説明

SP35抗体およびその使用

内因性Sp35はニューロン生存、軸索再生、稀突起神経膠細胞の分化および髄鞘形成のための負の調節物質である。内因性Sp35の機能をブロックする分子、例えば抗Sp35抗体は、ニューロン及び稀突起神経膠細胞の機能不全の治療のための治療薬として使用できる。本発明はSp35に対して特異的な抗体、及び、内因性Sp35の機能の拮抗剤としてのそのような抗体の使用の方法を提供する。本発明は又、特異的なハイブリドーマおよびファージライブラリ誘導モノクローナル抗体、これらの抗体をコードする核酸、及びこれらの抗体を含むベクター及び宿主細胞を提供する。本発明は又、抗Sp35抗体の有効量を稀突起神経膠細胞の生存及び髄鞘形成を促進する治療を必要とする脊椎動物に投与することを含む、そのような促進の方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
3B5.2、7P1D5.1G9及びLi81よりなる群から選択されるレファレンスモノクローナル抗体と同じSp35エピトープに特異的に結合する単離された抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項2】
Sp35に特異的に結合する単離された抗体又はその抗原結合フラグメントであって、ここで、該抗体又はそのフラグメントが3B5.2、7P1D5.1G9及びLi81よりなる群から選択されるレファレンスモノクローナル抗体を競合的に抑制する、上記抗体又はそのフラグメント。
【請求項3】
Sp35に特異的に結合する単離された抗体又はその抗原結合フラグメントであって、ここで、該抗体又はそのフラグメントが3B5.2、7P1D5.1G9及びLi81よりなる群から選択される、上記抗体又はそのフラグメント。
【請求項4】
線状エピトープに結合する請求項1〜3の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項5】
非線状コンホーメーションエピトープに結合する請求項1〜3の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項6】
前記Sp35のLRRドメインに結合する請求項1〜5の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項7】
前記Sp35のLRRNT又はLRRCTドメインに結合する請求項1〜5の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項8】
配列番号2のアミノ酸417〜532又は配列番号2のアミノ酸495〜532に由来する前記Sp35の領域に結合する請求項1〜5の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項9】
前記Sp35の塩基性領域ドメインに結合する請求項1〜5の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項10】
配列番号2のアミノ酸415〜424又は配列番号2のアミノ酸417〜424に結合する請求項9に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項11】
前記Sp35の免疫グロブリンドメインに結合する請求項1〜5の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項12】
配列番号2のアミノ酸419〜493に結合する請求項11に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項13】
前記Sp35のLLRCTドメインに結合する請求項1〜5の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項14】
配列番号2のアミノ酸363〜414又は配列番号2のアミノ酸363〜416に結合する請求項13に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項15】
多価であり、そして重鎖を少なくとも2つ及び軽鎖を少なくとも2つ含む、請求項1〜14の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項16】
多重特異性である請求項1〜15の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項17】
2重特異性である請求項16に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項18】
ヒト化された請求項1〜17の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項19】
キメラである請求項1〜17の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項20】
霊長類化された請求項1〜17の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項21】
完全ヒト型の請求項1〜17の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項22】
Fabフラグメントである請求項1〜21の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項23】
Fab’フラグメントである請求項1〜21の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項24】
F(ab)フラグメントである請求項1〜21の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項25】
Fvフラグメントである請求項1〜21の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項26】
単鎖抗体である請求項1〜21の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項27】
前記レファレンスモノクローナル抗体に関する解離定数(K)より低値である解離定数Kを特徴とする親和性で、Sp35ポリペプチド又はそのフラグメント、又はSp35改変体ポリペプチドに特異的に結合する請求項1、2又は4〜26の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項28】
5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、10−11M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×10−14M、10−14M、5×10−15M、又は10−15M以下の解離定数(K)を特徴とする親和性で、Sp35ポリペプチド又はそのフラグメント、又はSp35改変体ポリペプチドに特異的に結合する請求項1〜26の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項29】
ネズミSp35ポリペプチド又はそのフラグメントと相対比較してヒトSp35ポリペプチド又はそのフラグメントに優先的に結合する請求項1〜28の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項30】
Sp35媒介神経突起伸張抑制の拮抗剤である請求項1〜29の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項31】
Sp35媒介ニューロン細胞死の拮抗剤である請求項1〜29の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項32】
Sp35媒介髄鞘形成抑制の拮抗剤である請求項1〜29の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項33】
Sp35媒介稀突起神経膠細胞細胞死の拮抗剤である請求項1〜29の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項34】
Sp35媒介稀突起神経膠細胞分化抑制の拮抗剤である請求項1〜29の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項35】
