説明

DCアーク故障を検出及び制御するための方法及び装置

DCアーク故障を管理するための方法及び装置。この方法の少なくとも一部分は、少なくとも1つのプロセッサを含むコントローラにより遂行される。一実施形態において、この方法は、電力コンバータの信号のシグネチャを分析し、そのシグネチャの分析に基づいて、アーク故障が存在するかどうか決定することを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示の実施形態は、再生可能エネルギー発電システムに関し、より詳細には、光電池(PV)システムのDC回路における直列及び並列のDCアーク故障(arc fault)を検出するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]商用電源が入手できない野外のリモートキャビンや衛星のような遠隔用途の多くでは、歴史的に、ソーラーモジュールが配備されている。設置コストが高いために、ソーラーモジュールは、他の電源選択肢が利用できる限り、発電をする経済的な選択肢ではなかった。しかしながら、エネルギー需要の世界的な成長が、エネルギーコストの永続的な増加を招いている。加えて、今や、発電のために現在使用されている化石エネルギー備蓄が急速に欠乏することが充分に立証されている。従来の商業的発電に対する障害がこのように増大することで、ソーラーモジュールは、追求すべきより魅力的な選択肢となっている。
【0003】
[0003]ソーラーモジュール又は光電池(PV)モジュールは、受けた日光からのエネルギーを直流(DC)へ変換する。PVモジュールは、それが発生する電気的エネルギーを蓄積することができず、従って、エネルギーは、バッテリ又は揚水式水力発電蓄積装置のようなエネルギー蓄積システムへ消散されるか、或いは負荷によって消散されねばならない。発生されたエネルギーを使用するための1つの選択肢は、インバータを使用して、DC電流を交流(AC)へ変換し、そのAC電流を商用送電網に接続することである。このような分散型発電(DG)により発生された電力は、民間の電力会社へ販売することもできるし、又はローカル負荷によるローカル電力消費を相殺するように使用することもできる。
【0004】
[0004]このようなDC/AC電力変換中の潜在的な安全性の危険を軽減するため、PVシステムのDC回路は、しばしば、ヒューズで保護されねばならず、また、特定のシステム設計制約に従わねばならない。加えて、接地故障検出及び遮断回路がしばしば必要とされる。このような保護手段は、DC/DC電力コンバータにも使用される。しかしながら、これらの保護手段は、電力変換(即ち、DC/DC又はDC/AC電力変換)中に信頼性のある検出も、DCアーク故障の軽減も与えない。このようなアークは、非常に危険である。というのは、PVモジュールが光を照射され続ける限り、DC PVシステムが短絡又はアーク発生回路にエネルギーを与え続けて、潜在的に火災を招くことになるからである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[0005]それ故、直列及び並列のDCアーク故障を自動的に検出して、それらのアークを消すための方法及び装置が要望される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[0006]本発明の実施形態は、一般的に、DCアーク故障を管理するための方法及び装置に係る。この方法の少なくとも一部分は、少なくとも1つのプロセッサを備えたコントローラにより遂行される。1つの実施形態において、この方法は、電力コンバータの信号のシグネチャ(特性)を分析し、そのシグネチャの分析に基づいて、アーク故障が存在するかどうか決定することを含む。
【0007】
[0007]本発明の前述した特徴を詳細に理解できるように、簡単に概要を上述した本発明を、幾つかが添付図面に例示された実施形態に関して、以下に詳細に説明する。しかしながら、添付図面は、本発明の典型的な実施形態のみを例示したもので、従って、本発明の範囲は、それに限定されるものではなく、本発明は、他の等しく有効な実施形態も包含できることに注意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の1つ以上の実施形態によりソーラー発電によるDC電力をAC電力へと変換するためのシステムのブロック図である。
【図2】本発明の1つ以上の実施形態による電力コンバータのブロック図である。
【図3】本発明の1つ以上の実施形態により電力変換システムにおいてDCアーク故障を識別し、管理するための方法のフローチャートである。
【図4】本発明の1つ以上の実施形態により電力変換システムにおいて電力の変化に基づくDCアーク故障を識別するための方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0012]図1は、本発明の1つ以上の実施形態によりソーラー発電によるDC電力をAC電力に変換するためのシステム100のブロック図である。この図は、多数の考えられるシステム構成のうちの1つの変形例を示すに過ぎない。本発明は、種々の環境及びシステムにおいて機能することができる。
