Horizonフラッシュクロマトグラフィー(8%メタノール/ジクロロメタン)、その後逆相HPLC(Kromasil C8、60%アセトニトリル/0.1M酢酸アンモニウムを含む水)により精製した。生成物のフラクションを減圧下濃縮し、その後ジクロロメタンに溶解させ、水、その後食塩水で、数回洗浄した。有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、減圧下濃縮して、標題の化合物を得た(160mg、収率17%)。
【0139】
H−NMR(CDCl):1.41−1.53(m、1H)、1.56−1.71(m、2H)、1.84−1.94(m、1H)、2.41(s、3H)、2.72−2.91(m、3H)、3.03−3.13(m、1H)、3.91−4.01(m,1H)、4.99(s,2H)、6.88(d、2H)、6.97(d、2H)、7.12−7.40(m、8H)、8.06(s、1H);MS:551(M+1)。
【0140】
工程2
2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−アミド
1−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−アミド(160mg、0.29mmol、1当量)およびジメチルスルフィド(5当量)を窒素雰囲気下ジクロロメタン中で混合した。BFxOEt(ボロントリフルオリドエーテレート)(5当量)を滴下して加え、得られた混合物を、継続的に少量のジクロロメタンおよび1,4−ジオキサンを加えながら周囲温度で4日間撹拌した。メタノールを加え、混合物を30分間攪拌し、その後混合物を減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチル(50ml)に溶解させ、水(2×20ml)および食塩水(20ml)で洗浄した。有機層を乾燥(NaSO)し、濾過し、減圧下濃縮して、標題の化合物を白色の固体として得た(127mg、収率95%)。
【0141】
MS:461(M+1)。
工程3
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−4−(3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イルカルバモイル)−5−メチル−イミダゾール−1−イル]−フェニルエステル
2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−アミド(118mg、0.25mmol、1当量)を窒素雰囲気下でジクロロメタン(1ml)、THF(1ml)およびトリエチルアミン(1当量)に溶解させた。溶液を−78℃に冷却し、LC−MSで進行を確認しながら、ジクロロメタン(1ml)中の3,3,3−トリフルオロ−プロパン−1−スルホニルクロリドの溶液をゆっくり加えた。メタノールを加えて反応混合物をクエンチした。反応混合物を減圧下濃縮した。残渣を、逆相HPLC(Kromasil C8、5−100%アセトニトリル/0.1M酢酸アンモニウムを含む水)およびHorizonフラッシュクロマトグラフィー(8%メタノール/ジクロロメタン)により精製した。生成物を凍結乾燥し、標題の化合物を白色の粉末として得た(40mg、収率25%)。
【0142】
H−NMR(MeOH−d):1.23−1.43(m、1H)、1.54−1.95(m、3H)、2.43(s、3H)、2.51−2.74(m、2H)、2.75−2.94(m、3H)、3.01−3.16(m、1H)、3.64−3.78(m、2H)、3.79−3.92(m、1H)、7.28−7.52(m、7H);MS:621(M+1);HPLC−UV:99%。
【0143】
実施例9
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イルカルバモイル)−5−メチル−イミダゾール−1−イル]フェニルエステル
工程1
1−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−アミド
この化合物は、3−ヒドロキシ−1−アミノピペリジンの代わりに4−ヒドロキシ−1−アミノピペリジンを使用して、実施例8、工程1に記載したように調製した。生成物は半固体として得られた(766mg、収率79%)。
【0144】
H−NMR(CDCl):1.81(m、2H)、1.98(m、2H)、2.44(s、3H)、2.77(m、2H)、3.11(m、2H)、3.77(m,1H)、5.01(s、2H)、6.89(d、2H)、6.97(d、2H)、7.16−7.22(m、2H)、7.30−7.40(m、6H)、7.95(s、1H);MS:551(M+1)。
【0145】
工程2
2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1−(4−ヒドロキシ−フェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−アミド
この化合物は、実施例8,工程2に記載したように調製し、白色の固体として得られた(182mg、収率28%)。MS:461(M+1)。
【0146】
工程3
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イルカルバモイル)−5−メチル−イミダゾール−1−イル]フェニルエステル
この化合物は、実施例8、工程3に記載したように調製した。凍結乾燥後に生成物を白色の固体として得た(38mg、収率18%)。
【0147】
H−NMR(MeOH−d):1.46−1.65(m、2H)、1.66−1.82(m、2H)、2.25(s、3H)、2.46−2.77(m、4H)、2.78−2.93(m、2H)、3.42−3.60(m、3H)、7.09−7.35(m、7H);MS:621(M+1);HPLC−UV:99%。
【0148】
実施例10
(−)4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[cis−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
実施例4(1000mg、1.61mmol)からキラルクロマトグラフィー(Chiralpak AD、ヘプタン/IPA 80/20)によりエナンチオマーを分離し、凍結乾燥後に484mg(>99.9%ee)を白色の粉末として得た。
【0149】
[α]20=−10.0(c 1.03、アセトニトリル)。
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.45(1H、d)、7.31−7.13(7H、m)、4.13(1H、m)、4.00(1H、m)、3.51−3.47(2H、m)、2.81−2.74(2H、m)、2.46(3H、s)、1.78−1.40(8H、m);HRMS計算値[C2626ClS+H]:620.100;実測値:620.095。
【0150】
実施例11
2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(2−ヒドロキシシクロヘキシル)アミド
工程1 エチル 2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
実施例1、工程2のエチル 1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(4.82g、10mmol)を80mlのHBr(33%酢酸溶液)に溶解させ、遮光して室温で一晩攪拌した。溶媒を留去し、残渣をエタノールで共沸した。残渣をエタノールに溶解させ、5mlのHCl/ジオキサン溶液(4M)およびMgSOを加え、得られた混合物を2.5時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、濃縮した。残渣をEtOAcに溶解させ、トリエチルアミンで塩基性化した水、その後食塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濃縮し、次の工程に十分な純度のエチル 2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(4.74g)を、褐色の粘稠性油状物として得た。
【0151】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ8.65(br.s、1H)、7.28−7.14(m、3H)、6.88(d、J=8.6Hz、2H)、6.79(d、J=8.6Hz、2H)、4.32(q、J=7.1Hz、2H)、2.43(s、3H)、1.27(t、J=7.1Hz、3H)。
【0152】
工程2 エチル 2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
エチル 2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(978mg、2.5mmol)、3,3,3−トリフルオロ−1−プロパノール(428mg、3.75mmol)およびトリフェニルホスフィン(984mg、3.75mmol)を無水THF(12ml)に溶解させた。その後、DEAD(1.72ml、約40%のトルエン溶液、d=0.95、3.75mmol)を加えた。得られた混合物を加熱し、室温で30時間攪拌し、その後一晩50℃に加熱した。室温に冷却した後に、追加の3,3,3−トリフルオロ−1−プロパノール(428mg、3.75mmol)およびトリフェニルホスフィン(984mg、3.75mmol)、次にジ−tert−ブチル アゾジカルボキシレート(863mg、3.75mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。再び追加の3,3,3−トリフルオロ−1−プロパノール(428mg、3.75mmol)およびトリフェニルホスフィン(984mg、3.75mmol)、次にジ−tert−ブチル アゾジカルボキシレート(863mg、3.75mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。溶媒を留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/EtOAc、10−50%)により精製し、次の変換のために十分な純度でエチル 2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(880mg、1.72mmol、68%)を黄色がかったあわ状物として得た。
【0153】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ7.22−7.16(m、3H)、7.01(d、J=8.7Hz、2H)、6.83(d、J=8.7Hz、2H)、4.40(q、J=7.1 Hz、2H)、4.22−4.10(m、2H)、2.66−2.54(m、2H)、2.40(s、3H)、1.40(t、J=7.1Hz、3H)。
【0154】
工程3 2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
エチル 2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(880mg、1.72mmol)をTHF(15ml)およびEtOH(15ml)の混合物に溶解させ、その後、水(10ml)に溶解させたKOH(1.07g、19mmol)を加え、得られた混合物を50℃で撹拌した。3時間30分後、反応混合物を室温に冷却し、溶媒を留去した。残渣をDCMおよび1N HClの間で分配し、相を分離した後に、水相をさらに二回DCMで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濃縮して、2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(714mg、1.55mmol、90%)を黄色がかったあわ状物として得た。
【0155】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ7.32−7.18(m、3H)、7.00(d、J=8.7Hz、2H)、6.85(d、J=8.7Hz、2H)、4.18−4.14(m、2H)、2.66−2.55(m、2H)、2.42(s、3H)。
【0156】
工程4 2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボニルクロリド
2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(643mg、1.4mmol)をDCM(10ml)に溶解させ、その後、オキサリルクロリド(200μl、2.36mmol)を加え、次にDMF(10μl)を加えた。得られた混合物を90分間室温で撹拌し、その後、溶媒を留去し、残渣をオイルポンプの減圧中で乾燥し、2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボニルクロリド(690mg、1.37mmol、98%)を黄色がかったあわ状物として得て、これをさらなる精製なしで次の工程で使用した。
【0157】
