説明

I型コラーゲン産生促進剤、抗老化剤およびしわ改善剤

【課題】優れたI型コラーゲン産生促進作用を有するI型コラーゲン産生促進剤、抗老化剤および、しわ改善剤を提供する。
【解決手段】リュウキュウチク(学名:Pleioblastus linearis Nakai)、オオイタビ(学名:Ficus pumila Linn.)及びツルナ(学名:Tetragonia tetragonioides)の植物体又はその抽出物から選ばれる一種又は二種以上を含むものとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はI型コラーゲン産生促進作用を有するI型コラーゲン産生促進剤、抗老化剤およびしわ改善剤に関するものである。
【背景技術】
【0002】
皮膚は外側から角層、表皮層、基底膜及び真皮より構成されており、真皮はその中でも最も領域の広い部分である。膠原線維、弾性線維、糖タンパク質、プロテオグリカンが複合的に三次元状に広がった不均一の構造をしており、それぞれの構造物は液相を保有したゲル状態にある。膠原線維は主にコラーゲンからなり、その中でもI型コラーゲンが全体の80%を占める。I型コラーゲンのほかにはIII、V、XII及びXIV型コラーゲンの存在が知られている。老化皮膚に見られるしわ・たるみの発生は、外見上の加齢変化の主たるものであり、多くの中高年齢者にとって切実な問題となっている。しわ・たるみの成因の一つは、皮膚組織が加齢に伴ない菲薄化することによる。老化した皮膚において、真皮の主要なマトリックス成分であるI 型コラーゲン線維の減少が著しく、このことが皮膚の厚さが減少する主たる原因となっている可能性が高い。従って、I型コラーゲンの産生を促進させてI型コラーゲン量を維持することが、しわ・たるみの予防・改善に有効であると考えられる。また、さらにI型コラーゲンの産生促進は皮膚の創傷治癒の改善にも有効である。
【0003】
従来、I型コラーゲンの産生を促進させることで皮膚の加齢変化を予防・改善する天然物由来の成分としては、例えば、ダイゼイン、ダイズジン、ゲニスタイン、およびゲニスチンから選ばれるイソフラボン化合物、フィトステロールや(特許文献1参照)、特定の植物プランクトンの抽出物(特許文献2参照)が報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−39849号公報
【特許文献2】特開2007−186471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、I型コラーゲン産生促進作用を有するものとして従来より植物由来の抽出物が、その安全性や皮膚への刺激の穏やかさを期待して種々開発されているが、今までに該効果を奏することが見出されていなかった新しい植物で新たなI型コラーゲン産生促進効果を奏する植物のさらなる開発が求められている。
本発明はこのような従来の事情に対処してなされたもので、新しい植物由来のI型コラーゲン産生促進剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は、このような現状に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、特定の植物抽出物に優れたI型コラーゲン産生促進作用がありI型コラーゲン産生促進剤として有用であること、また特定の植物抽出物がI型コラーゲン産生促進作用に基づく抗老化剤、しわ改善剤としても有用であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
本発明は、リュウキュウチク、オオイタビ及びツルナの植物体又はその抽出物から選ばれる一種又は二種以上を含むことを特徴とするI型コラーゲン産生促進剤である。
【0008】
また本発明は、リュウキュウチク、オオイタビ及びツルナの植物体又はその抽出物から選ばれる一種又は二種以上を含むことを特徴とする抗老化剤である。
【0009】
さらに本発明は、オオイタビ又はツルナの植物体又はその抽出物から選ばれる一種又は二種以上を含むことを特徴とするしわ改善剤である。
【発明の効果】
【0010】