【0010】
[0013]システム100は、全体的に電力コンバータ102と称される複数の電力コンバータ102、102、・・・102と、全体的にPVモジュール104と称される複数のPVモジュール104、104、・・・104と、ACバス106と、ロードセンター(load center:給電所)108とを備えている。各電力コンバータ102、102、・・・102の2つの入力端子は、それに対応するPVモジュール104、104、・・・104の2つの出力端子に接続され、即ち電力コンバータ102及びPVモジュール104は、1対1の対応関係で接続される。
【0011】
[0014]各電力コンバータ102は、図2を参照して以下に述べるように、PVモジュール104により発生されたDC電力をAC電力(即ち、電流)へ変換するために、DC/ACインバータモジュールに接続されたDC/DCコンバータモジュールを備え、或いはまた、単一段コンバータでDCをACに直接変換してもよい。電力コンバータ102は、ACバス106に接続され、このバスはロードセンター108に接続される。ある実施形態では、ロードセンター108は、商用AC送電網配電システム(送電網)からの到来電力ラインとACバス106との間の接続部を収容する。それに加えて又はそれとは別に、ACバス106は、バッテリベース(又は他のエネルギー蓄積源)インバータ及び/又は回転機発電機により調整されてもよい。電力コンバータ102は、AC送電網電圧と同相のAC電流をメーターアウトし、また、システム100は、発生されたAC電力を、ロードセンター108を経て送電網に接続する。それに加えて又はそれとは別に、発生されたAC電力は、ロードセンター108を経て商業用及び/又は住宅用システムに直接供給されてもよいし、及び/又は後で使用するために蓄積されてもよい(例えば、バッテリ、加熱水、ハイドロポンプ、HO/水素変換等を使用して)。
【0012】
[0015]別の実施形態では、電力コンバータ102は、DC/DCコンバータを含まなくてもよく(即ち、電力コンバータ102は、単一段のDC/ACインバータを含み)、各PVモジュール104と各電力コンバータ102との間に個別のDC/DCコンバータが接続されてもよい(即ち、電力コンバータ/PVモジュールの対当たり1つのDC/DCコンバータ)。他の実施形態では、電力コンバータ102の各々は、PVモジュール104により発生されたDC電力を異なる電圧のDCに変換するためのDC/DCコンバータとしてもよい。このような他の実施形態では、電力コンバータ102からの変換されたDC電力は、商業用及び/又は住宅用DCシステムに供給されてもよく、及び/又は発生されたエネルギーは、例えば、蓄積バッテリに蓄積されてもよい。
【0013】
[0016]更に別の実施形態では、直列及び/又は並列構成で接続された複数のPVモジュール104が単一の電力コンバータ102に接続されてもよい。例えば、システム100のPVモジュール104は、このPVモジュール104からのDC電力をAC電力に変換する単一の集中型電力コンバータ102(即ち、集中型インバータ)に接続されてもよい。このような別の実施形態では、PVモジュール104と集中型電力コンバータ102との間にDC/DCコンバータが接続されてもよく、或いはまた、集中型電力コンバータ102は、PVモジュール104によって発生されたDC電力を異なる電圧のDCへ変換するDC/DCコンバータでよい。DCをACに変換するための前記構成は、いずれも、ある実施形態では、単一のDC/ACコンバータ(即ち、単一段のDC/ACコンバータ)で構成されてもよい。
【0014】
[0017]行われる電力変換を制御するために、電力コンバータ102は、PVモジュール104からのDC電流及び電圧、並びに電力コンバータ102により発生されたAC電流及び電圧の1つ以上を(例えば、数マイクロ秒から数十ミリ秒の範囲の間隔で)測定する。本発明の1つ以上の実施形態によれば、電力コンバータ102は、以下に詳細に述べるように、測定されたデータの少なくとも一部分を使用して、DCアーク故障が存在するかどうか決定し、そのようなアーク故障を制御することができる。ある実施形態では、電力コンバータ102の1つ以上の信号(例えば、DC電流、DC電圧、AC電流、AC電圧、DC電力、AC電力、そのようないずれかの信号の導関数、そのような信号のいずれかの組み合わせ等)に基づく1つ以上のシグネチャを分析して、DCアーク故障が存在するかどうか決定することができる。DCアーク故障は、電力コンバータの入力端子にわたる又は電力コンバータ102のDC/DCコンバータモジュールの出力端子にわたる並列アークで構成される。或いはまた、DCアーク故障は、例えば、PVモジュール出力端子の1つと、接続された電力コンバータモジュール入力端子との間、或いは電力コンバータのDC/DCコンバータモジュールの出力端子と、接続されたDC/ACインバータモジュールの端子との間の直列アークからなる。
【0015】
[0018]図2は、本発明の1つ以上の実施形態による電力コンバータ102のブロック図である。電力コンバータ102は、電力コンバータ回路202、コントローラ204、DC電流サンプラー206、DC電圧サンプラー208、AC電流サンプラー210、AC電圧サンプラー212、及びDC入力短絡メカニズム228を備えている。
