E−UTRAN測定値を用いる無線指紋
システムが、無線ネットワーク内の多数のユーザ機器(UE)のロケーションポイントに関連付けられた地理上の位置を取得し、かつ、複数のUEによってロケーションポイントにおいて測定されるか、複数のUEに関連付けられたeNodeBによって測定される無線測定値と関連付けられた発展型ユニバーサル地上無線接続ネットワーク(E−UTRAN)無線指紋データを受信する。本システムは、クラスタ境界を形成するためにE−UTRAN無線指紋データ間の類似度に基づいてロケーションポイントをクラスタし、かつ、E−UTRAN無線指紋データを利用してUEの地理上の位置を将来決定するための、地理上の位置と、クラスタ境界と、E−UTRAN無線指紋データとをデータベースに記憶する。本システムは無線ネットワークにおいて第1のUEに関連付けられたE−UTRAN無線指紋測定データを受信すると共に、E−UTRAN無線指紋測定データに対応する地理上の位置の1つを取り出すためにルックアップ動作を実行してデータベースの中へ入れる。本システムは、第1のUE、緊急コールセンタや警察のコールセンタ、地理情報システム(GIS)サーバあるいは前記無線ネットワークの外部にあるノードのうちの少なくとも1つへ上記地理上の位置のうちの1つを送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に記載の実施構成は一般に無線システムにおける地理上の位置決定法に関する。
【背景技術】
【0002】
局所化ベースのサービスがセルラネットワーク通信事業者にとってますます重要になりつつある。重要性が増大しているこの局所化ベースのサービスのための大きな推進力は北米マーケットにおけるE−911緊急測位要件である。E−911緊急測位要件は、端末ベースの測位については50〜150mの精度を要求し、ネットワークベースの測位については100〜300mの精度を要求するものである。同様の要求条件が日本にも存在し、この国では2007年以来ずっとアシステッド全地球測位システム(A−GPS)が無線ハンドセットにおいて必須のものとなっている。緊急測位が必須のものとして要求されていない別のマーケットでは、友人の発見、船舶(fleet)管理、ロケーションベースのゲーム、個人用ナビゲーション、及びその他のアプリケーションのためのセルロケーション技術の利用を含むセルロケーション技術の商用アプリケーションがますますポピュラーなものになっている。
【0003】
ほとんどのセルラ通信システムにおける基本的測位方法は、セルID(cell−ID)法である。セルID法は、ID、すなわちユーザ機器が接続されている相手先セルラネットワークのセルについての地理的記述を報告するものである。セルID法はセルラカバーエリアが存在するすべての状況において適用可能である。セルID法は、この方法が非常に短い応答時間を有するという点で主要な利点を有するものである。すなわち、ユーザ機器(UE)のセルIDは通常UEの接続に関連する別の基本情報と共にシステム内に記憶されると共に、迅速かつ容易に取り出されて、ユーザ機器のセルロケーションの決定が可能となる。しかし、ある所定のユーザ機器が接続されている相手先セルのIDだけでは、ユーザ機器の所在位置を必要とする多くのアプリケーションにとって精度が不十分となる場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本書面に記載の実施形態例は、例えば、全地球測位システム(GPS)装置のような組み込み型測位装置を備えていない場合がある(無線電話機などの)ユーザ機器(UE)に対して地理上の位置を示すことができる測位方法の形で、発展型ユニバーサル地上無線接続ネットワーク(E−UTRAN)無線測定値を無線「指紋」(radio "fingerprints")として利用する、適応性に富む改善されたセル識別(AECID)測位方法を実現するものである。本明細書に記載のように、無線指紋のデータベースは、無線ネットワーク内における複数のロケーションポイントにおける装置の正確な地理上の位置と、ロケーションポイントにおいて測定される関連するE−UTRAN無線指紋測定値とを利用して累積され得るものであり、これらの測定値は地理上の位置決定用ノードへ提供される。正確な地理上の位置は、例えば、(無線電話機のなかのいくつかの中に常駐しているような)或る種の装置に対して組み込むことができるGPS装置を用いて測定することが可能である。そのため、正確な地理上の位置が装置によって報告される無線ネットワーク内の個々のロケーションポイントに関連して、装置は、E−UTRAN無線指紋測定データを追加して取得すると共に、測位用ノードへ指紋測定データの報告を行う。測位用ノードは、組み込まれたGPS技術を有していないかもしれない別のUEの地理上の位置をその後検索するために利用できる無線指紋データベースを作成するために、非常に多くの報告済みの地理上の位置及び該地理上の位置の関連するE−UTRAN無線指紋を総計する。したがって、所定のUEにおいて、又は、UEにサービスを提供する発展型ノードB(eNodeB)局においてE−UTRAN測定値の測定を行うことが可能であると共に、データベースに記憶されている対応する無線指紋とマッチングを行うために用いることができるE−UTRAN無線指紋としてこれらのE−UTRAN測定値を地理上の位置決定用ノードに提供することが可能となる。マッチング用無線指紋に対応する、データベースに記憶済みの地理上の位置をUEの現在の地理上の位置として取り出すことも可能である。この取り出された地理上の位置はUEへ、緊急コールセンタや警察のコールセンタへ、又は別のノードへ報告として返信することが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つの側面によれば、無線ネットワークに関連付けられた測位用ノードにおいて実現される方法であって、無線ネットワークにおいて複数のUEのロケーションポイントに関連付けられた地理上の位置を取得する方法が、複数のUEによりロケーションポイントにおいて測定された無線測定値、又は、複数のUEに関連付けられたeNodeBにより測定された無線測定値と関連付けられたE−UTRAN無線指紋データを受信するステップを含んでもよい。本方法は、クラスタ境界を形成するために、E−UTRAN無線指紋データ間の類似度に基づいてロケーションポイントをクラスタするステップと、E−UTRAN無線指紋データを利用してUEの地理上の位置を将来決定するための、地理上の位置と、クラスタ境界と、E−UTRAN無線指紋データとをデータベースに記憶するステップをさらに含んでもよい。
【0006】
別の側面によれば、UE装置は、UE装置の地理上の位置に関連付けられたE−UTRAN無線指紋測定データを取得するために無線測定値を測定するように構成されたトランシーバを含んでもよい。その場合、E−UTRAN無線指紋測定データは、以下のうちの少なくとも1つを含むものとする:UEにおいて測定された発展型ユニバーサル地上無線接続(E−UTRA)基準信号受信電力(RSRP);UEにおいて測定されたE−UTRAキャリア受信信号強度インジケータ(RSSI);UEにおいて測定されたE−UTRA基準受信信号品質(RSRQ);UEにおいて測定された広帯域符号分割多元接続(WCDMA)UTRA周波数分割二重化(FDD)共通パイロットチャネル(CPICH)受信信号コード電力(RSCP);UEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDDキャリアRSSI;UEにおいて測定された帯域内の電力密度により除算されたチップ毎の受信エネルギに対応するWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/No.;UEにおいて測定された移動通信用グローバルシステム(GSM)キャリアRSSI;UEにおいて測定された時分割デュプレックス(TDD)モードUTRA TDDキャリアRSSI;UEにおいて測定されたUTRA TDDプライマリ共通制御用物理チャネル(P−CCPCH)RSCP;UEにおいて測定されたCDMA2000 1×無線送信技術(1×RTT)パイロット強度又はUEにおいて測定されたCDMA2000高速パケットデータ(HRPD)パイロット強度。UE装置は、E−UTRAN無線指紋測定データを地理上の位置決定用ノードへ送信させるように構成されると共に、E−UTRAN無線指紋測定データの送信に応動して、現在の地理上の位置を地理上の位置決定用ノードから受信するように構成された処理部をさらに含んでもよい。
【0007】
追加の側面によれば、無線ネットワークに関連付けられたシステムが、データベースと、無線ネットワークにおける複数のUEのロケーションポイントに関連付けられた地理上の位置であって、全地球測位システム(GPS)装置を用いて取得される地理上の位置を受信するように構成されると共に、複数のUEのロケーションポイントにおいて測定される無線測定値と関連付けられたE−UTRAN無線指紋データを受信するように構成されたインタフェースを含むことが可能となる。本システムは、クラスタ境界を形成するためにE−UTRAN無線指紋データ間の類似度に基づいてロケーションポイントをクラスタするための、かつ、GPS装置を用いることなく、E−UTRAN無線指紋データを利用してUEの地理上の位置を将来決定するための、地理上の位置と、クラスタ境界と、E−UTRAN無線指紋データとをデータベースに記憶するための処理部をさらに含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】通信システム例を示す図である。
【図2】図1のシステムが公衆地上移動通信ネットワーク(PLMN)を含む実装例を示す図である。
【図3】図2のPLMNのeNodeBのコンポーネント例を示す図である。
【図4A】図1のユーザ機器のコンポーネント例を示す図である。
【図4B】装置がセルラ無線電話機である場合の図1のユーザ機器の実装例を示す図である。
【図5A】無線ネットワークのセル内のユーザ機器からeNodeBへの、発展型ユニバーサル地上無線接続ネットワーク(E−UTRAN)の無線指紋測定データのアップリンク送信を描く線図である。
【図5B】測位用ノードにおいて無線指紋のルックアップを行った後の図5AのeNodeBからユーザ機器へのユーザ機器の位置のダウンリンク送信を描く線図である。
【図6】複数のユーザ機器から受信したE−UTRAN無線測定値に基づいて無線指紋データベースを構成するための例示の処理を示すフローチャートである。
【図7】ユーザ機器の位置に関連付けられたE−UTRAN無線指紋測定データに基づいてユーザ機器の地理上の位置を決定するための例示の処理を示すフローチャートである。
【図8】ユーザ機器からeNodeBへの、及び、eNodeBから、指紋測定データに基づいてユーザ機器の地理上の位置を決定する測位用ノードへの、E−UTRAN無線指紋測定データの送信を描くメッセージ図である。
【図9】測位用ノードにおいて受信されたE−UTRAN無線指紋測定データに基づいて決定されたユーザ機器の地理上の位置の送信であって、測位用ノードからeNodeBへの、及び、eNodeBからユーザ機器への送信を描くメッセージ図である。
【図10】測位用ノードにおいて受信されたE−UTRAN無線指紋測定データに基づいて決定されたユーザ機器の地理上の位置の送信であって、測位用ノードから地理情報システムサーバへの送信を描くメッセージ図である。
【図11】ユーザ機器から第1のeNodeBへの、及び、第1のeNodeBから第2のeNodeBへのE−UTRAN無線指紋測定データの送信を描くメッセージ図である。
【図12】ユーザ機器からeNodeBへの、及び、eNodeBから地理情報システムサーバへのE−UTRAN無線指紋測定データの送信を描くメッセージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面を参照しながら本発明の以下の詳細な説明を行う。異なる図面における同一の参照番号は同一又は類似の要素を示すものとする。また、以下の詳細な説明は本発明を限定するものではない。
【0010】
図1は、ユーザ機器(UE)110及び120と、測位用ノード140及びネットワーク135に接続された地理情報システム(GIS)サーバとを含むことが可能な例示の通信システム100を示している。
【0011】
UE110は、システム100内のネットワーク135を介してUE120(又は図示されていない別の装置)と通信を行うことができる。1つの実装例では、UE110は、UE110とUE120との間の中間装置として動作する1以上の別の装置を介してUE120との通信を行うことができる。例えば、図1に示されているように、無線基地局機能を含むことが可能な発展型ノードB(eNodeB)130-1は、UE110と120間での、又は、UEと測位用ノード140又はGISサーバ150との間でのエンドツーエンド通信を容易にする中間ネットワーク135のコンポーネントとして常駐することができる。追加のeNodeB130−2〜130−Nがネットワーク135に常駐してもよい。
【0012】
UE110と120の少なくともいずれかは、セルラ無線電話機、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、個人通信システム(PCS)端末、ラップトップ型コンピュータ、パームトップ型コンピュータ、又は、無線リンクを介して装置が別の装置と行う通信を可能にする通信トランシーバを含む別の任意の種類の装置又は機器を含んでもよい。PCS端末は、セルラ無線電話をデータ処理機能、ファクシミリ機能及びデータ通信機能と組み合わせてもよい。PDAには、無線電話、ページャ、インターネット/イントラネットアクセス装置、ウェブブラウザ、オーガナイザ、カレンダ、全地球測位システム(GPS)受信機のうちの少なくともいずれかが含まれていてもよい。1以上のUE110及び120は「パーベイシブ・コンピューティング」(parvasive computing)装置と称される場合もある。いくつかの実装構成では、UE120は、公衆交換電話網(PSTN)に接続された(従来の普通の電話システム(POT)電話のような)電話を含むものであってもよい。
【0013】
eNodeB130−1〜130−Nは、それぞれの無線リンクを介してそれぞれのUEとインタフェースすることができる(例えば、eNodeB130−1はUE110とインタフェースすることができる)と共に、数ある機能の中でも特に、媒体アクセス制御(MAC)と無線リンク制御(RLC)とを実行することができる。
【0014】
測位用ノード140はシステム100におけるUEの所在位置を決定することができる。測位用ノード140は、発展型ユニバーサル地上無線接続ネットワーク(E−UTRAN)と間無線アクセス技術(inter-Radio Access Technorogy:IRAT)測定データとのうちの少なくともいずれかから得られる無線指紋を記憶する無線指紋データベース160に関連付けられてもよい。データベース160は測位用ノード140の内部又は外部に常駐してもよい。E−UTRANとIRATの少なくともいずれかの測定データは、E−UTRANとIRATの少なくともいずれかの測定値が測定された同じ地理上の位置において取得された(GPS地理上の位置データなどの)正確な地理上の位置データと共に測位用ノード140へ提供され得ると共に、測位用ノード140は正確な地理上の位置データを編成して、同じ又は同様の無線指紋を有するクラスタに変えることができる。測位用ノード140は、個々のクラスタのクラスタ境界を決定して、クラスタ境界情報と、関連する無線指紋と、正確な地理上の位置データとを無線指紋データベース160に記憶することができる。測位用ノード140は、次に、UE110又はUE120から得られるE−UTRANとIRATの少なくともいずれかの無線指紋測定データを受信することができ、次いで、無線指紋データベース160をルックアップして、受信済みのE−UTRANとIRATの少なくともいずれかの無線指紋測定データにマッチする、データベース160に記憶済みの無線指紋を特定すると共に、この無線指紋にマッチするデータベース160に記憶済みの正確な地理上の位置を取り出すことができる。測位用ノード140は、例えば、緊急コールセンタや警察のコールセンタなどの別の宛先へ無線指紋測定データを送信したUEへこの地理上の位置を提供することができる。