本発明のI型コラーゲン産生促進剤は、I型コラーゲン産生を促進する効果に優れ、かつ安全なものである。よって本発明のI型コラーゲン産生促進剤によれば、I型コラーゲンの産生を促進して、I型コラーゲン量を維持することができ、しわ・たるみの予防・改善及び皮膚創傷治癒を促進し、コラーゲン不足に起因する種々の症状の改善に有効である。また、天然物由来の成分を用いていることから、人又は動物に対して内服又は外用しても安全なものである。
【0011】
本発明のI型コラーゲン産生促進作用に基づく抗老化剤およびしわ改善剤は、I型コラーゲンの産生を促進し、皮膚のしわ・たるみを防ぎ、うるおいのある若々しい肌の状態を維持することができるという効果を有する。また、天然物由来の成分を用いていることから、人又は動物に対して内服又は外用しても安全なものである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明について詳述する。
本発明のI型コラーゲン産生促進剤、抗老化剤およびしわ改善剤は、優れたI型コラーゲン産生促進能を有している。よって、本発明のI型コラーゲン産生促進剤、抗老化剤およびしわ改善剤は、医薬品(例えば皮膚外用剤,内服薬),医薬部外品,および化粧料の材料として好適である。また、飲食品(例えばサプリメント,飲料)にも適用することができる。
【0013】
本発明で用いられるリュウキュウチク(学名:Pleioblastus linearis Nakai)は、イネ科メダケ属の植物である。
特開2007‐230922では、イネ科マダケ属やササ属の竹癧(竹の茎の切り口を炙って出てくる液)を含むコラーゲン産生促進剤が記載されている。
【0014】
本発明で用いられるオオイタビ(学名:Ficus pumila Linn.)は、クワ科イチジク属の植物である。
オオイタビは、リウマチによるしびれと痛み、下痢、淋病、打撲症を治すといわれている(牧野和漢薬草大図鑑)。特開平11−60496ではヒアルロン酸産生能増強剤として用いられ、WO 07/94312ではビタミンCトランスポーター産生促進剤として用いられている。
【0015】
本発明で用いられるツルナ(学名:Tetragonia tetragonioides)は、ザクロソウ科ツルナ属の植物である。ツルナ科の一年草とする分類もある。
ツルナは抗菌作用があるほか、民間的に清熱、解毒、去風、消腫、健胃などの効能があることが知られており、健胃、消毒、消腫薬として胃炎、腸炎、敗血症などに用いられる(牧野和漢薬草大図鑑)。中国では全草を乾燥して解毒、解熱に使い、また癌の治療にも用いられる(世界有用植物事典)。
【0016】
このように、上記した各植物の植物体または植物抽出物にI型コラーゲン産生促進作用があるという報告はこれまでになく、本発明者らによって初めて見出されたものである。
また、これらの植物の植物体または植物抽出物に抗老化作用、しわ改善作用があることについても知られていないものである。
【0017】
尚、本発明で使用する各植物の植物体又はその抽出物とは、各々の植物体の各種部位(花、花穂、果皮、果実、茎、葉、枝、枝葉、幹、樹皮、根茎、根皮、根、種子又は全草など)をそのまま又は乾燥したものを粉砕して乾燥粉末としたもの、又は、そのまま或いは乾燥・粉砕後、溶媒で抽出したものである。
【0018】
抽出物の場合、抽出に用いられる抽出溶媒は通常抽出に用いられる溶媒であれば何でもよく、特にメタノール、エタノールあるいは1,3−ブチレングリコール等のアルコール類、含水アルコール類、アセトン、酢酸エチルエステル等の有機溶媒を単独あるいは組み合わせて用いることができ、このうち特に、アルコール類、含水アルコール類が好ましく、特にメタノール、エタノール、1,3−ブチレングリコール、含水エタノールまたは含水1,3−ブチレングリコールが好ましい。また前記溶媒は、室温乃至溶媒の沸点以下の温度で用いることが好ましい。
【0019】
抽出方法は特に制限されるものはないが、通常、常温から、常圧下での溶媒の沸点の範囲であれば良く、抽出後は濾過又はイオン交換樹脂を用い、吸着・脱色・精製して溶液状、ペースト状、ゲル状、粉末状とすれば良い。更に多くの場合は、そのままの状態で利用できるが、必要ならば、その効果に影響のない範囲で更に脱臭、脱色等の精製処理を加えても良く、脱臭・脱色等の精製処理手段としては、活性炭カラム等を用いれば良く、抽出物質により一般的に適用される通常の手段を任意に選択して行えば良い。
【0020】
前記植物体の抽出部位としては、リュウキュウチクについては全草、オオイタビについては葉、枝および実、ツルナについては葉および枝が好ましいが、それぞれ他の部位の抽出物も用いることが出来る。