工程5 2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(cis)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
DCM(1ml)中のcis−2−アミノシクロヘキサノール塩酸塩(0.3mmol)およびピリジン(100μl)の混合物に、DCM(1ml)中の粗生成物の2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボニルクロリド(96mg、0.2mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間30分撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO(2ml)で洗浄し、相を分離した後に、フェーズセパレーターを通して濾過した。溶媒を留去し、残渣を、逆相カラムにおいて5〜100%アセトニトリル/0.1M NHAcで溶出する分取HPLCにより精製し、2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(cis)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(46mg、82μmol、41%)を無色の固体として得た。
【0158】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ7.46(d、J=8.2Hz、1H)、7.35−7.22(m、3H)、7.04(d、J=8.7Hz、2H)、6.87(d、J=8.7Hz、2H)、4.21−4.16(m、3H)、4.06−4.04(m、1H)、2.77(s、1H)、2.68−2.60(m、2H)、2.47(s、3H)、1.83−1.43(m、8H);HRMS計算値[C2626Cl+H]:556.1382;実測値:556.1413。
【0159】
実施例12
(+)4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[cis−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
実施例4(1000mg、1.61mmol)からキラルクロマトグラフィー(Chiralpak AD、ヘプタン/IPA 80/20)によりエナンチオマーを分離し、凍結乾燥後に444mg(>99.9%ee)を白色の粉末として得た。
【0160】
[α]20=+9.9(c 1.02、アセトニトリル)
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.45(1H、d)、7.31−7.13(7H、m)、4.13(1H、m)、4.00(1H、m)、3.51−3.47(2H、m)、2.81−2.74(2H、m)、2.46(3H、s)、1.78−1.40(8H、m);HRMS計算値[C2626ClS+H]:620.100;実測値:620.095。
【0161】
実施例13
(+)4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[trans−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
実施例5(535mg、0.86mmol)からキラルクロマトグラフィー(Chiralpak AD、ヘプタン/IPA 85/15)によりエナンチオマーを分離し、凍結乾燥後に207mg(95.5%ee)を白色の粉末として得た。
【0162】
[α]20=+2.8(c 1.05、アセトニトリル)
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.31−7.14(7H、m)、3.79(1H、m)、3.51−3.41(3H、m)、2.81−2.75(2H、m)、2.47(3H、s)、2.07−1.99(2H、m)、1.73−1.71(2H、m)、1.38−1.30(4H、m);HRMS計算値[C2626ClS+H]:620.100;実測値:620.103。
【0163】
実施例14
(−)4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[trans−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
実施例5(535mg、0.86mmol)からキラルクロマトグラフィー(Chiralpak AD、ヘプタン/IPA 85/15)によりエナンチオマーを分離し、凍結乾燥後に220mg(95.6%ee)を白色の固体として得た。
【0164】
[α]20=−2.9(c 1.04、アセトニトリル)
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.31−7.14(7H、m)、3.79(1H、m)、3.51−3.41(3H、m)、2.81−2.75(2H、m)、2.47(3H、s)、2.07−1.99(2H、m)、1.73−1.71(2H、m)、1.38−1.30(4H、m);HRMS計算値[C2626ClS+H]:620.100;実測値:620.096。
【0165】
実施例15
4−[4−({[(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
工程1 N−[(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル]−1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
実施例1、工程3のように調製した1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(2000mg、4.41mmol)をDCM(50ml)に懸濁させて、オキサリルクロリド(2800mg、22.06mmol)を室温で加え、その後DMFを1滴加えた。混合物を室温で30分間攪拌し、その後、減圧下溶媒を留去した。DCM(250ml)に懸濁させた半量の酸クロリド(1040mg、2.20mmol)を、(1R,2S)−シクロヘキサン−1,2−ジアミン(5000mg、43.79mmol)、1M NaOH(aq)(50ml)およびDCM(50ml)の混合物に31時間かけて滴下して加えた。添加の完了後、水を加え、相を分離した。有機層をHCl(10%、aq)および食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、生成物を得た(粗生成物1312mg)。
【0166】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ8.57(2H、br)、7.69(1H、br)、7.37−6.90(12H、m)、5.00(2H、s)、4.41(1H、br)、3.72(1H、br)、2.42(3H、s)、2.18−1.40(8H、m);MS m/z549(M+H)
【0167】
工程2 N−[(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
N−[(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル]−1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(791mg、1.44mmol)をDCM(5ml)中に懸濁させ、ジメチルスルフィド(894mg、14.39mmol)を加え、次に三フッ化ホウ素(2043mg、14.39mmol)を加えた。反応混合物を室温で2.5日(暗所にて)撹拌した。水およびEtOAcを加え、相を分離した。有機相を乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮し、生成物を得た(粗生成物715mg)。
【0168】
MS m/z459(M+H)
工程3 N−[(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル]−1−(4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
N−[(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(715mg、1.56mmol)をDCM(15ml)に懸濁させ、TEA(987mg、9.76mmol)を加え、次にTBDMSCl(985mg、6.53mmol)を加えた。反応混合物を室温で22時間攪拌した。DCMおよび水を加え、相を分離した。有機相を乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、生成物を油状物として得た(粗生成物1140mg)。
【0169】
MS m/z573(M+H)
工程4 tert−ブチル [(1R,2S)−2−({[1−(4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−イル]カルボニル}アミノ)シクロヘキシル]カーバメート
N−[(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル]−1−(4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(1140mg、1.99mmol)をTHF(10ml)に懸濁させ、(Boc)O(444mg、2.03mmol)を加えた。反応混合物を室温で4時間攪拌し、その後、溶媒を減圧下留去し、残渣をDCMに再度溶解させた。有機相を水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc;9:1、その後0:10)により精製し、生成物を得た(620mg、4段階で収率70%)。
【0170】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.27(1H、m)、7.11−6.98(3H、m)、6.75−6.58(4H、m)、5.01(1H、br)、4.16(1H、br)、3.68(1H、br)、2.28(3H、s)、1.63−1.34(8H、m)、1.22(9H、s)、0.77(9H、s)、0.00(6H、s);MS m/z673(M+H)
【0171】
工程5 tert−ブチル [(1R,2S)−2−({[2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−イル]カルボニル}アミノ)シクロヘキシル]カーバメート
tert−ブチル [(1R,2S)−2−({[1−(4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−イル]カルボニル}アミノ)シクロヘキシル]カーバメート(610mg、0.91mmol)を乾燥THF(3ml)に溶解させ、TBAF(1.0M THF溶液)(237mg、0.91mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間45分撹拌した。溶媒を留去し、残渣をDCMに再度溶解させ、水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮した。残渣をEtOAcに再度溶解させ、シリカゲルを加えた。シリカゲルの塊を通して懸濁液を濾過し、EtOAcで溶出した。溶媒を留去し、生成物を得た(粗生成物529mg)。
【0172】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.35(1H、m)、7.21−7.08(3H、m)、6.81−6.67(4H、m)、5.06(1H、br)、4.23(1H、br)、3.80(1H、br)、2.32(3H、s)、1.69−1.33(8H、m)、1.31(9H、s);MS m/z559(M+H)
【0173】
工程6 4−[4−[({(1S,2R)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}アミノ)カルボニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
tert−ブチル [(1R,2S)−2−({[2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−イル]カルボニル}アミノ)シクロヘキシル]カーバメート(506mg、0.91mmol)を乾燥DCM(6ml)に懸濁させ、TEA(110mg、1.09mmol)を室温で加えた。得られた混合物を−78℃に冷却し、乾燥DCM(0.2ml)中の3,3,3−トリフルオロ−プロパン−1−スルホニルクロリド(181mg、0.92mmol)を滴下して加えた。1.5時間および2.5時間後に3,3,3−トリフルオロ−プロパン−1−スルホニルクロリド(2×43mg、0.22mmol)をさらに加えて、−78℃で3時間攪拌した。反応混合物を水で洗浄し、濃縮し、生成物を得た(粗生成物655mg)。
【0174】
MS m/z719(M+H)
工程7 4−[4−({[(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