【0016】
[0019]電力コンバータ回路202は、DC/DCコンバータモジュール230及びDC/ACインバータモジュール232を備えている。DC/DCコンバータモジュール230は、2つの入力端子を経てPVモジュール104に接続されると共に、2つの出力端子を経てDC/ACインバータモジュール232の2つの入力端子に接続され、このDC/ACインバータモジュール232は、更に、2つの出力端子を経てロードセンター108に接続される。DC/DCコンバータモジュール230及びDC/ACインバータモジュール232は、各々、コントローラ204に接続される。DC/DCコンバータモジュール230及びDC/ACインバータモジュール232は、コントローラ204からの制御信号に各々基づいて、PVモジュール104からのDC電力を第2のDC電力へ変換し、次いで、AC電力へ変換するように機能する。従って、電力コンバータ回路202は、PVモジュール104から受け取ったDC電流をAC電流へ変換し、コントローラ204は、当該規格で要求されるように、発生されたAC出力電流を送電網と同相で注入するように、電力コンバータ回路202の動作を制御し駆動する。
【0017】
[0020]DC電流サンプラー206は、電力コンバータ回路202の入力端子に接続され、DC電圧サンプラー208は、電力コンバータ回路202の2つの入力端子にまたがって接続される。AC電流サンプラー210は、電力コンバータ回路202の出力端子に接続され、AC電圧サンプラー212は、電力コンバータ回路202の2つの出力端子にまたがって接続される。DC電流サンプラー206、DC電圧サンプラー208、AC電流サンプラー210、及びAC電圧サンプラー212は、各々、コントローラ204に接続される。更に、DC入力短絡メカニズム228は、電力コンバータ回路の2つの入力端子にまたがって接続されると共に、コントローラ204に接続される。
【0018】
[0021]コントローラ204は、少なくとも1つの中央処理ユニット(CPU)214を備え、これは、サポート回路216及びメモリ218に接続される。CPU214は、従来一般に入手できる1つ以上のマイクロプロセッサ又はデジタル信号プロセッサ(DSP)で構成され、それに加えて又はそれとは別に、CPU214は、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)を含んでもよい。サポートカイロ216は、CPU214の機能を促進するのに使用される良く知られた回路である。このような回路は、キャッシュ、電源、クロック回路、バス、ネットワークカード、入力/出力(I/O)回路等を含むが、これに限定されない。コントローラ204は、特定のソフトウェアを実行するときに、本発明の種々の実施形態を遂行するための特殊目的プロセッサとなる汎用プロセッサを使用して具現化されてもよい。
【0019】
[0022]メモリ218は、ランダムアクセスメモリ、リードオンリメモリ、取り外し可能なディスクメモリ、フラッシュメモリ、及びこれらの形式のメモリの種々の組み合わせを含む。メモリ218はメインメモリとも称され、キャッシュメモリ又はバッファメモリとして一部分使用されてもよい。メモリ218は、一般的に、コントローラ204のオペレーティングシステム(OS)220を記憶する。このOS220は、これに限定されないが、Linux、リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)等の多数の商業的に入手できるオペレーティングシステムの1つでよい。
【0020】
[0023]メモリ218は、電力コンバータ回路202の動作を制御するためのコンバータ制御モジュール222のような種々の形態のアプリケーションソフトウェアを記憶することができる。コンバータ制御モジュール222は、サンプリングされたDC及びACの電流及び電圧値を受け取り、そのようなデータを使用して、電力コンバータ回路202のための制御及びスイッチング信号を与えることができる。更に、メモリ218は、以下に詳細に述べるように、データを記憶するためのデータベース224と、DCアーク故障を決定し管理する(例えば、直列又は並列のアーク形式を決定し、電圧及び電流特性等を決定する)ための波形処理モジュール226も備えている。データベース224は、電力変換に関連したデータ、及び/又は波形処理モジュール226によって遂行される処理に関連したデータ、例えば、サンプリングされたDC及びAC電圧及び電流値、計算された電流及び/又は電圧勾配、時間に伴う電流及び/又は電圧勾配の計算された変化、DCアーク故障事象の決定に使用する1つ以上のスレッシュホールド、DCアーク故障事象のインターバル、電圧及び電流の相関等を記憶することができる。ある実施形態では、コンバータ制御モジュール222、データベース224、及び/又は波形処理モジュール226、又はその一部分は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はその組み合わせで具現化されてもよい。
【0021】