【0021】
本発明のI型コラーゲン産生促進剤、抗老化剤および、しわ改善剤は前記各植物体又はその抽出物の一種又は二種以上からなるものであることが好ましいが、本発明の効果を損なわない範囲において他の種々の成分を含有することが出来る。
【0022】
本発明のI型コラーゲン産生促進剤、抗老化剤および、しわ改善剤は、皮膚外用剤に配合してヒトおよび動物に用いることができる他、各種飲食品、飼料(ペットフード等)に配合して摂取させることができる。また医薬製剤としてヒトおよび動物に投与することができる。この際、皮膚外用剤、飲食品などの剤型・形態により乾燥、濃縮又は希釈などを任意に行い調整すれば良い。
【0023】
本発明のI型コラーゲン産生促進剤、抗老化剤および、しわ改善剤を皮膚外用剤に配合する場合、各植物体の抽出物が好ましく、その配合量(乾燥質量)は外用剤全量中、概ね0.0001〜10質量%が好ましい。
【0024】
本発明を皮膚外用剤に適用する場合、上記成分に加えて、さらに必要により、本発明の効果を損なわない範囲内で、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば酸化防止剤、油分、紫外線防御剤、界面活性剤、増粘剤、アルコール類、粉末成分、色材、水性成分、水、各種皮膚栄養剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0025】
さらに、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属イオン封鎖剤、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸およびその誘導体、甘草抽出物、グラブリジン、カリンの果実の熱水抽出物、各種生薬、酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸およびその誘導体またはその塩等の薬剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸等の美白剤、グルコース、フルクトース、マンノース、ショ糖、トレハロース等の糖類なども適宜配合することができる。
【0026】
またこの皮膚外用剤は、外皮に適用される化粧料、医薬部外品等、特に好適には化粧料に広く適用することが可能であり、その剤型も、皮膚に適用できるものであればいずれでもよく、溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水−油二層系、水−油−粉末三層系、軟膏、化粧水、ゲル、エアゾール等、任意の剤型が適用される。
【0027】
使用形態も任意であり、例えば化粧水、乳液、クリーム、パック等のフェーシャル化粧料やファンデーション、口紅、アイシャドウ等のメーキャップ化粧料、芳香化粧料、浴用剤等に用いることができる。
【0028】
また、メーキャップ化粧品であれば、ファンデーション等、トイレタリー製品としてはボディーソープ、石けん等の形態に広く適用可能である。さらに、医薬部外品であれば、各種の軟膏剤等の形態に広く適用が可能である。そして、これらの剤型および形態に、本発明のI型コラーゲン産生促進剤、抗老化剤およびしわ改善剤の採り得る形態が限定されるものではない。
【0029】
本発明のI型コラーゲン産生促進剤、抗老化剤および、しわ改善剤を飲食品や飼料等に配合する場合、植物体またはその抽出物の配合量(乾燥質量)は、それらの種類、目的、形態、利用方法などに応じて、適宜決めることができ、例えば、飲食品全量中に錠剤やカプセル剤等の場合は1〜90質量%が好ましく、その他の飲食品では0.001〜50質量%が好ましい。成人一日当たり植物またはその抽出物の摂取量が約1〜1,000mg程度になるように調製することが好ましい。特に、保健用飲食品等として利用する場合には、本発明の有効成分を所定の効果が十分発揮されるような量で含有させることが好ましい。
【0030】
飲食品や飼料の形態としては、例えば、顆粒状、粒状、ペースト状、ゲル状、固形状、または、液体状に任意に成形することができる。これらには、飲食品等に含有することが認められている公知の各種物質、例えば、結合剤、崩壊剤、増粘剤、分散剤、再吸収促進剤、矯味剤、緩衝剤、界面活性剤、溶解補助剤、保存剤、乳化剤、等張化剤、安定化剤やpH調製剤などの賦形剤を適宜含有させることができる。