【0015】
GISサーバ150は、地理マッピングサービス又は関連するマッピングサービスを提供する1以上のサーバエンティティを含んでもよい。GISサーバ150は、測位用ノード140から、あるいは、(UE110又は120などの)UEからUEの地理上の位置データを受信できると共に、受信済みの地理上の位置データを物理的座標や物理アドレスにマップしたり、地理上の位置データとの別のマッピング関連サービスを実行したりすることができる。
【0016】
ネットワーク135は、ローカルエリアネットワーク(LAN);広域ネットワーク(WAN);大都市エリアネットワーク(MAN);PSTNやPLMNのような電話ネットワーク;衛星ネットワーク;イントラネット、インターネット又は複数ネットワークの組み合わせを含む任意の種類の1以上のネットワークを含んでもよい。PLMNは、例えば、汎用パケット無線サービス(GPRS)、セルラデジタルパケットデータ(CDPD)又はモバイルIPネットワークのようなパケット交換型サブネットワークをさらに含んでもよい。
【0017】
図1に例示のコンポーネントの数が全く例示的なものであることは理解できよう。より多くのコンポーネント構成、より少数のコンポーネント構成、あるいは異なるコンポーネント構成を有する別の構成が実現可能である。さらに、いくつかの実施形態では、図1の1以上のコンポーネントは、図1の1以上の別のコンポーネントにより実行されるものとして記述されている1以上のタスクを実行することができる。
【0018】
図2はシステム100がPLMNを含む図1のシステム100の一例を示す図である。PLMNはロングタームエボリューション(LTE)システムアーキテクチャを実現することができる。図2に示されているように、UE110及び120はPLMNを介して相互に通信を行うセルラ無線電話機を含んでもよい。PLMNは、関連するアンテナ・アレイ及び(図示の1つのゲートウェイ210などの)1以上のゲートウェイと共に複数のeNodeB130−1〜130−Nを含んでもよい。ゲートウェイ210は、測位用ノード140及びGISサーバ150との接続が可能なシステム100のパケットデータネットワーク(PDN)220とさらに接続することができる。PDN220は、例えばインターネットのような任意の種類のパケット交換ネットワークを含んでもよい。
【0019】
eNodeB130−1〜130−NはそれぞれのUEとインタフェースすることができる(例えばeNodeB130−1はそれぞれの無線リンクを介してUE110とインタフェースすることができる)と共に、数ある機能の中でも特に、媒体アクセス制御(MAC)と無線リンク制御(RLC)とを実行することができる。例えば、eNodeB130−1はUE110からデータ送信を受信してもよく、かつ、GW210上へ当該データ送信を転送することができる。GW210は、それぞれのeNodeBから別のeNodeBへ、あるいは、測位用ノード140又はGISサーバ150へPDN220を介して受信済みデータ送信のルート指定を行うことができる。GW210は、測位用ノード140又はGISサーバ150から、宛先であるUEに関連付けられたそれぞれのeNodeB130−1〜130−NへPDN220を介して受信済みデータ送信信号のルート指定をさらに行うことができる。PDN220によってPLMNに接続されたものとして測位用ノード140が図2に示されてはいるが、別の実装構成では、測位用ノード140はPLMNのコンポーネントとして常駐してもよい(例えばメッセージ交換はPDN220の中を通過する必要なくPLMNと内部で接続される)。
【0020】
図3は1つのeNodeB130−1の実装例を示し、eNodeB130−2〜130−Nは同様に構成されたものであってもよい。測位用ノード140及びGISサーバ150もまた同じ様に構成されてもよい(但し、測位用ノード140及びGISサーバ150はトランシーバ305を含まなくてもよい)。eNodeB130−1は、トランシーバ305、処理部310、メモリ315、インタフェース320、バス325を含むことができる。
【0021】
トランシーバ305は、1以上のアンテナを介して、無線周波数信号を用いてシンボルシーケンスの送信と受信の少なくともいずれかを行うトランシーバ回路を含んでもよい。上記1以上のアンテナは、単一のアンテナ又はアンテナ・アレイを含んでもよく、かつ、指向性アンテナと全方向アンテナの少なくともいずれかを含んでもよい。トランシーバ305は、例えば、eNodeB130−1における発展型ユニバーサル地上無線接続(E−UTRA)ダウンリンク基準信号送信(DL RS)電力のような、1以上の種々の異なる発展型ユニバーサル地上無線接続ネットワーク(E−UTRAN)無線指紋測定値の測定が可能な測定回路をさらに含んでもよい。
【0022】
処理部310は、命令の解釈と、命令の実行とが可能なプロセッサ、マイクロプロセッサ又は処理ロジックを含んでもよい。処理部310はeNodeB130−1のためのあらゆるデータ処理機能を実行することができる。メモリ315は、装置処理機能を実行する場合に処理部310が利用するための、永久的、半永久的、又は一時的に稼働中の、データ及び命令の記憶部を提供することができる。メモリ315は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気記録媒体と光記録媒体の少なくともいずれかのような大容量記憶装置、メモリ装置の対応する駆動装置及び別の種類のメモリ装置のうちの少なくともいずれかの装置を含んでもよい。インタフェース320はGW210と接続するリンクとのインタフェース用回路を含んでもよい。バス325は、コンポーネントによる相互通信を可能にする装置130−1の種々のコンポーネントを相互に接続することができる。
【0023】
図3に示す装置130−1のコンポーネントの構成は専ら例示を目的とするものである。より多くのコンポーネント構成、より少数のコンポーネント構成、あるいは、異なるコンポーネント構成を有する別の構成が実現可能である。
【0024】
図4Aは、実施形態例に従うUE110を示す。UE装置120は同様に構成されたものであってもよい。UE110は、トランシーバ405、処理部410、メモリ415、入力装置420、出力装置425、及びバス430を含んでもよい。
【0025】
トランシーバ405は1以上のアンテナを介して、無線周波数信号を用いてシンボルシーケンスの送信と受信の少なくともいずれかを行うためのトランシーバ回路を含んでもよい。トランシーバ405は、例えばRAKE受信機又はGRAKE受信機を含んでもよい。トランシーバ405は、1以上の種々の異なるE−UTRAN無線指紋測定値を測定する測定回路をさらに含むことができる。これらの無線指紋測定値には、1以上の以下の測定値、すなわちE−UTRA基準信号受信電力(RSRP);E−UTRAキャリア受信信号強度インジケータ(E−UTRAキャリアRSSI);E−UTRA基準受信信号品質(RSRQ);広帯域符号分割多元接続(WCDMA)UTRA周波数分割二重化(FDD)共通パイロットチャネル(CPICH)信号受信コード電力(RSCP);WCDMA UTRA FDDキャリアRSSI;(帯域内の電力密度により除算されたチップ毎の受信エネルギに対応する)WCDMA UTRA FDD CPICH Ec/No;移動通信用グローバルシステム(GSM)キャリアRSSI;時分割デュプレックス(TDD)モードUTRA TDDキャリアRSSI;UTRA TDDプライマリ共通制御用物理チャネル(P−CCPCH)RSCP;CDMA2000 1×無線送信技術(1×RTT)パイロット強度;あるいは、UEにおいて測定されたCDMA2000高速パケットデータ(HRPD)パイロット強度の少なくともいずれかが含まれる(但しこれらのみに限定されるわけではない)。
【0026】
処理部410は、命令の解釈と、命令の実行とが可能なプロセッサ、マイクロプロセッサ又は処理ロジックを含んでもよい。処理部410は、データバッファリングと、呼処理制御と、ユーザインタフェース制御等のような装置制御機能とを含むデータの入力、出力及び処理を行うためのすべてのデータ処理機能を実行することができる。
【0027】
メモリ415は、装置の処理機能において処理部410が利用するための、永久的、半永久的又は一時的に稼働中のデータ記憶部及び命令記憶部を提供することができる。メモリ415は、ROM、RAM、磁気記録媒体、光記録媒体の少なくともいずれかのような大容量記憶装置、その対応する駆動装置及び別の種類のメモリ装置のうちの少なくともいずれかを含んでもよい。入力装置420はUE110内へのデータエントリ用メカニズムを含んでもよい。例えば、入力装置420はキーパッド(図示せず)、マイク(図示せず)又は表示装置(図示せず)を含んでもよい。キーパッドはデータの手動によるUE110内へのユーザ入力を可能にすることができる。マイクは、聴覚入力を電気信号に変換するメカニズムを含んでもよい。表示装置は、装置の機能を選択するためにユーザによる利用が可能な(グラフィックユーザインタフェースなどの)ユーザインタフェースを提供できる画面表示部を含んでもよい。表示装置の画面表示部は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマ画面ディスプレイ、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、ブラウン管(CRT)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの任意の種類の視覚表示部を含んでもよい。
【0028】
出力装置425は、オーディオ、ビデオ、ハードコピーフォーマットのうちの少なくともいずれかの形でデータを出力するメカニズムを含んでもよい。例えば、出力装置425は、電気信号を聴覚出力に変換するメカニズムを含むスピーカ(図示せず)を含んでもよい。出力装置425は出力データをユーザに表示する表示装置をさらに含んでもよい。例えば、表示装置は出力データをユーザに表示するグラフィックユーザインタフェースを提供することができる。バス430は、UE110の種々のコンポーネントを相互に接続して、コンポーネントによる相互通信を可能にすることができる。
【0029】
図4Aに示すUE110のコンポーネント構成は専ら例示を目的とするものである。より多くのコンポーネント構成、より少数のコンポーネント構成、又は異なるコンポーネント構成を有する別の構成の実現が可能である。例えば、いくつかの実装構成では、UE110はGPS測位装置を含んでもよい。
【0030】
図4BはUE110がセルラ無線電話機を含むUE110の実装例を示す図である。図4Bに示されているように、セルラ無線電話機は、オーディオ情報を無線電話機の中へ入力するためのマイク435(入力装置420)と、無線電話機からオーディオ出力を提供するスピーカ440(出力装置425)と、キーパッド445(手動によるデータ入力又は電話機能を選択するための入力装置420)と、ユーザに対するデータの視覚的表示と、(キーパッド445と連携して行われる)データ入力又は電話機能を選択するためにユーザが利用できるユーザインタフェースの提供との少なくともいずれかを行うことができる(例えば入力装置420又は出力装置425の)ディスプレイ450とを含んでもよい。
【0031】
図5Aは、無線ネットワークのセル510におけるUE110からeNodeB130−1へのE−UTRAN無線指紋測定データのアップリンク送信を描く線図である。UE110は、セル510内の或る一定のロケーションポイントにおいて、1以上のE−UTRAと間RAT(inter-RAT:IRAT)とのうちの少なくともいずれかの測定値を測定することが可能であり、E−UTRAN無線指紋測定データ520として測定値の結果をeNodeB130−1へ送信することが可能である。E−UTRAN無線指紋測定データ520は以下の1以上の値を含んでもよい:
1)UEにおいて測定されたE−UTRA基準信号受信電力(RSRP)、
2)UEにおいて測定されたE−UTRAキャリアRSSI、
3)UEにおいて測定されたE−UTRA RSRQ、
4)UEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDD CPICH RSCP、
5)UEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDDキャリアRSSI、
6)帯域内の電力密度により除算されたチップ毎の受信エネルギに対応するWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/No、
7)UEにおいて測定されたGSMキャリアRSSI、
8)UEにおいて測定されたTDDモードUTRA TDDキャリアRSSI、
9)UEにおいて測定されたUTRA TDD P−CCPCH RSCP、
10)UEにおいて測定されたCDMA2000 1×RTTパイロット強度、
11)UEにおいて測定されたHRPDパイロット強度CDMA2000。
【0032】
別の実施形態では、E−UTRAN無線指紋測定データ520は追加の又は代替の測定値を含んでもよい。eNodeB130−1によるE−UTRAN無線指紋測定データ520の受信時に、eNodeB130−1は、無線指紋測定データ520に基づいて地理上の位置を決定するために(GW210とPDN220とを介して)測位用ノード140(図示せず)上へデータ520を転送することができる。
【0033】
図5Bは、測位用ノード140(図示せず)における無線指紋のルックアップの実行後の、セル510内におけるeNodeB130−1からUE110への、UE110の地理上の位置530のダウンリンク送信を描く線図である。eNodeB130−1は、PDN220とGW210を介して測位用ノード140から地理上の位置530を受信することができ、次いで、ダウンリンクで地理上の位置530をUE110へ送信することができる。地理上の位置530は、図5Aの測定データ520に基づいて測位用ノード140が取得したUE110の正確な位置を含むことができる。地理上の位置530は、例えば緯度/経度座標、GPS座標、物理アドレスなどを含んでもよい。
【0034】
図6は複数のユーザ機器から受信したE−UTRAN無線測定値に基づいて(データベース160などの)無線指紋データベースを構成するための例示の処理を示すフローチャートである。図6の例示の処理を用いて構成された無線指紋データベースは、次に、UEの各々において測定され、かつ、無線指紋測定データとして測位用ノード140へ送信されるE−UTRANとIRATの少なくともいずれかの測定値に基づいてUEの地理上の位置を特定するために利用することができる。1つの実装例では図6の例示の処理は測位用ノード140により実現可能である。別の実装構成では、図6を参照して説明した処理のうちのいくらかの処理又は全ての処理は、測位用ノード140を含むか、除外する1以上の別の装置によって実行することも可能である。
【0035】