MeOH(10ml)中の4−[4−[({(1S,2R)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキシル}-アミノ)カルボニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート(655mg、0.91mmol)の懸濁液に、0℃で、チオニルクロリドのMeOH溶液(−40℃でMeOH(10ml)にチオニルクロリド(5414mg、45.51mmol)を滴下して加えることにより調製した)を加えた。添加後、氷浴を取り外した。反応混合物を室温で1時間攪拌し、その後、溶媒を留去した。生成物をHPLC(30→100%ACN(0.1%のギ酸を含む)/0.1%ギ酸(aq)、40分間)により精製した。ACNを留去し、得られた混合物をDCMで抽出した。有機相をNaHCO(1M)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、生成物をわずかに黄色の固体として得た(315mg、3工程で収率56%)。
【0175】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.51(1H、m)、7.32−7.13(7H、m)、4.14(1H、br)、3.50−3.46(2H、m)、3.11(1H、br)、2.81−2.74(2H、m)、2.47(3H、s)、1.71−1.44(8H、m);HRMS計算値[C2627ClS+H]:619.116;実測値:667.122。
【0176】
実施例16
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[(1S,2R)−2−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
工程1 1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1S,2R)−2−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
実施例15、工程1のように調製したACN(10ml)中のN−[(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル]−1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(493mg、0.90mmol)に、36%ホルムアルデヒド(135mg、4.49mmol)および水素化ホウ素ナトリウム(75mg、1.97mmol)を少しずつ加えた。2.5時間後に水素化ホウ素ナトリウム(77mg、2.04mmol)、3.5時間後に36%ホルムアルデヒド(67mg、2.24mmol)、18.5時間後に36%ホルムアルデヒド(67mg、2.24mmol)および水素化ホウ素ナトリウム(77mg、2.04mmol)(4.5時間、温度を40℃に昇温した)、23時間後に室温で酢酸(1.85ml)、28時間後に36%ホルムアルデヒド(135mg、4.49mmol)、その後水素化シアノホウ素ナトリウム(112mg、1.78mmol)、42時間後に36%ホルムアルデヒド(135mg、4.49mmol)、その後水素化シアノホウ素ナトリウム(126mg、2.01mmol)を加えて、懸濁液を室温で2日間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、1M NaOH(aq)および食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮した。残渣をHPLC(30→100%ACN/0.1M酢酸アンモニウム、30分間)により精製した。ACNを留去し、得られた混合物をDCMで抽出し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮し、生成物を得た(163mg、32%)。
【0177】
MS m/z577(M+H)
工程2 2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1S,2R)−2−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1S,2R)−2−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(163mg、0.28mmol)をDCM(2ml)に懸濁させ、ジメチルスルフィド(351mg、5.64mmol)を加え、次に三フッ化ホウ素(801mg、5.64mmol)を加えた。17時間後にジメチルスルフィド(176mg、2.82mmol)および三フッ化ホウ素(401mg、2.82mmol)をさらに加えて、反応混合物を室温で2日間攪拌した(暗所)。水およびDCMを加え、相を分離した。有機相を水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、生成物を得た(粗生成物104mg)。
【0178】
MS m/z487(M+H)
工程3 4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[(1S,2R)−2−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ}-カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(1S,2R)−2−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(104mg、0.21mmol)を乾燥DCM(1.5ml)に懸濁させ、TEA(26mg、0.26mmol)を室温で加えた。得られた混合物を−78℃に冷却し、乾燥DCM(0.5ml)中の3,3,3−トリフルオロ−プロパン−1−スルホニルクロリド(50mg、0.26mmol)を滴下して加えた。2時間後および4時間後に3,3,3−トリフルオロ−プロパン−1−スルホニルクロリド(2×50mg、0.26mmol)を、4時間後にTEA(26mg、0.26mmol)をさらに加え、−78℃で6.5時間撹拌した。反応混合物を水で洗浄し、濃縮した。残渣をHPLC(30→100%ACN(0.1%ギ酸)/0.1%ギ酸(aq)、40分間)により精製し、凍結乾燥した。生成物をDCMに溶解させ、NaHCO(1M)および水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、生成物をわずかに黄色の油状物として得た(37mg、2工程で収率20%)。
【0179】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.54(1H、m)、7.38−7.16(7H、m)、4.56(1H、br)、3.54−3.51(2H、m)、2.84−2.79(2H、m)、2.51(3H、s)、2.31(6H、s)、2.22(1H、m)、2.09−1.98(2H、m)、1.82(1H、m)、1.52−1.27(5H、m);HRMS計算値[C2831ClS+H]:647.147;実測値:647.147。
【0180】
実施例17
2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
実施例11、工程5に記載したように、ピペリジン−1−アミン塩酸塩を使用して調製し、2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミドを無色の固体として得た(45mg、83μmol、41%)。
【0181】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ7.90(s、1H)、7.35−7.22(m、3H)、7.04(d、J=8.7Hz、2H)、6.86(d、J=8.7Hz、2H)、4.21−4.17(m、2H)、2.90−2.86(m、4H)、2.68−2.60(m、2H)、2.47(s、3H)、1.80−1.75(m、4H)、1.47−1.43(m、2H);HRMS計算値[C2525Cl+H]:541.1385;実測値:541.1366。
【0182】
工程1 エチル 2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
実施例1、工程2のように調製したエチル 1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(4.82g、10mmol)をHBr(33%酢酸溶液、80ml)に溶解させ、遮光下室温で一晩攪拌した。溶媒を留去し、残渣をエタノールで共沸した。残渣をエタノールに溶解させ、HCl/ジオキサン溶液(4M、5ml)およびMgSOを加え、得られた混合物を2.5時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、濃縮した。残渣をEtOAcに溶解させ、トリエチルアミンで塩基性化した水、次に食塩水で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮し、次の工程のために十分な純度で、エチル 2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(4.74g)を褐色で粘稠の油状物として得た。
【0183】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ8.65(br.s、1H)、7.28−7.14(m、3H)、6.88(d、J=8.6Hz、2H)、6.79(d、J=8.6Hz、2H)、4.32(q、J=7.1Hz、2H)、2.43(s、3H)、1.27(t、J=7.1Hz、3H)。
【0184】
工程2 エチル 2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
エチル 2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(978mg、2.5mmol)、3,3,3−トリフルオロ−1−プロパノール(428mg、3.75mmol)およびトリフェニルホスフィン(984mg、3.75mmol)を無水THF(12ml)に溶解させた。その後DEAD(約40%のトルエン溶液、1.72ml、d=0.95、3.75mmol)を加えた。得られた混合物を昇温し、室温で30時間撹拌し、その後、50℃で一晩加熱した。室温まで冷却後、追加の3,3,3−トリフルオロ−1−プロパノール(428mg、3.75mmol)およびトリフェニルホスフィン(984mg、3.75mmol)、次にジ−tert−ブチル アゾジカルボキシレート(863mg、3.75mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。再び追加の3,3,3−トリフルオロ−1−プロパノール(428mg、3.75mmol)およびトリフェニルホスフィン(984mg、3.75mmol)、次にジ−tert−ブチル アゾジカルボキシレート(863mg、3.75mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。溶媒を留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/EtOAc、10−50%)により精製し、次の変換のために十分な純度で、エチル 2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(880mg、1.72mmol、68%)を黄色がかったあわ状物として得た。
【0185】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ7.22−7.16(m、3H)、7.01(d、J=8.7Hz、2H)、6.83(d、J=8.7Hz、2H)、4.40(q、J=7.1Hz、2H)、4.22−4.10(m、2H)、2.66−2.54(m、2H)、2.40(s、3H)、1.40(t、J=7.1Hz、3H)。
【0186】
工程3 2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
エチル 2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(880mg、1.72mmol)をTHF(15ml)およびEtOH(15ml)の混合液に溶解させ、その後、水(10ml)に溶解させたKOH(1.07g、19mmol)を加え、得られた混合物を50℃で撹拌した。3時間30分後、反応混合物を室温まで冷却し、溶媒を留去した。残渣をDCMと1N HClの間で分配させ、相の分離後に水相をDCMでさらに2回抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濃縮して、2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(714mg、1.55mmol、90%)を黄色がかったあわ状物として得た。
【0187】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ7.32−7.18(m、3H)、7.00(d、J=8.7Hz、2H)、6.85(d、J=8.7Hz、2H)、4.18−4.14(m、2H)、2.66−2.55(m、2H)、2.42(s、3H)。