[0024]電力コンバータ回路202による電力発生の制御の一部分として、DC電流サンプラー206及びDC電圧サンプラー208は、PVモジュール104により発生されたDC電流及び電圧を各々サンプリングし、そしてそのようにサンプリングされたDC電流及び電圧値をコントローラ204に与える。加えて、AC電流サンプラー210及びAC電圧サンプラー212は、電力コンバータ回路202の出力においてAC電流及び電圧を各々サンプリングし、そしてそのようにサンプリングされたAC電流及び電圧値をコントローラ204に与える。各サンプラーへの入力信号は、例えば、慣習的なアナログフィルタ技術、デジタル信号処理、又は同様の技術を経てフィルタリングされると共に、標準的なA/D技術を使用してアナログ/デジタル(A/D)変換が行われる。それにより得られるDC電流、DC電圧、AC電流及びAC電圧の瞬時値又はサンプルは、以下に述べるように、DCアーク故障が存在するかどうか決定する際に波形処理モジュール226により使用するためにデータベース224にデジタルで記憶される。
【0022】
[0025]本発明の1つ以上の実施形態によれば、波形処理モジュール226は、時間に伴うDC回路電流及び電圧を特徴付けるDC電流及び電圧シグネチャを各々定義するサンプリングされたDC電流及び電圧値を使用して、DCアーク故障の発生を決定する。サンプリングされたデータから望ましからぬアーチファクトをフィルタリングして、電圧及び電流値の動的な振舞い並びにそれらの互いの関係を量子化することにより、サンプリングされた電流及び電圧値からアーク故障の特性を抽出することができる。ある実施形態では、波形処理モジュール226は、例えば、一般的にはミリ秒(msec)ごとであるが、マイクロ秒(μsec)ごとの頻度で、DC電圧及び電圧サンプルの少なくとも一部分により定義されたDC電流及び電圧シグネチャを分析して、アーク故障を識別する。このような分析のために、サンプリングされた電流及び/又は電圧値は、例えば、約1msecの期間にわたって平均化することができる。他の実施形態では、シグネチャは、より高い又はより低い頻度で更新分析されてもよい。ある実施形態では、波形処理モジュール226は、少なくとも数十マイクロ秒ないし数ミリ秒のデータを分析して、DCアーク故障(即ち、直列アーク又は並列アーク)を指示する特性を識別することができる。
【0023】
[0026]1つ以上の別の実施形態では、サンプリングされたDC電圧及びサンプリングされたAC電流により各々定義されたDC電圧及びAC電流シグネチャを使用して、DCアーク故障の存在を決定する(電流及び電圧の両シグネチャを使用してアーク故障の存在を決定する)ことができる。
【0024】
[0027]DCアーク故障を識別するために、波形処理モジュール226は、潜在的なDCアーク故障を指示する極性変化又は急速な勾配変化(例えば、ある実施形態では、0.1アンペア/マイクロ秒程度)についてDC電流シグネチャを分析する。通常の動作状態(即ち、アーク故障なし)中には、DC電流極性が常に正でなければならず、且つDC電流の勾配の変化は、通常、電力コンバータ102の指令された出力電流の変化によるものであり、電流極性の速い変化、又は指令された出力電流の変化によるものでない勾配の変化は、アーク故障によるものである疑いがある。ゆっくりした変化は、光照度の変化によるものであり、アーク故障として検出されない。潜在的なDCアーク故障が識別された場合には、波形処理モジュール226がDC電流シグネチャをDC電圧シグネチャと比較し、例えば、DC電流及び電圧が、電力コンバータ102の指令された出力電流の変化の結果ではない一致及び極性について分析される。このような比較に基づき、DCアーク故障シグネチャの一致が存在する(即ち、DC電流及び/又はDC電圧シグネチャの1つ以上の特性がDCアーク故障を表している)と決定された場合には、DC電流極性を使用して、DC回路が直列のアーク事象に遭遇したか並列のアーク事象に遭遇したか区別する。ある実施形態では、時間に伴う電流及び/又は電圧の最大変化のような電流及び/又は電圧の変化に基づいてDCアーク故障シグネチャの一致を決定することができる。
【0025】
[0028]DC電流の極性が正のままである場合は、直列アークが発生しており、波形処理モジュール226は、電力コンバータ102が電力の発生を中止するようにさせる。DC電流の極性が負になった場合には、潜在的に並列アークが発生している。通常の動作中、即ちアーク故障が存在しないときには、DC電流の極性が常に正でなければならない。しかしながら、並列アークが発生するときには、1ミリ秒程度の時間中に多量の負の電流が発生する(例えば、電力コンバータのDC入力にまたがって配置された1つ以上のキャパシタの激しい放電のために、このような放電は、直列アークの場合には生じない)。DC電流の極性が負であるという決定の結果として、波形処理モジュール226は、コントローラ204を駆動して、電力コンバータ102による電力の発生を禁止すると共に、電力コンバータ回路202に対する入力にまたがって短絡回路を与えるDC入力短絡メカニズム228をロックする。