Sp35媒介稀突起神経膠細胞増殖抑制の拮抗剤である請求項1〜29の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項36】
自身に融合した異種ポリペプチドを更に含む請求項1〜35の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項37】
前記抗体が治療薬、プロドラッグ、ペプチド、蛋白、酵素、ウイルス、脂質、生物学的応答モディファイアー、医薬品、又はPEGよりなる群から選択される剤にコンジュゲートされた請求項1〜36の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント。
【請求項38】
請求項1〜37の何れか1項に記載の抗体又はそのフラグメント、及び担体を含む組成物。
【請求項39】
VH領域及びVL領域を含む単離された抗体又はその抗原結合フラグメントであって、ここで、該VH及びVL領域はそれぞれ、レファレンスポリペプチド配列番号416及び配列番号417;配列番号433及び配列番号434;又は配列番号435及び配列番号434と少なくとも90%同一であるポリペプチド配列を含み、そしてここで、該VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントはSp35に特異的に結合する上記抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項40】
VH領域及びVL領域を含む単離された抗体又はその抗原結合フラグメントであって、ここで、該VH及びVL領域はそれぞれ、レファレンスポリペプチド配列番号416及び配列番号417;配列番号433及び配列番号434;又は配列番号435及び配列番号434と、20より少ない保存的なアミノ酸置換を除き、同一であり、そしてここで、該VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントはSp35に特異的に結合する、上記抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項41】
VH領域及びVL領域を含む単離された抗体又はその抗原結合フラグメントであって、ここで、該VH及びVL領域はそれぞれ、
(i)配列番号416及び配列番号417;及び、
(ii)配列番号430及び432;
(iii)配列番号431及び432;
(iv)配列番号433及び434;及び、
(v)配列番号435及び434;
よりなる群から選択されるポリペプチドを含む、上記抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項42】
免疫グロブリン重鎖可変領域(VH)をコードする核酸を含む単離されたポリヌクレオチドであって、ここで、該VHのCDR1、CDR2、及びCDR3領域は、それぞれレファレンス重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ポリペプチド配列配列番号410、配列番号411、及び配列番号412;又は配列番号436、配列番号437、及び配列番号438と少なくとも90%同一であり、そしてここで、該VHを含む抗体又はその抗原結合フラグメントはSp35に特異的に結合する、上記ポリヌクレオチド。
【請求項43】
免疫グロブリン重鎖可変領域(VH)をコードする核酸を含む単離されたポリヌクレオチドであって、ここで、該VHのCDR1、CDR2、及びCDR3領域は、それぞれレファレンス重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3ポリペプチド配列配列番号410、配列番号411、及び配列番号412;又は配列番号436、配列番号437及び配列番号438と、20より少ない保存的なアミノ酸置換を除き、同一であり、そしてここで、該VHを含む抗体又はその抗原結合フラグメントはSp35に特異的に結合する、上記ポリヌクレオチド。
【請求項44】
前記VHのCDR1、CDR2、及びCDR3領域は、それぞれポリペプチド配列配列番号410、配列番号411、及び配列番号412又は配列番号436、配列番号437及び配列番号438を含む、請求項42又は43の何れか1項に記載のポリペプチド。
【請求項45】
免疫グロブリン重鎖(VH)をコードする核酸を含む単離されたポリヌクレオチドであって、該VHのCDR1、CDR2、及びCDR3領域は、配列番号424、配列番号425、及び配列番号426;又は配列番号439、配列番号440及び配列番号441の核酸配列によりコードされている、上記ポリヌクレオチド。
【請求項46】
配列番号416、配列番号433又は配列番号435のレファレンスVHポリペプチド配列に少なくとも90%同一であるVH領域をコードする核酸を含む単離されたポリヌクレオチドであって、ここで該VHを含む抗体又はその抗原結合フラグメントはSp35に特異的に結合する、上記ポリヌクレオチド。
【請求項47】
20より少ない保存的なアミノ酸置換を除き、配列番号416、432、433又は435のレファレンスVHポリペプチド配列と同一であるVH領域をコードする核酸を含む単離されたポリヌクレオチドであって、ここで該VHを含む抗体又はその抗原結合フラグメントはSp35に特異的に結合する、上記ポリヌクレオチド。
【請求項48】
前記VHが前記レファレンスVHに同一である請求項46又は47の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項49】
前記VHが配列番号422、448又は450の核酸配列によりコードされる請求項46又は47の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項50】
前記VHに融合したシグナルペプチドをコードする核酸を更に含む、請求項42〜49の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項51】
前記VHに融合したCH1ドメインをコードする核酸を更に含む、請求項42〜49の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項52】
前記VHに融合したCH2ドメインをコードする核酸を更に含む、請求項42〜49の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項53】
前記VHに融合したCH3ドメインをコードする核酸を更に含む、請求項42〜49の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項54】
前記VHに融合したヒンジ領域をコードする核酸を更に含む、請求項42〜49の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項55】
前記VHを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが前記モノクローナル抗体3B5.2又はLi81と同じエピトープに特異的に結合する請求項42〜54の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項56】
前記VHを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、前記モノクローナル抗体3B5.2又はLi81がSp35に結合することを競合的に抑制する請求項42〜54の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項57】
前記VHを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、10−11M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×10−14M、10−14M、5×10−15M、又は10−15M以下の解離定数(K)を特徴とする親和性で、Sp35ポリペプチド又はそのフラグメント、又はSp35改変体ポリペプチドに特異的に結合する請求項42〜54の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項58】