上記例示の処理を開始するために、複数のUE又は別の測位装置に関連付けられた地理上の位置測定値を取得することができる(ブロック600)。PLMNの1以上のセルに位置する複数のUE又は別の地理上の測位装置は、正確な地理上の位置測定方法を用いて自分の地理上の位置を取得することができる。正確な地理上の位置を取得するための任意の種類の位置測定方法を利用してもよい。例えば、アシステッドGPS(A-GPS)測位方法を利用して、複数のUEの地理上の位置の取得が可能である。UE又はその他の測位装置の各々は地理上の位置を測定するGPS受信機を含んでもよく、かつ、PLMNに接続されたGPS基準受信機は、UE又はその他の測位装置内のGPS受信機への送信が行われる際に、UE内の又はその他の測位装置内のGPS受信機のパフォーマンスを高める補助データを収集する。通常、A−GPSは、差動GPS動作を行うことなく+/−10メートルの精度を有することが可能である。地理上の位置測定値は、(PDN220を含むか、PDN220を除外するかの)ネットワーク135を介する送信によるか、(位置測定値を測位用ノード140へ転送するために読み出しが可能なCD−ROMなどの)メモリ装置からの転送によるかのいずれかによって測位用ノード140へ提供されてもよい。
【0036】
E−UTRAN無線測定値を受信して、測定済みの複数のUE(ブロック610の地理上の位置)に関連付けられた取得済みの無線指紋を提供するようにしてもよい。E−UTRAN無線測定値はブロック600の測定済みの地理上の位置と同時に測定されてもよい。E−UTRAN測定値は1以上の以下の測定値を含んでもよい:
1)それぞれのUEにおいて測定された発展型ユニバーサル地上無線接続(E−UTRA)基準信号受信電力(RSRP)、
2)それぞれのUEにおいて測定されたE−UTRAキャリア受信信号強度インジケータ(E−UTRAキャリアRSSI)、
3)それぞれのUEにおいて測定されたE−UTRA基準受信信号品質(RSRQ)、
4)それぞれのUEにおいて測定された広帯域符号分割多元接続(WCDMA)UTRA周波数分割二重化(FDD)共通パイロットチャネル(CPICH)信号受信コード電力(RSCP)、
5)それぞれのUEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDDキャリアRSSI、
6)それぞれのUEにおいて測定された帯域内の電力密度により除算されたチップ毎の受信エネルギに対応するWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/Noと、
7)それぞれのUEにおいて測定された移動通信用グローバルシステム(GSM)キャリアRSSI、
8)それぞれのUEにおいて測定された時分割デュプレックス(TDD)モードUTRA TDDキャリアRSSI、
9)それぞれのUEにおいて測定されたUTRA TDDプライマリ共通制御用物理チャネル(P−CCPCH)RSCP、
10)それぞれのUEにおいて測定されたCDMA2000 1×無線送信技術(1×RTT)パイロット強度、
11)それぞれのUEにおいて測定されたCDMA2000高速パケットデータ(HRPD)パイロット強度。
【0037】
別の種類の測定値を追加又は代替として用いてもよい。E−UTRAN測定値は、個々の正確な地理上の位置測定値との関連付けが可能な無線「指紋」を提供する。
【0038】
これらの取得済みの地理上の位置測定値を編成して、同一の又は同様の無線指紋を有するクラスタに変えることができる(ブロック620)。非常に多くの地理上の位置測定値が取得されるので、これらの位置測定値は、該位置測定値のそれぞれの無線指紋に基づいてクラスタに編成されてもよい。地理上の位置測定値は、同一の又は同様の無線指紋を有する別の地理上の位置測定値と共にクラスタされてもよい。クラスタの各々の境界が決定され、かつ、無線指紋データベース160に記憶されてもよい(ブロック630)。クラスタの各々の無線指紋と地理上の位置との分析は、例えば多角形(ポリゴン)の形状に対応できるクラスタ境界の決定を許可することができる。図7を参照して以下に説明するように、ブロック600において取得された地理上の位置測定値、ブロック610において受信された無線指紋、ブロック620及び630において決定されたクラスタは、将来の地理上の位置決定のために無線指紋データベース160に記憶されることができる。
【0039】
図7はUEの位置に関連付けられたE−UTRAN無線指紋測定に基づいてUEの地理上の位置を決定するための例示の処理を示すフローチャートである。1つの実装例では、図7の例示の処理は測位用ノード140により実現可能である。別の実装構成では、図7を参照して説明した処理のうちのいくらかの処理又は全ての処理は、測位用ノード140を含むか、除外する1以上の別の装置によって実行することも可能である。
【0040】
例示の処理を開始するために、UEの位置に関連付けられたE−UTRAN無線指紋測定値を取得することができる(ブロック700)。例えば、(この例示の処理のためのGPS機能を備えていないUEに対応する)UE110は、E−UTRA測定値を測定することができると共に、測位用ノード140へ測定データを送信することができる。E−UTRA測定値は、図6のブロック610に関して上述した1以上の種類の測定値を含んでもよい。UE110にサービスを提供するeNodeBによって追加の無線指紋測定値を取得することができると共に、この無線指紋測定値を測位用ノード140へ提供することができる。例えば、eNodeB130−1はE−UTRAダウンリンク基準信号送信(DL RS)電力を測定することができ、eNodeB130−1は、例えばダウンリンク(DL)経路損、CQI統計などを含む追加の無線指紋測定値を取得することができる。eNodeB130−1は発信用メッセージに含まれる固有の識別子をさらに取得することができる。図8は、UE110からeNodeB130−1への、及び、eNodeB130−1から、指紋測定データに基づいてUE110の地理上の位置を決定するための測位用ノード140へのE−UTRAN無線指紋測定データの送信を描くメッセージ図である。図8に示されているように、UE110は、(ブロック610に関して上述した1以上の種類の測定値などの)1以上の無線指紋測定値を測定すると共に、E−UTRAN無線指紋測定データ800として上記測定値をeNodeB130−1へ送信する。eNodeB130−1は1以上の追加の無線指紋測定値(例えばE−UTRA RS DL電力など)を測定することが可能であり、UE110から受信した測定データ800に上記測定値を加えることが可能であり、次いで、UE110とeNodeB130−1の双方において測定された無線指紋測定値を含むE−UTRAN無線指紋測定データ810を測位用ノード140へ送信することができる。
【0041】
図7に戻ると、取得済みの無線指紋測定値を用いて、無線指紋データベース160へのルックアップを実行し、UEの地理上の位置を決定することが可能である。無線指紋データベース160への上記ルックアップは、ブロック700において取得された無線指紋測定値と、データベース160に記憶されている事前に記憶済みの無線指紋測定値とのマッチングを含んでもよい。マッチング用無線指紋測定値に対応する、データベース160に記憶済みの地理上の位置データをUEの地理上の位置として取り出すことが可能である。測位用ノード140はこの取り出された地理上の位置をE−UTRAN無線指紋データの受信元であったUEへ、又は、PLMNの外部にある別のノード(GISサーバ150、緊急コールセンタや警察のコールセンタなど)へ送信してもよい(ブロック720)。図9は、測位用ノード140からeNodeB130−1へ、及び、eNodeB130−1からUE110への、測位用ノード140において受信されたE−UTRAN無線指紋測定データに基づいて決定されたUE110の地理上の位置の送信を描くメッセージ図である。
【0042】
図9に示されているように、測位用ノード140は無線指紋のルックアップ900を実行して、UEの地理上の位置を取得することができ、次いで、この決定済みの地理上の位置を含むメッセージ910をeNodeB130−1へ送信することができる。eNodeB130−1はメッセージ910を受信し、次いで、UE110上へメッセージ910を転送することができる。図9には示されていないが、1以上の特定のUEに関連付けられた地理上の位置を要求するために、別のエンティティがロケーション要求を測位用ノード140へ送信する場合があり、この場合測位用ノード140は、最後に報告された1以上の特定のUEの位置に対応する地理上の位置を返信することができる。
【0043】
図10は、測位用ノード140からGISサーバ150への、測位用ノード140において受信されたE−UTRAN無線指紋測定データに基づいて決定されたUEの地理上の位置の送信を描くメッセージ図である。図10に示されているように、測位用ノード140は無線指紋のルックアップ1000を実行して、UEの地理上の位置を取得することができ、次いで、この決定済みの地理上の位置を含むメッセージ1010をGISサーバ150へ送信することができる。GISサーバ150は、物理座標又は物理アドレスに対して地理上の位置をマップしたり、地理上の位置と関連サービスとのマッピングを行ったりすることができる。
【0044】
図11と図12はE−UTRAN無線指紋メッセージ交換の追加例を描く図である。図11の例では、UE110から、UE110にサービスを提供しているeNodeB130−1へ、次いで、PLMN内の別のセルにサービスを提供している別のeNodeB130−2上へE−UTRAN無線指紋測定データを送信することができる。eNodeB130−1は例えばX2インタフェースを介してeNodeB130−2へ無線指紋測定データのシグナリングを行うことができる。図11の例に示されているように、UE110においてE−UTRAN無線指紋測定値の測定を行うことができ、この測定データをE−UTRAN無線指紋測定データメッセージ1100の中へ_組み入れることができる。メッセージ1100は、UE110から、現在UE110にサービスを提供しているeNodeB130−1へ送信することができる。eNodeB130−1は、1以上の追加の無線指紋測定値(例えばE−UTRA RS DL電力など)を測定することができ、UE110から受信した測定データ1100に上記測定値を加えることができ、次いで、eNodeB130−2上へE−UTRAN無線指紋測定データメッセージ1110を送信することができる。
【0045】
図12の例では、E−UTRAN無線指紋測定データをUE110からGISサーバ150へ送信することができる。UE110は、セキュア・ユーザ・プレーン・ロケーション(SUPL)型インタフェースを介してGISサーバ150へ無線指紋測定データのシグナリングを行うことができる。図12の例に示されているように、E−UTRAN無線指紋測定値はUE110において測定することができ、次いで、この測定データをE−UTRAN無線指紋測定データメッセージ1200の中へ組み入れることができる。メッセージ1200はUE110から、現在UE110にサービスを提供しているeNodeB130−1へ送信されてもよい。eNodeB130−1は、1以上の追加の無線指紋測定値(例えば、E−UTRA RS DL電力など)を測定することができ、UE110から受信した測定データ1200に上記測定値を加えることができ、次いで、GISサーバ150上へE−UTRAN無線指紋測定データメッセージ1210を送信することができる。GISサーバ150は、無線指紋測定データを用いて、正確な地理上の位置によりタグ付けされたセルID/ネットワークIDのマッピングを構成するようにしてもよい。
【0046】
[結論]
以上の実施形態の説明は、例示とその説明にすぎず、余すところなく述べることを意図したものでも、開示された詳細な形態に本発明を限定することを意図したものでもない。以上の教示に照らして変更及び変形が可能であり、また、本発明の実施から変更及び変形例を得ることができる。例えば、図6及び図7を参照しながら一連のブロックについて説明したが、本発明の原理に従って別の実装構成においてこれらブロックの順序を変更することも可能である。さらに、非依存型ブロックを並行して実行することも可能である。
【0047】
本発明の側面は、方法とコンピュータプログラム製品とのうちの少なくともいずれかにおいてさらに実現されてもよい。したがって、本発明は、ハードウェアとソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)の少なくともいずれかにおいて実現されてもよい。さらに、本発明は、命令実行システムにより又は命令実行システムと関連して使用できるよう、コンピュータ使用可能媒体又はコンピュータ可読媒体において実現されるコンピュータ使用可能プログラムコード又はコンピュータ可読プログラムコードを有するそのような媒体におけるコンピュータプログラム製品の形態をとってもよい。本書面に記載の実施形態を実現するために使用される実際のソフトウェアコード又は特殊化制御ハードウェアは、本発明を限定するものではない。したがって、上記側面の動作及び作用について、特定のソフトウェアコードを参照せずに説明した。本明細書の説明に基づいてそれらの面を実現するために、当業者がソフトウェアを設計し、かつ、ハードウェアを制御することが可能であろうことは理解されよう。
【0048】
さらに、本発明のある特定の部分は、1つ以上の機能を実行する「論理」として実現されてもよい。この論理は、特定用途向け集積回路(ASIC)又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのハードウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせを含んでいてもよい。
【0049】
たとえ特徴の特定の組み合わせが請求項に記載されているか、明細書に開示されているかの少なくともいずれかの場合であっても、これらの組み合わせは本発明の限定を意図するものではない。実際には、これらの特徴の多くは、具体的な請求項への記載又は明細書への開示の少なくともいずれも行われていない方法で組み合わせることができる。
【0050】
また、「備える("comprising"又は"comprise")」との語が本明細書で使用される場合、記述された要素、数値、工程、構成要素、或いは、それらのグループを指定する語として解釈される一方で、記述していない1以上の要素、数値、工程、構成要素、或いは、それらのグループの存在や追加が排除されるものではない点は、強調されるべきである。
【0051】
本出願において使用される要素、動作又は命令は、明示して指示のない限り、いずれも本発明に重要又は不可欠であるものと解釈されるべきではない。また、本明細書中で使用される場合の単数形は複数の項目を含むことを意図したものである。ただ1つの項目が意図される場合、「1つの」又はそれに類似する言葉が使用される。さらに、「に基づいて」という語句は、明示して指示のない限り、「少なくとも部分的に基づいて」を意味することを意図している。
【技術分野】
【0001】
本明細書に記載の実施構成は一般に無線システムにおける地理上の位置決定法に関する。
【背景技術】
【0002】
