説明

はんだ成分評価用基板、はんだ漕内のはんだ成分分析方法

【課題】 生産ラインにおける生産性を低下させることなく、蛍光X線分析によって高精度にはんだ成分分析を行うことができる厚さ寸法のはんだのサンプルを得る。
【解決手段】 溶解したはんだを蓄えたはんだ漕内を通過させてはんだ表層のはんだ成分を評価するためのはんだ成分評価用基板であって、基板1と、基板1のはんだ成分評価時にはんだ漕のはんだ表層側に配設される面に設けられた熱伝導体面である金属箔2とを有し、基板1の金属箔2に設けられ、はんだ表層のはんだを基板1の厚さ方向にガイドして、当該はんだを金属箔2に付着させるガイド部材3を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶解したはんだ漕におけるはんだ表層のはんだ成分を分析するためのはんだ成分評価用基板、はんだ漕内のはんだ成分分析方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、RoHS指令、WEEE指令に対応するために、はんだに含まれる元素濃度管理用のはんだ成分評価用基板や、当該はんだ成分評価用基板によって取得したはんだの評価手法について各種研究がなされている。このRoHS指令とは、電気・電子機器に対する特定有害物質の使用制限に関する指令であり、WEEE指令とは、家電・情報機器を対象とした使用済み製品のリサイクルを進める指令である。
【0003】
このRoHS指令やWEEE指令を満たすかを評価するはんだ成分の濃度管理方法は、先ず濃度管理のためにはんだをサンプリングする必要があるが、生産ラインを停止させて、はんだ漕の窒素雰囲気を大気雰囲気に戻してから柄杓やスプーンなどによって評価用のはんだを採取している。そして、当該採取したはんだを容器に入れて固化させたり、金属板上で急冷させてはんだのサンプルを得て、当該サンプルに対して蛍光X線分析やICP発光分光分析や原子吸光分析などを行ってはんだ成分を測定していた。
【0004】
このようなRoHS指令やWEEE指令を満たす技術の他に、評価用基板を使用する技術としては、下記の特許文献1に記載された技術が知られている。この特許文献1に記載された技術は、はんだ付け生産ラインにおける生産性を低下させることなく、はんだ噴流の高さを検出するものであり、当該はんだ噴流の高さ検出用のプリント配線基板を提案している。
【特許文献1】特開2001−257463号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来技術のうち、はんだ成分の評価手法においては、サンプルを得るために生産ラインを停止する必要があるので、生産ラインにおける生産性が低下したり、サンプルを作成する容器や金属板上に高温の溶解したはんだを垂らすなどの人的作業が必要であるといった問題がある。
【0006】
また、はんだ成分の評価手法としては、蛍光X線分析やICP発光分光分析や原子吸光分析などがあるが、ICP発光分光分析や原子吸光分析を行う場合にはサンプルとなるはんだを溶解する前処理が必要であるので、当該前処理を必要としない蛍光X線分析を採用することが望ましい。また、蛍光X線分析によって高精度のはんだ成分分析を行うためには、薄膜ではなく、バルクと判定できる厚さを有するはんだをサンプルとすることが望ましく、上述の評価用基板では十分な厚さを有するはんだを付着させるという技術ではない。
【0007】
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、生産ラインにおける生産性を低下させることなく、蛍光X線分析によって高精度にはんだ成分分析を行うことができる厚さ寸法のはんだのサンプルを得ることができるはんだ成分評価用基板、はんだ漕内のはんだ成分分析方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、溶解したはんだを蓄えたはんだ漕内を通過させてはんだ表層のはんだ成分を評価するためのはんだ成分評価用基板であって、基板と、基板のはんだ成分評価時にはんだ漕のはんだ表層側に配設される面に設けられた熱伝導体面とを有し、上述の課題を解決するために、基板の熱伝導体面に設けられ、はんだ表層のはんだを基板厚さ方向にガイドして、当該はんだを熱伝導体面に付着させるガイド部材を備えている。
【0009】