免疫グロブリン軽鎖可変領域(VL)をコードする核酸を含む単離されたポリヌクレオチドであって、ここで、該VLのCDR1、CDR2、及びCDR3領域は、それぞれレファレンス軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3配列配列番号413、414および415、又は配列番号442、443及び444と少なくとも90%同一であり、そしてここで、該VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントはSp35に特異的に結合する、上記ポリヌクレオチド。
【請求項59】
免疫グロブリン軽鎖可変領域(VL)をコードする核酸を含む単離されたポリヌクレオチドであって、ここで、該VLのCDR1、CDR2、及びCDR3領域は、それぞれレファレンス軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3配列配列番号413、414および415、又は配列番号442、443及び444と、20より少ない保存的なアミノ酸置換を除き、同一であり、そしてここで、該VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントはSp35に特異的に結合する、上記ポリヌクレオチド。
【請求項60】
前記VLのCDR1、CDR2、及びCDR3領域は、それぞれポリペプチド配列配列番号413、414及び415又は配列番号442、443及び444を含む、請求項58又は59の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項61】
免疫グロブリン軽鎖可変領域(VL)をコードする核酸を含む単離されたポリペプチドであって、該VLのCDR1、CDR2、及びCDR3領域は、配列番号427、配列番号428、及び配列番号429;又は配列番号445、配列番号446及び配列番号447の核酸配列によりコードされている、上記ポリヌクレオチド。
【請求項62】
配列番号417又は配列番号434のレファレンスVLポリペプチド配列に少なくとも90%同一であるVL領域をコードする核酸を含む単離されたポリヌクレオチドであって、ここで該VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントはSp35に特異的に結合する、上記ポリヌクレオチド。
【請求項63】
20より少ない保存的なアミノ酸置換を除き、配列番号417;配列番号430;配列番号431;配列番号442;配列番号443および配列番号444よりなる群から選択されるレファレンスVLポリペプチド配列と同一であるVL領域をコードする核酸を含む単離されたポリヌクレオチドであって、ここで該VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントはSp35に特異的に結合する、上記ポリヌクレオチド。
【請求項64】
前記VLが前記レファレンスVLに同一である請求項62又は63の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項65】
前記VLが配列番号423又は配列番号449の核酸配列によりコードされる請求項64に記載のポリヌクレオチド。
【請求項66】
前記VLに融合したシグナルペプチドをコードする核酸を更に含む、請求項58〜65の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項67】
前記VLに融合したCH1ドメインをコードする核酸を更に含む、請求項58〜65の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項68】
前記VLに融合したCH2ドメインをコードする核酸を更に含む、請求項58〜65の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項69】
前記VLに融合したCH3ドメインをコードする核酸を更に含む、請求項58〜65の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項70】
前記VLに融合したヒンジ領域をコードする核酸を更に含む、請求項58〜65の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項71】
前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが前記モノクローナル抗体3B5.2又はLi81と同じエピトープに特異的に結合する請求項58〜70の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項72】
前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、前記モノクローナル抗体3B5.2又はLi81を競合的に抑制する請求項58〜70の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項73】
前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、10−11M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×10−14M、10−14M、5×10−15M、又は10−15M以下の解離定数(K)を特徴とする親和性で、Sp35ポリペプチド又はそのフラグメント、又はSp35改変体ポリペプチドに特異的に結合する請求項58〜72の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項74】
異種ポリヌクレオチドを更に含む請求項42〜73の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項75】
前記異種ポリヌクレオチドが異種ポリペプチドをコードする請求項74に記載のポリヌクレオチド。
【請求項76】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが線状エピトープに特異的に結合する請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項77】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが非線状コンホーメーションエピトープに特異的に結合する請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項78】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが前記Sp35のLRRドメインに特異的に結合する請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項79】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが前記Sp35のLRRNTドメインに特異的に結合する請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項80】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが前記Sp35のLRRCTドメインに特異的に結合する請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項81】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが前記Sp35の免疫グロブリンドメインに特異的に結合する請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項82】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが前記Sp35の塩基性領域に特異的に結合する請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項83】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが重鎖を少なくとも2つ及び軽鎖を少なくとも2つ含む多価抗体分子である請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項84】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが多重特異性である請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項85】