局所化ベースのサービスがセルラネットワーク通信事業者にとってますます重要になりつつある。重要性が増大しているこの局所化ベースのサービスのための大きな推進力は北米マーケットにおけるE−911緊急測位要件である。E−911緊急測位要件は、端末ベースの測位については50〜150mの精度を要求し、ネットワークベースの測位については100〜300mの精度を要求するものである。同様の要求条件が日本にも存在し、この国では2007年以来ずっとアシステッド全地球測位システム(A−GPS)が無線ハンドセットにおいて必須のものとなっている。緊急測位が必須のものとして要求されていない別のマーケットでは、友人の発見、船舶(fleet)管理、ロケーションベースのゲーム、個人用ナビゲーション、及びその他のアプリケーションのためのセルロケーション技術の利用を含むセルロケーション技術の商用アプリケーションがますますポピュラーなものになっている。
【0003】
ほとんどのセルラ通信システムにおける基本的測位方法は、セルID(cell−ID)法である。セルID法は、ID、すなわちユーザ機器が接続されている相手先セルラネットワークのセルについての地理的記述を報告するものである。セルID法はセルラカバーエリアが存在するすべての状況において適用可能である。セルID法は、この方法が非常に短い応答時間を有するという点で主要な利点を有するものである。すなわち、ユーザ機器(UE)のセルIDは通常UEの接続に関連する別の基本情報と共にシステム内に記憶されると共に、迅速かつ容易に取り出されて、ユーザ機器のセルロケーションの決定が可能となる。しかし、ある所定のユーザ機器が接続されている相手先セルのIDだけでは、ユーザ機器の所在位置を必要とする多くのアプリケーションにとって精度が不十分となる場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本書面に記載の実施形態例は、例えば、全地球測位システム(GPS)装置のような組み込み型測位装置を備えていない場合がある(無線電話機などの)ユーザ機器(UE)に対して地理上の位置を示すことができる測位方法の形で、発展型ユニバーサル地上無線接続ネットワーク(E−UTRAN)無線測定値を無線「指紋」(radio "fingerprints")として利用する、適応性に富む改善されたセル識別(AECID)測位方法を実現するものである。本明細書に記載のように、無線指紋のデータベースは、無線ネットワーク内における複数のロケーションポイントにおける装置の正確な地理上の位置と、ロケーションポイントにおいて測定される関連するE−UTRAN無線指紋測定値とを利用して累積され得るものであり、これらの測定値は地理上の位置決定用ノードへ提供される。正確な地理上の位置は、例えば、(無線電話機のなかのいくつかの中に常駐しているような)或る種の装置に対して組み込むことができるGPS装置を用いて測定することが可能である。そのため、正確な地理上の位置が装置によって報告される無線ネットワーク内の個々のロケーションポイントに関連して、装置は、E−UTRAN無線指紋測定データを追加して取得すると共に、測位用ノードへ指紋測定データの報告を行う。測位用ノードは、組み込まれたGPS技術を有していないかもしれない別のUEの地理上の位置をその後検索するために利用できる無線指紋データベースを作成するために、非常に多くの報告済みの地理上の位置及び該地理上の位置の関連するE−UTRAN無線指紋を総計する。したがって、所定のUEにおいて、又は、UEにサービスを提供する発展型ノードB(eNodeB)局においてE−UTRAN測定値の測定を行うことが可能であると共に、データベースに記憶されている対応する無線指紋とマッチングを行うために用いることができるE−UTRAN無線指紋としてこれらのE−UTRAN測定値を地理上の位置決定用ノードに提供することが可能となる。マッチング用無線指紋に対応する、データベースに記憶済みの地理上の位置をUEの現在の地理上の位置として取り出すことも可能である。この取り出された地理上の位置はUEへ、緊急コールセンタや警察のコールセンタへ、又は別のノードへ報告として返信することが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つの側面によれば、無線ネットワークに関連付けられた測位用ノードにおいて実現される方法であって、無線ネットワークにおいて複数のUEのロケーションポイントに関連付けられた地理上の位置を取得する方法が、複数のUEによりロケーションポイントにおいて測定された無線測定値、又は、複数のUEに関連付けられたeNodeBにより測定された無線測定値と関連付けられたE−UTRAN無線指紋データを受信するステップを含んでもよい。本方法は、クラスタ境界を形成するために、E−UTRAN無線指紋データ間の類似度に基づいてロケーションポイントをクラスタするステップと、E−UTRAN無線指紋データを利用してUEの地理上の位置を将来決定するための、地理上の位置と、クラスタ境界と、E−UTRAN無線指紋データとをデータベースに記憶するステップをさらに含んでもよい。
【0006】
別の側面によれば、UE装置は、UE装置の地理上の位置に関連付けられたE−UTRAN無線指紋測定データを取得するために無線測定値を測定するように構成されたトランシーバを含んでもよい。その場合、E−UTRAN無線指紋測定データは、以下のうちの少なくとも1つを含むものとする:UEにおいて測定された発展型ユニバーサル地上無線接続(E−UTRA)基準信号受信電力(RSRP);UEにおいて測定されたE−UTRAキャリア受信信号強度インジケータ(RSSI);UEにおいて測定されたE−UTRA基準受信信号品質(RSRQ);UEにおいて測定された広帯域符号分割多元接続(WCDMA)UTRA周波数分割二重化(FDD)共通パイロットチャネル(CPICH)受信信号コード電力(RSCP);UEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDDキャリアRSSI;UEにおいて測定された帯域内の電力密度により除算されたチップ毎の受信エネルギに対応するWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/No.;UEにおいて測定された移動通信用グローバルシステム(GSM)キャリアRSSI;UEにおいて測定された時分割デュプレックス(TDD)モードUTRA TDDキャリアRSSI;UEにおいて測定されたUTRA TDDプライマリ共通制御用物理チャネル(P−CCPCH)RSCP;UEにおいて測定されたCDMA2000 1×無線送信技術(1×RTT)パイロット強度又はUEにおいて測定されたCDMA2000高速パケットデータ(HRPD)パイロット強度。UE装置は、E−UTRAN無線指紋測定データを地理上の位置決定用ノードへ送信させるように構成されると共に、E−UTRAN無線指紋測定データの送信に応動して、現在の地理上の位置を地理上の位置決定用ノードから受信するように構成された処理部をさらに含んでもよい。
【0007】
追加の側面によれば、無線ネットワークに関連付けられたシステムが、データベースと、無線ネットワークにおける複数のUEのロケーションポイントに関連付けられた地理上の位置であって、全地球測位システム(GPS)装置を用いて取得される地理上の位置を受信するように構成されると共に、複数のUEのロケーションポイントにおいて測定される無線測定値と関連付けられたE−UTRAN無線指紋データを受信するように構成されたインタフェースを含むことが可能となる。本システムは、クラスタ境界を形成するためにE−UTRAN無線指紋データ間の類似度に基づいてロケーションポイントをクラスタするための、かつ、GPS装置を用いることなく、E−UTRAN無線指紋データを利用してUEの地理上の位置を将来決定するための、地理上の位置と、クラスタ境界と、E−UTRAN無線指紋データとをデータベースに記憶するための処理部をさらに含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】通信システム例を示す図である。
【図2】図1のシステムが公衆地上移動通信ネットワーク(PLMN)を含む実装例を示す図である。
【図3】図2のPLMNのeNodeBのコンポーネント例を示す図である。
【図4A】図1のユーザ機器のコンポーネント例を示す図である。
【図4B】装置がセルラ無線電話機である場合の図1のユーザ機器の実装例を示す図である。
【図5A】無線ネットワークのセル内のユーザ機器からeNodeBへの、発展型ユニバーサル地上無線接続ネットワーク(E−UTRAN)の無線指紋測定データのアップリンク送信を描く線図である。
【図5B】測位用ノードにおいて無線指紋のルックアップを行った後の図5AのeNodeBからユーザ機器へのユーザ機器の位置のダウンリンク送信を描く線図である。
【図6】複数のユーザ機器から受信したE−UTRAN無線測定値に基づいて無線指紋データベースを構成するための例示の処理を示すフローチャートである。
【図7】ユーザ機器の位置に関連付けられたE−UTRAN無線指紋測定データに基づいてユーザ機器の地理上の位置を決定するための例示の処理を示すフローチャートである。
【図8】ユーザ機器からeNodeBへの、及び、eNodeBから、指紋測定データに基づいてユーザ機器の地理上の位置を決定する測位用ノードへの、E−UTRAN無線指紋測定データの送信を描くメッセージ図である。
【図9】測位用ノードにおいて受信されたE−UTRAN無線指紋測定データに基づいて決定されたユーザ機器の地理上の位置の送信であって、測位用ノードからeNodeBへの、及び、eNodeBからユーザ機器への送信を描くメッセージ図である。
【図10】測位用ノードにおいて受信されたE−UTRAN無線指紋測定データに基づいて決定されたユーザ機器の地理上の位置の送信であって、測位用ノードから地理情報システムサーバへの送信を描くメッセージ図である。
【図11】ユーザ機器から第1のeNodeBへの、及び、第1のeNodeBから第2のeNodeBへのE−UTRAN無線指紋測定データの送信を描くメッセージ図である。
【図12】ユーザ機器からeNodeBへの、及び、eNodeBから地理情報システムサーバへのE−UTRAN無線指紋測定データの送信を描くメッセージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面を参照しながら本発明の以下の詳細な説明を行う。異なる図面における同一の参照番号は同一又は類似の要素を示すものとする。また、以下の詳細な説明は本発明を限定するものではない。
【0010】
図1は、ユーザ機器(UE)110及び120と、測位用ノード140及びネットワーク135に接続された地理情報システム(GIS)サーバとを含むことが可能な例示の通信システム100を示している。
【0011】
UE110は、システム100内のネットワーク135を介してUE120(又は図示されていない別の装置)と通信を行うことができる。1つの実装例では、UE110は、UE110とUE120との間の中間装置として動作する1以上の別の装置を介してUE120との通信を行うことができる。例えば、図1に示されているように、無線基地局機能を含むことが可能な発展型ノードB(eNodeB)130-1は、UE110と120間での、又は、UEと測位用ノード140又はGISサーバ150との間でのエンドツーエンド通信を容易にする中間ネットワーク135のコンポーネントとして常駐することができる。追加のeNodeB130−2〜130−Nがネットワーク135に常駐してもよい。
【0012】
UE110と120の少なくともいずれかは、セルラ無線電話機、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、個人通信システム(PCS)端末、ラップトップ型コンピュータ、パームトップ型コンピュータ、又は、無線リンクを介して装置が別の装置と行う通信を可能にする通信トランシーバを含む別の任意の種類の装置又は機器を含んでもよい。PCS端末は、セルラ無線電話をデータ処理機能、ファクシミリ機能及びデータ通信機能と組み合わせてもよい。PDAには、無線電話、ページャ、インターネット/イントラネットアクセス装置、ウェブブラウザ、オーガナイザ、カレンダ、全地球測位システム(GPS)受信機のうちの少なくともいずれかが含まれていてもよい。1以上のUE110及び120は「パーベイシブ・コンピューティング」(parvasive computing)装置と称される場合もある。いくつかの実装構成では、UE120は、公衆交換電話網(PSTN)に接続された(従来の普通の電話システム(POT)電話のような)電話を含むものであってもよい。
【0013】
eNodeB130−1〜130−Nは、それぞれの無線リンクを介してそれぞれのUEとインタフェースすることができる(例えば、eNodeB130−1はUE110とインタフェースすることができる)と共に、数ある機能の中でも特に、媒体アクセス制御(MAC)と無線リンク制御(RLC)とを実行することができる。
【0014】
測位用ノード140はシステム100におけるUEの所在位置を決定することができる。測位用ノード140は、発展型ユニバーサル地上無線接続ネットワーク(E−UTRAN)と間無線アクセス技術(inter-Radio Access Technorogy:IRAT)測定データとのうちの少なくともいずれかから得られる無線指紋を記憶する無線指紋データベース160に関連付けられてもよい。データベース160は測位用ノード140の内部又は外部に常駐してもよい。E−UTRANとIRATの少なくともいずれかの測定データは、E−UTRANとIRATの少なくともいずれかの測定値が測定された同じ地理上の位置において取得された(GPS地理上の位置データなどの)正確な地理上の位置データと共に測位用ノード140へ提供され得ると共に、測位用ノード140は正確な地理上の位置データを編成して、同じ又は同様の無線指紋を有するクラスタに変えることができる。測位用ノード140は、個々のクラスタのクラスタ境界を決定して、クラスタ境界情報と、関連する無線指紋と、正確な地理上の位置データとを無線指紋データベース160に記憶することができる。測位用ノード140は、次に、UE110又はUE120から得られるE−UTRANとIRATの少なくともいずれかの無線指紋測定データを受信することができ、次いで、無線指紋データベース160をルックアップして、受信済みのE−UTRANとIRATの少なくともいずれかの無線指紋測定データにマッチする、データベース160に記憶済みの無線指紋を特定すると共に、この無線指紋にマッチするデータベース160に記憶済みの正確な地理上の位置を取り出すことができる。測位用ノード140は、例えば、緊急コールセンタや警察のコールセンタなどの別の宛先へ無線指紋測定データを送信したUEへこの地理上の位置を提供することができる。
【0015】
GISサーバ150は、地理マッピングサービス又は関連するマッピングサービスを提供する1以上のサーバエンティティを含んでもよい。GISサーバ150は、測位用ノード140から、あるいは、(UE110又は120などの)UEからUEの地理上の位置データを受信できると共に、受信済みの地理上の位置データを物理的座標や物理アドレスにマップしたり、地理上の位置データとの別のマッピング関連サービスを実行したりすることができる。
【0016】
ネットワーク135は、ローカルエリアネットワーク(LAN);広域ネットワーク(WAN);大都市エリアネットワーク(MAN);PSTNやPLMNのような電話ネットワーク;衛星ネットワーク;イントラネット、インターネット又は複数ネットワークの組み合わせを含む任意の種類の1以上のネットワークを含んでもよい。PLMNは、例えば、汎用パケット無線サービス(GPRS)、セルラデジタルパケットデータ(CDPD)又はモバイルIPネットワークのようなパケット交換型サブネットワークをさらに含んでもよい。
【0017】