【0188】
工程3 2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボニルクロリド
2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(643mg、1.4mmol)をDCM(10ml)に溶解させ、その後、オキサリルクロリド(200μl、2.36mmol)を加え、次にDMF(10μl)を加えた。得られた混合物を室温で90分間攪拌し、その後、溶媒を留去し、残渣をオイルポンプの減圧で乾燥し、2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボニルクロリド(690mg、1.37mmol、98%)を黄色がかった油状物として得て、これをさらなる精製なしで次の工程に使用した。
【0189】
工程4 2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
DCM(1ml)中のピペリジン−1−アミン塩酸塩(0.3mmol)およびピリジン(100μl)に、DCM(1ml)中の粗生成物の2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボニルクロリド(96mg、0.2mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間30分間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO(2ml)で洗浄し、相の分離後にフェーズセパレーターを通して濾過した。溶媒を留去し、残渣を、逆相カラムで5〜100%アセトニトリル/0.1M NHAcで溶出させる分取HPLCにより精製し、2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(45mg、83μmol、41%)を無色の固体として得た。
【0190】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ7.90(s、1H)、7.35−7.22(m、3H)、7.04(d、J=8.7Hz、2H)、6.86(d、J=8.7Hz、2H)、4.21−4.17(m、2H)、2.90−2.86(m、4H)、2.68−2.60(m、2H)、2.47(s、3H)、1.80−1.75(m、4H)、1.47−1.43(m、2H);HRMS計算値[C2525Cl+H]:541.1385;実測値:541.1366。
【0191】
実施例18
N−シクロヘキシル−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
実施例11、工程5に記載したように、シクロヘキシルアミンを使用して調製し、N−シクロヘキシル−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(53mg、98μmol、49%)を無色の固体として得た。
【0192】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ7.35−7.22(m、3H)、7.11(d、J=8.4Hz、1H)、7.04(d、J=8.7Hz、2H)、6.87(d、J=8.7Hz、2H)、4.21−4.17(m、2H)、4.00−3.93(m、1H)、2.69−2.60(m、2H)、2.48(s、3H)、2.05−2.02(m、2H)、1.80−1.76(m、2H)、1.68−1.64(m、1H)、1.47−1.38(m、2H)、1.36−1.16(m、3H);HRMS計算値[C2626Cl+H]:540.1432;実測値:540.1409。
【0193】
実施例19
2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
実施例11、工程5に記載したとおり、4,4−ジフルオロシクロヘキシルアミンを使用して調製し、2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(65mg、112μmol、56%)を無色の固体として得た。
【0194】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ7.36−7.22(m、3H)、7.15(d、J=8.2Hz、1H)、7.05(d、J=8.7Hz、2H)、6.87(d、J=8.7Hz、2H)、4.21−4.18(m、2H)、4.11−4.09(m、1H)、2.69−2.60(m、2H)、2.48(s、3H)、2.16−2.09(m、4H)、1.98−1.86(m、2H)、1.73−1.66(m、2H);HRMS計算値[C2624Cl+H]:576.1244;実測値:576.1238。
【0195】
実施例20
2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
実施例11、工程5に記載したように、2−アミノ−5−ピコリンを使用して調製し、2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(30mg、54μmol、27%)を無色の固体として得た。
【0196】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ9.68(s、1H)、8.27(d、J=8.3Hz、1H)、8.15(s、1H)、7.56−7.53(m、1H)、7.36−7.23(m、3H)、7.07(d、J=8.7Hz、2H)、6.89(d、J=8.7Hz、2H)、4.22−4.19(m、2H)、2.70−2.61(m、2H)、2.53(s、3H)、2.32(s、3H);HRMS計算値[C2621Cl+H]:549.1072;実測値:549.1080。
【0197】
実施例21
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
工程1 エチル 2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
実施例11、工程1のエチル 2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(978mg、2.5mmol)、3−フルオロプロパン−1−オール(293mg、3.75mmol)およびトリフェニルホスフィン(984mg、3.75mmol)を無水THF(9ml)に溶解させ、その後DEAD(約40%のトルエン溶液、1.72ml、d=0.95、3.75mmol)を加えた。得られた混合物を昇温し、室温で一晩攪拌した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/EtOAc、20−40%)により精製した。生成物を含むフラクションを合わせ、濃縮した。残渣をDCMに溶解させ、その後同量のヘキサンを加えた。得られた固体を濾別し、濾液を濃縮して、約90%の純度のエチル 2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(1.07g、2.14mmol、85%)を無色のあわ状物として得て、これをさらなる精製なしで次の変換に使用した。
【0198】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ7.35−7.20(m、3H)、7.03(d、J=8.7Hz、2H)、6.87(d、J=8.7Hz、2H)、4.73−4.60(m、2H)、4.44(q、J=7.1Hz、2H)、4.11−4.07(m、2H)、2.44(s、3H)、2.24−2.13(m、2H)、1.44(t、J=7.1Hz、3H)。
【0199】
工程2 2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
エチル 2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(1.07g、2.14mmol、約90%の純度)をTHF(20ml)およびEtOH(20ml)の混合液に溶解させ、その後、水(10ml)に溶解させたKOH(1.40g、25mmol)を加え、得られた混合物を50℃で撹拌した。3時間30分後、反応混合物を室温に冷却し、溶媒を留去した。残渣をDCMおよび1N HClの間で分配させ、相の分離後に水層をDCMで、およびEtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濃縮して、次の工程のために十分な純度の2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(856mg、1.82mmol、85%)を黄色がかったあわ状物として得た。
【0200】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ7.35−7.22(m、3H)、7.04(d、J=8.7Hz、2H)、6.88(d、J=8.7Hz、2H)、4.72−4.60(m、2H)、4.12−4.09(m、2H)、2.46(s、3H)、2.25−2.14(m、2H)。
【0201】
工程3 2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボニルクロリド
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(732mg、1.55mmol)をDCM(20ml)に溶解させ、その後、オキサリルクロリド(200μl、2.36mmol)を加え、次にDMF(10μl)を加えた。得られた混合物を室温で90分間攪拌し、その後、溶媒を留去し、残渣をオイルポンプで乾燥し、2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボニルクロリド(680mg、1.55mmol、99%)を黄色がかったあわ状物として得て、これをさらなる精製なしで次の工程に使用した。
【0202】
工程4 2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
DCM(2ml)中のピペリジン−1−アミン塩酸塩(0.39mmol)およびピリジン(100μl)の混合液に、DCM(2ml)中の粗生成物の2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボニルクロリド(115mg、0.26mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO(2ml)で洗浄し、相の分離後にフェーズセパレーターを通して濾過した。溶媒を留去し、残渣を、逆相カラムで5〜100%アセトニトリル/0.1M NHAcにより溶出させる分取HPLCにより精製し、2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(74mg、146μmol、56%)を無色の固体として得た。
【0203】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ7.90(s、1H)、7.35−7.22(m、3H)、7.00(d、J=8.7Hz、2H)、6.87(d、J=8.7Hz、2H)、4.72−4.60(m、2H)、4.11−4.08(m、2H)、2.89−2.86(m、4H)、2.47(s、3H)、2.24−2.13(m、2H)、1.80−1.75(m、4H)、1.47−1.43(m、2H);HRMS計算値[C2527ClFN+H]:505.1573;実測値:505.1572。
【0204】
実施例22
N−シクロヘキシル−2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
実施例21、工程4に記載したように、シクロヘキシルアミンをアミン成分として使用して調製し、N−シクロヘキシル−2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(43mg、85μmol、32%)を無色の固体として得た。
【0205】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ7.35−7.21(m、3H)、7.11(d、J=8.2Hz、1H)、7.02(d、J=8.7Hz、2H)、6.86(d、J=8.7Hz、2H)、4.72−4.60(m、2H)、4.11−4.08(m、2H)、4.00−3.93(m、1H)、2.48(s、3H)、2.35−2.13(m、2H)、2.06−2.02(m、2H)、1.80−1.76(m、2H)、1.68−1.65(m、1H)、1.47−1.38(m、2H)、1.32−1.17(m、3H);HRMS計算値[C2628ClFN+H]:504.1621;実測値:504.1642。
【0206】
実施例23
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−N−[(cis)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