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが2重特異性である請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項86】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが1価、2価、多価、又は2官能性である請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項87】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントがヒト化されている請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項88】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントがキメラである請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項89】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが霊長類化されている請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項90】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが完全ヒト型である請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項91】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントがFabフラグメントである請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項92】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントがFab’フラグメントである請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項93】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントがF(ab)フラグメントである請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項94】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントがFvフラグメントである請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項95】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが単鎖抗体である請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項96】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、10−11M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×10−14M、10−14M、5×10−15M、又は10−15M以下の解離定数(K)を特徴とする親和性で、Sp35ポリペプチド又はそのフラグメント、又はSp35改変体ポリペプチドに特異的に結合する請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項97】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、ネズミSp35ポリペプチド又はそのフラグメントと相対比較してヒトSp35ポリペプチド又はそのフラグメントに優先的に結合する請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項98】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、Sp35媒介神経突起伸張抑制の拮抗剤である請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項99】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、Sp35媒介髄鞘形成抑制の拮抗剤である請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項100】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、Sp35媒介稀突起神経膠細胞細胞死の拮抗剤である請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項101】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、Sp35媒介稀突起神経膠細胞分化抑制の拮抗剤である請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項102】
前記VH又は前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、Sp35媒介稀突起神経膠細胞増殖抑制の拮抗剤である請求項42〜75の何れか1項に記載のポリヌクレオチド。
【請求項103】
請求項42〜102の何れか1項に記載のポリヌクレオチドを含む組成物。
【請求項104】
VHコードポリヌクレオチド及びVLコードポリヌクレオチドを含む組成物であって、ここで該VHコードポリヌクレオチド及び該VLコードポリヌクレオチドは、それぞれ、レファレンスポリペプチド配列番号416及び配列番号417;又は配列番号433及び配列番号434;又は配列番号435及び配列番号434と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列をコードするポリヌクレオチドを含み、そしてここで、該VH及びVLコードポリヌクレオチドは一緒にSp35に特異的に結合する抗体又はその結合フラグメントをコードする、上記組成物。
【請求項105】
VHコードポリヌクレオチド及びVLコードポリヌクレオチドを含む組成物であって、ここで該VHコードポリヌクレオチド及び該VLコードポリヌクレオチドは、それぞれ、レファレンスポリペプチド配列番号416及び配列番号417;又は配列番号433及び配列番号434;又は配列番号435及び配列番号434と、20より少ない保存的なアミノ酸置換を除き、同一であり、そしてここで、該VH及びVLコードポリヌクレオチドは一緒にSp35に特異的に結合する抗体又はその結合フラグメントをコードする、上記組成物。
【請求項106】
VHコードポリヌクレオチド及びVLコードポリヌクレオチドを含む組成物であって、ここで該VHコードポリヌクレオチド及び該VLコードポリヌクレオチドが、それぞれ、(i)配列番号416及び配列番号417;
(ii)配列番号430及び配列番号432;
(iii)配列番号431及び432;
(iv)配列番号433及び434;及び、
(v)配列番号435及び434;
よりなる群から選択されるレファレンスポリペプチドに同一なアミノ酸配列をコードするポリヌクレオチドを含む、上記組成物。
【請求項107】
前記VHコードポリヌクレオチド及び前記VLコードポリヌクレオチドが、それぞれ、配列番号422及び配列番号423;又は配列番号448及び配列番号449;又は配列番号450及び配列番号449のヌクレオチド配列を含む、請求項104〜106の何れか1項に記載の組成物。
【請求項108】