また、本発明は、溶解したはんだを蓄えたはんだ漕内を通過させてはんだ表層のはんだ成分を評価するはんだ漕内のはんだ成分分析方法であって、上述の課題を解決するために、はんだ漕のはんだ表層に、はんだを付着させて電子部品をはんだ付けする製品基板と同じ工程によって、基板と、基板のはんだ成分評価時にはんだ漕のはんだ表層側に配設される面に設けられた熱伝導体面と、基板の熱伝導体面に設けられ、はんだ表層のはんだを基板厚さ方向にガイドして、当該はんだを熱伝導体面に付着させるガイド部材とを備えたはんだ成分評価用基板を、はんだ漕のはんだ表層に通過させて、当該はんだ表層のはんだをはんだ成分評価用基板に付着させる工程を有して、はんだ成分評価用基板に付着されたはんだを用いて、はんだ漕のはんだ表層のはんだ成分を分析する。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るはんだ成分評価用基板によれば、熱伝導体面にはんだを付着させるためにガイド部材を備えて、当該ガイド部材によってはんだを厚さ方向にガイドさせて熱伝導体面にはんだを付着させることができるので、生産ラインにおける生産性を低下させることなく、蛍光X線分析によって高精度にはんだ成分分析を行うことができる厚さ寸法のはんだのサンプルを得ることができる。
【0011】
また、本発明に係るはんだ漕内のはんだ成分分析方法によれば、製品基板と同じ工程によってはんだ成分評価用基板にはんだを付着させる工程において、はんだ成分評価用基板のガイド部材によって蛍光X線分析によって高精度にはんだ成分分析を行うことができる厚さ寸法のはんだのサンプルを得ることができ、また、生産ラインにおける生産性を低下させることなくはんだ成分の分析ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
本発明を適用したはんだ成分評価用基板は、例えば図1にその断面図を示すように、樹脂製の基板1上に熱伝導体である金属箔2が形成され、当該金属箔2上にガイド部材3が取り付けられて構成されている。
【0014】
基板1は、生産ラインにおいて各種プリント及び電子部品が搭載された製品基板のはんだ付け工程と同じ工程で、溶解したはんだを蓄えたはんだ漕の表層に配送される形状となっている。したがって、はんだ成分評価用基板は、製品基板にはんだ付けをしている工程において、製品基板と共にはんだ漕に配送されて、はんだ成分分析のサンプルを取得できるようになっている。
【0015】
金属箔2は、各種の熱伝導体材料からなり、ガイド部材3よりもはんだの付着性能の高い部位である。この金属箔2は、例えば銅からなり、基板1上に薄膜として形成される。
【0016】
ガイド部材3は、図1に示したように、はんだ付け工程において、はんだ表層側に金属箔2を露出させるように構成され、数ミリ程度の厚さを有している。ガイド部材3は、はんだ成分評価用基板の金属箔2形成側の面がはんだ表層に配送された場合に、金属箔2上におけるはんだを、はんだ成分評価用基板の厚さ方向にガイドする。また、ガイド部材3は、金属箔2よりもはんだの付着度合いが小さい材料又は形状が選択されることが望ましい。具体的には、ガイド部材3は、溶融したはんだの接触角が90°以上の材料であることが望ましい。
【0017】
これにより、ガイド部材3は、厚さ寸法が大きいはんだ10を、はんだ成分分析のサンプルとして金属箔2に付着させることができる。
【0018】
このはんだ成分評価用基板に付着したはんだ10は、RoHS指令やWEEE指令を満たすために、はんだ成分分析として、例えば蛍光X線分析が行われる。この蛍光X線分析は、分析作業に先立って行われる前処理としてはんだ10の溶解を必要とせず、X線をはんだ10に照射して発生する固有X線(蛍光X線)を検出する分析手法である。この蛍光X線は、はんだ10に照射したX線が、はんだ10の物質構成原子の内殻電子を外殻にはじき出し、空いた空間(空孔)に外殻電子に落ちてくる時、余ったエネルギーが電磁場として放射されたものである。そして、蛍光X線が、元素固有のエネルギーを持っていることを利用して、当該エネルギーのX線強度(光子の数)から有害元素の定量を行う。
【0019】
このような蛍光X線分析によって高精度の有害元素濃度分析を行うためには、はんだ10は、薄膜としての特性ではなく、バルクとしての特性を有することが望ましい。したがって、はんだ成分評価用基板は、基板1の厚さ方向にはんだをガイドするガイド部材3によって、十分な厚さ寸法を有してバルクと見なせるはんだ10を金属箔2に付着させて、当該はんだ10をそのままの状態で蛍光X線分析を行わせることができる。
【0020】
また、はんだ成分評価用基板の他の例としては、図2に示すように、金属箔2上に設けられるガイド部材3を、線状に凹凸を有する形状にしたものであっても良い。このはんだ成分評価用基板は、複数の隣接した凸部からなるガイド部材3によってはんだ表層のはんだをガイドすることによって、複数の凹部内の金属箔2にはんだ10を付着させ、ガイド部材3を覆う形状となったはんだ10を取得することができる。
【0021】
更に、はんだ成分評価用基板としては、図1に示したようにガイド部材3によって金属箔2を露出させている箇所にはんだ10を形成するような形状のガイド部材3と、図2に示すように複数の凸部によってガイド部材3を覆うようにはんだ10を形成するような形状のガイド部材3との双方を有するものであっても良い。
【0022】