実際上、並列アークが生じたことを検証するために、波形処理モジュール226は、DC電流シグネチャを、例えば、スレッシュホールドとの比較により決定されるDC電流変動(例えば、通常の動作状態の場合より著しく急速な電流の変化)について分析する。特定のdi/dtは、電力コンバータ102の入力特性と相互作用するDC電源のDCワイヤ延長長さ、通常のDC電圧、及び電力定格に依存し、即ち(例えば、スレッシュホールドに比して)通常の制御メカニズムを越えるdi/dtは、アーク故障を表し得る。DC電流が変動しない場合には、並列アークが確認され、DC入力短絡メカニズム228は、ロックされたままとなる。DC電流が変動する場合には、アークが直列アークであり、波形処理モジュール226は、コントローラ204を駆動して、DC入力短絡メカニズム228をアンロックする(即ち、DC端子をオープンする)が、電力の発生はそのまま停止し続ける。
【0026】
[0029]ある実施形態では、電力コンバータ102は、アークの検出及び電力発生の終了に続いて、例えば、数分程度の時間の後に、電力コンバータ102を再スタートして電力発生を再開するよう試みるための自動再スタート技術を使用することができる。電力コンバータ102は、アーク故障が存続するか又は繰り返される場合に電力発生の終了状態を持続する前にこのような再スタートを1回以上試みることができる。
【0027】
[0030]1つ以上の別の実施形態では、DCアーク故障の発生は、サンプリングされたDC電流及び電圧データから又はサンプリングされたAC電流及びDC電圧データから発生される電力シグネチャに基づいて決定することができる。
【0028】
[0031]図3は、本発明の1つ以上の実施形態による電力コンバータシステムにおいてDCアーク故障を識別し管理するための方法300のフローチャートである。以下に述べる実施形態のような幾つかの実施形態では、電力コンバータシステムは、1つ以上のPVモジュールに接続されたDC/ACインバータのような1つ以上の電力コンバータを備えている。このような実施形態において、DC/ACインバータは、各々、DC/DCコンバータモジュール及びそれに続くDC/ACインバータモジュールを備えていて、PVモジュールにより発生されたDC電力をAC電力へ変換し(例えば、電力コンバータ102は、DC/DCコンバータモジュール230及びDC/ACインバータモジュール232を備え)、或いはまた、DC/ACインバータは、単一のDC/ACコンバータ段を使用してもよい。発生されたAC電力は、次いで、AC送電網に接続されてもよいし、商業用及び/又は住宅用のAC付勢装置に直接供給されてもよいし、及び/又は後で使用するために蓄電されてもよい(例えば、バッテリ、加熱水、ハイドロポンプ、HO/水素変換等を使用して)。1つ以上の別の実施形態において、電力コンバータは、PVモジュールにより発生されたDC電力を異なる電圧のDCに変換するためのDC/DCコンバータでもよい。
【0029】
[0032]ある実施形態では、電力コンバータの1つ以上の信号(例えば、DC電流、DC電圧、AC電流、AC電圧、DC電力、AC電力、そのようないずれかの信号の導関数、そのような信号のいずれかの組み合わせ等)に基づくシグネチャを分析して、DCアーク故障が存在するかどうか決定することができる。
【0030】
[0033]方法300は、ステップ302において開始されて、ステップ304へ進み、そこで、電力コンバータシステムの電力コンバータに接続されるPVモジュール(1つ又は複数)からのDC電流及びDC電圧がサンプリングされる。測定されたDC電流及びDC電圧は、例えば、慣習的なアナログフィルタ技術、デジタル信号処理、又は同様の技術によりフィルタリングされると共に、標準的なA/D技術を使用してA/D変換が行われる。それにより得られる瞬時DC電流値及び瞬時DC電圧値(即ち、DC電流及び電圧のサンプル)は、例えば、メモリ218のような電力コンバータのメモリ内に記憶される。1つ以上の実施形態において、電力コンバータのDC/DCコンバータモジュールの入力又は出力におけるDCアーク故障のようなDCアーク故障を識別及び管理するのに使用するために、電力コンバータにより発生されたAC電流及び/又はAC電圧が同様にサンプリングされて記憶される。
【0031】
[0034]ステップ308において、DC電流シグネチャを分析して、潜在的アークが発生したかどうか決定する。DC電流シグネチャは、サンプリングされたDC電流により定義され、時間に伴うDC電流を特徴付ける。ある実施形態では、DC電流シグネチャは、上述したように、潜在的アークを指示するために、急速な勾配変化(例えば、ある実施形態では、0.1アンペア/マイクロ秒程度)又は極性の変化について分析される。
【0032】
[0035]方法300は、ステップ310へ進み、潜在的アークがステップ308の分析に基づいて識別されたかどうかの決定がなされる。このような決定の結果がノーである場合には、方法300は、ステップ334へ進む。ステップ334において、動作を続けるかどうかの決定がなされる。ステップ334において、その決定の結果がイエスの場合に、方法300は、ステップ304へ戻るが、その決定の結果がノーの場合には、方法300は、ステップ336へ進み、そこで、終了となる。ステップ334の決定は、間欠的故障を指示するか又は測定及び制御システムにおける故障を指示するアーク故障の指示の繰り返しの発生に基づく。