前記VHコードポリヌクレオチド及び前記VLコードポリヌクレオチドが、該ポリヌクレオチドによりコードされるVH及びVLポリペプチドを単鎖抗体又はそのフラグメント内に含むように、同じオープンリーディングフレーム内に含有されている、請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項109】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが線状エピトープに特異的に結合する請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項110】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが非線状コンホーメーションエピトープに特異的に結合する請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項111】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが前記Sp35のLRRドメインに特異的に結合する請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項112】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが前記Sp35のLRRNTドメインに特異的に結合する請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項113】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが前記Sp35のLRRCTドメインに特異的に結合する請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項114】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが前記Sp35の免疫グロブリンドメインに特異的に結合する請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項115】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが前記Sp35の塩基性領域に特異的に結合する請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項116】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが重鎖を少なくとも2つ及び軽鎖を少なくとも2つ含む多価抗体分子である請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項117】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが多重特異性である請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項118】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが2重特異性である請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項119】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが1価、2価、多価、又は2官能性である請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項120】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントがヒト化されている請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項121】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントがキメラである請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項122】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが霊長類化されている請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項123】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが完全ヒト型である請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項124】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントがFabフラグメントである請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項125】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントがFab’フラグメントである請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項126】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントがF(ab)フラグメントである請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項127】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントがFvフラグメントである請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項128】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが単鎖抗体である請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項129】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、10−11M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×10−14M、10−14M、5×10−15M、又は10−15M以下の解離定数(K)を特徴とする親和性で、Sp35ポリペプチド又はそのフラグメント、又はSp35改変体ポリペプチドに特異的に結合する請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項130】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、ネズミSp35ポリペプチド又はそのフラグメントと相対比較してヒトSp35ポリペプチド又はそのフラグメントに優先的に結合する請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項131】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、Sp35媒介神経突起伸張抑制の拮抗剤である請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項132】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、Sp35媒介髄鞘形成抑制の拮抗剤である請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項133】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、Sp35媒介稀突起神経膠細胞細胞死の拮抗剤である請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項134】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、Sp35媒介稀突起神経膠細胞分化抑制の拮抗剤である請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項135】
前記VH及びVLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、Sp35媒介稀突起神経膠細胞増殖抑制の拮抗剤である請求項104〜107の何れか1項に記載の組成物。
【請求項136】
請求項42〜102の何れか1項に記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
【請求項137】
前記ポリヌクレオチドがプロモーターに作動可能に会合している請求項136に記載のベクター。
【請求項138】
VHをコードする前記ポリヌクレオチド及びVLをコードする前記ポリヌクレオチドがインフレームに融合され、それらに作動可能に会合している単一のプロモーターから同時転写され、そして単鎖抗体又はその抗原結合フラグメント内に同時翻訳される、請求項136に記載のベクター。
