説明

M1受容体にて活性を有する化合物および医薬としてのそれらの使用

式(I):


[式中:R、R、R、Q、A、YおよびRは、本明細書の記載と同義である]
で示される化合物またはその塩が提供される。医薬としてのおよび精神病性障害、認識機能障害およびアルツハイマー病を治療するための医薬の製造における化合物の使用が開示されている。本発明は、該化合物を含む医薬組成物をさらに開示している。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中:
、RおよびRは、独立して、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、1個もしくは複数のフッ素原子で置換されたC1−6アルキル、シアノ、C1−6アルキルスルホニル、1個もしくは複数のフッ素原子で置換されたC1−6アルキルスルホニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルコキシ、1個もしくは複数のフッ素原子で置換されたC1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、−C(=NOC1−6アルキル)C1−6アルキル、−C1−6アルコキシC1−6アルキル、または−C(O)NRから選択され;
およびRは、各々独立して、HもしくはC1−6アルキルであるか、またはそれらが結合する窒素原子と一緒になって、5員もしくは6員環を形成し;
環Aは、ベンゼン環または1もしくは2個の窒素原子を含有する6員の複素環を表し;
Rは、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルキル、C1−6アルキルオキシC1−6アルキル、C3−6シクロアルキルオキシC1−6アルキルまたはC3−6シクロアルキルC1−4アルキルオキシC1−6アルキルから選択され、ここで、任意のアルキルまたはシクロアルキル基は、1個または複数のフッ素原子で置換されていてもよく;
Qは、水素またはC1−6アルキルから選択され;および
Yは、O、S、1もしくは2個のフッ素原子で所望により置換されていてもよいまたは1もしくは2個のメチル基で置換されていてもよいCH、CHCH、OCH、あるいはCHOから選択される]
で示される化合物またはその塩。
【請求項2】
がシアノである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
Rが、C3−6シクロアルキルC1−4アルキルである、請求項1または請求項2記載の化合物。
【請求項4】
YがOである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
Aがベンゼン環である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
3−{1−[トランス−4−(エチルオキシ)−1−メチルシクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
3−{1−[トランス−1−メチル−4−(プロピルオキシ)シクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
3−{1−[トランス−4−(エチルオキシ)−1−メチルシクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−5−カルボニトリル;
3−{1−[トランス−4−(エチルオキシ)−1−メチルシクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−6−フルオロ−5−メチル−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
3−{1−[トランス−4−(エチルオキシ)−1−メチルシクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−5−(メチルスルホニル)−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
3−{1−[トランス−4−(エチルオキシ)−1−メチルシクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−5−(エチルスルホニル)−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
5−フルオロ−3−{1−[トランス−1−メチル−4−(プロピルオキシ)シクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
3−{1−[トランス−4−(エチルオキシ)−1−メチルシクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−5−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
3−{1−[トランス−4−(エチルオキシ)−1−メチルシクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−5−(メチルオキシ)−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
3−{1−[トランス−4−(エチルオキシ)シクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−5−メチル−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
4−{1−[トランス−4−(エチルオキシ)−1−メチルシクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−6−メチル−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン;
3−[1−(シス−1−メチル−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−5−カルボニトリル;
6−メチル−1−{1−[トランス−1−メチル−4−(プロピルオキシ)シクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
3−{1−[トランス−4−エトキシ−1−メチルシクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−7−フルオロ−5−メチル−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
3−{1−[トランス−4−エトキシ−1−メチルシクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−6,7−ジフルオロ−5−メチル−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
5−メチル−3−{1−[トランス−1−メチル−4−(メチルオキシ)シクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
3−{1−[トランス−4−(エチルオキシ)−1−メチルシクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−5,7−ジフルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
3−{1−[トランス−4−(エチルオキシ)−1−メチルシクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
3−{1−[トランス−4−(エチルオキシ)−1−メチルシクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−5,6−ジフルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
3−{1−[トランス−4−(エチルオキシ)−1−メチルシクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
6−メチル−1−{1−[トランス−1−メチル−4−(メチルオキシ)シクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
3−{1−[トランス−1−メチル−4−(メチルオキシ)シクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−5−カルボニトリル;
1−{1−[トランス−4−(エチルオキシ)−1−メチルシクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−6−メチル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
3−{1−[トランス−1−メチル−4−(プロピルオキシ)シクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−5−(メチルスルホニル)−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
1−{1−[トランス−4−(エチルオキシ)−1−メチルシクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−7−メチル−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン;
