説明

FeRAMキャパシタの製造方法及び該方法により作成されたFeRAMキャパシタ

強誘電体デバイスは底部電極119を含んでいる。底部電極119の上には強誘電体キャパシタ素子103が形成され、この強誘電体キャパシタ素子103の上に頂部電極101が形成されている。底部電極119は、導電性プラグ113を介して、該デバイスの下側層に接続されている。そして、プラグ113と底部電極119とは、Ir及び/又はIrOからなるバリア素子107、109によって離間させられている。両バリア素子107、109は、底部電極119よりも狭く、個別のエッチング処理により形成される。これは、底部電極119のエッチング時にはIrの囲いが形成されないということを意味する。また、Ir及び/又はIrOが、底部電極119を介して強誘電体キャパシタ素子に拡散することはほとんどない。それゆえ、強誘電体材料に損傷が生じる危険性はほとんどない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1つ又は複数の強誘電体キャパシタ(ferrocapacitor)を含む強誘電体デバイス(ferroelectric device)の製造方法と、該製造方法によって製造された強誘電体デバイスとに関するものである。
【背景技術】
【0002】
COP(capacitor on plug:プラグ上キャパシタ)構造を備えたFeRAMキャパシタの製造手法はよく知られている。かかるキャパシタ(コンデンサ)は、底部電極層と強誘電体層と頂部電極層とから作成される。これらの層は、下位レベルのその他の電子部品を有する下部構造の上方に形成され、導電性材料からなるプラグが上記その他の電子部品から上向きに伸長して、キャパシタの底部電極に電気的に接続される。プラグの頂部と底部電極層との間には、IrO及び/又はIrからなる1つ又は複数の導電性バリア層(例えば、IrO/Ir/Irの順の複数層)が配設され、これらの層が底部電極とプラグとの間のガスの拡散を防止するようになっている。
【0003】
典型的にはテトラエチル・オルトシリケート(TEOS)で形成されるハードマスク素子が頂部電極層の上に堆積されて該構造にエッチングを施すのに用いられる。これにより、底部電極層と強誘電体層と頂部電極層の、ハードマスク素子の下方には位置していない部分が除去される。このエッチングは、頂部電極層を複数の頂部電極に分離し、底部電極層を複数の底部電極に分離し、強誘電体層を、それぞれ頂部電極と底部電極とからなる各電極対の間に挟まれた複数の強誘電体素子に分離する。このエッチングは、複数の工程、例えば、頂部電極層と強誘電体層とにエッチングを施すための第1のハードマスク素子の集合を用いる第1の工程と、第2のハードマスク素子の集合を堆積させて底部電極層のエッチングに用いる第2の工程とにより実行することができる。
【0004】
図1Aと図1Bとには、それぞれ、この製造工程の2つの場面が示されている。図1Aは、Ptからなる底部電極層5の上に、頂部電極素子1(第1のハードマスク素子2を用いて形成される)と強誘電体素子3(例えば、PZT(ジルコン酸チタン酸鉛)からなる)とが形成された場面を示している。底部電極層5自体はIrO層7の上に形成され、またIrO層7はIr/Ir層9の上に形成されている(Ir/Ir層9は、実際には、2つの個別の層が積層されたものである。)。Ir/Ir層9は、TEOS基材11(TEOS matrix)を有する下部構造(substructure)を覆い、導電性材料からなるプラグ13がTEOS基材11を通り抜けて伸長している。プラグ13は、(導電性バリア層7、9を介して)底部電極層5に電気的に接続され、さらに、該構造の下位レベルの電子素子(図示せず)にも電気的に接続されている。図1Aは、ちょうどTEOS層15が堆積された場面を示している。続いて、その上に第2のハードマスク素子17(hardmask element)が形成される。そして、図1Bに示すように、この後、該構造にエッチングが施され、底部電極層5及びバリア層7、9の、第2のハードマスク素子17の下方には位置しない部分が除去される。このようにして、底部電極層5は、個々の底部電極素子19に分割される。これらの底部電極素子19は、それぞれのプラグ13により、さらなる電子素子(図示せず)の各集合に接続される。図1Bに示す例では、底部電極素子19毎に2つの頂部電極素子1と2つの強誘電体素子3とが形成されているが、この特徴は必須ではない。
【0005】