【請求項139】
VHをコードする前記ポリヌクレオチド及びVLをコードする前記ポリヌクレオチドがそれらに作動可能に会合している単一のプロモーターから同時転写されるが、別個に翻訳される、請求項136に記載のベクター。
【請求項140】
VHをコードする前記ポリヌクレオチドとVLをコードする前記ポリヌクレオチドとの間に配設されたIRES配列を更に含む請求項139記載のベクター。
【請求項141】
VHをコードする前記ポリヌクレオチド及びVLをコードする前記ポリヌクレオチドは別個に転写され、各々が別個のプロモーターと作動可能に会合している請求項139に記載のベクター。
【請求項142】
前記別個のプロモーターが同じプロモーターのコピーである請求項141に記載のベクター。
【請求項143】
前記別個のプロモーターが非同一である請求項141に記載のベクター。
【請求項144】
請求項136〜143の何れか1項に記載のベクターを含む組成物。
【請求項145】
請求項45〜57又は74〜102の何れか1項に記載のVHコードポリヌクレオチドを含む第1のベクター、及び、請求項58〜73又は74〜102の何れか1項に記載のVLコードポリヌクレオチドを含む第2のベクターを含む組成物。
【請求項146】
請求項42〜102の何れか1項に記載のポリヌクレオチド又は請求項136〜145の何れか1項に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項147】
第1及び第2のベクターを少なくとも含む宿主細胞であって、ここで該第1及び該第2のベクターは非同一であり、ここで該第1のベクターは免疫グロブリン重鎖可変領域をコードする請求項42〜57又は74〜112の何れか1項に記載のポリヌクレオチドを含み、そしてここで該第2のベクターは免疫グロブリン軽鎖可変領域をコードする請求項58〜73又は74〜102の何れか1項に記載のポリヌクレオチドを含む、上記宿主細胞。
【請求項148】
抗Sp35抗体を製造する方法であって、請求項146〜147の何れか1項に記載の宿主細胞を培養する工程、及び該抗体を回収する工程を含む、上記方法。
【請求項149】
請求項148に記載の方法により製造された抗Sp35抗体、又はその抗原結合フラグメント。
【請求項150】
免疫グロブリン重鎖可変領域(VH)を含む単離されたポリペプチドであって、ここで、該VHのCDR1、CDR2、及びCDR3領域は、それぞれレファレンス重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3配列配列番号410、配列番号411、及び配列番号412;又は配列番号436、配列番号437、及び配列番号438と少なくとも90%同一であり、そしてここで、該VHを含む抗体又はその抗原結合フラグメントはSp35に特異的に結合する、上記ポリペプチド。
【請求項151】
免疫グロブリン重鎖可変領域(VH)を含む単離されたポリペプチドであって、ここで、該VHのCDR1、CDR2、及びCDR3領域は、それぞれレファレンス重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3配列配列番号410、配列番号411、及び配列番号412;又は配列番号436、配列番号437及び配列番号438と、20より少ない保存的なアミノ酸置換を除き、同一であり、そしてここで、該VHを含む抗体又はその抗原結合フラグメントはSp35に特異的に結合する、上記ポリペプチド。
【請求項152】
免疫グロブリン重鎖可変領域(VH)を含む単離されたポリペプチドであって、ここで、該VHのCDR1、CDR2、及びCDR3領域は、配列番号410、配列番号411、及び配列番号412;又は配列番号436、配列番号437及び配列番号438である、上記ポリペプチド。
【請求項153】
配列番号416、配列番号433又は配列番号435のレファレンスVH配列に少なくとも90%同一であるVHを含む単離されたポリペプチドであって、ここで該VHを含む抗体又はその抗原結合フラグメントはSp35に特異的に結合する、上記ポリペプチド。
【請求項154】
配列番号416、配列番号433又は配列番号435のレファレンスVHと、20より少ない保存的なアミノ酸置換を除き、同一であるVHを含む単離されたポリペプチドであって、ここで該VHを含む抗体又はその抗原結合フラグメントはSp35に特異的に結合する、上記ポリペプチド。
【請求項155】
前記VHが配列番号416又は配列番号433又は配列番号435である請求項153に記載のポリペプチド。
【請求項156】
前記VHを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが前記モノクローナル抗体3B5.2又はLi81と同じエピトープに特異的に結合する請求項150〜155の何れか1項に記載のポリペプチド。
【請求項157】
前記VHを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、前記モノクローナル抗体3B5.2又はLi81がSp35に結合することを競合的に抑制する請求項150〜155の何れか1項に記載のポリペプチド。
【請求項158】
前記VHを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、10−11M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×10−14M、10−14M、5×10−15M、又は10−15M以下の解離定数(K)を特徴とする親和性で、Sp35ポリペプチド又はそのフラグメント、又はSp35改変体ポリペプチドに特異的に結合する請求項150〜157の何れか1項に記載のポリペプチド。
【請求項159】
免疫グロブリン軽鎖可変領域(VL)を含む単離されたポリペプチドであって、ここで、該VLのCDR1、CDR2、及びCDR3領域は、それぞれレファレンス軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3配列配列番号413、配列番号414、及び配列番号415;又は配列番号442、配列番号443、及び配列番号444と少なくとも90%同一であり、そしてここで、該VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントはSp35に特異的に結合する、上記ポリペプチド。
【請求項160】
免疫グロブリン軽鎖可変領域(VL)を含む単離されたポリペプチドであって、ここで、該VLのCDR1、CDR2、及びCDR3領域は、それぞれレファレンス軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3配列配列番号413、配列番号414、及び配列番号415;又は配列番号442、配列番号443及び配列番号444と、20より少ない保存的なアミノ酸置換を除き、同一であり、そしてここで、該VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントはSp35に特異的に結合する、上記ポリペプチド。
【請求項161】
免疫グロブリン軽鎖可変領域(VL)を含む単離されたポリペプチドであって、ここで、該VLのCDR1、CDR2、及びCDR3領域は、配列番号413、配列番号414、及び配列番号415;又は配列番号442、配列番号443及び配列番号444である、上記ポリペプチド。
【請求項162】
配列番号417又は配列番号434のレファレンスVL配列に少なくとも90%同一であるVLを含む単離されたポリペプチドであって、ここで該VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントはSp35に特異的に結合する、上記ポリペプチド。
【請求項163】
配列番号417又は配列番号434のレファレンスVL配列と、20より少ない保存的なアミノ酸置換を除き、同一であるVLを含む単離されたポリペプチドであって、ここで該VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントはSp35に特異的に結合する、上記ポリペプチド。
【請求項164】
前記VLが配列番号417又は配列番号434である請求項162又は163のいずれか項に記載のポリペプチド。
【請求項165】