【0033】
[0036]ステップ310において、その決定の結果がイエスである(即ち、潜在的アークが識別された)場合には、方法300は、ステップ312へ進む。ステップ312において、DC電流シグネチャがDC電圧シグネチャと比較される。DC電圧シグネチャは、サンプリングされたDC電圧により定義され、時間に伴うDC電圧を特徴付ける。DC電流及び電圧シグネチャを比較して、DCアーク故障シグネチャと一貫する特性を識別する(即ち、DCアーク故障シグネチャの一致が存在するかどうか決定する)ある実施形態では、DC電流及び電圧シグネチャを、電力コンバータの指令された出力電流の変化の結果ではない一致及び極性について分析する。ステップ314において、ステップ312の比較に基づき、DCアーク故障シグネチャの一致が存在するかどうかの決定がなされる。このような決定の結果がノーである場合には、方法300は、ステップ334へ進むが、このような決定の結果がイエスである場合には、方法300は、ステップ316へ進む。
【0034】
[0037]ステップ316において、DC電流極性を使用して、DC回路が直列のアーク事象に遭遇したか並列のアーク事象に遭遇したか区別する。DC電流極性が正のままである場合には、直列アークが発生したと決定され、DC電流極性が負になった場合には、潜在的に並列アークが生じたと決定される。ステップ318において、ステップ316の分析に基づいて直列アークが識別されたか並列アークが識別されたかの決定がなされる。このような決定の結果が、直列アークが発生したとのことである場合に、方法300は、ステップ330へ進む。ステップ330において、電力コンバータによる電力の発生が禁止され、方法300は、次いで、ステップ336へ進み、そこで、終了となる。
【0035】
[0038]ステップ318において、決定の結果が、並列アークが潜在的に発生したとのことである場合に、方法300は、ステップ320へ進む。ステップ320において、電力コンバータによる電力の発生が禁止される。ステップ322において、例えば、DC入力短絡メカニズム(例えば、DC入力短絡メカニズム228)をロックすることにより電力コンバータの入力のDC端子が短絡される。ステップ324において、例えば、スレッシュホールドとの比較により決定されるDC電流変動(例えば、通常の動作状態の場合より著しく急速な電流の変化)についてDC電流シグネチャが分析され、DC電流に変動がない場合には、並列アークが確認される。ステップ326において、ステップ324の分析に基づき並列アークが確認されるかどうかの決定がなされる。このような決定の結果がノーの場合には、アークが直列アークであると決定され、方法300は、ステップ328へ進み、そこで、例えば、DC入力短絡メカニズムをロック解除することにより、短絡されたDC端子がオープンにされる。方法300は、次いで、ステップ330へ進み、電力コンバータによる電力の発生が閉鎖されたままとなる。ステップ326において、そのような決定の結果がイエスである(即ち、並列アークが確認される)場合には、方法300は、ステップ332へ進み、そこで、DC入力端子が短絡状態のままとされる。方法300は、次いで、ステップ336へ進み、終了となる。
【0036】
[0039]1つ以上の別の実施形態において、方法300は、それに加えて又はそれとは別に、サンプリングされたAC電流データ及び/又はサンプリングされたAC電圧データを使用して、DCアーク故障の発生を決定し管理する。ある実施形態では、方法300は、アークの検出及び電力発生の終了に続いて、例えば、数分程度の時間の後に、電力コンバータ102を再スタートして電力発生を再開するよう試みるための自動再スタート技術に対するステップを含むことができる。アーク故障が存続するか又は再発する場合に電力発生の終了状態を持続する前にこのような再スタートを1回以上試みることができる。
【0037】
[0040]図4は、本発明の1つ以上の実施形態により電力変換システムにおいて電力変化に基づく潜在的なDCアーク故障を識別するための方法400のフローチャートである。以下に述べる実施形態のようなある実施形態では、電力コンバータシステムは、1つ以上のPVモジュールに接続されたDC/ACインバータのような1つ以上の電力コンバータを備えている。このような実施形態では、DC/ACインバータは、各々、DC/DCコンバータモジュール及びそれに続くDC/ACインバータモジュールを備えていて、PVモジュールにより発生されたDC電力をAC電力へ変換する(例えば、電力コンバータ102は、DC/DCコンバータモジュール230及びDC/ACインバータモジュール232を備えている)。発生されたAC電力は、次いで、AC送電網に接続されてもよいし、商業用及び/又は住宅用のAC付勢装置に直接供給されてもよいし、及び/又は後で使用するために蓄電されてもよい(例えば、バッテリ、加熱水、ハイドロポンプ、HO/水素変換、等を使用して)。1つ以上の別の実施形態において、電力コンバータは、PVモジュールにより発生されたDC電力を異なる電圧のDCに変換するためのDC/DCコンバータでもよい。