図1に例示のコンポーネントの数が全く例示的なものであることは理解できよう。より多くのコンポーネント構成、より少数のコンポーネント構成、あるいは異なるコンポーネント構成を有する別の構成が実現可能である。さらに、いくつかの実施形態では、図1の1以上のコンポーネントは、図1の1以上の別のコンポーネントにより実行されるものとして記述されている1以上のタスクを実行することができる。
【0018】
図2はシステム100がPLMNを含む図1のシステム100の一例を示す図である。PLMNはロングタームエボリューション(LTE)システムアーキテクチャを実現することができる。図2に示されているように、UE110及び120はPLMNを介して相互に通信を行うセルラ無線電話機を含んでもよい。PLMNは、関連するアンテナ・アレイ及び(図示の1つのゲートウェイ210などの)1以上のゲートウェイと共に複数のeNodeB130−1〜130−Nを含んでもよい。ゲートウェイ210は、測位用ノード140及びGISサーバ150との接続が可能なシステム100のパケットデータネットワーク(PDN)220とさらに接続することができる。PDN220は、例えばインターネットのような任意の種類のパケット交換ネットワークを含んでもよい。
【0019】
eNodeB130−1〜130−NはそれぞれのUEとインタフェースすることができる(例えばeNodeB130−1はそれぞれの無線リンクを介してUE110とインタフェースすることができる)と共に、数ある機能の中でも特に、媒体アクセス制御(MAC)と無線リンク制御(RLC)とを実行することができる。例えば、eNodeB130−1はUE110からデータ送信を受信してもよく、かつ、GW210上へ当該データ送信を転送することができる。GW210は、それぞれのeNodeBから別のeNodeBへ、あるいは、測位用ノード140又はGISサーバ150へPDN220を介して受信済みデータ送信のルート指定を行うことができる。GW210は、測位用ノード140又はGISサーバ150から、宛先であるUEに関連付けられたそれぞれのeNodeB130−1〜130−NへPDN220を介して受信済みデータ送信信号のルート指定をさらに行うことができる。PDN220によってPLMNに接続されたものとして測位用ノード140が図2に示されてはいるが、別の実装構成では、測位用ノード140はPLMNのコンポーネントとして常駐してもよい(例えばメッセージ交換はPDN220の中を通過する必要なくPLMNと内部で接続される)。
【0020】
図3は1つのeNodeB130−1の実装例を示し、eNodeB130−2〜130−Nは同様に構成されたものであってもよい。測位用ノード140及びGISサーバ150もまた同じ様に構成されてもよい(但し、測位用ノード140及びGISサーバ150はトランシーバ305を含まなくてもよい)。eNodeB130−1は、トランシーバ305、処理部310、メモリ315、インタフェース320、バス325を含むことができる。
【0021】
トランシーバ305は、1以上のアンテナを介して、無線周波数信号を用いてシンボルシーケンスの送信と受信の少なくともいずれかを行うトランシーバ回路を含んでもよい。上記1以上のアンテナは、単一のアンテナ又はアンテナ・アレイを含んでもよく、かつ、指向性アンテナと全方向アンテナの少なくともいずれかを含んでもよい。トランシーバ305は、例えば、eNodeB130−1における発展型ユニバーサル地上無線接続(E−UTRA)ダウンリンク基準信号送信(DL RS)電力のような、1以上の種々の異なる発展型ユニバーサル地上無線接続ネットワーク(E−UTRAN)無線指紋測定値の測定が可能な測定回路をさらに含んでもよい。
【0022】
処理部310は、命令の解釈と、命令の実行とが可能なプロセッサ、マイクロプロセッサ又は処理ロジックを含んでもよい。処理部310はeNodeB130−1のためのあらゆるデータ処理機能を実行することができる。メモリ315は、装置処理機能を実行する場合に処理部310が利用するための、永久的、半永久的、又は一時的に稼働中の、データ及び命令の記憶部を提供することができる。メモリ315は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気記録媒体と光記録媒体の少なくともいずれかのような大容量記憶装置、メモリ装置の対応する駆動装置及び別の種類のメモリ装置のうちの少なくともいずれかの装置を含んでもよい。インタフェース320はGW210と接続するリンクとのインタフェース用回路を含んでもよい。バス325は、コンポーネントによる相互通信を可能にする装置130−1の種々のコンポーネントを相互に接続することができる。
【0023】
図3に示す装置130−1のコンポーネントの構成は専ら例示を目的とするものである。より多くのコンポーネント構成、より少数のコンポーネント構成、あるいは、異なるコンポーネント構成を有する別の構成が実現可能である。
【0024】
図4Aは、実施形態例に従うUE110を示す。UE装置120は同様に構成されたものであってもよい。UE110は、トランシーバ405、処理部410、メモリ415、入力装置420、出力装置425、及びバス430を含んでもよい。
【0025】
トランシーバ405は1以上のアンテナを介して、無線周波数信号を用いてシンボルシーケンスの送信と受信の少なくともいずれかを行うためのトランシーバ回路を含んでもよい。トランシーバ405は、例えばRAKE受信機又はGRAKE受信機を含んでもよい。トランシーバ405は、1以上の種々の異なるE−UTRAN無線指紋測定値を測定する測定回路をさらに含むことができる。これらの無線指紋測定値には、1以上の以下の測定値、すなわちE−UTRA基準信号受信電力(RSRP);E−UTRAキャリア受信信号強度インジケータ(E−UTRAキャリアRSSI);E−UTRA基準受信信号品質(RSRQ);広帯域符号分割多元接続(WCDMA)UTRA周波数分割二重化(FDD)共通パイロットチャネル(CPICH)信号受信コード電力(RSCP);WCDMA UTRA FDDキャリアRSSI;(帯域内の電力密度により除算されたチップ毎の受信エネルギに対応する)WCDMA UTRA FDD CPICH Ec/No;移動通信用グローバルシステム(GSM)キャリアRSSI;時分割デュプレックス(TDD)モードUTRA TDDキャリアRSSI;UTRA TDDプライマリ共通制御用物理チャネル(P−CCPCH)RSCP;CDMA2000 1×無線送信技術(1×RTT)パイロット強度;あるいは、UEにおいて測定されたCDMA2000高速パケットデータ(HRPD)パイロット強度の少なくともいずれかが含まれる(但しこれらのみに限定されるわけではない)。
【0026】
処理部410は、命令の解釈と、命令の実行とが可能なプロセッサ、マイクロプロセッサ又は処理ロジックを含んでもよい。処理部410は、データバッファリングと、呼処理制御と、ユーザインタフェース制御等のような装置制御機能とを含むデータの入力、出力及び処理を行うためのすべてのデータ処理機能を実行することができる。
【0027】
メモリ415は、装置の処理機能において処理部410が利用するための、永久的、半永久的又は一時的に稼働中のデータ記憶部及び命令記憶部を提供することができる。メモリ415は、ROM、RAM、磁気記録媒体、光記録媒体の少なくともいずれかのような大容量記憶装置、その対応する駆動装置及び別の種類のメモリ装置のうちの少なくともいずれかを含んでもよい。入力装置420はUE110内へのデータエントリ用メカニズムを含んでもよい。例えば、入力装置420はキーパッド(図示せず)、マイク(図示せず)又は表示装置(図示せず)を含んでもよい。キーパッドはデータの手動によるUE110内へのユーザ入力を可能にすることができる。マイクは、聴覚入力を電気信号に変換するメカニズムを含んでもよい。表示装置は、装置の機能を選択するためにユーザによる利用が可能な(グラフィックユーザインタフェースなどの)ユーザインタフェースを提供できる画面表示部を含んでもよい。表示装置の画面表示部は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマ画面ディスプレイ、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、ブラウン管(CRT)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの任意の種類の視覚表示部を含んでもよい。
【0028】
出力装置425は、オーディオ、ビデオ、ハードコピーフォーマットのうちの少なくともいずれかの形でデータを出力するメカニズムを含んでもよい。例えば、出力装置425は、電気信号を聴覚出力に変換するメカニズムを含むスピーカ(図示せず)を含んでもよい。出力装置425は出力データをユーザに表示する表示装置をさらに含んでもよい。例えば、表示装置は出力データをユーザに表示するグラフィックユーザインタフェースを提供することができる。バス430は、UE110の種々のコンポーネントを相互に接続して、コンポーネントによる相互通信を可能にすることができる。
【0029】
図4Aに示すUE110のコンポーネント構成は専ら例示を目的とするものである。より多くのコンポーネント構成、より少数のコンポーネント構成、又は異なるコンポーネント構成を有する別の構成の実現が可能である。例えば、いくつかの実装構成では、UE110はGPS測位装置を含んでもよい。
【0030】
図4BはUE110がセルラ無線電話機を含むUE110の実装例を示す図である。図4Bに示されているように、セルラ無線電話機は、オーディオ情報を無線電話機の中へ入力するためのマイク435(入力装置420)と、無線電話機からオーディオ出力を提供するスピーカ440(出力装置425)と、キーパッド445(手動によるデータ入力又は電話機能を選択するための入力装置420)と、ユーザに対するデータの視覚的表示と、(キーパッド445と連携して行われる)データ入力又は電話機能を選択するためにユーザが利用できるユーザインタフェースの提供との少なくともいずれかを行うことができる(例えば入力装置420又は出力装置425の)ディスプレイ450とを含んでもよい。
【0031】
図5Aは、無線ネットワークのセル510におけるUE110からeNodeB130−1へのE−UTRAN無線指紋測定データのアップリンク送信を描く線図である。UE110は、セル510内の或る一定のロケーションポイントにおいて、1以上のE−UTRAと間RAT(inter-RAT:IRAT)とのうちの少なくともいずれかの測定値を測定することが可能であり、E−UTRAN無線指紋測定データ520として測定値の結果をeNodeB130−1へ送信することが可能である。E−UTRAN無線指紋測定データ520は以下の1以上の値を含んでもよい:
1)UEにおいて測定されたE−UTRA基準信号受信電力(RSRP)、
2)UEにおいて測定されたE−UTRAキャリアRSSI、
3)UEにおいて測定されたE−UTRA RSRQ、
4)UEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDD CPICH RSCP、
5)UEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDDキャリアRSSI、
6)帯域内の電力密度により除算されたチップ毎の受信エネルギに対応するWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/No、
7)UEにおいて測定されたGSMキャリアRSSI、
8)UEにおいて測定されたTDDモードUTRA TDDキャリアRSSI、
9)UEにおいて測定されたUTRA TDD P−CCPCH RSCP、
10)UEにおいて測定されたCDMA2000 1×RTTパイロット強度、
11)UEにおいて測定されたHRPDパイロット強度CDMA2000。
【0032】
別の実施形態では、E−UTRAN無線指紋測定データ520は追加の又は代替の測定値を含んでもよい。eNodeB130−1によるE−UTRAN無線指紋測定データ520の受信時に、eNodeB130−1は、無線指紋測定データ520に基づいて地理上の位置を決定するために(GW210とPDN220とを介して)測位用ノード140(図示せず)上へデータ520を転送することができる。
【0033】
図5Bは、測位用ノード140(図示せず)における無線指紋のルックアップの実行後の、セル510内におけるeNodeB130−1からUE110への、UE110の地理上の位置530のダウンリンク送信を描く線図である。eNodeB130−1は、PDN220とGW210を介して測位用ノード140から地理上の位置530を受信することができ、次いで、ダウンリンクで地理上の位置530をUE110へ送信することができる。地理上の位置530は、図5Aの測定データ520に基づいて測位用ノード140が取得したUE110の正確な位置を含むことができる。地理上の位置530は、例えば緯度/経度座標、GPS座標、物理アドレスなどを含んでもよい。
【0034】
図6は複数のユーザ機器から受信したE−UTRAN無線測定値に基づいて(データベース160などの)無線指紋データベースを構成するための例示の処理を示すフローチャートである。図6の例示の処理を用いて構成された無線指紋データベースは、次に、UEの各々において測定され、かつ、無線指紋測定データとして測位用ノード140へ送信されるE−UTRANとIRATの少なくともいずれかの測定値に基づいてUEの地理上の位置を特定するために利用することができる。1つの実装例では図6の例示の処理は測位用ノード140により実現可能である。別の実装構成では、図6を参照して説明した処理のうちのいくらかの処理又は全ての処理は、測位用ノード140を含むか、除外する1以上の別の装置によって実行することも可能である。
【0035】
上記例示の処理を開始するために、複数のUE又は別の測位装置に関連付けられた地理上の位置測定値を取得することができる(ブロック600)。PLMNの1以上のセルに位置する複数のUE又は別の地理上の測位装置は、正確な地理上の位置測定方法を用いて自分の地理上の位置を取得することができる。正確な地理上の位置を取得するための任意の種類の位置測定方法を利用してもよい。例えば、アシステッドGPS(A-GPS)測位方法を利用して、複数のUEの地理上の位置の取得が可能である。UE又はその他の測位装置の各々は地理上の位置を測定するGPS受信機を含んでもよく、かつ、PLMNに接続されたGPS基準受信機は、UE又はその他の測位装置内のGPS受信機への送信が行われる際に、UE内の又はその他の測位装置内のGPS受信機のパフォーマンスを高める補助データを収集する。通常、A−GPSは、差動GPS動作を行うことなく+/−10メートルの精度を有することが可能である。地理上の位置測定値は、(PDN220を含むか、PDN220を除外するかの)ネットワーク135を介する送信によるか、(位置測定値を測位用ノード140へ転送するために読み出しが可能なCD−ROMなどの)メモリ装置からの転送によるかのいずれかによって測位用ノード140へ提供されてもよい。
【0036】
E−UTRAN無線測定値を受信して、測定済みの複数のUE(ブロック610の地理上の位置)に関連付けられた取得済みの無線指紋を提供するようにしてもよい。E−UTRAN無線測定値はブロック600の測定済みの地理上の位置と同時に測定されてもよい。E−UTRAN測定値は1以上の以下の測定値を含んでもよい:
1)それぞれのUEにおいて測定された発展型ユニバーサル地上無線接続(E−UTRA)基準信号受信電力(RSRP)、
2)それぞれのUEにおいて測定されたE−UTRAキャリア受信信号強度インジケータ(E−UTRAキャリアRSSI)、
3)それぞれのUEにおいて測定されたE−UTRA基準受信信号品質(RSRQ)、