図1Bは、この製造手法についての2つの問題を示している。第1の問題は、厚いバリア層7、9は、エッチング時に強誘電体キャパシタの側部にIr/IrOの囲い21(fence)を形成することである。第2の問題は、強誘電体素子3(とくにその側部)に損傷23(damage)が発生し、パラメータQSW(スイッチオン時の分極とスイッチオフ時の分極との間における、強誘電体材料キャパシタの電荷の差)が低下することである。この損傷23は、Ptからなる底部電極層5を通って拡散するIr及びIrOによって惹起されるということが確信される(例えば、頂部電極層及び強誘電体層にエッチングを施すための工程の実施時、及び/又は、底部電極層5にエッチングを施すために工程の実施時)。
【0006】
最近刊行された非特許文献1は、Irバリア素子が奥まったところに配置された構造のものを開示している。しかしながら、この場合、バリア素子は、プラグへの酸素の拡散を十分に防止することができなくなるであろう。
【非特許文献1】Y.ホリイ、Y.ヒコサカ、A.イトウ、K.マツウラ、M.クラサワ、G.コムロ、K.ムルヤマT.エンシタ、S.カシワギ「高い切替電荷と信頼性の高い保持率と高いインプリント抵抗とを備えた高性能チップ上システム(SoC)のための4Mビット埋込FRAM("4 Mbit embedded FRAM for high performance system on Chip (SoC) with large switching charge, reliable retention and high imprint resistance")」IEDM2002会報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、FeRAMデバイスを製造するための新規で有用な方法と、該方法によって製造される新規なデバイスとを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一般論としては、本発明は、バリア層(barrier layer)がパターン形成されて各プラグ上に個々のバリア素子(barrier element)を形成することを提案する。ここで、バリア素子の側部には非導電性の支持材料(support material)が堆積され、バリア素子及び支持材料の上に底部電極層が形成され、底部電極層がパターン形成されてバリア素子より広い底部電極素子が形成される。バリア素子の側部は、支持層(底部電極のバリア素子の上にかぶさらない部分も支持する)によって覆われ、この支持層は、酸素に対する拡散抵抗となるとともに、バリア素子を形成する材料に対する拡散抵抗となる材料を含んでいる。
【0009】
バリア素子は底部電極素子よりも狭いので、底部電極層にエッチングを施すときにIr/IrOの囲いが形成される危険性が大幅に低減される。(これは、本発明では支持層が酸素遮断機能(oxygen-blocking function)の一部を実行するので、酸素遮断機能を犠牲にすることなく達成することができるということが注目される。)
【0010】
さらに、バリア素子が底部電極より狭いので、バリア材料の拡散を遮断する支持層内の材料により、バリア材料(例えば、Ir/Ir又はIrO)は、底部電極層のうちのバリア素子の直上に位置している部分を拡散することができるだけである。これは、底部電極層を拡散するIr/Irの全体としての量が大幅に低減されるということを意味する。とくに、バリア素子の直上には位置していない強誘電体材料にバリア材料が到達することはまずあり得ないことである。
【0011】
酸素、Ir及び/又はIrOの拡散抵抗となる支持層の材料としては、例えばHCD窒化物(HCD SiN。なおHCDはヘキサクロロ・ジシラン(hexachlorodisilane)の略称である。)などの窒化物を用いることができるが、その他のタイプのSiN又はAlを用いることもまた好ましい。
【0012】
任意的に、支持層は、Ir―及び/又は―IrOからなる拡散抵抗材料に加えて、その上に底部電極層が容易に堆積することを可能にするTEOSなどの構造材料からなる少なくとも1つの層を含んでいてもよい。
【0013】
例えば、Ir―及び/又は―IrOからなる拡散抵抗材料は、バリア素子の側部に形成してもよく、またバリア素子の頂部より下の高さ位置においてバリア素子間で伸長する膜として形成してもよい。そして、構造材料を、バリア素子間でIr―及び/又は―IrOからなる拡散抵抗材料の上にかぶさる(覆う)ように形成してもよい。
【0014】
とくに、本発明の第1の態様は、FeRAMデバイス(FeRAM device)の製造過程の一部として強誘電体キャパシタデバイスを形成する方法を提供する。この方法は、次の各ステップを含んでいる。下部構造(substructure)の上に、該下部構造内を伸長する導電素子と電気的に接触するバリア素子を形成するステップ。上記バリア素子の側部に、酸素及の拡散抵抗となる材料を含む支持層を形成するステップ。各バリア素子と上記支持層の近接部分(neighbouring portion)との上に強誘電体キャパシタを形成するステップ。ここで、上記強誘電体キャパシタデバイスは、底部電極素子と、上記底部電極素子の上に形成された少なくとも1つの強誘電体素子と、上記強誘電体素子の上に形成された少なくとも1つの頂部電極素子とを含んでいる。