このように、はんだ成分評価用基板によれば、通常の製品基板にはんだ付け工程をしている生産ラインを止めることなく当該生産ラインに流すことができ、はんだ漕の表層のはんだを広範囲に厚みを持たせて金属箔2に融着させることができ、生産ラインの生産性を低下させることなく鉛等の有害元素濃度やはんだ構成元素濃度の管理を行うことができる。
【0023】
つぎに、はんだ成分評価用基板の他の例として、ガイド部材3を、メッシュ状に構成した場合について説明する。
【0024】
このはんだ成分評価用基板は、図3(a)に示すように、基板1上の全面に形成した金属箔2上に、ニッケル材料等のメッシュ(網目)をガイド部材3として形成している。このようなはんだ成分評価用基板において、ニッケル製のガイド部材3にははんだが付着せずに、銅製の金属箔2にはんだが付着するようになっている。したがって、このはんだ成分評価用基板をはんだ表層に流した場合には、図3(b)に示すように、ニッケル材料であるガイド部材3間の金属箔2にはんだが付着して、メッシュ状のガイド部材3を覆うようなはんだ10を得ることができる。また、メッシュ状のガイド部材3としては、ニッケル材料ではなく、レジスト等の樹脂材料であっても良い。
【0025】
このように、ガイド部材3をメッシュ状に形成したはんだ成分評価用基板は、図3(a)に示したように格子状のメッシュではなく、図4に示すように、一方向のメッシュからなるガイド部材3であっても良い。このようなガイド部材3を備えたはんだ成分評価用基板は、メッシュの方向とは直交する方向からはんだ漕に流す。これによって、ガイド部材3によって基板1の厚さ方向にガイドされるはんだ量を多くすることができ、ガイド部材3上に厚さ寸法が大きいはんだ10を得ることができる。
【0026】
このように、ガイド部材3をメッシュ状に形成したはんだ成分評価用基板によれば、メッシュ状のガイド部材3全体に亘って厚さ寸法が大きいはんだ10を形成することができる。
【0027】
つぎに、はんだ成分評価用基板の他の例として、ガイド部材3を、金属箔2上から着脱可能とした場合について説明する。
【0028】
このはんだ成分評価用基板は、図5(a)に示すように、金属箔2を形成した基板1と、ガイド部材3とを別個に用意しておき、蛍光X線分析のはんだ10取得時に、図5(b)に示すように金属箔2上にガイド部材3を重ねて固定する。
【0029】
この状態ではんだ成分評価用基板をはんだ漕に流すと、図6(a)に示すように、ガイド部材3の凹部から露呈する金属箔2上に、ガイド部材3の凹部方向にわずかに曲率を有した状態ではんだ10が付着する。そして、はんだ10に対して蛍光X線分析を行う場合には、図6(b)に示すように、ガイド部材3を金属箔2から取り外して、金属箔2上に付着したはんだ10の上面を蛍光X線分析の分析面とする。
【0030】
このようなはんだ成分評価用基板は、はんだ10の蛍光X線分析時に、金属箔2からはんだ10を取り外すことができるので、当該蛍光X線分析時に分析面がガイド部材3の高さとなる測定誤差の発生を防ぐことができ、蛍光X線分析による有害元素濃度の測定結果の精度を更に高くすることができる。
【0031】
つぎに、以上説明したはんだ成分評価用基板を用いた場合の実施例及び比較例について説明する。
【0032】
[実施例1]
基板1として10cm×15cmのガラスエポキシ基板を使用し、当該ガラスエポキシ基板上に直径1cmの銅ランドを金属箔2として8箇所形成し、当該銅ランド上に150メッシュのニッケルメッシュを貼り付けたはんだ成分評価用基板(基板A)を作成した。なお、ニッケルメッシュの高さ寸法は約1mm程度とした。この基板Aを製品基板と同様にはんだ漕のはんだ表層に流して、ニッケルメッシュ上に付着したはんだ10(試料A)を取得する。このはんだ漕には、ICP分析をした結果、はんだ10における鉛含有量が1200ppmと定量されたはんだを満たしている。この試料Aは、数100マイクロメートル程度の厚さ寸法を有していた。
【0033】
[実施例2]
基板1として10cm×15cmのガラスエポキシ基板を使用し、当該ガラスエポキシ基板上の全面に銅箔を金属箔2として貼り付け、当該銅箔上に、厚さが1mmで直径が1cmの穴を8個設けたエポキシ樹脂をガイド部材3として重ねたはんだ成分評価用基板(基板B)を作成した。この基板Bを製品基板と同様にはんだ漕のはんだ表層に流して、ニッケルメッシュ上に付着したはんだ10(試料B)を取得する。このはんだ漕には、ICP分析した結果、はんだ10における鉛含有量が1200ppmと定量されたはんだを満たしている。この試料Bは、数100マイクロメートル程度の厚さ寸法を有していた。
【0034】
[比較例]
基板1として10cm×15cmのガラスエポキシ基板を使用し、当該ガラスエポキシ基板上に直径1cmの銅ランドを金属箔2として8箇所形成した基板Cを作成した。この基板Cを製品基板と同様にはんだ漕のはんだ表層に流して、銅ランド上に付着したはんだ10(試料C)を取得した。このはんだ漕には、ICP分析した結果、はんだ10における鉛含有量が1200ppmと定量されたはんだを満たしている。