【0038】
[0041]方法400は、ステップ402において開始されて、ステップ404へ進み、そこで、電力コンバータシステムの電力コンバータに接続されたPVモジュール(1つ又は複数)からのDC電流及びDC電圧がサンプリングされる。測定されたDC電流及びDC電圧は、例えば、慣習的なアナログフィルタ技術、デジタル信号処理、又は同様の技術によりフィルタリングされると共に、標準的なA/D技術を使用してA/D変換が行われる。ステップ406において、それにより得られる瞬時DC電流及び電圧値は、瞬時DC電力を計算するのに使用される。瞬時DC電力値、並びに瞬時DC電流及び電圧値は、例えば、メモリ218のような電力コンバータのメモリ内に記憶される。1つ以上の別の実施形態では、電力コンバータのDC/DCコンバータモジュールの入力又は出力におけるDCアーク故障のようなDCアーク故障を識別するAC電力測定値を得るために、電力コンバータからのAC電流及びAC電圧が同様にサンプリングされて使用される。
【0039】
[0042]ステップ410において、DC電力シグネチャを分析して、潜在的アークが発生したかどうか決定する。DC電力シグネチャは、瞬時DC電力値により定義され、時間に伴うDC電力を特徴付ける。ある実施形態では、例えば、スレッシュホールドとの比較によって決定されるDC電力シグネチャの急速な電力低下(例えば、電力コンバータの電力制御システムからの電流コマンドの変化と一致しない定格電力の数パーセントより大きなマイクロ秒の電力変化)は、潜在的なアークを指示し、それに加えて又はそれとは別に、潜在的なアークが発生したかどうか決定するために電力変化dp/dtを評価することもできる。
【0040】
[0043]方法400は、ステップ412へ進み、そこで、ステップ410の分析に基づき潜在的なDCアーク故障が識別されたかどうかの決定がなされる。そのような決定の結果がノーである(即ち、潜在的なDCアーク故障がない)場合には、方法400は、ステップ414へ進み、動作を続けるべきかどうかの決定がなされる。ステップ414におけるそのような決定の結果がイエスである(即ち、動作を続ける)場合には、方法400は、ステップ404へ戻る。そのような決定の結果がノーの場合には、方法400は、ステップ416へ進み、終了となる。
【0041】
[0044]ステップ412において、その決定の結果がイエス(即ち、潜在的なDCアーク故障)の場合には、方法400は、方法300のステップ312へ進む。
【0042】
[0045]以上、本発明の実施形態を説明したが、その基本的な範囲から逸脱せずに本発明の他の及び更に別の実施形態を案出することもでき、従って、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって決定されるものとする。
【符号の説明】
【0043】
100・・・システム、102・・・電力コンバータ、104・・・PVモジュール、106・・・ACバス、108・・・ロードセンター、202・・・電力コンバータ回路、204・・・コントローラ、206・・・DC電流サンプラー、208・・・DC電圧サンプラー、210・・・AC電流サンプラー、212・・・AC電圧サンプラー、214・・・CPU、216・・・サポート回路、218・・・メモリ、220・・・オペレーティングシステム、222・・・コンバータ制御モジュール、224・・・データベース、226・・・波形処理モジュール、228・・・DC入力短絡メカニズム、230・・・DC/DCコンバータモジュール、232・・・DC/ACインバータモジュール


【特許請求の範囲】
【請求項1】
アーク故障を管理する方法であって、当該方法の少なくとも一部分が、少なくとも1つのプロセッサを含むコントローラによって遂行される、方法において、
電力コンバータの信号のシグネチャを分析するステップと、
前記シグネチャの分析に基づいて、アーク故障が存在するかどうか決定するステップと、
を備える方法。
【請求項2】
シグネチャを分析する前記ステップは、
前記電力コンバータの電流に基づくシグネチャを分析して、潜在的なアーク故障を識別すること、及び
潜在的なアーク故障を識別する際に、前記シグネチャを、前記電力コンバータの電圧に基づく別のシグネチャと比較して、アーク故障を識別するアーク故障シグネチャの一致を決定すること、
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
アーク故障が存在すると決定した際に前記電力コンバータによる電力発生を禁止するステップを更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記電力コンバータのDC電流の極性を決定するステップと、
前記極性に基づいて直列アークと並列アークとを区別するステップと、
を更に備える請求項2に記載の方法。
【請求項5】
並列アークを識別した際に前記電力コンバータのDC入力端子間に短絡を与えるステップを更に備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記シグネチャを電流変動について分析するステップを更に備え、非変動電流は並列アークを確認するものである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