4)それぞれのUEにおいて測定された広帯域符号分割多元接続(WCDMA)UTRA周波数分割二重化(FDD)共通パイロットチャネル(CPICH)信号受信コード電力(RSCP)、
5)それぞれのUEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDDキャリアRSSI、
6)それぞれのUEにおいて測定された帯域内の電力密度により除算されたチップ毎の受信エネルギに対応するWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/Noと、
7)それぞれのUEにおいて測定された移動通信用グローバルシステム(GSM)キャリアRSSI、
8)それぞれのUEにおいて測定された時分割デュプレックス(TDD)モードUTRA TDDキャリアRSSI、
9)それぞれのUEにおいて測定されたUTRA TDDプライマリ共通制御用物理チャネル(P−CCPCH)RSCP、
10)それぞれのUEにおいて測定されたCDMA2000 1×無線送信技術(1×RTT)パイロット強度、
11)それぞれのUEにおいて測定されたCDMA2000高速パケットデータ(HRPD)パイロット強度。
【0037】
別の種類の測定値を追加又は代替として用いてもよい。E−UTRAN測定値は、個々の正確な地理上の位置測定値との関連付けが可能な無線「指紋」を提供する。
【0038】
これらの取得済みの地理上の位置測定値を編成して、同一の又は同様の無線指紋を有するクラスタに変えることができる(ブロック620)。非常に多くの地理上の位置測定値が取得されるので、これらの位置測定値は、該位置測定値のそれぞれの無線指紋に基づいてクラスタに編成されてもよい。地理上の位置測定値は、同一の又は同様の無線指紋を有する別の地理上の位置測定値と共にクラスタされてもよい。クラスタの各々の境界が決定され、かつ、無線指紋データベース160に記憶されてもよい(ブロック630)。クラスタの各々の無線指紋と地理上の位置との分析は、例えば多角形(ポリゴン)の形状に対応できるクラスタ境界の決定を許可することができる。図7を参照して以下に説明するように、ブロック600において取得された地理上の位置測定値、ブロック610において受信された無線指紋、ブロック620及び630において決定されたクラスタは、将来の地理上の位置決定のために無線指紋データベース160に記憶されることができる。
【0039】
図7はUEの位置に関連付けられたE−UTRAN無線指紋測定に基づいてUEの地理上の位置を決定するための例示の処理を示すフローチャートである。1つの実装例では、図7の例示の処理は測位用ノード140により実現可能である。別の実装構成では、図7を参照して説明した処理のうちのいくらかの処理又は全ての処理は、測位用ノード140を含むか、除外する1以上の別の装置によって実行することも可能である。
【0040】
例示の処理を開始するために、UEの位置に関連付けられたE−UTRAN無線指紋測定値を取得することができる(ブロック700)。例えば、(この例示の処理のためのGPS機能を備えていないUEに対応する)UE110は、E−UTRA測定値を測定することができると共に、測位用ノード140へ測定データを送信することができる。E−UTRA測定値は、図6のブロック610に関して上述した1以上の種類の測定値を含んでもよい。UE110にサービスを提供するeNodeBによって追加の無線指紋測定値を取得することができると共に、この無線指紋測定値を測位用ノード140へ提供することができる。例えば、eNodeB130−1はE−UTRAダウンリンク基準信号送信(DL RS)電力を測定することができ、eNodeB130−1は、例えばダウンリンク(DL)経路損、CQI統計などを含む追加の無線指紋測定値を取得することができる。eNodeB130−1は発信用メッセージに含まれる固有の識別子をさらに取得することができる。図8は、UE110からeNodeB130−1への、及び、eNodeB130−1から、指紋測定データに基づいてUE110の地理上の位置を決定するための測位用ノード140へのE−UTRAN無線指紋測定データの送信を描くメッセージ図である。図8に示されているように、UE110は、(ブロック610に関して上述した1以上の種類の測定値などの)1以上の無線指紋測定値を測定すると共に、E−UTRAN無線指紋測定データ800として上記測定値をeNodeB130−1へ送信する。eNodeB130−1は1以上の追加の無線指紋測定値(例えばE−UTRA RS DL電力など)を測定することが可能であり、UE110から受信した測定データ800に上記測定値を加えることが可能であり、次いで、UE110とeNodeB130−1の双方において測定された無線指紋測定値を含むE−UTRAN無線指紋測定データ810を測位用ノード140へ送信することができる。
【0041】
図7に戻ると、取得済みの無線指紋測定値を用いて、無線指紋データベース160へのルックアップを実行し、UEの地理上の位置を決定することが可能である。無線指紋データベース160への上記ルックアップは、ブロック700において取得された無線指紋測定値と、データベース160に記憶されている事前に記憶済みの無線指紋測定値とのマッチングを含んでもよい。マッチング用無線指紋測定値に対応する、データベース160に記憶済みの地理上の位置データをUEの地理上の位置として取り出すことが可能である。測位用ノード140はこの取り出された地理上の位置をE−UTRAN無線指紋データの受信元であったUEへ、又は、PLMNの外部にある別のノード(GISサーバ150、緊急コールセンタや警察のコールセンタなど)へ送信してもよい(ブロック720)。図9は、測位用ノード140からeNodeB130−1へ、及び、eNodeB130−1からUE110への、測位用ノード140において受信されたE−UTRAN無線指紋測定データに基づいて決定されたUE110の地理上の位置の送信を描くメッセージ図である。
【0042】
図9に示されているように、測位用ノード140は無線指紋のルックアップ900を実行して、UEの地理上の位置を取得することができ、次いで、この決定済みの地理上の位置を含むメッセージ910をeNodeB130−1へ送信することができる。eNodeB130−1はメッセージ910を受信し、次いで、UE110上へメッセージ910を転送することができる。図9には示されていないが、1以上の特定のUEに関連付けられた地理上の位置を要求するために、別のエンティティがロケーション要求を測位用ノード140へ送信する場合があり、この場合測位用ノード140は、最後に報告された1以上の特定のUEの位置に対応する地理上の位置を返信することができる。
【0043】
図10は、測位用ノード140からGISサーバ150への、測位用ノード140において受信されたE−UTRAN無線指紋測定データに基づいて決定されたUEの地理上の位置の送信を描くメッセージ図である。図10に示されているように、測位用ノード140は無線指紋のルックアップ1000を実行して、UEの地理上の位置を取得することができ、次いで、この決定済みの地理上の位置を含むメッセージ1010をGISサーバ150へ送信することができる。GISサーバ150は、物理座標又は物理アドレスに対して地理上の位置をマップしたり、地理上の位置と関連サービスとのマッピングを行ったりすることができる。
【0044】
図11と図12はE−UTRAN無線指紋メッセージ交換の追加例を描く図である。図11の例では、UE110から、UE110にサービスを提供しているeNodeB130−1へ、次いで、PLMN内の別のセルにサービスを提供している別のeNodeB130−2上へE−UTRAN無線指紋測定データを送信することができる。eNodeB130−1は例えばX2インタフェースを介してeNodeB130−2へ無線指紋測定データのシグナリングを行うことができる。図11の例に示されているように、UE110においてE−UTRAN無線指紋測定値の測定を行うことができ、この測定データをE−UTRAN無線指紋測定データメッセージ1100の中へ_組み入れることができる。メッセージ1100は、UE110から、現在UE110にサービスを提供しているeNodeB130−1へ送信することができる。eNodeB130−1は、1以上の追加の無線指紋測定値(例えばE−UTRA RS DL電力など)を測定することができ、UE110から受信した測定データ1100に上記測定値を加えることができ、次いで、eNodeB130−2上へE−UTRAN無線指紋測定データメッセージ1110を送信することができる。
【0045】
図12の例では、E−UTRAN無線指紋測定データをUE110からGISサーバ150へ送信することができる。UE110は、セキュア・ユーザ・プレーン・ロケーション(SUPL)型インタフェースを介してGISサーバ150へ無線指紋測定データのシグナリングを行うことができる。図12の例に示されているように、E−UTRAN無線指紋測定値はUE110において測定することができ、次いで、この測定データをE−UTRAN無線指紋測定データメッセージ1200の中へ組み入れることができる。メッセージ1200はUE110から、現在UE110にサービスを提供しているeNodeB130−1へ送信されてもよい。eNodeB130−1は、1以上の追加の無線指紋測定値(例えば、E−UTRA RS DL電力など)を測定することができ、UE110から受信した測定データ1200に上記測定値を加えることができ、次いで、GISサーバ150上へE−UTRAN無線指紋測定データメッセージ1210を送信することができる。GISサーバ150は、無線指紋測定データを用いて、正確な地理上の位置によりタグ付けされたセルID/ネットワークIDのマッピングを構成するようにしてもよい。
【0046】
[結論]
以上の実施形態の説明は、例示とその説明にすぎず、余すところなく述べることを意図したものでも、開示された詳細な形態に本発明を限定することを意図したものでもない。以上の教示に照らして変更及び変形が可能であり、また、本発明の実施から変更及び変形例を得ることができる。例えば、図6及び図7を参照しながら一連のブロックについて説明したが、本発明の原理に従って別の実装構成においてこれらブロックの順序を変更することも可能である。さらに、非依存型ブロックを並行して実行することも可能である。
【0047】
本発明の側面は、方法とコンピュータプログラム製品とのうちの少なくともいずれかにおいてさらに実現されてもよい。したがって、本発明は、ハードウェアとソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)の少なくともいずれかにおいて実現されてもよい。さらに、本発明は、命令実行システムにより又は命令実行システムと関連して使用できるよう、コンピュータ使用可能媒体又はコンピュータ可読媒体において実現されるコンピュータ使用可能プログラムコード又はコンピュータ可読プログラムコードを有するそのような媒体におけるコンピュータプログラム製品の形態をとってもよい。本書面に記載の実施形態を実現するために使用される実際のソフトウェアコード又は特殊化制御ハードウェアは、本発明を限定するものではない。したがって、上記側面の動作及び作用について、特定のソフトウェアコードを参照せずに説明した。本明細書の説明に基づいてそれらの面を実現するために、当業者がソフトウェアを設計し、かつ、ハードウェアを制御することが可能であろうことは理解されよう。
【0048】
さらに、本発明のある特定の部分は、1つ以上の機能を実行する「論理」として実現されてもよい。この論理は、特定用途向け集積回路(ASIC)又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのハードウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせを含んでいてもよい。
【0049】
たとえ特徴の特定の組み合わせが請求項に記載されているか、明細書に開示されているかの少なくともいずれかの場合であっても、これらの組み合わせは本発明の限定を意図するものではない。実際には、これらの特徴の多くは、具体的な請求項への記載又は明細書への開示の少なくともいずれも行われていない方法で組み合わせることができる。
【0050】
また、「備える("comprising"又は"comprise")」との語が本明細書で使用される場合、記述された要素、数値、工程、構成要素、或いは、それらのグループを指定する語として解釈される一方で、記述していない1以上の要素、数値、工程、構成要素、或いは、それらのグループの存在や追加が排除されるものではない点は、強調されるべきである。
【0051】
本出願において使用される要素、動作又は命令は、明示して指示のない限り、いずれも本発明に重要又は不可欠であるものと解釈されるべきではない。また、本明細書中で使用される場合の単数形は複数の項目を含むことを意図したものである。ただ1つの項目が意図される場合、「1つの」又はそれに類似する言葉が使用される。さらに、「に基づいて」という語句は、明示して指示のない限り、「少なくとも部分的に基づいて」を意味することを意図している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ネットワーク内の多数のユーザ機器(UE)のロケーションポイントに関連付けられた地理上の位置が取得されるようになっている無線ネットワークに関連付けられた測位用ノードにて実行される方法であって、
前記複数のUEによって前記ロケーションポイントにおいて測定されるか、若しくは、前記複数のUEに関連付けられたeNodeBによって測定される無線測定値と関連付けられた発展型ユニバーサル地上無線接続ネットワーク(E−UTRAN)無線指紋データを受信するステップ(610)と、
クラスタ境界を形成するために前記E−UTRAN無線指紋データ間の類似度に基づいて前記ロケーションポイントをクラスタするステップ(620、630)と、
前記E−UTRAN無線指紋データを用いてUEの地理上の位置を将来決定するための、前記地理上の位置と、クラスタ境界と、前記E−UTRAN無線指紋データとをデータベースに記憶するステップ(630)と、
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記クラスタ境界はポリゴンの形をしていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記E−UTRAN無線指紋データは、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定された発展型ユニバーサル地上無線接続(E−UTRA)基準信号受信電力(RSRP)、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定されたE−UTRAキャリア受信信号強度インジケータ(E−UTRAキャリアRSSI)、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定されたE−UTRA基準受信信号品質(RSRQ)、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定された広帯域符号分割多元接続(WCDMA)UTRA周波数分割二重化(FDD)共通パイロットチャネル(CPICH)信号受信コード電力(RSCP)、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDDキャリアRSSI、