実施例21、工程4に記載したように、cis−2−アミノシクロヘキサノール塩酸塩をアミン成分として使用して調製し、2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−N−[(cis)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(58mg、111μmol、43%)を無色の固体として得た。
【0207】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ7.46(d、J=8.2Hz、1H)、7.35−7.22(m、3H)、7.02(d、J=8.7Hz、2H)、6.86(d、J=8.7Hz、2H)、4.72−4.60(m、2H)、4.20−4.16(m、1H)、4.11−4.08(m、2H)、4.06−4.03(m、1H)、2.78−2.76(m、1H)、2.47(s、3H)、2.13−2.24(m、2H)、1.85−1.66(m、6H)、1.49−1.42(m、2H);HRMS計算値[C2628ClFN+H]:520.1570;実測値:520.1573。
【0208】
実施例24
2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
実施例21、工程4に記載したように、4,4−ジフルオロシクロヘキシルアミンをアミン成分として使用して調製し、2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(59mg、109μmol、42%)を無色の固体として得た。
【0209】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ7.35−7.22(m、3H)、7.14(d、J=8.2Hz、1H)、7.02(d、J=8.7Hz、2H)、6.86(d、J=8.7Hz、2H)、4.72−4.60(m、2H)、4.11−4.08(m、3H)、2.48(s、3H)、2.24−2.09(m、6H)、1.99−1.86(m、2H)、1.73−1.65(m、2H);HRMS計算値[C2626Cl+H]:540.1432;実測値:540.1416。
【0210】
実施例25
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
実施例21、工程4に記載したように、2−アミノ−5−ピコリンをアミン成分と使用して調製し、2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(16mg、31μmol、12%)を無色の固体として得た。
【0211】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ9.68(s、1H)、8.28(d、J=8.3Hz、1H)、8.14(d、J=2.2Hz、1H)、7.56−7.53(m、1H)、7.35−7.23(m、3H)、7.04(d、J=8.7Hz、2H)、6.89(d、J=8.7Hz、2H)、4.73−4.60(m、2H)、4.12−4.09(m、2H)、2.53(s、3H)、2.32(s、3H)、2.25−2.14(m、2H);HRMS計算値[C2623ClFN+H]:513.1260;実測値:513.1260。
【0212】
実施例26
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[cis−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
工程1 1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(3−ヒドロキシシクロヘキシル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
実施例1、工程3のように調製した1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(2000mg、4.41mmol)をDCM(50ml)に懸濁させ、オキサリルクロリド(2800mg、22.06mmol)を室温で加え、次に一滴のDMFを加えた。混合物を室温で15分間攪拌し、その後、溶媒を減圧下留去した。DCM(10ml)中に懸濁させた酸クロリドを、3−アミノシクロヘキサノール(610mg、5.29mmol)、1M NaOH(aq)(30ml)およびDCM(30ml)の混合物に滴下して加えた。3−アミノシクロヘキサノールを1時間25分後(67mg、0.58mmol)および1時間45分後(58mg、0.50mmol)にさらに加え、室温で2時間攪拌した。水/DCMを加え、相を分離した。有機相をHCl(10%、aq)および食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、生成物(粗生成物2790mg)を得た。
【0213】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.40−7.16(8H、m)、7.03−6.88(4H、m)、5.01(2H、s)、4.44−4.32(0.5H、m)、4.18−4.11(0.5H、m)、4.06−3.94(0.5H、m)、3.76−3.66(0.5H、m)、2.46(3H、s)、2.03−1.10(8H、m);MS m/z550(M+H)
【0214】
工程2 2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(3−ヒドロキシシクロヘキシル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(3−ヒドロキシシクロヘキシル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(2790mg、5.07mmol)をDCM(50ml)に懸濁させ、ジメチルスルフィド(3149mg、50.68mmol)を加え、次に三フッ化ホウ素ジエチルエーテレート(5771mg、50.68mmol)を加えた。16時間後にジメチルスルフィド(3149mg、50.68mmol)および三フッ化ホウ素(5771mg、50.68mmol)をさらに加えて、反応混合物を室温(暗所)で36時間攪拌した。溶媒を留去し、残渣をEtOAc/水に再度溶解させた。相を分離し、有機相を乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、生成物(粗生成物2540mg)を得た。
【0215】
MS m/z460(M+H)
工程3 4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[cis−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(3−ヒドロキシシクロヘキシル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(2527mg、5.49mmol)を乾燥DCM(20ml)に懸濁させ、TEA(667mg、6.59mmol)を室温で加えた。反応混合物を−78℃に冷却し、3,3,3−トリフルオロ−プロパン−1−スルホニルクロリド(1295mg、6.59mmol)を滴下して加えた。−78℃で2時間45分撹拌した。反応混合物を室温とし、水で洗浄し、濃縮した。立体異性体を、HPLC(30→100%ACN/0.1M酢酸アンモニウム)により分離し、cis−ヒドロキシシクロヘキシルを得た(152mg、3工程で5.6%)。
【0216】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.41−7.11(7H、m)、4.08−3.94(1H、m)、3.80−3.69(1H、m)、3.53−3.45(2H、m)、2.85−2.71(2H、m)、2.48(3H、s)、2.33−2.24(1H、m)、1.99−1.88(2H、m)、1.86−1.77(1H、m)、1.44−1.15(4H、m);HRMS計算値[C2626ClS+H]:620.100;実測値:620.102。
【0217】
実施例27
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[trans−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
実施例26、工程3に記載したように、標題の化合物を白色の固体として得た(205mg、3工程で7.5%)。
【0218】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.33−7.06(7H、m)、4.43−4.32(1H、m)、4.15−4.08(1H、m)、3.52−3.45(2H、m)、2.86−2.71(2H、m)、2.47(3H、s)、2.02−1.33(8H、m);HRMS計算値[C2626ClS+H]:620.100;実測値:620.103。
【0219】
実施例28
4−{2−(2−クロロフェニル)−4−[(シクロヘキシルアミノ)カルボニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル}フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
工程1 N−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−クロロベンゼンカルボキシイミダミド
雰囲気下、[4−(ベンジルオキシ)フェニル]アミン塩酸塩(5000mg、21.21mmol)をTHF(25ml、乾燥)に懸濁させ、ベージュの懸濁液を−10℃に冷却した。エチルマグネシウムブロミド(44.5ml、1M THF溶液)を加え、添加後冷却浴を取り外した。20分後、反応混合物は透明になり、THF(25ml、乾燥)に溶解させた2−クロロベンゾニトリル(2923mg、21.25mmol)を10分間滴下して加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。水(50ml)を注意深く加え、THF/水混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、生成物をベージュの固体として得た(粗生成物7287mg)。
【0220】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.61−7.47(1H、m)、7.44−7.22(8H、m)、6.99−6.79(4H、m)、5.00(2H、s);MS m/z 337(M+H)
【0221】
工程2 エチル 1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2−クロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
N−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−クロロベンゼンカルボキシイミダミド(7263mg、21.56mmol)をTHF(60ml)に溶解させ、炭酸カリウム(2980mg、21.56mmol)を加えた。反応混合物を10分間撹拌した後に、エチル 3−ブロモ−2−オキソブタノエート(5449mg、26.07mmol)を1時間かけて滴下して加えた。反応混合物を週末の間、室温で撹拌した。析出物が形成し、当該懸濁液は明黄色であった。白色の析出物を濾別し、濾液を減圧下濃縮した。残渣を酢酸(60ml)に溶解させ、1時間15分還流した。反応混合物を室温で撹拌しながら一晩放置した。水を加え、生成物をEtOAcで抽出した。有機相をNaHCO(飽和)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、生成物(粗生成物6381mg)を得た。
【0222】
MS m/z447(M+H)
工程3 1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2−クロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
エチル 1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2−クロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(6381mg、14.28mmol)をTHF(60ml)に溶解させ、水(30ml)に溶解させたLiOH(1368mg、57.11mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、その後、水(30ml)に溶解させたNaOH(2284mg、57.11mmol)を加えた。室温で合計2時間後に、THFを減圧下留去し、エタノール(90ml)を加えた。懸濁液を80℃で25分間加熱し、その後エタノールを減圧下留去した。水を加え、混合物をHCl(aq、10%)で酸性化し、形成した析出物を濾過により回収し、DCMに再度溶解させ、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、生成物を得た(粗生成物2380mg)。