【0031】
本発明のI型コラーゲン産生促進剤、抗老化剤および、しわ改善剤を医薬製剤として用いる場合、該製剤は経口的にあるいは非経口的(静脈投与、腹腔内投与、等)に適宜に使用される。剤型も任意で、例えば錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等の経口用固形製剤や、内服液剤、シロップ剤等の経口用液体製剤、または、注射剤などの非経口用液体製剤など、いずれの形態にも公知の方法により適宜調製することができる。これらの医薬製剤には、通常用いられる結合剤、崩壊剤、増粘剤、分散剤、再吸収促進剤、矯味剤、緩衝剤、界面活性剤、溶解補助剤、保存剤、乳化剤、等張化剤、安定化剤やpH調整剤などの賦形剤を適宜使用してもよい。
【0032】
本発明のI型コラーゲン産生促進剤、抗老化剤および、しわ改善剤を、皮膚外用剤、飲食品、医薬製剤等として用いる場合、優れたI型コラーゲン産生促進作用により、ヒト皮膚の老化防止、皮膚のはりや弾力保持、関節炎等の予防・治療、熱傷の初期の治療等に有効に用いられる。食品に添加した場合には、かかる食品を摂取することで、I型コラーゲン産生促進効果を内から発揮することが期待される。
また上記症状や病態等の治療、予防、改善等の生理機能をコンセプトとして、その旨を表示した皮膚外用剤、機能性飲食品、特定保健用食品等に応用することができる。
【0033】
尚、本発明のI型コラーゲン産生促進剤、抗老化剤および、しわ改善剤の皮膚外用剤又は飲食品などへの添加の方法については、予め加えておいても、製造途中で添加しても良く、作業性を考えて適宜選択すれば良い。
【実施例】
【0034】
本発明について以下に実施例を挙げてさらに詳述するが、本発明はこれによりなんら限定されるものではない。配合量は特記しない限り質量%で示す。
最初に、本実施例で用いた植物抽出物の調製方法、I型コラーゲン産生促進効果に関する試験方法とその結果について説明する。
【0035】
1.試料の調製
試料はすべて沖縄県で生育し、沖縄県の有限会社東南植物楽園より入手した。
以下の試料を調製し、被験試料とした。
(1)リュウキュウチク抽出物
リュウキュウチクの全草乾燥物10.87gを室温で1週間80mLのメタノールに浸漬した。次いで、ろ紙ろ過により得た抽出液より溶媒を留去し、リュウキュウチクメタノール抽出物654mg(収率:6.0%)を得た。
(2)オオイタビ抽出物
オオイタビの葉、枝および実乾燥物10.3gを室温で1週間80mLのメタノールに浸漬した。次いで、ろ紙ろ過により得た抽出液より溶媒を留去し、オオイタビメタノール抽出物753.1mg(収率:10.1%)を得た。
(3)ツルナ抽出物
ツルナの葉および枝乾燥物10.42gを室温で1週間80mLのメタノールに浸漬した。次いで、ろ紙ろ過により得た抽出液より溶媒を留去し、ツルナメタノール抽出物1663.8mg(収率:16.0%)を得た。
【0036】
2.I型コラーゲン産生促進効果試験方法およびその結果
上記1.で得られた各植物抽出物を試験試料として用い、次の方法でI型コラーゲン産生促進効果を測定・評価した。
【0037】
(1)I型コラーゲン産生促進作用の試験方法
各試料のI型コラーゲン産生促進作用を次の方法で評価した。
ヒト0才児包皮由来真皮線維芽細胞を24ウェルプレートに60000細胞/ウェルで播種した。0.5%FBS添加DMEM培地0.5mlで一晩培養後、試験物質溶液(溶媒:DMSO)を添加した。試験物質溶液添加から2日後に培地を吸引し、回収した上清中のI型コラーゲン量をELISA(PIP EIA Kit,TaKaRa製)で測定した。
結果は試験物質を含まないコントロールを100とした時の、コントロールに対するI型コラーゲンの相対値を算定し、表1に示した。
【0038】
【表1】

【0039】
表1から分かるように、本発明の植物抽出物は、優れたI型コラーゲン産生促進効果を有しており、I型コラーゲン産生促進剤や抗老化剤として有用である。
このため本発明のI型コラーゲン産生促進剤を配合することで、I型コラーゲン産生促進効果を有する皮膚外用剤、経口用組成物(例えば機能剤、飲食品など)、医薬製剤等を提供することができ、種々の症状や疾病、病態等の予防、防止、改善、治療等に役立つ。