前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが前記モノクローナル抗体3B5.2又はLi81と同じエピトープに特異的に結合する請求項159〜164の何れか1項に記載のポリペプチド。
【請求項166】
前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、前記モノクローナル抗体3B5.2又はLi81がSp35に結合することを競合的に抑制する請求項159〜164の何れか1項に記載のポリペプチド。
【請求項167】
前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントが、5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、10−11M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×10−14M、10−14M、5×10−15M、又は10−15M以下の解離定数(K)を特徴とする親和性で、Sp35ポリペプチド又はそのフラグメント、又はSp35改変体ポリペプチドに特異的に結合する請求項159〜166の何れか1項に記載のポリペプチド。
【請求項168】
自身に融合した異種ポリペプチドを更に含む請求項150〜167の何れか1項に記載のポリペプチド。
【請求項169】
前記ポリペプチドが治療薬、プロドラッグ、ペプチド、蛋白、酵素、ウイルス、脂質、生物学的応答モディファイアー、医薬品、又はPEGよりなる群から選択される剤にコンジュゲートされた請求項150〜168の何れか1項に記載のポリペプチド。
【請求項170】
前記VH及び前記VLを含む抗体又はその抗原結合フラグメントがSp35に特異的に結合する請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチドを含む組成物。
【請求項171】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントが線状エピトープに特異的に結合する請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項172】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントが非線状コンホーメーションエピトープに特異的に結合する請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項173】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントが前記Sp35のLRRドメインに特異的に結合する請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項174】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントが前記Sp35のLRRNTドメインに特異的に結合する請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項175】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントが前記Sp35のLRRCTドメインに特異的に結合する請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項176】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントが前記Sp35の塩基性領域に特異的に結合する請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項177】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントが前記Sp35の免疫グロブリンドメインに特異的に結合する請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項178】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントが重鎖を少なくとも2つ及び軽鎖を少なくとも2つ含む多価抗体分子である請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項179】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントが多重特異性である請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項180】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントが2重特異性である請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項181】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントが1価、2価、多価、又は2官能性である請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項182】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントがヒト化されている請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項183】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントがキメラである請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項184】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントが霊長類化されている請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項185】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントが完全ヒト型である請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項186】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントがFabフラグメントである請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項187】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントがFab’フラグメントである請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項188】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントがF(ab)フラグメントである請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項189】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントがFvフラグメントである請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項190】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントが単鎖抗体である請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項191】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントが5×10−2M、10−2M、5×10−3M、10−3M、5×10−4M、10−4M、5×10−5M、10−5M、5×10−6M、10−6M、5×10−7M、10−7M、5×10−8M、10−8M、5×10−9M、10−9M、5×10−10M、10−10M、5×10−11M、10−11M、5×10−12M、10−12M、5×10−13M、10−13M、5×10−14M、10−14M、5×10−15M、又は10−15M以下の解離定数(K)を特徴とする親和性で、Sp35ポリペプチド又はそのフラグメント、又はSp35改変体ポリペプチドに特異的に結合する、請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項192】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントがネズミSp35ポリペプチド又はそのフラグメントと相対比較してヒトSp35ポリペプチド又はそのフラグメントに優先的に結合する、請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170に記載の組成物。