【0223】
MS m/z419(M+H)
工程4 2,2,2−トリクロロエチル 1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2−クロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2−クロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(2380mg、5.68mmol)をDCM(60ml)に溶解させ、オキサリルクロリド(3606mg、28.41mmol)を室温で加え、次にDMFを1滴加えたところガスが発生した。混合物を室温で35分間攪拌し、その後溶媒を留去した。酸クロリドをDCM(20ml)に溶解させ、β−トリクロロエタノール(933mg、6.25mmol)を加え、次にDIPEA(881mg、6.82mmol)およびDMAP(69mg、0.57mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌し、その後反応混合物をDCMで希釈し、水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、生成物を得た(粗生成物3357mg)。
【0224】
MS m/z549(M+H)
工程5 2,2,2−トリクロロエチル 2−(2−クロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
2,2,2−トリクロロエチル 1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2−クロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(3357mg、6.10mmol)を1時間かけて33%HBr酢酸溶液(50ml)に溶解させた(出発物質が非常に粘稠なため)。室温でさらに15分間攪拌した後に、エタノール(約50ml)を反応混合物に加え、溶媒を減圧下留去した。生成物をMeOHに再度溶解させ、NaHCO(1M、aq)で中和した。溶媒を留去し、混合物をDCM/食塩水に溶解させた。相を分離し、水相をDCMで抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、生成物を得た(粗生成物1800mg)。
【0225】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.29−7.06(4H、m)、6.89−6.64(4H、m)、4.95(2H、s)、2.43(3H、s);MS m/z459(M+H)
【0226】
工程6 2,2,2−トリクロロエチル 2−(2−クロロフェニル)−5−メチル−1−(4−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ}フェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
2,2,2−トリクロロエチル 2−(2−クロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(921mg、2.00mmol)を乾燥DCM(20ml)に懸濁させ、TEA(243mg、2.40mmol)を室温で加えた。得られた混合物を−78℃に冷却し、3,3,3−トリフルオロ−プロパン−1−スルホニルクロリド(440mg、2.24mmol)を滴下して加えた。反応混合物を−78℃で2時間攪拌した。混合物を室温で反応させ、水を加え、フェーズセパレーターで有機相を分離し、濃縮して、生成物を得た(粗生成物1320mg)。
【0227】
MS m/z 619(M+H)
工程7 2−(2−クロロフェニル)−5−メチル−1−(4−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ}フェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
2,2,2−トリクロロエチル 2−(2−クロロフェニル)−5−メチル−1−(4−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ}フェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(1294mg、2.09mmol)を酢酸(20ml)に溶解させ、亜鉛粉末(810mg、12.39mmol)を加えた。3時間後に亜鉛粉末(213mg、3.26mmol)をさらに加え、反応混合物を室温で4時間攪拌した。DCMを加え、混合物をセライトを通して濾過し、濃縮した。残渣をDCMに再度溶解させ、1M HCl(aq)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮し、トルエンで2回共沸し、生成物を得た(粗生成物804mg)。
【0228】
MS m/z489(M+H)
工程8 4−[4−(クロロカルボニル)−2−(2−クロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
2−(2−クロロフェニル)−5−メチル−1−(4−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ}フェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(809mg、1.65mmol)をDCM(25ml)に溶解させ、オキサリルクロリド(1050mg、8.27mmol)を室温で加え、次にDMFを1滴加えたところ、それによりガスが発生した。反応混合物を室温で45分間攪拌し、その後、溶媒を留去して、生成物を得た(粗生成物840mg)。
【0229】
工程9 4−{2−(2−クロロフェニル)−4−[(シクロヘキシルアミノ)カルボニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル}フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
DCM(5ml)中に懸濁させた4−[4−(クロロカルボニル)−2−(2−クロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート(279mg、0.55mmol)を、シクロヘキシルアミン(70mg、0.71mmol)、1M NaOH(10ml)およびDCM(5ml)の混合物に滴下して加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、その後、水/DMFを加え、層を分離した。有機相をHCl(0.1M、aq)で洗浄し、濃縮した。生成物をHPLC(30→100%ACN/0.1M酢酸アンモニウム)により精製し、生成物を白色の固体として得た(107mg、9工程で収率5.2%)。
【0230】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.38−7.08(8H、m)、3.99−3.87(1H、m)、3.50−3.42(2H、m)、2.83−2.69(2H、m)、2.49(3H、s)、2.04−1.96(2H、m)、1.79−1.69(2H、m)、1.66−1.58(1H、m)、1.44−1.10(5H、m);HRMS計算値[C2627ClFS+H]:570.144;実測値:570.142。
【0231】
実施例29
4−[2−(2−クロロフェニル)−4−({[cis−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
DCM(5ml)中に懸濁させた、実施例28、工程8のように調製した4−[4−(クロロカルボニル)−2−(2−クロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート(279mg、0.55mmol)を、cis−2−アミノシクロヘキサノール塩酸塩(101mg、0.67mmol)、1M NaOH(10ml)およびDCM(5ml)の混合物に滴下して加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、その後、水/DCMを加え、相を分離した。有機相をHCl(0.1M、aq)で洗浄し、濃縮した。生成物をHPLC(30→100%ACN/0.1M酢酸アンモニウム)により精製し、生成物を白色の固体として得た(89mg、9工程の収率4.2%)。
【0232】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.48−7.13(8H、m)、4.18−4.08(1H、m)、4.04−3.99(1H、m)、3.48−3.44(2H、m)、2.83−2.68(2H、m)、2.48(3H、s)、1.82−1.32(8H、m);HRMS計算値[C2627ClFS+H]:586.139;実測値:586.137。
【0233】
実施例30
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
ピペリジン−1−アミン塩酸塩をアミン成分として使用して、実施例21、工程4のように調製し、2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(74mg、146μmol、56%)を無色の固体として得た。
【0234】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ7.90(s、1H)、7.35−7.22(m、3H)、7.00(d、J=8.7Hz、2H)、6.87(d、J=8.7Hz、2H)、4.72−4.60(m、2H)、4.11−4.08(m、2H)、2.89−2.86(m、4H)、2.47(s、3H)、2.24−2.13(m、2H)、1.80−1.75(m、4H)、1.47−1.43(m、2H);HRMS計算値[C2527ClFN+H]:505.1573;実測値:505.1572。
【0235】
実施例31
2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(cis)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド
cis−2−アミノシクロヘキサノール塩酸塩をアミン成分として使用して、実施例17、工程4のように調製し、2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(cis)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド(46mg、82μmol、41%)を無色の固体として得た。
【0236】
H−NMR(500MHz、CDCl)δ7.46(d、J=8.2Hz、1H)、7.35−7.22(m、3H)、7.04(d、J=8.7Hz、2H)、6.87(d、J=8.7Hz、2H)、4.21−4.16(m、3H)、4.06−4.04(m、1H)、2.77(s、1H)、2.68−2.60(m、2H)、2.47(s、3H)、1.83−1.43(m、8H);HRMS計算値[C2626Cl+H]:556.1382;実測値:556.1413。
【0237】
実施例32
4−{2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−[(4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルバモイル]−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル}フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
工程1 2,2,2−トリクロロエチル 1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
実施例1、工程3の1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(10.00g、22.06mmol)をDCM(210ml)に溶解させ、オキサリルクロリド(18.45g、145.36mmol)を加え、次にDMFを数滴加えた。混合物を2時間攪拌し、その後、溶媒を留去した。残渣をDCM(80ml)に溶解させ、0℃で2,2,2−トリクロロエタノール(3.63g、24.27mmol)を加え、次にDIPEA(3.42g、26.47mmol)を加えた。DIPEAの添加後に氷浴を取り外し、1時間40分後にDMAP(279mg、2.28mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、生成物を得た(粗生成物14.87g)。
【0238】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.40−7.14(8H、m)、7.04−6.98(2H、m)、6.94−6.88(2H、m)、5.01(4H、s)、2.45(3H、s);MS m/z583(M+H)
【0239】