具体的適用例としては、皮膚のたるみ・しわなどの皮膚老化を予防、改善、治療したり、皮膚創傷の治療等が挙げられる。ただしこれら例示に適用が限定されるものでない。
【0040】
以下に、種々の剤型の本発明によるI型コラーゲン産生促進剤の配合例を処方例として説明する。本発明はこの処方例によって何ら限定されるものではなく、特許請求の範囲によって特定されるものであることはいうまでもない。
【0041】
[配合処方例1:キャンディー]
砂糖 2000mg
水飴 1926mg
I型コラーゲン産生促進剤:リュウキュウチク熱水抽出物(乾燥質量) 20mg
コラーゲンペプチド 10mg
ハトムギ抽出物(乾燥質量) 2mg
ハス胚芽抽出物(乾燥質量) 2mg
香料 40mg
(合計)4000mg
【0042】
[配合処方例2:錠剤]
ショ糖エステル 70mg
結晶セルロース 74mg
メチルセルロース 36mg
グリセリン 25mg
シカクマメ抽出物 300mg
I型コラーゲン産生促進剤:オオイタビ含水エタノール抽出物(乾燥質量) 120mg
コラーゲンペプチド 60mg
ハトムギ抽出物(乾燥質量) 10mg
N−アセチルグルコサミン 180mg
ヒアルロン酸 150mg
ビタミンE 30mg
ビタミンB6 20mg
ビタミンB2 10mg
α−リポ酸 20mg
コエンザイムQ10 40mg
セラミド(コンニャク抽出物) 55mg
L−プロリン 300mg
(合計)1500mg
【0043】
[配合処方例3:ソフトカプセルA]
食用大豆油 528mg
I型コラーゲン産生促進剤:ツルナ含水エタノール抽出物(乾燥質量) 90mg
コラーゲンペプチド 45mg
ハトムギ抽出物(乾燥質量) 8mg
ハス胚芽抽出物(乾燥質量) 16mg
ローヤルゼリー 70mg
マカ 60mg
GABA(γ−アミノ酪酸) 30mg
ミツロウ 60mg
ゼラチン 375mg
グリセリン 113mg
グリセリン脂肪酸エステル 105mg
(合計)1500mg
【0044】
[配合処方例4:ソフトカプセルB]
玄米胚芽油 650mg
I型コラーゲン産生促進剤:リュウキュウチク熱水抽出物(乾燥質量) 300mg
コラーゲンペプチド 255mg
ハトムギ抽出物(乾燥質量) 50mg
レスベラトロール 5mg
エラスチン 180mg
DNA 30mg
葉酸 30mg
(合計)1500mg
【0045】
[配合処方例5:顆粒]
I型コラーゲン産生促進剤:オオイタビ含水エタノール抽出物(乾燥質量) 140mg
コラーゲンペプチド 70mg
ハトムギ抽出物(乾燥質量) 20mg
ハス胚芽抽出物(乾燥質量) 40mg
ビタミンC 150mg
大豆イソフラボン 270mg
還元乳糖 360mg
大豆オリゴ糖 36mg
エリスリトール 36mg
デキストリン 30mg
香料 24mg
クエン酸 24mg
(合計)1200mg
【0046】
[配合処方例6:ドリンク剤(50mL中)]
I型コラーゲン産生促進剤:ツルナ熱水抽出物(乾燥質量) 10mg
コラーゲンペプチド 5mg
ハトムギ抽出物(乾燥質量) 2mg
還元麦芽糖水飴 28mg
エリスリトール 8mg
クエン酸 2mg
香料 1.3mg
N−アセチルグルコサミン 1mg
ヒアルロン酸 0.5mg
ビタミンE 0.3mg
α−リポ酸 0.2mg
コエンザイムQ10 1.2mg
セラミド(コンニャク抽出物) 0.4mg
L−プロリン 2mg
水 残余
【0047】
[配合処方例7:軟膏]
(配合成分) (質量%)
I型コラーゲン産生促進剤:リュウキュウチクメタノール抽出物(乾燥質量) 1.0
ステアリルアルコール 18.0
モクロウ 20.0
ポリオキシエチレン(20)モノオレイン酸エステル 0.25
グリセリンモノステアリン酸エステル 0.3
ワセリン 40.0
精製水 残余
【0048】
[配合処方例8:美容液]
(配合成分) (質量%)
(A相)
95%エチルアルコール 10.0
ポリオキシエチレン(20)オクチルドデカノール 1.0
パントテニルエチルエーテル 0.1
I型コラーゲン産生促進剤:オオイタビ含水エタノール抽出物(乾燥質量) 1.5
メチルパラベン 0.15
(B相)
水酸化カリウム 0.1
(C相)
グリセリン 5.0
ジプロピレリングリコール 10.0
亜硫酸水素ナトリウム 0.03
カルボキシビニルポリマー 0.2
精製水 残余
【0049】
[配合処方例9:パック]
(配合成分) (質量%)
(A相)
ジプロピレングリコール 5.0