【請求項193】
請求項150〜192の何れか1項に記載のポリペプチド及び担体を含む組成物。
【請求項194】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントがSp35媒介神経突起伸張抑制の拮抗剤である請求項150〜192の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170〜193の何れか1項に記載の組成物。
【請求項195】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントがSp35媒介髄鞘形成抑制の拮抗剤である請求項150〜192の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170〜193の何れか1項に記載の組成物。
【請求項196】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントがSp35媒介稀突起神経膠細胞細胞死の拮抗剤である請求項150〜192の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170〜193の何れか1項に記載の組成物。
【請求項197】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントがSp35媒介稀突起神経膠細胞分化抑制の拮抗剤である請求項150〜192の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170〜193の何れか1項に記載の組成物。
【請求項198】
前記VH、前記VL、又は該VH及びVLの両方を含む抗体又はその抗原結合フラグメントがSp35媒介稀突起神経膠細胞増殖抑制の拮抗剤である請求項150〜192の何れか1項に記載のポリペプチド又は請求項170〜193の何れか1項に記載の組成物。
【請求項199】
請求項150〜169の何れか1項に記載のポリペプチドを含む単離された抗体又はその抗原結合フラグメント。
【請求項200】
請求項1〜41又は199の何れか1項に記載の単離されたSp35抗体又はそのフラグメント、請求項42〜102の何れか1項に記載の単離されたポリヌクレオチド、請求項150〜192又は194〜198の何れか1項に記載の単離されたポリペプチド、又は請求項103〜135、144又は193の何れか1項に記載の組成物よりなる群から選択される剤の有効量をCNSのような傷害に罹患した動物に投与することを含むCNS傷害を処置するための方法。
【請求項201】
前記CNS傷害が外傷性脳傷害、脊髄傷害、及び視神経傷害よりなる群から選択される請求項200に記載の方法。
【請求項202】
請求項1〜41又は199の何れか1項に記載の単離されたSp35抗体又はそのフラグメント、請求項42〜102の何れか1項に記載の単離されたポリヌクレオチド、請求項150〜192又は194〜198の何れか1項に記載の単離されたポリペプチド、又は請求項103〜135、144又は193の何れか1項に記載の組成物よりなる群から選択される剤の有効量を前記CNSにおけるニューロン成長の抑制に関連する疾患又は障害の処置を必要とする動物に投与することを含む、該処置のための方法。
【請求項203】
前記疾患又は障害がALS、ハンチントン病、アルツハイマー病、パーキンソン病、糖尿病性神経障害、及び卒中よりなる群から選択される請求項202に記載の方法。
【請求項204】
請求項1〜41又は199の何れか1項に記載の単離されたSp35抗体又はそのフラグメント、請求項42〜102の何れか1項に記載の単離されたポリヌクレオチド、請求項150〜192又は194〜198の何れか1項に記載の単離されたポリペプチド、又は請求項103〜135、144又は193の何れか1項に記載の組成物よりなる群から選択される剤の有効量を稀突起神経膠細胞の成長又は分化の抑制に関連する疾患又は障害の処置を必要とする動物に投与することを含む、該処置のための方法。
【請求項205】
請求項1〜41又は199の何れか1項に記載の単離されたSp35抗体又はそのフラグメント、請求項42〜102の何れか1項に記載の単離されたポリヌクレオチド、請求項150〜192又は194〜198の何れか1項に記載の単離されたポリペプチド、又は請求項103〜135、144又は193の何れか1項に記載の組成物よりなる群から選択される剤の有効量をCNSのニューロンの脱髄又は髄鞘発育不全に関連する疾患又は障害の処置を必要とする動物に投与することを含む、該処置のための方法。
【請求項206】
前記疾患又は障害が多発性硬化症(MS)、進行性多病巣性白質脳症(PML)、脳脊髄炎(EPL)、橋中央ミエリン溶解(CPM)、ウォーラー変性、副腎脳白質ジストロフィー、アレキサンダー病、及びペリツェーウス−メルツバッヒャー病(PMZ)よりなる群から選択される請求項205に記載の方法。
【請求項207】
前記疾患又は障害が多発性硬化症である請求項206に記載の方法。
【請求項208】
前記動物が哺乳類である請求項200〜207の何れか1項に記載の方法。
【請求項209】
前記動物がヒトである請求項208に記載の方法。
【請求項210】
請求項1〜41又は199の何れか1項に記載の単離されたSp35抗体又はそのフラグメント、請求項42〜102の何れか1項に記載の単離されたポリヌクレオチド、請求項150〜192又は194〜198の何れか1項に記載の単離されたポリペプチド、又は請求項103〜135、144又は193の何れか1項に記載の組成物よりなる群から選択される剤の有効量にNgR1を接触させることを含む、NgR1によるシグナルトランスダクションを抑制する方法。
【請求項211】
請求項1〜41又は199の何れか1項に記載の単離されたSp35抗体又はそのフラグメント、請求項42〜102の何れか1項に記載の単離されたポリヌクレオチド、請求項150〜192又は194〜198の何れか1項に記載の単離されたポリペプチド、又は請求項103〜135、144又は193の何れか1項に記載の組成物よりなる群から選択される剤の有効量に中枢神経系(CNS)ニューロンを接触させることを含む、該ニューロンの軸索成長の抑制を低下させる方法。
【請求項212】
請求項1〜42又は199の何れか1項に記載の単離されたSp35抗体又はそのフラグメント、請求項42〜102の何れか1項に記載の単離されたポリヌクレオチド、請求項150〜192又は194〜198の何れか1項に記載の単離されたポリペプチド、又は請求項103〜135、144又は193の何れか1項に記載の組成物よりなる群から選択される剤の有効量にCNSニューロンを接触させることを含む、該ニューロンの成長錐体虚脱を抑制する方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3】
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【図4−1】
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【図4−2】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2010−515456(P2010−515456A)
【公表日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−545591(P2009−545591)
【出願日】平成20年1月9日(2008.1.9)
【国際出願番号】PCT/US2008/000316
【国際公開番号】WO2008/086006
【国際公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【出願人】(592221528)バイオジェン・アイデック・エムエイ・インコーポレイテッド (224)
【Fターム(参考)】