工程2 2,2,2−トリクロロエチル 2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
2,2,2−トリクロロエチル 1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(粗生成物14.77g)を33%HBr酢酸溶液(200ml)に溶解させ、出発物質が非常に粘稠であるため、1時間30分を要した。さらに1時間室温で撹拌した後に、反応混合物を0℃に冷却し、エタノールを加えた。混合物を10分間攪拌し、その後、溶媒を留去した。残渣をMeOHに再度溶解させ、NaHCO(1M、aq)で中和した。溶媒を留去し、混合物をDCMに再度溶解した。有機相を食塩水および水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、生成物を得た(10.36g、2工程で95%)。
【0240】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ8.63(1H、br)、7.25−7.08(3H、m)、6.86−6.68(4H、m)、4.95(2H、s)、2.43(3H、s);MS m/z493(M+H)
【0241】
工程3 2,2,2−トリクロロエチル 2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−(4−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ}フェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート
2,2,2−トリクロロエチル 2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(5.01g、10.13mmol)を窒素雰囲気下、乾燥DCM(100ml)に懸濁させ、TEA(1.23g、12.16mmol)を室温で加えた。得られた反応混合物を−78℃に冷却し、3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホニルクロリド(2.19g、11.14mmol)を滴下して加えた。2時間後に3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホニルクロリド(0.28g、1.43mmol)をさらに加え、反応混合物を−78℃で3時間攪拌した。水を加え、相をフェーズセパレーターで分離した。有機相を濃縮し、生成物を得た(6.43g、97%)。
【0242】
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.37−7.15(7H、m)、5.01(2H、s)、3.53−3.45(2H、m)、2.84−2.70(2H、m)、2.48(3H、s);MS m/z653(M+H)
【0243】
工程4 2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−(4−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ}フェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸
2,2,2−トリクロロエチル 2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−(4−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ}フェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(6.43g、9.82mmol)を酢酸(100ml)に溶解させ、亜鉛粉末(9.74g、148.91mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌し、その後、セライトを通して濾過し、濃縮した。残渣をDCMに再度溶解させ、0.1M HCl(aq)で洗浄し、乾燥し、濾過し、濃縮して、生成物(粗生成物5.28g)を得た。MS m/z523(M+H)
【0244】
工程5 4−{2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−[(4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルバモイル]−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル}フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート
2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−(4−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)スルホニル]オキシ}フェニル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(粗生成物528mg)をDCM(25ml)に溶解させ、オキサリルクロリド(641mg、5.00mmol)を加えた。添加の直後に析出物が形成し、さらにDCM(15ml)を加え、次に数滴のDMFを加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、その後、さらにオキサリルクロリド(641mg、5.00mmol)を加えた。さらに10分後、溶媒を留去した。粗生成物の半分をDCM(5ml)に懸濁させ、4−アミノシクロヘキサノール(74mg、0.64mmol)、1M NaOH(10ml)およびDCM(5ml)の混合物に滴下して加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌し、その後、水/DCMを加え、相を分離した。有機相をHCl(0.1M、aq)で洗浄し、濃縮した。生成物をHPLCにより精製し、凍結乾燥後に標題の化合物を白色の固体として得た(164mg、2工程で54%)。
【0245】
この生成物をシス、トランス異性体の混合物であった。
H−NMR(400MHz、CDCl)δ7.33−6.98(7H、m)、4.07−3.86(1.5H、m)、3.67−3.54(0.5H、m)、3.52−3.44(2H、m)、2.85−2.71(2H、m)、2.47(3H、s)、2.12−1.95(2H、m)、1.82−1.66(4H、m)、1.49−1.26(2H、m);HRMS計算値[C2626ClS+H]:620.100;実測値:620.100。
【0246】
実施例33〜45
既に記載した方法と類似の方法により、以下の化合物を調製する:
実施例33 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル
実施例34 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノフェニル)−4−(1−ヒドロキシメチル−3−メチルブチルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル
実施例35 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[4−((2−アミノシクロヘキシルカルバモイル)−2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル
実施例36 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−4−(3−ジメチルアミノシクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル
実施例37 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−4−((1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル
実施例38 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノフェニル)−4−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル
実施例39 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−4−(3−ヒドロキシシクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル
実施例40 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(2−クロロフェニル)−4−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル
実施例41 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(2−クロロフェニル)−4−(4,4−ジフルオロ−シクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル
実施例42 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−5−メチル−4−(ピペリジン−1−イルカルバモイル)イミダゾール−1−イル]フェニルエステル
実施例43 2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(3−ヒドロキシシクロヘキシル)アミド
実施例44 3−フルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−((1S,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル
実施例45 4,4,4−トリフルオロブタン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−4−(1−エチル−ブチルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル
【0247】
【化5】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

[式中、Rは基RO−を表し、ここで、Rは、1以上のフルオロにより置換されたC3−7アルキル基を表し、またはRは、1以上のフルオロにより置換されたC3−7アルキルスルホニル基を表し;
は、C1−4アルキル基、フルオロ、クロロまたはシアノを表し、ここで、n>1の場合、各々のRは独立に選択され;
はHを表し;および
は、a)1以上の以下の基:ヒドロキシ、フルオロ、アミノ、モノまたはジC1−3アルキルアミノ、により置換されていてもよいシクロヘキシル;b)1以上のヒドロキシにより置換されたピペリジノ;c)無置換のピペリジノ(但し、以下の条件の1つが適用される場合のみ:Rは3−フルオロプロピルスルホニルオキシまたは3,3,3−トリフルオロプロポキシまたは3−フルオロプロポキシの場合、または少なくとも1つのRがメチルを表す場合);d)1以上のトリフルオロメトキシにより置換されたフェニル;e)1以上の以下の基:C1−4アルキル基、トリフルオロメチル、またはフルオロ、により置換されたピリジル(但し、Rは、5−トリフルオロメチル−2−ピリジルではない);またはf)1以上のヒドロキシにより置換されていてもよいC4−9アルキル基;を表し;
nは、1、2または3である]
の化合物、または医薬として許容なその塩。
【請求項2】
が、1以上のフルオロにより置換された(C−Cアルキル)スルホニルオキシ基を表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が、1以上のフルオロにより置換された(C−Cアルコキシ)基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
が、クロロ、フルオロ、シアノまたはメチルであり、nが1または2である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
が、1以上の以下の基:ヒドロキシ、フルオロ、アミノ、モノまたはジC1−3アルキルアミノ、により置換されたシクロヘキシルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
が、1以上のヒドロキシにより置換されたピペリジノである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
が、無置換のピペリジノ(但し、以下の条件の1つが適用される場合のみ:Rは3−フルオロプロピルスルホニルオキシまたは3,3,3−トリフルオロプロポキシまたは3−フルオロプロポキシの場合、または少なくとも1つのRがメチルを表す場合)である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
が、1以上のトリフルオロメトキシにより置換されたフェニルである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