3,3,6−トリメチル−1−{1−[トランス−1−メチル−4−(プロピルオキシ)シクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
6−メチル−1−[1−(トランス−1−メチル−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
3−{1−[トランス−1−メチル−4−(プロピルオキシ)シクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−5−[(トリフルオロメチル)スルホニル]−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
6−メチル−3−{1−[トランス−1−メチル−4−(プロピルオキシ)シクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−5−(メチルスルホニル)−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
6−メチル−5−(メチルスルホニル)−3−{1−[トランス−4−(プロピルオキシ)シクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
5−メチル−3−[1−(トランス−1−メチル−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−6−カルボニトリル;
5−(ジフルオロメトキシ)−3−{1−[トランス−4−(エチルオキシ)−1−メチルシクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
5−メチル−3−[1−(トランス−1−メチル−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
3−[1−(トランス−1−メチル−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−5−(メチルオキシ)−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
3−(1−{トランス−4−[(シクロプロピルメチル)オキシ]−1−メチルシクロヘキシル}−4−ピペリジニル)−5−(メチルスルホニル)−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
3−(1−{トランス−1−メチル−4−[(1−メチルエチル)オキシ]シクロヘキシル}−4−ピペリジニル)−5−(メチルスルホニル)−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
3−[1−(トランス−1−メチル−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−5−(トリフルオロメチル)−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
6−フルオロ−5−メチル−3−[1−(トランス−1−メチル−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]−オキシ}シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
7−フルオロ−3−[1−(トランス−1−メチル−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−5−カルボニトリル;
7−フルオロ−5−メチル−3−[1−(トランス−1−メチル−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
6−フルオロ−3−[1−(トランス−1−メチル−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−5−カルボニトリル;
3−[1−(トランス−1−メチル−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−5−(メチルスルホニル)−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
3−[1−(トランス−1−メチル−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−5−[(メチルオキシ)メチル]−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
1−[1−(トランス−1−メチル−4−[2−(メトキシエトキシ)シクロヘキシル]−4−ピペリジニル]−6−(メトキシメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;
3−{1−[トランス−4−(エチルオキシ)−1−メチルシクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−5−カルボキサミド;
3−[1−(トランス−1−メチル−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール−5−カルボキサミド;
5−アセチル−3−[1−(トランス−1−メチル−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
3−[1−(トランス−1−メチル−4−{[2−(メチルオキシ)エチル]オキシ}シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−5−[N−(メチルオキシ)エタンイミドイル]−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;
1−[1−(トランス−4−{2−メトキシエトキシ}シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−カルボニトリル;
1−[1−(シス−4−{2−メトキシエトキシ}シクロヘキシル)−4−ピペリジニル]−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−カルボニトリル;
3−{1−[トランス−4−(エチルオキシ)シクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−5−フルオロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2(3H)−オン;および
3−{1−[トランス−4−(エチルオキシ)−1−メチルシクロヘキシル]−4−ピペリジニル}−5−メチル[1,3]オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2(3H)−オンからなる群より選択される請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項7】
塩が医薬上許容される塩である、請求項1〜6のいずれか1こうに記載の化合物。
【請求項8】
医薬として用いる、請求項7記載の化合物。
【請求項9】
ムスカリンM受容体の作動性が有益である病態の治療に用いる、請求項7記載の化合物。
【請求項10】
精神病性障害の治療に用いる、請求項7記載の化合物。
【請求項11】
統合失調症、認識機能障害またはアルツハイマー病の治療に用いる、請求項7記載の化合物。
【請求項12】
ムスカリンM受容体の作動性が有益である病態の治療のための医薬の製造における請求項7記載の化合物の使用。
【請求項13】
精神病性障害の治療のための医薬の製造における請求項7記載の化合物の使用。
【請求項14】
統合失調症、認識機能障害またはアルツハイマー病の治療のための医薬の製造における請求項7記載の化合物の使用。
【請求項15】
ムスカリンM受容体の作動性が有益である病態の治療に用いる、請求項7記載の化合物。
【請求項16】
精神病性障害の治療に用いる、請求項7記載の化合物。
【請求項17】
統合失調症、認識機能障害またはアルツハイマー病の治療に用いる、請求項7記載の化合物。
【請求項18】
ムスカリンM受容体の作動性が有益である病態の治療方法であって、有効量の請求項7記載の化合物をそれを必要とする哺乳動物に投与することを含む、方法。
【請求項19】
精神病性障害の治療方法であって、有効量の請求項7記載の化合物をそれを必要とする哺乳動物に投与することを含む、方法。
【請求項20】
統合失調症、認識機能障害またはアルツハイマー病の治療方法であって、有効量の請求項7記載の化合物をそれを必要とする哺乳動物に投与することを含む、方法。
【請求項21】
哺乳動物がヒトである、請求項18〜20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
請求項7記載の化合物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物。

【公表番号】特表2010−539217(P2010−539217A)
【公表日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−525339(P2010−525339)
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際出願番号】PCT/EP2008/062400
【国際公開番号】WO2009/037294
【国際公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】