帯域内の電力密度により除算されたチップ毎の受信エネルギに対応するWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/Noであって、前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/No、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定された移動通信用グローバルシステム(GSM)キャリアRSSI、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定された時分割デュプレックス(TDD)モードUTRA TDDキャリアRSSI、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定されたUTRA TDDプライマリ共通制御用物理チャネル(P−CCPCH)RSCP、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定されたCDMA2000 1×無線送信技術(1×RTT)パイロット強度、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定されたCDMA2000高速パケットデータ(HRPD)パイロット強度、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定されたeNodeBに関連付けられたE−UTRAダウンリンク基準信号送信(DL RS)電力
のうち1以上の値を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
全地球測位システム(GPS)装置を用いて、前記ロケーションポイントに関連付けられた前記地理上の位置を取得するステップをさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記無線ネットワーク内の第1のUEに関連付けられたE−UTRAN無線指紋測定データを受信するステップ(700)と、
前記E−UTRAN無線指紋測定データに対応する地理上の位置の1つを取り出すために、前記データベースをルックアップテーブルするステップ(710)と、
前記第1のUE、緊急コールセンタや警察のコールセンタ、地理情報システム(GIS)サーバ(150)あるいは前記無線ネットワークの外部にあるノードのうちの少なくとも1つへ前記地理上の位置の1つを送信するステップと、
をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
前記地理上の位置のうちの1つを送信するステップは、前記第1のUE、緊急コールセンタや警察のコールセンタ、地理情報システム(GIS)サーバ(150)あるいは前記無線ネットワークの外部にあるノードのうちの少なくとも1つへ、X2すなわちセキュア・ユーザ・プレーン・ロケーション(SUPL)型インタフェースを介して前記地理上の位置の1つを送信するステップを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
前記データベースをルックアップするステップ(710)は、前記第1のUEに関連付けられた前記E−UTRAN無線指紋測定データを、前記データベースに記憶されたE−UTRAN無線指紋データとマッチさせて、前記地理上の位置のうちの1つを取り出すようにするステップをさらに有することを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記E−UTRAN無線指紋測定データは、前記第1のUEにおいて測定された測定値に関連付けられたデータを含み、かつ、
前記UEにおいて測定された発展型ユニバーサル地上無線接続(E−UTRA)基準信号受信電力(RSRP)、
前記UEにおいて測定されたE−UTRAキャリア受信信号強度インジケータ(E−UTRAキャリアRSSI)、
前記UEにおいて測定されたE−UTRA基準受信信号品質(RSRQ)、
前記UEにおいて測定された広帯域符号分割多元接続(WCDMA)ユニバーサル地上無線接続(UTRA)周波数分割二重化(FDD)共通パイロットチャネル(CPICH)信号受信コード電力(RSCP)、
前記UEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDDキャリアRSSI、
帯域内の電力密度により除算されたチップ毎の受信エネルギに対応するWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/Noであって、前記UEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/No、
移動通信用グローバルシステム(GSM)キャリアRSSI、
前記UEにおいて測定された時分割デュプレックス(TDD)モードUTRA TDDキャリアRSSI、
前記UEにおいて測定されたUTRA TDDプライマリ共通制御用物理チャネル(P−CCPCH)RSCP、
前記UEにおいて測定されたCDMA2000 1×無線送信技術(1×RTT)パイロット強度、
前記UEにおいて測定されたCDMA2000高速パケットデータ(HRPD)パイロット強度
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記E−UTRAN無線指紋測定データは、前記第1のUEに関連付けられたeNodeBにおいて測定された1以上の測定値に関連付けられたデータをさらに有し、
前記1以上の測定値は、前記eNodeBにおいて測定されたE−UTRAダウンリンク基準信号(DL RS)送信電力を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ユーザ機器(UE)(110)であって、
前記UE機器の地理上の位置に関連付けられた発展型ユニバーサル地上無線接続ネットワーク(E−UTRAN)無線指紋測定データを取得するために無線測定値を測定するように構成されたトランシーバ(405)と、
ここで、前記E−UTRAN無線指紋測定データは、
前記UEにおいて測定された発展型ユニバーサル地上無線接続(E−UTRA)基準信号受信電力(RSRP)、
前記UEにおいて測定されたE−UTRAキャリア受信信号強度インジケータ(RSSI)、
前記UEにおいて測定されたE−UTRA基準受信信号品質(RSRQ)、
前記UEにおいて測定された広帯域符号分割多元接続(WCDMA)UTRA周波数分割二重化(FDD)共通パイロットチャネル(CPICH)信号受信コード電力(RSCP)、
前記UEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDDキャリアRSSI、
前記UEにおいて測定された帯域内の電力密度により除算されたチップ毎の受信エネルギに対応するWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/No、
前記UEにおいて測定された移動通信用グローバルシステム(GSM)キャリアRSSI、
前記UEにおいて測定された時分割デュプレックス(TDD)モードUTRA TDDキャリアRSSI、
前記UEにおいて測定されたUTRA TDDプライマリ共通制御用物理チャネル(P−CCPCH)RSCP、
前記UEにおいて測定されたCDMA2000 1×無線送信技術(1×RTT)パイロット強度、
前記UEにおいて測定されたCDMA2000高速パケットデータ(HRPD)パイロット強度、のうちの少なくとも1つを含む;
前記E−UTRAN無線指紋測定データを地理上の位置決定用ノードへ送信させ、前記E−UTRAN無線指紋測定データを送信するステップに応動して、現在の地理上の位置を前記地理上の位置決定用ノードから受信するように構成された処理部と、
を備えることを特徴とするユーザ機器(UE110)。
【請求項11】
無線ネットワークに関連付けられた測位用ノードであって、
データベース(160)と、
インタフェース(320)と、
ここで、インタフェース(320)は、
全地球測位システム(GPS)装置を用いて取得された前記無線ネットワーク内の多数のユーザ機器(UE)のロケーションポイントに関連付けられた地理上の位置を受信し、
前記複数のUEの前記ロケーションポイントにおいて測定された無線測定値と関連付けられた、発展型ユニバーサル地上無線接続ネットワーク(E−UTRAN)無線指紋データを受信する
処理部(310)と、
ここで、処理部(310)は、
クラスタ境界を形成するためにE−UTRAN無線指紋データ間の類似度に基づいて前記ロケーションポイントをクラスタし、
GPS装置を用いることなく、前記E−UTRAN無線指紋データを用いてUEの地理上の位置を将来決定するための、前記地理上の位置と、クラスタ境界と、前記E−UTRAN無線指紋データとを前記データベースに記憶するための処理部(310)と、
を備えることを特徴とする無線ネットワークに関連付けられた測位用ノード。
【請求項12】
前記クラスタ境界はポリゴンの形をしていることを特徴とする請求項11に記載のノード。
【請求項13】
前記E−UTRAN無線指紋データは、
それぞれのUEにおいて測定された発展型ユニバーサル地上無線接続(E−UTRA)基準信号受信電力(RSRP)、
それぞれのUEにおいて測定されたE−UTRAキャリア受信信号強度インジケータ(RSSI)、
それぞれのUEにおいて測定されたE−UTRA基準受信信号品質(RSRQ)、
それぞれのUEにおいて測定された広帯域符号分割多元接続(WCDMA)UTRA周波数分割二重化(FDD)共通パイロットチャネル(CPICH)信号受信コード電力(RSCP)、
それぞれのUEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDDキャリアRSSI、
それぞれのUEにおいて測定された帯域内の電力密度により除算されたチップ毎の受信エネルギに対応するWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/No、
それぞれのUEにおいて測定された移動通信用グローバルシステム(GSM)キャリアRSSI、
それぞれのUEにおいて測定された時分割デュプレックス(TDD)モードUTRA TDDキャリアRSSI、
それぞれのUEにおいて測定されたUTRA TDDプライマリ共通制御用物理チャネル(P−CCPCH)RSCP、
それぞれのUEにおいて測定されたCDMA2000 1×無線送信技術(1×RTT)、
それぞれのUEにおいて測定されたCDMA2000高速パケットデータ(HRPD)パイロット強度、
それぞれのUEに関連付けられたeNodeBにおいて測定されたE−UTRAダウンリンク基準信号(DL RS)送信電力
のうちの少なくとも1つの値を含むことを特徴とする請求項11又は12に記載のノード。
【請求項14】
前記インタフェース(320)は、前記無線ネットワーク内の第1のUE(110)に関連付けられたE−UTRAN無線指紋測定データを受信するようにさらに構成され、
前記処理部(310)は、更に、
前記受信されたE−UTRAN無線指紋測定データを前記データベースに記憶された前記E−UTRAN無線指紋データのうちの少なくとも1つとマッチさせることによって前記地理上の位置の1つを取り出すため、前記データベースのルックアップ動作を実行し、
前記第1のUE(110)、緊急コールセンタや警察のコールセンタ、地理情報システム(GIS)サーバ(150)あるいは前記無線ネットワークの外部にあるノードのうちの少なくとも1つへ前記地理上の位置の1つを送信する
ことを特徴とする請求項11又は12に記載のノード。
【請求項15】
前記データベースのルックアップ動作を実行するとき、前記処理ユニットは、前記第1のUE(110)に関連付けられた前記E−UTRAN無線指紋測定データを、前記データベース(160)に記憶されたE−UTRAN無線指紋データとマッチさせて、前記地理上の位置のうちの1つを取り出すことを特徴とする請求項14に記載のノード。
【請求項16】
前記E−UTRAN無線指紋測定データは、前記第1のUEにおいて測定された測定値に関連付けられたデータを含み、かつ、
前記UEにおいて測定された発展型ユニバーサル地上無線接続(E−UTRA)基準信号受信電力(RSRP)、
前記UEにおいて測定されたE−UTRAキャリア受信信号強度インジケータ(E−UTRAキャリアRSSI)、
前記UEにおいて測定されたE−UTRA基準受信信号品質(RSRQ)、
前記UEにおいて測定された広帯域符号分割多元接続(WCDMA)ユニバーサル地上無線接続(UTRA)周波数分割二重化(FDD)共通パイロットチャネル(CPICH)信号受信コード電力(RSCP)、
前記UEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDDキャリアRSSI、
帯域内の電力密度により除算されたチップ毎の受信エネルギに対応するWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/Noであって、前記UEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/No、
前記UEにおいて測定された移動通信用グローバルシステム(GSM)キャリアRSSI、
前記UEにおいて測定された時分割デュプレックス(TDD)モードUTRA TDDキャリアRSSI、
前記UEにおいて測定されたUTRA TDDプライマリ共通制御用物理チャネル(P−CCPCH)RSCP、
前記UEにおいて測定されたCDMA2000 1×無線送信技術(1×RTT)パイロット強度、
前記UEにおいて測定されたCDMA2000高速パケットデータ(HRPD)パイロット強度
のうちの少なくとも1つの値を含むことを特徴とする請求項14に記載のノード。
【請求項17】
前記E−UTRAN無線指紋測定データは、前記第1のUEに関連付けられたeNodeBにおいて測定された1以上の測定値に関連付けられたデータをさらに有し、
前記1以上の測定値は、前記eNodeBにおいて測定されたE−UTRAダウンリンク基準信号(DL RS)送信電力を含むことを特徴とする請求項16に記載のノード。
【請求項1】
無線ネットワーク内の多数のユーザ機器(UE)のロケーションポイントに関連付けられた地理上の位置が取得されるようになっている無線ネットワークに関連付けられた測位用ノードにて実行される方法であって、
前記複数のUEによって前記ロケーションポイントにおいて測定されるか、若しくは、前記複数のUEに関連付けられたeNodeBによって測定される無線測定値と関連付けられた発展型ユニバーサル地上無線接続ネットワーク(E−UTRAN)無線指紋データを受信するステップ(610)と、
クラスタ境界を形成するために前記E−UTRAN無線指紋データ間の類似度に基づいて前記ロケーションポイントをクラスタするステップ(620、630)と、
前記E−UTRAN無線指紋データを用いてUEの地理上の位置を将来決定するための、前記地理上の位置と、クラスタ境界と、前記E−UTRAN無線指紋データとをデータベースに記憶するステップ(630)と、
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記クラスタ境界はポリゴンの形をしていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記E−UTRAN無線指紋データは、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定された発展型ユニバーサル地上無線接続(E−UTRA)基準信号受信電力(RSRP)、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定されたE−UTRAキャリア受信信号強度インジケータ(E−UTRAキャリアRSSI)、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定されたE−UTRA基準受信信号品質(RSRQ)、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定された広帯域符号分割多元接続(WCDMA)UTRA周波数分割二重化(FDD)共通パイロットチャネル(CPICH)信号受信コード電力(RSCP)、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDDキャリアRSSI、
