説明

Itk阻害剤として使用されるピリミジン誘導体

本発明は特定の新規化合物に関する。具体的には、本発明は式(I)の化合物及びその塩に関する。本発明の化合物はキナーゼ活性、特にItk活性の阻害剤である。
【化1】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物又はその塩。
【化1】

[式中、
は、水素、−CR、−CHOR24、−CHNR2526、又は−CH−6員環ヘテロアリール(ここで前記6員環ヘテロアリールは1若しくは2個の窒素原子を含有し、かつ、C1−6アルキル及び−OHから独立して選択される1若しくは2個の置換基によって任意に置換される)であり;
は水素又はメチルであり;
は、C1−6アルキル(−OH若しくは−NHによって置換される)、
3−6シクロアルキル(C1−6アルキル、−OH、−NR2728、−COH若しくは−CONHによって置換される)、
−(CH6員環ヘテロシクリル(ここで前記6員環ヘテロシクリルは窒素及び酸素から独立して選択される1若しくは2個のヘテロ原子を含有し、かつ、−SOCH若しくはC1−6アルキル(−COHによって任意に置換される)によって任意に置換される)、
ナフチル(−COHによって置換される)、又は
−(CHフェニル(ここで該フェニルは−OR10、−SR11、ハロ、−COH、−SONHR12、C1−6アルキル(−OH、−COH若しくは−CONR1314によって任意に置換される)、C2−6アルケニル(−COHによって任意に置換される)及びC3−6シクロアルキル(−COHによって任意に置換される)、から独立して選択される1若しくは2個の置換基によって置換される)であり;
は、水素、−OR15、ハロ、−CF、−CN、−NO、−NR1617、−CO18、−SOCH、−NHSOCH、C1−6アルキル(−OH、−CN、−CO19若しくは−CONHによって任意に置換される)、ピリジニル(−OR29、−CHNR3031若しくは−CNによって任意に置換される)、又は、5員環ヘテロアリール(ここで該5員環ヘテロアリールは酸素及び窒素から独立して選択される1若しくは2個のヘテロ原子を含有し、かつ、C1−6アルキルによって任意に置換される)であり;
及びRはそれぞれ独立して水素又はフルオロであり;
及びRは両方とも水素、又はR及びRは両方ともフルオロであり;
は水素、C1−6アルキル、又はフェニル(フルオロによって任意に置換される)であり;
10は水素又はC1−6アルキル(−CO20によって任意に置換される)であり;
11は−COHによって任意に置換されるC1−6アルキルであり;
12は水素又は−COC1−6アルキルであり;
13及びR14はそれぞれ独立して水素若しくはC1−6アルキル(−OHによって任意に置換される)であるか、又はR13及びR14は、それらが連結される窒素原子と一緒に結合して、任意に酸素原子を含有する6員環ヘテロシクリルを形成し;
15、R21及びR22はそれぞれ独立してC1−6アルキルであり;
16及びR17はそれぞれ独立して水素、−COR21、−CO22、又はC1−6アルキル(1若しくは2個の−OH基によって任意に置換される)であるか、又はR16及びR17はそれらが連結される窒素原子と一緒に結合して、4−、5−又は6−員環ヘテロシクリル(ここで該4員環ヘテロシクリルはオキソによって任意に置換され、該5−又は6−員環ヘテロシクリルは酸素原子、硫黄原子又はさらなる窒素原子を任意に含有し、かつ、オキソ、−OH、−NH及びC1−6アルキル(−OH又は−NHによって任意に置換される)、から独立して選択される1若しくは2個の置換基によって任意に置換される)を形成し;
18、R19、R20、R24、R32、R33、R36、R37、R38、R39、R40、R41、R42及びR43はそれぞれ独立して水素又はC1−6アルキルであり;
23は水素又はハロであり;
25は水素又はC1−6アルキル(−OR32によって任意に置換される)、及びR26はC1−8アルキル(−OR33、−NR3435若しくは−CFによって任意に置換される)又は5−若しくは6−員環ヘテロシクリル(ここで該5−又は6−員環ヘテロシクリルは酸素、硫黄及び窒素から選択されるヘテロ原子を含有し、かつ、1若しくは2個のオキソ置換基によって任意に置換される)であるか、又はR25及びR26は、それらが連結される窒素原子と一緒に結合して4−、5−又は6−員環ヘテロシクリル(ここで該4−員環ヘテロシクリルはハロから独立して選択される1若しくは2個の置換基によって任意に置換され、該5−又は6−員環ヘテロシクリルは酸素原子、硫黄原子若しくはさらなる窒素原子を任意に含有し、かつ、オキソ、C1−6アルキル(−OR36によって任意に置換される)、ハロ、−OR37及び−CO38から独立して選択される1若しくは2個の置換基によって任意に置換される)を形成し;
27及びR28はそれぞれ水素であるか、又はR27及びR28は、それらが連結される窒素原子と一緒に結合して6−員環ヘテロシクリル(ここで該6−員環ヘテロシクリルは酸素原子を任意に含有する)を形成し;
29はテトラヒドロピラン又はC1−6アルキル(−OR39若しくは−NR4041によって任意に置換される)であり;
30は水素及びR31はC1−6アルキル(−OR42によって任意に置換される)であるか、又はR30及びR31は、それらが連結される窒素原子と一緒に結合して6−員環ヘテロシクリル(ここで該6−員環ヘテロシクリルは酸素原子又はさらなる窒素原子を任意に含有し、かつ、C1−6アルキルから独立して選択される1若しくは2個の置換基によって任意に置換される)を形成し;
34は水素又はC1−6アルキル及びR35は−CO43であるか、又はR34及びR35は、それらが連結される窒素原子と一緒に結合して5−又は6−員環ヘテロシクリル(ここで該5−又は6−員環ヘテロシクリルは酸素原子又は硫黄原子を任意に含有し、かつ、1若しくは2個のオキソ置換基によって任意に置換される)を形成し;
Xは−N−又は−CR23−であり;並びに
m及びnはそれぞれ独立して0、1、2又は3である。]
【請求項2】
が−CR又は−CHNR2526である請求項1に記載の化合物、又はその塩。
【請求項3】
が水素である請求項1又は2に記載の化合物、又はその塩。
【請求項4】
がC1−6アルキル(−OHによって置換される)、C3−6シクロアルキル(−OH若しくは−COHによって置換される)、又は−(CHフェニル(ここでフェニルは−OR10、ハロ、−SONHR12及びC1−6アルキル(−COHによって任意に置換される)から独立して選択される1若しくは2個の置換基によって置換される)である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物、又はその塩。
【請求項5】
が−NR1617、−ピリジニル(−OR29、−CHNR3031若しくは−CNによって任意に置換される)、又は5員環ヘテロアリール(ここで該5員環ヘテロアリールは酸素及び窒素から独立して選択される1若しくは2個のヘテロ原子を含有し、かつ、C1−6アルキルによって任意に置換される)である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物、又はその塩。
【請求項6】
が水素である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物、又はその塩。
【請求項7】
が水素である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物、又はその塩。
【請求項8】
実施例1〜260のいずれか1つで実質的に記載される化合物、又はその塩。
【請求項9】
以下の化合物、またはその塩:
トランス−4−{[4−{[5−(メチルオキシ)[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル]アミノ}−6−(フェニルメチル)−2−ピリミジニル]アミノ}シクロヘキサノール;