【0015】
本発明の第2の態様は、各強誘電体キャパシタデバイスが、底部電極素子と、該底部電極素子の上に形成された少なくとも1つの強誘電体素子と、強誘電体素子又は各強誘電体素子の上に形成された頂部電極素子とを含んでいる、1つ又は複数の強誘電体キャパシタデバイスを含んでいるFeRAMデバイスを提供する。ここで、底部電極素子は、該底部電極素子よりも幅が狭いバリア層の上と、酸素の拡散抵抗となる材料を含む支持層の上とに形成されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、添付の図面を参照しつつ、単に例示することのみを目的として、本発明の好ましい形態を説明する。
【0017】
図2Aは、FeRAMデバイスの製造工程のある段階におけるFeRAMデバイスを示す断面図である。この図は、とくに、このFeRAMデバイスにおける強誘電体キャパシタデバイスを形成する段階を示している。図1A、図1Bの構成要素に対応する図2A〜図2Fの構成要素には、100だけ大きい参照番号を付している。図2Aでは、強誘電体キャパシタを1つだけ備えた構造を示しているが、通常は、複数の強誘電体キャパシタが互いに横方向に離間して形成されているということを理解すべきである。換言すれば、図2Aないし図2Fに示す全ての段階において、該デバイスは、この図の幅と等しい周期でもって、この図のいずれかの側方に伸長しているものと理解すべきである。
【0018】
図2A〜図2Fに示す強誘電体キャパシタは下部構造の上に形成されている。この下部構造は、図2A〜図2Fには示していないさらなる電子部品(例えば、その他の強誘電体キャパシタ)含んでいてもよい。図2Aにおいて、下部構造の上側部分(upper part)には参照番号111が付されている。この上側部分111は、非導電性の基材(例えば、TEOS)であり、導電性のプラグ113がこの基材(matrix material)を通り抜けて伸長している。プラグ113は、下部構造(図示せず)の1つ又は複数の電気部品と電気的に接触している。
【0019】
層111の上、とくにプラグ113の上に、順に、Ir/Ir層109と、IrO層107とが形成されている。これらのバリア層107、109の厚さは、前記の従来のデバイスの場合と同様である。層107の上に、TEOSなどの材料からなる層130が形成されている。この層130は、この後で層107、109にエッチングを施すためのマスクとして機能するのに十分な厚さを有している(正確な厚さは、エッチングの条件に依存するが、典型的には50から3000nmまでである。)。層107の上には、その中心が実質的にプラグ113の中心の上方に位置するレジスト材料素子からなる素子131が形成されている(プラグよりも広い)。素子131はプラグ113よりも広く、完全にプラグ113を覆っている。これは、正方形であっても、円形であっても、また長方形であってもよい。
【0020】
図2Bに示すように、素子131は、層130のRIE(reactive ion etching:反応性イオンエッチング)のためのマスクとして用いられ、この後、灰化(ashing)により除去される。この後、マスク130は、層107、109にエッチングを施すのに用いられる。この製造過程においては、層130は部分的に除去され、層107、109は「正方形に成形」されてバリア素子となる。
【0021】
そして、図2Cに示すように、窒化物材料からなる層133が形成される。窒化物材料133は、TEOS基材111の上表面とTEOS素子130とにかぶさり、さらにバリア素子107、109の側部も覆っている。
【0022】
図2Dに示すように、該構造の上に、堆積法(例えば、CVD、化学気相堆積法)により基材材料(例えば、ここでもTEOSが用いられる。)からなるもう1つの層135が形成される。これは、隆起しているバリア素子107、109の上方でピークとなる傾向がある。
【0023】
図2Eに示すように、層135の上表面は研磨(例えば、CMP、化学機械平坦化)により除去される。これにより、一部は層135の上表面からなり、一部はバリア素子107の上表面からなる平坦な表面137が形成される。すなわち、層135の上表面は、バリア素子107の上表面と同一平面となる。
【0024】
強誘電体キャパシタデバイスの製造工程は、図1A、1Bに示すバリア層7の上表面を上表面137に置き換えれば、従来技術に係る方法と全く同様に実行することができる。すなわち、最初に、上表面137の上に(例えば、Ptからなる)底部電極層を形成する工程を実行する。上表面137の大半はTEOSであるので、Ptは表面137に対して良好な接着性をもつであろう。
