説明

SMO阻害剤としてのピリダジン誘導体

本発明は、一般に腫瘍形成、癌、新生組織形成、および非悪性過増殖性障害を含み、これらに限定されないヘッジホッグ経路に関連する病状の診断および処置に関連する新規化合物に関する。本発明は、新規化合物、新規組成物、その使用方法およびその製造方法を含み、ここで、かかる化合物は一般に治療における薬剤として薬理学的に有用であり、その作用機序が、ヘッジホッグおよびSmoシグナル伝達経路を阻害する薬剤を使用する、その腫瘍形成、腫瘍増殖および腫瘍生存の阻害方法である場合を含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

〔式中、
R1はC6−14アリール基、または5−14員ヘテロアリール基であり、これらは、非置換であるか、または1個以上のC1−8アルキル、C6−14アリール基、C1−8ハロアルキル、C1−8アルコキシ、ハロ、NH、CN、OCF、OH、C(O)NR6R8、C(O)R6、NR6R8、NHC(O)R6、SOR6、SONR6R8で置換されていてよく;
R2およびR3は独立してC1−8アルキル、またはC1−8アルキルOHであるか、またはR2およびR3はC3−14シクロアルキル基を形成し;
Lは結合、C1−8アルキレン、−C(O)O−、−CONR9−、−C1−8アルキルOH−、C1−8ハロアルキル、−C(O)−、−NH−または−O−であり;
XおよびWは独立してN、またはCR5であり、そして、XまたはWの少なくとも1個がNであり;
R7はC6−14アリール基、5−14員ヘテロアリール基、または3−14員シクロヘテロアルキル基であり;
R4はC1−8アルキル、C2−8アルケニル、C3−14シクロアルキル、C6−14アリール基、5−14員ヘテロアリール基、3−14員シクロヘテロアルキル基、C1−8アルコキシ、ハロ、NR6R8、C(O)OR6、C(O)NR6R8、C1−8ハロアルキル、ホルミル、カルバルコキシ、C1−8アルキルOH、C(O)R6、SOR6、C(O)NHC1−8アルキルR6、NR6R8、SONR6R8、OCF、NHC(O)R6、CHOC(O)NR6R8、CHNR6R8、NHC(O)OR6、NHC(O)NR6R8、CHNHSOR6、CHNHC(O)OR6、OC(O)R6、またはNHC(O)R6であり、これは、置換されているかまたは非置換であってよく;
ZはC1−8アルキル、CN、OH、またはハロゲンであり;
mおよびpは独立して0−3であり;
Yは結合、C1−8アルキレン、−C(O)−、−C(O)O−、−CH(OH)−、または−C(O)N(R10)−であり;
R5はH、ハロゲン、CN、低級アルキル、OH、OCHまたはOCFであり;
R9およびR10は独立してC1−8アルキルまたはHであり;
R6およびR8は独立してH、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C3−14シクロアルキル、C6−14アリール基、5−14員ヘテロアリール基、3−14員シクロヘテロアルキル基、C1−8ハロアルキル、C1−8アルキルOH、C1−8アルコキシであるか、または一原子上にあるR6およびR8はヘテロ原子含有環を形成でき;そして
ここで、R4、R6、およびR8は、非置換であるか、または1個以上のC1−8アルキル、C3−14シクロアルキル、C6−14アリール基、5−14員ヘテロアリール基、3−14員シクロヘテロアルキル基、C1−8アルキルOH、OH、オキソ、C1−8ハロアルキル、カルボキシ(carbox)C1−8アルキル、またはSO1−8アルキル、ハロ、−OCH、−OCF、−OH、−NHで置換されていてよい。〕
の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
R7が
【化2】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R1が
【化3】

である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
R7が
【化4】

であり、そしてR1が
【化5】

である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
R4がC(O)OC1−8アルキル、CF、C(O)OR6、C(O)NR6R8、C1−8ハロアルキル、C1−8アルキルOH、C(O)R6、SOR6、C(O)NHC1−8アルキルR6、C(CH)(CH)(OH)、C(O)CH、CH−CH−CH、またはC(CH)(CHOH)OHであり;そして
R6およびR8が独立してH、C1−8アルキル、C1−8アルケニル、C3−14シクロアルキル、C6−14アリール基、5−14員ヘテロアリール基、または3−14員シクロヘテロアルキル基である、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
R1が置換されていなくても1個以上のメチル、エチル、イソプロピル、Cl、F、CN、メトキシ、またはCFで置換されていてもよく;
R4が、場合によりピペラジニル、モルホリニル、またはピリジニルで置換されていてよいC(O)CH、C(O)NH−フェニル、C(O)OH、CF、C(CH)(CH)OH、C(O)OCH、CF、C(O)OCHCH、またはC(O)NCHCHであり;そして
pが0、1、または2である、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
R4がメチル、フェニル、ピリジニル、メトキシ、Cl、F、C(O)OC1−8アルキル、C(O)OH、C(O)NHC6−14アリール、C(O)NC6−14アリールC1−8アルキル、C(O)−5−14員ヘテロアリール基、C(O)−3−14員シクロヘテロアルキル基、CF3、CHOH、CHCHOH、C(CH)(CH)OH、C(O)CH、C(O)CHCH、SO1−8アルキル、SOCF、C(O)NHC1−8アルキルOH、C(O)NHC1−8アルキルCF、SONHC1−8アルキル、OCF、NHC(O)CH、またはCHOC(O)NHCHである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
R4が、置換されていなくても置換されていてもよい
【化6】