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 5.0
(B相)
I型コラーゲン産生促進剤:ツルナメタノール抽出物(乾燥質量) 0.01
オリーブ油 5.0
酢酸トコフェロール 0.2
エチルパラベン 0.2
香料 0.2
(C相)
亜硫酸水素ナトリウム 0.03
ポリビニルアルコール(ケン化度90、重合度2000) 13.0
エタノール 7.0
精製水 残余
【0050】
[配合処方例10:乳液]
(配合成分) (質量%)
マイクロクリスタリンワックス 1.0
ミツロウ 2.0
ラノリン 20.0
流動パラフィン 10.0
スクワラン 5.0
ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0
プロピレングリコール 7.0
I型コラーゲン産生促進剤:リュウキュウチク熱水抽出物(乾燥質量) 10.0
亜硫酸水素ナトリウム 0.01
エチルパラベン 0.3
香料 適量
精製水 残余
【0051】
[配合処方例11:クリーム]
(配合成分) (質量%)
固形パラフィン 5.0
ミツロウ 10.0
ワセリン 15.0
グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウリン酸エステル 3.0
石けん粉末 0.1
硼砂 0.2
I型コラーゲン産生促進剤:オオイタビメタノール抽出物(乾燥質量) 0.05
亜硫酸水素ナトリウム 0.03
エチルパラベン 0.3
香料 適量
精製水 残余
【0052】
[配合処方例12:ドリンク剤(50mL中)]
I型コラーゲン産生促進剤:ツルナ熱水抽出物(乾燥質量) 5mg
I型コラーゲン産生促進剤:リュウキュウチク含水エタノール抽出物(乾燥質量) 5mg
コラーゲンペプチド 5mg
ハトムギ抽出物(乾燥質量) 2mg
還元麦芽糖水飴 28mg
エリスリトール 8mg
クエン酸 2mg
香料 1.3mg
ヒアルロン酸 0.5mg
ビタミンE 0.3mg
コエンザイムQ10 1.2mg
セラミド(コンニャク抽出物) 0.4mg
L−プロリン 2mg
水 残余
【0053】
[配合処方例13:錠剤]
ショ糖エステル 70mg
結晶セルロース 74mg
メチルセルロース 36mg
グリセリン 25mg
シカクマメ抽出物 300mg
I型コラーゲン産生促進剤:オオイタビ含水エタノール抽出物(乾燥質量) 40mg
I型コラーゲン産生促進剤:ツルナ含水エタノール抽出物(乾燥質量) 50mg
コラーゲンペプチド 60mg
N−アセチルグルコサミン 180mg
ヒアルロン酸 150mg
α−リポ酸 20mg
セラミド(コンニャク抽出物) 55mg
(合計)1060mg
【0054】
[配合処方例14:ソフトカプセルC]
食用大豆油 528mg
I型コラーゲン産生促進剤:リュウキュウチク含水エタノール抽出物(乾燥質量) 50mg
I型コラーゲン産生促進剤:オオイタビ熱水抽出物(乾燥質量) 80mg
コラーゲンペプチド 43mg
ハス胚芽抽出物(乾燥質量) 16mg
ローヤルゼリー 70mg
マカ 60mg
ミツロウ 60mg
ゼラチン 375mg
グリセリン 113mg
グリセリン脂肪酸エステル 105mg
(合計)1500mg

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リュウキュウチク、オオイタビ及びツルナの植物体又はその抽出物から選ばれる一種又は二種以上を含むことを特徴とするI型コラーゲン産生促進剤。
【請求項2】
リュウキュウチク、オオイタビ及びツルナの植物体又はその抽出物から選ばれる一種又は二種以上を含むことを特徴とする抗老化剤。
【請求項3】
オオイタビ又はツルナの植物体又はその抽出物から選ばれる一種又は二種以上を含むことを特徴とするしわ改善剤。

【公開番号】特開2011−195505(P2011−195505A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−64001(P2010−64001)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(000001959)株式会社 資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】