変動電流であると決定した際に前記短絡を解除するステップを更に備えた、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記極性が正であるときに直列アークが識別され、前記極性が負であるときに並列アークが識別される、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記シグネチャは、前記電力コンバータのDC電流に基づくDC電流シグネチャであり、前記別のシグネチャは、前記電力コンバータのDC電圧に基づくDC電圧シグネチャである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
アーク故障が存在するかどうか決定する前記ステップは、光照射で生じるシグネチャの変化と、アークで生じるシグネチャの変化とを区別することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
電力コンバータ回路に接続され、電力コンバータ回路の信号のシグネチャを分析し、このシグネチャの分析に基づき、アーク故障が存在するかどうか決定するように構成された波形処理モジュールを備える、アーク故障を管理する装置。
【請求項12】
前記シグネチャの分析は、(i)前記電力コンバータ回路の電流に基づくシグネチャを分析して、潜在的なアーク故障を識別すること、及び(ii)潜在的なアーク故障を識別する際に、前記シグネチャを、前記電力コンバータ回路の電圧に基づく別のシグネチャと比較して、アーク故障を識別するアーク故障シグネチャの一致を決定すること、を含む請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記波形処理モジュールは、アーク故障が存在すると決定した際に前記電力コンバータ回路による電力発生を禁止する、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記波形処理モジュールは、更に、(iv)前記電力コンバータ回路のDC電流の極性を決定し、(v)その極性に基づいて直列アークと並列アークとを区別する、請求項12に記載の装置。
【請求項15】
並列アークを識別した際に前記電力コンバータ回路のDC入力端子間に短絡を与える短絡メカニズムを更に備える、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記波形処理モジュールは、更に、前記シグネチャを電流変動について分析し、非変動電流は並列アークを確認するものである、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
変動電流であると決定した際に前記短絡を除去する、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記極性が正であるときに直列アークが識別され、前記極性が負であるときに並列アークが識別される、請求項14に記載の装置。
【請求項19】
前記シグネチャは、前記電力コンバータ回路のDC電流に基づくDC電流シグネチャであり、前記別のシグネチャは、前記電力コンバータ回路のDC電圧に基づくDC電圧シグネチャである、請求項12に記載の装置。
【請求項20】
アーク故障が存在するかどうかの前記決定は、光照射で生じるシグネチャの変化と、アークで生じるシグネチャの変化とを区別することを含む、請求項11に記載の装置。
【請求項21】
アーク故障を管理するシステムにおいて、
光電池(PV)モジュールと、
前記PVモジュールに接続された電力コンバータと、
を備え、前記電力コンバータは、電力コンバータ回路に接続された波形処理モジュールを含み、この波形処理モジュールは、前記電力コンバータの信号のシグネチャを分析して、そのシグネチャの分析に基づき、アーク故障が存在するかどうか決定するものである、システム。
【請求項22】
前記シグネチャの分析は、(i)前記電力コンバータ回路の電流に基づくシグネチャを分析して、潜在的なアーク故障を識別すること、及び(ii)潜在的なアーク故障を識別する際に、前記シグネチャを、前記電力コンバータ回路の電圧に基づく別のシグネチャと比較して、アーク故障を識別するアーク故障シグネチャの一致を決定すること、を含む請求項21に記載のシステム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−500476(P2013−500476A)
【公表日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−521839(P2012−521839)
【出願日】平成22年7月23日(2010.7.23)
【国際出願番号】PCT/US2010/043096
【国際公開番号】WO2011/011711
【国際公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(507094706)エンフェイズ エナジー インコーポレイテッド (20)
【Fターム(参考)】