帯域内の電力密度により除算されたチップ毎の受信エネルギに対応するWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/Noであって、前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/No、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定された移動通信用グローバルシステム(GSM)キャリアRSSI、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定された時分割デュプレックス(TDD)モードUTRA TDDキャリアRSSI、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定されたUTRA TDDプライマリ共通制御用物理チャネル(P−CCPCH)RSCP、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定されたCDMA2000 1×無線送信技術(1×RTT)パイロット強度、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定されたCDMA2000高速パケットデータ(HRPD)パイロット強度、
前記複数のUEのそれぞれのUEにおいて測定されたeNodeBに関連付けられたE−UTRAダウンリンク基準信号送信(DL RS)電力
のうち1以上の値を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
全地球測位システム(GPS)装置を用いて、前記ロケーションポイントに関連付けられた前記地理上の位置を取得するステップをさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記無線ネットワーク内の第1のUEに関連付けられたE−UTRAN無線指紋測定データを受信するステップ(700)と、
前記E−UTRAN無線指紋測定データに対応する地理上の位置の1つを取り出すために、前記データベースをルックアップテーブルするステップ(710)と、
前記第1のUE、緊急コールセンタや警察のコールセンタ、地理情報システム(GIS)サーバ(150)あるいは前記無線ネットワークの外部にあるノードのうちの少なくとも1つへ前記地理上の位置の1つを送信するステップと、
をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
前記地理上の位置のうちの1つを送信するステップは、前記第1のUE、緊急コールセンタや警察のコールセンタ、地理情報システム(GIS)サーバ(150)あるいは前記無線ネットワークの外部にあるノードのうちの少なくとも1つへ、X2すなわちセキュア・ユーザ・プレーン・ロケーション(SUPL)型インタフェースを介して前記地理上の位置の1つを送信するステップを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
前記データベースをルックアップするステップ(710)は、前記第1のUEに関連付けられた前記E−UTRAN無線指紋測定データを、前記データベースに記憶されたE−UTRAN無線指紋データとマッチさせて、前記地理上の位置のうちの1つを取り出すようにするステップをさらに有することを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記E−UTRAN無線指紋測定データは、前記第1のUEにおいて測定された測定値に関連付けられたデータを含み、かつ、
前記UEにおいて測定された発展型ユニバーサル地上無線接続(E−UTRA)基準信号受信電力(RSRP)、
前記UEにおいて測定されたE−UTRAキャリア受信信号強度インジケータ(E−UTRAキャリアRSSI)、
前記UEにおいて測定されたE−UTRA基準受信信号品質(RSRQ)、
前記UEにおいて測定された広帯域符号分割多元接続(WCDMA)ユニバーサル地上無線接続(UTRA)周波数分割二重化(FDD)共通パイロットチャネル(CPICH)信号受信コード電力(RSCP)、
前記UEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDDキャリアRSSI、
帯域内の電力密度により除算されたチップ毎の受信エネルギに対応するWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/Noであって、前記UEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/No、
移動通信用グローバルシステム(GSM)キャリアRSSI、
前記UEにおいて測定された時分割デュプレックス(TDD)モードUTRA TDDキャリアRSSI、
前記UEにおいて測定されたUTRA TDDプライマリ共通制御用物理チャネル(P−CCPCH)RSCP、
前記UEにおいて測定されたCDMA2000 1×無線送信技術(1×RTT)パイロット強度、
前記UEにおいて測定されたCDMA2000高速パケットデータ(HRPD)パイロット強度
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記E−UTRAN無線指紋測定データは、前記第1のUEに関連付けられたeNodeBにおいて測定された1以上の測定値に関連付けられたデータをさらに有し、
前記1以上の測定値は、前記eNodeBにおいて測定されたE−UTRAダウンリンク基準信号(DL RS)送信電力を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ユーザ機器(UE)(110)であって、
前記UE機器の地理上の位置に関連付けられた発展型ユニバーサル地上無線接続ネットワーク(E−UTRAN)無線指紋測定データを取得するために無線測定値を測定するように構成されたトランシーバ(405)と、
ここで、前記E−UTRAN無線指紋測定データは、
前記UEにおいて測定された発展型ユニバーサル地上無線接続(E−UTRA)基準信号受信電力(RSRP)、
前記UEにおいて測定されたE−UTRAキャリア受信信号強度インジケータ(RSSI)、
前記UEにおいて測定されたE−UTRA基準受信信号品質(RSRQ)、
前記UEにおいて測定された広帯域符号分割多元接続(WCDMA)UTRA周波数分割二重化(FDD)共通パイロットチャネル(CPICH)信号受信コード電力(RSCP)、
前記UEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDDキャリアRSSI、
前記UEにおいて測定された帯域内の電力密度により除算されたチップ毎の受信エネルギに対応するWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/No、
前記UEにおいて測定された移動通信用グローバルシステム(GSM)キャリアRSSI、
前記UEにおいて測定された時分割デュプレックス(TDD)モードUTRA TDDキャリアRSSI、
前記UEにおいて測定されたUTRA TDDプライマリ共通制御用物理チャネル(P−CCPCH)RSCP、
前記UEにおいて測定されたCDMA2000 1×無線送信技術(1×RTT)パイロット強度、
前記UEにおいて測定されたCDMA2000高速パケットデータ(HRPD)パイロット強度、のうちの少なくとも1つを含む;
前記E−UTRAN無線指紋測定データを地理上の位置決定用ノードへ送信させ、前記E−UTRAN無線指紋測定データを送信するステップに応動して、現在の地理上の位置を前記地理上の位置決定用ノードから受信するように構成された処理部と、
を備えることを特徴とするユーザ機器(UE110)。
【請求項11】
無線ネットワークに関連付けられた測位用ノードであって、
データベース(160)と、
インタフェース(320)と、
ここで、インタフェース(320)は、
全地球測位システム(GPS)装置を用いて取得された前記無線ネットワーク内の多数のユーザ機器(UE)のロケーションポイントに関連付けられた地理上の位置を受信し、
前記複数のUEの前記ロケーションポイントにおいて測定された無線測定値と関連付けられた、発展型ユニバーサル地上無線接続ネットワーク(E−UTRAN)無線指紋データを受信する
処理部(310)と、
ここで、処理部(310)は、
クラスタ境界を形成するためにE−UTRAN無線指紋データ間の類似度に基づいて前記ロケーションポイントをクラスタし、
GPS装置を用いることなく、前記E−UTRAN無線指紋データを用いてUEの地理上の位置を将来決定するための、前記地理上の位置と、クラスタ境界と、前記E−UTRAN無線指紋データとを前記データベースに記憶するための処理部(310)と、
を備えることを特徴とする無線ネットワークに関連付けられた測位用ノード。
【請求項12】
前記クラスタ境界はポリゴンの形をしていることを特徴とする請求項11に記載のノード。
【請求項13】
前記E−UTRAN無線指紋データは、
それぞれのUEにおいて測定された発展型ユニバーサル地上無線接続(E−UTRA)基準信号受信電力(RSRP)、
それぞれのUEにおいて測定されたE−UTRAキャリア受信信号強度インジケータ(RSSI)、
それぞれのUEにおいて測定されたE−UTRA基準受信信号品質(RSRQ)、
それぞれのUEにおいて測定された広帯域符号分割多元接続(WCDMA)UTRA周波数分割二重化(FDD)共通パイロットチャネル(CPICH)信号受信コード電力(RSCP)、
それぞれのUEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDDキャリアRSSI、
それぞれのUEにおいて測定された帯域内の電力密度により除算されたチップ毎の受信エネルギに対応するWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/No、
それぞれのUEにおいて測定された移動通信用グローバルシステム(GSM)キャリアRSSI、
それぞれのUEにおいて測定された時分割デュプレックス(TDD)モードUTRA TDDキャリアRSSI、
それぞれのUEにおいて測定されたUTRA TDDプライマリ共通制御用物理チャネル(P−CCPCH)RSCP、
それぞれのUEにおいて測定されたCDMA2000 1×無線送信技術(1×RTT)、
それぞれのUEにおいて測定されたCDMA2000高速パケットデータ(HRPD)パイロット強度、
それぞれのUEに関連付けられたeNodeBにおいて測定されたE−UTRAダウンリンク基準信号(DL RS)送信電力
のうちの少なくとも1つの値を含むことを特徴とする請求項11又は12に記載のノード。
【請求項14】
前記インタフェース(320)は、前記無線ネットワーク内の第1のUE(110)に関連付けられたE−UTRAN無線指紋測定データを受信するようにさらに構成され、
前記処理部(310)は、更に、
前記受信されたE−UTRAN無線指紋測定データを前記データベースに記憶された前記E−UTRAN無線指紋データのうちの少なくとも1つとマッチさせることによって前記地理上の位置の1つを取り出すため、前記データベースのルックアップ動作を実行し、
前記第1のUE(110)、緊急コールセンタや警察のコールセンタ、地理情報システム(GIS)サーバ(150)あるいは前記無線ネットワークの外部にあるノードのうちの少なくとも1つへ前記地理上の位置の1つを送信する
ことを特徴とする請求項11又は12に記載のノード。
【請求項15】
前記データベースのルックアップ動作を実行するとき、前記処理ユニットは、前記第1のUE(110)に関連付けられた前記E−UTRAN無線指紋測定データを、前記データベース(160)に記憶されたE−UTRAN無線指紋データとマッチさせて、前記地理上の位置のうちの1つを取り出すことを特徴とする請求項14に記載のノード。
【請求項16】
前記E−UTRAN無線指紋測定データは、前記第1のUEにおいて測定された測定値に関連付けられたデータを含み、かつ、
前記UEにおいて測定された発展型ユニバーサル地上無線接続(E−UTRA)基準信号受信電力(RSRP)、
前記UEにおいて測定されたE−UTRAキャリア受信信号強度インジケータ(E−UTRAキャリアRSSI)、
前記UEにおいて測定されたE−UTRA基準受信信号品質(RSRQ)、
前記UEにおいて測定された広帯域符号分割多元接続(WCDMA)ユニバーサル地上無線接続(UTRA)周波数分割二重化(FDD)共通パイロットチャネル(CPICH)信号受信コード電力(RSCP)、
前記UEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDDキャリアRSSI、
帯域内の電力密度により除算されたチップ毎の受信エネルギに対応するWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/Noであって、前記UEにおいて測定されたWCDMA UTRA FDD CPICH Ec/No、
前記UEにおいて測定された移動通信用グローバルシステム(GSM)キャリアRSSI、
前記UEにおいて測定された時分割デュプレックス(TDD)モードUTRA TDDキャリアRSSI、
前記UEにおいて測定されたUTRA TDDプライマリ共通制御用物理チャネル(P−CCPCH)RSCP、
前記UEにおいて測定されたCDMA2000 1×無線送信技術(1×RTT)パイロット強度、
前記UEにおいて測定されたCDMA2000高速パケットデータ(HRPD)パイロット強度
のうちの少なくとも1つの値を含むことを特徴とする請求項14に記載のノード。
【請求項17】
前記E−UTRAN無線指紋測定データは、前記第1のUEに関連付けられたeNodeBにおいて測定された1以上の測定値に関連付けられたデータをさらに有し、
前記1以上の測定値は、前記eNodeBにおいて測定されたE−UTRAダウンリンク基準信号(DL RS)送信電力を含むことを特徴とする請求項16に記載のノード。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2011−524655(P2011−524655A)
【公表日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−507366(P2011−507366)
【出願日】平成20年4月29日(2008.4.29)
【国際出願番号】PCT/SE2008/050491
【国際公開番号】WO2009/134174
【国際公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月29日(2008.4.29)
【国際出願番号】PCT/SE2008/050491
【国際公開番号】WO2009/134174
【国際公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]