トランス−4−{[4−(フェニルメチル)−6−([1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イルアミノ)−2−ピリミジニル]アミノ}シクロヘキサノール;
トランス−4−{[4−[(6−ニトロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)アミノ]−6−(フェニルメチル)−2−ピリミジニル]アミノ}シクロヘキサノール;
(2−{[2−[(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−6−(フェニルメチル)−4−ピリミジニル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)アセトニトリル;
5−{[4−{[5−(メチルオキシ)[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル]アミノ}−6−(フェニルメチル)−2−ピリミジニル]アミノ}−1−ペンタノール;
トランス−4−{[4−[(5−エチル[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)アミノ]−6−(フェニルメチル)−2−ピリミジニル]アミノ}シクロヘキサノール;
2−{[2−[(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−6−(フェニルメチル)−4−ピリミジニル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボニトリル;
3−(4−{[4−[(5−エチル[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)アミノ]−6−(フェニルメチル)−2−ピリミジニル]アミノ}フェニル)プロパン酸;
3−(2−{[2−[(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−6−(フェニルメチル)−4−ピリミジニル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)プロパンアミド;
トランス−4−{[4−{[6−(2−ヒドロキシエチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル]アミノ}−6−(フェニルメチル)−2−ピリミジニル]アミノ}シクロヘキサノール;
トランス−4−{[4−{[6−(ヒドロキシメチル)−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル]アミノ}−6−(フェニルメチル)−2−ピリミジニル]アミノ}シクロヘキサノール;
1−(2−{[2−[(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−6−(フェニルメチル)−4−ピリミジニル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)−2−アゼチジノン;
1−(2−{[2−[(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−6−(フェニルメチル)−4−ピリミジニル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)−2−ピロリジノン;
1−(2−{[2−[(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−6−(フェニルメチル)−4−ピリミジニル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)−2,5−コハク酸イミド;
3−(2−{[2−[(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−6−(フェニルメチル)−4−ピリミジニル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)−2,4−イミダゾリジンジオン;
3−(2−{[2−[(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−6−(フェニルメチル)−4−ピリミジニル]アミノ}−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン;
3−[(2−{[2−[(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−6−(フェニルメチル)−4−ピリミジニル]アミノ}[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−5−イル)(メチル)アミノ]−1,2−プロパンジオール。
【請求項10】
薬学上許容可能なその塩の形態における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、又は薬学上許容可能なその塩、及び1以上の薬学上許容可能な賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項12】
薬物療法における使用のための、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、又は薬学上許容可能なその塩。
【請求項13】
不適切なItk活性が介在する疾病の治療で使用するための、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、又は薬学上許容可能なその塩。
【請求項14】
不適切なItk活性が介在する疾病の治療で使用するための医薬の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、又は薬学上許容可能なその塩の使用。
【請求項15】
安全で有効な量の請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、又は薬学上許容可能なその塩をそれが必要な患者に投与することを含む、不適切なItk活性が介在する疾病を治療する方法。
【請求項16】
不適切なItk活性が介在する疾病が、呼吸器疾患;アレルギー性疾患;自己免疫疾患;移植拒絶反応;移植片対宿主拒絶病;炎症性障害;HIV;再生不良性貧血;又は疼痛である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
不適切なItk活性が介在する疾病が、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支炎、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、多発性硬化症、乾癬、I型糖尿病、T細胞媒介性過敏症、ギラン・バレー症候群、橋本甲状腺炎、移植拒絶反応、移植片対宿主拒絶病、結膜炎、接触皮膚炎、炎症性大腸炎、慢性炎症、HIV、再生不良性貧血、又は炎症性の疼痛である、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
不適切なItk活性が介在する疾病が喘息である、請求項15に記載の方法。

【公表番号】特表2012−520845(P2012−520845A)
【公表日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−500205(P2012−500205)
【出願日】平成22年3月15日(2010.3.15)
【国際出願番号】PCT/EP2010/053289
【国際公開番号】WO2010/106016
【国際公開日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】