【0025】
この後、底部電極層の上に、強誘電体層と頂部電極層とが形成される。さらに、(例えば、TEOSからなる)第1のハードマスク素子102を用いて頂部電極層及び強誘電体層にエッチングが施され、これらから、それぞれ頂部電極素子101と強誘電体素子103とが形成される。強誘電体素子103は、実質的に、バリア素子107、109の直上には位置しない。この後、強誘電体素子103と頂部電極素子101と第1のハードマスク素子102とを含む(例えば、TEOSからなる)基材層115(matrix layer)が形成される。次に、基材層115の上に第2のハードマスク素子117が形成され、これは基材層115及び底部電極層にエッチングを施すのに用いられる。かくして、底部電極層は底部電極素子119に分割される。図2Fに示すように、底部電極素子119は強誘電体素子113及び頂部電極102の両方と電気的につながっている。
【0026】
図2Eと図2Fの間で実行される製造過程では、IrO及び/又はIrの拡散は、非常に限られたものとなる。その理由は、部分的には、底部電極素子119の小さい一部分しかバリア素子107と接触しないことである(このため、拡散が生じる領域が限定されるからである。)。また、窒化物材料133は、Ir及び/又はIrO2がこれを通って拡散するのを実質的に防止する。かくして、図1B中に示すような囲い21(fence)は形成されず、強誘電体素子103は、図1A、1Bに示す従来の製造方法の場合に比べて、Ir及び/又はIrOの露出が大幅に少なくなる。これは、強誘電体素子103の損傷が大幅に少なくなる(ほとんど生じない)ということを意味する。
【0027】
TEOS135を用いずにSiN133のみを用いる場合は「プラグ剥離(plug peeling)」(すなわち、Pt及び/又はIrとSiNとの間での接着性の悪さに起因する剥離)が生じる危険性が高くなるが、SiN133を用いずにTEOS135を用いる場合は酸素がTEOS135を通り抜けることができその結果プラグの酸化を生じさせるということに注目すべきである。
【0028】
従来のデバイスの場合と同様のさらなる製造過程が実行され、FeRAMデバイスが完成する。例えば、ハードマスク素子117と基材115とハードマスク素子102とを上下方向に通り抜けて伸長する導電性素子(プラグ)が従来の場合と同様に形成され、頂部電極101は、FeRAMデバイスのその他の素子、例えば図2A〜2Fに示すステップの後に形成されるデバイス中の高い位置にある部品に接続される。本明細書を読んだ当業者にとっては、これらの全てのステップをどのように実行することができるかということは明白であろう。なぜなら、これらは既知の方法のステップと同様であるからである。
【0029】
ここでは、本発明の1つの実施の形態のみを詳細に説明しているが、本明細書を読んだ当業者にとっては、本発明の範囲内において多くの変形例が可能であるということは自明なことであろう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1A】既知のFeRAMの製造工程におけるある一場面を示す図である。
【図1B】既知のFeRAMの製造工程におけるある一場面を示す図である。
【図2A】本発明の実施の形態に係るFeRAMの製造工程のある段階を示す図である。
【図2B】本発明の実施の形態に係るFeRAMの製造工程のある段階を示す図である。
【図2C】本発明の実施の形態に係るFeRAMの製造工程のある段階を示す図である。
【図2D】本発明の実施の形態に係るFeRAMの製造工程のある段階を示す図である。
【図2E】本発明の実施の形態に係るFeRAMの製造工程のある段階を示す図である。
【図2F】本発明の実施の形態に係るFeRAMの製造工程のある段階を示す図である。
【符号の説明】
【0031】
101 頂部電極素子、102 第1のハードマスク素子、103 強誘電体素子、107 IrO層、109 Ir/Ir層、111 上側部分、113 プラグ、115 基材層、117 ハードマスク素子、119 底部電極素子、130 TEOS素子、133 SiN、135 TEOS、137 上面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
FeRAMデバイスの製造方法の一部として強誘電体キャパシタデバイスを形成する方法であって、
下部構造の上に、該下部構造内を伸長する導電素子と電気的に接触するバリア素子を形成するステップと、
上記バリア素子の側部に、上記バリア素子の材料及び酸素の拡散抵抗となる材料を含む支持層を形成するステップと、
各バリア素子と上記支持層の近接部分との上に強誘電体キャパシタを形成するステップとを含み、