である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
R2およびR3がC1−8アルキルである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
R2およびR3がCHである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
Lが−O−、−NH−、−C(O)−、−CH(OH)−、−CH−、−CF−、−CHF−、−C(OH)−、または結合である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
Lが−CH−である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
XおよびWの両方ともNであり、そしてZがCHであり、そしてmが1である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
R7が
【化7】

であり、
R4がC(O)CH、C(O)NH−フェニル、C(O)OH、CF、C(CH)(CH)OH、C(O)OCH、CF、またはC(O)OCHCHである、
請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
式(Ia):
【化8】

〔式中、
R11はC1−8アルキル、C2−8アルケニル、C3−14シクロアルキル、C6−14アリール基、5−14員ヘテロアリール基、3−14員シクロヘテロアルキル基、C1−8アルコキシ、ハロ、NR13R14、C(O)OR13、C(O)NR13R14、C1−8ハロアルキル、ホルミル、カルバルコキシ、C1−8アルキルOH、C(O)R13、SOR13、C(O)NHC1−8アルキルR13、NR13R14、SONR13R14、OCF、NHC(O)R13、CHOC(O)NR13R14、CHNR13R14、NHC(O)OR13、NHC(O)NR13R14、CHNHSOR13、CHNHC(O)OR13、OC(O)R13、またはNHC(O)R13であり、これは、置換されているかまたは非置換であってよく;
R12はH、C1−8アルキル、C6−14アリール基、C1−8ハロアルキル、C1−8アルコキシ、ハロ、NH、CN、OCF、OH、C(O)NR13R14、C(O)R13、NR13R14、NHC(O)R13、SOR13、またはSONR13R14であり;
R13およびR14は独立してH、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C3−14シクロアルキル、C6−14アリール基、5−14員ヘテロアリール基、3−14員シクロヘテロアルキル基、C1−8ハロアルキル、C1−8アルキルOH、C1−8アルコキシであるか、または一原子上のR13とR14はヘテロ原子含有環を形成でき;そして
ここで、R11、R13、およびR14は、非置換であるか、または1個以上のC1−8アルキル、C3−14シクロアルキル、C6−14アリール基、5−14員ヘテロアリール基、3−14員シクロヘテロアルキル基、C1−8アルキルOH、OH、オキソ、C1−8ハロアルキル、カルボキシ(carbox)C1−8アルキル、またはSO1−8アルキル、ハロ、−OCH、−OCF、−OH、−NHで置換されていてよい。〕
の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項16】
請求項1または15に記載の治療有効量の式(I)または(Ia)の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項17】
Smoothened阻害に関連する疾患、障害または症候群の処置方法であって、それを必要とする対象に、請求項1〜15のいずれか1項に記載の式(I)または(Ia)の化合物またはそのプロドラッグまたは式(I)の化合物またはそのプロドラッグおよび薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を投与することを含む、方法。
【請求項18】
疾患、障害または症候群が、ヒトを含む動物である対象における癌および炎症から成る群から選択される過増殖である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
ここに記載する疾患状態の予防または処置に使用するための、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
ここに記載する任意の1種以上の使用のための医薬の製造のための、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項21】
請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物および薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項22】
経口投与に適する形態の、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項23】
次のものから選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物:
2−[(R)−4−(4,5−ジメチル−6−フェノキシ−ピリダジン−3−イル)−2−メチル−3,4,5,6−テトラ−ヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル−5’−イル]−プロパン−2−オール;
2−{(R)−4−[6−(ヒドロキシル(Hyrdoxyl)−フェニル−メチル0−4,5−ジメチル−ピリダジン−3−イル)−2−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2]ビピラジニル−5’−イル]−プロパン−2−オール;
2−[(R)−4−(4,5−ジメチル−6−ピリジン−4−イルメチル−ピリダジン−3−イル)−2−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル−5’−イル]−プロパン−2−オール;
2−[(R)−4−(4,5−ジメチル−6−ピリジン−2−イルメチル−ピリダジン−3−イル)−2−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル−5’−イル]−プロパン−2−オール;
2−[(R)−4−(6−ベンジル−4,5−ジメチル−ピリダジン−3−イル)−2−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル−5’−イル]−プロパン−2−オール;
2−[4−(6−ベンジル−4,5−ジメチル−ピリダジン−3−イル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル−5’−イル]−プロパン−2−オール;
2−[(S)−4−(6−ベンジル−4,5−ジメチル−ピリダジン−3−イル)−2−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル−5’−イル]−プロパン−2−オール;
2−[(R)−4−(6−ベンジル−4,5−ジメチル−ピリダジン−3−イル)−2−エチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル−5’−イル]−プロパン−2−オール;
2−[4−(4−ベンジル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリダジン−1−イル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル−5’−イル]−プロパン−2−オール;
2−[(R)−4−(4−ベンジル−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[d]ピリダジン−1−イル)−2−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル−5’−イル]−プロパン−2−オール;
1−[(R)−4−(6−ベンジル−4,5−ジメチル−ピリダジン−3−イル)−2−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル−5’−イル]−エタノン;および
2−[(R)−4−(6−ベンジル−4,5−ジメチル−ピリダジン−3−イル)−2−メチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピラジニル−5’−イル]−プロパン−1,2−ジオール。

【公表番号】特表2011−528329(P2011−528329A)
【公表日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−517925(P2011−517925)
【出願日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際出願番号】PCT/EP2009/059138
【国際公開番号】WO2010/007120
【国際公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(504389991)ノバルティス アーゲー (806)
【Fターム(参考)】