【0035】
以上のように、基板A、基板B、基板Cを用いて取得した試料A、試料B、試料Cを、波長分散型蛍光X線の検量線法によって鉛の濃度測定を行った。測定装置としては、株式会社リガク製 ZSX−Primusによってバックグラウンド100秒、ピークトップ100秒でPbLα線を分析線として定量分析を実施した。
【0036】
この結果、実施例1で取得した試料Aの鉛濃度が1170[ppm]と測定され、実施例2で取得した試料Bの鉛濃度が1220[ppm]と測定され、比較例で取得した試料Cの鉛濃度が520[ppm]と測定された。このように、基板A、基板Bで取得した試料A、試料Bでは、はんだ漕に満たしたはんだの鉛の濃度と略同一の鉛を含むことが確認できた。
【0037】
このことから、本発明を適用したはんだ成分評価用基板及びはんだ漕内のはんだ成分分析方法によれば、ガイド部材3によって厚さ寸法がバルクと判定できる程度のはんだ10を使用して蛍光X線分析を行うと、はんだ漕のはんだの鉛濃度に対して精度の高い測定結果を得ることができる。
【0038】
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明を適用したはんだ成分評価用基板の構成を示す断面図である。
【図2】本発明を適用したはんだ成分評価用基板の他の構成を示す断面図である。
【図3】(a)は本発明を適用したはんだ成分評価用基板の構成を示す平面図であり(b)は本発明を適用したはんだ成分評価用基板の構成を示す断面図である。
【図4】本発明を適用したはんだ成分評価用基板の構成を示す平面図である。
【図5】(a)は本発明を適用したはんだ成分評価用基板においてガイド部材を金属箔に取り付ける前の状態を示す平面図であり、(b)は本発明を適用したはんだ成分評価用基板においてガイド部材を金属箔に取り付けた状態を示す平面図であり、
【図6】(a)は本発明を適用したはんだ成分評価用基板において金属箔上にはんだが付着した状態を示す断面図であり、(b)は本発明を適用したはんだ成分評価用基板においてガイド部材を取り外した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0040】
1 基板
2 金属箔
3 ガイド部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶解したはんだを蓄えたはんだ漕内を通過させてはんだ表層のはんだ成分を評価するためのはんだ成分評価用基板であって、
基板と、
前記基板のはんだ成分評価時に前記はんだ漕のはんだ表層側に配設される面に設けられた熱伝導体面と、
前記基板の熱伝導体面に設けられ、前記はんだ表層のはんだを基板厚さ方向にガイドして、当該はんだを前記熱伝導体面に付着させるガイド部材と
を備えることを特徴とするはんだ成分評価用基板。
【請求項2】
前記ガイド部材は、前記熱伝導体面における熱伝導体が線状に形成されてなり、当該熱伝導体によって厚さ方向に凹凸が形成されて構成されていることを特徴とする請求項1に記載のはんだ成分評価用基板。
【請求項3】
前記ガイド部材は、溶解したはんだの接触角が前記熱伝導体面よりも低い材料であることを特徴とする請求項1に記載のはんだ成分評価用基板。
【請求項4】
前記ガイド部材は、前記基板に対して着脱自在となっていることを特徴とする請求項3に記載のはんだ成分評価用基板。
【請求項5】
溶解したはんだを蓄えたはんだ漕内を通過させてはんだ表層のはんだ成分を評価するはんだ漕内のはんだ成分分析方法であって、
前記はんだ漕のはんだ表層に、はんだを付着させて電子部品をはんだ付けする製品基板と同じ工程によって、基板と、前記基板のはんだ成分評価時に前記はんだ漕のはんだ表層側に配設される面に設けられた熱伝導体面と、前記基板の熱伝導体面に設けられ、前記はんだ表層のはんだを基板厚さ方向にガイドして、当該はんだを前記熱伝導体面に付着させるガイド部材とを備えたはんだ成分評価用基板を、前記はんだ漕のはんだ表層に通過させて、当該はんだ表層のはんだをはんだ成分評価用基板に付着させる工程と、
前記はんだ成分評価用基板に付着されたはんだを用いて、前記はんだ漕のはんだ表層のはんだ成分を分析する工程と
を有するはんだ漕内のはんだ成分分析方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−227455(P2007−227455A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−44090(P2006−44090)
【出願日】平成18年2月21日(2006.2.21)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】