上記強誘電体キャパシタデバイスが、底部電極素子と、上記底部電極素子の上に形成された少なくとも1つの強誘電体素子と、上記強誘電体素子の上に形成された少なくとも1つの頂部電極素子とを含んでいることを特徴とする方法。
【請求項2】
上記底部電極素子の横方向の広がりが、少なくとも1つの方向において上記バリア素子の横方向の広がりの少なくとも2倍であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
上記バリア素子を、上記底部電極素子を形成する前に、バリア層を堆積させ、該バリア層にエッチングを施して個々のバリア素子を形成することにより形成することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
上記バリア素子がIr及び/又はIrOを含み、上記支持層が窒化物材料を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
上記窒化物材料がHCD窒化物であることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
上記支持層が、さらに、該支持層に対する上記底部電極層の接着性を改善するための材料を含む上側部分を含んでいることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
上記支持層に対する上記底部電極層の接着性を改善するための材料がTEOSであることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
上記バリア層の材料の拡散抵抗となる上記材料は、上記バリア素子の横方向の表面を囲み、上記バリア素子間を伸長していることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
各強誘電体キャパシタデバイスが、底部電極素子と、該底部電極素子の上に形成された少なくとも1つの強誘電体素子と、上記強誘電体素子又は各強誘電体素子の上に形成された頂部電極素子とを含んでいる、1つ又は複数の強誘電体キャパシタデバイスを含んでいるFeRAMデバイスであって、
上記底部電極素子が、該底部電極素子よりも幅が狭いバリア層の上と、上記バリア層を構成する材料及び酸素の拡散抵抗となる材料を含む支持層の上とに形成されていることを特徴とするFeRAMデバイス。
【請求項10】
上記底部電極素子の横方向の広がりが、少なくとも1つの方向において上記バリア素子の横方向の広がりの少なくとも2倍であることを特徴とする、請求項9に記載のFeRAMデバイス。
【請求項11】
上記バリア素子が、バリア層を堆積させ、該バリア層にエッチングを施して個々のバリア素子を形成することにより形成されたものであることを特徴とする、請求項9に記載のFeRAMデバイス。
【請求項12】
上記バリア層がIr及び/又はIrOを含み、上記支持層が窒化物材料を含むことを特徴とする、請求項11に記載のFeRAMデバイス。
【請求項13】
上記窒化物材料がHCD窒化物であることを特徴とする、請求項12に記載のFeRAMデバイス。
【請求項14】
上記支持層が、さらに、該支持層に対する上記底部電極層の接着性を改善するための材料を含む上側部分を含んでいることを特徴とする、請求項9に記載のFeRAMデバイス。
【請求項15】
上記支持層に対する上記底部電極層の接着性を改善するための材料がTEOSであることを特徴とする、請求項14に記載のFeRAMデバイス。
【請求項16】
上記バリア層の材料の拡散抵抗となる上記材料は、上記バリア素子の横方向の表面を囲み、上記バリア素子間を伸長していることを特徴とする、請求項9に記載のFeRAMデバイス。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図2F】
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【公表番号】特表2007−534141(P2007−534141A)
【公表日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−522531(P2006−522531)
【出願日】平成16年7月6日(2004.7.6)
【国際出願番号】PCT/SG2004/000201
【国際公開番号】WO2005/015614
【国際公開日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【出願人】(501209070)インフィネオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト (331)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】