が、1以上の以下の基:C1−4アルキル基;トリフルオロメチル;またはフルオロ;により置換されたピリジルである(但し、Rは、5−トリフルオロメチル−2−ピリジルではない)、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
が、1以上のヒドロキシにより置換されていてもよいC4−7アルキル基である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
1以上の以下の化合物:
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−4−({[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]アミノ}カルボニル)−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−(2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−4−{[(5−メチルピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−(2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−{[(6−フルオロピリジン−3−イル)アミノ]カルボニル}−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[(1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;および
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[(1R,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[(1S,2S)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[(1R,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−{2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−4−[(ピペリジン−1−イルアミノ)カルボニル]−1H−イミダゾール−1−イル}フェニル 3−フルオロプロパン−1−スルホネート;
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−4−({[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アミノ}カルボニル)−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−(3−ヒドロキシピペリジン−1−イルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イルカルバモイル)−5−メチル−イミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
(−)4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[cis−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(2−ヒドロキシシクロヘキシル)アミド;
(+)4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[cis−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
(+)4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[trans−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
(−)4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[trans−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−[4−({[(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[(1S,2R)−2−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
N−シクロヘキシル−2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
N−シクロヘキシル−2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−N−[(cis)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−N−(5−メチルピリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[cis−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−({[trans−3−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−{2−(2−クロロフェニル)−4−[(シクロヘキシルアミノ)カルボニル]−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル}フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
4−[2−(2−クロロフェニル)−4−({[cis−2−ヒドロキシシクロヘキシル]アミノ}カルボニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル]フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−[4−(3−フルオロプロポキシ)フェニル]−5−メチル−N−ピペリジン−1−イル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−N−[(cis)−2−ヒドロキシシクロヘキシル]−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボキサミド;
4−{2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−[(4−ヒドロキシシクロヘキシル)カルバモイル]−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル}フェニル 3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホネート;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−4−(4,4−ジフルオロシクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノフェニル)−4−(1−ヒドロキシメチル−3−メチルブチルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[4−((2−アミノシクロヘキシルカルバモイル)−2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−4−(3−ジメチルアミノシクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−4−((1S,2R)−2−ヒドロキシシクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノフェニル)−4−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−4−(3−ヒドロキシシクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(2−クロロフェニル)−4−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(2−クロロフェニル)−4−(4,4−ジフルオロ−シクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
3,3,3−トリフルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−5−メチル−4−(ピペリジン−1−イルカルバモイル)イミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−5−メチル−1−[4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(3−ヒドロキシシクロヘキシル)アミド;
3−フルオロプロパン−1−スルホン酸 4−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−((1S,2R)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル
4,4,4−トリフルオロブタン−1−スルホン酸 4−[2−(3−シアノ−5−フルオロフェニル)−4−(1−エチル−ブチルカルバモイル)−5−メチルイミダゾール−1−イル]フェニルエステル;
および医薬として許容なその塩
から選択される化合物。
【請求項12】
医薬として使用するための、請求項1〜11のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
【請求項13】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の式Iの化合物、および医薬として許容なアジュバント、希釈剤または担体を含む、医薬組成物。
【請求項14】
肥満、精神疾患(精神障害、統合失調症、躁鬱病、不安神経症、不安−抑鬱障害、うつ病、認識力障害、記憶障害、強迫神経症、拒食症、多食症、注意障害、てんかん、および関連する状態を含む)、ならびに神経障害(認知症、神経障害、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病およびアルツハイマー病を含む)、免疫障害、心臓血管障害、生殖障害および内分泌障害、敗血症ショック、呼吸系および胃腸系に関連する疾患、長期の乱用、依存症および/または再発の兆候の治療または予防のための医薬の製造における請求項1〜11に記載の化合物の使用。
【請求項15】
肥満、精神疾患、精神障害、統合失調症、躁鬱病、不安神経症、不安−抑鬱障害、うつ病、認識力障害、記憶障害、強迫神経症、拒食症、多食症、注意障害、てんかん、および関連する状態、神経障害、神経障害、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病およびアルツハイマー病、免疫障害、心臓血管障害、生殖障害および内分泌障害、敗血症ショック、呼吸系および胃腸系に関連する疾患、長期の乱用、依存症および/または再発の兆候の処置方法であって、それを必要とする患者に、薬理学的有効量の請求項1〜11のいずれか1項に記載の式Iの化合物を投与することを含む、前記方法。
【請求項16】
肥満の処置において使用するための、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物の製造方法であって、式II
【化2】

[式中、R、R、Rおよびnは、既に定義されたとおりである]
の化合物と、基R1A−X(ここで、R1Aは、R1AOがRを表すような基であり、Xは脱離基を表す)とを、−25〜150℃の範囲の温度で、不活性溶媒の存在下で、場合によっては塩基の存在下で、反応させることを含む、前記方法。
【請求項18】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物の製造方法であって、式III
【化3】

[式中、R、Rおよびnは、既に定義したとおりであり、RはHまたはC1−6アルキル基を表す]
の化合物と、式IV
NH IV
[式中、RおよびRは、既に定義したとおりである]
の化合物またはその塩とを、R10がC1−6アルキル基の場合は、不活性溶媒中で、ルイス酸の存在下で、−25〜150℃の範囲の温度で;あるいはR10がHの場合は、式IIIの化合物を塩素化剤と反応させて、その後、生成した酸クロリドを式IVのアミンと不活性溶媒中で、塩基の存在下、−25〜150℃の範囲の温度で、反応させることを含む前記方法。

【公表番号】特表2009−507908(P2009−507908A)
【公表日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−530600(P2008−530600)
【出願日】平成18年9月12日(2006.9.12)
【国際出願番号】PCT/GB2006/003358
【国際公開番号】WO2007/031721
【国際公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】